JP2004510732A - 喘息治療のための組合せ粒子 - Google Patents

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Abstract

所定のかつ一定の比率のβ−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを個々の粒子に組み込んだ吸入粒子、その調製方法、およびその吸入粒子からなる薬学的組成物が開示されている。本粒子は、狭い粒子サイズ分布を有し、好ましくは、粗い表面を有する球状で結晶性の粒子の形態である。本粒子は喘息および他の呼吸器系疾患の治療にとくに有用である。

Description

【0001】
[技術分野]
本発明は、肺薬物輸送に適した吸入粒子および吸入組成物、ならびにそれらの製法に関する。とくに、本発明は、2つ以上の異なる活性成分の組合せを組み込んだ吸入粒子に関する。本発明の吸入粒子は、喘息およびその他の呼吸器系疾患の治療にとくに有用である。
【0002】
[発明の背景]
吸入は、喘息の治療における主たる投与経路になってきている。これは、肺への直接的な接近をもたらすほかに、気道を通って送達される薬物が速やかでかつ予測可能な作用の開始をもたらし、経口経路に比べて低投与量で済むからである。吸入薬物のための典型的な送達システムは、推進ガス中の微細な薬物粒子の懸濁液を含有する加圧式定量吸入器(pMDI)、および典型的にはラクトースのようなより粗大な賦形剤と混合されている乾燥粉末として微細な薬物粒子を含有する乾燥粉末吸入器(DPI)である。
【0003】
喘息は慢性の炎症性疾患であるとの認識から、最近、喘息の治療に進展が見られている。現在の喘息薬は、2つの範疇、すなわち抗炎症剤と気管支拡張剤とに分類できる。抗炎症剤は、喘息症状がいったん起きると、それを軽減するのではなく、むしろ炎症を抑制するのに使用される。抗炎症剤の欠点の1つは、作用開始が比較的遅いということである。したがって、患者は速やかな治療効果を認識しないことが多く、薬物治療を中止する傾向がある。これにより、炎症が抑制できなくなってしまいかねない。他方、気管支拡張剤は、急性の喘息症状を軽減するのに有効である。気管支拡張剤は、強い気管支拡張作用および速やかな作用開始を有する。
【0004】
抗炎症剤のとくに有利な群は、ベクロメタゾンおよびブデソニドなどの抗炎症性グルココルチコステロイド剤である。
【0005】
気管支拡張剤のとくに有利な群は、β−アゴニストである。サルブタモールやテルブタリンのような、作用持続の短い、吸入されるβ−アゴニストは、即時型症候性喘息(immediate symptomatic asthma)の治療に重要であり、一方、サルメテロール、ホルモテロールおよびプロカテロールのような、作用持続の長いβ−アゴニストは中程度のまたは重度の喘息の治療に重要である。しかしながら、作用持続の長いβ−アゴニストの有効性とともに、β−アゴニストの定期的な使用の安全性についても近時議論が起きている。また、薬物の作用持続が短いという性質は、より頻繁な薬物投与を必要とし、このことは患者のコンプライアンスの問題を引き起こすことになりがちである。
【0006】
これらの問題を克服するために、気管支拡張剤と抗炎症性グルココルチコステロイド剤との組合わせからなる吸入組成物が提案されており、たとえば、欧州特許出願公開第0416950号明細書、同第0416951号明細書、国際公開第93/11773号パンフレットおよび同98/15280号パンフレットに記載されている。このような組合せには、サルメテロールとジプロピオン酸ベクロメタゾンとの組合せ、サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンとの組合せ、およびホルモテロールとブデソニドとの組合せなどがある。これらの特許公開公報には、2つの薬物の粉末と、任意には担体物質とをある比率で機械的に混合しそして得られる吸入粉末を吸入装置に入れる方法が記載されている。これら組合せを乾燥粉末吸入器で使用する場合には、各投与における薬物比率の一貫性が簡単には制御できない。各投与における薬物の比率は、薬物同士のあいだで、薬物と担体物質とのあいだで、および薬物と吸入装置の乾燥粉末容器とのあいだで、各薬物に存在している力(forces)に著しく依存している。現行の粉末製造方法、とくに従来法では、強く荷電し、それゆえ非常に凝集性のある乾燥粉末が生成することがよく知られている。このため、各投与における薬物の比率を一定に保つことは容易でない。投与に一貫性がないことは、とくに非常に作用の強い薬物が予期したよりもかなり多い量で送達される場合に、深刻な問題を生じかねない。
【0007】
1つまたはいくつかの薬物の溶液をスプレイドライすることにより吸入粒子を製造する方法が、米国特許第4,590,206号に開示されている。しかしながら、β−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを組み込んだ粒子は開示されていない。さらに、得られた粒子のサイズや形態は、吸入による肺送達には最適ではない。
【0008】
本発明の目的は、組合せ薬物の肺への送達に対して、従来の製品に比べてより適合した組成物を提供することである。
