JP4046604B2 - 毛髪処理器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定量の毛髪を容易に取り扱うことのできる毛髪処理器具に関する。また本発明は、該毛髪処理器具を用いた、パーマネントウエーブや染毛などの各種毛髪処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
毛髪のパーマネント処理に先立ち毛髪を巻回させるための器具として、屈曲自在で且つその屈曲形状の保持が可能な塑性変形部材を筒状体の長手方向に沿って取り付けてなり、該筒状体内に毛髪を取り込んだ状態で塑性変形部材を変形させることで毛髪の巻回状態を保持する毛髪巻取具が知られている。この毛髪巻取具を用いてパーマネントウエーブ処理を行う場合には、毛髪を巻回させる前にパーマネント処理液を施し、その後に前記筒状体を手で巻回させるとされている。
【0003】
しかし、このパーマネントウエーブ処理では、従来と同様に、依然として手で毛髪を巻回させる必要があるので、手間がかかるという欠点がある。また、ヘアスタイルのバリエーションの広がりから、毛髪の先の部分にはウエーブをかけたくないというニーズがある。更に、毛髪はその先端ほどダメージが大きいので、このような理由からも毛髪の先の部分にはウエーブをかけたくないというニーズがある。しかし、前記毛髪巻取具では毛髪全体にウエーブがかかってしまい、そのようなニーズにこたえることはできない。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−192036号公報
【0005】
従って、本発明は、毛髪の所望の部位にパーマネントウエーブや染毛などの各種毛髪処理を容易に行い得る毛髪処理方法を提供することを目的とする。
また本発明は、毛髪の先端にダメージを与えることなくパーマネントウエーブや染毛などの各種毛髪処理を容易に行い得る毛髪処理方法及び毛髪処理器具を提供することを目的とする。
更に本発明は、毛髪の巻き上げを容易に且つ短時間で行い得る毛髪処理器具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具の側面には少なくとも一カ所の開口部又はスリット部が形成されており、該毛髪保持具内に保持された毛束の先端が、該開口部又は該スリット部を通じて該毛髪保持具の外部に出るようになされている毛髪処理器具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
また本発明は、一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具には該毛髪保持具を幅方向に切断してその長さを調整するための切断可能なミシン目が少なくとも一カ所設けられている毛髪処理器具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
また本発明は、一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該巻き上げ手段は該毛髪保持具の側面に沿って該毛髪保持具に取り付けられている巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸における該毛髪保持具の側面に沿う部分に、該巻き上げ用糸を引っ張ることによる該毛束の所定量以上の巻き上げを規制するためのストッパーが取り付けられている毛髪処理器具を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0009】
また本発明は、一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具の側面に少なくとも一カ所の開口部又はスリット部が形成されている該毛髪保持具に毛束を挿入し、該毛髪保持具内に保持された状態の該毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる前又は巻き上げた後に、前記開口部又は前記スリット部を通じて該毛束の先端を該毛髪保持具の外部に引き出し、然る後、該毛束に毛髪処理剤を施す毛髪処理方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0010】
