JP2004513798A - 手持ち丸鋸機械のための鋸工具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、手持ち丸鋸機械のための鋸工具であって、互いに逆向きに駆動可能でかつ互いに直接に接触して回転する同軸的な2つの鋸身(11,11′)を備えている形式のものに関し、切断過程の際に鋸身(11,11′)の押し離しに抗して作用する軸線方向力を構造的に簡単に形成するために、各鋸身(11,11′)の各主切刃(16,16′)の回転方向で前側の切刃エッジ(161,161′)が、鋸身軸線(18,18′)によって規定された平面内に位置しており、主切刃(16,16′)が鋸身軸線(18,18′)の方向で傾斜されて、これによって鋸身(11,11′)の互いに向き合う鋸身側から互いに離反する鋸身側に向かって下降している。

Description

【0001】
本発明は、手持ち丸鋸機械のための互いに逆向きに駆動可能でかつ互いに直接に隣接する同軸的な2つの鋸身を備える請求項1の上位概念に記載の形式の鋸工具(ソーイング・ツール)に関する。
【0002】
この種の鋸工具においては利点として、手動案内式の丸鋸機械を用いた作業に際して反力が両方の鋸身の相互逆回転によって相殺され、丸鋸機械が容易に移動案内できる。しかしながら最適な切断効果を得るために重要なことは、両方の鋸身が切断時に作用する切断力によって軸線方向で互いに押し離されないことである。このことを避けるために、切断過程中に軸線方向力が、ワーク内に係合する歯部領域に作用して、鋸身の押し離しを防止するようになっていなければならない。
【0003】
冒頭に述べた形式の公知の鋸工具(WO89/00474)においては、鋸身の押し離しに抗して作用する軸線方向力の形成のために、鋸歯の主切刃が鋸身平面に対して傾斜しており、この場合、主切刃の、鋸身の互いに直接に向き合う鋸身側にある角隅エッジが鋸身の回転方向で該主切刃の別の角隅エッジよりも前側に位置している。これによって、主切刃の切断力に基づき、鋸身の切断領域にある歯部区分を互いに軸線方向で圧着する軸線方向力成分が生じる。
【0004】
発明の利点
鋸身の請求項1、2、3、6及び8に記載の本発明に基づく各構成においては利点として、切断作業時に少なくともワークに係合している歯領域を互いに圧着させる軸線方向力成分が作用しており、さらに別の利点として、該軸線方向力成分が製作技術的に経済的な処置によって得られ、その結果、鋸身の原価が減少される。
【0005】
請求項1に記載の本発明の構成において、回転方向で前側の切刃エッジを鋸身軸線によって規定された平面内に位置させかつ外側の鋸身平面に対して斜めに下降する主切刃は、前側の切刃エッジを鋸身軸線によって規定された平面に対して傾斜させてなる主切刃よりも著しく簡単に製作され、それというのは主切刃の傾斜角付けを歯から歯へ行う必要はなく、鋸身を回転させて切削することによって行うことができるからである。
【0006】
請求項2に記載の本発明の構成において、両方の鋸身の軸線方向内側へ力成分を生ぜしめる外側の面取り部は、機械の手動案内の際に振動によって発生してしまう切刃角隅破損を確実に防止するという利点を有している。
【0007】
請求項3に記載の本発明の構成では、軸線方向の力成分が鋸工具の送りによって生ぜしめられるのではなく、鋸身の歯部が弾性的なプレストレスによって互いに押し付けられるようになっており、従って、鋸身が歯部領域でばね弾性的に小さいばね定数によって互いに接触している。このようなばね力が鋸身を切り込み内で互いにまとめ合わせ(突き合わせ)ていて、かつ切断作業時の鋸身の相互の押し離しに抗して作用する。このような軸線方向のプレストレスが、種々の形式で、例えば請求項4若しくは請求項5に記載の手段によって得られる。
【0008】
請求項6に記載の本発明の構成においては、鋸身の相互のまとめ合わせのための軸線方向の力成分を形成するために鋸身の変更を行う必要がなく、その結果、従来の安価な鋸身を使用できるという利点がある。鋸身若しくは鋸身軸線の軽い傾斜によって、かつ鋸身軸線を鋸工具の対称平面で互いに交差させることによって、両方の鋸身の歯部の一部分が互いに圧着されて、該圧着が内側に向けられた軸線方向力成分を生ぜしめ、該軸線方向力成分が鋸身を切り込み内で互いにまとめ合わせている。
