JP2004511218A - 陽イオン媒介性三本鎖ハイブリダイゼーション測定法 - Google Patents

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Abstract

三本鎖複合体は、二本鎖核酸標的に結合された一本鎖プローブを含み、該一本鎖プローブはヘテロポリマー核酸またはヘテロポリマー核酸類似体から成る。複合体のすべての塩基トリプレットは、A−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである。陽イオンにより促進される測定法は、プローブと標的配列の間の相補性の程度を決定するためにそのような三本鎖複合体の存在を検出することを含む。測定法は好ましくは、プローブと標的の間の結合親和性の関数として標識の蛍光強度の変化を検出する。標識は、プローブまたは標的に共有結合で結合されてもよいし、あるいは反応媒質中の挿入用フルオロフォアであってもよい。

Description

【0001】
(発明の背景)
1.発明の属する技術分野
本発明は核酸三本鎖に関し、より詳細には蛍光強度測定値を使用して三本鎖核酸複合体を正確に測定する方法に関する。
【0002】
2.関連技術の記載
蛍光染料は核酸を検出および定量化するために過去数十年間使用されてきた。蛍光染料の最も基本的な形式において、蛍光強度に基づく測定は、通常、蛍光発色団(フルオロフォア)を含むプローブと標的分子を接触させ、結合プローブから非結合プローブを除去し、洗浄した試料の蛍光を検出することから成る。均質測定法は、洗浄ステップや非液相支持体の設置を必要としない点で、そのような基本的測定法を改善している。
【0003】
例えば、Livakらに付与された米国特許第5,538,848号およびMaggioに付与された第4,220,450号は、溶液中でオリゴヌクレオチドプローブを使用した、ヌクレオチド配列の均質蛍光に基づく測定法を開示している。しかしながら、これらの特許では、ハイブリダイズしたプローブとハイブリダイズしていないプローブによって生成される信号を区別するために、消光剤をリポーター剤と組み合わせて使用することが必要である。Livakらは、開示した方法において、酵素の使用も必要としている。消光剤と酵素によって、開示した方法に複雑さと費用が増している。
【0004】
Kidwellに付与された米国特許第5,332,659号は、少なくとも2つの蛍光発色団部分を有するプローブを使用して、溶液中のヌクレオチド配列を検出する方法を開示している。蛍光発色団は、自身のスペクトルの波長依存性を変えるのに十分なほど接近している時に互いに電子的に相互作用するように、選択されなければならない。ハイブリダイズしていないプローブは標的配列にハイブリダイズしたプローブよりもはるかに柔軟性がある。従って、各プローブ上の2つの蛍光発色団部分は、プローブがハイブリダイズしている時よりもプローブがハイブリダイズしていない時に、互いに接近する可能性が高い。したがって、自由プローブに関連する放射波長の変化を、試料中の自由プローブの量の指標としてモニタすることが可能である。
【0005】
Wuらの米国特許第5,846,729号も、核酸検出のための蛍光に基づく均質測定法を開示している。
蛍光強度を検出する上述の進展の他に、蛍光偏光測定法の利点を説いているものもある。しかしながら、偏光に基づく測定法には目立った欠点がある。結合の関数として偏光の変化の程度は予測不能であることがある。また、矛盾するデータを理論期待値に適合させるデータの解釈では、特に方法が自動化される場合には、分析法で望まれるよりも多くの努力が必要とされることがある。同様に、蛍光偏光測定法でその運動が評価される分子の分子量から、制約も生じている。
【0006】
核酸の従来の測定法は、一般に、一本鎖プローブを相補的な一本鎖標的配列に特異的に結合させる二本鎖ハイブリダイゼーションモデルに基づいていた。核酸の三本鎖ハイブリダイゼーションは以前から当該技術分野では同定されていたが、三本の鎖の間のハイブリダイゼーションは、非常に限られた種の核酸(例えばポリプリンまたはポリピリミジン配列)に限定されると主に考えられていた。例えばFlorisら、「原子価塩混合溶液におけるプリン−プリン−ピリミジン三重らせん形成に対する陽イオンの影響(Effect of cations on purine−purine−pyrimidine triplex helix formation in mixed−valence salt solutions)」、260 Eur.J.Biochem.801−809(1999)を参照されたい。さらに、そのような三本鎖形成やハイブリダイゼーションは、ワトソン−クリック塩基対形成ではなく、隣接する核酸塩基の限定的な種類間のHoogsteen結合に基づいていた。例えばFlorisらおよびDervanらの米国特許第5,874,555号を参照されたい。
【0007】
以上の進展にもかかわらず、核酸および/または核酸類似体の間の相互作用を分析するための、単純で、感度が非常に高く、有効で、迅速な方法が当該技術分野では依然として必要とされている。
本明細書に引用した参考文献はすべて、参照によりその全体が本明細書に組込まれる。
【0008】
(発明の概要)
本発明は、二本鎖核酸標的に結合された一本鎖プローブを含み、該一本鎖プローブはヘテロポリマー核酸またはヘテロポリマー核酸類似体から成る、三本鎖複合体であって、該三本鎖複合体のすべての塩基トリプレットはA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである三本鎖複合体を提供する。
【0009】
本発明はまた、結合を測定する方法であって、
標的配列を含み、該標的配列は少なくとも1つのブリン塩基と少なくとも1つのピリミジン塩基を含む、二本鎖核酸を提供する工程と、
核酸配列または核酸類似体配列を含むプローブを提供する工程と、
陽イオンを提供する工程と、
前記標的配列に前記プローブが結合された三本鎖複合体を含む試験試料を提供するために前記プローブ、前記標的配列、および前記陽イオンを媒質に添加する工程であって、該三本鎖複合体のすべての塩基トリプレットはA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである工程と、
試験試料に蛍光放射線を発させるために励起放射線で前記試験試料を照射する工程と、
前記蛍光放射線の強度を検出する工程であって、該強度は前記プローブと前記標的配列間の結合親和性と相関する工程と、
前記強度から前記プローブと前記標的配列間の対合の程度を決定する工程と
から成る方法も提供する。
本発明を、同様な参照数字が同様な要素のことを指す図面に関連付けて説明する。
【0010】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、二本鎖核酸標的に結合された一本鎖プローブを含み、該はヘテロポリマー核酸またはヘテロポリマー核酸類似体から成る三本鎖複合体であって、該三本鎖複合体のすべての塩基トリプレットはA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである三本鎖複合体を提供する。
【0011】
先行技術によって開示された特定のHoogsteen三本鎖とは異なり、本発明の三本鎖は7.6よりも大きいpH値で安定している。さらに、本発明の三本鎖は、ある先行技術の三本鎖におけるようなホモピリミジン配列やホモプリン配列の存在を必要としない。例えば、25%〜75%のブリン塩基と75%〜25%のピリミジン塩基を任意の順序で含むことができる。
【0012】
好ましくは、三本鎖の一本鎖核酸または核酸類似体は30塩基の長さであり、前記二本鎖核酸標的は8〜3.3×10塩基対の長さである。
本発明による三本鎖形成は様々な用途に適している。例えば、二本鎖核酸開裂剤に共有結合で結合されたプローブは、二本鎖核酸の標的配列を特異的に開裂させるために使用することができる。化学療法薬に共有結合で結合されたプローブは、二本鎖核酸の標的配列を特異的に処理するために使用することができる。
【0013】
