JP2004520718A - トレンチ−ゲート構造半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

トレンチ−ゲート構造半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サブミクロン・サイズ(Yc)のセル型電力MOSFET等のトレンチ−ゲート構造半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】横壁スペーサ(52)を用いた自己整合技術によりソース領域(13)とコンタクト・ウインドウ(18a)がトレンチ−ゲート構造(11)を含む狭いトレンチ(20)と自己整合するようにソース電極(33)を形成する。トレンチ−ゲート構造(11)形成後にトレンチ(20)近傍にドーピング濃度(Na;p)が高精度に制御されてチャネル形成領域(15)が設けられる。この高精度濃度制御には、マスク(51)からスペーサ(52)を除去した後にドーパントを注入してトレンチ−ゲート構造(11)近傍に、ソース・ドーパントを注入用ドーピング・ウインドウ(51b)を設ける。高エネルギドーパント注入(61)又は他のドーピング・プロセスにより、トレンチ(20)近傍並びにマスク(51、51n)下部横方向に拡散するようチャネル・ドーパントを注入する。ドーピング・ウインドウ(51b)とマスク(51、51n)下部のドーピング・プロファイルが均一になる。高イオンエネルギ、高ドーズにより、ドーピング・ウインドウ(51b)からのドーパント・イオン(61)がマスク(51)下部横方向に拡散し、さらにマスク(51)を貫通して基体(100)下部に注入される。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電力MOSFET(ゲート絶縁電界効果型トランジスタ)等のトレンチ−ゲート構造半導体装置及び小面積で半導体装置を製造できる自己整合技術を用いてそのようなトレンチ−ゲート構造半導体装置を製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
トレンチ−ゲート構造半導体装置は第1導電型ソース領域から第2導電型チャネル形成領域を介して第1導電型ドレイン領域へ延びるトレンチ内にトレンチ−ゲート構造を有する半導体装置として知られている。米国特許6、087、224にはそのようなトレンチ−ゲート構造半導体装置の製造方法が記載されている。この製造方法では(a)半導体装置表面上の第1マスク内の幅広いウインドウの横壁に横壁延長部を設けて狭いウインドウを確定し、(b)狭いウインドウから基体にトレンチをエッチングしてゲートをトレンチ内に設け、そして(c)横壁延長部を用いてトレンチ−ゲート構造と自己整合するようにソース領域を設ける。
【0003】
この方法は自己整合技術を用いて再現性の良い柔軟性のある導体装置製造方法を実現している。特に、異なる工程で横壁延長部を用いることにより狭いトレンチ−ゲート構造が形成でき、この狭いトレンチに対して自己整合的にソース電極用のソース領域とコンタクト・ウインドウが確定される。この米国特許6、087、224の全開示内容がここに引用されるものである。
【0004】
米国特許6、087、224には各種方法が記載されている。例えば、ソース領域及び/又はチャネル形成領域をトレンチ−ゲート構造形成前又は後に設けても良く、(自己整合的に)チャネル形成領域内に深い又は浅い高濃度領域を設けても良い。さらには、不純物ドープ半導体、金属又はシリサイド材料をゲートとして用いても良く、またトレンチ−ゲート構造上に(自己整合的に)酸化又は堆積絶縁上部層を設けても良い。
【0005】
この発明の目的は、そのような方法を改良したものであって、トレンチ近傍のチャネル形成領域ドーピング濃度を精度良く制御できる一連の新規な製造工程とその方法に基づいて製造される半導体装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ゲート絶縁電界効果型トランジスタ等のトレンチ−ゲート構造半導体装置を製造する製造方法であって(a)半導体装置表面上の第1マスク内の幅広いウインドウの横壁に横壁延長部を設けて狭いウインドウを確定し、(b)狭いウインドウ上の基体にトレンチをエッチングしてゲートをトレンチ内に設け、(c)(好ましくは横壁延長部を用いてトレンチ−ゲート構造と自己整合するように)トレンチ横壁に隣接するソース領域を設け、そしてさらに、(d)基体表面上の第1マスクの少なくとも一部分を残して横壁延長部を除去して第1マスク部分とトレンチ−ゲート構造の間にドーピング・ウインドウを形成し、少なくともドーピング・ウインドウを介して基体に第2導電型のドーパントを注入してトレンチ横壁に隣接し第1マスク部分の下に横方向に延びるチャネル形成領域を形成することを特徴とする。
【0007】
第1マスク部分とトレンチ−ゲート構造の間にドーピング・ウインドウを形成することにより、トレンチに隣接するチャネル形成領域のドーピング濃度を精度良く制御することができ、またトレンチ−ゲート構造形成後にチャネル形成領域を設けることができる。
【0008】
この発明の発明者らは米国特許6、087、224に記載されている各種方法よりこの発明の方法が優れていることを発見した。即ち、トレンチをエッチングする前にドーピングを行うと、これは次のトレンチ−ゲート構造形成の影響を受けることになる。また、トレンチ−ゲート構造上に絶縁上部層を形成した後にドーピング行うとトレンチに最も近く注入されたドーパントが絶縁上部層の影響を受けることになる。
【0009】
この発明の方法では、工程(d)後に例えば第1マスク部分と自己整合的に絶縁上部層を設けることができる。好ましくは、簡単な堆積及びエッチバック(平坦化)工程を採用すると(熱酸化)温度が高くする必要がない。これが高いと形成済みのチャネル形成領域濃度に影響を与えることになる。絶縁上部層はトレンチ−ゲート構造の少し沈んだ部分上に形成してゲート・トレンチの上部内部を広げるようにしても良い。代わりに又は加えて、トレンチから第1マスク部分とトレンチ−ゲート構造の間のドーピング・ウインドウの少なくとも一部分まで水平にゲート・トレンチの上部内部を広げるようにしても良い。このようにしてソース電極用コンタクト・ウインドウが精度良く確定でき、トレンチ−ゲート構造とゲート・トレンチの上部コーナ部の絶縁性が高まり短絡を防ぐことができる。
【0010】
この発明の方法は特に電力MOSFETのようなコンパクトなセル素子に有用である。第1マスクとこれに係わるウインドウの配置により、工程(d)での横方向でのドーピングとの関係で、第1マスクに対する装置セル幅を十分小さくでき、これによりセルのドーピング・ウインドウを介して注入されたドーパンドが第1マスク下まで達することになる。
【0011】
