JP2004530132A - 自動時間設定を有するタイムキーパおよびそのための時間設定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、無線データ・システム(RDS)無線放送送信器によって自動的に正しい時間に設定することができるタイムキーパの無線同期化に関する。
【背景技術】
【0002】
周波数変調(FM)バンドにおいて、かつRDS標準に従って動作する無線局は、局のオーディオ信号により伝送されたフレームのCT部分に時間と符号化されたデータを含む時間信号を伝送する。
【0003】
添付の図面の図1は、上記のタイプの局によって伝送された、標準化されたベースバンド・スペクトルを示している。これは周波数が送信側の局に特有な周波数で搬送波Pを変調している。このスペクトルは0から15kHzの第1のモノ・バンドB1を含み、かつ伝送される右および左のオーディオ・チャネル信号のすべてを含むことを見ることができる。19kHzのパイロット周波数FPが、ステレオ情報を復号化するために使用され、23から53kHzの第2のステレオ・バンドB2は右および左のオーディオ信号の間の差を含む。最後に、第3のバンドB3はRDSデータを含む。このスペクトルのバンドは、54.5から59.5kHzの帯域幅で57kHzを中心とする。
【0004】
特許GB 2 238 438号は、RDS無線受信デバイスを装備したタイムキーパを開示し、これは、
タイム・ベース、
タイム・ベースによって供給された時間データを表示する手段、および
時間データを修正する手段を含み、
RDS無線受信デバイスは、
高周波搬送波上で受信されたRDSスペクトルから導出されたRDSデータを配信する手段、および
コントロール手段であって、配信されたRDSデータに基づいて、修正手段をコントロールしてタイムキーパの時間設定を保証するコントロール手段を含む。
【0005】
先に引用した特許に記載されているRDS無線受信デバイスは、図1のスペクトルのバンドB3に含まれたRDSフレームからのタイミング・データを、受信器におけるタイムキーパとして提供されたクロックの無線同期化を保証するために使用する。しかし、受信デバイスは主に、それを同調させることができる局によるオーディオ放送を聞くために意図されるので、受信デバイスは、機能するために比較的大量のエネルギーを必要とする受信およびサウンド再生回路を含まなければならない。
【0006】
したがって、受信デバイスは大容量のエネルギー源を有していなければならず、その非常に少しの部分のみが無線同期化のために使用される。この特許で提供された実施例は、自動車のための無線受信器に関し、この種類の供給は必然的に、車両の車上電源ネットワークの形式において容易に使用可能であり、その結果として、無線同期化のために必要とされるエネルギーの量は設計者にとって問題ではない。
【0007】
同じことは、内蔵時計の無線同期化を有する通常の種類の無線の形式を取るRDS受信器の場合に当てはまり、これはこの種類の無線の規模が、使用者にとって許容可能である期間に渡って、無線同期回路を含む受信器のすべての回路に電力供給するために十分な容量の電池を収容することができるからである。付随的に、このような無線には本線によって、あるいは車両電源ネットワークによって電力供給することもできる。
【0008】
時計および腕時計の分野では、腕時計など、タイムキーパにおいて使用可能なエネルギー蓄積容量が現行の問題であり、設計者は、タイムキーパのすべてのコンポーネントの消耗を最小限にして、そのサイズがタイムキーパのものと矛盾のない電池から、タイムキーパに可能な最長の電池寿命を与えることによって、この問題を解決するために可能な限り多くの試みをしている。先に引用した特許で開示された概念を、RDSデータを使用して無線同期化することを目的として、使用者によって身に着けられるタイムキーパに置き換えると、このように電気エネルギーを供給する問題に至る。これは、腕時計などのタイムキーパは、明らかに、RDSのHF無線受信器および無線同期クロック回路の組み合わせが適切な期間に渡って動作できるようにするためには十分な容量のエネルギー源を収容できないからである。
【0009】
通常の腕時計の電池は1.3Vの電圧で動作し、ほぼ1mA程度のみの最大電流を提供し、好ましくは約1年またはそれ以上もの電池寿命を有する。
【0010】
