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自動車ブレーキシステムの電流測定用回路装置と方法
本発明は、請求項1の前提部分に記載した回路装置と、請求項6の前提部分に記載した方法と、自動車用ブレーキ力コントローラまたはドライビングダイナミクスコントローラにおける本発明による回路装置の使用に関する。
自動車ブレーキ装置のための電子制御装置は、走行安全性に寄与する機能または最近ではブレーキ機能のような基本的な車両機能を益々発揮して来ている。走行安全性を改善するための機能の例は、アンチロックブレーキコントロール(ABS)またはドライビングダイナミクスコントロール(ESP:電子スタビリティプログラム)である。このようなブレーキング機能は、電気油圧式ブレーキ(EHB)または電気機械式ブレーキ(EMB)のような最新の電子ブレーキシステムでは、ブレーキの電子制御装置によって行われる。
従って、電子制御装置の信頼性と故障許容性と故障処理に関して、益々多くの要求がなされる。
自動車ブレーキシステム用電子制御装置において、その中に含まれる電子部品の発生する欠陥を検出することができる安全装置を設けることが知られている。このような欠陥を検出すると、例えば制御装置の停止または緊急モードへの制御装置の切換えのような適当な対策を講じることができる。欠陥を検出するために、安全上重要な回路部品は二重または多重に(冗長的に)形成される。多重に設けられた回路部品の機能を比較することによって、多くの場合、発生する欠陥を検出することができる。
電子コントローラでは、特にブレーキ圧力を制御する電気機械式油圧弁を駆動するために、パワー電界効果トランジスタ(パワーMOSFET、FET)のような半導体要素が使用される。この場合、油圧の制御はパルス幅変調式ドライブ段によって行うことができる(PWM変調)。このドライブ段は一般的に、上記の半導体要素を少なくとも1つ含んでいる。
デジタルコトローラを使用する、電流のパルス幅変調制御では、アナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)を介して所定の時点で電流を測定する必要がある。このような複数のパルス幅変調式ドライバを同時に運転する場合、パルス幅変調式ドライバ段毎にA/Dコンバータが設けられる。この方法は例えば、実施が困難であり、特に大量生産においてコストが高くつき、そしてA/Dコンバータが短い時間、多くの場合供される時間の数分の1だけしか必要されないという欠点がある。例えばA/D変換時間が5μsで、パルス幅変調周波数が4kHzの場合、A/Dコンバータは2%の出力しか発揮しない。
本発明の目的はこれらの欠点を克服することである。
本発明によれば、請求項1記載の回路装置が提案される。
本発明では好ましくは、複数のパルス幅変調式ドライバ段の電流値の測定が、パルス幅変調式ドライバ段の数よりも少ない数の、負荷電流を個別的に制御するための電流測定装置によって行われる。
好ましくはコイルのような誘導負荷を作動させるために設けられたドライバ段は、電界効果トランジスタ(FET)、センスFET(感知FET)等のような1個または複数の半導体切換え要素を含んでいる。負荷は好ましくは、油圧式ブレーキ装置の電磁式操作弁の弁コイルである。
電流測定装置は好ましくは実質的にA/Dコンバータである。複数のパルス幅変調式ドライバ段のために1個のA/Dコンバータが使用されると有利である。変換すべき他のチャンネルが時間的に重要でないときには、A/Dコンバータは変換すべき他のチャンネルを処理することができる。
個々のパルス幅変調式ドライバ段のための電流測定の順序および/または時点を、本発明による回路装置によって編成(整理)しなければならないことが判った。この場合、電流測定が省略されないようにすべきある。これは不安定な制御を生じる。更に、編成によって生じる不正確さが、電流測定時の測定誤差にできるだけつながらないようにすべきである。
ドライバ段で使用可能なセンスFETの機能は例えば米国特許第5,079,456号明細書または独国特許出願公開第19520735号公報から明らかである。パワーFETの負荷電流は、表面の小さな類似のFETを、半導体材料上ですぐ近くに並列に接続することによって測定可能である。小さなFETを流れる電流はパワーFETの負荷電流にほぼ比例するがしかし、電流は、パワーFETとセンスFETの間の消費チップ面積の比に実質的に一致する、構造的に決定される比だけ、負荷電流よりも小さい。
