JP2004533342A - 改良された安定性を有する感熱画像形成エレメント - Google Patents

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Abstract

感熱画像形成可能な層を有する感熱画像形成可能なエレメントであって、ここで、この感熱画像形成可能な層は、熱増幅添加物、およびフェノール型化合物と、アミン型化合物とからなる群より選択される安定剤が含まれる。感熱画像形成可能な層に存在するこれらの安定剤は、製造時、およびそれらを含む感熱画像形成可能なエレメントを感熱画像形成プロセスにおいて使用する場合に、NIRの安定性を保持する。

Description

【0001】
本発明は、レーザー誘起による熱転写画像形成に効果的なプロセス、および製品に関する。より詳しくは、本発明は、安定剤、およびNIR染料を含む感熱画像形成可能な組成物を含む感熱画像形成可能なエレメントに関する。
【0002】
レーザー誘起による熱転写プロセスは、カラープルーフィング、およびリソグラフィーのような用途においてはよく知られている。そのようなレーザー誘起プロセスには、たとえば、染料昇華、染料転写、溶融転写、およびアブレーティブ物質転写などがある。
【0003】
レーザー誘起プロセスでは、(a)感熱画像形成可能な層を含み、その露光された領域が転写される感熱画像形成可能なエレメントと、(b)感熱画像形成可能な層と接触する画像受容層を有する受容体エレメントとを含む、レーザー処理可能な組立て(laserable assemblage)を使用する。このレーザー処理可能な組立てをレーザー、通常は赤外線レーザー、によって像様に露光させると、感熱画像形成可能な層の露光された領域が、感熱画像形成可能なエレメントから受容体エレメントへと転写される。この(像様の)露光は、一度には、レーザー処理可能な組立ての小さな限定された領域のみでしか起こらないので、感熱画像形成可能なエレメントから受容体エレメントへの物質の転写は、一度に1つのピクセルだけが積み上げられる。コンピュータで制御することで、高解像度かつ高速の転写が可能となる。
【0004】
NIR(近赤外)染料は、感熱画像形成可能な層の中にあって、感熱画像形成可能なエレメントの画像形成特性を改良する。感熱画像形成可能な層でNIR染料を使用しようとすると重大な限界が存在するが、それは、製造、および使用プロセスの段階で不安定になるということである。このように操作範囲が狭くなることのために、本来ならばレーザー誘起による熱転写プロセスにおいて効果的に機能するはずの多くのNIR染料が、使用できないでいる。
【0005】
製造時、およびNIRを含む感熱画像形成可能な層を感熱画像形成プロセスにおいて使用する場合における、NIRの安定性を維持する必要がある。
【0006】
本発明は、熱増幅添加物(thermal amplification additive)の安定性を向上させる感熱画像形成可能な層を使用した、感熱画像形成プロセスを提供するものである。
【0007】
本発明の第1の態様においては、感熱画像形成可能なエレメントには感熱画像形成可能な層が含まれ、ここでその感熱画像形成可能な層は熱増幅添加物、および以下のもののうちの少なくとも1つの安定剤を含む。
(a)以下の構造を有するフェノール型化合物:
【0008】
【化5】
Figure 2004533342
【0009】
または、(b)以下の構造を有するアミン型化合物:
【0010】
【化6】
Figure 2004533342
【0011】
(式中、Rはそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
nは0〜約20の整数であり; mは1〜約20の整数であり;
はそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
は、水素原子、1〜約20の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
は、1〜約12の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
は、水素原子、1〜約12の炭素原子のアルキル基、またはヒドロキシメチル基であり;
は、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
は、水素原子または、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
は、水素原子またはニトロ基である。
【0012】
この第1の態様においては、この感熱画像形成可能な層は、支持体、および加熱層を含むベースエレメントの上に存在する。この支持体上には、支持体と加熱層の間に突出(ejection)または下塗り(subbing)層を任意に存在させてもよい。第1の態様においては、感熱画像形成可能な層は顔料分散物のような着色剤をさらに含む。
【0013】
第2の態様においては、本発明は以下のようにしてカラー画像を形成させる方法を提供する:
(1)下記のものを含むレーザー処理可能な組立てにレーザー照射光で像様に露光させるステップ:
(A)感熱画像形成可能な層を含む感熱画像形成可能なエレメント、ここでこの感熱画像形成可能な層は、熱増幅添加物、および以下の安定剤を含む:
(a)(1)、(2)、(3)または(4)の構造のフェノール型化合物、または、
(b)(1)、(2)、(3)、(4)または(5)の構造のアミン型化合物
(B)下記のものを含む受容体エレメント:
(c)受容体の支持体;および
(d)受容体の支持体の表面に設けた画像受容層;
これにより、感熱画像形成可能な層における露光された領域が受容体エレメントに転写され、画像受容層の上に着色剤を含有する画像を形成し;
(2)感熱画像形成可能なエレメント(A)を受容体エレメント(B)から分離し、着色剤を含む画像を受容体エレメントの画像受容層の上に表出させるステップ。
【0014】
次いで、このように表出させた着色剤を含む画像を、たとえば、紙のような耐久的な基材(permanent substrate)に直接転写するか、または、画像固定化(image rigidification)エレメントを用いた中間の転写ステップを介して耐久的な基材に転写することができる。
【0015】
この第2の態様において、画像受容層の表面では、その平均表面粗さ(Ra)が約1μ未満であり、表面の不均質性では複数の凸部(peak)を有し、約458μ×約602μの表面積の中に、高さが少なくとも約200nm、直径が約100ピクセルの凸部を少なくとも約40存在させるのがよい。
図1に示したのは、本発明において有用な感熱画像形成可能なエレメント(10)であって、支持体(11);任意要素の突出層または下塗り層(12)、および加熱層(13)を含むコーティング可能な表面を有するベースエレメント;および感熱画像形成可能な着色剤含有層(14)により構成されている。
図2に示したのは受容体エレメント(20)であって、任意に粗表面とすることができ、受容体の支持体(21)、および画像受容層(22)を有していて、本発明において有用なものである。
【0016】
レーザー誘起による熱転写を用いた画像形成のためのプロセス、および製品を開示するが、ここでは、改良された画像形成特性を有する感熱画像形成可能なエレメントが提供される。本明細書において開示される感熱画像形成可能なエレメントは、エレメントの製造時、およびそれらのエレメントを使用するプロセスの間における、熱増幅添加物、たとえばNIR染料の保存安定性を維持しているものである。
【0017】
本発明のプロセスをさらに詳しく説明する前に、受容体エレメント(任意に粗表面を有していてもよい)と感熱画像形成可能なエレメントとを組み合わせて作成した、いくつかの異なったレーザー処理可能な組立てについて、例をあげて記述する。本発明のプロセスは高速であり、典型的には、これら例示したレーザー処理可能な組立ての1つを使用して実施される。
【0018】
感熱画像形成可能なエレメント
