JP3006722B2 - コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

コンピュータ断層撮影装置

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JP3006722B2
JP3006722B2 JP3028196A JP2819691A JP3006722B2 JP 3006722 B2 JP3006722 B2 JP 3006722B2 JP 3028196 A JP3028196 A JP 3028196A JP 2819691 A JP2819691 A JP 2819691A JP 3006722 B2 JP3006722 B2 JP 3006722B2
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真浩 尾嵜
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続スキャンを行
うコンピュータ断層撮影装置に関し、特に投影データの
収集から断層像を再構成するまでの演算量を少なくで
き、演算時間を短縮できる簡単な構成のコンピュータ断
層撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線として代表的なX線を用いた第3
世代のX線コンピュータ断層撮影装置においては、被検
体が配置される撮影領域を挟んでX線源と円弧状の検出
器とが対向するように配置される。
【0003】このX線コンピュータ断層撮影装置では、
X線源と検出器との対向した配置関係を保ちながら、所
定の回転中心の周囲をX線源と検出器とを回転し、所定
回転角度毎にX線源からX線を曝射することにより、撮
影領域内の被検体のあるスライスに対する各方向からの
透過X線に基づく投影データを、検出器,積分器,マ、
チプレクサ,A/D変換器などを有するデータ収集部D
AS(Data Acquisition System )によって収集する。
そして、このデータを画像再構成部に取り込み、画像再
構成のための演算を行なって被検体のスライスの断層像
を得て、この画像をTVモニタなどに表示するようにし
ている。
【0004】最近では、連続スキャンを行ないながらリ
アルタイムで画像を見たいという要求がある。このよう
な要求に答えるべく、各種のリアルタイム画像再構成シ
ステムが開発されている。このように連続スキャン中に
リアルタイムで画像を表示できれば、被検体へ必要以上
にX線を曝射しないようにするにはどの回転位置まで撮
影を行なえばよいのか、あるいはどの時間まで撮影すれ
ば良いのかを、画像を見ながら判断できるという診断上
のメリットがある。
【0005】従来のリアルタイム画像再構成システムの
一例としては、連続スキャンにより収集された投影デー
タに基づき、連続的にしかもリアルタイムで画像を再構
成し、この画像を表示するために複数の再構成ユニット
を備えるものがある。ここでは、少しずつ時間(角度)
がずれた各投影データを各再構成ユニットに取り込み、
これら再構成ユニットによって画像の再構成を行ない、
得られた画像を連続的に表示する。しかしこの装置にあ
っては、多数台の再構成ユニットが必要であり、装置が
大型になるとともに、コストが高い欠点がある。
【0006】また、他の従来例として、1つの再構成ユ
ニットを用いる装置が特公平1−23136号公報に記
載されている。この装置による画像作成の概略を図10
を用いて説明する。まず、図10(a)に示すように連
続スキャン中において、Δα(ビューのピッチ)毎に収
集された360°分の投影データにより画像Aを作成す
る。すなわち、図10(b)に示すように0°から36
0°−Δαまでの投影データを用いて画像Aを作成し画
像AをTVモニタに表示する。
【0007】次に、図10(c)に示すようにΔαから
360°までの画像Bを作成する。この画像Bは、画像
Aから0°における投影データをマイナスにして逆投影
(バックプロジェクション)するとともに、360°に
おける投影データを逆投影することにより作成される。
【0008】次に、図10(d)に示すように2Δαか
ら360°+Δαにおける画像Cは、同様に、画像Bか
らΔαにおける投影データをマイナスにして逆投影する
とともに、360°+Δαにおける投影データを逆投影
