JP2004526626A - 原動機付き車両シート - Google Patents

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Abstract

【課題】
【解決手段】本発明は、シート・フレーム、該シート・フレームに旋回自在に取り付けられたシートバック、前記シート・フレームを前記シートの先行して設定された長手方向位置に固定する固定装置(120)、前記固定装置を解除する起動要素、前記起動要素に作用して前記シートバックがシート面に向かって傾斜させられた際に前記固定装置を解除する結合機構、メモリ装置、前記メモリ位置が前記シートの長手方向において設定され得るように為す前記メモリ装置の設定手段(105)、設定されたメモリ位置をロックする前記メモリ装置のロッキング装置(104,107)、並びに、前記ロッキング装置が前記シートバックと結合する仲介を果たす手段を含む原動機付き車両シートに関する。本発明に従えば、前記シートバックは前記固定装置(120)と結合されると共に前記ロッキング装置(104,107)と結合され、それによって前記メモリ位置としての役割を果たす前記シートの実際の長手方向位置は、前記シートバックが前記シート面に向かって前方へ傾斜させられた際に前記ロッキング装置(104,107)によって初期的にロックされて、前記固定装置(120)が続いて解除される。
【選択図】図1a

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は特許請求の範囲における請求項1のプリアンブルに従った原動機付き車両シートに関する。
【背景技術】
【0002】
こうした原動機付き車両シートは、例えば、シート・フレームと、該シート・フレーム上に設けられたシート面と、該シート・フレームに旋回自在に取り付けられ且つ該シート面に向かって前方へ傾斜させられ得る背凭れとを備える。
【0003】
この種のシートは原動機付き車両における前方シートとして使用され、その背凭れを前方へ折り畳むことで乗客が車両の後部に入ること或は物品を車両の後部に配置させることをより容易としている。2ドア車両において特に重要である付加的なイーズィー・エントリー(簡単乗車)機能は、もし背凭れを前方へ折り畳んだ後にシートを前方へ移動させることができれば達成される。このため、こうした車両シートは:
−シートの長手方向においてシートの長手方向位置を調節すべくシート・フレームを移動させることができる長手方向ガイドと;
−シート・フレームを先行して設定された長手方向位置にロックする固定装置と、
−固定装置を解除して、シート・フレームをシートの長手方向に移動可能と為す起動要素と;
−固定装置を、起動要素に作用してそれによって背凭れがシート面に向かって前方へ傾斜された際に固定装置を解除する背凭れと結合する結合機構と;
−メモリ装置であって、そのメモリ装置によってシート長手方向に移動中のシート・フレームがメモリ位置として規定された予め決定可能なシート長手方向位置で自動的に停止させられ得、それによって、シート・フレームと関連していると共にシート長手方向に移動可能である停止部がメモリ装置のカウンター停止部と係合すべく移動することから成るメモリ装置と;
−カウンター停止部の位置をシート長手方向に摺動することによってメモリ位置を設定可能とする、メモリ装置の調節手段と;
−設定されたメモリ位置をロックする、メモリ装置のためのロッキング装置と;
−メモリ位置を調節可能とするためにロッキング装置を解除するスイッチ手段と;
を有する。
【0004】
一方において特許文献1で知られるこの種のシートは、背凭れをシート面に向けて前方へ傾斜させた後、シート・フレームよって車両シート全体を前方へ摺動させる可能性を提供して、乗客に後部に乗り込ませることを可能としている(イーズィー・エントリー機能)。同時に、シートは次いで非常に簡単にそのオリジナルのシート長手方向位置に再び移動させることが可能であり、その条件としてはこのオリジナル・シート長手方向位置がこの目的のために設けられたメモリ装置によってメモリ位置として記憶されていればである。この場合、シートを摺動して戻す際、シート・フレームはメモリ位置に自動的に停止し、それによってシート・フレームと関連された停止部がメモリ装置のカウンター停止部と相互に作用する。
【特許文献1】
国際公開番号WO 00/55002
【0005】
シートバックの有効な位置によってここで意味されることは、シートバックが略水平なシート面に対して傾斜を有していることであり、人の背部がシート上に支持されることを可能としていることである。イーズィー・エントリー機能を具現化するために、シートはそうした有効な位置からシート面に向けて前方へ傾斜させなければならない。
【0006】
シート・フレームによって意味されること、シートの要素全てが長手方向ガイドによってシート長手方向へ移動可能であることであり、よって長手方向ガイド自体のパーツもシートの長手方向へ移動可能であることである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それ故に本発明の目的は冒頭で述べたタイプの車両シートを改善することである、より詳細にはシートバックを前方へ折り畳む際に実際のシート位置をメモリ位置として信頼性をもって記憶し、背凭れがその有効な位置に配置される際、即ち背凭れが立ち上がる際にその記憶されたメモリ位置に引き続き到来する点に関して、冒頭で述べたタイプの車両シートを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これは、特許請求の範囲の請求項1、請求項6、並びに、請求項27の特徴を伴った車両シートを提供することによって本発明に従って達成される。
【0009】
請求項1に従えば、背凭れは一方で固定装置に結合され、他方でロッキング装置に結合されて、背凭れがシート面に向かって傾斜させられる際、先ずそのロッキング装置によって、実際のシート長手方向位置がメモリ位置としてロックされ、それに応じて初めて固定装置が解除される。
【0010】
ここで確保されることは、イーズィー・エントリー機能を具現化する際、実際のシート位置からシート・フレームのシート長手方向への移動はその実際のシート位置が先行してメモリ位置として記憶された後にだけ可能であることである。
【0011】
本発明の好適実施例において、背凭れがシート面に向かって前方へ折り畳まれる際、起動要素に作用すると共に固定装置を解除する結合機構は、ロッキング装置が背凭れと結合する仲介を果たす手段と共に、多段作用ローディングを形成して、一方では固定装置に作用すると共に他方ではロッキング装置に作用して、少なくとも2段階でそれらを起動する。それによって、第1段階では、実際のシート長手方向位置がロッキング装置によってメモリ位置としてロックされ、第2段階では固定装置が解除され得る。
【0012】
本発明の変形例に従えば、結合機構は起動要素にのみ作用して、実際のシート長手方向位置がメモリ位置としてロッキング装置によってロックされた後、固定装置を解除する。
【0013】
他の変形例に従えば、結合機構は実際のシート長手方向位置がメモリ位置としてロッキング装置によってロックされる前に起動要素に作用して固定装置を解除し、そして、その固定装置の解除は実際のシート長手方向位置がロッキング装置によってメモリ位置としてロックされた後にだけアクティブとなる。
【0014】
シート長手方向ガイドの固定装置が解除される前に実際のシート長手方向位置がメモリ位置として先ずロックされ得るように為すメモリ装置を起動するための構成の形態は特許請求の範囲の請求項6の特徴によって特徴付けられる。
【0015】
これに従えば、フォローアが提供され、それが(好ましくはシート・フレーム上に)移動可能に取り付けられると共に、有効な位置に配置された背凭れを伴って該フォローアはロック要素によって位置−シート或はシート・フレームのメモリ位置−に保持され、その位置でメモリ装置に作用して、シート長手方向位置の調節によってメモリ位置はシート・フレームと一緒に調節され得、それによってフォローアは背凭れが前方へ傾斜される際に該フォローアをメモリ装置から上昇させるリセット・スプリングと好ましくは結合される。
【0016】
メモリ装置に作用している際にフォローアがそのロッキング装置を解除し、更にシートを移動する際にメモリ位置のリセットを可能としている。
【0017】
背凭れが前方へ傾斜される際にフォローアをメモリ装置から上昇させるために、背凭れを前方へ折り畳む際のロック要素がフォローアから遠ざけるように上昇させることによって該フォローアを解除する。メモリ装置及びそのロッキング装置がロック状態に為されて、背凭れが前方へ傾斜される際にイーズィー・エントリー機能の具現化の標的によって実際のシート位置はメモリ装置によって自動的に記憶される。
【0018】
図面と関連された実施例の以下の記載から明らかとなるように、この構成は、一方では、イーズィー・エントリー機能を提供するために設けられた構造的グループの非常に小型な構造を可能としている。他方では、単純な方法で確証可能なことは、メモリ位置に近づく際、−要件に依存して−シートはメモリ位置で選択的に停止させられるか、或は、該メモリ位置を越えて移動して、これを同時に設定することである。
【0019】
本発明の好適実施例において、背凭れが前方へ傾斜させる際、背凭れと結合されたシート長手方向ガイドの固定装置が解除される前にフォローアが前記メモリ装置から遠ざかるように上昇する。これによって確保されることは、固定装置の解除後のシート長手方向調節が始まる前に実際のシート位置がメモリ装置によって記憶されることである。
【0020】
これは達成されて、特に、背凭れをその有効位置から略第1角度領域辺りの前方へ折り畳む際にフォローアがメモリ装置から上昇し、そして背凭れを更に前方へ折り畳む際に固定装置が解除されることである。それによって上述した角度の絶対値は背凭れが有効位置において先行して有する傾斜に依存している。代替的には、2つの角度が垂直方向に対して(即ち、垂直方向に整列した背凭れに対して)規定され得る。各場合において決定的なことは、固定装置が解除されるまで前方へ折り畳む際に背凭れが旋回しなければならない角度は、フォローアがメモリ装置から上昇するまで背凭れが全体として前方へ折り畳まれなければならない角度よりも絶対的に大きいことである。
【0021】
