JP2004510517A - 毛髪をつかむ装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は毛髪を機械的に編む装置であって,毛髪を何本かの束に縒って編むとき,毛髪にある程度の圧力を与えながら引っ張るようにする装置に係り,毛髪が挿入されるノズル10aを有するテーパ状のヘッド部10と,円筒形の本体部20とから構成される。本体部20の内部にはその胴内部に貫通挿入された毛髪の束が左右にまたは螺旋状で数回曲がることができるようにする隔壁21が複数個形成されており,毛髪が受容された状態では,一定の張力を維持でき,引き出される時も徐々に摩擦力が減少するようにする。これによって,毛髪を機械的に編むときに,編もうとする毛髪に常に一定の張力を加えることができる。また,毛髪が抜け出る時もその張力を急激に変化させないことによって,編まれた毛髪が均一な形態を有するようにできると同時に,小枝が生じないようにできる。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は,毛髪を機械的に編む装置に設けられ,毛髪を複数束に束ねて編むときに,毛髪の束を適正な摩擦力でつかむ装置に関する。
【0002】
(背景技術)
長い毛髪を何本かにずつ編むときには,本人以外の人の助けを借りて,いちいち手作業で毛髪を編んでいた。この毛髪を編む作業には多くの時間を要し,他人の助けを受けるので相当な費用もかかっていた。さらに,完成したヘアスタイルの品質は,作業者の熟練度によるため,不均一であった。
【0003】
これにより,単独で自ら毛髪をいくつかの束に編むことが可能な毛髪を自動的に編む装置が開発され,本願出願人により出願されたことがある(2000年1月18日,韓国特許,出願番号2000−4184号)。
【0004】
この毛髪を編む装置は,図1(a)及び図1(b)に示すように,大別すると,毛髪を編む駆動装置200と,駆動装置200に装着され,駆動装置200によって略「8の字」のように運動する3つの固定部材100と,から構成される。各固定部材100は,その内部に挿入された毛髪を少しずつ引き出す。この固定部材100は,毛髪の束を3つ編みする時に各毛髪の束が相互にもつれないように,毛髪を受容する。
【0005】
さらに,上記固定部材100の上端には,図2に示すような構造のキャップ106が嵌められて装着される。このキャップ106は,編もうとする毛髪の束を,ノズル106aの弾性力によって一定の摩擦力でつかみ,編まれる毛髪の束を引っ張るようにする。これにより,固定部材100の8の字運動により毛髪の束が相互編まれる間,毛髪の束を一定にぴんと張るように維持する。この結果,毛髪を均一に編むことができる。
【0006】
このように,編まれた毛髪が均一な形態となるためには,編まれる毛髪の束が一定にぴんと張っているように維持することが,非常に重要である。ところで,毛髪が固定部材100の8字運動により編まれていくと,固定部材100によってつかまれる毛髪の束の長さは徐々に短くなっていく。即ち,毛髪の束はノズル106aから引き出されていく。しかしながら,毛髪の束がぴんと張った状態を維持するために,キャップ106のノズル106aの内径を狭めて毛髪との摩擦力を過度に高めてしまうと,頭髪の束は,長さが縮まるほど固定部材100から円滑に引き出されなくなる。このため,毛髪を引っ張る力が過度に大きくなり,毛髪が編まれる人の頭皮を引っ張る力が働いて,痛みを誘発させたり,または駆動装置200のモータが停止したりしてしまう。
【0007】
また,すべての毛髪の束の長さが同一でないので,上記のように毛髪の束を引っ張る力が過度に大きいと,短い毛髪の束が,ノズル106aから突然はねるようにして引き出されてしまう。このように引き出された短い毛髪の束は,他の長い毛髪の束とともに編まれることなく,8の字の駆動力によって自由に回転する。このように弛んだ毛髪の束は,編まれた毛髪からはみ出た小枝を形成するようになり,毛髪を端正な形態で編むことができなくなる。
【0008】
一方,摩擦力が小さいと,毛髪の束が一定の引っ張る力で把持されないない。このため,毛髪がすべて均等に引き出されず,一部の毛髪の束が,編まれることによって短くなった長さ以上に引き出されてしまう。このため,編まれた毛髪は,幅が広まったり狭まったりして,端正でない形態になってしまう。
【0009】
このように,毛髪を電動力により自動で編む装置により毛髪を編むときは,毛髪の束に対して適正で一定の引っ張る力を与えてこれを維持し,毛髪の端がキャップから完全引き出されるまでは,引っ張る力が急激に変わらないようにすることが要求される。このような要件を充足する構造を有するキャップの開発が,毛髪を自動で編む装置の性能及び編まれた毛髪の品質と直結するため,非常に重要な問題である。
【0010】
(発明の開示)
本発明の目的は,毛髪を機械的に編むとき,編まれる毛髪を一定の聴力でぴんと張るように維持しながらも,編まれる毛髪が引き出されるときまでその力が急激に変化しない構造を有する,毛髪をつかむキャップを提供することにある。
【0011】
上記目的を達成するために,本発明のキャップは,毛髪が通されるノズルを有するテーパ状のヘッド部と,円筒形の本体部とから構成され,上記本体部の内部には,その内部に挿入された毛髪の束が左右にまたは螺旋状に複数回曲がることができるようにする隔壁が,複数個形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記のような構成と作用を有している本発明による毛髪をつかむ装置は,毛髪を機械的に編むことにおいて,常に一定の張力を編もうとする毛髪の束に加えることができるとともに,毛髪の束が抜け出る時もその張力を急激に変化させることがない。このため,編まれた毛髪が均一な形態を有することができるとともに,小枝が生じないようにできる。