【0009】
請求項7に記載の本発明の有利な構成では、両方の鋸身の胴部ブレードの互いに離反する外側のブレード面が、互いに離反する外側の副切刃に対してわずかに引っ込められている。これによって、鋸身の軽い傾斜にもかかわらず、ワーク切り込みの切り込み内壁面に対する鋸工具の摩擦がほとんど若しくはわずかしか生じない。
【0010】
請求項8に記載の本発明の構成では、切断作業時の鋸身の相互のまとめ合わせのための軸線方向の力成分は、少なくとも互いに離反する鋸身側にある外側の副切刃が胴部ブレードに対して外側へ傾けられており、その結果、外側の副切刃によって規定された平面が胴部ブレードに対してできるだけ小さな傾斜角しか成していない。これによって、主切刃と外側の副切刃との間のコーナー角度が最大の大きさであって、しかしながら90′よりも小さくなっており、従って、鋸身の切断作業時の軸線方向での相互のまとめ合わせが、副切刃の傾斜角の大きい場合よりも強く行われる。
【0011】
本発明に基づく鋸工具は切断効果の改善に関してさらに最適にされ、このために本発明の有利な実施態様では、各鋸身に歯部への強制的な空気案内のための手段が設けられており、これによって切断作業時の鋸身の著しく良好な冷却、ひいては改善された切断効果のほかに鋸身の高い耐用年数も得られる。
【0012】
本発明の有利な実施態様では、空気案内手段が胴部ブレード内に設けられた貫通孔を有しており、該貫通孔が有利には鋸身軸線と同心的なピッチ円上に等間隔に配置されている。このような貫通孔が空気渦流を生ぜしめ、空気渦流が歯部に沿って流過する。
【0013】
本発明の有利な実施態様では、空気案内手段が羽根状のスポークを有しており、該スポークが胴部ブレード内に半径方向に成形されている。この場合、スポークは一定の横断面を有し、若しくは外側へ連続的に増大する横断面を有していてよい。スポークの横断面形状が方形であってよく、この場合、スポークが鋸身平面に対して傾斜されており、若しくはスポークの横断面形状が流れに良好に適合されて、航空機翼に類似の形に形成されていてよい。
【0014】
本発明の別の実施態様では、空気案内手段が、一方の鋸身の胴部ブレード内に有利には等角度間隔でかつ半径方向に離隔された対の貫通孔を有し、かつ他方の鋸身の胴部ブレード内に有利には等角度間隔でかつ半径方向へ延びる長孔若しくは溝を有しており、長孔若しくは溝が両方の鋸身の回転に際して対の貫通孔と重なり合うようになっている。長孔の代わりに溝を設けた場合には、鋸身の回転当たりに送られる空気量は多くなっており、それというのは長孔では生じている空気の側方への逃げが阻止されているからである。貫通孔が胴部ブレード内に傾斜して形成されていてよく、即ち貫通孔軸線が鋸身平面に対して傾斜している。同じように、溝若しくは長孔の端部領域も傾斜して形成されていてよい。これによって空気案内が助成される。
【0015】
本発明の別の実施態様では、空気案内手段が、一方の鋸身の胴部ブレードに有利には等角度間隔で1つのピッチ円上に配置された貫通孔を有し、かつ他方の鋸身の胴部ブレードに、等角度間隔で配置されて半径方向へ延びる長孔を有しており、該長孔が基部ブレード外周で歯溝に開口しており、かつ該長孔の前記開口と逆の側の端部領域が両方の鋸身の回転時に前記貫通孔と重なり合うようになっている。有利には、貫通孔を有する鋸身の歯部の歯底が、他方の鋸身の歯部の歯底よりも深くなっている。長孔の代わりに、同様に配置された溝が設けられてもよい。
【0016】
さらに切断効果の改善の方向で鋸工具を最適にするために、本発明の有利な実施態様では、鋸身の歯部において、回転方向で主切刃の後ろ側に位置する主切刃・逃げ面が次のような輪郭を有しており、即ち、該輪郭が主切刃から出発して下降し、次いで後続の歯に向かって再び上昇している。再び上昇するこのような輪郭は歯当たりの最大可能な送り量を減少させ、これによって振動が最小にされる。
【0017】
次ぎに本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。
【0018】
実施例の説明
