JP2004508616A - 拡張可能コンピューティングシステムの制御方法および装置 - Google Patents

拡張可能コンピューティングシステムの制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

動的に縮小拡大され、極めて拡張可能で利用可能なサーバファームを提供、制御、および管理する方法および装置が開示されている。仮想サーバファーム(VSF)は、物理的に構成された後で、要求があり次第、様々な組織のためにVSFに論理的に分割される大規模コンピューティング構造(「コンピューティンググリッド」)から生成される。各組織は、VSFの独立管理制御を維持する。VSFは、コンピューティンググリッド内で動的にファイアウォールされる。VSFにおける要素の割り当てと制御は、特殊制御ポートを介して、コンピューティンググリッド内の全てのコンピューティング、ネットワーキング、および記憶要素に接続された制御プレーンによって行われる。各VSFの内部トポロジーは、制御プレーンの制御下にある。単層ウェブサーバまたは多層ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの構成を含む多数の異なる構成においてVSFを構成するために、物理的な配線のし直しは必要ない。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に、データ処理に関する。本発明は、特にコンピューティンググリッドを制御する方法および装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
今日のウェブサイトおよび他のコンピュータシステムのビルダーは、多くの興味深いシステムプランニング問題を抱えている。これらの問題には、容量プランニング、サイト利用可能度およびサイトの安全性が含まれている。これらの目標を達成するには、潜在的に大きく複雑であるかもしれないサイトの設計および運営が可能なトレーニングを受けた人員を探し出して、雇用することが必要である。多くの組織にとって、大きなサイトの設計、構築、運営は主力事業でないことが多いため、このような人員を探し出して雇用することは難しいことが分かっている。
【0003】
1つの方法として、他の企業の他のウェブサイト共に同じ場所に配置された、第三者サイトの企業ウェブサイトを採用した。このような外部委託施設は現在、Exodus、AboveNet、GlobalCenterなどの企業から利用できる。これらの施設により、多数の顧客が共有する物理的スペース、冗長ネットワーク、発電施設が与えられる。
【0004】
外部委託ウェブサイトの採用により、ウェブサイトの確立と維持の負担が大きく減るが、企業からウェブサイトの維持に関連する全ての問題を取り除くことにはならない。企業は、その施設の構築、運営、増大の間に、そのコンピューティング構造基盤に関する多くの仕事を行なわなければならない。このような施設で採用された企業の情報テクノロジー管理者は、施設でのその演算装置の手動選択、設置、構成、維持に関して責任がある。管理者は、リソースプランニングおよび取り扱いピーク容量などの困難な問題に取り組まなければならない。特に、管理者は、需要に対処するために外部委託企業からリソース需要および要求リソースを予測する必要がある。多くの管理者は、予期しないピーク需要に対する緩和策として、必要とする以上に実質的に多いリソースを要求することで十分な容量を確保する。残念ながら、これによって未使用の容量が多大なものになり、ウェブサイトを採用するための企業の諸経費が増加してしまう。
【0005】
外部委託企業も、サーバ、ソフトウェア、電力施設を含む完全計算施設を提供しても、成長に伴って同一の手動の誤りやすい管理処置が必要となるので、外部委託企業にとって施設の拡大および成長は簡単ではない。さらに、予期しないピーク需要に対する容量プランニングと共に問題が残っている。この場合、外部委託企業は、かなりの量の未使用容量を維持することがある。
【0006】
さらに、外部委託企業が管理するウェブサイトの必要条件は異なることがしばしばある。例えば、ある企業では、そのウェブサイトを独立して運営および制御するための能力が必要になる。他の企業では、そのウェブサイトを、外部委託企業で共に配置された他の全てのサイトから分離させる特定の種類またはレベルの安全確保が必要となる。別の例として、ある企業では、どこかに配置された企業イントラネットへの確実な接続が必要となる。
【0007】
さらに、様々なウェブサイトは、内部トポロジーにおいて異なる。あるサイトは単に、ウェブロードバランサによってロードバランスの取れたウェブサーバ列から構成される。適切なロードバランサはCisco Systems, Inc.のLocal Director、F5LabsのBigIP、AletonのWeb Directorなどである。他のサイトは多層構成されることもあり、これによってウェブサーバ列はハイパーテキストプロトコル(HTTP)要求に対処できるが、アプリケーションロジックの大半は別のアプリケーションサーバにおいて実施される。これらのアプリケーションサーバを、データベースサーバの層に再び接続しなければならないことがある。
【0008】
このような異なる構造シナリオの幾つかを、図1A、図1B、図1Cに示す。図1Aは単純なウェブサイトのブロック図であり、CPU102およびディスク104を含む単一のコンピューティング要素またはマシン100から成る。マシン100は、インターネットとして知られる世界規模のパケット交換式データネットワーク106、または他のネットワークに接続されている。マシン100は、上述したタイプの同一位置サービス内に収容されていてもよい。
【0009】
図1Bは、複数のウェブサーバWSA、WSB、WSCを含む1層ウェブサーバファーム110のブロック図である。各ウェブサーバは、インターネット106に接続されたロードバランサ112に接続されている。ロードバランサはサーバ間のトラフィックを分割して、各サーバのバランスのとれた処理ロードを維持する。ロードバランサ112も、ウェブサーバを許可されていないトラフィックから保護するためのファイアウォールを含むか、あるいはこれに接続されていてもよい。
【0010】
図1Cは、ウェブサーバW1、W2などの層、アプリケーションサーバA1、A2などの層、およびデータベースサーバD1、D2などの層を含む3層サーバファーム120を示す。ウェブサーバは、HTTP要求に対処するために設けられる。アプリケーションサーバは、アプリケーションロジックの大部分を実行する。データベースサーバは、データベース管理システム(DBMS)ソフトウェアを実行する。
【0011】
構成する必要のあるウェブサイトの種類のトポロジーが多様化され、該当する企業の必要条件が変化しているので、大規模ウェブサイトを構成する唯一の方法は、各サイトを物理的にカスタマイズすることであると考えられる。多くの組織はそれぞれ個別に同一問題に取り組んでおり、ゼロから各ウェブサイトをカスタマイズしている。これは非能率的であり、異なる企業で大量の同一の仕事が生じることになる。
