JP6650882B2 - ガイドワイヤ及びカテーテル制御要素を含むカテーテル留置装置 - Google Patents

ガイドワイヤ及びカテーテル制御要素を含むカテーテル留置装置 Download PDF

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Description

(関連出願の相互参照)
[0001]本出願は、2013年12月6日に出願され、「Guidewire Extension System for a Catheter Placement Device」と題される米国特許出願第14/099,050号の一部係属出願であり、これは、2013年3月1日に出願され、「Needle Safety and Guidewire Extension Systems for a Catheter Insertion Device」と題される米国仮特許出願第61/771,703号の利益を主張し、また次の米国仮特許出願:2010年5月14日に出願され、「Catheter Insertion System Including an Integrated Guidewire Dilator」と題される第61/345,005号、2010年5月14日に出願され、「Systems and Methods for Placement of an Intermediate Dwell Catheter Including a Needle Blunting System」と題される第61/345,022号、2010年8月9日に出願され、「Catheter Insertion Tool Including Fold−out Guidewire Advancement Flaps」と題される第61/372,050号、及び2010年9月23日に出願され、「Catheter Insertion Tool Including Guidewire Advancement」と題される第61/385,844号の利益を主張する、2011年5月13日に出願され、「Catheter Placement Device and Method」と題される、米国特許出願第13/107,781号(現在、米国特許第8,932,258号)の一部係属出願である。本出願は、2014年5月2日に出願され、「Catheter Placement Device Including Catheter and Guidewire Control Systems」と題される米国仮特許出願第61/988,114号の利益も主張する。上記の出願のそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002]簡潔に要約すると、本発明の実施形態は、患者の体内にカテーテル又は他の管状医療用装置を挿入するための挿入具に関する。一実施形態において、挿入具は、針の挿入、ガイドワイヤの前進、及びカテーテルの挿入を単一装置に一体化し、簡単なカテーテル留置手技を提供する。
[0003]一実施形態では、挿入具は、カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、カテーテルの少なくとも一部が針上に予め配設されている、ハウジングから遠位に延在する中空の針と、針内に予め配設されているガイドワイヤとを備える。カテーテルの遠位前進に備えて、針の遠位端を超えて遠位にガイドワイヤを選択的に前進させるための前進アセンブリも含まれる。一実施形態では、カテーテルを患者の中に選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリも含まれる。各前進アセンブリは、ユーザが所望の構成要素を選択的に前進させることができる摺動部又は他のアクチュエータを含み得る。
[0004]一実施形態では、カテーテル前進アセンブリは、ハウジング内のカテーテルのハブに、初期にかつ着脱可能に取り付けられているハンドルを更に含む。ユーザによるハンドルの遠位移動が、順にハウジングから遠位方向にカテーテルを遠位移動させる。ハンドルは、針がカテーテルから取り出され、遠位先端部がハンドル内に受容されるとき、針の遠位先端部を隔離するための針安全構成要素を含み得る。加えて、様々なガイドワイヤ及びカテーテル前進アセンブリが本明細書において開示される。
[0005]また別の実施形態では、カテーテルの挿入手技中に挿入具を把持するユーザの手を移動することなくガイドワイヤ及びカテーテル前進アセンブリを作動させること、別の前の前進に基づき、ガイドワイヤ又はカテーテルのうちの1つを選択的に前進させること、及びガイドワイヤ鈍化特徴を含む、様々な特徴が挿入具に含まれる。
[0006]本発明の実施形態のこれら及びその他の特徴は、以降の説明及び添付の特許請求の範囲によって更に明らかとなるか、又は以降に記載する本発明の実施形態の実践から習得されるだろう。
[0007]本開示は、添付の図面に示される特定の実施形態を参照することによってより詳細に説明される。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、そのためその範囲を制限するものと見なされないことが理解される。本発明の例示的実施形態は、以降の添付図面を使用してより具体的にかつ詳細に記載され、説明される。
[0008]一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 [0009]図1A及び1Bのカテーテル挿入装置の様々な分解図である。 図1A及び1Bのカテーテル挿入装置の様々な分解図である。 [00010]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 [00011]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 [00012]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 [00013]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 [00014]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階の様々な図を示す。 [00015]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00016]一実施形態による図1A及び1Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00017]一実施形態によるカテーテル挿入具の針安全構成要素及び環境の様々な図を示す。 一実施形態によるカテーテル挿入具の針安全構成要素及び環境の様々な図を示す。 一実施形態によるカテーテル挿入具の針安全構成要素及び環境の様々な図を示す。 [00018]一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 [00019]図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部の様々な図である。 図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部の様々な図である。 [00020]図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部の様々な図である。 図11A〜11Dのカテーテル挿入装置の一部の様々な図である。 [00021]一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 一実施形態による図11A〜11Dのカテーテル挿入具の様々な使用段階を示す。 [00022]一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入装置の様々な図である。 [00023]図15A及び15Bのカテーテル挿入装置と共に使用するための一体化されたガイドワイヤ/拡張器の断面側面図である。 [00024]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入装置と共に使用するための溝付き針の様々な図である。 一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入装置と共に使用するための溝付き針の様々な図である。 一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入装置と共に使用するための溝付き針の様々な図である。 [00025]図15A及び15Bのカテーテル挿入装置の一部の断面側面図である。 [00026]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00027]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00028]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00029]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00030]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00031]一実施形態による図15A及び15Bのカテーテル挿入具の一使用段階を示す。 [00032]一実施形態による針遠位先端部及びガイドワイヤ鈍化設計の様々な図を示す。 一実施形態による針遠位先端部及びガイドワイヤ鈍化設計の様々な図を示す。 [00033]一実施形態による針遠位先端部設計の斜視図である。 [00034]一実施形態によるカテーテル挿入具の斜視図である。 [00035]一実施形態によるカテーテル挿入具の断面図である。 [00036]一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 [00037]一実施形態によるカテーテル挿入具の斜視図である。 [00038]一実施形態によるカテーテル挿入具の斜視図である。 [00039]一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 一実施形態による使用中のカテーテル挿入具の構成の様々な図である。 [00040]一実施形態による安全針構成要素の様々な図である。 一実施形態による安全針構成要素の様々な図である。 一実施形態による安全針構成要素の様々な図である。 [00041]一実施形態によるカテーテル挿入装置の分解図である。 [00042]一実施形態によるガイドワイヤレバーの一部の斜視図である。 [00043]図34のカテーテル挿入装置の近位部分の切欠図である。 図34のカテーテル挿入装置の近位部分の切欠図である。 [00044]図34のカテーテル挿入装置の上部ハウジング部分の近位部分の斜視図である。 [00045]図34のカテーテル挿入装置の近位部分の切欠図である。 [00046]一実施形態による針安全構成要素の様々な図である。 一実施形態による針安全構成要素の様々な図である。 [00047]図39A及び39Bの針安全構成要素並びに付随する可動台の様々な図である。 図39A及び39Bの針安全構成要素並びに付随する可動台の様々な図である。 図39A及び39Bの針安全構成要素並びに付随する可動台の様々な図である。 図39A及び39Bの針安全構成要素並びに付随する可動台の様々な図である。 [00048]図34のカテーテル挿入装置の近位部分の切欠図である。 図34のカテーテル挿入装置の近位部分の切欠図である。 [00049]一実施形態によるカテーテル挿入具と共に使用するガイドワイヤの断面図である。 [00050]針内に部分的に配設される図42のガイドワイヤの側面図である。 [00051]一実施形態による補強構成要素を含むカテーテルチューブの遠位部分の断面図である。 [00052]図44のカテーテルチューブの様々な製造段階を示す。 図44のカテーテルチューブの様々な製造段階を示す。 [00053]一実施形態による補強構成要素を含むカテーテルチューブの遠位部分の断面図である。 [00054]更なる実施形態による補強構成要素を含むカテーテルチューブの遠位部分の断面図を示す。 更なる実施形態による補強構成要素を含むカテーテルチューブの遠位部分の断面図を示す。 [00055]一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 一実施形態によるカテーテル挿入具の様々な図である。 [00056]図48A〜48Fの挿入具の分解図である。 [00057]図48A〜48Fの挿入具の様々な図を示す。 図48A〜48Fの挿入具の様々な図を示す。 [00058]図48A〜48Fのガイドワイヤ前進アセンブリ及びカテーテル前進アセンブリの上面図である。 [00059]図48A〜48Fの挿入具のガイドワイヤ前進アセンブリの斜視図である。 [00060]図52のガイドワイヤ前進アセンブリの操作の詳細を示す。 図52のガイドワイヤ前進アセンブリの操作の詳細を示す。 [00061]ある状態の図48A〜48Fの挿入具の斜視図である。 [00062]図52のガイドワイヤ前進アセンブリの上面図である。 [00063]図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの一部の様々な図である。 図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの一部の様々な図である。 図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの一部の様々な図である。 [00064]図48A〜48Fの挿入具の遠位部分の様々な図である。 図48A〜48Fの挿入具の遠位部分の様々な図である。 [00065]図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの様々な図を示す。 図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの様々な図を示す。 [00066]図48A〜48Fの挿入具のカテーテル前進アセンブリの斜視図である。 [00067]一実施形態によるカテーテル前進アセンブリのハンドルの斜視図である。 [00068]図61のハンドルの側面図である。 [00069]一実施形態によるカテーテル前進アセンブリのハンドルの斜視図である。 [00070]一実施形態によるカテーテル前進アセンブリのハンドルの斜視図である。 [00071]図64のハンドルの側面図である。 [00072]一実施形態による挿入具の様々な図である。 一実施形態による挿入具の様々な図である。 一実施形態による挿入具の様々な図である。
[00073]以降、類似する構造を同じ参照表記で示す図を参照する。図面は本発明の代表的な実施形態の図式的かつ概略的表示であり、正確な縮尺率に制限されるものでもなく、それが必要でもない。
[00074]明確にするために、用語「近位」は、本明細書に記載の装置を使用する医師に対して相対的に近い方向を指し、一方、用語「遠位」は、医師から相対的に遠い方向を指すことが理解される。例えば、患者の体内に置かれたカテーテルの端部は、カテーテルの遠位端であると見なされ、一方、体外にとどまっているカテーテル端部は、カテーテルの近位端である。また、特許請求の範囲を含む本明細書で使用されるとき、用語「含む」、「有する」、及び「有している」は、用語「備える」と同じ意味を有するものとする。
[00075]本発明の実施形態は、概して、患者の中に、カテーテル又は他の管状医療用装置の留置を補助するための器具に関する。例えば、様々な長さのカテーテルは、典型的には、患者の脈管構造へのアクセスを確立し、薬剤の注入又は体液の吸引を可能にするために患者の体内に留置される。本明細書に記載されるカテーテル挿入具は、このようなカテーテル留置を容易にする。以下の考察は特定の種類及び比較的短い長さのカテーテルの留置に焦点を当てるが、抹消IVの中間又は長期留置(extended-dwell)カテーテル、PICC、中心静脈カテーテルなどを含む、様々な種類、サイズ、及び長さのカテーテルが本装置を介して挿入され得ることに留意する。一実施形態では、約6.4cm(約2.5インチ)〜約11.4cm(約4.5インチ)の長さを有するカテーテルが留置され得るが、多くの他の長さも可能である。別の実施形態では、約8.26cm(約3.25インチ)の長さを有するカテーテルが留置され得る。