手持ち丸鋸機械のための図1乃至図5に示す鋸工具は、互いに逆向きに駆動可能でかつ互いに直接に接触して回転する同軸的な2つの円形鋸身、以下においては鋸身11,11′と呼ぶ、を有しており、鋸身が手持ち丸鋸機械(図示せず)の受容部内に締め込まれてかつ、互いに同軸的に配置されて互いに逆向きに回転する各駆動スピンドルに相対回動不能に結合されている。各鋸身11,11′はそれぞれ1つの胴部ブレード12,12′及び、該胴部プレートを取り囲みかつ該胴部ブレードと一体的な1つの歯部13,13′を有しており、歯部が等間隔で一列に配置されて胴部ブレード12,12′から一体的に半径方向に突出する多数の歯14,14′から成っている。図1には、環状の歯部13,13′の4つの歯14,14′しか示されていないものの、残りは鋸身11の歯先に沿って描かれた円で暗示してある。各歯14,14′はそれぞれ、回転方向15,15′(図4)に向いた1つの主切刃16,16′及び、側方で主切刃から半径方向に延びる2つの副切刃17,17′を有している。主切刃16,16′と副切刃17,17′とが互いに交差して切刃角隅を成している。鋸身11,11′の互いに接触した状態で互いに離反する外側の副切刃17,17′が、それぞれの胴部ブレード12,12′に向けて軽く傾けられており、その結果、主切刃16,16′及び外側の副切刃17,17′によって形成された外側の切刃角隅が軸線方向で、それぞれの胴部ブレード12,12′の外側ブレード平面を越えて突出している。図4及び図5から明らかなように、主切刃16,16′の回転方向で前側の切刃エッジ161,161′が、鋸身軸線18,18′によって規定された平面内に位置しており、この場合、主切刃17,17′は鋸身軸線18,18′に向けて次のように傾斜されており、即ち、主切刃17,17′は鋸身11,11′の互いに向き合う鋸身側から互いに離反する鋸身側に下降している。主切刃16,16′の該傾斜角が図5にα,α′で示してあって、両方の鋸身11,11′にとって同じ大きさである。操作圧力によって生ぜしめられる圧力Fがそれぞれ半分の圧力FD1,FD2で各主切刃16,16′に作用して、前記傾斜角α,α′に基づき、軸線方向力FF1,FF2を形成し、該軸線方向力は1/2F・tan αに等しい。該軸線方向力が両方の鋸身11,11′の軸線方向の相互の圧着に役立ち、使用者によって鋸機械、ひいては切り込み内の鋸工具に生ぜしめられる圧力Fの増大に伴って増大する。
【0019】
鋸工具の図6に示す変化例では、両方の鋸身11,11′の切断領域での相互の押し離しに対して逆向きに作用する軸線方向の力FA1,FA2が、主切刃16,16′から副切刃17,17′への移行箇所の面取り部によって生ぜしめられる。切刃移行箇所の面取り部は、切刃角隅のかけ落ちも確実に防止するものであり、このようなかけ落ちは工具機械の手動案内の際の振動によって発生する。
【0020】
鋸工具の図7及び図8に示す実施例では、切断作業時に鋸身11,11′を互いにつき合わせるための軸線方向力が、鋸身11,11′の軸線方向のプレストレス(初期応力)によって達成されている。この場合、両方の鋸身11,11′が歯部13,13′の領域においてばね弾性的に小さいばね定数で相互に接触(接合)している。図7の実施例では軸線方向の弾性的なプレストレスは、両方の鋸身11,11′の胴部ブレード12,12′が互いに離反するブレード面の側へ無負荷状態で円錐形に突出してテーパーを成していることによって生ぜしめられ、該テーパーは製作プロセスに従って鍛造工程によって得られる。図7では、鋸身11,11′が弛緩状態で実線によって描かれ、かつ手持ち丸鋸機械の工具受容部内に弾性的なプレストレスを与えて締め付けた状態で破線によって描かれている。
【0021】
図8では弾性的なプレストレスの形成のために、両方の鋸身11,11′の胴部ブレード12,12′が互いに向き合うブレード面の側を減少されており、各胴部ブレード12,12′から他方の胴部ブレード12′,12に向けて緊締ハブ19,19′が突出している。緊締ハブ19,19′の高さは、緊締ハブの端面が、互いに接触する内側の副切刃17,17′の面に対して引っ込んでいるように規定されている。互いにプレストレス(締め付け)なしに接触する鋸身11,11′が図8に実線で描かれている。鋸工具が手持ち丸鋸機械の工具受容部内に締め込まれると、両方の鋸身11,11′が図8に破線で示す位置を占め、これによって両方の鋸身11,11′の歯部13,13′が互いに軸線方向で圧着される。