また本発明は、一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具であって且つ該毛髪保持具を幅方向に切断してその長さを調整するための切断可能なミシン目が少なくとも一カ所設けられている該毛髪保持具に毛束を挿入し、次いで該毛束の先端に最も近い位置に設けられている該ミシン目において該毛髪保持具を切断して該毛束の先端を該毛髪保持具の外部に出し、この状態下に該毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げ、然る後、該毛束に毛髪処理剤を施す毛髪処理方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の毛髪処理方法に好ましく用いられる毛髪処理器具の一実施形態の斜視図が模式的に示されている。毛髪処理器具1は、細長形状であり、毛髪の保持が可能になされている毛髪保持具2と毛髪挿入具3と巻き上げ手段としての巻き上げ用糸4とを具備している。
【0012】
毛髪保持具2は細長筒形状をしており、可撓性材料から構成されている。毛束は毛髪保持具2内に挿入されて保持される。毛髪保持具2は、一端部及び他端部を有しており、各端部は開口している。両端部のうち上端部は毛髪取り込み口2aとなっている。毛髪保持具2の長さは、処理すべき毛髪の長さに応じて適切な長さとされており、一般に50〜600mm程度の範囲である。
【0013】
毛髪保持具2を構成する材料としては、各種可撓性材料が用いられる。その例としては、不織布、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、紙、樹脂ネット、又はこれらの複合体などが挙げられ、毛髪処理器具1の具体的用途に応じて適切な材料が選択される。例えば、毛髪保持具2内に挿入された状態の毛髪に毛髪処理剤を施す場合、挿入されている毛髪のみに毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して非透過性を有する材料を用いればよい。また、挿入されている毛髪に対して毛髪保持具2の外部から毛髪処理剤を施したいときには、該毛髪処理剤に対して透過性を有する材料を用いればよい。
【0014】
図1に示すように、毛髪保持具2には、その外側面に沿って、該毛髪保持具2の巻き上げ手段としての巻き上げ用糸4が、スパイラル状に取り付けられている。巻き上げ用糸4は、毛髪保持具2内に挿入された状態の毛髪を、該毛髪保持具2ごと巻き上げる手段として用いられる。本明細書において巻き上げとは、毛髪に所定のくせ付けをすること全般を意味し、本来の巻き上げ(スパイラル状の巻き上げ)に加えて例えば湾曲や屈曲なども包含される。
【0015】
巻き上げ用糸4は、図1に示すように扁平な状態となした毛髪保持具2における左右両側部に互い違いに形成された挿通孔5a,5bに、ジグザグの軌跡を描くように挿通されることで、毛髪保持具2に取り付けられている。詳細には、毛髪保持具2はこれを扁平な状態となした状態において、その左右両側部に第1の挿通孔5aからなる第1の挿通孔列6aと、第2の挿通孔5bからなる第2の挿通孔列6bとを有している。第1の挿通孔列6aにおける隣り合う挿通孔5a,5aの間隔は一定になっている。第2の挿通孔列6bにおいても同様であり、その間隔は第1の挿通孔列6aと同じになっている。そして、各挿通孔列6a,6bにおける挿通孔5a,5bは、互いに半ピッチずれるように互い違いに配置されている。図1に示すように、巻き上げ用糸4は、毛髪保持具2の裏面側から表面側に向けて第1の挿通孔5aを挿通され、その位置から斜め右上方に位置する第2の挿通孔5bに向けて、毛髪保持具2の表面側における側面に沿って配されている。そして、第2の挿通孔5bにおいて、毛髪保持具2の表面側から裏面側に向けて挿通されている。第2の挿通孔5bを挿通された巻き上げ用糸4は、その位置から斜め左上方に位置する第1の挿通孔5aに向けて、毛髪保持具2の裏面側における側面に沿って配されている。以後この挿通が繰り返される。その結果、巻き上げ用糸4はジグザグの軌跡を描くことになる。
【0016】
巻き上げ用糸4は、毛髪保持具2に形成された挿通孔5a,5bのうち、最も下部に位置する挿通孔(図1においては第1の挿通孔列6aにおける最も下部に位置する第1の挿通孔5a)の位置において、毛髪保持具2に固定されて、引き抜かれないようになされている。一方、毛髪保持具2における最も上部に位置する挿通孔(図1においては、第2の挿通孔列6bの最も上部に位置する第2の挿通孔5b)においては、巻き上げ用糸4は自由状態になっている。これによって、巻き上げ用糸4の他端を引っ張ると、毛髪保持具2は、スパイラル状に変形することになる(これについては更に後述する)。
【0017】
巻き上げ用糸4は、これを引っ張って毛髪の巻き上げ操作を行うときに、引きちぎれない程度の強度及び巻き上げ操作を円滑に行い得る柔軟性を有していることが好ましい。この点から、巻き上げ用糸4は各種樹脂などの合成物、木綿や麻などの天然物、レーヨンなどの半天然物、各種金属、又はこれらの複合体などから構成されていることが好ましい。また、巻き上げ用糸4は、糸状のものに限られず、例えば細長い帯状のものであってもよい。
