JP2004531303A - 医療用針のための安全シールド - Google Patents

Abstract

針（１６）を使用後に覆うための医療用針シールド装置（１０）。医療用針シールド装置（１０）は、基端と末端（１４）とを有する針（１６）のためのものであり、シールド（１０）は、針（１６）に沿って、基端位置から、シールド（１０）が針（１６）の末端（１４）を覆う末端位置まで摺動可能である。シールド（１０）は、針（１６）がその中を貫通する２以上の開口（２２）を有している１以上のクリップ（１３，１７，２０）を含んでおり、開口（２２）は面（２４）を有している。クリップ（１３，１７，２０）のうちの少なくとも一つと連通しているクリップ配置部材（２６）が、同クリップ配置部材（２６）の針（１６）と接している部分（３８）が針（１６）の末端（１４）を越えて前進せしめられたときに、クリップ（１３，１７，２０）のうちの少なくとも一つの開口（２２）の開口面（２４）の少なくとも一部分が、対抗結合力によって針（１６）に結合してシールド（１０）を針（１６）に固定するように、クリップ（１３，１７，２０）のうちの少なくとも一つの開口面（２４）位置決めとしている。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、医療用針のための安全シールドに関し、より特定すると、針の先端が露出される基端位置から、針の先端が覆われる末端位置まで針カニューレに沿って軸線方向に移動可能な安全シールドに関する。
【背景技術】
【０００２】
偶発的な針の穿刺に伴う問題点は、血液のサンプリング、経皮的医薬注射及び医療用針の使用を含むその他の医療過程の技術において良く知られている。エイズ、肝炎及びその他の深刻な血液によって起こる病気に晒される現在の過敏性により、針による穿刺に対して大きな関心が集められて来た。
【０００３】
患者から針を抜き取る過程は、一般的には、専門家が針が抜き取られた傷ついた部位に圧力をかけるために片方の手を使い、もう片方の手で針装置を抜き取ることを必要とする。病院付属専門家が、針の廃棄に対して払うよりもより高い優先度を傷に対する注意に払うことも一般的なやり方である。安全シールドを備えていない典型的な医療用針装置の場合には、このような優先度は、手の届く範囲内の使用可能な鋭利物容器か患者の側から離れることなく安全に廃棄するための別の手段かの便利さを必要とする。安全な方法に従いながら適切な注意を払うことは、火傷を負った人及び精神科病棟内のような患者の肉体的な状態及び精神的な状態によって混乱せしめられることが多い。
【０００４】
針への注意及び廃棄問題に伴う問題に伴う広範囲の知識及び歴史は、偶発的な針による穿刺を防止するための多くの装置がもたらして来た。医療用針を保護するための最近の装置は、両手を必要とすることが多く、いくつかの装置においては、針の保護の安全な状況が直ちには明らかではない。最近の安全装置の他の問題としては、それらの複雑さ及び部位の数による使用の難しさ及び高いコストがある。針の安全装置に対するより満足すべき解決を提供する必要が依然として存在する。
【発明の開示】
【０００５】
本発明は、使用後に医療用針を効率良く且つ低廉に保護する装置の必要性を満たすために開発された。
本発明は、上に特定したように、背景技術において経験した多くの問題を解決することを目的としている。より特別には、本発明の装置及び方法は、本発明によって実現された背景技術に優る以下の目的及び利点によって明らかなように、安全針装置の技術における重要な進歩を生じさせる。
【０００６】
本発明の目的は、直感的で且つ使用が容易な安全針装置を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、最少の数の部品を有する安全針装置を提供することである。
【０００７】
本発明の更に別の目的は、指の動作又はいくつかの実質形態においては受動的動作によって配置される安全針装置を提供することである。
本発明の更に別の目的は、医療用針装置と一体化するか別個の部品として取り付け可能とすることである。
【０００８】
本発明の付加的な目的及び利点は、以下の説明から明らかとなるか又は本発明の実施によって理解しても良い。
簡単に要約すると、上記の目的は、基端及び末端を有する針と共に使用するための医療用針シールド装置によって達成され、この針シールド装置は、針の末端が露出される基端から、シールドが針の末端を覆う末端位置まで針に沿って摺動可能なシールドを含んでいる。このシールドは、針がその中を通過する全部で２以上の開口を有している１以上のクリップを含み、これらの開口は針と接する面を有しており、更に、クリップ配置部材を含んでおり、このクリップ配置部材は、同クリップ配置部材の針と接触している部分が針の先端を越えて進められたときに、２以上の開口の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって針に結合してシールドを針に固定するように、クリップのうちの少なくとも一つの開口面を配置するためにクリップのうちの少なくとも一つと連通しているいる。
【０００９】
本説明において、基端という用語は、一般的には、参照されている部材における装置のユーザー又は図面の斜視図を見る人の相対的に近くを示すために使用されている。末端という用語は、同様に、相対的に遠くを指すために使用されている。図１乃至４に示された実施形態を参照すると、同図全体に亘って同様の部品を示すために同様の符号が使用されている。部品が、同一ではないが類似している形態及び機能を有している場合には、プライム符号（′、"）を有する符号は、説明における相互参照が容易にできるように使用されている。
【００１０】
図１は、基端及び末端を有する針１６と共に使用するための医療用針安全シールドアセンブリ１０の実施形態の顕著な動作の特徴の概観を提供している。図１乃至６に示されているように、シールドアセンブリ１０は、シールド１２を含んでおり、同シールド１２は、針１６の末端１４が露出される基端位置から、シールド１２が針１６の末端１４を覆う末端位置まで針１６に沿って摺動可能である。シールド１２は、針１６がその中を通過する２以上の開口２２を有している１以上のクリップ２０を含んでいる。開口２２は、針１６と接する面２４を有している。クリップ配置部材２６がクリップ２０の少なくとも一つの連通していて、同クリップ配置部材２６の針と接している部分３８が針１６の末端１４を通り過ぎて前進せしめられると、前記２以上の開口２２の開口面２４の少なくとも一部分が対抗する結合力によって針１６に結合して、シールド１２を針１６に固定するようになされるように、クリップ２０のうちの少なくとも一つの開口面２４を配置している。図１乃至６は、クリップ配置部材に一体的に結合されているクリップ２０を示しており、同クリップは、クリップ配置部材２６上に配置された保持面２８によって付勢状態に保持されている。クリップ配置部材２６は、１以上のクリップ２０の動きを生じさせるか又は１以上のクリップ２０の動きを許容することができる。図１乃至６は、シールド１２を包み込むための上方部分３０と下方部分３２とを有しているハウジングを更に含んでいるシールド１２を示している。このハウジングは、クリップ２０及びクリップ配置部材２６と一体化されていても良い。