【0022】
鋸工具の図9に示す実施例では、切断作業時の鋸身11,11′の相互の押し離しを防止するための軸線方向力が、鋸身11,11′を傾斜させることによって生ぜしめられる。この場合、両方の鋸身11,11′が互いに小さな鋭角βを成して接合されて、鋸身軸線18,18′が鋸工具の対称平面20で互いに交差するようになっている。これによって、両方の鋸身11,11′の歯部13,13′の部分領域内の歯14,14′が、副切刃17,17′の領域で互いに軸線方向に圧着されている。図10に、ワーク21内への切り込み中の副切刃17,17′の圧着が拡大して示してある。明らかなように、胴部ブレード12,12′の互いに離反する外側のブレード面が、互いに離反する外側の副切刃17,17′に対してわずかに引っ込められていて、従って、切り込み深さにわたって、ワーク21の切り込み部22の切り込み部内壁面221,222に対する側方の摩擦がほとんど、若しくはわずかしか生じない。
【0023】
鋸工具の図11に示す実施例では、軸線方向力FA1,FA2が主切刃16,16′と外側の副切刃17,17′との間の大きな角隅角度によって生ぜしめられている。角隅角度ができるだけ大きく、しかしながら90°よりも小さく選ばれている。これによって、互いに離反するブレード面に位置する副切刃17,17′が胴部ブレード12,12′に対して傾けられていて、その結果、外側の副切刃17,17′によって規定された面が所属の胴部ブレード12,12′に対してできるだけ小さな傾斜角γ,γ′を成している。両方の鋸身11,11′の傾斜角γ,γ′は互いに同じ大きさに選ばれている。比較のために、図11には従来の鋸身の外側の副切刃17の一般的な傾斜位置が破線で示してある。この傾斜角γ*は明らかに新規の鋸身11の傾斜角γよりも大きくなっている。
【0024】
前述のすべての鋸工具において、各鋸身11,11′に歯部13,13′への強制的な空気案内のための手段を設けてある。このような空気案内手段が図12乃至図20の実施例で種々に形成されている。すべての場合に鋸身11,11′の互いに逆向きに回転する状態で、空気は半径方向内側から半径方向外側へ鋸身11,11′の歯部13,13′に沿って案内され、これによって歯領域内の冷却及び鋸身11,11′からの良好な熱導出が行われる。空気案内手段は両方の鋸身11,11′の胴部ブレード12,12′内に形成されており、従って、図12乃至図20の実施例には鋸身11,11′のうちの胴部ブレード12若しくは12′のみが示してある。
【0025】
図12の実施例では、胴部ブレード12内に貫通孔23を設けてあり、貫通孔が鋸身軸線18を中心としたピッチ円上に有利には等間隔で配置されている。見えない鋸身11′の胴部ブレード12′も同一の貫通孔を有している。切断運転に際して回転中に互いに通過し合う貫通孔23,23′が、空気渦流を発生させ、該空気渦流が歯部13,13′及び胴部ブレード12,12′に冷却作用を生ぜしめる。
【0026】
図13及び図14に示す実施例では、鋸身11の胴部ブレード12にスポーク24,25を加工成形してあり、スポークが軸線方向に延びていて、図13の実施例では全長にわたって一定の横断面を有しているのに対して、図14の実施例では外側に向かって連続的に増大する横断面を有している。図15の断面図に示してあるように、スポーク24は方形のプロフィール(断面形状)を有していて、鋸身平面に対して傾けられていて、従って回転に際して羽根のように空気を内側へ案内する。図16に示してあるように、スポーク24の変化例では、スポーク24が航空機翼のプロフィールに類似して流れに最適なプロフィールを有している。この場合にも、他方の鋸身11′の胴部ブレード12′も、図13乃至図16には示してないものの、同一に形成されている。
【0027】
