JP2004518797A - ポリエステル用着色料コンセントレイト - Google Patents
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Abstract
本発明は、一以上のコポリマー及び一以上の着色料を含有するポリエステルを着色するためのコンセントレイトに関する。本発明はまた、本明細書に開示したコンセントレイトを使用するポリエステル材料を着色する方法及びそこから形成される物品に関する。
Description
【0001】
本発明は、ポリマー材料を加工処理するのに有用な着色料コンセントレイトに関する。詳細には、本発明は、該コンセントレイトの組成物、該コンセントレイトを使用してポリマー材料を加工処理する方法及び該コンセントレイトから製造されるポリマー物品に関する。
【0002】
発明の背景
ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)及びポリ(エチレンナフタレンジカルボキシレート)(PEN)は、包装材用途に有用なポリマーである。そのような材料は、例えば射出成形、フィルム押出し、シート押出し又は吹込み成形等の方法により、コンテナ、シート及び他の包装材物品に加工処理することが出来る。そのようなポリマーから製造される物品は、一般的に、丈夫で、化学薬品耐性があり、堅い等の特性を示すことが知られている。ポリエステルは、例えば、ボトル、ジャー、ブリスターパック及び他の同様の用途に使用することが出来る。
【0003】
ポリエステル用の多くの用途は、これらの材料の透明性が良好であることを利用するものである。特にPETは、清涼飲料用炭酸塩化ボトルを製造するのに通常使用されている。それにも関わらず、ある用途ではポリエステルの他の有用な特性を含むが、透明性に対して、不透明性又は半透明性を必要とする。そのような用途としては、着色料コンセントレイトを使用して着色料を導入して物品を不透明にしたり、着色することができる。
【0004】
しかしながら、ポリエステル、特にPETは、着色するのが困難な材料であることが分かっている。例えば、着色系に保持される水の量を最小にしても、加工処理中PETの加水分解的崩壊につながり得る。このため、PETを着色する一つの方法は、結晶化PETベース中で着色顔料のコンセントレイトを製造することを含む。結晶化PETベースコンセントレイトペレットを別々に乾燥するか又は新しい結晶化PETとブレンドし、次いで例えば約150℃で乾燥して最終ポリエステル材料中の加水分解的崩壊を減少することができる。未結晶のPETベースコンセントレイトペレットが存在すると、軟化点(ガラス転移点)が80℃であるため、より低い、より非効率的な乾燥温度で乾燥しなければならない。
【0005】
理論的には、この方法は着色料コンセントレイトを乾燥するのに満足のいく方法であるが、実際には、技術的に不便で費用がかさむ。結果として、該方法を行うのに手っ取り早い方法がとられ、それにより乾燥が不完全となり、最終ポリエステル物品で崩壊が起こり得る。この方法の更なる難点は、未結晶コンセントレイトペレットがPET乾燥温度で互いにくっつくため、結晶化PETベースコンセントレイトペレットにより該ペレットが供給路において自由に流れるようにしてあげることがしばしば必要となることである。この余分な工程があるために、この方法の経済性が低くなる。更に、該ペレットのポリエステルベース材料は、多くの顔料にとって分散性が良くないため、最終物品における顔料の分布が最適ではなくなる。顔料の分散性が乏しいため、ボトルに渦巻き線が出来てしまうことが判明した(“渦巻き(swirls)”として知られている)。
【0006】
ポリエステルを着色する別の方法は、コンセントレイトベースとして低融点粘度ワックス材料(ステアリルフタレート又はポリオレフィンワックス等)を使用することであり得る。そのような系は米国特許明細書第4,988,477号明細書に開示されており、該明細書の開示内容は全て本明細書に含まれるものとする。そのような低粘度材料は顔料の分散性を満足するものであろうが、供給路で早めに溶けてしまうし、流れを妨害したり、スクリューを過剰に滑らせたりといった、加工処理中における難点を生み出してしまう。
【0007】
別の方法が米国特許第5,686,515号明細書に記載されている。該明細書の内容は全て本明細書に含まれるものとする。該明細書には、ポリエステルの着色は、ワックス分散剤及びエチレンコポリマーと組合せた着色料を含有するコンセントレイト組成物を使用することにより改良することができると開示されている。同様の考えが米国特許第5,670,561号明細書に記載されている。該明細書の内容は全て本明細書に含まれるものとする。該明細書に記載の方法は、低融点粘度樹脂(ワックス等)を含有するプラスチック着色料コンセントレイト、エチレンコポリマー(エチレンメチルアクリレート又はエチレンアクリル酸エステル等)及び着色料を含有するものである。これらの2つの特許によれば、着色は、ワックスを使用してコンセントレイト中における顔料の分散性を向上させることにより、改良することができる。また、米国特許第5,686,515号明細書には、該コンセントレイトはポリエステルに真珠光沢(pearlscent)を与えることが示されている。米国特許第5,670,561号及び第5,686,515号明細書のいずれもある程度改良するものであるが、着色料用担体を製造するのに、2つの材料、ワックス及びエチレンコポリマーを、複雑な加工処理に供さなければならない。
【0008】
ポリエステルを加工処理する技術分野の当業者は、材料の取り扱い及び用途をより効率的とする固体ペレット形状であり、乾燥の必要がないか又は湿分量が低く、PET中での着色料の分散を良好にし、ポリエステルへの添加割合が低く、所望の均一な不透明度及び着色を達成し、及び製造工程が簡便で原料コストが妥当なため競争できる価格がつけられる着色料コンセントレイトを好むであろう。
【0009】
発明の概要
本発明は、一以上のコポリマー及び一以上の着色料を含有する、ポリエステルを着色するためのコンセントレイトに関する。本発明はまた、本明細書に開示したコンセントレイトを使用するポリエステル材料の着色方法及びそれから製造される物品に関する。
本発明の更なる利点は、一部は以下の詳細な説明の欄に記載されており、一部は説明から明らかであるし、本発明を実施することにより理解することができるであろう。本発明の利点は、添付の請求の範囲に特に指摘した要素及び組み合わせにより理解及び達成されるであろう。既述の一般的な説明及び以下の詳細な説明のいずれも例示及び説明のみのものであり、本発明を請求の範囲に制限するものでないこともまた理解されるであろう。
【0010】
発明の詳細な説明
本発明は、以下の発明の詳細な説明及びそこに含まれる実施例及び図面及び既述の説明及び以下の説明を参照することによりさらに容易に理解できるであろう。本明細書における用語が特定の観点を説明する目的のみのためであり、限定するものでないこともまた理解されるであろう。
本明細書及び添付の請求の範囲において、単数形(a, an, the)は、他に明らかに記載されていなければ、複数形も含むものであることに留意されたい。従って、例えば、“芳香族化合物”は芳香族化合物の混合物を含む。
【0011】
本明細書において、範囲を、“約”を付けたある特定の値から、及び/又は“約”を付けた別のある特定の値までとして示すことが頻繁にある。そのような範囲で示されるとき、別の観点は、ある特定の値から及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値がおよその値として示される場合、先行して“約”を使用することにより、特定の値が別の観点を形成することが理解されるであろう。さらに、各範囲の終点が他の終点に関して、及び他の終点と独立して有意であることが理解されるであろう。
本明細書及び以下の請求の範囲において、定義されるべき多くの用語は以下の意味を有する:
【0012】
本明細書において、用語“コポリマー”は、同じ分子内に2以上のモノマー単位を含むポリマーをいう。該用語は、通常はコポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー、グラフトコポリマーと称される材料及び他の同様の用語を含むものとする。
本明細書において、用語“アクリレート”は、アクリル酸のエステル又はメタクリル酸等のアクリル酸の誘導体のエステルをいう。
【0013】
本明細書において、用語“メタクリレート”は、メタクリル酸のエステル又はメタクリル酸の誘導体のエステルをいう。
用語“ベースポリエステル”は、本明細書の着色剤材料がまだ添加されていないポリエステルを意味する。ベースポリエステルは、例えば、TiO2等の“着色剤”であると当業者が考えるであろう一以上の添加剤を有するものを提供することができる。しかしながら、そのようなポリエステルは依然として“ベースポリエステル”であると考えられる。