することにより作成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第2の従来装置にあっては、次のような問題があっ
た。ある回転角度における投影データに基づく各画素毎
の逆投影データは、以下のように表される。
【0010】BPi =ai ・{li (xn+1 −xn )+
n } ここで、BPi は逆投影データであり、ai は重み付け
係数,li は補間係数であり、xn+1 ,xn は投影デー
タである。
【0011】このため、例えば画像Cを作成する場合、
角度Δα、360°+Δα夫々について逆投影データを
得るために、加減算処理を2回,乗算処理を2回行なわ
なければならない。また、角度Δα(例えば0.36
°)毎に投影データを収集すると、例えば10°の角度
範囲には27個の投影データが存在し、10°の角度範
囲だけでも、加減算処理を108回,乗算処理を108
回行なわなければならず、非常に計算量が多くなってい
た。このため、画像をリアルタイムで表示するには、多
量の計算を高速に行う必要であった。しかし、このため
には、やはり、装置が大型化し、コストも高くなる欠点
がある。
【0012】さらに、この従来例では、2枚目以降の断
層像は1つのΔα分の投影データの逆投影処理で生成で
きるので、大量の投影データを記憶しておく必要はない
が、最初の1枚の断層像を生成するために、360°分
の投影データを記憶しておく必要がある。1つの投影デ
ータだけでもかなり大量であるので、360°分の投影
データを記憶しておくことは、大容量の記憶媒体を必要
とし、やはり装置が大型化するとともに、コストが高く
なる欠点がある。
【0013】したがって、本発明の目的は、少ない演算
量で画像を再構成することができ、連続スキャンにより
得られた投影データから連続的に、しかもほぼリアルタ
イムで断層像を得ることができる簡単な構成のコンピュ
ータ断層撮影装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明のコンピュータ断層撮影装置は、被検体の
周囲を複数回回転しながらX線源から曝射されるX線に
より得られる被検体投影データを収集するデータ収集
手段と、このデータ収集手段にて収集された投影データ
から所定回転角度範囲毎の部分画像を生成する部分画像
生成手段と、この部分画像生成手段によって生成された
複数の部分画像を記憶する記憶手段と、n番目の断層像
に対して、当該n番目の断層像を構成する最後の部分画
像を得たX線源の位置から、前記X線源が前記所定回転
角度分の角度を回転して得られた投影データから生成し
た部分画像を加算し、この部分画像から360度前の前
記n番目の断層像を構成する部分画像を減算して、n+
1番目の断層像を生成する断層像生成手段とを具備する
ものとなっている。 (2)本発明のコンピュータ断層撮影装置は、上記
(1)に記載したものであって、かつ、断層像生成手段
によって断層像が生成される毎に、生成された断層像を
表示する表示手段さらに具備するものとなっている。 (3)本発明のコンピュータ断層撮影装置は、上記
(1)に記載したものであって、かつ、部分画像生成手
段は、所定角度範囲毎に再構成演算に供される投影デー
タに対し、前記所定回転角度範囲の中心を1とし、この
中心から離れるに従って減少する重み関数を乗じる乗算
手段を具備するものとなっている。
【0015】
【作用】本発明のコンピュータ断層撮影装置によれば、
装置を大型化することなく、連続スキャンにより得られ
たデータから連続的に、しかもリアルタイムで断層像を
再構成することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るコンピュータ断層撮影装
置の一実施例を説明する。図1は第3世代のX線コンピ
ュータ断層撮影装置を示す概略構成図、図2はX線源1
及び検出器3の連続回転により収集される投影データP
を示す図である。
【0017】図1において、X線源1は所定の角度βを
なすX線ビームFBを被検体2が存在する撮影領域内に
放射するものである。複数の検出器素子3−1〜3−N
を併設した検出器3は、被検体2を挟んでX線源1に対
向配置され、被検体2を透過したX線を検出するもので
ある。駆動装置10は、X線源1と検出器3とをX線源
1と検出器3との対向した配置関係を保ちながら、被検
体2の周囲を連続回転させるものとなっている。なおX
線源1は連続回転中にビューのピッチΔα(例えば0.
