JP2004524321A - ヨードプロピニル誘導体とケトン酸若しくはその塩及び/又は芳香族カルボン酸若しくはその塩との併用法 - Google Patents
ヨードプロピニル誘導体とケトン酸若しくはその塩及び/又は芳香族カルボン酸若しくはその塩との併用法 Download PDFInfo
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Abstract
デヒドロ酢酸のような環状及び非環状ケトン酸及びその塩類並びに芳香族カルボン酸及びその塩類は抗菌剤及び防腐剤のようなヨウ素含有殺生物剤の効能を増進する。本発明は(a)ヨウ素含有殺生物剤及び(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物を含む組成物を提供する。好ましくは、前記ケトン酸は環状ケトン酸であり、前記芳香族カルボン酸はサリチル酸である。
Description
【技術分野】
【0001】
本出願は、2001年3月1日付出願の米国仮出願第60/273,079号の利益を請求しており、それは参照により本明細書の記載の一部とする。
【0002】
本発明の分野
本発明は、(a)3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートのようなヨウ素含有殺生物剤及び(b)(i)環状若しくは非環状ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物を含有する抗微生物組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明の背景
3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート(IPBC)のような多くのヨウ素含有化合物は抗微生物剤及び防腐剤として効果的であることが知られている。しかしながら、IPBCはじめ多くの他のヨウ素含有化合物は高価である。その結果、ヨウ素含有殺生物剤を低濃度で含有する、改良された抗微生物及び防腐剤組成物に対する要望が引き続き存在している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の概要
出願人はケトン酸類、芳香族カルボン酸類及びそれらの塩類がヨウ素含有殺生物剤の性能を相乗的に増強することを発見した。本発明は、
(a)ヨウ素含有殺生物剤;及び
(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、
(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は
(iii)それらの混合物
を含む組成物を提供する。好ましくは、前記ケトン酸は環状ケトン酸である。上記混合物は相乗効果を発揮する。
【0005】
本発明の他の態様は、本発明の組成物の抗微生物又は防腐有効量を適用することによる、微生物の基質上での生育を阻止するための方法である。
【0006】
本発明の詳細な説明
用語「殺生物剤」は、以下に限られるわけではないが、殺菌剤、殺真菌剤、殺虫剤並びに微生物及び昆虫の成長を阻止し及び/又は死滅させる薬剤をいう。
【0007】
本発明は、(a)ヨウ素含有化合物;及び(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物を含む組成物を提供する。好ましくは、前記ケトン酸は環状ケトン酸である。前記ケトン酸及び芳香族カルボン酸は前記ヨウ素含有殺生物剤の殺生物効果を増強する。これらの組成物は、糊類、塗料類、接着剤類、ポリ塩化ビニルや他のプラスチックス及び溶融加工液(meltworking fluid)のような、製紙産業、繊維産業、農業及び塗装産業及びパーソナルケア用品、家庭用品、工業用品及び業務用品における抗細菌、殺真菌及び殺菌剤として並びに防腐剤として有用である。防腐剤系は微生物生育が生じやすい基質中に配合することができる。例えば、防腐剤系は、シャンプー、コンディショナー、クリーム、ローション、化粧品及び石鹸のようなパーソナルケア用品;織編物用柔軟剤、洗濯洗剤及び硬質床洗浄剤のような家庭用品;又は塗料、木材、織物、接着剤、防水剤、皮革、綱、紙パルプ、プラスチック、燃料、油、ゴム加工液、金属加工液のような工業製品に配合したり製品としたりすることができる。
【0008】
本発明のヨウ素含有殺生物剤成分として使用される化合物の例は、殺真菌活性ヨードアルキニル誘導体である。これらにはエステル類、エーテル類、アセタール類、カルバメート及びカーボナート類のような、プロピン或いはヨードプロピニルアルコール類から誘導される化合物、並びに、ピリミジン類、トリアゾリノン類、テトラゾール類、トリアジノン類、スルファミド類、ベンゾチアゾール類、アンモニウム塩類、カルボキサミド類、ヒドロキサマート類及び尿素類のヨードプロピニル誘導体が含まれる。
【0009】
ヨウ素含有化合物
好ましいヨウ素含有殺生物剤には、以下に限られるわけではないが、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルサクシネート及びp−クロロフェニル−3−ヨードプロピニルホルマールのような3−ヨード−2−プロピニル誘導体;ヨードスルホン誘導体;及びトリヨードアリルアルコール類が含まれる。
【0010】
好ましくは、ヨードプロピニルカルバメート化合物は、式:
【化1】
(式中、Rは水素及び1から20個の炭素原子を有する置換及び無置換アルキル、アリール及びアルキルアリール基からなる群より選択され;q及びzは独立に1〜3の整数である)
を有する。
【0011】
好適なヨードプロピニルエステル化合物には、以下に限られるわけではないが、式:
【化2】
(式中:
R1及びR2は下記のR3及びR4のように定義されるか、結合してシクロアルキル、シクロアルケニル、芳香族又は酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環を形成するか、又はそれらのアルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシ置換誘導基であり;
R3及びR4は独立に、
(A)水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシ、ケト又はチオカルボキシル;並びに
(B)アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール及び複素環式環の置換誘導体であって、その置換基がアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシルであるもの
から選択され、
yは0から16の整数であり;
Wは単結合、酸素、−N(R5)−又は−(CR6R7)p−であり;
