JP2004533370A - 牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、少なくとも1つの第1のブレーキ回路と1つの第2のブレーキ回路とを備えた牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置(1)であって、以下の構成要素、すなわち、第1のブレーキ回路のための第1の圧縮空気貯蔵(2)と、第2のブレーキ回路のための第2の圧縮空気貯蔵(14)とに連通した多系統ブレーキ値発生装置(12)と、電子式の制御・調整ユニット(66)と、制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)と、トレーラの制動装置のためのブレーキ圧を流出制御できる、少なくとも一つの圧縮空気貯蔵(2,14)に連通可能な牽引車両・プロテクションバルブ(70)とが設けられている形式のものに関する。本発明では、少なくとも多系統ブレーキ値発生装置(12)および制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)が互いに直接的な近傍に配置されており、1つの構成ユニット(92)にまとめられているようにした。
Description
【技術分野】
【0001】
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置から出発する。
【0002】
背景技術から公知のそのような制動装置は、少なくとも1つの第1のブレーキ回路と1つの第2のブレーキ回路と、以下の構成要素:すなわち
a)第1のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第1の空気圧式の制御信号、第2のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第2の空気圧式の制御信号、並びに電気的な信号を、運転者希望に応じて生成するための、第1のブレーキ回路のための第1の圧縮空気貯蔵と、第2のブレーキ回路のための第2の圧縮空気貯蔵とに連通した多系統ブレーキ値発生装置と、
b)多系統ブレーキ値発生装置の電気的な信号に関連して電気的な制御信号を生成可能な、電子式の制御・調整ユニットと、
c)上位的には制御・調整ユニットの電気的な制御信号に関連して、下位的には第1の空気圧式の制御信号および/または第2の空気圧式の制御信号に関連して、トレーラのための変調された制御圧力を生ぜしめるために起動制御可能な制御バルブ装置(圧力調整モジュール)と、
d)貯蔵圧力を、および変調された制御圧力に関連してブレーキ圧をも、トレーラの制動装置のために流出制御することができる、少なくとも一つの圧縮空気貯蔵に連通可能な牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)と
を有している。
【0003】
その際、多系統ブレーキ値発生装置と第1および第2の圧縮空気貯蔵との間には2つの貯蔵圧力ラインが、制御バルブ装置と第1および第2の圧縮空気貯蔵との間には2つの別の貯蔵圧力ラインが、並びに多系統ブレーキ値発生装置と制御バルブ装置との間には1つの制御圧力ラインが存在している。多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置、並びに制動装置の別の構成要素が互いにある程度の空間的な距離を置いて配置されているので、これらの構成要素相互間を接続するために多数の比較的に長い空気圧式および電気的なラインが生じる。空気圧式および電気的なラインの個数および長さと共に、必要な接続箇所および取付箇所の個数も増加し、このことはそのような制動装置の製作・製造コストに対して不都合に作用する。さらに、ブレーキシステムの漏れ可能性および失陥可能性も増大する。
【0004】
したがって本発明の課題は、冒頭で述べた形式の圧力媒体作動式の制動装置をさらに改良して、より安価でより簡単に製作可能な制動装置を提供することである。さらに、その信頼性は向上されるべきである。
【0005】
本発明により、この課題は、少なくとも多系統ブレーキ値発生装置および制御バルブ装置(圧力調整モジュール)が互いに直接的な近傍に配置されており、1つの構成ユニットにまとめられていることにより解決される。
【0006】
発明の利点
多系統ブレーキ値発生装置と制御バルブ装置とを1つの構成ユニットにまとめたことに基づき、多数の空気圧式および電気的なラインが大幅に短縮化されるか、もしくは完全に省略されることができる。さらに、螺設の一部および構成要素固定の一部を節減することができ、コネクタおよびケーブルはまとめられることができる。結果として、本発明による制動装置はより簡単でより安価に製作可能である。さらに、ラインおよび固定構成要素の個数が比較的に少ないために、組立失敗可能性および漏れ可能性は低下する。構成ユニットは前組立されたモジュールとして種々の型式の商用車に組み込まれることができ、これにより、特別に特定の車両型式のために短く成形されたラインを省略することができる。
【0007】
従属請求項に記載された手段により、請求項1に記載された圧力媒体作動式の制動装置の、有利な変化形および改良形が可能である。
【0008】
特に有利な手段として、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブが設けられており、第1のシャトルバルブが、その入口に作用している、第1の圧縮空気貯蔵および第2の圧縮空気貯蔵の貯蔵圧力のうち、より大きな貯蔵圧力を制御バルブ装置(圧力調整モジュール)の貯蔵圧力入口へと接続し、さらに第2のシャトルバルブが、その入口に作用している、第1および第2の空気圧式の制御信号のうち、より大きな圧力を有した制御信号を制御バルブ装置の制御圧力入口へと接続する。そして、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブが、多系統ブレーキ値発生装置および制御バルブ装置(圧力調整モジュール)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして、構成ユニットに統合されている。
【0009】
この手段の変化形によれば、第1のシャトルバルブの入口が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置の後車軸通路の貯蔵圧力入口および前車軸通路の貯蔵圧力入口に接続されており、第2のシャトルバルブの入口が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置の後車軸通路の制御圧力出口および前車軸通路の制御圧力出口に接続されている。これにより、更なるラインが節減され、極めてコンパクトな構成ユニットを得ることができる。
【0010】
別の実施形態によれば、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブに対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)が構成ユニットに統合されていることができる。
【0011】
多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的にストップランプスイッチが構成ユニットに統合されていることができる。
【0012】
