JP2004523037A - 収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法および装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法および装置に関するものであり、再構成ステップの間に、収集された各々の投影ないし収集された投影の各々の区域が、収集された投影のための記憶装置からいったんデータ処理部に送られ、再構成された空間体積画像のボクセルの強度が、再構成ステップの間に、それぞれボクセルに関連する投影ないし区域について更新される。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
投影から三次元データを生成することは、医療分野において、たとえばコンピュータ断層撮影システム(CT)で具体化されている。その際に記録された投影から画像を構成するには、専用のマルチプロセッサシステムを用いて、再構成される層1つあたり数秒の、是認できる再構成時間を得るようにするるのが通常であり、従来式のCT機器では層ごとに記録が行われるのに対して、新型のCT機器では多重ライン型の検出器によって、最大4つの層を同時に走査することができる。
【0003】
最近、従来式のX線撮影システムを、断層撮影の画像作成に利用することに大きな関心が寄せられている。一方では、円錐ビームジオメトリーの使用、および延長された二次元の検出器の使用により、体積全体を一度に走査することができる。また他方では、特にCTをわざわざ調達しなくてもすむので、従来式のX線撮影システムに要する費用は安価であり、実現可能な解像度がCTよりも高いのが普通である。
【0004】
その際に収集された投影から画像再構成をするために、通常、逆投影アルゴリズムが用いられる。この場合、各々の投影画像について、投影中に含まれているグレー値情報が、投影ピクセルから放射源までビームに沿って均等に配分され、幾何学的な距離係数で重みづけされる。このような種類の逆投影は、特に、投影データがまず位置依存的に重みづけされてフィルタリングにかけられ、次いで、ゼロで初期設定された体積データセットに逆投影される、フィルタ補正投影との関連で適用されている。さらに逆投影は、各々のステップに投影操作と逆投影操作が含まれる反復方式を含んでいてよい。画像再構成が終了した後、再構成された空間体積画像の記憶装置から体積データを読み出して、用途に応じてすぐに断面図の形で二次元に視覚化したり、あるいは三次元に視覚化することができる。
【0005】
その際に必要となる時間は著しく長いことが判明しており、たとえば2563のサイズのデータボリュームならば、Feldkampアルゴリズムを用いておよそ15分で再構成することができる。反復式の再構成法では、典型的には数十回のステップのオーダーである所要の反復回数の分だけ、この時間が長くなる。しかしながら、このような計算時間はリアルタイム再構成とは程遠いものであり、特に、相応の装置を位置管理装置や位置監視装置と連動させて利用しようとする場合には、是認できるものでない。
【0006】
必要な計算時間を短縮しようとする取組が進められている。たとえばT.Bortfeld著”optimized planning using physical objectives and constrains”(物理的な目標物と拘束を用いた最適化プランニング),Sem.In Rad.Onc.,9:20−34(1999)では、平行ビームジオメトリーと共通の回転軸の場合、フーリエ空間における投影は体積のフーリエ変換の平面になるので、フーリエ空間での新たな走査と逆変換とによって逆変換を得られるというラドン変換の特性を活用することが提案されている(フーリエ断面定理)。しかしこの方法は、前述したジオメトリーだけに限定されている。さらに、アルゴリズムを並行化することによって、計算速度を高める方法がある。Sasaki T,Fukuda Y著”reconstruction of 3−D X−ray computerized tomography images using a distributed memory multiprocessor system”(分散メモリマルチプロセッサシステムを用いたコンピュータ断層撮影三次元X線画像の再構成),transaction of the information processing society of Japan,vol.38,no.9,Sept.1997,p.1681−1693およびDehner G,Herbert M著”vector computing in CT image reconstruction−algorithm,data rate,compute power,parallel processing”(CT画像再構成アルゴリズムにおけるベクトル計算、データ転送速度、計算能力、並行処理),SPEEDUP,vol.9,no.2,Dec.1995,p.41−47(スイス国)によれば、このような種類の並行化が問題なく可能である。しかしながら、このような種類の並行化では、残念ながらパフォーマンスがほぼ直線的に増大することが判明している。この方法は基本的にメモリに制限されるからである。本来の計算オペレーションは、そのために必要なデータの読み取りよりも、高速で進行するのが普通である。プロセッサの計算速度は早くなる一方であるが、メモリ帯域幅(ライン1本ごとに読み出し可能なデータの数)は徐々にしか増えていないので、この比率がいっそう不都合になっている。その意味で、理論的には並行化によって任意のパフォーマンス向上が可能ではあるが、このことは、ハードウェアが極端に高価になるという代償を払わなくては実現不可能である。別案として、再構成のために専用のハードウェアが利用される。たとえばAjakuijala J,Jaske UM,Sallinen S,Hehminen H,Laitinen J著”reconstruction of digital radiographs by texture mapping,ray casting and splatting”(テクスチャマッピング、光線キャスティング、およびスプラッティングにおけるデジタル放射線写真の再構成),proceedings of the 18th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society,”Bridging Disciplines for Biomedicine” Cat.No.96CH36036)IEEE,Part vol.2,1997,p643−645 vol.2.New York,NY,USAには、3Dグラフィックカードへのテクスチャマッピングによって(OpenGLインプリメンテーション)、CT再構成を高速化できることが記載されている。しかしながら、このような種類のシステムは限定的にしか並行処理に適しておらず、スケーリングすることができない。