【0013】
(発明を実施する為の最良の形態)
以下に,添付図面を参照しながら,本発明にかかる毛髪をつかむキャップの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
本発明によるキャップ1は,図3(a)及び図3(b)に示すように,編もうとする毛髪の束が挿入されるノズル10aが一側端に形成されたテーパ状のヘッド部10と,隔壁21が複数個設けられている円筒形の本体部20とから構成される。この隔壁21は,ジグザグに通過する毛髪の束に一定で適正な摩擦力を加えて,外部から引っ張れる毛髪に張力を加えることができる。上記ヘッド部10と上記本体部20は弾性的なゴム材質で一体形成されている。上記本体部20の下端には,本体部の内周面から突出形成された環状突出部22が形成されている。この環状突出部22は,キャップ1を,図1(b)に示すような毛髪固定部材100の上部チューブに嵌め込んで連結する時に,所定深さで嵌め込むことができるようにするための据え付け段差として機能する。
【0015】
各隔壁21は,空いた部分に毛髪が通過できるように,円筒形状の本体部20の内周面から水平方向に突出形成されている。この隔壁21は,真半円よりは若干大きい略半円形のプレート形状を有する。上側から本体部20の内部を見ると,上下に相隣接する隔壁21は,相互に反対側に突出形成されており,投射平面上で見ると,隔壁21の終端部21a側が相互に重なり合う(図3(a)の「D」)ように形成されている。この隔壁21は弾性材料で構成されおり,外力により曲がることができる。
【0016】
上記のように構成されたキャップの作用は次のとおりである。
【0017】
まず,毛髪を編むために適当な量の毛髪を一つの束としてつかんで引っ掛ける図4に示すような針部材110を,固定部材100の内部,およびこの固定部材100の上部に嵌められたキャップ1の内部に連通して挿入する。キャップ1内の隔壁21は,上下に相互に重畳しているが,弾性材質であるので,図5に示すように,硬質な針部材110によって押されて弾性的に曲がることができる。このため,針部材110はキャップ1を貫通することができる。
【0018】
次いで,このように貫通された針部材110は,上端部に設けられたフック111で適当量の毛髪を1束として,引っ掛けてつかむ。このように毛髪をつかんだ状態で,針部材110をキャップ1内に引き戻すと,回転ピン112が,キャップ1の端部または最上部の隔壁21と接触して,自然にピボット的に回転する。これにより,回転ピン112がフック111の開放部分に覆いかぶさって閉じる。このようにしてフック111が毛髪をつかんだ状態で,針部材110を固定部材100から引き出すことにより,フック111は,引っ掛けてつかんだ毛髪を,隔壁21間および固定部材100のチューブ内に引き入れることができる。
【0019】
このように毛髪の束がキャップ1内に挿入された状態になれば,隔壁21は,弾性的に復元して元の形状を維持するようになる。このため,キャップ1内の毛髪は,隔壁21によってジグザグに曲げられる。図6は,このようにキャップ1内に受容された毛髪の状態を図示したものである。
【0020】
このように毛髪の束が挿入された状態で固定部材100を駆動装置200に装着し,駆動装置200によって各固定部材100を,略8の字を描くように移動させる。これにより,複数の毛髪の束は,相互に行き違いして,頭に近い側から編まれていく。このように毛髪の束が編まれていくと,それだけ毛髪の束の長さが短くなっていくので,固定部材100内に挿入されている毛髪の束が,上記短くなった分に応じて,上記キャップ1から引き出される。
【0021】
ところで,このような毛髪の束の引き出しは,毛髪の粘着性と,弾性的な隔壁21の粘着性とによって生じる摩擦力に打ち勝つような引き出し力が働くことによりなされる。この引き出し力により,毛髪の束を直線的に伸ばそうとする張力が生じる。この張力は,各隔壁21の終端部21aに対して垂直抗力として作用し,毛髪の束と終端部21aとの摩擦を高めて,上記引き出す力に対抗する好適な摩擦力を生み出す。このため,この摩擦力は,編まれる毛髪の束に張力として働くので,毛髪の束は一定にぴんと張った状態を維持できる。
【0022】
また,摩擦力を発生させる隔壁21が複数個設けられており,毛髪の束が引き出されるにつれて,毛髪の束の端が隔壁21を一つずつ通過していく。これにつれて,摩擦力が作用する毛髪の束の部分は短くなっていくので,毛髪の束に作用する摩擦力が徐々に減少していく。このため,毛髪の束の端が最後の隔壁21を通過する時には,毛髪の束に働く摩擦力が小さくなる。従って,毛髪の束の端部がはねるように引き出されないので,円滑に引き出された短い毛髪は,粘性により他の毛髪に貼り付いた状態となる。この結果,その端まで他の毛髪の束とともにきっちりと編まれて,編み方が端正になる。
【0023】
図3(a)に示す好適な実施形態にかかる構造は,人の頭皮に痛みを誘発させない範囲内で,毛髪が最も端正に編まれるような張力を得るために必要な摩擦力を得ることができる。図7は,上記図3(a)の望ましい構造を,さらに詳細に説明するための部分拡大図である。
【0024】
図7に示すように,隔壁21の摩擦面の厚さは1mmである。また,毛髪の束が曲がる角度θ(相隣接する隔壁21の終端部21aを結ぶ線と,仮想垂線とのなす角度)が,約20度から25度の間,望ましくは約22度となるように,隔壁21が重畳する程度と,隔壁21の配置間隔が設定されている。図3(a)の例では,キャップ1の内部空間には,7つの隔壁21が反対側に交互に形成されており,上記曲がる角度θを得るために,隔壁21の重畳する程度を0.4mmにして,各隔壁21の配置間隔は2mmにしている。