【0012】
従来の方法の別の問題は、リソースと容量プランニングである。ウェブサイトは、異なる日、またはその日の内の異なる時間で、非常に異なるレベルのトラフィックを受信する。ピークトラフィック時間では、ウェブサイトのハードウェアまたはソフトウェアは、オーバーロードのために適当な時間内で要求に応答することができないことがある。他の時間では、ウェブサイトのハードウェアまたはソフトウェアには過度の容量があり、十分に利用されていない。従来の方法では、過度のコストを負ったり過剰容量となることなく、ピークトラフィックに対処する十分なハードウェアおよびソフトウェアを有することにおけるバランスを見つけることは、困難な問題である。多くのウェブサイトは適切なバランスを見つけることができず、慢性的に過小容量または過剰容量に悩まされている。
【0013】
別の問題は、ヒューマンエラーによって引き起こされる故障である。手動構成されたサーバファームを使用する現在の方法において存在する大きな潜在的災害は、新しいサーバをライブサーバ内に構成するときのヒューマンエラーにより、サーバファームが誤動作し、これによってウェブサイトのユーザへのサービスが失われてしまう可能性があることである。
【0014】
上記に基づき、この分野において、カスタム構成を必要とすることなく、要求があり次第、直ちに簡単に拡張することのできるコンピューティングシステムを提供する改善された方法および装置が明確に必要である。
【0015】
さらに、トラフィックスループットの変化を明らかにするためにそれぞれ必要に応じて拡張または縮小可能な多数の分離処理ノードの生成をサポートするコンピューティングシステムも必要である。
【0016】
さらに、このような拡張可能コンピューティングシステムとその構成分離処理ノードを制御する方法および装置も必要である。他の必要性もここに示す開示内容から明らかとなるであろう。
【0017】
【発明の開示】
本発明の1つの態様によれば、上記必要性、および以下の説明により明らかとなる他の必要性は、大規模なコンピューティング構造(「コンピューティンググリッド」)に基づき、非常に拡張性があり、非常に利用しやすくて確実なデータ処理サイトを制御および管理する方法および装置によって達せられる。コンピューティンググリッドは、物理的に構成され、その後要求に応じて様々な組織に対して論理的に分割される。コンピューティンググリッドは、一又は二以上のVLANスイッチおよび一又は二以上の記憶領域ネットワーク(SAN)スイッチに接続された非常に多数のコンピューティンググ要素を含んでいる。複数の記憶装置はSANスイッチに接続され、且つ適切な切り替えロジックおよびコマンドを介して、一又は二以上のコンピューティング要素に選択的に接続されてもよい。VLANスイッチの1つのポートは、インターネットなどの外部ネットワークに接続される。監視機構、層、マシンまたはプロセスは、VLANスイッチおよびSANスイッチに接続される。
【0018】
初めに、全ての記憶装置およびコンピューティング要素は、アイドルプールに割り当てられる。プログラム制御の下、監視機構はVLANスイッチおよびSANスイッチのポートを一又は二以上のコンピューティング要素および記憶装置に接続するように動的に構成する。その結果、このような要素および装置はアイドルプールから論理的に除去されて、一又は二以上の仮想サーバファーム(VSF)またはインスタントデータセンタ(IDC)の一部となる。各VSFコンピューティング要素は、ブートストラップ操作および生成実行を行なうためにコンピューティング要素が使用できるブートイメージを含む記憶装置に向けられるか、あるいは関連付けられる。
【0019】
本発明の1つの態様によると、監視層は、一又は二以上のスレーブ制御プロセス機構に通信接続された一又は二以上のマスター制御プロセス機構を含む制御機構階層から成る制御プレーンである。一又は二以上のマスター制御プロセス機構は、スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、スレーブ制御プロセス機構を割り当ておよび割り当て解除する。一又は二以上のマスター制御プロセス機構は、処理および記憶リソースのサブセットを選択することによってIDCを確立するようにスレーブ制御プロセス機構に支持する。一又は二以上のマスター制御プロセス機構は、スレーブ制御プロセス機構の周期的な検診を行なう。応答がなかったり、あるいは異常終了したスレーブ制御機構は再起動される。別のスレーブ制御機構は開始されて、再開できないスレーブ制御機構の代わりとなる。スレーブ制御機構は、マスター制御機構の周期的な検診を行なう。マスタースレーブ制御プロセス機構が異常終了すると、スレーブ制御プロセス機構が選択されて新たなマスター制御プロセス機構となり、以上終了したマスター制御プロセス機構の代わりとなる。
【0020】
コンピューティンググリッドを一度物理的に構成し、且つ要求に応じてコンピューティンググリッドの部分を確実且つ動的に様々な組織に割り当てることにより、各サイトのカスタマイズのときには困難であったスケールメリットが得られる。
【0021】
本発明は、添付の図面において、限定するのではなく、一例として図解されており、且つその中において同一の参照番号は同様の要素を示している。
【0022】
【本発明の実施の形態】
以下の説明において、説明の目的で、本発明を完全に理解してもらうために多数の特定の細部が述べられている。しかしながら、本発明がこれらの特定の細部無しに実施されることは当業者に明らかとなるであろう。他の例では、本発明が不必要に分かりにくくなってしまうのを回避するために、既知の構造および装置がブロック図で示されている。
【0023】
仮想サーバファーム(VSF)
一実施例によると、大規模なコンピューティング構造(「コンピューティンググリッド」)が設けられる。コンピューティンググリッドは物理的に一度構成され、その後要求に応じて論理的に区画されてもよい。コンピューティンググリッドの一部は、複数の企業または組織のそれぞれに割り当てられる。各組織のコンピューティンググリッドのロジック部分は、仮想サーバファーム(VSF)と呼ばれる。各組織はそのVSFの独立した運営管理制御を維持する。各VSFは、サーバファームまたは他の要素に与えられたリアルタイム要求に基づいて、CPUの数、記憶容量およびディスク、ネットワーク帯域幅を動的に変更することができる。VSFは同一の物理的コンピューティンググリッドから全て論理的に生成されるが、各VSFは全てのほかの組織のVSFから保護されている。VSFは、イントラネットを他の組織のVSFにさらすことなく、個人専用回線または仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用することにより、イントラネットに逆に接続することができる。
【0024】
