JP2004519611A - 液体を制御するための弁 - Google Patents

液体を制御するための弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2004519611A
JP2004519611A JP2002590234A JP2002590234A JP2004519611A JP 2004519611 A JP2004519611 A JP 2004519611A JP 2002590234 A JP2002590234 A JP 2002590234A JP 2002590234 A JP2002590234 A JP 2002590234A JP 2004519611 A JP2004519611 A JP 2004519611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
piezo actuator
valve
base part
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002590234A
Other languages
English (en)
Inventor
フリードリヒ ベッキング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2004519611A publication Critical patent/JP2004519611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M63/00Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/0012Valves
    • F02M63/0014Valves characterised by the valve actuating means
    • F02M63/0015Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid
    • F02M63/0026Valves characterised by the valve actuating means electrical, e.g. using solenoid using piezoelectric or magnetostrictive actuators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

本発明は、ピエゾアクチュエータ(2)と、該ピエゾアクチュエータ(2)のストロークを変換するための変換器と、該変換器により操作可能な制御弁(14)とを備えた、液体を制御するための弁に関する。さらに、ピエゾアクチュエータ(2)の、温度変化に基づき生ぜしめられる長さ変化を温度補償するための温度補償装置(27)が設けられている。変換器はこの場合、ダイヤフラム(3)として形成されていて、プリロードをかけられた状態で配置されている。このダイヤフラム(3)はピエゾアクチュエータのストロークを変換比a/bで増幅変換する。それと同時に、制御したい液体からピエゾアクチュエータ(2)をシールすることもダイヤフラム(3)によって実現される。

