JP2004519664A - 熱発生材料を貯蔵するための装置およびそのような装置のための容器 - Google Patents

熱発生材料を貯蔵するための装置およびそのような装置のための容器 Download PDF

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Abstract

熱を発生する危険物、特に核反応炉用放射性燃料を貯蔵するための装置は、実質的に円筒形の強化コンクリート体(11)を含む。強化コンクリート体は、円筒形の中心貫通路(13)と、危険物を収容するための、軸方向に細長く実質的に円筒形の複数の貯蔵空間とを有する。貯蔵空間は、中心通路の付近に平行に、径方向に間隔をあけて配置される。貯蔵空間は、流体冷却材を収容し、熱伝導材料からなり、コンクリート体(11)に封入される封止貯蔵容器(21)によって形成される。貯蔵容器(21)から内側に転送される熱は、空気によってまたは中心通路(13)を上向きに流れるその他の流体冷却材によって装置から除去される。貯蔵容器(21)は、危険物を収容するための内側区画(27)と、内側区画(27)を囲み、内側区画とともに流体冷却材の閉止循環路を形成する外側区画(25)とを有する。

Description

【0001】
この発明は、核燃料を貯蔵するための装置およびそのような装置に収容される容器に関する。
【0002】
使用済み核燃料が原子力発電所の原子炉から取出されると、これは、再処理場または最終処理場などの長期貯蔵場所への輸送までの間、大抵は原子力発電所内の原子炉近傍のプールにおかれるのが一般的である。1つ以上のその管理段階の間、核燃料は何らかの種類の容器に貯蔵される。この容器は、輸送を待つ間のみ、もしくはある場所から別の場所への輸送の間に容器を用いて核燃料を収容するなど、一時的な貯蔵であるのか、または貯蔵が長期的な性質であるのかに依存して、異なる種類のものであり得る。
【0003】
この文脈では、危険物、すなわち核燃料を収容する閉じられた容器で形成され、かつ、それ自身がコンクリート体で形成された外側容器に収容される内側容器を用いることが公知である。WO96/21932参照。内側容器を形成する容器はコンクリートに完全に封入される。コンクリートは、危険物の機械的保護および危険物からの放射能に対する保護という大きな役割を果たす。
【0004】
使用済み核燃料、すなわち、原子炉から取出されても熱を発生し続ける核燃料の貯蔵に用いられる装置と関連して、装置の過剰な温度を回避する問題がある。内側容器を形成する容器がコンクリートに封入されると、時間が経つにつれ過剰な温度がコンクリートに影響を及ぼすことがある。
【0005】
したがって、内側容器で発生する熱を容器から効率的に放散させる必要があると同時に、コンクリート体全体にわたり温度を十分低く保ち、それにより、コンクリートの耐劣化性と放射能に対する保護を与える能力とが核燃料を貯蔵する間に大きく低減されないようにする必要がある。
【0006】
この発明の目的は、内側容器を形成する容器のごく近くの部分であってもコンクリート体を永続して低温に維持することが可能な、示される種類の装置と、そのような装置の内側容器として用いるのが好適な容器とを提供することである。
【0007】
この発明に従う、熱を発生する危険物、特に、核原子炉用放射性燃料を貯蔵するための装置は、実質的に円筒形の強化コンクリート体を含む。強化コンクリート体は、円筒形の中心貫通路と、危険物を収容するための、軸方向に細長く実質的に円筒形の複数の貯蔵空間とを有する。貯蔵空間は、中心通路の付近に平行に、径方向に間隔をあけて配置される。貯蔵空間は封止貯蔵容器によって形成され、封止貯蔵容器は、流体冷却材を収容し、熱伝導材料からなり、コンクリート体に封入される。貯蔵容器は、危険物を収容するための内側区画と、内側区画を囲み、内側区画とともに流体冷却材の閉止循環路を形成する外側区画とを有する。
【0008】