[00076]最初に、一実施形態による、一般的に10と示されるカテーテル挿入具(「挿入具」)に関する様々な詳細を示す、図1A〜1B及び2A〜2Bを参照する。示されるように、挿入具10は、ハウジング12を含み、これが順に、底部ハウジング部分12Bと分離可能に嵌合される上部ハウジング部分12Aを含む。中空の針16を支持する針ハブ14が、ハウジング部分12Aと12Bとの間に介在する。針16は、挿入具10の本体を通って、そしてハウジング12の遠位端の外に延在するように針ハブ14から遠位に延在する。別の実施形態では、針は少なくとも部分的に中空であるが、尚も本明細書に記載の機能を可能にする。
[00077]ノッチ18が、その遠位端に近接して針16の壁を通して画定される。ノッチ18は、カテーテルの挿入手技中に患者の脈管構造へのアクセスが達成されると、血液のフラッシュバックが中空の針16により画定される内腔を退出することを可能にする。よって、以下に更に説明されるように、脈管構造における適切な針留置を確認するために、ノッチ18を退出する血液が医師により観察され得る。
[00078]挿入具10は、針16を通して、そして針によるアクセスが達成されたら患者の脈管構造の中へとガイドワイヤ22を前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリ20を更に含む。ガイドワイヤ22は針16の内腔内に予め配設されており、ガイドワイヤの近位端は、図1B及び2Aに最も良く見られるように、針ハブ14の近位端に近接して位置付けられる。ガイドワイヤ前進アセンブリ20は、ガイドワイヤの遠位部分が針16の遠位端を超えて延在するように、挿入具10の使用中に遠位方向にガイドワイヤを選択的に前進させるガイドワイヤレバー24を含む。ガイドワイヤレバー24は、針16の内腔を通してガイドワイヤを押すために、ガイドワイヤ22の近位端を係合するレバータブ26を含む。
[00079]ガイドワイヤ前進アセンブリ20は、上部ハウジング部分12Aに摺動可能に取り付けられる摺動部28を更に含む。ガイドワイヤレバー24の2つのタブ24Aは、摺動部のユーザによる選択的移動がレバー24の、そしてひいてはガイドワイヤ22の対応する移動をもたらすように、摺動部28に操作可能に取り付けられる。レバータブ24Aの摺動部28への係合は、ハウジング12への摺動部の取り付けも維持する。当然ながら、ユーザ入力をガイドワイヤの移動に変換するための他の係合方式も利用され得る。ハウジング12の遠位端まで延在するトラック34を含む、摺動部28及びレバー24の摺動移動を可能にするために好適なトラックが、上部ハウジング部分12Aに含まれる。
[00080]摺動部28は、ハウジング12により画定されるレール32の周囲を部分的に覆う2つのアーム30を含む。特に、摺動部28が初期に遠位に前進している間、アーム30は、図5Bに最も良く見られるように、底部ハウジングレール32A上を摺動する。摺動部28が更に遠位に前進している間、アーム30は、図2A及び3Aに最も良く見られるように、底部ハウジングレール32Aを超えて、そして上部ハウジングレール32B上に摺動する。摺動部28のアーム30がもはや底部ハウジングレール32Aと係合しなくなると、2つのハウジング部分12A及び12Bは、以下に更に説明されるように、分離することができる。
[00081]ガイドワイヤレバー24は、摺動部28が完全に遠位に摺動したときに跳ね上がり、上部ハウジング部分12Aの内部に画定される拡張部36Aを係合するように弾性的に配設されるロックアーム36を含む。これは、一旦遠位に延在したら、さもなければ挿入手技中に針16の遠位先端によるガイドワイヤの遠位部分の意図しない切断をもたらし得るガイドワイヤ22の不注意な後退を阻止する。ロックアーム36の拡張部36Aとの係合は、ガイドワイヤ22の完全な遠位延在を示すように、一実施形態では、ユーザに触覚及び/又は聴覚フィードバックを提供し得ることに留意する。
[00082]挿入具10は、カテーテル42を遠位方向に選択的に前進させるための、ハウジング12内に予め配設されている、そしてカテーテルチューブ44及びその近位端にハブ46を含むカテーテル前進アセンブリ40を更に含む。図1A及び1Bに見られるように、カテーテル42は、ハウジング12により画定される容積内に部分的かつ初期に予め配設されており、したがって、既に述べたように、カテーテルチューブ44の内腔が針16上に配設され、針16が順にガイドワイヤ22上に配設されている。
[00083]特に、カテーテル前進アセンブリ40は、基部48Aを画定するハンドル48及びハンドル基部から延在する2つのアーム50を含む。各アーム50は、把持表面50A、指掴み部50B、及び2つの歯50Cのうちの1つを画定する。把持表面50A及び指掴み部50Bは、患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具10の使用中にカテーテル42を遠位方向に選択的に前進させるために、ユーザがハンドルを把握又はそれと接触することを可能にする。歯50Cは、ハンドル48をカテーテル42に着脱可能に接続するように、ハブ46上の対応する隆起表面を係合する。
[00084]カテーテル前進アセンブリ40のハンドル48と関連する追加の構成要素が含まれる。プラグ又は弁52は、カテーテルが患者の脈管構造内に最初に導入されたときの血液漏出を阻止するために、ハンドル基部48Aとカテーテルハブ46との間に介在する。針安全構成要素56を中に含む安全ハウジング54は、アーム50の間のハンドル48に着脱可能に取り付けられる。具体的には、ハンドルアーム50の内側表面上に含まれる突出部60は、安全ハウジングをハンドル48に着脱可能に固定するために、安全ハウジング54に画定される対応する凹み62(図10A)と係合する。キャップ56は、針安全構成要素56を支持し、安全ハウジング54の端部を覆う。図1Bに示されるように、針16は、図2Bに示される順番で、前述の構成要素を通って初期に延在する。これらの構成要素の操作に関する更なる詳細は以下に示される。
[00085]一実施形態では、針16及びカテーテルチューブ44の外径は、針に対してカテーテルチューブの摺動を向上させるため、及びカテーテルを患者の体内に挿入するのを補助するために、シリコーン又は他の好適な潤滑剤で潤滑されることに留意する。
[00086]挿入具10は、ハウジング12からのその退出点に近接して針16を安定させるための支持構造部70を更に含む。本実施形態では、支持構造部70は、針16及びカテーテルチューブ44の丸い形状に厳密に一致するように形成される上部ハウジング部分12A及び底部ハウジング12Bの接合面72を含む。接合面72は、針における過度の「遊び」を阻止するために針16を安定させ、よって、患者の脈管構造に初期にアクセスするときのユーザ精度が向上する。
[00087]図2Aに最も良く見られるように、上部ハウジング12A、針ハブ14、及び底部ハウジング12Bは、以下に論じられるように、ハウジングのより遠位の部分が分離されるときでもハウジング12の近位端の取り付けを維持するために、係合特徴68を含む。しかしながら、様々な種類、サイズ、及び数の係合特徴がこの所望の機能を達成するために利用され得ることに留意する。
[00088]図3A〜9は、カテーテル42を患者の脈管構造に留置するときの、挿入具10の様々な使用段階を示す。明確にするため、様々な段階は、患者の中への実際の挿入を示すことなく示される。図1Aに示される構成における挿入具10によると、挿入具10を把持するユーザは、最初に、適切な挿入部位で皮膚を通して針16の遠位部分を誘導し、皮下脈管にアクセスする。適切な脈管アクセスが達成されたという確認は、血液フラッシュを介して明らかである、即ち、針16の外径とカテーテルチューブ44の内径との間の血液の存在は、針の中空内部からノッチ18の外に通過する血液によるものである。一実施形態では、一実施形態では半透明なハウジンである安全ハウジング54における血液の存在は、脈管にアクセスされたときに針16からハウジングに進入する血液のため、二次的な血液フラッシュインジケータとしての機能を果たし得ることに留意する。
[00089]針の脈管へのアクセスが確認された後、ガイドワイヤ前進アセンブリ20が作動し、摺動部28は、中空の針16内に初期に配設されているガイドワイヤ22(図3A及び3B)を遠位に前進させるために、ユーザの指によって前進させられる。ガイドワイヤは、摺動部28に操作可能に取り付けられるレバー24により遠位に前進させられることに留意する。摺動部28が遠位に前進している間、その摺動部アーム30は、ハウジング12のいずれかの側:最初に底部ハウジングレール32A、次に上部ハウジングレール32B上のレール32に沿って移動することにも留意する。
[00090]遠位のガイドワイヤの前進は、摺動部28がその全移動長を遠位に摺動するまで続き、図4A及び4Bに示されるように、針16の遠位端を超えて延在するガイドワイヤ22の所定の長さとなる。一実施形態では、摺動部28の更なる遠位前進は、図4Bに示されるように、レバータブ26が針ハブ14の遠位部分と接触することにより阻止される。図5A及び5Bは、摺動部28が完全に遠位に前進したときに、その摺動部アーム30がもはや底部ハウジングレール32Aと係合しないが、むしろ上部ハウジングレール32Bとのみ係合することを示す。これが順に、以下に更に見られるように、ハウジング部分12A及び12Bの分離を可能にする。
[00091]図5A及び5Bに見られるように、ガイドワイヤ22が患者の脈管内に完全に延在されたら(図4A及び4B)、カテーテル前進アセンブリ40が作動し、ハンドル48がユーザにより遠位に前進させられて、挿入部位を介して、針16及びガイドワイヤ22の遠位部分上を、そして患者の脈管構造の中にカテーテルチューブ44を摺動させる。図6A及び6Bは、カテーテルがハンドル48を介して前進させられるとき、ハウジング部分12A及び12Bが、カテーテルハブ46がハウジング12の遠位端を退出することができるように、そしてカテーテルが適切な程度に患者の脈管構造の中に挿入されるために容易に分離されることを示す。
[00092]図7A及び7Bに示されるように、挿入具10のハウジング12内からカテーテルを取り出す間、カテーテルは、遠位針先端部が安全ハウジング54内に受容され、針安全構成要素56と係合されるまで針16に沿って遠位に摺動することに留意する。図8は、挿入具10が次にカテーテル42から分離され得、ハンドル48が尚もカテーテルハブ46に取り付けられたままであることを示す。既に述べたように、ハンドル48は、カテーテルハブ46とハンドル48との間に介在する弁52を含む。針16及び安全ハウジング54をカテーテル42から取り出したときに、弁52は、カテーテルハブ46からの不注意な血液漏出を阻止するために、カテーテル内腔を遮蔽する。図9に示されるように、ハンドル48は、ハンドルの歯50Cをハブから解放するために、引っ張る、捻じるなどによりカテーテルハブ46との係合を解除される。拡張脚を、標準的な手技によりカテーテルハブ及び包帯材処理したカテーテル42に取り付けることができる。挿入具10のハウジング12及びハンドル48は廃棄され得る。
[00093]図10A〜10Cは、安全ハウジング54並びに針安全構成要素56、また針16の遠位端を隔離するときの針16とのその相互作用に関する更なる詳細を示す。示されるように、安全ハウジング54は、記載されてきたように、挿入具10の使用中に針16がそこを通過できるように構成され、ハウジングの遠位端上の拡張部74を介してハウジングを退出する。キャップ58は、安全ハウジング54の近位端内に設置され、針16が安全ハウジング、キャップ、及び針安全構成要素を初期に通過するように、針安全構成要素56を支持するように構成される。本実施形態における安全ハウジング54の拡張部74は、挿入具10の使用中に弁を開口するように弁52内に延在し、これは弁と針との間の望ましくない摩擦を排除することに留意する。
[00094]図10Cは、針安全構成要素56が、針が初期に通って延在する湾曲体又は結合要素80及び摩擦要素82を含むことを示す。図10Aに見られるように、針16がカテーテル42から引き出されるとき(図8)、針の遠位先端部は、針がもはやそれと接触しないように、拡張部74を通って、そして針安全構成要素の遠位部分を超えて近位に引き出される。これは、摩擦要素82が結合要素80をわずかに傾斜させ、よって、針16を定位置に結合し、安全ハウジング54に対してその更なる移動を阻止し、不注意な針の穿刺を阻止するためにハウジング内に針の遠位先端を隔離することを可能にする。本実施形態では、摩擦要素82は適切に寸法決定されたOリングを含む。適切なOリングは、例えば、Apple Rubber Products,Lancaster,NYから得ることができる。針安全構成要素、その操作原理、及び類似する装置に関する更なる詳細は、米国特許第6,595,955号、第6,796,962号、第6,902,546号、第7,179,244号、第7,611,485号、及び第7,618,395号に開示されており、それらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれることに留意する。当然ながら、針の遠位端を隔離するために他の針安全装置を利用することができる。
[00095]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具110を説明する、図11A〜13Bを参照する。この及び後続の実施形態において、様々な特徴が上記の実施形態に関連して既に説明されたものと類似することに留意する。そのため、次に続く各実施形態の選択された態様のみが説明される。
[00096]挿入具110は、カテーテル42を一緒に部分的に収納する上部ハウジング部分112A及び底部ハウジング部分112Bにより画定されるハウジング112を含む。ハウジング112内に配設するための、遠位に延在する針116を支持する針ハブ114が含まれ、カテーテル42のカテーテルチューブ44が針上に配設されるように位置付けられる。この及び他の実施形態において、挿入具によるカテーテルの部分的収納は、医師が別の方法で可能であるよりも針の遠位端により近い手で挿入具を操作することを可能にすることに留意する。
[00097]図13A及び13Bは、上部ハウジング部分112Aに取り付けられる針ハブ114に関する更なる詳細を示す。針ハブ114の遠位端上に含まれる針ホルダー126は、その中に針116の近位端を受容する。針116は、接着剤、溶接、又は他の適切な方法を介して針ホルダー126内に固定される。拡張部128は針ホルダー126の両側上に含まれ、底部ハウジング部分112Bの側面上に画定される対応するスロット130内に摺動可能に受容されるように構成される。このような係合は、底部ハウジング部分112Bが上部ハウジング部分112Aに対して遠位に摺動することを可能にする。
[00098]上部レール132は針ハブ114上に含まれ、針ハブを上部ハウジング部分に固定するために、上部ハウジング部分112Aの近位部分に画定される対応するスロット134を係合するように構成される。ロックアウトアーム136も針ハブ114と共に含まれ、底部ハウジング部分112Bが針116からガイドワイヤを延在させるために遠位に摺動するとき、後板124を係合するように位置付けられ、よってその後退を阻止する。図11Dに最も良く見られるように、ガイドワイヤ122は、後板124から、そして針ホルダー126及び針116を通って初期に遠位に延在することに留意する。
[00099]ガイドワイヤ前進アセンブリ120は、針の内腔内に初期配設されているガイドワイヤ122を、針116の遠位端を超えて遠位に選択的に前進させるために含まれる。ガイドワイヤ前進アセンブリ120は、ガイドワイヤ122がその近位後板124で取り付けられる底部ハウジング部分112Bを含む。見られるように、底部ハウジング部分112Bは、ガイドワイヤ122の選択的遠位前進を可能にするために、上部ハウジング部分112Aに対して遠位に摺動可能である。