鋸身11,11′の歯部13,13′への冷却空気供給の図17乃至図19に示してある実施例においては、両方の胴部ブレード12,12′に配置された空気案内手段が、一方の胴部ブレード12内の等角度間隔でかつ半径方向に離隔された対の貫通孔26と他方の胴部ブレード12′内の等角度間隔でかつ半径方向へ延びる長孔27とによって形成されており、長孔の端部領域が両方の鋸身11,11′の回転に際して対の貫通孔26と重なり合うようになっている。図17乃至図19の下側の部分に示す実施例においては、長孔が同じ箇所に配置された溝28によって代替されている。図19では、溝は隠れていて破線で示してある。両方の鋸身11,11′の互いに逆向きの回転によって内側から外側への空気供給が生じて、歯部13,13′を冷却する。長孔27の代わりに溝28を設ける実施例においては、回転当たりに送られる空気量は多くなっており、それというのは長孔27では生じている空気の側方への逃げが阻止されているからである。同じく図17乃至図19の下側の部分に示してあるように、さらに別の実施例においては、貫通孔26がブレード平面に対して傾斜して延びており、かつ溝28の端部領域が傾斜されている。このような手段も歯部13,13′への空気供給を助成している。長孔27の端部の傾斜も同様の作用を生ぜしめる。
【0028】
図20に示す実施例の鋸身においても、胴部ブレード12,12′に歯部13,13′への空気供給のための空気案内手段が設けられている。このために、一方の鋸身11の胴部ブレード12に貫通孔29が等角度間隔で1つのピッチ円上に配置されており、かつ他方の鋸身11′の胴部ブレード12′に半径方向へ延びる長孔30が等角度間隔で配置されている。長孔30が基部ブレード外周で歯溝31に開口しており、かつ該長孔の前記開口と逆の側の端部領域が両方の鋸身11,11′の回転時に貫通孔29と重なり合うようになっている。図20に示してあるように、貫通孔29を有する鋸身11の歯底311が、他方の鋸身11′の歯部の歯底311′よりも深くなっている。長孔30の代わりに同じ構造の溝が設けられてもよい。図20には歯部13,13′のうちの3つの歯14,14′しか示してないものの、歯部13,13′の残りの歯はピッチ円131,131′で暗示してある。
【0029】
手持ち鋸における振動防止のために、有利にはすべての歯部13,13′が、鋸身11について図21に示してあるように形成されている。回転方向で主切刃16の後ろ側に位置する主切刃・逃げ面32が次のような輪郭を有しており、即ち該輪郭が主切刃16から出発して下降し、次いで後続の歯14に向かって再び上昇している。このような上昇が、歯14当たりの最大可能な送り量を減少させており、該送り量が図21に寸法zによって規定してある。このような送り量の減少によって送り速度も減少されるものの、振動防止の利点が勝っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
互いに逆向きに回転する2つの円形鋸身を備えた鋸工具の平面図。
【図2】
図3の線II−IIに沿った断面図。
【図3】
図1のIIIの箇所の拡大図。
【図4】
図3の矢印IVの方向で見た展開図。
【図5】
図3の線V−Vに沿った断面図。
【図6】
別の実施例の鋸工具の、図5に対応する断面図。
【図7】
第3の実施例の鋸工具の側面図。
【図8】
第4の実施例の鋸工具の側面図。
【図9】
第5の実施例の鋸工具の側面図。
【図10】
図9のXの箇所の拡大図。
【図11】
第6の実施例の鋸工具の、図5及び図6に対応する断面図。
【図12】
図1乃至図6の鋸工具の鋸身の胴部ブレードの実施例の平面図。
【図13】
図1乃至図6の鋸工具の鋸身の胴部ブレードの別の実施例の平面図。
【図14】
図1乃至図6の鋸工具の鋸身の胴部ブレードのさらに別の実施例の平面図。
【図15】
図13の線XV−XVに沿った断面図。
【図16】
別の実施例の、図15に対応する断面図。
【図17】
図1乃至図6に基づく鋸工具の胴部ブレードの2つの変化例の、図19の線XVII−XVIIに沿った縦断面図。
【図18】
図17の矢印XVIIIの方向で見た平面図。
【図19】
図17の矢印IXXの方向で見た平面図。
【図20】
別の実施例の鋸工具の部分平面図。
【図21】
別の実施例の鋸工具の1つの鋸身の部分平面図。
【符号の説明】