36°)毎にX線を曝射するものとなっている。
【0018】図2に示すように角度θはX線源1及びX
線ビームFBの回転角であって、X線源1及び検出器3
の連続回転移動により1回転毎に360°ずつ増加して
いく。
【0019】DAS4は、積分器(図示しない),各検
出器素子3−1〜3−NからのX線強度データを高速か
つシリアルに取り込むためのマルチプレクサ11,各X
線強度データをディジタル信号に変換するA/D変換器
12等を備え、被検体2に対するX線源1のピッチΔα
毎のX線強度データに基づく投影データP(m,ψ,
θ)を収集する。ここで、mはX線源1の回転数であ
り、回転角度θはX線源1の回転角度(ビュー)であ
り、角度ψは図1に示すようにX線源1と回転中心O1
とを結ぶ直線と、X線源1と各検出器素子3−kとを結
ぶ直線とのなす角度であって角度−β/2から角度+β
/2の範囲である。図2に示すようにビューのピッチΔ
α毎に投影データP(m,ψ,θ)がDAS4に収集さ
れる。
【0020】再構成部6はDAS4からの投影データP
(m,ψ,θ)を取り込み、この投影データに基づき画
像再構成のための逆投影演算処理を行なうコンピュータ
6aと、画像を記憶するためのメモリ6bとを有し、ス
ライスの断層像を再構成する。図3は再構成部6の逆投
影演算処理を説明するための図である。
【0021】再構成部6内部のコンピュータ6aは、先
ず、図3(a)に示すように、ある任意の回転角度θに
おける投影データP(m,ψ,θ)を逆投影し、逆投影
データBPを得る。そして、得られた逆投影データBP
を最初は逆投影データQとする(なお逆投影データQの
初期値は零としている)。
【0022】次に、図3(b)に示すように、ある任意
の回転角度にΔαだけ角度を加算した回転角度における
投影データP(m,ψ,θ)を逆投影し、得られた逆投
影データBPを前に得られた逆投影データQに加算し、
新たな逆投影データQを得る。コンピュータ6aは上記
のような加算処理を回転角度θが0°〜360°の投影
データP(m,ψ,θ)について繰り返し行なってい
る。
【0023】図4は所定の回転角度(ここでは、10
°)範囲内で収集される各投影データを逆投影した各逆
投影データを夫々加算することにより部分画像を作成す
る処理を説明するための図である。図4に示すように、
所定の回転角度範囲内の各投影データP(m,ψ,θ)
を逆投影し(図中BP)、前述した図3(a)、(b)
にしたがって各逆投影データBP夫々を加算することに
より、部分画像a1 〜a37が得られるものとなってい
る。メモリ6bは、各部分画像a1 〜a37を夫々対応す
る番地に記憶するものとなっている。TVモニタ7は1
0°毎の部分画像に基づく360°分の画像を角度範囲
10°に対応する時間でリアルタイムで表示する。
【0024】次にこのように構成された実施例の作用を
説明する。X線源1と検出器3との対向配置関係を保
ち、かつビューのピッチΔα毎にX線源1からX線を被
検体2に向けて曝射しながら被検体2の周囲を連続スキ
ャンする。連続スキャンに伴なって被検体2を透過した
X線は検出器3−1〜3−Nによって検出され、X線強
度データに基づきDAS4内部のマルチプレクサ11,
A/D変換器12によってビューのピッチΔα毎の投影
データP(m,ψ,θ)が収集される。このビューのピ
ッチΔα毎の投影データP(m,ψ,θ)は再構成部6
に取り込まれ、コンピュータ6aによって次のような演
算処理が行なわれる。ここでは、画像をTVモニタ7に
例えば回転角度10°に対応する時間毎に表示する場合
についての演算処理を説明する。
【0025】まず、図3に示すような演算処理にしたが
って、0°の投影データP(m,ψ,0)が逆投影され
て逆投影データQ0 が得られ、次に、Δαの投影データ
P(m,ψ,Δα)が逆投影されて逆投影データBP1
が得られる。そして、逆投影データBP1 が逆投影デー
タQ0 に加算されて逆投影データQ1 が得られる。さら
に、同様に、2Δαの投影データP(m,ψ,2Δα)
が逆投影されて逆投影データBP2 が得られると、逆投