R5は水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール又は酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環又はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル又はアリール基の置換誘導基であり、その置換基はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシルであり;
R6及びR7は上記R3及びR4のように定義され;
pは1から12の整数であり;
Xは水素又はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、三級アンモニウム、四級アンモニウム、ビグアニド若しくはポリビグアニドのような塩形成性カチオンである)
を有するものが含まれる。
【0012】
R5の上の定義には、特にアミノアルキル基が含まれる。
【0013】
上の定義で言及した複素環式環は5から8員を含み、アルキル又はシクロアルキル基は1から18個の原子を含み、アルケニル又はシクロアルケニル基は2から18個の炭素原子を含み、アリール基は6から10員を含むことができる。
【0014】
式IIIにおいてR1及びR2が水素であれば、その化合物はマレエートである。R1及びR2が互いに結合して6員芳香族環の一部を形成すれば、その化合物はフタレートである。式IIにおいてR1、R2、R3及びR4が水素であり、Wが一重結合であれば、その化合物はサクシネートである。R1、R2、R3及びR4が水素であり、Wが酸素であれば、その化合物はジグリコレートである。他の化合物には、二無水エチレンジアミン四酢酸、無水3,3−ジメチルグルタル酸、無水S−アセチルメルカプトコハク酸、無水ジクロロマレイン酸、無水2−ドデセン−1−イルコハク酸及び無水cis−5−ノルボルネン−endo−2,3−ジカルボン酸が含まれる。親水性が所望の場合には、ナトリウム塩を、その極めて高い水溶性ゆえに使用することができる。好ましい無水カルボン酸には、以下に限られるわけではないが、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水テトラクロロフタル酸及び無水ジグリコール酸が含まれる。かかる化合物の例は米国特許第4,844,891号及び第5,073,570号中に記載されている。
【0015】
より好ましくは、前記ヨウ素含有殺生物剤は3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート(IPBC)である。前記IPBCは任意の品質のIPBCでよく、以下に限られるわけではないが、固形の本質的に純粋な商業グレード品IPBC及び市販の溶媒中6%及び10%グレード品を含む。
【0016】
好適なヨードプロピニル化合物の他の種類は、式:
【0017】
I−C≡C−(CH2O2)2−R8
(式中、R8はベンジル又はメチル、メトキシ、カルボキシル、ハロゲン若しくはニトロ基で置換されたベンジルである)
を有するものである。好ましい化合物は、p−クロロフェニル−3−ヨードプロピニルホルマールである。
【0018】
前記ヨウ素含有殺生物剤は、任意選択的に、例えばシクロデキストリン;4−tert−ブチルカリ[4]アレーン類のようなカリックスアレーン類;リポソーム類;カテゾン類(catezones)及び両親媒性ベタイン重合体中にカプセル化することができる。カプセル化したヨウ素含有殺生物剤の1つの例は、シクロデキストリンにカプセル化されたIPBCであり、Troy Polyphase 604としてEast Hanover、NJのTroy Chemical Co.から入手可能である。
【0019】
ケトン酸類
前記ケトン酸は環状又は非環状ケトン酸とすることができる。本明細書で使用される用語「環状ケトン酸」にはカルボニル基を含有する環を有する化合物が含まれる。
【0020】
好適なケトン酸には、以下に限られるわけではないが、式、
【0021】
【化3】
(式中、R9、R10及びR11は独立にC1〜C10アルキル、C1〜C10アルケニル、C1〜C10アルケニル、アリール、ハロゲンで置換されたアリール又は(C1〜C10アルキル)アリールである)
を有するもの及びその塩が含まれる。好ましくは、R9、R10及びR11は独立にC1〜C4アルキルであるか;又はR9及びR10は5〜12員環を形成する。好ましい環状ケトン酸類には、以下に限られるわけではないが、以下の式を有するもの又はその塩である。
【0022】
【化4】
より好ましい環状ケトン酸はデヒドロ酢酸及びその塩(その水和物を含む)、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム(例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム水和物及びデヒドロ酢酸ナトリウム一水和物)である。
【0023】
前記環状ケトン酸は、当該技術分野における任意の方法によって任意選択的にカプセル化し、所望の溶媒又は製剤中への溶解性を増加させることができる。例えば、前記環状ケトン酸は、シクロデキストリン;4−tert−ブチルカリ[4]アレーンのようなカリックスアレーン類;リポソーム類;カテゾン類及び両親媒性ベタイン重合体中にカプセル化できる。
【0024】
環状ケトン酸及びヨウ素含有殺生物剤の好ましい組合せは、デヒドロ酢酸とIPBCである。
【0025】
芳香族カルボン酸類
好適な芳香族カルボン酸には、以下に限られるわけではないが、安息香酸、その誘導体及びその塩が含まれる。1つの態様によれば、前記芳香族カルボン酸は、式、
【0026】
【化5】
(式中、R12及びR13は独立にH、−OH又は−OC(O)CH3であり;R14はH、Na、K、Ca又はMgである)
を有する。R14がCa又はMgであるとき、芳香族酸対Ca又はMgの比率は1:1又は2:1である
【0027】
例えば、前記芳香族カルボン酸は、ヒドロキシ安息香酸、その誘導体又はそれらの塩とすることができる。好ましいヒドロキシ安息香酸は、サリチル酸及びその塩である。サリチル酸の好適な塩には、以下に限られるわけではないが、サリチル酸ナトリウムが含まれる。
【0028】
サリチル酸又はその塩とヨウ素含有殺生物剤との好ましい組合せは、サリチル酸ナトリウムとIPBCである。
【0029】
前記組成物は、水及び、以下に限られるわけではないが、アルコール類、グリコール類(例えば、グリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコール、ブトキシジグリコール、プロピレングリコール及びジプロピレングリコール)、エステル類、エーテル類、ポリエーテル類及び前記のいずれかの任意の組合せを含む水混和性溶媒のような溶媒を含んでもよい。例えば、前記溶媒は水並びにフェノキシエタノール及び/又はベンジルアルコールのようなアルコールを含む。
【0030】