【0018】
次に毛髪挿入具3について引き続き図1を参照しながら説明する。毛髪挿入具3は、細長形状の把持部7と、該把持部7の先端に取り付けられたフック部8とを備えている。フック部8は、毛髪保持具2内に挿入される毛束を引っかけるために用いられ、変形可能になされている。本実施形態の毛髪挿入具2は、一本の線材から構成されている。毛髪挿入具3を構成する線材の素材としては、前述した巻き上げ用糸4と同様のものを用いることができる。特に、操作性、取り扱い性及び毛髪処理剤に対する耐食性などの点から、金属製の針金を合成樹脂で被覆したものが好ましく用いられる。
【0019】
毛髪挿入具3は毛髪保持具2内に挿入された状態で使用される。詳細には、図1に示すように、毛髪挿入具3のフック部8を毛髪保持具2の毛髪取り込み口2a側に向けて挿入された状態で使用される。この場合、使用前に毛髪挿入具3が予め個別に毛髪保持具2に取り付られた状態の毛髪処理器具1を用いてもよく、或いは毛髪処理器具1を使用するときに毛髪挿入具3を毛髪保持具2に取り付けてもよいが、予め取り付けられていることにより、製品の製造工程において最適な状態で毛髪保持具2に取り付けることができ、使用者が使用時に取り付ける場合に比べて、取り付けの失敗がない。また、毛髪挿入具3には、取り付けるのに必要とされる強度が要求されないので、糸やフィルムなどの安価な素材に単純な加工を施したものを用いることができ、毛髪挿入具3を生産性高く、低コストで製造できる。
【0020】
毛髪処理器具1を使用するに先立ち、毛髪挿入具3のフック部8を、毛髪保持具2の毛髪取り込み口2aから突出させる。そして、フック部8に所望量の毛束を引っかけ、この状態下に毛髪挿入具3の他端部から引き出されている毛髪挿入具3の把持部7を引っ張る。これによって、フック部8に引っかけられている毛束がフック部8と共に毛髪保持具2内に挿入される。フック部8が毛髪保持具2内に引き入れられると、該毛髪保持具2内の所定位置において、フック部8による毛束の引っかけが解除され、毛束は毛髪保持具2内に円滑に挿入される。フック部8は、毛髪保持具2の下端部を通じて毛髪保持具2の外に引き出される。この説明から明らかなように、毛髪挿入具3の全長は毛髪保持具2の全長よりも長くなっている。
【0021】
毛髪挿入具3においては、そのフック部8が変形可能になされているので、該フック部8に所望量の毛束を引っかけて毛髪保持具2内に挿入する際に、仮にフック部8が毛髪取り込み口2aに当たっても、それに対応して変形するので、毛束の挿入を円滑に行うことができる。特に、毛髪取り込み口2a及びその近傍が高剛性となるように加工されている場合には、フック部8が毛髪取り込み口2aに当たった時に該フック部8の変形が促進され、毛束の挿入を一層円滑に行うことができる。
【0022】
図1に示すように、毛髪保持具2には、その側面の一部を切り欠いて形成した開口部9が複数設けられている。詳細には、開口部9は、同図に示すように扁平な状態となした毛髪保持具2における一側部を「コ」字状に切り欠いて形成されており、毛髪保持具2の長さ方向に沿って一定の間隔をおいて配置されている。開口部9は、毛髪保持具2内に保持された毛束の先端を、該開口部9を通じて毛髪保持具2の外部に出すためのものである。この目的のために、開口部9はその周長が5〜80mm程度となるように切り欠かれて形成されていることが好ましい。毛束の先端は、複数ケ所の開口部9うちの何れか一カ所から外部に出ればよい。従って開口部9は少なくとも一カ所形成されていればよい。しかし毛髪保持具2内に挿入される毛束の長さは頭部の部位によってまちまちであることから、種々の長さの毛束に対応可能なように、本実施形態においては毛髪保持具2の複数ケ所に開口部9が形成されている。
【0023】
毛髪保持具2における開口部9の形成位置は、毛髪保持具2内に毛束が挿入された状態下に巻き上げ用糸4を引っ張って毛髪を毛髪保持具2と共にスパイラル状に巻き上げたときに、そのスパイラル状の巻き上げ形態において開口部9が外方に向けて露出するような位置とすることが好ましい(後述する図2(d)参照)。これによって毛束の先端を開口部9から容易に引き出すことができる。
【0024】
本実施形態の毛髪処理器具を用いた毛髪処理方法について、パーマネントウエーブ処理を例にとり図2(a)〜図2(d)を参照しながら説明する。先ず図2(a)に示すように、毛髪保持具2内に毛髪挿入具3が挿入され、該毛髪挿入具3のフック部8が、毛髪保持具2の毛髪取り込み口2aから突出している状態の毛髪処理器具1を用意する。毛髪保持具2の下端部からは、毛髪挿入具3の把持部7の端部が引き出されている。本実施形態においては、毛髪保持具2として、パーマネント処理剤に対して透過性の材料、例えば不織布や樹脂製ネットから構成されているものを用いている。この状態下に、毛髪挿入具3のフック部8に所望量の毛束を通して引っかける。図示するように、フック部8は毛束の根元付近に位置させることが、挿入を確実にする点から好ましい。