電流測定を編成するために、回路装置内に制御手段が設けられる。この制御手段は要求されるときに、ドライバ段の電流測定装置に対する、A/Dコンバータの入力部の割り当てを制御する。
本発明による回路装置は好ましくは、構造的なユニット、特に半導体基板である。この半導体基板の上に、電流測定装置、測定チャンネルを減少させるための装置、最終段およびA/Dコンバータがまとめられている。
本発明は更に、請求項6記載の方法に関する。
本発明によれば、電流測定の時点が編成された時間的な順序によって制御される。
編成は第1の実施形によれば、排他的な最高の優先権が予め定めた時間的な順序で各々のドライバ段に交互に割り当てられるように行われる。
要求の処理は状況に応じて、特に次のステップに従って行われる。
A)A/Dコンバータによって先ず最初に、ドライバ段の要求がそのときの最高の優先順位で処理される。
B)ステップA)の終了後、処理されていない他の要求がメモリ(例えばキュー)内に存在するかどうかが検査される。
C)ステップB)の検査において要求が存在するときには、記憶された要求が処理される。
D)ステップB)の検査において要求が存在しないときには、ドライバ段に基づかないA/D変換のための要求が実施される。
本発明の好ましい第1の実施形では、メモリがキューとして編成されているので、常に前に入力された要求が後で入力された要求の前に処理される(先着順サービス)。
電流測定を編成するための好ましい第2の実施形では、メモリ内容が順番に処理される。この順番は個々の要求を処理するためにどの位の時間が供されるかを考慮する。これによって特に、一般的に測定の時間が動作パルスの最終長さによって制限されるという事実が考慮される。従って、記憶された要求の処理はこの実施形では、動作パルスの端エッジの時点を考慮した順序で行われる。そのために特に、ドライバ段の要求は、実際のデューティサイクル(dc)の値の順序で分類され、この順序に従って処理される。その際、分類が、最小のデューティサイクルの値を有する要求を先ず最初に処理するように順序で行われると特に有利である。上記の実施形に従って電流測定を編成することにより、現在のタイムスライスを有するドライバ段に最高の優先度を付与する上記の他のステップを省略することできるという利点がある。
上記のように、メモリが空であり、そのときのタイムスライス内に充分な時間が供されるときには、ドライバ段からの要求ではないA/D変換要求を処理することができる。更に、残りの時間を、設定された順序でA/Dチャンネルを処理するために使用すると合目的である。
本発明による回路装置は、自動車ブレーキシステムと制御システムのための電子制御装置、特に統合ブレーキシステムで使用すると特に有利である。この統合ブレーキシステムでは、電子制御装置(ECU)が油圧式制御装置(弁ブロック、HCU)と共に1つのモノリスブロックにまとめられている。
次に、パルス幅変調方式の複数のドライバ段の電流測定のための電流測定装置に課せられた要求について詳しく説明する。
本発明の他の有利な実施形は、従属請求項と、本発明の実施の形態を含む、図に基づく次の説明とから明らかになる。
図3に示した本発明による回路装置の作用の説明を先ず最初に図1を参照して行う。誘導負荷、例えば弁またはモータのコイルにおける電流I(参照符号26)の調節(部分図b)は、FET7のパルス幅変調方式の動作によって行われる(図2)。負荷電流は電流フィードバックによって調整される。部分図a)はドライバ段のための動作信号14の変化を示している。動作パルス37は方形である。すべてのドライブ段で等しい(共通の周期)動作周期TPWMの持続時間は、時間tON(参照符号1)とtOFFとからなっている。従って、TPWM=tON+tOFFである。デューティサイクルdcはdc=tON/TPWMである。tONの間、負荷が作動し、tOFFの間制御トランジスタが遮断され、再循環電流がそのために設けられた電流路を経て流れる。この電流路はダイオードまたはアクティブ回路によって形成される。dcが所定の値の場合、制御トランジスタの動作時間のために、tON=dc×TPWMが生じる。再循環時間はtOFF=(1−dc)×TPWMに従って計算される。図1の曲線は理想的な状態を示している。コイルの時定数τが周期TPWMよりも長いとき、コイルを通る電流は近似的には直線に沿って変化する。部分図b)に示すように、コイル電流は、動作パルス37の終端エッジ37の手前の時点で測定すべきである。電流測定ができるだけ正確な時点tON/2で行われるときに、コイル電流の平均値を有利に決定することができる。