[000100]挿入具110は、カテーテル42を針116上で選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリ140を更に含む。前進アセンブリ140は、上部ハウジング112Aと底部112Bとの間に初期に、かつ摺動可能に配設され、カテーテル42のハブ46に着脱可能に取り付けられるハンドル146を含む。図12A及び12Bに最も良く見られるように、ハンドル146は、カテーテル42を前進させるために、ユーザがハンドルを選択的に摺動することを可能にするための2つのアーム150を含む。ハンドル146は、針がカテーテル42から引き出されるとき、針116の遠位先端部を隔離するための針安全構成要素156に設置される凹み152を更に含む。針安全構成要素に関する更なる詳細は、米国特許第6,595,955号、第6,796,962号、第6,902,546号、第7,179,244号、第7,611,485号、及び第7,618,395号に開示されており、各々、上記の参照により組み込まれる。
[000101]挿入具110は、ハウジング112の遠位端に近接して針116を安定させるための支持構造部170を更に含む。本実施形態における支持構造部170は、底部ハウジング部分112Bの遠位部分にヒンジにより接続される2つのフラップ172を含む。図11D及び12Aに見られるように閉鎖されるとき、フラップ172は、針を患者の中に挿入するとき、挿入具110のユーザを補助するために、針116を安定させるように機能する。開放されたとき(図14D)、フラップ172は、以下に更に詳述されるように、カテーテルハブ46がハウジング112の遠位端から取り出されることを可能にする開口部を提供する。底部ハウジング部分112Bが上部ハウジング部分112Aに対して摺動する前に、フラップ172は、上部ハウジング部分により画定されるトラック174内に配設される。支持構造部の他の種類及び構成も利用することができる。挿入具110は、以下に詳述されるカテーテルの挿入手技中に挿入具の使用を補助するために、ハウジング112のいずれかの側に把持表面176を更に含む。
[000102]図14A〜14Eは、カテーテルを患者の中に挿入するときの挿入具110の様々な使用段階を示す。図14Aに示される構成の挿入具110では、脈管アクセスは、挿入部位での針の患者の中へのユーザ挿入を介して針116により達成される。脈管アクセスの確認は、前の実施形態に記載されるように、又は他の好適な方法で、針116の遠位ノッチを介した血液フラッシュバックの確認により達成され得る。
[000103]針116の遠位部分が患者の脈管内に配設されたら、ガイドワイヤ122は、底部ハウジング部分112Bを遠位に前進させることにより、針の遠位端を超えて、そして脈管の中に延在する。このような前進は、本実施形態において、ユーザの指を底部ハウジング部分112Bの折り畳まれたフラップ172に置き、フラップを遠位に押し、よって、ガイドワイヤ122を延在させることによって達成される。ガイドワイヤ122は、完全に延在するまで前進させられる。次に、針ハブ114のロックアウトアーム136は、底部ハウジング部分112Bの後板124を係合し、ガイドワイヤ122の後退を阻止する。
[000104]この段階で、カテーテル前進アセンブリ140のハンドル146は、挿入部位を通して、そして患者の脈管構造の中にカテーテル42を遠位に前進させるために、その1つ又は両方のアーム150を把持するユーザによって遠位に前進させられる。これは図14Cに示され、針116及びガイドワイヤ122上を遠位に前進するカテーテルチューブ44が示される。
[000105]図14Dに示されるように、カテーテル42を継続して遠位に前進させることにより、カテーテルハブ146がフラップ172に対して開放を促し、よって、ハブが挿入具ハウジング112から通過する好適な開口部を提供する。フラップ172は、図14Dに見られるように、カテーテルハブ46との接触が各フラップに対して外方向への折り畳みを促すように形成されることに留意する。フラップ172は、上述のフラップ172に適用された指圧によるガイドワイヤ122の完全な遠位前進のため、もはやトラック174内に配設されないことにも留意する。
[000106]図14Eは、フラップがもはやトラック174内に係合されておらず、カテーテルハブ46にまだ取り付けられているハンドル146がハウジング112から分離し得るように、上部ハウジング部分112A及び底部ハウジング部分112Bがその遠位端で分離することができることを示す。この段階では示されないが、ハンドル146の凹み152内に配設される針安全構成要素156は、針116の遠位端を隔離する。次に、ハンドル146は、カテーテルハブ46から手動で取り外すことができ(図14F)、カテーテル42の留置及び包帯材処理が完了し得る。ハンドル146の針安全構成要素156により隔離された針116を含む挿入具110は安全に廃棄することができる。
[000107]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具210を説明する、図15A〜18を参照する。挿入具210は、カテーテル42を一緒に部分的に収納する上部ハウジング部分212A及び底部ハウジング部分212Bにより画定されるハウジング212を含む。遠位に延在する中空の針216を支持する摺動針ハブ214は、ハウジング212に摺動可能に取り付けられる。特に、針ハブ214は、以下に更に説明される方法で、上部及び底部ハウジング部分212A、212B上に画定される対応するレール218を摺動可能に係合するトラック214Aを含む。図15Aに示されるように、針ハブ214は、針が図15Aに示されるように位置付けられるように、針216が針チャネル224(図18)を通って、そして上部ハウジング部分212Aの遠位端に画定される穴の外に延在するように、ハウジング212に対して遠位に位置付けられる。
[000108]図15Aに見られるように、挿入具210のハウジング212は、カテーテル42の一部を収納する。図15B及び16に示されるように、一体化したガイドワイヤ/拡張器220が含まれ、カテーテルチューブ44の内腔内に配設される。ガイドワイヤ/拡張器220は、遠位ガイドワイヤ部分220A及び近位拡張器部分220Bを含む。そのように構成されるため、ガイドワイヤ/拡張器220は、患者の挿入部位を通してアクセスした脈管の中にカテーテルチューブ44を方向付けるときのガイドワイヤとしての機能を果たすだけでなく、そこを通るカテーテルの挿入に先立って挿入部位を拡張することができる。他の実施形態では、ガイドワイヤ/拡張器が使用される必要はない。一実施形態では、ガイドワイヤ/拡張器220はカテーテル42全体を通って近位に延在し、その近位端上にカテーテルの近位ルアーコネクタに接続可能なルアーキャップを含むことを理解する。図15Aは、カテーテル42の近位部分を覆い、隔離するために、ハウジング212に取り付けられた減菌袋217を示すことにも留意する。明確にするために、袋217は図15Aにのみ含まれるが、カテーテルの部分を保護し、隔離するために、様々な構成の挿入具に含まれ得る。
[000109]図17A〜17Cに見られるように、針216は、針の長さに沿って開始点からその遠位端まで延在する長手方向に延在する針スロット226を含む。図17Bは、スロット226がより遠位のスロット部分に対してその近位部分で任意に広くてよいことを示す。そのように構成されるため、針スロット226は、ガイドワイヤ/拡張器220が以下に説明される挿入具210の操作中に針216の中に挿入される、それに対して摺動する、及びそれから取り外されることを可能にする。針スロットは、一実施形態では、針の全長に延在することができることに留意する。
[000110]図18は、一実施形態による針216のスロット226へのガイドワイヤ/拡張器220の進入方法を示し、ガイドワイヤ/拡張器は、針スロットを介して、上部ハウジング部分212Aに画定されるガイドチャネル222に沿って、そして針チャネル224内に配設される中空の針216の中に遠位に延在する。(ガイドチャネル222は図15Bにも見られる。)この方法において、ガイドワイヤ/拡張器220は、分かるように、遠位針端を超えて延在する一方で、ガイドワイヤ/拡張器及び針が互いに分離されるとき、スロット226を介して針から尚も取り外されるように、中空の針216を通して遠位に摺動され得る。
[000111]図18は、針が延在する穴の周囲の上部ハウジング部分212A及び底部ハウジング部分212Bの部分により画定される接合面272を含む、針216を安定させるための支持構造部270も示す。当然ながら、針を患者の脈管構造の中に挿入するときに補助するために、針に安定性を提供するための他の支持構造部が利用され得る。図19は、以下に説明されるように、後退した後の針ハブの更なる移動を阻止するために、底部ハウジング部分212B上に含まれる針ハブ214のロックアウト230の詳細を示す。
[000112]図19〜24は、カテーテルを患者の中に挿入するときの挿入具210の様々な使用段階を示す。図19に示される構成における挿入具210では、脈管アクセスは、挿入部位での針の患者の中へのユーザ挿入を介して針216により達成される。
[000113]針116の遠位部分が患者の脈管内に配設されたら、ガイドワイヤ/拡張器220は、針の遠位端を超えて、そして脈管の中に延在するように、中空の針216を通して手動で供給される。このような前進は、本実施形態では、ハウジング212及びカテーテル42を一緒に遠位に移動させる一方で、針ハブ214を固定状態に保つことにより達成される。ガイドワイヤ122は、本実施形態では、ハウジング212の遠位端が皮膚挿入部位に到達するまでの前進を含む、好適な距離を遠位に前進させられる。
[000114]図20A及び20Bは、ガイドワイヤ/拡張器220が脈管の中に遠位に延在された後、上部ハウジング部分212A上に配設されるレール部分218Aに沿って針ハブ214を近位に摺動することにより、針216が脈管から後退することを示す。図21A及び21Bに示されるように、針ハブ214の近位摺動は、ハブが底部ハウジング部分212Bのレール部分218Bを係合し、ハウジング212の近位端まで完全に摺動するまで続く。針ハブ214は、針ハブ又は針216の更なる遠位移動を阻止するために、ロックアウト230(図20B)を係合する。この位置で、針216は、針の遠位端がユーザから安全に隔離されるように(図21B)、挿入具のハウジング212の中に完全に後退される。一実施形態では、針安全構成要素は、針の先端部を更に隔離するために挿入具に追加され得ることに留意する。ガイドワイヤ/拡張器220の遠位部分は患者の脈管にとどまり、針スロット226を介してその後退中、針216から分離することができることに留意する。
[000115]この段階で、底部ハウジング部分212B(図22)及び上部ハウジング部分212A(図23)はカテーテル42から取り外される。次に、カテーテル42は、挿入部位を通って、そして患者の脈管の中に挿入され得る。ガイドワイヤ/拡張器220はカテーテルチューブ44内にまだ配設されており、拡張器部分は、徐々に挿入部位及び脈管進入点を拡大することにより、脈管に進入するためのカテーテルチューブの遠位端を補助することに留意する。
[000116]既に述べたように、一実施形態では、ハブ46及び接続された拡張脚を含むカテーテル42の近位部分は、ハウジング212に取り付けられる減菌袋により覆われる。減菌袋は、カテーテルが患者の脈管の中に完全に挿入され得るか、又はハウジング部分212A及び212Bが取り外された後に取り外され得る。図24では、ガイドワイヤ/拡張器220は、次にカテーテル42から取り外され、カテーテルに包帯材処理し、使用準備が完了する。ガイドワイヤ/拡張器220及び挿入具210の他の部分が廃棄される。
[000117]図25A及び25Bは、一実施形態による、中空の針316の遠位端316Aを隔離するための針鈍化システムに関する詳細を示す。示されるように、針の遠位端316Aは、その切断表面が針316の内径318に配設されるように構成される斜面を含む。よって、適切に寸法決定されたガイドワイヤ320は針316の遠位端316Aを超えて遠位に延在され、針の切断表面はガイドワイヤのその近くで遮られ、よってユーザから針の端部を安全に隔離する。加えて、この方法での針316の遠位端316Aの鈍化は、針の先端部が中に挿入された後に、針の端部が脈管の敏感な内壁を損傷するのを阻止する。この時点で、カテーテルチューブ44の遠位端44Aは、次に針316及びガイドワイヤ320上を遠位に前進されられ得る。図26は、追加のフィレット構成要素319を含む、別の実施形態による針端部の斜面316Aを示す。このような鈍化システムは、本明細書に記載の挿入具のうちの1つ以上で利用され得る。
[000118]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具410を説明する、図27を参照する。挿入具410は、カテーテル42を部分的に収納するハウジング412を含む。遠位に延在する中空の針416は、針がハウジング412の遠位端の外に延在するように、ハウジング412と共に配設される。
[000119]ハウジング412に画定されるトラック430に沿って摺動する摺動部428を含む、ガイドワイヤ422を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリ420が示される。ガイドワイヤ422は摺動部428に取り付けられ、湾曲するまでハウジング412内を近位に延在し、ガイドワイヤ湾曲部422Aを形成し、ハウジングの遠位端に向かい、そして摺動部のユーザ作動を介して針の遠位端を超えた選択的遠位前進のためにその近位端416Aを介して中空の針416に入る。針416の遠位端の外へのガイドワイヤ422の遠位前進は、ガイドワイヤ湾曲部422Aが針の近位端416Aを係合するときに停止する。
[000120]トラック430に沿って摺動する摺動部448、及びハウジング412内に配設され、摺動部448に操作可能に接続される可動台450を含む、針416上でカテーテルチューブ44を選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリ440も示される。可動台450は、摺動部448の遠位摺動により、カテーテルを遠位ハウジング端に向かって遠位に前進させるようにカテーテルハブ46と初期係合される。
[000121]挿入具410は、ピンを介してハウジング412の遠位端にヒンジにより取り付けられる2つのドア472を含む、針416を安定させるための支持構造部470を更に含む。ドア472は、患者の中に挿入する間、針416を安定させるように機能する。後に、カテーテルチューブ44及びカテーテルハブ46が摺動部448により遠位に前進させられるとき、ドア472が開放され、カテーテル42がドアを通過し、ユーザにより挿入具410から分離されることが可能となる。本実施形態では、楔特徴が摺動部428の底面上に含まれ、楔特徴は、本明細書に記載されるように、摺動部が遠位に摺動されるとき、ドア472を押し開けるように構成される。このような楔又は他の好適な特徴は、本明細書に記載の他の実施形態においても含まれ得る。
[000122]挿入具410からの分離後、カテーテル42は、次に前進し、必要に応じて、ユーザにより患者の中に留置され得る。何も示されないが、針416の遠位先端部を隔離するための針安全構成要素が含まれ得ることに留意する。一実施形態では、ガイドワイヤ摺動部428の遠位摺動は、カテーテルの前進に備えて、ドア472を部分的に開放することができる。
[000123]図28は、別の実施形態による支持構造部480を含む挿入具410を示し、2つの半円錐形状のドア482がハウジング412にヒンジにより接続され(リビングヒンジ又は他の好適な接続方式を介して)、針416を安定させるように構成される。図28の挿入具410の可動台はまた、図27のものよりも長い。よって、様々な異なる支持構造部及び構成が挿入具ハウジングからのその退出点で、又はその付近で針を安定させるために利用され得ることを理解する。
[000124]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具510を説明する図29A及び29Bを参照する。挿入具510は、カテーテル42を部分的に収納するハウジング512を含む。中空の針516は、針がハウジング512の遠位端の外に延在するように、ハウジング512の近位端を覆う針ハブ514から遠位に延在する。