【００１１】
図示されたクリップ２０の設計は、針１６の軸線に沿ったどちらかの方向において次第に増すように針１６に力がかけられると、クリップ２０自体が針１６に対してより確実に取り付く自動係合特性を有している。針１６上に１以上のクリップ２０によって発生される対抗結合力への言及は、１以上のクリップ２０と針１６との間に発生される基端方向の力及び末端方向の力に対抗する力を意味している。言い換えると、１以上のクリップ２０の一つの開口面２４は一の方向の結合力を発生し、一方、他方の開口面２４は反対方向の結合力を発生する。これは、作動せしめられたときに互いに反対方向に回転せしめられる開口面２４による。
【００１２】
図１、２及び６は、使用前の状態の安全シールドアセンブリ１０を示している。しかしながら、安全シールド１０は、限定的ではないが、静脈切開装置、カテーテル、カテーテル導入器、ガイドワイヤ導入器、脊麻針及び硬麻針、生検針、ａｐｈｅｒｅｓｉｓ針、透析針、血液供与針、ヴェナス（Ｖｅｒｕｓ）針、ヒューバー（Ｈｕｂｅｒ）針等を含む本質的に全ての医療用針用途に使用することができる。
【００１３】
クリップ２０の設計のためには、種々のクリップ及び付勢選択肢が利用できる。ここに示された以下の例は、例示的なものであることを意図しており、図示されたこれらの実施形態に限定されるものではない。クリップ２０はまた、図７．Ａ乃至７．Ｄ、８．Ａ乃至８．Ｇ、９．Ａ乃至９．Ｌ、１０．Ａ乃至１０．Ｂ及び１１．Ｃ乃至１１．Ｄに示されているように、枢動可能に結合された多数の部材を含んでいても良い。クリップ２０はまた、１以上のクリップを含んでいても良い。例えば、図７．Ａに示されたクリップ２０は、第一のクリップ１３と第二のクリップ１７とが部材１５によって結合されていない別の設計によって具体化されても良い。この実施形態においては、クリップ配置部材２６は、針１６の末端１４を検知して作動せしめられたときに、針１６を結合するために、第一のクリップ１３及び第二のクリップ１７の両方を適正に配置できるような設計にしても良い。別の方法として、クリップ２０の部材は連続的なものであっても良い。この機能は、クリップ配置部材２６によって適正に配置されたときに、少なくとも２つの点において針１６に結合するクリップ２０を提供する。クリップ２０は、付勢されていても付勢されていなくても良い。クリップ２０が付勢されていない場合には、クリップ配置部材２６は、開口面２４が針１６に結合するのを確実にするために、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を越えて前方へ進められたときに、クリップ２０に十分な力を提供する必要があるであろう。クリップ２０の開口２２は、円形形状には限定されない。他の形状としては、限定的ではないが、ダイヤモンド形状（結合力の増幅によって楔作用を提供する）の穴又は二股に分かれた開口がある。開口２０の目的は、クリップ２０と針１６との間の２つの交差する点における対抗する結合力による針１６に沿ったクリップ２０の両方向の動きを防止する二重保護を形成することである。図７．Ａは、シールド１２（図示せず）が針１６に沿って摺動することがない初期位置におけるクリップ２０を示している。図７．Ｂは、クリップ２０が針１６に結合し且つシールド１２を固定する結合位置におけるクリップ２０を示している。図７．Ｃは、シールド１２（図示せず）が針１６に沿って自由に摺動する初期位置におけるクリップ２０を示している。図７．Ｄは、クリップ２０が針１６に結合し且つシールド１２を固定する結合位置におけるクリップを図示している。
【００１４】
図８．Ａは、クリップ配置部材２６が針１６の末端を検知する前に針１６に沿って自由に摺動することができる内側へ付勢されたクリップ２０の一つの実施形態を示している。図８．Ｂは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知した後に、付勢されたクリップ２０を、図８．Ａに示されているように解放しているクリップ配置部材２６を示している。図８．Ｂは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知して下方へと回転しているクリップ配置部材２６を示している。図８．Ｃは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知して回転しているクリップ配置部材２６を示している。図８．Ｄは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知する前に針１６に沿って自由に摺動することができる外方へと付勢されているクリップ２０のもう一つ別の実施形態を示している。図８．Ｅは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知した後に、付勢されたクリップ２０を、図８．Ｄに示されているように解放しているクリップ配置部材２６を示している。
【００１５】
クリップ２０のうちの一つは、針１６上に連続的に結合しており且つ一方向（例えば、針１６の末端１４に向かう方向）における動きのみを許容するワンウェイクラッチ２１であっても良い。図８．Ｆは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知する前に針１６に沿って自由に摺動することができるワンウェイクラッチ２１及びクリップ２０を示している。図８．Ｇは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知した後に、図８．Ｆに示されているように、付勢されたクリップ２０を解放しているクリップ配置部材２６を示している。図９．Ａ乃至９．Ｌは、クリップ２０、クリップ配置部材２６及びクリップ支持部材４４の間の種々の相互作用を示している。図９．Ａは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知する前に、針１６に沿って自由に摺動することができるクリップ４４及び４５によって支持されたワンウェイクラッチ２１及びクリップ２０を示している。クリップ支持部材４４の機能は、クリップに結合力を提供すること又は結合力を小さくするクリップ２０上の力を排除することである。クリップ支持部材４５は、クリップ２０が後方に動き且つ永久に結合するのを防止する。図９．Ｂは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知した後に、図９．Ａに示されているように付勢されたクリップ２０を解放しているクリップ配置部材２６を示している。図９．Ｃ乃至９．Ｌは、種々のクリップ支持部材４４の形状を有する針１６上のクリップ２０の作動前及び固定位置を示している種々の他の実施形態を示している。例えば、図９．Ｅ及び図９．Ｆは、作動前（図９．Ｅ）及び作動後（図９．Ｆ）にクリップ２０を定位置に保持するためにクリップ２０内に配置された穴内に休止しているクリップ支持部材４４を示している。図９．Ｇ及び９．Ｈに示されたクリップ支持部材４４は、クリップ２０が作動せしめられたときに伸びさせるために、クリップ２０の下側内へ力をかける。図９．Ｉ及び９．Ｊに示されたクリップ支持部材４４は、クリップ２０が作動せしめられたときに伸びさせるために、クリップ２０の頂部に力をかけている。