組織は、コンピュータへの完全(例えば、スーパーユーザまたはルート)管理アクセスを実行し、これらのコンピュータが接続されたローカルエリアネットワーク(LAN)の全てのトラフィックを観察することができるが、それに割り当てられたコンピューティンググリッドの部分、つまりVSFにおけるデータおよびコンピューティング要素にのみアクセスできる。一実施例によると、これは、VSFの安全限界が動的に拡張および縮小する動的ファイアウォール方式を使用することによって可能となる。各VSFを使用して、インターネット、イントラネットまたはエキストラネットを介してアクセスできる組織の内容とアプリケーションを採用することができる。
【0025】
コンピューティング要素およびその関連するネットワーキング、および記憶要素の構成と制御は、コンピューティンググリッドにおけるコンピューティング要素の何れかによって直接アクセスすることのできない監視機構によって行なわれる。便宜上、本文書では、監視機構は一般に制御プレーンと呼ばれ、一又は二以上のプロセッサまたはプロセッサのネットワークから構成されていてもよい。監視機構は、スーパバイザ、コントローラなどで構成されていてよい。ここに説明するように、他の方法を用いることもできる。
【0026】
制御プレーンは、例えばネットワーク内または他の手段によって相互接続される一又は二以上のサーバなど、監視の目的用に割り当てられたコンピューティング要素の完全独立集合上で実施される。制御プレーンは、グリッドのネットワーキングおよび記憶要素の特殊制御ポートまたはインタフェースを介して、コンピューティンググリッドのコンピューティング、ネットワーキングおよび記憶要素に対して、制御動作を行なう。制御プレーンはシステムの切り替え要素に物理的インタフェースを与え、システムにおけるコンピューティング要素の負荷を監視し、グラフィカルユーザインタフェースまたは他の適切なユーザインタフェースを使用して運営管理機能を与える。
【0027】
制御プレーンを実施するのに使用するコンピュータはコンピュータグリッド(および特定のVSF)におけるコンピュータには論理的には不可視であり、コンピュータグリッドにおける要素を介して、あるいは外部コンピュータから、決して攻撃されたり、破壊されることはない。制御プレーンのみがコンピュータグリッドにおける機器の制御ポートへの物理的接続部を有しており、これは特定のVSFにおけるメンバーシップを制御する。コンピューティングにおける機器はこれらの特殊制御ポートを介してのみ構成できるので、コンピューティンググリッドにおけるコンピューティング要素はその安全限界を変更したり、認められていない記憶またはコンピューティング機器へのアクセスを行なうことはできない。
【0028】
従って、VSFにより、組織は、大規模共有コンピューティングインフラストラクチャから動的に作られたプライベートサーバーファーム、すなわちコンピューティンググリッドから構成されたように見えるコンピューティング設備と連動することができる。ここに説明するコンピューティングアーキテクチャと接続された制御プレーンは、そのプライバシーと保全性がコンピューティンググリッドの機器のハードウェアにおいて実施されるアクセス制御機構によって保護されるプライベートサーバファームを与える。
【0029】
制御プレーンは、各VSFの内部トポロジーを制御する。制御プレーンはここに説明するコンピュータ、ネットワークスイッチおよび記憶ネットワークスイッチの基本相互接続を取り、これらを使用して様々なサーバファーム構成を作成することが可能である。これらには、限定されるものではないが、ロードバランサによって前処理された単層ウェブサーバファーム、および多層構成が含まれており、ウェブサーバはアプリケーションサーバと通信し、且つアプリケーションサーバはデータベースサーバと通信を行なう。様々な負荷バランシング、多層化、ファイアウォール構成が可能である。
【0030】
コンピューティンググリッド
コンピューティンググリッドは単一の場所に存在し、幅広い領域に分散させることができる。最初に、本書はローカルエリア技術でのみ構成される単一の建物のサイズのネットワークにおける、コンピュータグリッドについて説明する。次に、本書は、コンピュータグリッドを広域ネットワーク(WAN)上で分散させる場合について説明する。
【0031】
図2は、ローカルコンピューティンググリッド208を含む拡張可能コンピューティングシステム200の1つの構成を示すブロック図である。本書において、「拡張可能」とは一般に、システムがフレキシブルで拡張性があり、要求があり次第特定の企業またはユーザに対して低下あるいは上昇させた計算力を与える能力を有していることを意味する。ローカルコンピューティンググリッド208は、多数のコンピューティング要素CPU1、CPU2、...CPUnから成る。実施例において、10,000個以上のコンピューティング要素が存在している。これらのコンピューティング要素は長期の要素ごとの状態情報を含んでいたり、保存することはないので、ローカルディスクなどの永続性または不揮発性ストレージなしで構成してもよい。その代わり、全ての長期の状態情報は、コンピューティング要素とは別に、一又は二以上のSANスイッチ202を含む記憶領域ネットワーク(SAN)を介してコンピューティング要素に接続される複数のディスク、ディスク1、ディスク2、...ディスクnに保存される。適切なSANスイッチの例は、BrocadeおよびExcelから販売されている。
【0032】
全てのコンピューティング要素は、仮想LAN(VLAN)に分割される一又は二以上のVLANスイッチ204を介して、相互接続される。VLANスイッチ204はインターネット106に接続されている。一般に、コンピューティング要素は、VLANスイッチに接続された1つまたは2つのネットワークインタフェースを含んでいる。便宜上、図2において、全てのノードが2つのネットワークインタフェースを有しているが、ネットワークインタフェースがこれよりも少ないまたは多いノードもある。多くの製造供給元は現在、VLAN機能をサポートするスイッチを提供している。例えば、適切なVLANスイッチはCisco Systems, IncおよびXtreme Networksより入手可能である。同様に、SANを構成するための入手可能製品は多数あり、これにはファイバーチャネルスイッチ、SCSI対ファイバーチャネルブリッジング機器、ネットワークアタッチドストレージ(NAS)機器が含まれる。
【0033】
制御プレーン206は、SAN制御経路、CPU制御経路、およびVLAN制御経路によって、SANスイッチ202、CPU1、CPU2、...CPUnおよびVLANスイッチ204にそれぞれ接続される。
【0034】
各VSFは、VLANの集合、VLANに取り付けられるコンピューティング要素の集合、およびコンピューティング要素の集合に接続されるSAN上で利用可能な記憶装置のサブセットから成る。SAN上で利用可能なストレージのサブセットをSANゾーンと呼び、これはSANハードウェアによって他のSANゾーンの一部であるコンピューティング要素からのアクセスから保護されている。好適には、非可鍛性ポート識別子を与えるVLANを使用して、一人の顧客またはエンドユーザが他の顧客またはエンドユーザのVSFリソースにアクセスするのを防止する。