前記組成物の中には、当業者に知られているとおり、他の補助剤が含まれていてもよい。好適な補助剤には、以下に限られるわけではないが、防腐剤類;可溶化剤類;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩のようなキレート化剤類及びゼオライト類;カチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性界面活性剤のような界面活性剤;ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチルヒドロキシトルエン(BHT)のような抗酸化剤;アミンオキシド類;三級アミン類;ハイドロトロープ類;亜鉛化合物;ハイドロトロープ類;フッ化物化合物;マグネシウム塩;カルシウム塩;カルボン酸類;ホスフェート類;ホスホネート類;ホルムアルデヒド供与体;グリセレス−7;ミリスチン酸ミリスチル;グルタルアルデヒド類;ビグアニド類;ウスニン酸やティーツリー油のような天然物;及び前記のいずれかの任意の組合せが含まれる。
【0031】
好適な防腐剤には、以下に限られるわけではないが、塩化ベンゼトニウム(Fair Lawn,NJのLonza Inc.からHyamine(登録商標)1622として入手可能)及び塩化ベンザルコニウム(Fair Lawn,NJのLonza Inc.からBarquat(登録商標)MB−50及びMB−80として入手可能)のような塩化四級アンモニウム類;ジメチルヒダントイン及びハロゲン化ヒダントイン類のようなヒダントイン類;イソチアゾリノン類;メチルパラベン、エチルパラベン及びプロピルパラベンのようなパラベン類;クロロキシレノール;クロルヘキシジン;フェノキシエタノール;ベンジルアルコール;フェネチルアルコール;安息香酸とその塩;クロロブタノール;ソルビン酸とその塩;トリクロサン;トリクロカルバン及び前記のいずれかの任意の組合せが含まれる。
【0032】
典型的には、前記組成物は水性又は油性に基づく系であり、エマルションではない。油系組成物については、前記ヨウ素含有殺生物剤は好ましくはカプセル化されておらず、前記ケトン酸は好ましくは水和物ではない。油系に適している溶媒はフェノキシエタノールである。水系組成物については、前記ヨウ素含有殺生物剤はカプセル化してその水溶解度を増加させることが好ましく、前記ケトン酸は好ましくは水和物である。
【0033】
前記組成物は液体又は固体とすることができる。
【0034】
(1)ケトン酸、芳香族カルボン酸若しくはそれらの塩類又はそれらの混合物対(2)ヨウ素含有殺生物剤の重量比率は概して約0.0006:1から約1990:1の範囲であり、好ましくは約0.0063:1から約1400:1の範囲である。他の態様によれば、前記のモル比率は0.063:1から約140:1又は約0.63:1から約14:1の範囲である。
【0035】
本発明の組成物を含有する製剤を調製するには、濃縮物を一般的には最初に調製する。表Aは、典型的な濃縮物中に存在する成分及びそれらの成分の範囲を示したものである(濃縮物の全重量100%を基準として)。
【0036】
【表1】
【0037】
使用する前に前記濃縮物を、好ましくは前記濃縮物で使用したのと同じ溶媒で希釈する。前記組成物の使用希釈物は典型的には殺生物的、殺真菌的又は殺菌的有効量の(1)ヨウ素含有殺生物剤(即ち、成分(a))及び/又は(2)成分(a)と(b)の混合物(ここで、成分(b)は前記ケトン酸、芳香族カルボン酸若しくはそれらの塩又はそれらの混合物である)。前記使用希釈物は典型的にはまた、殺生物的、殺真菌的又は殺菌的増進(又は強化)有効量の前記ケトン酸若しくはその塩、芳香族カルボン酸若しくはその塩又はそれらの混合物(即ち、成分(b))を含む。一般的に、使用希釈物は前記濃縮物の約0.0001重量%、0.01重量%又は0.1重量%から約2重量%を含む。1つの好ましい態様によれば、使用希釈物は前記濃縮物の約0.1から約0.5重量%又は1重量%を含有する。
【0038】
表Bは、前記使用希釈物中に存在する成分及びそれらの成分の一般的な範囲(該使用希釈物の全重量100%を基準として)を示したものである。
【表2】
【0039】
本発明の他の態様は、基質上の微生物、細菌(例えば、S.aureus(ATCC#6538)、P.aeruginosa(ATCC#9027)及びE.coli(ATCC#8739))及び/又は真菌(例えば、Candida albicans及びAspergillus niger)の生育を、その基質に抗菌的、殺菌的又は殺真菌的有効量の本発明の組成物を適用することにより阻止するための方法である。前記組成物は、以下に限られるわけではないが、ブラッシング、浸漬、浸透、減圧含浸及び加圧処理を含む、当業者に知られている任意の方法によって前記基質に適用することができる。
【0040】
本発明の組成物は、前記ケトン酸若しくはその塩、及び/又は前記芳香族カルボン酸若しくはその塩、前記ヨウ素含有殺生物剤、溶媒及び補助剤を混合することにより調製することができる。この混合物は加熱及び/又は攪拌して混合を促進することができる。
【実施例】
【0041】
好ましい態様の説明
以下の例は本発明を制限することなく例示するものである。全ての部及びパーセントは特に断らない限り重量基準で与えられている。
【0042】
例1
下記の表1の各アニオン性シャンプー試料につき以下のように試験をした。標準化混合細菌溶液を以下の手順に従って調製した。S.aureus(ATCC#6538)、P.aeruginosa(ATCC#9027)及びE.coli(ATCC#8739)の3つの寒天穿刺を別々に約35℃で約24時間培養した。次いで各穿刺を滅菌0.85%生理食塩水の3mLで洗浄した。前記3つの穿刺の洗浄液を一緒にプールし、生物体混合物を作成した。この生物体混合物の530nmでの吸光度を、生理食塩水を加えて約1.00に調整した。分光計は生理食塩水盲検にて校正した。前記生物体混合物の5mLアリコットを一緒に混合して標準化混合細菌溶液を調製した。その後、各シャンプー試料の40gにこの標準化混合細菌溶液0.2mLを接種して混合した。前記混合物の1gを滅菌20×150mmスクリューキャップ試験管に添加した。
【0043】
滅菌D/E neutralizerブロスの9mLを前記試験管に添加し、混合して10-1希釈物を生成した。リン酸塩緩衝水を用いて10-6希釈物までの連続的希釈物を調製した。前記連続的希釈物をTrypic Soy Agar上に蒔き、約35℃で2日間培養した。細菌計数は0及び14日後に実施した。その結果は表1に示す。
【0044】
前記アニオン性蛋白質シャンプー組成物は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム35重量%;ラウリル硫酸トリエタノールアミン25重量%;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)3重量%;Austin、MNのHormel FoodsからPolypro 5000(商標)として入手可能な加水分解コラーゲン1重量%及び脱イオン水36重量%からなる。