択一的には、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に、トレーラ・ブレーキ圧を迅速に減圧するための、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)の下流に配置されるクイックリリースバルブが構成ユニットに統合されていることができる。
【0013】
電子式の制御・調整ユニットと構成ユニットの上記エレメントとの間の、もしくはエレメント相互間のコミュニケーションがデータバスおよび/またはアナログ式の電気的な信号により実施されることができる。
【0014】
別の実施形態によれば、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に電子式の制御・調整ユニットが構成ユニットに統合されていることができ、この電子式の制御・調整ユニットがストップランプスイッチの機能を請け負ってもよい。
【0015】
上記構成エレメントおよび構成要素は別の形式で任意に互いに組み合わされて、1つのコンパクトな構成ユニットにまとめられることができる。構成ユニットのエレメントが有利には1つの別個のハウジング内に格納されており、該ハウジングの外側のハウジング壁に、構成ユニットから導出されかつ構成ユニットに向かって導入される電気的および空気圧式のラインを解離可能に取り付けるための接続部が設けられている。
【0016】
以下に図面を参照しながら本発明の実施例について詳説する。
【0017】
実施例の説明
図1に全体として符号1が付与された、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの圧力媒体作動式の制動装置の有利な実施例のうち、寸法上の理由から、トレーラのブレーキを起動制御する、牽引車両側の部分だけが示されている。上位の電空式のブレーキ回路と、下位の空気圧式の、安全を裏付ける予備回路とを備えた制動装置1は電子式に調整されている。
【0018】
前車軸のための圧縮空気蓄え器2は貯蔵圧力ライン4により、ブレーキペダル10を用いて操作可能な常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8の貯蔵圧力入口6に連通しており、これは図2に最もよく見て取ることができる。やはり後車軸のための圧縮空気蓄え器14は貯蔵圧力ライン16により常用ブレーキバルブ12の後車軸通路20の貯蔵圧力入口18に接続されている。両貯蔵圧力ライン4,16のそれぞれから、その都度1つの別の貯蔵圧力ライン22,24が分岐しており、貯蔵圧力ライン22,24はモジュール式の制御バルブ(モジュラーコントロールバルブ)26へと通じている。モジュール式の制御バルブ26は、例えばAlliedSignal Truck Brake Systems社のタイプMV-3の制御バルブであって、この制御バルブは、2つの手動式に操作可能な制御ボタン、つまり図1に示した図面で見て左側の制御ボタン28と右側の制御ボタン30とを有している。モジュール式の制御バルブ26から、後車軸の駐車ブレーキに接続された圧力ライン31が分岐している。
【0019】
さらに、両貯蔵圧力ライン4,16は端部で、例えば介在するラインなしに直接的に後車軸通路20および前車軸通路8の貯蔵圧力入口6,18に配置された第1のシャトルバルブ36の入口32,34に接続されており、第1のシャトルバルブ36から1つの出口38が貯蔵圧力ライン40により、トレーラの制動装置のための、圧力調整モジュール44として形成された制御バルブ装置の貯蔵圧力入口42に連通している。常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8および後車軸通路20の制御圧力出口46,48はそれぞれ1つの制御圧力ライン50,52に接続されており、制御圧力ライン50,52により、概観上の都合から図示されていない、前車軸および後車軸の圧力調整モジュールが起動制御される。両制御圧力ライン50,52はさらに端部側で、例えば介在するラインなしに直接的に後車軸通路20および前車軸通路8の制御圧力出口46,48に配置されかつそこに接続された第2のシャトルバルブ58の入口54,56に連通しており、第2のシャトルバルブ58から1つの制御圧力ライン60がトレーラ・圧力調整モジュール44の制御圧力入口61へと通じている。
【0020】
牽引車両の運転者がブレーキペダル10を操作する力に応じて、貯蔵側にかかっている貯蔵圧力から、比例的な制御圧力信号が前車軸および後車軸の制御圧力ライン50,52へと、該当する圧力調整モジュール内で前車軸および後車軸のブレーキシリンダのためのブレーキ圧を発生させるために流入制御される。その際、両方の、貯蔵側もしくは制御側に配置された第1および第2のシャトルバルブ36,58はそれぞれ、大きい方の貯蔵圧力もしくは大きい方の制御圧力をトラクタ圧力調整モジュール44の貯蔵圧力ライン40もしくは制御圧力ライン60へと通流制御する。前車軸の貯蔵圧力もしくは制御圧力の完全な失陥または部分的な失陥時に、第1のシャトルバルブ36および第2のシャトルバルブ58の切換えにより、後車軸の貯蔵圧力もしくは制御圧力が、トレーラ・圧力調整モジュール44の貯蔵圧力および制御圧力の形成のために供与されるし、この逆もまた同様であって、その結果、このことから空気圧式の冗長性が提供されている。
【0021】
付加的に、ブレーキペダル10の操作時に、常用ブレーキバルブ12の電気的な部分62内で比例的な電気的な制御信号が生成され、有利にはデータバス64を介して中央の電子式の制御・調整ユニット66に導かれ、制御・調整ユニット66はさらにデータバス64を介してトレーラ・圧力調整モジュール44を起動制御する。制御・調整ユニット66の電気的な制御信号に関連して、トレーラ・圧力調整モジュール44内で、変調された制御圧力が生成され、制御圧力ライン68を介して入力側で、自体公知の牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に流入制御される。
【0022】
牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は例えば、AlliedSignal Truck Brake Systems社(USA)のタイプTP−5の牽引車両・プロテクションバルブである。牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は入力側でさらに制御圧力ライン72に接続されており、この制御圧力ライン72を通して、ハンドブレーキバルブ(ハンドコントロールバルブ)74によって圧縮空気蓄え器2の、貯蔵圧力ライン75を介して供給される貯蔵圧力から生成される制御圧力が導かれる。ハンドブレーキバルブ74の手動での操作時に、運転者は、トレーラが牽引車両に対して例えば傾いて位置している場合に、アンチジャックナイフブレーキとも呼ばれる、トレーラを伸延するブレーキをトリガすることができる。さらに、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は入力側で、モジュール式の制御バルブ26から延びる貯蔵圧力ライン76に連通している。最終的にライン78を介して牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70には、有利には圧力スイッチとして形成されたストップランプスイッチ80が、ブレーキ時に制動灯を操作するための信号を生成するために接続されている。
【0023】
牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70にはリレーバルブが統合されており、リレーバルブの助けを借りて、貯蔵圧力ライン76内にかかっている貯蔵圧力とトレーラ・圧力調整モジュール44から導かれる制御圧力とから、ブレーキ制御圧力が、カップリングヘッド「ブレーキ」82に接続された出力側のブレーキライン84内に、並びに貯蔵圧力が、カップリングヘッド「貯蔵」86に接続された出力側の貯蔵圧力ライン88内に流入制御される。ブレーキライン84には牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70とカップリングヘッド「ブレーキ」82との間に、ブレーキプロセスの終了時にトレーラ・ブレーキライン84を迅速に排気するためのクイックリリースバルブ90が位置している。両カップリングヘッド82,86は、トレーラの、対応配置されたカップリングヘッドに連結可能であり、トレーラのカップリングヘッドは、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置1の、図示されていないトレーラ部分、例えばトレーラブレーキバルブに連通している。牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70はさらに公知の形式で、トレーラへの圧縮空気接続管路が断線した場合に、両圧縮空気蓄え器2,14からの圧縮空気の流出を阻止する。
【0024】
空間的な関係では、図1および図2に示した実施例によれば、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、ならびに常用ブレーキバルブ12は僅かな間隔をおいて互いに近密に配置されており、相俟って1つのコンパクトで前組立て可能な構成ユニット92を形成している。この構成ユニット92は別個のハウジング94内に格納されていることができ、この場合、その外側のハウジング壁には、構成ユニット92を起点として延びる電気的なラインおよび空気圧式のラインを解離可能に取り付けるための接続部が設けられている。詳細に言えば、制御・調整ユニット66へ延びるデータバスおよび制御・調整ユニット66から延びるデータバス64のための1つの電気的な接続部98、両貯蔵圧力ライン16,22のための2つの後車軸・貯蔵圧力接続部100,102、両貯蔵圧力ライン4,24のための2つの前車軸・貯蔵圧力接続部104,106、制御圧力ライン50のための1つの前車軸・制御圧力接続部108、制御圧力ライン52のための1つの後車軸・制御圧力接続部110、並びに制御圧力ライン68のための1つのトレーラ・制御圧力接続部112が設けられている。トレーラ・圧力調整モジュール44のための制御圧力ライン60および貯蔵圧力ライン40は完全にハウジング94内に収容されている。択一的には、上記構成エレメントが1つのハウジングブロックに統合されていることも可能であって、この場合、構成エレメントを接続部にもしくは構成エレメント同士を空気圧式および/または電気的に接続することは、ハウジングブロック内に形成された孔または通路により行われる。
【0025】
両シャトルバルブ36,58が直接的に常用ブレーキバルブ12の制御圧力出口46,48もしくは貯蔵圧力入口6,18に接続されているので、付加的な接続ラインは不要である。トレーラ・圧力調整モジュール44の場合、常用ブレーキバルブ12に対して直接的な近傍であることに基づいて、唯一の、その都度極めて短い貯蔵圧力ライン40および制御圧力ライン60が設けられている。
【0026】
両圧縮空気蓄え器2,14と、常用ブレーキバルブ12の電気的な部分62と、中央の電子式の制御・調整ユニット66と、トレーラ・圧力調整モジュール44と、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70と、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置の、図示されていないトレーラ部分とは相俟って1つの電空式のブレーキ回路を形成している。電空式のブレーキ回路は部分的に、両圧縮空気蓄え器2,14と、常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8および後車軸通路20と、トレーラ・圧力調整モジュール44と、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70と、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置のトレーラ部分とから成る純粋に空気圧式のブレーキ回路に重畳している。さらに、空気圧式のブレーキ回路は、前車軸のための圧縮空気蓄え器2、常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8、並びに下流に配置された空気圧式の構成エレメントを備えた、空気圧式の前車軸ブレーキ回路と、後車軸のための圧縮空気蓄え器14、常用ブレーキバルブ12の後車軸通路20、並びに下流に配置された空気圧式の構成エレメントを備えた、空気圧式の後車軸ブレーキ回路とから成っている。
【0027】
トレーラ・圧力調整モジュール44の回路論理は、制御・調整ユニット66により生成される、電空式のブレーキ回路の電気的な制御信号を、空気圧式のブレーキ回路の制御圧力信号よりも上位として扱い、空気圧式のブレーキ回路は予備ブレーキ回路として、電空式のブレーキ回路が失陥した場合に、冗長な制御機能を遂行する。この場合、トレーラ・圧力調整モジュール44の出口・制御圧力は、第2のシャトルバルブ58を通して導かれる制御圧力に関連して形成され、その際、このシャトルバルブ58は、既に上で述べたように、前車軸および後車軸の制御圧力のうちの大きい方の制御圧力をトレーラ・圧力調整モジュール44へと接続し、これにより、別の冗長性が提供されている。
【0028】
それゆえ、運転者によって常用ブレーキバルブ12のブレーキペダル10が操作されると、中央の電子式の制御・調整ユニット66からデータバス64を介して導かれる電気的な制御信号に関連して、もしくは電空式の制御回路の失陥時には空気圧式の制御圧力ライン60を介して導かれる制御圧力に関連して、トレーラ・圧力調整モジュール44内に制御圧力が生成され、この制御圧力は牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に作用し、この制御圧力から、空気圧式のブレーキライン84を介して下流に接続されたカップリングヘッド「ブレーキ」82へと流入制御されるブレーキ圧力が変調される。
【0029】
牽引車両の計器板の領域に配置されているモジュール式の制御バルブ26の助けを借りて、運転者は、両制御ボタン28,30を走入もしくは走出した位置へと操作することに基づいて、制動装置1を手動式に起動制御することができる。両制御ボタン28,30が走出した位置にある場合、牽引車両においてもトレーラにおいても駐車ブレーキが排気によりアクティブ化される。そして、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、駐車された状態から、トレーラ・ブレーキのみを緩解することが望まれている場合、左側の制御ボタン28が走入した位置へと操作される一方で、右側の制御ボタン30は走出した位置に留められ、これにより、トレーラ・ブレーキのみが圧力下に曝される一方で、牽引車両ブレーキは引き続き閉鎖されたままである。付加的に右側の制御ボタン30も走入した位置へと操作されると、牽引車両・ブレーキもトレーラ・ブレーキも緩解位置にある。トレーラ・ブレーキのみをアクティブ化するためには、左側の制御ボタン28が走出した位置へと、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に通じた貯蔵圧力ライン76を排気するために動かされる。
