JP2004532778A - 共通輸送業者システム - Google Patents

Abstract

要約書なし。

Description

【０００１】
（背景技術）
今日では、品物の輸送は複雑なビジネスである。輸送業者は有限の量のカーゴスペースを持ち、したがって、荷送り業者はたった１つのコンテナの動きを調整するためにも多くの輸送業者としばしば交渉する。通常、品物を動かす不確実さ及び費用を制限するため、荷送り業者は、合意したレートで各輸送業者に所定量の仕事を提供するために多くの輸送業者と契約する。これにより荷送り業者は、品物を輸送する（例えば、ストックホルムからニューヨークへ、中継場所を介するよりも直接、輸送する）のに、多くの異なる輸送業者から選択する融通性が得られ、個々の輸送業者にある量のビジネスを保証しながら、荷送り業者がコンテナを動かす必要がある時にそのコンテナを動かす機会が増大する。実際に、荷送り業者は輸送業者に順次連絡して、利用できるかどうかをチェックする。ある輸送業者が荷送り業者の希望に合わない場合には、荷送り業者は別の契約輸送業者に連絡する。
例えば、冷蔵が要求され、そして或る一部の輸送業者のみが冷蔵品物を取り扱うことができる場合には、荷送り業者は、冷蔵を扱うこれらの契約輸送業者とのみ交渉し得る。たとえ輸送業者が冷蔵カーゴを処理できる場合でも、所定の日時までに品物を動かすのに利用できるカーゴスペースを持っていないことがあり得る。したがって、たとえ荷送り業者と輸送業者が品物を動かす交渉の前に契約を締結しても、荷送り業者はなお、カーゴの輸送を決める際に多数の輸送業者と交渉することが、実際上要求される。
【０００２】
通常、荷送り業者は、多くの輸送業者と連絡するので、荷送り業者は多数の異なる輸送業者に特有の性質を知りかつ理解することが求められる。各輸送業者がインターネットを介して自動及び／又は直接の予約を試みるとき輸送業者間の違いは複合される。各輸送業者の予約システム（又はプラットホーム）は、品物の輸送を依頼する過程におけると同様に見た目の感じにおいて異なるかもしれない。このことは、品物の発送を有効かつ能率的に予約するためには、各輸送業者のプラットホームを学ぶことを各荷送り業者に強いる。荷送り業者にとってこの全体のプロセスは困惑ししかも多くの時間を浪費することになっている。したがって、輸送業者は、更に資源を失う、正しくないあるいは相容れない予約レポートに直面することになる。
【０００３】
荷物運送業者はこの複雑な仕事に更に別のレベルを加える。荷物運送業者や輸送業者は通常、荷送り業者に代わって品物の輸送を調整する。例えば、荷送り業者が品物をシカゴから東京へ送ることを望む場合には、荷送り業者に代わって荷物運送業者は、運ぶべき品物を整えて輸送業者と交渉及び／又は調整する。基本的には、荷物運送業者は荷送り業者にサービスを提供し、通常、品物自体を運ばない。このように、荷物運送業者は、荷送り業者に輸送業者と品物の輸送について調整する代替案を提供する。荷物運送業者は荷送り業者に価値あるサービスを提供するけれども、荷物運送業者が荷送り業者にそのサービス費用を請求するので、荷送り業者に対する輸送コストが非能率的に発生し増大することになる。
【０００４】
先入観はさらに別の非能率性をもたらすことになる。荷物運送業者は、他の輸送業者を介してある特定の輸送業者へ仕事を差し向ける際に報奨金を受け取り得る。また、荷送り業務の複雑さが荷送り業者及び荷物運送業者の両方に対して、或る特定の輸送業者と契約して欲しいとの要望が出されるので、この要望は通常、契約した輸送業者に向きがちである。
例えば、荷送り業者がデトロイトからスポーケンへ品物を送りたいなら、荷送り業者は単に品物を直接シアトルへ輸送する契約輸送業者と交渉するかもしれない。第２の輸送業者はシアトルからスポーケンへ輸送することが要求され、このように品物をスポーケンへ輸送するのに付加的な中継所が必要となる。しかしながら、もし荷送り業者が契約輸送業者に偏っていなければ、契約してない輸送業者を使って品物は、スポーケンへ直接輸送され得る。したがって、荷送り業者又は貨物運送業者は利用可能な全ての手段を使わないという非能率性を生じさせ得る。
【０００５】
荷送り業者又は貨物運送業者は通常、種々の輸送業者を使って品物を輸送するので、異なる輸送業者に亘る品物の経路追跡及び進路追跡は高くつく。荷送り業者又は貨物運送業者はしばしば多くの輸送業者と品物の輸送について調整するから、輸送業者の固有のプラットホームに従って品物の輸送経路及び進路を追跡する仕方を学ぶことを要求される。荷送り業者は、任意の所定時間に多くの異なる輸送業者によって輸送されることになる数百ものコンテナを有し、それら輸送の状態及び関連ある情報を知りたいので、荷送り業者と輸送業者は共にコンテナの輸送追跡及び進路追跡のために多量のリソースを充てる。
品物の場所に関する情報を要求する荷送り業者からの電話問合せを処理するために作業グループすべてを充てることは輸送業者にとって珍しいことではない。荷送り業者が種々の輸送業者からの輸送を追跡できる強化されたシステムが必要とされる。また、多数の輸送業者に亘って輸送を追跡できるシステムも必要とされる。
【０００６】
近年、デベロッパーはインターネットを用いて、買手と売手と呼び集め、交渉させ、そして会社及びそれらのサプライヤーに情報を容易に分配する能力を提供する仮想市場を作っている。インターネットを用いることにより荷送り業者に対する費用を低減するいくつかの試みがなされてきた。１つの試みは、輸送業者に、顧客が予約する前に価格を見積もることのできる陸上、海上、航空カーゴ便の公表された料金及び割引情報を公表する能力を与えることにあった。インターネットを用いる別の試みは、多数の関与するカーゴ輸送エンティティから多くの指値を受ける能力を荷送り業者に与えることにある。これらのシステムは、選んだ輸送業者との取引のコストを単に確認するにすぎない。これでは、種々の輸送業者に対して予約依頼を行うのに多数の輸送業者のプラットホームを用いねばならないという問題を解決できない。これはまた、一つの輸送に多数の輸送業者が使用される輸送業者間で品物を容易に交換することができない。
【０００７】
結局、商品を倉庫に保管すること、商品を輸送すること、税関貨物の仲買業及び貿易金融は非常に複雑な業務が細かく関連し合っている。したがって、品物の物流管理及び輸送を処理するために、より能率的なシステムの必要性が存在する。
【０００８】
（発明の概要）
この開示は、国内及び国際輸送ユーザーに中立の輸送入口を介し単一の共通システムを通して輸送取引を処理できるようにする方法及びシステムを提供する。このシステムは、とりわけ、多数の輸送業者とカーゴの動きを追跡するため、多くの輸送ユーザーにエントリィの１つの点を提供する。種々の実施形態において、本システムはまた、幾つかの輸送業者に亘りカーゴを予約するための要求を計画し予約する手段、そしてある実施の形態では、起きることを先を見越して知らせることをユーザーに与える。
【０００９】
これらやその他の利点は、添付図面及びその関連する記述から明らかとなるであろう。
【００１０】
（実施形態の詳細な記述）
以下の記述は読者を助けるために複数のサブセクションに分けられる。サブセクションは、用語；インフラストラクチャ；予約プロセス及びユーザーインターフェース；輸送経路及び進路追跡；及び出来事の通知、を含む。