【0025】
上記実施形態において,摩擦力生成単位数,すなわち隔壁21の数を減らした場合でも,隔壁21により曲がる角度θをさらに大きくすることによって,所定の所望する摩擦力を得ることができる。一方,隔壁21の数をさらに増やした場合でも,上記曲がる角度θをさらに小さくすることによって,全体的には所定の所望する摩擦力を得ることができる。上記曲がる角度θをさらに大きくする方法としては,隔壁21が重畳する長さをさらに長くする,或いは隔壁21の上下間隔がさらに狭くなるように,隔壁21を形成すればよい。一方,上記曲がる角度θをさらに小さくする方法としては,これとは反対に,隔壁21を形成すればよい。
【0026】
このような方式により,編もうとする毛髪の太さに応じた好適な摩擦力を有するキャップを用いることができる。例えば,曲がる角度θが小さいキャップを用いることにより,毛髪を太く編むことができる。一方,曲がる角度θが大きいキャップを用いることにより,毛髪を細く編むことができる。つまり,編もうとする毛髪の束の太さに関係なく,編まれる毛髪の束に対して,好適な一定の摩擦力を作用させることができる。
【0027】
また他には,キャップ内の隔壁間で曲がる角度θがすべて同一となるようにするのではなく,それぞれの隔壁間で曲がる角度θが部分的に異なるように,隔壁を形成することによって,上記実施形態とは作用させる摩擦力が異なるキャップを製作することもできる。
【0028】
例えば,毛髪を細く編もうとする時に用いるキャップでは,最上端の2つの隔壁の間では,重畳する領域の幅を0.8mmに形成して,曲がる角度θをさらに大きくして,その他の下方にある隔壁の間では,重畳する領域の幅がすべて0.4mmとなるようにしてもよい。また,毛髪を太く編もうとする時用いるキャップでは,最下端の2つの隔壁は相互に重畳する領域がないように略半円型で形成して,その他の上方にある隔壁の間では重畳する領域の幅がすべて0.4mmとなるようにしてもよい。
【0029】
また,図3(a)及び図3(b)の実施例の構造とは異なり,円筒形の内部に,隔壁を,相互対称となるように形成しないで,所定の角度でずれるようにしながら螺旋状に形成することもできる。図8は,このように形成されたキャップの本体部20の構造を示している。
【0030】
図8の実施形態では,各隔壁21は,時計回り方向に120度ずつ回転させてずらした位置となるように形成されている。この場合にも,隔壁21は,真半円よりは若干大きい略半円形のプレート形状を有する。この隔壁21の略半円形状は,真半円より,本体部20の仮想中心点cpより所定距離(図8のd)程度さらに突出している形状である。
【0031】
これにより,本体部20を通過する毛髪は,上記中心点cpを連結する仮想中心軸l−l′と所定距離dだけ離隔した状態で,各隔壁21で60度ずつ折れて螺旋状に回転しながら,キャップ1の本体を抜け出るようになる。
【0032】
このような状態で毛髪を編むことによって,固定部材100に挿入された毛髪は,キャップ1を通過する時には,上述した実施形態と同一な原理により,図9に示すように,隣接する隔壁間に仮想的に形成された三角形の1頂点から中心点cpに向かう方向に垂直抗力が働いて,摩擦力を増強させるようになり,所定の所望する大きさの張力を毛髪に作用させることができる。
【0033】
図8の実施形態では,隔壁の数を調節したり,隔壁の中心点cpを超える所定距離dの大きさを調節したりすることによって,所望する張力を得ることができる。このため,毛髪の粘性または編もうとする毛髪の太さ応じて,予め多様な張力を有するキャップを準備しておき,必要に応じて選択して用いることができる。
【0034】
また,隔壁を形成する場合には,図3(a)の構造と図8の構造を組み合わせた方式で,隔壁を形成することもできる。図10は,上記2つの隔壁の形成方式を組み合わせて形成したキャップの本体部20の構造を示したものである。
【0035】
図10の実施形態では,上下に相隣接する2つの略半円型の隔壁間では,図3(a)の実施例と同様に,垂直に見る時には,相互に0.4mmの領域が重畳するように,隔壁が,真半円よりは若干大きい略半円形状で,本体部20の内周面から内側に突出するように形成されている。このように形成された隔壁21a,21bを一組とした隔壁の組が,さらに2組形成されている。かかる相隣接する隔壁の組の間では,形成された角度が相互に直角になるように,各隔壁の組が形成されている。
【0036】
一方,キャップは,一般的には,ゴム金型から引き出されて製造される。このとき,各隔壁が金型の構造物により圧着されながら抽出される。この過程で,隔壁の底部,すなわち本体部20の内面と連結される部位に,クラック(crack)が生じたり,構造物との接着力により部分的に破れたり,または隔壁が折れたりしてしまう場合がある。
【0037】
このような場合には,毛髪を編む時の引き出し力に対し反発しうる十分な弾性力を有することができないため,毛髪が引き出される方向に隔壁が容易に曲がるようになるので,そのキャップが必要とする毛髪との摩擦力を得られなくなる。
【0038】
従って,キャップの製作時に発生しうるこのような隔壁の部分的な損傷を防止するために,隔壁を略同一な厚さで形成しないで,図11に示す構造のように,隔壁の一側面がテーパ状211となるように形成してもよい。これにより,隔壁をゴム金型から引き出す時における,隔壁が金型の構造物から受ける力に耐えることができるようにできる。さらに,本体部の内側面と連結する隔壁の底部がさらに厚くなるように湾曲した補強部212を形成してもよい。これにより,キャップがゴム金型から引き出される時,隔壁が曲がりながら,連結部位に集中的に加えられる力を分散して,連結部位が損傷しないようにすることができる。