【0009】
[発明の要約]
所定のかつ一定の比率で、β−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを個々の粒子に組み込んだ、吸入により投与されるのにとくに適した吸入粒子を調製できることが見出された。本粒子の平均質量空気力学的直径は、典型的には約0.5〜10μmのあいだ、より典型的には約1〜5μmのあいだである。本粒子の空気力学的粒子サイズ分布は、典型的には約0.5〜10μmのあいだ、より典型的には約1〜5μmのあいだである。
【0010】
本発明の粒子における、β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対する所定のかつ一定のモル比は、約3:1から約1:3000まで、好ましくは約1:1から約1:1000までであり得る。β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対するモル比が約1:5から約1:100まで、とくに約1:10から約1:60までである粒子が、とくに有利であることが見出された。
【0011】
本粒子は、各投与において、薬物の比率を一定に保つことが可能であるので、吸入によりβ−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せのより制御された送達をもたらす。本粒子は優れた分散性と安定性を示す。本粒子はまた、乾燥粉末吸入器用の組成物の調製にとくに適した、狭い空気力学的粒子サイズ分布を有する。さらに、エアゾールフロー反応法によるそれらの調製は簡単であり、かつ容易にスケールアップして高い生産率を得ることができる。
【0012】
ほかの側面において本発明は、β−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを個々の粒子に組み込んだ粒子からなる吸入組成物を提供する。本粒子は、1つ以上の薬学的に許容し得る添加剤、希釈剤または担体と一緒にして吸入組成物に製剤化できる。好ましくは、本組成物は乾燥吸入粉末の形態で供給される。
【0013】
さらに他の側面では、本発明はβ−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを組み込んだ粒子を調製する方法であって、
所定の比率でβ−アゴニストおよびグルココルチコステロイド剤を含有する液体供給原料(liquid feed stock)を提供する工程;
該液体供給原料を噴霧して小滴を作製する工程;
該小滴をキャリアーガス中に浮遊させる工程;
該キャリアーガスとそこに浮遊した小滴を、所定の滞留時間および温度履歴の下で、加熱した管状フロー反応器(tube flow reactor)を通過させる工程;および
生成した粒子を回収する工程
からなる方法を提供するものである。
【0014】
[発明の詳細な説明]
β−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との様々な組合せを、本発明の粒子を調製するのに使用することができる。喘息および他の呼吸器系疾患の治療において吸入による肺送達に典型的に使用される組合せが、とりわけ好適である。β−アゴニストの例としては、サルブタモール、ホルモテロール、フェノテロール、プロカテロール、サルメテロール、クレンブテロールなど、ならびにそれらの塩および水和物があげられる。抗炎症性グルココルチコステロイド剤の例としては、ベクロメタゾン、 ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、フルニソニドなど、ならびにそれらの塩および水和物があげられる。典型的な組合せとしては、フマル酸ホルモテロールとジプロピオン酸ベクロメタゾン、サルブタモールとジプロピオン酸ベクロメタゾン、フマル酸ホルモテロールとブデソニド、サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾン、およびサルメテロールとジプロピオン酸ベクロメタゾンがあげられる。
【0015】
本発明の粒子における、β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対するモル比は、広い範囲から選択できる。たとえば、そのモル比は、約3:1から約1:3000まで、好ましくは約1:1から約1:1000までであり得る。β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対するモル比が約1:5から約1:100まで、とくに約1:10から約1:60までである粒子が、とくに有利であることが見出された。
【0016】
粒子の平均質量空気力学的直径は、一般に約0.5〜10μmのあいだ、好ましくは約1〜5μmのあいだである。とくに、全体の98%より多くが5μm以下の直径を有する粒子であり、全体の約5%未満が0.5μm以下の直径を有する粒子であるのが好ましい。該粒子の空気力学的粒子サイズ分布が約0.5〜10μmのあいだ、より好ましくは約1〜5μmのあいだにあるのがとくに好ましい。
【0017】