以下貯蔵容器と記される、この発明に従う内側容器は、円筒形外壁と、同様に円筒形の周囲外壁とを含む。内壁は、貯蔵すべき材料(核燃料)を収容するための内側区画を規定する。内壁と外壁とは、内側区画を囲む介在外側区画の境界を定める。2つの区画は相互接続され、2つの区画を通って軸方向に循環し得る流体冷却材の閉じられた流路を形成する。貯蔵容器がコンクリート体に封入されると、流体冷却材は貯蔵された材料を冷却し、これは次に、コンクリート体と直接に接する外壁によって冷却される。コンクリート体と接する外壁面により、および、循環する流体冷却材を使用することにより、比較的大きな表面にわたって熱が分散されるので、コンクリートに対する熱負荷が低減される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、10で示される貯蔵装置は、一般的に、直立してまっすぐな円筒形状である。装置10の主要部分はコンクリート体11であり、これが装置の基本的な形状を決める。したがって、コンクリート体も断面が円形の直立してまっすぐな円筒形状である。コンクリート体11は、詳細には図示されないプレストレス付与強化材12によって3次元にプレストレスを与えられ、中心軸方向の中心貫通路13を有する。コンクリート体の周囲面には永久鋳造型枠部材を形成するスチールジャケット14が被せられる。下方端カバーまたは面プレート15Aが下方端を覆い、上方端カバーまたは面プレート15Bが上方端を覆う。同様に永久鋳造型枠部材であるこれらの要素の各々は、上方および下方プレートと、それらの間に鋳造されたコンクリート充填物によって形成される。端カバーの環状チャネル16および17はそれぞれレール18および19を収容し、その中にプレストレス付与強化材12がしっかりと固定される。
【0010】
下方端カバー15aおよび上方端カバー15Aを通って延びる中心通路13には、同様に永久鋳造型枠部材であるスチールライニング20が設けられる。図3に最もよく示されるように、ライニングは複数のアーチ状部20aから作製される。
【0011】
気密封止された、4つの丸い円筒形内側容器は、貯蔵される危険物、この場合は核燃料用貯蔵容器を形成する。これらの貯蔵容器は一般的に21で示され、ライニング20からいくらか距離をあけて、しかしジャケット14に対するよりはライニングにより近く、コンクリート体11の中に封入される。より詳細に後述される貯蔵容器21は、ライニング20のまわりのコンクリート体の中に均一に分散され、ライニングからおよび互いから均等に間隔をあけられる。貯蔵容器は、端カバー15A、15B中の、コンクリートで充填される開口15aおよび15bと軸方向に整列され、直立して置かれる。これらの開口は、コンクリート体11の鋳造とともにコンクリートで充填される。貯蔵容器21中の貯蔵核燃料へのアクセスが必要になった場合は、貯蔵容器の上下のコンクリートを、たとえばドリリング工具を用いて取除くことができ、これにより、貯蔵容器の一方端が露出する。次に、露出した端を好適な工具を用いて開き、核燃料を抽出することができる。
【0012】
貯蔵容器が型枠に位置決めされた後、またはこれに代えて、その中に容器を位置決めする前に(実際的な理由により、この代替案は図5に示される実施例では必須である)、核燃料を貯蔵容器21の中に置くことができる。コンクリート注入の後、貯蔵容器は、完全に接合のない状態でコンクリート中に封入される。
【0013】
図2は、一部概略的に、貯蔵容器21の1つを軸方向断面で図示する。貯蔵容器は、丸い円筒形外壁22と底壁23とを含む。同様に丸い円筒形内壁24は外壁22と同心であり、断面が環状の外側区画25を外壁とともに規定する。区画25はリング26によって上向きに液密封止されるが、上方および下方端で、垂直方向スロットまたは内壁24中のその他の開口24aを自由に通して、内壁で形成される内側区画27と連通する。内側区画は、リング26内に取付けられるカバー28によって、その上方端すなわち封止端で液密封止される。
【0014】
コンクリート体のコンクリートと接する貯蔵容器21の部分、すなわち、外壁22、底壁23ならびに、貯蔵容器の封止端にある部分、すなわちリング26およびカバー28は好適には、金属、好ましくはステンレススチール、または、良好な耐腐食性、強度および熱伝導率を有するその他の材料から作製される。
【0015】
貯蔵容器21は、内壁24の開口24aを通って外側区画25と内側区画27との間を自由に流れ得る流体冷却材を含む。図2では、流体冷却材は、容器の上方端近くのレベルまで貯蔵容器を満たす液体として図示される。液面よりも上に残る空間は、液体の膨張チャンバ(expansion chamber)として働く。しかしながら、流体冷却材は気体であってもよい。
