JP2004524423A - 透明な難燃性ポリカーボネート組成物 - Google Patents

透明な難燃性ポリカーボネート組成物 Download PDF

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Abstract

透明な難燃性ポリカーボネート組成物は、ポリカーボネート、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を含んでなる。これらのポリカーボネート組成物は、以前にはハロゲン化難燃剤を用いた場合にのみ可能であった1.6ミリメートル厚さでのUL94 V0等級を得ることができる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、難燃性ポリカーボネート組成物、特に透明な難燃性ポリカーボネート組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
車の外装部材から航空機の内装部材まで多様な用途で金属の代わりにプラスチックの使用量が増大している。特に、電子機器のハウジングの様な用途では、難燃性のプラスチックが極めて有用である。金属の代わりにプラスチックを使用すると、重量が軽くなり、消音効果が改善され、機器の組み立てが容易になる。従来、難燃性にするには、主として、ハロゲン化難燃剤、特に臭素系及び塩素系難燃剤が使われている。しかし、ハロゲン化難燃剤を利用するプラスチックでは、高温に加熱されたときに毒性のガスを放出する可能性がある。その結果、臭素や塩素を含まない難燃性材料が多くの分野で求められている。
【0003】
透明な難燃性ポリカーボネート製品は、家庭用品、コンピューター、電子機器及び建築・建設業用のグレイジング材料の様な各種用途で広く使われている。ポリカーボネート組成物で透明性と組み合わせて許容可能な難燃性を得るには、現在のところ、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸カリウム(KSS)又はペルフルオロブタンスルホン酸カリウム(Rimar塩)の様な1種以上のスルホン酸塩系難燃剤と共にハロゲン化ポリカーボネート建築ブロックを用いている。ハロゲン化建築ブロックとスルホン酸塩系難燃剤との組合せは相乗効果を示す。これらの材料は燃えないが、高温に加熱されたとき毒性のガスを放出する可能性がある。
【0004】
ポリシロキサンは、ポリカーボネート材料を始めとする多くのプラスチックに難燃性を付与することが知られている。得られる材料は高温に曝されたとき毒性のガスを放出しないようである。残念なことに、一般に知られているポリシロキサンはポリカーボネート材料に曇りを生じさせ、従って目的とする透明性を低くする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、当技術分野では、本質的にハロゲンを含まない透明な難燃性ポリカーボネート組成物に対するニーズが相変わらず存在している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来技術の上記及びその他の欠点及び欠陥は、ポリカーボネート、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を含んでなる透明な難燃性ポリカーボネート組成物であって、約1.6ミリメートル以上の厚さでUL94のV0等級の難燃性を有する組成物によって克服又は軽減される。
【0007】
本発明の上記及びその他の特徴と利点は、以下の詳細な説明から当業者には明らかとなり、理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の透明な難燃性ポリカーボネート組成物はポリカーボネート、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を含んでおり、このポリカーボネート組成物は約1.6ミリメートル以上の厚さでUL94のV0等級の難燃性をもっている。
【0009】
