JP2004525723A - 角膜を保持し位置決めする位置決めアセンブリ - Google Patents
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Abstract
目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリ(10)であって、該目は、外科的処置中にて、緯度方向に狭い眼球アクセスに配置されている。該位置決めアセンブリ(10)は、位置決めセグメント(20)を含み、該位置決めセグメントは、以下を有する:保持プレート(23)であって、これは、その中で規定されたアパーチャ(25)を含み、該アパーチャは、その中に目の角膜(C)を収容して露出する構造にされている;およびフランジ部材(24)であって、該フランジ部材は、該アパーチャ(25)の周りに配置され、少なくともその緯度半径で、該アパーチャから密接に間隔を置いた距離で配置され、そして目と係合する構造にされている。
Description
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
本願は、1997年4月29日に出願された現在係属中の米国特許第08/840,430号の一部継続特許出願であり、その出願は、1996年2月7日に出願された当時係属中の特許出願第598,180号(これは、以来、1997年4月29日に、米国特許第5,624,456号として登録された)の継続出願である。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般に、目の手術の実施中に使用される医療器具に関し、特に、例えば、屈折誤差を矯正するための外科的処置中に角膜を切り込むために、患者の目を保持し、位置決めし、そして露出するための吸引リング(これはまた、位置決めアセンブリとも称する)に関する。さらに具体的には、本発明は、簡単に組み立てられ使用が安全な位置決めアセンブリに関し、このアセンブリは、眼瞼および/または目が間違って切り込まれる可能性を最小にし、さらに、特定の個人(これには、特に、子供およびアジア系の人が挙げられるが、これらに限定されない)で遭遇し得るような緯度方向に狭い眼球アクセスを有する目においてさえ、目での効果的な取付けを達成しそして維持し得る。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
目は、カメラと非常に似た原理で働き、ここで、虹彩、すなわち、瞳孔の周りにある目の着色部分は、目の内部に入れる光の量を調節するシャッターのように機能する。角膜、すなわち、目の透明な窓、およびレンズは、瞳孔の後ろに位置しているが、眺めている物体からの光線を、目の後方にある網膜に集中させるように働く。次いで、網膜は、視神経を経由して、眺めた物体の画像を脳に伝達する。通常、これらの光線は、正確に網膜に集中して、遠くにある物体をはっきりと見ることができる。しかしながら、角膜の表面が正しい形状から逸脱すると、視覚プロセスにおいて屈折誤差が生じ、その結果、目は、遠くにある物体の画像を網膜上に集中できなくなり、画像がぼやける結果となる。
【0004】
何年も前には、このような屈折誤差は、眼鏡またはコンタクトレンズで処置でのみ処置でき、これらの両方は、使用者にとって不便であることが周知であった。しかしながら、それ以来、目の屈折状態を変える外科手術が開発された。この種の手術を実行するために、いくつかの方法および特殊な器具が設計され、これらは、主に、角膜の形を作り直すことに向けられている。角膜再形成の目標は、角膜の曲率を変える、すなわち、患者の状態に依存して、その曲率を平坦にするか高めるかいずれかを行うことにあり、その結果、角膜を通る光線は、その後、屈折して、網膜に直接集中または収束し、それにより、患者は、遠くの物体をはっきりと見ることができることが認識されている。
【0005】
このような外科手術の1つには、角膜曲率成形術があり、これには、角膜組織の薄層(これは、角膜キャップと呼ばれている)を切り込み分離することにより、その組織をレーズする(lathing)ことにより、次いで、再形成した角膜組織を目の所定位置に縫合することにより、角膜を正しく再形成する必要がある。しかしながら、角膜曲率成形術には、いくつかの欠点があると考えられており、結果的に、最近、中止された。自動化ラメラ角膜切開術(ALK)は、角膜曲率成形術の副産物として開発された別の外科技術である。ALK処置では、目は、典型的には、まず、1滴の麻酔で麻痺され、次いで、リング形構成を有する装置が目に配置され、微細角膜切断機として知られている非常に微細な顕微手術器具で切り込むために、角膜を注意深く位置決めする(当該技術分野では、「セントレーション」と称する)。この微細角膜切断機は、一般に、ブレード実装装置であり、これは、角膜に切り込むために、このリング形装置を横切る切断経路で、手で押すか機械的に駆動しなければならない。近視を治療するALK処置では、この微細角膜切断機は、典型的には、まず、角膜の薄層を切り離すのではなく切り込んで持ち上げ、第二に、切断要素(これは、所望の規定矯正深さでそこを通るように調整しなければならない)を使って、その微細角膜切断機の第二経路を経由して、角膜の再形成を実行するのに使用される。そこですぐに、角膜組織の盛り上がった薄層は、治癒のために、角膜の所定位置に戻される。
【0006】
しかし、この技術分野において、他にも、重要な開発がなされている。例えば、レーザー基質内角膜曲率形成術(LASIK)として知られている処置(ここで、角膜を再形成および/または輪郭付けするのに、レーザーが利用される)は、視覚の問題(これには、近視、遠視および乱視(規則的なものおよび不規則なものの両方)があるが、これらに限定されない)を矯正する安全で無痛かつ迅速な有効処置として、ますます認められている。LASIK処置は、現在では、隣接組織を損傷することなく、角膜を刻むので、さらに、コンピューターの助けを借りて、レーザーが、除去する組織量を正確に制御するために、また、重要なことには、角膜の再形成に対するより多くの選択肢を許容するために、外科医によりプログラム化できるので、最適であると考えられている。LASIK処置では、目は、依然として、典型的には、リング形装置内に配置され、レーザーで治療する目の下部を露出するために、角膜組織の薄層を切り込んで持ち上げる予備段階として、微細角膜切断ヘッドアセンブリもまた、使用されている。角膜組織の薄層の切断は、通例、角膜切除術として知られており、最も一般的な場合、「角膜フラップ」が切断され、これは、角膜に付着した組織のヒンジ付き部分を残すが、「遊離キャップ」が切断される特殊な場合があり、ここで、角膜組織の持ち上げた層は、目から剥離したままになる。
【0007】
さらに具体的には、いかにして、LASIK処置に望ましい位置に目を維持するかを考えると、上で述べたリング形装置は、通例、使用され、吸引力または真空によって、眼球に一時的に装着される。そういうものとして、このような装置は、しばしば、吸引リングと呼ばれ、典型的な吸引リングには、環状の中空リングが挙げられ、これは、中心アパーチャ(角膜は、そこを通って露出できる)および開放底面(これは、標準的な寸法を有し、角膜の周りで目の表面を係合するような構造にされている)を規定する。この吸引リングは、典型的には、中空吸引チューブと連絡しており、これは、そのリングの開放底面と流体連絡している。このような吸引リングには、通例、この吸引チューブを経由して、真空が加えられ、典型的には、20Hgと28Hgの間の相対的な真空が加えられ、これは、この吸引リングを、外部大気圧の影響下にて、眼球上に引き下げる。そういうものとして、この吸引リングは、角膜を取り囲む眼球の表面に付着し、吸引力が加えられて、LASIK処置の初めから終わりまで、眼球に適度に確保する様式で、そのリングを保持する。結果として、この吸引リングは、眼科診療で普通に使われる装置となっており、それは、その有効寿命のうちに、多数の患者に適応するように再使用可能に設計されていることに注目すべきである。
【0008】
このような吸引リングの使用は、当該技術分野で極めて一般的であるものの、それに付随したいくつかの欠点がある。例えば、公知の吸引リングの形状および大きさは、容易には、多くの人の眼球陥凹部内に快適でおよび/または正しく位置付けできない。さらに具体的には、一部の人(特に、子供やアジア系の人)は、この吸引リングを設置できる領域が幾分限られているという特定の身体的特徴を示す傾向にあることが確認されている。例えば、このような人は、眼球陥凹部が狭いか、および/または特に緯度方向および/または上下方向において、他の一部の人のようには目を開くことができないか、いずれかであり得る。この陥凹部が制限されていることから、伝統的な吸引リングを正しく確保するのに十分な表面積がないので、医師が目にLASIKのような外科的処置を施すのが困難となり得る。
【0009】
結果として、緯度方向で眼球陥凹部が小さい患者を含めた全ての患者の目で使用するのに特によく適した微細角膜切開アセンブリ(特に、改良型吸引リング)を提供すれば、非常に有益となる。しかしながら、開発されるこのようないずれかの改良型吸引リングは、微細角膜切断ヘッドアセンブリにより切断するのに十分な角膜深さおよび/または直径を露出し提示しつつ、患者の目の露出部に有効かつ快適に確保できなければならない。さらに、もし、このようないずれかの改良型吸引リングが開発されたなら、さらに制限された領域または眼球陥凹部が存在するにもかかわらず、その切断工程を妨害しおよび/またはその正確性を減らすことなく、アーチ形経路に沿って切断するように構成した種類の切断ヘッドアセンブリ(例えば、米国特許第5,624,456号で開示され、角膜切開術を実施する多くの医師が最適であると考えているもの)と併用して有効な使用のために構成されるなら、非常に有益となる。
【0010】
また、従来の吸引リングは、特に、眼科処置中に安全かつ有効に使用するのに必要な精度を考えると、製造および/または組立が困難であり得ることが注目される。もし、小さい目の陥凹部(これは、子供やアジア系の人で一般的である)に適切な吸引リングを開発したなら、これらの問題もまた、十分に検討されなければならない。それゆえ、必要な部品の全てを効率的で流線型かつ小型の形状に組み込む改良型吸引リングまたは位置決めアセンブリであって、正確かつ精密に製造するのが容易であり、かつ依然として、微細角膜切開アセンブリを安全で正確に利用できるものを提供すれば、有益となる。最後に、また、もし、角膜切開中に、その微細角膜切断ヘッドアセンブリが、切断を誤る可能性を避けるために、眼瞼および/または角膜に対して均一かつかなり正確な位置で、角膜の切断を開始することを適切に保証できる改良型吸引リングが開発されれば、有益となる。特に、その切断ヘッドアセンブリが正しく配置されていないなら切開部の切断を開始しない改良型吸引リングまたは位置決めアセンブリを提供することは、有益となる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要旨)
本発明は、当該技術分野で残っているこれらの要求および他の要求を検討するために構成され、そして改良型吸引リング、さらに具体的には、患者の目の角膜に外科的処置を実施するために患者の目の角膜に保持して位置決めする位置決めアセンブリに関する。本発明の位置決めアセンブリは、少なくとも1実施形態では、子供やアジア系の人で一般的に見られるように、眼球陥凹部または眼球アクセスが緯度方向で狭い(このことは、瞬きする方向に対応した寸法を意味する)患者で使用するのに特に適している。また、本発明は、任意の患者の目に適用できるものの、典型的には、ヒトの目で使用することを予想している。
【0012】
より詳細には、本発明は、外科的処置中に目を少なくとも部分的に露出し、位置決めし、そして保持する位置決めアセンブリに関する。該位置決めアセンブリは、従って、好ましくは、微細角膜切開アセンブリの一部として組み込まれ、結果として、微細角膜切断ヘッドアセンブリ(これは、結果として角膜フラップを作成するかどうかに関係なく、目に切開部を形成するかおよび/または目を切断するように構成されている)と併用して、利用され得る。該位置決めアセンブリは、位置決めセグメントを含み、これは、外科的処置の初めから終わりまで、角膜が正しく露出した位置で維持されるように、その外科的処置中にて、目を保持し位置決めするような構造にされている。そういうものとして、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む。該保持プレートは、好ましくは、略平面形状であり、その中で規定されたアパーチャを有する。該アパーチャは、好ましい実施形態では、一般に、この保持プレート上またはその中で、中心に配置されているが、切断する領域を大まかに規定するために、その中に眼の角膜を収容し露出するような構造にされている。