【0025】
次に図2(b)に示すように、毛髪保持具2の毛髪取り込み口2a付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。また毛髪保持具2の下端部から引き出されている毛髪挿入具3の把持部7の端部(図示せず)を他方の手(図示せず)で把持し、毛髪挿入具3を毛髪保持具2の外に引き出す。その操作によって、フック部8に引っかけられていた毛束が首尾良く毛髪保持具2内に挿入、収納される。毛髪保持具2はその全長が、挿入すべき毛髪の長さよりも長くなっているので、毛髪はその全長に亘って毛髪保持具2内に挿入される。
【0026】
次いで、毛束の先端に最も近い位置に設けられている開口部9を通じて毛束の先端を毛髪保持具2の外部に引き出す。引き出しに際しては、例えば細長い柄を有する櫛における当該柄の部分を利用すると簡便である。また、毛束の先端と開口部9との距離が或る適切な範囲の場合には、毛束を毛髪保持具2内に挿入すると、毛束の自身の反発力に起因してその先端が開口部9を通じて自発的に外部に出ることもある。
【0027】
毛髪が毛髪保持具2内に挿入されたら、図2(c)に示すように、毛髪保持具2の毛髪取り込み口2a付近の位置を一方の手(図示せず)で軽く押さえる。この状態下に、毛髪保持具2の外側面に巻き付けられている巻き上げ用糸4の自由端を引っ張る。すると図2(d)に示すように、毛髪は毛髪保持具2と共にスパイラル状に巻き上げられて、小さく纏められる。この状態を保持するために、毛髪保持具2から引き出されている巻き上げ用糸4の根元を、例えば固定手段としてのクリップ(図示せず)で係止する。
【0028】
図2(d)から明らかなように、スパイラル状に巻き上げられた状態の毛束はその先端が、開口部9を通じて毛髪保持具2の外部に出ている。その長さは5〜50mm程度であることが好ましい。また同図から明らかなように、毛髪保持具2に形成された各開口部9は、毛髪保持具2のスパイラル状の巻き上げ形態において外方に向けて露出している。
【0029】
以上の操作を、パーマネントウエーブ処理を施したい部位全体に対して行う。次いでこの状態下に、毛髪保持具2に向けて第1のパーマネント処理剤(還元剤)を付与する。前述の通り毛髪保持具2はパーマネント処理剤に対して透過性の材料から構成されているので、パーマネント処理剤は毛髪保持具2を透過して毛髪に施される。所定時間放置後、毛髪保持具2に向けて第2のパーマネント処理剤(酸化剤)を付与し、再び所定時間放置する。これによって、毛髪保持具2内に挿入されている毛髪に対して、その巻き上げ形態のパーマネントウエーブがかけられる。その後、巻き上げ用糸4に取り付けられたクリップ(図示せず)を外し、毛髪の巻き上げ状態を解除する。引き続き毛髪を毛髪保持具2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0030】
このようにしてパーマネントウエーブ処理された毛束においては、その先端にはウエーブがかかっておらず、毛束全体にウエーブをかけた場合と比べて印象の異なるヘアスタイルとなる。従ってヘアスタイルのバリエーションが広がる。また毛髪保持具2の開口部9から出ている毛束の先端にパーマネント処理剤が振りかからないように処理を行えば、当該先端に与えるダメージを低くすることができる。
【0031】
前述の処理方法においては、毛髪保持具2と共に毛束を巻き上げる前にその先端を毛髪保持具2の外部に引き出したが、図2(d)から明らかなように、毛髪保持具2の巻き上げ状態においては、各開口部9は外方に向けて露出しているので、巻き上げ後に開口部9を通じて毛束の先端を毛髪保持具2の外部に引き出してもよい。また、毛束の巻き上げ操作中に、毛束の自身の反発力に起因してその先端が開口部9を通じて自発的に外部に出ることもある。
【0032】