本発明の一実施例に従えば、ロッキング要素はフォローアに向かって弾性的に予め張力が加えられ、それによってロッキング要素がフォローアに作用するプレストレスがフォローアと結合されたリセット・スプリングのリセット作用よりも大きい。これによって、ロッキング要素は、フォローアがメモリ装置に作用する位置でリセット・スプリングの作用に抗してフォローアを保持できて、これがアンロックされて、有効位置に配置された背凭れを伴ってメモリ位置からのシートの調節中、メモリ位置が新しく調節される。
【0022】
他方、ロッキング要素は背凭れと結合されなければならず、背凭れを前方へ折り畳む際、ロッキング要素はフォローアから上昇させられるように為す。特にボーデン・ケーブル等の牽引部材が使用され得て、ロッキング要素を背凭れと結合させる。
【0023】
ロッキング要素は、好ましくは旋回自在に取り付けられて、シート長手方向ガイドの固定装置を解除するための起動区分を同時に有するレバーに設けられる。
【0024】
次いでフォローアは、好ましくは長手方向変位自在に取り付けられて、メモリ装置に確動的に作用でき、(有効位置にある背凭れを伴って、即ち、解除されたメモリ装置を伴って)シート長手方向位置の調節中、メモリ位置の新設定を同時に起動するように設計されている。
【0025】
もしシートがそのメモリ位置の外側に配置されたならば、フォローアはそのメモリ装置からシート長手方向に離間されて、メモリ装置のロッキング装置がそのロック状態を容易に占有できる。このためロッキング装置は、好ましくは、ロック状態の方向に予め張力が加えられる。
【0026】
有効位置にある背凭れを伴ってメモリ位置に近づく際、フォローアは好ましくはメモリ装置に作用して、そのロッキング装置が解除されるように為す。これによって確保されることは、立ち上げられた背凭れを伴ってシートの調節中(即ち特に車両占有者が対応するシートに配置されている間)、メモリ位置は容易に再び設定され得ることである。
【0027】
逆に、背凭れが前方へ傾斜させられる際にリセット・スプリングの作用の下でフォローアはメモリ装置に作用しない位置に配置させられて、前方へ傾斜された背凭れを伴ってメモリ位置に近づく際(即ちイーズィー・エントリー機能を具現化する際)、シートはメモリ位置で停止させられて、そのイーズィー・エントリー機能を実行する前に存在するシート位置は自動的にもう一度見出せるように為す。
【0028】
メモリ位置への接近と背凭れが有効位置にある際のメモリ装置の解除とを促進するため、好ましくはメモリ装置は、メモリ装置へ近づく際のフォローアがアクティブ連結に入るように為すランプを有し、即ちフォローアが該ランプ上を摺動してメモリ位置になる。
【0029】
請求項27に従えば、(好ましくはシート・フレーム上を)移動自在に取り付けられた抑制部材が設けられ、それがシートのメモリ位置において且つ有効位置(起立している状態)に配置された背凭れを伴ってメモリ装置に作用して、そのロッキング装置が解除され、ランプが(シート長手方向においてロッキング装置と一緒に移動自在に)設けられ、それによって、有効位置にある背凭れを伴ってメモリ位置に近づく際に抑制部材がアクティブ連結に入り、それによって抑制部材はランプに沿って且つ該ランプ上を移動する。
【0030】
メモリ装置に作用する際の抑制部材はロッキング装置を解除すると共に、更にはフォローアとして役立ち、(立ち上がった背凭れを伴って)シートを変位する際にメモリ位置の新設定を可能とし、よって特にシートがそれに着座する車両占有者と一緒に移動させられる場合、シート長手方向位置を調節する。
【0031】
本発明に従って設けられたランプは、有効位置で立ち上がった背凭れを伴ってメモリ位置に近づく際、自動解除を可能とすると共に、もし必要であれば、メモリ装置のロッキング装置の連行を可能として、抑制部材がランプによってロッキング装置を作用する位置にゆっくりと移動させられて、これを解除させるように為す。その結果、立ち上がった背凭れを伴ってシートを変位する際、メモリ位置の自動的な新設定が行われ得る。
【0032】
特に本発明に従った解決策は、長手方向に変位自在であるが(変位の方向を横切って堅固に取り付けられた)非旋回抑制部材をロッキング装置を解除するために使用することを可能としている。好ましくはフォローアが直線、即ち(特にシート長手方向に直交する)垂直方向の車両軸線に沿って移動自在に取り付けられる。抑制部材はメモリ位置に近づく際にランプによってガイドされ得て、旋回が必要とされないように為す。
【0033】
抑制部材はメモリ位置に近づく際にランプ上を摺動するか、或は、ローラ若しくは車によって該ランプ上を移動させられるかの何れかが可能である。
【0034】
本発明の一実施例に従えば移動自在に取り付けられた抑制部材は、その移動方向においてスプリング弾性的に取り付けられて、(シート長手方向において傾斜させられた)そのランプにわたって移動できるように為す。代替的には、抑制部材が弾性車或はローラでランプに沿って移動させられることが提案可能である。
【0035】
メモリ装置のロッキング装置はシート長手方向において変位可能であると共にメモリ位置を同時に規定するロッキング・ユニットを有し、それによって該ロッキング・ユニットがシートの長手方向において連続的に配列された複数の戻り止め点を有する関連戻り止め装置を有し、該ロッキング・ユニットが戻り止め装置に対してロックされ得る。ロッキング・ユニット自体は、各種の異なる戻り止め点で戻り止め装置と係合できるキャッチ(獲得)要素を有する旋回自在に取り付けられたロッキング爪を含む。抑制部材はこのロッキング爪に作用して、このロッキング装置を解除する。
【0036】
この場合、好ましくはランプは、ロッキング・ユニットの旋回自在に取り付けられたロッキング爪上に形成されて、ランプにわたって移動する際、ロッキング爪は抑制部材によって段々と旋回させられて、ロッキング装置が解除されるように為す。それによってランプは、特に、フォローアがメモリ位置に近づく際にロッキング爪上を移動することを可能としている。
【0037】
それによってランプは、ロッキング爪の幅の一部のみにわたってシート長手方向を横切るように延在して、隣接する領域が停止部として動作できるように為す。
【0038】
本発明の更なる発展例において、停止部はロッキング装置上に設けられ、より詳細にはロッキング爪上に設けられ、メモリ位置に近づく際に(シート長手方向ガイドと連結された)シート・フレーム側の停止部と相互作用して、ロッキング装置の解除がシート・フレームがメモリ位置に到達するまで阻止されるように為す。
【0039】
抑制部材は、好ましくは、シートのメモリ位置において有効位置にある背凭れを伴ってメモリ装置に作用するフォローアとして同時に役立って、シート長手方向位置の調節の際、メモリ位置がシート・フレームと一緒に調節されるように為す。シートの変位の際にメモリ位置を調節するために、別体の追加的なフォローアは何等必要とされない。
【0040】
抑制部材は、背凭れが立ち上げられる際にロッキング要素によってロッキング装置を解除する位置に保持され得る共に、リセット装置、より詳細にはリセット・スプリングと結合され得て、背凭れが前方へ折り畳まれる際にメモリ装置からフォローアを上昇する。
【0041】
ロッキング・ユニットを有するロッキング装置であり、該ロッキング・ユニットが、シート長手方向を変位され得ると共にロック状態でメモリ位置を規定し、そして、戻り止め装置に対して当該ロッキング・ユニットがロックされるシート長手方向に連続的に配列された戻り止め点を含む戻り止めキャッチと関連されていることから成るロッキング・ユニットを有するロッキング装置と、ロッキング・ユニット上に旋回自在に取り付けられ且つ前記戻り止め点で戻り止め装置と係合できる戻り止め要素を具備するロッキング爪とによって、好ましくはフォローアがロッキング爪を介してメモリ装置に作用する。
【0042】
停止部は、背凭れがその有効位置に配置される際にフォローアが作用するロッキング爪に設けられ得て、シート長手方向位置を調節する際、ロッキング・ユニットが立ち上がった背凭れを伴って連行され得る。停止部はロッキング爪における窪みによっても形成され、その窪みにフォローアが係合すると共に該窪みがシート長手方向にシート・フレームと一緒に変位可能である。
【0043】
メモリ位置をロッキング装置によって固定することは、一般には、非段階的に、即ち段階無しに実行されないが、多数の戻り止め点が設けられ、その各々で、メモリ装置がロックされ得て、メモリ位置が固定される。これは、シート長手方向調節がシート長手方向位置の段階無しの調節を同時に可能とするか否かの問題を引き起こし得る。そのため、規則的に生ずることは、シート・ユーザがシートをシート長手方向位置に移動させて、それをそこにロックしたい場合、(非段階無し)メモリ装置のロッキングが不可能であることである。そうした場合、確保されなければならないことは、実際に設定されたシート長手方向位置がロッキング装置の任意の適切な戻り止め点との関連性が何等ないため、メモリ装置がロックされていない位置から(背凭れをシート面に向けて折り畳むことによって)イーズィー・エントリー機能をトリガーした後、このロッキングは反復され得ることである。このため、本発明に従えば、メモリ装置はメモリ装置の非ロック状態でシート・フレームの(長手方向ガイドのシート側レール上に例えば設けられ得る)関連停止部と相互作用する停止部を有して、シート長手方向に移動可能なメモリ装置の内の幾つかのパーツが、メモリ装置のロッキング装置が次の戻り止め点を確保してロックされるまで、シートを前方へ摺動する際に前方へ傾斜された背凭れを伴って先ず連行されるように為す。ロッキング装置のこのロッキング或は係合によって、対応する停止部が移動させられて、サイド・フレーム側における関連停止部ともはや係合しなくなるように為す。次いでシート・フレームはシート長手方向に更に移動させられ、それによってメモリ装置は先行してロックされたメモリ位置に残存する。
【0044】
本発明に従った解決策は、イーズィー・エントリー機能を保証する構造的なグループ全ての非常に小型な構成を可能とし、これがシート長手方向調節のためのメモリ装置及び固定装置を含む。特にメモリ装置はこれによって長手方向ガイドのレールによって包囲されるスペース内に完全に配列され得る。
【0045】
以下、本発明の更なる特徴及び長所等は図面中に図示された実施例を参照して説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