【0013】
前記位置決めセグメントはまた、フランジ部材を含む。該フランジ部材は、一般に、前記保持プレートから垂れ下がっており、好ましくは、前記アパーチャの周りで取り囲む関係で、配置されている。そういうものとして、該フランジ部材は、少なくとも実質的にその底端に沿って、目に係合する構造にされている。従って、一般に、該アパーチャと、該フランジ部材の底端と、それらの間で伸長している目の表面との間では、真空チャンバが規定される。本発明のフランジ部材はまた、好ましくは、少なくとも一般にその緯度半径に沿って、該位置決めセグメントのアパーチャから比較的に密接に間隔を置いて、配置されている。結果として、患者が緯度方向で狭い眼球アクセスを有する状況では、該位置決めセグメントと目との間の有効な接触を達成するために、また、該アパーチャ内で十分な量の角膜を眼球アクセスに効果的に露出するために、目の表面のそれ程多くを露出する必要はない。
【0014】
本発明の位置決めアセンブリは、さらに、少なくとも一部、吸引アセンブリを含み得る。特に、吸引アセンブリは、好ましくは、前記真空チャンバにて、前記位置決めセグメントと作動可能に結合され、それにより、少なくとも一時的に、該位置決めセグメントを目に装着する。具体的には、該吸引アセンブリは、真空ポートを含み、これは、該真空チャンバと外部真空源との間で、流体連絡して接続されている。結果として、該真空チャンバには、吸引力が加えられ、該位置決めアセンブリが目に効果的に確保される。しかしながら、好ましくは、該真空ポートは、伝統的な垂直配向した真空ポートとは異なり、少なくとも部分的に、前記アパーチャの垂直軸から離れて外向きに角度を付けられており、それにより、本明細書中で引き続いて記述するように、前記角膜切開切断ヘッドアセンブリを移動するのに有効なクリアランスが得られる。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の位置決めアセンブリは、ガイドトラックを含む。該ガイドトラックは、好ましくは、前記位置決めセグメントと一体的に形成されており、さらに、好ましくは、アーチ形切断経路を規定し、これは、前記保持プレートで規定される前記アパーチャを少なくとも部分的に横切って、前記角膜切開切断ヘッドを案内する。該ガイドトラックは、好ましくは、該位置決めセグメントの該保持プレートを超えて緯度方向に伸長しており、そして好ましくは、前記真空ポートに近接して配置されている。そういうものとして、該真空ポートが該ガイドトラックから離れて略外向きに角度を付けられているという性質により、該真空ポートに連結された吸引チューブまたは類似の構造体は、該ガイドトラックと作動可能に接合して、前記切断ヘッドアセンブリの移動を妨害しないことが保証される。
【0016】
さらに、前記位置決めアセンブリは、好ましくは、旋回アセンブリおよびそれに付随したカップリング部材を含む。具体的には、該旋回アセンブリは、前記切断ヘッドアセンブリ用の旋回軸を規定し、これは、表示されているように、好ましくは、少なくとも前記ガイドトラックで規定されるように、また、好ましくは、該旋回アセンブリで規定されるように、該アパーチャを横切ってアーチ形に移動する。好ましくは、該切断ヘッドアセンブリがその周りで回転する該旋回軸を規定するために、該旋回アセンブリには、ポスト部材が含まれ、該カップリング部材は、少なくともこの目的のために、該ポスト部材と該切断ヘッドアセンブリとを旋回可能に相互連絡する。しかしながら、該旋回アセンブリはまた、切断開始制御装置を含む。該切断開始制御装置は、前記位置決めセグメントを横切る前記カップリング部材、従って、該切断ヘッドアセンブリの操作的旋回運動の開始に対して、少なくとも1個の開始点を規定する構造にされている。結果として、医師は、該切断ヘッドアセンブリが正しい地点(例えば、該アパーチャの縁部)においてのみ、目と係合して切開部を形成し始め、一般に、露出した角膜の中間地点で開始して切開部を形成するように不注意に位置付けできないことが保証される。
【0017】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、以下の詳細な説明および添付の図面で、さらに詳細に記述する。
【0018】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図面にわたって図示されているように、本発明は、一般に、患者の目(好ましくは、患者の目の角膜−これは、外科手術中に切断される)の保持および位置決めを改良する位置決めアセンブリに関し、これは、一般に、参照番号10で示されている。さらに具体的には、本発明は、小型で正確に組立可能および製造可能で安全性を高め安定な位置決めアセンブリ10に関し、これは、平均的な患者に使用されるだけでなく、また、目が収容される眼球アクセスが緯度方向で小さい患者に効果的に使用できる。特に、この眼球アクセスは、一般に、眼窩およびそれに付随した眼瞼として規定され、それらの全ては、例えば、位置決めアセンブリを確保するために、患者の眼球のうち露出できる量を制限するかおよび/または限定する。ある場合には、子供やアジア系の顔の特徴がある患者で最も一般的であるが、眼球アクセスは、正常な緯度方向寸法よりも小さい。(これを説明する目的のために、緯度方向寸法は、患者の顔に対して上下の寸法として規定され、上は、患者の眉に向かい、そして下は、患者の顎に向かう)。結果として、従来の位置決めアセンブリは、一般に、眼球の緯度方向側面を十分に係合できない。当然、このような制約の結果、間違ったセントレーションが得られ、および/または切断のために露出する角膜が少なくなる。記述するように、本発明は、小型の形状であり、このことは、緯度方向に少ない眼球アクセスの場合に有益であるだけでなく、一般に、種々の理由(切断中のアセンブリの容易さおよび精度、安全性および安定性を含めて)のために、目に手術を施すとき、有益である。
【0019】
本発明の位置決めアセンブリ10は、好ましくは、微細角膜切開アセンブリ(例えば、米国特許第5,642,456号(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)で記述のもの−必ずしもことに限らないが)と併用することに関する。図1、2および7で図示されているように、位置決めアセンブリ10は、位置決めセグメント20(これはまた、目の位置決めリングとして知られている)を含む。位置決めセグメント20は、好ましくは、それの目との係合を最大にするために、囲いリング形状を含み、そして目をセントレートする(すなわち、手術のために、患者の眼球の角膜を正確に整列した様式で保持し、位置決めし、そして正しく提示する)ために使用される。それゆえ、位置決めセグメント20は、本体を有し、これは、好ましくは、その中に囲んだアパーチャ25を含み規定する。アパーチャ25は、手術中に切断するために、角膜Cおよびその所定深さを露出するために、目の角膜Cを収容してそこを通すような大きさにされている。典型的には、手術中に、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15(これはまた、好ましくは、微細角膜アセンブリの一部である)が位置決めセグメント20の面を移動し、それゆえ、露出した角膜C(これは、図面から明らかなように、アパーチャ25を通って突出する)を移動するとき、角膜Cが切断される。アパーチャ25それ自体は、好ましくは、一般に、約7.5〜10ミリメートルの直径が切断され得るように、十分な量の角膜を露出する大きさにされる。位置決めセグメント20は、好ましくは、剛性材料(好ましくは、金属材料)から形成される。しかしながら、理想的には、位置決めセグメント20は、高品質ステンレス鋼から作製され、これは、眼球との正確な係合を高め、滑らかで安全で輝きを抑えた表面仕上げを有するように形成でき、滅菌が簡単である。これらのことに基づいて、本発明の位置決めアセンブリは、使い捨てにされ得、種々の材料から作製され得、および/またはプラスチックまたは金属から成形され得るが、例証的な実施形態では、位置決めアセンブリ10は、好ましくは、一般に望ましい精度および品質を達成するために、機械加工される。
【0020】
図面で図示しているように、位置決めセグメント20の本体は、好ましくは、アパーチャ25の周りで略円形に規定されるものの、それは、アパーチャ25の周りで、他の形状(例えば、正方形、長方形、六角形または他の形状)を有するように形成でき、依然として、意図した目的のために機能することが分かる。さらに、位置決めアセンブリ10の全体は、好ましくは、ほぼ涙粒の形状で構成される。好ましい実施形態では、位置決めセグメント20の本体は、保持プレート23を含み、これは、その中で規定されたアパーチャ25、および好ましくは、フランジ部材24(これは、一般に、保持プレート23から下向きに伸長しており、本体22に対して一般に開いた底面を規定している)を含む。理想的には、フランジ部材24は、保持プレート23に規定されたアパーチャ25を大体取り囲む関係で、間隔を置いて離れて配置される。また、好ましい実施形態では、位置決めセグメント20のフランジ部材24は、好ましくは、下端27を含み、これは、流体を浸透しない様式で目の角膜の周りの部分を係合するような構造にされ、そして配置される。同様に、保持プレート23はまた、内部リム26を含み得、これは、アパーチャ25の周りを取り囲んで規定する関係で配置され、これもまた、流体を浸透しない様式で、その中で配置された目を係合する構造である。従って、位置決めセグメント20を目と係合する関係で配置すると、眼球および真空チャンバ22(これは、保持プレート23とフランジ部材24との間にある)の周りで、効果的な、ほぼ気密のシールが達成できることが理解される。さらに、図2で図示しているように、真空チャンバ22では、チャンネル29もまた規定され得、チャンネル29は、単独で、または米国特許第5,772,675号で提供されているような剛性もしくは可撓性のインサートと併用して、いずれかで、加えた真空の有効性を高める。
【0021】
フランジ部材24にさらに目を向けると、図示した実施形態では、目と係合する外周を規定しているが、フランジ部材24は、従来の位置決めアセンブリの場合よりも近い間隔を置いた関係で、アパーチャ25の周囲に配置される。この近い間隔は、狭い眼球アクセスの小さい寸法に対して、アパーチャ25の緯度方向半径でのみ規定され得るものの、一般に、フランジ部材24は、アパーチャ25から均一に間隔を置いた円形の構成を規定するのが好ましく、これにより、目の正しいセントレーションがし易くなる。図示した実施形態では、一般に、目に係合する下端27でのフランジ部材24の緯度方向直径は、一般に、約0.675インチと0.725インチの間である。さらに正確には、8.5mmのフラップを形成するために、一般に、約0.350〜0.475インチの間、さらに正確には、0.420インチのアパーチャ25の直径に対応するように、一般に、約0.79インチ未満または0.708インチ(18mm)未満の緯度方向直径が好ましい。例えば、本発明は、密接に間隔を置いたフランジ部材24を使って、単に、そのアパーチャの大きさを対応する0.375インチ、0.420インチまたは0.465インチの直径に変えることにより、7.5mm、8.5mm、9.5mmまたは他の寸法の切開部を形成するのに使用できる。しかしながら、理解できるように、必要な大きさの開口部を保持しつつ、フランジ部材24の直径を小さくすると、位置決めアセンブリ10が目の上で下方に進むことができる深さが減る。しかしながら、それでも、適切な大きさの角膜フラップを作製するために、角膜を通り、好ましくは、標準寸法のアパーチャ25を通って露出された目の同じ直径を維持することが望ましい。従って、本発明はまた、好ましくは、フランジ部材24で規定されるように、深さを減らした位置決めセグメント20を含む。図示した実施形態では、位置決めセグメント20の深さは、一般に、保持プレート23の上面からフランジ部材24の下端27まで規定されるように、好ましくは、一般に、約0.175インチ未満であり、さらに好ましくは、約0.1〜0.15インチの間である。図示した実施形態(ここで、好ましい0.420インチの直径のアパーチャ25および0.708インチの直径のフランジ部材が使用される)では、好ましい深さは、0.115インチである。しかしながら、その手順の結果として、目の十分な部分がアパーチャ25を通して露出され、患者の身体的な特徴に基づいた目へのアクセスの制約がなくなり、位置決めセグメント20は、完全かつ確実に、目の表面に係合する。