[000125]ハウジング512に画定されるトラック530に沿って摺動する摺動部528を含む、ガイドワイヤ522を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリ520が示される。ガイドワイヤ522は摺動部528に取り付けられ、ハウジング512内に、そして針ハブ514に画定される2つの穴514Aのうちの上部穴を介してハウジング512の近位端に取り付けられたピグテール524を通って外に近位に延在する。ピグテール524の近位端付近で、ガイドワイヤ522は湾曲してU字型のガイドワイヤ湾曲部522Aを形成し、ハウジング512の中に戻って遠位に延在し、摺動部528がユーザにより選択的に作動されるとき、針の遠位端の外に最終的に遠位前進するために、2つの針ハブの穴514Aのうちの底部穴を介して中空の針516に入る。針416の遠位端の外へのガイドワイヤ522のこのような遠位前進は、ガイドワイヤ湾曲部522Aが針ハブ514に画定される穴514Aに接すると停止する。
[000126]トラック530に沿って摺動する摺動部548、及びハウジング512内に配設され、摺動部に操作可能に接続される可動台550を含む、針516上でカテーテルチューブ44を選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリ540も示される。可動台550は、摺動部548の遠位摺動により、カテーテルを遠位ハウジング端に向かって遠位に前進させるようにカテーテルハブ46と初期係合され得る。本実施形態では、ガイドワイヤが(ガイドワイヤ前進)摺動部528のユーザ作動により遠位に前進させられるとき、隆起部が前進し、(カテーテル前進)摺動部548の内側部分と係合するように、隆起部522Bがガイドワイヤ522上に含まれる。これが順に、摺動部548も前進させ、カテーテル42の遠位前進をもたらす。よって、カテーテルは、一実施形態では、摺動部548を介して直接、又は摺動部528を介して間接的に前進させられてよい。
[000127]挿入具510は、針516が通って延在する、中に画定される栓穴574を含む栓572を含む、針516を安定させるための支持構造部570を更に含む。栓572は、トラック530を介して摺動部528に取り付けられ、ハウジング512の遠位端を遮蔽すし、よって、患者の中への針の挿入中にそこを通過する針516を安定させるように機能する。後に、ガイドワイヤ522は摺動部528により遠位に前進させられ、栓572もハウジング512の外に遠位に前進し、よって、ハウジングの遠位端を開放し、カテーテル42がそこを通過することを可能にする。カテーテル42は、次に、ユーザにより挿入具510から分離され、ユーザにより最終位置に前進させられてよい。何も示されないが、針516の遠位先端部を隔離するための針安全構成要素が含まれ得ることに留意する。一実施形態では、栓572がハウジング512のその初期位置から取り外された後、もはや支持構造部の栓穴574により拘束されないカテーテルチューブ44及び針516はハウジングの中央に向かって軸方向に再配置され得ることにも留意する。これは、図30及び31の実施形態に関しても当てはまる。
[000128]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具610を説明する、図30を参照する。挿入具610は、カテーテル42を部分的に収納するハウジング612を含む。中空の針616は、針がハウジング612の遠位端の外に延在するように、ハウジング612の近位端を覆う針ハブ614から遠位に延在する。針616は、針616の近位端からスロットの遠位端616Bに延在する長手方向に延在する近位スロット616Aを含む。
[000129]ハウジング612に画定されるトラック630に沿って摺動する摺動部628を含む、ガイドワイヤ622を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリ620が示される。ガイドワイヤ622は摺動部628に取り付けられ、湾曲するまでハウジング612内を近位に延在し、U字型のガイドワイヤ湾曲部622Aを形成し、ハウジングの遠位端に向かい、そして摺動部のユーザ作動を介して針の遠位端を超えた選択的遠位前進のためにその近位スロット616Aを介して中空の針616に入る。摺動部628の遠位前進により、摺動部をハウジング612から分離させる一方で、まだガイドワイヤ622に取り付けられていることに留意する。針616の遠位端の外へのガイドワイヤ622の遠位前進は、ガイドワイヤ湾曲部622Aが針の近位スロット616Aの遠位端616Bを係合するときに停止する。
[000130]ハウジング612内に配設され、摺動部の作動がガイドワイヤ622及び可動台650の両方を遠位に前進させるように、摺動部628に操作可能に接続される可動台650を含む、針616上でカテーテルチューブ44を選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリ640も示される。可動台650はカテーテルハブ46と初期係合されないが、ある量の遠位前進後にハブを係合する。これが順に、カテーテル42を遠位ハウジング端に向かって遠位に前進させる。
[000131]挿入具610は、針616が通って延在する、中に画定される栓穴674を含む栓672を含む、針616を安定させるための支持構造部670を更に含む。栓672は、トラック630を介して摺動部628に取り付けられ、ハウジング612の遠位端を遮蔽すし、よって、患者の中への針の挿入中にそこを通過する針616を安定させるように機能する。後に、ガイドワイヤ622は摺動部628により遠位に前進させられ、栓672もハウジング612の外に遠位に前進し、よって、ハウジングの遠位端を開放し、カテーテル42がそこを通過することを可能にする。カテーテル42は、次に、ユーザにより挿入具610から分離され、ユーザにより最終位置に前進させられてよい。一実施形態では、可動台650は、針616の遠位端を隔離するための針安全構成要素を含み得る。
[000132]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具710を説明する、図31を参照する。挿入具710は、カテーテル42を部分的に収納するハウジング712を含む。中空の針716は、針がハウジング712の遠位端の外に延在するように、ハウジング712の近位端を覆う針ハブ714から遠位に延在する。
[000133]ガイドワイヤ722及びカテーテル42を選択的に前進させるための前進アセンブリ720が示される。前進アセンブリ720は、フィラメント726又は他の好適な構成要素を介して可動台750に取り付けられる、ユーザにより選択的な回転可能なホイール730を含む。ガイドワイヤ722は可動台750に取り付けられ、ハウジング712内に、そして針ハブ514に画定される2つの穴のうちの1つを介してハウジング712の近位端に取り付けられるピグテール724を通って外に近位に延在する(図29A、29Bの針ハブ514の穴514Aに類似する)。ピグテール724の近位端付近で、ガイドワイヤ722は湾曲してU字型のガイドワイヤ湾曲部722Aを形成し、ハウジング712の中に戻って遠位に延在し、ホイール730がユーザにより選択的に作動されるとき、針の遠位端の外に最終的に遠位前進するために、針ハブ714に画定される2つの穴のうちのもう一方を介して中空の針716に入る。針716の遠位端の外へのガイドワイヤ722のこのような遠位前進は、ガイドワイヤ湾曲部722Aが針ハブ714に画定される上述の穴に接すると停止する。
[000134]前進アセンブリ720は針716上でカテーテルチューブ44を選択的に前進させ、ハウジング712内に配設され、ホイールの回転が可動台750を遠位に前進させるようにフィラメント726を介してホイール730に操作可能に接続される前述の可動台750を含む。その近位端が可動台750に取り付けられるガイドワイヤ722も上述のように針を通って遠位に前進させられる。一実施形態では、ホイールを可動台750に接続する非剛性フィラメント726のため、ホイール730は、ガイドワイヤ722が遠位にのみ前進させられ、近位に後退可能ではないことを確実にする。
[000135]可動台750の遠位前進により、カテーテルハブ46と初期係合されない可動台がある量の遠位前進後にハブに係合される。これが順に、カテーテル42を遠位ハウジング端に向かって遠位に前進させる。
[000136]挿入具710は、ハウジング712の遠位端にヒンジにより取り付けられるドア772を含み、かつ針716の通過を可能にするために、そこに穴774を含む、針716を安定させるための支持構造部770を更に含む。ドア772は、患者の中に挿入する間、針716を安定させるように機能する。後に、カテーテルチューブ44及びカテーテルハブ46がホイール730及び可動台750により遠位に前進させられるとき、ドア772は、ハブにより押し開けられ、カテーテル42がユーザにより挿入具710から分離されることを可能にする。カテーテル42は、次に、ユーザにより患者の中に最終留置するために前進させられてよい。何も示されないが、針716の遠位先端部を隔離するための針安全構成要素が含まれ得ることに留意する。
[000137]ここで、一実施形態によるカテーテル挿入具810を説明する、図32A〜32Iを参照する。挿入具810は、カテーテル42を少なくとも部分的に収納するハウジング812を含む。針が初期にハウジング812の遠位端の外に延在するように、中空の針816は、ハウジング812内に含まれる針ハブ814から遠位に延在する。前述のガイドワイヤ/拡張器220(図16)に類似するガイドワイヤ/拡張器822がそこに着脱可能に挿入されることを可能にするために、針816は、前述の針スロット226(図17A〜17C)に類似する遠位スロット816Aを含む。カテーテル42はガイドワイヤ/拡張器822上に配設される。
[000138]針ハブ814は、針の遠位先端部をユーザから安全な方法で隔離するために、針816をハウジング812の中に選択的に後退させるための針後退システム818を更に含む。後退システム818は、針の後退をもたらすために針816に操作可能に結合されたバネ819又は他の好適な後退装置を含む。
[000139]ガイドワイヤ/拡張器822並びにカテーテル42を選択的に前進させるための前進アセンブリ820が示される。前進アセンブリ820は、ハウジング812に画定されるトラック830内を移動する摺動部828を含む。摺動部828は、ハウジング812内に摺動可能に配設されるラチェット棒824に操作可能に取り付けられる。ラチェット棒824は、選択的なカテーテル前進のための複数の上歯826と、記載されるように、針後退システム818の後退トリガ880を作動させるための少なくとも1つの下歯826Aとを含む。ハウジング812内に配設されるカテーテル42のハブ46は、そこに着脱可能に取り付けられる、ラチェット棒824の上歯826を係合するための突起836を含むキャップ834を有する。
[000140]挿入具810は、ハウジング812の遠位端により画定されるハウジング穴872を含む、針816を安定させるための支持構造部870を更に含む。ハウジング穴872は、ハウジングからのその退出点で針816に安定性を提供するように寸法決定される。
[000141]図32A〜32Iは、カテーテルを患者の中に挿入するときの挿入具810の様々な使用段階を示す。図32Aに示される構成の挿入具810では、脈管アクセスは、挿入部位での針の患者の中へのユーザ挿入を介して針816により達成される。血液フラシュバックは、患者の脈管内への針の遠位端の適切な位置付けを確認するために、針816の遠位スロット816Aを介して観察することができる。図32Bに示されるように、摺動部828は、ガイドワイヤ/拡張器822を前進させるために遠位に摺動され、その遠位部分は、遠位スロット816Aを介して針816内に予め配設されており、針の遠位端から出て患者の脈管に入る。示されるように、ガイドワイヤ/拡張器822は、摺動部828により移動されるラチェット棒824により間接的に前進させられる。特に、ラチェット棒824の上歯826の近位歯は、カテーテルハブ46と嵌合するキャップ834の突起836を係合する。よって、摺動部828及びラチェット棒824は遠位に移動されるとき、図32Bに示されるように、カテーテル42及びそこに配設されるガイドワイヤ/拡張器822も遠位に移動される。類似するラチェット移動は連続するステップにおいても生じる。
[000142]図32Bに示される段階における摺動部828の摺動はまた、ラチェット棒824の底歯826Aに針後退システム818の後退トリガ880を係合させる。これが順に、バネ819が拡張し、針の遠位先端部がハウジング内でユーザから隔離されるように、針816及び後退システム818をハウジング812の中に後退させることを可能にする。
[000143]図32Cは、摺動部828がその初期位置に戻り、これがラチェット棒824もその初期位置に戻させることを示す。しかしながら、カテーテルハブ46に取り付けられるキャップ834の突起836は遠位に斜めであるため、ラチェット棒の歯826は、カテーテルが定位置にとどまるように、カテーテル42を後退させることなく超えて摺動する。
[000144]図32Dにおいて、摺動部828は、同様に遠位に前進させられ、これは、ラチェット棒824の近位上歯826にキャップ突起836を係合させ、ガイドワイヤ/拡張器822を遠位に脈管の中に更に前進させる。ガイドワイヤ/拡張器822上に配設されるため、この又は連続する段階のカテーテル42は、カテーテルの長さ、挿入部位に対する距離などにより、脈管の中にも前進させられる。摺動部828は、図32Eに示されるように、後にその初期位置に後退される。ラチェットの後退は、ユーザにより作動されるか、又は挿入具810に含まれる好適なシステムにより自動的に作動され得ることに留意する。
[000145]図32Fにおいて、摺動部828及びラチェット棒824は、同様に遠位に前進させられ、ガイドワイヤ/拡張器822及びカテーテル42のハウジング812の外への更なる遠位前進をもたらす。摺動部828は、図32Gに示されるように、後にその初期位置に後退される。図32Hにおいて、摺動部828及びラチェット棒824は、最終的に遠位に前進させられ、挿入具810のハウジング812からのガイドワイヤ/拡張器822及び取り付けられたカテーテル42のほぼ完了した遠位前進をもたらす。この段階で、カテーテル42のハブ46が把持され、カテーテルが後に廃棄されてもよい挿入具810から取り外され得る。次に、脈管内のカテーテル43の最終位置付けは、ユーザにより手動で行われ得る。キャップ834は、カテーテルハブ46からも取り外される。
[000146]図33A〜33Cは、針16の遠位端16Aを隔離するための針安全構成要素の詳細を示し、針は、一実施形態による、図1A〜10Cに関連して上述される遠位ノッチ18を含む。示されるように、ヒンジドアを含む安全ハウジング954は、針16を乗り越えるように含まれる。2つの針安全構成要素956は、安全ハウジング954内に対向して配設され、各々も針16を乗り越える。各針安全構成要素は、針16が通過する穴を画定する基部958及び複数のアーム960を含む。アーム960は基部958から延在し、各アームの端部が針の表面に接するように円錐様式で互いに向かって収束する。アーム960は、針16の遠位部分に画定されるノッチ18を係合し、針安全構成要素956に対して針16の更なる移動を阻止するように構成される。特に、各アーム960は、アームのうちの1つが針ノッチ18に直面するとき、針安全構成要素956に対して針16を定位置にロックするように、アームがわずかにノッチに降下するように針16の外面を圧縮係合する。2つの針安全構成要素956は、遠位又は近位のいずれかの方向への更なる針の移動を阻止するように、安全ハウジング954内に配設される。よって、針16の遠位端16Aは、図33A〜33Cに見られるように、安全ハウジング954内に安全に隔離される。本明細書に記載の針安全構成要素は、例えば図33Cに見られるように、ガイドワイヤ22がそこを通って尚も延在するときでも針を隔離するのに有用であることに留意する。