予想外のことであったが、ポリ(メチルフェニルシロキサン)は、殆どのポリシロキサンと異なり、ポリカーボネート組成物の光学特性に影響を及ぼさない。即ち、ポリ(メチルフェニルシロキサン)をKSSやRimar塩の様な塩系難燃剤と共にポリカーボネート組成物中に用いると、得られる透明なポリカーボネート組成物は難燃性である。本発明で、透明とは、厚さ3.2mmで、ASTMのD1003(援用によりその開示内容が本明細書の一部をなす)に従って測定して約85パーセントの透過率及び約5の曇り価を有するものと定義する。好ましくは、透明なポリカーボネート組成物は透過率が約90パーセント、曇り価が約2である。
【0010】
かかる透明なポリカーボネート組成物は1.6mmの厚さでUL94のV0等級を得ることができるが、これは従来臭素又は塩素系難燃剤を用いなくては達成できなかったものである。
【0011】
本組成物の重要な特徴として、ポリカーボネートは本質的にハロゲンを含まない。本明細書で本質的にハロゲンを含まないとは、燃焼したときに毒性の煙を発生するには不充分な量と定義する。従って一般に、ポリカーボネートは、約1.0重量%未満、好ましくは約0.5重量%未満、最も好ましくは約0.2重量%未満のハロゲンを含んでいる。本明細書で使用する「ポリカーボネート」及び「ポリカーボネート組成物」という用語には、次式(I)の構造単位を有する組成物が含まれる。
【0012】
【化1】
Figure 2004524423
【0013】
式中、R1基の総数の約60%以上は芳香族基であり、その残りは脂肪族、脂環式、又は芳香族基である。R1は芳香族基であるのが好ましく、次式(II)の基であるのがより好ましい。
−A1−Y1−A2− (II)
式中、A1とA2は各々単環式二価アリール基であり、Y1はA1とA2を隔てる1個か2個の原子を有する橋架け基である。一例の実施形態では、1個の原子がA1とA2を隔てている。このタイプの基の具体的な非限定例は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O2)−、−C(O)−、メチレン、シクロヘキシル−メチレン、2−[2.2.1]−ビシクロヘプチリデン、エチリデン、イソプロピリデン、ネオペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロペンタデシリデン、シクロドデシリデン及びアダマンチリデンである。橋架け基Y1は不飽和炭化水素基又は飽和炭化水素基、例えばメチレン、シクロヘキシリデン若しくはイソプロピリデンであることができる。
【0014】
ポリカーボネートは、一般に酸受容体及び分子量調節剤の存在下、ジヒドロキシ化合物を、ホスゲン、ハロホルメート、カーボネート又は炭酸エステルの様なカーボネート前駆体と反応させることによって製造することができる。有用な重合法として、界面重合、溶融重合及び再分配がある。唯1個の原子がA1とA2を隔てているジヒドロキシ化合物が最も広く用いられている。本明細書で使用する「ジヒドロキシ化合物」という用語には、例えば、次の一般式(III)を有するビスフェノール化合物が含まれる。
【0015】
【化2】
Figure 2004524423
【0016】
式中、RaとRbは各々が一価炭化水素基を表し、同一であっても異なっていてもよく、pとqは各々独立に0〜4の整数であり、Xaは次式(IV)の基の一つを表す。
【0017】
【化3】
Figure 2004524423
【0018】
式中、RcとRdは各々独立に水素原子又は一価線状若しくは環式炭化水素基を表し、Reは二価炭化水素基である。
【0019】
適切なジヒドロキシ化合物の幾つかの具体的な非限定例としては、(一般又は個々の)名称又は式が米国特許第4217438号(援用によりその開示内容が本明細書の一部をなす)に開示されているジヒドロキシ−置換芳香族炭化水素がある。式(III)で表すことができる種類のビスフェノール化合物の具体的な非限定例として以下のものを挙げることができる。
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以後、「ビスフェノールA」又は「BPA」とする)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ブタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−フェニル)プロパンの様なビス(ヒドロキシアリール)アルカン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、及び