また当技術分野で知られているものは無線同期腕時計であり、これは、通常は40〜80kHzの周波数で、時間信号を長波搬送波上で伝送する局に同調された無線受信器を含む。これらの局は無線同期化のみの専用であり、それらの伝送周波数および能力のため、これらは複数の時間帯を包含する地域をカバーする。したがって、適切な受信手段を装備した腕時計が同期化される時間は、必ずしも腕時計の使用者が位置する時間帯に対応するのではない。また、この種類の腕時計における無線同期機能に関連する消費は比較的低く、いかなる場合でも、腕時計のエネルギー源の標準の使用の期間と矛盾がない。この理由は、同期情報を搬送する低無線周波数により、電力消費が低い手段の使用が可能となるからである。したがって、この従来技術の概念は、使用者によって身に着けられ、RDS標準に従って時間データを伝送するHF無線局からの伝送によって無線同期化されるタイムキーパを製造する問題に、満足のいく解決策を提供することができない。
【特許文献1】
GB 2 238 438号
【特許文献2】
US 4,426,735号
【特許文献3】
EP 0 624 959号
【特許文献4】
US 3,895,486号
【非特許文献1】
「Electronic Filter Design Handbook」、A.B.WilliamsおよびF.J.Taylor著、McGraw−Hill,Inc、New York
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、RDS無線受信デバイスを装備したタイムキーパを提供することであり、RDS無線受信デバイスは、それによって受信されたいずれかの種類のRDS局による放送の時間データを使用してタイムキーパを無線同期化するためのものであり、タイムキーパの電力消費は、通常は計時器において使用される電池のエネルギー蓄積容量と矛盾がない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
したがって、本発明は上に定義されたようなタイムキーパであり、これは、タイムキーパが身に着けられるように設計され、無線受信デバイスは、RDSデータを含む周波数バンドを除いて、RDSデータを供給する周波数変調送信器から受信されたスペクトルを拒否する手段を含むことを特徴とする。
【0013】
上記の特徴によって、タイムキーパの内部時間を、RDS送信器によって供給された現地時間に応じて修正することができ、タイムキーパの無線受信部分の消費が最小限にされ、これはタイミング・データが変調される先の周波数のバンドのみが、受信されたHF搬送波の周波数の復調バンドから抽出されるからである。
【0014】
さらに、RDS送信器は、時間帯によってカバーされた地理的領域よりはるかに少ないショート・レンジを有し、また、RDS局がすべての地理的領域において広く行き渡っているので、本発明によるタイムキーパは、すべての状況において、腕時計が位置する地理的領域において、良好な受信のために必要かつ十分な伝送能力を有するRDS送信器の現時時間を採用することになる。したがって、時間帯の変化、または、冬時間から夏時間への、またはその逆の切り替えは、本発明によるタイムキーパでは自動である。
【0015】
この説明では、「現地時間」という表現は、FM信号のRDS部分によって提供された時間データを指し、送信側の局の地理的位置に対応するオフセット値を伴う日付およびGMT世界時を指示するものである。
【0016】
本発明の1つの好ましい特徴によれば、無線受信デバイスは、RDSデータを含む周波数のバンドをブロックするバンド・ストップ・フィルタが挿入される、フィードバック・ブランチにおける周波数ロック・ループを含む。
【0017】
タイムキーパの他の有益な特徴によれば、
これは、RDSデータにおける現時時間データのみを復号化するように適合されたRDSデータ復号化手段を含み、
コントロール手段は、タイム・ベースによって供給された内部時間データを格納するための第1のメモリ手段、少なくとも1つの周波数変調送信器から受信されたRDSデータから復号化された現時時間データを格納するための第2のメモリ手段、および、現地時間データを内部時間データと比較するため、かつ現地時間および内部データが異なる場合、タイムキーパの時間を修正するための解析手段を含む。
【0018】
本発明はまた、無線同期化によってタイムキーパを正しい時間に設定する方法も提供し、これは、
そのスペクトルがRDSデータを含む周波数変調送信器の伝送信号をサーチすること、
RDSデータを復調し、RDSデータに含まれた現地時間データを復号化すること、
タイムキーパの内部時間を、このように復号化された現地時間データと比較すること、および
適用可能であれば、内部時間が復号化された現地時間データと異なる場合、タイムキーパの内部時間を調整することからなり、
この方法は、
タイムキーパが身に着けられるように適合され、
これはまた、RDSデータを含む周波数のバンドを除いて、送信器から受信されたベースバンド・オーディオ・スペクトルを拒否することを特徴とする。
【0019】
この方法の他の有利な特徴によれば、
