JP2004526943A - 高精度混合を実施するためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
(関連出願に関する相互参照)
本出願は、2000年12月6日出願の「System to Accomplish High Accuracy Color Mixing」という名称の仮特許出願60/251,673号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般に、適切な組合せまたは混合を求めるためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
多くの状況で、所望の色を得るために、例えば、いくつかの物質または源(例えば色源または光源)を組み合わせる又は混合する必要がある、またはそれが望ましい。他の性質を、所望の範囲内で制御する又は維持する必要がある場合もある。色源を含む例は、アビオニクス適用例のためのアクティブ・マトリクス液晶ディスプレイ(AMLCD)用の蛍光ランプの製造と、例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、および陰極線管(CRT)など様々なディスプレイ適用例に関するバックライト・カラーの調整/指定と、を含む。具体的には、例として、AMLCDアビオニクス適用例のための蛍光ランプの製造は、光出力仕様の制御を維持するために、所望の範囲内でのランプ色の厳しい制御を必要とする場合がある。そのような適用例に関して、u’v’クロマ又は色度座標(単位のないパラメータ)におけるプラス或いはマイナス0.005程度の小さな色範囲または許容度は、珍しくない。蛍光ランプは、通常、必要な色目標に見合うガラス管の内側をコートするために、一体に混ぜ合わされる3つの蛍光体(赤色/緑色/青色)を必要とする。蛍光体に関するこのブレンドされたスラリまたは混合体は、通常、プラズマによって励起されて、白色出力を生成する。従来、ランプ業界において、このように所望の混合物をブレンドする又は得ることは、通常、経験的に行われており、光学機器と蛍光体との両方の知識を持つ熟練者が必要とされる。通常、アビオニクス適用例の厳しい色許容度または所望の範囲に答えるために、数回の反復が必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の概要)
本発明の1つの目的および特徴は、例えば、所望の色または色度を得るために、物質または源の適切な混合を求めるためのシステムおよび方法を提供することである。本発明の他の目的および特徴は、高精度で、精密であり、使用が容易であり、容易に利用可能なハードウェアおよびソフトウェアしか必要としないことである。さらに、本発明の目的は、光学機器の知識をほとんど又は全く持たないランプ製造者が、AMLCDアビオニクス適用例のための蛍光ランプの製造のために、蛍光体の量を迅速かつ簡単に選択することができるようにするのに、いくつかの実施形態が、適していることである。
【0005】
これらの目的の少なくとも一部を実現するに当たり、本発明は、例として、色源を高精度で混色する又は組み合わせることを達成するためのシステムおよび方法を提供する。具体的には、本発明は、例えば、所望の色を得るために、物質の適切な混合または源(例えば光源)の組合せを求めるための方法を提供する。この方法は、所望の色度を求めるステップ、生成または使用される物質(例えば蛍光体混合体)または光源の所望の量を求めるステップ、各物質または光源の比率を計算するステップ、及び、物質または光源の所望の色度および量に見合うのに必要な各物質または光源の量を計算するステップのうちのいくつかまたは全てを含むことができる。また、この方法は、物質を混合する(例えば、蛍光体混合体を生成するために蛍光体を混合する)ステップ、(物質の混合体を用いて、または光源を用いて)プロトタイプを準備するステップ、プロトタイプの色度を測定するステップ、及び、プロトタイプの色度が所望の範囲または必要な範囲内にあるかどうか判定するステップのうちのいくつかまたは全てを含むことができる。色度が所望の範囲または必要な範囲内にない場合、その方法は、通常、さらに、物質(例えば蛍光体)、光、または光源の量の任意の必要な調節量を計算するステップを含む。色度が所望の範囲または必要な範囲内にない場合、その方法はまた、さらに、物質または光源の必要な調節量を混合または追加するステップと、別のプロトタイプを準備するステップと、プロトタイプの色度を測定するステップとを含むことができる。このプロセスは、所望の色度または必要な色度が達成されるまで繰り返すことができる。色度が所望の範囲または必要な範囲内に入ると、その方法は、製品を製造するために物質の混合体または光源を使用するステップを含むことができる。色度に加えて、他の性質を、組合せまたは混合物中での比率を制御することによって、所望の範囲内で保つ必要がある場合もある。
【0006】
特定の実施形態において、本発明は、物質の所望の混合物を得る方法を提供する。物質は、通常、ある(例えば所定の)比率で混合され、所望の混合物は、通常、所望の混合物中の物質の比率によって影響を及ぼされる少なくとも1つの性質を有する。所望の混合物は、性質に関する所望の範囲を有することができる。その方法は、物質を混合して作業混合物を生成するステップと、作業混合物を用いてプロトタイプを準備するステップと、プロトタイプの性質を測定するステップと、プロトタイプの性質を所望の範囲と比較するステップと、物質の比率の調節量を計算するステップと、プロトタイプの性質が所望の範囲に入るまでこれらのステップを繰り返すステップとを含むことができる。計算ステップは、コンピュータを使用するステップを含むことができ、スプレッドシート・プログラムを、使用することができる。その計算は、性質を成分帯域に分割するステップと、各帯域に対して、反復計算となる場合がある計算を行うステップとを含むことができる。
【0007】
本発明はまた、所望の範囲内の色を得るための適切な組合せを求めるための方法を提供する。この実施形態は、通常、色源の量を計算するステップと、色源を組み合わせるステップと、プロトタイプを準備するステップと、プロトタイプの色度を測定するステップと、プロトタイプの色度が所望の範囲内にあるかどうか判定するステップと、プロトタイプの色度が所望の範囲に入るまでこれらのステップを繰り返すステップとを含む。プロトタイプは、3つの色源を有することができる。
【0008】
本発明はまた、所望の範囲内の色度を生成する蛍光ランプを製造するための蛍光体の適切な混合を求めるためのコンピュータ実施方法を提供する。この実施形態は、通常、所望の色度を得るために各蛍光体の比率を計算するステップと、蛍光体を混合して、第1の作業混合物を生成するステップと、第1の作業混合物を使用して第1のプロトタイプを準備するステップとを含む。通常、この方法はまた、第1のプロトタイプの色度を測定するステップと、蛍光体量の第1の調節量を計算するステップとを含む。また、この実施形態は、通常、蛍光体量の第1の調節量を第1の作業混合物に加えて、第2の作業混合物を生成するステップと、第2の作業混合物を使用して第2のプロトタイプを準備するステップと、第2のプロトタイプの色度を測定するステップとを含む。計算は、使用される蛍光体に関して特に求められるハードコード値を利用することができ、また、三刺激値を含むことができる。さらに、コンピュータを使用して、蛍光体量の追加の調節量を計算することができ、追加のプロトタイプを作成し、測定することができる。