本発明においては、図1に示す実施形態の毛髪保持具2に代えて図3(a)〜(d)に示す形態の毛髪保持具を用いることもできる。図3(a)〜(d)に示す形態の毛髪保持具においては、開口部9の形成位置及び形状が図1に示すものと異なる以外は図1に示す実施形態の毛髪保持具と同様である。図3(a)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における表面側及び裏面側の左右両側部を除く中央部に、水平方向に延びる横長の矩形の開口部9が設けられている。開口部9は毛髪保持具2の長さ方向に沿って一定の間隔をおいて位置している。開口部9は、毛髪保持具2の側面に沿って配されている巻き上げ用糸4と交差するような位置に配されている。図3(b)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における表面側及び裏面側の左右両側部を除く中央部に、斜め上方に延びる細長い矩形の開口部9が設けられている。開口部9は、第2の挿通孔5bの近傍から、斜め上方に位置する第1の挿通孔5aの近傍に向かって延びている。そして開口部9は毛髪保持具2の長手方向に沿って一定の間隔をおいて配置されている。図3(c)に示す毛髪保持具2は、図3(a)に示すそれと類似している。両者が相違する点は開口部9の形状である。図3(c)に示す毛髪保持具2では開口部9が横長の楕円形となっている。図3(d)に示す毛髪保持具2では、巻き上げ用糸4が描くジグザグの軌跡と交差しない位置に、丸みを帯びた二等辺三角形の開口部9が形成されている。開口部9はその三角形の頂点が斜め下方を向くように形成されている。以上、図3(a)〜(d)に示す毛髪保持具2の開口部9はいずれも、図1に示す開口部9と同様に、毛髪保持具2を毛髪と共にスパイラル状に巻き上げたときに、そのスパイラル状の巻き上げ形態において開口部9が外方に向けて露出するような位置に形成されている。
【0033】
図4(a)〜(c)は図1に示す形態の毛髪保持具2の別の例である。図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2が図1に示すそれと大きく異なる点は、挿通孔の形成位置である。詳細には、図1に示す毛髪保持具においては、第1及び第2の挿通孔列6a,6bは、扁平な状態となした毛髪保持具2における左右両側縁の直ぐ近傍に形成されていたが、図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2においては、第1及び第2の挿通孔列6a,6bは、扁平な状態となした毛髪保持具2における左右両側部に所定幅を残してその内側に形成されている。換言すれば、図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2における第1及び第2の挿通孔列6a,6b間の間隔は、図1に示す毛髪保持具における第1及び第2の挿通孔列6a,6b間の間隔よりも狭くなっている。各挿通孔列における挿通孔の配置位置は、図4(a)〜図4(c)に示す毛髪保持具2と図1に示すそれとで同じになっている。図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2における巻き上げ用糸4を引っ張ると、図1に示す毛髪保持具と同様にスパイラル状の巻き上げ形態となる。しかし、図1に示す毛髪保持具のスパイラル状の巻き上げ形態は、そのスパイラルの軸方向から見たときに略円形となるのに対して、図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2のスパイラル状の巻き上げ形態は、そのスパイラルの軸方向から見たときに例えば略三角形などの多角形となる。
【0034】
図4(a)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における左右両側部を「コ」字状に切り欠いて開口部9が形成されている。それぞれの側部における開口部9は一定の間隔をおいて形成されている。そして、それぞれの側部における開口部9は互いに半ピッチずつずれるように配置されている。図4(b)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における表面側の一側縁からやや内方寄りの位置に、縦長の矩形のくり抜きを形成して開口部9となしている。このくり抜きは該開口部9に対応する位置の裏面側には形成されていない。裏面側においては、表面側に設けられた開口部9と反対位置にある側縁からやや内方寄りの位置に、同様に縦長の矩形のくり抜きを形成して開口部9となしている。表面側及び裏面側それぞれに形成されている開口部9は、毛髪保持具2の長手方向にそれぞれ一定の間隔をおいて形成されている。そして、それぞれの面側における開口部9は互いに半ピッチずつずれるように配置されている。図4(c)に示す毛髪保持具2は図4(a)に示すそれと類似のものであり、両者が異なる点は切り欠きにより形成した開口部9の形状である。つまり図4(c)に示す毛髪保持具2における開口部9は、図4(a)に示すそれと異なり丸みを帯びている。以上、図4(a)〜(c)に示す毛髪保持具2の開口部9はいずれも、図1に示す開口部9と同様に、毛髪保持具2を毛髪と共にスパイラル状に巻き上げたときに、そのスパイラル状の巻き上げ形態において開口部9が外方に向けて露出するような位置に設けられている。
【0035】