“ポリエステル組成物”は、ベースポリエステル及び本発明の着色剤から構成される組成物である。
【0014】
本発明は、一般的に、着色料コンセントレイト(以降、“コンセントレイト”とする)をベースポリエステルに置き、コンセントレイトが一般的にポリエステル材料中に分散するようにするポリエステル材料を着色する方法、及び着色したポリエステル材料から、成形物品又は押出物品等の物品を製造する方法に関する。ここで、本発明により、従前知られていなかった改良点を最終ポリエステル組成物及びそこから製造される物品に与える。また、例えば、加工処理中に使用されるゲートでの伸び及び緊張(stringing)を減少し、加工処理中に製造される物品の脆化を減少し、加工処理中の押出しスクリューにおける滑りを減少してよりばらつきのない(consistent)スクリュー回復時間を達成し、加工処理中のPETの剪断力を減少することによりバレル温度の安定性を向上させる等の加工処理工程における改良点を付与する。本発明により、本発明のコンセントレイトで着色したPETは、慣用の方法により着色したPETよりも内部粘度(I.V.;inherent viscosity)が高く、また、着色料含有量等の物理的特性をある程度改良し(特に渦巻き量を減少する)、非層化(destratification)への耐性を向上し、湿分含量を減少し、より強固でより審美的な満足できるゲート領域が得られる。本発明のポリエステル組成物から製造される物品もまたこれらの特性を示すことができる。
【0015】
殆どの観点において、本発明のコンセントレイトは、2つの主成分:一以上の着色料及び一以上のコポリマーを含有する。
本明細書において、用語“コポリマー”は、2以上のモノマー単位を同じ分子内に含有するポリマーをいう。この用語は、通常コポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー、グラフトコポリマー等と称される分子及び他の同様の用語を含むものとする。
【0016】
本発明のコンセントレイトに有用な着色料としては、顔料、染料、及び他の着色料があげられる。事実上、現在使用されているあらゆる顔料又は染料、又は将来開発される顔料又は染料といった、ポリエステルを着色するのに適当なものを使用できることが想像される。顔料は、現存する(in nature)有機物又は無機物であり得る。無機顔料の例としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、コバルト、カドミウム、ウルトラマリン及びカーボンブラックがあげられるが、これらに限定されない。有機顔料としては、スルフィウムバライト、アゾ顔料、濃アゾ顔料、フタロシアニン、キナクリアドン、イソインドリノン、アントラキノン及びパールタイプ(pearlene type)顔料があげられるが、これらに限定されない。染料の例としては、キノフタロン(quinopthalone)、ペリノン(perinone)、アントラキノン、チオキサンテン、チオインディゴ、キサンテン及びクマリンがあげられるが、これらに限定されない。着色料の他の例としては、二酸化チタン、酸化赤鉄(red iron oxide)、クロム酸鉛、ウルトラマリンブルー、モリブデン酸オレンジ、フタロシアニンブルー、キラクリドン(quinacridone)、フタロシアニングリーン、レッドレーキC、酸化黒鉄(black iron oxide)及び他の同様の着色料があげられるが、これらに限定されない。着色料は、単独でも使用することが出来るし、互いに組み合わせて使用することもできる。特に、当業者に知られているように、混合物を使用して、所望の色を提供することができる。特定の着色料又は着色料混合物は、本発明において重要ではない。他の有用な着色料は当業者には明らかであろう。
【0017】
本発明のコンセントレイトに有用なコポリマーとしては、オレフィン、アクリレート及びメタクリレートのコポリマーがあげられる。特に有用なコポリマーとしては、オレフィン/アクリレートコポリマー、オレフィン/メタクリレートコポリマー、他の匹敵するコポリマー及びそれらの混合物があげられる。本明細書において使用するのに適用なコポリマーは、典型的には、ASTM D−1238に規定の方法により測定される、約0.2〜約50gms/10分のメルトインデックスを有する。コポリマーは、ポリマーの技術分野の当業者に周知の方法で製造することが出来る。
【0018】
コポリマーのオレフィン成分の炭素数は、約2〜約18である。さらなる観点において、コポリマーの炭素数は、約3、4、6、8、10、12、14、16及び18であるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。さらなる観点において、オレフィン成分は、一以上のエチレン、プロピレン又はブチレンを含有することができる。更に、コポリマーのオレフィン成分は、エチレンを含有する。更に、コポリマーのオレフィン成分は、約40〜約99重量%、又は約70〜約97重量%、又は約75〜約95重量%のコポリマーを含有することができる。更に、オレフィン成分は、約40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、95又は99重量%からコポリマーを含有することができるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
コポリマーのアクリレート又はメタクリレート成分は、以下の組成を有するアルキルアクリレート、アルキルメタクリレート又はそれらの組合せを含有することができる:
【0019】
【化1】
【0020】
式中、R1は炭素数8以下のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は水素、メチル又はエチルである。コポリマー中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、約1〜60重量%、又は約3〜約30重量%、又は約5〜約25重量%のコポリマーを含有することができる。さらに、コポリマー成分中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、約1、3、5、7、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55又は60重量%から含有することができるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。使用できる特定のアルキルアクリレートは、アクリル酸又はメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル及びブチルエステルを含有することができる。本明細書において、コポリマー中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、アルキル基を含む、アクリレートの全重量%により決定することができる。
【0021】
本発明において使用できる特定のコポリマーの例としては、一以上のエチレンメチルアクリレートコポリマー(EMA)、エチレンメチルメタクリレートコポリマー(EMMA)、エチレンエチルアクリレートコポリマー(EEA)、エチレンエチルメタクリレートコポリマー(EEMA)、エチレンブチルアクリレートコポリマー(EBA)、エチレンブチルメタクリレートコポリマー(EBMA)及び他の同様のコポリマーがあげられるが、これらに限定されない。さらに、使用できるコポリマーは、EMAを含まない。
【0022】
本発明のコンセントレイトはまた、当業者に公知の一以上の他の添加剤等の他の材料を含有することが出来る。そのような添加剤としては、熱安定剤、酸化防止剤、UV吸収剤、殺生物剤、可塑剤、又はクレー、マイカ、タルク、セラミック球、ガラス球、ガラスフレーク等の充填剤等があげられるが、これらに限定されない。これらのような添加剤は、コンセントレイトが添加される最終ポリエステル材料中で典型的には比較的少量で使用される。本明細書に記載した成分において、一以上の添加剤の存在は、コンセントレイト中で使用される材料又はコンセントレイトがベースポリエステルに添加されるポリエステル組成物における重量%の計算には考慮されない。
【0023】
さらなる観点において、コンセントレイトは、低融点粘度樹脂を含有しない。“低粘度融点樹脂”とは、米国特許第5,670,561号明細書に詳細に記載されている材料、並びに当業者がそれと置換可能であると認識するであろうあらゆる材料を意味する。
コンセントレイトは、その主成分、すなわち、一以上の着色料と一以上のコポリマー、並びにあらゆる添加剤を、エクストルーダ又はバンベリーミキサー等の当業者に一般的に使用されている方法を使用して混合することにより製造することができる。
【0024】