影データBP2 が逆投影データQ1 に加算されて逆投影
データQ2 が得られる。このような加算処理がΔα毎に
0°から10°まで行なわれて部分画像a1 が求められ
る。例えばΔαが0.36°であれば、部分画像a1
次のように表される。
【0026】a1 =ΣBPj ここで、Σはjが1から27の総和演算である。この部
分画像a1 がメモリ6bに記憶される。
【0027】同様に、回転角度10°から所定の回転角
度範囲内の各投影データが図3に示すような演算処理に
したがって逆投影され、各逆投影データBPが加算され
て得られた部分画像a2 〜a37がメモリ6bに記憶され
る。
【0028】次に、メモリより部分画像a1 〜a36が読
み出され、コンピュータ6aによって次式の演算が行な
われ、画像Aが求められる。そして回転角度360°に
対応する時間でTVモニタ7に360°分の画像Aが表
示される。
【0029】A=Σai ここで、Σはiが1から36についての総和演算であ
る。次に、次式によって画像Bが求められ、回転角度3
70°に対応する時間でTVモニタ7に360°分の画
像Bが表示される。
【0030】B=A−a1 +a37 このような演算処理を行なえば、部分画像a37を作成す
るための54回の加算処理,54回の乗算処理と、画像
Aから部分画像a1 を減算するとともに画像Aに部分画
像a37を加算するという1回の加減算処理とを行なうの
みで、画像Bを求めることができる。従来の装置では、
画像Bを作成するためにはΔα毎に逆投影データを減算
していたが、本実施例では2つの部分画像を加減算する
のみで良く、少ない計算量で効率良く断層像を再構成で
きる。さらに、メモリ6bは投影データを逆投影して得
られた部分画像を記憶するだけであるので、投影データ
を記憶するのに比べて記憶容量は少なくて済み、半導体
メモリによっても実現でき、部分画像の演算を高速にお
こなうことができる。
【0031】通常の連続回転では毎秒1回転するから、
毎秒36枚の部分画像を得ることができる。したがっ
て、本実施例の場合には毎秒36枚の画像を表示するか
ら、各画像がなめらかに繋がり、リアルタイムで連続し
て画像を表示することができる。なお実施例ではai
10゜毎に作成したが、1回転に2秒かかるとすれば、
i を5゜ずつ作成すれば、同程度のリアルタイム性が
確保できる。
【0032】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
前述した第1の実施例はX線源1を回転角度0°の位置
に設定し、この回転角度0°から連続回転するようにし
たが、第2の実施例は、図5に示すように、X線源1を
回転角度25°の位置に設定し、この回転角度25°か
ら連続回転するようにしたものである。図6は図5に示
す連続回転において所定の回転角度範囲内で収集される
各投影データを逆投影した各逆投影データを加算処理す
ることにより部分画像を作成する処理を説明するための
図である。また、メモリ6bは回転角度25°から連続
回転したときにおける各部分画像a3 〜a39を記憶する
ものとなっている。
【0033】例えば、回転角度25°から連続スキャン
を行なった場合には、第1の実施例と同様に、コンピュ
ータ6aによって各部分画像を作成する。しかし、ここ
では、回転角度25°から30°までの投影データを逆
投影した逆投影データを加算することにより部分画像a
3 ’を作成する。次に、回転角度380°から385°
までの投影データを逆投影した逆投影データを加算する
ことにより部分画像a39’を作成する。そして、回転角
度30°から回転角度380°までは、所定の回転角度
範囲内10°で収集される各投影データを逆投影した各
逆投影データを加算処理することにより部分画像a4
38をメモリ4bから読み出す。このようにして作成さ
れた各部分画像を次式を用いて夫々加算すると、1枚の
画像Cが作成される。
【0034】C=a3 ’+Σai +a39’ ここで,Σはiが4から38についての総和演算であ
る。このように第2の実施例においても、360°分の