【0039】
そして,テーパ状で形成される面211を,キャップを金型構造物からの引き出す方向の側面に形成することが好ましい。これにより,隔壁が引き出し方向の反対方向にさらによく曲がるようになるため,金型構造物からさらに容易に引き出されることができる。
【0040】
一方,毛髪を編むときは,固定部材100に受容された状態で,相互に一定距離を維持している毛髪の束が,編まれる部分では相互に集まるようになるので,固定部材100に対して横力として働くようになる。それ故。,このような横力を吸収できないと,毛髪がノズル10aで大きく曲がって円滑に引き出されない。従って,このような横力を吸収するために,キャップがよく曲がることができるように,図12のように,キャップを製作することができる。
【0041】
図12のキャップ1には,本体部20の任意部分の外側面に,本体部20の壁の厚さをさらに薄くするための環状溝23aが複数個形成された屈曲部23が設けられている。編まれる毛髪の束が集まることによって,上記横力が働くようになれば,この横力が屈曲部23に働いて,屈曲部23が,毛髪が編まれる内側に曲がる。このため,キャップは,横力を吸収することができる。このようにキャップ1が曲がることにより,キャップに収容された毛髪は,急激に曲がることなく,緩慢に曲がった弧状の経路を通って,やんわりと引き出されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1(a)は,毛髪を機械的に編む装置の長手方向一部断面図である。
図1(b)は,毛髪を機械的に編む装置の補助手段である毛髪固定部材を示すものであって,各チューブが展開された状態の結合断面図である。
【図2】
図2は,図1(b)の毛髪固定部材の上端チューブに嵌合されるキャップの側断面図である。
【図3】
図3(a)は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップを示す側断面図である。
図3(b)は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップを,図3(a)のC−C′線に沿って切断した平面図である。
【図4】
図4は,毛髪を引っ掛けてつかんで図1(b)の固定部材に引き入れるために用いられる針部材の側面図である。
【図5】
図5は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップに図4の針部材を通過させた時の隔壁が押された形態を示す側断面図である。
【図6】
図6は本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップに針部材を利用して毛髪を通過させたときに毛髪がキャップ内に挿入された形態を示す側断面図である。
【図7】
図7は,図3(a)のキャップの構造をさらに詳細に示す部分拡大断面図である。
【図8】
図8は,本発明による毛髪をつかむ装置の他の実施例であるキャップの構造を示す透視斜視図である。
【図9】
図9は,図8のキャップに挿入された毛髪に摩擦力が生成/作用する原理を示す概念図である。
【図10】
図10は,本発明による毛髪をつかむ装置の他の実施形態であるキャップの構造を示す透視斜視図である。
【図11】
図11は,射出成形されるキャップに隔壁がよく形成維持されるようにする構造の例を示す部分拡大断面図である。
【図12】
図12は,本発明による毛髪をつかむ装置が任意の方向によく曲がることができるようにする構造を有する実施形態であるキャップを示す側断面図である。
(技術分野)
本発明は,毛髪を機械的に編む装置に設けられ,毛髪を複数束に束ねて編むときに,毛髪の束を適正な摩擦力でつかむ装置に関する。
【0002】
(背景技術)
長い毛髪を何本かにずつ編むときには,本人以外の人の助けを借りて,いちいち手作業で毛髪を編んでいた。この毛髪を編む作業には多くの時間を要し,他人の助けを受けるので相当な費用もかかっていた。さらに,完成したヘアスタイルの品質は,作業者の熟練度によるため,不均一であった。
【0003】
これにより,単独で自ら毛髪をいくつかの束に編むことが可能な毛髪を自動的に編む装置が開発され,本願出願人により出願されたことがある(2000年1月18日,韓国特許,出願番号2000−4184号)。
【0004】
この毛髪を編む装置は,図1(a)及び図1(b)に示すように,大別すると,毛髪を編む駆動装置200と,駆動装置200に装着され,駆動装置200によって略「8の字」のように運動する3つの固定部材100と,から構成される。各固定部材100は,その内部に挿入された毛髪を少しずつ引き出す。この固定部材100は,毛髪の束を3つ編みする時に各毛髪の束が相互にもつれないように,毛髪を受容する。
【0005】
さらに,上記固定部材100の上端には,図2に示すような構造のキャップ106が嵌められて装着される。このキャップ106は,編もうとする毛髪の束を,ノズル106aの弾性力によって一定の摩擦力でつかみ,編まれる毛髪の束を引っ張るようにする。これにより,固定部材100の8の字運動により毛髪の束が相互編まれる間,毛髪の束を一定にぴんと張るように維持する。この結果,毛髪を均一に編むことができる。
【0006】
このように,編まれた毛髪が均一な形態となるためには,編まれる毛髪の束が一定にぴんと張っているように維持することが,非常に重要である。ところで,毛髪が固定部材100の8字運動により編まれていくと,固定部材100によってつかまれる毛髪の束の長さは徐々に短くなっていく。即ち,毛髪の束はノズル106aから引き出されていく。しかしながら,毛髪の束がぴんと張った状態を維持するために,キャップ106のノズル106aの内径を狭めて毛髪との摩擦力を過度に高めてしまうと,頭髪の束は,長さが縮まるほど固定部材100から円滑に引き出されなくなる。このため,毛髪を引っ張る力が過度に大きくなり,毛髪が編まれる人の頭皮を引っ張る力が働いて,痛みを誘発させたり,または駆動装置200のモータが停止したりしてしまう。