さらに、Tresp V,Snell R,Gmitro AF著”videographic tomography II reconstruction with fan−beam projection data”(ビデオグラフィック・トモグラフィII 扇形ビーム投影データによる再構成),IEEE transaction on medical imaging,vol.13,no.1,March 1994,p.137−143,USAによれば、高い計算コストがかかる部分を光学的に解決する方法があるが、これは現実には普及していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、最低限のハードウェアコストでできるだけ高い処理能力が達成されるような、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法ないし装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、一方では、再構成ステップの間に、収集された各々の投影が、収集された投影のための記憶装置からいったんデータ処理部に送られ、再構成された空間体積画像のボクセルの強度が、再構成ステップの間に、それぞれ関連する投影のボクセルについて更新される、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法によって解決される。このようにして、ロードされるべき投影の数を最低限に抑え、それにより、もっとも時間コストのかかる記憶装置のアクションの回数を減らし、すなわち投影データの読み込み回数を減らして、方法を実施するための総時間を最低限に減らすことが可能である。
【0009】
ただし本方法では、たとえばドイツ特許出願公開4224568A1号明細書に記載されているように、三次元データセットから陰影のある二次元の画像を展開することが目的なのではなく、個々の投影から三次元データセットを求めることを目指すものである。
【0010】
投影面の互いに相対的な位置によっては、それぞれの投影面全体ではなく、投影面の各区域だけを相応に取り扱うのが好ましい場合がある。その場合、ボクセルの位置が変わったときには、それぞれの投影から別の区域を選択し、それぞれの再構成ステップについて、これらの区域を利用することが必要になる。この場合、これらの区域の位置によっては、投影面の特定の領域がこのようなやり方で何度も取り扱われることは言うまでもないが、本発明によれば、各々の区域はその特別な形状で一度だけしかロードされない。特に、それによって全体的な所要ハードウェアが減る。なぜなら、投影に含まれる関連情報を記憶するのに、そのために絶対に必要な所要メモリだけを準備すればよいからである。特にこのような手法は、このような情報を準備することができる中間記憶装置ないしキャッシュの所要メモリを低減する。
【0011】
他方、前述の課題は、収集された投影のための記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部によって相互に組み合わされている、収集された投影から空間体積の画像再構成をする装置によって解決され、この装置は、データ処理部が少なくとも2つの処理パイプラインを含んでおり、これらの処理パイプラインは、一方では、投影または投影の区域のための投影キャッシュの少なくとも1つの記憶領域とそれれぞれ接続されるとともに、他方では、ボクセル中間記憶装置の少なくとも1つの記憶領域と接続されており、ボクセル中間記憶装置は、再構成された空間体積画像のための記憶装置と組み合わされており、投影キャッシュは、収集された投影のための記憶装置と組み合わされていることを特徴としている。
【0012】
このような種類の装置で、たとえば前述した方法を実施可能であり、このときの処理速度は従来のシステムの速度を明らかに上回っている。他方、このような利点を維持しながら、このような種類の設備で別の方法を実施することも考えられる。
【0013】
このように、複数の投影、ないしこれらの投影の複数の区域が並行して処理される利点があるので、これらの投影または区域を1回しかロードしなくてよく、特に、このような種類の構成では、いったんロードされた投影ないし投影の区域について、関連するすべてのボクセルが再構成の設定事項に準じて処理される。
【0014】
特に、再構成のサブステップで、ボクセル空間に由来するサブ立方体を処理することができ、効率の理由およびこれに伴う速度の理由から、このような種類のサブ立方体はボクセル中間記憶装置に保存される。サブ立方体を中間記憶装置に保存することで、この強度データを評価のために中間記憶装置で利用することができ、再構成された空間体積画像のための本来の記憶装置から、そのつどのデータを取り出してくる必要がない。このようなデータの取り出しは、そのサイズが大きいので非常に時間コストがかかるのが普通である。このように実行される方法では、中間記憶装置を満たすために別個のアルゴリズムないし別個のハードウェア構造を利用することができる。
【0015】
特に、複数の処理パイプライン、ないしは事前設定された並行計算機構造との連係で(あるいはこれらと関わりなく)、適当に選択されたサブ立方体の形態での空間体積画像全体の処理が、その他の方法手順とは関わりなく処理速度を高めるという利点がある。このことは、特に相応のボクセル中間記憶装置がシフトレジスタとして構成されている場合に該当する。
【0016】
すでに上に述べたように、まず再構成サブステップで、投影面の同じ区域に投影が結像されるボクセルの選択を処理するのが好ましい場合がある。それにより、この区域に存在している投影情報を、比較的小型の記憶装置で、特にキャッシュで利用することができ、キャッシュによって、本発明による他の方法手順に関わりなく、ないしは前述した装置の他の構成要件に関わりなく、処理時間を縮めることができる。なぜなら、このような種類のキャッシュは、これと接続された計算ユニットに対して、はるかに少ないアクセス時間しか有していないからである。
【0017】
このような区域は、たとえば、それぞれのボクセルを投影面にそれぞれ投影し、それぞれ覆われた面を利用することによって求めることができる。
【0018】
こうしたボクセルの選択は前述したサブ立方体であるのが好ましく、それにより、前述した解決方法のそれぞれの利点が合算される。当然ながら、サブ立方体は必ずしも立方体の形状を有している必要はなく、むしろ、特定の再構成ステップのシーケンスのために順次必要となる投影ないし区域の数を減らすことができるのであれば、あらゆるボクセル量を適用することができ、特に、単純に連関するあらゆるボクセル量を適用することができる。
【0019】
ボクセル中間記憶装置の使用は、投影キャッシュないし並行計算機構造と関わりがなくても好ましい。なぜなら、再構成された全部の画像情報を記録するのに必要となるような大型の主記憶装置は、はるかに低速のアクセス速度しか有していないので、このような種類の中間記憶装置によって計算ユニットのアクセス時間を短縮できるからである。
【0020】
処理時間をいっそう短くするために、第1のボクセル中間記憶装置の代わりに処理パイプラインと接続することができ、第1のボクセル中間記憶装置とは関わりなく、再構成された空間体積画像のための記憶装置とデータを交換することができる、第2のボクセル中間記憶装置が設けられていてよい。その意味で、両方のボクセル中間記憶装置の一方は、再構成された空間体積画像のための記憶装置とデータを交換することができるのに対して、他方のボクセル中間記憶装置は計算操作のために利用される。計算過程が終わると、単純な切換器によってこれらの接続部を交換することができる。このようにして、ボクセル中間記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置との間のデータ交換によるむだ時間が回避される。
【0021】