[000147]他の実施形態では、上述のように、単に1つの針安全構成要素が使用され得る。よって、本明細書に記載の針安全構成要素は、本開示に関連して利用され得る様々な針安全構成要素の一例としての機能を果たす。
[000148]一実施形態において、挿入具は、カテーテルを隔離するために挿入具のハウジングから遠位に延在するカテーテルの遠位部分上に配設される減菌シース又は袋を含み得ることを理解する。カテーテル内に予め配設されており、挿入具のハウジング内に後退可能な針は、脈管アクセスを得るために袋から延在することができる。その後、袋は、カテーテルが脈管構造の中に前進するとき、ハウジングに向かって圧縮され得、次いで、カテーテルが完全に挿入されたら廃棄される。一実施形態では、袋は、挿入中、袋を通してカテーテル又は針を把握するのに役立つ把持ウイング又は他の装置を含み得る。本明細書に記載の挿入具は、針及びカテーテルの無菌性を保つために、使用前に挿入具に着脱可能に取り付けられるキャップ又は他の保護装置を含み得ることに更に留意する。
[000149]ここで、既に上述したものに類似する構成要素を含む、一実施形態によるカテーテル挿入具10の分解図を示す図34を参照する。したがって、以下では選択した相違点のみを説明する。
[000150]図34は、本実施形態において、ガイドワイヤ22が実質的にU字型構成を画定するようにそれ自体に戻るループ状であることを示す。図36A及び36Bは、ガイドワイヤ22がカテーテル挿入装置10のハウジング12内に配設される方法を示す。特に、これらの図は、ガイドワイヤ22の近位端が装置10の一部、つまりハウジング12の上部12A上の固定点982に固定されることを示す。図37は、ガイドワイヤ22が上部ハウジング部分12Aの内側表面上に画定されるガイドチャネル984内で近位にかつ着脱可能に延在することを示す。図36A及び36Bは、ガイドワイヤ22の中間部分が、装置10の近位端に近接してそれ自体に戻るループ状であることを示す。ガイドワイヤレバー24の近位端付近に配設されるガイド表面980(図35)は、可撓性のガイドワイヤ22を湾曲した、実質的にU字型構成に拘束する。次に、ガイドワイヤ22のループ状に戻る中間部分は、図38に最も良く見られるように、中空の針16に入る前に、ハウジング12の底部ハウジング部分12Bの内側表面上に画定されるチャネル986に沿って装置10の遠位端に向かって延在する。ガイドワイヤ22の自由遠位端は、針16内に初期に存在する。
[000151]直前に記載されるように配設されるため、ガイドワイヤ22は、その自由遠位端が針16の開放遠位先端部から遠位に延在することができるように、ガイドワイヤ前進アセンブリ20による選択的前進のために位置付けられる。ガイドワイヤ22のこの選択的前進は、装置のハウジング12上に含まれるガイドワイヤ前進摺動部28の遠位移動を介して本実施形態において達成される。ガイドワイヤ前進摺動部28の遠位移動は、ガイドワイヤレバー24の対応する遠位摺動移動をもたらす。ガイドワイヤレバー24のガイド表面980は、レバーが前進すると、ガイドワイヤ22の湾曲部を遠位に押す。ガイドワイヤ22は曲がることなくガイドワイヤレバー24により前進させられるように十分に剛性であることに留意する。また、ガイド表面980及びガイドワイヤ22は、ガイドワイヤ前進摺動部28又は他の好適な機構が近位に摺動されるとき、ガイドワイヤ22の後退を挿入具のハウジング12の中に戻すことができるように構成される。
[000152]摺動可能なガイドワイヤレバー24のこの押込移動が、ガイドワイヤ22の遠位端を針16の開放遠位先端部から遠位に延在させる。固定点982でのその固定された近位端及びその湾曲した又はループ状のU字型構成のため、ガイドワイヤ22は、ガイドワイヤ前進摺動部28の摺動速度の約2倍、及び図1A〜9の装置構成におけるガイドワイヤ前進速度の約2倍の速度で遠位に前進させられ、これはガイドワイヤ前進摺動部28の移動の長さと比較したとき、ガイドワイヤ延在の長さの約2倍をもたらす。これは、更には望ましくは、カテーテル42を患者の体内により適切に誘導するように、静脈又は他の患者の脈管内への比較的長い長さのガイドワイヤ延在をもたらす。そのため、本明細書に記載のガイドワイヤ及び前進アセンブリは、遠位ガイドワイヤの前進のための「逆プーリー」システムの種類として動作する。本明細書に示され、記載されるものに加えて、他のガイドワイヤのループ構成が装置10に含まれ得ることに留意する。また、ガイドワイヤの延在対前進アセンブリ移動の異なる比率も他の実施形態において可能である。
[000153]ループ導管及びガイドワイヤ前進ハンドルは本明細書に記載の所望の機能を適切に行うことができる構造の単に例であることに留意する。実際、本実施形態に関連して記載される原理を達成するために、他の構造が利用され得る。また、カテーテル挿入装置のハウジングに取り付けられるように上記に示され、記載されるが、ガイドワイヤの近位端は、例えば針ハブ14などの装置内/上の他の構造部に取り付けられ得る。一実施形態におけるガイドワイヤの主な長さは、一般的にニチノールと称されるニッケルとチタンの金属合金を含み、これは、十分に剛性であり、ガイドワイヤが前進させられるときにその位置の記憶を維持することなくU字型構成に配設され得る。他の好適ガイドワイヤ材料も利用され得ることに留意する。
[000154]図39A及び39Bは、カテーテルの挿入が完了したら針16の遠位先端部を遮蔽するための、上記に更に記載した針安全構成要素56の結合要素80に関する様々な詳細を示す。示されるように、結合要素80(本明細書において結合部材とも称される)は、穴992Aを画定する前板992及びフォーク型後板994を含む。突出部996は、後板994のフォークのうちの1つから延在する。U字型針通過要素998も前板992からの離間配置に含まれ、前板の穴992Aと同軸整合する穴998Aを画定する。
[000155]本明細書において摩擦部材とも称される摩擦要素1000も、本実施形態において、図40A及び40Bに見られるように、結合要素80、つまり環状エラストマー要素又はOリング1002に含まれる。示されるように、Oリング1002は、針16及びフォーク型後板994の一部の両方の周囲に巻き付くように構成される。突出部996は、図40A及び40Bに示されるように、定位置にOリング1002を維持するのを補助するように利用される。Oリング1002をそのように位置付けることにより、以下に更に説明されるように、針16の遠位先端部の遮蔽に使用するために、比較的一定した付勢力がOリングにより結合要素80に付与される。エラストマー要素は同じ機能を果たすがOリング以外の形態を取ることに留意する。例えば、結合要素及び針の一部の周囲に巻き付けられるロッド又はある長さのエラストマー材料も利用され得る。
[000156]図40C及び40Dは、可動台1008内に配設され、順に安全ハウジング54内に配設される結合要素80を示す。示されるように、可動台1008は、結合要素の前板992の対応する部分が、針16が可動台及び結合要素を通して初期に延在するときに初期に置かれる、2つの拘束表面1010を画定する。針16が摺動可能に通過する保持リング1008Aは、針が可動台1008と係合することを可能にする。
[000157]結合要素80は、針と結合要素との間の相対的摺動移動を可能にするように、図40A〜40D(針の遠位先端部を遮蔽する前の結合要素を示す)に示される状態の針16と共に初期に摺動可能に配設される。針通過要素998の穴998Aを通した針16の通過は、結合要素80の傾斜移動を初期に制限する。
[000158]針16は、針がフォーク型後板994のフォークにまたがれるように前板992の穴992Aも通過する。既に述べたように、Oリング1002は、可動台1008及び結合要素80(両方とも安全ハウジング54(図34)内に収容される)が装置10の使用中に針16の長さに沿って遠位に摺動されるとき、抵抗力を提供するように、針16及び後板994の周囲に配設される。このような遠位摺動中にOリング1002によりもたらされる抵抗力は、順に、図40Cに示される図の視点から時計方向運動の回転を結合要素に促すために、結合要素80に回転モーメント(結合要素のOリングとの接触を介してもたらされる力のため)を付与する。
[000159]結合要素80のこのような時計方向回転は、針16が結合要素を通って延在する間、針通過特徴998により阻止される。しかしながら、針通過要素998が針16の遠位端を超えて、そして外れて摺動するように、可動台1008及び結合要素80を収容する安全ハウジング54が十分な距離を遠位に摺動したら、結合要素はもはや拘束されず、Oリング1002により付与された抵抗力は、図40Cに示される図の視点から針に対して時計方向に結合要素を傾斜させる。この傾斜は、針16の外面と前板の穴992Aの外周との間の物理的結合により(よって、これは結合表面として機能する)、針16に対して結合要素80、そしてひいては可動台1008の移動をロックする。ロックされた可動台1008内に安全に配設された針16の遠位先端部により、ユーザは、よって、偶発的な針の穿刺から保護される。
[000160]上述のように、Oリング1002は、針16の遠位先端部上で可動台1008をより確実にロックするために、結合要素を傾斜状態に保つ(上述のように、可動台の中に針の遠位先端部を引っ込めた後)、結合要素80を傾斜するための比較的一定した付勢力を付与する。この一定した付勢力は、例えば、結合要素が、針通過特徴998が針16を再係合し、針安全構成要素56をロック解除することができる配向に戻らないことを確実にするために、針遠位先端部上でロックされた後に針16が安全ハウジング54/可動台1008に対して前後に押される場合に有益である。Oリング1002は、本明細書に示され、記載されるものより大きい又は小さい針及び結合要素と共に利用され得ることに留意する。
[000161]上記の実施形態のOリング1002は、上記に説明されるように、所望の力を付与しながら、前述の構造上で伸長するように十分に柔軟である。一実施形態では、Oリング1002材料は、天然又は合成のゴム、エラストマー、ポリマー、熱可塑材などのいずれか1つ以上を含む。一実施形態では、Oリング材料は、十分な引裂抵抗、所望の摩擦を付与する能力、及び化学的適合性を提供するように選択される。Oリングのサイズは、結合要素及び針のサイズ及び構成により変動し得る。他の実施形態では、Oリングは、他の形状、材料、及び位置設置を含み得る一方で、尚も意図される機能を提供する。
[000162]図41Aは、ガイドワイヤレバー24が、上述のようにガイドワイヤ22の前進に加えて、ガイドワイヤレバーがカテーテル42を遠位に前進させることができるカテーテル前進特徴を含み得ることを示す。本実施形態では、カテーテル前進特徴は、ガイドワイヤレバー24の近位部分24Aに配設され、ガイドワイヤレバー24が摺動部28のユーザによる遠位摺動を介して遠位に移動されるとき(図34)、安全ハウジング54のキャップ58を物理的に係合するように配設される前進タブ1014を含む。このような係合は図41Bに示される。ガイドワイヤレバー24の更なる遠位移動は、間接的であるが、それに操作可能に取り付けられる(図34)安全容器54及びカテーテル42の遠位前進をもたらす。本実施形態の摺動部28は、ガイドワイヤレバー24の前進タブ1014を介してカテーテル42を所定の距離遠位に前進させるために摺動され得る。一実施形態では、所定の距離は、その遠位端が針16の遠位先端部上を遠位に前進するまでカテーテル42を前進させる。カテーテル42の更なる遠位前進は、必要に応じてハンドル48の遠位摺動を介して達成され得る(図34)。別の実施形態では、摺動部28は、前進タブ1014を介して、カテーテルを必要な全遠位距離を遠位に前進させるように構成される。
[000163]図41Aの前進タブ1014の位置は、ガイドワイヤ22及びカテーテル42の段階的前進を提供するようなものである。特に、図41Aに示される位置からのガイドワイヤレバー24の遠位前進は、ガイドワイヤ22の即時前進をもたらす一方で、安全ハウジング54及びカテーテル42は定位置にとどまる。図41Bに示される位置へのガイドワイヤレバー24の更なる遠位前進は、上述のように、前進タブ1014を安全容器54及びカテーテル42に係合させ、遠位に前進させる一方で、ガイドワイヤ22を遠位に前進させ続ける。
[000164]よって、針16を通してガイドワイヤ22を外に遠位に前進させることに加えて、ガイドワイヤレバー24は、上記に更に記載されるように、針16に遠位に沿って、そして患者の脈管の中にカテーテル42を前進させることもできる。前進タブ1014の特定の形状及び構成は、安全ハウジング及び/又はカテーテルと係合するその方法、及びそれらに付与される移動規模と共に、本明細書に示され、記載されるものとは異なり得ることに留意する。
[000165]図42及び43は、一実施形態により構成されるガイドワイヤ22の詳細を示す。図42に示されるように、ガイドワイヤ22は、小径遠位部分1104を含む細長いコアワイヤ1102を含む。外側コイル1108は、その遠位端1102Bから近位にコアワイヤ1102の周囲に延在する。硬化スリーブ1110は、小径遠位部分1104内のコイル1108に近接かつ隣接するコアワイヤ1102の周囲に配設される。硬化スリーブ1110は、コアワイヤ1102に接着、溶接、圧入、又はさもなければ固定され得る。
[000166]コイル1108が含まれるガイドワイヤ22の一部は、患者の静脈又は他の脈管に非外傷的に進入し、本明細書に記載の挿入具を用いてカテーテルの挿入中にカテーテル42を静脈の中に誘導するように、比較的可撓性であるように設計される。対照的に、硬化スリーブ1110が含まれるガイドワイヤ22の一部は、比較的剛性である。図43に見られるように、硬化スリーブ1110は、挿入具の使用中にガイドワイヤ22が完全に延在したときに、挿入具の針16の遠位先端部16Bに隣接して配設されるように位置付けられる。針遠位先端部16Bの背部の切欠斜面と共に、硬化スリーブ1110は針遠位先端部を効果的に鈍化し、よって、静脈中へのカテーテルの挿入中に針遠位先端部によるカテーテルチューブ44の不注意な穿孔又は剪断を阻止する。硬化スリーブ1110は、カテーテルチューブが後退する一方で、針上に配設される場合でも、又は針がカテーテルチューブの中に再挿入される場合、針遠位先端部がカテーテルチューブ44の穿孔可能性を効果的に阻止するように、遠位先端部16Bで針の内腔の直径全体を実質的に占めるように寸法決定され得る。別の実施形態では、コアワイヤ自体が針遠位先端部を鈍化するために使用され得ることに留意する。一実施形態ではコイル1108は、白金、ステンレススチール、チタン、ニチノール、又は好適な引張強度及び成形性を有する他の材料を含み得る。一実施形態では、硬化スリーブ1110は、ステンレススチール、チタン、高剛性熱可塑性材料、又は他の好適な材料を含み、コアワイヤ1102はチノールを含むが、他の好適な材料がこれら及び他の関連構成要素に使用され得る。
[000167]図42は、ガイドワイヤ22のコアワイヤ1102がコアワイヤの遠位部分1104に近位に配設されるノッチ1112を含み得ることを更に示す。ノッチ1112は、ガイドワイヤが過度の物理的力を受けた場合、ノッチでのガイドワイヤ22の優先的破断のために比較的脆弱な点としての機能を果たす。ノッチ1112で破断することにより、ガイドワイヤの断絶した遠位セグメントは、患者の脈管内に塞栓されないように十分に大きく、身体から手動で容易に取り外すことができる。ガイドワイヤ上のノッチの特定の位置は変動可し得る。
[000168]図44は、一実施形態では、挿入具のカテーテル42のカテーテルチューブ44の遠位端が実質的にカテーテルチューブの遠位端44Aに配設される補強構成要素1118を含み得ることを示す。図44に示されるように、補強構成要素1118は、ここでは、カテーテルチューブ44の遠位端44Aを画定する環状スリーブを含む。芳香族ポリウレタン、carbothane、isoplast、pebax、ナイロン、又は他の好適な医療グレードの熱可塑性材料、金属(ステンレススチール、チタン、ニチノールなどを含む)などの効果的に剛性材料を含む、補強構成要素1118は、カテーテル42が患者の脈管構造内に留置された後のカテーテルチューブの内腔1114を通した流体吸引中、カテーテルチューブ44の遠位端44Aの圧潰を阻止するように位置付けられ、設計される。一実施形態では、補強構成要素1118は、体内温度で軟化しない材料を含み、カテーテルチューブ44の材料のものと類似する融解温度を含み、かつ生体適合性である。一実施形態では、補強構成要素1118は、約60D〜約75Dショア硬度の硬度を有する材料を含むが、他の硬度評点が可能である。別の実施形態では、補強構成要素1118は、カテーテルチューブ44の遠位端44Aの放射線不透過性を強化するために、三酸化ビスマス、硫酸バリウムなどの放射線造影剤を含み得る。