【0007】
また,すべての毛髪の束の長さが同一でないので,上記のように毛髪の束を引っ張る力が過度に大きいと,短い毛髪の束が,ノズル106aから突然はねるようにして引き出されてしまう。このように引き出された短い毛髪の束は,他の長い毛髪の束とともに編まれることなく,8の字の駆動力によって自由に回転する。このように弛んだ毛髪の束は,編まれた毛髪からはみ出た小枝を形成するようになり,毛髪を端正な形態で編むことができなくなる。
【0008】
一方,摩擦力が小さいと,毛髪の束が一定の引っ張る力で把持されないない。このため,毛髪がすべて均等に引き出されず,一部の毛髪の束が,編まれることによって短くなった長さ以上に引き出されてしまう。このため,編まれた毛髪は,幅が広まったり狭まったりして,端正でない形態になってしまう。
【0009】
このように,毛髪を電動力により自動で編む装置により毛髪を編むときは,毛髪の束に対して適正で一定の引っ張る力を与えてこれを維持し,毛髪の端がキャップから完全引き出されるまでは,引っ張る力が急激に変わらないようにすることが要求される。このような要件を充足する構造を有するキャップの開発が,毛髪を自動で編む装置の性能及び編まれた毛髪の品質と直結するため,非常に重要な問題である。
【0010】
(発明の開示)
本発明の目的は,毛髪を機械的に編むとき,編まれる毛髪を一定の聴力でぴんと張るように維持しながらも,編まれる毛髪が引き出されるときまでその力が急激に変化しない構造を有する,毛髪をつかむキャップを提供することにある。
【0011】
上記目的を達成するために,本発明のキャップは,毛髪が通されるノズルを有するテーパ状のヘッド部と,円筒形の本体部とから構成され,上記本体部の内部には,その内部に挿入された毛髪の束が左右にまたは螺旋状に複数回曲がることができるようにする隔壁が,複数個形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記のような構成と作用を有している本発明による毛髪をつかむ装置は,毛髪を機械的に編むことにおいて,常に一定の張力を編もうとする毛髪の束に加えることができるとともに,毛髪の束が抜け出る時もその張力を急激に変化させることがない。このため,編まれた毛髪が均一な形態を有することができるとともに,小枝が生じないようにできる。
【0013】
(発明を実施する為の最良の形態)
以下に,添付図面を参照しながら,本発明にかかる毛髪をつかむキャップの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】
本発明によるキャップ1は,図3(a)及び図3(b)に示すように,編もうとする毛髪の束が挿入されるノズル10aが一側端に形成されたテーパ状のヘッド部10と,隔壁21が複数個設けられている円筒形の本体部20とから構成される。この隔壁21は,ジグザグに通過する毛髪の束に一定で適正な摩擦力を加えて,外部から引っ張れる毛髪に張力を加えることができる。上記ヘッド部10と上記本体部20は弾性的なゴム材質で一体形成されている。上記本体部20の下端には,本体部の内周面から突出形成された環状突出部22が形成されている。この環状突出部22は,キャップ1を,図1(b)に示すような毛髪固定部材100の上部チューブに嵌め込んで連結する時に,所定深さで嵌め込むことができるようにするための据え付け段差として機能する。
【0015】
各隔壁21は,空いた部分に毛髪が通過できるように,円筒形状の本体部20の内周面から水平方向に突出形成されている。この隔壁21は,真半円よりは若干大きい略半円形のプレート形状を有する。上側から本体部20の内部を見ると,上下に相隣接する隔壁21は,相互に反対側に突出形成されており,投射平面上で見ると,隔壁21の終端部21a側が相互に重なり合う(図3(a)の「D」)ように形成されている。この隔壁21は弾性材料で構成されおり,外力により曲がることができる。
【0016】
上記のように構成されたキャップの作用は次のとおりである。
【0017】
まず,毛髪を編むために適当な量の毛髪を一つの束としてつかんで引っ掛ける図4に示すような針部材110を,固定部材100の内部,およびこの固定部材100の上部に嵌められたキャップ1の内部に連通して挿入する。キャップ1内の隔壁21は,上下に相互に重畳しているが,弾性材質であるので,図5に示すように,硬質な針部材110によって押されて弾性的に曲がることができる。このため,針部材110はキャップ1を貫通することができる。
【0018】
次いで,このように貫通された針部材110は,上端部に設けられたフック111で適当量の毛髪を1束として,引っ掛けてつかむ。このように毛髪をつかんだ状態で,針部材110をキャップ1内に引き戻すと,回転ピン112が,キャップ1の端部または最上部の隔壁21と接触して,自然にピボット的に回転する。これにより,回転ピン112がフック111の開放部分に覆いかぶさって閉じる。このようにしてフック111が毛髪をつかんだ状態で,針部材110を固定部材100から引き出すことにより,フック111は,引っ掛けてつかんだ毛髪を,隔壁21間および固定部材100のチューブ内に引き入れることができる。
【0019】
このように毛髪の束がキャップ1内に挿入された状態になれば,隔壁21は,弾性的に復元して元の形状を維持するようになる。このため,キャップ1内の毛髪は,隔壁21によってジグザグに曲げられる。図6は,このようにキャップ1内に受容された毛髪の状態を図示したものである。