ある実施形態ではドライブーイン(drive−in)熱拡散によりチャネル形成領域のドーパンドが第1マスク部分下横方向に十分広がるようにしても良い。しかし、この領域がサブミクロン(1マイクロメータ以下)の半導体装置では単純な活性化アニールを伴う高エネルギ注入が有効である。
【0012】
なお、ドーピング・ウインドウに注入されるドーパンドイオンが第1マスク部分下横方向に所望の状態で広がるように十分高エネルギで且つ高ドーズで注入を行うのが良い。さらにドーパンドイオンが第1マスク部分を貫いて基体下層部分に注入されるようにイオンエネルギが高いほうが良い。
【0013】
この結果、ドーピング・ウインドウ下部と第1マスク部分下部でのドーピング・プロファィルが一定となる。さらにチャネル形成領域のドーピング・プロファィルは再現性高いものとなる。
【0014】
注入用第1マスク部分の厚みを精度良くするには前工程で合成第1マスクを用いると良い。即ち、工程(a)で第1マスクを(例えば酸化物)の上層部分と(例えば窒化物)の下層部分とする。工程(d)で下層部分を介してドーパンドイオンを注入する前に下層部分から上層部分をエッチングして除去しても良い。
【0015】
トレンチ−ゲート構造形成後にチャネル形成領域を設けるので、トレンチ−ゲート構造形成用の(例えば高品質ゲート誘電体を形成するための熱酸化等の)高温度工程によりその後のチャネル形成領域のドーピング・プロファイルに影響を与えることがない。なお、トレンチ−ゲート構造形成後にソース・ドーピングを行うと影響がない。工程(d)でドーピング・ウインドウを介して基体内部に第1導電型のドーピングが行われるようにソース領域が形成される。
【0016】
この発明の有用な方法では、工程(b)で第1導電型のシリコン基体を貫いて表面から下部領域まで延びてドレイン領域の一部分となるトレンチをエッチングする。ゲート絶縁型の場合では、トレンチ壁部に絶縁層を堆積してゲート誘電体層を設けても良い。なお、このゲート誘電体層は熱酸化によりトレンチ壁部のシリコン基体部分に設けても良い。これらのトレンチ−ゲート構造形成のための前工程によって後工程で設けられるソース領域とチャネル形成領域のドーピング・プロファイルに影響を与えることがない。なお、高品質ゲート誘電体層を形成するためのトレンチのエッチングとその壁部の熱酸化は均質な基体部分で行え、(後で設けられる)ソースとチャネル領域ドーピング濃度には影響を受けない。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1乃至図11並びに図14乃至図24は理解しやくするための概略図であり、各図において各構成要素は必要に応じて拡大又は縮小されて図示されている。さらに各実施形態、変形例を通じて同様な構成要素には同じ参照番号が付与されている。
【0018】
図1に絶縁トレンチ−ゲート構造11を有するセル型電力MOSFETの一実施形態を示す。この装置のトランジスタ・セル領域において、第2導電型(ここではp型)のチャネル形成領域15により各々第1導電型(ここではn型)のソース領域13とドレイン領域14が分離されている。ドレイン領域14はすべてのセルに共通である。トレンチ20が領域13、15からドレイン領域14下部まで延びており、このトレンチ20内部にゲートが設けられている。トレンチ20壁部の中間誘電体層17によりゲート11はチャネル形成領域15に容量的に結合されている。この装置がオン状態の時に公知の方法で電圧をゲート11に印加することにより領域15内に導電チャネル12が形成され、そしてソース、ドレイン領域13、14間のこの導電チャネル12内に流れる電流を制御する。
【0019】
ソース領域13は装置基体10の主表面10aに隣接する位置に設けられており、ここでソース電極33により領域13、15のコンタクトがとられている。絶縁トレンチ−ゲート構造11は中間絶縁上部層18により上部電極33から絶縁されている。図1は縦型電力素子構造を示している。領域14はドレイン−ドリフト領域であり、同導電型のさらに高濃度にドープされた基板14a上に高抵抗のエピタキシャル層を設けて領域14としても良い。基板14aはドレイン電極34により装置基体10の底部主表面10bとコンタクトがとられている。
【0020】
通常、装置基体10は単結晶シリコンであり、ゲート11は導電性を持つようにドープされた多結晶シリコンであある。さらに中間誘電体層17は、通常、熱成長二酸化シリコン又は堆積二酸化シリコンである。
【0021】
図1に示す半導体装置は以下の各工程を含む自己整合を特徴としたこの発明の方法により製造される。
(a)(装置基体10となる)半導体ウエハ基体100の上部10aの第1マスク51(図3)内の幅広ウインドウ51aの横壁に(スペーサ52と称する)横壁延長部52を設けて幅狭ウインドウ52aを確定する(図4)。
(b)幅狭ウインドウ52aから基体100内部へトレンチ20をエッチングして、トレンチ20に絶縁ゲート11を設ける(図5)。
(c)スペーサ52を用いてトレンチ−ゲート構造11から自己整合的に形成されるようにソース領域13を設ける(図8)。
(d)そして次の各工程によりチャネル形成領域15を形成する。まず、少なくとも基体100の表面10aの第1マスク51の部分51nを残すようにスペーサ52(図6)を除去して第1マスク部分51、51nとトレンチ−ゲート構造11の間にドーピング・ウインドウ51bを形成する。次に、少なくともドーピング・ウインドウ51bを介して第2導電型のド−パント61を注入して(図7)、トレンチ−ゲート構造11に隣接し第1マスク部分51、51n下部に横方向に延びるチャネル形成領域15を形成する。
【0022】
第1マスク部分51、51nとトレンチ−ゲート構造11の間にドーピング・ウインドウ51bを設けることにより、この方法では、トレンチ20に隣接するチャネル形成領域15のドーピング濃度を正確に制御でき、さらにトレンチ−ゲート構造11形成後にチャネル形成領域15を設けることが可能になる。さらにこの方法では、米国特許番号6、087、224の記載に基づくスペーサ52を用いて幅が狭いトレンチ−ゲート構造11を形成でき、この狭いトレンチ−ゲート構造11に対して自己整合的にソース電極33用のソース領域13とコンタクト・ウインドウ18aが確定できる。実際、(図2おいてフォトリソグラフィで確定される)単一のマスクパターン45,51により図1乃至図11のセル領域に後工程で必要となる(エッチング用、平坦化用、ドーピング用、コンタクト用)のウインドウが自己整合的に形成される。この自己整合的形成により製造が簡単になり、また例えばセルピッチYcが1マイクロメータ以下の狭い間隔のトランジスタ・セルが再現できる。
【0023】