【００１１】
用 語
この記述では、次の用語が用いられる。
【００１２】
荷送り業者 − 輸送すべき品物による全てのエンティティ。エンティティは輸送すべき品物を要望し、あるいは異なったエンティティに品物を輸送し得る。
【００１３】
荷物運送業者 − 荷送り業者のために一つ又は複数の輸送業者と品物の輸送を調整するエンティティ。
【００１４】
輸送業者 − 出発点から送付先へ品物を輸送する全てのエンティティ。輸送業者は品物を国内的及び／又は国際的に輸送し得る。例えば、輸送業者は荷送り業者のために品物をシカゴからシアトルへ輸送し得、あるいは同じ輸送業者はシカゴからパリへ品物を輸送し得る。輸送業者はトラック、列車、航空機、船舶及び／又は同等の輸送手段を用いて品物を輸送し得る。
【００１５】
輸送業者プラットホーム − 輸送業者と情報を交換できるインターフェースをサポートする輸送業者のコンピュータシステム。
【００１６】
共通輸送業者システム − データ記憶装置を含む共通輸送業者インターフェースをサポートするインフラストラクチャ。
【００１７】
共通輸送業者インターフェース − 多数のユーザ及び多数の輸送業者が通信できるようにするインターフェース。
【００１８】
ユーザ − 共通輸送業者システムを使用する全てのエンティティ。全ユーザは共通輸送業者システムを使用する際に関与の種々のレベルをもち得る。共通輸送業者システムの主なユーザは、荷送り業者、第３者物流プロバイダ、荷物運送業者、荷受人、ブローカー、取引入口、輸送業者などであり得る。
【００１９】
予約 − １つの出発点から１つの送付先へ、ある量の品物を輸送するための予約。これらの品物は製品の型で変わり得、危険であるものと危険でないものとが混り合ったものでもよく、冷蔵などを必要とするものでもよい。予約は単一の予約でもあるいは反復的なものでもよい。
【００２０】
経路選択要求 − 輸送業者が、輸送業者の製品カタログの部分としてカーゴの基本的な輸送をサポートするかを決めるための輸送業者に対する問合わせ。
【００２１】
予約アクティビティプラン − 輸送の、主要な又は画期的なアクティビティを含む輸送業者の計画。
【００２２】
インフラストラクチャ
図１ａは、本発明の実施の形態による典型的なインフラストラクチャの例を示している。ユーザー１０１ａ−１０１ｅは、端末装置経由で、サーバー１０２ｂ−１０２ｃ及びデータベース１０２ａを含む共通輸送業者システム１０２を通して、多数の異なる輸送業者１０３と通信する。一実施形態では、ユーザは端末装置を用いて共通輸送業者システム１０２と情報交換する。これらの端末装置は当該技術分野において公知のような標準のパーソナルコンピュータ（例えば、ペンティアム（登録商標）３プロセッサを用いたコンピュータシステム）であり得る。代わりの実施形態では、ユーザーは、共通輸送業者システム１０２と通信するため、当該技術分野において公知のハンドヘルド又は他のポータブル装置を使用し得る。
さらに、多数のユーザーからの通信は、共通輸送業者システム１０２に伝送する前にユーザの場所で一括処理され得る。図１ａには５人のユーザー、５つの輸送業者端末装置、１つのデータベース、３つのサーバーを示しているが、図１ａは単に例示のためのものであり、ユーザ及び／又はユーザの端末装置、輸送業者及び／又は輸送業者の端末装置、サーバー及びデータベースの数は、いかようにも限定されない。さらに、実施形態では１つのシステムに関して説明するが、この分野の当業者には認められ得るように、記載される機能性は多数のシステムに亘って実施可能である。
さらにネットワークにおいて付加的なシステムでウエブサイトはミラー化され得、そして望むならば、種々の機能を促進させるため１つ以上の管理システム又は他のコンピュータ資源が使用され得る。このシステムにおけるコンピュータプログラムは、サイトに対するユーザーインターフェースを構成する一組のスクリーンを発生する適当なスクリーンルーチンを備えている。
【００２３】
図１ｂを参照すると、共通輸送業者システム１０２が詳細に示されている。共通輸送業者システム１０２は、例示であって限定されないが、サーバー１０４ａ−１０４ｃを備えている。サーバー１０４ａは、Ｅメールを介してデータを受け渡すのに使用され得るメールサーバー１０５を備えている。サーバー１０４ａは、またインターネットを介してデータを受け渡すサーバー１０６を備えている。サーバー１０４ｂはサーバー１０８とサーバー１０５、１０６との間の通信ブリッジとしてのサーバー１０７を備えている。
サーバー１０７は、新しいメッセージについてサーバー１０５、１０６をポールし、アンパックし、そしてそれらのメッセージをサーバー１０８へ伝送する。サーバー１０７からの外向きのポールのため、サーバー１０８は受信アドレスを加えてメッセージの転送をトリガーする。サーバー１０７がＥＤＩメッセージを処理に失敗した時には、予め定められたＥメールアドレスにＥメールが送られる。サーバー１０８は、サーバー１０７によって呼び出された時にデータを有効にしそしてそのデータを共通輸送業者システムレイアウトフォーマットに変換することによってＥＤＩメッセージを処理する。外向きＥＤＩメッセージのために、サーバー１０８はサーバー１０９によって呼び出され、サーバー１０９は、共通輸送業者システムレイアウトフォーマットで外向きＥＤＩメッセージをサーバー１０８に送る。
サーバー１０４ｂ（１０４ｃの誤り）はサーバー１０９、１１０を備えている。サーバー１０９は共通輸送業者システムレイアウトを一組のデータベーステーブルに変換してロードし、あるいは一組のデータベーステーブルを共通輸送業者システムレイアウトに変換してロードする。サーバー１０９はまた全ての新しいメッセージに対してサーバー１０８をポールし、データベースへの接続を開き、そしてＥＤＩメッセージ形式（図１３に示す３００、３０１、３１５など）に相応したデータベーステーブルを取り込む。外向きＥＤＩメッセージについて、サーバー１０９は、ＥＤＩプロセッサで取り込んだデータベーステーブルを走査し、メッセージを変換し、そしてサーバー１０８をトリガーして共通輸送業者レイアウトフォーマットを処理する。
サーバー１１０に言及すると、ＥＤＩプロセッサは、サーバー１０９によってデータベーステーブル内に入れられたＥＤＩメッセージを処理するサーバー１１０の一部である。サーバー１１０は、例えば提出されたようなマークされる最初の未処理メッセージについてデータベーステーブルのヘッダーを走査する。そして、その状態はデータベース１１１において提出された状態から処理中に変化し、そしてそれに成功すれば、その状態は完了に変化する。
【００２４】
この現在の開示は、品物の輸送に関連する国内及び／又は国際的な輸送サービスの購入者及び販売者のためのシステム及び方法に関する。ユーザと輸送業者は、インターネットで通信するためのダイヤルアップモデムによってシステムにリンクされるかもしれないし、従ってそのシステムから切り離されるかオフラインになるかもしれない。例えば、ユーザーはダイヤルアップモデムを使用し、インターネットを介して輸送業者に予約依頼を提出でき、その後、インターネットから切り離しできる。ユーザーが接続を切りオフラインとなった後、共通輸送業者システムは予約依頼をその輸送業者に提出し、そのユーザーがオフラインである間に、輸送業者から予約依頼の確認を受けることができる。