好ましい実施形態では、本発明は、核酸配列または核酸類似体配列を含む二本鎖標的と核酸配列または核酸類似体配列を含む一本鎖プローブとの間の迅速で、感度が高く、環境にやさしく、安全な結合測定法を提供する。
【0014】
特定の先行技術と異なり、本発明はプローブと標的間の特異的結合の存在を検出するだけでなく、プローブと標的間の相互作用の性質に関する定性的・定量的情報も提供する。従って、従事者は、プローブ中の塩基配列と二本鎖標的の鎖中の塩基配列との間に生じる完全対合、1つの塩基対誤対合、2つの塩基対誤対合、3つの塩基対誤対合、1つの塩基対欠失、2つの塩基対欠失および3つの塩基対欠失を、本発明によって区別することができる。
【0015】
本発明の実施形態は、第1のプローブ標的混合物について測定した信号(例えば蛍光強度)を、同じ標的と結合させた他のプローブによって示された同じ型の信号に対して較正することを含む。ここで、他のプローブの各々は、少なくとも1つの塩基だけ、第1のプローブと異なっている。
【0016】
測定した信号(例えば蛍光強度)の大きさが標的とプローブ間の結合親和性の関数である検量線を生成することが可能である。標的と複数の異なるプローブ間の結合親和性は、誤対合塩基の数、誤対合の性質(A−G対A−C対T−G対T−Cなど)、三本鎖の内部の誤対合の位置等に伴って変化するため、本発明の測定方法を、標的の配列決定を行うために使用することが可能である。
【0017】
ある実施形態では、測定した信号は試験試料に含まれるフルオロフォアの蛍光強度とすることができる。そのような実施形態では、フルオロフォアが信号消光あるいは信号増幅のいずれによりハイブリダイゼーションの信号を送るか否かにより、プローブと標的間の結合親和性は強度と正相関または逆相関の関係となる。選択条件下で、挿入剤により発生する蛍光強度はプローブ−標的結合親和性と正相関し、プローブに共有結合により結合される挿入されないフルオロフォアを使用する好ましい実施形態の強度はプローブ−標的結合親和性と逆相関する。プローブと標的との間の対合の程度が、好ましくは0−2の誤対合および/または欠失を含む範囲において、より好ましくは0−3の誤対合および/または欠失を含む範囲において増加するにつれて、蛍光強度は減少する。
【0018】
本発明はプローブと標的間の結合親和性の定量化を可能にする。そのような情報は、最適化された結合特性を有するアンチセンス薬を設計することを含めた様々な用途に有用であり得る。
【0019】
先行技術の方法と異なり、本発明の測定法は好ましくは均質である。測定は、測定信号の大きさの検出に先立って自由プローブおよび標的からプローブ標的複合体を分離せずに行うことが可能である。測定はゲル分離ステップを必要としないため、試験のスループットの大きな増加を可能にする。定量分析は単純かつ正確である。従って、結合測定法は、多くの時間と費用を節約し、容易に自動化できる。さらに、結合測定法は、緩衝液、pH、イオン濃度、温度、インキュベーション時間、プローブ配列と標的配列の相対濃度、挿入剤濃度、標的配列の長さ、プローブ配列の長さ、および考えられる補因子の必要条件のような結合変数を、速やかに決定することを可能にする。
【0020】
測定法は例えばウェル内の溶液中、不浸透性表面上またはバイオチップ上で実行することができる。
さらに、本発明の測定法は好ましくは、標的上のまたはプローブ上にシグナル消光剤を提供せずに行われる。
【0021】
本願発明者はハイブリダイゼーションに対する蛍光強度測定法の利点を先に開示したが(例えば1998年12月31日出願の米国特許出願第09/224,505号を参照)、本発明の測定法は、プローブと二本鎖標的間の三本鎖を特異的に検出し、標的を変性する必要性をなくす。核酸(および核酸類似体)プローブは、特定のクラスの標的と共に三本鎖を形成することが知られているが(例えばEgholmら、365 Nature 566(1993)、Tomacら、118 J.Am.Chem.Soc.5544(1996)参照)、本願発明者が、プローブと標的の間の相互作用が、例えばDervanらの三本鎖ハイブリダイゼーションの非常に限定的なHoogsteenモデルではなく、ワトソン−クリック塩基対合に基づいている(少なくともAがT(またはRNAの場合のU)に結合し、GがCに結合するという意味で)、一本鎖核酸(例えばssDNAおよびRNA)プローブと二本鎖核酸(例えばdsDNA)標的との間に形成された三本鎖を特異的に測定できることは驚くべきことである。本明細書で使用する場合、用語「ワトソン−クリック三本鎖」は、一本鎖プローブと二本鎖標的の間の塩基対合の性質をA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−G、および/またはC−G−C(C−G−Cおよび/または任意の他のイオン化塩基種も含む)限定することにより、それらの違いを具体化させるように意図される。これらの3つのメンバーから成るグループは以下に示されるワトソン−クリック塩基トリプレットであり、生じる構造は示されるワトソン−クリック三本鎖である。
【0022】
本発明の測定法に使用される適切なプローブには、例えばssDNA(一本鎖DNA)、RNA、PNA、荷電していないかまたは部分的に荷電されたバックボーンを有する他の核酸類似体が含まれる。8個から20個までの塩基の長さを有するプローブ配列が好まれる。なぜならそれが、原始核生物および真核生物のうちの最小の固有DNA配列が見出される範囲だからである。12〜18個の塩基から成るプローブは、ヒトゲノムにおける最小の固有配列の長さであるので、特に好ましい。ある実施形態では、5〜30塩基から成るプローブが最も好ましい。しかしながら、ヌクレオチド配列を固有に識別するために結合する複数の非固有の標的配列を有するヌクレオチド配列を検出するためには、複数のより短いプローブを使用してもよい。プローブの長さは標的の長さと対合するように選択することができる。
【0023】
親米国出願出願番号第09/468,679では、発明者は、一本鎖核酸(例えばssDNA、RNA、ssPNA、およびDNAまたはRNAの他の類似体)プローブと二本鎖核酸(例えばdsDNA)標的間のワトソン−クリック塩基対に基づく様式で形成された種々の三本鎖を特異的に測定できるという驚くべき進展を開示した。発明者は三本鎖の形成および/または安定化が、試験中の試料に挿入剤が存在することによって増強されることを開示した。
【0024】
本発明の開示は、試験中の試料に陽イオンが存在することによってワトソン−クリック三本鎖の形成および/または安定化が増強されることを開示することにより、先の開示を拡張するものである。適当な陽イオンには、Na(好ましくは50mM〜125mMの濃度)、Kおよび他のアルカリ金属イオンのような一価陽イオン;アルカリ土類金属イオン(例えばMg+2およびCa+2)および二価遷移金属イオン(例えばMn+2、Ni+2、Cd+2、Co+2およびZn+2)のような二価陽イオン;ならびにCo(NH +3、3価のスペルミジンおよび4価のスペルミンのような、少なくとも3つの陽電荷を有する陽イオン;が含まれる。Mn+2は、10mM〜30mMの濃度で提供されることが好ましい。Mg+2は、15mM〜20mMの濃度で提供されることが好ましい。Ni+2は、約20mMの濃度で提供されることが好ましい。ある実施形態では、Mg+2とMn+2が、各々10mM、各々15mM、または各々20mM(つまり各10〜20mM)の濃度で共に提供される。
【0025】
三本鎖が生成する媒質に加えられる陽イオンの量は、陽イオンの性質、プローブの濃度、標的の濃度、追加の陽イオンの存在、ならびにプローブおよび標的の塩基含量を含む多くの要因によって決まる。好ましい陽イオン濃度と混合物は実験的に常法で検出することができる。
【0026】
本発明は、危険で、労力を要し、かつ使用に時間がかかる放射性のプローブの使用を必要とせず、常に再生される必要はない。本発明のプローブは、好ましくは、安全に使用でき、何年も安定している。従って、プローブを多量に作成または注文し、保存することが可能である。
【0027】