【0030】
本発明の別の実施形態によれば、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、並びに牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていることができる。この構成ユニットには付加的にストップランプスイッチ80が統合されていてもよい。
【0031】
択一的には、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70、並びにクイックリリースバルブ90が互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていてもよい。
【0032】
構成ユニットとしてまとめられた構成群および構成エレメント相互間の、もしくはこれらと電子式の制御・調整ユニット66との間の電気的なコミュニケーションは有利にはデータバス64を介して行われ、択一的または付加的には、この電気的なコミュニケーションはアナログ式の電気的な信号によって行われてもよい。
【0033】
別の択一的な可能性として、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70、並びに電子式の制御・調整ユニット66が互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていてもよい。この場合、ストップランプスイッチ80の機能は制御・調整ユニット66に統合されていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による圧力媒体作動式の車両制動装置の有利な実施例の、概略的な回路図である。
【0035】
【図2】図1の一部を抜粋して拡大した図である。
【符号の説明】
【0036】
1 制動装置、 2 圧縮空気蓄え器、 4 貯蔵圧力ライン、 6 貯蔵圧力入口、 8 前車軸通路、 10 ブレーキペダル、 12 常用ブレーキバルブ、 14 圧縮空気蓄え器、 16 貯蔵圧力ライン、 18 貯蔵圧力入口、 20 後車軸通路、 22 貯蔵圧力ライン、 24 貯蔵圧力ライン、 26 モジュール式の制御バルブ、 28 左側の制御ボタン、 30 右側の制御ボタン、 31 圧力ライン、 32 入口、 34 入口、 36 第1のシャトルバルブ、 38 出口、 40 貯蔵圧力ライン、 42 貯蔵圧力入口、 44 トレーラ・圧力調整モジュール、 46 制御圧力出口、 48 制御圧力出口、 50 制御圧力ライン、 52 制御圧力ライン、 54 入口、 56 入口、 58 第2のシャトルバルブ、 60 制御圧力ライン、 61 制御圧力入口、 62 電気的な部分、 64 データバス、 66 制御・調整ユニット、 68 制御圧力ライン、 70 牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)、 72 制御圧力ライン、 74 ハンドブレーキバルブ、 75 貯蔵圧力ライン、 76 貯蔵圧力ライン、 78 ライン、 80 ストップランプスイッチ、 82 カップリングヘッド「ブレーキ」、 84 ブレーキライン、 86 カップリングヘッド「貯蔵」、 88 貯蔵圧力ライン、 90 クイックリリースバルブ、 92 構成ユニット、 94 ハウジング、 98 電気的な接続部、 100 後車軸・貯蔵圧力接続部、 102 後車軸・貯蔵圧力接続部、 104 前車軸・貯蔵圧力接続部、 106 前車軸・貯蔵圧力接続部、 108 前車軸・制御圧力接続部、 110 後車軸・制御圧力接続部、 112 トレーラ・制御圧力接続部
【0001】
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式の、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置から出発する。
【0002】
背景技術から公知のそのような制動装置は、少なくとも1つの第1のブレーキ回路と1つの第2のブレーキ回路と、以下の構成要素:すなわち
a)第1のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第1の空気圧式の制御信号、第2のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第2の空気圧式の制御信号、並びに電気的な信号を、運転者希望に応じて生成するための、第1のブレーキ回路のための第1の圧縮空気貯蔵と、第2のブレーキ回路のための第2の圧縮空気貯蔵とに連通した多系統ブレーキ値発生装置と、
b)多系統ブレーキ値発生装置の電気的な信号に関連して電気的な制御信号を生成可能な、電子式の制御・調整ユニットと、
c)上位的には制御・調整ユニットの電気的な制御信号に関連して、下位的には第1の空気圧式の制御信号および/または第2の空気圧式の制御信号に関連して、トレーラのための変調された制御圧力を生ぜしめるために起動制御可能な制御バルブ装置(圧力調整モジュール)と、
d)貯蔵圧力を、および変調された制御圧力に関連してブレーキ圧をも、トレーラの制動装置のために流出制御することができる、少なくとも一つの圧縮空気貯蔵に連通可能な牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)と
を有している。
【0003】
その際、多系統ブレーキ値発生装置と第1および第2の圧縮空気貯蔵との間には2つの貯蔵圧力ラインが、制御バルブ装置と第1および第2の圧縮空気貯蔵との間には2つの別の貯蔵圧力ラインが、並びに多系統ブレーキ値発生装置と制御バルブ装置との間には1つの制御圧力ラインが存在している。多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置、並びに制動装置の別の構成要素が互いにある程度の空間的な距離を置いて配置されているので、これらの構成要素相互間を接続するために多数の比較的に長い空気圧式および電気的なラインが生じる。空気圧式および電気的なラインの個数および長さと共に、必要な接続箇所および取付箇所の個数も増加し、このことはそのような制動装置の製作・製造コストに対して不都合に作用する。さらに、ブレーキシステムの漏れ可能性および失陥可能性も増大する。
【0004】
したがって本発明の課題は、冒頭で述べた形式の圧力媒体作動式の制動装置をさらに改良して、より安価でより簡単に製作可能な制動装置を提供することである。さらに、その信頼性は向上されるべきである。
【0005】
本発明により、この課題は、少なくとも多系統ブレーキ値発生装置および制御バルブ装置(圧力調整モジュール)が互いに直接的な近傍に配置されており、1つの構成ユニットにまとめられていることにより解決される。
【0006】
発明の利点