粒子は結晶状態である場合、湿気吸着の傾向を少なくし安定性を増すので、とくに有利であることが見出された。活性成分の相対的結晶化度が90%以上、より好ましくは95%以上、もっとも好ましくは99%以上であるのがとくに好ましい。
【0018】
吸入粒子は本質的には球状の形態であるのが望ましい。球状形態は、粒子間の接触面積を少なくし、それにより、吸入時に粒子のエアゾール化と脱凝集を改善する。球状粒子の表面は粗いのが好ましい。粗い表面は粒子の有効分離距離を増大し、そのため、粒子のエアゾール化と脱凝集の性質を改善するので、粗い表面は有利である。
【0019】
所望により、この分野で知られている様々な添加剤を、活性成分と一緒に粒子中にさらに組み込むことができる。このような添加剤としては、たとえば、希釈剤、担体、安定化剤などがあげられる。好ましい固形の希釈剤または担体の例としては、ラクトース、デキストラン、マンニトールおよびグルコースがあげられ、ラクトースが好ましい。粒子中に組み込まれ得るこのような添加剤は、結晶形態であるのが好ましい。粒子の全重量の少なくとも約90重量%が結晶形態であるのがとくに好ましい。
【0020】
しかし、肺に到達する可能性のある活性成分以外の物質の量を少なくするために、活性成分は、粒子の全重量の少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%であるのが望ましい。粒子は活性成分以外の物質を含まないのが最も好ましい。
【0021】
本発明の粒子は、1つ以上の薬学的に許容し得る添加剤、希釈剤または担体と一緒に吸入組成物に製剤化され得る。適当な固形の希釈剤または担体の例としては、ラクトース、デキストラン、マンニトールおよびグルコースがあげられ、ラクトースが好ましい。エアゾール担体の例としては、HFA(ハイドロフルオロアルカン)のような非クロロフルオロカーボンベースの担体があげられる。水性担体の使用も可能である。典型的な添加剤としては、可溶化剤、安定化剤、香料、着色剤および保存剤があげられる。
【0022】
本発明の粒子は、好ましくは、乾燥粉末組成物の形態で投与される。粒子はそれ自体、吸入により肺への薬物送達に使用することができ、たとえば粒子をカプセル、カートリッジ、ブリスタパック(blister packs)または乾燥粉末吸入器の貯蔵室に直接充填することができる。しかしながら、所望により、粒子を変更させていくつかの個々の粒子のゆるやかな凝集物を形成させ、この凝集物が吸入される空気の流れの中に分散するときに個々の粒子に分かれるようにすることができる。粒子はまた、乾燥吸入粉末に典型的に使用される薬学的に許容し得る担体物質または賦形剤と組合せることもできる。このような担体は単に充填剤として使用することができ、あるいは粉末の分散性を改善するために使用することもできる。たとえば、活性成分よりも大きな粒子サイズ、典型的には5〜100μmの範囲にある担体粒子、たとえばラクトースと一緒に本発明粒子を使用することができる。組成物が担体を含有する場合、活性成分の全量は、組成物の全重量をベースにして、典型的には約0.1〜50%(w/w)、好ましくは約1〜10%(w/w)である。かかる組成物は当該分野で既知の方法により調製できる。
【0023】
本発明の粒子は、加圧式定量吸入懸濁剤の形態で投与することもでき、ここでは、粒子が加圧されたエアゾール担体に懸濁され、加圧式定量吸入器(pMDI)を用いて送達される。
【0024】
本発明の粒子は、好ましくはエアゾールフロー反応法(エアゾール合成法)を用いて製造される。それは、望ましい粒子サイズ範囲を直接もたらす1段階連続方法である。この方法は様々な物質、たとえばセラミック粉末(米国特許第5,061,682号明細書)やジルコニア粉末(米国特許第4,999,182号明細書)を、高い操作温度で製造するのに使用されている。しかしながら、この方法は、著しく低い温度操作(300℃未満)を要する薬学的物質を製造するためには使用されていなかった。
【0025】
肺薬物送達用の吸入粒子の調製に普通に用いられている他の方法もまた、本発明の粒子の調製に適している可能性がある。このような方法としては、沈殿、結晶化、スプレイドライ、超臨界溶液の急速膨張(rapid expansion of supercritical solution)(RESS)、超臨界貧溶媒法(supercritical antisolvent method)(SAS)、ガス貧溶媒法(gas antisolvent method)(GAS)、超臨界流体による溶液強化分散(solution enhanced dispersion by supercritical fluids)(SEDS)などの超臨界流体技術(これらはすべて当業者によく知られている)などがあげられるが、これらに限定されない。しかしながら、エアゾールフロー反応法が好ましい方法である。
【0026】
エアゾールフロー反応法は、一般に(a)所定の比率で、β−アゴニストおよびグルココルチコステロイド剤を含有する液体供給原料を提供する工程、(b)該液体供給原料を噴霧して小滴を作製する工程、(c)該小滴をキャリアーガスに浮遊させる工程、(d)該キャリアーガスとそこに浮遊した小滴を、所定の滞留時間および温度履歴の下で、加熱した管状フロー反応器を通過させる工程、および(e)生成した粒子を回収する工程からなる。
