JP2004534340A - 予測カレンダー - Google Patents

Abstract

将来のイベント又は約束を忠告する方法及びシステムが開示される。本発明のシステムは、ユーザによって提供される反復率をシステムに蓄積し、ユーザが評価したものと、ユーザが参加したイベントや約束の過去の頻度に基づいて、将来のイベントや約束を忠告する。本発明は、人がこれまでどおり類似のイベントに参加したり続けたりする傾向があり、将来そのような傾向を示すという事実に基づく。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、カレンダーシステムに関し、特に、将来の約束やイベントを自動的に忠告するシステムと方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
コンピュータシステムの出現により、日毎、月毎、年毎の行動をスケジュールできることを備えた豊富な数の電子カレンダーアプリケーションが存在し、１年の手帳を構成する多くの紙はもはや必要ない。代表的な予約カレンダーシステムは、電話をかけることや、やることリストや、イベントや、予約や、メモや、その他の情報のように、いたずらに異なる行動について類似の機能を有する。
【０００３】
現代社会において、時間の価値の高まる認識と、日々の行動を実行する特定のイベントの記録とを高く評価する。このため、多くの計画装置やソフトウェアが、柔軟なスケジュールと、何らかの所定の日の情報にアクセスを容易にするリマインダ機能とを備えるようにしている。時間を管理し、優先付けを行う方法を学ぶセミナに参加する人もいる。したがって、時間とイベントの管理は、私生活と同様に、ビジネス界において成功するために重要な役割を果たす。ほとんどの既存のシステムやアプリケーションは、時間を効率的に管理することを可能とし得るが、約束やイベントを入念に管理することにほとんど役立たない。例えば、代表的な電子カレンダーシステムにおいては、過去のイベントは無視され、ユーザが、特別に前記プログラムの自動リマインダ部にイベントを記入していなければ、過去のイベントの一種のフォローアップとして、次の約束を行う期限をユーザに促したり、忠告したりしない。従って、ユーザに過去の約束やイベントを思い出させることをサポート可能とし、重要な将来の約束やイベントを逸することに関するフラストレーションを最小限にすることができる方法とシステムを作り出すことは有利であろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明は、過去のデータベースに基づき、可能性のある将来のミーティングやイベントを忠告する方法とシステムを対象にする。
【０００５】
従って、本システムは、データベースに蓄積された特定の過去のイベントについての反復率を判断し、ユーザに類似のイベントや約束を入れることを思い出させる。ユーザから少なくとも１つのイベントのリマインダを受信すると、過去の反復率が現在の反復率と比較され、将来のリマインダを忠告する。このため、ユーザは、少なくとも１つの共通の項目について、データベースに過去の反復率を有しなければならない。そして、本システムは特定のイベントの発生の統計的な数を判断する。本システムは、ランダムな人が特定のイベントを実行する可能性を考慮に入れることにより、統計的な数値を導き出す。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明の方法と装置の更なる完全な理解が、添付の図面とともに次の詳細な説明を参照して可能になる。
【０００７】
以降の説明において、本発明の完全な理解を提供するため、限定ではなく説明の目的で、特定の構成や、インタフェースや、技術等のような、特定の詳細が示される。しかし、本発明は、前記特定の詳細と異なる他の実施例にも実施され得ることが、技術的に熟練した人に明白であろう。不必要な詳細で本発明の説明をあいまいにしないように、簡潔さと明確さのため、周知の装置や、回路や、方法の詳細な説明は省略される。
【０００８】