【0035】
図3は、SANゾーンを特色とする典型的な仮想サーバファームのブロック図である。複数のウェブサーバWS1、WS2などは、第1VLAN(VLAN1)によってロードバランサ(LB)/ファイアウォール302に接続されている。第2VLAN(VLAN2)は、インターネット106をロードバランサ(LB)/ファイアウォール302に接続する。各ウェブサーバは、後に説明する機構を使用してCPU1、CPU2などから選択することができる。ウェブサーバはSANゾーン304に接続されており、これは一又は二以上の記憶装置306a、306bに接続されている。
【0036】
ある時点において、例えば図2のCPU1などのコンピューティンググリッドにおけるコンピューティング要素は、VLANの集合および単一のVSFに関連するSANゾーンに接続されているだけである。通常、VSFは異なる組織間で共有されることはない。単一のSANゾーンに属するSAN上のストレージのサブセット、およびそれに関連するVLANの集合、およびこれらのVLAN上のコンピューティング要素が、VSFを規定する。
【0037】
VLANのメンバーシップおよびSANゾーンのメンバーシップを制御することにより、制御プレーンはコンピューティンググリッドを多数のVSFに論理分割する。1つのVSFのメンバーは、他のVSFのコンピューティングまたは記憶リソースにアクセスできない。このようなアクセス制限は、VLANスイッチによって、且つファイバーチャネルスイッチやSCSI対ファイバーチャネルブリッジングハードウェアなどのエッジ機器といったSANハードウェアのポートレベルアクセス制御機構(例えばゾーニング)によって実行させる。コンピューティンググリッドの一部を形成するコンピューティング要素はVSANスイッチおよびSANスイッチの制御ポートまたはインタフェースに物理的に接続されていないので、VLANまたはSANゾーンのメンバーシップを制御することはできない。従って、コンピューティンググリッドのコンピューティング要素は、これらを含むVSFに配置されていないコンピューティング要素にアクセスできない。
【0038】
制御プレーンを実行するコンピューティング要素のみが、グリッドにおける機器の制御ポートまたはインタフェースに物理的に接続される。コンピューティンググリッドの機器(コンピュータ、SANスイッチ、およびVLANスイッチ)は、これらの制御ポートまたはインタフェースによって構成されるだけである。これにより、コンピューティンググリッドを多数のVSFに動的に分割する単純であるが非常に安定した手段が得られる。
【0039】
VSFにおける各コンピューティング要素は、他のコンピューティング要素と交換可能である。あるVSFに関連するコンピューティング要素、VLANおよびSANゾーンの数は、制御プレーンの制御の下で時間が経つと変化する。
【0040】
一実施例において、コンピューティンググリッドは、予備の多数のコンピューティング要素から成るアイドルプールを含んでいる。アイドルプールからのコンピューティング要素は、CPUの増加、そのVSFで利用可能なメモリ容量、あるいはVSFにおける特定のコンピューティング要素の故障に対する対処などの理由で、特定のVSFに割り当ててもよい。コンピューティング要素がウェブサーバとして構成されている場合、アイドルプールは、変化するあるいは「バースト状の」ウェブトラフィック負荷および関連するピーク処理負荷に対する大きな「ショックアブソーバ」として機能する。
【0041】
アイドルプールは多数の異なる組織間で共有されるので、単一の組織がアイドルプール全体の費用を支払わなければならないということがないため、スケールメリットが得られる。異なる組織が必要に応じてその日の異なる時間でアイドルプールからコンピューティング要素を得ることができるので、各VSFは必要なときに拡大し、且つトラフィックが通常の状態に落ち着いたときに縮小することが可能となる。多数の異なる組織が同時にピークに達し続け、それによってアイドルプールの容量が使い果たされる可能性がある場合、アイドルプールはそれに更に多くのCPUと記憶要素を追加することで増大させることが可能である(拡張性)。アイドルプールの容量は、通常の状態において、特定のVSFが必要なときにアイドルプールから別のコンピューティング要素を得ることができない確率を大きく減らすよう設計されている。
【0042】
図4A、図4B、図4Cおよび図4Dは、アイドルプールからコンピューティング要素を出し入れするときの連続工程を示すブロック図である。最初に図4Aを参照し、制御プレーンがコンピューティンググリッドの要素を、VSF1およびVSF2というラベルの第1および第2VSFに論理的に接続させたものとする。アイドルプール400は複数のCPU402から成り、そのうちの1つはCPUXとラベル付けされている。図4Bにおいて、VSF1で別のコンピューティング要素が必要となった。従って、制御プレーンは、経路404で示すように、CPUXをアイドルプール400からVSF1に移動させる。
【0043】
図4Cにおいて、VSF1はもはやCPUXが必要ではないので、制御プレーンはCPUXをVSF1からアイドルプール400に戻す。図4Dにおいて、VSF2で別のコンピューティング要素が必要となった。従って、制御プレーンはCPUXをアイドルプール400からVSF2に移動させる。従って、時間が経過して、トラフィックの状態が変化すると、単一のコンピューティング要素がアイドルプールに属し(図4)、特定のVSFに割り当てられ(図4B)、アイドルプールに戻され(図4C)、そして別のVSFに属することとなる(図4D)。
【0044】
これらの各段階において、制御プレーンは、特定のVSF(またはアイドルプール)に関連するVLANおよびSANゾーンの一部となるそのコンピューティング要素に関連するLANスイッチおよびSANスイッチを構成する。一実施例によると、各推移の間において、コンピューティング要素はパワーダウンまたは再起動される。コンピューティング要素の電源が再び投入されると、コンピューティング要素はSANの記憶ゾーンの異なる部分を見る。特に、コンピューティング要素は、オペレーティングシステム(例えば、Linux、NT、Solarisなど)の起動可能イメージを含むSAN上の記憶ゾーンの部分を見る。記憶ゾーンはまた各組織に特有のデータ部分を含む(例えば、ウェブサーバに関連するファイル、データベースパーティションなど)。コンピューティング要素はまた別のVSFのVLAN集合の一部である別のVLANの一部であるため、転送先のVSFのVLANに関連するCPU、SAN記憶装置、NAS機器にアクセスできる。
【0045】
好適な実施例において、記憶ゾーンは、コンピューティング要素によって想定される役割に関連する複数の予め定義された論理詳細設計を含んでいる。初めに、何れのコンピューティング要素も、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどの特定の役割やタスクにあてがわれていない。コンピューティング要素の役割は複数の予め定義された保存された詳細設計の何れかから得られ、このような詳細設計のそれぞれはその役割に関連するコンピューティング要素のブートイメージを定義する。詳細設計は、ブートイメージ位置を役割に関連付けさせるファイル、データベーステーブル、または他の保存形式で保存される。