【0027】
前記方法は従来のスプレードライ法とは著しく異なっている。スプレードライでは、熱いガスが溶媒を留去するための熱源として使用される。スプレードライチャンバーは熱転換が生じるための場所としてのみ使用され、該チャンバー自体は加熱されない。冷たい供給原料と熱いガスとの間で熱交換が起きるにつれて、ガスの温度は変化してチャンバーを横断する。さらに、留去は大変速く、各小滴や生成粒子の温度履歴や滞留温度を適当に制御することが容易でない。結晶化も容易に制御することができず、したがって形成される粒子は通常アモルファスである。
【0028】
本方法において、小滴は、恒温に設定されたオーブン中に置かれている管状フロー反応器に供給される前に、キャリアーガスにすでに浮遊されている。キャリアーガスは、管状反応器中を、一定速度で、均一温度領域でかつ循環しない流れで、均等に流れる。このため、各小滴と生成粒子の温度履歴および滞留時間を適切に制御することができ、粒子の優れた均一性を確保することができる。したがって、本方法は、小滴サイズ分布の良好な制御をもたらし、それゆえ、典型的には約1〜5μmのあいだにある至適な空気力学的粒子サイズ分布を有する粒子が得られる。さらに、スプレイドライとは対照的に、本方法は本質的に粒子の完全な結晶化を可能とする。したがって、本方法は、粒子サイズおよびサイズ分布、形状、結晶性、多形相(polymorphic phase)、表面のあらさおよび化学純度などの、安定したかつ制御された粒子特性を生じさせることができる。
【0029】
工程(a)の液体供給原料は、各活性成分を適当な液体溶液、たとえば溶媒と混合することにより調製され得る。ついで、2つの液体供給原料を混合して溶液、懸濁液、分散液、ゲル、エマルジョン、スラリーなどを形成し、好ましくは、混合物中の成分の均一な分布を確かにするために均質である。また、1つの液体供給原料中に直接活性成分を混合することも可能である。溶液状態の液体供給原料が好ましい。
【0030】
水、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール、ケトンなどを含む様々な溶媒が、液体供給原料を調製するために採用できるが、それらに限定されない。適当な溶媒の例としては、水、ヘキサン、パーフルオロヘキサン、エタノール、メタノール、アセトン、クロロホルム、塩化メチレンおよびこれらの組合せがあげられる。
【0031】
液体供給原料が溶液である場合、噴霧された液体供給原料の小滴から、所望の粒子サイズ、サイズ分布および薬物比率を有する均一な粒子が得られるように、活性成分は溶液中の溶媒に充分可溶でなければならない。溶解される全固形物は広い範囲の濃度で存在させることができ、典型的には、約0.1重量%〜約10重量%、たとえば約1重量%〜約5重量%である。固形物を比較的低濃度で含有する液体供給原料は、結果として、比較的小さい直径の粒子を生じることになる。各活性成分/溶媒の組合せのための好ましい液体供給原料濃度を見出すことは、当業者にとって通常の手順であると考えられる。通常、液体供給原料濃度はまず、使用されるアトマイザーおよびアトマイザー条件で最大の粒子サイズを得るように、最大溶解度で選択される。その結果から、使用されるアトマイザーおよびアトマイザー条件で所望の粒子サイズ範囲を得るために必要な液体供給原料濃度が概算できる。
【0032】
液体供給原料は、スプレイノズル(たとえば、2液ノズル)、超音波または空気支援噴霧器(ultrasonic or air assisted nebulizer)またはスピニングディスク(spinning disk)のような、当該分野でよく知られている適当なアトマイザー、好ましくは超音波噴霧器中で、噴霧して小滴を生成させる。この工程で使用される装置の例としては、オムロン(Omron)NE−U12およびRBI Pyrosol 7901の商標で販売されている超音波発生器があげられる。この工程で使用されるアトマイザーに課せられる特別の制限はないが、一定の組成でかつ特定のサイズ範囲の均一な小滴を生成させることができるアトマイザーを使用することが推奨される。このような装置は、制御された組成で、かつ乾燥粉末吸入に適した粒子サイズ範囲を有する乾燥粉末を生成させるのに適している。
【0033】
液体供給原料の小滴は、加熱した管状フロー反応器を通過する前に、キャリアーガス中に浮遊される。キャアリアーガスは、薬物分子と溶媒に対して不活性でなければならない。窒素ガスまたは他の不活性ガスを使用することが推奨される。キャリアーガスの温度は、典型的には周囲温度である。浮遊相中の小滴において均一な溶液濃度を維持するために、アトマイザーに入れる前に、液体供給原料と同じ溶媒を含有するボトルにキャリアーガスを通してバブリングするのが好ましい。
【0034】
小滴は、反応器に入れる際には、すでにキャリアーガス中に浮遊しているので(すなわち、小滴発生とフロー反応器とは分離している)、各小滴と生成粒子の温度履歴および滞留時間は、従来のスプレイドライ法におけるよりも、より良好に制御することができる。したがって、生成した粒子の優れた均一性と狭い粒子サイズ分布が保証される。
【0035】