この発明の主な特徴は絶縁トレンチ−ゲート構造11近傍のチャネル形成領域15のドーピング・プロファイルを精度良く制御できる点である。このドーピング・プロファイルはチャネル12のゲートによる制御特性を決める重量なファクタである。この発明では図7の矢印61で示す高エネルギドーパントイオン注入によりドーピング・プロファイルが高精度に制御される。なお、このドーピング工程はセルピッチYcが1マイクロメータ以下の狭い間隔のセルに有用である。
【0024】
この半導体装置のセルピッチと配置寸法は図2及び図3に示すフォトグラィック及びエッチング工程により確定される。なお、図1乃至図11に示される方法は各種の異なる公知のセル配置にも適用できるのでセル配置に関する平面図は示していない。例えば、セルは四角形でも良いし間隔が非常に狭い六角形でも良く、さらには長いストライプ状でも良い。いずれの形状でもトレンチ20(及びそのゲート11)が各セル周辺まで延在することになる。図1では数セルしか示していないが、通常、電極33,34の間に数千の並列セルが形成される。半導体装置の活性セル領域は図示しない公知の各種周辺処理工程により装置基体10周辺に固定される。これらの周辺処理工程では、通常、トランジスタ・セル形成前に基体表面10aの周辺装置領域に厚いフィールド酸化層を設ける。さらに、活性セル領域と周辺処理部との間の基体10領域内に(ゲート制御回路等の)公知の回路を集積しても良い。これらの回路素子はトランジスタ・セルに用いたのと同様なマスク、ドーピング工程によりこの回路領域内にそれ自身の配置で設けることができる。
【0025】
この発明の一実施形態であるトランジスタ・セルの形成方法の一連の工程を図2乃至図11を参照して詳細に説明する。
【0026】
図2にこの発明の製造方法の先工程における図1の半導体装置の一部分を示す。この実施形態では厚いシリコン窒化膜51’をシリコン基体表面10aの薄いシリコン二酸化膜50上に堆積する。通常、酸化物層50の厚みは30nm乃至50nmである。なお、図4のスペーサ52を形成するためのウインドウ51aの深さと幅、図7での高エネルギ注入工程であって図8の低エネルギイオン63をマスクするドーパントイオン61の注入深さ、そして図9の平坦化工程で形成される絶縁上部層18の厚みに応じて、図1乃至図11に示す実施形態のシリコン窒化膜51’の厚みが決定される。
【0027】
なお、シリコン窒化膜51’の厚みは0.4μm乃至0.5μm、ウインドウ51aの幅は約0.5μmであっても良い。
【0028】
ウインドウ51aは公知のフォトグラィック技術により確定される。図2に示すように窒化膜51’上にフォトレジストマスク45と対応するウインドウ51a’を設ける。これが図3に示すようにウインドウ51aを窒化膜51’内部にエッチングしてマスク51を形成するためのエッチャント・マスクとなる。マスク51とこれに係わるウインドウ(図3の51aと図4の狭められたウインドウ52a)の配置により装置セル配置とセルピッチYcが確定される。
【0029】
ウインドウ51a、52aによりセル・ゲート周辺が確定される。これは例えば非常に間隔の狭い六角形セル構造の場合六角形ネットワークとなる。どのような配置が取られても(図1乃至図11の実施形態では)電極33用コンタクト・ウインドウ18aのコンタクト面積に応じて隣接ウインドウ51a間のマスク51の幅y1が決められる。この幅y1により図7に示す工程(d)のドーピング・プロファイルの均一性が決まる。従って、貫通可能なマスク51の幅y1は、セルのドーピング・ウインドウ51bを介してマスク51下部に均一なドーピング・プロファイルを与えるような狭い幅が良い。幾つかの例を図12A、12B、13A、13Bを参照して説明する。
【0030】
この実施形態では窒化マスク51の横壁最上部とウインドウ51aの底部の縁部に酸化膜52’を堆積する。公知の方法で異方性エッチングにより酸化膜52’をエッチバックして窒化マスク51の最上部及びウインドウ51aの底部から除去し、窒化マスク51の横壁部にスペーサ52を残す。このエッチバックによりさらにウインドウ52aから露出した酸化膜52’を除去する。縁部に堆積させる酸化膜52’の厚みは、通常、約0.2μmであり、残るスペーサ52の幅y2は0.1μm乃至0.2μmである。図4に幅y2のスペーサ52により確定された幅y3の狭いウインドウ52aを有する半導体装置構造を示す。
【0031】
トレンチ20をウインドウ52aから基体100内にエッチングする。図2乃至図5に示すようにトレンチ20がエッチングされるシリコン基体部分14’は、表面10aからドレイン領域14部分即ちドレイン・ドリフト領域となる領域と同じ導電型の濃度nでも良い。この濃度nは実質的に均一で、例えば、約2×1016又は3×1016cm−3の燐又は砒素原子でも良い。また、米国特許5、612、567に記載されているように、表面10aにおいて5×1016cm−3以下(例えば、1×1016cm−3の燐又は砒素原子でもよく、また基板14aの界面での濃度より10倍以上大きくても良い(例えば、3×1017cm−3の燐又は砒素原子)。
【0032】
なお、トレンチ20のエッチング深さは1.5μm程度でも良い。これは、図では簡略のためそうはなっていないがマスク51の厚みの3倍である。
【0033】
トレンチ20の壁部のシリコン基体部分14’を熱酸化してゲート誘電体層17を形成する。図1乃至図11に示す実施形態ではトレンチ20の横壁部と底部にゲート誘電体層17が形成される。その後、公知の方法により、トレンチ20を埋め尽くし、ウインドウ52a上部からマスク51,52上部にかけて延びるような厚みにゲート材料11’を堆積してゲート11を形成し、ゲート材料11’をエッチバックしてトレンチ−ゲート構造11を形成する。通常、ゲート11はドープされた多結晶シリコン又は他の半導体材料で形成される。その濃度は材料11’が堆積している間に又はその後に決まり、例えば、図5で示すエッチバック工程で決まる。この実施形態では第1導電型(ここではn型)のゲート・ドーピング濃度は、図7のチャネル形成領域形成工程(d)での第2導電型のドーピング濃度より高い。
【0034】
酸化物スペーサ52をエッング除去してウインドウ51aを再度空けてマスク51とトレンチ−ゲート構造の間にドーピング・ウインドウ51bを設け、さらにこのエッングにより酸化物スペーサ52下部の薄い酸化物50を除去する。ウインドウ51bを注入工程で用いることにより、シリコン基体表面10aのウインドウ51上の露出領域上に薄い酸化物50’が再度成長しさらに露出したシリコンゲート11上に成長する。その結果、図6に示すような構造となる。
【0035】
次に、図7に示すように高エネルギドーパントイオン注入を行う。ドーピング・ウインドウ51bから注入されたドーパントイオン61がマスク51の下部横方向に拡散するように十分高エネルギで且つ高ドーズで行う。マスク51に衝突したドーパントイオンがマスク51を貫通して基体100下部に注入されるに十分高いイオンエネルギで行う。通常、ドーパントイオンはボロンで注入エネルギは200keVを超える。トレンチ−ゲート構造11はこの注入に対してマスクされていないがボロン・ドーピング濃度は多結晶シリコンゲート材料をオーバドープするには不十分な程度に設定される。