ある実施形態では、プローブは、多分子シグナリング複合体または酸化還元対と、または化学発光特性または電気化学発光特性を引き起こす標識で標識される。
【0028】
プローブまたは標的の一方(好ましくはプローブ)が共有結合で結び付けられた蛍光標識を有することが好ましい。標識は好ましくは非挿入のフルオロフォアである。そのような実施形態では、フルオロフォアは、プローブのいずれかの端部に結び付けられることが好ましい。好ましい蛍光マーカーには、励起エネルギーで照射された時に蛍光を発するビオチン、ローダミンおよびフルオレセイン、および他のマーカーが含まれる。
【0029】
励起波長は、使用されている蛍光発色団の励起最大値に対応させるために、(日常的な実験および/または慣習的な知識によって)選択され、好ましくは200〜1000nmである。挿入剤は200〜1000nmの発光波長を有するように好ましくは選択される。好ましい実施形態では、400〜540nmの波長を有する光で蛍光発色団を照射するためには、アルゴンイオンレーザーが使用され、蛍光の放出は500〜750nmの範囲で検出される。
【0030】
本発明の測定法は、例えば5〜85℃のような種々の温度にわたって行うことが可能である。ある先行技術の測定法では、高い温度が必要とされるため、測定のコストと遅れを増すこととなっている。他方、本発明は室温またはそれより低い温度(例えば25℃未満の温度)で行うことが可能である。
【0031】
本発明の信頼性は、前記標的中のグアニン・シトシン含量には依存しない。A−T塩基対が2つの水素結合しか形成しない一方でG−C塩基対は3つの水素結合を形成するため、より高いGまたはC含量を有する標的配列およびプローブ配列は、より高い溶融温度を有し、より安定している。従って、完全に対合したハイブリッド中に存在するGC含量よりも、ハイブリダイズしたプローブおよび標的領域のGC含量を増加させる塩基対誤対合は、誤対合プローブに付随する結合の弱さを相殺し得る。プローブと標的間の考えられるすべての塩基対誤対合を含むハイブリダイゼーション複合体は、完全に対合したハイブリッドよりも不安定であることが分かっており、その結果、常に、完全に相補的なハイブリッドよりも蛍光強度が低い。
【0032】
本発明の測定法は非常に感度が高く、そのため、標的のPCR増幅を行う必要性がない。例えば、体積が約20μlの測定用試料(約10フェムトモルの標的と約10フェムトモルのプローブを含む)を測定することが可能である。本発明の実施形態は、5×10−9Mの濃度、好ましくは多くて5×10−10Mの濃度の標的を測定するのに十分な程度に感度が高い。本発明の実施形態は5X10−9Mの濃度、好ましくは多くて5×10−10Mの濃度のプローブを使用するように十分な程度に感度が高い。上記の値が、該方法がそれより高い濃度を検出できないことを示唆する意味ではないことは言うまでもない。
【0033】
三本鎖が生成する媒質は、ヌクレオチドを保存するのに適していることで知られている任意の従来の媒質であってよい。例えばSambrookら, ”Molecular Cloning: A Lab Manual,”第2巻(1989年)を参照されたい。例えば、液体媒質には、ヌクレオチド、水、緩衝液および標準塩濃縮液が含まれ得る。二価陽イオンが三本鎖形成を促進するために専ら使用される場合、EDTAまたはEGTAのようなキレート化剤が反応混合物に含まれるべきでない。
【0034】
相補的塩基間の特異的結合は、温度、塩濃度、静電気強度および緩衝液組成を変化させた、種々の条件下で起こる。そのような条件と、該条件を適用する方法は、当該技術分野で周知である。
【0035】
約7.6を超えるpHレベルでは不安定であるか存在しない多くのHoogsteen型の三本鎖とは異なり、本発明のワトソン−クリック三本鎖は、広範囲のpHレベルにわたって、好ましくは約pH5〜約pH9で、安定している。
【0036】
三本鎖が約5℃〜25℃の温度で、約1時間かまたはそれより短い時間に形成されることが好ましい。それより長い反応時間が必要とされないが、多くの場合で24時間以内のインキュベーションは三本鎖に悪影響を及ぼさなかった。本発明のワトソン−クリック三本鎖の迅速な結合時間は、Hoogsteenの三本鎖に基づく測定法にかかるはるかに長い結合時間とは対照的である。
【0037】
必要とされるわけではないが、陽イオンの他に特定の試薬を使用することにより溶液での三本鎖形成を促進することが可能である。そのような試薬の好ましい例としてはRec Aタンパク質、T4遺伝子32タンパク質、大腸菌一本鎖結合タンパク質、核酸主溝または核酸小溝結合タンパク質などの一本鎖結合タンパク質や、ビオロゲン、ならびに臭化エチジウム、アクチノマイシンD、ソラレンおよびアンゲリシンなどの挿入用核酸物質が含まれる。そのような促進試薬は、例えば異常なpHレベルや極端な高温下での、極端な操作条件において有用であることが判明し得る。
【0038】
本発明の測定法は、例えば、折り畳まれたヌクレオチド配列中のアクセス可能な領域を同定したり、ハイブリダイゼーション複合体中の誤対合塩基対の数を決定したり、ゲノム地図を作成したりするために使用可能である。
【0039】
本願発明者は、ワトソン−クリック三本鎖が二本鎖標的に対するプローブのハイブリダイゼーションから生じることをしばしば本明細書にて提案する。プローブに結合されたフルオロフォアが、ワトソン−クリックの相補的塩基から成る鎖を含む二本鎖標的に曝されると蛍光放射の消失が生じ、これはある種の結合事象の発生を示すが、本願発明者には、ワトソン−クリック三本鎖で生じることが、ワトソン−クリック二本鎖形成に従来から関連する意味でハイブリダイゼーションとして最も良く説明されるのかどうか確かでない。ワトソン−クリック三本鎖の形成は本明細書にてハイブリダイゼーション事象として称されることがあるが、それは単に便宜のためであって、ワトソン−クリック三本鎖の形成をどのように最も良く特徴づけることができるかに関して本発明の範囲を制限することは意図しない。
本発明を以下の実施例を参照しながらより詳細に説明するが、本発明が実施例に限定されないことを理解すべきである。
【0040】
実施例
実施例1
ヒト膵嚢胞性線維症遺伝子のエクソン10由来のセンスとアンチセンス50mer ssDNA標的配列(Nature 380 207(1996年))を、DNA合成装置(Expedite 8909,PerSeptive Biosystems)で合成し、HPLCにより精製した。等モルの量の相補的オリゴヌクレオチドを95℃で10分間変性し、温度が21℃まで1.5時間にわたって冷却されるにつれて、徐々にアニールさせた。二本鎖DNA(dsDNA)オリゴヌクレオチドを、1pmole/μlの濃度でddHOに溶解した。
【0041】
野生型標的DNA(配列番号1)のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TGG CAC CAT TAA AGA AAA TAT CAT CTT TGG TGT TTC CTA TGA TGA ATA TA−3’。
【0042】
野生型標的DNA(配列番号1)のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TAT ATT CAT CAT AGG AAA CAC CAA AGA TGA TAT TTT CTT TAA TGG TGC CA−3’。
【0043】
配列番号2は、アミノ酸位置507で野生型配列CATがCTに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、野生型標的DNA(配列番号1)と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
【0044】
配列番号2のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TGG CACCAT TAA AGA AAA TAT CT CTT TGG TGT TTC CTA TGA TGA ATA TA−3’。
【0045】
