JP2004520445A - シンバスタチンを生成するためのラクトン化法 - Google Patents

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Abstract

式(I)のシンバスタチンの製造方法であって、化合物、即ち、ZがHまたはNHである式(II)の化合物の酸塩またはアンモニウム塩を、有機溶媒中、130〜140℃の温度で加熱することを含む上記方法を開示する。

Description

【0001】
(発明の分野)
1.式Iのシンバスタチン(simvastatin)を生成するためのラクトン化法。
Figure 2004520445
【0002】
本発明は、シンバスタチンを生成するためのラクトン化法に関する。
【0003】
ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、アトルバスタチンおよびメバスタチンは、酵素、HMg−CoAレダクターゼを阻害することによってコレステロール生合成を制限することによって機能する、良く知られた強力な抗高コレステロール血症剤である。一般にスタチンと呼ばれるこの種の化合物は、天然の発酵過程または半合成および完全合成のいずれかによって生成される。この治療の範疇において最も評判のよい化合物を2つ挙げるとすれば、シンバスタチンとアトルバスタチンである。前者は、初期の高コレステロール血症の治療において最も処方されている薬剤の1つであり、副作用が最小限に抑えられ、安全プロフィールが充分確立されている。高純度シンバスタチンの使用は、長期使用時の不純物の蓄積が回避され、治療時に起こり得る副作用も軽減されるため、医薬品の形成において非常に望ましいことである。
【0004】
下記のシンバスタチン(式1)を製造するための、知られている合成法の多くにおいて、
Figure 2004520445
下記のヒドロキシ酸アンモニウム塩(式II)は一般的な中間体であり、
Figure 2004520445
これを環化してシンバスタチンを得て、故に、ラクトン化は当該方法の必須のステップとなっている。高純度のシンバスタチンを良好な収率で生成することができる効率的なラクトン化法を採用することは非常に重要である。
【0005】
米国特許第4,820,850号に開示されている方法は、ヒドロキシ酸アンモニウム塩のトルエン溶液を、窒素浄化(purge)下、100℃で加熱することを含む。ラクトン化の完了には6〜8時間の還流が必要であり、その結果、増加した量の二量体(式III)が生成することになる。
Figure 2004520445
【0006】
この二量体不純物は、繰り返し結晶化を行っても所望のラクトンから分離することは難しい。二量体の存在はシンバスタチン生成物の純度を低下させる。
【0007】
米国特許第4,916,239号は、酢酸と水の混合物中、強酸性触媒の存在下でヒドロキシ酸アンモニウム塩を処理することによって、ラクトン化反応を行う方法を開示している。この方法は、ラクトン化された生成物を反応媒体から結晶化させ、平衡をラクトン側にシフトさせるために、幾つかのロットにおいて水を徐々に加える必要があり、これによってラクトン化を完了させるものである。この方法では、得られるシンバスタチンの二量体含有量が0.2%未満となると報告されてはいるが、シンバスタチン生成物の廃液が生じまたその純度が低いことから、工業規模での生成にはなじまない。
【0008】
米国特許第5,917,058号は、無水条件下、酢酸で処理することによってヒドロキシ酸またはその塩をラクトン化する代替法を提示している。当該反応は、実施するのに5〜7時間が必要となり、微量の酢酸を除去するには、生成物の大量の水による洗浄が必要となる。
【0009】
本発明の目的は、99%の純度を超えるシンバスタチンを高収量で生成するための高効率のラクトン化法を提供することである。純度が99.5%を上回るシンバスタチンの生成を達成した例は、WO99/42601に引用されているが、そこではアセトン水溶液からと酢酸エチルからの連続結晶化によって生成物が純化されている。
【0010】
(発明の簡単な記述)
本発明によれば、式1のシンバスタチンを生成するためのラクトン化法が提供され、
Figure 2004520445
前記方法は、化合物、
Figure 2004520445
即ち、ZがHまたはNHである、式IIの化合物の酸塩またはアンモニウム塩を、キシレン類、エチルベンゼンおよびその混合物から選択される有機溶媒中、130℃〜140℃の温度で熱することを含む。
ラクトン化反応(加熱)が20〜40分で完結する。
有機溶媒がキシレン類であってZがNHであることが好ましい。
【0011】
(発明の詳細な説明)