本明細書において、わずか2つの主成分を使用することにより、コポリマーの製造を簡便にすることができる。例えば、オレフィンコポリマー及び着色料に加えて分散剤としてワックス状材料を使用する従来技術のコンセントレイトにおいて(米国特許第5,686,477号及び第5,670,561号明細書に開示されているもの等)、コポリマーと溶融ブレンドする前に、ワックスを着色料と予め混合する。この余分な工程による複雑さにより、単純に着色料をコポリマーに添加するより、さらに困難な工程となっている。予期できないことに、分散剤としてワックス材料は必要ではなく、その代わり、経済的な製造方法又は本発明の製造方法における改良を達成することが分かった。
【0025】
着色料をコンセントレイト中に有効に分散させるのに、コンセントレイトをベースプラスチックに分散させ、ベースプラスチックを着色することであり、本発明のコンセントレイトは、約20重量%〜約80重量%のコポリマー及び約80重量%〜約20重量%の着色料を含有する。さらに、本発明のコンセントレイトは、約20重量%〜約60重量%のコポリマー及び約80重量%〜約40重量%の着色料を含有する。さらに、コポリマー:着色料の比は、約80:20、70:30、60:40、50:50、40:60、30:70又は20:80からであり得る。これらの値は全て重量%である。さらに、着色コンセントレイト中のコポリマーの量は、25重量%より大きいか、さらに、約30重量%より大きい。
【0026】
コポリマーの溶融流量は、約0.2〜約50gms/10分の範囲をとり得る。さらに、コポリマーの溶融流量は、約0.2、0.5、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50g/10分からであり得る。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
【0027】
コンセントレイトは、事実上あらゆるポリエステル材料に置いてポリエステルを通してコンセントレイトを分散させ、ポリエステルを着色することができる。本発明に適当なポリエステルとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)(PE);シクロヘキサンジメタノールで変性したポリ(エチレンフタレート)(Eastman Chemical Company, Kingsport, TNから入手可能なPETG等);ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCT);エチレングリコールで変性したポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(Eastman Chemical Companyから入手可能なPCTG等);イソフタル酸で変性したポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCTA);ポリ(エチレンナフタレンジカルボキシレート)(PEN);ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT);ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT);ポリ(カルボン酸エステル)(PC);及び他の同様のポリエステルがあげられるが、これらに限定されない。本発明にとって特定のポリエステルが重要なのではない。他の適当なポリエステルは当業者には明らかであろう。
【0028】
さらなる観点において、ポリエステルを結晶化させるか、部分的に結晶化させるか又は結晶化させないことができる。
約0.1〜約10重量%、又は約1.0〜約5.0重量%、又は約1.5〜約3.0重量%でコンセントレイトをポリエステルに添加することができる。さらに、コンセントレイトをポリエステルに、約0.5、1、2、3、4、5又は10重量%から添加することができる。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。コンセントレイトを、乾燥ペレットブレンドとしてポリエステルと予備混合するか又は加工処理中別々の添加剤供給機を使用することにより、例えばMavocolor, Plastrac又はPlastoreにより製造される供給機を使用することにより、ポリエステルと混合することが出来る。
【0029】
これらのコンセントレイトにより着色されたポリエステルは、これらに限定されるものではないが、射出成形、射出吹込み成形、射出延伸吹込み成形、押出し吹込み成形、シート押出し、異形(profile)押出し、カレンダリング又は他の同様の方法を含むあらゆる公知のポリエステル処理技術により加工処理することができる。
注意を喚起したように、最終着色ポリエステル組成物及びそこから製造される物品中の湿分を減少することにより、本発明において見られるように、望ましい結果が得られる。従って、有意な観点において、本発明のコンセントレイトで着色した最終ポリエステル組成物中の湿分量は、約0.1重量%未満である。さらに、本発明のコンセントレイトで着色した最終ポリエステル組成物中の湿分量は、約0.075重量%未満である。そのような低い湿分量は、本発明のポリエステル組成物から製造される物品においても見られる。
【0030】
コンセントレイトをベースポリエステルに置き、該ポリエステルを金型に押し出すのに適当な装置を図1に一般的な方法として示す。図に示した装置は、一以上のホッパー10a及び10b、押出しスクリュー11、バレル12、ゲート13、及び金型14を含む。ホッパーは、バレル12に接続しており、バレル12は金型14に接続している。ゲート13により、バレルから金型への通路が開いているか閉じているかコントロールする。コンセントレイトペレット及びベースポリエステルペレットを、通常は別々のホッパー10a及び10bを通して供給し、該ペレットを押出しスクリュー11の線(thread)内で開口部に入れる。押出しスクリューを回し、スクリューが軸方向に右に移動し、ペレットが軸方向に左に移動するようにする。バレル12を加熱し、コンセントレイト及びポリエステルペレットがホットメルトを形成するようにする。押出しスクリュー11を回すにつれて、溶融していないペレットがバレル12に対して摩擦的に擦られ、さらに加熱されるようになる。押出しスクリュー11を、十分な量のペレットが左へ移動し、十分に多量のホットメルトをゲート13の隣で形成するまで回す。次いで押出しスクリュー11の回転を止め、ゲート13を開き、押出しスクリュー11を軸方向に左に移動し、加圧下ホットメルトを金型14に運ぶ。
【0031】
典型的には、金型14の形状は、金型が所望の成形物品を製造するような形状である。典型的な成形物品としては、プラスチックコンテナ用プラスチック予備成形品又は他の成形物品があげられるが、これらに限定されない。そのような形状を成形する技術は当業者に周知である。従って、成形14に関するさらに詳細な説明及び成形方法は本明細書において必要ではない。
本発明により製造される物品は、単層構造でもあり得るし、多層構造でもあり得る。多層物品は、本発明により製造される着色したポリエステル組成物を含有する少なくとも1層を有することができる。
物品が成形された予備成形品である特定の場合、予備成形品は、一般的に吹込み成形によりプラスチックコンテナに製造される。そのような方法は当業者には周知である。
【0032】
ベースポリエステルの着色は、典型的にはポリエステルを置くとき、成形するとき又は物品を製造する他の処理において達成され得る。物品が予備成形品である特定の場合において、最後の成形プラスチックコンテナの着色料の量は、典型的には予備成形品の着色料量により決定される。
【0033】
本発明の着色料コンセントレイトをベースポリエステルに添加して形成される組成物は、本明細書に開示されているコポリマーを含有しないコンセントレイトで着色したベースポリエステルから製造される組成物と比較して、I.V.が向上している。当業者は、着色料は一般的に、加水分解的崩壊のために、ポリエステル材料のI.V.を低下させると認識するであろう。従って、当業者は、着色料コンセントレイトをポリエステルに添加したとき、無視できないI.V.の減少が起こると予測するであろう。しかしながら、予想外に、本明細書のコンセントレイトによれば、ベースポリエステルのI.V.の低下の度合いは、従来技術の着色料コンセントレイトよりも低い。特に、前に開示した量で添加するとき、本明細書の着色コンセントレイトによるベースポリエステルのI.V.の低下は、0dL/gから0.04dL/g未満である。例えば、未着色のベースポリエステルのI.V.が0.7gL/gの場合、本明細書の着色料コンセントレイトを添加したベースポリエステルのI.V.は約0.66〜約0.7dL/gの範囲になるであろう。これは同じタイプのベースポリエステルに添加したときにI.V.をより大きく低下させるであろう従来技術のコンセントレイトとの比較である。
【0034】