【0036】
図12A、12B、13A、13Bに一例としてイオンエネルギ260keVにおけるドーズ量2×1013cm−2のボロンイオンの場合を示す。この例では窒化膜51の厚みは0.4μmである。図12Aにアニーリング前のドープされた注入特性を示す。このアニーリング前注入特性ではウインドウ51bの表面10a下部の深さdが約0.6μmでのピークドーピング濃度15bと窒化膜51下部の深さdが約0.1μmでのピークドーピング濃度15aを示している。しかしこのエネルギとドーズ量ではウインドウ51bから注入されたドーパントイオンは少なくとも第1マスク部分下部0.4μmで横方向に拡散する。この拡散により領域15におけるドーピング濃度が均一になる。
【0037】
例えば、1100度で40分加熱処理して注入によるダメージから回復させドーパントを活性化させる。図12B、13A、13Bに短時間の加熱処理後の状態を示す。これらの図から明らかなように注入ドーパントの熱拡散も起きている。この拡散によっても領域15におけるドーピング濃度が均一になる。
【0038】
上記製造工程によってウインドウ51b下部並びに窒化膜51下部におけるドーピング・プロファイルが如何に均一になるかを図13A、13Bに示す。ボロンのドーピング濃度Naはトレンチ20(図13A)に非常に近い部分から横方向のトレンチ20からの距離y=0.4μm即ち0.4μm厚の窒化膜51下部の中央セル領域に渡ってほぼ均一になっている。図12A、12B、13A、13Bにおいて横方向距離yは、セルピッチYc1.0μmとなる場合の寸法(y1 + y2)に相当する。このようにして上記製造工程によって小セルピッチの半導体装置が実現できる。
【0039】
ソース領域13の濃度nドーパントはドーピング・ウインドウ51bを介して基体100にも注入される。この場合、窒化膜51がマスクとなる。図8に示すように、砒素イオン63注入によりソース・ドーピングが好適に行われる。通常、非常に大きなドーズ量により濃度1020乃至1022cm−3の砒素原子が注入される。イオンエネルギは通常約30keVである。このドーズ量とイオンエネルギにより砒素イオンがマスク51縁下部に拡散する。図9,10での工程で例えば900度、1時間の1回ないし数回のアニールにより、マスク51のウインドウ縁線を越えてソース領域が、通常、横方向に約0.1μm乃至0.2μm広がる。
【0040】
図9に示すように、第1マスク51の幅広ウインドウ51a内のトレンチ−ゲート構造11上に絶縁上部層18を設ける。これは好適には平坦化工程により、ウインドウ51aを埋め尽くし、さらにウインドウ51a上部のマスク51上部に達するまで絶縁材料18’(例えば二酸化シリコン)を堆積させる。絶縁材料18’をエッチバックしてトレンチ−ゲート構造11上部とドーピング・ウインドウ51b内部に絶縁材料18’を残す。この結果、絶縁上部層18の厚みはほぼこの工程におけるマスク51の厚みに相当する。例えば、絶縁上部層18の厚みは0.3μm乃至0.4μmである。絶縁上部層18とシリコン基体表面10aがオーバラップする横方向の寸法y4はスペーサの幅y2により決まる。
【0041】
図10に示すように、窒化マスク51を除去して絶縁上部層18内にウインドウ18aを設ける。コンタクト・ウインドウ18aを介して基体100に第2導電型(即ちp型)のドーパントを注入してチャネル形成領域15のための高濃度ドープコンタクト領域35を形成する。これは、図10に示すように、ボロンイオン65を注入して行うと良い。この注入ボロン濃度はウインドウ18aの露出したソース領域をオーバドープするには不十分な濃度である。ボロン濃度は、通常、ボロン原子が例えば約1019cm−3である。
【0042】
マスク51下部の横方向への拡散によりソース領域13が横方向に延びてウインドウ18a内部に達する。この横方向拡散によりソース電極33との低抵抗コンタクトが実現される。図10では、薄い酸化膜50が注入ウインドウ18に設けられ、短時間のディップ・エッチングによりこの酸化膜50を除去してウインドウ18aを開けてコンタクト・ウインドウとする。非常に短時間のエッチングでも、酸化膜50除去の間に酸化膜18に対して垂直、水平方向に等方性エッチバックが起きる。しかし、さらに幅広いコンタクト領域が必要な場合は、エッチング時間を長くして図10の上部層18を等方性エッチバックする距離を延ばして上部層18によりカバーされていないソース領域13部分を多くすれば良い。このさらなるエッチバックは図10で点線18cとy4をy4’への削減により示されている。
【0043】
コンタクト・ウインドウ18aを開ける及び/又は広げることにより、図11に示すように、ソース電極33が堆積される。このソース電極はコンタクト・ウインドウ18aにおいてソース領域13とコンタクト領域35の両者とコンタクトがとられ、そしてトレンチ−ゲート構造11上の絶縁上部層18上部まで達する。ソース電極は通常シリコンコンタクト層上にアルミニウムの厚い層を設けて形成される。(公知のフォトグラフィック及びエッチング技術により)ソース電極33とトレンチ−ゲート構造11に接続されるゲ−ト・ボンディングパッドが分離した金属化領域に形成される。ゲ−ト・ボンディングパッドの金属化・接続工程は図11に示す面の外で行われる。裏面10bに金属化処理を施してドレイン電極34とする。その後、ウエハ基体100を個々の半導体装置10に分離する。
【0044】
この発明では多くの実施形態と変形例が可能であることは明らかである。さらに、(スペーサ52、幅狭トレンチ20、トレンチ−ゲート構造11、ソース領域13及びチャネル形成領域15)形成方法における工程(a)乃至(d)並びに半導体装置の他の部分については、各工程では様々な技術を用いることができ、またこれら工程間に様々な工程を入れても良い。従って、(従来技術の多くの効果に加えて)さらなる効果がこの発明により得られる。
【0045】
例えば、図5ではゲート材料11’のエッチバックが基体表面10aの少し下で止まっているが、この場合、図1の絶縁上部層18がトレンチ20の少し上部並びに表面10aの近傍領域上まで達する。この絶縁上部層18構造は特に、図14に拡大して示すように、ゲート・トレンチ20の最上部コーナでの望ましくない短絡を防ぐという効果がある。
【0046】
ゲート誘電体17が形成された後、各工程において露出している間に、ゲート・トレンチ20の最上部コーナでゲート誘電体17が腐食して、ゲート11とソース領域13と/又はソース電極33との間で望ましくない短絡が起こりうる。しかし、図14に示すように、堆積されエッチバックされて残った酸化物材料18がトレンチ20上部内に絶縁プラグとなり、さらにトレンチ20から横方向に延びてソース領域13のトレンチ端部で絶縁キャップとなる。この上部層18の絶縁プラグ・キャップ構造によりゲート・トレンチ20の最上部コーナが絶縁されて短絡が生じないという効果がある。