【0046】
従って、図4A、図4B、図4Cおよび図4DにおけるCPUXの移動は論理的であって、物理的ではなく、制御プレーンの制御の下でVLANスイッチおよびSANゾーンを再構成することによって行なわれる。また、コンピューティンググリッドにおける各コンピューティング要素はまず本来代替可能であり、仮想サーバファームに接続されてブートイメージからソフトウェアをロードした後でのみ特定の処理役割を想定する。何れのコンピューティング要素も、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどの特定の役割またはタスクがあてがわれていない。コンピューティング要素の役割は、複数の予め定義された保存された詳細設計の何れかから得られ、これらの詳細設計のそれぞれは役割に関連しており、役割に関連するコンピュータ要素のブートイメージを定義する。
【0047】
長期の状態情報は特定のコンピューティング要素(ローカルディスクなど)に保存されていないので、異なるVSF間でノードは簡単に移動でき、まったく異なるOSおよびアプリケーションソフトウェアを実行させることができる。これにより、計画された、あるいは計画されていないダウンタイムの場合に、コンピューティング要素はより交換しやすくなる。
【0048】
特定のコンピューティング要素は、様々なVSFから出し入れするときに、異なる役割を実行することができる。例えば、コンピューティング要素は、あるVSFにおいてウェブサーバとして動作し、且つ別のVSFに移動させると、データベースサーバ、ウェブロードバランサ、ファイアウォールなどになる。また、異なるVSFにおいて、Linux、NT、Solarisなどの異なるオペレーティングシステムを連続的に起動および実行することもできる。従って、コンピューティンググリッドにおける各コンピューティング要素は代替可能であり、それに割り当てられた固定的役割はない。従って、コンピューティンググリッドの予備容量全体を使用して、何れかのVSFが必要とする何らかのサービスを提供することができる。これにより、特定のサービスを実行する各サーバが有する同一のサービスを提供することのできるバックアップサーバの数は数千になるので、単一のVSFが提供するサービスの利用可能度および信頼性は非常に高くなる。
【0049】
さらに、コンピューティンググリッドの高予備容量によって、動的負荷バランシング特性および高プロセッサ利用可能度が得られる。この能力は、VLANを介して相互接続され、SANを介して記憶装置の構成可能ゾーンに接続され、また全て制御プレーンによってリアルタイムで制御されるディスクレスコンピューティング要素の一義的な組合せで可能となる。各コンピューティング要素はVSFにおける何れかの必要サーバの役割において動作することができ、またSANにおける何れかのディスクの何れかの論理分割に接続可能である。グリッドで更なるコンピューティングパワーやディスク容量が必要な場合、コンピューティング要素またはディスクストレージはアイドルプールに手動で追加されるが、これは時間が経過して更に多くの組織にVSFサービスが提供されると減少する。CPUの数、ネットワークおよびディスク処理能力、VSFで利用できる記憶装置を増大させるのに、手動で介入する必要はない。これらのリソース全ては、要求があるたびにCPU、アイドルプールで利用できるネットワークおよびディスクリソースから、制御プレーンによって割り当てられる。
【0050】
特定のVSFは、手動で再構成されない。アイドルプールのコンピューティング要素のみが、コンピューティンググリッドに手動で再構成される。その結果、現在手動で構成されたサーバファームに存在する大きな潜在的障害が除去される。新たなサーバをライブサーバファームに構成する際のヒューマンエラーによってサーバファームが誤動作し、その結果そのウェブサイトのユーザへのサービスが失われてしまう可能性は、殆どなくなる。
【0051】
制御プレーンはまた、SANに取り付けられた記憶装置に保存されたデータをコピーするので、特定の記憶要素の故障によって、システムの何れかの部分へのサービスが失われることはない。SANを使用し、且つ冗長的な記憶およびコンピューティング要素を与えることで、コンピューティング装置から長期記憶装置を取り除くことにより、どのコンピューティング要素も何れかの記憶パーティションに取り付けることができるので、高い利用可能性が得られる。
【0052】
仮想サーバファームの確立、それに対するプロセッサの追加、およびそれからのプロセッサの除去の詳細な例
図5は、実施例によるコンピューティンググリッドおよび制御プレーン機構のブロック図である。図5を参照し、以下においてVSFを作成し、それにノードを追加し、且つそれからノードを除去するのに使用できる詳細な過程を説明する。
【0053】
図5は、VLANケーパブルスイッチ504に接続されたコンピュータA〜Gを含むコンピューティング要素502を示す。VLANスイッチ504はインターネット106に接続されており、且つVLANスイッチはポートV1、V2などを有している。コンピュータA〜Gは更にSANスイッチ506に接続され、これは複数の記憶装置またはディスクD1〜D5に接続されている。SANスイッチ506はポートS1、S2などを有している。制御プレーン機構508は、制御経路およびデータ経路によって、SANスイッチ506およびVLANスイッチ504に通信接続されている。制御プレーンは、制御ポートを介してこれらの装置に制御コマンドを送信することができる。
【0054】
便宜上、図5のコンピューティング要素の数は少なくなっている。実際には、多数のコンピュータ、例えば数千以上、および同数の記憶装置がコンピューティンググリッドを形成している。このような大きな構造において、多数のSANスイッチは相互接続されてメッシュを形成し、且つVLANスイッチは相互接続されてVLANメッシュを形成している。しかしながら、分かりやすくするため、図5では単一のSANスイッチと単一のVLANスイッチを示している。
【0055】
まず、全てのコンピュータA〜Gが、制御プレーンがVSFの作成要求を受信するまで、アイドルプールに割り当てられている。VLANスイッチの全てのポートは、(アイドルゾーン用)VLANIとラベル付けされる特定のVLANに割り当てられている。制御プレーンがVSFを構成するように要求され、SAN上の記憶装置に接続された1つのロードバランサ/ファイアウォールおよび2つのウェブサーバを含むものとする。制御プレーンへの要求は、管理インタフェースまたは他のコンピューティング要素を介して受信される。
【0056】