本明細書において内部粘度(I.V.)は、60重量%フェノール及び40重量%テトラクロロエタンを含有する溶媒100mL当たり0.50gのポリマーを使用して25℃において行われる粘度測定をいう。本明細書におけるポリエステルのI.V.を測定する基本的な方法は、ASTM D 2857−95に記載されている。その開示内容は全て本明細書に含まれるものとする。
本明細書の更なる観点は、コポリマー自身を“着色料”として使用してポリエステルに真珠光沢を与えることを含む。この観点において、一以上のオレフィン/アクリレート又はオレフィン/メタクリレートコポリマーを含有するコポリマーを、実質的に顔料又は染料を添加せずに、所望の真珠光沢を有する不透明なポリエステルを提供する。そのようなポリエステルを得るために、ポリエステルは約2重量%〜約40重量%のコポリマー、又は約5重量%〜約35重量%のコポリマー、又は約10重量%〜約25重量%のコポリマーを含有することができる。更に、コポリマーは、約2、5、7、10、15、20、25、30、35又は40重量%からのポリエステルを含有することができる。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
【0035】
実験
以下の実施例は、請求の範囲に記載の物品、組成物及び/又は方法をどのように作り評価するか、完全な開示及び説明を当業者に提供するものであり、純粋に本発明の例示を意図するものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。例えば量、温度等の数字は正確にするよう努めたが、幾らかの誤差及び偏差を考慮すべきである。他に特に記載がなければ、“部”は重量部であり、温度は℃であり、圧力は大気圧又はその付近である。
【0036】
温度230℃、速度16ポンド/時間において(PET含有コンセントレイトについては、265℃、20ポンド/時間)、Werner and Pfleiderer製の30mmツインスクリューエクストルーダーでコンセントレイトを調製した。285℃において、Boy22射出成形機で予備成形品を成形した。SIDEL製のSBO 2/3でボトルを吹込んだ。他に特に記載がなければ、以下に示すパーセンテージは全て重量%である(コンセントレイトは全て25体積%二酸化チタンを含有するよう調製したことに留意されたい)。以下の実施例で使用する二酸化チタン(TiO2)は、DuPont Ti−Pure R−100 W−18 (E.I. DuPont DeNemours, Wilmington, DE)である。ボトルを製造するのに使用したPETは、Eastman Chemical Company製のEastapak 9921Wである。射出成形前に、PETを150℃において8時間乾燥した。更に着色料コンセントレイトとバックブレンド(bag blending)する前に、乾燥したPETを乾燥機中で60℃まで冷却した。コンセントレイトは乾燥しなかった。コンセントレイトをポリエステル材料に添加し、最終ボトル中のTiO2量を1.25%とした。
【0037】
比較例1
着色料無添加のPET 9921Wを成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルとした。該ボトルのI.V.は0.68であった。ボトルは透明であった。
比較例2
PET 9921Wを50%、TiO2を50%含有するコンセントレイトを製造した。PET 9921Wを、2.5%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.62であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、0.06dL/g下がった。ボトルは不透明であったが、渦巻きは肉眼で見えた。
【0038】
実施例1
EMAC (登録商標) SP2260 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) SP2260は、エチレンと24%メチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは2.1g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.67であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.01dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0039】
実施例2
EMAC (登録商標) PLUS SP 1305 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) PLUS SP 1305は、エチレンと20%メチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは2.0g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.67であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.01dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0040】
実施例3
EMAC (登録商標) SP 1802 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) SP 1802は、エチレンと22.5%ブチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは0.5g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.64であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.04dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0041】
実施例4
PET 9921W を、5% EMAC (登録商標) SP 2260とペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.66であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.02dL/g下がった。ボトルは真珠光沢のある半透明であった。
【0042】
実施例5及び比較例3−6
以下の実施例により、本発明の実施例と比較した種々の市販の着色料添加剤の湿分含量を示す。湿分は、Mitsubishi湿分測定機により測定した。加工処理中のPETの加水分解的崩壊の可能性を減らすには、着色料添加剤中の水分量を減らすことが重要である。加水分解的に崩壊すると、最終加工ボトルのI.V.の低下につながる。データによれば、本発明により製造したポリエステル材料は、他の着色方法で着色した他のポリエステルよりも湿分が少なかった。
【0043】
表1 湿分値の比較
【0044】
本明細書中に引用した刊行物の内容は全て、本明細書に含まれるものとする。
本発明の種々の観点を特に参照して本発明について詳細に説明してきたが、本発明の範囲から離れることなく、変更及び改変を行うことができることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、コンセントレイトをベースポリエステルに置くための装置を示す。
本発明は、ポリマー材料を加工処理するのに有用な着色料コンセントレイトに関する。詳細には、本発明は、該コンセントレイトの組成物、該コンセントレイトを使用してポリマー材料を加工処理する方法及び該コンセントレイトから製造されるポリマー物品に関する。
【0002】
発明の背景
ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)及びポリ(エチレンナフタレンジカルボキシレート)(PEN)は、包装材用途に有用なポリマーである。そのような材料は、例えば射出成形、フィルム押出し、シート押出し又は吹込み成形等の方法により、コンテナ、シート及び他の包装材物品に加工処理することが出来る。そのようなポリマーから製造される物品は、一般的に、丈夫で、化学薬品耐性があり、堅い等の特性を示すことが知られている。ポリエステルは、例えば、ボトル、ジャー、ブリスターパック及び他の同様の用途に使用することが出来る。
【0003】
ポリエステル用の多くの用途は、これらの材料の透明性が良好であることを利用するものである。特にPETは、清涼飲料用炭酸塩化ボトルを製造するのに通常使用されている。それにも関わらず、ある用途ではポリエステルの他の有用な特性を含むが、透明性に対して、不透明性又は半透明性を必要とする。そのような用途としては、着色料コンセントレイトを使用して着色料を導入して物品を不透明にしたり、着色することができる。
【0004】