別の実施形態では、共通輸送業者システム１０２は、ユーザーがなおインターネットに接続されている間に情報を処理し得る。これにより、ユーザーは、種々の輸送業者について利用可能であることが決まるとすぐに、又は共通輸送業者システム１０２によって輸送業者との予約がなされた後に確認し得る。本システム及び方法は、満杯のコンテナ輸送を予約する際に輸送業者を関与させることによって、提供される特定のサービスパターンを依頼し選択する機会を荷送り業者に提供する。本システム及び方法は、ユーザーインターフェース、処理、コンピュータシステム、及び内部に記憶したプログラムを有しコンピュータで読み出し可能な媒体を含んでいる。本システム及び方法は、ユーザーに、多数の輸送業者に予約依頼を提出でき、及び／又は単一の共通の輸送業者システムとインターフェースを用いて品物の経路追跡及び進路追跡を行うことができる。また本システム及び方法は、事象確認を行うことを可能にする。このシステム及び方法は、また出来事の通知を行うために使用され得る。
【００２５】
一般に、荷送り業者が品物を動かしたい時、荷送り業者は１つ以上の輸送業者に予約依頼を申し込み、これに対して輸送業者は受託、拒否又は予約依頼の変更で回答する。予約は、ある量の品物を単一の出発点から単一の送り先へ輸送する荷送り業者の意向を表している。その品物は、製造の型で変化し得、危険物と非危険物とを混合したものであったり、冷蔵などを必要とするものであったりする。その結果、異なる型のコンテナが必要となり得る。異なるカーゴの特性に合わせるために、予約は１つ以上の予約ラインを備え得る。依頼は種々の異なる工程を用いてなされ得る。
ユーザー１０１はＥメールメッセージを共通輸送業者システム１０２に送り得、このシステムはそのＥメールメッセージを処理して応答する。代わりに、ユーザー１０１は共通輸送業者システム１０２のウェブサイトに情報を送り得る。さらに、ユーザー１０１は、共通輸送業者システム１０２によって処理するために、ＸＭＬの形式又はＥＤＩデータセットの形態で情報を伝達し得る。共通輸送業者システム１０２に依頼を送るのに多数の異なる伝送体系を使用できることが理解される。共通輸送業者システム１０２で受信された情報は、種々の輸送業者１０３へ依頼を送ることができる。
共通輸送業者システム１０２は、全ての輸送業者１０３に依頼を手探りで送ってどこが応答するかを見る。さもなければ、共通輸送業者システムはユーザー１０１からの予約依頼を絞って、その依頼を受ける輸送業者１０３の数を最少にし得る。さらに、共通輸送業者システム１０３（１０２の誤り）は、輸送業者が予約能力についてポールされる階層の順序付けできるようにするため、ユーザーによって特定された経路リストを備え得る。
【００２６】
共通輸送業者システム１０２と輸送業者１０３（１０２の誤り）との間の伝送は、ユーザーの使用した形式で行われ得る。代わりに、共通輸送業者システム１０２はユーザーの依頼を、ある形態あるいはフォーマットから、その輸送業者又は複数の輸送業者１０３によって理解されるものに変換し得る。必要ならば、共通輸送業者システム１０３（１０２の誤り）は、各輸送業者１０３にとって必要なとき、情報を加えたり引いたりし得る。例えば、ある輸送業者はある形式のユニットを使用し、他の輸送業者は別の形式のユニットを使用し得る。そして、共通輸送業者システム１０３（１０２の誤り）は、輸送業者に提出するためにユーザーによって提供されたユニットを変換する。
また、ユーザーは、品物が他と違ったある仕方で輸送される場合にはある必要性（コンテナ船で輸送ならば冷蔵が必要である一方、トラックや列車で輸送するならば冷蔵は必要でない）を持ち得る。もしそうなら、共通輸送業者システム１０３（１０２の誤り）は、各輸送業者のプラットフォーム及び／又は予約システムの必要性に合うように、各輸送業者１０３に伝送される情報を除去又は変更し得る。
予約ラインは１つのコンテナ型、１つの危険品物標識、１つの冷蔵及び１つの商品の記述を含み得る。共通輸送業者システムが最初の輸送業者予約確認メッセージ、例えば輸送業者１０３ａからの確認を受けると、そのシステム１０２は、荷送り業者の依頼に応じて（ユーザーは、端末装置１０１ａ−１０１ｅの１つ又は同様な他の公知の装置、例えばモバイルＰＤＡを使用する）、他の輸送業者１０３ｂ−１０３ｅに予約取消しを自動的に発生して送る。
【００２７】
代わりに、共通輸送業者システム１０２からの予約依頼は、提案された予約を処理する可能性をもつ輸送業者１０３から情報を要求し得る。輸送業者１０３からの回答は、共通輸送業者システム１０２に、利用できるかどうかの情報、輸送時間フレーム及び他の情報を提供する。
【００２８】
一例において、関心のあるパーティ、代表的には荷送り業者又は荷物運送業者は、輸送したい荷物についての高レベルの詳細を記した予約ドラフトを入力する。予約の際に入力された情報を用いて、システムのユーザーは、また端末装置１０１ａ−１０１ｅを経由して共通輸送業者システム１０２を介して、１以上の輸送業者１０３ａ−１０３ｅに経路要求を出す。１以上の輸送業者１０３ａ−１０３ｅは、詳細な経路情報をもつて応答する。荷送り業者は、輸送業者１０３ａ−１０３ｅに、予約内に含まれたデータ（場所又は受取、発送場所など）に基づく経路情報を提出するよう要求し得る。共通輸送業者システム１０２によってユーザーは（端末装置１０１ａ−１０１ｅ又は同様な他の公知の装置、例えばモバイルＰＤＡを経由して）、経路要求あり又はなしで予約を提出することができ、そしてその予約は１以上の輸送業者１０３ａ−１０３ｅに提出され得る。
【００２９】
ユーザー１０１と経路要求を処理する多数の輸送業者１０３との間の実際のインターフェースは、輸送業者１０３の技術的能力で決められ得る。慣れた輸送業者１０３はインターネットシステムを介して直接のオンライン応答し得る。他の輸送業者１０３は、利用できる経路を記憶するサービスパターンインターフェースを使用し得る。少なくとも全ての輸送業者は、共通輸送業者システム１０２を用いることにより、経路要求に対応し得る。各ユーザーに向けて別個の確認（Ｅメール、インスタントメッセージングなどにより）も、なされ得る。
【００３０】
もし予約パーティ１０１が（例えば、予約スクリーン上でチェックボックス又は同様な対象物をチェックすることにより）そのように明示することを選択すると、経路要求に有効な応答する最初の輸送業者が自動的に選択され得、そしてその予約はその輸送業者に提出され得る。さもなければ、予約パーティは輸送業者を手で選択し、予約を提出し得る。そして、輸送業者は（船舶の容量、備品を利用できるかどうかなどに基づいて）カーゴを実際に輸送できるかどうか、予約を確認するかどうか、予約を断るかどうか、又は別の提案をするかどうかを決める。
【００３１】
図１を参照して、輸送業者１０３ａが予約を確認した後、ユーザーは共通輸送業者システム１０２を用いることの輸送命令を、共通輸送業者インターフェースを介して送る。送られるその情報には、危険／冷蔵特性のような、荷物についての詳細が含まれている。予約には既に取り扱い注意についての基本情報が含まれているので、輸送指示は任意の特定な時に必要でない。そして輸送業者はその輸送指示に基いて船荷証券を送る。
