JP2004526396A - 粉体コーティングされたロータ - Google Patents

粉体コーティングされたロータ Download PDF

Info

Publication number
JP2004526396A
JP2004526396A JP2002572703A JP2002572703A JP2004526396A JP 2004526396 A JP2004526396 A JP 2004526396A JP 2002572703 A JP2002572703 A JP 2002572703A JP 2002572703 A JP2002572703 A JP 2002572703A JP 2004526396 A JP2004526396 A JP 2004526396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder coating
coating composition
resin
epoxy
diisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002572703A
Other languages
English (en)
Inventor
フォルカー, カール, オットマー ベールシェル,
ヒューバート ヘルマン,
ゲルト クレーマー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JP2004526396A publication Critical patent/JP2004526396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/30Windings characterised by the insulating material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/30Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes
    • H01B3/40Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes epoxy resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/003Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with epoxy compounds having no active hydrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D163/00Coating compositions based on epoxy resins; Coating compositions based on derivatives of epoxy resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/04Details of the magnetic circuit characterised by the material used for insulating the magnetic circuit or parts thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2150/00Compositions for coatings
    • C08G2150/20Compositions for powder coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L61/00Compositions of condensation polymers of aldehydes or ketones; Compositions of derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び前記樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性粉体コーティング組成物を硬化させることにより得られる粉体コーティングで被覆された電動機又は発電機のロータ、ステータ、又は界磁コイル、トロイド又はトロイダルテープコア。ポリオキサゾリドン樹脂は、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、及び4,4’―ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群から選択されるジイソシアネートをビスフェノールAのジグリシジルエーテル及びノボラックのジグリシジルエーテルからなる群から選択されるジエポキシドと反応させることにより得られる生成物であることができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機又は発電機において使用される、粉体で被覆されたロータに関する。そのようなロータは、電機子(armature)ともまた呼ばれ、電動機又は発電機におけるコイル巻線のための土台として働く部分である。
【0002】
電動機又は発電機が動いているとき、モータの動きに加えて、それは熱もまた生み出すだろう。この熱はモータのすべての部品、特にロータの回りに巻かれたコイル、を膨張させる。モータのスイッチが切られると、それは再び冷却し、加熱された部品は収縮する。モータの寿命の間に、この熱サイクルが非常に頻繁に繰り返される。
【0003】
ロータとコイルの間の電気的接触を避けるために、両者は絶縁材料、通常はコーティング、で被覆される。
【0004】