キャリアーガス中に浮遊している小滴を、一定温度に保たれた管状フロー反応器を通過させる。キャリアーガスの温度および流速は、溶媒を留去し結晶化工程を完了させるように調節する。ついで、形成された粒子は、静電集塵器(electrostatic precipitator)、サイクロン、平面フィルター(たとえば、ナイロン)、または他の粒子回収装置を用いて回収する。
【0036】
エアゾールフロー反応器の条件は、狭い粒子サイズ分布と粗い表面を有する均質な組成の結晶性球状粒子が形成されるように選択するのが好ましい。粒子の適切な平均質量空気力学的直径は、約0.5〜10μmのあいだ、好ましくは約1〜5μmのあいだである。空気力学的粒子サイズ分布は、約0.5〜10μmのあいだ、とくに約1〜5μmのあいだにあるのが好ましい。
【0037】
一般に、加熱した管状フロー反応器から得られる粒子は、結晶形態である。有効成分の相対的結晶化度は、90%以上、より好ましくは95%以上、もっとも好ましくは99%以上であるのがとくに望ましい。好ましくは、エアゾールフロー反応器条件は、粒子中の全ての活性成分が結晶形態となるように選定される。相対的結晶化度は、X線粉末回折パターンに基づいて決定できる。相対的結晶化度の値は、既知の回折極大の広がり(broadening of the diffraction maxima)方法(FWHM−値)により評価できる。
【0038】
エアゾールフロー反応法は一般に、本質的に球状である粒子を生産する。すなわち、球状形態は、走査電子顕微鏡下で調べると、不変でありはっきりと見える。
【0039】
一般に、得られる球状粒子の表面は粗い。すなわち、走査電子顕微鏡下で調べると、粗さは粒子の表面全体に不変であり、はっきりと見え、そして粒子の最大径と最小径との比率は、一般に1.001〜1.5のあいだ、好ましくは1.002〜1.2のあいだ、より好ましくは1.01〜1.1のあいだである。
【0040】
所望により、この分野で知られている様々な添加剤を、活性成分と一緒に粒子中にさらに組み込ませることができる。このような添加剤としては、たとえば、希釈剤、担体、安定化剤などがあげられる。このような場合、添加剤は活性成分とともに、その工程の液体供給原料中に包含される。しかしながら、活性成分は、粒子の全重量の少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%であるのが望ましい。粒子は活性成分以外の物質を含まないのが最も好ましい。
【0041】
粒子サイズは、アトマイザーの選択および液体供給原料濃度の選択により、期待される粒子サイズ範囲に制御できる。小滴サイズ修正装置(たとえば、インパクタ(impactor)もしくは仮想インパクタ、または粒子のサイズ選択的回収器、たとえばサイクロンを使用して)をフロー反応器の上流および/または下流に採用することも可能である。しかし、通常、これは必要としない。
【0042】
管状フロー反応器としては、とくに制限はないが、再循環している流れによる浮力影響と関連する損失を最小限にするために、水平型よりもむしろ垂直型配置のものを使用することが推奨される。層流(laminar flow)が好ましい。反応器の熱区域における均一な温度と流れの場を確実にするために、CFD(コンピュータ流体力学(Computational Fluid Dynamics))計算では、エアゾールは重力に逆らって流れるのが好ましいことを示している。他の方向への流れは、望ましくない反応器条件をもたらす傾向がある。反応器の管は、処理中反応器の壁温度を一定に維持するためにオーブン内に設置するのが好ましい。オーブンは、低い温度(300℃未満)で充分な温度制御(すなわち、±1℃以下)ができるものであれば、どのような種類のものでもよい。オーブン温度は、処理される原料が分解しないように設定される。選択されるオーブン温度は、典型的には約30〜300℃の範囲内であり、より典型的には約70〜200℃のあいだである。たとえば、ジプロピオン酸ベクロメタゾンとフマル酸ホルモテロールとの組合せに対しては、ジプロピオン酸ベクロメタゾンの融点が約210℃であり、フマル酸ホルモテロールの融点が約138℃であるので、組合せ粒子の生産に採用されるオーブン温度の範囲は、30〜110℃のあいだで、好ましくは70〜100℃のあいだで変動し得る。
【0043】
粒子回収には特別の制限は課せられないが、再凝集過程を防止するために加熱できるシステムを使用するのが推奨される。静電集塵器、サイクロンおよび/またはフィルターがこの目的のために使用できる。したがって、粒子回収システムおよびフロー反応器出口から粒子回収システムまでのラインは、再凝集過程が生じるのを防止するために、溶液の沸点より高い温度に加熱するのが好ましい、しかしながら、温度は、原料の分解を引き起こすほど高いものであってはならない。たとえば、エタノール中に溶解しているジプロピオン酸ベクロメタゾンとフマル酸ホルモテロールとの組合せに対しては、回収システムおよびラインの温度は、80〜100℃のあいだ、好ましくは80〜90℃のあいだの温度で一定に保持することができる。再凝集過程が生じるのをさらに防止するために、乾燥キャリアーガスを粒子回収システムへ流すことができる。キャリアーガスは、好ましくは、80〜90℃のあいだの温度に加熱される。
【0044】
