JP2004520844A - 動物の歯の衛生を改善するための製品及び方法 - Google Patents

動物の歯の衛生を改善するための製品及び方法 Download PDF

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Abstract

ペットの歯の歯石を軽減する製品と方法を提供する。ある実施態様では、ペットの歯の衛生を強化する咀嚼可能製品で、製品を貫通するのに必要な力が、普通の噛む行動中にペットが発揮する予測咬合力よりも高く、ペットが定期的に発揮しうる最大力よりも低くなるような比率で、連続相と不連続相を有する本体を含む製品を提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、歯の衛生に関する。さらに具体的には、本発明は、ペットの歯の衛生の改善に関する。また、連続相及び不連続相を有するポリマー組成物にも関し、それらはペットの歯の衛生に応用できる。
【背景技術】
【0002】
動物、特にペットの健康と福祉を改善するための多数の様々な製品が存在することは、当然、周知である。これらの製品は、ペットの歯の衛生を改善するように設計された製品を含めて、無数の系列が販売されている。
【0003】
犬や猫などのペットを含めた動物において、歯の不健康さが非常に多いことは、周知である。歯の衛生不良は、歯周病を生じる可能性がある。歯周病は、米国の獣医が最も多く治療する疾患の1つである。
【0004】
歯の不健康さの長期的影響は、動物にとって悲惨なことになるといえる。歯の不健康さは、犬、猫及び他の哺乳類の死亡への寄与因子であると考えられる。ペットでは、心臓、肝臓、腎臓及び他の内臓の重症疾患と関連している。事実、歯周病に罹ったどの犬も、心臓、肝臓及び腎臓に病変をきたしていることが、ある研究で証明された。
【0005】
大半の歯周病は、主として口腔細菌、細菌副産物及び口内残渣から成る、プラークと呼ばれる柔らかい無定形物質の薄膜の形成で始まる。この薄膜は、露出した歯表面及び、歯肉線下にある領域、つまり歯肉腔(gingival cavity)の両方を覆っているのが典型的である。このプラーク層は、カルシウム及び他のミネラル塩の沈着によって、硬化し、発達して歯石になる。歯石は、固いが、多孔性でもあり、歯の表面に付着する。層状に次第に沈着し、粗表面を生じ、その上にさらに多くのプラークが沈着する。歯石が形成されるにつれ、広範囲の微生物を付着する可能性がある。これらの細菌の代謝副産物は、歯肉腔周囲の組織を含めた局所組織に炎症を引き起こす。これは、結局、歯周病を招く。その最初期は、歯肉の炎症を特徴とする歯肉炎である。歯周病が進行するにつれ、歯肉炎は、歯周炎になり、炎症は、歯の周囲の結合組織に拡大する。歯肉炎及び歯周炎を通して、有害な細菌は、血流に入り、最終的に心臓や他の内臓に定着する、と考えられる。
【0006】
頬に面する、即ち、頬面腔に位置する歯の両側は、舌に面する、即ち、舌側の歯の両側よりも歯肉炎及びプラーク/歯石形成の発現率が高いことが判明している。奥歯、即ち、臼前歯及び臼歯が、前歯よりも速くプラーク及び歯石を生じることも判明している。
【0007】
動物において歯を清掃し、歯の衛生を改善することに、様々な開発努力が集中した。ペットのプラークを除去するある簡易法は、ペットの飼い主が定期的にペットの歯をブラッシングすることである。不運なことに、このレベルのホームケアを進んで維持するか、又は維持できるペットの飼い主は、数少ない。
【0008】
そのため、ペットの歯を咀嚼させながら清掃する製品を提供する点に集中的に努力が傾けられた。ペットの歯の清掃を助けると言われる製品は数多くある。しかし、十分に有効であるものは、ほとんどなく、多くは、様々な短所に悩まされる。
【0009】
上記製品の問題の1つは、いくつか食べられない製品もあるという点である。そのため、いったん、ペットが製品を咀嚼又は粉砕し、呑み込んでしまうと、製品は、ペットの消化器障害を引き起こす。一部の製品に伴う別の問題は、臼歯及び臼前歯の清掃に対する効果が限定的である点である。これらは、歯石形成が、通例、最も重症な歯であり、飼い主が歯ブラシで最も清掃しにくい歯でもある。
【0010】
さらに、上記製品の多くは、必ずしもこれらの歯の隙間を清掃するわけではない。また、上記製品の多くは、歯肉下領域の清掃には無効である。その上、上記製品の多くは、頬面腔後部に位置する歯の表面の清掃を促進するには、有効でない。製品の設計が適切でないと、咀嚼中、製品は実際、ほとんど頬面腔後部入らず、それによって、歯の表面の研磨作用が減少し、清掃が制限される。
【0011】
次の問題は、これらの製品の多くが、既存歯石の除去に無効な点である。歯石は非常に固いので、咀嚼で単純な研磨作用を引き起こし、それによって歯石を除去しようとするのが、歯石減少に有効たり得ない。
【0012】
一部の上記製品は、歯石の形成を抑制することを目的に設計された口内ケア添加剤を有する。これらの製品の一部に伴う問題は、それらが必ずしも望み通りに機能しない点である。この点で、これらの添加剤の効果は、動物が製品を呑み込んだり、他の食品を食べる時、消失する。同様に、これらの製品の一部は、不安定で、そのテクスチャーが時間と共に変化し、清浄化作用を失う。
【0013】
米国特許US 6,110,521は、犬の飼い主が咀嚼品を電子レンジ放射に付し、膨張させ、さらに咀嚼し易くすることによって改良できるテクスチャーを有する小麦及びカゼイン製犬用咀嚼品について説明している。電子レンジ加熱下で膨張を可能にするには、製品は、10〜14重量%の水分を含んでいなければならない。
【0014】
PCT公開公報No.WO 00/13521は、蛋白質ベースの熱可塑性組成物を有し、骨の形に成形できるペット用咀嚼可能(チュアブル)なおもちゃについて説明している。出願人は、そこで説明されている製品が限定的な歯科効果しか有しない、と考えている。自然界の動物の骨の形を模倣し、ペットが咀嚼可能なおもちゃを柔らかく貫通できる製品を簡単に製造することが、清潔で、健康的な歯とフレッシュな息を促す、と出願人は示唆している。しかし、上記の製品は、特に、臼歯などの奥歯、歯肉線下及び頬に面した領域、即ち頬面窩などの清掃しにくい領域において、有効な歯の清掃を必ずしも促進しないだろう。これらは、プラーク蓄積が急速に歯肉炎に進み、病原菌が血流に入り、有害な結果を伴う可能性がある領域である。
【0015】
欧州特許出願No.EP 0 552 897 A1は、セルロース繊維、例えば20〜50%コーン穂軸及び口内ケア添加剤を含有する柔軟な細胞マトリックスを含む可食動物用咀嚼製品について開示している。しかし、本開示の製品に伴う難点は、コーン穂軸と上記セルロース材料がペットの食餌としては自然のものでなく、下痢や糞量増加の原因となる可能性のある点である。これは、多くの飼い主が望まないことであり、飼い主は、ペットの糞量が増加しないことを好む。上述の製品の別の短所は、それらが獣医の歯科予防の際にどの歯を初めに清掃するかに左右されるという点である。定期的に獣医に歯科予防を実施してもらっている飼い主は少ない。
【0016】
先行技術に共通する失敗は、歯が発揮する咬合力と、対象動物の咬合行動を無視している点である。咬合抵抗が高すぎると、歯は、製品を均一に貫通せず、製品が歯肉を押し戻し、問題の領域を清掃する機会がほとんどなくなる。反対に、咬合抵抗が低すぎると、犬は、急いで製品に噛み付き、呑み込んでしまうだろう。従って、歯肉下の歯の表面に圧力がほとんどかからず、やはり、問題の領域の清掃が不十分になる。
【0017】
そのため、ペットの歯の衛生を強化するための改良された製品及び方法に対するニーズがある。
【0018】
(発明の要約)
本発明は、連続相と不連続相を有するポリマー組成物で、不連続相が連続相内に分布し、前記連続相が少なくとも1種類の生物由来ポリマー又はそのようなポリマーの誘導体若しくは複合体から成るポリマー組成物を提供する。
【0019】
本発明は、さらに、ペットの歯の衛生を改善する改良型製品を提供する。さらに、本発明は、ペットの歯の衛生を強化するための製品を製造する改良法を提供する。
【0020】
この目的のために、本発明の第1の実施態様で、ペットの歯の衛生を強化する咀嚼可能(チュアブル)製品を提供する。本製品は、製品を貫通するのに必要な力が、一定の対象ペット群において普通の噛み付き行動中にペットが発揮する予測咬合力よりも高くなる比率で連続相と不連続相を有する本体を含む。しかし、加えて、必要な貫通力は、前記対象群にとって典型的な最大咬合力よりも低いことが望ましい。予測咬合力は、一定対象群の平均的ペットの咬合力であると定義される。