【0045】
デヒドロ酢酸ナトリウム一水塩、サリチル酸ナトリウム及びIPBC(Glycacil(登録商標)2000)シャンプー試料を、適当量の前記防腐剤及び前記アニオン性蛋白質シャンプー組成物を混合し、その混合物を約50℃で約15分間加熱することにより調製した。
【0046】
【表3】
表1中の全てのパーセントは、全シャンプーの100重量%を基準とした重量パーセントである。1−デヒドロ酢酸ナトリウム一水和物はFair Lawn,NJのLonza Inc.から入手可能である。2−Glycacil(登録商標)2000はヨードプロピニルブチルカルバメートであり、Fair Lawn,NJのLonza Inc.から入手可能である。3−サリチル酸ナトリウムはSt.Louis,MOのSigma Chemical Co.から入手可能である。*−明記した防腐剤濃度未満では、前記シャンプーは14日後に≧10cfu/gを含んでいた。
【0047】
表1のデヒドロ酢酸ナトリウム/Glycacil(登録商標)2000溶液のS.aureus、P.aeruginosa及びE.coliに対する相乗作用は、C.E.Kullらが“抗真菌剤としての四級アンモニム化合物及び長鎖脂肪酸類の混合物(Mixtures of Quaternary Ammonium Compounds and Long−chain Fatty Acids as Antifungal Agents)”,Applied Microbiology,9:538〜541(1961)において記載した方法により計算した。相乗効果値(QA/Qa+QB/Qb)を求めた。QAは、前記細菌の100%抑制を得る、即ち14日後に<10cfu/gのプレート計数とする、前記混合物中のサリチル酸ナトリウム濃度(重量パーセント)である。Qaは、前記細菌の100%抑制を得るために必要なサリチル酸ナトリウム単独の濃度(重量パーセント)である。QBは、前記細菌の100%抑制を生じる、前記混合物中のGlycacil(登録商標)2000の濃度(重量パーセント)である。Qbは、前記細菌の100%抑制を得るために必要なGlycacil(登録商標)2000単独の濃度(重量パーセント)である。
【0048】
(QA/Qa+QB/Qb)の値が1未満であれば、その混合物は相乗効果を発揮している。(QA/Qa+QB/Qb)の値が1及び1より大であれば、それぞれ相加効果及び拮抗作用効果を表す。
【0049】
その結果は下の表2に示す。
【表4】
【0050】
この方法により表1のデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩/サリチル酸ナトリウム/Glycacil(登録商標)2000溶液について相乗効果を計算した。QA、QB、Qa及びQbは上記のとおり定義される。QCは、前記微生物の100%抑制を生じる、前記混合物中のデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩の濃度(重量パーセント)である。Qcは、前記微生物の100%抑制を生じるのに必要なデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩単独の濃度(重量パーセント)である。(QA/Qa+QB/Qb+QC/Qc)の値が1未満であれば、その混合物は相乗効果を発揮している。(QA/Qa+QB/Qb+QC/Qc)の値が1及び1より大であれば、それぞれ相加効果及び拮抗作用効果を表す。
【0051】
その結果は表3にて示す。
【0052】
【表5】
【0053】
上に言及した全ての特許、出願、論文、刊行物及び試験法は参照により本明細書の記載の一部とする。
【0054】
上記詳細な説明を考慮すれば、当業者に対して本発明の多くの変形が示唆されるであろう。かかる自明な変形は、添付した請求項の意図する範囲内にある。
【0001】
本出願は、2001年3月1日付出願の米国仮出願第60/273,079号の利益を請求しており、それは参照により本明細書の記載の一部とする。
【0002】
本発明の分野
本発明は、(a)3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートのようなヨウ素含有殺生物剤及び(b)(i)環状若しくは非環状ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物を含有する抗微生物組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明の背景
3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート(IPBC)のような多くのヨウ素含有化合物は抗微生物剤及び防腐剤として効果的であることが知られている。しかしながら、IPBCはじめ多くの他のヨウ素含有化合物は高価である。その結果、ヨウ素含有殺生物剤を低濃度で含有する、改良された抗微生物及び防腐剤組成物に対する要望が引き続き存在している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の概要
出願人はケトン酸類、芳香族カルボン酸類及びそれらの塩類がヨウ素含有殺生物剤の性能を相乗的に増強することを発見した。本発明は、
(a)ヨウ素含有殺生物剤;及び
(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、
(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は
(iii)それらの混合物
を含む組成物を提供する。好ましくは、前記ケトン酸は環状ケトン酸である。上記混合物は相乗効果を発揮する。
【0005】
本発明の他の態様は、本発明の組成物の抗微生物又は防腐有効量を適用することによる、微生物の基質上での生育を阻止するための方法である。
【0006】
本発明の詳細な説明
用語「殺生物剤」は、以下に限られるわけではないが、殺菌剤、殺真菌剤、殺虫剤並びに微生物及び昆虫の成長を阻止し及び/又は死滅させる薬剤をいう。
【0007】
本発明は、(a)ヨウ素含有化合物;及び(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物を含む組成物を提供する。好ましくは、前記ケトン酸は環状ケトン酸である。前記ケトン酸及び芳香族カルボン酸は前記ヨウ素含有殺生物剤の殺生物効果を増強する。これらの組成物は、糊類、塗料類、接着剤類、ポリ塩化ビニルや他のプラスチックス及び溶融加工液(meltworking fluid)のような、製紙産業、繊維産業、農業及び塗装産業及びパーソナルケア用品、家庭用品、工業用品及び業務用品における抗細菌、殺真菌及び殺菌剤として並びに防腐剤として有用である。防腐剤系は微生物生育が生じやすい基質中に配合することができる。例えば、防腐剤系は、シャンプー、コンディショナー、クリーム、ローション、化粧品及び石鹸のようなパーソナルケア用品;織編物用柔軟剤、洗濯洗剤及び硬質床洗浄剤のような家庭用品;又は塗料、木材、織物、接着剤、防水剤、皮革、綱、紙パルプ、プラスチック、燃料、油、ゴム加工液、金属加工液のような工業製品に配合したり製品としたりすることができる。