得られる粒子は、個々の粒子中に、β−アゴニストおよびグルココルチコステロイド剤の組合せを組み込んでいる。本明細書において、個々の粒子とは、凝集していない粒子を意味する。
【0045】
このような個々の(凝集していない)粒子はそれ自体、吸入による肺薬物送達によく適しており、または、これら粒子は適当な担体物質を混合することができる。
【0046】
以下の実験例により本発明をさらに説明するが、実験例は本発明の範囲を限定することを意味するものではない。
【0047】
実験
本発明にしたがって製造されたすべての組成物は、医薬製品に必要とされる内容および純度に対する厳格な基準を満たすものである。
【0048】
実施例1.ジプロピオン酸ベクロメタゾンとフマル酸ホルモテロールとの組合せを組み込んだ吸入粒子の調製
液体供給原料の調製
ジプロピオン酸ベクロメタゾンは抗炎症性グロココルチコステロイド剤であり、水には事実上不溶であり、アセトンおよびクロロホルムには自由に溶け、アルコールにはわずかに可溶である。それゆえ、溶媒はアセトン、クロロホルム、メタノール、エタノール、または他のアルコールであり得る。エタノールは安価でかつ容易に入手できるばかりでなく、無毒性であるため医薬品の製造に際し使用が推奨されているので、本実験では、エタノールを溶媒として使用した。
【0049】
ジプロピオン酸ベクロメタゾン液体供給原料は、ジプロピオン酸ベクロメタゾン粉末1gを室温にてエタノール(99.5%)40mlに溶解することにより調製した。
【0050】
フマル酸ホルモテロールは、β−アゴニスト血管拡張剤であり、氷酢酸に自由に溶け、メタノールに可溶であり、エタノールにはわずかに可溶である。それゆえ、溶媒は氷酢酸、メタノールまたはエタノールであり得る。エタノールは安価でかつ容易に入手できるばかりでなく、無毒性であり医薬品の製造に際し使用が推奨されているので、本実験では、エタノールを溶媒として使用した。
【0051】
フマル酸ホルモテロール液体供給原料は、フマル酸ホルモテロール粉末1gを室温にてエタノール(99.5%)613mlに溶解することにより調製した。
【0052】
ついで、2つの液体供給原料を、混合物中のジプロピオン酸ベクロメタゾンとフマル酸ホルモテロールとの比率が、喘息治療に好ましい薬物比率である200:6(重量ベース)となるように混合した。
【0053】
エアゾール合成
図1aは粒子合成の実験的配置を示しており、図1bおよび1cは粒子分析に使用される任意の配置を示している。前記液体供給原料を、RBI Pyrosol 7901の商標で販売されている超音波アトマイザー(2)を用いて噴霧した。キャリアーガスに浮遊した生成小滴を加熱した管状フロー反応器(4)中を通過させた。キャリアーガスとして、窒素ガスを1.5 l/分の一定の流速で使用した。アトマイザーにおいて均一な溶液濃度を維持するために、キャリアーガスを、アトマイザーに入れる前に、飽和ビン(1)中でエタノールを通してバブリングした。オーブン(3)中に挿入された垂直の管を、小滴を乾燥させるために使用した。使用したオーブンは、温度変動が70および110℃の温度に対してそれぞれ±1および±2℃であるWTBビンダー(Binder)FD/FED400であった。管は、内径および加熱長がそれぞれ30および800mmで、ステンレススチール製のものであった。オーブン温度は100℃に設定した。選択された処理条件下で、加熱領域における最小粒子滞留時間はおおよそ12秒であった。CFD計算から、温度領域は均一であり、速度は充分出ており、加熱領域では還流していないことが示されている。
【0054】
ついで、生じた粒子を、高圧発生器(6)に接続した静電集塵器(ESP)(5)を用いて回収した。キャリアーガス、好ましくは窒素ガスを再凝集過程が生じるのを防止するために、ESPに流すことができる。排出ガスは、ESPから滴下ビン(dripping bottle)(7)を経由して出口(9)に誘導した。図2は、入口(16)および排出ガス用出口(19)を有するESPの概念図を示している。本ESPは管状のステンレススチール製の回収板(20)からなっており、該回収板の内径と長さはそれぞれ10および50cmであった。直径0.05mmのタングステン線が回収板の中心軸上に置かれており、16kVの高圧(18)をタングステン線と回収板とのあいだにかけた。高い電場によりタングステン線上にコロナ放電(17)が生じ、ガス分子が荷電した。ついで、ガスイオンが生成した。これらのイオンは、適用された電場の影響下で、タングステン線と回収板とのあいだの空間を横切って移動した。移動中、イオンはエアゾール粒子と衝突し、それにより粒子は荷電した。荷電した粒子はついでアースした表面電極の方へ移動した。粒子がアースした電極板にあたると、電荷を失い表面力によって電極板表面に付着した。したがって、回収した粒子は荷電していなかった。乾燥窒素ガスを22.5 l/分の流速でESP内に流し、ESP内の温度および管出口からESPまでのラインにおける温度を85℃の一定温度に維持して、有機蒸気および湿気の濃縮が起きるのを防止した。図1aの(8)で示されている濃縮粒子計測器(Condensation particle counter)(CPC)モデル3022をESPの効率を決めるために用いた。回収した粒子はついで、掻き擦ることによりESPの板表面から分離し、ついで湿気の浸透またはその他の汚染を回避するために、密封のガラスビンに入れた。