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンの様なビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン。
【0020】
ホモポリマーではなくカーボネートコポリマーを使用することが望まれる場合、2種類以上のジヒドロキシ化合物を使用することも可能であるし、或いはジヒドロキシ化合物と、グリコール又はヒドロキシ−若しくは酸−末端ポリエステル又は二塩基酸若しくはヒドロキシ酸とのコポリマーを使用することも可能である。ポリアリーレート及びポリエステル−カーボネート樹脂又はそのブレンドも使用することができる。枝分れポリカーボネート、並びに線状ポリカーボネートと枝分れポリカーボネートのブレンドも有用である。枝分れポリカーボネートは重合中枝分れ剤を加えることによって製造することができる。
【0021】
これらの枝分れ剤はよく知られており、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボン酸無水物及びこれらの混合物でよい官能基を3個以上含有する多官能性有機化合物からなり得る。特定の例としては、トリメリト酸、トリメリト酸無水物、トリメリト酸三塩化物、トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、イサチン−ビス−フェノール、トリス−フェノールTC(1,3,5−トリス((p−ヒドロキシフェニル)イソプロピル)ベンゼン)、トリス−フェノールPA(4(4(1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−エチル)α,α−ジメチルベンジル)フェノール、トリメシン酸及びベンゾフェノンテトラカルボン酸がある。この枝分れ剤は約0.05〜2.0重量%のレベルで加えることができる。枝分れ剤及び枝分れポリカーボネートの製造法は米国特許第3635895号及び同第4001184号(援用によって本明細書の内容の一部をなす)に記載されている。あらゆるタイプのポリカーボネート末端基が本発明の範囲内に入ると考えられる。
【0022】
好ましいポリカーボネートは、A1とA2がp−フェニレンであり、Y1がイソプロピリデンであるビスフェノールAに基づくものである。ポリカーボネートの平均分子量は、好ましくは約5000〜約100000の範囲、より好ましくは約10000〜約65000の範囲、最も好ましくは約15000〜約35000の範囲である。また、ポリカーボネートの溶融粘度指数(MVI)は約4〜約30cm3/10分である。
【0023】
本発明で使用するポリ(メチルフェニルシロキサン)は次式の単位を複数有するポリマーを意味している。
【0024】
【化4】
Figure 2004524423
【0025】
有用なポリ(メチルフェニルシロキサン)は粘度が25℃で約1〜約300センチストークス(cSt)である。好ましくは、ポリ(メチルフェニルシロキサン)は粘度が約4〜約20cStであり、ポリマー鎖中に2個以上のケイ素原子を含有しており、内部メチルフェニルシロキサン単位のみを含んでいる。さらに、ポリマーがジメトキシシロキサン単位も含むポリ(メチルフェニルシロキサン)のコポリマーも有用であろう。メチルフェニルシロキサン単位の数は、総単位数の約50%超が好ましく、約80%超がより好ましく、約90%超が最も好ましい。
【0026】
有用な塩系難燃剤としては、無機プロトン酸及び1個以上の炭素原子を含む有機ブレンステッド酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩がある。これらの塩は塩素及び/又は臭素を含有するべきではない。塩系難燃剤はスルホン酸塩が好ましく、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸カリウム(KSS)、ペルフルオロブタンスルホン酸カリウム(Rimar塩)及び以上の1種類以上を含む組合せからなる群から選択されるのがさらに一層好ましい。これらのポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤(1種以上)は、UL94−V2、好ましくはUL94のV0難燃等級を達成するのに有効な量で存在する。かかる量は当業者が容易に決定することができる。一般に、ポリ(メチルフェニルシロキサン)は全樹脂重量に対して約0.02〜約1.5重量%(wt%)、好ましくは0.5〜約0.9wt%の量で使用するとよい。塩系難燃剤は全樹脂重量に対して約0.01〜約1.0wt%の量で使用するとよい。塩系難燃剤がRimar塩の場合、Rimar塩の量は全樹脂重量に対して約0.05〜約0.12wt%であるのが好ましい。塩系難燃剤がKSSの場合、好ましい量は全樹脂重量に対して約0.25wt%以下である。