【００３２】
結局、輸送業者が予約を確認すると、その輸送業者は、予約確認の一部として、予約アクティビィティプランを戻し得る。このプランは、共通輸送業者システム１０２の輸送業者システムデータベース１０２ａに記憶され得、その後に続く経路追跡及び進路追跡メッセージは予約アクティビィティプランに対してパフォーマンス（予約を処理する時間、時間限定配達の割合、クレーム、配達ミスなど）を測るのに用いられ得る。
【００３３】
共通輸送業者システムにより、共通輸送業者インターフェースはユーザーに統合した予約インターフェース及び手順を提供し、しかも輸送業者にとっても付加的な予約ソースをもたらす。
【００３４】
さらにまた、共通輸送業者システム及びインターフェースにより、ユーザーは特定の要求に合ったテンプレートを作ることができる。したがって、ユーザーは全体予約工程を通るステップを踏むことなしに、テンプレート主導の予約依頼を速やかに作ることができる。また、ユーザーの荷受人、荷物運送業者、荷送り業者などの確認及び登録は、テンプレートを構成する工程を促進し、そしてユーザーのパートナーにできるだけ迅速に、輸送を目に見える形で提供する。
予約プロセス及びユーザーインターフェース
【００３５】
ユーザーの行う処理の流れを示すために第１の実施形態の説明はまとめられる。種々のユーザーインターフェーススクリーンは、処理の流れを具体化する。図２ａ〜図２ｇは、３つの予約方法の任意の１つを用いて予約依頼を作ることから予約確認の受信を通しての予約工程を例示している。図３〜図１２は、図２ａ〜図２ｇに示す予約プロセスを通してユーザーが遭遇する種々のスクリーンを例示している。図３〜図１２は表示スクリーンを例示しているが、典型的な目的のためだけに特定のスクリーンレイアウトが使用され、実施の形態の範囲をいかようにも制限するように取られるべきではない。
【００３６】
次に確認を通しての予約依頼を生成する工程について図２ａ〜図２ｇを参照して説明する。本工程は、必要に応じ又は比較的迅速な情報処理に合わせるために再構成され得る。図２ａを参照すると、まずユーザーは、ステップ２０１に示すように、共通輸送業者システムにログインする。ステップ２０２において、ユーザーは新しい予約依頼を選択する。ステップ２０３−２０５において、ユーザーは、新しい予約依頼を作ること、既存の予約依頼を再使用すること及び予め定められたテンプレートから予約依頼を作ることから、選択する。
【００３７】
以下、新しい予約依頼の作成について説明する。ユーザーがステップ２０３において新しい予約依頼を作ることを選択すると、ユーザーはステップ２０６まで続け、輸送業者及び商品記述の詳細を特定する。もしＨＡＺＭＡＴデータが望まれないならば、ユーザーは図２ｂのステップ２１０へ進む。もしＨＡＺＭＡＴデータが望まれるならば、ユーザーはステップ２０８において、ポップアップウインドウーを介してデータを入れ、そしてステップ２１０に進む。選択的に、ユーザーはステップ２０９で自由記載フィールドに契約情報を入力できる。
【００３８】
図２ｂ及び図２ｅを参照すると、ステップ２１０においてユーザーは備品の数量及び型を特定する。もし特殊な周囲状態が望まれないならば、ユーザーはステップ２１３に続ける。もしある一定の周囲状態が望まれるならば、ステップ２１２において、ユーザーは適当なデータを入力し、そしてステップ２１３へ進む。ステップ２１３−２１５において、ユーザーは、ピックアップデータを含んでカーゴに対する輸送業者の応答が始まる場所、及び発送データを含んでカーゴに対する輸送業者の応答が終了する場所を特定する。選択的に、ユーザーはステップ２１６、２１７において、ユーザーは荷積み場所及び荷降し場所及び／又は特別の指示を入力し得る。
【００３９】
図２ｆを参照すると、ステップ２１５あるいは２１７から、もしドアーピックアップが望まれるならば、ユーザーはステップ２１８に進む。そうでないならば、ユーザーはステップ２２０に進み、ドアードロップオフする。ステップ２２０から、もしドアードロップオフが望まれないならばユーザーはステップ２２６に進む。もしドアーピックアップが望まれるならば、ユーザーはステップ２２１−２２３においてアドレス、任意の必要なコメント及び日付を識別する。ユーザーはステップ２２０に続く。もし宅配が望まれたら、ユーザーは、それぞれステップ２２４、２２５の間に配達アドレス及びコンテナ配達の日付を特定する。
【００４０】
図２ｇを参照すると、ステップ２２０又は２２５から、ユーザーはステップ２２６及び望むならばステップ２２７へ進む。ユーザーはステップ２２６で荷送り業者及び他の輸送パーティを特定する。荷送り業者は予約パーティでもよい。他の輸送パーティが登録されていないならば、システムは見えることをもたらし得ない。しかし、システムはステップ２２７−２３０で、登録パーティに直ちに予約を見えるようにし得る。
【００４１】
ステップ２３６及びステップ２２７−２３０において、荷送りパーティを特定した後、ユーザーはステップ２３１に進み、予約依頼をシステムに提出し、システムはステップ２３４において輸送業者へ予約依頼を提出する。ユーザーはまた、ステップ２３２、２３３の間にそれぞれ参照番号及び注釈を入力することにより、ステップ２３４に達し得る。さらに、ユーザーは、図２ａに示すように、ステップ２０４、２０５において既存の予約依頼を再使用することによって又は予め定められたテンプレートからステップ２３４に達し得る。ステップ２３５−２４０において、ユーザーは古い予約やテンプレートを特定し、そして経路、輸送代、日を更新し、そして更新した予約依頼を提出する。さらに、共通輸送業者システムは、エンティティに、共通輸送業者インターフェースを介して登録を可能とする。
【００４２】
図２ｃを参照すると、輸送業者はステップ２４１において電子データ交換（“ＥＤＩ”）、Ｅメール、共通輸送業者インターフェースポップアップダイアログボックスなどを介して共通輸送業者システムによって警告され得る。ＣＳＲは予約を輸送業者の予約システムに入力し、そしてステップ２４２−２４４で、共通輸送業者システムにおいて予約の出所、ＰＯＬ、ＰＯＤ、送付先、荷積み日付、荷降し日付、船舶の航海などを確認又はカウントする。もし宅配が要求されたならば、ＣＳＲは輸送業者の外国行きコンテナＰ／Ｕを入力し、そうでなければ、ステップ２４５−２４７で共通輸送業者システムにおいて出発点で締切日を入力する。
その予約は確認され、打ち返され、又は拒否され、そして共通輸送業者システムに戻される。共通輸送業者システムはステップ２４８−２４９において輸送業者からの応答をユーザーに警告する。ユーザーは、ステップ２５０−２５２において、アクションを取らず現在の予約を受け入れ、予約依頼をキャンセルし又は予約依頼を修正する。ユーザーが予約をキャンセル又は修正すると、輸送業者は警告され、そして輸送業者システムにおいて予約を受け入れ、断り、又は変更し、そして共通輸送業者システムにおいて変更を更新する。共通輸送業者システムは、ステップ２５３−２５６において、ＥＤＩ，Ｅメール，共通輸送業者インターフェースポップアップダイアログボックスなどを介して、ユーザーに応答する。