【0022】
本発明の位置決めアセンブリは、さらに、一旦、正しく配置されると手術を実行する目に位置決めセグメント20を少なくとも一時的に装着するために、吸引アセンブリ30と併用するように向けられ、また、少なくとも部分的にそれを構成し得る。好ましくは、吸引アセンブリ30は、真空ポート32(これは、位置決めセグメント20に形成されている)および真空アセンブリ(図示せず;これは、吸引力を加える)を含む。この真空アセンブリは、吸引力を加える構造にされているが、この吸引力は、位置決めセグメント20を角膜Cの周りで眼球に装着して、眼球に損傷を引き起こす程には強くせずに角膜を上方に押し付け、そして位置決めセグメント20のアパーチャ25を通して突出させるのに十分である。位置決めセグメント20に形成された真空ポート32は、そこを通って吸引力が加えられるように、この真空アセンブリと作動可能に連結され流体連絡されることが図面から分かる。具体的には、好ましくは取り外し可能で外部にネジ筋を付けた真空ハンドル(図示せず;これはまた、位置決めアセンブリ10を握って操縦するのに便利な手段を提供し得る)は、好ましくは、確実で流体が浸透しない様式で、真空ポート32にねじ込まれる。実際は、真空ポート32の少なくとも一部を内部にネジ筋を付けた構造にすると、さらに確実な係合が保証され、また、この真空ハンドルを固定してその間に間隙(これは、詰まるおそれがある)が存在しないことを保証できるので、位置決めアセンブリ10の洗浄が著しく容易になり、そして洗浄するために、真空ポート32の内部への容易なアクセスが達成できる。さらに、好ましい実施形態では、真空ポート32は、保持プレート23またはフランジ部材24のいずれかを通って位置決めセグメント20の下面28に伸長し、真空チャンバ22に入る。それゆえ、真空ポート32は、手術間近の目の角膜の周りでシールを形成するために、一旦、この真空アセンブリが起動されると、アパーチャ25の放射状外部の点およびフランジ部材24の放射状内部に吸引力を加えるように配置される。この時点で、位置決めセグメント20の構造は、吸引力を伴うとき、手術のために角膜Cを正しく位置付けて整列し手術中にその位置をほぼ維持するように作用することが明らかなはずである。典型的には、海水面で約25インチHgの真空が使用される。
【0023】
本発明の位置決めアセンブリ10はまた、好ましくは、その上に形成されたガイドトラック40を含む。ガイドトラック40は、好ましくは、角膜の外科的切断中にて、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15を案内し移動し易くするために、位置決めセグメント20上に直接形成されているか、それと一体的に形成されている。一体的な機械加工は、常に、ガイドトラック40と位置決めセグメント20との間で確実かつ安定な接続を維持することを保証し、また、組立および製造の結果としてそれらの間で誤整列が起こらないことを保証するので、図示した、より小型の実施形態では、好ましい。特に、一部の位置決めアセンブリは、別々に機械加工したガイドトラックを含み、これは、1本(しかし、好ましくは、2本またはそれ以上)のネジにより、位置決めセグメント20に確保されている。1本のネジを使用すると、製造および組立中に細心の注意および精度が維持されないなら、このガイドトラックがアパーチャに対して正しく整列しないおそれがあるので、一般に、2本またはそれ以上のネジが好ましかった。しかしながら、図示した実施形態のさらに小型の設計に基づくと、一般に、多数のネジを含めることは、実用的ではない。従って、図示したさらに小型の実施形態では、他の実施形態と同様に、組立の精度および容易さを維持するために、ガイドトラック40は、好ましくは、例えば、約0.03インチの幅まで機械加工することにより、この位置決めセグメントと一体的に形成される。また、図1および2を参照すると、好ましい実施形態では、ガイドトラック40は、位置決めセグメント20の少なくとも一面の長さに沿って伸長するが、好ましくは、この切断ヘッドアセンブリとガイドトラックとの間の係合がアパーチャの前の地点で起こるように、位置決めセグメント20を超えて緯度方向に伸長する。本発明は、フランジ部材24により目と最も外側で係合するために限られた寸法を使用しなければならないものの、比較的に高いガイドトラック40は、同じ程度まで束縛する必要はないことを認識している。本発明のガイドトラック40は、アパーチャ25を横切って切断する前および切断中にて、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15をさらに案内および/または安定化するために、保持プレート23を超えて伸長するように構成され、それにより、アパーチャ25の縁部の前にある開始地点にて、殆どの場合に望ましい角膜フラップの完全な形成を保証する。また、ガイドトラック40は、歯付き上面42および保持リップ44を含み、略アーチ形または半円形の経路で、この位置決めセグメントを横切って伸長することが、図面から分かる。このガイドトラックは、それにより、切断ヘッドアセンブリ15を目に作動可能に下向きに係合させて保持および/またはピン留めし、左目に関して図9A〜9Cで最もよく図示したアーチ形切断経路に沿って、例えば、ガイドトラック40の歯付き上面42上での切断ヘッドアセンブリ15のギア構造の係合によって、少なくとも部分的に、切断ヘッドアセンブリ15の移動を案内し得る。
【0024】
吸引アセンブリ30の真空ポート32に再度目を向けると、図面で図示されているように、それは、好ましくは、アパーチャ25の垂直軸から離れて外向きに、および/またはガイドトラック40から離れて外向きに、角度を付けられている。結果として、吸引力を供給するために、そこにホースまたは他の導管を連結するとき、この真空ポートまたは導管のいずれも、ガイドトラック40の少なくとも一部にわたって、切断ヘッドアセンブリ15の移動を遮断または妨害しない。さらに、図示した実施形態では、このような配置により、この吸引力を真空チャンバ22になお効果的に向けつつ、位置決めセグメント20のさらに小型で好ましくは円形の形状を維持することが可能となる。さらに、ガイドトラック40を、この位置決めセグメント、および一般に、真空ポート32と一体的に形成すると、ネジおよび/または他のファスナー用の空間を設ける必要がなくなるので、より一層小型の形状にさらに寄与する。また、真空ポート32それ自体は、好ましくは、ガイドトラック40の平面より上には伸長せず、これもまた、本発明の位置決めセグメント10の流線型の性質に貢献していることが注目される。
【0025】
また、図示した実施形態では、本発明はまた、好ましくは、旋回アセンブリを含む。この旋回アセンブリは、そのアーチ形経路に沿った移動中に切断ヘッドアセンブリ15に高い安定性を与えるように、また、好ましくは、旋回軸(これは、ガイドトラック40と共同した切断ヘッドアセンブリ15の移動を安定化するか、あるいは、さらに案内できる)を規定するような構成にされている。この旋回アセンブリは、好ましくは、ポスト部材50を含む。ポスト部材50は、好ましくは、剛性直立要素であり、これは、ガイドトラック40とほぼ反対側に配置されている。再度、図面から分かるように、位置決めアセンブリ10が涙粒の形状を有する好ましい実施形態では、基部55(これもまた、好ましくは、この旋回アセンブリの一部である)は、位置決めセグメント20と一体的に形成され、そこから伸長している。基部55は、組立中にて支持面を与え、引き続いて記述するように、ここに、好ましくは別々に形成したポスト部材が確保される。さらに、ポスト部材50により規定された旋回軸の周りでの旋回運動によって、略アーチ形経路に沿って、切断ヘッドアセンブリ15を位置決めセグメント20の上で滑らかかつ滑り可能に移動させつつ、ガイドトラック40およびポスト部材50により、本発明の切断ヘッドアセンブリ15は、好ましい実施形態では、2位置で、位置決めアセンブリ10で効果的に案内され確実に受容され得ることは、以下の説明から明らかとなる。もちろん、位置決めアセンブリ10はまた、他のガイドトラックを含むように形成でき、これは、略アーチ形経路に沿って、切断ヘッドアセンブリ15を位置決めセグメント20の上で滑らかかつ滑り可能になお移動させつつ、また、本発明の切断ヘッドアセンブリ15が2位置で位置決めセグメント20に効果的に案内されかつ確実に受容され得るように、位置決めセグメント20の他の側面(また、好ましくは、その上面)の長さに沿って、伸長する。結果として、この旋回アセンブリおよび/または1個またはそれ以上のガイドトラックのいずれかは、切断ヘッドアセンブリ15のアーチ形運動を指示するように、機能する。
【0026】
また、好ましくは、この旋回アセンブリの一部として、カップリング部材70が含められる。切断ヘッドアセンブリ15は、目で操作を実行するために、位置決めセグメント20と直接的であるがなお移動可能に係合され得るのに対して、好ましくは、カップリング部材70は、本発明の一部として利用され、これは、位置決めセグメント20に対して切断ヘッドアセンブリ15を同時に移動させつつ、好ましくは、ポスト部材50を経由して、移動可能かつ作動可能に、位置決めセグメント20に切断ヘッドアセンブリ15を連結する構造にされ配置されている。図3で図示しているように、カップリング部材70は、好ましくは、以下の2つのセグメントを含む:a)保持セグメント72およびb)旋回セグメント74。保持セグメント72は、好ましくは、そこに効果的かつ取り外し可能に確保されて切断ヘッドアセンブリ15の運動と共同して移動するように、切断ヘッドアセンブリ15の上面に取り付けられる構造にされ、配置されている。カップリング部材70の旋回セグメント74に目を向けると、それは、ポスト部材50に連結されたカップリング部材70(従って、そこに接続された切断ヘッドアセンブリ15)が旋回軸の周りで旋回的に移動できるような構造にされ、配置されている。好ましくは、旋回セグメント74は、その中にボア75を形成されたブッシングを含み、これは、ポスト部材50のかなりの高さを受容する大きさにされ、それにより、その中で、それを捕らえる。
【0027】
もう一度、この旋回アセンブリ(好ましくは、そのポスト部材50)に目を向けると、それは、好ましくは、切断開始制御装置を規定する。この切断開始制御装置は、図9Aのように、少なくとも1個の開始点を規定する構造にされ、この点で、その旋回軸の周りでのカップリング部材70(従って、切断ヘッドアセンブリ15)の操作的な旋回運動が開始する。特に、この切断開始制御装置は、適切な開始点を正しく配置しなければ、切開部が形成できるように切断ヘッドアセンブリ15が目および/またはガイドトラック40を係合できないことを実質的に保証するように、構成される。さらに、この切断開始制御装置は、保持プレート23、眼瞼、および/または他の器具および物品(これは、アパーチャ25および目に垂直に配置されている)の切断を開始するようには切断ヘッドアセンブリ15が位置付けられないことを保証する。図示した実施形態では、この切断開始制御装置は、少なくとも1個であるが好ましくは一対のスロット51、52を含み、これらは、ポスト部材50に規定されている。スロット51、52は、好ましくは(必須ではないが)、ほぼ垂直に配向されているが、例えば、左目および右目に対して、それぞれ、開始点を規定し、図示した実施形態では、中心線から中心線へと約100度の角度で分離して配置されている。特に、本発明の位置決めアセンブリ10は、好ましくは、図8で図示しているように、いずれかの目で使用する構造にされているので、位置決めセグメント20の反対側での異なる開始点は、移動方向に依存して、規定されなければならない。しかしながら、いずれの場合でも、スロット51、52は、制限要素78(これは、好ましくは、カップリング部材70のボア75で規定されている)を少なくとも部分的に収容する構造にされている。具体的には、この制限要素は、対応するスロット51、52内に嵌まるが、正しく整列されていないと、ポスト部材50上へのカップリング部材70の通過を制限する構造にされ、配置されている。これらのことに基づいて、これらの部材が整列されていないなら、この制限を与えるために、複数および/またはより精巧な形状が同等に利用できることは、注目される。さらに、制限要素78が間違ったスロット51、52を誤って通過できるものの、該スロット51、52に必要な位置は、切断ヘッドアセンブリ15が、間違った切断が起きないようにアパーチャ25を超えてそのブレードが配置される位置である。