[000169]図45A及び45Bは、一実施形態による図44のカテーテルチューブ44の製造に関する詳細を示すが、他の技術を利用することができる。示されるように、製造中、形成済マンドレル1120は、カテーテルチューブ44の内腔1114内に配設される。予め形成された環状補強構成要素1118は、マンドレルとカテーテルチューブ44との間に介在し、かつその遠位端44Aと実質的に同一末端(co-terminal)となるように、マンドレル1120の先端部分1122の周囲に配設される。他の実施形態では、補強構成要素1118は、所望の補強プロファイルに合わせるか、又は処理パラメータに対処するなどのように、それと同一末端であるか、又はそれに遠位であるカテーテルチューブ44の遠位端44Aに近位で終了する完成した補強構成要素位置をもたらすようにも位置付けられ得る。
[000170]図44に示されるように、先端加工ダイ1124は、次に、カテーテルチューブ44の遠位端上に定められ、そこに含まれる補強構成要素1118と共にカテーテルチューブの遠位端を形成するために、高周波(「RF」)先端加工プロセスが実行される。過剰材料の栓1126は、先端加工プロセスの結果として作製されることが多く、廃棄され得る。これに加えて、カテーテルチューブの遠位端と共に補強構造部を形成するために、他のプロセスが利用され得る。
[000171]例えば、図46及び47Aに示される補強構成要素1118などの、カテーテルチューブ44の遠位端44Aの補強構造部の他の実施形態が可能である。図47Bは別の実施形態を示し、補強構成要素1118は、カテーテルチューブ44の遠位端に近位に後退させられ、よって、一実施形態では、補強構成要素がカテーテルチューブの遠位端に配設される必要がないことを図示する。そのため、これら及び他の補強設計が、したがって、想到される。
[000172]図48A〜48Fは、別の実施形態による挿入具10の更なる詳細に示す。図48Aに示されるように、挿入具10は、針16上に配設されるカテーテル42から延在するハウジング12の上部及び底部ハウジング部分12A、12Bを含む。上部ハウジング部分12Aに画定されるスロット1236内に摺動可能に配設されるガイドワイヤ前進アセンブリ20の指パッド1218、及びカテーテル前進アセンブリ40のハンドルアセンブリ1220の一部も示される。本実施形態による本挿入具10の更なる詳細及びその様々な詳細が以下に示される。
[000173]図48A〜48Fは、針16の遠位端16Bを通り越してガイドワイヤ22(針16の内腔内に初期配設されている)の選択的前進を可能にするために、ガイドワイヤ前進アセンブリ20の一部として指パッド1218がスロット1236に遠位に沿ってユーザの指(複数可)により摺動され得ることを示す。前に述べたように、ガイドワイヤ22の近位端は、単一ユニットの指パッド1218の遠位摺動前進が2つのユニットの遠位のガイドワイヤの前進をもたらすように、上部ハウジング部分12Aの内側部分に取り付けられる。前に述べたように、これは、針16の内腔の中に延在する前に、ガイドワイヤ22を上部ハウジング部分12A上のその取り付け点から、そしてガイドワイヤレバー24(図53A及び53B)上に含まれるガイド表面980を通ってループ状にすることにより可能となる。本実施形態では、ガイドワイヤ前進アセンブリ20のガイドワイヤレバー24及び指パッド1218は、互いに一体形成されるが、それらは他の実施形態では別個に形成され得ることに留意する。ガイドワイヤ22は、底部ハウジング部分12B、針ハブ1214などを含む、挿入具10の他の外部又は内部の部分に取り付けられ得ることにも留意する。
[000174]図48A〜48Fは、挿入具10のハウジング12から外の遠位方向にカテーテル42を選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリ40が、ハンドルアセンブリ1220を含み、これが順に、他の構成要素の中でも、カテーテルが前進させられるときに、ユーザの指によって把握される2つのウイング1280を含むことを更に示す。以下に更に詳細に論じられるように、ウイング1280は、上部ハウジング部分12Aと底部ハウジング部分12Bとの間に画定されるギャップ1250を介して遠位に前進する。
[000175]上部及び底部ハウジング部分12A、12Bは、上部ハウジング部分の4つのタブ1230(図48D、49)の、底部ハウジング部分上に位置する4つの対応する凹み1232との係合を介して一緒に嵌合される。当然ながら、上部及び底部ハウジング部分を一緒に接合するための他の係合機構及び方式が利用され得る。
[000176]図49の挿入具10の分解図は、ハンドルアセンブリ1220がウイング1280から延在する頭部分1222及び尾部分1224を含むことを示す。頭部分1222及び尾部分1224の両方は、以下に更に論じられるように、カテーテルハブ46に着脱可能に取り付けられる。その各々が針16によって通過されるハウジング12内に配設される挿入具10の内部構成要素は、弁52、可動台1008及び針安全構成要素56が配設される安全ハウジング54、並びに安全ハウジングのキャップ58を含む。針16を挿入具10内の定位置に固定するために、針16の近位端に固定され、ハウジング12に装着される針ハブ1214のように、針安全構成要素56に含まれるOリング1002も示される。図49において、一実施形態では、ガイドワイヤ前進アセンブリ20の指パッドが配設されるスロット1236は、ガイドワイヤ前進アセンブリをハウジング12に結合するために、ガイドワイヤレバー24がそこを通って挿入されることが可能である比較的広い部分を含むことに留意する。
[000177]図50A及び50Bは、本実施形態による、ハウジング12からその退出点で針16を支持し安定させるための安定構造部70に関する様々な詳細を示す。示されるように、上部及び底部ハウジング12A、12Bの近位部分は、針16に安定構造部70を提供するように相互係合する。底部ハウジング部分12Bは、アームが拘束されないときに互いから分離することが可能であるスロット1246により分離される2つの遠位に配設されたアーム1248を含む。上部ハウジング部分12Aは、遠位スロット1240及びスロットに遠位のU字型特徴1242を画定する。上部ハウジング部分12Aの下向きの湾曲を考えると(図48Cを参照)、スロット1240は、針16を安定させるために包囲し支持するために底部ハウジング部分12Bのアーム1248がスロットを通して上向きに突出することを可能にする。U字型特徴1242は、底部ハウジングアーム1248の遠位端で針16の周囲に配設され、針を安定させるためにカラーとしての機能を果たす。
[000178]底部ハウジング部分12Bのアーム1248は、図50A及び50Bに示されるx−y軸により、x方向に往復移動することができるように構成される一方で、y方向において実質的に剛性のままである。逆に、スロット1240及びU字型特徴1242を含む上部ハウジング部分12Aの遠位部分は、図50A及び50Bに示されるx−y軸により、y方向に屈曲するように構成される一方で、x方向において実質的に剛性のままである。よって、図50A及び50Bに示されるように重複又は相互係合されるとき、先述の安定構造部70の構成要素は、針16を支持し、ハウジング12が図50A、50Bに示される構成にあるとき、つまり、カテーテル42がハウジング12から取り外される前のその実質的な移動を阻止するように協働する。これは、同様に、皮膚を正確に穿孔して患者の脈管にアクセスするときにユーザを補助する。安定構造は、本明細書に明示的に記載されるものに加えて、針を安定させるための他の構成要素を含み得ることを理解する。
[000179]図51〜54は、本実施形態によるカテーテル前進アセンブリ40及びガイドワイヤ前進アセンブリ20に関する様々な詳細を示す。既に論じたように、カテーテル前進アセンブリ40は、ハンドルアセンブリ1220を含み、これが順に、対応するウイング1280を有する頭部分1222、並びにカテーテルハブ46の一部及び安全ハウジング54の周囲に配設される尾部分1224を含む。以下に更に論じられるように、ハンドルアセンブリ1220は、カテーテル42を遠位に前進させ、挿入具10から取り外すときに利用される。
[000180]図51〜54は、本実施形態のガイドワイヤ前進アセンブリ20の指パッド1218及びガイドワイヤレバー24を更に示す。示されるように、ガイドワイヤレバー24は、指パッド1218から近位に延在し、ガイドワイヤ22のループを誘導するための先に論じたガイド表面980をその近位端上に含む。作動ブロック1258も、以下に更に記載されるように、カテーテル前進を可能にするときに使用するためのガイドワイヤレバー24の近位端付近に含まれる。作動ブロックの特定のサイズ、形状、及び他の構成は、本明細書において示され、記載されるものと異なってもよい一方で、所望の機能を維持することに留意する。
[000181]スプリングアーム1260は、ガイドワイヤレバー24から下向きに延在し、図53A及び53Bに最も良く見られるように、針ハブ1214の2つのガイドポスト1264の間に摺動可能に維持されるように構成される。スプリングアーム1260は、ガイドワイヤ22が挿入具10から完全に遠位に延在し、カテーテル43が増分量前進したら、ガイドワイヤ前進アセンブリ20の更なる移動をロックするために利用される。特に、指パッド1218のユーザによる遠位摺動は、ガイドワイヤレバー24も遠位に移動させ、これが順に、図54に見られるように、針16の内腔を通り、針の遠位端16Bを超えてガイドワイヤ22(ガイドワイヤレバー24のガイド表面980を超え、そして針内腔内に内部的にループ状である)を遠位に前進させる。
[000182]図54に見られるように、指パッド1218及びガイドワイヤレバー24が完全に遠位に前進したとき、スプリングアーム1260の自由端は、図53Bに見られるように、針ハブ1214のガイドポスト1264間に画定されるポケット1266の直ぐ上に配設される。この段階での針ハブ1214に近接かつ隣接する安全ハウジング54の位置のため(以下に更に記載されるように、カテーテル前進アセンブリ40の遠位前進を介してまだ遠位に前進されていないため、その初期着座位置にあるカテーテル42及び取り付けられた安全ハウジングも)、スプリングアーム1260の自由端はポケット1266にまだ着座できない。しかしながら、カテーテル42が増分距離遠位に前進したら、取り付けられた安全ハウジング54はもはやスプリングアーム1260の下向き移動を妨げず、その自由端は針ハブ1214のポケット1266内に着座する。ガイドワイヤ前進アセンブリ20の更なる遠位移動は、指パッド1218がスロット1236の遠位端に突き当たることにより阻止される一方で、近位移動は、針ハブのポケット1266にスプロングアームを着座させることにより阻止される。
[000183]指パッド1218は、指パッドが完全に遠位に前進させられたとき、上部ハウジング部分12A上に画定される陥凹1252と係合する突出部1254をその遠位端に近接してその下側に含むことに留意する。これは、指パッド1218をその遠位位置に着座させたままに保つのを補助し、指パッドが完全に遠位に前進させられたという触覚の手がかりを提供する。
[000184]カテーテル前進アセンブリ40がその初期位置に近位に戻る(図52に示されるように)ときは、安全ハウジング54が再度針ハブ1214に対して接し、スプリングアーム1260の自由端を上に、そしてポケット1266の外に押すことにも留意する。これが順に、ガイドワイヤ前進アセンブリ20が近位及び遠位に再度移動することを可能にし、ガイドワイヤ22自体の対応する近位及び遠位前進をもたらす。よって、ガイドワイヤの前進のロックは、本実施形態において可逆的である。
[000185]別の実施形態では、例えば、針ハブのポケット1266からスプリングアーム1260を解除するためにボタンの押下などを介して、ガイドワイヤのロックが初期に生じた後にガイドワイヤが新しく延在又は後退されることが可能なように、プッシュボタンがガイドワイヤ前進アセンブリ20に含まれ得ることを理解する。したがって、これらの及びその他の変更例が想到される。
[000186]図55〜56Cは、本実施形態によると、ここに記載されるように、挿入具10は、上述のようにガイドワイヤ22の遠位前進前にカテーテル移動のロックを更に含むことを示す。詳細に、図55及び56Aは、挿入具のハウジング12内のそれらの初期位置、つまり遠位ガイドワイヤの前進及びカテーテルの遠位前進前のガイドワイヤ前進アセンブリ20及びカテーテル前進アセンブリ40のハンドルアセンブリ1220の尾部分1224を示す。この位置において、尾部分1224の2つのスプリングアーム1272は、図56Aに最も良く見られるように、針ハブ1214の両ガイドポスト1264がスプリングアームのそれぞれのノッチ1274内に着座するように位置付けられる。この位置において、尾部分1224は移動が阻止される。カテーテル42のハブ46への尾部分1224の取り付けを考えると、これは、カテーテル又はカテーテル前進アセンブリ40の任意の他の部分の遠位前進も阻止する。
[000187]図56A及び56Bに見られるように、ガイドワイヤレバー24の遠位前進は、その作動ブロック1258に各スプリングアーム1272の傾斜表面1276を係合させる。図56Bに最も良く見られるように、ガイドワイヤレバー24の遠位移動を続けることにより、作動ブロック1258にスプリングアーム1272を開かせ、これはスプリングアームのノッチ1274からガイドポスト1264を解除する。作動ブロック1258は、図52〜54に関して上述されるように、ガイドワイヤ22が完全に遠位に前進し、ガイドワイヤレバー24のスプリングアーム1260の自由端を針ハブ1214のポケット1266の真上に位置付けた時点で、図56Bに見られるように、ガイドポスト1264に影響をもたらす。この時点で、尾部分1224のスプリングアーム1272は、針ハブ1214のガイドポスト1264から解除され、よって、図56Cのスプリングアームの遠位移動により示されるように、遠位カテーテル前進が可能となる。また、及び図52〜54に関して上述されるように、この遠位カテーテル前進は、カテーテル42に取り付けられる安全ハウジング54を対応して遠位に移動する。安全ハウジングの移動は、遠位に前進したガイドワイヤレバー24のスプリングアーム1260の自由端を針ハブ1214のポケット1266に嵌め、ガイドワイヤ22の更なる移動をロックし、安全ハウジングが針ハブに隣接するその初期位置に戻るのを妨げる。
[000188]よって、本実施形態の挿入具10の構成が、ガイドワイヤ22の完全な遠位延在が生じるまでカテーテル42の遠位移動を阻止することが分かる。また、ガイドワイヤ22の更なる移動は、カテーテル42がその元の近位位置から少なくとも徐々に遠位に前進している間阻止される。別の実施形態では、ガイドワイヤの遠位前進の増分は、カテーテル前進を可能にし得る。
[000189]また別の実施形態では、ガイドワイヤ移動のロックは、完全な遠位前進後に永続的なものとなる。これは、一実施形態では、ガイドワイヤレバー24のスプリングアーム1260及び針ハブ1214のポケット1266を安全ハウジンング54と相互作用しないように構成することにより達成され得、そのため、スプリングアーム1260の自由端が針ハブのポケット1266内に着座したら、永続的に着座したままである。別の実施形態では、カテーテル移動のロックは、完全な遠位カテーテル前進後になされる。更に別の実施形態では、ガイドワイヤ及び/又はカテーテル前進は、ラチェット機構を介して達成され得る。