これは、所定の期間によって分離された時間に実行され、所定の期間中に前記伝送信号の受信に割り込む、
これは、RDSデータを含む伝送信号を第1の周波数変調送信器から受信し、第1の現地時間データをその信号から抽出し、第1の現地時間データをタイムキーパの内部時間と比較し、第1の現地時間データと内部時間の間にいずれかの矛盾がある場合、RDSデータを含む少なくとも第2の伝送信号を第2の周波数変調送信器から受信し、第2の伝送信号から第2の現地時間データを抽出し、第2の現地時間データを第1の現地時間データと比較し、第1の現地時間データが第2の現地時間データに等しい場合にのみ、矛盾を取り消すようにタイムキーパの時間を設定する、
内部時間が現地時間データとちょうど1時間またはちょうど複数時間だけ異なる場合、この方法はタイムキーパにおける時間情報のみを修正し、
これは、内部時間と現地時間データの間の差の進展を解析すること、および、その差が、内部時間および現地時間データを比較するいくつかの連続動作に関する系統誤差を示す場合、タイムキーパのレートコンバージェンスを修正する。
【0020】
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明の過程で明らかになるであろう。以下の説明は例としてのみ、添付の図面を参照して与えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図2は、本発明により無線同期化されたタイムキーパを示し、これは好ましくは腕時計の形式を取り、時間データを供給するタイム・ベース1を含む。時間データが時間設定手段2に供給され、クラウン・リング・メカニズム3を用いたタイムキーパの手動調整が可能である。時間データがメモリ手段4にロードされ、表示デバイス5に供給される。メモリ手段4は、変化する秒、分、時や曜日、日付、年などのその他の時間データを含む。このデータを以下で「内部データ」と称する。これは、タイムキーパの「内部時間」に対応する。
【0022】
上で説明したすべての手段は時計および時計製造の技術分野において周知であり、したがって詳細に説明する必要はない。これらは非常に多数の変形形態が存在し、そのすべてが当技術分野において周知である。たとえば、表示デバイス5をアナログまたはデジタルのデバイスにすることができ、あるいは両方のタイプの表示を組み合わせることもできる。他の時間指示機能も用いることができ、これはたとえば曜日および時間、ストップウォッチ機能、カウントダウン機能などである。これらのすべての手段が、たとえばマイクロコントローラ6によって管理される。
【0023】
使用者によって身に着けられるタイムキーパはRDS無線受信デバイス7も含む。RDS情報を伝送するFM局の周波数変調バンドをとらえることができるアンテナ8は、受信された搬送波信号を低雑音増幅器9に与え、その出力信号が周波数ロック・ループ10に伝送される。アンテナ8は、たとえばEP 0 399 482号に記載された形式を取ることができる。
【0024】
周波数ロック・ループ10は、ミキサ11、中間周波数増幅器とフィルタ回路12、オーバーサンプリング回路13、周波数変調復調器14、電圧制御ローカル発振器15、および、周波数ロック・ループのフィードバック・ブランチにおけるバンド・ストップ・フィルタ16を含み、ローカル発振器15はミキサ11にループ・バックされる。
【0025】
フィルタ16を除いて、周波数ロック・ループ10を、たとえば米国特許第4,426,735号に記載されたものと類似にすることができる。オーバーサンプリング回路13を、特許EP 0 624 959号に記載されたものにすることができる。
【0026】
フィルタ16は、RDS情報の伝送のために標準化された周波数のバンドを除いて、復調された周波数スペクトルのすべてを通過させる。したがって、フィルタ16は、57kHzを中心とした54.5から59.5kHzの周波数バンドを通過させない。このフィルタを、A.B.WilliamsおよびF.J.Taylor著「Electronic Filter Design Handbook」、McGraw−Hill,Inc、New York、USA編集で説明されるように構築することができる。
【0027】
フィルタ16によって、周波数ロック・ループ10は、RDSバンドB3(図1)を除いて、送信側の局の搬送波上に変調されたスペクトルのすべての周波数を減衰させる。したがって、RDSバンドD3が復調器14の出力に復調された形式で現れる。これがRDS復調器17に接続される。ここでRDS情報が復調され、復号回路18に送信される。後者は、RDS情報から、上述のように装備されたタイムキーパが位置する受信エリア内の現地のRDS無線局の時間を表す時間データを抽出するように設計されている。すなわち、受信デバイス7は、RDS情報のフレーム部分CTが符号化される周波数のバンドを除いて、受信された無線信号に含まれた復調バンドのスペクトルを拒否する。