さらに本発明は、収集された投影のための記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部によって相互に組み合わされている、収集された投影から空間体積の画像再構成をする装置であって、メモリ帯域幅がシステム全体の処理能力よりも下回っているものを提案する。このように構成された装置は、記憶装置にとって可能であるよりも迅速に作業を進めることができ、したがって、ハードウェアが最善に利用されるという結果をもたらす。メモリ帯域幅と処理能力はボクセル/秒を単位として比較するのが好ましく、この場合、再構成された空間体積画像のための記憶装置の能力、および収集された投影のための記憶装置の能力と、処理能力との比較を可能にする別の基準も考えられる。
【0022】
当然ながら、本発明の関連において「空間体積画像」という用語は、投影に含まれる情報が三次元で復元されて記憶される、あらゆる表現を含むものである。特に、これはボクセル空間内の強度分布であり得る。同様のことは「投影」についても当てはまる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のその他の特性、目的、および利点は、以下において、本発明の方法ステップならびに計算機アーキテクチャを示す添付図面の説明のなかに記載されている。
【0024】
図1と図2に模式的に図示しているX線撮影設備では、人物1が放射源2によってX線透視を受ける。それにより、相応の検出器によって投影3を撮影することができ、この投影は最終的に、相応のビーム円錐4と、X線透視を受ける人物の身体との間の相互作用を反映するものである。放射源2と相応の検出器は、人物を中心として回転可能に配置されているので、さまざまな投影方向を撮影することができる。当然ながら、このような種類の装置に代えて、逆投影が必要となる別の装置も適用することができる。特に、物品もこのようにして検査することができる。
【0025】
求められた投影5は、収集された投影のための相応の記憶装置6に保存される。これらの投影を基にして、空間体積画像を求めることが意図され、この空間体積画像は、再構成された空間体積画像のための記憶装置7に保存される(図1から図5を参照)。
【0026】
両方の記憶装置6および7はデータ処理部8を介して相互に組み合わされており、図3と図4に示す実施例では、データ処理部8は投影キャッシュ9を含んでいる。投影キャッシュ9では、必要に応じて、投影記憶装置6からのデータを保存しておくことができる。投影キャッシュ9は個々の記憶セグメント10を有しており、伝送された投影面のピクセルデータがこれらのセグメントにそれぞれ保存される。記憶装置単位10ごとに、シフトレジスタとして構成されたボクセル中間記憶装置13のセル12に割り当てられたハードウェアパイプラインないし処理パイプライン11が設けられている。ハードウェアパイプライン11は、記憶装置12に保存されている体積要素について、必要な投影ピクセルを投影記憶装置9から読み出して、この体積要素の寄与を計算する。この寄与が、体積要素のそれまでの寄与に加算される。このとき本実施例では逆投影をするために、「光源−投影ピクセル」のビームに沿って、該当するボクセル全体にわたって強度が均等に配分されるが、具体的な実施形態に応じて、幾何学的な減衰を考慮するさらに別の機能が設けられていてよい。
【0027】
このとき、各々のボクセルについて、ボクセルの中心がどの点に結像されるかを、各々の投影を前提として計算しなければならない。投影面5における点の強度は、通常、隣接するピクセル強度の双一次補間によって算出される。そして、求められた値が、「光源−ボクセル」の距離の逆2乗と乗算されて、ボクセルにおけるそれまでの寄与に加算される。
【0028】
すべてのハードウェアパイプライン11が同期して作動するので、これらは同じ時点で完了する。次いで、シフトレジスタ13の結果が記憶素子12をさらにシフトさせ、その結果、各々の体積要素について次の投影面の寄与が規定される。
【0029】
すべての投影面の寄与が算出されて累積されると、それぞれのデータが再び記憶装置7に戻されて書き込まれる。
【0030】
それぞれのデータをボクセル中間記憶装置13から記憶装置7へ戻して新たに保存する時間を無駄に経過させないようにするために、図4に示す実施形態では、第1のボクセル中間記憶装置13の再保存の進行中にハードウェアパイプライン11と接続される第2のボクセル中間記憶装置14が設けられている。このようにして、ハードウェアパイプライン11のパラレルプロセッサが最善に活用される。中間記憶装置14に保存されているボクセルが計算されている間に、ボクセル中間記憶装置13が相応に空になって新規にロードされるので、以後の計算のために利用できるようになり、ならびに、ボクセル記憶装置14のデータについての計算が終結する。次いで、ボクセル記憶装置13が再びハードウェアパイプライン11と接続され、それに対してボクセル記憶装置14については、記憶装置7との間でデータ交換が行われる。
【0031】
投影面5のすべてのデータを投影キャッシュ9にそのつど読み込むことも考えられるが、ボクセル中間記憶装置13のボリュームは限られているので、多数の冗長的なデータがロードされることになる。なぜなら1つの投影ごとに、特定のボクセルについて非常に小さな区域しか関与させることができないからである。その意味で、たとえば図5に符号15を付しているような区域だけをロードするのが好ましい。本発明との関連で「区域」という用語は、比較的少ない量の、特に単純に連関するピクセルを意味しており、この量の大きさは、そのピクセル量を投影キャッシュ9へ容易にロードできるように選択されている。
【0032】
原則として、投影キャッシュ9およびボクセル中間記憶装置13ないし14には、任意のボクセルないし投影5または区域15をロードすることができる。しかしながら、投影キャッシュ9に読み込まれる区域15は相互に相関関係にあるのが好ましい。この相関関係は、再構成されるべき画像空間16からサブ立方体17が選択されるように選択することができ、このサブ立方体のボクセルの数は、ボクセル中間記憶装置13ないし14の記憶素子12の数に一致しているのが好ましい。一例として図7には、辺の長さが4つのボクセルであるサブ立方体17が図示されており、このサブ立方体は、64の記憶素子を備えるボクセル中間記憶装置13に保存することができる。
【0033】
そして投影キャッシュ9には、それぞれ関連する画像データをそれぞれの投影方向と対応するように含んでいる区域15がすべてロードされ、その様子は一例として図5と図9に示されている。相応の投影データがロードされていれば、それぞれの計算を実行することができ、その際にはシフトレジスタによって、投影キャッシュ10にロードされている区域15についてのサブ立方体17の全ボクセルが並行して計算される。投影キャッシュ9にすべての投影方向が保存されるのが理想的ではあるが、必要な投影5の一部だけを投影キャッシュ9に保存し、その間に相応のデータ交換を意図してから、コストと有益性の勘案を行うこともできる。
【0034】
このようにして実施される方法手順が図6に示されている。まず、投影面5のどの区域15が、対応するサブ立方体17に寄与しているかが判定される。これは、プログラムをインストールするとき、ないしはハードウェア構造を構想するときに、すでに行うことができる。次いで、それぞれサブ立方体について内部のループで投影の全寄与が相応のボクセルについて求められ、このときサブ立方体17はシフトレジスタ13によって処理される。次いで別のサブ立方体17が選択され、その際に考慮された区域はできるだけ維持されて、選択的にいくつかの区域15を交換するだけでよい。ただし場合によっては、区域15のセットがそっくり交換される。