図11の側面図で図示されたシート・フレームG(シート下方フレーム)は、車両ボディ上に固定される下方レール1上でシート長手方向Lに移動可能に取り付けられているシート・レール2と、前方及び後方の関節式に連結されたレバーを介してシート・レール2上に高さ調節自在に結着されたシート側部8とを備える。シート・フレームGは、図11では見ることができない、その長手方向側に対応する構成を有する。
【0047】
シート・フレームGの2つのシート側部間には、車両占有者が着座できるシート・クッションを保持するシート面が延在している。
【0048】
更にシート・フレームGの側部8の各々は、図11に破線で示されている背凭れRを旋回自在に取り付けるためのベアリング点80を有する。
【0049】
ここでシート・フレームのパーツは、ボディ上に固定されている下方レール1上のシート長手方向に移動可能な全構成要素パーツを意味し、よって特にシート・レール2、シート側部8、並びに、シートの更なる構成要素パーツは相互に連結されている。
【0050】
もし長手方向Lに変位可能なこの種の車両シートが2ドア車両に使用されたならば、そうした車両後部へのイーズィー・エントリー(簡単乗車)を為すために、背凭れをシート長手方向アジャスターと結合させることが知られ、即ち、背凭れRをシート側部8の間に延在するシート面に向かって前方へ傾斜させると、シート長手方向ガイド1,2と関連された固定装置が解除されて、シートが前方へ傾斜された背凭れを伴って前方へ移動可能となる。これは、所謂、イーズィー・エントリー機能である。
【0051】
以下において、特許文献1で知られるシート・アセンブリを用いると共に図6乃至図10に図示に基づき、予め決定可能なシート長手方向位置を自動的に探し出すためのプログラマブル・メモリ装置を用いた場合におけるイーズィー・エントリー機能の基本原理が先ず説明される。これに対する更なる詳細に対して、この点に関する特許文献1の明細書の明確な部分を参照する。
【0052】
図6に従った正面斜視図と図6aに従った関連後方図には、ボディ上に固定されたレール101と、その上をシート長手方向Lに移動可能なシート・レール102とが示され、ボディ上に固定されたレール101にはシート長手方向Lに連続して配列された幾つかのラッチェット(歯止め)開口170を有する固定ラッチェット・レール107が設けられている。シート・レール102は、図11で参照されるように、シート・フレームの残りの構成要素を支持している。
【0053】
シート・レール102は、固定装置120によってボディ上に固定されたレール101に対してロック可能である。これは、シート長手方向アジャスターに対する従来の固定装置であり得る。図6及び図6aにおいて、ハウジング、旋回自在に取り付けられた起動要素120b、並びに、該起動要素120bに作用する既知の固定装置のトーション・スプリングが示されており、ハウジングはシート・レール102上に固定されている。トーション・スプリングは、とりわけ、ガタガタというノイズを防止すべくアセンブリから遊びを除去する役割を果たしている。
【0054】
この固定装置は、例えば特許文献2に従えば、多数のロッキング歯を備えており、これらがハウジング内部に配列されると共に、−ハウジング内にコイル・スプリングの形態で取り付けられたスプリングによって−ボディの側部におけるレール1上に固定された戻り止め装置に向かって弾性的に予め張力(プレストレス)が加えられているものの、図6及び図6aに示されていない。ロッキング歯に作用するこのプレストレスの結果、シート・レール102と関連されたロッキング歯はボディ上に固定された戻り止め装置と自動的に係合して、係合解除の目的で設けられた起動要素120bによってロッキング歯が戻り止め装置から係合解除されなければ、シート長手方向調節がロックされる。
【特許文献2】
ドイツ実用新案番号DE 299 10 720 U1
【0055】
固定装置120の起動要素120bは、ハウジング内部に取り付けられた複数スプリングから成るスプリング・アセンブリ120aとハウジング外部に取り付けられたトーション・スプリングとによって、固定装置120を解除するためには旋回されなければならない方向とは逆方向に予め張力が加えられているので、固定装置120はスプリング・アセンブリ120aの作用に抗して起動要素120bに力が加えられる場合のみに解除可能となる。
【0056】
固定装置120を解除するためには、起動要素120bは、シート・フレームに旋回自在に結着されると共に、この起動要素(図6及び図6aに不図示)のために設けられて該起動要素を反時計方向に旋回する起動ハンドル190であるクロス・バー190を有する起動レバー109を掴むシート・ユーザによって一方では直接的に起動され得て、それによって作動要素120bはスプリング・アセンブリ120aのプレストレスに抗して下方へ移動する。他方で、固定装置120は背凭れを前方へ折り畳むことによって解除され得て、背凭れがケーブル121bとボーデン・ケーブル支持部121上に支持されているボーデン・チューブ(不図示)とを有するボーデン・ケーブルを介して動作レバー109と結合されている。更には、ボーデン・ケーブルのケーブル121b用の取付部122bと共にガイド122aを有する伝動部122は、回転軸シャフト124によって起動レバー109の旋回軸線上に取り付けられている。この伝動部122は、背凭れを前方へ折り畳むとケーブル121bの締め付けを旋回運動に変換し、次いでそれが起動レバー109周りと係合する該伝動部の2つのアーム123を介して転送される。これによって、起動レバー109は背凭れを前方へ折り畳む際には時計方向に旋回し、そして起動要素120bを介して固定装置120を解除する。
【0057】
更には、ケーブル・ニップル168は、シート・レール上の固定プレート121aによって固定されているボーデン・ケーブル支持部121と伝動部122との間のボーデン・ケーブルのケーブル121b上に固定、即ち押し潰されいる。このケーブル・ニップル168は、段付きボルト165aの長手方向軸線によって形成された軸線周りに旋回すべくベアリング・ブッシュ165、段付きボルト165a、並びに、ネジ166によって取り付けられているスイッチ・レバー106の形態のスイッチ要素と関連されて、そして該スイッチ・レバーは同時にシート・フレーム或はシート・レール102上に固定されている。スイッチ・レバー106は、その上方区分161に、ケーブル・ニップル168と直に隣接するように取り付けられている停止部162を有し、該停止部に対してケーブル・ニップル168はシート長手方向に作用でき、それによってスイッチ・レバー106は旋回させられる。
【0058】
ベアリング・ブッシュ165及び段付きボルト165aの下方に取り付けられたスイッチ・レバー106の第2末端区分は、メモリ装置のロッキング爪104の起動区分と関連された起動区分160を形成している。ロッキング爪104の起動区分は該ロッキング爪の上部側における起動面140に形成されている。
【0059】
スイッチ・レバー106は、ここでは、図6及び図6aに図示された位置にロックされ、その位置で、起動レバー109の突起191を介して起動区分160はロッキング爪104の起動面140に作用しており、該突起の上でスイッチ・レバー106の上方区分161が停止部163によって(シート長手方向Lを横切る)垂直方向に支持されている。これに必要とされるトルクは、起動要素120b及び起動レバー109を介してレバー突起191に作用する固定装置120のスプリング・アセンブリ120aによって付与される。
【0060】
代替的には或は追加的に、スイッチ・レバー106の直交位置はスイッチ・レバー106上に直に取り付けられたスプリングによって支持可能であるか、或は、スイッチ・レバー106がロッキング爪104の圧縮スプリング400の作用によって打ち負かすことができない充分な摩擦で取り付けられることで支持可能である。
【0061】
ロッキング爪104自体は、図6aから見ることができるように、ラッチェット・レール107の戻り止め開口170と隣接してシート長手方向Lに移動可能なベース・ボディ150によってガイドされるスライド105のベアリング・ピボット155上に旋回自在に取り付けられている。このスライはそのベース・ボディ150内に凹部152を有し、その中に圧縮スプリングが取り付けられて、その圧縮スプリングがロッキング爪104の起動区分140下方で該ロッキング爪に作用し、それによって該ロッキング爪104に予め張力を加えて、ロッキング爪104の他方末端に配列された戻り止めフック141がラッチェット・レール107に係合する傾向を有するように為している。前方へ折り畳められていない背凭れを伴ってシートがメモリ位置にロックされている図6及び図6aに図示されている状況において、ロッキング爪が妨害されて、スイッチ・レバー106の起動区分160がロッキング爪104の起動面140上に支持されて、戻り止めフック141をラッチェット・レール107と係合させるために該ロッキング爪がベアリング・ピン1155周りに旋回できないように為している。
【0062】
図6及び図6aに図示されている状況において、ロッキング爪104のカウンター停止部144がシート・レール102上に固定ネジ136によって固定されている停止要素103の停止部132と接触している。更には、上部で停止部144と隣接するロッキング爪104のフォローア143は停止要素103の係合領域134と係合するように配置されている。
【0063】
シートがメモリ位置にロックされている図6及び図6aに図示されたシートの状態において、もし背凭れは前方へ折り畳まれていれば、ボーデン・ケーブルのケーブル121bは張力が加えられて、後方シート末端に向かって移動させられる(背凭れスライド上)。
【0064】
一方、図7に従えば、起動レバー109は伝動部122及びアーム123を介して反時計方向に旋回させられることによって、該起動レバーが起動要素120bに作用して固定装置120を解除する。他方、ケーブル121bを押し潰しているケーブル・ニップル168は後方シート末端に向けて移動させられ、それによってスイッチ・レバー106の上方区分161における停止部162に作用する。次いでスイッチ・レバー106は反時計方向に旋回させられることによって、その起動区分160がロッキング爪104の関連された起動面140から上昇させられる。スイッチ・レバー106のこの旋回移動は、これが起動レバー109と一緒に下方へ確かに旋回させられたレバー突起191を介してもはや妨害されないので可能である。ロッキング爪104を解除したスイッチ・レバー106によって、戻り止めフック141がラッチェット・レール107の開口170と係合するまでのスライド105におけるベアリング・ピボット155周りの圧縮スプリング400の作用の結果として該スイッチ・レバー106が旋回する。ロッキング爪104及びそれ故のメモリ装置の全体はそれによってロックされる。