多系統ブレーキ値発生装置と制御バルブ装置とを1つの構成ユニットにまとめたことに基づき、多数の空気圧式および電気的なラインが大幅に短縮化されるか、もしくは完全に省略されることができる。さらに、螺設の一部および構成要素固定の一部を節減することができ、コネクタおよびケーブルはまとめられることができる。結果として、本発明による制動装置はより簡単でより安価に製作可能である。さらに、ラインおよび固定構成要素の個数が比較的に少ないために、組立失敗可能性および漏れ可能性は低下する。構成ユニットは前組立されたモジュールとして種々の型式の商用車に組み込まれることができ、これにより、特別に特定の車両型式のために短く成形されたラインを省略することができる。
【0007】
従属請求項に記載された手段により、請求項1に記載された圧力媒体作動式の制動装置の、有利な変化形および改良形が可能である。
【0008】
特に有利な手段として、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブが設けられており、第1のシャトルバルブが、その入口に作用している、第1の圧縮空気貯蔵および第2の圧縮空気貯蔵の貯蔵圧力のうち、より大きな貯蔵圧力を制御バルブ装置(圧力調整モジュール)の貯蔵圧力入口へと接続し、さらに第2のシャトルバルブが、その入口に作用している、第1および第2の空気圧式の制御信号のうち、より大きな圧力を有した制御信号を制御バルブ装置の制御圧力入口へと接続する。そして、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブが、多系統ブレーキ値発生装置および制御バルブ装置(圧力調整モジュール)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして、構成ユニットに統合されている。
【0009】
この手段の変化形によれば、第1のシャトルバルブの入口が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置の後車軸通路の貯蔵圧力入口および前車軸通路の貯蔵圧力入口に接続されており、第2のシャトルバルブの入口が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置の後車軸通路の制御圧力出口および前車軸通路の制御圧力出口に接続されている。これにより、更なるラインが節減され、極めてコンパクトな構成ユニットを得ることができる。
【0010】
別の実施形態によれば、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブおよび第2のシャトルバルブに対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)が構成ユニットに統合されていることができる。
【0011】
多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的にストップランプスイッチが構成ユニットに統合されていることができる。
【0012】
択一的には、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に、トレーラ・ブレーキ圧を迅速に減圧するための、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)の下流に配置されるクイックリリースバルブが構成ユニットに統合されていることができる。
【0013】
電子式の制御・調整ユニットと構成ユニットの上記エレメントとの間の、もしくはエレメント相互間のコミュニケーションがデータバスおよび/またはアナログ式の電気的な信号により実施されることができる。
【0014】
別の実施形態によれば、多系統ブレーキ値発生装置、制御バルブ装置(圧力調整モジュール)、第1のシャトルバルブ、第2のシャトルバルブ、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に電子式の制御・調整ユニットが構成ユニットに統合されていることができ、この電子式の制御・調整ユニットがストップランプスイッチの機能を請け負ってもよい。
【0015】
上記構成エレメントおよび構成要素は別の形式で任意に互いに組み合わされて、1つのコンパクトな構成ユニットにまとめられることができる。構成ユニットのエレメントが有利には1つの別個のハウジング内に格納されており、該ハウジングの外側のハウジング壁に、構成ユニットから導出されかつ構成ユニットに向かって導入される電気的および空気圧式のラインを解離可能に取り付けるための接続部が設けられている。
【0016】
以下に図面を参照しながら本発明の実施例について詳説する。
【0017】
実施例の説明
図1に全体として符号1が付与された、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの圧力媒体作動式の制動装置の有利な実施例のうち、寸法上の理由から、トレーラのブレーキを起動制御する、牽引車両側の部分だけが示されている。上位の電空式のブレーキ回路と、下位の空気圧式の、安全を裏付ける予備回路とを備えた制動装置1は電子式に調整されている。
【0018】
前車軸のための圧縮空気蓄え器2は貯蔵圧力ライン4により、ブレーキペダル10を用いて操作可能な常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8の貯蔵圧力入口6に連通しており、これは図2に最もよく見て取ることができる。やはり後車軸のための圧縮空気蓄え器14は貯蔵圧力ライン16により常用ブレーキバルブ12の後車軸通路20の貯蔵圧力入口18に接続されている。両貯蔵圧力ライン4,16のそれぞれから、その都度1つの別の貯蔵圧力ライン22,24が分岐しており、貯蔵圧力ライン22,24はモジュール式の制御バルブ(モジュラーコントロールバルブ)26へと通じている。モジュール式の制御バルブ26は、例えばAlliedSignal Truck Brake Systems社のタイプMV-3の制御バルブであって、この制御バルブは、2つの手動式に操作可能な制御ボタン、つまり図1に示した図面で見て左側の制御ボタン28と右側の制御ボタン30とを有している。モジュール式の制御バルブ26から、後車軸の駐車ブレーキに接続された圧力ライン31が分岐している。
【0019】
さらに、両貯蔵圧力ライン4,16は端部で、例えば介在するラインなしに直接的に後車軸通路20および前車軸通路8の貯蔵圧力入口6,18に配置された第1のシャトルバルブ36の入口32,34に接続されており、第1のシャトルバルブ36から1つの出口38が貯蔵圧力ライン40により、トレーラの制動装置のための、圧力調整モジュール44として形成された制御バルブ装置の貯蔵圧力入口42に連通している。常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8および後車軸通路20の制御圧力出口46,48はそれぞれ1つの制御圧力ライン50,52に接続されており、制御圧力ライン50,52により、概観上の都合から図示されていない、前車軸および後車軸の圧力調整モジュールが起動制御される。両制御圧力ライン50,52はさらに端部側で、例えば介在するラインなしに直接的に後車軸通路20および前車軸通路8の制御圧力出口46,48に配置されかつそこに接続された第2のシャトルバルブ58の入口54,56に連通しており、第2のシャトルバルブ58から1つの制御圧力ライン60がトレーラ・圧力調整モジュール44の制御圧力入口61へと通じている。
【0020】