【0035】
本実施例では、投影5の数が投影キャッシュ9の記憶装置10の数を上回っていることを前提としているので、体積16のすべてのサブ立方体17が処理されると、そっくり新しいセットの投影方向ないし投影5が選択され、これらの投影の寄与が同様にして規定される。
【0036】
具体的な1つの実施態様では、再構成方法が実質的に2つのステップに基づいている。すなわち、最初にデータがフィルタリングされてから、逆投影が実行される。このとき、一般性を制限するものではないが、X線撮影設備が、体積立方体ないし再構成されるべき画像空間16の1つの側面の法線と平行な軸を中心として回転したと想定することができる(図10参照)。そして逆投影ステップでは、この側面と平行に、厚さNのボクセルスライス17Aを切り離して観察し、投影5の対応する投影ライン5A(一例を図10に符号で示す)を再構成することができる。これらのスライスから、図11に示すように、NxNxNの大きさのボクセル立方体17を読み取ることができ、これはボクセルライン17Bに従って反復的に行うのが好ましい。この読み取られる立方体の各々のボクセルに対するNxNxN投影の積み重なり(投影ブロック)の寄与を計算し、ボクセルの最新の値にこれを加算する。
【0037】
そして投影5を、それぞれボクセルスライス17Aに関連するライン5Aで、個々のボクセルを算出するために利用することができる。特に、それぞれボクセル立方体スライス17Aに該当する投影5の部分が、すべての投影5についてロードされている場合には、すべてのボクセル立方体スライス17Aへの寄与を算出することができる。したがって各々のパイプライン11は、これらのデータにとって十分なメモリを含んでいるのが好ましい。体積に対するこのような投影の適切な配置に基づき、これは投影画像における複数の隣接するラインであると考えることができる。この方法がいっそう効率的に進むようにするために、個々のラインが計算中にリロード(2ウェイメモリ)されてアクセスのコンフリクトを回避するか、ないしは複数のメモリバンクを利用するのが好ましい。
【0038】
メモリのサイズは、この実施形態の場合、およそボクセル立方体幅投影画像の辺の長さ(典型的には512または1024)の値(典型的には16ビット)であるのが好ましい。ボクセル立方体幅は典型的には4であり(64パイプラインは4×4×4に相当しているから)、すなわち、各々のパイプラインについて、4×2バイト×1024=8キロバイトのサイズのバッファが必要であり、つまり合計では512キロバイトのバッファメモリとなる。64のパイプライン段の各々について8つの乗算器が用いられるのが好ましく、すなわち乗算器は合計512個となる。
【0039】
そして、計算手順は次のように進めるのが好ましい:
【0040】
以上のように、特に、複数の投影の立方体とラインを同時にロードされた状態に保つことができ、シフトレジスタ機構を介して、立方体の各々のボクセルを、ロードされている各々の投影と統合することができる。このことは、算出されたスライスがすべての投影の通過後に完成しており、投影の使用済みラインをほとんどすべて、もはやロードしなくてよいという利点がある。
【0041】
一例として、図12と図13には従来技術に基づく実施例が図示されており、これらの実施例はそれぞれ並列の構造108ないし208を有しているが、投影面105が複数の記憶装置106に保存されるか、あるいはボクセル空間207が並列メモリに保存されるかのいずれかであり、そのためにコストが著しく増大する。
【0042】
本発明は、たとえばC−Arm型血管造影設備や、電子携帯型撮像デバイス(EPID)と関連する直線加速器で実用化することができる。再構成は、たとえばフィルタ補正逆投影によって、ないしはインペラティブ方式によって行うことができる。フィルタ補正逆投影のためには、投影データがまず位置依存的に重みづけされて、フィルタリングにかけられる。うまく最適化されたフーリエ変換のソフトウェアを用いて周波数空間でフィルタリングを実行すれば、このステップは比較的、時間的にクリティカルでないとみなすことができる。フィルタリングされたプロファイルを逆投影するために、このプロファイルと、ゼロで初期化された体積データセットとが、まず相応の設備カードの記憶装置にロードされる。逆投影は、上に説明したようにして行われる。画像再構成をする反復的な方法では、各々のステップに、投影操作と逆投影操作が含まれる。効率的な投影操作(レイトレーシング)を実現するために、特殊な方法とアーキテクチャがすでに公知である。ボクセルをベースとする逆投影のために、上に説明した方法、ならびに上に説明した装置を用いることができる。
【0043】
上述したアーキテクチャ、ならびに上述した方法を利用することで、大量のデータを早期に処理して再構成することができるので、上述したシステムを使えば、高エネルギーCTを利用して、たとえば直線加速器での患者の位置決めをオンラインで検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】X線撮影設備を示す模式図である。
【図2】図1のX線撮影設備を示す断面図である。
【図3】逆投影のための模式的な計算機アーキテクチャである。
【図4】逆投影のための別の計算機アーキテクチャである。
【図5】体積と投影の組み合わせを含む、図3の計算機構造を示す模式図である。
【図6】図3から図5の計算機アーキテクチャによる方法手順である。
【図7】サブ立方体の選択である。
【図8】複数のサブ立方体ないしボクセルについての適当な区域の選択である。
【図9】サブ立方体の複数の投影面である。
【図10】投影と、再構成されるべき画像空間との考えられる配置である。
【図11】ボクセルスライスの選択、ボクセルスライスで選択されるボクセル行の選択、ないしボクセル行で選択されるボクセル立方体の選択である。
【図12】複数の並列の投影記憶装置を備える、従来技術に基づく計算機構造である。
【図13】強度情報のための複数の並列の記憶装置を備える、従来技術に基づく計算機構造である。
【0001】
本発明は、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
投影から三次元データを生成することは、医療分野において、たとえばコンピュータ断層撮影システム(CT)で具体化されている。その際に記録された投影から画像を構成するには、専用のマルチプロセッサシステムを用いて、再構成される層1つあたり数秒の、是認できる再構成時間を得るようにするるのが通常であり、従来式のCT機器では層ごとに記録が行われるのに対して、新型のCT機器では多重ライン型の検出器によって、最大4つの層を同時に走査することができる。
【0003】
最近、従来式のX線撮影システムを、断層撮影の画像作成に利用することに大きな関心が寄せられている。一方では、円錐ビームジオメトリーの使用、および延長された二次元の検出器の使用により、体積全体を一度に走査することができる。また他方では、特にCTをわざわざ調達しなくてもすむので、従来式のX線撮影システムに要する費用は安価であり、実現可能な解像度がCTよりも高いのが普通である。
【0004】