【0021】
一の実施態様で、連続相は、生物由来ポリマー又はその誘導体若しくは複合体からなる。さらなる実施態様では、連続相は、さらに、小さな溶媒和分子、防腐剤、抗酸化剤、結晶化遅延剤、無機イオン、フレーバー分子及び他の相溶小分子及びイオンを含む。
【0022】
ある実施態様では、生物由来ポリマーは、多糖類を含めた炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;デンプン;ポリデキストラン;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖の、又は、それらから誘導されるポリマー及び多糖類のすべてならびにそれらの誘導体;上述及び下述の物質の発酵から、又は、食品ベースの培地の発酵によって誘導されるものを含めた微生物由来の多糖類;ハイドロコロイド;微生物由来ハイドロコロイド;植物由来ハイドロコロイド;ポリオール;微生物由来ポリオール;糖アルコール;糖アルコールポリマー;人用食品加工の副産物として誘導された、あるいは、加工廃棄物である炭水化物;糖蛋白質、リポ蛋白質、リン蛋白質、トロポコラーゲン及びトロポコラーゲンの誘導体/加水分解物/複合体を包含する蛋白質及び/又は蛋白質誘導体;乳蛋白質及び誘導体、例えばカゼイネートなどの乳の疎水性蛋白質分画中に存在するものなど;乳固形分中に存在するポリマー;乳固形分及び誘導体;卵から誘導される蛋白質;肉ならびに屠殺及び肉加工に伴う廃棄物からの、又はそれから誘導される蛋白質;人用食品加工の副産物として、又は、加工廃棄物から誘導される蛋白質;ポリペプチド;植物性蛋白質;微生物由来蛋白質;動物性蛋白質;微生物細胞壁由来ポリマー;微生物細胞由来ポリマー;蛋白質と炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、炭水化物材料と蛋白質性材料を配合して形成するポリマー;脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、新規ポリマー又はポリマー複合体を形成するために脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物成分を配合して形成されるポリマー;生物由来の、あるいは、上述のポリマー中に見られる望みの機能性を発揮する生物由来のポリマーから誘導する他の全ポリマーから成る群から選択する。
【0023】
ある実施態様では、不連続相は:室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質及び連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の微小吸蔵物(micro-occlusion)/顕微鏡的粒子、室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質及び連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の吸蔵物/粒子、連続相中に存在する物質と相溶性であり、それらと反応、あるいは、有意な相互作用を示さない非活性無機物質、サッカライド、糖、多糖類、非ゼラチン化デンプン、デンプン及び/又は誘導体、イヌリン、ポリフルクタン、ポリデキストランを包含する炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖及びそれらの誘導体の全ポリマー、セルロース及びセルロースから誘導されるポリマー、キチン、キトサン及びこれらの物質から誘導されるポリマーなどのアミノ-多糖類、オリゴ糖、微生物由来の多糖類及び多糖類誘導体、ポリオール、微生物由来ポリオール、糖アルコール、糖アルコールポリマー、ミネラル酸化物、無機及び有機酸化物、リン酸塩、硫酸塩、炭酸塩及び他の不溶性塩又は共有結合無機物質、前述の無機及び有機物質全部のポリマー又は混合物/複合体及び配合物、アルミノケイ酸塩、ケイ酸塩、土壌中に多い無機物質、クレー、ミネラル、金属及び金属から誘導される物質、骨、軟骨、油類、脂肪、気体、石油派生品、石油系ポリマー、微生物由来微小吸蔵物/粒子、完全な非生育微生物、完全な乾燥非生育微生物、死滅微生物から誘導される殻及び細胞壁材料、微生物由来材料、植物由来微小吸蔵物/粒子、植物由来材料、動物由来微小吸蔵物/粒子;連続相の成分としても存在し、連続相中の状態とは異なる状態で不連続相中に存在する、生物由来のポリマー及び物質から成る。
【0024】
ある実施態様では、連続相と不連続相の両相の成分として存在する場合のような生物由来のポリマー及び物質は、不連続相では、主としてガラス又は結晶状態で存在する。
【0025】
ある実施態様では、連続相と不連続相の両相の成分として存在する場合のような生物由来のポリマー及び物質は、不連続相では、主としてゴム状態で存在する。両状態に共通の成分は、不連続相では、分散した、比較的小さな離散粒子として存在するのが好ましい。
【0026】
ある実施態様では、製品は骨形である。
【0027】
ある実施態様では、製品は扁平な骨形である。
【0028】
ある実施態様では、製品は、扁平な、長い矩形の箱か、そのような箱に引き入れた時にぴったり合い、上記箱の各表面に接触する形である。
【0029】
従って、本発明のある好ましい形態では、ペットの歯を清掃するための製品で、その製品が、咀嚼可能(チュアブル)で、製品の貫通に要される力がペットが発揮する予想咬合力よりも高く、ペットによる初回咬合後、ペットが噛んだ表面の少なくとも一部が実質的に本来の形に跳ね返るような比率で連続相と不連続相を有する製品を提供する。
【0030】
本発明の第2の態様では、ペットに歯の衛生を提供する方法を提供する。その方法は、連続相と不連続相を含む咀嚼可能(チュアブル)製品をペットに与え、製品の貫通に要される力が、普通の噛み付き行動中のペットの予測初期咬合力よりも高くなるように、不連続相に対する連続相の関係を選択し、初回咬合後の製品が少なくともほぼ元の形に跳ね返るようにする工程を含む。両相の関係は、製品中の組成又は比率に関することができる。本発明のある好ましい形態では、連続相は、主としてゴム状態であり、不連続相は、主として結晶又はガラス状態である。
【0031】
本発明のさらなる態様では、歯の衛生を強化する咀嚼可能(チュアブル)製品の製造法を提供する。その方法は、連続相と不連続相を含む咀嚼可能(チュアブル)な可食製品を製造し、製品を貫通するのに必要な力が、普通の噛み付き行動中のペットの予測初回咬合力よりも高くなるように、不連続相に対する連続相の関係を選択し、初回咬合後の製品が少なくともほぼ元の形に跳ね返るようにする工程を含む。
【0032】
本発明は、ペットの状態を維持、改善する方法で、その方法が、ペットの口内の健康を改善又は維持するために、ペットの歯からの歯石の除去を促進する工程を含む方法にも及ぶ。
【0033】
ペットの歯の健康を改善し、それによって、全身状態を改善する製品を提供するのが、本発明の長所である。
【0034】
本発明の別の長所は、動物、特に猫や犬などのペットの歯の衛生を強化する改良法を提供することである。
【0035】
なおかつ、本発明の長所は、ペットの歯からプラークを除去し、歯への歯石の形成を抑制する改良法を提供することである。
【0036】
さらに、本発明の長所は、ペットの歯への歯石形成を遅延させる製品を提供することである。
【0037】
本発明のさらなる特徴及び長所を、現在好ましい実施態様の詳細な説明と図に述べることとし、またそれらから明らかである。
【0038】
(現在好ましい実施態様の詳細な説明)
本発明は、連続相と不連続相を有するポリマー組成物で、不連続相が連続相内に分布し、前記連続相が生物由来ポリマー又は上記ポリマーの誘導体又は複合体から成るポリマー組成物を提供する。この組成物は、健康関連分野で使用できる製品の製造に応用できる。従って、本発明は、さらに、一般に、ペット、特に犬又は猫の歯の衛生を改善する製品及び方法に関する。一部、本発明の製品及び方法は、ペットの歯上でのプラーク及び歯石の形成及び蓄積を減少させるように設計する。
【0039】