【0009】
本発明はまた、例示実施形態において、コンピュータプログラム、特にスプレッドシート、特にMICROSOFT EXCEL用に準備されたスプレッドシートを提供し、これは、物質(例えば蛍光体)または光源の量の任意の必要な調節量を計算するステップを行うために正確かつ簡単に使用することができる。提供されるスプレッドシートは、特に、例として、アビオニクス適用例でのバックライト用のランプ、特にAMLCDアビオニクス適用例のための蛍光ランプを製造するのに必要な蛍光体量の調節量を計算するように、構成される。上述したスプレッドシートの使用は、測定された色度と、所望の色度と、プロトタイプ用の開始蛍光体重量とを入力するステップと、「正規化」および「調節量計算」ボタンを押すステップと、推奨される調節量を読み取るステップとを含む。スプレッドシートは、様々な計算を行い、色度を、それぞれ2ナノメートル(nm)の幅の成分波長帯域に分割し、反復計算を行う。第1の「正規化」反復ルーチンは、初期重み付け色度と測定色度との間で収束を施す。第2の「調節量計算」反復ルーチンは、測定色度と目標色度との間で収束を施す。その結果として得られる出力は、製品またはランプから所望の色度を得るために蛍光体の混合体に追加される各蛍光体のグラム単位での質量である。
【0010】
なお、本発明は、添付図面に例として、限定せずに例示されており、同じ参照番号が同じ要素を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(詳細な説明)
本発明の様々な態様によるシステムおよび方法は、物質の混合、または、光源もしくは色源の混合を達成するための改善された方法を提供する。この点について、本発明を、本明細書において機能ブロック・コンポーネントおよび様々な処理ステップに関して説明する場合がある。そのような機能ブロックは、指定の機能を行うように構成された任意の数のハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェア・コンポーネントによって実現することができることを理解されたい。例えば、本発明は、例えば、メモリ要素、デジタル信号処理要素、ルックアップテーブル、データベースなどの様々な集積回路コンポーネントを採用することができ、これらは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは他の制御デバイスの制御下で、様々な機能を実施することができる。当業者に知られているそのような一般的な技法およびコンポーネントは、本明細書において詳細に説明しない。
【0012】
さらに、例示する例示プロセスは、より多いステップ又はより少ないステップを含むことができ、あるいは、より大きな処理スキームの場面で実施することもできることを理解されたい。さらに、図面に表される様々なフローチャートは、個々のプロセス・ステップを行うことができる順序に制限を与えるものと解釈すべきではない。
【0013】
全般的な概要として、本発明は、必要な混合物性質又は所望の混合物性質(例えば色または色度)を得るために、物質(例えば蛍光体)または源(例えば光源)の適切な混合を求めるためのシステムおよび方法を提供する。図1を参照すると、ステップは、物質または源を混合するステップ(例えばステップ110)と、プロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、プロトタイプの性質(例えば色度)を測定するステップ(例えばステップ114)と、物質または源の量の任意の必要な調節量を計算するステップ(例えばステップ118)とを含むことができる。このプロセスは、所望の性質(例えば色度)が達成されるまで繰り返すことができ、その後、物質または源の混合体を使用して製品を製造することができる(例えばステップ120)。また、本発明は、MICROSOFT EXCELのコンピュータ・スプレッドシートを提供し(例えば図3〜図46)、このスプレッドシートが、通常、物質または源の量の任意の必要な調節量を計算する(例えばステップ118)。例示実施形態として、提供されるスプレッドシートは、特に、AMLCDアビオニクス適用例でのバックライト用のランプを製造するのに必要な蛍光体量の調節量を計算するように構成されている。測定された色度と、所望の色度と、開始プロトタイプ蛍光体質量または重量とが入力される(例えば図2に示されるステップ202)。スプレッドシートは、様々な計算を行い、色度を成分波長帯域に分割し、反復計算を行う。まず、初期重み付け色度と測定された色度との間で収束が施される(例えばステップ206)。次いで、測定された色度と目標色度との間で収束が施される(例えばステップ208)。その結果として得られる出力は、製品またはランプから所望の色度を得るために蛍光体の混合体に加えられる各蛍光体のグラム単位での質量である(例えばステップ210)。
【0014】
特定の実施形態をより詳細に説明し、図1を概して参照すると、本発明は、2つ、3つ、またはそれよりも多い物質の所望の混合物を得る方法を提供することができる。物質は、通常、ある(所定の)比率で混合され、所望の混合物は、通常、所望の混合物中の物質の比率によって影響を及ぼされる少なくとも1つの性質(例えば色または色度)を有する。所望の混合物は、その性質(例えば色度)に関する所望の範囲をもつ場合がある。例示実施形態において、方法は、物質を混合して作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、作業混合物を用いてプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、プロトタイプの性質を測定するステップ(例えばステップ114)と、プロトタイプの性質を所望の範囲と比較するステップ(例えばステップ116)と、物質の比率の調節量を計算するステップ(例えばステップ118)と、プロトタイプの性質が所望の範囲に入るまでこれらのステップ(例えばステップ110、112、114、116、および118)を繰り返すステップとを含む。
【0015】
性質(例えば色度)は、例えば2つの座標を備えることができ、各座標が、物質の比率によって影響を及ぼされる場合がある。そのような実施形態において、所望の範囲が、各座標に関する範囲または部分範囲(所望の部分範囲)を含むことができる。例えば、性質を色にして、座標を色度座標にすることもできる。
【0016】
計算ステップ(例えばステップ118)は、コンピュータまたはプロセッサを使用することを含むことができ、また、スプレッドシート・プログラム(例えば図3〜図46に示される)を、使用することができる。計算ステップ(例えばステップ118)は、性質を成分帯域(例えば波長帯域)に分割するステップを含むことができ、かつ各帯域に対して計算を行うステップを含むことができ、反復計算を行うステップを含むこともできる。多くの実施形態で、所望の範囲は、性質に関する目標値または理想値を含む。そのような実施形態において、計算ステップ(例えばステップ118)は、測定された性質と目標との間で収束を施すステップを含むことができる。多くの実施形態が、作業混合物に追加する物質の量を求めるステップ(例えばステップ118において)と、その量を作業混合物に追加するステップ(例えばステップ110において)と、物質を混合して(例えばステップ110)、(例えばステップ112で新たなプロトタイプを準備するために使用する)わずかに異なる(通常は改善された)作業混合物を生成するステップと含む。