最初の取組みとして、ヒドロキシ酸アンモニウム塩のラクトン化はトルエン中で実施され(米国特許第4,820,850号参照)、二量体不純物が0.6〜1.0%の程度まで形成され、未反応のままの出発原料をHPLCで2%未満に到達させるための反応の継続は6〜8時間に及ぶことが観察された。さらに、結果における変動は、加熱速度および窒素浄化の流入量に依存することが観察された。文献で報告されている他のラクトン化の手法を精査した結果、トルエン中での環形成は相応に純粋なシンバスタチンを生成し、唯一の不利点は過量の二量体不純物の形成であった。この不純物形成は、トルエン中でのより長い反応時間によるものであって、100℃の高反応温度の結果ではないと考えられた。
【0012】
本発明は、ヒドロキシ酸アンモニウム塩をキシレン類中、還流温度でラクトン化する新規の方法に関する。ラクトン化反応は、抗酸化剤の存在において、定常的な窒素浄化の下で、30分以内で効率的に遂行される。本願の環形成条件下での反応混合物中の二量体不純物レベルは0.4%未満に抑えられ、反応塊からのシンバスタチンラクトンの分離は、そのレベルをさらに、Pharma Europa,Vol.10,No.3,1998年9月において推奨されているように、0.2%未満に減少させる。この種の円滑な反応、および当該生成物の高温での安定性は予想されるものではなく、この観察は本発明の重要部分を構成する。
【0013】
キシレン類の量は、出発原料1体積部に対して20〜50体積部である。しかしながら、好ましくは25体積部であって、ラクトン化反応を実施するには十分である。当該反応は、エチルベンゼンのような110℃以上の沸騰域を有する種々の溶媒中で行うことができる。反応は110〜140℃で実施されるが、好ましくは130〜140℃である。使用されるキシレン類は、典型的には約98%のオルトキシレンからなり、残りがメタ−またはパラ−キシレンである。さらに、抗酸化剤が添加され、窒素が反応塊を通ってバブリングされる。適当な抗酸化剤には、ブチル化ヒドロキシトルエンおよびブチル化ヒドロキシアニソールが含まれる。
【0014】
生成物は、キシレンの蒸留除去、およびシクロヘキサンからの結晶化によって分離され、99%を超える純度のシンバスタチンを与える。これをさらにメタノールおよび水から再結晶化し、一貫して99.4%を超える純度に到達させることができる。
【0015】
典型的には、ラクトン化反応は、シンバスタチンアンモニウム塩をキシレン中、135〜140℃で30分間熱することによって行われる。しかしながら、キシレン類中での長時間にわたる加熱が、トルエン中の1.2%に対して0.65%程度まで二量体を生じさせることが観察された。
【0016】
従来技術と比較した、本願のラクトン化条件において実現された主な利点は、増大したプロセス生産性および生成物純度である。反応時間は、典型的には、30分であり、より高い効率性を実証する。キシレンは十分に回収され、プロセス中でリサイクルされ、水性廃液は発生しない。
【0017】
本発明の方法を、以下の特定の実施例によって詳しく説明する。
【0018】
実施例1
(1S,3R,7S,8S,8aR)−3,7−ジメチル−8−[2−[(2R,4R)−4−ヒドロキシ−6−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル]−1,2,3,7,8,8a−ヘキサヒドロナフタリン−1−イル2,2−ジメチルブタン酸塩の製造
【0019】
ラクトン化
7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−1(S)−ナフチル]−3(R),5(R)−ジヒドロキシヘプタン酸アンモニウム(式II)(100g、0.220モル)を、130〜135℃で窒素バブリング下、ブチル化ヒドロキシトルエン(0.05g)を含有するキシレン類(2500ml)に素早く添加した。反応温度を135〜138℃に30分間維持した。それを25〜30℃に冷却し、カーボンDCエノアンチクロモス(carbon DC−enoanticromos)(5g)で30分間処理した。懸濁液を、セライトを通して濾過し、残渣をキシレン類(2x50ml)で洗浄した。キシレン類を60〜65℃で減圧下、除去し、残渣をシクロヘキサン(200ml)に80〜85℃で溶解した。溶液を撹拌しながらゆっくり、10〜15℃に冷却し、1時間熟成した。生成物をろ過し、シクロヘキサン(75ml)で洗浄し、真空内にて乾燥して、HPLCで純度99.28%を有するシンバスタチン(83g、90%)を生成した。
【0020】
メタノール/水からの結晶化