その際に収集された投影から画像再構成をするために、通常、逆投影アルゴリズムが用いられる。この場合、各々の投影画像について、投影中に含まれているグレー値情報が、投影ピクセルから放射源までビームに沿って均等に配分され、幾何学的な距離係数で重みづけされる。このような種類の逆投影は、特に、投影データがまず位置依存的に重みづけされてフィルタリングにかけられ、次いで、ゼロで初期設定された体積データセットに逆投影される、フィルタ補正投影との関連で適用されている。さらに逆投影は、各々のステップに投影操作と逆投影操作が含まれる反復方式を含んでいてよい。画像再構成が終了した後、再構成された空間体積画像の記憶装置から体積データを読み出して、用途に応じてすぐに断面図の形で二次元に視覚化したり、あるいは三次元に視覚化することができる。
【0005】
その際に必要となる時間は著しく長いことが判明しており、たとえば2563のサイズのデータボリュームならば、Feldkampアルゴリズムを用いておよそ15分で再構成することができる。反復式の再構成法では、典型的には数十回のステップのオーダーである所要の反復回数の分だけ、この時間が長くなる。しかしながら、このような計算時間はリアルタイム再構成とは程遠いものであり、特に、相応の装置を位置管理装置や位置監視装置と連動させて利用しようとする場合には、是認できるものでない。
【0006】
必要な計算時間を短縮しようとする取組が進められている。たとえばT.Bortfeld著”optimized planning using physical objectives and constrains”(物理的な目標物と拘束を用いた最適化プランニング),Sem.In Rad.Onc.,9:20−34(1999)では、平行ビームジオメトリーと共通の回転軸の場合、フーリエ空間における投影は体積のフーリエ変換の平面になるので、フーリエ空間での新たな走査と逆変換とによって逆変換を得られるというラドン変換の特性を活用することが提案されている(フーリエ断面定理)。しかしこの方法は、前述したジオメトリーだけに限定されている。さらに、アルゴリズムを並行化することによって、計算速度を高める方法がある。Sasaki T,Fukuda Y著”reconstruction of 3−D X−ray computerized tomography images using a distributed memory multiprocessor system”(分散メモリマルチプロセッサシステムを用いたコンピュータ断層撮影三次元X線画像の再構成),transaction of the information processing society of Japan,vol.38,no.9,Sept.1997,p.1681−1693およびDehner G,Herbert M著”vector computing in CT image reconstruction−algorithm,data rate,compute power,parallel processing”(CT画像再構成アルゴリズムにおけるベクトル計算、データ転送速度、計算能力、並行処理),SPEEDUP,vol.9,no.2,Dec.1995,p.41−47(スイス国)によれば、このような種類の並行化が問題なく可能である。しかしながら、このような種類の並行化では、残念ながらパフォーマンスがほぼ直線的に増大することが判明している。この方法は基本的にメモリに制限されるからである。本来の計算オペレーションは、そのために必要なデータの読み取りよりも、高速で進行するのが普通である。プロセッサの計算速度は早くなる一方であるが、メモリ帯域幅(ライン1本ごとに読み出し可能なデータの数)は徐々にしか増えていないので、この比率がいっそう不都合になっている。その意味で、理論的には並行化によって任意のパフォーマンス向上が可能ではあるが、このことは、ハードウェアが極端に高価になるという代償を払わなくては実現不可能である。別案として、再構成のために専用のハードウェアが利用される。たとえばAjakuijala J,Jaske UM,Sallinen S,Hehminen H,Laitinen J著”reconstruction of digital radiographs by texture mapping,ray casting and splatting”(テクスチャマッピング、光線キャスティング、およびスプラッティングにおけるデジタル放射線写真の再構成),proceedings of the 18th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society,”Bridging Disciplines for Biomedicine” Cat.No.96CH36036)IEEE,Part vol.2,1997,p643−645 vol.2.New York,NY,USAには、3Dグラフィックカードへのテクスチャマッピングによって(OpenGLインプリメンテーション)、CT再構成を高速化できることが記載されている。しかしながら、このような種類のシステムは限定的にしか並行処理に適しておらず、スケーリングすることができない。さらに、Tresp V,Snell R,Gmitro AF著”videographic tomography II reconstruction with fan−beam projection data”(ビデオグラフィック・トモグラフィII 扇形ビーム投影データによる再構成),IEEE transaction on medical imaging,vol.13,no.1,March 1994,p.137−143,USAによれば、高い計算コストがかかる部分を光学的に解決する方法があるが、これは現実には普及していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、最低限のハードウェアコストでできるだけ高い処理能力が達成されるような、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法ないし装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、一方では、再構成ステップの間に、収集された各々の投影が、収集された投影のための記憶装置からいったんデータ処理部に送られ、再構成された空間体積画像のボクセルの強度が、再構成ステップの間に、それぞれ関連する投影のボクセルについて更新される、収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法によって解決される。このようにして、ロードされるべき投影の数を最低限に抑え、それにより、もっとも時間コストのかかる記憶装置のアクションの回数を減らし、すなわち投影データの読み込み回数を減らして、方法を実施するための総時間を最低限に減らすことが可能である。
【0009】
ただし本方法では、たとえばドイツ特許出願公開4224568A1号明細書に記載されているように、三次元データセットから陰影のある二次元の画像を展開することが目的なのではなく、個々の投影から三次元データセットを求めることを目指すものである。
【0010】