【0017】
引き続き図1を参照すると、本発明はまた、所望の範囲内の色を得るのに適した組合せを求めるための方法を提供する。この第2の主要な例示実施形態は、通常、色源の量を計算するステップ(例えばステップ108)と、色源を組み合わせるステップ(例えばステップ110)と、プロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、プロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、プロトタイプ(例えばランプ)の色度が所望の範囲内にあるかどうか判定するステップ(例えばステップ116)と、プロトタイプの色度が所望の範囲に入るまで上述したステップ(例えばステップ118、110、112、114、および116)を繰り返すステップとを含む。プロトタイプは、3つの色源(例えば蛍光体または異なる色のLED)を有することができる。
【0018】
ここでも、計算ステップ(例えばステップ108および118)は、場合によってはスプレッドシート・プログラムを備えるコンピュータまたはプロセッサを使用することを含むことができ、アビオニクス適用例を含めた様々な適用例でのバックライト用の液晶ディスプレイまたはランプを製造するステップ(例えばステップ120)を含むことができる。計算ステップ(例えばステップ118)は、色源の調節量(例えば1つまたは複数の蛍光体の量)を求めるステップと、(前もって組み合わされている)量の色源(例えば蛍光体)に調節量を加えるステップとを含むことができる。また、この例示実施形態での計算ステップ(例えばステップ118)は、色度を成分波長帯域に分割するステップを含むことができ、各波長帯域を全て、実質的に同じ幅にすることができ、少なくとも1ナノメートルの幅であって、3ナノメートル以下の幅にすることができる。この例示実施形態での計算ステップ(例えばステップ118)は、反復計算を行うステップを含むことができ、測定された性質と目標との間で収束を施す技法を利用することができる。
【0019】
本明細書の他の部分で説明するように、例示する例示実施形態において、波長帯域は、全て2ナノメートルの幅である。
【0020】
本発明と本発明を様々な例示実施形態で使用する手法とをさらに詳細に見ると、図1は、色混合のための本発明の一実施形態のステップを達成する方法を例示するフローチャートである。例として、図1は、例えば蛍光ランプの製造に関する、蛍光体を表す。しかし、本発明は、他の物質、光源などを混合するために使用することもできる。例えば、アビオニクス計器は、しばしば蛍光ランプ、例えば蛇行または湾曲する蛍光ランプでバックライトされるが、多くの(例えば数百の)赤色、緑色、および青色LEDを使用することもでき、生成された光がブレンドされて、正しい全体的な色または色度を生成する。そのような状況では、本発明を使用して、3色のLEDの適当な混合体を選択することができる。(蛍光体の質量ではなく)LEDの赤色、緑色、および青色スペクトル特性が、入力され、出力は、追加または使用される各色LEDの数となる。別の適用例は、陰極線管(CRT)用の蛍光体を選択することである。他の適用例は、アビオニクス適用例以外にも広がっている。
【0021】
図1に示されるステップを再び参照すると、ランプ用の蛍光体の例として、例示される最初の2つのステップは、所望の色度を求めるステップ(ステップ102)と、必要な蛍光体混合体の所望の量を求めるステップ(ステップ104)とである。(ステップ102に関する)所望の色度は、製造される製品に関して、例えば、AMLCDアビオニクス適用例のための蛍光ランプの製造に関して指定される範囲にすることができる。(例えばステップ104における)蛍光体の量は、例えば質量または体積で指定することができる。所望の色度を求めるステップ、及び、生成される蛍光体混合体の所望の量を求めるステップ(それぞれステップ102および104)は、手近の環境に依存して、いずれかの順序で達成することができる。(ステップ104に関する)蛍光体混合体の量は、通常、製造すべき製品の数(例えばランプの数)、各製品に必要な蛍光体混合体の量、製品が製造されるときに通常は浪費される蛍光体混合体の量などによって決まる。このステップは、蛍光体以外の他の物質でも同様のものにすることができる。
【0022】
所望の色度が求められると(ステップ102)、各物質(例えば蛍光体)の比率を、当技術分野で知られている方法を使用して計算する、または求めることができる(ステップ106)。そのような方法は、単純に、同様の適用例に関して前のバッチで正常に使用された同じ比率を使用することを含むこともできる。生成される蛍光体混合体の所望の量を求めるステップ(ステップ104)、及び、所望の色度を得るために各蛍光体の比率を計算するステップ(ステップ106)は、通常、所望の色度を得るために各蛍光体の比率を計算するステップ(ステップ106)の前に所望の色度を求めるステップ(ステップ102)が完了している限り、いずれの順序で完了してもよい。各蛍光体の比率が求められ(ステップ106)、さらに、蛍光体混合体の量が求められる(ステップ104)と、一般に、質量または体積で各蛍光体の量を計算することができる(ステップ108)。次いで、これらの量の蛍光体または他の物質が混合される(ステップ110)。すなわち、蛍光体が、ある比率で混合されて、作業混合物を生成する。次いで、プロトタイプ製品(例えばランプ)を、この作業混合物を使用して製造することができる(ステップ112)。本明細書で使用するとき、用語「プロトタイプ」は、物質のこの作業混合物またはバッチ(例えば蛍光体混合体)を用いて作成される最初の製品の1つであり、また、そのバッチが受け入れられるかどうかを最低限求めるために使用されるものであることを意味する。次いで、例えば測色計を用いてプロトタイプの色度が測定され(ステップ114)、(例えばステップ102からの)製品に関する所望の範囲又は必要な範囲と比較される(決定ステップ116で)。色度を測定する前に、プロトタイプを、エージングをシミュレートするプロセスに通すことが必要である、または望ましい場合がある。
【0023】
(決定ステップ116で求められる際に)プロトタイプの色度が、所望の範囲又は必要な範囲内にある場合、蛍光体混合体を使用して、製品の(例えば多数の)コピー(例えばAMLCDアビオニクス適用例のための多くのランプ)を製造することができ(ステップ120)、これらの全ては、(例えばステップ112の)プロトタイプとほぼ同じ色度を有すると考えられる。しかし、精密な色度が必要な適用例(例えば、AMLCDアビオニクス適用例)のための蛍光ランプの製造では、最初の反復プロトタイプの色度は、通常、必要な範囲内にない。(決定ステップ116で求められる際に)色度が、所望の範囲又は必要な範囲内にない場合、蛍光体の量に対する必要な調節量が、計算される(ステップ118)。蛍光体の量に対する調節量(ステップ118における)は、コンピュータ、例えばスプレッドシートを用いて計算することができ、その例示実施形態を本明細書で説明する。(ステップ118で)調節量が計算されると、調節量を元の混合体に追加して、混ぜ合わせることができ(ステップ110を繰り返す)、別のプロトタイプを製造することができ(ステップ112)、新たなプロトタイプの色度を測定することができる(ステップ114)。多くの適用例において、このとき、(決定ステップ116で求められる際に)色度が所望の範囲に入り、その蛍光体混合体を使用して、さらなる製品(例えばランプ)を製造する(ステップ120)。しかし、一方で、(決定ステップ116でわかるように)色度が依然として所望の範囲内にない場合、蛍光体量に対する調節量のさらなる反復を計算することができる(ステップ118)。このプロセス(ステップ118、110、112、114、および116)は、所望の色度を得るのに必要な回数繰り返すことができる。しかし、通常は、そのような反復をあまり必要としない。