図１は、本発明の代表的な実施例を示したものであり、オペレーティング・システムが動作するプロセッサと、ランダム・アクセス・メモリと、バスとを少なくとも有するコンピュータシステム又はワークステーションを有する。特に、システム１０は、バス１２、又は情報を通信する他の通信手段と；プロセッサ１４、又は、前記バス１２につなげられ、情報を処理する他の処理手段と；メモリ１６、又は、命令と、前記プロセッサ１４により実行される情報と、前記プロセッサ１４による命令の実行中に生成された他の中間情報とを蓄積する動的記憶手段と；ユーザによって入力された情報を蓄積するユーザ・プロフィール１８と；ユーザによって入力された情報を入力するための入力インタフェース２０と；前記プロセッサ１４のための静的な情報と命令を蓄積する読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）と；ユーザのグループを含むデータベースと接続するデータベース接続２４と；前記プロセッサ１４で処理された情報を表示するディスプレイ２６とを有する。オペレーティング・システムは、システム資源の配分を制御し、例えば、処理や、スケジューリングや、メモリ管理や、ネットワーキングや、Ｉ／Ｏサービスのようなタスクを実行する。したがって、メモリ１６に常駐し、前記プロセッサ１４により実行されるオペレーティング・システムは、前記システム１０の他の要素の動作を調整する。本開示に関する発明のシステム１０は、ラップトップコンピュータと、携帯電話と、個人情報端末（ＰＤＡ）や、小型携帯情報端末（ＰＣＡ）や、電子手帳や、他の複合の双方向装置のような、他の移動コンピュータ装置とを含む。
【０００９】
本発明の選ばれた実施例は、コンピュータシステムで実行されるコンピュータソフトウェアである。コンピュータプログラム（又はコンピュータ制御ロジック）は、前記メモリ１６に蓄積される。前記コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム１０に本願で説明する本発明の機能を実行することを可能とする。
【００１０】
図２（ａ）と（ｂ）は、本発明に従って、ユーザに忠告を提示する本発明のシステム１０で実行される動作を示すフローチャートである。長方形の要素は、コンピュータソフトウェアの命令を示し、ダイヤモンド型のブロックは、長方形のブロックで表されたコンピュータソフトウェアの実行に影響を及ぼすコンピュータソフトウェアの命令を表す。図２（ａ）と２（ｂ）に示されたフロー図は、特定のプログラム言語の構文を全く含まないことに注意すべきである。しかし、回路を作る、又は本発明のシステム１０に必要な処理を実行するコンピュータソフトウェアを生成するために、通常の技術的スキルの実用的な情報が必要となることをフロー図は示す。加えて、簡潔さと明確さのため、ループの初期化や、変数や、一時的な変数の使用のような、多くの決まったプログラム要素は示されていないことに注意すべきである。
【００１１】
動作中に、ステップ１００において、本発明のシステム１０のユーザは、ユーザ・プロフィール・データベース１８に約束／イベントを入力する。データの入力は、前記入力インタフェース２０の動作を介して実行され、キーボードや、音声や、他の手段のような多くの方法で提供され得る。ステップ１２０において、前記約束／イベントを将来定期的に思い出させることを選ぶかどうかが判断される。選ぶことが判断されると、ステップ１４０において、前記システム１０は、将来のリマインダの目的で、ユーザ・プロフィール・データベース１８に約束／イベントデータを蓄積する。図３は、複数の異なるイベントの代表であり、前記イベントは所定の年に定期的に発生し、ステップ１２０と１４０の動作に従ってユーザに思い出させるために蓄積され得る。ユーザは、前記システム１０に約束（すなわち、会うべき人、参加するミーティング、電話をかける人、祝うべき記念日等）に関するデータを入力する。それぞれの約束は、独自の反復率で選択的に分類される。例えば、記念日は毎年繰り返し、ＰＴＡミーティングは半年ごとに繰り返すかもしれず、病院にいる人に電話をすることは３日ごとに繰り返し、集中治療をする人に電話をすることは毎日繰り返す等である。その後、繰り返し周期が近づくと、ユーザに自動的に次の予約が提示される。説明の目的で、図３に限られた数のイベントが示されているが、本発明のシステム１０はさらに多くの数のイベントに対応し得ることがわかる。したがって、図のリマインダの数は、本発明の範囲に制限を課すものではない。
【００１２】
ステップ１２０において、リマインダが定期的に設定されない場合は、ユーザによって入力された約束／イベントは、前記約束／イベントの内容に従って分類される。テキストデータからキーワードを識別するために使用され得る、多くの商業上利用可能なテキスト認識アプリケーションが存在する。例えば、ユーザが“トニーとゴルフ”と入力すると、本発明のシステム１０は、“トニーとゴルフ”というカテゴリーにその入力を分類する。図４は、ステップ１６０の動作に従って、異なる約束／イベントをカテゴリー化したテーブルの代表例である。従って、イベントが、友達であるトニーとゴルフに行くことを示す場合は、トニーに関する情報は、ユーザ・プロフィール・データベース１８に記録される。同時に、ユーザと本発明のシステム１０との間に適切なインタフェースが存在し、好みに応じて、入力された約束／イベントを選択的に分類し得る。前記ユーザ・プロフィール・データベース１８はまた、以前の年からのトニーとゴルフに行くことに関する情報を含む。図４は説明の目的で示されており、内容の分類の数は、多くの異なる形式で達せられ得ることに注意すべきである。従って、図４に示すテーブルは、本発明の範囲に制限を課すものではない。