それに応じて、制御プレーンはCPUAをロードバランサ/ファイアウォールとして指定または割り当て、且つCPUBおよびCPUCをウェブサーバとして割り当てる。CPUAは論理的にSANゾーン1に置かれ、専用のロードバランサ/ファイアウォールソフトウェアを含むディスク上の起動可能パーティションに向けられる。「向けられる」という語は便宜上使用され、いかなる手段によって、動作させる必要のある適切なソフトウェアをCPUAが入手あるいは探し出すのに十分な情報がCPUAに与えられることを意味する。SANゾーン1にCPUAを配置することにより、CPUAは、そのSANゾーンのSANによって制御されるディスクからリソースを得ることが可能になる。
【0057】
ロードバランサは、負荷バランスすべき2つのウェブサーバとしてのCPUBおよびCPUCについて知るために、制御プレーンによって構成される。ファイアウォール構成は、インターネット106からの認められないアクセスから、CPUBおよびCPUCを保護する。CPUBおよびCPUCは、特定のオペレーティングシステム(例えば、Solaris、Linux、NTなど)およびウェブサーバアプリケーションソフトウェア(例えばApache)のための起動用OSイメージを含むSAN上のディスクパーティションに向けられる。VLANスイッチは、VLAN1にポートv1およびv2を配置し、且つVLAN2にポートv3、v4、v5、v6およびv7を配置するように構成される。制御プレーンはSANスイッチ506を構成して、ファイバーチャネルスイッチポートs1、s2、s3およびs8をSANゾーン1に配置する。
【0058】
CPUがどのように特定のディスクドライブに向けられ、且つこれが起動とディスクデータへの共有アクセスにどのような意味があるのかをここに説明する。
【0059】
図6は、まとめてVSF1と呼ばれるコンピューティング要素の論理接続の結果を示すブロック図である。ディスクドライブDD1は記憶装置D1、D2などから選択される。図6に示す論理構造が得られると、CPU A, B, Cには起動コマンドが与えられる。それに応じて、CPUAは専用ロードバランサ/ファイアウォールコンピューティング要素となり、且つCPUBおよびCPUCはウェブサーバとなる。
【0060】
今、方針に基づく規則のために、制御プレーンが、VSF1において別のウェブサーバが必要であると判断したものとする。これは、例えば、ウェブサーバへの要求の増加によって起こるものであり、且つ顧客の計画によって少なくとも3つのウェブサーバをVSF1に追加することが可能となる。あるいは、VSFを所有または運営する組織が別のサーバを欲し、そのVSFに更にサーバを追加することの可能な特権的ウェブページなどの管理機構によって追加したためである。
【0061】
それに応じて、制御プレーンはVSF1にCPUDを追加することを決定する。そのために、制御プレーンは、ポートv8およびv9をVLAN2に追加することで、VLAN2にCPUDを追加する。また、CPUDのSANポートs4はSANゾーン1に追加される。CPUDは、ウェブサーバとして起動および実行されるSAN記憶装置の起動可能部分に向けられる。CPUDはまたウェブページ内容、実行可能サーバスクリプトなどから成るSAN上の共有データに読み出し専用アクセスする。このように、CPUBおよびCPUCが要求に対応するように、サーバファームに向けられたウェブ要求に対処することができる。制御プレーンは、CPUDを負荷バランシングされているサーバセットの一部として含むようロードバランサ(CPUA)を構成する。
【0062】
次にCPUDは起動され、VSFのサイズは3つのウェブサーバおよび1つのロードバランサに増大した。図7は、結果として得られた論理接続性を示している。
【0063】
制御プレーンが、VSF2という名前で、2つのウェブサーバと1つのロードバランサを必要とする別のVSFを作成する要求を受信するものとする。制御プレーンはCPUEをロードバランサ/ファイアウォールとなるよう割り当て、且つCPUFおよびCPUGをウェブサーバとなるよう割り当てる。再び負荷バランシングする2つのコンピューティング要素としてのCPUFおよびCPUGについて知るため、CPUEを構成する。
【0064】
この構成を実施するため、制御プレーンは、VLAN1にポートv10およびv11が含まれ(つまり、インターネット106に接続)、且つVLAN3にポートv12、v13、v14、v15が含まれるようVLANスイッチ504を構成する。同様に、SANゾーン2にSANポートs6、s7、s9が含まれるようSANスイッチ506を構成する。このSANゾーンは、CPUEをロードバランサとして、且つCPUFおよびCPUGをSANゾーンのディスクD2に含まれる共有読み取り専用ディスク部分を使用するウェブサーバとして実行させるのに必要なソフトウェアを含む記憶装置を含んでいる。
【0065】
図8は、結果として得られる論理接続性のブロック図である。2つのVSF(VSF1、VSF2)が同一の物理VLANスイッチおよびSANスイッチを共有するが、2つのVSFは論理的に分割されている。CPU
B、C、DにアクセスするユーザまたはVSF1を所有または運営する企業は、VSF1のCPUおよびストレージにアクセスできるのみである。このようなユーザはVSF2のCPUまたはストレージにアクセスできない。これは、唯一の共有セグメント(VLAN1)上の別個のVLANおよび2つのファイアウォールの組合せ、および2つのVSFが構成される異なるSANゾーンのために、このようなアクセスができない。
【0066】
さらに、制御プレーンは、VSF1を2つのウェブサーバに戻すことができると判断するものとする。これは、VSF1の負荷の一時的上昇が低下し、あるいはその他の管理行為がとられたためである。それに応じて、制御プレーンは、CPUの電源オフを含む特殊コマンドによってCPUDをシャットダウンする。CPUがシャットダウンすると、制御プレーンはポートv8およびv9をVLAN2から取外し、またはSANゾーン1からSANポートs4と取り外す。ポートs4はアイドルSANゾーンに配置される。アイドルSANゾーンは、例えば、(アイドル用)SANゾーンIまたはゾーン0に指定される。
【0067】
その後、制御プレーンは別のノードをVSF2に追加することを決定する。これは、VSF2におけるウェブサーバの負荷が一時的に上昇したり、あるいは他の理由によるためである。従って、制御プレーンは、破線経路802で示すように、CPUDをVSF2に配置することを決定する。そのために、VLAN3にポートv8およびv9が含まれ、且つSANゾーン2にSANポートs4が含まれるようVLANスイッチを構成する。CPUDは、VSF2のサーバに必要なOSおよびウェブサーバソフトウェアの起動用イメージを含むディスク装置2の記憶部分に向けられる。また、CPUDは、VSF2のほかのウェブサーバが共有するファイルシステムのデータへの読み取り専用アクセスが許可される。CPUDは再び電源が投入され、VSF2における負荷バランシングされたウェブサーバとして実行し、SANゾーン1におけるデータまたはVLAN2に取り付けられたCPUへアクセスすることはない。特に、CPUDは、VSF1の一部であった初期の時点でも、VSF1の要素にアクセスすることはできない。