【0016】
貯蔵容器21に貯蔵される核燃料は異なる形態をとり得、たとえば、燃料要素または燃料棒の束であり得る。図2では、燃料は、Bで示される、長い平行六面体の燃料体として示される。燃料体は内側区画27の中心に位置決めされ、燃料体Bの各端に1つずつの、断熱および耐熱材からなる保持体29および30により、その中にしっかりと保持される。各保持体29、30は、形状が安定しておりかつ耐劣化性のある材料、好ましくは泡ガラスからなる複数の−図示される実施例では3つの−保持体部29a、29b、29cおよび30a、30b、30cから構成される。泡ガラスは、とりわけ断熱性に優れているのが特徴であり、高温でも非常に耐性がある。
【0017】
下方保持体29は底壁23の上にある。上方保持体30は、中空充填体31を通してカバー28を支え、その空洞は外側区画25および内側区画27と連通している。区画25および27の中の空き空間と充填体31とが膨張チャンバを形成する。保持体29、30は、燃料体Bのそれぞれの隣接する端を囲むように形作られるので、保持体は、燃料体を横方向におよび同時に軸方向に支持し位置させる。
【0018】
保持体29、30は両者とも、中心に位置し、かつ軸方向に延びる広い貫通路と、多数のより小さな軸方向および横方向の通路とを有する。保持体中の通路システムは、流体冷却材が、支持体が位置する場所ですら燃料体Bの外側面に沿ってほとんど妨げられることなく流れ得るように構成される。
【0019】
燃料体Bが貯蔵容器21中の定位置にあると、流体冷却材は、燃料体Bで発生する熱による自然対流によって貯蔵容器中を循環する。流体冷却材は、燃料体の側に沿って内側区画27を上向きに流れ、燃料体の構造が許すところでは燃料体内も流れる。流体冷却材は次に貯蔵容器21の上方端で180度向きを変え、外側区画25を下向きに流れる。上方保持体30で、流体冷却材は、保持体の軸方向中心通路およびその横方向通路を通って実質的に妨げられずに流れ、次に、内壁24の上部の開口24aを介して内側区画27から外側区画25へ流れる。下方保持体29で、流体冷却材は、保持体の軸方向中心通路および横方向通路を通って内壁24の下部の開口24aを介して外側区画25から内側区画27の中へ対応の態様で流れる。保持体29、30の断熱性により、保持体は、熱を内壁24に直接に転送する、所望されない熱伝導ブリッジを形成することはない。
【0020】
流体冷却材の循環により、流体冷却材は、熱を外側区画25に転送する。ここで、熱は、外壁22との接触の結果としてコンクリート体に転送される。熱の大部分は、ライニング20を通ってコンクリート体11の中心通路13の空気に伝わり、空気を介して貯蔵装置10から離れていく。残余の僅かな部分は、貯蔵装置のジャケット14へ外向きに伝わり、ジャケットを介して周囲空気へ伝わっていく。
【0021】
図3は、貯蔵装置10の内部、すなわち、貯蔵容器21がコンクリート体11に配置される部分の構造をより詳細に図示する。この図に示されるように、隣接する貯蔵容器21の各対の間には、貯蔵装置が、図示の実施例のような4つではなく、周方向に均一に分散された貯蔵容器21を8つ収容できるような、さらなる貯蔵容器のための空間が存在する。貯蔵容器21を4つしか備えない図示の実施例が選ばれたのは、核燃料要素による強い熱発生の場合ですら、貯蔵容器付近でコンクリート温度がたとえば100℃以下に低く保たれ得るようにするためである。
【0022】
各貯蔵容器21とコンクリート体11の中心通路13の壁を覆うスチールシートライニング20との間には、熱転送の関係で貯蔵容器の外壁22およびライニング20に接続される金属バー32が位置決めされる。貯蔵装置10の高さにわたってもしくはほぼわたって、または、少なくとも貯蔵容器21の高さにほぼわたって延びるこのバー32は、貯蔵容器およびそれに隣接するコンクリートから中心通路13の空気に熱を転送するための、熱伝導率の高い部材を形成する。この図はそのような熱転送部材を1つしか示していないが、さらなる同様の部材を設けて熱転送を向上させてもよいことが認められる。
【0023】
図3は、貯蔵容器中の流体冷却材に、燃料体Bの上端部を越えても事実上妨げられることのない流路を提供する、保持体29中の軸方向および横方向通路システムの一部も示す。これらの軸方向および横方向通路は、まとめて参照符号29dで示され、下方保持体30の対応の流体冷却材通路システムも表すとみなされ得る。