【0008】
本発明のヨウ素含有殺生物剤成分として使用される化合物の例は、殺真菌活性ヨードアルキニル誘導体である。これらにはエステル類、エーテル類、アセタール類、カルバメート及びカーボナート類のような、プロピン或いはヨードプロピニルアルコール類から誘導される化合物、並びに、ピリミジン類、トリアゾリノン類、テトラゾール類、トリアジノン類、スルファミド類、ベンゾチアゾール類、アンモニウム塩類、カルボキサミド類、ヒドロキサマート類及び尿素類のヨードプロピニル誘導体が含まれる。
【0009】
ヨウ素含有化合物
好ましいヨウ素含有殺生物剤には、以下に限られるわけではないが、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルサクシネート及びp−クロロフェニル−3−ヨードプロピニルホルマールのような3−ヨード−2−プロピニル誘導体;ヨードスルホン誘導体;及びトリヨードアリルアルコール類が含まれる。
【0010】
好ましくは、ヨードプロピニルカルバメート化合物は、式:
【化1】
(式中、Rは水素及び1から20個の炭素原子を有する置換及び無置換アルキル、アリール及びアルキルアリール基からなる群より選択され;q及びzは独立に1〜3の整数である)
を有する。
【0011】
好適なヨードプロピニルエステル化合物には、以下に限られるわけではないが、式:
【化2】
(式中:
R1及びR2は下記のR3及びR4のように定義されるか、結合してシクロアルキル、シクロアルケニル、芳香族又は酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環を形成するか、又はそれらのアルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシ置換誘導基であり;
R3及びR4は独立に、
(A)水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシ、ケト又はチオカルボキシル;並びに
(B)アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール及び複素環式環の置換誘導体であって、その置換基がアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシルであるもの
から選択され、
yは0から16の整数であり;
Wは単結合、酸素、−N(R5)−又は−(CR6R7)p−であり;
R5は水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール又は酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有する複素環式環又はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル又はアリール基の置換誘導基であり、その置換基はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシルであり;
R6及びR7は上記R3及びR4のように定義され;
pは1から12の整数であり;
Xは水素又はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、三級アンモニウム、四級アンモニウム、ビグアニド若しくはポリビグアニドのような塩形成性カチオンである)
を有するものが含まれる。
【0012】
R5の上の定義には、特にアミノアルキル基が含まれる。
【0013】
上の定義で言及した複素環式環は5から8員を含み、アルキル又はシクロアルキル基は1から18個の原子を含み、アルケニル又はシクロアルケニル基は2から18個の炭素原子を含み、アリール基は6から10員を含むことができる。
【0014】
式IIIにおいてR1及びR2が水素であれば、その化合物はマレエートである。R1及びR2が互いに結合して6員芳香族環の一部を形成すれば、その化合物はフタレートである。式IIにおいてR1、R2、R3及びR4が水素であり、Wが一重結合であれば、その化合物はサクシネートである。R1、R2、R3及びR4が水素であり、Wが酸素であれば、その化合物はジグリコレートである。他の化合物には、二無水エチレンジアミン四酢酸、無水3,3−ジメチルグルタル酸、無水S−アセチルメルカプトコハク酸、無水ジクロロマレイン酸、無水2−ドデセン−1−イルコハク酸及び無水cis−5−ノルボルネン−endo−2,3−ジカルボン酸が含まれる。親水性が所望の場合には、ナトリウム塩を、その極めて高い水溶性ゆえに使用することができる。好ましい無水カルボン酸には、以下に限られるわけではないが、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水テトラクロロフタル酸及び無水ジグリコール酸が含まれる。かかる化合物の例は米国特許第4,844,891号及び第5,073,570号中に記載されている。
【0015】
より好ましくは、前記ヨウ素含有殺生物剤は3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート(IPBC)である。前記IPBCは任意の品質のIPBCでよく、以下に限られるわけではないが、固形の本質的に純粋な商業グレード品IPBC及び市販の溶媒中6%及び10%グレード品を含む。
【0016】
好適なヨードプロピニル化合物の他の種類は、式:
【0017】
I−C≡C−(CH2O2)2−R8
(式中、R8はベンジル又はメチル、メトキシ、カルボキシル、ハロゲン若しくはニトロ基で置換されたベンジルである)
を有するものである。好ましい化合物は、p−クロロフェニル−3−ヨードプロピニルホルマールである。
【0018】
前記ヨウ素含有殺生物剤は、任意選択的に、例えばシクロデキストリン;4−tert−ブチルカリ[4]アレーン類のようなカリックスアレーン類;リポソーム類;カテゾン類(catezones)及び両親媒性ベタイン重合体中にカプセル化することができる。カプセル化したヨウ素含有殺生物剤の1つの例は、シクロデキストリンにカプセル化されたIPBCであり、Troy Polyphase 604としてEast Hanover、NJのTroy Chemical Co.から入手可能である。
【0019】
ケトン酸類
前記ケトン酸は環状又は非環状ケトン酸とすることができる。本明細書で使用される用語「環状ケトン酸」にはカルボニル基を含有する環を有する化合物が含まれる。
【0020】
好適なケトン酸には、以下に限られるわけではないが、式、
【0021】
【化3】