Description

【0001】
背景技術
本発明は、液体を制御するための弁、特に燃料噴射弁に関する。
【0002】
液体を制御するための弁については、種々様々の構成が知られている。たとえば米国特許第4022166号明細書に基づき公知の圧電式もしくはピエゾエレクトリック式の燃料噴射弁では、弁部材の制御が圧電素子を介して行われる。この場合、圧電素子のストロークはレバーを介して直接に弁ニードルへ伝達される。さらに、弁ニードルとレバーとをそれぞれ所定の出発位置に保持するために、2つの戻しばねが設けられている。このような、レバーを介して互いに結合されている2つの戻しばねを用いた構成に基づき、振動に対して極めて敏感な形成体が形成されており、このような形成体は特に高圧噴射のためには不適当である。なぜならば、振動が増幅されてゆく恐れがあるからである。
【0003】
さらに、ピエゾアクチュエータのストロークを増幅変換するためにハイドロリック式の変換器を使用するインジェクタも知られている。しかし、このような解決手段は一般に比較的複雑な構造を有していて、多数の構成部分から成っている。さらに、漏れ損失を補償するために、ハイドロリック式の変換器を常に充填することが必要となる。このことはこのような弁を比較的複雑にし、かつ製造コストを高価にしてしまう。
【0004】
ピエゾアクチュエータは極めて小さなストローク能力しか有しておらず、この小さなストローク能力が増幅変換されなければならないので、公知の機械式の変換器またはハイドロリック式の変換器の場合にかかる手間は比較的大きい。
【0005】
発明の利点
請求項1の特徴部に記載の特徴を有する、液体を制御するための本発明による弁には、従来のものに比べて次のような利点がある。すなわち、本発明による弁は少数の部品点数しか有しておらず、これにより極めて単純に形成されており、かつ廉価に製造され得る。本発明によれば、ピエゾアクチュエータのストロークを変換するためにダイヤフラム変換器が使用される。ピエゾアクチュエータのストロークを機械的に変換するためにダイヤフラムが使用されると、特に従来必要とされていた、高い精度で製造可能であるレバーを不要にすることができる。このレバーは通常、機械式の変換器における製造コストの極めて大きな割合を占める。それに比べて、ダイヤフラムは極めて廉価に製造され得る。さらに、ダイヤフラムは本発明によれば予荷重もしくはプリロードをかけられていて、シール機能をも発揮する。これにより、本発明による変換機構では、漏れオイルに対するシールが達成される。さらに、作動時の温度増大の際に生じるピエゾアクチュエータの長さ変化を補償するために、温度補償装置が設けられている。温度補償と、プリロードをかけられたダイヤフラム変換器との本発明による組合せに基づき、ピエゾアクチュエータのストロークを高い精度でかつ時間遅延なしに増幅変換することができる。この場合、当該弁は少数の構成部分しか有しておらず、極めてコンパクトに形成されている。これにより、本発明による弁のためには極めて小さな構成スペースしか必要とならない。
【0006】
ダイヤフラムはばねエレメントによって予荷重もしくはプリロードをかけられると有利である。この場合、皿ばねまたはコイル螺旋ばねが使用されると特に有利である。
【0007】
ダイヤフラムがピエゾアクチュエータに向かってプリロードをかけられていると特に有利である。これにより、ピエゾアクチュエータへのプリロード付与も可能となる。これにより、ピエゾアクチュエータのための専用のプリロードエレメントを節約することができる。
【0008】
本発明のさらに別の有利な構成では、ダイヤフラムが、ピエゾアクチュエータの側へ突出した環状の力導入範囲を有するように形成されている。この場合、力導入範囲の内側に力放出範囲が形成されていると有利である。
【0009】
ダイヤフラムにプリロードをかけるためのばねエレメントが、前記力導入範囲の下側に作用していると特に有利である。これにより、ばねエレメントのプリロード力は直接にピエゾアクチュエータに作用することができる。この場合、ダイヤフラムを損傷から保護するために、ダイヤフラムの接触範囲とプリロードエレメントもしくはピエゾアクチュエータの構成部分との間に中間エレメントが設けられていると有利である。
【0010】
本発明によるダイヤフラムは、ピエゾアクチュエータを制御弁に対してシールするように配置されていると有利である。したがって、変換器として働くダイヤフラムは同時にシールエレメントとしても形成されている。このような構成とは異なり、公知の機械式の変換器やハイドロリック式の変換器の場合には、制御したい液体に対してピエゾアクチュエータをシールするために付加的なシール装置が必要となる。このためには、通常、直接にピエゾアクチュエータで専用のシール装置が使用される。したがって、本発明のこのような構成により、ダイヤフラムはピエゾアクチュエータのストロークを変換するためのストローク変換機能と、ピエゾアクチュエータをシールするためのシール機能との二重機能を有しているわけである。これにより、特に部品点数をさらに減少させ、かつ製造コストを低減させることができる。
【0011】
温度補償装置が直接にピエゾアクチュエータに配置されていると有利である。これにより、本発明による弁の特にコンパクトな構造を達成することができる。
【0012】
本発明のさらに別の特に有利な構成では、温度補償装置が第1のベース部分と第2のベース部分とスリーブとを有している。第1のベース部分と第2のベース部分とは、それぞれピエゾアクチュエータの端面に配置されている。スリーブは両ベース部分とピエゾアクチュエータとを取り囲んでいる。この場合、第1のベース部分および第2のベース部分ならびにピエゾアクチュエータの、熱による長さ変化、つまり熱膨張による長さ変化は、スリーブの、熱による長さ変化にほぼ相当している。さらに、ピエゾアクチュエータが熱伝導媒体によって取り囲まれていると特に有利である。
【0013】