【0027】
本発明のポリカーボネート組成物は、この種の樹脂組成物に通常配合される各種添加剤を含んでいることができる。かかる添加剤は、例えば、充填材又は強化剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、追加の樹脂及び発泡剤である。充填材又は強化剤の例としては、ガラス繊維、ガラスビーズ、炭素繊維、シリカ、タルク及び炭酸カルシウムがある。熱安定剤の例としては、トリフェニルホスファイト、トリス−(2,6−ジメチルフェニル)ホスファイト、トリス−(2,4−ジ−t−ブチル−フェニル)ホスファイト、トリス−(混合モノ−及びジ−ノニルフェニル)ホスファイト、ジメチルベンゼンホスホネート及びトリメチルホスフェートがある。酸化防止剤の例としては、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート及びペンタエリトリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]がある。光安定剤の例としては、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾール及び2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンがある。可塑剤の例としては、ジオクチル−4,5−エポキシ−ヘキサヒドロフタレート、トリス−(オクトキシカルボニルエチル)イソシアヌレート、トリステアリン及びエポキシド化大豆油がある。帯電防止剤の例としては、グリセロールモノステアレート、ナトリウムステアリルスルホネート及びナトリウムドデシルベンゼンスルホネートがある。離型剤の例としては、ペンタエリトリトールテトラステアレート ステアリルステアレート、蜜蝋、モンタンワックス及びパラフィン蝋がある。他の樹脂の例としては、限定されることはないが、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート及びポリフェニレンオキサイドがある。以上の添加剤を任意に組み合わせて使用してもよい。かかる添加剤は、組成物を形成するために成分を混合している間の適切なときに混合するとよい。
【0028】
本発明の透明な難燃性ポリカーボネート組成物は、なんらかの公知の混合法を用いて、ポリカーボネート、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を溶液中又は溶融体中で密に混合することによって作成することができる。通例、2つの異なる混合段階、即ち予備混合段階と溶融混合段階がある。予備混合段階では成分を互いに混合する。この予備混合段階は通例タンブラーミキサー又はリボンブレンダーを用いて行う。しかし、所望であれば、Henschelミキサー又は類似の高強度装置の様な高剪断ミキサーを用いてプレミックスを製造してもよい。この予備混合段階の後に溶融混合段階を行い、プレミックスを溶融し、溶融体として再び混合しなければならない。或いは、予備混合段階を省略し、単に原料を直接溶融混合装置(例えば、押出機)の供給部に別々の供給系を介して加えることが可能である。溶融混合段階では、通例成分を単軸式又は二軸式押出機内で溶融混練し、ペレットとして押し出す。
【実施例】
【0029】
以下の非限定実施例によって本発明をさらに例示する。
【0030】
以下の例は、表1に掲げる材料を表2〜8に示す配合に従って用いて作成した。特に断らない限り量は全て全樹脂重量に対する重量%である。ポリ(メチルフェニルシロキサン)の粘度は25℃で測定した。
【0031】
全ての成分をリボンブレンダーで混合し、溶融温度300℃のLeistritz二軸式押出機で押し出した。次に、得られた粒状物を120℃で2時間乾燥した後、300℃で射出成形した。得られたプラック(特に断らない限り厚さは2.5mm)及び燃焼バー(127×12.7mm×厚さ)を用いて、光学特性(透過率及び曇り、ASTMのD1003による)及び可燃性を測定した。粒状物で、ISO 1133(300℃/1.2kg)(援用によりその開示内容が本明細書の一部をなす)に従いcm3/10分の単位で溶融粘度指数(MVI)を測定した。