【0028】
位置決めセグメント20に対してスロット51、52を配向すると、一般に、その開始点の位置が規定されるので、ポスト部材50が正確に整列した様式で基部55に確保されることを保証する必要がある。ある程度の整列精度を得るために、複数のネジの構成が利用できるものの、図示した実施形態では、ポスト部材50は、そこにポスト部材50を軸方向に正しく整列して確保することを確実にするために、基部55を作動可能に係合する構造にした整列セグメント57を含む。特に、基部55は、整列縁部56を含み、これは、ポスト部材50の整列セグメント57と噛み合い係合される。図示した実施形態では、整列セグメント57および整列縁部56は、真っ直ぐな面であり、これらは、整列した確保を提供するために、向かい合うよう係合できるが、しかしながら、他の噛み合い形状もまた、使用できる。しかしながら、前述の構造に基づいて、例えば、基部55にある開口部55’を通ってポスト部材50へとファスナー要素を通過させることにより、基部55上でのポスト部材50の正しく正確に整列した確保が達成できる。
【0029】
結果として、前述のことに基づいて、切断ヘッドアセンブリ15は、適切な開始点にないと、目を係合できない。しかしながら、さらに、ポスト部材50とカップリング部材70との間で必要な旋回運動を可能にするために、好ましくは、ポスト部材50に対するカップリング部材70(従って、切断ヘッドアセンブリ15)の旋回運動中にて、そこを制限要素78が滑り通過できるように、ポスト部材50には、好ましくは、チャンネル58が形成される。この制限要素は、同等に、このカップリング部材にスロットを規定して、このポスト部材上に配置できることもまた、もちろん、分かる。しかしながら、いずれの形状でも、チャンネル58はまた、ポスト部材50に対してカップリング部材70が旋回せず、むしろ、保持リップ44がガイドトラック40で切断ヘッドアセンブリ15をピン留めするのとほぼ同じ様式で均一な運動面にピン留めされることを保証するように、機能する。
【0030】
記述した本発明の好ましい実施形態には、細部において、多くの改良、変形および変更を行うことができるので、先に記述し添付の図面で示した全ての事項は、例示であって限定的な意味ではないと解釈されることが意図される。それゆえ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの合法的な等価物により、決定されるべきである。
【0031】
以上、本発明を記述した。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の性質をさらに十分に理解するために、上記の詳細な説明は、添付の図面と併せて参照すべきである。同じ参照番号は、数枚の図面にわたって、同じ部分を意味する。
【図1】図1は、本発明の位置決めアセンブリの斜視図である。
【図2】図2は、本発明の位置決めアセンブリの断面図である。
【図3】図3は、この位置決めアセンブリのカップリングアセンブリおよび付随した微細角膜切断ヘッドアセンブリの分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明の旋回アセンブリのポスト部材の分離側面図である。
【図5】図5は、このポスト部材の上部平面図である。
【図6】図6は、このカップリングアセンブリの断面図である。
【図7】図7は、このポスト部材およびそこに連結したカップリングアセンブリなしでの本発明の位置決めアセンブリの上部平面図である。
【図8】図8は、本発明の位置決めアセンブリを組み込んだ微細角膜アセンブリを図示しており、これは、患者の対応する目に適切に配置されている。
【図9】図9A〜9Cは、微細角膜アセンブリ用の標準的な切断経路を示す一連の連続した図であり、本発明の位置決めアセンブリは、好ましくは、それに付随している。
【0001】
(発明の背景)
本願は、1997年4月29日に出願された現在係属中の米国特許第08/840,430号の一部継続特許出願であり、その出願は、1996年2月7日に出願された当時係属中の特許出願第598,180号(これは、以来、1997年4月29日に、米国特許第5,624,456号として登録された)の継続出願である。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般に、目の手術の実施中に使用される医療器具に関し、特に、例えば、屈折誤差を矯正するための外科的処置中に角膜を切り込むために、患者の目を保持し、位置決めし、そして露出するための吸引リング(これはまた、位置決めアセンブリとも称する)に関する。さらに具体的には、本発明は、簡単に組み立てられ使用が安全な位置決めアセンブリに関し、このアセンブリは、眼瞼および/または目が間違って切り込まれる可能性を最小にし、さらに、特定の個人(これには、特に、子供およびアジア系の人が挙げられるが、これらに限定されない)で遭遇し得るような緯度方向に狭い眼球アクセスを有する目においてさえ、目での効果的な取付けを達成しそして維持し得る。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
目は、カメラと非常に似た原理で働き、ここで、虹彩、すなわち、瞳孔の周りにある目の着色部分は、目の内部に入れる光の量を調節するシャッターのように機能する。角膜、すなわち、目の透明な窓、およびレンズは、瞳孔の後ろに位置しているが、眺めている物体からの光線を、目の後方にある網膜に集中させるように働く。次いで、網膜は、視神経を経由して、眺めた物体の画像を脳に伝達する。通常、これらの光線は、正確に網膜に集中して、遠くにある物体をはっきりと見ることができる。しかしながら、角膜の表面が正しい形状から逸脱すると、視覚プロセスにおいて屈折誤差が生じ、その結果、目は、遠くにある物体の画像を網膜上に集中できなくなり、画像がぼやける結果となる。
【0004】
何年も前には、このような屈折誤差は、眼鏡またはコンタクトレンズで処置でのみ処置でき、これらの両方は、使用者にとって不便であることが周知であった。しかしながら、それ以来、目の屈折状態を変える外科手術が開発された。この種の手術を実行するために、いくつかの方法および特殊な器具が設計され、これらは、主に、角膜の形を作り直すことに向けられている。角膜再形成の目標は、角膜の曲率を変える、すなわち、患者の状態に依存して、その曲率を平坦にするか高めるかいずれかを行うことにあり、その結果、角膜を通る光線は、その後、屈折して、網膜に直接集中または収束し、それにより、患者は、遠くの物体をはっきりと見ることができることが認識されている。
【0005】
このような外科手術の1つには、角膜曲率成形術があり、これには、角膜組織の薄層(これは、角膜キャップと呼ばれている)を切り込み分離することにより、その組織をレーズする(lathing)ことにより、次いで、再形成した角膜組織を目の所定位置に縫合することにより、角膜を正しく再形成する必要がある。しかしながら、角膜曲率成形術には、いくつかの欠点があると考えられており、結果的に、最近、中止された。自動化ラメラ角膜切開術(ALK)は、角膜曲率成形術の副産物として開発された別の外科技術である。ALK処置では、目は、典型的には、まず、1滴の麻酔で麻痺され、次いで、リング形構成を有する装置が目に配置され、微細角膜切断機として知られている非常に微細な顕微手術器具で切り込むために、角膜を注意深く位置決めする(当該技術分野では、「セントレーション」と称する)。この微細角膜切断機は、一般に、ブレード実装装置であり、これは、角膜に切り込むために、このリング形装置を横切る切断経路で、手で押すか機械的に駆動しなければならない。近視を治療するALK処置では、この微細角膜切断機は、典型的には、まず、角膜の薄層を切り離すのではなく切り込んで持ち上げ、第二に、切断要素(これは、所望の規定矯正深さでそこを通るように調整しなければならない)を使って、その微細角膜切断機の第二経路を経由して、角膜の再形成を実行するのに使用される。そこですぐに、角膜組織の盛り上がった薄層は、治癒のために、角膜の所定位置に戻される。
【0006】
しかし、この技術分野において、他にも、重要な開発がなされている。例えば、レーザー基質内角膜曲率形成術(LASIK)として知られている処置(ここで、角膜を再形成および/または輪郭付けするのに、レーザーが利用される)は、視覚の問題(これには、近視、遠視および乱視(規則的なものおよび不規則なものの両方)があるが、これらに限定されない)を矯正する安全で無痛かつ迅速な有効処置として、ますます認められている。LASIK処置は、現在では、隣接組織を損傷することなく、角膜を刻むので、さらに、コンピューターの助けを借りて、レーザーが、除去する組織量を正確に制御するために、また、重要なことには、角膜の再形成に対するより多くの選択肢を許容するために、外科医によりプログラム化できるので、最適であると考えられている。LASIK処置では、目は、依然として、典型的には、リング形装置内に配置され、レーザーで治療する目の下部を露出するために、角膜組織の薄層を切り込んで持ち上げる予備段階として、微細角膜切断ヘッドアセンブリもまた、使用されている。角膜組織の薄層の切断は、通例、角膜切除術として知られており、最も一般的な場合、「角膜フラップ」が切断され、これは、角膜に付着した組織のヒンジ付き部分を残すが、「遊離キャップ」が切断される特殊な場合があり、ここで、角膜組織の持ち上げた層は、目から剥離したままになる。
【0007】
さらに具体的には、いかにして、LASIK処置に望ましい位置に目を維持するかを考えると、上で述べたリング形装置は、通例、使用され、吸引力または真空によって、眼球に一時的に装着される。そういうものとして、このような装置は、しばしば、吸引リングと呼ばれ、典型的な吸引リングには、環状の中空リングが挙げられ、これは、中心アパーチャ(角膜は、そこを通って露出できる)および開放底面(これは、標準的な寸法を有し、角膜の周りで目の表面を係合するような構造にされている)を規定する。この吸引リングは、典型的には、中空吸引チューブと連絡しており、これは、そのリングの開放底面と流体連絡している。このような吸引リングには、通例、この吸引チューブを経由して、真空が加えられ、典型的には、20Hgと28Hgの間の相対的な真空が加えられ、これは、この吸引リングを、外部大気圧の影響下にて、眼球上に引き下げる。そういうものとして、この吸引リングは、角膜を取り囲む眼球の表面に付着し、吸引力が加えられて、LASIK処置の初めから終わりまで、眼球に適度に確保する様式で、そのリングを保持する。結果として、この吸引リングは、眼科診療で普通に使われる装置となっており、それは、その有効寿命のうちに、多数の患者に適応するように再使用可能に設計されていることに注目すべきである。
【0008】
このような吸引リングの使用は、当該技術分野で極めて一般的であるものの、それに付随したいくつかの欠点がある。例えば、公知の吸引リングの形状および大きさは、容易には、多くの人の眼球陥凹部内に快適でおよび/または正しく位置付けできない。さらに具体的には、一部の人(特に、子供やアジア系の人)は、この吸引リングを設置できる領域が幾分限られているという特定の身体的特徴を示す傾向にあることが確認されている。例えば、このような人は、眼球陥凹部が狭いか、および/または特に緯度方向および/または上下方向において、他の一部の人のようには目を開くことができないか、いずれかであり得る。この陥凹部が制限されていることから、伝統的な吸引リングを正しく確保するのに十分な表面積がないので、医師が目にLASIKのような外科的処置を施すのが困難となり得る。