しかしながら、ポリエステル、特にPETは、着色するのが困難な材料であることが分かっている。例えば、着色系に保持される水の量を最小にしても、加工処理中PETの加水分解的崩壊につながり得る。このため、PETを着色する一つの方法は、結晶化PETベース中で着色顔料のコンセントレイトを製造することを含む。結晶化PETベースコンセントレイトペレットを別々に乾燥するか又は新しい結晶化PETとブレンドし、次いで例えば約150℃で乾燥して最終ポリエステル材料中の加水分解的崩壊を減少することができる。未結晶のPETベースコンセントレイトペレットが存在すると、軟化点(ガラス転移点)が80℃であるため、より低い、より非効率的な乾燥温度で乾燥しなければならない。
【0005】
理論的には、この方法は着色料コンセントレイトを乾燥するのに満足のいく方法であるが、実際には、技術的に不便で費用がかさむ。結果として、該方法を行うのに手っ取り早い方法がとられ、それにより乾燥が不完全となり、最終ポリエステル物品で崩壊が起こり得る。この方法の更なる難点は、未結晶コンセントレイトペレットがPET乾燥温度で互いにくっつくため、結晶化PETベースコンセントレイトペレットにより該ペレットが供給路において自由に流れるようにしてあげることがしばしば必要となることである。この余分な工程があるために、この方法の経済性が低くなる。更に、該ペレットのポリエステルベース材料は、多くの顔料にとって分散性が良くないため、最終物品における顔料の分布が最適ではなくなる。顔料の分散性が乏しいため、ボトルに渦巻き線が出来てしまうことが判明した(“渦巻き(swirls)”として知られている)。
【0006】
ポリエステルを着色する別の方法は、コンセントレイトベースとして低融点粘度ワックス材料(ステアリルフタレート又はポリオレフィンワックス等)を使用することであり得る。そのような系は米国特許明細書第4,988,477号明細書に開示されており、該明細書の開示内容は全て本明細書に含まれるものとする。そのような低粘度材料は顔料の分散性を満足するものであろうが、供給路で早めに溶けてしまうし、流れを妨害したり、スクリューを過剰に滑らせたりといった、加工処理中における難点を生み出してしまう。
【0007】
別の方法が米国特許第5,686,515号明細書に記載されている。該明細書の内容は全て本明細書に含まれるものとする。該明細書には、ポリエステルの着色は、ワックス分散剤及びエチレンコポリマーと組合せた着色料を含有するコンセントレイト組成物を使用することにより改良することができると開示されている。同様の考えが米国特許第5,670,561号明細書に記載されている。該明細書の内容は全て本明細書に含まれるものとする。該明細書に記載の方法は、低融点粘度樹脂(ワックス等)を含有するプラスチック着色料コンセントレイト、エチレンコポリマー(エチレンメチルアクリレート又はエチレンアクリル酸エステル等)及び着色料を含有するものである。これらの2つの特許によれば、着色は、ワックスを使用してコンセントレイト中における顔料の分散性を向上させることにより、改良することができる。また、米国特許第5,686,515号明細書には、該コンセントレイトはポリエステルに真珠光沢(pearlscent)を与えることが示されている。米国特許第5,670,561号及び第5,686,515号明細書のいずれもある程度改良するものであるが、着色料用担体を製造するのに、2つの材料、ワックス及びエチレンコポリマーを、複雑な加工処理に供さなければならない。
【0008】
ポリエステルを加工処理する技術分野の当業者は、材料の取り扱い及び用途をより効率的とする固体ペレット形状であり、乾燥の必要がないか又は湿分量が低く、PET中での着色料の分散を良好にし、ポリエステルへの添加割合が低く、所望の均一な不透明度及び着色を達成し、及び製造工程が簡便で原料コストが妥当なため競争できる価格がつけられる着色料コンセントレイトを好むであろう。
【0009】
発明の概要
本発明は、一以上のコポリマー及び一以上の着色料を含有する、ポリエステルを着色するためのコンセントレイトに関する。本発明はまた、本明細書に開示したコンセントレイトを使用するポリエステル材料の着色方法及びそれから製造される物品に関する。
本発明の更なる利点は、一部は以下の詳細な説明の欄に記載されており、一部は説明から明らかであるし、本発明を実施することにより理解することができるであろう。本発明の利点は、添付の請求の範囲に特に指摘した要素及び組み合わせにより理解及び達成されるであろう。既述の一般的な説明及び以下の詳細な説明のいずれも例示及び説明のみのものであり、本発明を請求の範囲に制限するものでないこともまた理解されるであろう。
【0010】
発明の詳細な説明
本発明は、以下の発明の詳細な説明及びそこに含まれる実施例及び図面及び既述の説明及び以下の説明を参照することによりさらに容易に理解できるであろう。本明細書における用語が特定の観点を説明する目的のみのためであり、限定するものでないこともまた理解されるであろう。
本明細書及び添付の請求の範囲において、単数形(a, an, the)は、他に明らかに記載されていなければ、複数形も含むものであることに留意されたい。従って、例えば、“芳香族化合物”は芳香族化合物の混合物を含む。
【0011】
本明細書において、範囲を、“約”を付けたある特定の値から、及び/又は“約”を付けた別のある特定の値までとして示すことが頻繁にある。そのような範囲で示されるとき、別の観点は、ある特定の値から及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値がおよその値として示される場合、先行して“約”を使用することにより、特定の値が別の観点を形成することが理解されるであろう。さらに、各範囲の終点が他の終点に関して、及び他の終点と独立して有意であることが理解されるであろう。
本明細書及び以下の請求の範囲において、定義されるべき多くの用語は以下の意味を有する:
【0012】
本明細書において、用語“コポリマー”は、同じ分子内に2以上のモノマー単位を含むポリマーをいう。該用語は、通常はコポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー、グラフトコポリマーと称される材料及び他の同様の用語を含むものとする。
本明細書において、用語“アクリレート”は、アクリル酸のエステル又はメタクリル酸等のアクリル酸の誘導体のエステルをいう。
【0013】
本明細書において、用語“メタクリレート”は、メタクリル酸のエステル又はメタクリル酸の誘導体のエステルをいう。
用語“ベースポリエステル”は、本明細書の着色剤材料がまだ添加されていないポリエステルを意味する。ベースポリエステルは、例えば、TiO2等の“着色剤”であると当業者が考えるであろう一以上の添加剤を有するものを提供することができる。しかしながら、そのようなポリエステルは依然として“ベースポリエステル”であると考えられる。
“ポリエステル組成物”は、ベースポリエステル及び本発明の着色剤から構成される組成物である。
【0014】
本発明は、一般的に、着色料コンセントレイト(以降、“コンセントレイト”とする)をベースポリエステルに置き、コンセントレイトが一般的にポリエステル材料中に分散するようにするポリエステル材料を着色する方法、及び着色したポリエステル材料から、成形物品又は押出物品等の物品を製造する方法に関する。ここで、本発明により、従前知られていなかった改良点を最終ポリエステル組成物及びそこから製造される物品に与える。また、例えば、加工処理中に使用されるゲートでの伸び及び緊張(stringing)を減少し、加工処理中に製造される物品の脆化を減少し、加工処理中の押出しスクリューにおける滑りを減少してよりばらつきのない(consistent)スクリュー回復時間を達成し、加工処理中のPETの剪断力を減少することによりバレル温度の安定性を向上させる等の加工処理工程における改良点を付与する。本発明により、本発明のコンセントレイトで着色したPETは、慣用の方法により着色したPETよりも内部粘度(I.V.;inherent viscosity)が高く、また、着色料含有量等の物理的特性をある程度改良し(特に渦巻き量を減少する)、非層化(destratification)への耐性を向上し、湿分含量を減少し、より強固でより審美的な満足できるゲート領域が得られる。本発明のポリエステル組成物から製造される物品もまたこれらの特性を示すことができる。
【0015】
殆どの観点において、本発明のコンセントレイトは、2つの主成分:一以上の着色料及び一以上のコポリマーを含有する。
本明細書において、用語“コポリマー”は、2以上のモノマー単位を同じ分子内に含有するポリマーをいう。この用語は、通常コポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー、グラフトコポリマー等と称される分子及び他の同様の用語を含むものとする。
【0016】