【0065】
ロッキング爪104の旋回移動は、該ロッキング爪104のフォローア143と停止要素103の係合領域134との係合解除という結果を更にもたらす。これは、さもなければシートの移動がロックされたメモリ装置によって妨害されることになるのでシート・フレームが移動可能となるようにするために必要である。
【0066】
ケーブル・ニップル168はそれ故にロッキング手段としてここで役立ち、それは、前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってスイッチ・レバー106に作用して、ロッキング爪104が該スイッチ・レバー106によって解除できなくするように為す。
【0067】
背凭れを前方へ傾斜すると、シート・レー102がボディ上に固定されたレール101に対して変位できる程度まで固定装置120が解除される前に、戻り止めフック141は圧縮スプリング400の作用の下で戻り止め開口170と係合できるような構成が設計されている。メモリ位置としての実際のシート長手方向位置の信頼性ある記憶がここで保証される。さもなければ、もし、圧縮スプリング400の作用の下の戻り止めフック141が2つの戻り止め開口170の間のウェブを打つようにシートが位置決めされるために戻り止めフック141が戻り止め開口170と直に係合できなければ、戻り止めフック141はシート長手方向Lにシート・フレームの僅かな変位の後にそれが通る次の戻り止め開口170と係合する。そうした場合、背凭れを前方へ折り畳む際のシート長手方向位置と次の記憶されたメモリ位置との間で僅かな逸脱が生ずる。
【0068】
背凭れを前方へ折り畳むことによって達成された図7に図示された状態において、シート長手方向Lにおいてシート・フレームは前方へ折り畳まれた背凭れを伴って前方に向けて押し出され得て、搭乗者が車両の後部にはいること或は対象物を車両の後部に配置することをより容易としている。
【0069】
もしシートが前方へ折り畳まれた背凭れを伴って後方へ移動させられれば、遅くともロッキング爪104によって規定されたメモリ位置で自動的に停止させられる。メモリ位置に到達する際に、シート・フレームの停止部132はメモリ装置の停止部144と接触し、それによってシート・フレームの更なる後方への移動は阻止される。
【0070】
もし背凭れが再び戻ってその機能位置に折り畳まれたならば、ケーブル121bの張力が解除され、スイッチ・レバー106が起動レバー109とそれに固定された突起191とを伴って図6及び図6aに図示される位置に戻るように移動する。もし、固定装置120を解除するために起動レバー109が反時計方向に旋回させられたならば、図8に図示された位置が採用される。
【0071】
起動レバー109を手動で旋回する目的のために設けられた起動ハンドルによってそれを為す際に、固定装置120が起動要素120bを介して事実上解除されて、シート・フレームはボディ上に固定されたレール101上をシート長手方向Lを移動可能となるが、ここでは−背凭れを前方へ折り畳むこととは反対に−スイッチ・レバー106はその直立位置に残存又は維持し、その位置では起動区分160は起動面140に対して垂直方向に作用する。ここで、ロッキング爪104が圧縮スプリング400の作用を通じてロックされることが阻止される。
【0072】
図8に従って下方へ旋回されると共にスイッチ・レバー106の関連停止部163とその結果として接触しないレバー突起191の結果、スイッチ・レバー106の垂直方向位置は、例えば、ロッキング爪104の起動面140の適切な形成によって確保されなければならない。起動面140は湾曲され得て、ロッキング爪104の圧縮スプリング400の作用の下、その起動面はスイッチ・レバー106の反時計方向への旋回移動を引き起こすことになるトルクをスイッチ・レバーの起動区分160に対して何等及ぼさない。言い換えれば、ロッキング爪104の起動区分140とスイッチ・レバー106の起動区分160との相互作用は、ロッキング爪104から圧縮スプリング400によって導入される力を介してスイッチ・レバー106の反時計方向の旋回移動が始動されないよう為すものでなければならない。スイッチ・レバー106の時計方向の旋回移動はケーブル・ニップル168を介して阻止される。
【0073】
代替的には、スイッチ・レバー106の直交位置−既に述べている−は、適切なスプリング要素によって或は充分大きな摩擦力によって確保され得る。
【0074】
手短に言えば、(背凭れが前方へ折り畳まれていない状態で)シートのメモリ位置における起動レバー109の起動で、一方では、固定装置120が解除され且つ同時にロッキング爪104及びそれ故のメモリ装置が全体として解除状態を維持し、これは図6及び図6aで参照されるように起動レバー109を旋回する前に存在している。更に、メモリ装置のフォローア143はシート・レール側における停止要素103の係合領域134と係合する。
【0075】
この状態でのシート・フレームのシート長手方向Lへの移動は、ロッキング爪104が同時に連行されて、シートの摺動中、新メモリ位置も同時に設定される。しかしながら、シート・フレームを摺動することによって新しく設定されたシート長手方向位置と対応する新しく設定されたメモリ位置は、起動レバー109が最終的に進まされる際には未だロックされていない。よってこれは、図6及び図6aに従えば、固定装置120がロックされ、そしてそれ故にシート・レール102がボディ上に固定されたレール101に対してロックされるという結果だけを最初にもたらす。しかしながらメモリ装置のロッキングは、新しいシート長手方向位置でシートバックが前方へ折り畳まれる際にだけ図7に従って生ずる。よって本実施例におけるメモリ装置は、イーズィー・エントリー機能の範囲内で前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシートが前方へ移動されるときにだけロックされる。
【0076】
図9は、前方へ折り畳まれたシートバックを伴ってシート長手方向Lにおいて先ず前方へ押し出されることによって、ロッキング爪104はオリジナルのシート位置に戻されてロックされたままとされた後であり、そして、背凭れがその機能位置に再び折り畳まれた後のシート・フレームを示している。更には起動レバー109が旋回されて、固定装置120が解除され、シート・フレームがシート長手方向において前方或は後方に選択的に調節され得る。これによって到達された各シート長手方向位置において、シート・フレームは起動レバー109を進ませることによってボディ上に固定されたレール1に対する固定装置120でロックされ得る。
【0077】
図10は、メモリ位置で直立する背凭れを伴ってシート・フレームが最終的に後方へ移動される際の位置を示す。これによってスイッチ・レバー106は、ロッキング爪104の起動面140から垂直方向に直立して突出する突起140aと対向したその起動区分160を伴って停止する。これは、ロッキング爪104がロック状態で配置されて、その位置でその戻り止めフック141によってラチェット・レール107の戻り止め開口170と係合する(図6a参照)と云う事実による。これと関連されて、ロッキング爪104の起動面140の傾斜位置を通じて、ロッキング爪はスイッチ・レバー106の起動区分160に対してシート長手方向Lと平行する成分を伴うトルクを及ぼす。この結果、スイッチ・レバー106は反時計方向に旋回させられ、その起動区分160はロッキング爪104の突起140aと係合する。これによる効果としては、シートの下方フレームが図10に示されるメモリ位置に到達してロッキング爪104がロックされたままとなることである。
【0078】
手短に言えば、ロッキング爪104のロック状態における起動面140はスイッチ・レバー106の起動区分160と相互作用して、メモリ位置で直立する背凭れを伴ってシートが押された際にスイッチ・レバー106が旋回させられることによって、ロッキング爪104の解除が防止される。
【0079】
(もしメモリ位置に向かって前方へ折り畳まれる背凭れを伴ってシートが後方へ押されたならば、ケーブル・ニップル168の作用の結果として図7で参照されるようにスイッチ・レバー106がともかく旋回させられて、この場合にもメモリ装置の解除が何等行われることができない。)他方、ロッキング爪104の起動面140とスイッチ・レバー106の起動区分160とは、図6で参照されるように、ロッキング爪104の解除状態下で相互作用して、図6を参照してより詳細に説明したようにロッキング爪104は解除されたままとなる。
【0080】
ロッキング爪104のロック状態の結果として、シート・フレーム側における停止要素103の停止部132がメモリ装置のカウンター停止部144で阻止状態となると、シート・フレームがメモリ位置に到達する際に自動的に停止させられる(図6a参照)。
【0081】
次いでもしメモリ位置における起動レバー109が進まされると、固定装置120が再びロックされるまで該固定装置120のスプリング・アセンブリ120aの作用を通じて、起動レバーが時計方向に旋回させられる。同時に、スイッチ・レバー106の上方区分161における角度付けされた停止部161に作用する起動レバー109の突起191を介して、スイッチ・レバー106が時計方向に直交位置に向かって旋回させられることによって、スイッチ・レバー106はその起動区分160によってロッキング爪104の起動面140に作用すると共にそれを解除する(圧縮スプリング400の作用に抗して)−(それはスプリング・アセンブリ120aの適切な設計を必要とする)。
【0082】
次いでシートは、メモリ位置で立ち上がった背凭れを伴って図6及び図6aを参照して説明された状態で再び配置される。
【0083】
図6乃至図11を参照して上述した既知の車両シートの本発明に従った更なる展開例を図1a乃至図3を参照して以下に説明する。図6乃至図11で図示された車両シート及びそのシート・フレームは、レール長手方向ガイド101,102の設計、固定装置120の設計、並びに、メモリ装置104,105,107の設計に関して、図6乃至図11を参照して記載された車両シートと実質的に一致する。これらの特徴はそれ故により詳細には記載されない。この点の代わりに、先の図6乃至図11に対して為された説明が参照され、図1a乃至図3と図6乃至図11とでの一致する構成要素パーツに対して合致する参照番号を用いることによって必要とされる関連性が提供されている。