【0009】
結果として、緯度方向で眼球陥凹部が小さい患者を含めた全ての患者の目で使用するのに特によく適した微細角膜切開アセンブリ(特に、改良型吸引リング)を提供すれば、非常に有益となる。しかしながら、開発されるこのようないずれかの改良型吸引リングは、微細角膜切断ヘッドアセンブリにより切断するのに十分な角膜深さおよび/または直径を露出し提示しつつ、患者の目の露出部に有効かつ快適に確保できなければならない。さらに、もし、このようないずれかの改良型吸引リングが開発されたなら、さらに制限された領域または眼球陥凹部が存在するにもかかわらず、その切断工程を妨害しおよび/またはその正確性を減らすことなく、アーチ形経路に沿って切断するように構成した種類の切断ヘッドアセンブリ(例えば、米国特許第5,624,456号で開示され、角膜切開術を実施する多くの医師が最適であると考えているもの)と併用して有効な使用のために構成されるなら、非常に有益となる。
【0010】
また、従来の吸引リングは、特に、眼科処置中に安全かつ有効に使用するのに必要な精度を考えると、製造および/または組立が困難であり得ることが注目される。もし、小さい目の陥凹部(これは、子供やアジア系の人で一般的である)に適切な吸引リングを開発したなら、これらの問題もまた、十分に検討されなければならない。それゆえ、必要な部品の全てを効率的で流線型かつ小型の形状に組み込む改良型吸引リングまたは位置決めアセンブリであって、正確かつ精密に製造するのが容易であり、かつ依然として、微細角膜切開アセンブリを安全で正確に利用できるものを提供すれば、有益となる。最後に、また、もし、角膜切開中に、その微細角膜切断ヘッドアセンブリが、切断を誤る可能性を避けるために、眼瞼および/または角膜に対して均一かつかなり正確な位置で、角膜の切断を開始することを適切に保証できる改良型吸引リングが開発されれば、有益となる。特に、その切断ヘッドアセンブリが正しく配置されていないなら切開部の切断を開始しない改良型吸引リングまたは位置決めアセンブリを提供することは、有益となる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
(発明の要旨)
本発明は、当該技術分野で残っているこれらの要求および他の要求を検討するために構成され、そして改良型吸引リング、さらに具体的には、患者の目の角膜に外科的処置を実施するために患者の目の角膜に保持して位置決めする位置決めアセンブリに関する。本発明の位置決めアセンブリは、少なくとも1実施形態では、子供やアジア系の人で一般的に見られるように、眼球陥凹部または眼球アクセスが緯度方向で狭い(このことは、瞬きする方向に対応した寸法を意味する)患者で使用するのに特に適している。また、本発明は、任意の患者の目に適用できるものの、典型的には、ヒトの目で使用することを予想している。
【0012】
より詳細には、本発明は、外科的処置中に目を少なくとも部分的に露出し、位置決めし、そして保持する位置決めアセンブリに関する。該位置決めアセンブリは、従って、好ましくは、微細角膜切開アセンブリの一部として組み込まれ、結果として、微細角膜切断ヘッドアセンブリ(これは、結果として角膜フラップを作成するかどうかに関係なく、目に切開部を形成するかおよび/または目を切断するように構成されている)と併用して、利用され得る。該位置決めアセンブリは、位置決めセグメントを含み、これは、外科的処置の初めから終わりまで、角膜が正しく露出した位置で維持されるように、その外科的処置中にて、目を保持し位置決めするような構造にされている。そういうものとして、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む。該保持プレートは、好ましくは、略平面形状であり、その中で規定されたアパーチャを有する。該アパーチャは、好ましい実施形態では、一般に、この保持プレート上またはその中で、中心に配置されているが、切断する領域を大まかに規定するために、その中に眼の角膜を収容し露出するような構造にされている。
【0013】
前記位置決めセグメントはまた、フランジ部材を含む。該フランジ部材は、一般に、前記保持プレートから垂れ下がっており、好ましくは、前記アパーチャの周りで取り囲む関係で、配置されている。そういうものとして、該フランジ部材は、少なくとも実質的にその底端に沿って、目に係合する構造にされている。従って、一般に、該アパーチャと、該フランジ部材の底端と、それらの間で伸長している目の表面との間では、真空チャンバが規定される。本発明のフランジ部材はまた、好ましくは、少なくとも一般にその緯度半径に沿って、該位置決めセグメントのアパーチャから比較的に密接に間隔を置いて、配置されている。結果として、患者が緯度方向で狭い眼球アクセスを有する状況では、該位置決めセグメントと目との間の有効な接触を達成するために、また、該アパーチャ内で十分な量の角膜を眼球アクセスに効果的に露出するために、目の表面のそれ程多くを露出する必要はない。
【0014】
本発明の位置決めアセンブリは、さらに、少なくとも一部、吸引アセンブリを含み得る。特に、吸引アセンブリは、好ましくは、前記真空チャンバにて、前記位置決めセグメントと作動可能に結合され、それにより、少なくとも一時的に、該位置決めセグメントを目に装着する。具体的には、該吸引アセンブリは、真空ポートを含み、これは、該真空チャンバと外部真空源との間で、流体連絡して接続されている。結果として、該真空チャンバには、吸引力が加えられ、該位置決めアセンブリが目に効果的に確保される。しかしながら、好ましくは、該真空ポートは、伝統的な垂直配向した真空ポートとは異なり、少なくとも部分的に、前記アパーチャの垂直軸から離れて外向きに角度を付けられており、それにより、本明細書中で引き続いて記述するように、前記角膜切開切断ヘッドアセンブリを移動するのに有効なクリアランスが得られる。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明の位置決めアセンブリは、ガイドトラックを含む。該ガイドトラックは、好ましくは、前記位置決めセグメントと一体的に形成されており、さらに、好ましくは、アーチ形切断経路を規定し、これは、前記保持プレートで規定される前記アパーチャを少なくとも部分的に横切って、前記角膜切開切断ヘッドを案内する。該ガイドトラックは、好ましくは、該位置決めセグメントの該保持プレートを超えて緯度方向に伸長しており、そして好ましくは、前記真空ポートに近接して配置されている。そういうものとして、該真空ポートが該ガイドトラックから離れて略外向きに角度を付けられているという性質により、該真空ポートに連結された吸引チューブまたは類似の構造体は、該ガイドトラックと作動可能に接合して、前記切断ヘッドアセンブリの移動を妨害しないことが保証される。
【0016】
さらに、前記位置決めアセンブリは、好ましくは、旋回アセンブリおよびそれに付随したカップリング部材を含む。具体的には、該旋回アセンブリは、前記切断ヘッドアセンブリ用の旋回軸を規定し、これは、表示されているように、好ましくは、少なくとも前記ガイドトラックで規定されるように、また、好ましくは、該旋回アセンブリで規定されるように、該アパーチャを横切ってアーチ形に移動する。好ましくは、該切断ヘッドアセンブリがその周りで回転する該旋回軸を規定するために、該旋回アセンブリには、ポスト部材が含まれ、該カップリング部材は、少なくともこの目的のために、該ポスト部材と該切断ヘッドアセンブリとを旋回可能に相互連絡する。しかしながら、該旋回アセンブリはまた、切断開始制御装置を含む。該切断開始制御装置は、前記位置決めセグメントを横切る前記カップリング部材、従って、該切断ヘッドアセンブリの操作的旋回運動の開始に対して、少なくとも1個の開始点を規定する構造にされている。結果として、医師は、該切断ヘッドアセンブリが正しい地点(例えば、該アパーチャの縁部)においてのみ、目と係合して切開部を形成し始め、一般に、露出した角膜の中間地点で開始して切開部を形成するように不注意に位置付けできないことが保証される。
【0017】
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、以下の詳細な説明および添付の図面で、さらに詳細に記述する。
【0018】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
図面にわたって図示されているように、本発明は、一般に、患者の目(好ましくは、患者の目の角膜−これは、外科手術中に切断される)の保持および位置決めを改良する位置決めアセンブリに関し、これは、一般に、参照番号10で示されている。さらに具体的には、本発明は、小型で正確に組立可能および製造可能で安全性を高め安定な位置決めアセンブリ10に関し、これは、平均的な患者に使用されるだけでなく、また、目が収容される眼球アクセスが緯度方向で小さい患者に効果的に使用できる。特に、この眼球アクセスは、一般に、眼窩およびそれに付随した眼瞼として規定され、それらの全ては、例えば、位置決めアセンブリを確保するために、患者の眼球のうち露出できる量を制限するかおよび/または限定する。ある場合には、子供やアジア系の顔の特徴がある患者で最も一般的であるが、眼球アクセスは、正常な緯度方向寸法よりも小さい。(これを説明する目的のために、緯度方向寸法は、患者の顔に対して上下の寸法として規定され、上は、患者の眉に向かい、そして下は、患者の顎に向かう)。結果として、従来の位置決めアセンブリは、一般に、眼球の緯度方向側面を十分に係合できない。当然、このような制約の結果、間違ったセントレーションが得られ、および/または切断のために露出する角膜が少なくなる。記述するように、本発明は、小型の形状であり、このことは、緯度方向に少ない眼球アクセスの場合に有益であるだけでなく、一般に、種々の理由(切断中のアセンブリの容易さおよび精度、安全性および安定性を含めて)のために、目に手術を施すとき、有益である。
【0019】
本発明の位置決めアセンブリ10は、好ましくは、微細角膜切開アセンブリ(例えば、米国特許第5,642,456号(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)で記述のもの−必ずしもことに限らないが)と併用することに関する。図1、2および7で図示されているように、位置決めアセンブリ10は、位置決めセグメント20(これはまた、目の位置決めリングとして知られている)を含む。位置決めセグメント20は、好ましくは、それの目との係合を最大にするために、囲いリング形状を含み、そして目をセントレートする(すなわち、手術のために、患者の眼球の角膜を正確に整列した様式で保持し、位置決めし、そして正しく提示する)ために使用される。それゆえ、位置決めセグメント20は、本体を有し、これは、好ましくは、その中に囲んだアパーチャ25を含み規定する。アパーチャ25は、手術中に切断するために、角膜Cおよびその所定深さを露出するために、目の角膜Cを収容してそこを通すような大きさにされている。典型的には、手術中に、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15(これはまた、好ましくは、微細角膜アセンブリの一部である)が位置決めセグメント20の面を移動し、それゆえ、露出した角膜C(これは、図面から明らかなように、アパーチャ25を通って突出する)を移動するとき、角膜Cが切断される。アパーチャ25それ自体は、好ましくは、一般に、約7.5〜10ミリメートルの直径が切断され得るように、十分な量の角膜を露出する大きさにされる。位置決めセグメント20は、好ましくは、剛性材料(好ましくは、金属材料)から形成される。しかしながら、理想的には、位置決めセグメント20は、高品質ステンレス鋼から作製され、これは、眼球との正確な係合を高め、滑らかで安全で輝きを抑えた表面仕上げを有するように形成でき、滅菌が簡単である。これらのことに基づいて、本発明の位置決めアセンブリは、使い捨てにされ得、種々の材料から作製され得、および/またはプラスチックまたは金属から成形され得るが、例証的な実施形態では、位置決めアセンブリ10は、好ましくは、一般に望ましい精度および品質を達成するために、機械加工される。
【0020】