シンバスタチン(83g、0.198モル)を10〜15℃でメタノール(830ml)に溶解し、DM水(830ml)を1時間にわたってゆっくり添加した。生成物スラリーを3〜5℃に冷却し、この温度で1時間維持した。その後、生成物をろ過し、冷却したメタノール/水混合物(1:1v/v、50ml)で洗浄し、真空内にて50〜55℃で乾燥して、医薬的に許容される99.55%のHPLC純度のシンバスタチン(80g、96.4%)を取得した。二量体のレベルは0.2%未満(0.18%)であった。
【0021】
実施例2
(1S,3R,7S,8S,8aR)−3,7−ジメチル−8−[2−[(2R,4R)−4−ヒドロキシ−6−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]エチル]−1,2,3,7,8,8a−ヘキサヒドロナフタリン−1−イル2,2−ジメチルブタン酸塩の製造
【0022】
ラクトン化
7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−(2,2−ジメチルブチリルオキシ)−1(S)−ナフチル]−3(R),5(R)−ジヒドロキシヘプタン酸アンモニウム(式II)(5g、11ミリモル)を、キシレン類(250ml)に添加し、反応塊を138〜140℃で定常的窒素浄化の下、還流した。還流を30分間継続し、反応塊を25〜30℃に冷却した。HPLCによる反応のモニタリングは、未反応アンモニウム塩(1.90%)、シンバスタチン形成(94.8%)および二量体(0.24%)を示した。キシレン類を60〜65℃で減圧下、蒸留除去した。残渣を80〜85℃でシクロヘキサン(100ml)中に溶解し、その後、1時間にわたって10〜12℃に冷却した。生成物をろ過し、冷却したシクロヘキサン(5ml)で洗浄し、45〜50℃の真空内にて乾燥して、表題の化合物をHPLC純度98.9%および二量体含量0.15%で4.2g(91.4%)生成した。
【0023】
この生成物をメタノール(42ml)中に室温で溶解し、溶液を5〜10℃に冷却した。水(42ml)を30分間でゆっくり、5〜10℃で添加した。このように結晶化した生成物を5〜10℃で撹拌し、ろ過し、冷メタノール/水混合物(1:1v/v、8ml)で洗浄した。生成物を45〜50℃の真空内にて恒量まで乾燥し、シンバスタチン(4g、95.2%)を得た。クロマトグラフィーでの純度(HPLC)は99.5%、二量体は0.16%であった。
【0024】
実施例3
ラクトン化において必要とされる式IIのヒドロキシ酸アンモニウム塩は、以下の手順によって製造される。
【0025】
ステップI
N−ベンジル−7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−[[2(S)−メチルブタノイル]オキシ]−1(S)−ナフチル−3(R),5(R)−ジヒドロキシヘプタン酸アミド(ロバスタチンベンジルアミド)の製造
【0026】
ロバスタチン(50g,0.124モル)及びベンジルアミン(46.32g,0.432モル)の混合物をトルエン(25ml)と混合し、窒素雰囲気下で1時間、80℃まで加熱した。ロバスタチンのないことをHPLCによってモニターした。過剰のベンジルアミン及びトルエンは、減圧(5〜10mmHg)下、85〜90℃で蒸留除去した。残渣はキシレン類(50ml)と混合し、再び減圧(5〜10mmHg)下、85〜90℃で蒸留除去して、生成物、ロバスタチンベンジルアミドを淡褐色の粘性液体として得た。収量:67.5g。
【0027】
ステップII
N−ベンジル−7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−[[2(S)−メチルブタノイル]オキシ]−1(S)−ナフチル−3(R),5(R)−ビス[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]ヘプタン酸アミド(二保護(diprotected)ロバスタチンベンジルアミド)の製造
【0028】
ロバスタチンベンジルアミド(63.26g、0.124モル)のN,N−ジメチルホルムアミド(139ml)溶液を、イミダゾール(21g、0.309モル)および塩化tert−ブチルジメチルシリル(51.42g、0.341モル)と窒素雰囲気下、25〜30℃で混合した。反応混合物を60〜65℃に加熱して4時間撹拌した。HPLCは、ロバスタチンベンジルアミドが完全に二保護誘導体に変換されたことを示した。
【0029】
反応混合物を10〜15℃に冷却し、メタノール(2.85ml)を加えて30分間撹拌した。次に、反応塊を25〜30℃で、シクロヘキサン(1500ml)と5%炭酸水素ナトリウム水溶液(750ml)との混合液中に注ぎ、10分間撹拌した。相を分離し、有機相を順次、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(750ml)および脱ミネラル水(750ml)で洗浄した。有機相を減圧下、55〜60℃で完全に濃縮して、二保護ロバスタチンベンジルアミドを粘性の液体として取得した。収量:99g。