【0047】
しかし、ゲート材料11’のエッチバックは基体表面10aレベルで止まったり、基体表面10aより少し高い位置で止まることがあり得る。後者の場合、トレンチ・ゲート構造11もまた基体表面10aより少し高くなり、上部層18が上へ延び(スペーサ52による空間に)そしてトレンチ20内に沈むのではなく突き出たトレンチ・ゲート構造11上部に達する。
【0048】
図15乃至18に示す変形例ではドーピング・ウインドウ51bを含んでコンタクト・ウインドウ18aが形成される。この変形例では上部層18はトレンチ20上部において単に絶縁プラグとなる。この場合、トレンチ20は図5に示す工程よりも少し深くエッチングされる。従って、基体表面10aレベルより下のトレンチ20部分、即ち、トレンチの上部20より下に絶縁ゲート11が形成される。これは、図5に示すよりも余計にゲート材料11’をエッチバックすることにより達成される。その後、スペーサ52を除去してドーピング・ウインドウ51bを開け図7,8に示すように、しかし、少し深く領域15、13にイオン注入する。
【0049】
マスク51を除去して図16に示す構造としても良い。絶縁材料18’を堆積して(図17)、図18に示すようにトレンチ20の上部20a内に絶縁プラグ18を形成するように絶縁材料18’を残す以外は図9と同様に絶縁材料18’をエッチバックする。マスク51が材料18’(例えば酸化物)と異なる材料(例えば窒化物)の場合は、絶縁材料18’を堆積並びにエッチバックした後マスク51を除去することにより図18に示す構造が得られる。
【0050】
図18に示すように、ウインドウ51bを含む広いウインドウ18aでイオン注入を行う以外は、図10と同様にボロンイオン65を注入してコンタクト領域35を形成しても良い。図15にソース電極33堆積後の装置構造を示す。
【0051】
図1乃至図11の実施形態に対し、図14乃至図18の実施形態では窒化物のマスク51と酸化物のスペーサ52を用いている。それ以外の材料については以下に示すような材料でよく、例えば、酸化物のマスク51とポリシリコンのスペーサ52を用いていても良い。
【0052】
図1乃至図18の各実施形態ではマスク51とスペーサ52は各々単一の材料(窒化シリコン、酸化シリコン)で形成されているが異なる材料の複合層構造でも良い。例えば、製造プロセスの早い工程で厚い複合マスク51を用い、その後、上部を除去してマスク51を薄くしても良い。継続中のPCT特許出願EP01/09330(対応米国特許出願09/932073、英国特許出願0020126.9及び0101690.6)に複合横壁スペーサが開示されている。特に、ここでは、薄い窒化シリコン上にポリシリコンを形成した複合横壁スペーサ(52)によりウインドウが狭められた酸化物のトレンチ・エッチング用マスク(51)が開示されている。
【0053】
この発明の変形例では、マスク51は窒化シリコンでスペーサ52は薄い窒化シリコン層(50’)上にポリシリコンを形成した複合体でも良い。さらには窒化物の代わりに酸化物でも良い。
【0054】
図14乃至図18に示す実施形態の変形例としては、マスク51は二酸化シリコンでスペーサは薄い酸化シリコン物層50’上にポリシリコン材料52’を緑部堆積した複合体でも良い。この場合、図19に示すように、基体領域14’内部にトレンチ20をエッチングし、さらにスペーサ52のポリシリコン部分(52m、図示せず)をエッチングして除去する。その結果、図19に示すような構造となる。薄い酸化物層50’(即ち、低スペーサ部分52n)により幅狭トレンチ・エッチング用ウインドウ52aが残る。ゲート誘電体17、ゲート11そして領域13,15が既に実施形態で述べたように形成される。その後、酸化物51、50’をエッチング除去して図16に示す構造が得られ、これは既に述べたように処理される。
【0055】
当初のマスク51が窒化シリコン単体である実施形態において、一連の製造工程においてマスク51が酸化環境に晒されると酸窒化物がマスク表面に形成されることになる。そこで、例えば、図6及び/又は図9での工程で、酸化物スペーサ52及び/又は酸化物材料18’をエッチングすると除去される酸窒化物の表層部分を窒化マスク51に含んでも良く、この場合、これらの工程でマスク51を薄くする。これは、図7での注入工程並びに図9の酸化物平坦化工程で残るマスク部分51の厚みが不確定となりうる。
【0056】
この不確定要素は工程(a)で第1マスク51を下層部51nの上の上層部51mを形成した複合体とすることにより回避できる。ここで、下層部51n(例えば窒化物)に対して上層部51mを異なる材料(例えば酸化物)とすることにより下層部51nからエッチング可能になる。そのような複合体マスク51m、51nが図4の変形例として図20に示されている。図21に示すように、工程(d)で下層部51nを介してドーパントイオン61を注入する前に下層部51nから上層部51mをエッチング除去する。ボロンイオン61のイオンエネルギを小さくできるようにマスク51全体に対して下層部51nを薄くしても良い。(厚い窒化膜51に対して)薄い窒化層51nを設けることにより、シリコンウエハ基体100に加わるストレスが小さくなり、さらに製造中にシリコンウエハ基体100が曲がることが少ないという効果がある。
【0057】
図1乃至図21の実施形態において、チャネル形成領域15用に注入されるドーパントイオン61のエネルギは膜51(又は残る部分51n)を貫通するように高くする。これらの実施形態において、チャネル形成領域15のドーピング・プロファイルは、長時間のドライブ−イン(drive−in)拡散無しに、精度が高く再現性がある。
【0058】
なお、セルピッチYcが長く及び/又は特にドーパント61に対してマスク51又は残部51nがマスクとなる半導体装置ではドライブ−イン拡散を行っても良い。そのような半導体装置では、第2導電型(ここではp型)のドーパント61を第1マスク部分51、51n下部に横方向に拡散させてチャネル形成領域15を形成しても良い。ドーパント61は工程(d)でスペーサ52を除去して形成されるドーピング・ウインドウ51bから注入又は拡散させても良い。
【0059】
さらに、半導体装置内に一つ以上に広いセルを設けても良い。この場合は、工程(d)でドーピング・ウインドウ51bを介してのp型ドーパントの横方向の拡散はセル中央でドーパントが融合するには不十分なものとなる。そのような融合していない領域15を備えた半導体装置ではセル中央にブレークダウンpnダイオードを設けても良い。このブレークダウン・ダイオードはp領域35とドリフト領域14の下部n領域との間のpn接合により形成できる。そのような半導体装置は米国特許5、527、720並びに6、121、089に開示されている。これら米国特許5、527、720及び6、121、089の前開示内容もここに引用するものである。