図面で図示しているように、位置決めセグメント20の本体は、好ましくは、アパーチャ25の周りで略円形に規定されるものの、それは、アパーチャ25の周りで、他の形状(例えば、正方形、長方形、六角形または他の形状)を有するように形成でき、依然として、意図した目的のために機能することが分かる。さらに、位置決めアセンブリ10の全体は、好ましくは、ほぼ涙粒の形状で構成される。好ましい実施形態では、位置決めセグメント20の本体は、保持プレート23を含み、これは、その中で規定されたアパーチャ25、および好ましくは、フランジ部材24(これは、一般に、保持プレート23から下向きに伸長しており、本体22に対して一般に開いた底面を規定している)を含む。理想的には、フランジ部材24は、保持プレート23に規定されたアパーチャ25を大体取り囲む関係で、間隔を置いて離れて配置される。また、好ましい実施形態では、位置決めセグメント20のフランジ部材24は、好ましくは、下端27を含み、これは、流体を浸透しない様式で目の角膜の周りの部分を係合するような構造にされ、そして配置される。同様に、保持プレート23はまた、内部リム26を含み得、これは、アパーチャ25の周りを取り囲んで規定する関係で配置され、これもまた、流体を浸透しない様式で、その中で配置された目を係合する構造である。従って、位置決めセグメント20を目と係合する関係で配置すると、眼球および真空チャンバ22(これは、保持プレート23とフランジ部材24との間にある)の周りで、効果的な、ほぼ気密のシールが達成できることが理解される。さらに、図2で図示しているように、真空チャンバ22では、チャンネル29もまた規定され得、チャンネル29は、単独で、または米国特許第5,772,675号で提供されているような剛性もしくは可撓性のインサートと併用して、いずれかで、加えた真空の有効性を高める。
【0021】
フランジ部材24にさらに目を向けると、図示した実施形態では、目と係合する外周を規定しているが、フランジ部材24は、従来の位置決めアセンブリの場合よりも近い間隔を置いた関係で、アパーチャ25の周囲に配置される。この近い間隔は、狭い眼球アクセスの小さい寸法に対して、アパーチャ25の緯度方向半径でのみ規定され得るものの、一般に、フランジ部材24は、アパーチャ25から均一に間隔を置いた円形の構成を規定するのが好ましく、これにより、目の正しいセントレーションがし易くなる。図示した実施形態では、一般に、目に係合する下端27でのフランジ部材24の緯度方向直径は、一般に、約0.675インチと0.725インチの間である。さらに正確には、8.5mmのフラップを形成するために、一般に、約0.350〜0.475インチの間、さらに正確には、0.420インチのアパーチャ25の直径に対応するように、一般に、約0.79インチ未満または0.708インチ(18mm)未満の緯度方向直径が好ましい。例えば、本発明は、密接に間隔を置いたフランジ部材24を使って、単に、そのアパーチャの大きさを対応する0.375インチ、0.420インチまたは0.465インチの直径に変えることにより、7.5mm、8.5mm、9.5mmまたは他の寸法の切開部を形成するのに使用できる。しかしながら、理解できるように、必要な大きさの開口部を保持しつつ、フランジ部材24の直径を小さくすると、位置決めアセンブリ10が目の上で下方に進むことができる深さが減る。しかしながら、それでも、適切な大きさの角膜フラップを作製するために、角膜を通り、好ましくは、標準寸法のアパーチャ25を通って露出された目の同じ直径を維持することが望ましい。従って、本発明はまた、好ましくは、フランジ部材24で規定されるように、深さを減らした位置決めセグメント20を含む。図示した実施形態では、位置決めセグメント20の深さは、一般に、保持プレート23の上面からフランジ部材24の下端27まで規定されるように、好ましくは、一般に、約0.175インチ未満であり、さらに好ましくは、約0.1〜0.15インチの間である。図示した実施形態(ここで、好ましい0.420インチの直径のアパーチャ25および0.708インチの直径のフランジ部材が使用される)では、好ましい深さは、0.115インチである。しかしながら、その手順の結果として、目の十分な部分がアパーチャ25を通して露出され、患者の身体的な特徴に基づいた目へのアクセスの制約がなくなり、位置決めセグメント20は、完全かつ確実に、目の表面に係合する。
【0022】
本発明の位置決めアセンブリは、さらに、一旦、正しく配置されると手術を実行する目に位置決めセグメント20を少なくとも一時的に装着するために、吸引アセンブリ30と併用するように向けられ、また、少なくとも部分的にそれを構成し得る。好ましくは、吸引アセンブリ30は、真空ポート32(これは、位置決めセグメント20に形成されている)および真空アセンブリ(図示せず;これは、吸引力を加える)を含む。この真空アセンブリは、吸引力を加える構造にされているが、この吸引力は、位置決めセグメント20を角膜Cの周りで眼球に装着して、眼球に損傷を引き起こす程には強くせずに角膜を上方に押し付け、そして位置決めセグメント20のアパーチャ25を通して突出させるのに十分である。位置決めセグメント20に形成された真空ポート32は、そこを通って吸引力が加えられるように、この真空アセンブリと作動可能に連結され流体連絡されることが図面から分かる。具体的には、好ましくは取り外し可能で外部にネジ筋を付けた真空ハンドル(図示せず;これはまた、位置決めアセンブリ10を握って操縦するのに便利な手段を提供し得る)は、好ましくは、確実で流体が浸透しない様式で、真空ポート32にねじ込まれる。実際は、真空ポート32の少なくとも一部を内部にネジ筋を付けた構造にすると、さらに確実な係合が保証され、また、この真空ハンドルを固定してその間に間隙(これは、詰まるおそれがある)が存在しないことを保証できるので、位置決めアセンブリ10の洗浄が著しく容易になり、そして洗浄するために、真空ポート32の内部への容易なアクセスが達成できる。さらに、好ましい実施形態では、真空ポート32は、保持プレート23またはフランジ部材24のいずれかを通って位置決めセグメント20の下面28に伸長し、真空チャンバ22に入る。それゆえ、真空ポート32は、手術間近の目の角膜の周りでシールを形成するために、一旦、この真空アセンブリが起動されると、アパーチャ25の放射状外部の点およびフランジ部材24の放射状内部に吸引力を加えるように配置される。この時点で、位置決めセグメント20の構造は、吸引力を伴うとき、手術のために角膜Cを正しく位置付けて整列し手術中にその位置をほぼ維持するように作用することが明らかなはずである。典型的には、海水面で約25インチHgの真空が使用される。
【0023】
本発明の位置決めアセンブリ10はまた、好ましくは、その上に形成されたガイドトラック40を含む。ガイドトラック40は、好ましくは、角膜の外科的切断中にて、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15を案内し移動し易くするために、位置決めセグメント20上に直接形成されているか、それと一体的に形成されている。一体的な機械加工は、常に、ガイドトラック40と位置決めセグメント20との間で確実かつ安定な接続を維持することを保証し、また、組立および製造の結果としてそれらの間で誤整列が起こらないことを保証するので、図示した、より小型の実施形態では、好ましい。特に、一部の位置決めアセンブリは、別々に機械加工したガイドトラックを含み、これは、1本(しかし、好ましくは、2本またはそれ以上)のネジにより、位置決めセグメント20に確保されている。1本のネジを使用すると、製造および組立中に細心の注意および精度が維持されないなら、このガイドトラックがアパーチャに対して正しく整列しないおそれがあるので、一般に、2本またはそれ以上のネジが好ましかった。しかしながら、図示した実施形態のさらに小型の設計に基づくと、一般に、多数のネジを含めることは、実用的ではない。従って、図示したさらに小型の実施形態では、他の実施形態と同様に、組立の精度および容易さを維持するために、ガイドトラック40は、好ましくは、例えば、約0.03インチの幅まで機械加工することにより、この位置決めセグメントと一体的に形成される。また、図1および2を参照すると、好ましい実施形態では、ガイドトラック40は、位置決めセグメント20の少なくとも一面の長さに沿って伸長するが、好ましくは、この切断ヘッドアセンブリとガイドトラックとの間の係合がアパーチャの前の地点で起こるように、位置決めセグメント20を超えて緯度方向に伸長する。本発明は、フランジ部材24により目と最も外側で係合するために限られた寸法を使用しなければならないものの、比較的に高いガイドトラック40は、同じ程度まで束縛する必要はないことを認識している。本発明のガイドトラック40は、アパーチャ25を横切って切断する前および切断中にて、微細角膜切断ヘッドアセンブリ15をさらに案内および/または安定化するために、保持プレート23を超えて伸長するように構成され、それにより、アパーチャ25の縁部の前にある開始地点にて、殆どの場合に望ましい角膜フラップの完全な形成を保証する。また、ガイドトラック40は、歯付き上面42および保持リップ44を含み、略アーチ形または半円形の経路で、この位置決めセグメントを横切って伸長することが、図面から分かる。このガイドトラックは、それにより、切断ヘッドアセンブリ15を目に作動可能に下向きに係合させて保持および/またはピン留めし、左目に関して図9A〜9Cで最もよく図示したアーチ形切断経路に沿って、例えば、ガイドトラック40の歯付き上面42上での切断ヘッドアセンブリ15のギア構造の係合によって、少なくとも部分的に、切断ヘッドアセンブリ15の移動を案内し得る。
【0024】
吸引アセンブリ30の真空ポート32に再度目を向けると、図面で図示されているように、それは、好ましくは、アパーチャ25の垂直軸から離れて外向きに、および/またはガイドトラック40から離れて外向きに、角度を付けられている。結果として、吸引力を供給するために、そこにホースまたは他の導管を連結するとき、この真空ポートまたは導管のいずれも、ガイドトラック40の少なくとも一部にわたって、切断ヘッドアセンブリ15の移動を遮断または妨害しない。さらに、図示した実施形態では、このような配置により、この吸引力を真空チャンバ22になお効果的に向けつつ、位置決めセグメント20のさらに小型で好ましくは円形の形状を維持することが可能となる。さらに、ガイドトラック40を、この位置決めセグメント、および一般に、真空ポート32と一体的に形成すると、ネジおよび/または他のファスナー用の空間を設ける必要がなくなるので、より一層小型の形状にさらに寄与する。また、真空ポート32それ自体は、好ましくは、ガイドトラック40の平面より上には伸長せず、これもまた、本発明の位置決めセグメント10の流線型の性質に貢献していることが注目される。
【0025】
また、図示した実施形態では、本発明はまた、好ましくは、旋回アセンブリを含む。この旋回アセンブリは、そのアーチ形経路に沿った移動中に切断ヘッドアセンブリ15に高い安定性を与えるように、また、好ましくは、旋回軸(これは、ガイドトラック40と共同した切断ヘッドアセンブリ15の移動を安定化するか、あるいは、さらに案内できる)を規定するような構成にされている。この旋回アセンブリは、好ましくは、ポスト部材50を含む。ポスト部材50は、好ましくは、剛性直立要素であり、これは、ガイドトラック40とほぼ反対側に配置されている。再度、図面から分かるように、位置決めアセンブリ10が涙粒の形状を有する好ましい実施形態では、基部55(これもまた、好ましくは、この旋回アセンブリの一部である)は、位置決めセグメント20と一体的に形成され、そこから伸長している。基部55は、組立中にて支持面を与え、引き続いて記述するように、ここに、好ましくは別々に形成したポスト部材が確保される。さらに、ポスト部材50により規定された旋回軸の周りでの旋回運動によって、略アーチ形経路に沿って、切断ヘッドアセンブリ15を位置決めセグメント20の上で滑らかかつ滑り可能に移動させつつ、ガイドトラック40およびポスト部材50により、本発明の切断ヘッドアセンブリ15は、好ましい実施形態では、2位置で、位置決めアセンブリ10で効果的に案内され確実に受容され得ることは、以下の説明から明らかとなる。もちろん、位置決めアセンブリ10はまた、他のガイドトラックを含むように形成でき、これは、略アーチ形経路に沿って、切断ヘッドアセンブリ15を位置決めセグメント20の上で滑らかかつ滑り可能になお移動させつつ、また、本発明の切断ヘッドアセンブリ15が2位置で位置決めセグメント20に効果的に案内されかつ確実に受容され得るように、位置決めセグメント20の他の側面(また、好ましくは、その上面)の長さに沿って、伸長する。結果として、この旋回アセンブリおよび/または1個またはそれ以上のガイドトラックのいずれかは、切断ヘッドアセンブリ15のアーチ形運動を指示するように、機能する。