【0020】
このように毛髪の束が挿入された状態で固定部材100を駆動装置200に装着し,駆動装置200によって各固定部材100を,略8の字を描くように移動させる。これにより,複数の毛髪の束は,相互に行き違いして,頭に近い側から編まれていく。このように毛髪の束が編まれていくと,それだけ毛髪の束の長さが短くなっていくので,固定部材100内に挿入されている毛髪の束が,上記短くなった分に応じて,上記キャップ1から引き出される。
【0021】
ところで,このような毛髪の束の引き出しは,毛髪の粘着性と,弾性的な隔壁21の粘着性とによって生じる摩擦力に打ち勝つような引き出し力が働くことによりなされる。この引き出し力により,毛髪の束を直線的に伸ばそうとする張力が生じる。この張力は,各隔壁21の終端部21aに対して垂直抗力として作用し,毛髪の束と終端部21aとの摩擦を高めて,上記引き出す力に対抗する好適な摩擦力を生み出す。このため,この摩擦力は,編まれる毛髪の束に張力として働くので,毛髪の束は一定にぴんと張った状態を維持できる。
【0022】
また,摩擦力を発生させる隔壁21が複数個設けられており,毛髪の束が引き出されるにつれて,毛髪の束の端が隔壁21を一つずつ通過していく。これにつれて,摩擦力が作用する毛髪の束の部分は短くなっていくので,毛髪の束に作用する摩擦力が徐々に減少していく。このため,毛髪の束の端が最後の隔壁21を通過する時には,毛髪の束に働く摩擦力が小さくなる。従って,毛髪の束の端部がはねるように引き出されないので,円滑に引き出された短い毛髪は,粘性により他の毛髪に貼り付いた状態となる。この結果,その端まで他の毛髪の束とともにきっちりと編まれて,編み方が端正になる。
【0023】
図3(a)に示す好適な実施形態にかかる構造は,人の頭皮に痛みを誘発させない範囲内で,毛髪が最も端正に編まれるような張力を得るために必要な摩擦力を得ることができる。図7は,上記図3(a)の望ましい構造を,さらに詳細に説明するための部分拡大図である。
【0024】
図7に示すように,隔壁21の摩擦面の厚さは1mmである。また,毛髪の束が曲がる角度θ(相隣接する隔壁21の終端部21aを結ぶ線と,仮想垂線とのなす角度)が,約20度から25度の間,望ましくは約22度となるように,隔壁21が重畳する程度と,隔壁21の配置間隔が設定されている。図3(a)の例では,キャップ1の内部空間には,7つの隔壁21が反対側に交互に形成されており,上記曲がる角度θを得るために,隔壁21の重畳する程度を0.4mmにして,各隔壁21の配置間隔は2mmにしている。
【0025】
上記実施形態において,摩擦力生成単位数,すなわち隔壁21の数を減らした場合でも,隔壁21により曲がる角度θをさらに大きくすることによって,所定の所望する摩擦力を得ることができる。一方,隔壁21の数をさらに増やした場合でも,上記曲がる角度θをさらに小さくすることによって,全体的には所定の所望する摩擦力を得ることができる。上記曲がる角度θをさらに大きくする方法としては,隔壁21が重畳する長さをさらに長くする,或いは隔壁21の上下間隔がさらに狭くなるように,隔壁21を形成すればよい。一方,上記曲がる角度θをさらに小さくする方法としては,これとは反対に,隔壁21を形成すればよい。
【0026】
このような方式により,編もうとする毛髪の太さに応じた好適な摩擦力を有するキャップを用いることができる。例えば,曲がる角度θが小さいキャップを用いることにより,毛髪を太く編むことができる。一方,曲がる角度θが大きいキャップを用いることにより,毛髪を細く編むことができる。つまり,編もうとする毛髪の束の太さに関係なく,編まれる毛髪の束に対して,好適な一定の摩擦力を作用させることができる。
【0027】
また他には,キャップ内の隔壁間で曲がる角度θがすべて同一となるようにするのではなく,それぞれの隔壁間で曲がる角度θが部分的に異なるように,隔壁を形成することによって,上記実施形態とは作用させる摩擦力が異なるキャップを製作することもできる。
【0028】
例えば,毛髪を細く編もうとする時に用いるキャップでは,最上端の2つの隔壁の間では,重畳する領域の幅を0.8mmに形成して,曲がる角度θをさらに大きくして,その他の下方にある隔壁の間では,重畳する領域の幅がすべて0.4mmとなるようにしてもよい。また,毛髪を太く編もうとする時用いるキャップでは,最下端の2つの隔壁は相互に重畳する領域がないように略半円型で形成して,その他の上方にある隔壁の間では重畳する領域の幅がすべて0.4mmとなるようにしてもよい。
【0029】
また,図3(a)及び図3(b)の実施例の構造とは異なり,円筒形の内部に,隔壁を,相互対称となるように形成しないで,所定の角度でずれるようにしながら螺旋状に形成することもできる。図8は,このように形成されたキャップの本体部20の構造を示している。
【0030】
図8の実施形態では,各隔壁21は,時計回り方向に120度ずつ回転させてずらした位置となるように形成されている。この場合にも,隔壁21は,真半円よりは若干大きい略半円形のプレート形状を有する。この隔壁21の略半円形状は,真半円より,本体部20の仮想中心点cpより所定距離(図8のd)程度さらに突出している形状である。
【0031】
これにより,本体部20を通過する毛髪は,上記中心点cpを連結する仮想中心軸l−l′と所定距離dだけ離隔した状態で,各隔壁21で60度ずつ折れて螺旋状に回転しながら,キャップ1の本体を抜け出るようになる。
【0032】