さらに、スリーブが、ピエゾアクチュエータと同様の膨張率を有する材料、たとえばインバから成っていると有利である。両ベース部分は、温度補償を最適化するために、たとえばアルミニウムから製造することができる。この場合、ピエゾアクチュエータは一般に負の膨張係数もしくは負の膨張率を有しており、アルミニウムから成るベース部分は正の膨張係数もしくは正の膨張率を有しているので、膨張の総和はスリーブの膨張にほぼ相当する。
【0014】
できるだけ少ない部品点数を有するようにするために、ダイヤフラムは温度補償装置の第2のベース部分と直接に接触している。
【0015】
ダイヤフラムにおける引張応力を最小限に抑えるために、ダイヤフラムの側方の固定部がピエゾアクチュエータの力方向とは反対の方向に所定の角度で曲げられていると有利である。
【0016】
さらに、本発明によれば、ダイヤフラムと第2のベース部分との間に、当該弁の操作されていない状態で、予め規定された間隔が存在していてよい。これにより、場合によってはなおも発生する構成部分の熱長さ変化を補償することができ、ひいては場合によっては存在する温度補償残留誤差を補償することができる。念のため付言しておくと、ダイヤフラムと制御弁の弁部材との間に間隔を設けることも可能である。しかし、ダイヤフラムと第2のベース部分との間に温度補償のための間隔を設けることが有利である。なぜならば、この場合には温度補償誤差がダイヤフラム変換器によって一緒に変換されることがないからである。
【0017】
制御弁が、外方へ向かって開く弁として形成されていると有利である。
【0018】
本発明による弁は、蓄圧式噴射システム、たとえばコモンレールシステムにおける燃料噴射弁として使用されると特に有利である。
【0019】
実施例の説明
図1には、コモンレールシステムに用いられる燃料噴射弁として形成された本発明による弁1の断面図が示されている。
【0020】
図1に示したように、この弁1はピエゾアクチュエータ2と、温度補償のための温度補償装置27と、プリロードエレメント9とを有している。温度補償装置27は第1のベース部分4と、第2のベース部分5と、スリーブ6と、熱伝導媒体7とを有している。第1のベース部分4と第2のベース部分5とは、それぞれピエゾアクチュエータ2の端面に配置されている。熱伝導媒体7はピエゾアクチュエータ2の側方範囲を取り囲んでいる。スリーブ6はハウジングとして働き、そして両ベース部分4,5と熱伝導媒体7とを取り囲んでいる。両ベース部分4,5はアルミニウムから製造されており、スリーブ6はピエゾアクチュエータ2と同様の膨張率を有するアンバもしくはインバ(Invar)から製造されている。ピエゾアクチュエータ2は負の膨張率を有しており、アルミニウム製のベース部分4,5は大きな正の膨張率を有しているので、これらの膨張率の総和はスリーブ6の膨張率にほぼ等しくなる。さらに、第1のベース部分4には複数の貫通孔が設けられており、これにより電気的な接続部26のための線路が貫通案内されている。
【0021】
図2には、本発明によるダイヤフラム3が拡大されて図示されている。このダイヤフラム3は保持範囲30と、力導入範囲31と、力放出範囲32とを有している。ダイヤフラム3の縁範囲に相当する保持範囲30では、ダイヤフラム3がハウジング段部12とインジェクタ保持体10との間に固く緊締されている。この緊締は、ダイヤフラム3を貫通するねじ締結部11によって行われる。
【0022】
ダイヤフラム3の力導入範囲31は隆起状に形成されていて、ピエゾアクチュエータ2の力方向Fとは反対の方向に、つまりピエゾアクチュエータ2の力方向Fに対向する方向に曲げられている(図2参照)。ダイヤフラム3の力導入範囲31はピエゾアクチュエータ2の側へ向かって突出している。力導入範囲31は第2のベース部分5と直接に接触している。ダイヤフラム3を保護するためには、ダイヤフラム3と第2のベース部分5との間の接触個所もしくはダイヤフラム3とばねエレメント9との間の接触個所に中間エレメント17,19がそれぞれ配置されている。力放出範囲32は扁平でかつ円形に形成されていて、環状の力導入範囲31の中央に位置している。力放出範囲32では、ピエゾアクチュエータ2の、ダイヤフラム3により増幅変換されたストロークが制御弁14へ放出される。より正確に云えば、このストロークは弁部材15へ引き渡される。弁部材15はダイヤフラム3を保護するための押圧エレメント13を介してダイヤフラム3と結合されている(図1参照)。
【0023】
制御弁14は弁部材15を有していて、弁座16を開放するか、もしくは閉鎖する。弁部材15は環状溝を備えた円筒状の範囲と、傾けられた載置面を備えた閉鎖範囲とから成っている。出発位置もしくは初期位置で、弁部材15は弁座16に接触していて、この弁座16を閉鎖している。弁部材15に設けられた環状溝を介して、制御弁14はさらに漏れオイル管路18に接続されており、この漏れオイル管路18は漏れオイル接続部に通じている(図1参照)。
【0024】
制御弁14はさらに、絞り20を介して制御室21に接続されている。この制御室21内には、ピストン22が配置されている。このピストン22を介して、弁ニードル(図示しない)が公知の形式で操作される。制御室21は絞り24を介してコモンレールからの流入部23に接続されている。流入部23からは管路25が分岐しており、この管路25はノズルに通じている。
【0025】
図1に示したように、ばねエレメント9は環状の皿ばねとして形成されている。この皿ばねは、インジェクタ保持体10に形成された切欠き8内に配置されている。ばねエレメント9はダイヤフラム3にピエゾアクチュエータ2の方向でプリロードをかけている。それと同時に、ばねエレメント9によってピエゾアクチュエータ2自体にもプリロードがかけられる。
【0026】
以下に、本発明による燃料噴射弁1の機能形式を説明する。
【0027】
ピエゾアクチュエータ2が作動させられると、ピエゾアクチュエータ2のストロークは第2のベース部分5を介してダイヤフラム3へ伝達される。より正確に云えば、ピエゾアクチュエータ2のストロークはダイヤフラム3の力導入範囲31へ伝達される。ダイヤフラム3はこのとき、ねじ山付リング11とハウジング段部12との間に固く緊締された状態で位置している。ダイヤフラム3の外周面には、緊締された範囲をシールするためのOリングを設けることができる。