【0055】
特徴付け
i.粒子サイズ解析
図1bを参照するならば、粒子サイズ分布は、真空装置(13)に接続した電子式低圧インパクタ(12)(ELPI)により測定した。管状チューブに存在する粒子は、ELPIに入れる前に、1:10の希釈比で希釈器(10)入れて通過させた。排出ガス出口(11)は希釈器に取り付けた。温度勾配を最小化し、湿気濃縮を減少させるために、希釈器、希釈器へのラインおよび希釈器中へのガスラインに、溶液の露点の温度よりも高い温度に維持される加熱エレメントを積層した。図3aおよび3bは、ジプロピオン酸ベクロメタゾン/フマル酸ホルモテロール粒子の重量測定で算出した全体サイズ分布について標準化したものと累積したものをそれぞれ表わす。目的の空気力学的粒子サイズ、すなわち約1〜5μmの範囲内の狭いサイズ分布が得られたことが示されている。
【0056】
ii.粒子結晶性
試料の結晶性をX線粉末回析(回析メーターD500、シーメンス(Siemens) GmbH、カールスルーエ(Karlsruhe)、ドイツ)により検討した。銅標的X線(波長0.1541nm)チューブを40kV×40mAの電力で操作した。
【0057】
X線粉末回析分析のために、粉末500mgを直径20mm、高さ約2mmの円柱状のサンプル台にのせた。
【0058】
粉末の相対的結晶化度は、図4に示されているX線粉末回析パターンに基づいて決定した。図4において、「A」は典型的なジプロピオン酸ベクロメタゾンを意味し、「B」は典型的なフマル酸ホルモテロールを意味し、「C」はジプロピオン酸ベクロメタゾン(BDP)とフマル酸ホルモテロールとの組合せ(200:6)を意味する。ジプロピオン酸ベクロメタゾン(BDP)とフマル酸ホルモテロールとの組合せの回析パターンは、純粋なBDPの回析パターンに非常に類似していることが認められる。したがって、フマル酸ホルモテロールは、部分的にまたは全体的にアモルファス状態である可能性がある。BDPについては、最大強度が非常に鋭く、バックグラウンド強度よりかなり上にきており、このことは粉末中のBDPがよく結晶化されていることを示している。決定されたBDPについての相対的結晶化度は100%であった。評価は、11.3°および18.4°に位置する回析極大の広がり(FWHM−値)を基礎とした。
【0059】
iii.粉末安定性
粉末中におけるBDPのフマル酸ホルモテロールに対する比率は、200:6(フマル酸ホルモテロールは約2.9%w/w)であった。XRDパターンからわかるように、粉末中のフマル酸ホルモテロールはアモルファス状態であろう。粉末中のホルモテロール濃度が小さいにもかかわらず、粉末が様々な条件で安定に維持されていることを保証するために安定性試験を実施することは望ましいことであった。安定性試験は、様々な相対湿度レベルにさらしたときの粉末の湿気吸着プロファイルを観察することによって実施した。図5から、本発明の混合粉末を様々な湿度レベルにさらしても安定であり、80%の相対湿度に24時間さらしたとき0.02%の最大重量増加があるだけであったことがわかる。
【0060】
iv.粒子形および表面構造
図1cを参照するならば、個々の粒子は粒子回収後、真空装置(15)に接続した穴の多いカーボンフィルムTEM格子(14)の表面に集められた。ついで、粒子の形態は、2kVの加速電圧で操作される電界放射低電圧走査電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて画像化した。図6は粉末の走査電子顕微鏡画像(倍率×27000)である。粒子は、粗い表面を有する直径約2〜3μmの球状であることが示されている。
【0061】
v.化学分析
製品純度は、ダイオード配列検出器を備えたヒューレット−パッカード(Hewlett−Packard)HP1090液体クロマトグラフを用いて分析した。使用したカラムは、ヒューレット−パッカード ハイパーシル(Hypersil)ODS、5μm、100×2.1mmである。
【0062】
フマル酸ホルモテロールを分析するために、粉末を25mlの水−メタノール(25:75)の混合物に溶解した。ついで、試料を、ダイオード配列検出器(波長200nmおよび214ml)を備えた高速液体クロマトグラフを用いて分析し、定量分析は、4つの標準濃度を用いる外部標準法を用いて実施した。使用した溶離液は、0.01Mリン酸二水素アンモニウム(pH8とするためNHを添加)(溶媒A)およびアセトニトリル(溶媒B)であり、2分間40%B、続いて5分間で100%Bまでにする勾配溶出とした。流速および注入量は、それぞれ0.4ml/分および5μlとし、オーブン温度は40℃に設定した。
【0063】
ジプロピオン酸ベクロメタゾンを分析するために、粉末を水−メタノール(25:75)の混合物25mlに溶解し、ついで水−メタノール(25:75)を用いて希釈した(1:50)。ついで、試料を、ダイオード配列検出器(波長241nm)を用い高速液体クロマトグラフで分析し、定量分析は外部標準法(4つの異なる標準濃度)を用いて実施した。使用した溶離液は、水(溶媒A)およびアセトニトリル(溶媒B)であり、2分間60%B、続いて5分間で100%Bまでにする勾配溶出とした。流速および注入量は、それぞれ0.4ml/分および8μlとし、オーブン温度は40℃に設定した。