図2には、誘導負荷を作動させるためのドライバ段の一例が示してある。負荷の作動はローサイドドライバまたはハイサイドドライバ(図示していない)を介して行うことができる。部分図a)において、メインFET7の主経路には測定抵抗2が配置されている。この測定抵抗から、電流比例電圧USを端子8,9で読み取ることができる。部分図b)において、電流はセンス(感知)FET7′の分離された電流路を経て電流測定のために使用される。
コイル電流の測定は好ましくは、ドライバが作動しているとき、すなわち時間tONの間、特に半分の作動時間tON/2にできるだけ近い時点で行われる。これは、この時点で検出された電流値はコイル電流の平均値25に近似的に一致するという利点がある。その代わりに、再循環時間tOFFの間に再循環ドライバによって例えばほぼtOFF/2の時点でコイル電流を測定することができる。
図3は、A/Dコンバータを電流測定のために使用する、本発明による回路装置の一例を示している。この装置は複数のパルス幅変調制御の複数のドライバ段10と、所定の数の付加的なA/Dコンバータチャンネル35,35′と、アナログマルチプレクサ4を手前に接続配置したA/Dコンバータ3を備えている。制御手段5はドライバ段10に接続され、このドライバ段から信号ライン12を経て要求信号を受け取る。制御手段5はライン31を介してA/Dコンバータを制御する。ライン30はマルチプレクサ4を制御するために役立つ。ライン19を経て電流測定信号としてのアナログ信号がA/Dコンバータに供給される。A/Dコンバータ33のデジタル出力はチャンネル35,35′(Ch1,Ch2)の変換された値または決定された電流値を記憶する記憶場所32,32′に案内される。制御手段5は更に、書き込みライン34を備えている。この書き込みラインによって、A/Dコンバータのデジタル出力部33から記憶場所32,32′へのアクセスが制御される(デマルチプレクサ)。ドライバ段の電流値を有する記憶場所32からデータライン36がドライバ段10まで延び、デジタル化された電流信号を伝送する。
周期TPWMは好ましくは同じ長さのタイムスライス11(図4参照)に完全に分割される。この場合、決定されたタイムスライスが各々のドライバ段10に割り当てられる。ドライバ段の数はkで示してある。タイムスライスttime−slotの幅については、ttime−slot=(1/k)×TPWMが当てはまる。これによって、短いデューティサイクルでのすべてのドライバパルスの同時スタート時に電流測定のために供される時間帯tonが、供される時間内ですべての電流測定を行うために短すぎるという問題が解決される。
各々のドライバ段がそのタイムスライスの開始時に始動するので、ドライバ段が同じ時間に始動することはない。これはしかし、1個のドライバ段が対応するタイムスライスよりも長く作動可能であることと、例えばドライバの動作信号が常に100%変調されることを排除しない。ドライバ段がそれに割り当てられた信号ライン12を経てA/Dコンバータに要求信号(Request)を送るときに、電流測定がA/Dコンバータによって行われる。このA/Dコンバータは要求信号を受け取った後で直ちにまたは遅れた時点でアナログデジタル変換を行う。
要求信号の処理時に、制御手段5は、ドライバ段がそれに割り当てられたタイムスライス内にある時点で最高の優先順位を有する、すなわち先ず最初に処理されるように作用する。図4はドライバ段No.1〜6のための6つのタイムスライス11を示している。各々のドライバ段に信号P1〜P6が割り当てられる。この場合、専ら、割り当てられた優先順位の時間内で、その都度の信号が“ハイ”にセットされる。特に小さなデューティサイクルの信号を処理するためには、上記ケースにおいて実際に処理されている要求(例えば進行中のA/D変換)を直ちに中断すること(Interrupt)が得策である。しかし、きわめて小さなデューティサイクルの信号の処理を省略するときに、先ず最初に進行中の測定を終了し、そしてそのときに優先するドライバ段の測定をそれに続いてすぐに行うこともできる。