【００４３】
図２及び図３に例示したように、ユーザーはログイン後、共通輸送業者システムを介して航行する多数のオプションを有する。新しい予約依頼を作るため、ユーザーは“予約”メニューオプション３０１を選択する。このメニューオプションにより、ユーザーは新しい予約依頼３０２を作ることができ、あるいは既存の予約依頼３０３を検索できる。もしユーザーが新しい予約依頼を作る必要があるならば、ユーザーは３つのオプション：図３に示すように、（１）最初から新しい予約依頼を作る３０４、（２）既存の予約依頼を再使用する３０６、及び（３）予め定められたテンプレートから予約を作る３０５、を有する。
【００４４】
以下図３〜図１０を参照して、新しい予約依頼の作成について説明する。図３に示す“最初から”メニューオプション３０４を選択すると、図４ａ−図４ｃに示すようにユーザーは、新しい予約依頼スクリーンにリンクされる。新しい予約依頼スクリーンはいくつかの区画：（１）輸送業者選択４０１、カーゴ情報４０２、コンテナ情報４０３、経路情報４０４、予約パーティ４０５ａ−４０５ｄ、及び付加的情報４０６、に分割される。各々はユーザーが情報を入力できるようになっている。全ての区画は１つのスクリーン上に示されるが、これは単に一例であって、いかようにも限定するものであると取られるべきでない。例えば、各区画は別個のスクリーンを用いて示され得る。これらの各区画について以下図４〜図９を参照して説明する。
【００４５】
図４ａには予約依頼スクリーンの輸送業者選択区画４０１を示す。この区画に情報を入力するために、ユーザーは“輸送業者選択”ドロップダウンメニュー４０７をクリックし、どの登録された輸送業者が予約依頼に送られ得るかを特定する。望むならばユーザーは、契約参照フィールド４０８に契約リファレンス、引用番号又はＴＬＩを入力し得る。オプションとしてユーザーは、ＰＯ番号フィールド４０９にＰＯ番号を入力し得る。望むならばユーザーは、図５に示すように、ユーザーを付加的な参照スクリーンにリンクする“付加的な参照番号”ボタン４１０をクリックすることにより、付加的な参照番号を付け得る。
ユーザーはドロップダウンメニュー５０１を用いることにより参照形式を入力し得る。また、ユーザーは参照値フィールド５０２に参照値を入力し、“参照付加”ボタン５０３をクリックすることにより、参照を加え、及び／又は“リファレンス除去”ボタン５０４をクリックすることにより、参照を除去し得る。ユーザーが各オブジェクトに対して適当なデータを入力した後、ユーザーは“完了”ボタン５０５をクリックする。
【００４６】
図４ａ及び図６のカーゴ区画４０２を参照すると、ユーザーは、総カーゴ重量フィールド４１２に総カーゴ重量を入力すると共に、記述フィールド４１１に商品記述を入力し得る。ユーザーはドロップダウンメニュー４１３を用いて総カーゴ重量をメートル法かヤードポンド法で定義する。商品が危険なものである場合には、ユーザーは“Ｈａｚｍａｔ”ボタン４１４をクリックし得る。このボタンはユーザーを、図６に示す危険物質設定ウインドウにリンクする。共通輸送業者システムは、商品毎に多数の危険ＩＭＯクラスをサポートしている。
例えば、商品“自動車部品”は２つの危険ライン項目、１つはシーベルト張力なし、別の１つはエアーバッグを保持し得る。ユーザーは“ＩＭＯクラス”ドロップダウンメニュー６０１から適当な危険クラスを選択し、そしてユーザーはｕｎ番号フィールド６０２に、適当な輸送名称及び４桁のＵＮ番号を入力する。さらに、ユーザーはフィールド６０３−６０６に、それぞれ各ＩＭＯライン項目に対する包装グループ、引火点、緊急連絡詳細事項及び別の明細事項を入力し得る。１つのＩＭＯクラスに対する全ての詳細事項が入力されると、ユーザーは“ＩＭＯクラス付加”ボタン６０７をクリックして商品にｈａｚｍａｔ詳細事項を結合する。ユーザーがすべての商品に対してｈａｚｍａｔ詳細事項を入力した後、ユーザーは“完了”ボタン６０８をクリックする。
【００４７】
図４ａ及び図７のコンテナ情報区画４０３を参照すると、ユーザーは量自由記載フィールド４１４に依頼したいコンテナの数を入力する。“型／大きさ”ドロップダウンメニュー４１５を用いてユーザーは依頼したい備品の種類を特定する。ある輸送業者はいくつかの形式の備品をサポートしていない。ユーザーを助けるために、輸送業者−特定備品はドロップダウン自由記載リテラルにおいて特定され得る。ユーザーは各予約依頼に対して少なくとも１つのコンテナを特定する。コンテナ情報区画において、ユーザーは、図７に示すように冷蔵詳細事項ポップアップウインドウを呼び出すために“温度調節”ボタン４１６を選択するオプションを有する。ユーザーは、℃（セ氏）又は°Ｆ（華氏）ボタン７０１、７０２をそれぞれクリックすることにより華氏度又はセ氏度として予約温度を設定し得、即ちフィールド４０３を用いボタン４０４か又はボタン４０５をクリックして温度を設定し、フィールド７０６を用いて換気（ｍ^３／時間）を設定し、フィールド７０７を用いて湿度設定（％）を設定し、そしてフィールド７０８を用いて付加的なコメントを設ける。適切な設定を入力した後、ユーザーはＯＫボタン７０９をクリックして環境設定をセーブする。
【００４８】
図４ｂ、図８ａ、図８ｂ、図８ｃ及び図８ｄのルーチン情報区画４０４を参照すると、ユーザーは予約依頼の経路詳細事項を入力する。ユーザーは、フィールド４１７に出発場所（カーゴに対して輸送業者の応答が始まる場所）を入力し、フィールド４１８ａ−４１８ｃに最初の依頼日付（輸送業者がカーゴに対して応答する日付）を入力し、フィールド４１９に予約船舶航海を入力し、そしてフィールド４２０に送付先（カーゴに対して輸送業者の応答が終了する場所）を入力する。オプションとして、ユーザーは、フィールド４２１、４２２に荷積み及び荷降し場所を入力できる。もしユーザーが品物のピックアップを希望するならば、ユーザーは、ユーザーを図８ａに示すドアピックアップ詳細事項スクリーンにリンクする“ドアピックアップ”ボタン４２３をクリックする。そしてユーザーは、フィールド８０１ａ−８０１ｄに外国行きの空の備品のドロップオフ日時を入力し、フィールド８０２ａ−８０２ｄに外国行きの詰まった備品のピックアップ日時を入力し、そしてフィールド８０３−８０６にそれぞれ会社名、連絡詳細事項、電話及び集荷アドレスを含む付加的なドアピックアップ詳細事項を入力する。
適当な情報を入力した後、ユーザーは“運賃セーブ”ボタン８０７をクリックして更新する。付加的運賃詳細事項にはホットな積み荷、備品のドロップオフスケジュールなどが含まれ得る。もしユーザーがコンテナの配達を希望するならば、ユーザーは、ユーザーを図８ｂに示す運賃要求配達スクリーンにリンクする“宅配”ボタン４２４をクリックする。ユーザーは、フィールド８０８ａ−８０８ｄに国内行きの空の備品利用日時を入力し、そしてフィールド８０９−８１２にそれぞれ会社名、連絡詳細事項、電話及び集荷アドレスを含む付加的な宅集詳細事項を入力する。その後、ユーザーは“運賃セーブ”ボタン８１３をクリックして更新する。付加的な運賃詳細事項にはホットな積み荷、備品のドロップオフスケジュールなどが含まれ得る。
【００４９】