投影面の互いに相対的な位置によっては、それぞれの投影面全体ではなく、投影面の各区域だけを相応に取り扱うのが好ましい場合がある。その場合、ボクセルの位置が変わったときには、それぞれの投影から別の区域を選択し、それぞれの再構成ステップについて、これらの区域を利用することが必要になる。この場合、これらの区域の位置によっては、投影面の特定の領域がこのようなやり方で何度も取り扱われることは言うまでもないが、本発明によれば、各々の区域はその特別な形状で一度だけしかロードされない。特に、それによって全体的な所要ハードウェアが減る。なぜなら、投影に含まれる関連情報を記憶するのに、そのために絶対に必要な所要メモリだけを準備すればよいからである。特にこのような手法は、このような情報を準備することができる中間記憶装置ないしキャッシュの所要メモリを低減する。
【0011】
他方、前述の課題は、収集された投影のための記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部によって相互に組み合わされている、収集された投影から空間体積の画像再構成をする装置によって解決され、この装置は、データ処理部が少なくとも2つの処理パイプラインを含んでおり、これらの処理パイプラインは、一方では、投影または投影の区域のための投影キャッシュの少なくとも1つの記憶領域とそれれぞれ接続されるとともに、他方では、ボクセル中間記憶装置の少なくとも1つの記憶領域と接続されており、ボクセル中間記憶装置は、再構成された空間体積画像のための記憶装置と組み合わされており、投影キャッシュは、収集された投影のための記憶装置と組み合わされていることを特徴としている。
【0012】
このような種類の装置で、たとえば前述した方法を実施可能であり、このときの処理速度は従来のシステムの速度を明らかに上回っている。他方、このような利点を維持しながら、このような種類の設備で別の方法を実施することも考えられる。
【0013】
このように、複数の投影、ないしこれらの投影の複数の区域が並行して処理される利点があるので、これらの投影または区域を1回しかロードしなくてよく、特に、このような種類の構成では、いったんロードされた投影ないし投影の区域について、関連するすべてのボクセルが再構成の設定事項に準じて処理される。
【0014】
特に、再構成のサブステップで、ボクセル空間に由来するサブ立方体を処理することができ、効率の理由およびこれに伴う速度の理由から、このような種類のサブ立方体はボクセル中間記憶装置に保存される。サブ立方体を中間記憶装置に保存することで、この強度データを評価のために中間記憶装置で利用することができ、再構成された空間体積画像のための本来の記憶装置から、そのつどのデータを取り出してくる必要がない。このようなデータの取り出しは、そのサイズが大きいので非常に時間コストがかかるのが普通である。このように実行される方法では、中間記憶装置を満たすために別個のアルゴリズムないし別個のハードウェア構造を利用することができる。
【0015】
特に、複数の処理パイプライン、ないしは事前設定された並行計算機構造との連係で(あるいはこれらと関わりなく)、適当に選択されたサブ立方体の形態での空間体積画像全体の処理が、その他の方法手順とは関わりなく処理速度を高めるという利点がある。このことは、特に相応のボクセル中間記憶装置がシフトレジスタとして構成されている場合に該当する。
【0016】
すでに上に述べたように、まず再構成サブステップで、投影面の同じ区域に投影が結像されるボクセルの選択を処理するのが好ましい場合がある。それにより、この区域に存在している投影情報を、比較的小型の記憶装置で、特にキャッシュで利用することができ、キャッシュによって、本発明による他の方法手順に関わりなく、ないしは前述した装置の他の構成要件に関わりなく、処理時間を縮めることができる。なぜなら、このような種類のキャッシュは、これと接続された計算ユニットに対して、はるかに少ないアクセス時間しか有していないからである。
【0017】
このような区域は、たとえば、それぞれのボクセルを投影面にそれぞれ投影し、それぞれ覆われた面を利用することによって求めることができる。
【0018】
こうしたボクセルの選択は前述したサブ立方体であるのが好ましく、それにより、前述した解決方法のそれぞれの利点が合算される。当然ながら、サブ立方体は必ずしも立方体の形状を有している必要はなく、むしろ、特定の再構成ステップのシーケンスのために順次必要となる投影ないし区域の数を減らすことができるのであれば、あらゆるボクセル量を適用することができ、特に、単純に連関するあらゆるボクセル量を適用することができる。
【0019】
ボクセル中間記憶装置の使用は、投影キャッシュないし並行計算機構造と関わりがなくても好ましい。なぜなら、再構成された全部の画像情報を記録するのに必要となるような大型の主記憶装置は、はるかに低速のアクセス速度しか有していないので、このような種類の中間記憶装置によって計算ユニットのアクセス時間を短縮できるからである。
【0020】
処理時間をいっそう短くするために、第1のボクセル中間記憶装置の代わりに処理パイプラインと接続することができ、第1のボクセル中間記憶装置とは関わりなく、再構成された空間体積画像のための記憶装置とデータを交換することができる、第2のボクセル中間記憶装置が設けられていてよい。その意味で、両方のボクセル中間記憶装置の一方は、再構成された空間体積画像のための記憶装置とデータを交換することができるのに対して、他方のボクセル中間記憶装置は計算操作のために利用される。計算過程が終わると、単純な切換器によってこれらの接続部を交換することができる。このようにして、ボクセル中間記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置との間のデータ交換によるむだ時間が回避される。
【0021】
さらに本発明は、収集された投影のための記憶装置と、再構成された空間体積画像のための記憶装置とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部によって相互に組み合わされている、収集された投影から空間体積の画像再構成をする装置であって、メモリ帯域幅がシステム全体の処理能力よりも下回っているものを提案する。このように構成された装置は、記憶装置にとって可能であるよりも迅速に作業を進めることができ、したがって、ハードウェアが最善に利用されるという結果をもたらす。メモリ帯域幅と処理能力はボクセル/秒を単位として比較するのが好ましく、この場合、再構成された空間体積画像のための記憶装置の能力、および収集された投影のための記憶装置の能力と、処理能力との比較を可能にする別の基準も考えられる。
【0022】
当然ながら、本発明の関連において「空間体積画像」という用語は、投影に含まれる情報が三次元で復元されて記憶される、あらゆる表現を含むものである。特に、これはボクセル空間内の強度分布であり得る。同様のことは「投影」についても当てはまる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のその他の特性、目的、および利点は、以下において、本発明の方法ステップならびに計算機アーキテクチャを示す添付図面の説明のなかに記載されている。
【0024】
図1と図2に模式的に図示しているX線撮影設備では、人物1が放射源2によってX線透視を受ける。それにより、相応の検出器によって投影3を撮影することができ、この投影は最終的に、相応のビーム円錐4と、X線透視を受ける人物の身体との間の相互作用を反映するものである。放射源2と相応の検出器は、人物を中心として回転可能に配置されているので、さまざまな投影方向を撮影することができる。当然ながら、このような種類の装置に代えて、逆投影が必要となる別の装置も適用することができる。特に、物品もこのようにして検査することができる。