該熱サイクルにおいて、ロータに近いコイルはロータの表面に関して幾分シフトし、コイルをロータにつけておこうとする、コイルの上に働く力の観点から、コイルのこの動きは被覆されたロータの剥離を引き起こす。一度、ロータのコーティングがかなりの程度まで磨耗すると、ショートが起き、ロータはもう使用できなくなる。
【0005】
電動機又は発電機のロータは長い寿命を有することを確保するために、ロータの表面の良好な密着に加えて、高い切断抵抗を有することもまた必要である。加えて、コーティングは、電動機又は発電機のステータ又は界磁コイル、トロイド又はトロイダルテープコア(toroidal tape core)を被覆するためにもまた使用される得ることが見出された。
【0006】
幾分変則的な形の金属物体、例えば電動機又は発電機のためのロータ、を被覆するとき、粉体コーティングを用いることが非常に有利である。汚染のない、エネルギー、資源及び労力を節約する製品としての粉体コーティングの周知の利点に加えて、変則的な形の金属物体の場合、粉体コーティングの使用は、均一な厚さ及び良好なエッジカバーを有するコーティング層の施与をもまた可能にする。
【背景技術】
【0007】
ロータの被覆のための粉体コーティングの使用は先行技術において公知である。その良好な切断耐性を考慮して、最近、無水物含有の粉体コーティング組成物、例えばAkzo NobelからのResicoat RTが使用される。しかし、利用によっては、無水物含有物質の使用は、それらの使用に伴う健康及び安全性に関するリスクの観点において好ましくない場合がある。さらに、これらの組成物の長期貯蔵安定性が改善され得ることが見出された。長期安定性試験は、施与され硬化された組成物の熱耐性試験、融点、DSC走査、及び粗さの特徴に基づく。なぜなら施与され硬化されたコーティングの性質は、貯蔵された組成物がもはや安定ではないとき、劣化するであろうからである。
【0008】
米国特許第5,449,737号において、ウレタンで修飾されたエポキシ樹脂コーティング組成物が開示されている。このコーティング組成物の貯蔵安定性について及びコーティングの切断耐性について何も言われていない。該コーティング組成物は電動機又は発電機のロータを被覆するために使用されていない。
【0009】
米国特許第4,923,910号において、無水物のないエポキシ粉体コーティングが開示され、それはモータ及び発電機のロータコイルをロータコアに固定するために使用されている。この刊行物において、粉体コーティングはコイルのための一種の接着剤として使用されている。このコーティング組成物の貯蔵安定性について及びコーティングの切断耐性について何も言われていない。該コーティング組成物はロータの表面を被覆するために使用されていない。この刊行物において開示された粉体コーティング組成物で被覆された物体は、本発明に従う物体に比べて劣る切断耐性を示す。
【0010】
良好な貯蔵安定性を有し、無水物を含まず、その高い切断耐性のために電動機又は発電機のロータのコーティングとしての使用にもまた非常に適する粉体コーティング組成物が今、見出された。この組成物は、エポキシ末端ポリオキゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性の粉体コーティング組成物である。
【0011】
欧州特許出願公開第0113575号において、ポリオキサゾリドン粉体コーティング組成物が開示されている。該組成物は、金属基材を被覆するために使用され得ると言われている。このコーティング組成物の貯蔵安定性について又はコーティングの切断耐性について何も言われていない。電動機又は発電機のロータのコーティングのためにこの組成物を使用することに対しては、何も言及されていない。
【0012】
米国特許第4,304,818号において、電機で回転する機械の、絶縁された巻線を製造する方法が開示されている。シート状の絶縁物質の複数の層が巻いている導電体の回りに巻きつけられる。該層は、ポリエポキシド及び有機ポリイソシアネートを含む溶媒を含まないワニスに含浸される。ワニスはイソシアネート環及びオキサゾリドン環を形成するための触媒の存在下、硬化される。含浸するためのワニスのポットライフは、触媒が添加されると短くなる。従って、該層は、好ましくは溶解された触媒で含浸され、続いて樹脂で含浸される。この書類は粉体コーティングの使用を開示しない。さらに、それはエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂の使用を開示しない。
【0013】
GEC Alsthom Technical Review (1990年)、10月号、 第3巻、パリ、フランス、15〜21頁において、高められた温度における電動機運転のための絶縁システムが開示されている。絶縁はマイカに基づくテープをポリイソシアネート含有樹脂及び結合剤で含浸することにより実現される。
【0014】
硬化されたポリイソシアネート含有樹脂の剛性及び熱安定性は、エポキシ樹脂及び触媒を、未だ重合化されていないポリイソシアネートを含む樹脂に添加することにより測定される。得られる巨大分子構造はオキサゾリドン鎖を含む。この書類は粉体コーティングの使用を開示しない。さらに、それは出発原料としてエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂の使用を開示しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性粉体コーティング組成物を硬化させることにより得られる粉体コーティングで被覆された、電動機又は発電機における使用のためのロータに関する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、さらに、電動機又は発電機のロータのためのコーティングとしての、エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性粉体コーティング組成物の使用に関する。