配列番号2のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TAT ATT CAT CAT AGG AAA CAC CAA AGA GA TAT TTT CTT TAA TGG TGC CA−3’。
【0046】
配列番号3は、アミノ酸位置507,508で野生型配列CTTが欠失する、連続する3つの塩基対欠失(省略で示す)を除いて、野生型標的DNA(配列番号1)と同一の47mer変異型dsDNA標的配列であった。
【0047】
配列番号3のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TGG CACCAT TAA AGA AAA CAT ・・・ TGG TGT TTC CTA TGA TGA ATA TA−3’。
【0048】
配列番号3のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−TAT ATT CAT CAT AGG AAA CAC CA ・・・ A TGA TTT CTT TAA TGG TGC CA−3’。
【0049】
第1番プローブは、5’位置にフルオレセイン部分が取り付けられた15mer ssDNAプローブであり、50mer野生型標的DNA(配列番号1)のセンス鎖の15ヌクレオチドセグメントに完全に相補的となるよう設計され、アミノ酸505〜510位置がオーバラップしている(Nature 380、207(1996年)。第1番プローブをDNA合成装置で合成し、HPLCで精製し、1pmole/μlの濃度でddHOに溶解した。
【0050】
配列番号4の配列は以下の通りであった:5’−Flu−CAC CAA AGA TGA TAT−3’。
ハイブリダイゼーション反応混合物(40μl)は以下を含有していた:0.4pmoleの標的dsDNA、4pmoleの5’フルオレセイン標識した第1番ssDNAプローブ、10mM Tris−HCl、pH7.5および0、10、25、50、75、100、125または150mM NaCl。反応混合物は予め変性せずに室温(21℃)で1時間インキュベートした。試料を石英キュベットに入れ、488nmの波長を有するアルゴンイオンレーザービームで照射し、蛍光の発出をモニターした。最大蛍光強度は、フルオレセインの放射波長である525nmの波長で生じた。蛍光の強度を、分析した各試料の波長の関数としてプロットした。
【0051】
NaClの不在下または10mMまたは25mM NaClの存在下では、dsDNA標的とssDNA−Fプローブ間のハイブリダイゼーションは検出されず、野生型標的配列番号1または変異型標的配列番号2が第1番プローブ(配列番号4)と混合された時か第1番プローブのみが存在する時に観察される(データは図示しない)のと同様の蛍光強度が得られた。
【0052】
50mM NaClの存在下で21℃で1時間インキュベーションした後では、完全に相補的な配列(配列番号1+第1番プローブ)から成る、dsDNA:ssDNA−F三本鎖が容易に生じ、第1番プローブ(標識が付けられたssDNA−F)のみによって発せられた蛍光強度と比較して、蛍光強度が49%減少した(図1A)。対照的に、1塩基対G−T誤対合(配列番号2+第1番プローブ)を含む不完全に相補的なdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、上記の反応条件であまり安定ではなく、第1番プローブのみによって示された蛍光強度と比較して蛍光強度が11%しか減少しなかった。
【0053】
75mM NaClの存在下での1時間のインキュベーションは、三本鎖形成のやや少ない助けにしかならず、完全対合dsDNA:ssDNA−F三本鎖の蛍光強度は30%減少した(図1B)。1塩基対G−T誤対合dsDNA:ssDNA−F三本鎖の最小の形成が観察され蛍光はわずかに0.4%のみ減少した。
【0054】
100mMおよび125mM NaClの存在も、完全対合配列番号1標的と第1番プローブ間の最大の三本鎖DNA形成と、1塩基G−T誤対合配列番号2と第1番プローブハイブリッド間のより安定性の低い三本鎖DNA形成とを促進した(データは図示しない)。150mM NaClでは、三本鎖DNAの形成は明らかでなかった。
【0055】
したがって、特定の濃度のNaおよびKのような一価陽イオンの含有は、予め変性しない状態でのdsDNA標的とフルオレセイン標識ssDNAプローブとの間の三本鎖形成を検出するのに十分であった。さらには反応が、天然dsDNAを使用して、10対1のプローブ対標的の比でたった1時間以内のインキュベーションで室温にて起こった。この実施例で使用されるdsDNA標的およびssDNAプローブは33%のGC含量を含んでおり、DNAのホモプリンやホモピリミジンの延長部は含んでいなかった。15ヌクレオチドssDNAプローブ内に散在する6個のピリミジン塩基の存在にもかかわらず、DNA三本鎖は容易に生じた。重要なことに、本発明のハイブリダイゼーション測定法は、天然DNAを使用して、完全に相補的DNA配列と、1塩基誤対合を含むDNA配列とを区別することができた。
【0056】
実施例2
予め変性しない状態で5’フルオレセイン標識ssDNAプローブとdsDNA標的を使用するハイブリダイゼーション測定法が、劇的に異なるGC含量パーセント(および潜在的に異なるアニーリング優先度)を有するプローブDNAと標的DNAにも適用されることを確かめるために、新たな15mer ssDNA−Fプローブおよび50mer dsDNA標的配列を有する標的DNAを上述のように合成し、精製し、アニールした。ssDNA−FプローブとdsDNA標的はいずれも1pmole/μlの濃度でddHOに溶解した。
【0057】
配列番号5は、GC含量パーセントを30%から52%まで変化させた、配列番号1から変異させた50mer dsDNA標的配列であった。
野生型標的DNA(配列番号5)のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CAT GAC AGA CAC TGT CAT CTC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0058】
野生型標的DNA(配列番号5)のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG AGA TGA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0059】
配列番号6は、配列CTCがCTに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号6のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CAT GAC AGA CAC TGT CAT CT TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0060】
変異型配列番号のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CA AGA TGA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0061】
配列番号7は、配列CATがCTに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号7のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CAT GAC AGA CAC TGT CT CTC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0062】
変異型配列番号7のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG AGA GA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0063】