【0084】
本発明の図1a乃至図3に図示される実施例の本質的な特性的特徴は、立ち上がった背凭れ(有効位置にある背凭れ)を伴って車両シートが移動させられた際にメモリ位置の自動的な再調節を可能とすると共に、シート面上に前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってイーズィー・エントリー機能を実行するために車両シートが変位されるとメモリ位置の再リセットを防止するフォローア及び関連されたロッキング要素の形成にある。これら2つの機能グループが図1a乃至図3を参照して記載される。
【0085】
図1aの斜視図は、ボディ上に固定されるように取り付けられるべき下方レール101とシート・フレームを支持する上方レール102とから成るシート長手方向ガイド101,102を示している。この長手方向ガイド101,102はシート長手方向位置(シート・フレームのシート長手方向Lにおける位置)の調節を可能としている。
【0086】
先行して設定されたシート長手方向位置をロックするために、弾性的に予め張力が加えられたロッキング歯Zが具備された固定装置120はシート側部(シート・レール)上の上部レール102上に取り付けられると共に、そのロッキング歯Zはボディ上に固定された下方レールの関連された戻り止め開口と係合可能であって、それら2つのレール101,102をロックする。ロッキング歯Zの関連戻り止め開口の方向への弾性的なプレストレスを介して、固定装置120は2つのレール101,102を一緒にロックする傾向を有し、この目的のために設けられた起動要素102bに対する作用によってこれが解除されなければの場合である(図7乃至図10参照)。この作用は−図6乃至図11を参照して既に述べたように−適切な起動レバーを通じて固定装置の直接的な解除によって、或は、イーズィー・エントリー機能をトリガーすべく背凭れを前方へ折り畳むという間接的なことによって、行うことができる。
【0087】
更には、図1aからそしてレール101,102が示されていない図1bから、メモリ装置104,105,107の本質的な構成要素パーツを見ることができ、即ち、スライド105、スライド105上に旋回自在に取り付けられたロッキング爪104、並びに、戻り止め開口170を具備するラッチェット・レール107であり、該戻り止め開口に対してロッキング爪104の戻り止めフック141が先行して設定されたメモリ位置をロックするために係合できる。またここで、図6乃至図11についての説明が参照される。
【0088】
図1a及び図1bは、立ち上がった背凭れ(その有効位置)を伴うシートが固定装置120によってメモリ位置にロックされている状態の本発明に従ったシート・フレームの区分を示している。
【0089】
この状態において、フォローア203の形態の抑制部材はメモリ装置のロッキング爪104に作用して、該ロッキング爪104がその戻り止めフック141によってラッチェット・レール107から離れて上昇させられている。フォローア203は、シート・レール102上に或はシート・レール102上に固定された保持部201上に長手方向変位自在に取り付けられると共に、長寸ベース・ボディ230を含み、その下方末端はロッキング爪104と対向し、それには連行開口235が設けられたフォローア要素234が固定或は形成されている。このフォローア203は、一方側が保持部201に支持され、他方側がフォローア203のベース・ボディ230から突出する突起231に支持された圧縮スプリング(リセット・スプリング)の形態の弾性要素232によってロッキング爪104から遠ざかる方向へ予め張力が加えられて、フォローアがロッキング爪104から遠ざかって上昇する傾向を有するように為す。しかしながらこれは、軸線225上に旋回自在に取り付けられると共にトーション・スプリングの形態のスプリング要素228によってフォローア203の突起231の方向へ予め張力が加えられたレバー202のベース・ボディ220上のロッキング要素221によって防止されて、ロッキング要素221がロッキング爪に対向するフォローア上に設けられた弾性要素232の作用に抗してフォローアを押圧することで、ロッキング爪104の戻り止めフック141がラッチェット・レール107から離れて上昇させられる。同時に、戻り止めノーズとして形成されたロッキング爪の突起145はフォローア203の連行開口235と係合する。
【0090】
これの達成は、トーション・スプリング228によって予め張力が加えられたロッキング要素221がロッキング爪104の方向へフォローア203に対して、反対方向への圧縮スプリング232の結果として作用する力より大きい力を及ぼすことで為される。戻り止めフック141はこうしてラッチェット・レール107の戻り止め開口170から離れて上昇させられ、ロッキング爪104が、立ち上がった背凭れを伴ってのシートの変位中、シート長手方向Lに連行され得て、メモリ位置がシートが変位されると同時に新たに設定される。
【0091】
図1a及び図1bに図示されたシートの状態において、もし背凭れがシート面に向かって前方へ折り畳まれれば、ボーデン・ケーブル121a、121bの内のケーブル121aがこれによって張力が加えられると共に、その一方端でシートバックと接続され且つ他方端で旋回自在に取り付けられたレバー202のベース・ボディ220と接続される。レバー202はこれによって旋回させられて、ロッキング要素221がフォローア203の突起231から上昇させられ、それ故に該フォローアが圧縮スプリング232の作用の下でロッキング爪104から上昇させられる。ロッキング爪104−図6乃至図10を参照して説明されたように−はスプリング要素によるプレストレスの下で再び設定されて、該ロッキング爪104の戻り止めフック141はラッチェット・レール107の戻り止め開口170の内の1つと係合する傾向があって、ロッキング爪104がその実際の位置にロックされる。これはメモリ装置104,105,107全体にわたるロッキングと対応する。この状態が図2に示されている。
【0092】
この機構は、メモリ装置104,105,107のロッキングが背凭れを垂直方向の有効位置から約20°から40°で前方へ折り畳む最中に実行されるように設計されている。よってメモリ装置のロッキングは、背凭れをシート面に向かって前方へ折り畳むことによってイーズィー・エントリー機構を起動する第1段階(位相)に既に行われる。固定装置120は前のように背凭れを前方へ折り畳むこの第1位相でロックされて、シートの長手方向Lにおける変位が何等行われ得ない。
【0093】
これは背凭れを更に前方へ折り畳む際にだけ可能であり、それによって、図3に従って、旋回自在に取り付けられたレバー202に設けられた起動区分222が図7乃至図10に図示された固定装置120の起動レバー109に作用して、該固定装置120が解除される。次いでこれは長手方向Lへのシートの変位を可能としている。
【0094】
これに従えば、シートの長手方向Lへの変位は、メモリ装置104,105,107の内のロッキング爪104がロックされた後にイーズィー・エントリー機能を実行させるべく、背凭れを前方へ折り畳むときにだけ可能である。よって背凭れを前方へ折り畳んだ時に提供されるメモリ位置は、前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシートの変位が行われ得る前に信頼性をもって固定される。次いでこのメモリ位置は、図6乃至図10を参照して上述したように、シートバックを再び移動させる際にロックされ得る。よって、イーズィー・エントリー機能を具現化する際、シートの開始位置がメモリ位置として固定される前に前方へ折り畳まれた背凭れを伴ったシートの変位が行われ得ることを防止している。
【0095】
それ故に全体的なアセンブリは、シート長手方向ガイドの延長方向Lと略直交するように摺動すると共にロッキング要素221を伴うレバー202の旋回担持を介して摺動するフォローア203の能力の結果として非常に小型となり、且つ、レール長手方向ガイドのレール101,102によって囲まれたスペース内に実質的に配置されるか或はそこから上方へ突出するだけである。
【0096】
図1a乃至図3に従えば、もしイーズィー・エントリー機能をトリガーするためにシートの背凭れが前方へ折り畳まれたならば、ロッキング爪104の戻り止めフック141はラッチェット・レール107の戻り止め開口170の内の1つと係合できないと云う問題が生じ得る。なぜならば、固定装置120は、原則として、上記特許文献2に記載された固定装置で参照されるように、シート長手方向位置の段階無しの調節を可能している一方で、ここではメモリ位置をロックするために、(戻り開口170を伴うラッチェット・レール107を用いることによって)微細な段階状の(よって非段階無しの)係合が提供される。よって、背凭れを前方へ折り畳む際、ロッキング爪104の戻り止めフック141は戻り止め開口170と係合できないが、縁に起立することが偶発し得る。初期的にはメモリ位置のロッキングは全く可能ではない。
【0097】
もし前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシート・フレーム及びシート・レール102がメモリ位置から離れてシート長手方向に前方へ移動させられたならば(イーズィー・エントリー機能)、ロッキング爪104はそれによってスライド105と一緒にちょっとの距離に沿って連行され、これはシート・レール102上に設けられた停止部127がロッキング爪側の関連された停止部147に作用するからである。ロッキング爪104及びスライド105は、それ故に、ロッキング爪104の戻りフック141が該ロッキング爪に設けられたスプリング要素の作用の下でラッチェット・レール107の次の戻り止め開口170と完全に係合できるまでの間にわたって連行される。ロッキング爪104及びメモリ装置104,105,107の内のロッキング装置104,107は全体として、固定装置120が背凭れの前方への折り畳みに先行してロックされたシート長手方向位置に最も接近して横たわるそのメモリ位置にロックされる。
【0098】
ロッキング爪104の戻り止めフック141がラッチェット・レール107の戻り止め開口170と係合するロッキング状態において、ロッキング爪側の停止部147はシート・レール側の停止部127下方に配置されて、これら停止部127,147は相互のアクティブな連結となるようにもはや移動できない。次いでシートはシート長手方向Lにおいて更に前方へ移動させられ得ることによって、ロッキング104及びスライド105は先行してロックされたメモリ位置に残存する。