このような状態で毛髪を編むことによって,固定部材100に挿入された毛髪は,キャップ1を通過する時には,上述した実施形態と同一な原理により,図9に示すように,隣接する隔壁間に仮想的に形成された三角形の1頂点から中心点cpに向かう方向に垂直抗力が働いて,摩擦力を増強させるようになり,所定の所望する大きさの張力を毛髪に作用させることができる。
【0033】
図8の実施形態では,隔壁の数を調節したり,隔壁の中心点cpを超える所定距離dの大きさを調節したりすることによって,所望する張力を得ることができる。このため,毛髪の粘性または編もうとする毛髪の太さ応じて,予め多様な張力を有するキャップを準備しておき,必要に応じて選択して用いることができる。
【0034】
また,隔壁を形成する場合には,図3(a)の構造と図8の構造を組み合わせた方式で,隔壁を形成することもできる。図10は,上記2つの隔壁の形成方式を組み合わせて形成したキャップの本体部20の構造を示したものである。
【0035】
図10の実施形態では,上下に相隣接する2つの略半円型の隔壁間では,図3(a)の実施例と同様に,垂直に見る時には,相互に0.4mmの領域が重畳するように,隔壁が,真半円よりは若干大きい略半円形状で,本体部20の内周面から内側に突出するように形成されている。このように形成された隔壁21a,21bを一組とした隔壁の組が,さらに2組形成されている。かかる相隣接する隔壁の組の間では,形成された角度が相互に直角になるように,各隔壁の組が形成されている。
【0036】
一方,キャップは,一般的には,ゴム金型から引き出されて製造される。このとき,各隔壁が金型の構造物により圧着されながら抽出される。この過程で,隔壁の底部,すなわち本体部20の内面と連結される部位に,クラック(crack)が生じたり,構造物との接着力により部分的に破れたり,または隔壁が折れたりしてしまう場合がある。
【0037】
このような場合には,毛髪を編む時の引き出し力に対し反発しうる十分な弾性力を有することができないため,毛髪が引き出される方向に隔壁が容易に曲がるようになるので,そのキャップが必要とする毛髪との摩擦力を得られなくなる。
【0038】
従って,キャップの製作時に発生しうるこのような隔壁の部分的な損傷を防止するために,隔壁を略同一な厚さで形成しないで,図11に示す構造のように,隔壁の一側面がテーパ状211となるように形成してもよい。これにより,隔壁をゴム金型から引き出す時における,隔壁が金型の構造物から受ける力に耐えることができるようにできる。さらに,本体部の内側面と連結する隔壁の底部がさらに厚くなるように湾曲した補強部212を形成してもよい。これにより,キャップがゴム金型から引き出される時,隔壁が曲がりながら,連結部位に集中的に加えられる力を分散して,連結部位が損傷しないようにすることができる。
【0039】
そして,テーパ状で形成される面211を,キャップを金型構造物からの引き出す方向の側面に形成することが好ましい。これにより,隔壁が引き出し方向の反対方向にさらによく曲がるようになるため,金型構造物からさらに容易に引き出されることができる。
【0040】
一方,毛髪を編むときは,固定部材100に受容された状態で,相互に一定距離を維持している毛髪の束が,編まれる部分では相互に集まるようになるので,固定部材100に対して横力として働くようになる。それ故。,このような横力を吸収できないと,毛髪がノズル10aで大きく曲がって円滑に引き出されない。従って,このような横力を吸収するために,キャップがよく曲がることができるように,図12のように,キャップを製作することができる。
【0041】
図12のキャップ1には,本体部20の任意部分の外側面に,本体部20の壁の厚さをさらに薄くするための環状溝23aが複数個形成された屈曲部23が設けられている。編まれる毛髪の束が集まることによって,上記横力が働くようになれば,この横力が屈曲部23に働いて,屈曲部23が,毛髪が編まれる内側に曲がる。このため,キャップは,横力を吸収することができる。このようにキャップ1が曲がることにより,キャップに収容された毛髪は,急激に曲がることなく,緩慢に曲がった弧状の経路を通って,やんわりと引き出されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1(a)は,毛髪を機械的に編む装置の長手方向一部断面図である。
図1(b)は,毛髪を機械的に編む装置の補助手段である毛髪固定部材を示すものであって,各チューブが展開された状態の結合断面図である。
【図2】
図2は,図1(b)の毛髪固定部材の上端チューブに嵌合されるキャップの側断面図である。
【図3】
図3(a)は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップを示す側断面図である。
図3(b)は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップを,図3(a)のC−C′線に沿って切断した平面図である。
【図4】
図4は,毛髪を引っ掛けてつかんで図1(b)の固定部材に引き入れるために用いられる針部材の側面図である。
【図5】
図5は,本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップに図4の針部材を通過させた時の隔壁が押された形態を示す側断面図である。
【図6】
図6は本発明による毛髪をつかむ装置の一実施形態であるキャップに針部材を利用して毛髪を通過させたときに毛髪がキャップ内に挿入された形態を示す側断面図である。
【図7】
図7は,図3(a)のキャップの構造をさらに詳細に示す部分拡大断面図である。
【図8】
図8は,本発明による毛髪をつかむ装置の他の実施例であるキャップの構造を示す透視斜視図である。
【図9】
図9は,図8のキャップに挿入された毛髪に摩擦力が生成/作用する原理を示す概念図である。