【0032】
燃焼試験は、「プラスチック材料の燃焼性試験、UL94」(援用によりその開示内容が本明細書の一部をなす)と題するUnderwriter’s Laboratory Bulletin 94の方法に従って行った。この方法に従い、5つの試料で得られた試験結果に基づいて、材料をUL94 V−0、UL94 V−1、又はUL94 V−2に分類した。UL94に従う方法とこれらの燃焼性分類の各々の評価基準を以下に簡単に記す。
【0033】
方法:厚さ毎に全部で10の試験片(5つずつ2組)を試験する。各厚さの試験片5つを48時間、23℃、相対湿度50%に維持しておいてから試験する。各厚さについて他の5つの試験片は7日間70℃に維持しておいてから試験する。バーを長軸を垂直にして燃焼試験機に装着する。試験片の下端がBunsenバーナー管の9.5mm上方に来るように試験片を支える。高さ19mmの青色炎を試験片の下縁の中心に10秒間当てる。バーの炎が消えるまでの時間を記録する。燃焼が止まったら、さらに10秒間炎を当てる。再びバーの炎が消えるまでの時間を記録する。試験片から粒子が滴下する場合には、試験片の305mm下方に配置した未処理の外科用綿の層上に落とさせる。
【0034】
UL94による燃焼性分類の評価基準は次の通り。
【0035】
Figure 2004524423
【0036】
二、三の例はUL94試験でNC(分類なし)の性能をもっている。NC性能は、燃焼性がV2等級を下回ることを示している。
【0037】
5つずつのULバー4組(全部で20のバー)の消炎時間を用いてp(FTP)値を計算した。このp(FTP)値はUL94 V0性能の信頼性に関する統計的評価である。このp(FTP)が1又はほぼ1である場合、その材料は常にUL94のV0等級に合致すると期待される。
【0038】
【表1】
Figure 2004524423
【0039】
実施例1〜10
実施例1〜10は、上記方法に従い、粘度と分子量のみが異なる2種類のポリ(メチルフェニルシロキサン)(CF1142及びPK20)を用いて作成した。実施例1〜4は比較例で本発明の範囲外である。実施例1は臭素化難燃剤を含有しており、目的とするUL94 V0性能を示す。実施例2〜4は、特許請求の範囲に記載の難燃剤を1種類のみ含むか、又は全く含まない組成物の燃焼性能を示している。組成物は、難燃試験用の3.2mmのバーに成形した。また、組成物は、透明性試験用に厚さ2.5mmのプラックにも成形した。配合と結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
Figure 2004524423
【0041】
実施例1〜10の結果は、Rimar塩をポリ(メチルフェニルシロキサン)と組み合わせることの正の効果を示している。外挿されたp(FTP)値は、ポリ(メチルフェニルシロキサン)の添加により、光学特性に影響を及ぼすことなく増大する。ポリ(メチルフェニルシロキサン)と塩系難燃剤の相乗効果は、8〜16のMVI範囲のポリカーボネート組成物で観察される。
【0042】
低粘度ポリカーボネート組成物(目的MVI=20)に対するKSSとポリ(メチルフェニルシロキサン)の難燃効果を確かめるために、第二のシリーズの実験(実施例11〜19)を行った。実施例11〜13は比較例である。実施例11は臭素化難燃剤を含有しており、目的とする難燃挙動を示す。実施例12は難燃剤を含まないポリカーボネートであり、実施例13はポリ(メチルフェニルシロキサン)を含有するが塩系難燃剤を含有しないポリカーボネートである。また、実施例12と13は上記の方法に従って作成したが、48時間、23℃、50%の相対湿度に維持した後のUL94性能のみを試験した。
【0043】
重要なことに、ポリ(メチルフェニルシロキサン)が存在していても、存在しないときと比較して(実施例12と実施例13)、透過率の低下又は曇りの増大は観察できない。Rimar塩をKSSで置き換えると同様な難燃性を有する組成物が得られた。0.25wt%を越えるKSS濃度で、曇り価がわずかだが増大する。
【0044】