【0017】
本発明に従って使用され得るエポキシ末端ポリオキサゾリドンは、化学量論的に過剰のジエポキシドをジイソシアネートと反応させることにより得られることができる。好ましくは、反応条件は低分子量のエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂が得られるように選択される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
エポキシ末端ポリオキサゾリドンの製造において使用され得るエポキシ樹脂は、芳香族、脂肪族、環状脂肪族、又は複素環化合物のジクリシジルエーテル、例えばビスフェノールAのジグリシジルエーテル、水素化ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル、ノボラックのジグリシジルエーテル、又はポリグリコールのジグリシジルエーテルを含む。市販入手可能な敵するエポキシ樹脂は、EPON 828,EPON 825,DER 330,DER 331,DER 332,DER 337及びDEN 431である。
【0019】
エポキシ末端ポリオキサゾリドンの製造において使用され得るイソシアネートは、式R−(NCO)k、ここでkは2であり、Rは2〜18の炭素原子を有する2価の脂肪族炭化水素基、5〜15の炭素原子を有する環状脂肪族炭化水素基、7〜17の炭素原子を有する2価の芳香脂肪族基、又は6〜15の炭素原子を有する芳香族炭化水素基を表す、で表されることのできるイソシアネートを含む。特に適する有機ジイソシアネートの例は、エチレンジイソシアネート、1,3−プロピレンジイソシアネート,1,4―テトラメチレンジイソシアネート,1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、2,2,4―トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート,2−メチル−1,5−ジイソシアネートペンタン、2−エチル−1,4−ジイソシアネートブタン,1,12−ドデカメチレンジイソシアネート,シクロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネート, 1−イソシアナト−2−イソシアナトメチルシクロペンタン,イソホロンジイソシアネート(IPDI),ビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メタン,2,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,3−及び1,4−ビス(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン,ビス−(4−イソシアナト−3−メチル−シクロヘキシル)−メタン, 1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン,1−イソシアナト−l−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン,キシレンジイソシアネート,1−メチル−2,4−ジイソシアナトベンゼン,α,α,α’,α’−テトラメチル−1,3−及び−1,4−キシレンジイソシアネート,2,4−及び2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート(TDI),1,3−及び1,4−フェニレンジイソシアネート,2,4及び2,6−トルイレンジイソシアネート,2,4−及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI),1,5−ジイソシアナトナフタレン,ノルボルナンジイソシアネート及びそれらの混合物を含む。
【0020】
好ましくは、MDI,TDI,又はHMDIがエポキシ末端ポリオキサゾリドンの製造において使用される。
【0021】
250〜4000の範囲におけるエポキシ当量を有するポリオキサゾリドンが好まれ、それはジエポキシドとジイソシアネート反応物とを、エポキシド当量:イソシアネート当量の比が5:1〜1.1:1、好ましくは3:1〜1.2:1の範囲において反応させることにより得られることができる。
【0022】
縮合触媒がポリオキサゾリドンを形成するための反応において使用され得る。そのような触媒は、エポキシとイソシアネートとのこれらのタイプの反応のために慣用的に用いられるもの、例えば4級ハロゲン化アンモニウム、3級アミン、ハロゲン化リチウム、ハロゲン化リチウム―ホスホニウムオキサイド錯体、n−ブトキシリチウム、ジアルキル亜鉛、有機亜鉛キレート化合物、トリアルキルアルミニウム、及びジブチルチンジラウレートを含む。
【0023】
反応は、溶媒の中で、例えば低級アルカノール又はジメチルホルムアミドの中で75〜200℃の範囲の温度において行われることができる。
【0024】
本発明に従って使用される粉体コーティング組成物は、エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂のための硬化剤をさらに含む。そのような硬化剤は、先行技術において周知であり、ポリアミン、ポリアミド、ポリアミノアミド、ポリフェノール、ポリマー状チオール、ポリカルボン酸、ポリオール、イミダゾール、3級アミン、及び4級ハロゲン化アンモニウムを含む。これらの最後の3つの硬化剤は、硬化反応の促進剤としてもまた働く。硬化剤及び硬化促進剤として使用されることができるイミダゾールの例は、2−スチリルイミダゾール、1−ベンジル―2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、及び2−ブチルイミダゾールである。