【0024】
今説明したステップのこの手順は、計算を行わずに、当業者が通常、蛍光体量に対する調節量を直感的に又は経験的に求めていた従来技術とは異なる。本発明は、通常、反復をあまり必要とせず、プロトタイプに関する費用を要する準備または色度試験を必要とせず、使用者の側の技能をあまり必要としない。
【0025】
図2〜図46に視点を移すと、本発明はまた、例示実施形態として本明細書に含まれるように、図1の蛍光体量の必要な調節量(ステップ118)を計算するためのソフトウェア・ツールを提供する。他の生じ得る用途に加えて、このソフトウェア・ツールは、光学機器の知識をほとんど又は全く持たないランプ(または他の製品)の製造者が、指定の色目標に見合うように3蛍光体ランプの色混合に必須のパラメータ(以下に述べる)を入力することができるようにする。これらの入力は、まず、(色を測定するために使用される測色計を含めたシステム全体の変化を考慮するように)ソフトウェア・ツールを較正するために使用され、次いで、所望の色に見合うようにするのに相対RGB蛍光体重み付けに必要なオフセットを得るために使用されることができる。
【0026】
そのツールは、スプレッドシートまたはスプレッドシートソフトウェア(例えば、MICROSOFT EXCEL)を通常備え、好ましくはSOLVERアドオンを備えるコンピュータ(例えば、PC)内で、実行され又はプログラムされることができる。通常、ハードコード値、例えば、蛍光体スペクトルに関する値(または他の技術に関する類似の相当値)、(スペクトルを色度座標に変換するのに必要な)三刺激値、その変換を達成するための公式などが存在するであろう。ユーザは、まず正規化を達成し、次いで調節量計算を達成するためのボタンを付けることができる。そのようなスプレッドシートを、本発明の例示実施形態として本明細書で説明する。
【0027】
一般に、ソフトウェア・ツールは、4つの入力を使用することができ、これらは、通常、ツールの動作前にスプレッドシートに入力され、必ずしも本明細書で説明する順序で、入力される必要はない。第1に、ソフトウェア・ツールは、例えば400nm〜700nmで2nmの分解能である場合がある、3色発光要素(例えば3色蛍光体混合体)のスペクトル特性の入力を有することができる。第2に、ソフトウェア・ツールは、3色要素の絶対重み付け(例えばLEDの場合、蛍光体のグラム質量または要素の数)、あるいは所望の分解能に対する(例えば最も近い1グラムに対する)、例えば各蛍光体の相対重み付けを入力することができる。相対重み付けは、通常、合計で100%となる。第3に、ソフトウェア・ツールは、通常はu’v’座標(単位なし)での(例えば0.001分解能に対する)、最初の反復(プロトタイプ)のランプに関して測定された放出色度の入力を有することができる。第4に、ソフトウェア・ツールは、やはり通常はu’v’座標での(例えば0.001分解能に対する)、目標放出色度の入力を有することができる。測定色度及び目標色度の双方は、好ましくは、共通の環境および電子ドライブ条件下で、最終製品(例えば、蛍光ランプバックライト、LEDアレイなど)内で達成または評価すべきである。ツールは、各蛍光体のスペクトル入力を各蛍光体の相対重み付けと共に組み込んで、計算された色目標を得ることができ、これを、次いで、測定色度として入力された値に対して正規化することができる(この正規化は、例えば、測定機器によって導入される誤差を考慮する)。次いで、ツールは、使用者に、測定された色から目標の色まで3色混合物を移すのに必要な各蛍光体の量の調節量を計算させるようにすることができる。ツールは、正規化された値および調節量の反復計算を使用することができる。反復計算に関する収束基準は、0.001%とすることができる。収束測定基準は、通常、u’v’色度座標であり、また、収束に関する状態は、3色重み付けを各要素のスペクトル内容と重畳し、次に、三刺激値X−bar、Y−bar、およびZ−barの既知の値によってスペクトル出力をu’v’色度座標に変換することにより、各計算後に、試験することができる。
【0028】
図2は、例えば、ランプを製造するために、1回反復するための、本発明のスプレッドシート実施形態を生成する例示方法を使用するためのステップを例示するフローチャートである。例示実施形態スプレッドシートのさらなる説明において、図3〜図18は、例示実施形態スプレッドシートの数値のいくつかを示すスクリーンショットまたはプリントアウトである。EXCEL内でブースタ・ツールを利用してユーザが見るものが、本質的に例示されている。しかし、ユーザは、右下隅に、ツールの正規化を可能にするボタンと、ツールの計算を可能にするボタンとの2つのボタンも見る。これらのボタンはどちらも、以下で詳細に説明するマクロにつながれている。図3〜図18は、図3を左上に、図4を図3の下に、図5を図3の右に、図6〜図12を図4の下に順に、及び、図13〜図18を図6〜図12の右に順に置くことで、組み立てることができる。図3〜図18は、入力されたデータの一例に関して、各セルに対して入力された又は計算された値を示す。図4および図5はグラフを示す。
【0029】
図19〜図46は、本発明の例示実施形態を示す図3〜図18に示されるスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。図19〜図46は、図19を左上に、図20を図19の右に、及び、図21をさらに右に置くことで、組み立てることができる。図22が図19の下にあり、図23が図22の下にあり、図24が図23の下にあり、図25が図24の下にあり、図26が図25の下にあり、図27が図26の下にあり、図28が図27の下にある。図29は、図22の右に適切に位置し、図30が図29の下にあり、図31が図30の下にあり、図32が図31の下にあり、図33が図32の下にあり、図34が図33の下にある。図35は、図29の右に適切に位置し、図36が図35の下にあり、図37が図36の下にあり、図38が図37の下にあり、図39が図38の下にあり、図40が図39の下にある。図41は、図35の右に位置し、図42が図41の下にあり、図43が図42の下にあり、図44が図43の下にあり、図45が図44の下にあり、図46が図45の下にある。これらの図は、一体となってスプレッドシート全体を示し、スプレッドシートの各セルに関する公式、または入力された或いは計算された値を示す。
【0030】