配列番号8は、配列CATがCTに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号8のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CAT GAC AGA CAC TGT CT CTC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0064】
変異型配列番号8のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG AGA GA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0065】
配列番号9は、配列CTCがCCに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号9のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CAT GAC AGA CAC TGT CAT CC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0066】
変異型配列番号9のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG GA TGA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0067】
配列番号10は、配列CTCがCCに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号10のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAGCAC CAT GAC AGA CAC TGT CAT CC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0068】
変異型配列番号10のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG GA TGA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0069】
配列番号11は、配列CATがACTに変化した連続する2つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号5と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
【0070】
変異型配列番号11のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAGCAC CAT GAC AGA CAC TGT ACT CTC TGG TGT GTC CTA CGA TGA CTC TG−3’。
【0071】
変異型配列番号11のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAG AGT CAT CGT AGG ACA CAC CAG AGA GTA CAG TGT CTG TCA TGG TGC TC−3’。
【0072】
配列番号12は、GC含量パーセントを30%から72%まで変化させた、配列番号1から変異させた50mer dsDNA標的配列であった。
野生型標的DNA(配列番号12)のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAG CAC CCT CCC AGG CAC GGT CGT CCC TGG TGC GAC CTC CGA CGA GCG TG−3’。
【0073】
野生型標的DNA(配列番号12)のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAC GCT CGT CGG AGG TCG CAC CAG GGA CGA CCG TGC CTG GGA GGG TGC TC−3’。
【0074】
配列番号13は、配列CGTがCTに変化した1つの塩基対変異(下線)を除いて、配列番号12と同一の50mer変異型dsDNA標的配列であった。
変異型配列番号13のセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−GAGCAC CCT CCC AGG CAC GGT CT CCC TGG TGC GAC CTC CGA CGA GCG TG−3’。
【0075】
変異型配列番号13のアンチセンス鎖の配列は以下の通りであった:5’−CAC GCT CGT CGG AGG TCG CAC CAG GGA GA CCG TGC CTG GGA GGG TGC TC−3’。
【0076】
第2番プローブ(配列番号14)は、5’位置にフルオレセイン部分が取り付けられた15mer ssDNAプローブであり、50mer野生型標的DNA(配列番号5)のセンス鎖の15ヌクレオチドセグメントに完全に相補的となるよう設計された。
【0077】
配列番号14の配列は以下の通りであった:5’−Flu−CAC CAG AGA TGA CAG−3’。
第3番プローブ(配列番号15)は、50mer野生型標的DNA(配列番号12)のセンス鎖の15ヌクレオチドセグメントに完全に相補的となるように設計された15merの5’−フルオレセイン標識ssDNAプローブであった。
【0078】
配列番号15の配列は以下の通りであった:5’−Flu−CAC CAG GGA CGA CCG−3’。
実施例1で行った三本鎖DNAハイブリダイゼーション測定法は、反応混合物中に一価陽イオンを添加することによって促進された。このハイブリダイゼーション測定法の特異性を、様々なパーセントGC含量を有するdsDNA標的およびssDNAFプローブによる三本鎖DNA形成を促進するために二価陽イオンを(一価陽イオンの代りに)使用して、さらに詳しく調べた。
【0079】
ハイブリダイゼーション反応混合物(40μl)は以下を含有していた:0.4pmoleの標的dsDNA、4pmoleの5’フルオレセイン標識ssDNAプローブ、10mM Tris−HCl、pH7.5、5mM〜30mMのMgClまたは5mM〜30mM MnClもしくは5mM〜30mMのNiCl。反応混合物は予め変性せずに室温(21℃)で1時間インキュベートした。試料を石英キュベットに入れ、488nmの波長を有するアルゴンイオンレーザービームで照射し、蛍光の発出をモニターした。試料は保存され、合計22時間室温で一晩インキュベートし、22時間目にアルゴンイオンレーザービームした後で2番目の蛍光強度測定値をとった。蛍光の強度を、分析した各試料の波長の関数としてプロットした。
【0080】
ssDNA−F第2番プローブ(53%GC含量)を10mM MnClの存在下で50mer野生型dsDNA標的(配列番号5)および変異型dsDNA標的(配列番号6〜配列番号11)とインキュベートすると、dsDNA:ssDNA−F三本鎖が非変性条件下で室温にて形成された。完全対合DNA三本鎖は蛍光強度の最大の減少(1時間のインキュベーション後に43%の減少)を生じたが、1塩基対T−G誤対合を含むより安定性の低いdsDNA:ssDNA−F三本鎖(配列番号6+第2番プローブ)は、1時間のインキュベーション後に第2番プローブのみで観察される蛍光強度よりも20%低い蛍光強度を生じた(図2A)。1塩基対G−T誤対合(配列番号7+第2番プローブ)、1塩基対T−T誤対合(配列番号8+第2番プローブ)、1塩基対C−A誤対合(配列番号9+第2番プローブ)、および連続する2塩基A−GおよびC−T誤対合(配列番号111+第2番プローブ)を生じるdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、すべて完全対合DNA三本鎖(配列番号5+第2番プローブ)より安定が低く、第2番プローブのみで観察される蛍光強度と、完全対合DNA三本鎖で観察される蛍光強度の間の蛍光強度を生じた(データは図示しない)。最も安定性の低い1塩基T−T誤対合DNA三本鎖を除いて(1時間後の蛍光強度が5%しか減少しなかった)、他のすべての誤対合DNA三本鎖は非常に類似した蛍光強度を生じた。1塩基対G−A誤対合を含むdsDNA:ssDNAF三本鎖(配列番号10+第2番プローブ)のみが、完全対合DNA三本鎖によって生成される蛍光強度よりも低い蛍光強度を生じた(データは図示しない)。