【0028】
図2に示したように、ダイヤフラム3の力導入範囲31は保持範囲30に対して角度αを成して配置されている。さらに、保持範囲30と力導入範囲31との間の移行範囲には、予め規定された半径を有する、曲げられた範囲が設けられている。ダイヤフラム3の緊締部におけるこのような構成に基づき、ダイヤフラム3における引張応力を最小限に抑えることができる。これによりダイヤフラム3の高い寿命が確保される。
【0029】
ピエゾアクチュエータ2によりダイヤフラム3へ加えられた力Fは、ダイヤフラム変換比a/bにより変換されて、力放出範囲32で押圧エレメント13を介して制御弁14へ伝達される。この場合、区間aは、ピエゾアクチュエータ2により導入された力Fのセンタと、緊締されたダイヤフラム3の内側の縁範囲との間の間隔に相当している。区間bは導入されたピエゾアクチュエータ2の力Fのセンタと、弁1の中心軸線X−Xとの間の間隔に相当している(図2参照)。ばねエレメント9を用いてダイヤフラム3にプリロードがかけられることにより、ダイヤフラム3の緊締部30では、下側に、つまり制御弁14に向けられた側に、高い引張応力が発生し、そして上側には、つまりピエゾアクチュエータ2に向けられた側には、高い圧縮応力が発生する。しかし、これらの応力は、上で述べた、規定の半径を有する曲げられた構成に基づき制限されている。ダイヤフラム3の運動時では、これらの応力は低減される。
【0030】
ピエゾアクチュエータ2の変換されたストロークは、制御弁14の弁部材15へ伝達される。これにより、この弁部材15は対応する弁座16から引き離される。これにより、制御室21と漏れオイル管路18との間に接続が形成されるので、制御室21内の圧力は低下する。これにより、ピストン22はピエゾアクチュエータ2の方向で上方へ向かって運動させられ、そしてピストン22に結合された弁ニードル(図示しない)は対応する座部から引き離される。これにより、弁ニードルにおいて燃料噴射が開始される。
【0031】
噴射を終了させたい場合には、ピエゾアクチュエータ2がもう一度制御され、これによりピエゾアクチュエータ2は再び出発位置へ戻される。このとき、出発位置への戻りは、ばねエレメント9によってアシストされる。さらに、ばねエレメント9により、ダイヤフラム3も再び出発位置へ戻されるので、弁部材15は再び弁座16に接触して、通過部を閉鎖する。これにより、制御室21内には再び圧力が形成され得る。これにより、ピストン22は再び下方へ向かって出発位置にまで運動させられる。このときに、ピストン22に結合された弁ニードルが再び噴射開口を閉鎖するので、燃料の噴射は終了される。
【0032】
本発明によれば、弁1の作動時に温度補償装置27の働きにより、温度上昇に基づいたピエゾアクチュエータ2の長さ変化を機械的に確実に補償することができる。ピエゾアクチュエータ2の、場合によっては温度補償装置27により補償されなかった長さ変化を補償するためには、ダイヤフラム3と第2のベース部分5との間に、ピエゾアクチュエータ2のストロークよりもはるかに小さな、予め規定された間隔を設けることができる。この間隔は、ピエゾアクチュエータ2の、温度補償装置27により補償されなかった長さ変化を補償することができる。
【0033】
したがって、本発明によるダイヤフラム3を用いて、ピエゾアクチュエータ2のストロークを変換比a/bで変換することができる。ダイヤフラム3の構成、特に力導入範囲31の構成に応じて、変換比を比較的簡単に変えることができる。
【0034】
ピエゾアクチュエータ2のストロークを変換する機能の他に、本発明によるダイヤフラム3は弁1の燃料範囲からピエゾアクチュエータ2をシールするシール機能をも引き受ける。これにより、ピエゾアクチュエータ2には燃料が流入し得なくなり、ひいてはピエゾアクチュエータ2の機能性が損なわれることも阻止される。したがって、従来ではピエゾアクチュエータの使用時に必要とされていた、通常では直接にピエゾアクチュエータ2に配置されるシールエレメントを不要にすることができる。これにより、本発明による弁1にかかる製造コストを一層低減させることができる。
【0035】
ダイヤフラム3はばねエレメント9によってピエゾアクチュエータ2へ向かう方向でプリロードをかけられているけれども、ダイヤフラム3がピエゾアクチュエータ2の力方向Fに対して角度αで曲げられているので、ダイヤフラム3の緊締部の範囲における引張応力を最小限に抑えることができる。この場合、図2に示したように、角度αはダイヤフラム3の水平な保持範囲30と、力導入範囲31に形成された勾配との間の角度である。
【0036】
したがって、本発明は、ピエゾアクチュエータ2と、このピエゾアクチュエータ2のストロークを変換するための変換器と、この変換器により操作可能な制御弁14とを備えた、液体を制御するための弁に関する。さらに、ピエゾアクチュエータ2の、温度変化に基づき生ぜしめられた長さ変化を温度補償するための温度補償装置27も設けられている。変換器はこの場合、ダイヤフラム3として形成されていて、プリロードをかけられた状態で配置されている。このダイヤフラム3はピエゾアクチュエータ2のストロークを変換比a/bで変換する。それと同時に、制御したい液体からピエゾアクチュエータ2をシールすることも、ダイヤフラム3によって行われる。
【0037】
上で説明した本発明の実施例は、本発明を説明するために例示したものであるに過ぎず、本発明を制限するものではない。本発明の枠内では、本発明の範囲から逸脱することなしに種々の変更や改良が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の1実施例による、燃料を噴射するための弁を概略的に示す断面図である。
【図2】
図1に示したダイヤフラムの一部を拡大して示す断面図である。