再び図2を参照すると、例示実施形態において、最初の反復のプロトタイプ(例えばランプ)に関する、測定された色度および開始蛍光体重量が入力される(ステップ202)。これは、本質的には、図1にどちらも示される、ステップ114の色度測定値、及び、ステップ108で計算されるデータである。測定された色度u’およびv’は、それぞれ、図3および図19に示されるセルC12およびD12に入力される。開始蛍光体重量または開始配合は、やはり図3および図19に示されるように、それぞれ、赤色、緑色、および青色蛍光体に関してセルF5、F6、およびF7に入力される。ステップ204は、製品に関する所望の色または色度目標u’およびv’を入力するものであり、これが、図3および図19のセルに入力される。これらの値は、本質的に、図1のステップ102からの所望の色度である。所望の色度は、例えば、特定の白い色相または白色点であってよい。本発明の例示実施形態において、入力データを受け取るセル(例えばセルC12、D12、F5、F6、F7、C13、およびD13)は、スプレッドシート上で白く(陰が付いていない)、これらのセルに入力データが必要であることをユーザに示す。ステップ206は、「正規化」ボタン(右下隅にある上述したボタンの1つ)を押して、開始蛍光体重量または質量(セルF5、F6、およびF7)を、開始測定色度(セルC12およびD12)と合わせることである。とりわけ、「正規化」機能は、色度を測定するために使用される計器の任意の変更を補償又は考慮する。ステップ208は、「調節量計算」ボタン(右下隅にある上述したボタンのもう一方)を押して、所望の色度に見合うように、赤色、緑色、および青色の蛍光体重量の変更を得ることである。蛍光体重量の推奨される変更、または、必要とされる調節量は、図3および図19に示されるように、セルD5、D6、およびD7に現れる。ステップ210での蛍光体重量の推奨される変更は、本質的に、図1のステップ118での蛍光体量の必要な調節量である。ステップ210は、(それぞれ)赤色、緑色、および青色蛍光体に関する「必要な調節量」列(セルD5、D6、およびD7)からの推奨を読み取ることである。追加すべき各蛍光体の質量またはグラム数が例示実施形態に示されており、しかし蛍光体の相対量を示す他の方法も使用することができる。
【0031】
次に、例示実施形態スプレッドシートに目を向け、図6〜図11および図22〜図27を参照すると、D列40〜190行のセルが、それぞれ対応する行(40〜190)に関する波長を示す。これらの波長は、行40の400nmから始まり、行190での700nmまで、行当たり2nmずつ増加する。したがって、各行40〜190が、各帯域が幅2nmの波長帯域に対応する。したがって、スプレッドシートが、各2nmの波長帯域に対して計算を行い、重み付けは、通常、各色要素に関する範囲(例えば400〜700nm)内で全ての波長帯域に均等に加えられる。波長帯域の他の幅(例えば1または3ナノメートルの幅、またはその間の値)を使用することもできる。
【0032】
各蛍光体は、通常、スプレッドシート内にハードコード又は入力されている既知のスペクトル特性を有する。したがって、D列の各波長または波長範囲に関して、特定の赤色、緑色、および青色蛍光体の対応する特性または性質は、図6〜図11および図22〜図27に示されるように、それぞれ、E、F、およびG列の40〜190行にハードコードされる。これらのハードコード値は、通常、使用される蛍光体材料、または他の技術に関する類似の相当物に、ユニークである。これらの値は、蛍光体を使用するランプを製造する例示実施形態において、赤色蛍光体のみを備えるランプを構成し、青色蛍光体のみを備えるランプを構成し、かつ緑色蛍光体のみを備えるランプを構成することによって、求めることができる。これらの単一蛍光体ランプのそれぞれからの色度測定値を使用して、それぞれ、E、F、およびG列40〜190行に入力される値を求めることができる。しかし、そのようなプロセスは、通常、蛍光体を用いて後で作成される混合体(作業混合物)のバッチの数にかかわらず、各蛍光体に関して1回行うだけでよい。
【0033】
図6〜図11および図22〜図27に示されるA、B、およびC列40〜190行は、「ランプ色計算」とラベル付けされた値を含む(36行のラベルを参照のこと)。これらの計算値(例えば図3に示される)は、D列に示される波長または波長帯域に対応し、例えば図22〜図27の40〜190行に示される公式を用いて計算された中間値である。A、B、およびC列40〜190行の計算値は、他の値を紹介した後に、以下でより詳細に論じる。
【0034】
図13〜図18および図29〜図34に示されるH、I、J、およびK列40〜190行は、「混合物のスペクトル放出」とラベル付けされた値を含む(36行のラベルを参照のこと)。これらの計算値(例えば図13に示される)も、D列に示される波長に対応し、例えば図29〜図34の40〜190行に示される公式を用いて計算される。H、I、およびJ列の赤色、緑色、および青色値は、単に、E、F、およびG列からの蛍光体の性質に、E列5〜7行の配合パーセント(図1のステップ106からの各蛍光体の比率)を掛けた値である。K列の白色値は、単に、H、I、およびJ列の値の和である。
【0035】
引き続き図13〜図18および図29〜図34を参照すると、M、N、O、およびP列40〜190行は、「正規化されたグラフに関するスペクトル放出」とラベル付けされた値を含む(36行および37行のラベルを参照のこと)。これらの計算値(例えば図13に示される)も、D列に示される(かつ同様にL列に示される)波長に対応し、例えば図29〜図34の40〜190行に示される公式を用いて計算される。M〜P列の赤色、緑色、青色、および白色値(そのようにラベル付けされてはいない)は、単に、H〜K列からの「混合物のスペクトル放出」値を、H〜K列40〜190行で見られる最大値で割った値である。したがって、M〜P列40〜190行での最大値は、1である。K列の白色値は、単に、H、I、およびJ列の値の和である。
【0036】
図41〜図46に示されるように、Q、R、およびS列40〜190行が、「X−BAR」、「Y−BAR」、および「Z−BAR」とラベル付けされた三刺激値を含む(図41の36行のラベルを参照のこと)。三刺激値は、スペクトルを色度座標u’およびv’に変換するために使用される三原色(赤色、緑色、および青色)のスペクトル表示であるハードコード値である。したがって、セルA40〜S190で、ツールまたはスプレッドシートが、スペクトルに厳密に作用している。ただし、値「X−BAR」、「Y−BAR」、および「Z−BAR」が、スペクトル内容からu’v’色度空間に変換するために使用される(当技術分野でよく知られている)。
【0037】
例えば図3および図19に示されるA、B、およびC列40〜190行の「ランプ色計算」値に再び戻ると、これらの値は、Q、R、およびS列40〜190行の三刺激値「X−BAR」、「Y−BAR」、および「Z−BAR」に、K列の同じ行の白色「混合物のスペクトル放出」を掛けた値である。例えば図22〜図27の40〜190行に示される公式を参照されたい。次に図12および28に移ると、A、B、およびC列40〜190行の「ランプ色計算」値が、各列に関して加算され、192行のセルA192、B192、およびC192で2倍される。図28のこれらのセルの公式を参照されたい。次いで、これらの値が、それぞれ、X、Y、およびZに関してセルB195、B196、およびB197に転記される。次いで、xおよびyは、図28に示される公式で、すなわち、xをX/(X+Y+Z)とし、yをY/(X+Y+Z)として、それぞれ、セルB199およびB200で計算される。これらの値から、u’およびv’の値は、図28に示される公式で、すなわち、u’を4x/(3+12y−2x)とし、v’を9y(3+12y−2x)として、それぞれ、セルB202およびB203で計算される。参照および完全性のために、3色混合物の輝度又は結果として得られる明度Lも、計算された色度に基づいて、セルB205で計算される。具体的には、L=Y(683)(0.2919)である。