ドライバ段のタイムスライスの経過後、この段はその優先権を失う。優先権を持たないドライバ段によって要求信号を発生すると、要求信号に関するA/Dコンバータの要求は制御手段5によってキュー(Queue)に入力される。このキューは、そのときに最も高い優先順位を有するドライバ段がその電流測定を終了するかまたは電流測定を必要としないときに処理される。キューの処理時に、先ず最初に受け取った要求は先ず最初に処理される(先着順サービス)。キューが電流測定要求の処理によって完全に終了すると、A/Dコンバータは他の信号の測定のために使用可能である。従って、例えば連続的なモードを設けることできる。このモードでは、PWM段に割り当てられていない他の信号チャンネル35,35′が一定の順序で処理される。
電流測定と電流制御のための前述のコンセプトは、最小に調節可能なデューティサイクル(dc)に関して下限(ton−min)を有する。dcがton−minよりも小さいと、供される時間はもはや電流測定のために充分ではない。そこで、本発明に従い、少なくともdcが小さい値の場合に電流測定がその都度ドライバ段あたり1個の記憶素子によって行われ、それによってドライバ段の電流値が長い時間の間A/D変換のために供されることにより、デューティサイクルの下限を低下させると有利である。記憶素子はコンデンサによって簡単に実現可能である。このコンデンサはドライバ段が働かなくなった時点で出力部に生じる電圧を維持する。
次に、図4に基づいて、図3の回路装置の運転中の2つの極端なケースについて詳しく説明する。時間インターバル27(TPWM)は6つの時間インターバル11に分割されている。
極端なケース1
最終段No.4はきわめて小さなdc値(約5%)を有する信号パルス13(VDRVEN4)によって作動させられる。このdc値は同時に、例の回路にとって下限値である。信号パルスの幅はton−minによって示してある。A/Dコンバータの測定値またはそのサンプル時間は、少なくともA/D変換または現在の値のサンプリングが時間ton−min内に終了するように選定しなければならない。そうでないと、コントロールが不安定になる。A/Dコンバータの測定時間は後述するように推定可能である。
極端なケース2
第2のケースは同時に発生した最大数の要求に関する。後述のように、6つのタイムスライスの場合優先順位なしの要求が最大で3つ可能であり、優先順位を有する要求が1つ可能である。優先順位なしの同時要求は、ドライバ段No.1が時間tON=TPWMの間、すなわち最大時間の間100%のdcで作動させられ、ドライバ段No.2が2/3×100%のdcで作動させられ、ドライバ段No.3が1/3×100%のdcで作動させられるときに得られる。優先順位を有する1つの要求は、極端なケース1に関連して上述したタイムスライス4の内で信号13を発生する。図4においては見やすくするめに、ドライバ段No.3とNo.4の動作信号だけが記入してあり、ドライバ段No.1とNo.2の信号は記入されていない。従って、18と13はドライバ段No.3とNo.4の動作信号を示している(VDRVEN3,4)。図4の下側には更に、ドライバ段No.3とNo.4の電流変化が定性的に示してある(I3,I4)。動作信号13のパルス始端と、動作信号No.1(スタート時点は任意である)とNo.2とNo.3のパルス始端は、tON/2が時点16に位置するように選定される。時点16で、例えばドライバ段No.1によって、電流測定要求(矢印15)が発生させられる。このドライバ段はその優先権を既に失っている。優先権を有するドライバ段No.4による要求の場合、他の要求が発生させられる。従って、順序(シーケンス信号)28によってA/Dコンバータによって処理すべき4つの要求(リクエスト信号)が存在する。ドライバ段No.4(VO4)の処理の終了後、キューは最大で3つの(他の)要求(VO1,VO2,VO3)で満たされる。従って、回路装置のパラメータは、処理すべき要求を全タイムスライスNo.4(slot#)で処理することできるように設計すべきである。なぜなら、ドライバ段No.3が停止しているからである。