図5(a)〜(c)に示す形態の毛髪保持具2は、これまでに説明した毛髪保持具とは巻き上げ用糸の挿通の態様が異なる。詳細には巻き上げ用糸4は、扁平な状態となした毛髪保持具4における長手方向に沿う縦中心線上に所定間隔をおいて形成された挿通孔5に、ぐし縫い状の軌跡を描くように挿通されることで、毛髪保持具2に取り付けられている。巻き上げ用糸4は、挿通孔5のうち、最も下部に位置する挿通孔の位置において、毛髪保持具2に固定されて、引き抜かれないようになされている。巻き上げ用糸4を引っ張って図5(a)〜(c)に示す毛髪保持具2を巻き上げると、該毛髪保持具2は蛇腹状(ジグザグ状)の巻き上げ形態となる。
【0036】
図5(a)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における左右両側部を「コ」字状に切り欠いて開口部9が形成されている。開口部9は毛髪保持具2の長さ方向に沿って一定の間隔をおいて配置されている。それぞれの側部に形成されている開口部9は、毛髪保持具2の長手方向に関して同じ高さの位置に形成されている。図5(b)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における表面側の左右両側部に、半長円形のくり抜きを形成して開口部9となしている。開口部9は、毛髪保持具2の長手方向に一定の間隔をおいて形成されている。また同図に示す毛髪保持具2においては、裏面側の左右両側部に、同様に半長円形のくり抜きを形成して開口部9’となしている。開口部9’も、毛髪保持具2の長手方向に一定の間隔をおいて形成されている。開口部9と開口部9’とは配置のピッチが同じであり、互いに半ピッチずつずれるように表面側及び裏面側それぞれに形成されている。図5(c)に示す毛髪保持具2においては、扁平な状態となした毛髪保持具2における一側部を半長円形に切り欠いて開口部9となしている。以上、図5(a)〜(c)に示す毛髪保持具2の開口部9、9’はいずれも、毛髪保持具2を毛髪と共に蛇腹状に巻き上げたときに、その蛇腹状の巻き上げ形態において開口部9,9’が外方に向けて露出するような位置に設けられている。具体的には蛇腹状の巻き上げ形態における山折りされた稜線部分に開口部9,9’が位置するように設けられている。
【0037】
図6に示す形態の毛髪保持具2’は、挿通孔5a,5bの配置の位置及び巻き上げ用糸4の挿通の形態が図1に示す毛髪保持具2と同様である。しかし、これまでに説明した毛髪保持具と異なり、図6に示す毛髪保持具2’には開口部が形成されていない。これに代えて毛髪保持具2’には、水平方向に延びるミシン目10が複数ケ所設けられている。ミシン目10は、毛髪保持具2を幅方向に切断してその長さを調整するためのものである。具体的には、毛髪保持具2’内に挿入された毛束の先端に最も近い位置に設けられているミシン目10において毛髪保持具2’を切断して、毛束の先端を毛髪保持具2’の外部に出すために用いられる。従ってミシン目10は少なくとも一カ所形成されていればよい。しかし毛髪保持具2’内に挿入される毛束の長さは頭部の部位やユーザーによってまちまちであることから、種々の長さの毛束に対応可能なように、本実施形態においては複数ケ所にミシン目が形成されている。
【0038】
図6に示す毛髪保持具2’は、図示しない毛髪挿入具(図1参照)を備えた毛髪処理器具の状態で用いられる。この毛髪処理器具を用いた毛髪の処理方法は次の通りである。先ず、毛髪挿入具を用いて毛束を毛髪保持具2’内に挿入する。次いで、前述したように毛束の先端に最も近い位置に設けられているミシン目10において毛髪保持具2’を切断して毛束の先端を毛髪保持具2’の外部に出す。この状態下に巻き上げ用糸4を引っ張り、毛束を毛髪保持具2’と共に蛇腹状に巻き上げる。然る後、毛束にパーマネント処理液などの毛髪処理剤を施す。このとき、巻き上げられた部分にのみパーマネント処理剤を振りかければ、その部分だけにウエーブがかかり、毛束の先端に与えるダメージを低くすることができる。またヘアスタイルのバリエーションも広がる。
【0039】