【0038】
図3および図19に示されるセルB5〜C7は、本質的に、「正規化」計算に関する格納セルであり、計算中、元の蛍光体質量または重量およびスペクトル内容が三刺激値と重畳され、「あるべき」色度を計算する。これらの重量は、格納され(計算された色度と測定された色度の間の収束が達成された後には使用されないので、本質的に一時的に)、再び使用されない。上述したように、図面に示されてはいないが、ツールは、通常、クロマ仕様のグラフのすぐ下(おおよそセル123および126の近傍)に、「正規化」および「調節量計算」ボタンを有し、これらは、本明細書で説明する最適化/収束計算を実行するようにプログラムされている。
【0039】
「正規化」ボタンは、3色要素の相対重み付けの対応する色度(u’v’)を、測定された背景照明の色度と同期させるように意図された反復計算を開始して実施する。このボタンは、以下の反復計算を開始する。まず、各色要素の相対重み付けが、パラメータ化される。次いで、SOLVERが、パラメータ化された色重み付けに対して最適化ルーチンを実行して、初期重み付け色度(初期重量およびスペクトル内容に基づく)と測定色度との間で収束を施す。初期要素重量は、測定色度入力を用いた収束が達成されるまで変化し、次いで、計算された重量は、「調節量計算」計算に関する開始点としてスプレッドシートに格納される。
【0040】
「調節量計算」ボタンは、測定色度と入力目標色度との収束を施すように意図された反復計算を開始して実施する。このボタンは、以下の反復計算を開始する。第1に、各色要素の相対重み付けがパラメータ化される。第2に、SOLVERが、パラメータ化された色重み付けに最適化ルーチンを実行して、測定色度と目標色度との間で収束を施す。要素重量は、目標色度を用いた収束が達成されるまで変えられる。次いで、最後に、各色要素に関する開始重量と終了重量との差が計算され、スプレッドシートに表示される(例えばセルC5〜C7の「必要な調節量」として)。
【0041】
「正規化」または「調節量計算」ボタンが使用されるとき、SOLVER最適化は、以下の同時に適用される制約の下で行われる。第1に、3色要素重み付けの和が最小限に抑えられる(各色への追加が制限なく増加するのを防止するため)。第2に、各要素に関する初期重量が、最小制約として設定される(任意の要素に関する最終重量が初期重量よりも小さくなり、物理的に可能でない場合がある材料の除去を推奨するのを防止するため)。第3に、開始色度値と終了色度値との間の収束基準は、u’v’座標で0.001分解能で生じる。すなわち、収束基準(初期および最終クロマ値が0.001%の範囲内にある)に到達するまで反復が行われる。SOLVER最適化は、「正規化」または「調節量計算」ボタンが使用されるときに実行され、唯一の違いは、初期色度と最終色度である。「正規化」ボタンは、初期として「計算ランプクロマ目標」(それぞれセルB202およびB203と同じ値を含むセルC11およびD11)を表し、最終目標として「ランプ測定値」(セルC12およびD12)入力値を表す。逆に、「調節量計算」ボタンは、初期目標として「ランプ測定値」(セルC12およびD12)入力値を表し、最終目標として「所望の色度」(セルC13およびD13)入力値を表す。
【0042】
セルR5とX31との間の情報が、図4および図5に最も良く示されるグラフを生み出す。図5に示されるグラフを生成するために使用される公式は、主に図20で見ることができる。この情報は、目標色度(セルU5およびU6によって表されるu’v’座標)および仕様円半径(例えば様々なアビオニクス要件に関して通常は事前定義されているセルU7)をグラフ化する。図5を参照すると、中心の白色ドットが、理想的な色度を表し、大きな円が、色度の所望の範囲又は必要な範囲を表し、黒色ドットが、例えばプロトタイプの測定された色度を表す。図4のグラフは、通常は、測定された色度と所望の色度との両方の波長の関数として放出を示す。
【0043】
本発明の他の変形形態および修正形態が、当業者に明らかであり、そのような変形形態および修正形態を網羅することが頭記の特許請求の範囲の意図である。上述した特定の値および構成を変えることができ、それらの値および構成は、本発明の特定の実施形態を例示するために引用したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。本発明の使用は、高精度混合を達成するためのシステムまたは方法の原理、表現に従っている限り、様々な特性を有する構成要素を含むことができるように企図されている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】高精度色混合を実施するためのステップを例示するフローチャートである。
【図2】蛍光体の量に対する調節量を計算するために本発明の1つのスプレッドシート実施形態を使用するためのステップを例示するフローチャートである。
【図3】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図4】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図5】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図6】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図7】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図8】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図9】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図10】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図11】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図12】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図13】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図14】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図15】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図16】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図17】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図18】本発明の例示実施形態を例示するスプレッドシートの数値を示すプリントアウトである。