【0060】
図1乃至図17に示す実施形態では、スペーサ52を除去して形成されるドーピング・ウインドウ51bにドーパントイオン63を注入してソース領域13が形成される。しかし、スペーサ52はソース領域とトレンチ−ゲート構造の自己整合に用いても良い。
【0061】
それには、スペーサ52自身の砒素又は燐ドーパントを基体100内部に拡散させてソース領域13を形成しても良い。
【0062】
さらには、表面10aのn型層13’からソース領域13を形成しても良い。これは、マスク51の前にドープ層13’を設け、表面10a上の上部層18(図10)の横方向延在部y4をエッチャント・マスクとして、層13’から下部領域15へエッチングすることにより実現できる。上部層18の横方向延在部はスペーサ52によって確定される。ソース領域13形成エッチングは、図10に点線18cで示すように上部層18をエッチバックする前に行う。
【0063】
さらには、図3で、ウインドウ51aからソース・ドーパント63を注入して、スペーサ52を形成する前に、ウインドウ51a全体に仮ソース領域13’を形成しても良い。その後、層52’を堆積して図4に示すようにスペーサ52を形成し、そして図5に示すように幅狭ウインドウ52aからトレンチ20をエッチングする。この場合、トレンチ20は仮ソース領域13’から基体部分14’へとエッチングする。スペーサ52下部に残る領域13’部分とトレンチ20との自己整合によりソース領域13が形成される。このソース領域13を形成する一連の工程は図8に工程に比べて少し劣る。というのは、高濃度に注入された領域13’は通常基体部分14’より少し早くエッチングされるのでトレンチ20の上部が広がってしまうからである。
【0064】
エピタキシャル層により高ドープ基板14a上にドレイン・ドリフト領域14を形成する代わりに、ある半導体装置では高抵抗基板の裏面10bにドーパントを拡散させて高ドープ領域14aを形成し、これによりドリフト領域14を設けても良い。以上説明した半導体装置はMOSFETであり、高ドープ基板14a又は領域14aはドレイン・ドリフト領域14と同じ導電型(ここではn型)である。しかし、高ドープ基板14a又は領域14aを逆導電型(ここではp型)としてIGBTとしても良い。IGBTの場合、電極34はアノード電極となる。
【0065】
図1乃至図17では、基板又は基体10の裏面10bの他の領域14aとコンタクトがとられる第2の主電極34を備えた縦型ディスクリート装置が示されているが、この発明では集積装置も可能である。この場合は、装置基板とエピタキシャル低ドープ・ドレイン領域14の間の埋め込みドープ層が領域14aとなる。表面10aから埋め込み層深さに達するドープ周辺コンタクト領域を介して、埋め込み層領域14aが電極34により前部主表面10aとコンタクトがとられる。
【0066】
上記説明したように、導電ゲート11はドープ多結晶シリコンでも良いが、ある半導体装置では他の構造でも良い。他の材料、例えば、金属シリサイドをゲートに用いても良い。さらには、ゲート11全体を、多結晶シリコンの代わりに、耐火性金属で形成しても良い。
【0067】
図1乃至図17に示す実施形態では、ゲート誘電体層17の底部がトレンチ20の横壁の底部と一致しているが、例えば、トレンチ20を少し深くして底部に厚い絶縁材17bを設けても良い。このトレンチ20底部の厚い絶縁材17bにより半導体装置のゲート・ドレイン容量が減少する。そのような実施形態を図18乃至図20に示す。
【0068】
この場合、酸化物スペーサ52により確定される幅狭ウインドウ52aにおいて若干深いトレンチ20をエッチングする。その後、トレンチ20を埋め尽くし、トレンチ20上のスペーサ52とマスク51上部まで達する厚みに絶縁材料17b’を堆積する。絶縁材料17b’は例えば二酸化シリコンでも良い。この工程を図18に示す。
【0069】
そして、トレンチ20底部のみに絶縁材料17b’が残るようにこの材料をエッチバックして厚い絶縁物17bを形成する。このエッチバックにより酸化物スペーサ52をも除去して幅広ウインドウ51aを再度露出させる。その後、トレンチ20の露出した横壁と、スペーサ52と共に酸化物層50が除去された表面10aに薄いゲート誘電体層17を設ける。これにより得られた装置構造を図19に示す。
【0070】
幅広ウインドウ51aとそこのトレンチ20を埋め尽くし、さらにマスク51上部まで達するようにゲート材料11’を堆積する。そして図20に示すように、トレンチ20内にゲート11として残るようにゲート材料11’をエッチバックする。この場合、図19,20に示すように、トレンチ20内にゲート11を設ける前にスペーサ52を除去してウインドウ52bを確定する。図20の工程の後、図7,8に示すようにドーパント注入61,63により領域15、13を形成し、その後、例えば、図9乃至図11に示すような工程を経る。
【0071】
なお、高品質ゲート誘電体層には熱酸化が有用であるが、層17は堆積しても良い。
【0072】
上記説明した各例はnチャネル半導体装置で、領域13、14がn型で領域15、35はp型であり、ゲート11により電子反転チャネル12が領域15内に形成されるものである。これに対し、逆導電型のドーパントにより、この発明の方法によりpチャネル半導体装置をも製造できる。この場合、領域13、14がp型で領域15、35はn型であり、ゲート11によりホール反転チャネル12が領域15内に形成される。
【0073】
この発明の半導体装置ではシリコン以外の半導体材料、例えば、シリコンカーバイドを用いることができる。
【0074】
上記記載した各種実施形態並びに変形例から当業者であればさらなる変形例を導き出せるのは明らかであり、そのようなさらなる変形例は当技術分野で既に知られている均等物やその他の特徴を含むものでありそれは上記詳細に説明した各特徴の代わりに又は追加できるものである。
【0075】
特許請求の範囲ではこの発明のある特定の特徴の組み合わせを特許請求しているが、この発明の詳細な説明には明瞭に記載された又は記載から自明な如何なる新規な特徴を特許請求の範囲に関連するか否かに係わらず、またこの発明と同様な如何なる技術的課題を解決すべきものとして含んでいる。
【0076】
本出願人は本出願又は本出願から派生する如何なる新しい出願の継続中にそのような如何なる特徴及び/又は特徴の組み合わせを特許請求できるものである。
【0077】