【0028】
したがって、本発明によるタイムキーパの無線受信デバイス7は、受信信号に含まれたオーディオ情報を再生するための回路を有していないので、その消費を、腕時計の電池に必要とされた通常の使用期間と矛盾のなく厳密に最低限に制限することができる。
【0029】
復号回路18によって供給された現地時間データがメモリ手段19に供給される。メモリ手段4および19はマイクロコントローラ6に接続され、マイクロコントローラ6はこれらを以下に説明する方法でコントロールする。メモリ19に含まれた時間データは変化し、これを本明細書で「現地データ」と称する。これは、所与の時間にとらえられた送信器の「現地時間」に対応する。
【0030】
したがって、タイム・ベース1によって決定された「内部」時間、および、無線受信デバイス7を介して無線によって受信されたRDS情報に含まれた「現地」時間を受信すると、内部時間をコントロールし、適用可能であれば、タイムキーパを正しい時間に設定するための方法を実施するようにマイクロコントローラ6をプログラムすることができる。
【0031】
有利な変形形態では、マイクロコントローラ6を使用して、内部時間と現地時間の間の差の経時的な変化を監視し、この変化がタイムキーパの系統速度誤差を示す場合、速度修正を命令することもできる。この種類の修正手段を備えたタイムキーパは米国特許第3,895,486号に記載されている。
【0032】
図3は、この種類の方法の一実施例を示す。
【0033】
タイムキーパの時間を監視するため、最初に実行されるステップは、RDS信号を含む周波数変調無線伝送を提供する送信器をサーチするステップE1である。サーチを命令するため、マイクロコントローラ6は適切な信号をローカル発振器15へ、接続20を介して与え、同調周波数をたとえば100kHzずつ変えることによってサーチを実行する。受信された信号のレベルが、RDS信号の正しい検出を保証するために十分な所定の値を超えると、その送信器が保持される。
【0034】
上記の種類の送信器が発見されるとすぐに、復調されたRDS信号が復調器17の出力に現れる。対応する信号が復号器18に加えられ、現地時間データがメモリ手段19に入れられる(ステップE2)。
【0035】
ステップE3は、メモリ手段4に入れられた現在の内部データを、メモリ手段19に入れられた復号化された現地データと比較する。これらが一致した場合、タイムキーパの内部時間が問題の送信器の現地時間に対応し、タイムキーパが正しい時間を示していることが保証され、処置は行われない。
【0036】
マイクロコントローラ6は、受信器7をスタンバイ・モードに切り替えることを命令して、エネルギーを節約することが好ましい(ステップE4)。
【0037】
マイクロコントローラ6は、内部時間を再度チェックできるようにするため、所定の期間の後(ステップE5)、受信器7が再度エネルギーを与えられるようにプログラムされることが好ましい。内部時間における2つの連続したチェックの間の期間は、調整コントロール2を用いて調整可能であることが好ましく、この期間およびその修正は、表示デバイス5上に適切に表示される。この自動コントロールに加えて、あるいはこれに代えて、計時器の使用者の意志でトリガすることができる手動コントロール時間チェック機構を設けることも可能であり、これはたとえば、このためにクラウン・リンク・メカニズム3に、かつ時間設定デバイス2に割り当てられた機能を用いて行われる。
【0038】
ステップE3で内部時間が現地時間に対応しない場合、当然、タイムキーパが正しい時間に設定されない可能性はあるが、発見されている送信器が誤った時間を示している可能性もある。このために、ステップE6で新しい送信器のサーチが実行される。このサーチは、ステップE3を実行するときと同じ条件の下で行われる。
【0039】
新しい送信器が発見されるとすぐに、ステップE7で、その送信器によって供給された現地時間データが復号化され、メモリ手段19に入れられる。ステップE8で、マイクロコントローラ6が、前の送信器によって供給された現地時間、および、復号化されたばかりの第2の送信器からの時間を比較する。
【0040】
これら2つの時間の値が一致した場合、内部タイマが誤っており、2つの送信器によって連続して供給された現地時間データが正確であるという結論を下すことができる。
【0041】
次いで、ステップE9で、マイクロコントローラ6が、現地時間と内部時間の間の差Δtをメモリに格納することを命令する。
【0042】