【００１６】
図１０Ａは、クリップ２０が外方に向かって付勢され且つクリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知する前に針１６に沿って自由に摺動することができる本発明のカテーテルの実施形態を示している。クリップ配置部材２６と連通しているリテーナー６５が、カテーテルハブ６４をフランジ付きの面６７に沿って保持している。別の方法として、カテーテルハブ６４とリテーナー６５とは、カテーテルハブ６４をシールドに保持するために相互に係合するための互いに協働する戻り止めと戻り止めポケットとを含んでいても良い。図１０．Ｂは、クリップ配置部材２６が針１６の末端１４を検知した後に、付勢されたクリップ２０及びカテーテルハブ６４を、図１０．Ａに示されているように解放しているクリップ配置部材２６及びリテーナー６５を示している。
【００１７】
図１１．Ａ乃至１１．Ｈは、シールド１２が注射器１８のような医療用針装置のハブに取り付けられている本発明の種々の実施形態を示している。例えば、図１１．Ａ乃至１１．Ｄに示されているように、安全シールアセンブリ１０は、互いにヒンジ結合され且つシールド１２に関節結合されている２つ以上の区分７８を含んでいても良い。この２つ以上の区分７８は、シールド１２が基端位置にあり、針１６の末端１４が露出されている折り畳まれた状態から、シールド１２が針１６の末端１４を越えて延びる伸長位置まで移動可能である。図１１．Ｃ及び１１．Ｄは、２つ以上の区分７８に結合されたクリップ２０及びクリップ配置部材２６のもう一つ別の可能な形状を示している。図１１．Ｃ及び１１．Ｄは、２つ以上の区分７８によってクリップ２０にかけられる力がクリップ２０を係止解除し且つ同クリップ２０が末端方向へ動くのを可能にしている特別な設計である。クリップ２０は、クリップ２０を包囲するハウジングを有していても良いし又は有していなくても良い。
【００１８】
シールド１２を医療用針装置に取り付けるもう一つ別の例は、図１１．Ｅ及び１１．Ｆに示されているように２以上の入れ子式の部材８０によるものである。シールド１２を医療用針装置に取り付ける更にもう一つ別の例は、図１１．Ｇ及び１１．Ｈに示されているように可撓性で弾性のつなぎ鎖８２によるものである。
【００１９】
健康管理従事者は、クリップ２０が針１６に結合させるクリップ配置部材２６の作動によってシールドアセンブリ１０の軸線方向の動きが妨げられると、安全シールドアセンブリ１０の針１６への係止を検知するであろう。クリップ配置部材２６がクリップ２０に針１６と結合するようにさせたときに、典型的には、耳に聞こえるクリック音が発生し、それによって、更に、安全シールドアセンブリ１０が針１６の末端１４を覆う係止位置にあることを健康管理従事者に警告する。
【００２０】
クリップ２０とクリップ配置部材２６とを包み込むハウジングは、針１６の末端１４を包囲して保護するための多くの光学的形状に具体化することができる。図３．Ａ乃至３．Ｄには、ハウジングが上方部分３０及び下方部分３２を含んでいる種々の例が示されている。健康管理従事者が指で押すときに、針１６に沿ってシールド１２を軸線方向に動かす助けとなるタブをハウジング上に設けても良い。シールド１２は、同シールド１２を留める面に押しつけることによって末端方向に動かされても良い。ハウジングは更に、下方針支持部材４０（４０’）及び上方針支持部材４１（４１’）と、シールドが軸線方向に動かされるときに針１６を支持するためにハウジングの端部壁に設けられた開口４２とを含んでいても良い。ハウジングはまた、作動の前後においてクリップ２０の適正な位置を確保するためのクリップ支持部材４４（４４’）をも含んでいても良い。図示されているように、クリップ支持部材４４（４４’）は、作動後の針１６上のクリップ２０の結合力を高める。針１６上のクリップ２０の結合力を小さくしないように、支持部材４４（４４’）の配置及び幾何学的構造に注意を払うべきである。互いに協働する戻り止め５２及び戻り止めポケット５４は、上方部分３０がハウジングの下方部分３２に固着する助けとなる。
【００２１】
図６に図示されているように、カバー４６は、一般的に、使用前に針１６を保護し且つ針１６の使用のためにカバー４６が取り外される前の安全シールドアセンブリ１０の不用意な作動を防止するために使用される。
【００２２】
図１２及び１３は、針１６の末端１４が露出される基端位置から、シールド１２が針１６の末端１４を覆う末端位置までシールド１２を動かすためのばね５０を更に含んでいる安全シールドアセンブリ１０を示している。ばね５０は、同ばね５０を圧縮状態（図１２に示されている）から伸長状態（図１３に示されている）へと解放するために動くことができるリテーナー４８によって、付勢され且つ圧縮された状態に保持される。採血用の実施形態においては、リテーナー４８は、針１６が患者の体内に挿入されている間採血する目的で採血装置の容器内に採血管が配置されたときに作動せしめられる。リテーナー４８が作動せしめられると、ばね５０は、付勢状態に留まり且つシールド１２が患者の皮膚に若干押しつけられる。針１６が患者から引き抜かれると、ばね５０は、シールド１２に針１６上を摺動し続けさせて、針１６の末端１４を覆い、その箇所でシールド１２は針１６に固定される。
【００２３】
図１４乃至２５は、カテーテル針１６に適用される本発明の実施形態を示している。基端及び末端を有しているカテーテル針１６と共に使用するための安全シールドアセンブリ６０は、針１６の末端１４が露出される基端位置から、シールド１２’が針１６の末端１４を覆う末端位置まで針１６に沿って摺動可能なシールド１２’を含んでいる。シールド１２は、針１６が通過する２以上の開口２２’を有している１以上のクリップ２０’を備えたハウジング７０を含んでいる。開口２２’は面を有している。クリップ配置部材２６’は、クリップ２０’のうちの少なくとも一つと連通していて、クリップ配置部材２６’の針１６’と接している部分３８’が針１６の末端１４を越えて前進せしめられると、２以上の開口２０’の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって針１６に結合するようにさせられてシールド１２’を針１６に固定するようにクリップ２０’の少なくとも一つの開口面を配置している。クリップ２０’の結合力を針１６にかけるために、反作用力部材７４が付加されても良い。反作用力部材７４は、クリップ支持部材４４と同じ機能を果たす。安全シールドアセンブリは更にカテーテル６２を含んでおり、このアセンブリにおいては、ハブ６４に固定されたカテーテル６２は、リテーナー６５によってシールド１２’に対して保持され、リテーナー６５は、クリップ配置部材２６’の針１６と接触している部分２８’が針１６の末端１４を越えて前進せしめられてカテーテル６２及びハブ６４をシールド１２’から解放するように再配置されるまで、クリップ配置部材２６’と連通している。図１４乃至２０は、リテーナー６５がフランジ付きの面６７によってハブ６４に留まっている実施形態を示している。しかしながら、留め具及びラッチの意図する機能を達成するための多くの互いに協働する留め具及びラッチが本発明の範囲に含まれる。
【００２４】