従って、如何にチャネル形成領域15が設けられていても(図22乃至24に示すように)(a)半導体基体表面上の第1マスク内の幅広いウインドウの横壁に横壁延長部を設けて狭いウインドウを確定し、(b)狭いウインドウ上の基体にトレンチをエッチングし、(c)後工程でトレンチ内にゲートが形成されるようにトレンチを絶縁材料で満たし、(d)横壁延長部を用いてトレンチ−ゲート構造と自己整合するようにソース領域を設け、そして、工程(c)において、トレンチを埋め尽くし、トレンチ上部で、横壁延長部並びに第1マスク上部に達する厚みに第1絶縁材料を堆積し、エッチバックにより第1絶縁材料をトレンチ底部に残るように除去し、さらにこのエッチバックにより横壁延長部を除去して 第1マスク部分の幅広いウインドウを再度露出させ、トレンチの横壁に薄いゲート誘電体層を設け、幅広いウインドウとそこの絶縁材料が埋め込まれたトレンチを埋め尽くすようにゲート材料を堆積し、そしてゲート材料をエッチバックして第1絶縁材料上とゲート誘電体層近傍にゲートを残す工程を含む、ゲート下部に、トレンチ横壁のゲート誘電体用材料により暑い第1絶縁材料を設ける工程を有する絶縁トレンチ−ゲート構造の半導体装置の新規な製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明のトレンチ−ゲート構造の半導体装置の一例の中央活性領域を示す断面図である。
【図2】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図3】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図4】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図5】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図6】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図7】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図8】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図9】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図10】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図11】
この発明の製造方法の一例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図12A】
図7の工程に好適な高エネルギ注入の一例により達成される幅d、横方向距離yがμm(マイクロメータ)で表されるドーパンド濃度状態を示すコンピュータ・シュミレーションであり、注入ドーパントをアニールする前の状態を示す図である。
【図12B】
図7の工程に好適な高エネルギ注入の一例により達成される幅d、横方向距離yがμmで表されるドーパンド濃度状態を示すコンピュータ・シュミレーションであり、注入ドーパントをアニールした後の状態を示す図である。
【図13A】
図12Bの場合におけるチャネル形成領域からドレイン・ドリフト領域への垂直ドーピングでの正味のドーピング濃度N.cm−3を表すドーピング・プロファイルを示すコンピュータ・シュミレーションであり、トレンチに非常に近い部分(即ち、y=0.0)から横方向のトレンチからの距離y=0.4μmの場合を示す図である。
【図13B】
図12Bの場合におけるチャネル形成領域からドレイン・ドリフト領域への垂直ドーピングでの正味のドーピング濃度N.cm−3を表すドーピング・プロファイルを示すコンピュータ・シュミレーションであり、トレンチに非常に近い部分(即ち、y=0.0)から横方向のトレンチからの距離y=0.4μmの場合を示す図である。
【図14】
この発明のトレンチ−ゲート構造の半導体装置の絶縁ゲート・トレンチ構造の一例を示す拡大断面図である。
【図15】
この発明のトレンチ−ゲート構造の半導体装置の他の例の中央活性領域を示す断面図である。
【図16】
図15の一部分であり、この発明の製造方法の他の例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図17】
図15の一部分であり、この発明の製造方法の他の例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図18】
図15の一部分であり、この発明の製造方法の他の例における一連の製造工程の内の一工程を示す断面図である。
【図19】
この発明の製造方法の変形例におけるトレンチ・エッチング工程でのトレンチ−ゲート構造の半導体装置の中央活性領域に相当する部分を示す断面図である。
【図20】
この発明の製造方法の変形例における図4及び図7の工程におけるトレンチ−ゲート構造の半導体装置の中央活性領域に相当する部分を示す断面図である。
【図21】
この発明の製造方法の変形例における図4及び図7の工程におけるトレンチ−ゲート構造の半導体装置の中央活性領域に相当する部分を示す断面図である。
【図22】
この発明の製造方法のさらなる例における一連の製造工程の内の一工程におけるトレンチ−ゲート構造の半導体装置のさらなる例の中央活性領域を示す断面図である。
【図23】
この発明の製造方法のさらなる例における一連の製造工程の内の一工程におけるトレンチ−ゲート構造の半導体装置のさらなる例の中央活性領域を示す断面図である。
【図24】
この発明の製造方法のさらなる例における一連の製造工程の内の一工程におけるトレンチ−ゲート構造の半導体装置のさらなる例の中央活性領域を示す断面図である。

Claims (23)

  1. 第1導電型のソース領域から第2導電型のチャネル形成領域を介して前記第1導電型のドレイン領域へ延在するトレンチ内にトレンチ−ゲート構造を有するトレンチ−ゲート構造半導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体基体表面上の第1マスク内の幅広いウインドウの横壁に横壁延長部を設けて狭いウインドウを確定し、
    (b)前記狭いウインドウから前記基体にトレンチをエッチングしてゲートを前記トレンチ内に設け、
    (c)前記ソース領域を前記トレンチの横壁に隣接するように設け、そして
    (d)少なくとも前記基体表面の前記第1マスクの一部分を残すように前記横壁延長部を除去して前記第1マスクと前記トレンチ−ゲート構造の間にドーピング・ウインドウを形成し、そして、少なくとも前記ドーピング・ウインドウを介して前記第2導電型のド−パントを注入して前記トレンチの横壁に隣接し前記第1マスク下部に横方向に延びる前記チャネル形成領域を形成することを特徴とする製造方法。
  2. 前記工程(d)は、前記第2導電型のド−パントイオンを前記ドーピング・ウインドウから注入し、前記ドーパントイオンが前記第1マスク部分の下部横方向に拡散するように十分高エネルギで且つ高ドーズで行うことを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 前記エネルギは、前記ドーパントイオンが前記第1マスク部分を貫通して前記基体下部に注入され横方向に拡散するような十分高いエネルギであることを特徴とする請求項2記載の製造方法。