一方、ステップE2およびE7中でそれぞれ確立された2つの送信器の現地時間が一致しない場合、いずれの送信器も正しい時間を有していないことを保証することが必要である。次いで、マイクロコントローラ6が、受信器7をスタンバイ・モードに切り替えることを命令することが好ましく(ステップE4)、これは、時間における新しいチェクを、スタンバイ期間の満了後に実行することができるからである。
【0043】
上で表した場合では、タイムキーパが整合速度関数を有し、それによりマイクロコントローラ6が、前述のようにタイム・ベース1がいずれかのドリフトを受ける場合、タイム・ベース1の速度を調整することができると仮定される。たとえば、ドリフトによって引き起こされたタイムキーパの速度における系統誤差が発見された場合、上述の方法を使用して速度が修正される。
【0044】
したがって、上述の実施形態では、ステップE10でテストが実行されて、連続したチェック・プロセス中に一定の間隔で連続して得られた値Δtが系統的に増加または減少するかどうかが検証される。そうでない場合、ステップE11中でタイムキーパが、内部時間を値Δtにより修正することによって更新される。
【0045】
前記整合速度関数がないときは、差Δtが検出されるとすぐに、マイクロコントローラ6が内部時間を修正できることは言うまでもない(ステップE9)。
【0046】
タイムキーパを正しい時間に設定する間(ステップE11)、時間だけでなく、日付(日、月、年)も修正することが可能である。したがって、本発明による方法を使用して、タイムキーパを、それが身に着けられる時間帯に応じてリセットすることができ、この変更は、たとえば旅行中に時間帯を横断する場合に行われる。これは次いで、次の時間帯が前の時間帯に対して30分だけオフセットされることが起こる場合、比較的重要ではなく、これはいくつかの時間帯の場合と同様であり、正しい時間に設定することはまたこの場合にも行われる。オフセットがちょうど1時間またはちょうど数時間のものである場合、内部データを時間および時間表示についてのみ修正することで十分であることは言うまでもない。
【0047】
ステップ10のテストの結果が肯定的である場合、時間設定ステップE11に進む前に、当技術分野において知られている方法でタイム・ベース1に操作を加えることによってマイクロコントローラ6がレートコンバージェンスを調整(ステップE12)する。
【0048】
上で説明した無線同期化は特に、腕時計など、身に着けた者の動きによって動作される発電器によって再充電される低容量の蓄電池によってエネルギーが供給されるようになっており、使用者によって身に着けられるタイムキーパにおいて有益であることは当業者には明らかである。この種類の腕時計は、身に着けられていない場合、直ちに停止する。本発明による方法は、腕時計が再度身に着けられるとき、これを正しい時間に設定するだけでなく、曜日、日付および年など、他の時間データも修正する。
【0049】
本発明による方法はまた、電池によって電力供給されるすべてのタイムキーパについて大変有効であるとも判明している。電池を交換した後、次いでその時間データの修正は自動的かつ正確である。
【0050】
すでに上で示したように、内部時間および現地時間を比較した後、時間の値のみが異なる場合、マイクロコントローラ6は、冬時間から夏時間に、あるいはその逆に変更するか、あるいは時間帯を変更するかを決定することができ、これは、タイムキーパを身に着ける者がある時間帯から別の時間帯に行っているからである。
【0051】
図4は、異なる無線受信デバイス7Aを示し、これは、同じ参照番号が使用される図2のものに類似した回路に加えて、広帯域増幅器9の出力に接続された移相器21を含む。位相シフトされていない第1の受信された変調搬送波信号が第1のミキサ22に供給され、90°位相シフトされた第2の受信された変調搬送波信号が第2のミキサ23に供給される。2つのミキサ22および23の出力が中間周波数増幅器とフィルタ回路12に接続される。
【0052】
前述の説明では、使用者によって身に着けられた「タイムキーパ」という表現が幅広い意味において解釈されなければならない。したがって、特に腕時計にのみ適用されるのではなく、旅行用目覚まし時計など、低容量のエネルギー源を装備したいかなるタイムキーパにも適用される。
【0053】
また、特に図3を参照して説明した方法は、採用された修正方法に応じて多数の変形形態に役立つことも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】既に説明した、RDS信号を含むFM無線伝送の正規化されたベースバンド・スペクトルを表す図である。
【図2】本発明による、使用者によって身に着けられ、無線同期化されたタイムキーパの簡略図である。
【図3】本発明によるタイムキーパの挙動を例示する流れ図である。