図２１乃至２４は、クリップ２０”及びクリップ配置部材２６”を一つの連続した部材として有しているカテーテル針装置に適用される本発明の実施形態を示している。
図１５及び２２に示されているように、疎水性のフィルタ７２を安全シールドアセンブリ６０内に収納しても良い。
【００２５】
カテーテルハブ６４上にタブ６６を設けて、医療管理従事者が、カテーテル導入器ハンドル６８を保持しながら指でタブ６６を押すときに、カテーテル６２及びハブ６４が針１６に沿って軸線方向に動くのを補助するようにしても良い。
【００２６】
図２５に示されているカテーテルの実施形態においては、使用前に針１６を保持し且つカテーテル６２を使用するためにカバー７６が取り外される前での安全シールドアセンブリ６０の不用意な作動を防止するために、針カバー７６が一般的に使用される。
【００２７】
図２６乃至３１は、導入器針と、限定的ではないが、硬麻針及び生検針を含む用途のための内側針とを有する針用途のための安全装置を示している。管状又は中実の内側針８６は本発明の範囲に含まれる。図２６に示された安全シールドアセンブリは、基端（図示せず）及び末端９４を有する針９２と共に使用するためのものである。シールドアセンブリ８５は、針９２の末端９４が露出される基端位置から、シールド１２が針９２の末端１２を覆う末端位置まで針９２に沿って摺動可能なシールド１２（図１乃至９に示されたシールドと類似している）を含んでいる。シールド１２は、針９２がその中を通る２以上の開口２２（図１乃至９参照）を有している１以上のクリップ２０を含んでいる。開口２２は、針９２と接する面２４を有している。クリップ配置部材２６は、クリップ２０のうちの一つと連通していて、クリップ配置部材２６の針９２と接触している部分３８が針９２の末端９４を越えて前進せしめられて、２以上の開口２２の開口面２４の少なくとも一部分が対抗結合力によって針９２と結合してシールド１２を針９２に固定するように、クリップ２０の少なくとも一つの開口面２４を位置決めしている。導入器針ハンドル９０は、導入器針９２の挿入を補助する。導入器針ハンドル９０の前側は、導入器針９２に接続されている。図１乃至６に示されているように、クリップ２０は、クリップ配置部材２６に結合されて一体化され、クリップがクリップ配置部材２６上に設けられた保持面２８によって付勢状態に保持されるようにしても良い。図１乃至６は、シールド１２を包囲するための上方部分３０及び下方部分３２を有しているハウジングを更に含んでいても良い。
【００２８】
図２６及び２７は、使用前の状態の安全シールドアセンブリ８５を示しており、一方、図２８及び２９は、使用後の保護された状態を示している。図３０及び３１は、内側針８６（例えば、生検針のスタイレット）の末端８７を保護している内側針シールド８４の使用後で保護された状態を示している。内側針８６は、図２６及び２７に示されているように、内側針シールド８４と連通しているハブ８８に取り付けられている。図２８及び２９に示されているルアー嵌合部材は、注射器等の装置への取り付けを可能にする。
【００２９】
内側針シールド８４は、基端位置から、内側針８６が針９２から抜き取られたときに内側針シールド８４が内側針８６の末端８７を覆う末端位置まで、内側針８６に沿って摺動可能である。内側針シールド８４は、その中を内側針８６が通過する２以上の開口（既に開示した開口２２と類似している）を有する１以上のクリップ９８を含んでいる。図２７及び３１は、クリップ支持部材１００によって支持されているクリップ９８を示している。開口は、針９２と接する面（既に開示した開口の面２４と類似している）を有している。クリップ配置部材９６は、クリップ９８の少なくとも一つと連通していて、内側針８６と接しているクリップ配置部材９６の部分１０８が針の末端８７を越えて前進せしめられると、２以上の開口の開口面の少なくとも一部分が対抗力によって針８６に結合して、針シールド８４を針８６に固定するように、クリップ９８の少なくとも一つの開口面を配置するためのものである。内側針シールド８４は更に、同内側針シールド８４を導入器針ハンドル９０の背面側に保持するためのリテーナー１０４を含んでおり、クリップ配置部材９６の内側針８６と接している部分１０８が内側針８６の末端８７を通過して前進せしめられてリテーナー１０４が内側針シールド８４を導入器針ハンドル９０から解放するためにその上に再配置されるまで、クリップ配置部材９６と連通している。従って、内側シールド８４は、内側針８６を導入器針ハンドル９０から抜き取ったときに、受動的に作動せしめられる。図２７は、フランジ付きの面１０２に沿ってクリップ配置部材９６と連通しているリテーナー１０４を示している。別の方法として、内側針シールド８４とリテーナー１０４とは、内側針シールド８４を導入器針ハンドル９０に保持するために手動によって係合するための互いに協働する戻り止め及び戻り止めポケットを含んでいても良い。しかしながら、留め具及びラッチの意図した機能を果たすための多数の互いに協働する留め具及びラッチは、本発明の範囲に含まれる。
【００３０】
図３２は、所望の挿入深さを決定するための測定目盛を備えた針保護カバー１０９を有する生検針を示している。所望の挿入深さを測定するための保護カバー１０９を使用して、シールド１２は、次いで、所望の挿入深さ位置を示すために、針に沿った位置に配置しても良い。
【００３１】
図３３乃至３７は、針１６と接している下方をテープで巻いた部材１１０の一部分１１２が針１６の末端１４を越えて前進せしめられたときにシールド１２から解放する下方をテープで巻いた部材１１０と協働する本発明の実施形態を示している。しかしながら、本発明の範囲内に含まれる下方をテープで巻いた部材１１０をシールド１２に解放可能に取り付ける多くの方法がある。図３３及び３４は、使用前状態の安全シールド１２を示しており、一方、図３５及び３６は、使用後の保護された状態を示している。図３７は、分離した状態の下方テープ巻き部材１１０を示している。下方テープ巻き部材１１０は、別個のテープを使用して患者にテープによって貼り付けても良いし、又は別の方法として、下方テープ巻き部材１１０は、下側に接着剤を有していても良い。
【００３２】
図３８乃至４１は、穴（ポート）アクセス針１１８のための実施形態を示している。図３８及び３９は使用前状態の安全シールドアセンブリ１１６を示しており、一方、図４０及び４１は、使用後の保護された状態を示している。図３８に示されているように、穴アクセス針１１８と共に使用するための安全シールド１１６は、針１１８の末端１２０が露出される基端位置から、シールド１１６が針１１８の末端１２０を覆う末端位置まで針１１８に沿って摺動可能である。シールド１１６は、針１１８がその中を通過する２以上の開口１２４を有する１以上のクリップ１２２を含んでいる。開口１２４は、針１１８と接する面（既に開示された開口の面２４と類似している）を有している。クリップ配置部材１２６は、クリップ１２２のうちの少なくとも一つと連通していて、同クリップ配置部材１２６の針１１８と接している部分１２８が前進せしめられて針１１８の末端１２０を通過すると、２以上の開口１２４の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって針１１８に結合して、シールド１１６を針１１８に固定するように、クリップ１２２の少なくとも一つの開口の面を配置している。シールド１１６は更に、シールド１１６をディスク１３２に保持するためのリテーナー１３０を含んでおり、リテーナー１３０は、クリップ配置部材１２６の針１１８と接している部分１２８が前進せしめられて針１１８の末端１２０を通過したとき、リテーナー１３０は再配置されてシールド１１６をディスク１３２から解放する。このようにして、シールド１１６は、針１１８をディスク１３２から抜き取ったときに受動的に作動せしめられる。図３９は、フランジ付きの面１３４に沿ってクリップ配置部材１２６と連通しているリテーナー１３０を示している。別の方法として、シールド１１６及びリテーナー１３０は、シールド１１６をディスク１３２に保持するために手動によって係合するための互いに協働する戻り止め及び戻り止めポケット又は互いに協働する留め具及びラッチを含んでいても良い。