厚さ3.2mmで、実施例12と13では、UL94 V0という目的とする難燃性能を達成することができなかった。これらの実施例は塩系難燃剤の必要性を示唆している。驚くべきことに、実施例13ではUL94−V2等級が得られたが、実施例12では消炎時間が30秒を越えるため信頼性のあるUL94分類を得ることはできなかった。これは、低粘度ポリカーボネート中にポリ(メチルフェニルシロキサン)が存在することの難燃性能に対する正の効果を示している。
【0045】
【表3】
Figure 2004524423
【0046】
実施例20〜25
表3に掲げた結果を基に、上記方法に従って実施例20〜25を作成した。ポリ(メチルフェニルシロキサン)とKSSの量を変えて、難燃性能と光学特性を最適化した。燃焼試験の前に、試料を23℃、50%相対湿度に48時間、及び70℃に7日間維持した。
【0047】
【表4】
Figure 2004524423
【0048】
表4のデータによると、MVI=20のポリカーボネート組成物に対して好ましい配合は、ポリ(メチルフェニルシロキサン)濃度約0.6wt%以上で、KSS濃度約0.25wt%のものである。測定された曇りに関しては、KSS濃度が約0.25wt%であると、それより高い濃度より好ましい。
【0049】
次の実施例は、MVIが10のポリカーボネート組成物中にポリ(メチルフェニルシロキサン)と組み合わせてKSSを使用した例である。実施例26〜37は上記方法に従って作成した。実施例26〜28は比較例である。燃焼試験の前に、試料を23℃、50%の相対湿度の条件に48時間、及び70℃の条件に7日間維持した。実施例27と28は、上記方法に従って作成したが、48時間、23℃、50%相対湿度の条件に維持した後のみ燃焼試験にかけた。
【0050】
【表5】
Figure 2004524423
【0051】
実施例29〜37は厚さ3.2mmで一貫してUL94のV0性能を示している。実施例27と28では、消炎時間が30秒を越えたので、目的とするUL94 V0の難燃性能を達成できなかった。これらの配合は、塩系難燃剤の必要性を示している。驚くべきことに、燃焼ドリップ(滴下物)は実施例27(燃焼ドリップ18)より実施例28(同11)の方が少ないことが観察された。これは、中程度の粘度のポリカーボネート中にポリ(メチルフェニルシロキサン)を存在させると難燃性能に対して正の効果があることを示している。
【0052】
上記方法に従って実施例38〜41を作成した。UL94用のバーは厚さ3.0mmとした。表6に掲げる結果は、低粘度ポリカーボネートと一緒に使用したときのポリ(メチルフェニルシロキサン)の粘度の影響を例証している。
【0053】
【表6】
Figure 2004524423
【0054】
実施例42〜44
上記方法に従って実施例42〜44を作成した。これらの組成物を難燃試験用の厚さ2.5mmのバーに成形した。また、これらの組成物を光学特性試験用に2.5mmと3.2mmの厚さのプラックにも成形した。実施例42〜44は使用したシロキサンの分子構造による特性に対する影響を例示する。配合と結果を表7に示す。
【0055】
【表7】
Figure 2004524423
【0056】
表7のデータに基づいて、使用したシロキサンの種類により、光学特性に小さな影響があったと結論することができる。使用したSF1555はその分子構造中に、PD5より多くのメチル基とより少ないフェニル基を含有している。SF1555に基づく配合では、PD5を含有する配合と比べて曇りが少し増大し、透明度が低下した。CF1301に基づく組成物では、さらに大きく透明度が低下し、曇りが増大した。CF1301の分子構造はSF1555と同様であるが、CF1301は主として枝分れしている。使用したシロキサンの種類は目的とする難燃性能に影響しなかった。
【0057】
実施例45〜52
上記方法に従って実施例45〜52を作成した。これらの組成物を難燃試験用に厚さ2.5、2.0及び1.6mmのバーに成形した。これらの組成物はまた、光学特性試験用に、厚さ2.5及び3.2mmのプラックにも成形した。配合48の組成は配合52の組成と同じである。配合と結果を表8に示す。
【0058】
【表8】
Figure 2004524423
【0059】