本発明は、さらに、ペットの口から生命器官などの他の身体領域への口腔由来病原菌の蔓延を抑制することによってペットの健康を維持又は改善する方法を提供する。ペットの歯からの歯石除去を促進して、上記病原菌の蓄積、繁殖、蔓延を抑制する。これは、ペットの総合的な又は全身の健康に対する有益な効果を有すると予想される。この方法は、内部に不連続相を分散した連続相から成る組成物を有する咀嚼可能(チュアブル)本体をペットに与える工程を含むことができる。本体は、定期的にペットに与えるのが好ましく、その間隔は、ペットの歯への歯石の形成又は再形成を抑制するのに十分な短いものであるように選択する。例えば、咀嚼可能(チュアブル)本体は、毎日与えることで、ペットの歯と接触する時に研磨作用を生じ、それによって、歯石除去を促進し、再増殖又は再形成を抑制することができる。
【0040】
ここで、図1に関して、一般に、ペットの口10を示す。図に示すように、典型的なペットの口10は、一部がペットの歯肉14内に位置する歯12を含む。歯12と歯肉14の間の領域は、歯肉腔16によって区画されている。
【0041】
上述のように、歯石は、動物の歯12の上に生じる可能性がある。特に、歯石が頬面窩内18、すなわち口の歯12と頬20の間に位置する領域にある場合、除去が困難となり得る。さらに、歯肉腔16内に位置する歯石を除去するのは困難である。不運なことに、ペットの健康に最も有害となりうるのは、歯肉腔16に位置する歯石である。
【0042】
図2に関して、走査電子顕微鏡で観察した時の歯石30の断面図を示す。図に示すように、歯石は、多数の無機層32及び34を含み、蛋白性の層36及び38を間に挟んでいる。無機層32及び34は、硬質多孔構造を有する。
【0043】
ここで、図3に関して、本発明の製品40の実施態様を図示する。図に示すように、製品40は、ペットの歯の衛生を強化する咀嚼可能(チュアブル)な可食製品を提供する。製品は、骨形で示しているが、製品40には、例えばビスケット又は扁平な細長い、一般には立体、あるいは、想定した立体にぴったりと合い、上記立体の各内面に接触すると思われる形ならどんな形でも、様々な形を使用できる。本体の角は、ほぼ総じて、その立体の角と一致する。
【0044】
製品40は、咀嚼時、歯の貫通への抵抗によって、優れた清掃作用を示すように設計している。この目的のために、製品40は、連続相と不連続相を有する本体42を含む。図4は、顕微鏡で観察した時の連続相44と不連続相46を図示したものである。両相44と46は、ペットの歯の表面の清掃に最適なテクスチャーを確保するために、慎重にバランスを保つ。
【0045】
連続相44は、ポリマーの絡みあったマトリックスから成るのが望ましい。これらのポリマーは、さらに、生物由来であるのが好ましく、人用食品加工の製品、副産物及びその誘導体、動物資源;植物資源、肉加工製品及び副産物、製パン及び穀物加工業の製品及びそれらに共通の副産物及びそれらの誘導体、乳及び乳誘導体、微生物資源及び前述の資源からの製品及び副産物の微生物改良物、並びに、広範囲な天然生体高分子のその他の既知資源を含めた多くの、様々な資源から誘導できる。連続相は、小溶媒和分子、防腐剤、抗酸化剤、結晶化遅延剤、無機イオン、フレーバー分子、及び他の小さな相溶性分子、及び、ポリマーの相互作用に悪影響を与えないイオンを含むこともできる。これらの生物由来ポリマーは、水素結合、イオン引力、ファンデルワールス相互作用及び他種の非共有結合によって互いに保持され/動的非共有結合で相互作用する。この相は、普通、ゴム様状態になり、好ましくは室温よりもかなり低いガラス転移点を通過することになる。連続相の他成分の結晶化を遅延できる、連続相に存在する物質を有することが好ましい。
【0046】
連続相44とは対照的に、不連続相46は、主に、連続相成分とは広範囲に結合しない非活性(「不活性」)又は低活性物質から成る。しかし、両相には十分な相互作用があり、確実に不連続相が全構造の一部を保ち、閉鎖マトリックスから脱落しないことを確保している。不連続相は、1、2個の主要物質との各種物質の混合物であることができる。不連続相が、結晶又はガラス状態にある連続相の一部の成分から成ることさえできる。
【0047】
不連続相には、多様な成分を使用でき、室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する事実上すべての非反応性/不溶性有機/生体物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の微小吸蔵物/粒子を含むことができる。また、ミネラル酸化物、リン酸塩、炭酸塩及び他の不溶性塩などの非活性無機物質、あるいは、共有結合無機物質又は同物質の混合物/複合体及び配合物も含んでいてもよい。
【0048】
不連続相が含むことのできる物質の例は、室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の微小吸蔵物(micro-occlusion)/顕微鏡的粒子;室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の吸蔵物/粒子;連続相中に存在する物質と相溶性であり、反応も、あるいは、有意な相互作用も示さない非活性無機物質、サッカライド、糖、多糖類、デンプン、好ましくは非ゼラチン化デンプン、デンプンの誘導体、イヌリン、ポリフルクタン、ポリデキストランを包含する炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖及びそれらの誘導体の全ポリマー、セルロース及びセルロースから誘導されるポリマー、キチン、キトサン及びこれらの物質から誘導するポリマーのアミノ-多糖類、オリゴ糖、微生物由来の多糖類及び多糖類誘導体、生物由来ポリオールを包含するポリオール、糖アルコール、糖アルコールポリマー、ミネラル酸化物、無機及び有機酸化物、リン酸塩、硫酸塩、炭酸塩及び他の不溶性塩又は共有結合無機物質、前述の無機及び有機物質全部のポリマー又は混合物/複合体及び配合物、アルミノケイ酸塩、ケイ酸塩、土壌中に多い無機物質、クレー、ミネラル、金属及び金属から誘導される物質、骨、軟骨、油類、脂肪、気体、石油派生品、石油系ポリマー;微生物由来微小吸蔵物/粒子、完全な非生育性微生物、完全な乾燥非生育性微生物、死滅微生物から誘導される殻及び細胞壁材料、微生物由来材料、植物由来微小吸蔵物/粒子、植物由来材料、動物由来微小吸蔵物/粒子、動物由来材料である。不連続相中のポリマーが生物由来であり、連続相中の成分としても認められる場合、連続相中の状態とは異なる状態で不連続相中に存在することになる。そのため、不連続相中では、ガラス又は結晶状態で存在することになるのが好ましい。存在する他のポリマーは、好ましくは、主として、ガラス又は結晶状態とすべきである。しかし、前述のポリマーが主としてゴム状態で、その中に分散した、比較的小さな離散粒子として存在する実施態様がある。
【0049】
図で示すように、顕微鏡観察時の不連続相46は、連続相44全体に比較的均一に分散している。これは、連続相の連続性の最少断続を確保する。2つの相中に存在する材料の比率を操作して、望みの用途に合うように、得られる製品を変化させることができる。
【0050】
肉眼的に、穀物粒などの製品中に別の粗い吸蔵物が存在しうることが可能である点に注目する必要がある。これらの吸蔵物は、不連続相の一部となるが、内部に相と分子の独自の配合を有している点で、残りの不連続相とは異なる。そのため、前記吸蔵物の粗いサイズによって、これらは、著しく、また、独立して、得られる製品の特性に影響を与えることができる。犬用の歯の衛生用品の場合、粗い吸蔵物が連続相の著しい断裂と望ましくない脆さの増加を引き起こす可能性があるので、製品40の好ましい構造は、この粗い吸蔵物を含まない。
【0051】
ある好ましい実施態様では、連続相ポリマーの少なくとも一部が、ゴム状態である。この状態は、製品の「咀嚼能」、即ち、ペットの犬が、製品本体を著しく破壊せずに発揮する咀嚼時間、を改善することが認められている。さらに好ましい実施態様では、ゴム状態の比率が高い。ガラス状態にある連続相の比率を高めることによって、さらに固い製品が製造され、咀嚼時間が増加する。しかし、噛み付いて製品が容易に粉砕できる程度まで、脆さが高まるレベルよりも低いレベルでガラス状態を保つ比率を維持するには、注意が必要である。これは、ペットにとって、例えば、鋭い破片の放出により、悪い、有害でさえある結果を生じる可能性があると思われる。そのため、連続相ポリマーは比較的低い比率程度以上で結晶性であってはならない。