【0025】
求められた投影5は、収集された投影のための相応の記憶装置6に保存される。これらの投影を基にして、空間体積画像を求めることが意図され、この空間体積画像は、再構成された空間体積画像のための記憶装置7に保存される(図1から図5を参照)。
【0026】
両方の記憶装置6および7はデータ処理部8を介して相互に組み合わされており、図3と図4に示す実施例では、データ処理部8は投影キャッシュ9を含んでいる。投影キャッシュ9では、必要に応じて、投影記憶装置6からのデータを保存しておくことができる。投影キャッシュ9は個々の記憶セグメント10を有しており、伝送された投影面のピクセルデータがこれらのセグメントにそれぞれ保存される。記憶装置単位10ごとに、シフトレジスタとして構成されたボクセル中間記憶装置13のセル12に割り当てられたハードウェアパイプラインないし処理パイプライン11が設けられている。ハードウェアパイプライン11は、記憶装置12に保存されている体積要素について、必要な投影ピクセルを投影記憶装置9から読み出して、この体積要素の寄与を計算する。この寄与が、体積要素のそれまでの寄与に加算される。このとき本実施例では逆投影をするために、「光源−投影ピクセル」のビームに沿って、該当するボクセル全体にわたって強度が均等に配分されるが、具体的な実施形態に応じて、幾何学的な減衰を考慮するさらに別の機能が設けられていてよい。
【0027】
このとき、各々のボクセルについて、ボクセルの中心がどの点に結像されるかを、各々の投影を前提として計算しなければならない。投影面5における点の強度は、通常、隣接するピクセル強度の双一次補間によって算出される。そして、求められた値が、「光源−ボクセル」の距離の逆2乗と乗算されて、ボクセルにおけるそれまでの寄与に加算される。
【0028】
すべてのハードウェアパイプライン11が同期して作動するので、これらは同じ時点で完了する。次いで、シフトレジスタ13の結果が記憶素子12をさらにシフトさせ、その結果、各々の体積要素について次の投影面の寄与が規定される。
【0029】
すべての投影面の寄与が算出されて累積されると、それぞれのデータが再び記憶装置7に戻されて書き込まれる。
【0030】
それぞれのデータをボクセル中間記憶装置13から記憶装置7へ戻して新たに保存する時間を無駄に経過させないようにするために、図4に示す実施形態では、第1のボクセル中間記憶装置13の再保存の進行中にハードウェアパイプライン11と接続される第2のボクセル中間記憶装置14が設けられている。このようにして、ハードウェアパイプライン11のパラレルプロセッサが最善に活用される。中間記憶装置14に保存されているボクセルが計算されている間に、ボクセル中間記憶装置13が相応に空になって新規にロードされるので、以後の計算のために利用できるようになり、ならびに、ボクセル記憶装置14のデータについての計算が終結する。次いで、ボクセル記憶装置13が再びハードウェアパイプライン11と接続され、それに対してボクセル記憶装置14については、記憶装置7との間でデータ交換が行われる。
【0031】
投影面5のすべてのデータを投影キャッシュ9にそのつど読み込むことも考えられるが、ボクセル中間記憶装置13のボリュームは限られているので、多数の冗長的なデータがロードされることになる。なぜなら1つの投影ごとに、特定のボクセルについて非常に小さな区域しか関与させることができないからである。その意味で、たとえば図5に符号15を付しているような区域だけをロードするのが好ましい。本発明との関連で「区域」という用語は、比較的少ない量の、特に単純に連関するピクセルを意味しており、この量の大きさは、そのピクセル量を投影キャッシュ9へ容易にロードできるように選択されている。
【0032】
原則として、投影キャッシュ9およびボクセル中間記憶装置13ないし14には、任意のボクセルないし投影5または区域15をロードすることができる。しかしながら、投影キャッシュ9に読み込まれる区域15は相互に相関関係にあるのが好ましい。この相関関係は、再構成されるべき画像空間16からサブ立方体17が選択されるように選択することができ、このサブ立方体のボクセルの数は、ボクセル中間記憶装置13ないし14の記憶素子12の数に一致しているのが好ましい。一例として図7には、辺の長さが4つのボクセルであるサブ立方体17が図示されており、このサブ立方体は、64の記憶素子を備えるボクセル中間記憶装置13に保存することができる。
【0033】
そして投影キャッシュ9には、それぞれ関連する画像データをそれぞれの投影方向と対応するように含んでいる区域15がすべてロードされ、その様子は一例として図5と図9に示されている。相応の投影データがロードされていれば、それぞれの計算を実行することができ、その際にはシフトレジスタによって、投影キャッシュ10にロードされている区域15についてのサブ立方体17の全ボクセルが並行して計算される。投影キャッシュ9にすべての投影方向が保存されるのが理想的ではあるが、必要な投影5の一部だけを投影キャッシュ9に保存し、その間に相応のデータ交換を意図してから、コストと有益性の勘案を行うこともできる。
【0034】
このようにして実施される方法手順が図6に示されている。まず、投影面5のどの区域15が、対応するサブ立方体17に寄与しているかが判定される。これは、プログラムをインストールするとき、ないしはハードウェア構造を構想するときに、すでに行うことができる。次いで、それぞれサブ立方体について内部のループで投影の全寄与が相応のボクセルについて求められ、このときサブ立方体17はシフトレジスタ13によって処理される。次いで別のサブ立方体17が選択され、その際に考慮された区域はできるだけ維持されて、選択的にいくつかの区域15を交換するだけでよい。ただし場合によっては、区域15のセットがそっくり交換される。
【0035】
本実施例では、投影5の数が投影キャッシュ9の記憶装置10の数を上回っていることを前提としているので、体積16のすべてのサブ立方体17が処理されると、そっくり新しいセットの投影方向ないし投影5が選択され、これらの投影の寄与が同様にして規定される。
【0036】
具体的な1つの実施態様では、再構成方法が実質的に2つのステップに基づいている。すなわち、最初にデータがフィルタリングされてから、逆投影が実行される。このとき、一般性を制限するものではないが、X線撮影設備が、体積立方体ないし再構成されるべき画像空間16の1つの側面の法線と平行な軸を中心として回転したと想定することができる(図10参照)。そして逆投影ステップでは、この側面と平行に、厚さNのボクセルスライス17Aを切り離して観察し、投影5の対応する投影ライン5A(一例を図10に符号で示す)を再構成することができる。これらのスライスから、図11に示すように、NxNxNの大きさのボクセル立方体17を読み取ることができ、これはボクセルライン17Bに従って反復的に行うのが好ましい。この読み取られる立方体の各々のボクセルに対するNxNxN投影の積み重なり(投影ブロック)の寄与を計算し、ボクセルの最新の値にこれを加算する。
【0037】