画像を、少ない計算量で得ることができる。
【0035】次に本発明の第3の実施例を説明する。本
実施例は逆投影時に投影データに重み関数をかけること
により、体動によるアーチファクトを低減するものであ
る。第1、第2実施例では、回転角度0°〜10°の投
影データを逆投影して部分画像a1 を求めているが、第
3実施例では0°〜20°の投影データP(m,ψ,
θ)に図7に示すような重み関数ω1 (θ)をコンボル
ーション演算して逆投影して得られた部分画像をb1
する。重み関数ω1 (θ)は回転角度θが0°から10
°のときには、ω1 (θ)+ω1 (θ+10°)=1の
関係を満たすものである。
【0036】同様に、回転角度θが10°から30°に
ついての投影データP(m,ψ,θ)に重み関数ω1
(θ−10°)をコンボルーション演算し、演算結果を
逆投影することにより、部分画像b2 を作成する。
【0037】一般に、回転角度θがn×10°から(n
+2)×10°についての投影データP(m,ψ,θ)
に重み関数ω1 (θ−n×10°)をコンボルーション
演算し、演算結果を逆投影することにより部分画像b
n+1 を作成する。ここで、nは整数である。
【0038】このような演算処理を行なって作成された
部分画像b1 ,b2 ,…,bn+1 を用いて、次式の演算
処理を行なうと、1枚の完全な画像を得ることができ
る。 A’=Σbi ここでΣはiが1から36の総和演算である。
【0039】画像A’は回転角度θが0°から370°
についての投影データP(m,ψ,θ)に次のような重
み関数ω(θ)をコンボルーション演算して逆投影した
画像と等価である。
【0040】ω(θ)=Σω(θ−n×10°) ここで、Σはnが0から35について、θが0°から3
70°についての総和演算である。
【0041】重み関数ω(θ)は図8に示すような関数
である。このような重み関数ω(θ)を用いて回転角度
θが0°から370°についての投影データP(m,
ψ,θ)コンボルーション・逆投影して得られる画像
(A’と等価である)は体動によるアーチファクトが少
ないことが知られている。そのため、Σbi により得ら
れる本実施例の断層像A’もアーチファクトの影響を受
けないことがわかる。
【0042】前述した第1の実施例において作成される
画像Bと同様の回転角度370°における画像B’は第
3の実施例においては次式によって作成される。 B’=A’−b1 +b37 上式によって作成される画像B’も回転角度10°から
380°についての投影データP(m,ψ,θ)に重み
関数ω1 (θ−10°)をコンボルーション演算し、演
算結果を逆投影することにより作成された画像と等価で
ある。
【0043】このように第3の実施例においては、重み
関数を用いて部分画像b1 ,b2 ,…を作成しこれらの
部分画像を加算することにより1枚の画像を作成するの
で、前述した第1の実施例と同様な効果を有する。さら
に第3の実施例は、患者の体動によって生じる画像上の
アーチファクトを軽減できる利点がある。
【0044】なお、重み関数として、例えば図9に示す
ような重み関数ω2 (θ)であっても良い。この重み関
数ω2 (θ)は、回転角度θが0°からβの場合は、 ω2 (θ)={1−cos(θπ/β)}/2であり、 回転角度θがβからΔαの場合は、 ω2 (θ)=1であり、 回転角度θがΔαからΔα+βの場合は、 ω2 (θ)=1−ω(θ−Δα)であり、 回転角度θが上記以外の値である場合は、 ω2 (θ)=0である。
【0045】 このω2 (θ)は、ω2 (θ)+ω2 (θ−Δα)=1を満たす。 この場合に部分画像b1 は、回転角度θが0°からΔα
+βについての投影データP(m,ψ,θ)に重み関数
ω2 (θ)をコンボルーション演算して、演算結果を逆
投影することにより作成される。一般に、部分画像bk
は、回転角度θが(k−1)ΔαからkΔα+βについ
ての投影データP(m,ψ,θ)重み関数ω2 {θ−
(k−1)Δα}をコンボルーション演算して演算結果
を逆投影することにより作成される。