【0024】
本発明の図示の明確化のため、図1から図4の貯蔵装置10および貯蔵容器21の表示は非常に簡略化されている。当業者にとっては、核燃料またはその他の貯蔵すべき危険物の種類および貯蔵の目的を考慮して、この発明を実践に移すのに必要な貯蔵装置および貯蔵容器の構造的設計を達成することはかなり容易である。
【0025】
図5は、貯蔵容器21に関する、この発明の部分の別の例示的な実施例を示す。図1から図4の実施例の要素と同一であるかまたは少なくとも機能的に対応する図5の要素はその実施例と同じ参照符号を有する。
【0026】
図5の貯蔵容器も実質的に丸い円筒であるが、この例では、その端、すなわち下方または底部端および上方または封止端はドーム状になっている。
【0027】
この実施例では、外側区画25は、内壁24の上方および下方端縁を横切って内部区画27と連通する。このため、内壁24は、図2から図4の開口24aに対応する開口を有していない。内壁24を外壁22に対する定位置に保つため、平面で見るとほぼ十字形状の、たとえばコンクリート製の横方向支持22Aおよび支持体33が貯蔵容器の底部端に設けられる。支持体33は、その底側が、貯蔵容器の下方端の内側形状に対応する形状、すなわち、底壁23の形状である丸まった基部を有し、水中に浸漬されたときに貯蔵容器を直立して保つ役割を果たすように重みをつけられる。
【0028】
この実施例でも、保持体29、30は、泡ガラスなどの、温度が上昇しても長期にわたって安定性のある断熱材から作製されるが、これらは、アームの自由端に直立した支持ラグを備える十字形状である。上方保持体29は、ドーム状カバー28に固定された管状シャンクを有する別の十字形支持体34によって上から支持される。下方保持体30は支持体33の上にある。
【0029】
この場合の流体冷却材は窒素などの気体であるが、外側区画25、内側区画27、底壁23およびカバー28によって形成される閉止循環路の中を実質的に同じ態様で循環する。保持体29、30ならびに支持体33および34の十字形状は、区画25と27との間で流体冷却材が流れるための十分な空間を提供する。
【0030】
カバー28および支持体33、34にバルブ35が設けられ、これを通して貯蔵容器に流体冷却材を満たすことができる。
【0031】
この実施例では、貯蔵容器21は、カバー28を外壁22に溶接することによって封止される。燃料体Bの導入およびカバーの溶接は、コンクリート体11が鋳造される場所とは別の場所で行われる。この封止の後、装填済の貯蔵容器21が鋳造場所に転送され、ここで、貯蔵容器は、ジャケット14、端カバー15A、15Bおよびライニング20(図1を参照)を含む永久鋳造型枠の中に置かれる。好適には型枠は沈められ、貯蔵容器21は好適にはその転送を通じてその沈められた位置に保たれる。封止された貯蔵容器21が鋳造型枠の中に入れられると、これは、上方端カバー15Bの開口を通して支持構造まで降下され得る。支持構造は、型枠に取付けられて降下の間に貯蔵容器を適切な位置に導き、それを型枠に対して固定する。次に、コンクリート体11の鋳造を行い得る。当然ながら、ねじを用いてカバーを取付けることによって貯蔵容器を封止する際に、図1から図4の貯蔵容器の場合と同じ手順を用いることができる。図5の実施例では、未装填の貯蔵容器を鋳造型枠にまず搭載し、次に燃料体Bを挿入して封止を完了することも可能である。
【0032】
図5の実施例では、カバー28は二重壁にされ(空洞は絶縁材料で充填され得る)、かつ、下面が内側区画27の上方端と外側区画25の上方端との間の流路で滑らかに遷移するように形作られる。カバーの二重壁は、循環流体冷却材の温度が最大になる貯蔵容器21の上部での過剰な温度からコンクリート体11のコンクリートを保護する。
【0033】