図1に示したような、本発明のプロセスにしたがって感熱画像を形成するのに有用な感熱画像形成可能なエレメントの例では、感熱画像形成可能な着色剤含有層(14)、および任意に突出層または下塗り層(12)を含むコーティング可能な表面を有するベースエレメント、および加熱層(13)が含まれる。これらの層はそれぞれ、独立していて別々の機能を有している。感熱画像形成可能なエレメントのための支持体(11)も、任意に存在していてもよい。1つの実施態様においては、加熱層(13)を直接支持体(11)の上に設けてもよい。
【0019】
支持体:
通常支持体には、厚い(400ゲージ)共押出し品のポリエチレンテレフタレートフィルムを使用する。それに代えて支持体に、ポリエステル、特に、加熱層を受け入れやすくするためにプラズマ処理をしたポリエチレンテレフタレートを使用してもよい。支持体をプラズマ処理した場合には通常、下塗り層または突出層を支持体の上に設けることはない。支持体の上に裏打ち層を任意に設けることもできる。これらの裏打ち層にはフィラーを加えることもでき、支持体の裏側、すなわちベースエレメント(12)とは反対側における支持体の表面を、粗面とする。それとは別の方法で、支持体そのものにフィラー、たとえばシリカを加えてもよく、それによって、支持体の裏面を粗面にする。
【0020】
突出または下塗り層:
突出層(通常は可撓性)または下塗り層(12)は、図1に示したように、露光を受けた領域で、感熱画像形成可能な着色剤含有層の、受容体エレメントへの転写を促すための力を与えるものである。加熱されると、この層が分解を受けてガス状分子となり、圧力を発生させて、感熱画像形成可能な着色剤含有層の露光を受けた領域を受容体エレメントの上に押しつけるか、突出させる。これを達成するためには、分解温度が比較的低い(約350℃未満、典型的には約325℃未満、より典型的には約280℃未満)ポリマーを使用する。2つ以上の分解温度を有するポリマーの場合には、第1の分解温度が350℃未満でなければならない。さらに、この突出層が好適な高可撓性と馴染みやすさを持つようにするためには、その引張弾性率が約2.5ギガパスカル(GPa)以下、特には約1.5GPa未満、さらに特には約1ギガパスカル(GPa)未満とすべきである。選択されるポリマーはまた、寸法安定性の面でも良好なものでなければならない。レーザー処理可能な組立てを突出層を通して画像形成させるのならば、その突出層はレーザー照射光を透過できねばならず、この照射に悪影響を与えてはならない。
【0021】
突出層として好適なポリマーの例をあげれば、(a)低い分解温度(Td)を有するポリカーボネート、たとえばポロプロピレンカーボネート;(b)低い分解温度を有する置換スチレンポリマー、たとえばポリ(アルファ−メチルスチレン);(c)ポリアクリレート、およびポリメタクリレートエステル、たとえば、ポリメチルメタクリレート、およびポリブチルメタクリレート;(d)低い分解温度(Td)を有するセルロース系材料、たとえばセルロースアセテートブチレート、およびニトロセルロース;および(e)その他のポリマーで、たとえば、ポリ塩化ビニル;ポリ(クロロ塩化ビニル)ポリアセタール;ポリ塩化ビニリデン;低Tdのポリウレタン;ポリエステル;ポリオルトエステル;アクリロニトリル、および置換アクリルニトリルポリマー;マレイン酸樹脂;および上記のもののコポリマーなどである。ポリマーを混合したものも使用することができる。その他の低分解温度を有するポリマーの例は、米国特許第5,156,938号において見出すことができる。これらには、酸触媒によって分解するポリマーも含まれている。それらのポリマーの場合には、ポリマーとともに1種または複数の水素供与体を含むのが望ましいことが多い。
【0022】
突出層のためのポリマーとして好ましいものの例をあげれば、ポリアクリレート、およびポリメタクリレートエステル、低Tdポリカーボネート、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)などである。最も好ましいのは、ポリ塩化ビニル、および塩素化ポリ塩化ビニルである。
【0023】
突出層の中には、添加剤としてその他の物質が存在していてもよいが、ただし、それらはこの層の本質的な機能を妨害してはならない。そのような添加物の例をあげれば、コーティング助剤、流動性添加物、スリップ剤、ハレーション防止剤、可塑剤、静電防止剤、界面活性剤、その他コーティングの配合に使用できることが知られているもの、などである。
【0024】
また別な方法として、突出層の代わりに下塗り層(12)を設けてもよく、その場合には、感熱画像形成可能なエレメントは順に、少なくとも1層の下塗り層(12)、少なくとも1層の加熱層(13)、および少なくとも1層の感熱画像形成可能な顔料含有層(14)で構成されることになる。好適な下塗り層としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、セルロース系材料、アクリレート、およびメタクリレートのホモポリマーおよびコポリマー、ならびにそれらの混合物がある。その他の、特別に生産した分解可能ポリマーを、下塗り層に使用してもよい。ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートのための下塗り層として特に有用なのは、アクリル系の下塗り層である。この下塗り層の厚みは、約100〜約1000Aとするのがよい。
【0025】
加熱層
加熱層(13)は、図1に示したように、可撓性の突出または下塗り層の上に設けられている。この加熱層の機能は、レーザー照射光を吸収し、その照射エネルギーを熱に転換することである。この層のために好適な材料は、無機物でも有機物でもよいが、本質的にレーザー照射光を吸収するものであるか、または、別のレーザー照射光吸収性の化合物を含んでいる。
【0026】
好適な無機材料の例をあげれば、遷移金属、および元素周期律表(Sargent−Welch Scientific Company (1979))における第IIIA、IVA、VA、VIA、VIIIA、IIB、IIIB、およびVB族に金属性元素、それらの間の合金、ならびにそれらと第IA、およびIIA族の元素との間の合金である。タングステン(W)は、好適に使用することが可能な第VIA族金属の一例である。炭素(第IVB族の非金属元素)もまた、使用することができる。好適な金属は、Al、Cr、Sb、Ti、Bi、Zr、Ni、In、Zn、およびそれらの合金や酸化物である。TiOは加熱層材料として使用することができる。
【0027】
加熱層の厚みは一般に、約20オングストロームから約0.1マイクロメータまで、より好ましくは約40〜約100オングストロームである。
【0028】
単一の加熱層を用いるのが普通ではあるが、2層以上の加熱層とすることも可能で、それら別々の層は、いずれもが上記の機能を有しているのならば、それらの組成が同一であっても異なっていても構わない。加熱層全部を合計した厚みが、上記の範囲に入っていなければならない。
【0029】
加熱層(単層または多層)は、薄膜を与える各種の公知技術を使用して塗布することができるが、そのような方法としてはたとえば、スパッタリング、化学蒸着、および電子ビームなどがある。
【0030】
感熱画像形成可能な着色剤含有層:
感熱画像形成可能な着色剤含有層(14)は、感熱画像形成可能な組成物、典型的には着色剤を含むものを、ベースエレメントに塗布することによって形成する。この着色剤含有層には、(i)突出層におけるポリマーとは別のポリマー性バインダー、および(ii)染料または顔料分散物を含む着色剤、が含まれる。
【0031】
この着色剤含有層のためのバインダーは、分解温度が約300℃を超える、好ましくは約350℃を超えるポリマー性材料である。このバインダーは成膜性を有していて、溶液または分散物を使用してコーティングできるものでなければならない。融点が250℃未満であるか、ガラス転移温度が約70℃未満であるのと同程度に可塑化されたバインダーが、通常用いられる。しかしながら、ワックスのような熱可融性のバインダーを単独で使用するのは、バインダーの耐久性に問題があるので、避けるべきであるが、ただし、トップ層の融点を低下させるための共バインダーとしてはこれらは有用である。
【0032】