【0026】
また、好ましくは、この旋回アセンブリの一部として、カップリング部材70が含められる。切断ヘッドアセンブリ15は、目で操作を実行するために、位置決めセグメント20と直接的であるがなお移動可能に係合され得るのに対して、好ましくは、カップリング部材70は、本発明の一部として利用され、これは、位置決めセグメント20に対して切断ヘッドアセンブリ15を同時に移動させつつ、好ましくは、ポスト部材50を経由して、移動可能かつ作動可能に、位置決めセグメント20に切断ヘッドアセンブリ15を連結する構造にされ配置されている。図3で図示しているように、カップリング部材70は、好ましくは、以下の2つのセグメントを含む:a)保持セグメント72およびb)旋回セグメント74。保持セグメント72は、好ましくは、そこに効果的かつ取り外し可能に確保されて切断ヘッドアセンブリ15の運動と共同して移動するように、切断ヘッドアセンブリ15の上面に取り付けられる構造にされ、配置されている。カップリング部材70の旋回セグメント74に目を向けると、それは、ポスト部材50に連結されたカップリング部材70(従って、そこに接続された切断ヘッドアセンブリ15)が旋回軸の周りで旋回的に移動できるような構造にされ、配置されている。好ましくは、旋回セグメント74は、その中にボア75を形成されたブッシングを含み、これは、ポスト部材50のかなりの高さを受容する大きさにされ、それにより、その中で、それを捕らえる。
【0027】
もう一度、この旋回アセンブリ(好ましくは、そのポスト部材50)に目を向けると、それは、好ましくは、切断開始制御装置を規定する。この切断開始制御装置は、図9Aのように、少なくとも1個の開始点を規定する構造にされ、この点で、その旋回軸の周りでのカップリング部材70(従って、切断ヘッドアセンブリ15)の操作的な旋回運動が開始する。特に、この切断開始制御装置は、適切な開始点を正しく配置しなければ、切開部が形成できるように切断ヘッドアセンブリ15が目および/またはガイドトラック40を係合できないことを実質的に保証するように、構成される。さらに、この切断開始制御装置は、保持プレート23、眼瞼、および/または他の器具および物品(これは、アパーチャ25および目に垂直に配置されている)の切断を開始するようには切断ヘッドアセンブリ15が位置付けられないことを保証する。図示した実施形態では、この切断開始制御装置は、少なくとも1個であるが好ましくは一対のスロット51、52を含み、これらは、ポスト部材50に規定されている。スロット51、52は、好ましくは(必須ではないが)、ほぼ垂直に配向されているが、例えば、左目および右目に対して、それぞれ、開始点を規定し、図示した実施形態では、中心線から中心線へと約100度の角度で分離して配置されている。特に、本発明の位置決めアセンブリ10は、好ましくは、図8で図示しているように、いずれかの目で使用する構造にされているので、位置決めセグメント20の反対側での異なる開始点は、移動方向に依存して、規定されなければならない。しかしながら、いずれの場合でも、スロット51、52は、制限要素78(これは、好ましくは、カップリング部材70のボア75で規定されている)を少なくとも部分的に収容する構造にされている。具体的には、この制限要素は、対応するスロット51、52内に嵌まるが、正しく整列されていないと、ポスト部材50上へのカップリング部材70の通過を制限する構造にされ、配置されている。これらのことに基づいて、これらの部材が整列されていないなら、この制限を与えるために、複数および/またはより精巧な形状が同等に利用できることは、注目される。さらに、制限要素78が間違ったスロット51、52を誤って通過できるものの、該スロット51、52に必要な位置は、切断ヘッドアセンブリ15が、間違った切断が起きないようにアパーチャ25を超えてそのブレードが配置される位置である。
【0028】
位置決めセグメント20に対してスロット51、52を配向すると、一般に、その開始点の位置が規定されるので、ポスト部材50が正確に整列した様式で基部55に確保されることを保証する必要がある。ある程度の整列精度を得るために、複数のネジの構成が利用できるものの、図示した実施形態では、ポスト部材50は、そこにポスト部材50を軸方向に正しく整列して確保することを確実にするために、基部55を作動可能に係合する構造にした整列セグメント57を含む。特に、基部55は、整列縁部56を含み、これは、ポスト部材50の整列セグメント57と噛み合い係合される。図示した実施形態では、整列セグメント57および整列縁部56は、真っ直ぐな面であり、これらは、整列した確保を提供するために、向かい合うよう係合できるが、しかしながら、他の噛み合い形状もまた、使用できる。しかしながら、前述の構造に基づいて、例えば、基部55にある開口部55’を通ってポスト部材50へとファスナー要素を通過させることにより、基部55上でのポスト部材50の正しく正確に整列した確保が達成できる。
【0029】
結果として、前述のことに基づいて、切断ヘッドアセンブリ15は、適切な開始点にないと、目を係合できない。しかしながら、さらに、ポスト部材50とカップリング部材70との間で必要な旋回運動を可能にするために、好ましくは、ポスト部材50に対するカップリング部材70(従って、切断ヘッドアセンブリ15)の旋回運動中にて、そこを制限要素78が滑り通過できるように、ポスト部材50には、好ましくは、チャンネル58が形成される。この制限要素は、同等に、このカップリング部材にスロットを規定して、このポスト部材上に配置できることもまた、もちろん、分かる。しかしながら、いずれの形状でも、チャンネル58はまた、ポスト部材50に対してカップリング部材70が旋回せず、むしろ、保持リップ44がガイドトラック40で切断ヘッドアセンブリ15をピン留めするのとほぼ同じ様式で均一な運動面にピン留めされることを保証するように、機能する。
【0030】
記述した本発明の好ましい実施形態には、細部において、多くの改良、変形および変更を行うことができるので、先に記述し添付の図面で示した全ての事項は、例示であって限定的な意味ではないと解釈されることが意図される。それゆえ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの合法的な等価物により、決定されるべきである。
【0031】
以上、本発明を記述した。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の性質をさらに十分に理解するために、上記の詳細な説明は、添付の図面と併せて参照すべきである。同じ参照番号は、数枚の図面にわたって、同じ部分を意味する。
【図1】図1は、本発明の位置決めアセンブリの斜視図である。
【図2】図2は、本発明の位置決めアセンブリの断面図である。
【図3】図3は、この位置決めアセンブリのカップリングアセンブリおよび付随した微細角膜切断ヘッドアセンブリの分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明の旋回アセンブリのポスト部材の分離側面図である。
【図5】図5は、このポスト部材の上部平面図である。
【図6】図6は、このカップリングアセンブリの断面図である。
【図7】図7は、このポスト部材およびそこに連結したカップリングアセンブリなしでの本発明の位置決めアセンブリの上部平面図である。
【図8】図8は、本発明の位置決めアセンブリを組み込んだ微細角膜アセンブリを図示しており、これは、患者の対応する目に適切に配置されている。
【図9】図9A〜9Cは、微細角膜アセンブリ用の標準的な切断経路を示す一連の連続した図であり、本発明の位置決めアセンブリは、好ましくは、それに付随している。
Claims (53)
- 外科的処置中にて、緯度方向に狭い眼球アクセスに配置された目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)該位置決めセグメントは、さらに、フランジ部材を含み、該フランジ部材は、該アパーチャの周りに配置され、そして目と係合する構造にされている;および
d)該フランジ部材は、少なくともその緯度半径で、該アパーチャから密接に間隔を置いた距離で、配置されている、
位置決めアセンブリ。 - さらに、少なくとも部分的に、吸引アセンブリを含み、該吸引アセンブリが、目に前記位置決めセグメントを少なくとも一時的に装着するために、該位置決めセグメントと作動可能に結合され、該吸引アセンブリが、真空ポートを含む、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、前記位置決めセグメントを横断する切断ヘッドアセンブリの移動の妨害を最小にするように、少なくとも部分的に、垂直面から離れて外向きに角度を付けられている、請求項2に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記フランジ部材の緯度直径が、一般に、約0.675インチと0.725インチの間である、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記フランジ部材の緯度直径が、一般に、約0.79未満である、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記アパーチャの直径が、一般に、約0.350インチ〜0.475インチの間である、請求項5に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記アパーチャでの前記保持プレートの上面との前記フランジ部材の接触面からの前記位置決めセグメントの深さが、一般に、約0.175インチ未満である、請求項6に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記アパーチャでの前記保持プレートの上面との前記フランジ部材の接触面からの前記位置決めセグメントの深さが、一般に、約0.1〜0.15インチの間である、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、ガイドトラックを含み、少なくとも該ガイドトラックが、前記アパーチャを少なくとも部分的に横切って、切断ヘッドアセンブリを案内する構造にされている、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ガイドトラックが、ほぼアーチ形経路を規定する、請求項9に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ガイドトラックが、前記位置決めセグメントと一体的に形成されている、請求項9に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ガイドトラックが、前記位置決めセグメントの前記保持プレートを超えて緯度方向に伸長している、請求項9に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、少なくとも部分的に、吸引アセンブリを含み、該吸引アセンブリが、目に前記位置決めセグメントを少なくとも一時的に装着するために、該位置決めセグメントと作動可能に結合され、該吸引アセンブリが、真空ポートを含む、請求項9に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックと一体的に形成されている、請求項13に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、前記切断ヘッドアセンブリの移動の妨害を最小にするように、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックから離れて外向きに角度を付けられている、請求項13に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