【0025】
該粉体コーティング組成物は、コーティングの性質を改善するためのフィラー及び/又は添加剤、例えば安定化剤、抗酸化剤、レベリング剤、沈降防止剤、艶消剤、レオロジー改質剤、柔軟剤(flexibility agent)、界面活性剤、UV光吸収剤、光安定化剤、アミン相乗剤、ワックス、又は接着促進剤をさらに含むことができる。さらに、該コーティング組成物は1以上の顔料を含むことができる。
【0026】
上に述べられた樹脂成分に加えて、該コーティング組成物は、追加の樹脂を例えば0〜30、好ましくは5〜20重量%のエポキシ樹脂、又はエポキシ樹脂の混合物、例えばDER 663,DER 664,DR 667,又は0〜30、好ましくは5〜20重量%のエポキシノボラック又はエポキシノボラックの混合物、例えばDER 642,DER 672,Araldit ECN1299又はAraldit ECN9699をもまた含むことができる。
【0027】
好ましい実施態様において、本発明に従って使用される粉体コーティング組成物は、以下を含む:
− 粉体コーティング組成物の30〜90、好ましくは40〜50重量%の、ポリオキサゾリドン樹脂又はポリオキサゾリドン樹脂の混合物
― 粉体コーティング組成物の0.1〜40、好ましくは5〜15重量%の硬化剤又は硬化剤の混合物
― 粉体コーティング組成物の0.1〜50重量%の添加剤又は添加剤の混合物、及び/又はフィラー又はフィラーの混合物。
【0028】
粉体コーティング組成物は、組成物の全ての成分が均一に混合される任意の方法により製造されることができる。例えば該組成物は、フィルム形成性ポリマーの軟化点より高いが、かなりの前反応が起きる温度よりは低い温度において押出し機において成分を緊密に混合することにより製造されることができる。押出物は通常、平らなシートに巻かれ、放置冷却され、例えば粉砕することにより小さな粒子に破砕される。通常、粉体コーティング粒子は、300μmより小さいサイズを、好ましくは100〜200μmの範囲の平均サイズを有することが好ましい。
【0029】
粉体コーティング組成物は、任意の公知の粉体コーティング法によりロータに施与されることができる。流動床焼結、静電粉体コーティング、又は静電流動床法が好ましい。エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含む粉体コーティング組成物でロータをコーティングするためには、静電流動床法が好ましい。そのような方法において、ロータは通常180〜260℃の温度まで加熱される。通常、コーティングは250〜500μmの範囲のフィルム厚において施与される。
【0030】
エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性粉体コーティング組成物で被覆されたロータは、全てのタイプの電動機又は発電機において使用されることができる。例えば、被覆されたロータは、家庭及び自動車の装置における小型の電動機において使用されることができるが、大型の電動機又は発電機又はボール盤においてもまた使用されることができる。エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含む熱硬化性粉体コーティング組成物もまた界磁コイル、ステータ、トロイド、又はトロイダルテープコアを被覆するためにもまた使用されることができる。
【0031】
本発明は、以下の実施例を参照して説明されるだろう。これらは、発明を説明することを意図するものであり、いかなる様式においても発明の範囲を制限するとして解釈されるものではない。
【実施例1】
【0032】
1.65〜1.75g/cm3の密度、及び200μmより上のサイズの粒子が0.5重量%未満の粉体コーティング組成物が以下の化合物、
35〜45pbwのポリオキサゾリドン樹脂(ビスフェノールA、ジクリシジルエーテル、及びMDIの反応生成物)、
5〜15pbwのフェノール性硬化剤、
<1pbwのイミダゾール、及び
45〜55pbwの添加剤及びフィラー、
を混合することにより製造された
【0033】
この粉体コーティング組成物は、流動床法においてロータに施与され、200〜240℃の範囲の温度において硬化された。
【0034】
得られた被覆されたロータは厚さ250〜500μmの平滑なフィルムで被覆された。該フィルムは、80〜100単位の艶(DIN67530に従って測定された)、10ジュールの耐衝撃性(DIN30671に従って測定された)>100の硬度(DIN53153に従って測定された)、>40%のエッジカバー、>30kV/mmの破壊電圧、及び300℃より高い温度における高い切断耐性を有した。
【実施例2】
【0035】
エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む、実施例1において製造された熱硬化性粉体コーティング組成物の貯蔵安定性が、市販入手可能な無水物含有の熱硬化性粉体コーティング組成物の安定性に比較された。
【0036】
新たに製造された両方のコーティングの試料がロータに施与され、平滑なコーティングフィルムに硬化された。これらの試料の一部が23℃において貯蔵され、6月の貯蔵の後、ロータに施与された。50%切断温度、溶融温度(Tm)、ガラス転移温度(DSC Tg1)、及び試料の硬化されたコーティングフィルムの粗さが測定された。結果は下の表に示される。
【表1】
Figure 2004526396
【0037】
上の結果は、無水物含有の粉体コーティング組成物の性質は、該組成物がしばらく保存されると、劣化することを明らかに示す。エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含む組成物は、より長い期間の時間の間の貯蔵の後でさえ、非常に良好な性質を示す。