【0052】
別の好ましい実施態様では、連続相は、生物ポリマーのゴム特性を妨害する成分を含んではならない。そのような物質には、二価陽イオン数種が包含される。これらは、本体40の柔軟な特性を妨害する可能性がある。
【0053】
好ましい実施態様では、製品40は、デンプン約20〜約40重量%、蛋白質約20〜約40重量%、水分5〜約40%から成る。さらに好ましい実施態様では、製品は、デンプン約20〜31重量%、蛋白質約25〜37重量%、水分15〜20%から成る。好ましくは、デンプンは、不連続相の主成分として働き、不連続相中に均一に分散しており、蛋白質は、連続相の主成分として働く。
【0054】
相の重量分布に関して、連続相は、製品重量の約20〜約80%さらに好ましくは総重量の約25〜60%を成すことが好ましい。
【0055】
製品40は、一定の対象ペット群が発揮すると予想される咬合力に適合するテクスチャーを有するように設計される。製品を貫通するのに必要な力が普通の噛み付き行動中に対象ペット群の平均的動物の歯が発揮する咬合力よりも高くなることが確保されるように、製品40の作製に使用する材料のテクスチャーを選択する。しかし、好ましい実施態様では、必要な貫通力は、前記動物群に典型的な最大咬合力よりはまだ低い。同時に、貫通後、材料が跳ね返るように、製品40の材料の弾力性を選択する。これは、貫通を試みることにより経験される一次清掃作用後に二次清掃作用を生じる。この作用は、歯肉の先端を押し戻し、それによって、届き難い領域のペットの歯の清掃を促進する助けになる。
【0056】
製品40が長時間ペットの口の中に残ることを確保するような耐久性を示すように、製品を設計する。それによって、これは、製品40を咀嚼しながら、清掃する機会を高める。これにより、ペットを夢中にさせておく容易な手段及び方法もペットの飼い主に提供される。先行技術の製品と異なり、製品40は、すぐに折れて、犬が呑み込みがちな小片になることがない。また、他の先行技術の製品と異なり、本製品は、固くなく、ペットの喉に留まるおそれのある危険な断片に割れることがないので、さらに安全である。
【0057】
所望により、製品40は、他の活性成分、例えば、初期歯石形成を抑制できる物質、を含むことができる。代替的に若しくは追加的に、製品40は、歯石を軟化させ、製品を咀嚼する時のような研磨時、歯石除去を促進する助けになるキレート化剤などを含むことができる。上記活性剤の例は、米国特許出No.60/279,998に開示されており、その開示を引用により本明細書中に組込む。
【0058】
上記のように、製品40は、多様なサイズと形を有することができる。図示した本発明のある実施態様では、本体42は、対象犬の歯と頬の間に楽に当てはまるように特別に設計された、一定サイズを有し、一般に骨様の、扁平な形をしている。対象となる犬とその口の構造に応じて、様々な形であるのが好ましいと思われる。口の構造が類似したビーグルなどには、上記の例示した形が最適であると判明している。この形は、前足に上記の製品をはさみ、最初に片側を、次にもう一方を咀嚼することで犬に大きな楽しみを与えるという長所がある。これは、ペットの口内に生えている全歯の清掃を確実に改善する助けになる。特に、形状は、歯ブラシでは最も届きにくく、歯石の蓄積が顕著になりうる歯、即ち奥歯での咀嚼行動に犬が集中するように促す。サイズは、対象とする市場における犬のサイズによって、変化させ、影響を受けることができる。一般に、長さ対幅比は、約2:1〜約4:1の範囲である。約3:1とすることが好ましい。厚さは、一般に最大幅の約1/3〜1/2とするのがよい。
【0059】
本発明に従って、製品は、広範囲なテクスチャーを有することができる。テクスチャー単独で、有効な歯の清掃を確保するには十分である。それにもかかわらず、製品中に繊維性の不溶性研磨成分が存在してもよいが、これは不可欠ではない。
【0060】
製品40は、ほとんどの犬にとって最適な咀嚼能を持つように設計できる。ペット犬は、非常に強力な顎を持っており、100ニュートンから約400Nまで、中央値163N、平均力256Nの咬合力を発揮するのが典型的である、と判明している。製品40を貫通するのに必要な力が、普通の噛み付き行動中に対象動物群の平均的動物の歯が発揮する咬合力(言い換えれば、上記の力の中央値)よりも高くなり、犬が定期的に発揮する最大力よりも低くなることが確保されるように、製品のテクスチャーを選択する。針入度測定試験は、普通に噛み付く表面において、本発明の製品の好ましい実施態様が、通例、特別製の「モデル歯」による貫通に約225ニュートンの力を必要とすることを認めた。また、この「モデル歯」による貫通は、さらに脆い先行技術製品の多くにしばしば起こるように製品を折ってしまうということがなかった。
【0061】
別の驚くべき観察は、直径4mmのプローブの貫通と引き抜き後、穴が、一部、直径2mmよりも小さく再閉鎖する点であった。そのため、犬が噛み付いた時、製品40の弾力性は、貫通後、実際に跳ね返って、動物の歯の表面を押すことを確保し、それによって、歯の表面と密着し、機械的清浄化作用を強化することを確保する。
【0062】
製品40は、呑み込むのに十分な大きさになるまでには、何回も噛み付かなければならないが、その噛み付きに対して優れた耐久性がある。例えば、中型〜大型犬(体重10〜35kg)が製品40を消費するには、約3.5〜約12分かかることが判明している。必要な長期咀嚼は、歯との接触増加と、それによる歯石前駆物質たるプラーク除去に対する機械的研磨清掃作用の有効性の増加を促進する。
【0063】
本発明の製品40は、多数の利点を提供する。これらは、より強く、品質のより高い製品;さもなければ製品の品質又は強度を損ない得る使用しにくい成分の添加手段とそれら物質のペットの歯への送達;製品に不可欠な特徴を損なわずに、高価な連続相材料を、量を減少させて使用できることによる、強度や柔軟性などの望みの性質を損なわずに入手できる、より安価な製品;記載のシステムが低圧を使用しており、周知の成形技術と併用できることによる、製造の簡便性、を含む。
【0064】
製品40の製造には、様々な方法を使用できる。ある方法は、各相について望みの転移物理的状態を加工容器内で達成することを確保するために、望みの期間と適切な時間、制御された機械的剪断及び/又は温度で作動できる1つのシステム中で成分の粉末と液体を混合する工程を含む。これらの状態は、ガラス状態、ゴム状態、結晶状態又は中間状態のいずれか、あるいは、それらの並存状態であることができる。それによって、主として慎重にバランスを保った連続相と不連続相の並存状態で材料を放出することを確保し、各相が上述の望みの特徴をすべて持ち、望みの上述の物理的状態になるように、かつ、その程度まで、材料を加工した後、一次容器から出す。
【0065】
製品40の製造で使用するための好ましい一次容器は、押出機である。好ましい押出機は、長バレル型である。次に、生じた材料は、押出し機から出した後、一定の形を成形するように操作される。形は、ペットの歯の機械的清浄化を促進し、ペットの口内の清掃しにくい領域に進入できるように応用される。この材料の操作は、例えば、咬合力による歯の貫通への抵抗を高める分子の整列を促進することによって、製品40の物理的状態の望みの態様を強化するように設計することもできる。次に、製品40は、通常接する環境の影響が両相の状態の変化を引き起こさないことを確保するために、慎重に保管するのが好ましい。
【0066】
製品の各相中の材料の配合法は、紡ぐ、織る、成形する、伸ばしてフィルムにすることができるので、ペットの歯科衛生以外の広範囲な他の用途もある。例えば、食品及び飼料産業に共通の問題は、食物製品への金属、プラスチック、同様の非可食識別タグの混入である。投入される動物材料は、動物/死体の識別に使用される上記の金属識別タグが混入していることが多い。本明細書中で説明している工程を使って、代わりとなるタグを作ることができる。これらの動物用タグは、仕込み及び加工中に消失し、完全に食べることができる。
【0067】
本発明の別の用途は、折れた骨を固定するための副木やピンの外科移植に関する。現在、そのような製品は、金属又はプラスチックからできている。移植後、上記ピンを除去するには、2回目の手術が必要である。本発明に従って、初めに無菌であり、非常に強く、哺乳類の酵素によってゆっくりと分解する人工骨を提供できる。例えばゼラチンなどのトロポコラーゲン誘導体を包含する、免疫反応のリスクを軽減するような、製品の成分を選択できる。そのため、これらは、金属やプラスチックのインプラント/ピンに代る魅力的な代替品である。