、旋回アセンブリを含み、該旋回アセンブリが、前記アパーチャを横切る切断ヘッドアセンブリの運動に対して、旋回軸を規定する構造にされている、請求項1に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記旋回アセンブリが、少なくともポスト部材を含み、該ポスト部材が、一般に、前記旋回軸を規定する、請求項16に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、カップリング部材を含み、該カップリング部材が、前記旋回アセンブリおよび前記切断ヘッドアセンブリと旋回的に相互連絡している、請求項17に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記旋回アセンブリが、さらに、切断開始制御装置を含み、該切断開始制御装置が、前記カップリング部材、従って、前記切断ヘッドアセンブリの操作的旋回運動に対して、開始点を規定する構造にされている、請求項18に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記切断開始制御装置が、左目および右目に対応する少なくとも2個の開始点を規定する、請求項19に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記切断開始制御装置が、前記ポスト部材で規定されたスロットを含み、そして前記カップリング部材が、制限要素を含み、該制限要素が、それに対応して該スロットに配置されているのでなければ、該ポスト部材との該カップリング部材の操作的係合を制限する構造にされている、請求項19に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、チャンネルを含み、該チャンネルが、そこを通る前記制限要素の通過、従って、その周りでの前記カップリング部材の旋回回転を許容するように、少なくとも部分的に、前記ポスト部材の周りで、前記スロットから伸長している、請求項21に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記旋回アセンブリが、少なくとも部分的に、前記位置決めセグメントと一体的に形成されている、請求項17に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記旋回アセンブリが、基部を含み、該基部から、前記ポスト部材が操作的に伸長している、請求項23に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ポスト部材が、整列セグメントを含み、該整列セグメントが、該ポスト部材を軸方向に正しく整列して確実に固定するように、前記基部と操作的に係合する構造にされている、請求項24に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記基部が、整列エッジを含み、前記ポスト部材の前記整列セグメントが、該整列エッジと噛み合って係合するような構造にされている、請求項25に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)吸引アセンブリであって、該吸引アセンブリは、目に該位置決めセグメントを少なくとも一時的に装着するために、該位置決めセグメントと作動可能に結合されている;および
d)該吸引アセンブリは、真空ポートを含み、該真空ポートは、少なくとも部分的に、該アパーチャの垂直軸から離れて外向きに角度を付けられている、
位置決めアセンブリ。 - さらに、ガイドトラックを含み、少なくとも該ガイドトラックが、前記アパーチャを少なくとも部分的に横切って、切断ヘッドアセンブリを案内する構造にされている、請求項27に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックと一体的に形成されている、請求項28に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、前記切断ヘッドアセンブリの移動の妨害を最小にするように、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックから離れて外向きに角度を付けられている、請求項28に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ガイドトラックが、ほぼアーチ形経路を規定する、請求項30に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)ガイドトラックであって、少なくとも該ガイドトラックは、該アパーチャを少なくとも部分的に横切って、切断ヘッドアセンブリを案内する構造にされている;および
d)該ガイドトラックは、前記位置決めセグメントと一体的に形成されている、
位置決めアセンブリ。 - 前記ガイドトラックが、ほぼアーチ形経路を規定する、請求項32に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ガイドトラックが、前記位置決めセグメントの前記保持プレートを超えて緯度方向に伸長している、請求項32に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、少なくとも部分的に、吸引アセンブリを含み、該吸引アセンブリが、目に前記位置決めセグメントを少なくとも一時的に装着するために、該位置決めセグメントと作動可能に結合され、該吸引アセンブリが、真空ポートを含む、請求項32に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックと一体的に形成されている、請求項35に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記真空ポートが、前記切断ヘッドアセンブリの移動の妨害を最小にするように、少なくとも部分的に、前記ガイドトラックから離れて外向きに角度を付けられている、請求項35に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)旋回アセンブリであって、該旋回アセンブリは、該アパーチャを横切ってアーチ形に移動する切断ヘッドアセンブリに対して、旋回軸を規定する構造にされている;
d)該旋回アセンブリは、少なくとも、ポスト部材を含み、該ポスト部材は、一般に、前記旋回軸を規定する;
e)カップリング部材であって、該カップリング部材は、該ポスト部材および該切断ヘッドアセンブリと旋回的に相互連絡している;および
f)該旋回アセンブリは、さらに、切断開始制御装置を含み、該切断開始制御装置は、該カップリング部材、従って、該切断ヘッドアセンブリの操作的旋回運動に対して、開始点を規定する構造にされている、
位置決めアセンブリ。 - 前記切断開始制御装置が、左目および右目に対応する少なくとも2個の開始点を規定する、請求項38に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記切断開始制御装置が、前記ポスト部材で規定されたスロットを含み、そして前記カップリング部材が、制限要素を含み、該制限要素が、それに対応して該スロットに配置されているのでなければ、該ポスト部材との該カップリング部材の操作的係合を制限する構造にされている、請求項38に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、チャンネルを含み、該チャンネルが、そこを通る前記制限要素の通過、従って、その周りでの前記カップリング部材の旋回回転を許容するように、少なくとも部分的に、前記ポスト部材の周りで、前記スロットから伸長している、請求項40に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)ポスト部材であって、該ポスト部材は、少なくとも部分的に、切断ヘッドアセンブリに対する旋回軸を規定し、該切断ヘッドアセンブリは、該アパーチャを横切って、アーチ形に移動する;
d)カップリング部材であって、該カップリング部材は、該ポスト部材および該切断ヘッドアセンブリと旋回的に相互連絡している;
e)該ポスト部材は、その中で規定された少なくとも1個のスロットを含む;および
f)該カップリング部材は、少なくとも1個の制限要素を含み、該制限要素は、それに対応して該スロットに配置されているのでなければ、該ポスト部材との該カップリング部材の操作的係合を制限する構造にされている、
位置決めアセンブリ。 - 前記スロットの位置が、前記カップリング部材、従って、前記切断ヘッドアセンブリの操作的旋回運動に対して、開始点を規定する、請求項42に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、チャンネルを含み、該チャンネルが、そこを通る前記制限要素の通過、従って、その周りでの前記カップリング部材の旋回回転を許容するように、少なくとも部分的に、前記ポスト部材の周りで、前記スロットから伸長している、請求項43に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記スロットの2個を含み、該スロットの各々が、左目および右目に対して、前記開始点の1個の規定している、請求項43に記載の位置決めアセンブリ。
- さらに、基部を含み、前記ポスト部材が、該基部から操作的に伸長している、請求項43に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ポスト部材が、整列セグメントを含み、該整列セグメントが、該ポスト部材を軸方向に正しく整列して確実に固定するように、前記基部と操作的に係合する構造にされている、請求項46に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記基部が、整列エッジを含み、前記ポスト部材の前記整列セグメントが、該整列エッジと噛み合って係合するような構造にされている、請求項47に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)ポスト部材であって、該ポスト部材は、少なくとも部分的に、切断ヘッドアセンブリに対する旋回軸を規定し、該切断ヘッドアセンブリは、該アパーチャを横切って、アーチ形に移動する;
d)基部であって、該基部から、該ポスト部材が操作的に伸長している;および
e)該ポスト部材は、整列セグメントを含み、該整列セグメントは、該ポスト部材を軸方向に正しく整列して確実に固定するように、前記基部と操作的に係合する構造にされている、
位置決めアセンブリ。 - 前記基部が、整列エッジを含み、前記ポスト部材の前記整列セグメントが、該整列エッジと噛み合って係合するような構造にされている、請求項49に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ポスト部材が、少なくとも部分的に、切断開始制御装置を含み、該切断開始制御装置が、前記切断ヘッドアセンブリの作動可能旋回運動に対して、開始点を規定する構造にされており、前記整列セグメントが、該開始点を確実に正しく整列して規定する、請求項49に記載の位置決めアセンブリ。
- 前記ポスト部材が、左目および右目に対応する少なくとも2個の前記開始点を規定する、請求項51に記載の位置決めアセンブリ。
- 外科的処置中にて、目の角膜を保持し、位置決めし、そして少なくとも部分的に露出するための位置決めアセンブリであって、該目の角膜は、緯度方向に狭い眼球アクセスに配置されており、該位置決めアセンブリは、以下の部分を含む:
a)位置決めセグメントであって、該位置決めセグメントは、保持プレートを含む;
b)該保持プレートは、その中で規定されたアパーチャを含み、該アパーチャは、その中に目の角膜を収容して露出する構造にされている;
c)該位置決めセグメントは、さらに、フランジ部材を含み、該フランジ部材は、該アパーチャの周りに配置され、その中に配置された目と係合する構造にされている;および
d)該フランジ部材は、一般に、約0.675インチと0.725インチの間の緯度直径を含む、
位置決めアセンブリ。
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