Claims (7)

  1. 粉体コーティングが、エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び前記樹脂のための硬化剤を含む熱硬化性粉体コーティング組成物を硬化させることにより得られることを特徴とする、粉体コーティングで被覆された、電動機又は発電機における使用のためのロータ、ステータ、又は界磁コイル、トロイド又はトロイダルテープコア。
  2. 粉体コーティング組成物が、
    粉体コーティング組成物の30〜90重量%のエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂、及び
    粉体コーティング組成物の0.1〜40重量%の前記樹脂のための硬化剤
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載のロータ、ステータ、界磁コイル、トロイド、又はトロイダルテープコア。
  3. 粉体コーティング組成物が、ジエポキシドを1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート又は4,4’―ジフェニルメタンジイソシアネートと反応させることにより得られるエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のロータ、ステータ、界磁コイル、トロイド、又はトロイダルテープコア。
  4. 粉体コーティング組成物が、ジイソシアネートをビスフェノールAのジグリシジルエーテル又はノボラックのジグリシジルエーテルと反応させることにより得られるエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータ、ステータ、界磁コイル、トロイド、又はトロイダルテープコア。
  5. 粉体コーティング組成物が、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、及び4,4’―ジフェニルメタンジイソシアネートからなる群から選択されるジイソシアネートを、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル及びノボラックのジグリシジルエーテルからなる群から選択されるジエポキシドと反応させることにより得られるエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータ、ステータ、界磁コイル、トロイド、又はトロイダルテープコア。
  6. エポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂及び該樹脂のための硬化剤を含む粉体コーティング組成物を、電動機又は発電機のロータ、ステータ、又は界磁コイル、トロイド、又はトロイダルテープコアを被覆するために使用する方法。
  7. 粉体コーティング組成物が、
    粉体コーティング組成物の30〜90重量%のエポキシ末端ポリオキサゾリドン樹脂、及び
    粉体コーティング組成物の0.1〜40重量%の前記樹脂のための硬化剤
    を含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
JP2002572703A 2001-03-14 2002-03-04 粉体コーティングされたロータ Pending JP2004526396A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP01200960 2001-03-14
PCT/EP2002/003681 WO2002073772A1 (en) 2001-03-14 2002-03-04 Powder coated rotor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004526396A true JP2004526396A (ja) 2004-08-26

Family

ID=8180015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002572703A Pending JP2004526396A (ja) 2001-03-14 2002-03-04 粉体コーティングされたロータ

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1368879A1 (ja)
JP (1) JP2004526396A (ja)
KR (1) KR20040030521A (ja)
CN (1) CN1496601A (ja)
CA (1) CA2440857A1 (ja)
MX (1) MXPA03008345A (ja)
TW (1) TW593404B (ja)
WO (1) WO2002073772A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1818044A1 (en) * 2005-11-25 2007-08-15 DSMIP Assets B.V. Cosmetic or personal care composition comprising a polymer comprising oxazolidon groups
KR100835558B1 (ko) * 2007-03-20 2008-06-05 주식회사 동부하이텍 분무건조공정을 이용한 분말의 코팅 및 조립화 공정과 이를이용한 일체형 smd 인덕터의 제조방법
KR100796950B1 (ko) * 2007-03-20 2008-01-22 주식회사 동부하이텍 대전류 특성이 우수한 일체형 smd 인덕터의 제조방법
KR20120115329A (ko) 2009-12-22 2012-10-17 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 옥사졸리돈 고리 함유 부가물
US20140091647A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 General Electric Company Thermoplastic copolymer insulated coil

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135265A (ja) * 1982-12-30 1984-08-03 モ−ビル・オイル・コ−ポレ−シヨン ポリオキサゾリドン粉体塗料組成物
JPS63230780A (ja) * 1987-03-20 1988-09-27 Somar Corp スロツト絶縁に好適なエポキシ樹脂粉体塗料
JPH04161466A (ja) * 1990-10-26 1992-06-04 Furukawa Electric Co Ltd:The エポキシ樹脂系粉体塗料の製造方法
JPH0543657A (ja) * 1991-08-19 1993-02-23 Asahi Chiba Kk エポキシ樹脂組成物
JPH06327199A (ja) * 1993-03-16 1994-11-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 被膜形成方法
WO2000009581A2 (en) * 1998-08-14 2000-02-24 The Dow Chemical Company Viscosity modifier for thermosetting resin composition
WO2000034351A1 (en) * 1998-12-11 2000-06-15 The Dow Chemical Company Polyoxazolidone adhesive resin composition prepared from polyepoxides and polyisocyanates