[000190]別の実施形態では、カテーテルを前進させる能力は、ガイドワイヤの前進と無関係である。また別の実施形態では、ガイドワイヤレバー24のスプリングアーム1260は、ガイドワイヤ前進アセンブリ20のロックが生じないように取り外されてよい。順に、これは、完全な遠位のガイドワイヤの前進が生じるまでカテーテルの前進のロックを可能にする。したがって、これらの及びその他の変更例が想到される。
[000191]図57A及び57Bは、挿入具10からのカテーテル42の遠位前進に関する様々な詳細を示す。示されるように、ガイドワイヤ前進アセンブリ20が、針16の遠位端16Bを超えて延在するようにガイドワイヤ22を遠位に前進させたら、カテーテル前進アセンブリ40は、カテーテル42を挿入具のハウジング12の遠位端の外に遠位に前進させるときに自由に利用される(図55〜56Cに関して上述される)。カテーテル42は、ハンドルアセンブリ1220の頭部分1222のウイング1280のうちの1つ又は両方を把握し、ウイングを遠位に移動させるユーザによって前進させられる。突起部1282(図50B)はウイング1280を把持するとき、ユーザを補助するために含まれることに留意する。ウイング1280は、上部ハウジング部分と底部ハウジング部分との間に画定されるギャップ1250内に遠位に摺動する。ウイング1280が頭部分1222に取り付けられ、これが順にカテーテル42のハブ46に取り付けられることを前提として、ウイングの遠位摺動が、カテーテルを遠位に前進させる。
[000192]図57A及び57Bは、カテーテル42が遠位に前進するとき、ウイング1280の遠位移動により、ウイングが上部ハウジング部分12Aに突き当たり、そしてそれを上方向に押し上げ、これが順に、安定構造部70のスロット1240及びU字型特徴1242を含む上部ハウジング部分の遠位部分を持ち上げることを示す。スロット1240を持ち上げることにより、底部ハウジング部分12Bのアーム1248がスロットから解除され、よって、それらを広げることができる。図57A及び57Bは、カテーテルがアームの分離をもたらす遠位に前進されるとき、ハンドルアセンブリ1220の頭部分1222上に配設される2つのポスト1286(図60も参照)がアーム1248の各々に対して押されることを示す。このアーム1248の分離は、上部ハウジング部分のウイング1280による持ち上げと共に、カテーテル42がハウジング12の遠位端を通過することを可能にする。
[000193]図58及び59は、挿入具のハウジング12からのカテーテル42及びカテーテル前進アセンブリ40の除去を示し、ウイング1280を把握し、前進させるユーザを介して頭部分1222の遠位前進を継続することにより、カテーテルハブ46に着脱可能に取り付けられたカテーテル42、ハンドルアセンブリ1220(頭部分1222及び尾部分1224を含む)、及び安全ハウジング54を針16に沿って、そしてハウジング12の外に遠位に摺動する。この動作は、例えば、針16及びガイドワイヤ22が脈管の中への通路を提供するように協働した後、カテーテルチューブ44を患者の脈管の中に前進させるために行われる。
[000194]図59は、カテーテル42及びハンドルアセンブリ1220がハウジング12から更に分離することにより、安全ハウジング54を針16の遠位端16Bに到達させ、その時点で、安全ハウジング内に配設された針安全構成要素56(図49)がユーザの偶発的な針穿刺を阻止するために針遠位先端部を係合し、安全ハウジングがカテーテルハブ46から横方向に取り外され、針に残留することを示す。
[000195]図60は、頭部分1222及び尾部分1224を含むハンドルアセンブリ1220の様々な特徴を示す。安全ハウジング54及び針16のカテーテル42及びハンドルアセンブリ1220からの上記分離後、頭部分1222及び尾部分1224は、それぞれ、クリップアーム1300及び1304を介して、針ハブ46及びその対応する緩和金具47に取り付けられたままである。この時点で、頭部分1222は、クリップアーム1300の摩擦嵌合を解消するためにユーザの手によりカテーテルハブ46/緩和金具47から取り外されてよい。弁52の周囲に配設されたループ1306を含む尾部分1224は、クリップアーム1304の摩擦嵌合を解消し、カテーテルハブ46のネジ山を避けるためにユーザが引っ張る、及び捻じることによっても取り外すことができる。この動作は、尾部分1224に取り付けられる弁52(図49を参照)を取り外す。別の実施形態では、尾部分のループ1306は、所望されるとき、ユーザによる弁の除去を可能にするために、尾部分1224を取り外した後に弁52が露出するように構成される。ハンドルアセンブリ1220の頭部分1222及び尾部分1224がカテーテル42から取り外されたら、カテーテルは、所望に応じて包帯材処理され、使用され得る。
[000196]ハンドルアセンブリ1220は、上述されてきたものに加えて、他の方法で構成され得る。図61及び62はハンドルアセンブリ1220の一例を示し、頭部分及び尾部分は単一体1312に一体化される。図62に示されるように、これは、安全ハウジング54がハンドルアセンブリ1220から横方向に取り外されることを可能にし、この後、カテーテルハブ46をそこから垂直に取り外すことができる。図63は、ハンドルアセンブリ1220の類似する構成を含み、弁52は、対向して配設される拡張部1316を含み、これは、拡張部が把持され(安全ハウジング54が横方向に取り外された後)、ハンドルアセンブリ1220が垂直に取り外されることを可能にする。これらの動作は、弁52及び拡張部1316をカテーテル42のハブ46に取り付けられたままにし、その時点で、弁は、所望される場合、拡張部を用いてハブから横方向に取り外されてよい。
[000197]図64において、ハンドルアセンブリ1220は、ループ1306にちょうど遠位に配設されるリビングヒンジ1320を画定する単一体を含むが、リビングヒンジの他の位置も可能である。ループ1306は弁52を捕捉することに留意する。一実施形態では、弁52は、ハンドルアセンブリ本体と一体に形成されるか、又はそれに取り付けられる。別の実施形態では、弁52はハンドルアセンブリ1220から分離され、ハンドルアセンブリ1220の除去による影響を受けない。ハンドルアセンブリ1220は、カテーテル42を定位置に固定するためにカテーテルハブ46に着脱可能に取り付けられるクリップアーム1304を更に含む。ポスト1286も前の実施形態にあるようにハンドルアセンブリ1220上に含まれる。
[000198]図65が示すように、ウイング1280は、ハンドルアセンブリ1220の遠位部分を近位に弧状に引っ張るために把握され得、これは、次に、クリップアーム1304及びポスト1286をカテーテルハブ46から解放し、ハンドルアセンブリ及び弁52が横方向にカテーテルハブから引っ張られることを可能にする。したがって、これら及び他のハンドルアセンブリ構成も想到される。
[000199]図66A〜66Cは、一実施形態によるカテーテル前進構成を含む挿入具の詳細を示し、挿入具のハウジング1340は、カテーテル前進レバーがガイドワイヤ前進ボタンの下の陥凹位置に初期に維持され、カテーテル前進を阻止するように、ガイドワイヤ前進ボタンと係合するカテーテル前進レバー1344を含む。ガイドワイヤ前進ボタン1348が遠位に移動されたら、カテーテル前進レバー1344は上方向に動き、これはカテーテルの前進をロック解除し、カテーテル前進レバーの遠位移動などにより、カテーテルチューブ44が遠位に前進することを可能にする。様々な内部機構のうちの1つ以上が本明細書に記載の機能を容易にするためにハウジング1340に含まれ得ることを理解する。
[000200]直前に記載の挿入具10は、ユーザの手によって把持され、ユーザが装置を把持している手を移動する必要なくカテーテルを患者の中に展開するときに利用され得るように構成されることに留意する。特に、ガイドワイヤ前進アセンブリ20の指パッド1218及びカテーテル前進アセンブリ40のウイング1280は、挿入具10を使用するためにユーザがハウジング12を把持する位置に対して遠位に位置付けられ、よって、ユーザが指パッド又はウイングの前進中に把持している手を移動する必要性を排除する。
[000201]一実施形態では、ユーザは、片手で挿入具のハウジング12を把持し、同様に挿入具のハウジングを把持している手を移動することなく、もう片方の手を指パッド1218及びウイング1280のうちの少なくとも1つを前進させるために使用する。別の実施形態では、ユーザは、指パッド1218及びウイング1280のうちの1つ又は両方を前進させるために、挿入具のハウジングを把持している手の指を使用することができる。
[000202]本発明の実施形態は、本開示の趣旨から逸脱することなく、他の特定の形態として実施することができる。記載した実施形態は、全ての点において単に例示的であり、限定的でないと解釈されるべきである。したがって、実施形態の範囲は、上記説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の意味及び範囲内の全ての変更は、これらの範囲内に包含される。本発明は、例えば、以下の形態としても実現可能である。
[形態1]
患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
前記ハウジングから遠位に延在する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
ガイドワイヤと、
前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの遠位端を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリと、
遠位方向に前記カテーテルを選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリと、を備え、
前記挿入具が、使用中にユーザの手によって把持され、前記ガイドワイヤ前進アセンブリ及び前記カテーテル前進アセンブリの作動が、ユーザによって、前記挿入具を把持している前記ユーザの前記手を再配置する必要なく達成される、挿入具。
[形態2]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリが、前記ハウジング上に摺動可能に配設される指パッドを含み、前記カテーテル前進アセンブリが、前記ハウジングから延在する少なくとも1つのウイングを含む、形態1に記載の挿入具。
[形態3]
前記ユーザが、前記指パッド及び前記少なくとも1つのウイングに少なくとも部分的に近位である位置で、前記挿入具の前記ハウジングを把持する、形態2に記載の挿入具。
[形態4]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリの前記指パッドが、前記針の前記遠位開口部の外に前記ガイドワイヤを遠位に前進させるために、ユーザによって遠位に摺動可能であり、前記カテーテルの遠位前進が、前記ガイドワイヤが前記遠位方向に完全に前進するまで阻止される、形態2に記載の挿入具。
[形態5]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリの移動が、前記カテーテルが前記カテーテル前進アセンブリにより遠位に前進されたときに阻止される、形態4に記載の挿入具。
[形態6]
前記ハウジングが、前記ハウジングからの前記針の退出点に近接して前記針を支持するための安定構造部を含む、形態1に記載の挿入具。
[形態7]
前記ハウジングが、上部ハウジング部分及び底部ハウジング部分を含み、安定構造部が、前記上部及び底部ハウジング部分の一部によって画定される、形態6に記載の挿入具。
[形態8]
前記ガイドワイヤが、前記挿入具の一部に固定される近位端と、前記針内に予め配設されている遠位端と、U字型の湾曲部を実質的に画定する中間部分とを含む、形態1に記載の挿入具。
[形態9]
カテーテル挿入具を使用して、患者の体内にカテーテルを挿入するための方法であって、前記挿入具が、前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、前記ハウジングから遠位に延在する中空の針と、前記針内に初期に予め配設されているガイドワイヤと、を含み、前記方法が、
前記挿入具から延在する前記針を前記患者内に挿入することと、
前記挿入具を把持するユーザの第1の手を再配置する必要なく、前記挿入具のガイドワイヤ前進アセンブリを介して、前記針の遠位開口部の外に、そして前記患者の中に前記ガイドワイヤを前進させることと、
前記挿入具を把持する前記ユーザの前記第1の手を再配置する必要なく、前記患者の中に挿入するための前記カテーテルを前進させることと、
前記カテーテルから前記挿入具を取り外すことと、を含む、方法。
[形態10]
前記ガイドワイヤを前進させること、及び前記カテーテルを前進させることのうちの少なくとも1つが、前記挿入具を把持する前記ユーザの前記第1の手を再配置する必要なく、前記ユーザの第2の手によって行われる、形態9に記載のカテーテルを挿入するための方法。
[形態11]
前記ガイドワイヤを前進させること、及び前記カテーテルを前進させることのうちの少なくとも1つが、前記第1の手を再配置する必要なく、前記挿入具を把持する前記ユーザの前記第1の手によって行われる、形態9に記載のカテーテルを挿入するための方法。
[形態12]
前記ガイドワイヤの遠位前進が行われる前に、前記カテーテルの前進が不可能である、形態9に記載のカテーテルを挿入するための方法。
[形態13]
前記挿入具の前記ハウジングが、前記ハウジングからの前記針の退出点に近接して前記針を支持するように構成される安定構造部を含む、形態9に記載のカテーテルを挿入するための方法。
[形態14]
前記カテーテルの前進が、前記安定構造部を超える前記カテーテルの通過を可能にするために、前記安定構造部の第1及び第2のアームを分離することを含む、形態13に記載のカテーテルを挿入するための方法。
[形態15]
患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
前記ハウジングから遠位に延在する針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
ガイドワイヤと、
前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの遠位端を選択的に遠位に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリと、
遠位方向に前記カテーテルを選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリであって、前記ガイドワイヤ前進アセンブリ及び前記カテーテル前進アセンブリのうちの少なくとも1つが、前記ガイドワイヤの遠位前進が行われるまで前記カテーテルの前進を阻止するように構成される、カテーテル前進アセンブリと、を備える、挿入具。
[形態16]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリ及び前記カテーテル前進アセンブリのうちの少なくとも1つが、前記カテーテルが初期位置から遠位に前進させられた後に、前記ガイドワイヤの遠位前進又は近位後退を阻止するように構成される、形態15に記載の挿入具。
[形態17]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリ及び前記カテーテル前進アセンブリのうちの少なくとも1つが、前記ガイドワイヤの完全な遠位前進が行われるまで前記カテーテルの前進を阻止するように構成される、形態15に記載の挿入具。
[形態18]
前記ガイドワイヤ前進アセンブリが、前記ガイドワイヤの完全な遠位前進が行われた後の前記ガイドワイヤの近位後退を阻止するために、前記ハウジング内のポケットと係合するように構成されるスプリングアームを含む、形態15に記載の挿入具。
[形態19]
前記スプリングアームが、ガイドワイヤレバー上に配設され、前記ガイドワイヤレバーが、前記ハウジング上に摺動可能に配設される指パッドに取り付けられ、前記ポケットが、前記ハウジング内の針ハブに含まれ、前記針の近位端が、前記針ハブに装着される、形態18に記載の挿入具。
[形態20]