バインダーのポリマーは、レーザーに露光されている間に受ける温度では自動酸化や分解、劣化を受けないのが普通で、そのため、着色剤、およびバインダーを含む感熱画像形成可能な層における露光を受けた領域は、変化を受けることなく転写され、改良された耐久性を示す。好適なバインダーの例を示せば、スチレンと(メタ)アクリレートエステルとのコポリマー、たとえば、スチレン/メチルメタクリレート;スチレンとオレフィンモノマーとのコポリマー、たとえば、スチレン/エチレン/ブチレン;スチレンとアクリロニトリルとのコポリマー;フルオロポリマー;(メタ)アクリレートエステルとエチレン、および一酸化炭素とのコポリマー;より高い分解温度を有するポリカーボネート;(メタ)アクリレートホモポリマー、およびコポリマー;ポリスルホン;ポリウレタン;ポリエステルなどである。上記のポリマーのためのモノマーは、置換されていても置換されていなくてもよい。ポリマーを混合したものも使用することができる。
【0033】
着色剤含有層のバインダーとして好ましいポリマーには、アクリレートホモポリマーおよびコポリマー、メタクリレートホモポリマーおよびコポリマー、(メタ)アクリレートブロックコポリマー、および他のコモノマーたとえばスチレンを含む(メタ)アクリレートコポリマーなどがあるが、これらに限定されるわけではない。
【0034】
バインダーポリマーは一般に、着色剤含有層の全重量を基準にして約15〜約50重量%、特には約30〜約40重量%の濃度で使用される。
【0035】
感熱画像形成可能な層の着色剤としては、有機または無機の画像形成用顔料がよい。好適な無機顔料の例としては、カーボンブラック、およびグラファイトがある。好適な有機顔料の例をあげれば、着色顔料、たとえば、ルビン(Rubine)F6B(C.I.No.ピグメント184);クロモフタール(Cromophthal(登録商標))イエロー3G(C.I.No.ピグメントイエロー93);ホスタパーム(Hostaperm(登録商標))イエロー3G(C.I.No.ピグメントイエロー154);モナストラール(Monastral(登録商標))バイオレットR(C.I.No.ピグメントバイオレット19);2,9−ジメチルキナクリドン(C.I.No.ピグメントレッド122);インドファスト(Indofast(登録商標))ブリリアントスカーレットR6300(C.I.No.ピグメントレッド123);クインド(Quindo)マゼンタRV6803;モナストラール(Monastral(登録商標))ブルーG(C.I.No.ピグメントブルー15);モナストラール(Monastral(登録商標))ブルーBT383D(C.I.No.ピグメントブルー15);モナストラール(Monastral(登録商標))ブルーGBT284D(C.I.No.ピグメントブルー15);および、モナストラール(Monastral(登録商標))グリーンGT751D(C.I.No.ピグメントグリーン7)などである。顔料および/または染料を組み合わせて使用することも可能である。カラーフィルターアレイの用途では、通常は高透過率(すなわち、顔料での光透過率が少なくとも約80%のもの)で、粒径の小さい(約100nm)顔料を使用する。
【0036】
当業者のよく知るところであるが、顔料の濃度は、最終的な画像において所望の光学濃度が得られるように選択する。顔料の量は、活性なコーティングの厚みと、着色剤の吸光度によって決まってくる。最大吸光波長において、1.3を超える光学濃度が通常必要とされている。さらに高い光学濃度とするのが普通である。本発明を適用することで、2〜3倍以上の光学濃度を達成することが可能である。
【0037】
分散剤を顔料と併用して、色の濃さ、透過度およびグロスを最大にするのが普通である。この分散剤は一般には有機ポリマー化合物で、微細な顔料粒子を分離させ、粒子のフロキュレーションやアグロメレーションを防止する。各種の分散剤が市販されている。当業者には公知のことであるが、分散剤は顔料の表面特性や組成物中の他の成分に合わせて選択する。しかしながら、本発明を実施するにあたって好適な分散剤の種類の1つは、AB分散剤のタイプのものである。この分散剤のA部分は、顔料の表面に吸着される。B部分は、顔料を分散させる相手の溶媒の中に拡がっている。このB部分が顔料粒子の間のバリアーとなって、粒子の間の吸引力を妨害し、その結果アグロメレーションを防止する。B部分は、使用する溶媒に対して良好な相溶性を有しているべきである。有用なAB分散剤については、米国特許第5,085,698号に一般的に記載されている。常用の顔料分散技術、たとえばボールミル、サンドミルなどを使用すればよい。
【0038】
顔料は、着色剤含有層の組成物の全重量を基準にして、約25〜約95重量%、典型的には約35〜約65重量%の量で使用する。
【0039】
ここまで、カラープルーフィングの場合を対象として記述してきたが、本発明のエレメントおよびプロセスは、別の用途における他のタイプの材料の転写にも同様に適用される。一般的に、本発明の範囲には、固体状材料が受容体にパターンをもって塗布されるような用途がすべて含まれるものとする。
【0040】
着色剤含有層はベースエレメントの上に、適当な溶媒を用いた溶液からコーティングすることが可能であるが、典型的には分散物を用いて層(単層または複層)をコーティングする。コーティング溶媒としては、組立ての性質に悪影響を与えない限りどのような溶媒を用いてもよく、通常のコーティング方法あるいは印刷方法、たとえばグラビア印刷が使用できる。溶媒として典型的なものが水である。着色剤含有層は、ウォータープルーフ(WaterProof(登録商標))カラー・バーサティリティ・コーター(Color Versatility Coater)(DuPont社(Wilmington, DE(デラウェア州))販売)を使用するコーティングプロセスによって塗布することができる。着色剤含有層のコーティングは、露光ステップの直前に実施するのがよい。そうすることで、各種のベースカラーを混合して、プルーフィング産業において現在1種の標準として使用されているパントーン(Pantone(登録商標))カラーガイドにマッチする各種の色を作ることができる。
【0041】
熱増幅添加物
熱増幅添加物は典型的には感熱画像形成可能な着色剤含有層に加えるものであるが、突出層(単層または複層)または下塗り層の中に加えることもできる。
【0042】
熱増幅添加物の機能は、加熱層において発生した熱の効果を増幅させるもので、これによってレーザーに対する感度がさらに向上する。この添加物は、室温では安定でなければならない。この添加物は、(1)加熱した時に分解してガス状の分解生成物を発生する分解性化合物、(2)照射されたレーザー照射光を吸収する吸収性染料、または(3)熱を加えることで発熱性の単一分子転移反応を起こす化合物、のいずれかであればよい。これら各種の添加物を組み合わせて使用してもよい。
【0043】
グループ(1)の分解性化合物に含まれるのは、分解して窒素を発生するもの、たとえばジアゾアルキル、ジアゾニウム塩、およびアジド(−N)化合物;アンモニウム塩;分解して酸素を発生する酸化物;カーボネートまたはペルオキシドなどである。そのような化合物の具体的な例としては、4−ジアゾ−N,N’−ジエチル−アニリンフルオロボレート(DAFB)がある。前述の化合物類を各種混合したものも、使用することができる。
【0044】
グループ(2)の吸収性染料は、典型的には、赤外線領域に吸収を有するものである。近赤外領域に吸収を持つ、単独または組み合わせて使用できるNIR染料として好適な例をあげれば、ポリ(置換)フタロシアニン化合物および金属含有フタロシアニン化合物;シアニン染料;スクアリリウム染料;カルコゲノピリイオアクリリデン染料;クロコニウム染料;金属チオレート染料;ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料;オキシインドリジン染料;ビス(アミノアリール)ポリメチン染料;メロシアニン染料;およびキノイド染料がある。吸収性染料を突出または下塗り層中に加える場合には、その機能は、入射された照射光を吸収し、これを熱に転換し、より効果的に加熱されるようにすることである。典型的には、この染料は赤外線領域に吸収を持つ。画像形成のための用途では、可視光領域での吸収が非常に低い染料を用いるのが普通である。
【0045】