【0081】
10mM MnClの存在下で22時間インキュベーションした後のDNA三本鎖形成は、より効率的だった。それにもかかわらず、完全対合配列を含むDNA三本鎖と、塩基対誤対合配列を含むDNA三本鎖との間のより顕著な差が観察された。図2Bに示すように、完全に相補的な配列(配列番号5+第2番プローブ)または1塩基対T−G誤対合(配列番号6+第2番プローブ)を含むdsDNA:ssDNAF三本鎖は、10mM  MnClの存在下での22時間のインキュベーション後、第2番プローブのみによって達成された強度よりもそれぞれ92%および66%低い蛍光強度を生成した。同様に、30mM MnClの存在下での22時間のインキュベーションにより、完全対合DNA三本鎖と1塩基対誤対合T−GDNA三本鎖の蛍光強度はそれぞれ90%および57%減小した(図2C)。
【0082】
20mM MgClまたは20mM MnClまたは20mM NiClの含有は、ssDNA−F第3番プローブ(73%のGC含量を有する)を、対応する50mer野生型dsDNA標的(配列番号12)および変異型dsDNA標的(配列番号13)と1時間反応させた時(データは図示しない)のdsDNA:ssDNA三本鎖形成をも促進した。予想通り、完全対合DNA三本鎖は最大の蛍光強度の減少を生じたが、1塩基対A−C誤対合DNA三本鎖(配列番号13+第3番プローブ)は中間レベルの蛍光を生じた(データは図示しない)。完全対合DNA三本鎖は22時間のインキュベーション後に10mM MnClの存在下で非常に効率的に生成し、蛍光強度は89%減少した。1塩基対A−C誤対合DNA三本鎖は、上記の反応条件で等しい効率d形成され、第3番プローブのみで観察された蛍光強度と比較して、90%の蛍光の減少を生じた(データは図示しない)。したがって、20mMの二価陽イオンの存在下での1時間の短いインキュベーション時間の後に、完全対合DNA三本鎖と1塩基誤対合73%GC含量DNA三本鎖との間にはより良好な差が達成された。
【0083】
完全対合dsDNA:ssDNA−F三本鎖(33%のGC含量を有する)(配列番号1+第1番プローブ)は10mM MnClの存在下で1時間以内に容易に形成され、第1番プローブのみによって発される蛍光強度と比較して、57%の蛍光強度の減少を生じた(データは図示しない)。このような反応条件は、第1番プローブのみによって観察される蛍光強度と比較して蛍光が増大第する(データは図示しない)1塩基対G−T誤対合(配列番号2+第1番プローブ)を含むDNA三本鎖には非常に不都合であった。同様の結果は、15mM MgClの存在下での22時間のインキュベーション後にも得られた。
【0084】
dsDNA標的とssDNAプローブのGC含量パーセントにかかわらず、Mn+2、Mg+2またはNi+2のような二価陽イオンの添加は非変性条件下でのDNA三本鎖形成を促進し、完全に相補的な配列と、1塩基変異を含む配列との間の間の正確な区別を可能にした。
【0085】
実施例3
実施例1と2の三本鎖DNAハイブリダイゼーション測定法を、ある種類の一価陽イオンまたは二価陽イオンの存在下で行った。以下の実施例は、複数の二価陽イオンの組み合わせが反応混合物の中にある場合に三本鎖DNAの中の完全対合と1塩基対誤対合とを区別するための、本発明の測定法の信頼性を実証する。
【0086】
ハイブリダイゼーション反応混合物(40μl)は以下を含有していた:0.4pmoleの標的dsDNA、4pmoleの5’フルオレセイン標識したssDNAプローブ、10mM Tris−HCl、pH7.5および5mM MgClと5mM MnCl、または10mM MgClと10mM MnCl、または15mM MgClと15mM MnCl、または20mM MgClと20mM MnCl。反応混合物は予め変性せずに室温(21℃)で1時間インキュベートした。試料を石英キュベットに入れ、488nmの波長を有するアルゴンイオンレーザービームで照射し、蛍光の発出をモニターした。試料は保存され、合計22時間室温で一晩インキュベートし、22時間目にアルゴンイオンレーザービームした後で2番目の蛍光強度測定値をとった。蛍光の強度を、分析した各試料の波長の関数としてプロットした。
【0087】
dsDNA標的とssDNAFプローブのすべての混合物において、5mM MgClと5mM MnClの添加は三本鎖DNA形成の検出を可能にするに不十分であった(データは図示しない)。ssDNA−F第3番プローブ(73%のGC含量)を10mM MgClと10mM MnClの存在下または15mM MgClと15mM MnClの存在下で50mer野生型dsDNA標的(配列番号12)と1時間インキュベートすると、完全に相補的なdsDNA:ssDNA−F三本鎖が等しい効率で形成され、第3番プローブのみによって発せられる蛍光強度と比較して、29%の蛍光の減少を生じた。いずれの反応条件も、第3番プローブのみで観察された蛍光強度と比較して、蛍光が14%増大する1塩基対A−C誤対合を含むDNA三本鎖(配列番号13+第3番プローブ)には非常に不都合であった。15mM MgClと15mM MnClの存在下で1時間インキュベーションした後に得られた蛍光スペクトルが、図3Aに示される。
【0088】
22時間のインキュベーションではより多くのDNA三本鎖形成が生じた。完全対合配列(配列番号12+第3番プローブ)または1塩基対A−C誤対合(配列番号13+第3番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、10mM MgClと10mM MnClの存在下での22時間のインキュベーション後に、第3番プローブのみによって達成された蛍光強度よりもそれぞれ62%および21%低い蛍光強度を生じた(図3B)。非常に類似した結果が、22時間後の15mM MgClと15mM MnClを含む試料について得られた(データは図示しない)。
【0089】
20mM MgClと20mM MnClでたった1時間の処理では、完全対合DNA三本鎖と1塩基対A−C誤対合DNA三本鎖に対する蛍光がそれぞれ46%および3%減少した。(図3C)。この場合、試料を22時間さらにインキュベートしても何の利益も得られなかった(データは図示しない)。
【0090】
73%のGC含量を含むdsDNA標的を本発明のハイブリダイゼーション測定法で試験すると、20mM MgClと20mM MnClとによる1時間の処理は、完全に相補的なDNA三本鎖と1塩基対誤対合を含むDNA三本鎖の間の安定性および蛍光の最大の差を提供する。
【0091】
実施例4
ssDNA−F第1番プローブ(33%のGC含量)を、野生型dsDNA標的(配列番号1)または変異型dsDNA標的(配列番号2および配列番号3)とインキュベートした場合、10mM MgClと10mM MnClの存在下で、最小のDNA三本鎖形成が観察された(データは図示しない)。しかしながら、15mM MgClと15mM MnClの存在下での1時間のインキュベーションは、第1番プローブによって得られた蛍光強度と比較して、49%の蛍光強度の減少の観察によって証拠づけられるように、完全対合DNA三本鎖の形成を促進した(図4A)。1塩基対G−T誤対合(配列番号2+第1番プローブ)または3塩基対欠失(配列番号3+第1番プローブ)を生じるdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、15mM MgClと15mM MnClの存在下では非常に不安定で、第1番プローブのみによって発される蛍光強度と比較してそれぞれ2%の蛍光の減少と5%の蛍光の増加を生じた。(図4A)
【0092】