【0064】
分析結果は、ジプロピオン酸ベクロメタゾン97.1%およびフマル酸ホルモテロール2.9%であり、溶液原料の濃度と同じであることを示している。
【0065】
Figure 2004510732
【0066】
実施例1の粒子およびラクトースの一部を混合器中に加える。粉末混合物を均質になるまで混合する。混合物を篩にかけて存在する粒子クラスターの数を少なくする。その後、ラクトースの残りを加え、粉末を均質になるまで再び混合する。粉末を、200回投与の供給用に、多回投与型粉末吸入器 Easylaler(オリオンコーポレーション(Orion Corporation)商標)の供給チャンバーに注入する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1a、図1bおよび図1cは、本発明の方法で使用される装置の部分を示す概念図である。
【図2】
静電集塵器の概念図である。
【図3】
図3aおよび図3bは、本発明の薬物組合せの標準化されたおよび累積した質量サイズ分布を示す。
【図4】
本発明の組合せ粉末のXRDパターンを示す。
【図5】
様々な湿度レベルにさらされたときの本発明の組合せ粉末の湿気吸着プロファイルを示す。
【図6】
本発明の組合せ粉末の走査電子顕微鏡画像を表わす。

Claims (22)

  1. 所定のかつ一定の比率のβ−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを組み込んだ吸入粒子。
  2. 前記粒子の平均質量空気力学的直径が1〜5μmのあいだである請求項1記載の吸入粒子。
  3. 前記粒子の空気力学的粒子サイズ分布が0.5〜10μmのあいだ、好ましくは1〜5μmのあいだである請求項1または2記載の吸入粒子。
  4. β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対する所定のかつ一定の比率が、約3:1〜約1:3000、好ましくは約1:1〜1:1000である請求項1、2または3記載の吸入粒子。
  5. β−アゴニストのグルココルチコステロイド剤に対する所定のかつ一定の比率が、約1:5〜約1:100、好ましくは約1:10〜約1:60である請求項4記載の吸入粒子。
  6. 粒子が球状である請求項1、2、3、4または5記載の吸入粒子。
  7. 粒子が結晶性である請求項1、2、3、4、5または6記載の吸入粒子。
  8. 粒子が粗い表面を有する請求項1、2、3、4、5、6または7記載の吸入粒子。
  9. 粒子が荷電していない請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の吸入粒子。
  10. フマル酸ホルモテロールとジプロピオン酸ベクロメタゾンとの組合せを組み込んだ請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の吸入粒子。
  11. 所定のかつ一定の比率のβ−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを組み込んだ粒子からなる吸入組成物。
  12. さらに1つ以上の薬学的に許容し得る添加剤、希釈剤または担体を含有する請求項11記載の吸入組成物。
  13. 乾燥吸入粉末の形態である請求項11または12記載の吸入組成物。
  14. 加圧式定量吸入懸濁液の形態である請求項11または12記載の吸入組成物。
  15. 請求項11、12、13または14記載の吸入組成物を含有する吸入器デバイス。
  16. β−アゴニストとグルココルチコステロイド剤との組合せを組み込んだ粒子を調製する方法であって、
    所定の比率でβ−アゴニストおよびグルココルチコステロイド剤を含有する液体供給原料を提供する工程;
    該液体供給原料を噴霧して小滴を作製する工程;
    該小滴をキャリアーガス中に浮遊させる工程;
    該キャリアーガスとそこに浮遊した小滴を、所定の滞留時間および温度履歴の下で、加熱した管状フロー反応器を通過させる工程;および
    生成した粒子を回収する工程
    からなる方法。
  17. 所定の比率でβ−アゴニストおよびグルココルチコステロイド剤を含有する液体供給原料が、溶液の形態である請求項16記載の方法。
  18. キャリアーガスが窒素ガスまたは不活性ガスから選択される請求項16または17記載の方法。
  19. 粒子が、静電集塵器、サイクロンまたはフィルターからなる群より選択される粒子回収システムを用いて回収される請求項16、17または18記載の方法。
  20. 粒子回収システムが凝集を防止するために溶液の露点より高い温度に加熱される請求項19記載の方法。
  21. 活性成分がフマル酸ホルモテロールおよびジプロピオン酸ベクロメタゾンである請求項16、17、18、19または20記載の方法。
  22. 液体供給原料が溶媒としてエタノールを含有する請求項18記載の方法。
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