グループ(2)の吸収性染料にはまた、次に示す米国特許に記載されている赤外線吸収材料が含まれる;すなわち、米国特許第4,778,128号、同第4,942,141号、同第4,948,778号、同第4,950,639号、同第5,019,549号、同第4,948,776号、同第4,948,777号および同第4,952,552号。
【0046】
着色剤含有層中に加える場合には、熱増幅添加物の重量%は一般に、約0.95〜約11.5%のレベルである。この%は、着色剤含有層の全重量%の約25%まで増やすことができる。これらの%については、特に制限はなく、当業熟練者ならば、層の特定の組成に応じて変えることが可能である。
【0047】
着色剤含有層の厚みは一般に、約0.1〜約5マイクロメータの範囲、典型的には約0.1〜約1.5マイクロメータの範囲である。約5マイクロメータを超えるような厚みは一般に使用されないが、その理由は、受容体に効果的に転写するには過大なエネルギーが必要となってくるからである。
【0048】
単一の着色剤含有層を用いるのが普通ではあるが、2層以上の着色剤含有層とすることも可能で、それら別々の層は、いずれもが上記の機能を有しているのならば、それらの組成が同一であっても異なっていても構わない。着色剤含有層を複数用いた場合にはその厚みの合計を、上記の範囲内とするのが普通である。
【0049】
安定剤
安定剤として有用なものは、グループ(a)の構造(1)、(2)、(3)または(4)で定義される置換フェノール系化合物である。上記の構造(a)(1)で定義される安定剤の典型例は、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノールおよびブチレーティッドヒドロキシアニソール(BHA)である。上記の構造(a)(2)で定義される安定剤の典型例は、4,4’−メチレン−ビス−2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノールおよび4,4’−エチレン−ビス−2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノールである。上記の構造(a)(3)で定義される安定剤の典型例は、5,5’−ジ−t−ブチル−2,2’、4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンおよび2,2’、4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンである。上記の構造(a)(4)で定義される安定剤の典型例は、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートである。
【0050】
また別のタイプの安定剤としては、グループ(b)の構造(1)、(2)、(3)、(4)または(5)で定義されるアミン型の化合物がある。上記の構造(b)(1)で定義される安定剤の典型例は、ジエチルヒドロキシアミン(DEHA)およびジベンジルヒドロキシルアミン(DBHA)である。上記の構造(b)(2)で定義される安定剤の典型例は、2,6−ジイソプロピル−N,N−ジメチルアニリンである。上記の構造(b)(3)で定義される安定剤の典型例は、フェニドン(phenidone)A(1−フェニル−3−ピラゾリジノン)(Aldrich社製)、フェニドン(phenidone)B(4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン)(Mallinckrodt社製)、ジメゾン(Dimezone(登録商標))(4,4−ジメチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン)(Mallinckrodt社製)および、ジメゾン(Dimezone(登録商標))S(4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン)(Mallinckrodt社製)である。上記の構造(b)(4)で定義される安定剤の典型例は、デカン二酸たとえば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)エステルでチヌビン(TINUVIN(登録商標))770の商品名で販売されているもの;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)エステルでチヌビン(TINUVIN(登録商標))292の商品名で販売されているもの、および、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステルでチヌビン(TINUVIN(登録商標))123の商品名で販売されているもの(以上いずれも、Ciba Specialty Chemicals社製)などである。上記の構造(b)(5)で定義される安定剤の典型例は、3,5−ピリジンジカルボン酸、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−ジメチルエステルで、UVENP349PINA(登録商標)の商品名で販売されているもの、および3,5−ピリジンジカルボン酸、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−1,4−ジフェニル−ジメチルエステルで、UV−DPP337PINA(登録商標)の商品名で販売されているもの(Honeywell Specialty Chemicals社製)などがある。
【0051】
この安定剤は、熱増幅添加物、より典型的にはNIR染料を保護する作用を有し、NIR染料を早まって褪色させてしまう可能性のある感熱画像形成可能なエレメント中の反応種を除去したり、および/または、感熱画像形成可能なエレメントを経時変化させる周辺の空気の影響を抑えたりする。
【0052】
この安定剤は典型的には、感熱画像形成可能な層の成分の全重量を基準にして、約0.2〜約2.0重量%、より典型的には約0.3〜約1.0重量%の量で存在させる。フェノール系安定剤の2種以上の混合物、または、アミン系安定剤の2種以上の混合物、または、フェノール系およびアミン系安定剤の混合物なども使用することができる。
【0053】
その他の添加物
着色剤含有層の中には、添加剤としてその他の物質が存在していてもよいが、ただし、それらはこの層の本質的な機能を妨害してはならない。そのような添加物の例をあげれば、コーティング助剤、可塑剤、流動性添加物、スリップ剤、ハレーション防止剤、静電防止剤、界面活性剤、その他コーティングの配合に使用されることが知られているもの、などである。しかしながら、この層の中でのその他の添加物の量は最小限にとどめるのが普通で、その理由はそれらが、転写後の最終製品に悪影響をおよぼす可能性があるからである。添加物は、カラープルーフィング用途において好ましくない色を加えたり、リソグラフィー印刷用途において耐久性や印刷寿命を低下させる可能性がある。
【0054】
その他の層
感熱画像形成可能なエレメントにはその他の層をつけ加えてもよい。たとえば、可撓性の突出層の上で着色剤含有層とは反対側に、ハレーション防止層を設けてもよい。ハレーション防止剤として使用可能な原料は、当業者にはよく知られている。その他固着(anchoring)層または下塗り層を可撓性の突出層のいずれかの側に設けることも可能であり、これらについても当業者には公知である。
【0055】
本発明のある実施態様においては、熱吸収剤かつ着色剤として機能する材料を、単一の層(トップ層と呼ぶ)に存在させる。このようにすると、トップ層は、加熱層と着色剤含有層の両方の機能を併せ持つことになる。このトップ層の特性は、着色剤含有層について述べたものと同じである。熱吸収剤かつ着色剤として機能する材料の典型例は、カーボンブラックである。
【0056】
さらに別の感熱画像形成可能なエレメントでは、支持体の上に別の1層または多層の着色剤含有層を有していてもよい。このような別の層は、像様露光および形成された像の転写に使用されるプロセスそれぞれに合わせる形で設けることができる。感熱画像形成が可能な感熱画像形成可能なエレメントとして適当なものは、米国特許第5,773,188号、同第5,622,795号、同第5,593,808号、同第5,156,938号、同第5,256,506号、同第5,171,650号、および同第5,681,681号に開示されている。