図7に示す形態の毛髪保持具2” は、挿通孔5a,5bの配置の位置及び巻き上げ用糸4の挿通の形態が図1に示す毛髪保持具2と同様である。しかし、毛髪保持具2”には開口部が形成されていない。また前述したミシン目も設けられていない。これに代えて毛髪保持具2”には、毛髪保持具2”に取り付けられている巻き上げ用糸4における毛髪保持具2”の側面に沿う部分に、該巻き上げ用糸4を引っ張ることによる毛束の所定量以上の巻き上げを規制するためのストッパー11が取り付けられている。ストッパー11としては例えば巻き上げ用糸4に取り付けられたクリップ、プラスチック製の小球、巻き上げ用糸4に形成した大きな結び目などを用いることができる。この毛髪保持具2”を備えた毛髪処理器具を用いて毛束を巻き上げると、ストッパー11から上に位置する毛束はスパイラル状に巻き上げられる。しかし、巻き上げ用糸4の引っ張り方向に関し、ストッパー11が直近に位置する挿通孔において、当該挿通孔をストッパー11が通過することができないことから、ストッパー11よりも下に位置する毛束の巻き上げが規制される。つまり、毛束の先端及びその近傍は巻き上げられない。このような巻き上げ状態下に、毛束における巻き上げられた部分にのみパーマネント処理剤を振りかければ、その部分だけにウエーブがかかり、毛束の先端に与えるダメージを低くすることができる。またヘアスタイルのバリエーションも広がる。
【0040】
図8に示す形態の毛髪保持具2”は、図7に示すそれと類似しており、巻き上げ用糸4にストッパー11が取り付けられている。但し、ストッパー11の取り付け位置は、毛髪保持具2”における最下部に位置する挿通孔のすぐ上である。巻き上げ用糸4が挿通されている挿通孔5a,5bの大きさは、ストッパー11よりも大きくなっている。従って巻き上げ用糸4が引っ張られた場合、ストッパー11はこれらの挿通孔5a,5bを通過できるようになっている。但し、ストッパー11は、毛髪保持具2”における最上部に位置する挿通孔(図8においては、第2の挿通孔列6bの最も上部に位置する挿通孔5c)を通過できないようになっている。つまり、挿通孔5cの大きさはストッパー11の大きさよりも小さくなっている。本実施形態の毛髪保持具2”内に毛束を挿入した状態下に巻き上げ用糸4を引っ張る場合、ストッパー11が各挿通孔5a,5bを通過可能であることから、毛髪保持具2”の全長にわたって毛束が巻き上げられる。しかし、巻き上げ用糸4は挿通孔5cを通過することができないので、ストッパー11が挿通孔5cに突き当たった以降は、それ以上に巻き上げ用糸4を引っ張っても巻き上げは起こらない。つまり、毛束はその全体が巻き上げられるものの、ストッパー11によって過度の巻き上げ(強い力での巻き上げ)が規制される。その結果、毛束全体を巻き上げるにもかかわらず、ダメージを受けやすい部位である毛先に大きな屈曲力が働かないので、毛先がダメージを受けにくくなる。本実施形態で用いられるストッパー11としては、巻き上げ用糸4に取り付けられた小樹脂球、溶融樹脂の固化小塊、小さな結び目などを用いることができる。
【0041】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば巻き上げ用糸を毛髪保持具に取り付ける態様は前述のものに限られず、毛束を所望の巻き上げ形態にできるものであればどのような取り付け形態でもよい。
【0042】
また図1〜図5に示す実施形態においては、毛束の先端を毛髪保持具に設けられた開口部を通じて外部に出していたが、この開口部に代えて毛髪保持具にスリットを入れて該スリットを通じて毛束の先端を毛髪保持具の外部に出してもよい。
【0043】
また前記実施形態においては毛髪の処理としてパーマネントウエーブ処理を例にとり説明したが、毛髪の処理はこれに限られず染毛を始めとする各種毛髪処理に本発明を適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述した通り本発明によれば、毛髪の所望の部位にパーマネントウエーブや染毛などの各種毛髪処理を容易に行うことができる。また本発明によれば、毛髪の先端にダメージを与えることなくパーマネントウエーブや染毛などの各種毛髪処理を容易に行うことができる。更に本発明によれば、毛髪の巻き上げを容易に且つ短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の毛髪処理器具を示す模式図である。
【図2】図1に示す毛髪処理器具を用いた毛髪処理方法の説明図である。
【図3】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【図4】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【図5】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【図6】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【図7】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【図8】本発明の毛髪処理器具における毛髪保持具の別の形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 毛髪処理器具
2 毛髪保持具
3 毛髪挿入具
4 巻き上げ用糸
5a 第1の挿通孔
5b 第2の挿通孔