【0099】
図4は、図1a乃至図3の実施例の変更例、即ち、立ち上がった背凭れ、よっ有効位置に配置され背凭れを伴ってシートを後方へ摺動させる際のメモリ位置に接近中の概略図を示す。これは特に、車両占有者がシート上に着座している間にシートがメモリ位置に向かって後方へ移動させられる場合に関する。
【0100】
前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシートが先行してメモリ位置から離れて押された後、シートが立ち上げられた背凭れを伴ってメモリ位置に向かって押されたならば、ロッキング爪104及びスライド105の連行無しに、メモリ位置に到着する際にフォローア203はロッキング爪104を衝突する。それ故にフォローア203は、有効位置に配置された背凭れのために(図4には示されていない)ロッキング要素221によってメモリ装置のロッキング爪104に向かって押下される。
【0101】
図4に図示された状態において、フォローア203がロッキング爪104と確実に係合する実際のメモリ位置への到達を可能とするため、ロッキング爪104はフォローア203の下方末端区分234’が該ロッキング爪104の窪み145’まで滑り上がることができるランプ(傾斜路)146を有する。これは図5a乃至図5cに示されており、そこでロッキング爪104の関連された窪み145’内にあるフォローア203の下方末端区分234’を伴って該フォローア203はメモリ位置と係合する。フォローア203の下方末端区分234’は、ロッキング爪104の窪み145’と共に、停止部として動作し、それらがシートの更なる変位の最中にスライド105と一緒のロッキング爪104の連行を可能としている。
【0102】
それよってランプ146はロッキング爪104の幅の位置にわたってのみに延在(シート長手方向L及びフォローア203の移動方向の双方と直交する延在)することで、ロッキング爪104の隣接領域148が停止部として動作して、ロッキング爪104のロック状態でのメモリ位置を規定する。
【0103】
立ち上がると共に有効位置に配置された背凭れを伴ってメモリ位置に到達する際のフォローア203は、ロッキング爪104に向かって下方へ押されるので、メモリ位置に到達する際にフォローアは同時にロッキング爪104の戻り止めフック141を関連されたラッチェット・レール107から離れるように上昇させる。その後にだけ、一方ではシート且つ他方でロッキング爪104及びスライド105の共通した更なる変位が可能となる。
【0104】
メモリ位置に到達する際、シート・フレーム側の停止部127とロッキング爪側における停止部147との相互作用を通じて、フォローア203はランプ146に沿って摺動する間にロッキング爪側におけるロッキング装置(ロッキング爪104)の停止部147はシート・フレーム側における停止部127に(フォローア203の移動方向と平行する方向)垂直方向に支持されるが、ロッキング爪104を関連ラッチェット・レール107から離れるように上昇させることは、ロッキング爪側における停止部147がシート・フレーム側における停止部127を通過した後にだけ可能であることである。それでフォローア203は窪み145’と係合する。先ず停止部127,147がロッキング爪104の旋回移動を防止すると共にランプ147はシート長手方向に傾斜して走るので、フォローア203はランプ146にわたって移動する際に上昇させられる。
【0105】
手短に言えば、図4乃至図5cに図示された本発明の実施例は、有効位置にあって立ち上げられた背凭れを伴ってメモリ位置に到達される際に、メモリ位置に配置されたメモリ装置のパーツ104,105の自動的な連行を可能として、立ち上げられた背凭れを伴ったシートを調節する際に、メモリ位置のリセットを行うことができるように為す。しかしながらもしシートに向かって前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってメモリ位置が到達されるのであれば、フォローア203は圧縮スプリング232の作用の下でメモリ装置104,105,107の内のロッキング爪104に作用できない位置に配置される。それによってロッキング爪104はメモリ位置にロックされたスライド105と一緒に残存し、そのメモリ位置でシートは自動的に停止させられて、所望に応じて、先行して設定されたメモリ位置が前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシートを後方へ摺動させる際に再配置される。
【0106】
特に図4から判明できるように、フォローア203だけが先ずロッキング爪104に対してランプ146を介して移動でき、さもなければ、メモリ位置に近づく際のフォローア203はロッキング爪104で停止して、ロッキング装置を解除するために該ロッキング爪に向かって移動できない。言い換えれば、抑制部材はランプによって窪み145’に向かって)上昇させられる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1a】シートの背凭れがその有効位置に配置されている状態におけるシート・フレームであって、シート長手方向ガイドと、該シート長手方向ガイドの固定装置と、所定のシート長手方向位置を自動的に探り出すプログラマブル・メモリ装置とを伴うシート・フレームの各種パーツの斜視図である。
【図1b】シート長手方向ガイドのレールが示されていない場合の図1aに従った図面である。
【図2】シートの背凭れがその有効位置から更に前方へ折り畳まれた状態の図1bに従った図面である。
【図3】シートの背凭れが関連シート面に正常に折り畳まれた状態の図1bに従った図面である。
【図4】図1a乃至図3のメモリ装置の変更例を示す図面である。
【図5】図5a乃至図5cは、有効位置に配置されている背凭れを伴ったシートのメモリ位置への接近の際における各種の異なる位相状態にある、図4のメモリ装置を示す図面である。
【図6】メモリ位置で立ち上がった背凭れを伴ってシートがロックされている状態の先行技術から既知のシート・フレームの斜視図である。
【図6a】図6の後面図である。
【図7】前方へ折り畳まれた背凭れを伴ってシートが移動され得るように為すため、背凭れが前方へ折り畳まれる状態の図6に従った図面である。
【図8】メモリ位置で立ち上がった背凭れを伴って起動レバーがメモリ位置をリセットすべく起動される状態の図6に従った図面である。
【図9】立ち上がった背凭れを伴ってシートのメモリ位置に接近しつつある状態の図6に従った図面である。
【図10】立ち上がった背凭れを伴ってシートのメモリ位置に到達された状態の図6に従った図面である。
【図11】シート・フレームの概略図である。
【符号の説明】
【0108】
G シート・フレーム
L シート長手方向
R 背凭れ
101 レール
102 シート・レール
104 ロッキング爪
103 停止要素
105 スライド
106 スイッチ・レバー
109 起動レバー
107 ラッチェット・レール
120 固定装置
120b 起動要素
121 ボーデン・ケーブル支持体
127,133,144,147,163 停止部
140 起動面
141 戻り止めフック
143,203 フォローア
145’ 窪み
146 ランプ
150,230 ベース・ボディ
170 戻り止め開口
191,231 突起
202 旋回自在に取り付けられたレバー
221 ロッキング要素
228 スプリング要素
235 連行開口
232,400 圧縮スプリング

Claims (57)

  1. 原動機付き車シートであって、
    シート・フレーム(G)と、
    前記シート・フレーム(G)に旋回自在に取り付けられると共に、その有効位置から前記シート・フレーム(G)のシート面へ向かって前方へ折り畳み可能である背凭れ(R)と、
    シートの長手方向位置を調節するために前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す長手方向ガイド(101,102)と、
    前記シート・フレーム(G)を先行して調節されたシート長手方向位置にロックする固定装置(120)と、
    前記固定装置(120)を解除して、前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す起動要素(120b)と、
    前記背凭れ(R)が前記シート面に向かって前方へ折り畳まれた際、前記起動要素(120b)に作用すると共に固定装置(120)を解除する結合機構と、
    前記シート長手方向へ移動する際に前記シート・フレーム(G)が前記メモリ位置として規定された調節自在なシート長手方向位置に自動的に停止させられ得るよう為すメモリ装置(104,105,107)と、
    設定メモリ位置をロックするための前記メモリ装置(104,105,107)のロッキング装置(104,107)と、
    前記ロッキング装置(104,107)が前記背凭れ(R)と結合されるように為す手段(202,206)と、を備え、
    一方では前記背凭れ(R)が前記固定装置(20)と結合され且つ他方では前記ロッキング装置(104,107)と結合されて、該背凭れ(R)を前記シート面に向かって前方へ折り畳む際、先ず前記ロッキング装置(104,107)によって実際のシート長手位置が前記メモリ位置としてロックされ、次いで前記固定装置(120)が解除されることを特徴とする原動機付き車両シート。
  2. 前記背凭れ(R)が前記シート面に向かって前方へ折り畳まれる際に前記起動要素(120b)に作用し前記固定装置(120)を解除する前記結合機構が、前記ロッキング装置(104,107)を背凭れ(R)と結合させる前記手段(202,206)と共に、多段作用ロッキングを形成し、そして、一方では前記固定装置(120)に作用し且つ他方ではロッキング装置(104,107)に作用してそれを少なくとも2つの段階で起動させる運動学的システムを解除することを特徴とする、請求項1に記載の原動機付き車両シート。
  3. 第1段階で実際のシート長手方向位置が前記ロッキング装置(104,107)によってメモリ位置としてロックされ、第2段階で前記固定装置(120)が解除されることを特徴とする、請求項1或は2に記載の原動機付き車両シート。