【0057】
受容体エレメント
図2に示した受容体エレメント(20)は、レーザー処理可能な組立ての一部であり、典型的にはポリマー性バインダーと顔料とを含む感熱画像形成可能な層の露光を受けた領域が、それに転写される。ほとんどの場合、受容体エレメント無しでは、感熱画像形成可能な層の露光を受けた領域が感熱画像形成可能なエレメントから脱離することはない。すなわち、感熱画像形成可能なエレメントをレーザー照射光に露光させただけでは、物質を脱離させたり、転写させることはできない。感熱画像形成可能な層の露光を受けたこの領域は、レーザー照射光で露光されそしてその感熱画像形成可能なエレメントが受容体エレメントに接触または近傍にあるという条件が揃った時だけに、感熱画像形成可能なエレメントから脱離する。1つの実施態様においては、感熱画像形成可能なエレメントが、受容体エレメントの画像受容層の表面に実際に接触している。
【0058】
この受容体エレメント(20)は、非感光性であっても感光性であってもよい。非感光性の受容体エレメントには通常、受容体の支持体(21)と画像受容層(22)とが含まれる。この受容体の支持体(21)には寸法安定性の高いシート材料が使用される。この組立ては、受容体の支持体が透明ならば、支持体を通して画像形成することもできる。受容体の支持体のための透明なフィルムの例をあげれば、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ポリエチレンまたはセルロースエステル、たとえば酢酸セルロースなどがある。不透明な支持体材料の例をあげれば、たとえば、二酸化チタンのような白色顔料を充填したポリエチレンテレフタレート、象牙紙、または合成紙たとえばスパンボンデッドポリオレフィンであるタイベック(Tyvek(登録商標))などがある。プルーフィングにおいては紙の支持体が典型的に使用されるが、医療用ハードコピー(medical hardcopy)やカラーフィルターアレイに用いる場合にはポリ(エチレンテレフタレート)が典型的に使用される。受容体エレメントには、粗面化した支持体も使用される。
【0059】
画像受容層(22)は1層または複数の層で構成されるが、その一番外側の層は任意に、ミクロ粗面化が可能な材料で作ることができる。有用な材料をいくつかあげてみると、ポリカーボネート;ポリウレタン;ポリエステル;ポリ塩化ビニル;スチレン/アクリロニトリルコポリマー;ポリ(カプロラクトン);ポリ酢酸ビニル;エチレンおよび/または塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー;(メタ)アクリレートホモポリマー(たとえばブチルメタクリレート)およびコポリマー;およびそれらの混合物などである。最も外側の画像受容層は通常、結晶性ポリマーまたはポリ酢酸ビニルの層である。結晶性の画像受容層ポリマーは、たとえば、ポリカプロラクトンポリマーであって、典型的にはその融点が約50〜約64℃、より典型的には、約56〜約64℃、最も典型的には約58〜約62℃の範囲のものである。5〜40%のキャパ(Capa(登録商標))650(溶解範囲58〜60℃)とトーン(Tone(登録商標))P−300(溶解範囲58〜62℃)(いずれもポリカプロラクトン)とからのブレンド物は、本発明の最外層としては特に有用なものである。典型的には100%のCAPA650またはToneP−300が使用される。しかしながら、たとえばポリ酢酸ビニルのような熱可塑性ポリマーは高い融点(軟化点範囲、約100〜約180℃)を有している。有用な受容体エレメントが米国特許第5,534,387号にも開示されており、そこでは、最外層は任意にミクロ粗面化することが可能で、たとえば、ポリカプロラクトンまたはポリ酢酸ビニル層が、そこで開示されたエチレン/酢酸ビニルコポリマー層の上に存在する。このエチレン/酢酸ビニルコポリマー層の厚みは、約0.5〜約5ミルの範囲で、ポリカプロラクトン層の厚みは、約2〜約100mg/dmである。典型的には、このエチレン/酢酸ビニルコポリマーでは、酢酸ビニルよりもエチレンを多く含んでいる。
【0060】
1つの好適な例は、DuPont社から販売されているウォータープルーフ(WaterProof(登録商標))トランスファー・シート(Transfer Sheet)のストックナンバーG06086で、このものは、その上をポリカプロラクトンまたはポリ酢酸ビニル層でコーティングされている。この画像受容層の量は、所望の目的を達成するのに有効な量であればいくらでもよい。一般的に言って、コーティング重量を、約5〜約150mg/dm、典型的には約20〜約60mg/dmの範囲とすると、好結果が得られる。
【0061】
画像受容層または上記の層に加えて、受容体エレメントでは、受容体の支持体と画像受容層との間に、1層または多層のその他の層を任意に加えることができる。画像受容層と支持体の間に加えて有用な層としては、剥離層(release layer)がある。受容体の支持体単独または、受容体の支持体と剥離層との組合わせは、第1の一時的キャリヤー(first temporary carrier)と呼ばれる。この剥離層は、受容体の支持体に対する所望の密着性バランスを付与することができ、それにより、露光および感熱画像形成可能なエレメントからの分離の間は、画像受容層が受容体の支持体に密着しているが、次のステップでは画像受容層が受容体の支持体から分離していくのを助ける。剥離層として使用するのに好適な材料の例をあげれば、ポリアミド、シリコーン、塩化ビニルポリマーおよびコポリマー、酢酸ビニルポリマーおよびコポリマー、および可塑化ポリビニルアルコールなどがある。この剥離層の厚みは、約1〜約50ミクロンとすることができる。
【0062】
受容体エレメントの中に、特に剥離層と受容体の支持体の間に、変形可能な層としてのクッション層を設けてもよい。このクッション層は、受容体エレメントと感熱画像形成可能なエレメントとを組み合わせた時に、両者の間の接触を促進するために使用される。さらにこのクッション層が存在することで、それが圧力および任意の加熱により変形が可能なベースとなるために、任意工程であるミクロ粗面化プロセスが容易になる。さらに、このクッション層が、紙またはその他の基材に最終的な画像を転写する際に、優れた積層性能を発揮する。クッション層として使用するのに適した材料の例をあげれば、スチレンおよびオレフィンモノマーからのコポリマー、たとえば、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、スチレン/ブチレン/スチレンブロックコポリマー;エチレン−酢酸ビニルおよび、フレキソ版用途でバインダーとして有用なその他のエラストマー類などがある。
【0063】
画像受容層の表面を任意に粗面化する方法には、ミクロ粗面化がある。ミクロ粗面化をするには、適当な方法ならどのような方法を用いてもよい。1つの具体的な例を示せば、それを粗面化したシートに、典型的には圧力と熱をかけながら接触させる。使用する圧力は、約800±約400psiの範囲がよい。任意に加熱をしてもよいが、その温度は約80〜約88℃まで(175〜190゜Fまで)、より典型的には、ポリカプロラクトンポリマーでは約54.4℃(130゜F)、ポリ酢酸ビニルポリマーでは約94℃(200゜F)として、画像受容層全体にわたって均一にミクロ粗面化した表面を得る。また別な方法としては、加熱または冷却した粗面化ロールを用いて、ミクロ粗面化を行ってもよい。
【0064】
画像受容層をミクロ粗面化するために用いる手段は、その表面全体に均一な表面粗さを有しているのが普通である。典型的には、ミクロ粗面化をするために使用する手段は、平均表面粗さ(Ra)が約1μで、表面の不均質性では、複数の凸部を有し、約458μx約602μの表面積の中に、高さが少なくとも約200nm、直径が約100ピクセルの凸部が少なくとも約20存在している。
【0065】