既に述べたように、全部のドライバの数が6個であるとき、極端なケースではすべてのドライバ段の作動時に、ドライバ段について最大で4つの同時要求がなされる。これは、場合によっては同様に作動するドライバ段No.5と6も要求信号を発生し得ることを排除しない。しかしながら、論理的な考察から、この要求はドライバ段No.1〜4の要求と重なる時点16では存在せず、従って時点では一般的に既に処理されているかあるいはまだ発生していない。
電流測定の必要時間の推定
測定の必要時間を計算するために、実質的にA/Dコンバータの必要時間(tconv)が考慮されるがしかし、測定回路の過渡的な作用も必要な読み込み時間に含まれる。この読み込み時間は以下においてtsampleによって示す(図4の参照符号17)。A/Dコンバータの必要時間を短縮するために、測定値を先ず最初に読み込み、そして一時的に記憶し(サンプルおよび保持、パイプライン化)、それによって現在の値がまだ変換されている間、入力部で既に次の値が読み込まれるA/Dコンバータを使用すると特に合目的である。矢印23によって示す、A/Dコンバータ入力部19のクロックサンプリング(ポーリング)によって、他の時間遅延または不安定が生じる。ポーリング時点は一般的に、クロック操作によって、電流測定要求の時点と正確には一致しない。これによって、時間の遅延が生じる。以下において、この時間の遅延をtpollingで示す。電流測定要求がポーリング操作のすぐ後で生じるときに、最大の偏差が発生するので、tpollingは値tconvの最大値と見なすことができる。従って、次式
tpolling−max=tconv
が当てはまる。
優先順位をつけたドライバ段(極端なケース1、符号21参照)のサンプリングと要求の間の最大待ち時間は、twait−prio−maxで表され、次式
twait−prio−max=tpolling−max+tsample=2×tconv
に従って計算される。
ドライバ段の電流を適時に測定するためには、先ず最初に、A/Dコンバータによるサンプリングの過程が時間インターバルtonの間終了することが要求される。従って、
twait−prio−max≦ton−min
が当てはまる。ここで、ton−minはtonの最小の値である。
ここで行うべき計算のために適した例は、既に述べた、小さなton(パルス13、ドライバ段No.4)を有する極端なケース1である。曲線20はこれによって負荷で生じる電流を示す。電流要求は時点16の直後の時点ton/2で行われる。
ドライバ段No.3の例で既に説明した第2の極端なケースは、A/Dコンバータの必要時間について他の境界条件を定める。この場合、既に述べたように、要求の最大数が存在する。要求とA/Dコンバータによるその処理の間の最大待ち時間(以下においてtwait−maxで表す)は、図において両方向矢印22で示してある。従って、twait−maxは、
twait−max=tpolling−max+tsample+3×tconv=5×tconv
に従って計算される。一般的に、
twait−max=tpolling−max+tsample+(k/2)×tconv
の関係がある。
第2の境界条件として、
twait−max≦ttime−slot
が当てはまる。
進行中の変換の上記の中断(Interrupt)によって、twait−prio−maxを1×tconvだけ小さくすることができる。これによって、twait−maxは変化しない。
過渡状態での電流のリップル29(図1参照)は、toff時間の間コイルの負荷解除によって決定される。それによって、リップルは負荷解除の時定数(およびコイルのL)と現在のデューティサイクルに依存する。リップルから、ton時間の間電流増大を検出することができる。これから、電流がtwait−prioまたはtwaitの間どの位変化したかを計算することができる。これによって、本発明による方法によって甘受しなければならない誤差が得られる。
過渡状態でのパルス幅変調制御のための信号変化を示す図である。 ローサイドドライバにおいて電流を測定する電流測定装置の回路図である。 A/Dコンバータとパルス幅変調動作式ドライバ段と付加的なA/Dコンバータチャンネルを備えた本発明による回路装置を示す図である。 図3の回路装置におけるいろいろな信号変化を示すグラフである。
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