【図4】本発明によるタイムキーパの無線受信デバイスの異なる実施形態を示す図である。
Claims (9)
- 無線データ・システム(RDS)情報を復号化することができる無線受信デバイス(7、7A)を装備したタイムキーパであって、
タイム・ベース(1)と、
前記タイム・ベースによって供給された時間データを表示する手段(5)と、
前記時間データを修正する手段(2、3)とを含み、
前記無線受信デバイス(7、7A)は、
高周波搬送波上で受信されたRDSスペクトルから導出されたRDSデータを配信する手段(10)と、
配信されたRDSデータに基づいて、前記修正手段(2)をコントロールしてタイムキーパの時間設定を保証するコントロール手段(4、6、19)とを含み、
タイムキーパが身に着けられるように設計され、
無線受信デバイス(7、7A)は、RDSデータを含む周波数バンドを除いて、RDSデータを供給する周波数変調送信器から受信されたスペクトルを拒否する手段(10)をさらに含むことを特徴とするタイムキーパ。 - 前記無線受信デバイス(7、7A)は、前記RDSデータを含む周波数のバンドをブロックするバンド・ストップ・フィルタ(16)が挿入される、フィードバック・ブランチにおける周波数ロック・ループ(10)を含むことを特徴とする請求項1に記載のタイムキーパ。
- 前記RDSデータにおける現時時間データのみを復号化するように適合されたRDSデータ復号化手段(18)を含むことを特徴とする請求項2に記載のタイムキーパ。
- 前記コントロール手段(4、6、19)は、
前記タイム・ベース(1)によって供給された内部時間データを格納するための第1のメモリ手段(4)と、
少なくとも1つの周波数変調送信器から受信されたRDSデータから復号化された現時時間データを格納するための第2のメモリ手段(19)と、
現地時間データを内部時間データと比較するため、かつ現地時間および内部データが異なる場合、タイムキーパの時間を修正するための解析手段(6)とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のタイムキーパ。 - 無線同期化によってタイムキーパを正しい時間に設定する方法であって、
そのスペクトルがRDSデータを含む周波数変調送信器の伝送信号をサーチするステップと、
RDSデータを復調し、前記RDSデータに含まれた現地時間データを復号化するステップと、
前記タイムキーパの内部時間を、このように復号化された現地時間データと比較するステップと、
前記内部時間が前記復号化された現地時間データと異なる場合、前記タイムキーパの内部時間を調整するステップからなり、
この方法は、
前記タイムキーパが身に着けられるように適合され、
これはまた、RDSデータを含む周波数のバンドを除いて、前記送信器から受信されたベースバンド・オーディオ・スペクトルを拒否することを特徴とする方法。 - 所定の期間によって分離された時間に実行され、前記所定の期間中に前記伝送信号の受信に割り込むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
- RDSデータを含む伝送信号を第1の周波数変調送信器から受信するステップと、
第1の現地時間データを前記信号から抽出するステップと、
前記第1の現地時間データを前記タイムキーパの内部時間と比較するステップと、
第1の現地時間データと内部時間の間にいずれかの矛盾がある場合、RDSデータを含む少なくとも第2の伝送信号を第2の周波数変調送信器から受信するステップと、
前記第2の伝送信号から第2の現地時間データを抽出するステップと、
第2の現地時間データを第1の現地時間データと比較するステップと、
第1の現地時間データが第2の現地時間データに等しい場合にのみ、前記矛盾を取り消すように前記タイムキーパの時間を設定するステップとを含むことを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の方法。 - 前記内部時間が前記現地時間データとちょうど1時間またはちょうど複数時間だけ異なる場合、この方法は前記タイムキーパにおける時間情報のみを修正することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記内部時間と前記現地時間データの間の差の進展を解析するステップ、および、その差が、前記内部時間および前記現地時間データを比較するいくつかの連続動作に関する系統誤差を示す場合、前記タイムキーパのレートコンバージェンスを修正するステップにおいて存することを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
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