この粗面化の手段が画像受容層の表面に付与すべき性質は、平均表面粗さ(Ra)を約1μ未満、典型的には約0.95μ未満、より典型的には約0.5μ未満とし、そして、表面の不均質性が、複数の凸部、典型的には少なくとも約40の凸部、典型的には少なくとも約50の凸部、より典型的には少なくとも約60の凸部を有し、約458μx約602μの表面領域の中に、高さが少なくとも約200nm、直径が約100ピクセルの凸部を有するようにするべきである。これらは、ワイコ(Wyko)粗面計(ワイコモデルNT3300)(Veeko Metrology(Tucson,AZ(アリゾナ州))社製)を用いて測定する。
【0066】
さらに、受容体エレメントの最も外側の表面での、85度の角度で測定したグロスの読みが、約5〜約35グロスユニット、典型的には約20〜約30グロスユニットとするのがよい。この測定には、グラドコ(GARDCO)20/60/85度ノボ・グロス(NOVO−GLOSS)(The Paul Gardner社製)を使用するのがよい。全ての測定においてグロスメーターは同一の方向に向けて、横断方向で読みとるようにする。
【0067】
画像受容層の表面の状態は、実質的にミクロドロップアウトのない高品質な最終画像を得るためには重要である。
【0068】
この受容体エレメントは、典型的には、本発明のプロセスにおいては中間的なエレメントである。その理由は、レーザー画像形成ステップの後に、1種または複数の転写ステップがあり、それによって、感熱画像形成可能な層の露光を受けた領域が耐久的な基材へと転写されるからである。
【0069】
耐久的な基材
本発明のプロセスの利点の1つは、着色剤を含む画像を受け取るための耐久的な基材を、所望によりほとんどすべての各種シート材料から選択することが可能なことである。プルーフィング用途では、ほとんどの場合に紙基材が使用されるが、典型的には、同一の紙の上に画像を最後まで印刷する。ほとんどのタイプの紙が使用できる。耐久的な基材として使用可能なその他の材料をあげると、布、木材、ガラス、陶器、ほとんどのポリマーフィルム、合成紙、金属の薄板またはホイルなどである。熱可塑性ポリマー層(34)に密着するような材料ならば、ほとんどのものがこの耐久的な基材として使用できる。
【0070】
プロセスのステップ
露光:
本発明のプロセスの第1のステップは、レーザー処理可能な組立てをレーザー照射光に像様に露光させることである。典型的にはこの露光ステップは、レーザーの流束量が約600mJ/cm以下、最も典型的には約250〜約440mJ/cmの条件で実施する。このレーザー処理可能な組立てには、感熱画像形成可能なエレメントと受容体エレメントとが含まれている。
【0071】
この組立てを調製するには、通常、カバーシート(もし、あれば)を除去してから、感熱画像形成可能なエレメントが受容体エレメントに接触するように置き、それによって着色剤含有層が実際に受容体エレメントの上の画像受容層に接触するようにする。この2つのエレメントを合わせるために、真空および/または加圧を用いても良い。別法の1つとしては、感熱画像形成可能なエレメントと受容体エレメントとを外周部で融着させることで合わせることができる。他の別法としては、感熱画像形成可能なエレメントと受容体エレメントとを、テープを用いて合わせ、画像形成装置にテープで固定するか、またはピン/クランプ方式で固定する。さらなる別法では、感熱画像形成可能なエレメントを受容体エレメントに積層して、レーザー処理可能な組立てとする。このレーザー処理可能な組立ては、ドラムに取り付けて、レーザー画像形成に好適に供することもできる。
【0072】
レーザー処理可能な組立てを露光させるためには、各種のレーザーを使用することができる。このレーザーは典型的には、赤外光、近赤外光または可視光領域の波長を持つものである。特に好適なのは、約750〜約870nmの領域の波長を持つダイオードレーザーで、小型、安価、安定性、信頼性、堅牢性および調節の容易さなどの面で実用的な価値が高い。約780〜約850nmの範囲の波長を持つダイオードレーザーが最も一般的である。そのようなレーザーは、たとえば、Spectra Diode Laboratories社(San Jose, CA(カリフォルニア州))から購入できる。画像受容層の画像を与えるために使用した装置は、クレオ・スペクトラム・トレンドセッター(Creo Spectrum Trendsetter)で、このものは830nm近傍を放射するレーザーを使用している。
【0073】
露光は、感熱画像形成可能なエレメントの、任意に存在させる突出層または下塗り層および/または加熱層を通して行われる。任意に存在させる突出層または下塗り層または粗面化した表面を有する受容体エレメントは、レーザー照射光に対して実質的に透明でなければならない。加熱層がレーザー照射光を吸収し、着色剤含有材料の転写を促す。場合によっては、感熱画像形成可能なエレメントの突出層または下塗り層を赤外線照射を透過するフィルムとすると、その突出または下塗り層を通して露光を好適に実施することができる。また別のケースでは、これらの層にレーザー吸収性の染料を加えておき、それによって材料の画像受容エレメントへの転写を助ける。
【0074】
レーザー処理可能な組立ては、像様の露光を受け、それによって、感熱画像形成可能な層の露光を受けた領域が、パターンの形で受容体エレメントに転写される。このパターンそのものは、たとえば、コンピュータによって発生させたドットまたは線画の形状、コピーすべき図版をスキャンすることによって得られた形状、オリジナルな図版を元にしたデジタル化画像の形状、あるいは、レーザー露光に先だってコンピュータ上で電子的に組み合わせることが可能なそれらの形状を各種組み合わせた形状などであってよい。レーザービームとレーザー処理可能な組立てとは、相互に関係しながら一定の動きをしており、それによって、その組立ての微小領域、すなわち「ピクセル」がレーザーによって個々に作用を受ける。これは通常、レーザー処理可能な組立てを回転式のドラムに取り付けることによって実行される。フラットベッドのレコーダーもまた、使用することができる。
【0075】
分離:
本発明のプロセスにおけるその次のステップは、感熱画像形成可能なエレメントを受容体エレメントから分離するステップである。これは通常、2つのエレメントを単に引き剥がすことによって行われる。一般にはこの引き剥がしには、ほとんど力を必要とせず、簡単に感熱画像形成可能支持体を受容体エレメントから分離することができる。これは通常の分離方法を使えばよく、人の手で行ってもよいし、人の手によらず自動で処理してもよい。
【0076】
分離により、レーザーにより発生したカラー画像、すなわち着色剤含有画像が得られるが、これは典型的にはハーフトーンのドットイメージで、感熱画像形成可能な着色剤含有層の露光を受けた領域を転写されたものを含み、受容体エレメントの画像受容層の上に表出される。露光および分離ステップにより形成された着色剤含有画像は、典型的には、結晶性ポリマー層の上に形成されたレーザーにより発生させたハーフトーンドットのカラー画像であって、この結晶性ポリマー層は第1の一時的キャリヤー上に位置しているが、このキャリヤーには結晶性ポリマー層を塗布する前に、その上に直接存在する層が有っても無くてもよい。
【0077】
追加のステップ:
このようにして、画像受容層の上に表出した着色剤を含む画像は次いで、耐久的な基材に直接転写するか、または、まず画像固定化エレメントのような中間的なエレメントに転写し、それから耐久的な基材に転写する。典型的には、この画像固定化エレメントは、剥離表面を有する支持体と熱可塑性ポリマー層とからなっている。
【0078】
このようにして、画像受容層の上に表出した着色剤を含む画像は次いで、画像固定化エレメントの熱可塑性ポリマー層と接触、典型的には積層させ、その結果として、固定化エレメントの熱可塑性ポリマー層と受容体エレメントの画像受容層とで、着色剤を含む画像を挟み込む形にする。この積層を実施するには、DuPont社から販売されているウォータープルーフ(WaterProof(登録商標))ラミネーターが好適に使用できる。しかしながら、着色剤を含む画像を保持する受容体エレメントを固定化エレメントの熱可塑性ポリマー層と接触させるには、その他の慣用の手段を使用することもできる。剥離表面を有する固定化エレメント支持体の熱可塑性ポリマー層に対する接着力が、サンドイッチ構造になっている他のどの層の間の接着力よりも小さいということが、重要である。この新規な組立てあるいはサンドイッチ構造は、たとえば、改良された画像プルーフィングシステムとしては極めて有用である。剥離表面を有する支持体を次いで、通常は引き剥がしにより、除去し、熱可塑性フィルムを表出させる。受容体エレメント上の着色剤を含む画像を次いで、耐久的な基材に転写するが、それには、耐久的な基材を、典型的には積層の形で、サンドイッチ構造の表出された熱可塑性ポリマー層に接触させる。この場合も、この積層を実施するには、DuPont社から販売されているウォータープルーフ(WaterProof(登録商標))ラミネーターが通常使用できる。しかしながら、その他の常用の手段を用いて、この接触をさせてもよい。