  4. 前記ドーパントイオンはボロンであり、200keVを超える注入エネルギで注入されることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
  5. 前記工程(a)において、前記第1マスクは下層部分上に上層部分を設けた複合体であり、前記下層部分から前記上層部分をエッチングできるように前記上層部分は前記下層部分とは異なる材料で構成し、前記工程(d)において、前記下層部分から前記ドーパントイオンを注入する前に前記下層部分から前記上層部分をエッチング除去することを特徴とする請求項3記載の製造方法。
  6. 前記上層部分は二酸化シリコンであり、前記下層部分は窒化シリコンであることを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  7. 前記注入ドーパントイオンの前記エネルギ及び前記ドーズは、前記ドーピング・ウインドウから注入される前記ドーパントイオンが前記第1マスク部分から少なくとも0.4μm以下で横方向に拡散するような高いエネルギ及びドーズであることを特徴とする請求項2乃至6何れかに記載の製造方法。
  8. 前記第1マスクとこれに係わるウインドウは、前記第1マスクに対して所定の幅を有する装置セルが確定するような配置状態にあり、前記工程(d)において、前記セルの前記ドーピング・ウインドウから注入される前記ドーパントが前記第1マスク下部で実質的に均一なドーピング・プロフィルを示すことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の製造方法。
  9. 前記第1マスクとこれに係わるウインドウは、前記セルのピッチが約1μm以下になるような配置状態にあることを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の製造方法。
  10. 前記横壁延長部を除去して前記ドーピング・ウインドウを確定する前に前記ゲートを前記トレンチ内に設けることを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の製造方法。
  11. 前記トレンチをエッチングした後に、前記横壁延長部を除去して前記ドーピング・ウインドウを含む前記幅広いウインドウを再度露出させ、前記幅広いウインドウとこの内部の前記トレンチにゲート材料を満たし、そしてエッチバックにより前記トレンチ内に前記ゲートを残すことを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の製造方法。
  12. 前記横壁延長部を除去する前に、前記トレンチを満たし、前記トレンチ上部の前記横壁延長部と前記第1マスク上部まで達する厚みに絶縁材料を堆積し、エッチングにより前記横壁延長部を除去し、前記絶縁材料が前記トレンチの下部のみに残るようにエッチバックを行い、その後、前記トレンチ下部内の前記絶縁材料上の前記トレンチの一部分に前記ゲートを設けることを特徴とする請求項11記載の製造方法。
  13. 前記工程(d)で前記チャネル形成領域を形成する後に、前記第1マスク部分の前記幅広いウインドウ内の前記トレンチ−ゲート構造上に絶縁上部層を形成し、前記第1マスク部分を除去して前記絶縁上部層内にコンタクト・ウインドウを形成し、そして前記コンタクト・ウインドウにおいて前記ソース領域とコンタクトをとり、前記トレンチ−ゲート構造上の前記絶縁上部層まで延在するようにソース電極を堆積することを特徴とする請求項13記載の製造方法。
  14. 前記幅広いウインドウを満たし、この幅広いウインドウを超えて前記第1マスク部分上部まで達する厚みに絶縁材料を堆積し、エッチバックにより前記絶縁材料が前記トレンチ−ゲート構造上と前記ドーピング・ウインドウ内に残るように前記絶縁上部層を設けることを特徴とする請求項13記載の製造方法。
  15. 前記ゲートを前記基体表面レベル下の前記トレンチ部分に形成し、そしてその後堆積されエッチバックされた前記絶縁材料を前記トレンチの上部に残し且つ前記トレンチから横方向に前記ドーピング・ウインドウへと延在させることを特徴とする請求項14記載の製造方法。
  16. 前記ゲートを前記基体表面レベル下の前記トレンチ部分に形成し、絶縁材料を前記トレンチの上部に堆積して絶縁上部層を前記ゲート上に形成し、前記工程(d)の後に、第1マスク部分を除去して前記ドーピング・ウインドウを含むコンタクト・ウインドウを設け、前記コンタクト・ウインドウにおいて前記ソース領域とコンタクトをとり、前記トレンチ−ゲート構造上の前記絶縁上部層まで延在するようにソース電極を堆積することを特徴とする請求項1乃至15いずれかに記載の製造方法。
  17. 前記コンタクト・ウインドウを設けた後、前記第2導電型のドーパントを前記コンタクト・ウインドウを介して前記基体内に注入して前記チャネル形成領域のためのより高濃度にドープされたコンタクト領域を形成し、前記ソース領域と前記コンタクト・ウインドウの前記コンタクト領域の両者とコンタクトをとるように前記ソース電極を形成することを特徴とすることを請求項13乃至16いずれかに記載の製造方法。
  18. 前記工程(b)において、前記表面から下部領域へ延在し前記第1導電型のシリコン基体部分にエッチングにより前記ゲートを設けて前記ドレイン領域の一部分とすることを特徴とする請求項1乃至17いずれかに記載の製造方法。
  19. 前記トレンチの壁部分で前記シリコン基体部分を熱酸化処理してゲート誘電体を形成することを特徴とする請求項18記載の製造方法。
  20. 前記工程(b)で前記トレンチ内に前記ゲートが形成された後に前記第1導電型の前記ソース領域が設けられるように、前記工程(b)及び前記工程(c)が行われることを特徴とする請求項1乃至19いずれかに記載の製造方法。
  21. 前記横壁延長部を用いて前記トレンチ−ゲート構造と自己整合するように、前記工程(b)で前記ソース領域を設けることを特徴とする請求項1乃至20いずれかに記載の製造方法。
  22. 前記第1マスク部分と前記トレンチ−ゲート構造との間の前記ドーピング・ウインドウを介して前記基体に前記ソース領域の前記第1導電型ドーパントを注入することを特徴とする請求項21記載の製造方法。
  23. 前記チャネル形成領域を形成する工程(d)は、前記ゲート上に絶縁上部層を設ける前に行い、前記ゲートは、前記工程(d)において注入される第2導電型の濃度より高い濃度の前記第1導電型の半導体材料を含むことを特徴とする請求項1乃至22記載の製造方法。
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