牽引車両の運転者がブレーキペダル10を操作する力に応じて、貯蔵側にかかっている貯蔵圧力から、比例的な制御圧力信号が前車軸および後車軸の制御圧力ライン50,52へと、該当する圧力調整モジュール内で前車軸および後車軸のブレーキシリンダのためのブレーキ圧を発生させるために流入制御される。その際、両方の、貯蔵側もしくは制御側に配置された第1および第2のシャトルバルブ36,58はそれぞれ、大きい方の貯蔵圧力もしくは大きい方の制御圧力をトラクタ圧力調整モジュール44の貯蔵圧力ライン40もしくは制御圧力ライン60へと通流制御する。前車軸の貯蔵圧力もしくは制御圧力の完全な失陥または部分的な失陥時に、第1のシャトルバルブ36および第2のシャトルバルブ58の切換えにより、後車軸の貯蔵圧力もしくは制御圧力が、トレーラ・圧力調整モジュール44の貯蔵圧力および制御圧力の形成のために供与されるし、この逆もまた同様であって、その結果、このことから空気圧式の冗長性が提供されている。
【0021】
付加的に、ブレーキペダル10の操作時に、常用ブレーキバルブ12の電気的な部分62内で比例的な電気的な制御信号が生成され、有利にはデータバス64を介して中央の電子式の制御・調整ユニット66に導かれ、制御・調整ユニット66はさらにデータバス64を介してトレーラ・圧力調整モジュール44を起動制御する。制御・調整ユニット66の電気的な制御信号に関連して、トレーラ・圧力調整モジュール44内で、変調された制御圧力が生成され、制御圧力ライン68を介して入力側で、自体公知の牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に流入制御される。
【0022】
牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は例えば、AlliedSignal Truck Brake Systems社(USA)のタイプTP−5の牽引車両・プロテクションバルブである。牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は入力側でさらに制御圧力ライン72に接続されており、この制御圧力ライン72を通して、ハンドブレーキバルブ(ハンドコントロールバルブ)74によって圧縮空気蓄え器2の、貯蔵圧力ライン75を介して供給される貯蔵圧力から生成される制御圧力が導かれる。ハンドブレーキバルブ74の手動での操作時に、運転者は、トレーラが牽引車両に対して例えば傾いて位置している場合に、アンチジャックナイフブレーキとも呼ばれる、トレーラを伸延するブレーキをトリガすることができる。さらに、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は入力側で、モジュール式の制御バルブ26から延びる貯蔵圧力ライン76に連通している。最終的にライン78を介して牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70には、有利には圧力スイッチとして形成されたストップランプスイッチ80が、ブレーキ時に制動灯を操作するための信号を生成するために接続されている。
【0023】
牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70にはリレーバルブが統合されており、リレーバルブの助けを借りて、貯蔵圧力ライン76内にかかっている貯蔵圧力とトレーラ・圧力調整モジュール44から導かれる制御圧力とから、ブレーキ制御圧力が、カップリングヘッド「ブレーキ」82に接続された出力側のブレーキライン84内に、並びに貯蔵圧力が、カップリングヘッド「貯蔵」86に接続された出力側の貯蔵圧力ライン88内に流入制御される。ブレーキライン84には牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70とカップリングヘッド「ブレーキ」82との間に、ブレーキプロセスの終了時にトレーラ・ブレーキライン84を迅速に排気するためのクイックリリースバルブ90が位置している。両カップリングヘッド82,86は、トレーラの、対応配置されたカップリングヘッドに連結可能であり、トレーラのカップリングヘッドは、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置1の、図示されていないトレーラ部分、例えばトレーラブレーキバルブに連通している。牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70はさらに公知の形式で、トレーラへの圧縮空気接続管路が断線した場合に、両圧縮空気蓄え器2,14からの圧縮空気の流出を阻止する。
【0024】
空間的な関係では、図1および図2に示した実施例によれば、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、ならびに常用ブレーキバルブ12は僅かな間隔をおいて互いに近密に配置されており、相俟って1つのコンパクトで前組立て可能な構成ユニット92を形成している。この構成ユニット92は別個のハウジング94内に格納されていることができ、この場合、その外側のハウジング壁には、構成ユニット92を起点として延びる電気的なラインおよび空気圧式のラインを解離可能に取り付けるための接続部が設けられている。詳細に言えば、制御・調整ユニット66へ延びるデータバスおよび制御・調整ユニット66から延びるデータバス64のための1つの電気的な接続部98、両貯蔵圧力ライン16,22のための2つの後車軸・貯蔵圧力接続部100,102、両貯蔵圧力ライン4,24のための2つの前車軸・貯蔵圧力接続部104,106、制御圧力ライン50のための1つの前車軸・制御圧力接続部108、制御圧力ライン52のための1つの後車軸・制御圧力接続部110、並びに制御圧力ライン68のための1つのトレーラ・制御圧力接続部112が設けられている。トレーラ・圧力調整モジュール44のための制御圧力ライン60および貯蔵圧力ライン40は完全にハウジング94内に収容されている。択一的には、上記構成エレメントが1つのハウジングブロックに統合されていることも可能であって、この場合、構成エレメントを接続部にもしくは構成エレメント同士を空気圧式および/または電気的に接続することは、ハウジングブロック内に形成された孔または通路により行われる。
【0025】
両シャトルバルブ36,58が直接的に常用ブレーキバルブ12の制御圧力出口46,48もしくは貯蔵圧力入口6,18に接続されているので、付加的な接続ラインは不要である。トレーラ・圧力調整モジュール44の場合、常用ブレーキバルブ12に対して直接的な近傍であることに基づいて、唯一の、その都度極めて短い貯蔵圧力ライン40および制御圧力ライン60が設けられている。
【0026】
両圧縮空気蓄え器2,14と、常用ブレーキバルブ12の電気的な部分62と、中央の電子式の制御・調整ユニット66と、トレーラ・圧力調整モジュール44と、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70と、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置の、図示されていないトレーラ部分とは相俟って1つの電空式のブレーキ回路を形成している。電空式のブレーキ回路は部分的に、両圧縮空気蓄え器2,14と、常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8および後車軸通路20と、トレーラ・圧力調整モジュール44と、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70と、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの制動装置のトレーラ部分とから成る純粋に空気圧式のブレーキ回路に重畳している。さらに、空気圧式のブレーキ回路は、前車軸のための圧縮空気蓄え器2、常用ブレーキバルブ12の前車軸通路8、並びに下流に配置された空気圧式の構成エレメントを備えた、空気圧式の前車軸ブレーキ回路と、後車軸のための圧縮空気蓄え器14、常用ブレーキバルブ12の後車軸通路20、並びに下流に配置された空気圧式の構成エレメントを備えた、空気圧式の後車軸ブレーキ回路とから成っている。