Claims (10)

  1. ピエゾアクチュエータ(2)と、該ピエゾアクチュエータ(2)のストロークを変換するための変換器と、該変換器により操作可能な制御弁(14)と、温度補償のための温度補償装置(27)とを備えた、液体を制御するための弁において、変換器がダイヤフラム(3)として形成されており、該ダイヤフラム(3)がプリロードをかけられていることを特徴とする、液体を制御するための弁。
  2. ダイヤフラム(3)がばねエレメント(9)、特に皿ばねまたはコイルばねによってプリロードをかけられている、請求項1記載の弁。
  3. ダイヤフラム(3)がピエゾアクチュエータ(2)に対してプリロードをかけられている、請求項1または2記載の弁。
  4. ダイヤフラム(3)が環状の力導入範囲(31)を有しており、該力導入範囲(31)がピエゾアクチュエータ(2)の側へ突出している、請求項1から3までのいずれか1項記載の弁。
  5. ばねエレメント(9)が前記力導入範囲(31)の下側に作用している、請求項4記載の弁。
  6. ダイヤフラム(3)がピエゾアクチュエータ(2)を制御弁(14)に対してシールしている、請求項1から5までのいずれか1項記載の弁。
  7. 温度補償装置(27)が直接にピエゾアクチュエータ(2)に設けられている、請求項1から6までのいずれか1項記載の弁。
  8. 温度補償装置(27)が第1のベース部分(4)と第2のベース部分(5)とスリーブ(6)とを有しており、第1のベース部分(4)と第2のベース部分(5)とが、それぞれピエゾアクチュエータ(2)の端面に配置されており、スリーブ(6)が両ベース部分(4,5)とピエゾアクチュエータ(2)とを取り囲んでおり、第1のベース部分(4)および第2のベース部分(5)ならびにピエゾアクチュエータ(2)の、熱による長さ変化が、スリーブ(6)の、熱による長さ変化にほぼ相当している、請求項7記載の弁。
  9. ダイヤフラム(3)が直接に第2のベース部分(5)と接触している、請求項8記載の弁。
  10. ダイヤフラム(3)の前記力導入範囲(31)が、ピエゾアクチュエータ(2)の力方向(F)とは反対の方向に保持範囲(30)に対して相対的に角度(α)で曲げられている、請求項4から9までのいずれか1項記載の弁。
JP2002590234A 2001-05-12 2002-05-10 液体を制御するための弁 Pending JP2004519611A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10123172A DE10123172A1 (de) 2001-05-12 2001-05-12 Ventil zum Steuern von Flüssigkeiten
PCT/DE2002/001702 WO2002092993A1 (de) 2001-05-12 2002-05-10 Ventil zum steuern von flüssigkeiten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004519611A true JP2004519611A (ja) 2004-07-02