【0068】
さらに、この構成において、CPUEによって実行される安全限界は、CPUDを含むまで動的に拡張した。従って、実施例によって、VSFに追加または除去されるコンピューティング要素を適切に保護するように自動的に調整する動的ファイアウォールが提供される。
【0069】
説明のため、実施例はポートに基づくSANゾーニングについて説明した。他の種類のSANゾーニングも用いることができる。例えば、LUNレベルSANゾーニングを使用し、ディスクアレイ内の論理量に基づいてSANゾーンを作成してもよい。LUNレベルSANゾーニングに適した実例製品は、EMC CorporationのVolume Logics Productである。
【0070】
SAN上のディスク装置
起動、あるいは他の共有する必要のあるディスクストレージ、起動プログラムおよびデータをどこで見つけるのかに関する情報を有するディスクストレージへのアクセスという目的で、CPUをSAN上の特定の装置に向ける方法は幾つかある。
【0071】
1つの方法では、コンピューティング要素に取り付けられたSCSI対ファイバーチャネルブリッジング機器およびローカルディスクのSCSIインタフェースを設ける。そのSCSIポートからファイバーチャネルSANの適切な機器への経路を決定することにより、コンピュータは、ローカルに取り付けられたSCSI機器にアクセスするようにファイバーチャネルSAN上の記憶装置にアクセスできる。従って、起動ソフトウェアなどのソフトウェアは、ローカルに取り付けられたSCSI機器をブートオフするように、SAN上のディスク装置を単純にブートオフする。
【0072】
別の方法は、ノードのファイバーチャネルインタフェースおよび関連するデバイスドライバを有し、ファイバーチャネルインタフェースをブート機器として使用可能にするROMおよびOSソフトウェアをブートすることである。
【0073】
他の方法では、SCSIまたはIDE機器コントローラとなるが、SAN上で通信を行なってディスクにアクセスするインタフェースカード(例えばPCIバスまたはSバス)を有する。Solarisなどのオペレーティングシステムは、この方法で使用可能なディスクレスブート機能を完全提供する。
【0074】
通常は、あるノードに関連するSANディスク機器は2種類ある。一方の種類は、他のコンピューティング要素と論理的に共有せず、起動可能OSイメージ、ローカル構成ファイルなどを含む通常はノードごとのルートパーティションであるものを構成する。これは、Unix(登録商標)システム上のルートファイルシステムと同等である。
【0075】
2番目の種類のディスクは、他のノードとの共有ストレージである。共有の種類は、CPU上で実行するOSソフトウェアおよび共有ストレージにアクセスするノードのニーズによって異なる。OSが多数のノード間で共有ディスクパーティションの読み取り/書き込みアクセスを可能にするクラスタファイルシステムを提供する場合、共有ディスクはこのようなクラスタファイルシステムとして実装される。同様に、システムは、共有ディスクへの同時読み取り/書き込みアクセスを行なうために、クラスタ内での多数のノードの実行を可能にするオラクルパラレルサーバなどのデータベースソフトウェアを使用してもよい。このような場合、共有ディスクは、基本OSおよびアプリケーションソフトウェア内にすでに設計されている。
【0076】
このような共有アクセスが不可能であるオペレーティングシステムの場合、OSおよび関連アプリケーションが他のノードと共有するディスク機器を管理できないため、共有ディスクを読み出し専用機器として実装することができる。多数のウェブアプリケーションの場合、ウェブ関連ファイルへ読み出し専用アクセスすればよい。例えば、Unix(登録商標)システムの場合、特定のファイルシステムを読み出し専用として実装してもよい。
【0077】
マルチスイッチコンピューティンググリッド
図5に関連して上記に説明した構成は、複数のVLANスイッチを相互接続して大きな交換VLAN構造を形成することにより、且つ多数のSANスイッチを相互接続して大きな交換SANメッシュを構成することにより、多数のコンピューティングおよび記憶ノードに拡張することができる。この場合、コンピューティンググリッドは、SAN/VLAN交換メッシュがCPUおよび記憶装置の非常に多数のポートを含むことを除いて、図5に一般に示すアーキテクチャを有している。制御プレーンを実行する多数のコンピューティング要素は、以下に説明するように、VLAN/SANスイッチの制御ポートに物理的に接続可能である。多数のVLANスイッチを相互接続して複雑な多構内データネットワークを生成することは、この分野において知られている。例えば、G. Havilandによる”Designing High−Performance Campus Intranets with Multilayer Switching(多層切り替えを有する高性能構内イントラネットの設計)” Cisco Systems, Inc.,およびBrocadeから入手可能な情報を参照すること。
【0078】
SANアーキテクチャ
説明では、SANがファイバーチャネルスイッチおよびディスク機器、および潜在的にSCSI対ファイバーチャネルブリッジなどのファイバーチャネルエッジ機器とから構成されることを前提としている。しかし、SANはギガビットイーサネット(登録商標)スイッチなどのほかの技術、または他の物理層プロトコルを使用するスイッチを使用して構成されてもよい。特に、IP上でSCSIプロトコルを実行させることにより、IPネットワーク上でSANを構築しようという試みが行なわれている。上述した方法およびアーキテクチャは、これらの他のSAN構築方法に適応できる。VLAN可能層2環境でIP上でSCSIなどのプロトコルを実行させることによってSANを構築する場合、SANゾーンはこれらを異なるVLANにマッピングすることによって生成される。
【0079】
さらに、高速イーサネット(登録商標)またはギガビットイーサネット(登録商標)などのLAN技術上で動作するネットワークアタッチドストレージ(NAS)を使用してもよい。この選択肢により、保全性とコンピューティンググリッドの論理パーティショニングを強化するために、SANゾーンの代わりに異なるVLANを使用する。このようなNAS機器は通常、SunのNSFプロトコルやMicrosoftのSMBなどのネットワークファイルシステムをサポートして、多数のノードが同一のストレージを共有できるようにする。
【0080】
制御プレーンの実施
ここに述べるように、制御プレーンは、SANおよびVLANスイッチの制御およびデータポートに接続される一又は二以上の処理リソースとして実施してもよい。様々な制御プレーンの実施を行なうことができ、且つ本発明は特定の制御プレーンの実施に制限されるものではない。制御プレーン実施の様々な面を、以下の項1)制御プレーンアーキテクチャ、2)マスターセグメントマネジャー選択、3)管理機能、4)方針および保全に関する考察で詳細に説明する。