【００３３】
本発明は、本発明の精神又は基本的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化しても良い。従って、本実施形態は、全ての点において例示的で非限定的なものと考えられるべきものであり、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく、特許請求の範囲によって示され、従って、特許請求の範囲の意義及び等価物の範囲に含まれる全ての変更は発明の範囲に包含されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】図１は、針に沿って摺動可能なシールドを有している医療用針シールドの使用前の状態の斜視図である。
【図２】図２は、図１の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図３．Ａ】図３．Ａは、図１の医療用シールドの構成部品の斜視図である。
【図３．Ｂ】図３．Ｂは、図３．Ａに示された下方ハウジングの斜視図である。
【図３．Ｃ】図３．Ｃは、図３．Ａに示された下方ハウジング及びクリップの斜視図である。
【図３．Ｄ】図３．Ｄは、図３．Ａに示された上方ハウジングの上側の斜視図である。
【図４】図４は、図１の医療用針シールド装置の使用前のシールドされた状態の斜視図である。
【図５】図５は、図４の医療用針シールドの横断面図である。
【図６】図６は、使用前に針を覆うように配置された針カバーを備えた図１の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図７．Ａ】図７．Ａは、クリップの実施形態の図である。
【図７．Ｂ】図７．Ｂは、クリップの実施形態の図である。
【図７．Ｃ】図７．Ｃは、クリップの実施形態の図である。
【図７．Ｄ】図７．Ｄは、クリップの実施形態の図である。
【図８．Ａ】図８．Ａは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｂ】図８．Ｂは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｃ】図８．Ｃは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｄ】図８．Ｄは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｅ】図８．Ｅは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｆ】図８．Ｆは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図８．Ｇ】図８．Ｇは、クリップ及びクリップ配置部材の実施形態の図である。
【図９．Ａ】図９．Ａは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ａ】図９．Ａは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｂ】図９．Ｂは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｃ】図９．Ｃは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｄ】図９．Ｄは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｅ】図９．Ｅは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｆ】図９．Ｆは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｇ】図９．Ｇは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｈ】図９．Ｈは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｉ】図９．Ｉは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｊ】図９．Ｊは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｋ】図９．Ｋは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図９．Ｌ】図９．Ｌは、クリップ、クリップ配置部材及びクリップ支持部材の実施形態間の相互作用の図である。
【図１０．Ａ】図１０．Ａは、カテーテルのためのクリップ及びクリップ配置部材の一つの実施形態の図である。
【図１０．Ｂ】図１０．Ｂは、カテーテルのためのクリップ及びクリップ配置部材の一つの実施形態の図である。
【図１１．Ａ】図１１．Ａは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｂ】図１１．Ｂは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｃ】図１１．Ｃは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｄ】図１１．Ｄは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｅ】図１１．Ｅは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｆ】図１１．Ｆは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｇ】図１１．Ｇは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１１．Ｈ】図１１．Ｈは、シールドの前進を提供する方法の図である。