【0068】
再度、本発明の歯科衛生用ペット製品40に関して、それは主として、水分、炭水化物、蛋白質から成る。製品は、混合、調理、成形を含む様々な工程によって製造できる。一例として、これに限定するものではないが、以下の製造法を使用して、本発明の製品40を製造できる:
【0069】
図5に関して、本発明の製品を製造するための製造装置50の一般的実施態様を図示する。最初に、乾燥成分をミキサー52中で混合する。
【0070】
乾燥混合物は、例えば、水、グリセロール及び油又は脂肪などの望みの液体54と共に押出機56に加える。押出機56中で、十分なエネルギー投入しながら、適切な調理温度まで加熱し、バイオプラスチック状態に進める。得られる製品の最終的な密度及びテクスチャーを制御する手段としては、加熱の程度と調理の程度を使用することができる。押出機56中での調理後、製品は、比較的低温(約75〜90℃)の高密度バイオプラスチック液として、ダイの流出口58でほとんど膨張せずに、押出機56からでる。
【0071】
押出物がバイオプラスチックとして流動性があるため、大気圧から大気圧に近い圧力までの低圧で容易に多様な形に成形できる。従って、例えば射出や圧縮成形のような比較的高い圧力をかけて押出物を成形する必要がない。基本的にプラスチック材料である押出物は、薄膜、シート、ロープ、ボールなどに容易に延伸することができる。押出物は、押出機から微生物学的に安定な状態としても出てくる。即ち、微生物学的安全性を確保するために乾燥や処理を行う必要がない。押出物は、室温までの冷却が必要なだけである。冷却が早すぎると、急峻な熱勾配と制御不能の物理的状態が製品本体内で起こるので、不均一な性質を示すために、冷却は、徐々に行うのが最も良い。これらの不均質性は、望ましくなく、応力亀裂の発生を招く。
【0072】
本発明の方法のために有利な押出機は、長バレル高速ツインスクリュー押出機と称するものである。それらは、旧型よりも直径が小さく、許容度が厳密で、高いスクリュースピードで稼動する。そのため、旧型機よりもはるかに良好な制御下で、はるかに高いトルクを発揮し、高エネルギーの制御された入力を提供し、それが、成分混合物をバイオプラスチック状態に進め、望みのテクスチャー形成を促進するのに十分な滞留時間と調理条件下でのその状態の維持を可能にする。成分は、少なくとも約250J/gの特定の機械的エネルギーにかけるのが好ましい。
【0073】
製品は、押出機からダイ58を通って出る。次に、製品を、コンベア60で運搬する。
【0074】
ある実施態様では、製品は、その後、ビスケットゲージローラー62を通過し、そこから、厚さと幅を非常に正確に制御し、圧縮強度を改善した扁平なシートを生じる。
【0075】
ある実施態様では、このシートを再度コンベア64で運搬し、例えば、ビスケットロータリー切断機66で切断した後、包装台68に進めることができる。別法として、シートは、ローラー62を通過する必要はないが、直接、切断機に送ることができる。
【0076】
ある代替の切断法は、上述のシートを図5にある区域66でウォータージェットカッターを使って切断する方法である。ウォータージェットカッターは、レザーシートを切断し、製靴用素材を作るために皮製品産業で使用するのが典型的である。
【0077】
材料は、加工中、粉末、ゴム、ガラス、液体及び結晶などの広範囲な物理的状態を経るので、多数の成形工程が可能である。予定する後からの加工を考慮して、状態を選択して、制御する。製品を加工するための他の考えられる機械は、トフィー、ハードキャンディーなどの製菓用装置、例えば、デポジッティングマシーン、チョコレート成形装置、トフィー用チェーンドライブカッターが含まれ、製品が薄い半透明膜へと吹込み成形することが可能であるため、また吹込成形機を含む。他の考えられる機械は、例えば、バープレス、ワイヤー切断機などのビスケット成形用のビスケット業界で典型的に使用されるものを含み、ロータリー成形機など、人用食品工業やプラスチック工業において他で使用するものも含む。
【0078】
図5に示す工程の得られる製品は、容易にナイフで彫刻でき、工業用糸鋸でひくことができるという点で、HDPE(高密度ポリエチレン)に似ている。しかし、ペットの歯科用途については、製品は、好ましくは、非細胞状のマトリックスを持ち、比較的高密度であるべきであると判明した。好ましい密度範囲は約0.8〜1.2g/cm3である。密度が低すぎると、製品の咬合抵抗を減少させるガスポケットを生じる可能性がある。密度が高すぎると、柔軟性及び貫通能をペットへの歯科用途用に許容できないレベルに減少させる。
【0079】
重要なことに本発明の製品は、標準的ペットフードに比較して、低い水分で押出すことができる。押出機は、そのような混合物を扱い、速やかに最適温度まで高めることができるので、押出機の使用が望ましい。押出機への導入後、混合物は「溶融」し、ほぼ液体になる。
【0080】
本発明に従って、様々な製品を作ることができる。猫や犬に関して、好ましい用途は、デンタルチュー(咀嚼品)、おもちゃ、菓子を含む。ペットの歯科衛生用品の場合、出願人は、犬用の歯科衛生用品に最良のテクスチャーは、高密度で非細胞性のマトリックスを有する製品であることを認めた。驚くべきことに、これらの混合物を水や蒸気を加えずに押出すことが可能であることが判明している。食品工業では、ほぼすべての押出しが、水、水溶液又は蒸気を添加して実施されるので、これは、まれである。添加水分がない場合、保湿剤の添加が一定の柔軟性を与える。保湿剤は、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール及びソルビトールなどの多価グリコール、水素化デンプン、加水分解物などの適切な保湿剤であることができる。しかし、たとえ単に可塑剤として作用する場合でも、低量の水分を含むことができる。好ましい実施態様では、最終製品中の水分と保湿剤の和は、約15〜45重量%であるのが好ましいが、約25〜35重量%であるのがさらに好ましい。
【0081】
例として、それに限定されるものではないが、ここで、本発明の製品とその製造方法の例を示す:
【実施例1】
【0082】
製品サンプルの5つの個別バッチを、表1に示す組成に従って調製した乾燥成分の混合物5種類から調製し、1a〜1eと名付けた。各成分バッチを順にSovemeca ミキサー(Sovemeca Ltd, Vermand, フランス)に仕込んだ。
【0083】
【0084】
混合後、各乾燥材料を直接、長バレル高速ツインスクリュー押出機の投入口にK-tron weigh belt(秤量ベルト)から仕込んだ。水、グリセロール及び食用油から成る液体保湿剤と可塑剤の混合物を、蠕動ポンプで注入し、流量計でモニターし、量をPLC-基盤プログラムで自動制御した。液体ミックス約1重量部を約2.5重量部の固体に添加し、液体ミックスは、水1部に対してグリセロール約3部を含んだ。約80℃、約4気圧までゆっくりと煮沸した後、約1.5気圧の低圧と約77℃の温度で材料を薄いシートとしてダイを通じて押出機から出した。各サンプルを約65℃よりも低温に冷却した後、次にサンプル1dを除く全部をコンベアで、ロータリービスケットカッター(Sasib Ltd, イギリス)まで直接運搬し、そこで、各種の形とサイズに切断した。
【0085】
骨形に切断した後、製品の過剰応力を避けるために切断した小片を室温まで徐々に空冷し、気密サシェット中に包装した。
【0086】
サンプル1dを、使用したダイが長さ約1mである点を除いて、上記の通りに調製し、製靴用にレザー産業で通例使用する型のウォーターカッターで押出物を切断して、製品を成形した。
【0087】
以下の表2は、得られた製品サンプルの分析結果を示す。
【0088】
【0089】
各製品は、密度約1g/cm3、重量約50g、サンプル1dを除いて、長さ12.5cm、幅約4.2cm、厚さ約1.2cmの寸法を有した。サンプル1dは、最大幅約3.6cm、厚さ1.4cmを有した。
【0090】