オプションとして、ユーザーは、出発の登録された場所、荷積み及び荷降し場所について共通輸送業者システムで見つけるため検索し得る。予約スクリーンにおける幾つかの場所は登録された（自由記載でない）場所であり得る。これらの場所を特定する際にユーザーを助けるために、ユーザーはボタン４２５−４２８のいずれかをクリックすることにより検索スクリーンにリンクし得る。ユーザーはフィールド８１４−８１６において市名、州名及び国名の任意の組合わせを入力し、そして図８ｃの検索ボタン８１７を押すことができる。共通輸送業者システムは図８ｄに示すように、結果を表示する。ユーザーは正しい場所をクリックしてその場所を選択し、例えばライン８１８、８１９又は８２０をクリックし、又は“やり直し”ボタン８１７をクリックして検索スクリーンに戻る。
【００５０】
図４ｂ、図４ｃ、図９ａ及び図９ｂの予約パーティ区画４０５を参照すると、ユーザーは予約パーティを入力し、予約依頼に関連したパーティを特定する。予約パーティは荷送り業者、輸出荷物運送業者、荷受人、契約パーティなどの任意の一つとして特定され得る。できるだけ迅速にカーゴが見えるようにするために、特定されたパーティは共通輸送業者システムに登録され得る。これらのパーティは共通輸送業者インターフェースを用いて共通輸送業者システムに登録し得る。この部分で予約パーティが選択されないと、ＢＬから連絡情報が検索されるまで予約を見ることができない。すなわち、ユーザーによって特定された予約パーティは、ユーザーによって選択されたパーティでありしかも共通輸送業者システムに登録されている限り、予約を見ることができる。登録は共通輸送業者インターフェースを用いて行われ得る。図４ｂ及び図４ｃに示すようにフィールド４２９ａ−４２９ｄ、４３０ａ−４３０ｄ、４３１ａ−４３１ｄ、４３２ａ−４３２ｄ及び４３３ａ−４３３ｄを用いて、ユーザーは予約パーティの名前、アドレス、照会先、連絡及び電話番号を入力できる。パーティが登録される限り、そのパーティは予約を見ることができる。
【００５１】
図９ａ及び図９ｂは、ユーザーの便宜のための会社検索ウインドウを示す。ユーザーが任意の予約パーティ区画で“検索”ボタン４３４ａ−４３４ｄをクリックすると、ユーザーは会社検索ポップアップウインドウにリンクされる。ユーザーはウインドウのフィールド９０１に会社名を入力し、そして“検索”ボタン９０２をクリックする。その後ユーザーは所望の会社をクリックする。例示リストは図９ｂに示されている。
【００５２】
図４ｃの付加的な情報区画４０６を参照すると、望むならば、ユーザーは付加的情報フィールド４３５に付加的なコメントを入力することによって付加的な情報を設けることができる。この領域は自由記載であり、例えば既存の予約スクリーンでは捉えられない詳細事項を保持し得る。コメントは例えば荷降し及び集荷を含み、ホットな積み荷、荷降し／集荷スケジュール、ＨＡＺＭＡＴ詳細事項などは、ここに入力されるべきである。
【００５３】
ユーザーが全ての初期データを入力すると、ユーザーは、適当なボタン４３６−４３８をクリックすることにより予約依頼を送り、予約依頼をドラフトとしてセーブし、又は予約依頼をテンプレートとしてセーブする。ユーザーが予約依頼を送ると、ユーザーによって選択された輸送業者は共通輸送業者システムによって警告（待機）され、そしてユーザーの予約依頼に回答し得る。ユーザーが予約依頼をドラフトとしてセーブする場合には、ユーザーは後で予約依頼を完了し、それを輸送業者に送る及び／又は予約依頼をテンプレートとしてセーブする。
【００５４】
以下、テンプレートを用いて予約依頼を作ることについて説明する。図１０ａおよび図１０ｂを参照すると、既存のテンプレートで予約依頼を作るために、ユーザーは、ログイン後、共通輸送業者システムスクリーンのいずれかから開始し、図３に示すように予約メニュー３０１から“新しい”メニュー３０２そして“テンプレートから”メニュー３０５を選択する。この操作は、ユーザーをテンプレート検索スクリーンにリンクする。ユーザーはテンプレート名、送り元／送り先、カーゴ記述、会社及び輸送業者の少なくとも一つをそれぞれフィールド１００１−１００６に入力して予約テンプレートを見つける。ユーザーがデータを入力すると、ユーザーは“テンプレート検索”ボタン１００７をクリックする。共通輸送業者システムはその検索に合ったテンプレートのリストを発生する。ユーザーは所望のテンプレートを選択する。図１０ｂに例示リストを示す。
望むならば、“新しいテンプレート検索”ボタン１００８をクリックすることにより、ユーザーは基準を加えたり削ったりして検索を限定したり広げたりする。ユーザーが適当なテンプレートを見つけると、ユーザーは例えば付加的な予約依頼フィールドと共に予約に関連した日付を更新し得る。ユーザーはテンプレートをセーブし及び／又は予約依頼を輸送業者に送り得る。必要ならば、ユーザーは例えばボックスなど１０１０をチェックしそして“テンプレート削除”ボタン１００９をクリックすることによりテンプレートを削除できる。
【００５５】
次に既存の予約依頼の再使用について説明する。図３及び図１１を参照すると、ログイン後、共通輸送業者システムスクリーンから開始して、ユーザーは図３の予約メニュー３０１から“新しい”メニュー３０２及びそして“既存予約から”メニュー３０６を選択する。この操作により、図１１に示す検索予約スクリーンにユーザーをリンクする。ユーザーは、紹介先、予約番号、海洋輸送業者予約番号、荷積み番号の勘定、コンテナ番号、予約した船舶、予約した航海、最新の船舶、最新の航海、カーゴ記述、場所、日付、会社、輸送業者、カーゴ及び事象フィールド１１０１−１１１２の少なくとも一つにそれぞれ入力する。ユーザーは古い予約の戻りリストから所望のテンプレートを選択し、又は別の検索を行う。ユーザーが所望の予約依頼を見つけると、ユーザーは予約を更新し、そして予約依頼を提出及び／又はセーブする。
【００５６】
共通輸送業者システムは、ユーザーがトレードレーン、商品及び備品要求、ルーチン及び予約パーティ詳細事項を取り込むのを助ける共通輸送業者インターフェースのフォームを展開できる。これらのフォームにより、共通輸送業者システムは顧客特定予約依頼テンプレートを作ることができる。ほとんどの場合、予約テンプレートは上記のほとんどのフィールドを取り込み、そしてワークシートはこれらのフィールドを容易に理解できる区画に区分けする。
【００５７】
予約操作は、例えば共通輸送業者システムユーザーインターフェース、電子データ交換などを通して行われ得る。ＥＤＩ伝送は共通輸送業者システムを通り、共通輸送業者システムを機能的に使用できるようにしている。例えば経路追跡及び進路追跡機能は共通輸送業者システムを通る予約ＥＤＩ伝送を必要とする。共通輸送業者システムユーザーインターフェースを介してなされた予約操作は、無テンプレートの形態で前もってセーブされたデータあるいは上記のような以前の予約操作の手段によって最初から促進され得る。
経路追跡及び進路追跡
【００５８】
この実施の形態によればユーザーは、輸送業者とコンテナの両方を特定することによる経路追跡及び進路追跡とは異なり、単にコンテナを特定するだけで経路追跡及び進路追跡できる。即ちユーザーは、どの輸送業者がコンテナを輸送しているかを特定する必要がない。輸送の経路を追跡する境界はコンテナの動きをサポートする関連したルート及びサービスパターンに直接、反映する。したがって、共通輸送業者システムにより、ユーザーは単一システム、即ち共通輸送業者システムで多数の輸送業者プラットホームに亘ってコンテナの経路及び進路を追跡できる。