20mM MgClと20mM MnClによる1時間の処理は、完全対合DNA三本鎖および1塩基対G−T誤対合または3塩基対欠失を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖の場合で、第1番プローブのみで観察される蛍光強度と比較して、それぞれ68%、48%、6%の蛍光の減少を生じた(図4B)。同じ試料を22時間インキュベートした時、野生型配列または塩基対誤対合を含む33%GC含量DNA三本鎖間の最適の差が達成された。完全に相補的なDNA三本鎖(配列番号1+第1番プローブ)は22時間の間安定したままであり、第1番プローブのみによって達成された蛍光強度と比較して62%の蛍光強度の減少を生じた(図4C)。対照的に、1塩基対G−T誤対合(配列番号2+第1番プローブ)または3塩基対欠失(配列番号3+第1番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、22時間のインキュベーションの間、非常に不安定であることが証明され、第1番プローブのみによって発される蛍光強度と比較して、それぞれ1%および13%の蛍光の増加を生じた(図4C)。
【0093】
実施例5
完全対合dsDNA:ssDNA−F三本鎖(53%GC含量を有する)(配列番号5+第2番プローブ)は、10mM MgClおよび10mM MnClの存在下で1時間以内に容易に生成し、第2番プローブのみによって観察される蛍光強度と比較して68%の蛍光の減少を生じた(図5A)。1塩基対T−G誤対合を含むDNA三本鎖(配列番号6+第2番プローブ)は安定性が低く、第2番プローブのみによって達成される蛍光強度と比較して20%の蛍光強度の減少を生じた(図5A)。
【0094】
同じ試料の22時間のインキュベーションは、完全対合DNA三本鎖または誤対合DNA三本鎖によって達成される蛍光のより劇的な差を生じさせた。図5Bに示されるように、完全に相補的な配列(配列番号5+第2番プローブ)または1塩基対T−G誤対合(配列番号6+第2番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、10mM MgClおよび10mM MnClの存在下で第2番プローブのみによって発される蛍光強度よりそれぞれ92%および33%低い蛍光強度を生じた。
【0095】
同様の実験において、完全対合DNA三本鎖(配列番号5+第2番プローブ)は、10mM MgClおよび10mM MnClの存在下での22時間のインキュベーション後に、第2番プローブのみで観察される蛍光強度と比較して85%の蛍光の減少を生じ、1塩基対G−T誤対合(配列番号7+第2番プローブ)、1塩基対C−A誤対合(配列番号9+第2番プローブ)、および連続する2つ塩基対A−GおよびC−T誤対合(配列番号11+第2番プローブ)は生じるdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、それぞれ43%、69%、32%の蛍光の減少を生じた(図5C)。1塩基対G−A誤対合(配列番号10+第2番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖のみは、完全対合DNA三本鎖によって生成された蛍光強度よりもわずかに低い蛍光強度を生じた(データは図示しない)。
【0096】
完全に相補的な配列または塩基対誤対合を含む53%GC含量DNA三本鎖間の最適の差は、15mM MgClと15mM MnClの存在下での1時間のインキュベーション後に達成された。この反応条件は完全対合DNA配列(配列番号5+第2番プローブ)間のDNA三本鎖形成を非常に促進し、第2番プローブのみによって達成される蛍光強度と比較して、74%の蛍光の減少が生じた(図5D)。対照的に、1塩基対T−G誤対合(配列番号6+第2番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖は、15mM MgClと15mM MnClの存在下ではそれほど安定しておらず、1時間のインキュベーション後に、第2番プローブのみによって発される蛍光強度と比較して、15%の蛍光の減少を生じた(図5D)。
【0097】
同様に1塩基対G−T誤対合(配列番号7+第2番プローブ)、1塩基対C−A誤対合(配列番号9+第2番プローブ)、1塩基対G−A誤対合(配列番号10+第2番プローブ)および連続する2塩基対A−GおよびC−T誤対合(配列番号11+第2番プローブ)を生じるDNA三本鎖は、いずれも完全対合DNA三本鎖ほどには安定していなかった(データは図示しない)。10mM MnClまたは10mM MgClと10mM MnClの存在下で比較的容易に生じた1塩基対G−A誤対合DNA三本鎖は、ここでは15mM MgClと15mM MnClの存在下で邪魔され、第2番プローブのみで観察される蛍光強度と比較して、7%の蛍光の減少しか生じなかった(データは図示しない)。第2番プローブ(53%GC含量を含む)をdsDNA標的配列番号3(33%のGC含量を含む)と反応させると、第2番プローブのみで得られる蛍光強度と比較して、3%の蛍光の増加が観察された(図5D)。これは、DNA三本鎖が形成されなかったことを示している。この結果は、このプローブと標的の組み合わせが5塩基対誤対合を生じさせることを考慮すれば、予想できるものであった。
【0098】
15mM MgClと15mM MnClによる22時間の処理により、完全に相補的な配列(配列番号5+第2番プローブ)および1塩基対T−G誤対合(配列番号6+第2番プローブ)を含むdsDNA:ssDNA−F三本鎖の蛍光強度は、第2番プローブのみによって得られる蛍光強度と比較して、それぞれ76%および44%減少した(図5E)。
【0099】
包括的に述べると、上記の実施例は、ハイブリダイゼーション媒質への少なくとも1種類の陽イオンの添加が、劇的に異なるパーセントGC含量を有するdsDNA標的と蛍光標識されたssDNAプローブとの間のDNA三本鎖形成を促進し、完全に相補的な配列と種々の変異を含む配列との間の正確で信頼できる区別を可能にすることを実証した。
【0100】
本発明を詳細かつその特定の例を参照しながら説明してきたが、当業者には、種々の変更および改変を、本発明の範囲の精神及び範囲から逸脱せずに行い得ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図1B】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図2A】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図2B】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図2C】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図3A】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図3B】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図3C】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図4A】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図4B】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図4C】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図5A】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図5B】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図5C】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図5D】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。
【図5E】分析された各試料の波長の関数としてプロットされた蛍光強度の複合グラフである。

Claims (45)