貯蔵容器21の設計に関わらず、貯蔵容器の最も内側の部分、すなわちライニングに最も近い部分とライニングとの間隔を十分に取って、貯蔵容器のまわりにコンクリートが問題なく注入され、かつ、貯蔵容器が十分に機械的に保護されるのを確実にしなければならない。これらの要件について、間隔は10から15cmか、または場合によって、ライニング20が厚いときは、これより小さくてもよい。そのような小さな間隔取りでは、通路13中の放射能が危険を及ぼさないまたは人間に対して無害であるようにするには不十分かもしれないが、人間がその通路内にいるとは考えられないので、これは大きな問題ではない。冷却について、貯蔵容器21から通路13への熱転送をできるだけ効率的にするには、間隔はできるだけ小さくなければならない。しかし、問題のない封入および機械的保護についての上記要件に鑑みると、下限を守らなければならない。したがって、最小間隔は、好ましくは約10cmから約15cmでなければならない。
【0034】
通路からの効率的な熱放散の要件も、通路のある最小直径を必要とする。貯蔵装置10が空気中に保たれ、かつ、各々がたとえば1200Wの熱を発生する貯蔵容器21が4つ装填される場合、通路13における自然対流のためには、直径600から700mmまたはこれより僅かに大きい直径が好適である。通路13の中に空気が強制的に流される場合、または、貯蔵装置10が水中に沈められる場合は、直径が600mm未満であっても十分な冷却が得られる。
【0035】
貯蔵容器21の最も外側の部分とジャケット14との間のコンクリートは、貯蔵装置10の外側表面の温度がたとえば100℃の限界を超えないようにするのに十分なものでなければならない。その限界が適用される場合、コンクリート体が通常のコンクリートからなるのであれば、貯蔵容器21の最も外側の部分とジャケット14との間の好ましい最小距離は60cmであろう。より高度の安全性が求められるまたは望まれる場合、好ましい最小距離は70cmであろう。たとえば、いわゆる鉄鉱コンクリートを用いる場合は、述べられた最小値をいくらか低減することも可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従って作られる、コンクリート体に封入される核燃料用貯蔵容器を4つ含む、この発明を具体化する核燃料貯蔵用装置の概略断面図である。
【図2】図1の貯蔵容器のうち1つの軸方向概略断面図である。
【図3】図1のIII−III線の水平方向の部分拡大断面図である。
【図4】図2の貯蔵容器の上部の軸方向断面の軸方向拡大斜視図である。
【図5】図1の貯蔵装置の貯蔵容器の実施例変形を示す、軸方向断面の斜視図である。

Claims (19)

  1. 熱を発生する危険物、特に核反応炉用放射性燃料を貯蔵するための装置であって、実質的に円筒形の強化コンクリート体(11)を含み、強化コンクリート体は、円筒形の中心貫通路(13)と、危険物を収容するための、軸方向に細長く実質的に円筒形の複数の貯蔵空間とを有し、貯蔵空間は、中心通路の付近に平行に、径方向に間隔をあけて配置され、かつ、封止貯蔵容器(21)によって形成され、封止貯蔵容器は、流体冷却材を収容し、熱伝導材料からなり、コンクリート体(11)により封止され、貯蔵容器は、危険物を収容するための内側区画(27)と、内側区画(27)を囲み、内側区画とともに流体冷却材の閉止循環路を形成する外側区画(25)とを有する、装置。
  2. 貯蔵容器から中心通路の壁(20)までの距離は、コンクリート体の周囲面から貯蔵容器までの距離よりも実質的に小さいことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 貯蔵容器(21)は、中心通路(13)と同心の仮想円筒上に位置する軸を有し、中心通路のまわりに実質的に均一に分散されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
  4. 貯蔵容器(21)と中心通路の壁との間の最短距離は少なくとも10cm以上15cm以下であり、貯蔵容器(21)とコンクリート体の周囲面との間の最短距離は、少なくとも約600mm、好ましくは少なくとも約700mmであり、中心通路(13)の断面積は、半径が300mmである円の面積と少なくとも等しいことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 貯蔵容器は、コンクリート体(11)のコンクリート中に接合のない状態で封止されることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. 熱伝導率(11)の高い要素(32)が貯蔵容器(21)と中心通路(13)との間のコンクリート体(11)に配置されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の装置。