【００５９】
共通輸送業者システムは、輸送業者の応答性の範囲内で経路追跡及び進路追跡情報を提供する。輸送の経路を追跡する境界は、コンテナの動きをサポートする関連したルート及びサービスパターンに直接、反映する。適用できる共通輸送業者システムのユーザーは図１の端末装置１０１ａ−１０１ｅにより必要なベースにおいて輸送の実行状態を見る能力を有する。予約アクティビィティプランは、出発点から最終送付先へコンテナを輸送する意図した方法及び時間を画定する。これは、生ずべき出来事が存在するかどうかを決めるベンチマークを提供する。共通輸送業者システム１０２は、未確認のパーティを警告する。輸送業者は予約アクティビィティプランに含まれた主要管理点に対する出来事の報告を提供する。
このシステムは、標準の出来事コード及び標準の出来事メッセージを用いて動作する。言い換えれば、輸送業者１０３は共通の報告情報を用いて共通輸送業者システム１０２を更新できる。代わりに、共通輸送業者システム１０２は、各輸送業者のネイティブ報告フォーマットにおける各輸送業者から経路追跡情報を受け得る。そして共通輸送業者システム１０２は、輸送業者の経路追跡情報から所望の情報を取り出し、そしてその所望の情報をユーザー１０１に拡張できる形態にフォーマットする。また、共通輸送業者システム１０２からの経路追跡情報を内部的に記憶するのに中間フォーマットが用いられ得る。このシステムは、輸送業者が性能を監視できるようにするために、出来事メッセージが（ローカル時間で）受信されるとログし得る。
【００６０】
経路追跡及び進路追跡機能を用いるために、ユーザーは、上述の共通輸送業者システムを用いて共通輸送業者登録輸送業者に予約を依頼する。輸送業者は予約依頼を確認し、同時に予約についての予約アクティビィティプランを提出する。１つの予約は１つの予約アクティビィティプランをサポートする。予約は多数のコンテナの動きから成り得る。予約アクティビィティプランはコンテナレベルにおいて経路追跡及び進路追跡情報をサポートするのに用いられ得る。予約アクティビィティプランは、各主要レグが実際の輸送モード、輸送場所、並びに中間到達及び出発日時に分離され得るので、サービスパターンより多くの情報を提供できる。
【００６１】
輸送業者が予約アクティビィティプランを提出すると、コンテナは経路及び進路追跡され得る。輸送業者は、ＥＤＩによってか又は共通輸送業者システムユーザーインターフェースを介して共通輸送業者システムに経路追跡及び進路追跡事象を提出する。輸送業者は、ＥＤＩ変換手段を用いて事象を提出する際に輸送業者自体のコード変換を使用し続け得る。ＥＤＩ変換手段は輸送業者事象コード及びメッセージフォーマットを共通の輸送業者システムニュートラルフォーマットに変換する。共通の輸送業者システムは、輸送が開始され種々の場所に到達される時を記録し、そして業務処理又は不順応が生じる時を記録し得る。共通輸送業者システムはまた、共通輸送業者システムが経路追跡及び進路追跡の出来事を受信した日時を記録し得る。システムによって記録された日時は、その出来事の生じた場所に関連した日時（例えばＧＭＴから荷送り業者のローカル時間まで、送付先場所のローカル時間、送り元場所のローカル時間など）と一致して維持する。すなわち、日時はユーザー又は他のパーティの時間帯に整合するように調整され得る。
【００６２】
ユーザーは、共通輸送業者システム経路追跡及び進路追跡ユーザーインターフェースを用いて経路追跡及び進路追跡機能を使用する。これによりユーザーは、検索の行われ得る基準を選択できる。ユーザーはまた、検索結果の表示の仕方をカスタマイズする能力をもつ。ユーザーは、個々のコンテナベースに基いて又は“バッチ”コンテナベースに基いて表示結果をカスタマイズする能力をもつ。共通輸送業者システムは“バッチ”コンテナ記録であり得る。共通輸送業者システムが“バッチ”コンテナ記録における経路追跡及び進路追跡情報に戻ると、ユーザーは、コンテナレベル詳細事項にドリルダウンしそしてドリルバックアップする能力をもつ。さらに、ユーザーは、コンテナがアクティビィティプランに関連するかどうかをざっと見て確かめそして首尾よく完了した出来事及び首尾よく完了していない出来事に関して明瞭に見えるようにする能力を有する。
【００６３】
図４ａ及び図１２ａ〜図１２ｃを参照すると、例えば図４ａの経路追跡及び進路追跡アイコン４３６をクリックすることにより、ユーザーは図１２ａに示すように経路追跡及び進路追跡検索ウインドウを使用できる。ユーザーはフィールド１２０１に特定のコンテナデータを入力し、そしてドロップダウンメニュー１２０２を用いることにより、ユーザーはデータの形式を特定する。データの形式は下記の任意のものであり得る。荷積み番号の勘定、コンテナ番号、予約番号、輸送業者予約番号、顧客照会番号、荷送り／荷受番号、受取場所の日付期間、最初の積込み港の場所、最終の荷降し港及び発送場所、受取／発送場所、荷積み／荷降し場所、輸送業者、船舶及び航海番号、最新のコンテナアクティビィティ／状態など。共通輸送業者システムインターフェースは図１２ｂに示すように検索結果スクリーンを表示する。望むならば、ユーザーは、例えば用語“詳細”１２０３をクリックすることにより予約の概要を見ることができ、又は図１２ｃに示すコンテナプランスクリーンにユーザーをリンクする“コンテナ追跡”ボタン１２０４をクリックすることによりコンテナの経路追跡を行うことができる。さらに、ユーザーは“予約のカスタマイズ”ボタン１２０５をクリックすることにより予約をカスタマイズするオプションを有する。
【００６４】
以下の方法、すなわちＥＤＩ、Ｅメール、共通輸送業者インターフェースポップアップダイアログボックスなどのいずれかを用いて指定ユーザーに出来事の通知が提出され得る。これはユーザーの技術に基づくものであり得る。さらに、ユーザーは出来事の通知に関してルールを定義できる。下記の表Ｉには、ユーザーによって決められる出来事、出来事トリガー及び出来事通知を示す。
【００６５】
システムは、ユーザーの要求に応じ、ユーザー仕様に従ってカーゴの動きを自動的に通知する。出来事の処理機能性は、ある一定の経路追跡及び進路追跡事象、経路追跡及び進路追跡の起こらないこと、並びにある一定の業務処理決定に関して通知するのに用いられ得る。共通輸送業者システムの出来事通知の構成要素はワークフロー環境を反映し得、それにより関連したユーザーは、出来事の生じた時又は出来事が生じない時（例えば輸送がある日に期待されたが、翌日まで到着すると期待されない時）に通知される。ユーザーはこれらの出来事について許容範囲を決めることができる。例えば、あるユーザーは、輸送が６時間以上遅れることを知ることができ、他のユーザーはさらに寛容で、２４時間の遅れるという通知を許容できる。
【００６６】