【0027】
トレーラ・圧力調整モジュール44の回路論理は、制御・調整ユニット66により生成される、電空式のブレーキ回路の電気的な制御信号を、空気圧式のブレーキ回路の制御圧力信号よりも上位として扱い、空気圧式のブレーキ回路は予備ブレーキ回路として、電空式のブレーキ回路が失陥した場合に、冗長な制御機能を遂行する。この場合、トレーラ・圧力調整モジュール44の出口・制御圧力は、第2のシャトルバルブ58を通して導かれる制御圧力に関連して形成され、その際、このシャトルバルブ58は、既に上で述べたように、前車軸および後車軸の制御圧力のうちの大きい方の制御圧力をトレーラ・圧力調整モジュール44へと接続し、これにより、別の冗長性が提供されている。
【0028】
それゆえ、運転者によって常用ブレーキバルブ12のブレーキペダル10が操作されると、中央の電子式の制御・調整ユニット66からデータバス64を介して導かれる電気的な制御信号に関連して、もしくは電空式の制御回路の失陥時には空気圧式の制御圧力ライン60を介して導かれる制御圧力に関連して、トレーラ・圧力調整モジュール44内に制御圧力が生成され、この制御圧力は牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に作用し、この制御圧力から、空気圧式のブレーキライン84を介して下流に接続されたカップリングヘッド「ブレーキ」82へと流入制御されるブレーキ圧力が変調される。
【0029】
牽引車両の計器板の領域に配置されているモジュール式の制御バルブ26の助けを借りて、運転者は、両制御ボタン28,30を走入もしくは走出した位置へと操作することに基づいて、制動装置1を手動式に起動制御することができる。両制御ボタン28,30が走出した位置にある場合、牽引車両においてもトレーラにおいても駐車ブレーキが排気によりアクティブ化される。そして、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、駐車された状態から、トレーラ・ブレーキのみを緩解することが望まれている場合、左側の制御ボタン28が走入した位置へと操作される一方で、右側の制御ボタン30は走出した位置に留められ、これにより、トレーラ・ブレーキのみが圧力下に曝される一方で、牽引車両ブレーキは引き続き閉鎖されたままである。付加的に右側の制御ボタン30も走入した位置へと操作されると、牽引車両・ブレーキもトレーラ・ブレーキも緩解位置にある。トレーラ・ブレーキのみをアクティブ化するためには、左側の制御ボタン28が走出した位置へと、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70に通じた貯蔵圧力ライン76を排気するために動かされる。
【0030】
本発明の別の実施形態によれば、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、並びに牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70は互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていることができる。この構成ユニットには付加的にストップランプスイッチ80が統合されていてもよい。
【0031】
択一的には、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70、並びにクイックリリースバルブ90が互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていてもよい。
【0032】
構成ユニットとしてまとめられた構成群および構成エレメント相互間の、もしくはこれらと電子式の制御・調整ユニット66との間の電気的なコミュニケーションは有利にはデータバス64を介して行われ、択一的または付加的には、この電気的なコミュニケーションはアナログ式の電気的な信号によって行われてもよい。
【0033】
別の択一的な可能性として、常用ブレーキバルブ12、トレーラ・圧力調整モジュール44、第1のシャトルバルブ36、第2のシャトルバルブ58、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)70、並びに電子式の制御・調整ユニット66が互いに直接的な近傍に配置されて、ハウジング内に格納された1つの構成ユニットにまとめられていてもよい。この場合、ストップランプスイッチ80の機能は制御・調整ユニット66に統合されていることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による圧力媒体作動式の車両制動装置の有利な実施例の、概略的な回路図である。
【0035】
【図2】図1の一部を抜粋して拡大した図である。
【符号の説明】
【0036】
1 制動装置、 2 圧縮空気蓄え器、 4 貯蔵圧力ライン、 6 貯蔵圧力入口、 8 前車軸通路、 10 ブレーキペダル、 12 常用ブレーキバルブ、 14 圧縮空気蓄え器、 16 貯蔵圧力ライン、 18 貯蔵圧力入口、 20 後車軸通路、 22 貯蔵圧力ライン、 24 貯蔵圧力ライン、 26 モジュール式の制御バルブ、 28 左側の制御ボタン、 30 右側の制御ボタン、 31 圧力ライン、 32 入口、 34 入口、 36 第1のシャトルバルブ、 38 出口、 40 貯蔵圧力ライン、 42 貯蔵圧力入口、 44 トレーラ・圧力調整モジュール、 46 制御圧力出口、 48 制御圧力出口、 50 制御圧力ライン、 52 制御圧力ライン、 54 入口、 56 入口、 58 第2のシャトルバルブ、 60 制御圧力ライン、 61 制御圧力入口、 62 電気的な部分、 64 データバス、 66 制御・調整ユニット、 68 制御圧力ライン、 70 牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)、 72 制御圧力ライン、 74 ハンドブレーキバルブ、 75 貯蔵圧力ライン、 76 貯蔵圧力ライン、 78 ライン、 80 ストップランプスイッチ、 82 カップリングヘッド「ブレーキ」、 84 ブレーキライン、 86 カップリングヘッド「貯蔵」、 88 貯蔵圧力ライン、 90 クイックリリースバルブ、 92 構成ユニット、 94 ハウジング、 98 電気的な接続部、 100 後車軸・貯蔵圧力接続部、 102 後車軸・貯蔵圧力接続部、 104 前車軸・貯蔵圧力接続部、 106 前車軸・貯蔵圧力接続部、 108 前車軸・制御圧力接続部、 110 後車軸・制御圧力接続部、 112 トレーラ・制御圧力接続部
Claims (11)
- 少なくとも1つの第1のブレーキ回路と1つの第2のブレーキ回路とを備えた牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置(1)であって、以下の構成要素、すなわち、