【図10】
図10は,本発明による毛髪をつかむ装置の他の実施形態であるキャップの構造を示す透視斜視図である。
【図11】
図11は,射出成形されるキャップに隔壁がよく形成維持されるようにする構造の例を示す部分拡大断面図である。
【図12】
図12は,本発明による毛髪をつかむ装置が任意の方向によく曲がることができるようにする構造を有する実施形態であるキャップを示す側断面図である。
Claims (22)
- 一側端に毛髪の束を通すためのノズルを有するヘッド部と,内部が貫通した本体部と,が一体形成されており,
前記本体部の内部には,前記本体部の内部に挿入される毛髪の束を少なくとも一回曲げるための複数の隔壁が,相互に縦方向に所定間隔離隔して形成されていることを特徴とする,毛髪をつかむ装置。 - 前記本体部は円筒形状を有することを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部の内側面から,略半円形状となるように突出形成されており,
相隣接する前記隔壁の終端部を連結する仮想線が,垂直線から20度〜25度に傾くように,前記隔壁は相互に縦方向に離隔して突出形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。 - 前記隔壁の厚さは1.0mmであり,
相隣接する前記隔壁の中心間は2.0mm離隔しており,
相隣接する前記隔壁は,その終端部が0.4mm重畳するように突出していることを特徴とする,請求項3に記載の毛髪をつかむ装置。 - 相隣接する前記隔壁は,前記本体部の内側において相互に反対側に形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記本体部の外側面には,前記本体部の厚さを部分的に薄くする環状溝が,少なくとも1以上形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記ヘッド部,前記本体部及び前記隔壁は,弾性的なゴム材質で一体形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部に連結される底部が,終端部より厚くなるように形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,側面がテーパ形状を有することを特徴とする,請求項8に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部との連結部において,所定の曲率の緩慢な傾斜でその厚さを徐々に増すようにして,前記本体部に連結されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 一部の前記隔壁は,前記本体部の内側面から突出する程度が,他の前記隔壁とは異なることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記複数の隔壁は,反対側に形成された相隣接する2つの前記隔壁同士が組となっており,
前記隔壁の組は,隣接する前記隔壁の組に対して90度ずれるようにして前記本体部の内側に形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の毛髪をつかむ装置。 - 一側端に毛髪の束を通すためのノズルを有するヘッド部と,内部が貫通した本体部と,が一体形成されており,
前記本体部の内部には,前記本体部の内部に挿入される毛髪の束を前記本体部の中心軸を基準に回転するように曲げるための複数の隔壁が,相互に縦方向に所定間隔離隔して形成されていることを特徴とする毛髪をつかむ装置。 - 前記本体部は円筒形状を有することを特徴とする,請求請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部の内側面から,前記本体部の内部半径以上に突出した略半円形状となるように突出形成されており,
相隣接する前記隔壁は,前記本体部の内側面の回転方向に所定角度ずれて形成されていることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。 - 相隣接する前記隔壁が重畳しない空き領域が4分円より小さい扇形状となるように,相隣接する前記隔壁がずれて形成されていることを特徴とする,請求項15に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記本体部の外側には,前記本体部の厚さを部分的に薄くする環状溝が,少なくとも1以上形成されていることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記ヘッド部,前記本体部及び前記隔壁は,弾性的なゴム材質で一体形成されていることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部に連結される底部が,終端部のより厚くなるように形成されていることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,側面がテーパ形状を有することを特徴とする,請求項19に記載の毛髪をつかむ装置。
- 前記隔壁は,前記本体部との連結部において,所定の曲率の緩慢な傾斜でその厚さを徐々に増すようにして,前記本体部に連結されていることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
- 一部の前記隔壁は,前記本体部の内側から突出する程度が,他の前記隔壁とは異なることを特徴とする,請求項13に記載の毛髪をつかむ装置。
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