サンプル1aの製品は、連続相約55重量%と不連続相材料約45重量%を含むことが分かった。離散単位を有する材料の場合に観察できるように、連続相は、容易に識別できるような粒子構造を持たないマトリックスとして現われた。 連続相は、カゼイネート蛋白質及びゼラチンの均質混合物を含むことが判明した。不連続相は、製品本体全体に実質的に均一に分散する離散微粒子単位として現われた。これらは、独特の目に見える非ゼラチン化デンプン粒子、独特のカゼイネート粒子及び結晶/ガラス状態のゼラチンから成ることが認められた。栄養素ミックスから放出されると思われる灰分粒子とソルビン酸防腐剤の一部も、相不連続物として認められた。サンプル1bから1eまでについて同様の観察を行い、そこで、相対的相分布は、各サンプルの初期成分ミックスの影響を受けた。
【0091】
犬の歯の咬合行動を模倣するように設計したシステムで各サンプルのテクスチャーを分析した。TA-XT21テクスチャーアナライザー(Rheo Ltd, Champlan, フランス)に、特別に設計した長さ12mmの円錐形針入度測定プローブを取り付け、これを製品中にゆっくりと押し込み、2mm/秒の速度で下行させた。必要な力を測定した。比較可能な市場の可食ペット咀嚼品と異なり、本発明の製品は、貫通時、折れることがなかった。標準3点屈曲試験も、この機械を使って実施した。サンプル1aについては、折れることなく、20mmまでの屈曲を示した(下記の表3参照)。
【0092】
【0093】
サンプル1dは、他に比較して著しく柔軟であると判明し、貫通には中程度の抵抗を示すにすぎなかった。そのため、咬合力が低下していることが既知の小型犬用の製品の製造により適していると見なされた。
【実施例2】
【0094】
毎日、21日間に渡って、12頭のビーグル犬群の各犬に、市販の缶詰ペットフードの餌に加えて、上記の実施例1にあるサンプル1aに従って調製した製品のうちの1種を個々に与えた。犬の計算された1日代謝エネルギー(ME)要求量のほぼ100%が得られるように、咀嚼製品と缶詰フードの配合食を指定した。サンプル1aの1日咀嚼製品は、犬の1日ME要求量の約25%を提供した。
【0095】
ビーグル犬12頭の第2群(「対照1」と定めた)に、市販缶詰ペットフードのみを与え、1日ME要求量の100%を得た。その期間の終了時、歯への歯石蓄積について両群を評価した。
【0096】
試験開始前、試験用に犬を選択する前に、各犬について口内検査を実施していた。歯/口腔の問題(例えば、重症歯周病、過剰の欠如歯など)がわかった、又は、観察された犬は除外した。
【0097】
摂食行動を調べるために、各犬を予備スクリーニングに供した。先行採点を実施し、各犬がどのようにして標準treat(補助品)を咀嚼するかを評価した。観察した行動に応じて、犬を数ブロックにグループ分けした。行動別グループ分けは、非常に速く咀嚼する犬、中程度の速さで咀嚼する犬、咀嚼が遅い犬であった。
【0098】
この咀嚼点数、年令、性別に基づいて、犬に餌を割り付けるために、犬をブロック分けした。ブロック内で、餌を無作為に割り付けた。犬は、摂食を室内に制限した。製品を与えた群については、早朝、主食から4時間後にボールで与えた。1時間後ボールを外し、食べ残したえさ(treat)の量を採点し、測定した。11頭が試験期間中毎日、製品の全部を完食した。12頭目は、21日中3日間、部分的にしかえさ(treat)を食べなかった。
【0099】
すべての犬について、試験期間初日に完全歯科予防(超音波清掃及び研磨)を実施した。21日目、歯石蓄積が評価できるように、犬を短時間(数分)鎮静させた。最初に、歯を歯ブラシで軽くブラッシングし、強制水流でゆすぎ、風乾した。次に、歯の頬側表面を3等分し、その近位、中間、遠位区域について歯石を目視で記録した。特に1/3部分で歯石で覆われた表面量を0=プラークなし;1=<25%;2=25〜49%;3=50〜74%;4=75〜100%として採点した。歯石の厚さは、1=軽度、2=中等度;3=重度として採点した。1本の歯の合計点数は、各部分に対する厚さ点数と被覆点数を掛け、3部分の得られた数値を合計して得た。
【0100】
各犬における全表面の点数を加算し、歯の本数で割って、各犬の個別の点数を得た。平均群点数は、その群の全頭数の点数を平均して得た。隣接歯肉線の歯肉炎の発現率にも注目した。
【0101】
さらに比較するため、本発明の製品を与える代りに、元の第1群(「製品1」)の犬に等量(食物ME要求量の25%まで)の市販ドッグビスケットを与えたことを除いて、この実施例において上記に示した手順を別の設定試験で繰り返した。咀嚼として市販ドッグビスケットを受けた犬群を「ビスケット2」と名付け(先の「製品1」群)、市販缶詰ペットフードのみを受けた群を「対照2」と名付け、この試験の結果を表4に報告する。
【0102】
表4及び5の結果は、本発明の製品が、対照と、及び、競合ビスケットとも比較した時、犬の歯の歯石減少に有意に有効であることを立証している。ビスケット2の食餌のビスケットなど、歯石を減少させると製造業者が主張する製品と比較した時、奥歯への歯石形成を減少させる点で、特に有効である。
【0103】
「製品1」食餌を与えた犬の場合、奥歯に隣接した、また、特に多くの犬種にとって抜歯されることが最も多い歯である臼前歯3に隣接した歯肉領域の炎症発現率のわずかだが、有意な低下が認められた。
【0104】
【0105】
【実施例3】
【0106】
別の試験で、本発明の製品の消化能を検討した。健康状態の良好なビーグル成犬8頭(雌4頭、雄4頭)を個々に収容し、1日1回試験食を与えた。
【0107】
この被験群を「製品1D」と名付け、本発明の製品と、「Winalot」の商標で入手できる市販缶詰ペットフードの配合物である試験食を与えた(Winalotは、Societe des Produits Nestle, Vevey, スイスの商標である)。試験中は、これらの食餌が犬の唯一の栄養源であった。 1日代謝エネルギー(ME)要求量に基づいて、各犬に対する1日配給量を算出した。これは、以下の公式を使って算出した:
ME要求量=132 x BW0.75
【0108】
試験開始前に製品を分析のため送付し、水分、蛋白質、脂肪、灰分、繊維及び総エネルギーを分析した。製品のMEは、次式を使って算出した:
製品のME=(3.5x%蛋白質)+(8.5x%脂肪)+(3.5x%炭水化物)
【0109】
食餌は、1日代謝エネルギー要求量の75%が市販缶詰ペットフード、1日代謝エネルギー要求量の25%が実施例1に従って製造した本発明の製品の配合物であった。新鮮水は、いつでも与えた。
【0110】
初めに、すべての犬に特定の餌を5日間与えた。これは、犬を餌に順応させるものであった。5日後、各イヌの体重を測定し、追跡する糞収集期用の配給量を算出した。収集期中、犬に、同じ餌をさらに5日間与え続け、その間、糞を収集した。
【0111】
この時期の初日、餌中に混合した酸化鉄マーカー1gを各イヌに与えた。これは、糞収集開始を表すものであった(収集した最初の糞は赤色であった)。残りの4日間の間、餌は、普通通り与えた。5日間の収集期間終了の翌日、赤色の酸化鉄を、餌中に混合して与え(1g)、糞収集終了の記しとした。(これらの赤色の糞は、収集しなかった。)
【0112】
1日餌摂取量と糞点数を記録した。糞は、1日の収集後、-20℃のフリーザー中に保管した。5日間の収集期間中、犬毎に糞(最終赤色マーカーまでのすべての糞)をプールした。糞の総吸湿重量を記録した。試験終了時、すべての犬の体重を測定した。
【0113】
糞は、凍結乾燥機中で乾燥した。徹底的に混合した後、糞全量を乾燥した。乾燥糞の重量を記録した。乾燥糞をすりつぶし、水分、蛋白質、油分、灰分及び総エネルギー(GE)の分析のために送付した。
【0114】
消化能を以下の標準AAFCO法を使って算出した:
(この場合「g」は、グラム質量を表す)
炭水化物消化能(差による)CD% = 蛋白質と同様の算出法
灰分消化能AD%=蛋白質と同様の算出法
【0115】
製品のME:
【0116】
収集週間中に記録した結果
【0117】
【0118】
【0119】
平均摂取量は、申し分なく、試験中に体重を維持するのに十分なものであった。製品の消化能が高いため、平均実測1日摂取量は、理論値を上回り、即ち、1030kcal/日の缶詰ペットフード単独で普通に観察されるものに対して1643 kcal/日であった。
【0120】
糞質は、申し分なく、糞の91%は、許容可能と採点した。水様下痢は、認められなかった。製品の見かけの消化能は高く、90.4%(乾燥物)、92.2%(蛋白質)、94.5%(エネルギー)及び96.1%(脂肪)の各平均値を有した。
【0121】
市販の缶詰ペットフード(Winalot)75%と本発明の製品25%の混合食は、少なくとも市販缶詰ペットフード(Winalot)のみを与えた時よりも、消化可能であった。消化能結果から算出し、尿中窒素喪失について補正したMEは、1.48kcal/gであった。