【図19】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図20】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図21】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図22】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図23】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図24】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図25】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図26】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図27】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図28】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図29】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図30】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図31】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図32】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図33】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図34】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図35】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図36】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図37】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図38】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図39】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図40】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図41】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図42】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図43】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図44】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図45】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
【図46】本発明の例示実施形態を例示する、図3〜図18に示すスプレッドシートのセルのいくつかに関する公式を示すプリントアウトである。
Claims (36)
- 少なくとも2つの物質の所望の混合物を得る方法であって、前記物質が、ある比率で混合され、前記所望の混合物が、所望の混合物中の物質の前記比率によって影響を及ぼされる少なくとも1つの性質を有し、前記所望の混合物が、前記性質に関する所望の範囲を有し、該方法は、
前記物質を混合して作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、
前記作業混合物を用いてプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記プロトタイプの性質を測定するステップ(例えばステップ114)と、
前記プロトタイプの前記性質を前記所望の範囲と比較するステップ(例えばステップ116)と、
前記物質の前記比率の調節量を計算するステップ(例えばステップ118)と、
前記プロトタイプの前記性質が前記所望の範囲に入るまで上述したステップ(例えばステップ110、112、114、116、および118)を繰り返すステップと、
を含む方法。 - 請求項1に記載の方法であって、前記性質が、色を備える、方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記所望の混合物が、少なくとも3つの物質を備える、方法。
- 請求項3に記載の方法であって、
前記性質が、少なくとも2つの座標を備え、
各座標が、前記物質の前記比率によって影響を及ぼされ、
前記所望の範囲が、各座標に関する所望の部分範囲を有する、方法。 - 請求項4に記載の方法であって、
前記性質が、色を備え、
前記座標が、色度座標である、方法。 - 請求項1に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、コンピュータを使用することを含む、方法。
- 請求項6に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、(例えば図3〜図46に示されるように)スプレッドシート・プログラムを使用することを含む、方法。
- 請求項6に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、
前記性質を成分帯域に分割するステップと、
各帯域に対して計算を行うステップと、
を含む、方法。 - 請求項6に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、反復計算を行うステップを含む、方法。
- 請求項9に記載の方法であって、
前記所望の範囲が、目標を有し、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、前記測定された性質と前記目標との間で収束を施すステップを含む、方法。 - 請求項1に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、
前記作業混合物に追加するために前記物質の量を求めるステップを、
含み、
上述したステップ(例えばステップ110、112、114、116、および118)を繰り返す前記ステップが、
前記量を前記作業混合物に追加するステップと、
前記物質を混合して、わずかに異なる作業混合物を生成するステップと、
を含む、方法。 - 請求項11に記載の方法であって、
前記性質が、色を備え、
前記座標が、色度座標であり、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、パーソナル・コンピュータと、スプレッドシート・プログラムと、を使用することを含み、
前記物質が、蛍光体である、方法。 - 所望の範囲内の色を得るための適切な組合せを求める方法であって、該方法は、
色源の量を計算するステップ(例えばステップ108)と、
前記色源を組み合わせるステップ(例えばステップ110)と、
プロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記プロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、
前記プロトタイプの前記色度が前記所望の範囲内にあるかどうか判定するステップ(例えばステップ116)と、
前記プロトタイプの前記色度が前記所望の範囲に入るまで上述したステップ(例えばステップ118、110、112、114、および116)を繰り返すステップと、
を含む方法。 - 請求項13に記載の方法であって、前記プロトタイプが、少なくとも3つの色源を備える、方法。
- 請求項13に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ108および118)が、コンピュータと、スプレッドシート・プログラムと、を使用することを含む、方法。
- 請求項13に記載の方法であって、前記色源が、蛍光体である、方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記プロトタイプが、ランプである、方法。
- 請求項17に記載の方法であって、該方法はさらに、
液晶ディスプレイを製造するステップ(例えばステップ120)を、
含む方法。 - 請求項13に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、前記色源の調節量を求めるステップを含み、
上述したステップ(例えばステップ118、110、112、114、および116)を繰り返す前記ステップが、前記量の色源に前記調節量を加えるステップを含む、方法。 - 請求項19に記載の方法であって、前記色源が、蛍光体である、方法。
- 請求項20に記載の方法であって、該方法はさらに、
アビオニクス適用例でのバックライト用のランプを製造するステップ(例えばステップ120)を、
含む方法。 - 請求項13に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、前記色度を成分波長帯域に分割するステップを含む、方法。
- 請求項22に記載の方法であって、前記波長帯域が、それぞれ、実質的に同じ幅である、方法。
- 請求項23に記載の方法であって、前記波長帯域が、それぞれ、少なくとも1ナノメートルの幅であり、かつ3ナノメートル以下の幅である、方法。
- 請求項13に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、反復計算を行うステップを含む、方法。
- 請求項25に記載の方法であって、
前記所望の範囲が、目標を有し、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、前記測定された性質と前記目標との間で収束を施すステップを含む、方法。 - 所望の範囲内の色度を生成する蛍光ランプを製造するための蛍光体の適切な混合を求めるためのコンピュータ実施方法であって、該方法は、
前記所望の色度を得るために各蛍光体の前記比率を計算するステップ(例えばステップ108)と、
前記蛍光体を混合して、第1の作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、
前記第1の作業混合物を使用して第1のプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記第1のプロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、
コンピュータを使用して、蛍光体量の第1の調節量を計算するステップ(例えばステップ118)と、
蛍光体量の前記第1の調節量を前記第1の作業混合物に追加して、第2の作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、
前記第2の作業混合物を使用して第2のプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記第2のプロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、
を含む方法。 - 請求項27に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、
関連スペクトルを波長帯域に分割するステップと、
各波長帯域に対して計算を行うステップと、
を含む、方法。 - 請求項28に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、使用される蛍光体に特に関連するハードコード値を備える、方法。 - 請求項29に記載の方法であって、
前記ハードコード値が、実質的に純粋な蛍光体のそれぞれを用いて単一蛍光体ランプを構成し(例えばステップ112でのプロトタイプの準備に類似する)、(例えばステップ114と同様に)各単一蛍光体ランプの色度を測定することによって、経験的に求められる、方法。 - 請求項27に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、三刺激値を使用して計算を行うステップを含む、方法。
- 請求項27に記載の方法であって、計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、収束が達成されるまで反復計算を行うステップを含む、方法。
- 請求項27に記載の方法であって、該方法はさらに、
コンピュータを使用して、蛍光体量の第2の調節量を計算するステップ(例えばステップ118)と
蛍光体量の前記第2の調節量を前記第2の作業混合物に追加して、第3の作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、
前記第3の作業混合物を使用して、第3のプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記第3のプロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、
を含む方法。 - 請求項33に記載の方法であって、
計算する前記ステップ(例えばステップ118)が、
関連スペクトルを、少なくとも10個の波長帯域に分割し、各波長帯域に対して計算を行うステップを、
含み、
前記計算がさらに、
使用される蛍光体にユニークなハードコード値と、
三刺激値を使用して計算を行うステップと、
収束が達成されるまで反復計算を行うステップと、
を備える、方法。 - 請求項33に記載の方法であって、該方法はさらに、
アビオニクス適用例に関するアクティブ・マトリクス液晶ディスプレイを製造するステップ(例えばステップ120)を、
含む方法。 - 請求項33に記載の方法であって、該方法はさらに、
前記コンピュータを使用して、蛍光体量の第3の調節量を計算するステップ(例えばステップ118)と、
蛍光体量の前記第3の調節量を前記第3の作業混合物に追加して、第4の作業混合物を生成するステップ(例えばステップ110)と、
前記第4の作業混合物を使用して第4のプロトタイプを準備するステップ(例えばステップ112)と、
前記第4のプロトタイプの色度を測定するステップ(例えばステップ114)と、
を含む方法。
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