本発明のコンセントレイトに有用な着色料としては、顔料、染料、及び他の着色料があげられる。事実上、現在使用されているあらゆる顔料又は染料、又は将来開発される顔料又は染料といった、ポリエステルを着色するのに適当なものを使用できることが想像される。顔料は、現存する(in nature)有機物又は無機物であり得る。無機顔料の例としては、酸化チタン、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、コバルト、カドミウム、ウルトラマリン及びカーボンブラックがあげられるが、これらに限定されない。有機顔料としては、スルフィウムバライト、アゾ顔料、濃アゾ顔料、フタロシアニン、キナクリアドン、イソインドリノン、アントラキノン及びパールタイプ(pearlene type)顔料があげられるが、これらに限定されない。染料の例としては、キノフタロン(quinopthalone)、ペリノン(perinone)、アントラキノン、チオキサンテン、チオインディゴ、キサンテン及びクマリンがあげられるが、これらに限定されない。着色料の他の例としては、二酸化チタン、酸化赤鉄(red iron oxide)、クロム酸鉛、ウルトラマリンブルー、モリブデン酸オレンジ、フタロシアニンブルー、キラクリドン(quinacridone)、フタロシアニングリーン、レッドレーキC、酸化黒鉄(black iron oxide)及び他の同様の着色料があげられるが、これらに限定されない。着色料は、単独でも使用することが出来るし、互いに組み合わせて使用することもできる。特に、当業者に知られているように、混合物を使用して、所望の色を提供することができる。特定の着色料又は着色料混合物は、本発明において重要ではない。他の有用な着色料は当業者には明らかであろう。
【0017】
本発明のコンセントレイトに有用なコポリマーとしては、オレフィン、アクリレート及びメタクリレートのコポリマーがあげられる。特に有用なコポリマーとしては、オレフィン/アクリレートコポリマー、オレフィン/メタクリレートコポリマー、他の匹敵するコポリマー及びそれらの混合物があげられる。本明細書において使用するのに適用なコポリマーは、典型的には、ASTM D−1238に規定の方法により測定される、約0.2〜約50gms/10分のメルトインデックスを有する。コポリマーは、ポリマーの技術分野の当業者に周知の方法で製造することが出来る。
【0018】
コポリマーのオレフィン成分の炭素数は、約2〜約18である。さらなる観点において、コポリマーの炭素数は、約3、4、6、8、10、12、14、16及び18であるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。さらなる観点において、オレフィン成分は、一以上のエチレン、プロピレン又はブチレンを含有することができる。更に、コポリマーのオレフィン成分は、エチレンを含有する。更に、コポリマーのオレフィン成分は、約40〜約99重量%、又は約70〜約97重量%、又は約75〜約95重量%のコポリマーを含有することができる。更に、オレフィン成分は、約40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、95又は99重量%からコポリマーを含有することができるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
コポリマーのアクリレート又はメタクリレート成分は、以下の組成を有するアルキルアクリレート、アルキルメタクリレート又はそれらの組合せを含有することができる:
【0019】
【化1】
【0020】
式中、R1は炭素数8以下のアルキル基、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であり、R2は水素、メチル又はエチルである。コポリマー中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、約1〜60重量%、又は約3〜約30重量%、又は約5〜約25重量%のコポリマーを含有することができる。さらに、コポリマー成分中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、約1、3、5、7、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55又は60重量%から含有することができるが、適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。使用できる特定のアルキルアクリレートは、アクリル酸又はメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル及びブチルエステルを含有することができる。本明細書において、コポリマー中のアクリレート又はメタクリレート成分の量は、アルキル基を含む、アクリレートの全重量%により決定することができる。
【0021】
本発明において使用できる特定のコポリマーの例としては、一以上のエチレンメチルアクリレートコポリマー(EMA)、エチレンメチルメタクリレートコポリマー(EMMA)、エチレンエチルアクリレートコポリマー(EEA)、エチレンエチルメタクリレートコポリマー(EEMA)、エチレンブチルアクリレートコポリマー(EBA)、エチレンブチルメタクリレートコポリマー(EBMA)及び他の同様のコポリマーがあげられるが、これらに限定されない。さらに、使用できるコポリマーは、EMAを含まない。
【0022】
本発明のコンセントレイトはまた、当業者に公知の一以上の他の添加剤等の他の材料を含有することが出来る。そのような添加剤としては、熱安定剤、酸化防止剤、UV吸収剤、殺生物剤、可塑剤、又はクレー、マイカ、タルク、セラミック球、ガラス球、ガラスフレーク等の充填剤等があげられるが、これらに限定されない。これらのような添加剤は、コンセントレイトが添加される最終ポリエステル材料中で典型的には比較的少量で使用される。本明細書に記載した成分において、一以上の添加剤の存在は、コンセントレイト中で使用される材料又はコンセントレイトがベースポリエステルに添加されるポリエステル組成物における重量%の計算には考慮されない。
【0023】
さらなる観点において、コンセントレイトは、低融点粘度樹脂を含有しない。“低粘度融点樹脂”とは、米国特許第5,670,561号明細書に詳細に記載されている材料、並びに当業者がそれと置換可能であると認識するであろうあらゆる材料を意味する。
コンセントレイトは、その主成分、すなわち、一以上の着色料と一以上のコポリマー、並びにあらゆる添加剤を、エクストルーダ又はバンベリーミキサー等の当業者に一般的に使用されている方法を使用して混合することにより製造することができる。
【0024】
本明細書において、わずか2つの主成分を使用することにより、コポリマーの製造を簡便にすることができる。例えば、オレフィンコポリマー及び着色料に加えて分散剤としてワックス状材料を使用する従来技術のコンセントレイトにおいて(米国特許第5,686,477号及び第5,670,561号明細書に開示されているもの等)、コポリマーと溶融ブレンドする前に、ワックスを着色料と予め混合する。この余分な工程による複雑さにより、単純に着色料をコポリマーに添加するより、さらに困難な工程となっている。予期できないことに、分散剤としてワックス材料は必要ではなく、その代わり、経済的な製造方法又は本発明の製造方法における改良を達成することが分かった。
【0025】
着色料をコンセントレイト中に有効に分散させるのに、コンセントレイトをベースプラスチックに分散させ、ベースプラスチックを着色することであり、本発明のコンセントレイトは、約20重量%〜約80重量%のコポリマー及び約80重量%〜約20重量%の着色料を含有する。さらに、本発明のコンセントレイトは、約20重量%〜約60重量%のコポリマー及び約80重量%〜約40重量%の着色料を含有する。さらに、コポリマー:着色料の比は、約80:20、70:30、60:40、50:50、40:60、30:70又は20:80からであり得る。これらの値は全て重量%である。さらに、着色コンセントレイト中のコポリマーの量は、25重量%より大きいか、さらに、約30重量%より大きい。
【0026】
コポリマーの溶融流量は、約0.2〜約50gms/10分の範囲をとり得る。さらに、コポリマーの溶融流量は、約0.2、0.5、1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50g/10分からであり得る。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
【0027】