【図１２】図１２は、シールドの前進を提供するために、ばねによって負荷がかけられたシールドを備えた図１の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図１３】図１３は、使用後のシールドされた状態の図１２の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図１４】図１４は、カテーテル用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図１５】図１５は、図１４の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図１６】図１６は、内側構成部品の切り取り図を含む図１４の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図１７】図１７は、針シールドアセンブリが、カテーテルハブに取り付けられたカテーテルを解放する直前に針の末端へと移動されつつあるときの、図１４の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図１８】図１７の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図１９】シールドアセンブリが針に係止され、カテーテル及びカテーテルハブ（図１８に示されている）が解放されたときの、図１４の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２０】図２０は、図１９の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図２１】図２１は、一つの連続する部品としてクリップ及びクリップ配置部材を有しているカテーテル用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２２】図２２は、図１９の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図２３】図２３は、シールドアセンブリが針に係止され、カテーテル及びカテーテルハブ（図２１に図示されている）が解放されたときの図２１の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２４】図２４は、図２３の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図２５】図２５は、使用前に針を覆うように配置された針カバーを備えた、図１４の医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２６】図２６は、使用前の状態の、硬麻針又は生検針用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２７】図２７は、図２６の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図２８】図２８は、使用後の状態の、硬麻針又は生検針用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図２９】図２９は、図２８の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図３０】図３０は、図２８に示された装置のための内側針シールド装置の斜視図である。
【図３１】図３１は、図３０の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図３２】図３２は、シールドが針挿入深さ指示器としての機能をも果たす、図２６に示された装置の斜視図である。
【図３３】図３３は、解放可能に取り付けられた下方テープ巻き部材を有する医療用針シールド装置の使用前の状態の斜視図である。
【図３４】図３４は、図３３の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図３５】図３５は、使用後の状態の、解放可能に取り付けられた下方テープ巻き部材を有する医療用針シールド装置の斜視図である。
【図３６】図３６は、図３５の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図３７】図３７は、分離状態の、図３３乃至図３６の下方テープ巻き部材の図である。
【図３８】図３８は、使用前の状態の、穴アクセス針用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図３９】図３９は、図３８の医療用針シールド装置の横断面図である。
【図４０】図４０は、使用後の状態の、穴アクセス針用途のための医療用針シールド装置の斜視図である。
【図４１】図４１は、図４０の医療用針シールド装置の横断面図である。

Claims (46)

1. 基端及び末端を有する針と共に使用するための医療用針シールド装置であって、
   針の末端が露出される基端位置から、針の末端を覆う末端位置まで、針に沿って摺動可能なシールドを含み、同シールドは、
   針がその中を貫通する全部で２以上の開口を有する１以上のクリップと、
   クリップ配置部材であって、前記クリップのうちの少なくとも一つと連通していて、同クリップ配置部材の針と接している部分が針の末端を通り過ぎて前進せしめられると、同クリップ配置部材が前記針によって規定される軸線経路から外れるように動くのを可能にし、前記２以上の開口の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって針に結合して前記シールドを針に固定するように、前記クリップのうちの少なくとも一つにおける開口面を位置決めするクリップ配置部材と、を含んでいる、医療用針シールド装置。
2. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記クリップ及びクリップ配置部材が結合されて一体化されている、医療用針シールド装置。
3. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記１以上のクリップが付勢状態にある、医療用針シールド装置。
4. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記シールドが、前記１以上のクリップとクリップ配置部材とを包囲するためのハウジングを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
5. 請求項４に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記ハウジングが、前記クリップを配置するための支持部材を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
6. 請求項４に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記ハウジングが、前記針上のクリップの結合力を増大させるための支持部材を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
7. 請求項４に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記ハウジングが更に、前記シールドを、前記針に沿って軸線方向に動かす助けとなるためのタブを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
8. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記シールドを、前記針に沿って前記基端位置から針の末端を覆う末端位置まで移動させるためのばねを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
9. 請求項８に記載の医療用針シールド装置であって、
   前記ばねを、付勢され且つ圧縮された状態に保持するためのリテーナーを更に含み、同リテーナーは、前記ばねを、前記付勢され且つ圧縮された状態から伸長状態へと解放するために動くことができる、医療用針シールド装置。
10. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    互いにヒンジ結合されており且つ前記シールドに間接結合された２以上の区分と、前記針の基端に取り付けられた針ハブと、を含み、同２以上の区分は、前記シールドが基端位置にあり、前記針の末端が露出されている折り畳まれた状態から、同シールドが前記針の末端を越えて延びている伸長状態へと動くことができるようになされている、医療用針シールド装置。
11. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドに結合された２以上の入れ子式部材と、前記針 の基端に取り付けられた針ハブと、を更に含み、同２以上の入れ子式部材は、前記シールドが基端位置にあり且つ前記針の末端が露出されている凹んだ位置から、前記シールドが前記針の末端を越えて延びている伸長位置まで動くことができるようになされた、医療用針シールド装置。
12. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドに結合されたつなぎ鎖と、前記針の基端に取り付けられた針ハブと、を更に含んでおり、同つなぎ鎖は、前記シールドが前記針の末端を越えて延びている伸長位置まで動くことができるようになされた、医療用針シールド装置。
13. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    カテーテルを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
14. 請求項１３に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップ配置部材が、前記針と接している同クリップ配置部材の部分が前記針の末端を越えて前進せしめられて、前記リテーナーが前記カテーテルを前記シールドから解放するように再度配置されるまで、前記カテーテルを前記シールドに保持するためのリテーナーを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
15. 請求項１３に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテル及びリテーナーが、前記カテーテルを前記シールドに保持するための互いに協働する留め具とラッチとを含んでいる、医療用針シールド装置。
16. 請求項１３に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテル及びリテーナーが、前記カテーテルを前記シールドに保持するために手動で係合するための互いに協働する戻り止めとポケットとを含んでいる、医療用針シールド装置。
17. 請求項１３に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテルが、同カテーテルを前記針に沿って軸線方向に動かす助けとなるためのタブを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
18. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップのうちの一つが、一方向クラッチであり且つ前記シールドが末端位置へと動くときに一方向にのみ摺動可能である、医療用針シールド装置。
19. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドに解放可能に取り付けられた下方テープ巻き部材を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
20. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    基端及び末端を有し且つ前記針内に配置されている内側針を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
21. 請求項２０に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記針の基端に結合された前面を有する導入器針ハンドルを更に含んでおり、同導入器針ハンドルは、前記内側針と共に使用するために第二のシールドに結合された背面を有し、同第二のシールドは、前記内側針に沿って、基端位置から、前記内側針が前記針から抜き取られると前記第二のシールドが前記内側針の末端を覆う末端位置まで摺動可能であるようになされた、医療用針シールド装置。
22. 請求項２１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記第二のシールドが、
    その中を前記内側針が通過する全部で２以上の開口を有している１以上の第二のクリップと、
    クリップ配置部材であって、同第二のクリップのうちの少なくとも一つと連通していて、同第二のクリップ配置部材の前記内側針と接している部分が前記内側針の末端を越えて前進せしめられると、前記１以上のクリップの２以上の開口の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって前記内側針に結合して、前記第二のシールドを前記内側針に固定するように、前記第二のクリップのうちの少なくとも一つの開口面を位置決めするための第二のクリップ配置部材と、
    前記第二のシールドを前記導入器針ハンドルに保持するためのリテーナーであって、同リテーナーは、前記第二のクリップ配置部材の前記内側針と接している部分が前記内側針の末端を越えて前進せしめられて同リテーナーが前記第二のシールドを前記導入器針ハンドルから解放するように再度配置されるまで、前記第二のクリップ配置部材と連通しているリテーナーと、を含む医療用針シールド装置。
23. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドはまた、針挿入深さ指示器としても機能する、医療用針シールド装置。
24. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記針がポートアクセス針を含んでいる、医療用針シールド装置。
25. 請求項２４に記載の医療用針シールド装置であって、
    ディスクを更に含み、同ディスクは、前記クリップ配置部材の前記針と接している部分が前記針の末端を越えて前進せしめられ、前記リテーナーが前記ディスクを前記シールドから解放するように再度配置されるまで、前記クリップ配置部材と連通しているリテーナーによって前記シールドに保持される、医療用針シールド装置。
26. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    カテーテルを更に含んでおり、同カテーテルは、前記クリップ配置部材の前記針と接している部分が前記針の末端を越えて前進せしめられて前記リテーナーが前記カテーテルを前記シールドから解放するように再度配置されるまで、前記クリップ配置部材と連通しているリテーナーによって前記シールドに保持される、医療用針シールド装置。
27. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップ及び前記クリップ配置部材が、互いに結合されて一体化されている、医療用針シールド装置。
28. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記１以上のクリップが付勢された状態にある、医療用針シールド装置。
29. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドが、前記１以上のクリップ及びクリップ配置部材を包囲するためのハウジングを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
30. 請求項２９に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記ハウジングが、前記クリップを配置するための支持部材を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
31. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテル及び前記リテーナーが、前記カテーテルを前記シールドに保持するための互いに協働する留め具とラッチとを含んでいる、医療用針シールド装置。
32. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテルと前記リテーナーとが、前記カテーテルを前記シールドに保持するために手動によって係合するための互いに協働する戻り止めとポケットとを含んでいる、医療用針シールド装置。
33. 請求項２６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記カテーテルが、同カテーテルを前記針に沿って軸線方向に移動させる補助となるタブを更に含んでいる、医療用針シールド装置。
34. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドに解放可能に取り付けられた下方テープ巻き部材を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
35. 請求項３４に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップと前記クリップ配置部材とが互いに結合されて一体化されている、医療用針シールド装置。
36. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記針内に配設されている内側針を更に含んでいる、医療用針シールド装置。
37. 請求項３６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記針の基端に結合された前面を有している導入器針ハンドルを更に含んでおり、同導入器針ハンドルは、前記内側針と共に使用するための第二のシールドに結合された背面を有し、前記第二のシールドが前記内側針の末端を覆う末端位置まで前記内側針に沿って摺動可能である、医療用針シールド装置。
38. 請求項３７に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記第二のシールドが、
    前記内側針が貫通する全部で２以上の開口であって、開口面を有している１以上の第二のクリップと、
    第二のクリップ配置部材であって、前記第二のクリップのうちの少なくとも一つと連通していて、同第二のクリップ配置部材の前記内側針と接している部分が前記内側針の末端を越えて前進せしめられると、前記クリップ配置部材が前記針によって規定される軸線方向経路から移動するのを可能にして、第二の１以上のクリップの２以上の開口の開口面の少なくとも一部分が対抗結合力によって前記内側針に結合して前記第二のシールドを前記内側針に固定するように、前記第二のクリップのうちの少なくとも一つの開口面を配置するための第二のクリップ配置部材と、
    前記第二のシールドを前記導入器針ハンドルに保持するためのリテーナーであって、前記内側針の末端を越えて前進せしめられて前記第二のシールドを前記導入器針ハンドルから解放するように配置されるまで、前記第二のクリップ配置部材と連通しているリテーナーと、を含んでいる、医療用針シールド装置。
39. 請求項３６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップと前記クリップ配置部材とが、互いに結合されて一体化されている、医療用針シールド装置。
40. 請求項３６に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記シールドが、針挿入深さ指示器としても機能する、医療用針シールド装置。
41. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    ディスクを更に含み、同ディスクは、前記クリップ配置部材の前記針と接している部分が前記針の末端を越えて前進せしめられ、前記リテーナーが前記ディスクを前記シールドから解放するように再度配置されるまで、前記クリップ配置部材と連通しているリテーナーによって前記シールドに保持される、医療用針シールド装置。
42. 請求項４１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップと前記クリップ配置部材とが互いに結合されて一体化されている、医療用針シールド装置。
43. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップ配置部材が、その中を前記針が貫通する開口を有している、医療用針シールド装置。
44. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記クリップ配置部材が、その中を前記針が貫通し且つ同クリップ配置部材を前記針に対して保持する開口を有し、前記クリップ配置部材は、同クリップ配置部材の前記針と接している部分が前記針の末端を越えて前進せしめられると、前記クリップのうちの少なくとも一つの開口面を配置するために、少なくとも一つのクリップと連通している、医療用針シールド装置。
45. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    ハウジングを更に含み、同ハウジング内には１以上のクリップが配設されており、同クリップは前記ハウジングと独立して配置される、医療用針シールド装置。
46. 請求項１に記載の医療用針シールド装置であって、
    前記１以上のクリップが、付勢状態において自動的に保持されるように、前記針が前記１以上のクリップを貫通するのを可能にするような形状とされている、医療用針シールド装置。