11,11′ 鋸身、 12,12′ 胴部ブレード、 13,13′ 歯部、 14,14′ 歯、 15,15′ 回転方向、 16,16′ 主切刃、 17,17′ 副切刃、 18,18′ 鋸身軸線、 19,19′ 緊締ハブ、 20 対称平面、 21 ワーク、 22 切り込み部、 26 貫通孔、 27 長孔、 29 貫通孔、 30 長孔、 31 歯溝、 32 主切刃・逃げ面、 131,131′ ピッチ円、 161,161′ 切刃エッジ、 221,222 切り込み部内壁面

Claims (10)

  1. 手持ち丸鋸機械のための鋸工具であって、互いに逆向きに駆動可能でかつ互いに直接に隣接する同軸的な2つの鋸身(11,11′)を備えており、鋸身が胴部ブレード(12,12′)及び、該胴部ブレード(12,12′)の周囲に等間隔で配列されて該胴部ブレード(12,12′)から一体的に突出する多数の歯(14,14′)から成る歯部(13,13′)を有しており、各歯がそれぞれ回転方向に向いた1つの主切刃(16,16′)及び側方で該主切刃に続いて半径方向へ延びる2つの副切刃(17,17′)を有している形式のものにおいて、各鋸身(11,11′)の各主切刃(16,16′)の回転方向で前側の切刃エッジ(161,161′)が、鋸身軸線(18,18′)によって規定された平面内に位置しており、主切刃(16,16′)が鋸身軸線(18,18′)の方向で傾斜されて、これによって鋸身(11,11′)の互いに向き合う鋸身側から互いに離反する鋸身側に向かって下降していることを特徴とする、手持ち丸鋸機械のための鋸工具。
  2. 各鋸身(11,11′)の各主切刃(16,16′)が鋸身軸線(18,18′)に対して平行に延びており、主切刃(16,16′)から少なくとも互いに離反する鋸身側にある外側の副切刃(17,17′)への移行部が面取りされている請求項1記載の鋸工具。
  3. 鋸身(11,11′)の歯部(13,13′)の領域が互いに軸線方向でばね弾性的に小さいばね定数で接触している請求項1記載の鋸工具。
  4. 両方の鋸身(11,11′)の胴部ブレード(12,12′)が、互いに離反する鋸身側へ円錐形に突出してテーパーを成しており、該テーパーが有利には鋸身製作プロセスに続く鍛造工程によって生ぜしめられるようになっている請求項3記載の鋸工具。
  5. 各鋸身(11,11′)の胴部ブレード(12,12′)の軸線方向の厚さが、互いに向き合う鋸身側から減少されており、胴部ブレード(12,12′)が互いに向き合う鋸身側に突出する同軸的な緊締ハブ(19,19′)を有しており、緊締ハブの自由端部が軸線方向で、歯(14,14′)の互いに向き合う内側の副切刃(17,17′)に対して引っ込められている請求項3記載の鋸工具。
  6. 両方の鋸身(11,11′)が互いに小さな鋭角(β)で傾斜させられて、鋸身軸線(18,18′)が鋸工具の対称平面(20)内で互いに交差しており、これによって両方の鋸身(11,11′)の歯部(13,13′)の部分領域内で歯(14,14′)が互いに軸線方向で接触している請求項1記載の鋸工具。
  7. 両方の鋸身(11,11′)の胴部ブレード(12,12′)の互いに離反する側のブレード面が、互いに離反する外側の副切刃(17,17′)に対してわずかに引っ込められている請求項6記載の鋸工具。
  8. 少なくとも互いに離反する鋸身側にある外側の副切刃(17,17′)が胴部ブレード(12,12′)に対して次のように傾けられており、即ち、外側の副切刃(17,17′)によって規定された平面が胴部ブレード(12,12′)に対してできるだけ小さな傾斜角(γ,γ′)を成している請求項1記載の鋸工具。
  9. 各鋸身(11,11′)が歯部(13,13′)への強制的な空気案内のための手段を備えている請求項1から8のいずれか1項記載の鋸工具。
  10. 両方の鋸身(11,11′)の歯部(13,13′)の回転方向で主切刃(16,16′)の後ろ側に位置する主切刃・逃げ面(32)の輪郭が、主切刃(16,16′)から出発して下降し、かつ後続の歯(14,14′)に向かって再び上昇している請求項1から9のいずれか1項記載の鋸工具。
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