【実施例4】
【0122】
ある個別試験で、10頭の犬に、実施例1のサンプル1aを与えた。その摂食行動をビデオテープに収めた。犬は、フレンチハンティングドッグから、ビーグル、フォックステリアまでに及んだ。製品は、直接各犬に与えた。犬は、すべて、製品を口にくわえ、次に、うつぶせになり、製品を前足に移した。全犬が、若干傾斜して容易に製品を保持し、次に咀嚼を開始した。入念な観察により、製品が、頬と臼歯及び臼前歯の間にぴったりと適合することを示した。
【0123】
結局のところ、一次咀嚼作用は、奥歯でかむことであった。犬は、定期的に足を止めて、わずかに動かし、次に咀嚼を再開するようであることが認められた。これによって、3回中2回は、製品が垂直線の反対側に逆さになり、これは、犬が、次に口の反対側で咀嚼を再開することを意味した。最終的に末端部に向かって下方にガリガリとかんだ時、犬は、製品を呑み込むまで、何回も前歯で拾い、噛み付き、咀嚼した。この行動パターンは、すべての犬に一致しており、市販の合成咀嚼製品Denta Rask(Pedigree Masterfood, Melton, Mowbray, イギリス)に認められるものとは対照的であった。
【0124】
同様の試験を同じ犬10頭で実施し、その行動をビデオテープに収めた。この時、各犬に重量64gのDenta Rask1個を渡した。それは、この試験で50gの重量である、実施例1に従って作った製品よりも大きかった。各犬は、Denta Raskを口に入れ、顎で保持し、前歯で粉々に砕いた。その後、小片をくわえ、咀嚼した。
【0125】
入念な観察によって、犬がDenta Raskを、時々休みながら、口の前部と中央部で、より多く咀嚼し、製品を割って、粉々にする傾向があることが明らかになった。Raskを用いた場合、頬後部が膨らむ機会が少ないことが認められた。犬は、咀嚼中、より多くの屑を落とした。また、数頭は、Denta Raskを咀嚼するのに、実質的に時間がそれほどかからなかった。本発明の50g製品の場合、12分以上の咀嚼時間が数頭のビーグルに認められた。相対的に、これらの犬は、65gのDenta Raskを約5分間咀嚼した。
【0126】
これによって、本発明の製品は、奥歯で咀嚼することを犬に促す点で、先行技術のDenta Rask製品よりも優れていることが証明されている。また、有効な歯科衛生品は、製品設計を適切な化学と正しく管理した製造法から得られるテクスチャーと結びつけることができる。
【0127】
本明細書中で説明した現在好ましい実施態様への各種の変更と修正が当業者に明らかであることを理解すべきである。上記の変更と修正は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、また、意図する長所を縮小することなく、実施できる。そのため、上記の変更と修正は、添付した請求の範囲で網羅される。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】ペットの口の断面図を示す。
【図2】走査電子顕微鏡で観察した時の犬の歯の歯石図を示す。
【図3】本発明の製品の実施態様の透視図を示す。
【図4】顕微鏡で観察した時の本発明の構造の実施態様を図示したものである。
【図5】本発明の製品を製造する装置の実施態様を図示したものである。

Claims (28)

  1. ペットの歯の衛生を強化できる咀嚼可能製品であって、普通の噛む行動中に上記ペットが発揮すると予想される予測咬合力よりも製品を貫通するのに必要な力が高くなるような比率で、連続相と不連続相を有する本体を含む咀嚼可能製品。
  2. 相比率が、ペットが発揮すると予想される最大予測咬合力よりも必要な貫通力が低くなるような比率である請求の範囲第1項記載の咀嚼可能製品。
  3. ペットの製品への初回咬合後、実質的に咬合前の元の形に跳ね返る表面部分を有する請求の範囲第1項又は第2項記載の咀嚼可能製品。
  4. 連続相が生物由来ポリマー又はその誘導体又は複合体から成る請求項1〜3のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  5. ポリマー、誘導体又は複合体が、多糖類;デンプン;ポリデキストラン;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖ならびに誘導体の、又はそれらから誘導されるポリマー及び多糖類全部;上述及び下述の物質の発酵から、又は、食品用培地の発酵によって誘導されるものを包含する微生物由来の多糖類;ハイドロコロイド;ポリオール;糖アルコール;人用食品加工の副産物として誘導される、又は、加工廃棄物である炭水化物及び蛋白質;蛋白質及び/又は蛋白質誘導体;乳固形分、蛋白質及び誘導体;卵、肉及び屠殺及び肉加工に伴う廃棄物から誘導する蛋白質;ポリペプチド;微生物細胞由来ポリマー;蛋白質と炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、炭水化物と蛋白質性材料を配合して形成するポリマー;脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物成分を配合して新規ポリマー又はポリマー複合体を形成するポリマー、から成る群から選択される請求の範囲第4項記載の咀嚼可能製品。
  6. 連続相が主としてゴム状態である、請求項1〜5のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  7. 不連続相が、
    室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質の微小吸蔵物(micro-occlusion)/顕微鏡的粒子;
    室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質の吸蔵物/粒子;
    連続相中に存在する物質と相溶性であり、反応も、あるいは、有意な相互作用も示さない非活性無機物質;
    サッカライド、糖、多糖類、デンプン、デンプン誘導体、イヌリン、ポリフルクタン、ポリデキストランを包含する炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;
    天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖及びそれらの誘導体のポリマー;
    セルロース及びセルロースから誘導されるポリマー;
    オリゴ糖、微生物由来の多糖類及び多糖類誘導体;
    ポリオール;
    糖アルコール、糖アルコールポリマー、
    ミネラル酸化物、無機及び有機酸化物、リン酸塩、硫酸塩、炭酸塩;他の不溶性塩又は共有結合無機物質;
    前述の無機及び有機物質全部のポリマー又は混合物/複合体及び配合物;
    アルミノケイ酸塩、ケイ酸塩、土壌中に多い無機物質、クレー、ミネラル、金属及び金属から誘導される物質、骨、軟骨、油類、脂肪、気体、石油派生品、石油系ポリマー;
    微生物由来微小吸蔵物/粒子、完全な非生育性微生物、乾燥した完全な非生育微生物、死滅微生物から誘導される殻及び細胞壁材料、微生物由来材料、植物由来微小吸蔵物/粒子、植物由来材料、動物由来微小吸蔵物/粒子、動物由来材料;
    連続相及び不連続相の成分としても存在し、連続相中の状態とは異なる状態で不連続相中に存在するような生物由来の上記ポリマー及び生物由来物質から成る、
    請求項1〜6のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  8. 連続相及び不連続相の両相の成分としても存在する場合の生物由来ポリマー及び物質が、不連続相中で、主としてガラス又は結晶状態で存在する請求の範囲第7項記載の咀嚼可能製品。
  9. 製品が骨の形をしている請求項1〜8のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  10. 仮想上の内面を持った長い、一般に矩形の箱の内部に、各上記内面と製品が接触するようにぴったりと合うように製品を成形する、請求項1〜9のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  11. 製品の少なくとも一部において、製品の表面を貫通するために、少なくとも約100ニュートンの力を必要とする請求項1〜10のいずれかに記載の咀嚼可能製品。