【0079】
また別の実施態様では、受容体の支持体を典型的には引き剥がしにより除去する追加のステップが含まれ、これにより、組立てまたはサンドイッチ構造が、耐久的な基材、熱可塑性ポリマー層、着色剤を含む画像および画像受容層を含むことになる。より典型的な実施態様においては、これらの組立てが印刷プルーフを表し、これはレーザーで発生させ結晶性ポリマー層の上に形成されたハーフトーンのドットカラー加熱画像と、1つの表面を前記結晶性ポリマー層に積層させ、他の表面を耐久的な基材に積層させた熱可塑性ポリマーと、からなり、それによって、カラー画像が結晶性ポリマー層と熱可塑性ポリマー層との間に挟み込まれる形になる。
【0080】
多色画像の形成:
プルーフィングにおける用途では、受容体エレメントが、その上に多色画像が積み上げられる中間的なエレメントであってもよい。第1の顔料を含む感熱画像形成可能な着色剤含有層を有する感熱画像形成可能なエレメントを、前述のようにして露光および分離をさせる。この受容体エレメントには、第1の顔料で形成された着色剤を含む画像があり、これは典型的には、レーザーで発生させたハーフトーンのドットカラー感熱画像である。次いで、第1の感熱画像形成可能なエレメントとは異なった感熱画像形成可能な着色剤含有層を有する、第2の感熱画像形成可能なエレメントが、第1の顔料を有する受容体エレメントと共になってレーザー処理可能な組立てを形成し、これが前述のように像様に露光され、分離される。(a)前に用いたのとは異なる顔料を有する感熱画像形成可能なエレメントと、先に画像形成された受容体エレメントとからのレーザー処理可能な組立ての形成、(b)露光、および(c)分離の各ステップを、受容体エレメント上にカラープルーフの複数の着色剤を含む画像を作成するために必要な回数だけ、この順でくり返す。
【0081】
次いで固定化エレメントを画像受容エレメントの上の複数の着色剤を含む画像に接触、典型的には積層して、最終的な着色剤を含む画像を熱可塑性ポリマー層と接触させる。次いでこのプロセスを、前述のようにして完結させる。
【0082】
実施例
以下の非限定的な実施例によって、本明細書に記載されたプロセスおよび製品を説明するが、これにより幅広く各種の色を持つ画像が得られた。本明細書を通して、特段の断りがない限り、温度はすべて℃(摂氏)、%は重量%で表した。
【0083】
実施例1:
この実施例では、フィルムをロール貯蔵条件下で経時変化させた時の、NIR染料と組み合わせた安定剤の有効性を示す。
【0084】
次に示す対照シアン溶液を作成し、4ミルのメリネックス(Melinex(登録商標)、DuPont社製)上の60%Tクローム上に、#9ワイヤラウンドロッドを用いて15mg/dmの厚みでコーティングした。
【0085】
【表1】
Figure 2004533342
【0086】
フィルムを23.25”×31.25”の大きさにして、それぞれの試料の試験に供した。
【0087】
さらに別のシアンフィルムも、この対照での組成を用いて作成したが、ただし、記載した%の安定剤を用い、その量だけポリマー1を減らした。表1に示したフィルムについて、経時変化の性質を比較した。
【0088】
【表2】
Figure 2004533342
【0089】
コーティング直後のそれぞれのフィルムのVIS−NIRスペクトルを測定したところ、シアン顔料の最大吸収613nmを内部標準として使用した場合の、それぞれのフィルムの中の開始時の染料(848nmで最大吸収)の量はほぼ同じであることが判った。848nmでの最大吸収の、613nmでの最大吸収に対する光学濃度の比は、平均すると0.61±0.01(標準偏差)であった。それぞれのフィルムを長さ方向に巻いてほぼ直径2インチとしてから、これを遮光下で40F/40RHに調節した温度/湿度条件の試験機の中に4日間吊しておいてから、取り出した。
【0090】
この経時変化させたフィルムを、スペクトル分析および、クレオ・トレンドセッター(CREO Trendsetter)で、調節した条件下で露光した時の、50%チントの画像品質の評価により、比較した。残存しているNIR染料の%を、そのフィルムがフレッシュな場合を基準にして、経時変化させたフィルム中のNIR染料の%の測定値から計算した。50%チントの画像品質の評価は数字化して表した:0=不可、1=可、2=良。表2にこれらの結果を示す。
【0091】
【表3】
Figure 2004533342
【0092】
安定剤を添加したフィルム2〜5では、添加しなかった対照のフィルム1に比較して、染料の残存率が高かった。このように染料の残存率の改良は、経時変化をさせてから画像形成させたフィルムでの画像品質の保持と相関がある。
【0093】
実施例2:
この実施例では、よどんだ(stale/stagnant)空気の存在する所でフィルムをこの空気に受動的に暴露させてフィルムを経時変化させた時に、NIR染料の安定性を改良することに対する、安定剤の効果を確かめた。この条件は、包装した環境に置いた時にフィルムが受ける状態の典型例である。
【0094】
実施例1の場合と同じ対照シアン溶液を作成し、4ミルのメリネックス(Melinex(登録商標)573、DuPont社製)上の60%Tクローム上に、#8ワイヤラウンドロッドを用いて14mg/dmの厚みでコーティングした。フィルムを23.25”×31.25”の大きさにして、それぞれの試料の試験に供した。
【0095】
さらに別のシアンフィルムも、この対照での組成を用いて作成したが、ただし、記載した%の添加物を用い、その量だけポリマー1を減らした。表3に示したフィルムについて、経時変化の性質を比較した。
【0096】
【表4】
Figure 2004533342
【0097】
コーティング直後のそれぞれのフィルムのVIS−NIRスペクトルを測定したところ、シアン顔料の最大吸収613nmを内部標準として使用した場合の、それぞれのフィルムの中の開始時の染料(848nmで最大吸収)の量はほぼ同じであることが判った。848nmでの最大吸収の、613nmでの最大吸収に対するODの比は、平均すると0.61±0.02(標準偏差)であった。それぞれのフィルムを長さ方向に巻いて、直径が約2インチの管の中に入れ、フィルムのコーティング面が管の内側に接するようにした。次いでこの管を、遮光下で40F/40RHに調節した温度/湿度条件の試験機の中に4日間吊しておいてから、取り出した。
【0098】
この経時変化させたフィルムの、管の内側に接していた分だけを試料として採用し(面積は、約6”×31.25”)、スペクトル分析により比較した。残存しているNIR染料の%を、そのフィルムがフレッシュな場合を基準にして、経時変化させたフィルム中のNIR染料の%の測定値から計算した。表4にこれらの結果を示す。
【0099】
【表5】
Figure 2004533342
【0100】
安定剤を添加したフィルム7〜11では、添加しなかった対照のフィルム6に比較して、染料の残存率が高かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】

Claims (15)

  1. 感熱画像形成可能な層を含む感熱画像形成可能なエレメントであって、前記感熱画像形成可能な層は、熱増幅添加物、および
    (a)以下の構造を有するフェノール型化合物:
    Figure 2004533342
    または、(b)以下の構造を有するアミン型化合物:
    Figure 2004533342
    の少なくとも1種の安定剤を含み、式中、
    はそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
    nは0〜約20の整数であり;
    mは1〜約20の整数であり;
    はそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
    は、水素原子、1〜約20の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、1〜約12の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、水素原子、1〜約12の炭素原子のアルキル基、またはヒドロキシメチル基であり;
    は、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、水素原子または、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、水素原子またはニトロ基であることを特徴とする感熱画像形成可能なエレメント。
  2. 支持体、および加熱層を含むベースエレメントをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  3. 前記支持体上で、前記支持体と前記加熱層との間に、突出または下塗り層をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  4. 前記感熱画像形成可能な層がさらに着色剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  5. 前記着色剤が顔料分散物であることを特徴とする請求項4に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  6. 前記フェノール化合物が、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−メチレン−ビス−2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノール、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、5,5’−ジ−t−ブチル−2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、またはオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネートであることを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  7. 前記アミン型化合物が、ジエチルヒドロキシルアミン、ジベンジルヒドロキシルアミン、2,6−ジイソプロピル−N,N−ジメチルアニリン、ジエチルヒドロキシルアミン、ジベンジルヒドロキシルアミン、1−フェニ−3−ピラゾリジノン、4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン、4,4−ジメチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3−ピラゾリジノン、または3,5−ピリジンジカルボン酸、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフェニル)−、ジメチルエステルであることを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  8. 前記安定剤が、感熱画像形成可能な層の全重量を基準にして、約0.2〜約2.0重量%の量で存在することを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  9. 前記熱増幅添加物が吸収性染料であることを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  10. 前記吸収性染料が、ポリ(置換)フタロシアニン化合物;金属含有フタロシアニン化合物;シアニン染料;スクアリリウム染料;カルコゲノピリイオアクリリデン染料;クロコニウム染料;金属チオレート染料;ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料;オキシインドリジン染料;ビス(アミノアリール)ポリメチン染料;メロシアニン染料;およびキノイド染料からなる群より選択されることを特徴とする請求項9に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  11. 下記のステップを含むカラー画像を作製する方法であって、
    (1)(A)感熱画像形成可能な層を含む感熱画像形成可能なエレメントであって、前記感熱画像形成可能な層は、熱増幅添加物、および
    (a)下記の構造を有するフェノール型化合物;
    Figure 2004533342
    または、(b)下記の一般的構造を有するアミン型化合物;
    Figure 2004533342
    の少なくとも1種の安定剤を含み、式中、
    はそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
    nは0〜約20の整数であり;
    mは1〜約20の整数であり;
    はそれぞれ独立して、水素原子、1〜約12の炭素原子を有するアルキル基、または1〜約12の炭素原子を有するアルコキシ基を表し;
    は、水素原子、1〜約20の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、1〜約12の炭素原子のアルキル基、または6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、水素原子、1〜約12の炭素原子のアルキル基、またはヒドロキシメチル基であり;
    は、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;
    は、水素原子または、6〜約20の炭素原子のアリール基であり;、
    は、水素原子またはニトロ基である、エレメントと、
    (B)(c)受容体の支持体;および
    (d)前記受容体の支持体の表面に設けた画像受容層を含み、これにより、感熱画像形成可能な層における露光された領域が受容体エレメントに転写され、画像受容層の上に着色剤を含有する画像を形成する、受容体エレメントとを含む、
    レーザー処理可能な組立てにレーザー照射光で像に露光させるステップと、
    (2)感熱画像形成可能なエレメント(A)を受容体エレメント(B)から分離し、これにより、着色剤を含む画像を受容体エレメントの画像受容層の上に表出させるステップとを含むことを特徴とする方法。
  12. 前記熱増幅添加物が吸収性染料であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記吸収性染料が、ポリ(置換)フタロシアニン化合物;金属含有フタロシアニン化合物;シアニン染料;スクアリリウム染料;カルコゲノピリイオアクリリデン染料;クロコニウム染料;金属チオレート染料;ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料;オキシインドリジン染料;ビス(アミノアリール)ポリメチン染料;メロシアニン染料;およびキノイド染料からなる群より選択されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記安定剤が、式(a)のフェノール型化合物と、式(b)のアミン型化合物との組合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載の感熱画像形成可能なエレメント。
  15. 前記安定剤が
    、式(a)のフェノール型化合物と、式(b)のアミン型化合物との組合わせを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
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