コンセントレイトは、事実上あらゆるポリエステル材料に置いてポリエステルを通してコンセントレイトを分散させ、ポリエステルを着色することができる。本発明に適当なポリエステルとしては、ポリ(エチレンテレフタレート)(PE);シクロヘキサンジメタノールで変性したポリ(エチレンフタレート)(Eastman Chemical Company, Kingsport, TNから入手可能なPETG等);ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCT);エチレングリコールで変性したポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(Eastman Chemical Companyから入手可能なPCTG等);イソフタル酸で変性したポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)(PCTA);ポリ(エチレンナフタレンジカルボキシレート)(PEN);ポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT);ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT);ポリ(カルボン酸エステル)(PC);及び他の同様のポリエステルがあげられるが、これらに限定されない。本発明にとって特定のポリエステルが重要なのではない。他の適当なポリエステルは当業者には明らかであろう。
【0028】
さらなる観点において、ポリエステルを結晶化させるか、部分的に結晶化させるか又は結晶化させないことができる。
約0.1〜約10重量%、又は約1.0〜約5.0重量%、又は約1.5〜約3.0重量%でコンセントレイトをポリエステルに添加することができる。さらに、コンセントレイトをポリエステルに、約0.5、1、2、3、4、5又は10重量%から添加することができる。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。コンセントレイトを、乾燥ペレットブレンドとしてポリエステルと予備混合するか又は加工処理中別々の添加剤供給機を使用することにより、例えばMavocolor, Plastrac又はPlastoreにより製造される供給機を使用することにより、ポリエステルと混合することが出来る。
【0029】
これらのコンセントレイトにより着色されたポリエステルは、これらに限定されるものではないが、射出成形、射出吹込み成形、射出延伸吹込み成形、押出し吹込み成形、シート押出し、異形(profile)押出し、カレンダリング又は他の同様の方法を含むあらゆる公知のポリエステル処理技術により加工処理することができる。
注意を喚起したように、最終着色ポリエステル組成物及びそこから製造される物品中の湿分を減少することにより、本発明において見られるように、望ましい結果が得られる。従って、有意な観点において、本発明のコンセントレイトで着色した最終ポリエステル組成物中の湿分量は、約0.1重量%未満である。さらに、本発明のコンセントレイトで着色した最終ポリエステル組成物中の湿分量は、約0.075重量%未満である。そのような低い湿分量は、本発明のポリエステル組成物から製造される物品においても見られる。
【0030】
コンセントレイトをベースポリエステルに置き、該ポリエステルを金型に押し出すのに適当な装置を図1に一般的な方法として示す。図に示した装置は、一以上のホッパー10a及び10b、押出しスクリュー11、バレル12、ゲート13、及び金型14を含む。ホッパーは、バレル12に接続しており、バレル12は金型14に接続している。ゲート13により、バレルから金型への通路が開いているか閉じているかコントロールする。コンセントレイトペレット及びベースポリエステルペレットを、通常は別々のホッパー10a及び10bを通して供給し、該ペレットを押出しスクリュー11の線(thread)内で開口部に入れる。押出しスクリューを回し、スクリューが軸方向に右に移動し、ペレットが軸方向に左に移動するようにする。バレル12を加熱し、コンセントレイト及びポリエステルペレットがホットメルトを形成するようにする。押出しスクリュー11を回すにつれて、溶融していないペレットがバレル12に対して摩擦的に擦られ、さらに加熱されるようになる。押出しスクリュー11を、十分な量のペレットが左へ移動し、十分に多量のホットメルトをゲート13の隣で形成するまで回す。次いで押出しスクリュー11の回転を止め、ゲート13を開き、押出しスクリュー11を軸方向に左に移動し、加圧下ホットメルトを金型14に運ぶ。
【0031】
典型的には、金型14の形状は、金型が所望の成形物品を製造するような形状である。典型的な成形物品としては、プラスチックコンテナ用プラスチック予備成形品又は他の成形物品があげられるが、これらに限定されない。そのような形状を成形する技術は当業者に周知である。従って、成形14に関するさらに詳細な説明及び成形方法は本明細書において必要ではない。
本発明により製造される物品は、単層構造でもあり得るし、多層構造でもあり得る。多層物品は、本発明により製造される着色したポリエステル組成物を含有する少なくとも1層を有することができる。
物品が成形された予備成形品である特定の場合、予備成形品は、一般的に吹込み成形によりプラスチックコンテナに製造される。そのような方法は当業者には周知である。
【0032】
ベースポリエステルの着色は、典型的にはポリエステルを置くとき、成形するとき又は物品を製造する他の処理において達成され得る。物品が予備成形品である特定の場合において、最後の成形プラスチックコンテナの着色料の量は、典型的には予備成形品の着色料量により決定される。
【0033】
本発明の着色料コンセントレイトをベースポリエステルに添加して形成される組成物は、本明細書に開示されているコポリマーを含有しないコンセントレイトで着色したベースポリエステルから製造される組成物と比較して、I.V.が向上している。当業者は、着色料は一般的に、加水分解的崩壊のために、ポリエステル材料のI.V.を低下させると認識するであろう。従って、当業者は、着色料コンセントレイトをポリエステルに添加したとき、無視できないI.V.の減少が起こると予測するであろう。しかしながら、予想外に、本明細書のコンセントレイトによれば、ベースポリエステルのI.V.の低下の度合いは、従来技術の着色料コンセントレイトよりも低い。特に、前に開示した量で添加するとき、本明細書の着色コンセントレイトによるベースポリエステルのI.V.の低下は、0dL/gから0.04dL/g未満である。例えば、未着色のベースポリエステルのI.V.が0.7gL/gの場合、本明細書の着色料コンセントレイトを添加したベースポリエステルのI.V.は約0.66〜約0.7dL/gの範囲になるであろう。これは同じタイプのベースポリエステルに添加したときにI.V.をより大きく低下させるであろう従来技術のコンセントレイトとの比較である。
【0034】
本明細書において内部粘度(I.V.)は、60重量%フェノール及び40重量%テトラクロロエタンを含有する溶媒100mL当たり0.50gのポリマーを使用して25℃において行われる粘度測定をいう。本明細書におけるポリエステルのI.V.を測定する基本的な方法は、ASTM D 2857−95に記載されている。その開示内容は全て本明細書に含まれるものとする。
本明細書の更なる観点は、コポリマー自身を“着色料”として使用してポリエステルに真珠光沢を与えることを含む。この観点において、一以上のオレフィン/アクリレート又はオレフィン/メタクリレートコポリマーを含有するコポリマーを、実質的に顔料又は染料を添加せずに、所望の真珠光沢を有する不透明なポリエステルを提供する。そのようなポリエステルを得るために、ポリエステルは約2重量%〜約40重量%のコポリマー、又は約5重量%〜約35重量%のコポリマー、又は約10重量%〜約25重量%のコポリマーを含有することができる。更に、コポリマーは、約2、5、7、10、15、20、25、30、35又は40重量%からのポリエステルを含有することができる。適当に、これらの値のいずれも上限又は下限として使用することができる。
【0035】
実験
以下の実施例は、請求の範囲に記載の物品、組成物及び/又は方法をどのように作り評価するか、完全な開示及び説明を当業者に提供するものであり、純粋に本発明の例示を意図するものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。例えば量、温度等の数字は正確にするよう努めたが、幾らかの誤差及び偏差を考慮すべきである。他に特に記載がなければ、“部”は重量部であり、温度は℃であり、圧力は大気圧又はその付近である。
【0036】