6a 第1の挿通孔列
6b 第2の挿通孔列
7 把持部
8 フック部
9 開口部
10 ミシン目
11 ストッパー
Claims (7)
- 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具の側面には少なくとも一カ所の開口部又はスリット部が形成されており、該毛髪保持具内に保持された毛束の先端が、該開口部又は該スリット部を通じて該毛髪保持具の外部に出るようになされていて、
前記巻き上げ手段が、前記毛髪保持具の側面に沿ってスパイラル状に取り付けられた巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸は、扁平な状態となした該毛髪保持具における左右両側部に互い違いに形成された挿通孔に、ジグザグの軌跡を描くように挿通されることで、該毛髪保持具に取り付けられている毛髪処理器具。 - 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具には該毛髪保持具を幅方向に切断してその長さを調整するための切断可能なミシン目が少なくとも一カ所設けられていて、
前記巻き上げ手段が、前記毛髪保持具の側面に沿ってスパイラル状に取り付けられた巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸は、扁平な状態となした該毛髪保持具における左右両側部に互い違いに形成された挿通孔に、ジグザグの軌跡を描くように挿通されることで、該毛髪保持具に取り付けられている毛髪処理器具。 - 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具の側面には少なくとも一カ所の開口部又はスリット部が形成されており、該毛髪保持具内に保持された毛束の先端が、該開口部又は該スリット部を通じて該毛髪保持具の外部に出るようになされていて、
前記巻き上げ手段が、前記毛髪保持具の側面に沿って直線状に取り付けられた巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸は、扁平な状態となした該毛髪保持具における長手方向に沿って所定間隔をおいて形成された挿通孔に、ぐし縫い状の軌跡を描くように挿通されることで、該毛髪保持具に取り付けられている毛髪処理器具。 - 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該毛髪保持具には該毛髪保持具を幅方向に切断してその長さを調整するための切断可能なミシン目が少なくとも一カ所設けられていて、
前記巻き上げ手段が、前記毛髪保持具の側面に沿って直線状に取り付けられた巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸は、扁平な状態となした該毛髪保持具における長手方向に沿って所定間隔をおいて形成された挿通孔に、ぐし縫い状の軌跡を描くように挿通されることで、該毛髪保持具に取り付けられている毛髪処理器具。 - 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具と、該毛髪保持具内に保持された毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる巻き上げ手段とを備えた毛髪処理器具であって、該巻き上げ手段は該毛髪保持具の側面に沿って該毛髪保持具に取り付けられている巻き上げ用糸からなり、該巻き上げ用糸における該毛髪保持具の側面に沿う部分に、該巻き上げ用糸を引っ張ることによる該毛束の所定量以上の巻き上げを規制するためのストッパーが取り付けられている毛髪処理器具。
- 請求項1又は3に記載の毛髪処理器具を用いた毛髪処理方法であって、
前記毛髪保持具に毛束を挿入し、該毛髪保持具内に保持された状態の該毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げる前又は巻き上げた後に、前記開口部又は前記スリット部を通じて該毛束の先端を該毛髪保持具の外部に引き出し、然る後、該毛束に毛髪処理剤を施す毛髪処理方法。 - 一端部が毛髪取り込み口となっている細長筒形状の毛髪保持具であって且つ該毛髪保持具を幅方向に切断してその長さを調整するための切断可能なミシン目が少なくとも一カ所設けられている該毛髪保持具に毛束を挿入し、次いで該毛束の先端に最も近い位置に設けられている該ミシン目において該毛髪保持具を切断して該毛束の先端を該毛髪保持具の外部に出し、この状態下に該毛束を該毛髪保持具と共に所定形状に巻き上げ、然る後、該毛束に毛髪処理剤を施す毛髪処理方法。
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