【００１３】
その後、ステップ１８０において、今年の約束／イベントの頻度が更新される。その結果、ステップ２００において、今年の反復率が取得され得る。前記現在の反復率は、ステップ１４０においてユーザが自動リマインダ動作を設定しなくても、同じイベントが思い出させるために使用される。
【００１４】
続いて図２（ｂ）を参照すると、ユーザが、協調フィルタリング処理に基づいて少なくとも１つのアイテムを忠告することを選ぶかどうか判断される。選ばないことが判断されると、ユーザの過去の履歴に基づいて、将来のリマインダが判断される。例えば、図４に示す通り、トニーとゴルフに行くということが、過去の２年である１９９９年と２０００年において少なくとも３回発生し、今年の２００１年は、１回のみゴルフに行った場合、前記システム１０は、今年の２００１年に少なくとも３回トニーとゴルフに行くことを忠告するリマインダ・メッセージを送信する。説明の目的で、図４に１年の周期が示されているが、本発明のシステム１０は、特定のイベントについて異なるリマインダ周期をサポート可能であることがわかる。したがって、図において、将来のリマインダとして特定のイベントの頻度を設定する周期は、本発明の範囲に限定を課すものではない。
【００１５】
ステップ３００において、協調フィルタリング処理が選ばれると、他のユーザのカレンダーのエントリーに基づいて、もっともまれな予約の反復率が取得され得る。ＣＦアプローチは、システムに正式に登録し、システムが受信する情報の内容についての好みの判断をする多数のデータを必要とする。このため、図１のデータベース接続回路２４は、他人に関する日々の情報を含むリモート・データベース（図示なし）に接続される。実施例において、ユーザが特定のイベントを思い出すかどうかを判断するために使用される情報は、そのようなイベントの頻度とイベントの性質とを含む他人の過去の行動から収集される。前記情報は、計算の根拠として使用され、将来における類似の行動の（通常は数値の）リマインダを生成する。前記リマインダ率の例は、協調フィルタリングの分野において通常の熟練したプログラマに周知である。リマインダ率の程度を計算するためには、長期にわたる他のユーザのデータトラッキングが必要となる。前記データベースから、前記システム１０は、他のユーザがどのイベント／ミーティングを実行したかと、ことによると、どのくらいの頻度で他のユーザがそのイベントを実行したかと、過去のイベントの頻度と、及び／又は他の情報とを知る。所定のイベント／ミーティングの将来の反復率を計算するために、前記システム１０は、蓄積されたトラッキング情報を比較する。このために、データベースに基づいて、意味ある方法で適当な類似の関心の量を示す数値を計算するために、特定の数学的統計的技術が使用され得る。前記技術は、１９９８年４月９日に出願されたＵＳ特許第５，８８４，２８２に記載され、その教示が参照として本願に取り込まれる。従って、ステップ３３０において、ユーザが他人による特定のイベント／ミーティングの頻度を要求すると、ステップ３４０において、ソフトウェアは、誰がいつその特定のイベント／ミーティングに参加したか照合し得る。図５は、他のユーザの他のグループに関する情報を含むデータベースの代表例である。図５に示されるデータを取得するために、図２（ａ）に示す動作ステップが実行され、リモート・データベース（図示なし）に蓄積される。前記リモート・データベースは、多様な項目のイベントの頻度を含むため、本発明のシステム１０は、協調フィルタリング処理を介して、どのイベントがもっとも生じる可能性のあるかを判断し得る。例えば、だれが定期的にゴルフをするかをユーザが知りたい場合に、ステップ３３０において、ユーザは“ゴルフ”という検索クエリを要求する。そして、前記システム１０は、（図５に示す）データベースを検索し、ゴルフをした人と、将来ゴルフをしそうな人の名前を判断することを引き起こす。ステップ３５０において、前記システム１０は、定期的にゴルフをする候補として、“トニー”と“ダン”の名前を促す。従って、ユーザが他人とゴルフをしたい場合は、前記システム１０は、単にデータベースを利用し、もっともゴルフをしそうな人の名前を含むリマインダを忠告する。
【００１６】
前述の多様なステップは、アプリケーションプログラムに組み込まれた機能の中にプログラムすることにより、実現され得る。そして、本分野における通常の熟練したプログラマは、Ｃや、Ｖｉｓｕａｌ Ｂａｓｉｃや、Ｊａｖａ（Ｒ）や、Ｐｅｒｌや、Ｃ＋＋やその他のような言語における通例のプログラム技術を用いて、それを実現することができる。