  12. ペットの歯の衛生を強化するための咀嚼可能製品の製造法で、
    連続相と不連続相を含む咀嚼可能な可食製品を製造し;
    製品を貫通するために必要な力が、普通の噛む行動中に上記ペットが発揮すると予想される予測咬合力よりも高く、初めに噛み付いた後、製品が少なくともほぼ元の形に跳ね返ることを可能にするように、不連続相に対する連続相の関係を選択することを含む咀嚼可能製品の製造方法。
  13. 連続相が生物由来ポリマー又はその誘導体又は複合体から成る、請求の範囲第12項記載の方法。
  14. 連続相をゴム状態にすることを含む請求の範囲第12項又は13項に記載の方法。
  15. 生物由来ポリマー又は生物由来ポリマーの誘導体又は生物由来ポリマーの複合体が、
    多糖類を包含する炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;デンプン;ポリデキストラン;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖並びに誘導体の、又はそれらから誘導されるポリマー及び多糖類;上述及び下述の物質の発酵から、又は、いずれかの食品用培地の発酵によって誘導されるものを包含する微生物由来の多糖類;ハイドロコロイド;ポリオール;糖アルコール;糖アルコールポリマー;人用食品加工の副産物として誘導された、あるいは、人用食品加工からの廃棄物である炭水化物;グリコプロテイン、リポ蛋白質、リン蛋白質、トロポコラーゲン及びトロポコラーゲンの誘導体/加水分解物/複合体を包含する蛋白質及び/又は蛋白質誘導体;乳蛋白質及び誘導体;乳固形分中に存在するポリマー;乳固形分及び誘導体;卵から誘導される蛋白質;肉、及び、屠殺及び肉加工に伴う廃棄物からの、又は、それらから誘導される蛋白質;人用食品加工の副産物として、又は、加工廃棄物として誘導する蛋白質;ポリペプチド;植物性蛋白質;微生物由来蛋白質;動物性蛋白質;微生物細胞壁由来ポリマー;微生物細胞由来ポリマー;蛋白質と炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、炭水化物材料と蛋白質性材料を配合して形成するポリマー;脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物成分を配合して新規ポリマー又はポリマー複合体を形成することにより形成されるポリマー;生物由来の、あるいは、上述のポリマー中に見られる望みの機能性を発揮する生物由来のものから誘導される他の全ポリマー、
    から成る群から選択される請求の範囲第13項又は14項に記載の方法。
  16. 非連続相が、
    室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生物物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質の微小吸蔵物(micro-occlusion)/顕微鏡的粒子、室温よりも高い融点及び/又はガラス転移点を有する非反応性/不溶性有機/生体物質並びに連続相中に可溶性でない室温よりも低い融点及び/又はガラス転移点を有する同物質、の吸蔵物/粒子連続相中に存在する物質と相溶性であり、反応も、あるいは、有意な相互作用も示さない非活性無機物質、サッカライド、糖、多糖類、デンプン、デンプン誘導体、イヌリン、ポリフルクタン、ポリデキストランを包含する炭水化物及び/又は炭水化物誘導体;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖及びそれらの誘導体のポリマー、セルロース及びセルロースから誘導されるポリマー、アミノ-多糖類及びそれらから誘導されるポリマー、オリゴ糖、微生物由来の多糖類及び微生物由来多糖類誘導体、ポリオール、糖アルコール、糖アルコールのポリマー、ミネラル酸化物、無機及び有機酸化物、リン酸塩、硫酸塩、炭酸塩;他の不溶性塩又は共有結合無機物質;前述の無機及び有機物質全部のポリマー又は混合物/複合体及び配合物、アルミノケイ酸塩、ケイ酸塩、土壌中に共通する無機物質、クレー、ミネラル、金属及び金属から誘導される物質、骨、軟骨、油類、脂肪、気体、石油派生品、石油系ポリマー、微生物由来微小吸蔵物/粒子、完全な非生育の微生物、乾燥の完全な非生育微生物、死滅微生物から誘導される殻及び細胞壁材料、微生物由来材料、植物由来微小吸蔵物/粒子、植物由来材料、動物由来微小吸蔵物/粒子;連続相、不連続相の両相の成分としても存在し、連続相中の状態とは異なる状態で不連続相中に存在する場合の上記ポリマー及び生物由来物質からなる、
    請求の範囲第12〜15項のいずれかに記載の方法。
  17. 連続相、不連続相の両相の成分としても存在する生物由来のポリマー及び物質が、不連続相中で、主としてガラス又は結晶状態で存在する請求の範囲第16項記載の方法。
  18. 製品が骨形である請求の範囲第12〜17項のいずれかに記載の方法。
  19. 製品の少なくとも一部が上記部分で製品の表面を貫通するために、少なくとも100ニュートンの力を必要とする請求の範囲第12〜18項のいずれかに記載の方法。
  20. ペットの歯の歯石を軽減する方法で、
    連続相と不連続相を含む咀嚼可能な可食製品を製造すること;
    製品を貫通するために必要な力が、普通の噛む行動中に上記ペットが発揮すると予想される予測咬合力よりも高くなるように、不連続相に対する連続相の関係を選択すること、及び
    製品をペットに咀嚼させることを含む歯石軽減法。
  21. 連続相がゴム状態である請求の範囲第20項記載の方法。
  22. 連続相が生物由来ポリマー又は上記ポリマーの誘導体又は複合体又は小溶媒和分子、防腐剤、抗酸化剤、結晶化遅延剤、無機イオン、フレーバー分子、又は他の相溶性小分子及びイオンから成る請求の範囲第20項又は21項記載の方法。
  23. 連続相と不連続相を有するポリマー組成物であって、不連続相が連続相内に分布し、前記連続相が生物由来ポリマー又は上記ポリマーの誘導体又は複合体から成る、ポリマー組成物。
  24. 連続相が生物由来ポリマー又は生物由来ポリマーの誘導体又は生物由来ポリマー及び/又は生物由来ポリマーの複合体から成る請求の範囲第23項記載の製品。
  25. 連続相がゴム状態である請求の範囲第24項記載の製品。
  26. 生物ポリマーが、
    多糖類;デンプン;ポリデキストラン;天然に産するヘキソース、ペントース及びヘプトース糖ならびにそれらの誘導体の、又は、それらから誘導される全ポリマー及び多糖類;上述及び下述の物質の発酵から誘導される、又は、食品用培地の発酵によって誘導されるものを包含する微生物由来の多糖類;ハイドロコロイド;微生物由来ハイドロコロイド;植物由来ハイドロコロイド;ポリオール;糖アルコール;糖アルコールポリマー;人用食品加工の副産物として誘導した、あるいは、加工廃棄物である炭水化物;グリコプロテイン、リポ蛋白質、リン蛋白質、トロポコラーゲン及びトロポコラーゲンの誘導体/加水分解物/複合体を含めた蛋白質及び/又は蛋白質誘導体;乳蛋白質及び誘導体、乳固形分及び誘導体;ポリペプチド;植物性蛋白質;微生物由来蛋白質;動物性蛋白質;微生物細胞壁由来ポリマー;微生物細胞由来ポリマー;蛋白質と炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、炭水化物と蛋白質性材料を配合して成形するポリマー;脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物モノマーの配合物を含有する、又は、脂質及び/又は蛋白質及び/又は炭水化物成分を配合して新規ポリマー又はポリマー複合体を形成することにより形成されたリマー、
    から成る群から選択される請求の範囲第23、24又は25項のいずれかに記載の製品。
  27. ペットの状態を維持又は改善する方法であって、ペットの口内の健康を改善又は維持するためにペットの歯からの歯石除去を促進することを含む方法。
  28. 研磨によって歯から軟化した歯石を除去するために、咀嚼可能とした構造のポリマー本体をペットに経口投与することを含む、請求の範囲第27項記載の方法。
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