  1. 二本鎖核酸標的に結合された一本鎖プローブを含み、該一本鎖プローブはヘテロポリマー核酸またはヘテロポリマー核酸類似体から成る三本鎖複合体であって、該三本鎖複合体のすべての塩基トリプレットはA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである三本鎖複合体。
  2. 前記複合体が存在する媒質のpHは7.6よりも大きい、請求項1に記載の複合体。
  3. 前記一本鎖核酸または核酸類似体は30塩基の長さであり、前記二本鎖核酸標的は8〜3.3×10塩基対の長さである、請求項1に記載の複合体。
  4. 前記標的配列は25%〜75%のブリン塩基と75%〜25%のピリミジン塩基を任意の順序で含む、請求項1に記載の複合体。
  5. 前記プローブは二本鎖核酸開裂剤に共有結合で結合されている、請求項1に記載の複合体。
  6. 前記プローブは化学療法薬に共有結合で結合されている、請求項1に記載の複合体。
  7. 前記プローブは標識に共有結合で結合されている、請求項1に記載の複合体。
  8. 前記標識は多分子シグナリング複合体、酸化還元対、化学発光物質、または電気化学発光物質である、請求項7に記載の複合体。
  9. 前記標識はフルオロフォアである、請求項7に記載の複合体。
  10. 前記複合体の蛍光強度は前記プローブと前記標的配列間の結合親和性と正相関関係がある、請求項9に記載の複合体。
  11. 結合を測定する方法であって、
    標的配列を含み、該標的配列は少なくとも1つのブリン塩基と少なくとも1つのピリミジン塩基を含む、二本鎖核酸を提供する工程と、
    核酸配列または核酸類似体配列を含むプローブを提供する工程と、
    陽イオンを提供する工程と、
    前記標的配列に前記プローブが結合された三本鎖複合体を含む試験試料を提供するために前記プローブ、前記標的配列、および前記陽イオンを媒質に添加する工程であって、該三本鎖複合体のすべての塩基トリプレットはA−T−A、T−A−T、U−A−T、T−A−U、A−U−A、U−A−U、G−C−GおよびC−G−Cから成る群より選択されたメンバーである工程と、
    試験試料に蛍光放射線を発させるために励起放射線で前記試験試料を照射する工程と、
    前記蛍光放射線の強度を検出する工程であって、該強度は前記プローブと前記標的配列間の結合親和性と相関する工程と、
    前記強度から前記プローブと前記標的配列間の対合の程度を決定する工程とから成る方法。
  12. 前記決定する工程は、前記強度を前記標的配列および前記陽イオンと結合させた他のプローブにより示された強度に対して較正することにより行われ、前記他のプローブの少なくとも1つは、少なくとも1塩基だけ前記プローブと異なっている、請求項11に記載の方法。
  13. 前記標的配列に対して、前記プローブの各々および前記他のプローブは、完全対合、1塩基誤対合、2塩基誤対合、3塩基誤対合、1塩基欠失、2塩基欠失および3塩基欠失から成る群より選択された異なるメンバーである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記結合親和性を定量する工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記標的配列に対するまたは前記プローブに対する信号消光物質を提供せずに行われる均質測定法である、請求項11に記載の方法。
  16. 前記標的配列を前もって変性させずに行われる均質測定法である、請求項11に記載の方法。
  17. 前記標的配列をPCR増幅せずに行われる均質測定法である、請求項11に記載の方法。
  18. 前記標的配列はdsDNAであり、前記プローブは三本鎖を形成するために前記標的配列と特異的に結合する、請求項11に記載の方法。
  19. 前記プローブはssDNAまたはRNAである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記プローブは部分的に荷電したバックボーンを有する、請求項11に記載の方法。
  21. 前記プローブは非荷電のバックボーンを有する、請求項11に記載の方法。
  22. 前記プローブはPNA配列を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記プローブは平行合成によって調製されたssPNAである、請求項11に記載の方法。
  24. 前記プローブと前記標的配列は同じ長さである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記プローブは5〜30ヌクレオチド長である、請求項11に記載の方法。
  26. 前記励起放射線はアルゴンイオンレーザーから約200nm〜約1000nmの波長で発される、請求項11に記載の方法。
  27. 5〜85℃の範囲の温度で行われる、請求項11に記載の方法。
  28. 25℃より低い温度で行われる、請求項11に記載の方法。
  29. 前記方法の信頼性が、プローブの塩基配列、標的配列の塩基配列とは無関係であり、かつ、前記プローブおよび標的配列のグアニン含量、ならびに前記プローブおよび標的配列のシトシン含量とは無関係である、請求項11に記載の方法。
  30. 前記試験試料は、約10フェムトモルの標的配列と約10フェムトモルのプローブを含む約20マイクロリットルの体積を有する、請求項11に記載の方法。
  31. 前記試料中の前記標的の濃度は5×10−10M以下である、請求項11に記載の方法。
  32. 前記試料中の前記プローブの濃度は5×10−10M以下である、請求項31に記載の方法。
  33. バイオチップ上で行われる、請求項11に記載の方法。
  34. 前記陽イオンは挿入用フルオロフォアであり、前記強度は前記結合親和性と正相関関係がある、請求項11に記載の方法。
  35. 前記挿入用フルオロフォアは前記プローブに共有結合で結合されている、請求項34に記載の方法。
  36. 前記挿入用フルオロフォアは、前記標的配列からも前記プローブからも自由な形式で前記媒質に加えられる、請求項34に記載の方法。
  37. 前記挿入用フルオロフォアはYOYO−1、TOTO−1、臭化エチジウム、エチジウムホモ二量体−1、エチジウムホモ二量体−2およびアクリジンから成る群より選択されたメンバーである、請求項34に記載の方法。
  38. 前記挿入用フルオロフォアが蛍光を発する波長は挿入が起こると第2の波長にシフトし、前記波長と前記第2の波長との差が、前記プローブと前記標的間の複合体が二本鎖であるかまたは三本鎖であるかということと、前記標的がDNAであるかまたはRNAであるかということとを示す、請求項34に記載の方法。
  39. 前記プローブは非挿入のフルオロフォアにより共有結合で標識され、前記強度が前記結合親和性と逆相関がある、請求項11に記載の方法。
  40. 前記非挿入のフルオロフォアはビオチン、ローダミンおよびフルオレセインから成る群より選択されたメンバーである、請求項39に記載の方法。
  41. 各C−G−CおよびG−C−G塩基トリプレット中の1つのシトシンが正に荷電している、請求項11に記載の方法。
  42. 前記陽イオンはアルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオン、遷移金属陽イオン、Co(NH +3、3価スペルミジンおよび4価スペルミンから成る群より選択された少なくとも1つのメンバーである、請求項11に記載の方法。
  43. 前記陽イオンは50mM〜125mMの濃度で提供されたNaである、請求項11に記載の方法。
  44. 前記陽イオンは10mM〜30mMの濃度で提供されたMn+2であるか、15mM〜20mMの濃度で提供されたMg+2であるか、または、20mMの濃度で提供されたNi+2である、請求項11に記載の方法。
  45. 前記陽イオンは各々10mM、各々15mM、または各々20mMの濃度で提供されたMg+2とMn+2を含む、請求項11に記載の方法。
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