  4. 前記結合機構が前記起動要素(120b)のみに作用して、前記実際のシート長手方向位置が前記ロッキング装置(104,107)によって前記メモリ位置としてロックされた後に前記固定装置(120)を解除することを特徴とする、請求項1乃至3の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  5. 前記結合機構が前記起動要素(120b)に作用して、前記実際のシート長手方向位置が前記ロッキング装置(104,107)によって前記メモリ位置としてロックされる前に前記固定装置(120)を解除し、そして、前記固定装置(120)の解除が前記実際のシート長手方向位置が前記ロッキング装置(104,107)によって前記メモリ位置としてロックされた後だけにアクティブとなることを特徴とする、請求項1乃至3の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  6. 原動機付き車両シートであって、
    シート・フレーム(G)と、
    前記シート・フレーム(G)に旋回自在に取り付けられると共に、その有効位置から前記シート・フレーム(G)のシート面に向かって前方へ折り畳み可能である背凭れ(R)と、
    シートの長手方向位置を調節するために前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す長手方向ガイド(101,102)と、
    前記シート・フレーム(G)を先行して調節されたシート長手方向位置にロックする固定装置(120)と、
    前記固定装置(120)を解除して、前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す起動要素(120b)と、
    前記背凭れ(R)が前記シート面に向かって前方へ折り畳まれた際、前記起動要素(120b)に作用すると共に固定装置(120)を解除する結合機構と、
    前記シート長手方向へ移動する際に前記シート・フレーム(G)が前記メモリ位置として規定された調節自在なシート長手方向位置に自動的に停止させられ得るよう為すメモリ装置(104,105,107)と、
    設定メモリ位置をロックするための前記メモリ装置(104,105,107)の内のロッキング装置(104,107)と
    前記ロッキング装置(104,107)が前記背凭れ(R)と結合されるように為す手段(202,206)と、を備え、
    移動可能に取り付けられたフォローア(203)が設けられて、前記有効位置ある前記背凭れが、前記シートの前記メモリ位置における前記メモリ装置(104,105,107)に作用する位置にロッキング要素によって保持されて、前記シート長手方向位置が調節される際に前記メモリ位置が前記シート・フレーム(G)と一緒に調節されることを特徴とする原動機付き車両シート。
  7. 前記フォローア(203)がリセット手段(232)と結合され、そのリセット手段が、前記背凭れ(R)が前方へ折り畳まれる際、前記フォローアを前記メモリ装置(104,105,107)から上昇させることを特徴とする、請求項6に記載の原動機付き車両シート。
  8. 前記リセット手段(232)がリセット・スプリングとして形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の原動機付き車両シート。
  9. 前記背凭れ(R)を前方へ折り畳む際、前記ロッキング要素(221)が前記フォローア(203)を解除することを特徴とする、請求項6乃至8の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  10. 前記ロッキング要素(221)が前記背凭れ(R)が前方へ折り畳まれる際に前記フォローア(203)から遠ざかるように上昇することを特徴とする、請求項9に記載の原動機付き車両シート。
  11. 前記背凭れ(R)を前方へ折り畳む際に前記フォローア(203)が、前記固定装置(120)が解除される前に、前記メモリ装置(104,105,107)から遠ざかるように上昇することを特徴とする、請求項6乃至10の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  12. 前記背凭れ(R)をその有効位置から略第1角度領域辺りの前方へ折り畳む際、前記フォローア(203)が前記メモリ装置(104,105,107)から遠ざかるように上昇し、それによって前記メモリ位置を固定しており、そして、前記背凭れ(R)を更に前方へ折り畳む際に前記固定装置(120)が解除されることを特徴とする、請求項11に記載の原動機付き車両シート。
  13. 前記ロッキング要素(221)が前記フォローア(203)に向かって弾性的に予め張力が加えられていることを特徴とする、請求項6乃至12の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  14. 前記ロッキング(221)が前記フォローア(203)に作用するプレストレスが、前記フォローア(203)と結合された前記リセット・スプリング(232)のリセット作用よりも大きいことを特徴とする、請求項13に記載の原動機付き車両シート。
  15. 前記背凭れ(R)を前方へ折り畳む際、前記ロッキング要素(221)が前記リセット・スプリング(232)の作用の下で前記フォローア(203)から遠ざかるように上昇させられることを特徴とする、請求項13或は14に記載の原動機付き車両シート。
  16. より詳細にはボーデン・ケーブルのコアである牽引部材(121b)によって前記ロッキング要素(221)が前記背凭れ(R)と結合されていることを特徴とする、請求項6乃至15の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  17. 前記ロッキング要素(221)が旋回自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項6乃至15の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  18. 前記ロッキング要素(221)が、前記固定装置(120)を解除するための起動区分(222)を有するレバー(202)上に設けられていることを特徴とする、請求項6乃至16の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  19. 前記フォローア(203)が長手方向変位自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項6乃至18の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  20. 前記フォローアが前記メモリ装置(104,105,107)に対して確動的に作用して、前記シート長手方向位置の調節と同時に前記メモリ位置の調節を実行することを特徴とする、請求項6乃至19の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  21. 前記フォローア(203)が前記シート・フレーム(G)上に取り付けられている、請求項6乃至20の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  22. 前記メモリ装置(104,105,107)の内の前記ロッキング装置(104,107)が、前記シートが前記メモリ位置から外れて配置されている際にロックされることを特徴とする、請求項1乃至21の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  23. 前記ロッキング装置(104,107)が前記ロック状態に向かって予め張力が加えられていることを特徴とする、請求項22に記載の原動機付き車両シート。
  24. 前記有効位置に配置された前記背凭れ(R)を伴って前記メモリ位置に近づく際の前記フォローア(203)が前記メモリ装置(104,105,107)に作用して、そのロッキング装置(104,107)が前記メモリ位置に近づく際に解除されることを特徴とする、請求項6、22、並びに、23の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  25. 前方へ折り畳まれた前記背凭れ(R)を伴った前記フォローア(203)が、前記リセット・スプリング(232)の作用の下で、前記メモリ装置(104,105,107)に作用しない位置に配置されることを特徴とする、請求項22乃至24の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  26. 前記メモリ装置(104,105,107)上には、前記メモリ位置に近づく際に前記フォローア(203)がアクティブな連結を為すランプ(146)、より詳細には前記メモリ位置に近づく際に前記ランプ(146)に沿って摺動する前記フォローア(203)によってアクティブな連結を為すランプ(146)があることを特徴とする、請求項6乃至25の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  27. 原動機付き車両シートであって、
    シート・フレーム(G)と、
    前記シート・フレーム(G)に旋回自在に取り付けられると共に、その有効位置から前記シート・フレーム(G)のシート面へ向かって前方へ折り畳み可能である背凭れ(R)と、
    シートの長手方向位置を調節するために前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す長手方向ガイド(101,102)と、
    前記シート・フレーム(G)を先行して調節されたシート長手方向位置にロックする固定装置(120)と、
    前記固定装置(120)を解除して、前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向(L)へ移動され得るように為す起動要素(120b)と、
    前記背凭れ(R)が前記シート面に向かって前方へ折り畳まれた際、前記起動要素(120b)に作用すると共に固定装置(120)を解除する結合機構と、
    前記シート長手方向へ移動する際に前記シート・フレーム(G)が前記メモリ位置として規定された調節自在なシート長手方向位置に自動的に停止させられ得るよう為すメモリ装置(104,105,107)と、
    設定メモリ位置をロックするための前記メモリ装置(104,105,107)のロッキング装置(104,107)と