a)第1のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第1の空気圧式の制御信号、第2のブレーキ回路に割り当てられた少なくとも1つの第2の空気圧式の制御信号、並びに電気的な信号を、運転者希望に応じて生成するための、第1のブレーキ回路のための第1の圧縮空気貯蔵(2)と第2のブレーキ回路のための第2の圧縮空気貯蔵(14)とに連通した多系統ブレーキ値発生装置(12)と、
b)多系統ブレーキ値発生装置(12)の電気的な信号に関連して電気的な制御信号を生成可能な、電子式の制御・調整ユニット(66)と、
c)上位的には制御・調整ユニット(66)の電気的な制御信号に関連して、下位的には第1の空気圧式の制御信号および/または第2の空気圧式の制御信号に関連して、変調された制御圧力を生ぜしめるために起動制御可能な制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)と、
d)貯蔵圧力を、および変調された制御圧力に関連してブレーキ圧をも、トレーラの制動装置のために流出制御することができる、少なくとも一つの圧縮空気貯蔵(2,14)に連通可能な牽引車両・プロテクションバルブ(70)と
が設けられている形式のものにおいて、
e)少なくとも多系統ブレーキ値発生装置(12)および制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)が互いに直接的な近傍に配置されており、1つの構成ユニット(92)にまとめられている
ことを特徴とする、牽引車両・トレーラ・コンビネーションの、圧力媒体作動式の制動装置。 - 第1のシャトルバルブ(36)および第2のシャトルバルブ(58)が設けられており、第1のシャトルバルブ(36)が、その入口(32,34)に作用している、第1の圧縮空気貯蔵(2)および第2の圧縮空気貯蔵(14)の貯蔵圧力のうち、より大きな貯蔵圧力を制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)の貯蔵圧力入口(42)へと接続し、さらに第2のシャトルバルブ(58)が、その入口(54,56)に作用している、第1および第2の空気圧式の制御信号のうち、より大きな圧力を有した制御信号を制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)の制御圧力入口(61)へと接続する、請求項1記載の、圧力媒体作動式の制動装置。
- 多系統ブレーキ値発生装置(12)および制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に第1のシャトルバルブ(36)および第2のシャトルバルブ(58)が構成ユニット(92)に統合されている、請求項2記載の、圧力媒体作動式の制動装置。
- 第1のシャトルバルブ(36)の入口(32,34)が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置(12)の後車軸通路(20)の貯蔵圧力入口(18)および前車軸通路(8)の貯蔵圧力入口(6)に接続されており、第2のシャトルバルブ(58)の入口(54,56)が、介在するラインなしに直接的に、多系統ブレーキ値発生装置の後車軸通路(20)の制御圧力出口(48)および前車軸通路(8)の制御圧力出口(46)に接続されている、請求項3記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 多系統ブレーキ値発生装置(12)、制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)、第1のシャトルバルブ(36)および第2のシャトルバルブ(58)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)(70)が構成ユニット(92)に統合されている、請求項2から4までのいずれか1項記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 多系統ブレーキ値発生装置(12)、制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)、第1のシャトルバルブ(36)、第2のシャトルバルブ(58)、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)(70)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的にストップランプスイッチ(80)が構成ユニット(92)に統合されている、請求項5記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 多系統ブレーキ値発生装置(12)、制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)、第1のシャトルバルブ(36)、第2のシャトルバルブ(58)、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)(70)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に、トレーラ・ブレーキ圧を迅速に減圧するための、牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)(70)の下流に配置されるクイックリリースバルブ(90)が構成ユニット(92)に統合されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 多系統ブレーキ値発生装置(12)、制御バルブ装置(圧力調整モジュール44)、第1のシャトルバルブ(36)、第2のシャトルバルブ(58)、および牽引車両・プロテクションバルブ(トラクタ・プロテクション・バルブ)(70)に対して直接的な近傍に配置される別のエレメントとして付加的に電子式の制御・調整ユニット(66)が構成ユニット(92)に統合されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 電子式の制御・調整ユニット(66)にストップランプスイッチの機能が統合されている、請求項8記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 電子式の制御・調整ユニット(66)と構成ユニット(92)のエレメントとの間の、またはエレメント相互間のコミュニケーションがデータバス(64)および/またはアナログ式の電気的な信号により実施される、請求項1から7までのいずれか1項記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
- 構成ユニット(92)のエレメントが1つの別個のハウジング(94)内に格納されており、該ハウジング(94)の外側のハウジング壁に、構成ユニット(92)から導出されかつ構成ユニット(92)に向かって導入される電気的および空気圧式のラインを解離可能に取り付けるための接続部(98,100,102,104,106,108,110,112)が設けられている、請求項1から10までのいずれか1項記載の、圧力媒体作動式の車両制動装置。
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