そして投影5を、それぞれボクセルスライス17Aに関連するライン5Aで、個々のボクセルを算出するために利用することができる。特に、それぞれボクセル立方体スライス17Aに該当する投影5の部分が、すべての投影5についてロードされている場合には、すべてのボクセル立方体スライス17Aへの寄与を算出することができる。したがって各々のパイプライン11は、これらのデータにとって十分なメモリを含んでいるのが好ましい。体積に対するこのような投影の適切な配置に基づき、これは投影画像における複数の隣接するラインであると考えることができる。この方法がいっそう効率的に進むようにするために、個々のラインが計算中にリロード(2ウェイメモリ)されてアクセスのコンフリクトを回避するか、ないしは複数のメモリバンクを利用するのが好ましい。
【0038】
メモリのサイズは、この実施形態の場合、およそボクセル立方体幅投影画像の辺の長さ(典型的には512または1024)の値(典型的には16ビット)であるのが好ましい。ボクセル立方体幅は典型的には4であり(64パイプラインは4×4×4に相当しているから)、すなわち、各々のパイプラインについて、4×2バイト×1024=8キロバイトのサイズのバッファが必要であり、つまり合計では512キロバイトのバッファメモリとなる。64のパイプライン段の各々について8つの乗算器が用いられるのが好ましく、すなわち乗算器は合計512個となる。
【0039】
そして、計算手順は次のように進めるのが好ましい:
【0040】
以上のように、特に、複数の投影の立方体とラインを同時にロードされた状態に保つことができ、シフトレジスタ機構を介して、立方体の各々のボクセルを、ロードされている各々の投影と統合することができる。このことは、算出されたスライスがすべての投影の通過後に完成しており、投影の使用済みラインをほとんどすべて、もはやロードしなくてよいという利点がある。
【0041】
一例として、図12と図13には従来技術に基づく実施例が図示されており、これらの実施例はそれぞれ並列の構造108ないし208を有しているが、投影面105が複数の記憶装置106に保存されるか、あるいはボクセル空間207が並列メモリに保存されるかのいずれかであり、そのためにコストが著しく増大する。
【0042】
本発明は、たとえばC−Arm型血管造影設備や、電子携帯型撮像デバイス(EPID)と関連する直線加速器で実用化することができる。再構成は、たとえばフィルタ補正逆投影によって、ないしはインペラティブ方式によって行うことができる。フィルタ補正逆投影のためには、投影データがまず位置依存的に重みづけされて、フィルタリングにかけられる。うまく最適化されたフーリエ変換のソフトウェアを用いて周波数空間でフィルタリングを実行すれば、このステップは比較的、時間的にクリティカルでないとみなすことができる。フィルタリングされたプロファイルを逆投影するために、このプロファイルと、ゼロで初期化された体積データセットとが、まず相応の設備カードの記憶装置にロードされる。逆投影は、上に説明したようにして行われる。画像再構成をする反復的な方法では、各々のステップに、投影操作と逆投影操作が含まれる。効率的な投影操作(レイトレーシング)を実現するために、特殊な方法とアーキテクチャがすでに公知である。ボクセルをベースとする逆投影のために、上に説明した方法、ならびに上に説明した装置を用いることができる。
【0043】
上述したアーキテクチャ、ならびに上述した方法を利用することで、大量のデータを早期に処理して再構成することができるので、上述したシステムを使えば、高エネルギーCTを利用して、たとえば直線加速器での患者の位置決めをオンラインで検証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】X線撮影設備を示す模式図である。
【図2】図1のX線撮影設備を示す断面図である。
【図3】逆投影のための模式的な計算機アーキテクチャである。
【図4】逆投影のための別の計算機アーキテクチャである。
【図5】体積と投影の組み合わせを含む、図3の計算機構造を示す模式図である。
【図6】図3から図5の計算機アーキテクチャによる方法手順である。
【図7】サブ立方体の選択である。
【図8】複数のサブ立方体ないしボクセルについての適当な区域の選択である。
【図9】サブ立方体の複数の投影面である。
【図10】投影と、再構成されるべき画像空間との考えられる配置である。
【図11】ボクセルスライスの選択、ボクセルスライスで選択されるボクセル行の選択、ないしボクセル行で選択されるボクセル立方体の選択である。
【図12】複数の並列の投影記憶装置を備える、従来技術に基づく計算機構造である。
【図13】強度情報のための複数の並列の記憶装置を備える、従来技術に基づく計算機構造である。
Claims (9)
- 収集された投影から空間体積の画像再構成をする方法において、再構成ステップの間に、収集された各々の投影ないし収集された投影の各々の区域が、収集された投影のための記憶装置(6)からいったんデータ処理部(8)に送られ、再構成された空間体積画像のボクセルの強度が、再構成ステップの間に、それぞれ関連する投影ないし区域のボクセルについて更新される方法。
- 複数の投影ないし投影の区域が並行して処理される、請求項1に記載の方法。
- 複数の投影ないし投影の区域が処理のために投影キャッシュ(9)にロードされる、請求項1または2に記載の方法。
- 画像再構成のサブステップでサブ立方体(17)が処理され、このサブ立方体の強度情報がボクセル中間記憶装置(13)に保存されて、処理中に投影のデータを用いて更新される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
- 画像再構成のサブステップで、投影面の同じ区域(15)に投影が結像されるボクセルの選択(17)が処理される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
- 収集された投影(5)のための記憶装置(6)と、再構成された空間体積画像のための記憶装置(7)とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部(8)によって相互に組み合わされている、収集された投影から空間体積(7)の画像再構成をする装置において、データ処理部(8)が少なくとも2つの処理パイプライン(11)を含んでおり、これらの処理パイプラインは、一方では、投影キャッシュ(9)の少なくとも1つの記憶領域(10)とそれれぞれ接続されるとともに、他方では、ボクセル中間記憶装置(13)の少なくとも1つの記憶領域(12)とそれぞれ接続されており、ボクセル中間記憶装置(13)は、再構成された空間体積画像のための記憶装置(7)と組み合わされており、投影キャッシュ(9)は、収集された投影のための記憶装置(6)と組み合わされていることを特徴とする装置。
- ボクセル中間記憶装置(13)がシフトレジスタとして構成されている、請求項6に記載の装置。
- 第1のボクセル中間記憶装置(13)と交互に処理パイプライン(11)と接続され、第1のボクセル中間記憶装置(13)と関わりなく、再構成された空間体積画像のための記憶装置(7)とデータを交換することができる、少なくとも1つの第2のボクセル中間記憶装置(14)を備えている、請求項6または7に記載の装置。
- 収集された投影のための記憶装置(6)と、再構成された空間体積画像のための記憶装置(7)とを備え、これらの記憶装置がデータ処理部(8)によって相互に組み合わされている、収集された投影(5)から空間体積(7)の画像再構成をする装置において、メモリ帯域幅が処理能力よりも下回っていることを特徴とする装置。
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