  7. コンクリート体(11)の外表面上には金属ジャケット(14)が設けられ、中心通路には金属ライニング(20)が設けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の装置。
  8. 熱伝導率の高い要素(32)は、貯蔵容器(21)と中心通路(13)のライニング(20)との両者に接することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. コンクリート体(11)の端には、中心通路(13)の延長部を形成する開口を有する端部材(15A,15B)が設けられ、少なくともコンクリート体(11)の一方端にある端部材(15B)は、貯蔵容器(21)を通すための開口(15a)を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の装置。
  10. 各貯蔵容器(21)は、
    円筒形外壁(22)、底部端として外壁の一方の端部にある底壁(23)、および、封止端として反対側の端部にある容器の液密封止のための要素と、
    貯蔵物、好ましくは核燃料体を収容するための内側区画(27)の境界を定める円筒形内壁(24)、および、その周囲の外側区画(25)と、
    内側および外側区画(27,25)の軸方向への流体冷却材の循環を許容する、外壁(22)の底部端の領域および外壁(22)の封止端の領域の両者において内側区画(27)と外側区画(25)との間の流体導通部とを有することを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の装置。
  11. 貯蔵容器(21)は、内側区画と内壁との間に間隔をあけて内側区画中に燃料体を軸方向に導きかつ中央に集めるために、外壁の底部端領域に1つ、外壁の封止端に1つの、1対の保持体(29,30)を含むことを特徴とする、請求項10に記載の装置。
  12. 保持体(29,30)は熱伝導率の低い材料からなることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 核燃料の貯蔵のための貯蔵容器であって、
    円筒形外壁(22)、底部端として外壁の一方の端部にある底壁(23)、および、封止端として外壁の反対側の端部にある容器の液密封止のための要素(28)と、
    核燃料体を含む燃料体(B)を収容し、内側区画(27)の境界を定める円筒形内壁(24)、および、その周囲の外側区画(25)と、
    内側および外側区画(27,25)の軸方向への流体冷却材の循環を許容する、外壁(22)の底部端の領域および外壁(22)の封止端の領域の両者における内側区画(27)と外側区画(25)との間の流体導通部と、
    内側区画(27)と内壁(24)との間に間隔をあけて内側区画中で燃料体(B)を軸方向に導きかつ中央に集めるために、外壁の底部端領域に1つ、外壁の封止端に1つの、1対の保持体(29,30)とを含む、貯蔵容器。
  14. 保持体(29,30)は熱伝導率の低い材料からなることを特徴とする、請求項13に記載の貯蔵容器。
  15. 流体冷却材用通路は、保持体(29,30)の上または内部に設けられて、燃料体(B)の表面に沿った冷却材流体の流れを許容することを特徴とする、請求項13または14に記載の貯蔵容器。
  16. 保持体(29,30)には、中心軸方向通路および、中心軸方向通路と保持体の外側表面との間の横方向通路が設けられることを特徴とする、請求項13から15のいずれかに記載の貯蔵容器。
  17. 保持体(29,39)は、セラミックまたはガラスセラミック材料からなることを特徴とする、請求項13から16のいずれかに記載の貯蔵容器。
  18. 封止端に膨張チャンバが設けられ、該膨張チャンバは内側区画(27)と連通することを特徴とする、請求項13から17のいずれかに記載の貯蔵容器。
  19. 内側および外側区画(27,25)の排気のためのバルブ装置(35)を備え、内側および外側区画に流体冷却材を充填する、請求項13から18のいずれかに記載の貯蔵容器。
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