(式中、R9、R10及びR11は独立にC1〜C10アルキル、C1〜C10アルケニル、C1〜C10アルケニル、アリール、ハロゲンで置換されたアリール又は(C1〜C10アルキル)アリールである)
を有するもの及びその塩が含まれる。好ましくは、R9、R10及びR11は独立にC1〜C4アルキルであるか;又はR9及びR10は5〜12員環を形成する。好ましい環状ケトン酸類には、以下に限られるわけではないが、以下の式を有するもの又はその塩である。
【0022】
【化4】
より好ましい環状ケトン酸はデヒドロ酢酸及びその塩(その水和物を含む)、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム(例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム水和物及びデヒドロ酢酸ナトリウム一水和物)である。
【0023】
前記環状ケトン酸は、当該技術分野における任意の方法によって任意選択的にカプセル化し、所望の溶媒又は製剤中への溶解性を増加させることができる。例えば、前記環状ケトン酸は、シクロデキストリン;4−tert−ブチルカリ[4]アレーンのようなカリックスアレーン類;リポソーム類;カテゾン類及び両親媒性ベタイン重合体中にカプセル化できる。
【0024】
環状ケトン酸及びヨウ素含有殺生物剤の好ましい組合せは、デヒドロ酢酸とIPBCである。
【0025】
芳香族カルボン酸類
好適な芳香族カルボン酸には、以下に限られるわけではないが、安息香酸、その誘導体及びその塩が含まれる。1つの態様によれば、前記芳香族カルボン酸は、式、
【0026】
【化5】
(式中、R12及びR13は独立にH、−OH又は−OC(O)CH3であり;R14はH、Na、K、Ca又はMgである)
を有する。R14がCa又はMgであるとき、芳香族酸対Ca又はMgの比率は1:1又は2:1である
【0027】
例えば、前記芳香族カルボン酸は、ヒドロキシ安息香酸、その誘導体又はそれらの塩とすることができる。好ましいヒドロキシ安息香酸は、サリチル酸及びその塩である。サリチル酸の好適な塩には、以下に限られるわけではないが、サリチル酸ナトリウムが含まれる。
【0028】
サリチル酸又はその塩とヨウ素含有殺生物剤との好ましい組合せは、サリチル酸ナトリウムとIPBCである。
【0029】
前記組成物は、水及び、以下に限られるわけではないが、アルコール類、グリコール類(例えば、グリセリン、ジグリセリン、ブチレングリコール、ブトキシジグリコール、プロピレングリコール及びジプロピレングリコール)、エステル類、エーテル類、ポリエーテル類及び前記のいずれかの任意の組合せを含む水混和性溶媒のような溶媒を含んでもよい。例えば、前記溶媒は水並びにフェノキシエタノール及び/又はベンジルアルコールのようなアルコールを含む。
【0030】
前記組成物の中には、当業者に知られているとおり、他の補助剤が含まれていてもよい。好適な補助剤には、以下に限られるわけではないが、防腐剤類;可溶化剤類;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩のようなキレート化剤類及びゼオライト類;カチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性界面活性剤のような界面活性剤;ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチルヒドロキシトルエン(BHT)のような抗酸化剤;アミンオキシド類;三級アミン類;ハイドロトロープ類;亜鉛化合物;ハイドロトロープ類;フッ化物化合物;マグネシウム塩;カルシウム塩;カルボン酸類;ホスフェート類;ホスホネート類;ホルムアルデヒド供与体;グリセレス−7;ミリスチン酸ミリスチル;グルタルアルデヒド類;ビグアニド類;ウスニン酸やティーツリー油のような天然物;及び前記のいずれかの任意の組合せが含まれる。
【0031】
好適な防腐剤には、以下に限られるわけではないが、塩化ベンゼトニウム(Fair Lawn,NJのLonza Inc.からHyamine(登録商標)1622として入手可能)及び塩化ベンザルコニウム(Fair Lawn,NJのLonza Inc.からBarquat(登録商標)MB−50及びMB−80として入手可能)のような塩化四級アンモニウム類;ジメチルヒダントイン及びハロゲン化ヒダントイン類のようなヒダントイン類;イソチアゾリノン類;メチルパラベン、エチルパラベン及びプロピルパラベンのようなパラベン類;クロロキシレノール;クロルヘキシジン;フェノキシエタノール;ベンジルアルコール;フェネチルアルコール;安息香酸とその塩;クロロブタノール;ソルビン酸とその塩;トリクロサン;トリクロカルバン及び前記のいずれかの任意の組合せが含まれる。
【0032】
典型的には、前記組成物は水性又は油性に基づく系であり、エマルションではない。油系組成物については、前記ヨウ素含有殺生物剤は好ましくはカプセル化されておらず、前記ケトン酸は好ましくは水和物ではない。油系に適している溶媒はフェノキシエタノールである。水系組成物については、前記ヨウ素含有殺生物剤はカプセル化してその水溶解度を増加させることが好ましく、前記ケトン酸は好ましくは水和物である。
【0033】
前記組成物は液体又は固体とすることができる。
【0034】
(1)ケトン酸、芳香族カルボン酸若しくはそれらの塩類又はそれらの混合物対(2)ヨウ素含有殺生物剤の重量比率は概して約0.0006:1から約1990:1の範囲であり、好ましくは約0.0063:1から約1400:1の範囲である。他の態様によれば、前記のモル比率は0.063:1から約140:1又は約0.63:1から約14:1の範囲である。
【0035】
本発明の組成物を含有する製剤を調製するには、濃縮物を一般的には最初に調製する。表Aは、典型的な濃縮物中に存在する成分及びそれらの成分の範囲を示したものである(濃縮物の全重量100%を基準として)。
【0036】
【表1】
【0037】
使用する前に前記濃縮物を、好ましくは前記濃縮物で使用したのと同じ溶媒で希釈する。前記組成物の使用希釈物は典型的には殺生物的、殺真菌的又は殺菌的有効量の(1)ヨウ素含有殺生物剤(即ち、成分(a))及び/又は(2)成分(a)と(b)の混合物(ここで、成分(b)は前記ケトン酸、芳香族カルボン酸若しくはそれらの塩又はそれらの混合物である)。前記使用希釈物は典型的にはまた、殺生物的、殺真菌的又は殺菌的増進(又は強化)有効量の前記ケトン酸若しくはその塩、芳香族カルボン酸若しくはその塩又はそれらの混合物(即ち、成分(b))を含む。一般的に、使用希釈物は前記濃縮物の約0.0001重量%、0.01重量%又は0.1重量%から約2重量%を含む。1つの好ましい態様によれば、使用希釈物は前記濃縮物の約0.1から約0.5重量%又は1重量%を含有する。
【0038】
表Bは、前記使用希釈物中に存在する成分及びそれらの成分の一般的な範囲(該使用希釈物の全重量100%を基準として)を示したものである。