Family

ID=7684569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002590234A Pending JP2004519611A (ja) 2001-05-12 2002-05-10 液体を制御するための弁

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20040084998A1 (ja)
EP (1) EP1399664A1 (ja)
JP (1) JP2004519611A (ja)
DE (1) DE10123172A1 (ja)
WO (1) WO2002092993A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0416808A (pt) 2003-11-20 2007-01-09 Viking Technologies Lc termo-compensação integral para atuador eletro-mecánico
DE102004026172A1 (de) * 2004-05-28 2005-12-22 Siemens Ag Einspritzventil und Verfahren zum Herstellen eines Einspritzventils
DE102008001142A1 (de) * 2008-04-14 2009-10-15 Zf Friedrichshafen Ag Steuerventil mit einem piezoelektrischen Aktuator
DE102010051743B4 (de) 2010-11-19 2022-09-01 C. Miethke Gmbh & Co. Kg Programmierbares Hydrocephalusventil
DE102011008467B4 (de) * 2011-01-13 2014-01-02 Continental Automotive Gmbh Injektor mit Druckausgleichsmitteln

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4022166A (en) 1975-04-03 1977-05-10 Teledyne Industries, Inc. Piezoelectric fuel injector valve
US4803393A (en) * 1986-07-31 1989-02-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
DE59712556D1 (de) * 1996-09-30 2006-04-13 Siemens Ag Vorrichtung zur Übertragung des Auslenkung eines Aktors
DE19802495A1 (de) * 1997-06-19 1998-12-24 Bosch Gmbh Robert Ventil zum Steuern von Flüssigkeiten
DE19826339A1 (de) * 1998-06-12 1999-12-16 Bosch Gmbh Robert Ventil zum Steuern von Flüssigkeiten
DE19939476C2 (de) * 1999-08-20 2003-02-20 Bosch Gmbh Robert Ventil zum Steuern von Flüssigkeiten

Also Published As

Publication number Publication date
US20040084998A1 (en) 2004-05-06
WO2002092993A1 (de) 2002-11-21
EP1399664A1 (de) 2004-03-24
DE10123172A1 (de) 2002-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4052383B2 (ja) ソリッドステートアクチュエーターの補償器用圧力応答弁
JP4588956B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4495301B2 (ja) 燃料噴射弁
US6422482B1 (en) Fuel injection valve
US6814314B1 (en) Fuel injection valve
US9086041B2 (en) Fuel injector having a piezoelectric actuator and a sensor assembly
JP4954848B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2005528548A (ja) 流体のための調量装置、特に自動車用噴射弁
KR101450367B1 (ko) 압전밸브
US6749126B1 (en) Fuel injector and method for its operation
JPH10509790A (ja) 電気油圧駆動装置
US6776390B1 (en) Valve for controlling fluids
JP2004519615A (ja) 液体制御用の弁
US7032833B2 (en) Fuel injection valve
JP2004519611A (ja) 液体を制御するための弁
US6899284B1 (en) Fuel-injection valve
US6749127B2 (en) Method of filling fluid in a thermal compensator
JP2003328893A (ja) 燃料噴射弁
JP4163962B2 (ja) 圧電式のアクチュエータモジュール
JP4243808B2 (ja) 噴射モジュール
JP2004197743A (ja) 燃料噴射弁
KR20020025976A (ko) 유체 제어용 밸브
KR20040091753A (ko) 연료 분사 밸브
KR20010093200A (ko) 연료분사밸브
JP3975348B2 (ja) 燃料噴射装置の組付構造