前記カテーテル前進アセンブリが、安全ハウジングを含み、針安全構成要素が、前記安全ハウジング内に配設され、前記安全ハウジングが、前記針ハブに隣接する初期位置で初期配設され、前記カテーテル前進アセンブリを介した前記安全ハウジングの遠位移動により、前記ガイドワイヤの完全な遠位前進が行われた後に、前記スプリングアームの自由端が前記針ハブの前記ポケットに着座することが可能になる、形態19に記載の挿入具。
[形態21]
前記カテーテル前進アセンブリが、前記針ハブに隣接する前記初期位置への前記安全ハウジングの近位移動により、前記スプリングアームの前記自由端を前記針ハブの前記ポケットの外に押し出し、ガイドワイヤの前進及び後退を再度可能にするように構成される、形態20に記載の挿入具。
[形態22]
前記ガイドワイヤレバーが、作動ブロックを含み、前記作動ブロックが、前記ガイドワイヤが完全に遠位に前進させられたときに前記カテーテル前進アセンブリの一部を係合するように構成され、前記作動ブロックの前記カテーテル前進アセンブリの一部との前記係合により、前記カテーテルを遠位に前進させることが可能になる、形態19に記載の挿入具。
[形態23]
前記作動ブロックが、前記ガイドワイヤが完全に遠位に前進させられたときに前記カテーテル前進アセンブリのハンドルアセンブリの少なくとも1つのアームと係合し、前記作動ブロックの前記アームとの前記係合が、カテーテルの遠位前進を可能にするために、前記針ハブの少なくとも1つのガイドポストから前記少なくとも1つのアームのノッチを弾性的に解放するように構成される、形態22に記載の挿入具。
[形態24]
患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
前記ハウジングから遠位に延在する針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
ガイドワイヤと、
前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの前記遠位端を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリと、を備え、
前記ハウジングが、前記ハウジングから延在する前記針を支持するように構成される安定構造部を含み、前記針安定アセンブリが、前記カテーテルが前記ハウジングを退出することを可能にするために、前記カテーテルの遠位前進時に分離するように構成される、挿入具。
[形態25]
前記ハウジングが、上部ハウジング部分及び底部ハウジング部分を含み、前記安定構造部の底部分が、前記底部ハウジング部分に含まれ、前記安定構造部の上部分が、前記上部ハウジング部分に含まれ、前記安定構造部が、前記ハウジングからの前記針の退出点に配設される、形態24に記載の挿入具。
[形態26]
前記安定構造部の前記底部分が、第1の方向に実質的に可撓性であり、第2の方向に実質的に剛性であるように構成され、前記安定構造部の前記上部分が、前記第2の方向に実質的に可撓性であり、前記第1の方向に実質的に剛性であるように構成される、形態25に記載の挿入具。
[形態27]
前記安定構造部の前記底部分及び上部分が、前記針に支持を提供するために相互に重なり合うように構成される、形態25に記載の挿入具。
[形態28]
前記底部安定構造部が、第1及び第2のアームを含み、前記第1及び第2のアームは、前記カテーテル前進アセンブリが遠位に前進させられるとき、前記カテーテルが前記第1及び第2のアームを通過することができるように、横方向に広げることが可能である、形態27に記載の挿入具。
[形態29]
前記安定構造部の前記上部分が、前記上部ハウジング部分の遠位部分上に含まれ、前記安定構造部の前記上部分が、垂直に可撓性であり、前記上部ハウジング部分の前記遠位部分に画定されるスロットを含み、前記安定構造部の前記底部分の前記第1及び第2のアームが、前記針に支持を提供するために、前記カテーテルの遠位前進が生じる前に前記スロットを通って部分的に延在する、形態28に記載の挿入具。
[形態30]
前記安定構造部の前記上部分が、前記スロットに隣接して、及び部分的に前記針の周囲に配設されるU字型特徴を含む、形態29に記載の挿入具。
[形態31]
前記カテーテルの遠位前進時、前記カテーテル前進アセンブリが、前記安定構造部の前記底部分の前記第1及び第2のアームを前記安定構造部の前記上部分の前記スロットから退かせるために、前記上部ハウジング部分に突き当たるように構成され、前記カテーテルが、前記カテーテルの通過を可能にするために前記第1及び第2のアームを広げる、形態30に記載の挿入具。
[形態32]
前記ガイドワイヤが、前記ガイドワイヤの完全な遠位前進時、前記針の遠位端に隣接して配設される剛性部分を含み、前記剛性部分が、前記針の前記遠位端による前記カテーテルの穿孔を阻止するように構成される、形態24に記載の挿入具。
[形態33]
前記剛性部分が、前記ガイドワイヤ上に含まれるスリーブを含む、形態32に記載の挿入具。
[形態34]
前記ガイドワイヤが、ノッチを含み、前記ノッチが、前記ガイドワイヤに優先的破断点を提供するように構成され、前記ノッチに遠位である前記ガイドワイヤの一部が、前記患者から前記ガイドワイヤを安全に除去するのに十分な長さを含む、形態24に記載の挿入具。
[形態35]
前記カテーテルの遠位部分が、前記カテーテルを通して流体を吸引している間、前記カテーテルの前記遠位部分の圧潰を阻止するように構成される補強構造部を含む、形態24に記載の挿入具。
[形態36]
前記補強構造部が、前記カテーテルの壁に含まれる環状スリーブを含む、形態35に記載の挿入具。
[形態37]
患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
前記ハウジングから遠位に延在する針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
ガイドワイヤと、
前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの前記遠位端を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリと、を備え、
前記ガイドワイヤが、前記ガイドワイヤの少なくとも部分的な遠位前進時、前記針の遠位端に隣接して配設される剛性部分を含む、挿入具。
[形態38]
前記剛性部分が、前記針の前記遠位端による前記カテーテルの穿孔を阻止するように構成される、形態37に記載の挿入具。
[形態39]
前記剛性部分が、前記ガイドワイヤ上に含まれるスリーブを含む、形態37に記載の挿入具。
[形態40]
前記ガイドワイヤが、ノッチを含み、前記ノッチが、前記ガイドワイヤに優先的破断点を提供するように構成され、前記ノッチに遠位である前記ガイドワイヤの一部が、前記患者から前記ガイドワイヤを安全に除去するのに十分な長さを含む、形態37に記載の挿入具。
[形態41]
カテーテルアセンブリであって、
近位端と遠位端との間に延在する少なくとも1つの内腔を画定する細長いカテーテルチューブであって、前記遠位端が、少なくとも1つの遠位開口部を画定する、細長いカテーテルチューブと、
前記カテーテルチューブの前記遠位端に近接して含まれる環状補強構成要素であって、前記少なくとも1つの内腔を通して流体を吸引している間、前記少なくとも1つの遠位開口部の圧潰を阻止するように構成される、環状補強構成要素と、を備える、カテーテルアセンブリ。
[形態42]
前記補強構成要素が、熱可塑性材料を含む、形態41に記載のカテーテルアセンブリ。
[形態43]
前記補強構成要素が、前記少なくとも1つの遠位開口部の一部を画定する、形態41に記載のカテーテルアセンブリ。
[形態44]
前記補強構成要素が、高周波先端加工プロセスを介して前記カテーテルチューブと一体化される、形態41に記載のカテーテルアセンブリ。
[形態45]
患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
前記ハウジングから遠位に延在する針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
ガイドワイヤと、
前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの遠位端を選択的に遠位に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリと、
遠位方向に前記カテーテルを選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリであって、前記カテーテル前進アセンブリが、ハンドルアセンブリを含み、前記ガイドワイヤ前進アセンブリ及び前記ハンドルアセンブリのうちの少なくとも1つが、前記ガイドワイヤの遠位前進が行われるまで前記カテーテルの前進を阻止するように構成される、カテーテル前進アセンブリと、を備える、挿入具。
[形態46]
前記ハンドルアセンブリが、頭部分及び尾部分を含み、前記頭部分及び前記尾部分が、前記カテーテルに着脱可能に取り付けられ、前記尾部分が、前記カテーテルの遠位前進を選択的に可能にするために、前記ガイドワイヤ前進アセンブリと係合可能である、形態45に記載の挿入具。
[形態47]
前記カテーテルが、カテーテルハブを含み、前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブに着脱可能に取り付けられ、弁が、前記カテーテルハブに着脱可能に含まれ、安全ハウジングが、前記弁内に着脱可能に配設され、前記安全ハウジングが、横方向に取り外されるように構成され、前記ハンドルアセンブリ及びカテーテルハブが、垂直方向に互いから分離するように構成される、形態45に記載の挿入具。
[形態48]
前記弁が、前記カテーテルハブからの前記弁の取り外しを補助するように、少なくとも1つの横方向に延在するリブを含む、形態47に記載の挿入具。
[形態49]
前記カテーテルが、カテーテルハブを含み、前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブに着脱可能に取り付けられ、前記ハンドルアセンブリが、前記ハンドルアセンブリを前記カテーテルハブから選択的に取り外すことを可能にするように構成されるリビングヒンジを含む、形態45に記載の挿入具。
[形態50]
前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブ内に着脱可能に配設される弁を含む、形態49に記載の挿入具。
[形態51]
前記ハンドルアセンブリが、第1及び第2のウイングを含み、前記ウイングが、ユーザが前記ウイングを把持するのを補助するための突起部を含む、形態45に記載の挿入具。

Claims (19)

  1. 患者の体内にカテーテルを挿入するための挿入具であって、
    前記カテーテルの少なくとも一部が中に初期配設されているハウジングと、
    前記ハウジングから遠位に延在する少なくとも部分的に中空の針であって、前記カテーテルの少なくとも一部が、前記針の上に予め配設されている、針と、
    ガイドワイヤと、
    前記カテーテルの遠位前進に備えて、前記針の遠位開口部の外に前記ガイドワイヤの遠位端を選択的に前進させるためのガイドワイヤ前進アセンブリを備え、
    前記ガイドワイヤ前進アセンブリは、前記針の前記遠位開口部の外に前記ガイドワイヤを遠位に前進させるために摺動部材を含み、
    前記カテーテルの前記遠位前進は、前記ガイドワイヤが遠位方向に完全に前進するまで阻止され、
    前記挿入具は、さらに、前記遠位方向に前記カテーテルを選択的に前進させるためのカテーテル前進アセンブリを備え
    前記カテーテル前進アセンブリは、前記ガイドワイヤ前進アセンブリがガイドワイヤ後退位置にあるときに前記ハウジング内で係止係合する近位部分を含み、
    前記ガイドワイヤ前進アセンブリは、ガイドワイヤ前進位置において前記近位部分を係合解除するように構成された作動部材を含む、挿入具。
  2. 前記摺動部材は、前記ハウジング上に摺動可能に配設される指パッドを含む、請求項1に記載の挿入具。
  3. 前記ガイドワイヤ前進アセンブリの移動が、前記カテーテルが前記カテーテル前進アセンブリにより遠位に前進されたときに阻止される、請求項1に記載の挿入具。
  4. 前記ハウジングが、前記ハウジングからの前記針の退出点に近接して前記針を支持するための安定構造部を含む、請求項1に記載の挿入具。
  5. 前記ハウジングが、上部ハウジング部分及び底部ハウジング部分を含み、安定構造部が、前記上部及び底部ハウジング部分の一部によって画定される、請求項4に記載の挿入具。
  6. 前記ガイドワイヤが、前記挿入具の一部に固定される近位端と、前記針内に予め配設されている遠位端と、U字型の湾曲部を実質的に画定する中間部分とを含む、請求項1に記載の挿入具。
  7. 前記ガイドワイヤ前進アセンブリは、前記カテーテル前進アセンブリがカテーテル後退位置から遠位に前進させられた後に、前記ガイドワイヤの近位後退を阻止するために係止部材を含む、請求項に記載の挿入具。
  8. 前記係止部材は、前記ガイドワイヤの近位後退を阻止するために、前記ハウジング内のポケットと係合するように構成されるスプリングアームである、請求項に記載の挿入具。
  9. 前記スプリングアームが、ガイドワイヤレバー上に配設され、前記ガイドワイヤレバーが、前記ハウジング上に摺動可能に配設される指パッドに取り付けられ、前記ポケットが、前記ハウジング内の針ハブに含まれ、前記針の近位端が、前記針ハブに装着される、請求項に記載の挿入具。
  10. 前記カテーテル前進アセンブリが、安全ハウジングを含み、針安全構成要素が、前記安全ハウジング内に配設され、前記安全ハウジングが、前記針ハブに隣接する初期位置で初期配設され、前記カテーテル前進アセンブリを介した前記安全ハウジングの遠位移動により、前記ガイドワイヤの完全な遠位前進が行われた後に、前記スプリングアームの自由端が前記針ハブの前記ポケットに着座することが可能になる、請求項に記載の挿入具。
  11. 前記カテーテル前進アセンブリが、前記針ハブに隣接する前記初期位置への前記安全ハウジングの近位移動により、前記スプリングアームの前記自由端を前記針ハブの前記ポケットの外に押し出し、ガイドワイヤの前進及び後退を再度可能にするように構成される、請求項10に記載の挿入具。
  12. 前記ガイドワイヤレバーが、前記作動部材を含む、請求項に記載の挿入具。
  13. 前記カテーテル前進アセンブリの前記近位部分は、前記ガイドワイヤ後退位置において前記針ハブと係止係合し、前記ガイドワイヤレバー上の前記作動部材は、前記ガイドワイヤ前進位置において前記近位部分を前記針ハブから係合解除する、請求項12に記載の挿入具。
  14. 前記ハンドルアセンブリが、頭部分及び尾部分を含み、前記頭部分及び前記尾部分が、前記カテーテルに着脱可能に取り付けられ、前記尾部分が、前記近位部分を含む、請求項に記載の挿入具。
  15. 前記カテーテルが、カテーテルハブを含み、前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブに着脱可能に取り付けられ、弁が、前記カテーテルハブに着脱可能に含まれ、安全ハウジングが、前記弁内に着脱可能に配設され、前記安全ハウジングが、横方向に取り外されるように構成され、前記ハンドルアセンブリ及びカテーテルハブが、垂直方向に互いから分離するように構成される、請求項に記載の挿入具。
  16. 前記弁が、前記カテーテルハブからの前記弁の取り外しを補助するように、少なくとも1つの横方向に延在するリブを含む、請求項15に記載の挿入具。
  17. 前記カテーテルが、カテーテルハブを含み、前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブに着脱可能に取り付けられ、前記ハンドルアセンブリが、前記ハンドルアセンブリを前記カテーテルハブから選択的に取り外すことを可能にするように構成されるリビングヒンジを含む、請求項に記載の挿入具。
  18. 前記ハンドルアセンブリが、前記カテーテルハブ内に着脱可能に配設される弁を含む、請求項17に記載の挿入具。
  19. 前記ハンドルアセンブリが、第1及び第2のウイングを含み、前記ウイングが、ユーザが前記ウイングを把持するのを補助するための突起部を含む、請求項に記載の挿入具。
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