【表2】
【0039】
本発明の他の態様は、基質上の微生物、細菌(例えば、S.aureus(ATCC#6538)、P.aeruginosa(ATCC#9027)及びE.coli(ATCC#8739))及び/又は真菌(例えば、Candida albicans及びAspergillus niger)の生育を、その基質に抗菌的、殺菌的又は殺真菌的有効量の本発明の組成物を適用することにより阻止するための方法である。前記組成物は、以下に限られるわけではないが、ブラッシング、浸漬、浸透、減圧含浸及び加圧処理を含む、当業者に知られている任意の方法によって前記基質に適用することができる。
【0040】
本発明の組成物は、前記ケトン酸若しくはその塩、及び/又は前記芳香族カルボン酸若しくはその塩、前記ヨウ素含有殺生物剤、溶媒及び補助剤を混合することにより調製することができる。この混合物は加熱及び/又は攪拌して混合を促進することができる。
【実施例】
【0041】
好ましい態様の説明
以下の例は本発明を制限することなく例示するものである。全ての部及びパーセントは特に断らない限り重量基準で与えられている。
【0042】
例1
下記の表1の各アニオン性シャンプー試料につき以下のように試験をした。標準化混合細菌溶液を以下の手順に従って調製した。S.aureus(ATCC#6538)、P.aeruginosa(ATCC#9027)及びE.coli(ATCC#8739)の3つの寒天穿刺を別々に約35℃で約24時間培養した。次いで各穿刺を滅菌0.85%生理食塩水の3mLで洗浄した。前記3つの穿刺の洗浄液を一緒にプールし、生物体混合物を作成した。この生物体混合物の530nmでの吸光度を、生理食塩水を加えて約1.00に調整した。分光計は生理食塩水盲検にて校正した。前記生物体混合物の5mLアリコットを一緒に混合して標準化混合細菌溶液を調製した。その後、各シャンプー試料の40gにこの標準化混合細菌溶液0.2mLを接種して混合した。前記混合物の1gを滅菌20×150mmスクリューキャップ試験管に添加した。
【0043】
滅菌D/E neutralizerブロスの9mLを前記試験管に添加し、混合して10-1希釈物を生成した。リン酸塩緩衝水を用いて10-6希釈物までの連続的希釈物を調製した。前記連続的希釈物をTrypic Soy Agar上に蒔き、約35℃で2日間培養した。細菌計数は0及び14日後に実施した。その結果は表1に示す。
【0044】
前記アニオン性蛋白質シャンプー組成物は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム35重量%;ラウリル硫酸トリエタノールアミン25重量%;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(コカミドDEA)3重量%;Austin、MNのHormel FoodsからPolypro 5000(商標)として入手可能な加水分解コラーゲン1重量%及び脱イオン水36重量%からなる。
【0045】
デヒドロ酢酸ナトリウム一水塩、サリチル酸ナトリウム及びIPBC(Glycacil(登録商標)2000)シャンプー試料を、適当量の前記防腐剤及び前記アニオン性蛋白質シャンプー組成物を混合し、その混合物を約50℃で約15分間加熱することにより調製した。
【0046】
【表3】
表1中の全てのパーセントは、全シャンプーの100重量%を基準とした重量パーセントである。1−デヒドロ酢酸ナトリウム一水和物はFair Lawn,NJのLonza Inc.から入手可能である。2−Glycacil(登録商標)2000はヨードプロピニルブチルカルバメートであり、Fair Lawn,NJのLonza Inc.から入手可能である。3−サリチル酸ナトリウムはSt.Louis,MOのSigma Chemical Co.から入手可能である。*−明記した防腐剤濃度未満では、前記シャンプーは14日後に≧10cfu/gを含んでいた。
【0047】
表1のデヒドロ酢酸ナトリウム/Glycacil(登録商標)2000溶液のS.aureus、P.aeruginosa及びE.coliに対する相乗作用は、C.E.Kullらが“抗真菌剤としての四級アンモニム化合物及び長鎖脂肪酸類の混合物(Mixtures of Quaternary Ammonium Compounds and Long−chain Fatty Acids as Antifungal Agents)”,Applied Microbiology,9:538〜541(1961)において記載した方法により計算した。相乗効果値(QA/Qa+QB/Qb)を求めた。QAは、前記細菌の100%抑制を得る、即ち14日後に<10cfu/gのプレート計数とする、前記混合物中のサリチル酸ナトリウム濃度(重量パーセント)である。Qaは、前記細菌の100%抑制を得るために必要なサリチル酸ナトリウム単独の濃度(重量パーセント)である。QBは、前記細菌の100%抑制を生じる、前記混合物中のGlycacil(登録商標)2000の濃度(重量パーセント)である。Qbは、前記細菌の100%抑制を得るために必要なGlycacil(登録商標)2000単独の濃度(重量パーセント)である。
【0048】
(QA/Qa+QB/Qb)の値が1未満であれば、その混合物は相乗効果を発揮している。(QA/Qa+QB/Qb)の値が1及び1より大であれば、それぞれ相加効果及び拮抗作用効果を表す。
【0049】
その結果は下の表2に示す。
【表4】
【0050】
この方法により表1のデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩/サリチル酸ナトリウム/Glycacil(登録商標)2000溶液について相乗効果を計算した。QA、QB、Qa及びQbは上記のとおり定義される。QCは、前記微生物の100%抑制を生じる、前記混合物中のデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩の濃度(重量パーセント)である。Qcは、前記微生物の100%抑制を生じるのに必要なデヒドロ酢酸ナトリウム一水塩単独の濃度(重量パーセント)である。(QA/Qa+QB/Qb+QC/Qc)の値が1未満であれば、その混合物は相乗効果を発揮している。(QA/Qa+QB/Qb+QC/Qc)の値が1及び1より大であれば、それぞれ相加効果及び拮抗作用効果を表す。
【0051】
その結果は表3にて示す。
【0052】
【表5】
【0053】
上に言及した全ての特許、出願、論文、刊行物及び試験法は参照により本明細書の記載の一部とする。
【0054】
上記詳細な説明を考慮すれば、当業者に対して本発明の多くの変形が示唆されるであろう。かかる自明な変形は、添付した請求項の意図する範囲内にある。
Claims (41)
- (a)ヨウ素含有殺生物剤;及び
(b)(i)ケトン酸若しくはその塩、(ii)芳香族カルボン酸若しくはその塩又は(iii)それらの混合物