厚さ2.0mmにおいて、0.08%より高いRimar塩濃度で目的とする難燃性能が観察される。厚さ1.6mmにおいては、0.1%のRimar塩濃度で目的とする難燃性能が観察される。難燃性能に好ましい濃度はPD5が1%、Rimar塩が0.1%である。Rimar塩の使用量が多いと、曇りが増大し、透過率が低下する。しかし、その影響は材料の厚さを減らすと少なくなる。実施例49の難燃性能を3.2mm及び2.5mmの厚さのバーでも測定したところ、いずれの厚さでも一貫したV0−等級が得られた。以上の実施例で見ることができるように、ポリカーボネート組成物中に塩系難燃剤と組み合わせてポリ(メチルフェニルシロキサン)を使用すると、ハロゲン化ポリカーボネート並びに臭素及び/又は塩素含有難燃剤が存在しなくても、優れた難燃性を示すと共に透明性を維持している。優れた結果は、有効に難燃性にするのがさらに難しい薄い材料でも得られる。
【0060】
得られる透明な難燃性組成物は臭素及び/又は塩素を実質的に含んでおらず、高温に加熱されたときに毒性のガスを発生しないので特に有用である。これらの組成物から製造される製品は、環境上の観点から許可が必要とされる用途に組み込むことができる。好ましい実施形態について示して説明して来たが、本発明の思想と範囲から逸脱することなく様々な修正と置換をなすことができる。従って、本発明は単に例示としてのみ記載されているのであって限定するものではないものと了解されたい。

Claims (18)

  1. ポリカーボネート、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を含んでなる透明な難燃性ポリカーボネート組成物であって、約1.6ミリメートル以上の厚さでUL94のV0等級の難燃性を有する組成物。
  2. ポリカーボネートの平均分子量が約5000〜約100000である、請求項1記載の組成物。
  3. ポリカーボネートの平均分子量が約10000〜約65000である、請求項2記載の組成物。
  4. ポリカーボネートの平均分子量が約15000〜約35000である、請求項3記載の組成物。
  5. ポリカーボネートの溶融粘度指数が約4〜約30cm3/10mmである、請求項1記載の組成物。
  6. ポリ(メチルフェニルシロキサン)の粘度が約1〜約300センチストークスである、請求項1記載の組成物。
  7. ポリ(メチルフェニルシロキサン)の粘度が約4〜約20センチストークスである、請求項6記載の組成物。
  8. ポリ(メチルフェニルシロキサン)が全樹脂重量に対して約0.02〜約1.5重量%の量で存在する、請求項1記載の組成物。
  9. 塩系難燃剤が、無機プロトン酸のアルカリ金属塩、無機プロトン酸のアルカリ土類金属塩、有機ブレンステッド酸のアルカリ金属塩、有機ブレンステッド酸のアルカリ土類金属塩からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
  10. 塩系難燃剤がスルホン酸塩である、請求項9記載の組成物。
  11. 塩系難燃剤がジフェニルスルホン−3−スルホン酸カリウムである、請求項10記載の組成物。
  12. ジフェニルスルホン−3−スルホン酸カリウムが全樹脂重量に対して約0.55重量%以下の量で存在する、請求項11記載の組成物。
  13. ジフェニルスルホン−3−スルホン酸カリウムが全樹脂重量に対して約0.25重量%以下の量で存在する、請求項11記載の組成物。
  14. 塩系難燃剤がペルフルオロブタンスルホン酸カリウムである、請求項10記載の組成物。
  15. Rimar塩が組成物の総重量に対して約0.05〜約0.12重量%の量で存在する、請求項14記載の組成物。
  16. 塩系難燃剤が全樹脂重量に対して約0.01〜約1.0重量%の量で存在する、請求項1記載の組成物。
  17. さらに、充填材、強化剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、追加の樹脂、発泡剤、又は以上の1種類以上を含む組合せを含む、請求項1記載の組成物。
  18. ポリカーボネート樹脂、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及び塩系難燃剤を予備混合してプレミックスを形成し、このプレミックスを溶融させ、そして溶融したプレミックスを混合することによって製造される透明な難燃性ポリカーボネート組成物。
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