【００１７】
前述の望ましい実施態様は、技術的に熟練した何らかの人が、本発明を作る又は使用することを可能にするために提供されたものである。本発明の機能の使用を逸脱することなく、前記実施例の多様な改良、及び他の実施例が、技術的に熟練した人に容易に明確になるであろう。したがって、本発明は、本願に示す実施例に限定されることを意図するのではなく、本願に開示される原理と新規性のある特徴に共通する最も広い範囲に合うことを意図する。
【図面の簡単な説明】
【００１８】
【図１】本発明の教示を組み込み得るコンピュータシステムの実施例の簡単なブロック図である。
【図２ａ】本発明の予測処理の実施例を示すフローチャートを示したものである。
【図２ｂ】本発明の予測処理の実施例を示すフローチャートを示したものである。
【図３】本発明により、ユーザ・プロフィール・データベースに蓄積された情報を示すテーブルである。
【図４】本発明により、ユーザ・プロフィール・データベースに蓄積された他の例示的なデータである。
【図５】本発明により、他人の情報を含むデータベースに蓄積された他の例示的なデータである。

Claims (12)

1. カレンダーシステムのユーザに将来のリマインダを忠告する方法であって、
   （ａ）前記ユーザによって、前記システムにインタラクティブに複数のイベントを入力するステップと、
   （ｂ）前記の各イベントの情報内容の性質に従って、前記システムに入力されるデータを蓄積するステップと、
   （ｃ）前記の各イベントが前記システムにおいて発生する頻度を監視するステップと、
   （ｄ）前記監視ステップから取得された情報に基づいて、前記の各イベントの将来の反復率を導き出すステップと
   を有する方法。
2. 請求項１に記載の方法であって、
   前記導き出された将来の反復率に基づいて、前記将来のリマインダを前記ユーザに知らせるステップを更に有する方法。
3. 請求項２に記載の方法であって、
   前記将来のリマインダを前記ユーザに知らせるステップが、
   前記ユーザが前記の各イベントに参加した過去の頻度を取得するステップと、
   前記過去の頻度と前記監視された頻度とを比較して、前記イベントのどれが前記ユーザに前記将来のリマインダとして忠告すべきかを判断するステップと
   を有する方法。
4. 請求項１に記載の方法であって、
   ユーザ・プロフィール・データベースに、前記監視された頻度を記録するステップを更に有する方法。
5. 請求項１に記載の方法であって、
   前記将来の反復率が、協調フィルタリング処理によって判断される方法。
6. 請求項１に記載の方法であって、
   複数の前記イベントを入力する前記ステップ（ａ）が、
   前記イベントの１つを自動的に前記ユーザに思い出させるかどうかを判断するステップと、
   そうであれば、自動の将来のリマインダのため、前記イベントの１つをユーザ・プロフィール・データベースに蓄積するステップと、
   そうでなければ、前記ステップ（ｅ）を通じて前記ステップ（ｂ）を実行するステップと
   を更に有する方法。
7. 請求項１に記載の方法であって、
   ａ）複数のユーザによって、インタラクティブに複数のイベントを入力するステップを更に有する方法。
8. ユーザに将来のミーティングを忠告するシステムであって、
   前記ユーザによって、複数のイベントを入力するインタフェースと、
   前記システムに入力されるデータを蓄積するストレージと、
   イベントの種類に従って所定の周期で、前記ユーザが前記の各イベントに参加する頻度を更新し、前記更新された頻度と過去の頻度とを比較して、前記イベントのどれが前記ユーザに前記将来のミーティングとして忠告すべきかを判断し、前記比較ステップから取得された情報に基づいて前記の各イベントの将来の反復率を導き出すプロセッサと
   を有するシステム。
9. 請求項８に記載のシステムであって、
   前記将来の反復率に基づいて、前記将来のミーティングをユーザに知らせる手段を更に有するシステム。
10. 請求項８に記載のシステムであって、
    前記将来の反復率によって、前記将来のミーティングのためのリマインダを表示する表示手段を更に有するシステム。
11. 請求項８に記載のシステムであって、
    他のユーザのグループに関する情報を有するデータベースとのインタフェース手段を更に有するシステム。
12. コンピュータプログラム製品であって、
    そのコンピュータプログラム製品を実行するときに、プログラム可能な装置を、請求項８ないし１１のうちいずれか１つに記載のシステムとして機能させるコンピュータプログラム製品。

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