    前記ロッキング装置(104,107)が前記背凭れ(R)と結合されるように為す手段(202,206)と、を備え、
    より詳細には請求項1乃至26の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シートに従って、
    前記シートの前記メモリ位置であり且つ前記有効位置に配置された前記背凭れ(R)を伴って、前記メモリ装置(104,105,107)に作用して、そのロッキング装置(104,107)が解除されるように為す移動自在に取り付けられた抑制部材(203)と、
    前記有効位置にある前記背凭れ(R)を伴って前記メモリ位置に近づく際に、前記抑制部材(203)をアクティブな連結に為すランプ(146)と、を備えることを特徴とする原動機付き車両シート。
  28. 前記ランプ(146)が前記メモリ装置(104,105,107)に設けられていることを特徴とする、請求項27に記載の原動機付き車両シート。
  29. 前記メモリ位置に近づく際に前記抑制部材(203)が前記ランプ(146)上を摺動することを特徴とする、請求項26或は28に記載の原動機付き車両シート。
  30. 前記メモリ位置に近づく際に前記抑制部材(203)が前記ランプ(146)上をローラ或は車によって移動することを特徴とする、請求項27或は28に記載の原動機付き車両シート。
  31. 前記抑制部材(203)がスプリング弾性的に取り付けられていることを特徴とする、請求項27乃至30の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  32. 前記抑制部材(203)が長手方向変位自在に取り付けられていることを特徴とする、請求項27乃至31の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  33. 前記有効位置に配置された前記背凭れ(R)を伴って前記メモリ位置に近づく際に前記抑制部材(203)が前記メモリ装置(104,105,107)の前記ロッキング装置(104,107)に作用して、そのメモリ装置を解除させるように為すことを特徴とする、請求項27乃至32の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  34. 前記シート・フレームの前記メモリ位置にある前記抑制部材(203)が前記ロッキング装置(104,107)に設けられた窪み(145’)に係合することを特徴とする、請求項27乃至33の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  35. 前記ランプ(146)が前記シート長手方向(L)において傾斜していることを特徴とする、請求項27乃至34の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  36. 前記ランプ(146)が、前記シート長手方向(L)に変位可能である前記ロッキング装置(104,107)のロッキング・ユニット(104)上に設けられていることを特徴とする、請求項27乃至35の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  37. 前記ランプ(146)が前記ロッキング・ユニット(104)の旋回自在に取り付けられた構造的アセンブリ上に設けられていることを特徴とする、請求項36に記載の原動機付き車両シート。
  38. 前記旋回自在に取り付けられた構造的アセンブリが前記ロッキング・ユニット(104,105)のロッキング爪(104)によって形成されていることを特徴とする、請求項37に記載の原動機付き車両シート。
  39. 前記メモリ位置に近づく際に前記旋回自在に取り付けられた構造的アセンブリが前記抑制部材(203)の作用の下で徐々に旋回させられることによって、前記ロッキング装置(104,107)が解除されることを特徴とする、請求項37或は38に記載の原動機付き車両シート。
  40. 前記ランプ(146)が前記旋回自在に取り付けられた構造的アセンブリ(104)の幅の一部のみにわたって前記シート長手方向(L)を横切るように延在することを特徴とする、請求項37乃至39の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  41. 停止部(147)が前記ロッキング装置(104,107)に設けられ、前記メモリ位置に近づく際に前記シート・フレーム側における停止部(127)と相互作用して、前記シート・フレーム(G)が前記メモリ位置に到達するまで前記ロッキング装置(104,107)が阻止されるように為すことを特徴とする、請求項27乃至40の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  42. 前記ロッキング装置(104,107)に設けられた前記停止部(147)が前記旋回自在に取り付けられた構造的アセンブリ(104)上に取り付けられていることを特徴とする、請求項36或は37に記載の原動機付き車両シート。
  43. 前記シート・フレーム側の前記停止部(127)が前記シート長手方向ガイド(101,102)と連結されていることを特徴とする、請求項41或は42に記載の原動機付き車両シート。
  44. 前記抑制部材(203)が、前記シートの前記メモリ位置であって且つ前記有効位置に配置された前記背凭れ(R)を伴って前記メモリ装置(104,105,107)に作用するフォローアとして役立って、前記シート長手方向位置の調節中に前記メモリ位置が前記シート・フレーム(G)と一緒に調節されるように為すことを特徴とする、請求項27乃至43の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  45. 前記ロッキング装置(104,107)が、前記シート長手方向(L)に変位可能であり且つ同時に前記メモリ位置を規定するロッキング・ユニット(104)を有することを特徴とする、請求項27乃至44の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  46. 前記ロッキング・ユニット(104)に戻り止め装置(107)が割り当てられ、該戻り止め装置が、前記シート長手方向(L)において連続的に配列された戻り止め点(170)を有すると共にそれ自体上で前記ロッキング・ユニット(104)が当該戻り止め装置(107)に対してロックされ得ることを特徴とする、請求項45に記載の原動機付き車両シート。
  47. 前記ロッキング・ユニットが、前記戻り止め装置(107)における前記戻り止め点(170)と係合可能である戻り止め要素(141)を有する旋回自在に取り付けられたロッキング爪(104)を含むことを特徴とする、請求項46に記載の原動機付き車両シート。
  48. 前記フォローア(203)が前記ロッキング爪(104)に作用して、前記ロッキング装置(104,107)を解除することを特徴とする、請求項6或は44に記載の原動機付き車両シート。
  49. 前記ロッキング爪(104)が停止部(145,145’)を具備し、前記背凭れ(R)が有効位置に配置される際、その停止部に前記フォローア(203)が作用して、前記ロッキング・ユニット(104)が前記シート長手方向位置の調節中に連行されることを特徴とする、請求項6或は44に記載の原動機付き車両シート。
  50. 前記停止部(145,145’)が突起(145)或は窪み(145’)で形成されていることを特徴とする、請求項49に記載の原動機付き車両シート。
  51. 前記ランプ(146)が前記ロッキング爪(104)上に設けられていることを特徴とする、請求項26或は27に記載の原動機付き車両シート。
  52. 前記メモリ装置(104,105,107)の前記ロッキング・ユニット(104)が前記シート・フレーム側における少なくとも1つの停止部(127)と関連された停止部(147)を具備し、たとえもし前記フォローア(203)が前記メモリ位置(104,105,107)から上昇されるとしても、前記メモリ位置から前記シート長手方向(L)における前記シート・フレーム(G)の調節中に前記ロッキング・ユニット(104)が完全にロックされていないときに該ロッキング・ユニット(104)を連行し、前記シート・フレーム側における前記停止部(127,128)が前記ロッキング・ユニット(104)がロックされるやいなや、該ロッキング・ユニット(104)に対して作用しないことを特徴とする、請求項1乃至51であるが、少なくとも請求項6乃至44及び請求項45の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  53. 前記停止部が前記ロッキング・ユニットの前記ロッキング爪(104)に設けられていることを特徴とする、請求項47乃至52の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  54. 前記ロッキング爪(104)がその戻り止めフック(141)によって関連された前記戻り止め開口(170)と係合する際、前記停止部(147)が前記シート・フレーム側における少なくとも1つの停止部(127)との係合を解除させられることを特徴とする、請求項53に記載の原動機付き車両シート。
  55. 前記ロッキング・ユニット(104)が前記戻り止め開口(170)に向かって予め張力が加えられていることを特徴とする、請求項52乃至54の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
  56. 前記シート・フレーム(G)が前記シート長手方向に移動させられ且つ前記フォローア(203)が前記メモリ装置(104,105,107)から上昇させられるときに、前記ロッキング・ユニット(104)が次の前記戻り止め開口(170)と自動的に係合することを特徴とする、請求項55に記載の原動機付き車両シート。
  57. 前記長手方向ガイド(101,102)が2つの相互係合状態のレール(101,102)によって形成され、それらレールがその間に中空スペースを含み、前記メモリ装置(104,105,107)の前記構造的アセンブリがその中空スペース内に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至56の内の何れか一項に記載の原動機付き車両シート。
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