出来事が生じなかった時ユーザーに知らせるために、共通輸送業者システムは予約アクティビィティプランに対する不一致を周期的に識別するため、すなわち主要管理点事象（生じなければならない）が生じない時に、予約アクティビィティプラン情報をポールする。出来事メッセージは出来事コード及び場所情報を含み得る。システムが不一致を確認すると、出来事の通知が自動的に発生され、そして指定エンティティに提出される。この場合の非確認は、予約アクティビィティプランに画定したように出来事の生じる前に及び／又は出来事の生じるべき日時に出来事メッセージを受信しない時にそうであると考えられる。共通輸送業者システムはまた、ある特定の“オプションの”出来事がシステムに通知されるとき、例えば税関に保管されまた税関から解放されると、経路追跡及び進路追跡の出来事通知を提出する。
【００６７】
【表１】

【００６８】
図１３には共通輸送業者システムから送られ共通輸送業者システムで受けられたメッセージの流れを示す。ＥＤＩは全てのＥＤＩフォーマットで受けられ得る。輸送業者は例えばコンテナの予約を確認するため３０１文書メッセージ形式を伝送し得る。輸送業者は例えば、コンテナ状態を更新するために共通輸送業者システムに文書形式３１５状態の出来事を伝送し得る。出来事は、例示であってこれに制限されないが、荷送り業者でピックアップしてから税関手続きを通って、最遠の送り先まで航海されるものであり得る。輸送業者はある範囲の種々のメッセージを伝送し得る。結局、この共通輸送業者システムは受信したメッセージをユーザーに送るのにＥＤＩ、ＸＭＬ、Ｅメールなどをサポートするが、これらに限定されない。
【００６９】
以上、実質的に公平な輸送機関を通しての単一共通システムにより国内及び／又は国際輸送ユーザーが輸送を取り扱うことのできるシステムについて説明してきた。本システムは特に、多数の輸送業者によるカーゴの動きを追跡するための単一のエントリー点を輸送ユーザーに提供する。本システムはまた、ユーザーがいくつかの輸送業者を利用してカーゴを予約するためのスケジュール、予約依頼及び先を見越した出来事の通知にアクセスできるようにする。当然、実施形態の多くの変形及び変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１ａ】及び
【図１ｂ】
本発明の実施の形態によるシステムのインフラストラクチャを例示する。
【図２ａ】、
【図２ｂ】、
【図２ｃ】、
【図２ｄ】、
【図２ｅ】、
【図２ｆ】及び
【図２ｇ】
本発明の実施の形態による予約工程を示すフローチャートを例示する。
【図３】
本発明の実施の形態による選択スクリーンの一例を例示する。
【図４ａ】、
【図４ｂ】及び
【図４ｃ】
本発明の実施の形態による予約依頼スクリーンの一例を例示する。
【図５】
本発明の実施の形態による予約依頼スクリーンの連絡部の一例を例示する。
【図６】
本発明の実施の形態によるＨＡＺＭＡＴスクリーンの一例を例示する。
【図７】
本発明の実施の形態による温度制御スクリーンの一例を例示する。
【図８ａ】、
【図８ｂ】、
【図８ｃ】及び
【図８ｄ】
本発明の実施の形態による運送代及びサーチスクリーンの一例を例示する。
【図９ａ】及び
【図９ｂ】
本発明の実施の形態による会社検索スクリーンの一例を例示する。
【図１０ａ】及び
【図１０ｂ】
本発明の実施の形態による検索テンプレートスクリーンの一例を例示する。
【図１１】
本発明の実施の形態による予約依頼スクリーンのサーチ部の一例を例示する。
【図１２ａ】、
【図１２ｂ】及び
【図１２ｃ】
本発明の実施の形態による輸送経路及び進路追跡スクリーン及び結果スクリーンの例を例示する。
【図１３】
本発明の実施の形態による共通輸送業者システムの一例を例示する。

Claims (16)

1. 予約依頼を作り、その予約依頼をシステムに登録した任意のエンティティに提示し、前記任意のエンティティからその予約依頼の確認を受信することをユーザーに可能とする共通輸送業者インターフェースを有することを特徴とするシステム。
2. 予約依頼が共通輸送業者システムに記憶されたテンプレートから作られ、このテンプレートが予約依頼の作成前にユーザーによって作られることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 予約依頼が、共通輸送業者システムに前もって記憶されたドラフトされた予約から作られ、ドラフトされた予約が予約依頼を作る前にそのユーザー又は任意の他のユーザーによって作られたことを特徴とする請求項１に記載のシステム。
4. 前もってドラフトされた予約は、そのユーザー又は任意の他のユーザーが予約依頼を作る前に登録されたエンティティの少なくとも１つによって確認された確認済み予約依頼であることを特徴とする請求項３に記載のシステム。
5. 予約依頼は、ユーザーが輸送すべきコンテナを要求できる区画を備え、コンテナが国内出発場所から船舶へ輸送され、この船舶に船積みされ、この船舶で中継場所まで輸送され、この船舶から陸揚げされ、国内行き先へ発送されることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
6. ユーザー及び登録されたエンティティは、ユーザーが予約依頼を提出する前に輸送料を取り決めることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
7. ユーザー及び登録されたエンティティは、ユーザーが予約依頼を提出する前には決して輸送料を取り決めないことを特徴とする請求項１に記載のシステム。
8. ユーザーが、登録されたエンティティの新規の顧客であることを特徴とする請求項７に記載のシステム。
9. 予約依頼を作り、その予約依頼をシステムに登録した任意のエンティティに提出し、そしてその任意のエンティティからその予約依頼の確認を受信することを、ユーザーに可能とする共通輸送業者インターフェースを有し、
   前記登録したエンティティからユーザーへの確認及び登録したエンティティデータに応じてユーザーがコンテナを追跡し見つけ出せるようにしたことを特徴とするシステム。
10. ユーザーが、共通輸送業者システムを用いて多数の登録したエンティティによって輸送される多数のコンテナを追跡し見つけ出せることを特徴とする請求項９に記載のシステム。
11. 登録したエンティティがユーザーのために品物を輸送することを特徴とする請求項９に記載のシステム。
12. 登録したエンティティがユーザーのために品物を輸送することを特徴とする請求項１０に記載のシステム。
13. 予約依頼を作り、その予約依頼をシステムに登録した任意のエンティティに提出し、そして任意のエンティティからその予約依頼の確認を受信することをユーザーに可能とする共通輸送業者インターフェースを有し、
    登録したエンティティからユーザーへの確認及び登録したエンティティデータに応じて出来事通知メッセージを発生することを特徴とするシステム。
14. ユーザーに出来事を通知すべき時をユーザーが決めることを特徴とする請求項１３に記載のシステム。
15. 出来事が生じないことであることを特徴とする請求項１４に記載のシステム。
16. 予め定めた時間が経過して出来事が起こらなくなった後に生じないことをユーザーに通知し、ユーザーが前記予め定めた時間間隔を決めることを特徴とする請求項１５に記載の共通輸送業者システム。

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