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058501A (ja) * 1973-09-19 1975-05-21
US5143950A (en) * 1987-02-07 1992-09-01 Somar Corporation Power coating of epoxy resin mixture and polyvinyl butyral or formal resin

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59135265A (ja) * 1982-12-30 1984-08-03 モ−ビル・オイル・コ−ポレ−シヨン ポリオキサゾリドン粉体塗料組成物
JPS63230780A (ja) * 1987-03-20 1988-09-27 Somar Corp スロツト絶縁に好適なエポキシ樹脂粉体塗料
JPH04161466A (ja) * 1990-10-26 1992-06-04 Furukawa Electric Co Ltd:The エポキシ樹脂系粉体塗料の製造方法
JPH0543657A (ja) * 1991-08-19 1993-02-23 Asahi Chiba Kk エポキシ樹脂組成物
JPH06327199A (ja) * 1993-03-16 1994-11-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 被膜形成方法
WO2000009581A2 (en) * 1998-08-14 2000-02-24 The Dow Chemical Company Viscosity modifier for thermosetting resin composition
WO2000034351A1 (en) * 1998-12-11 2000-06-15 The Dow Chemical Company Polyoxazolidone adhesive resin composition prepared from polyepoxides and polyisocyanates

Also Published As

Publication number Publication date
CA2440857A1 (en) 2002-09-19
KR20040030521A (ko) 2004-04-09
TW593404B (en) 2004-06-21
CN1496601A (zh) 2004-05-12
WO2002073772A1 (en) 2002-09-19
MXPA03008345A (es) 2003-12-11
EP1368879A1 (en) 2003-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100437735B1 (ko) 열경화성수지조성물,전기절연선륜,회전전기및그제조방법
US4564651A (en) Method for the manufacture of reaction resin molding materials
TWI485177B (zh) 環氧樹脂之硬化劑組成物及含有此類硬化劑組成物之環氧樹脂組成物
CA3028844A1 (en) Electrical insulation system based on epoxy resins for generators and motors
TW200922959A (en) Epoxy resin composition containing isocyanurates for use in electrical laminates
US4540750A (en) Diethyl toluene diamine hardener systems
RU2581832C2 (ru) Отверждаемые композиции
KR20200063250A (ko) 코어 쉘 고무 개질된 고체 에폭시 수지
US4298656A (en) Epoxy-elastomer low temperature curable, solventless, sprayable, stator winding adhesive-bracing compositions
TW200927781A (en) Non-sintering isocyanate modified epoxy resin for fusion bonded epoxy applications
JPS59135265A (ja) ポリオキサゾリドン粉体塗料組成物
JPS6069120A (ja) 熱硬化性反応樹脂混合物
TW201213457A (en) Powder coatings compositions
US4222802A (en) Process for producing electric windings
JPS5825703B2 (ja) 耐熱熱硬化性接着剤ラツカ−
JP2004526396A (ja) 粉体コーティングされたロータ
KR20190059947A (ko) 발전기 및 모터용의 에폭시 수지계 전기 절연 시스템
US20040142189A1 (en) Powder coated rotor
CS215117B2 (en) Thermally hardenable enamel adhesive varnish
EP3430629B1 (en) Electrical insulation system based on epoxy resins for generators and motors
US6899917B2 (en) Powdered epoxy composition
JP5766352B2 (ja) 回転電機固定子コイル絶縁用液状熱硬化性樹脂組成物、それを用いた回転電機及びその製造方法
JP2908431B1 (ja) 電気絶縁コイルの製造方法
JP2570210B2 (ja) プリプレグ
KR102060672B1 (ko) 경화성 에폭시수지와 고내열성 고분자를 이용한 코일용 셀프본딩성 탑코팅제 소재 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071025

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20071101

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080107

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080804

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080911

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20081114