【0030】
ステップIII
N−ベンジル−7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−[[2,2−ジメチルブタノイル]オキシ]−1(S)−ナフチル−3(R),5(R)−ビス[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]ヘプタン酸アミド(二保護シンバスタチンベンジルアミド)の製造
【0031】
テトラヒドロフラン(150ml)中のピロリジン(25.1g、0.353モル)溶液は、ヘキサン中のn−ブチルリチウム溶液(13.5%、224ml、0.321モル)に、−25℃〜−20℃で30分間にわたってゆっくり添加した。その後、反応混合物を、さらに30分間、−25℃〜−20℃で撹拌した。その後、反応混合物をテトラヒドロフラン(450ml)で希釈して、−50℃に冷却した。その後、ステップII二保護ロバスタチンベンジルアミド(91.4g、0.123ml)溶液をテトラヒドロフラン(450ml)中に、温度を−40℃より低く維持しながら10分間で添加した。反応混合物を2時間、−30℃〜−35℃で撹拌した。ヨードメチル(28.06g、0.197ml)を一部で添加し(発熱反応、温度が−16℃に上昇)、反応混合物を−30℃で1.5時間撹拌した。反応の進行をHPLCでモニターした(出発原料0.1%未満)。その後、反応混合物の温度を−10℃にゆっくり上昇させ、30分間撹拌した。その後、反応を水(550ml)を添加することによって停止し、内容物を10分間、10℃で撹拌した。相を分離し、有機相を1N塩酸水溶液(550ml)、10℃で洗浄した。有機相を40〜45℃で減圧下、不完全に濃縮して、粗生成物、二保護シンバスタチンベンジルアミドを茶色の液体として得て、これを次のステップで用いた。
【0032】
ステップIV
7−[1,2,6,7,8,8a(R)−ヘキサヒドロ−2(S),6(R)−ジメチル−8(S)−[[2,2−ジメチルブタノイル]オキシ−1(S)−ナフチル]−3(R),5(R)−ジヒドロキシヘプタン酸アンモニウム(シンバスタチンアンモニウム塩)の製造
【0033】
上記濃縮した塊を、メタノール(750ml)中に25〜30℃で溶解し、メタンスルホン酸(2.22g、0.023モル)を加えた。反応混合物を30〜32℃で3時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2N、375ml)を添加して、反応混合物を78℃に加熱した。テトラヒドロフランとメタノールの混合物(675ml)を蒸留除去して、その後残った反応混合物を3時間、78〜79℃で還流した。
【0034】
その後、反応混合物を60℃に冷却し、溶媒を真空内にて除去した。残渣を水(25ml)で希釈し、10℃に冷却した。溶液のpHを3N塩酸水溶液(265ml)を加えることによって7.0に調整した。酢酸エチル(800ml)を添加し、pHを3N塩酸水溶液でさらに5.0に低下させた。10分間、15℃で撹拌したのち、相を分離し、水相を酢酸エチル(125ml)で抽出した。有機相を合わせてメタノール(250ml)で希釈し、25〜30℃に暖めた。アンモニア水溶液(〜25%)とメタノールの混合物(1:3v/v、83ml)を30分間にわたってゆっくり、25〜30℃で添加すると、その時間の間に生成物が沈殿する。沈殿した生成物を25〜30℃で30分間撹拌し、1時間で−10℃に冷却した。生成物をろ過し、メタノールと酢酸エチルの混合物(1:3v/v、50ml)を用いて10℃で洗浄した。最終的に、生成物を減圧下、40〜45℃で乾燥した。収量:40g(HPLC純度は99%より高かった)。

Claims (4)

  1. 式Iのシンバスタチンを生成するためのラクトン化法であって、
    Figure 2004520445
    化合物、
    Figure 2004520445
    即ち、ZがHまたはNHである、式IIの化合物の酸塩またはアンモニウム塩を、キシレン類、エチルベンゼンおよびその混合物から選択される有機溶媒中、130℃〜140℃の温度で熱することを含む、
    上記方法。
  2. ラクトン化反応(加熱)が20〜40分で完結する請求項1記載の方法。
  3. 有機溶媒がキシレン類であってZがNHである請求項1記載の方法。
  4. 実施例に参照して本明細書に実質的に記載されるシンバスタチンを生成するためのラクトン化法。
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