温度230℃、速度16ポンド/時間において(PET含有コンセントレイトについては、265℃、20ポンド/時間)、Werner and Pfleiderer製の30mmツインスクリューエクストルーダーでコンセントレイトを調製した。285℃において、Boy22射出成形機で予備成形品を成形した。SIDEL製のSBO 2/3でボトルを吹込んだ。他に特に記載がなければ、以下に示すパーセンテージは全て重量%である(コンセントレイトは全て25体積%二酸化チタンを含有するよう調製したことに留意されたい)。以下の実施例で使用する二酸化チタン(TiO2)は、DuPont Ti−Pure R−100 W−18 (E.I. DuPont DeNemours, Wilmington, DE)である。ボトルを製造するのに使用したPETは、Eastman Chemical Company製のEastapak 9921Wである。射出成形前に、PETを150℃において8時間乾燥した。更に着色料コンセントレイトとバックブレンド(bag blending)する前に、乾燥したPETを乾燥機中で60℃まで冷却した。コンセントレイトは乾燥しなかった。コンセントレイトをポリエステル材料に添加し、最終ボトル中のTiO2量を1.25%とした。
【0037】
比較例1
着色料無添加のPET 9921Wを成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルとした。該ボトルのI.V.は0.68であった。ボトルは透明であった。
比較例2
PET 9921Wを50%、TiO2を50%含有するコンセントレイトを製造した。PET 9921Wを、2.5%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.62であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、0.06dL/g下がった。ボトルは不透明であったが、渦巻きは肉眼で見えた。
【0038】
実施例1
EMAC (登録商標) SP2260 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) SP2260は、エチレンと24%メチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは2.1g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.67であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.01dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0039】
実施例2
EMAC (登録商標) PLUS SP 1305 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) PLUS SP 1305は、エチレンと20%メチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは2.0g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.67であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.01dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0040】
実施例3
EMAC (登録商標) SP 1802 (Eastman Chemical Co., Kingsport, TN)を40%、TiO2を60%含有するコンセントレイトを製造した。EMAC (登録商標) SP 1802は、エチレンと22.5%ブチルアクリレートとのコポリマーであり、そのメルトインデックスは0.5g/10分である。PET 9921Wを、2.08%のコンセントレイトとペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.64であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.04dL/g下がった。ボトルは不透明であり、渦巻きは肉眼で見えなかった。
【0041】
実施例4
PET 9921W を、5% EMAC (登録商標) SP 2260とペレットブレンドし、成形して予備成形品を得、吹込みしてボトルにした。ボトルのI.V.は0.66であった。それ故、ベースポリエステルのI.V.は、本発明の着色料コンセントレイトにより0.02dL/g下がった。ボトルは真珠光沢のある半透明であった。
【0042】
実施例5及び比較例3−6
以下の実施例により、本発明の実施例と比較した種々の市販の着色料添加剤の湿分含量を示す。湿分は、Mitsubishi湿分測定機により測定した。加工処理中のPETの加水分解的崩壊の可能性を減らすには、着色料添加剤中の水分量を減らすことが重要である。加水分解的に崩壊すると、最終加工ボトルのI.V.の低下につながる。データによれば、本発明により製造したポリエステル材料は、他の着色方法で着色した他のポリエステルよりも湿分が少なかった。
【0043】
表1 湿分値の比較
【0044】
本明細書中に引用した刊行物の内容は全て、本明細書に含まれるものとする。
本発明の種々の観点を特に参照して本発明について詳細に説明してきたが、本発明の範囲から離れることなく、変更及び改変を行うことができることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、コンセントレイトをベースポリエステルに置くための装置を示す。
Claims (20)
- ベースポリエステルを着色するためのコンセントレイトであって、コンセントレイト全重量当たり、
a)一以上の着色料;及び
b)一以上のオレフィン/アクリレートコポリマー又はオレフィン/メタクリレートコポリマーを含有する一以上のコポリマー 約20重量%〜約80重量%
を含有する前記コンセントレイト。 - コポリマーが、一以上のEMA、EMMA、EEA、EBA又はEBMAを含有する請求項1記載のコンセントレイト。
- コポリマーが、コンセントレイトの全重量当たり、約20重量%〜約60重量%の量で存在する請求項1記載のコンセントレイト。
- 請求項1記載のコンセントレイト及びベースポリエステルを含有するポリエステル組成物であって、該コンセントレイトが、該組成物の全重量当たり約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する前記ポリエステル組成物。
- 該コンセントレイトが、該組成物の全重量当たり約1重量%〜約5重量%の量で存在する請求項4記載のポリエステル組成物。
- 該組成物の湿分含量が、該組成物の全重量当たり約0.1重量%未満である請求項4記載のポリエステル組成物。
- 組成物のI.V.が、ベースポリエステルのI.V.に等しい値とベースポリエステルのI.V.より約0.04g/dL小さい値との範囲にある請求項4記載のポリエステル組成物。
- コポリマーのオレフィン成分が、コポリマーの約40重量%〜約99重量%である請求項4記載のポリエステル組成物。
- 請求項4記載のポリエステル組成物から製造される成型物品。
- 着色料コンセントレイトをベースポリエステル材料に添加することを含む着色ポリエステル組成物の製造方法であって、
該コンセントレイトが、
i. 一以上の着色料;及び
ii. コポリマー及び着色料の全重量を基準にして、一以上のオレフィン/アクリレートコポリマー又はオレフィン/メタクリレートコポリマーを含有する一以上のコポリマー 約20重量%〜約80重量%を含有する、
前記製造方法。 - 組成物のI.V.が、ベースポリエステルのI.V.に等しい値とベースポリエステルのI.V.より約0.04g/dL小さい値との範囲にある請求項10記載の方法。
- コポリマーが、一以上のEMA、EMMA、EEA、EBA又はEBMAを含有する請求項10記載の製造方法。
- コポリマーが、コンセントレイトの全重量当たり、約20重量%〜約60重量%の量でコンセントレイト中に存在する請求項10記載の製造方法。
- 該コンセントレイトが、該組成物の全重量当たり約0.1重量%〜約10重量%の量で存在する請求項10記載の製造方法。
- 該コンセントレイトが、該組成物の全重量当たり約1重量%〜約5重量%の量で存在する請求項10記載の製造方法。
- 該組成物の湿分含量が、該組成物の全重量当たり約0.1重量%未満である請求項10記載の製造方法。
- コポリマーのオレフィン成分が、コポリマーの全重量を基準として約40重量%〜約99重量%のコポリマーを含有する請求項10記載の製造方法。
- さらに、着色したポリエステル組成物を成型物品に形成する工程を含む請求項10記載の製造方法
- ポリエステル組成物を着色する方法であって、ベースポリエステルに、一以上のEMA、EMMA、EEA、EBA又はEBMAを含有するコポリマーを加え、それにより着色したポリエステル組成物を提供する工程を本質的に含む前記方法。
- コポリマーを、該組成物の全重量当たり約2重量%〜約40重量%加える、請求項19記載の方法。
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