を含む、組成物。 - 前記ヨウ素含有殺生物剤が、下式、
R3及びR4は独立に(A)水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、又は酸素、窒素又は硫黄原子を含有する複素環式環、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、ハロ、ヒドロキシ、ケト又はチオカルボキシル;及び(B)アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール及び前記複素環式環の置換誘導基であって、前記置換基がアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシ、ハロ、ヒドロキシル、ケト又はチオカルボキシルから選択され、yは0から16であり;Wは単結合、酸素、NR5又は(CR6R7)pであり、前記R5は水素、アルキル、アミノアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール又は酸素、窒素又は硫黄原子を含有する複素環式環又はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル又はアリール基の置換誘導基で、前記置換基はアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、アルコキシ、アミノ、カルボキシ、ハロ、ヒドロキシ、ケト又はチオカルボニルであり、前記R6及びR7は上記R3及びR4のように定義され、pは1から12の整数であり;前記複素環式環は5から8員を含み、前記アルキル又はシクロアルキル基は1から18個の原子を含み、前記アルケニル又はシクロアルケニル基は2から18個の炭素原子を含み、前記アリール基は6から10員を含む)のヨードプロピニル誘導体である、請求項1の組成物。 - 前記ヨードプロピニル誘導体が3−ヨード−2−プロピニル誘導体である、請求項2の組成物。
- 前記3−ヨード−2−プロピル誘導体が3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、3−ヨード−2−プロピニルサクシネート又はp−クロロフェニル−3−ヨードプロピニルホルマールである、請求項4の組成物。
- 前記3−ヨード−2−プロピニル誘導体が3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートである、請求項5の組成物。
- 前記ヨウ素含有殺生物剤がシクロデキストリン中にカプセル化された、請求項1の組成物。
- 前記3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートがシクロデキストリン中にカプセル化された、請求項10の組成物。
- 前記ケトン酸が環状ケトン酸又はその塩である、請求項1の組成物。
- R9、R10及びR11が独立にC1〜C4アルキルであるか;又はR9及びR10が5〜12員環を形成する、請求項10の組成物。
- 前記ケトン酸がデヒドロ酢酸又はその塩である、請求項9の組成物。
- 前記ケトン酸がデヒドロ酢酸ナトリウムである、請求項1の組成物。
- 前記ケトン酸がカプセル化されている、請求項1の組成物。
- 前記デヒドロ酢酸又はその塩がシクロデキストリン中にカプセル化されている、請求項13の組成物。
- 前記ヨウ素含有殺生物剤がヨードプロピニルブチルカルバメートであり、前記ケトン酸がデヒドロ酢酸又はその塩である、請求項1の組成物。
- 前記芳香族カルボン酸が安息香酸、その誘導体又はその塩である、請求項1の組成物。
- 前記芳香族カルボン酸がヒドロキシ安息香酸、その誘導体又はその塩である、請求項1の組成物。
- 前記ヒドロキシ安息香酸がサリチル酸又はその塩である、請求項20の組成物。
- 前記サリチル酸の塩がサリチル酸ナトリウムである、請求項21の組成物。
- 前記ヨウ素含有殺生物剤がヨードプロピニルブチルカルバメートであり、前記芳香族カルボン酸がサリチル酸ナトリウムである、請求項1の組成物。
- 溶媒を更に含む、請求項1の組成物。
- 前記溶媒が水、アルコール、グリコール、エステル、エーテル、ポリエーテル又は前記のいずれかの組合せである、請求項24の組成物。
- 前記溶媒が水及びアルコールを含む、請求項24の組成物。
- 前記アルコールがフェノキシエタノールである、請求項24の組成物。
- 殺生物有効量のヨウ素含有殺生物剤を含む、請求項1の組成物。
- 殺真菌有効量のヨウ素含有殺生物剤を含む、請求項1の組成物。
- 前記ケトン酸対前記ヨウ素含有殺生物剤の重量比率が約0.0006:1から約1990:1の範囲である、請求項1の組成物。
- 前記ケトン酸対前記ヨウ素含有殺生物剤の重量比率が約0.0063:1から約1400:1の範囲である、請求項30の組成物。
- 前記組成物が全組成物100重量%を基準として約0.00005から約0.4975重量%のケトン酸及び約0.00005から約0.40重量%のヨウ素含有殺生物剤を含む使用希釈物である、請求項1の組成物。
- 前記組成物が全組成物100重量%を基準として約0.0005から約0.35重量%のケトン酸及び約0.0005から約0.15重量%のヨウ素含有殺生物剤を含む使用希釈物である、請求項32の組成物。
- 前記芳香族カルボン酸対ヨウ素含有殺生物剤の重量比率が約0.0006:1から約1990:1の範囲である、請求項1の組成物。
- 前記芳香族カルボン酸対ヨウ素含有殺生物剤の重量比率が約0.0063:1から約1400:1の範囲である、請求項34の組成物。
- 前記組成物が全組成物100重量%を基準として約0.00005から約0.4975重量%の芳香族カルボン酸及び約0.00005から約0.40重量%のヨウ素含有殺生物剤を含む使用希釈物である、請求項1の組成物。
- 前記組成物が全組成物100重量%を基準として約0.0005から約0.35重量%の芳香族カルボン酸及び約0.0005から約0.15重量%のヨウ素含有殺生物剤を含む使用希釈物である、請求項36の組成物。
- (a)デヒドロ酢酸又はその塩;及び
(b)3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート
の相乗性混合物を含む、抗菌性組成物。 - (a)サリチル酸又はその塩;及び
(b)3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート
の相乗性混合物を含む、抗菌性組成物。 - (a)デヒドロ酢酸又はその塩;
(b)サリチル酸又はその塩;及び
(c)3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート
の相乗性混合物を含む、抗菌性組成物。 - 請求項1の組成物の有効量を適用することを含む、微生物の成長を阻止する方法。
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