【0046】このような重み関数ω2 (θ)を用いて作
成した部分画像を加算して得た断層像も体動によるアー
チファクトの少ないものである。本発明は上述した実施
例に限定されず、種々変形して実施可能である。例え
ば、放射線としてX線を用いたが、γ線を用いてもよ
い。また、再構成は360゜の投影データを用いるフル
再構成を説明したが、180゜+ファン角度の投影デー
タに基づくハーフ再構成を行なってもよい。いわゆる第
3世代のコンピュータ断層撮影装置を説明したが、第4
世代、第5世代の装置にも適用可能である。さらに、パ
ルスX線に限らず、連続X線を用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、連続スキャンにより得
られたデータから連続的に、しかもほぼリアルタイムで
断層像を再構成することができる簡単な構成のコンピュ
ータ断層撮影装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンピュータ断層撮影装置の第1
の実施例を示す概略構成図。
【図2】X線源及び検出器の連続回転により収集される
投影データPを示す図。
【図3】投影データを逆投影した逆投影データの加算処
理を説明するための図。
【図4】所定の回転角度範囲内で収集される投影データ
を逆投影した逆投影データを加算することにより部分画
像を作成する処理を説明するための図。
【図5】任意の角度から連続スキャンを行なった場合の
回転角度を示す図。
【図6】図5に示す連続回転において所定の回転角度範
囲内で収集される投影データを逆投影した逆投影データ
を加算することにより部分画像を作成する処理を説明す
るための図。
【図7】投影データを逆投影する際に用いられる重み関
数ω1 (θ)の一例を示す図。
【図8】重み関数ω0 (θ)を示す図。
【図9】重み関数ω2 (θ)を示す図。
【図10】従来のコンピュータ断層撮影装置による画像
の再構成処理を説明するための図。
【符号の説明】
1…X線源、2…被検体、3…検出器、4…DAS、6
…再構成部、7…TVモニタ、11…マルチプレクサ、
12…A/D、FB…X線ビーム、PD…投影データ、
BP…逆投影データ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の周囲を複数回回転しながらX線
    源から曝射されるX線により得られる被検体投影デー
    タを収集するデータ収集手段と、この データ収集手段にて収集された投影データから所定
    回転角度範囲毎の部分画像を生成する部分画像生成手段
    と、この 部分画像生成手段によって生成された複数の部分画
    像を記憶する記憶手段と、n番目の断層像に対して、当該n番目の断層像を構成す
    る最後の部分画像を得たX線源の位置から、前記X線源
    が前記所定回転角度分の角度を回転して得られた投影デ
    ータから生成した部分画像を加算し、この部分画像から
    360度前の前記n番目の断層像を構成する部分画像を
    減算して、n+1番目の断層像を 生成する断層像生成手
    段とを具備することを特徴とするコンピュータ断層撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 前記断層像生成手段によって断層像が生
    成される毎に、生成された断層像を表示する表示手段
    さらに具備することを特徴とする請求項1記載のコンピ
    ュータ断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記部分画像生成手段は、所定角度範囲
    毎に再構成演算に供される投影データに対し、前記所定
    回転角度範囲の中心を1とし、この中心から離れるに従
    って減少する重み関数を乗じる乗算手段を具備すること
    を特徴とする請求項1記載のコンピュータ断層撮影装
    置。
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