【0081】
1.制御プレーンアーキテクチャ
一実施例によれば、制御プレーンは制御プロセス階層として実施される。制御プロセス階層は一般に、一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー機構に通信接続されてこれらを制御する一又は二以上のマスターセグメントマネジャー機構を含んでいる。一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー機構は、一又は二以上のファームマネジャーを制御する。一又は二以上のファームマネジャーは、一又は二以上のVSFを管理する。マスターおよびスレーブセグメントマネジャー機構は、ハードウェア回路、コンピュータソフトウェア、または何れかの組合せにおいて実施されてもよい。
【0082】
図9は、一実施例による制御プレーン902およびコンピューティンググリッド904との間の論理関係を示すブロック図900である。制御プレーン902は、コンピューティンググリッド904におけるネットワーキングおよび記憶要素の特殊制御ポートまたはインタフェースを介して、コンピューティンググリッド904に含まれるコンピューティング、ネットワーキングおよび記憶要素を制御および管理する。コンピューティンググリッド904は、上述した実施例により生成された多数のVSF906または論理リソースグループを含む。
【0083】
一実施例によると、制御プレーン902はマスターセグメントマネジャー908、一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー910、および一又は二以上のファームマネジャー912を含んでいる。マスターセグメントマネジャー908、スレーブセグメントマネジャー910およびファームマネジャー912は、特定のコンピューティングプラットフォーム上の同一位置に配置されたり、あるいは多数のコンピューティングプラットフォーム上で分散されてもよい。便宜上、単一のマスターセグメントマネジャー908のみを図示および説明するが、多数のマスターセグメントマネジャー908を使用してもよい。
【0084】
マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910に通信接続され、これを制御および管理している。各スレーブセグメントマネジャー910は、一又は二以上のファームマネジャー912に通信接続され、これを管理する。一実施例によれば、各ファームマネジャー912は、通信接続された対応するスレーブセグメントマネジャー910として同一のコンピューティングプラットフォーム上の同一位置に配置される。ファームマネジャー912は、コンピューティンググリッド904上でVSF906を確立、構成および維持する。一実施例によれば、各ファームマネジャー912は管理する単一のVSF906が割り当てられるが、ファームマネジャー912も多数のVSF906が割り当てられる。ファームマネジャー912はそれぞれ直接ではなく、各スレーブセグメントマネジャー910を介してのみ通信を行う。スレーブセグメントマネジャー910は、その割り当てられたファームマネジャー912の状態を監視する。スレーブセグメントマネジャー910は、機能停止や異常終了したそれぞれ割り当てられたファームマネジャー912を再開させる。
【0085】
マスターセグメントマネジャー908はVSF906のローディングを監視して、各VSF906に割り当てるリソースの量を決定する。マスターセグメントマネジャー908は、必要時応じてファームマネジャー912を介してVSFのリソースを割り当ておよび割り当て解除するようにスレーブセグメントマネジャー910に指示する。特定のアプリケーションの必要条件に応じて様々な負荷バランシングアルゴリズムを実施してもよく、且つ本発明は特定の負荷バランシング方法に限定されるものではない。
【0086】
マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910およびファームマネジャー912が実行されているコンピューティングプラットフォームのローディング情報を監視して、コンピューティンググリッド904は適切にサービスされているか否かを判断する。マスターセグメントマネジャー908はスレーブセグメントマネジャー910の割り当ておよび割り当て解除を行い、必要に応じてコンピューティンググリッド904を適切に管理するためにファームマネジャー912の割り当ておよび割り当て解除を行うようスレーブセグメントマネジャー910を指示する。一実施例によれば、マスターセグメントマネジャー908も、必要に応じてファームマネジャー912およびスレーブセグメントマネジャー910の間で負荷をバランスさせるために、ファームマネジャー912へのVSFの割り当て、およびスレーブセグメントマネジャー910へのファームマネジャー912の割り当てを管理する。一実施例によれば、スレーブセグメントマネジャー910はマスターセグメントマネジャー908と活発に通信し、コンピューティンググリッド904への変更要求、および別のスレーブセグメントマネジャー910および/またはファームマネジャー912の要求を行う。一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー910および一又は二以上のファームマネジャー912を実行している処理プラットフォームが機能しなくなった場合、マスターセグメントマネジャー908は、停止したコンピューティングプラットフォームのファームマネジャー912から他のファームマネジャー912へVSF906を再割り当てする。この場合、マスターセグメントマネジャー908も、VSF906の再割り当てを行うために別のファームマネジャー912を開始するようにスレーブセグメントマネジャー910に指示することができる。VSF906に割り当てられた多数のコンピューティングリソース、多数のアクティブなファームマネジャー912、およびスレーブセグメントマネジャー910をアクティブに管理することにより、全体的な電力消費量を制御できる。例えば、電力を節約するために、マスターセグメントマネジャー908は、アクティブなスレーブセグメントマネジャー910またはファームマネジャー912を有していないコンピューティングプラットフォームをシャットダウンしてもよい。節電は、大きなコンピューティンググリッド904および制御プレーン902で重要となる。
【0087】
一実施例によれば、マスターセグメントマネジャー908は、レジストリを使用することでスレーブセグメントマネジャー910を管理する。レジストリは、その状態、割り当てられたファームマネジャー912、および割り当てられたVSF906などの現在のスレーブセグメントマネジャー910についての情報を含んでいる。スレーブセグメントマネジャー910が割り当ておよび割り当て解除されると、レジストリは更新されて、スレーブセグメントマネジャー910の変更が反映される。例えば、新しいスレーブセグメントマネジャー910がマスターセグメントマネジャー908および割り当てられた一又は二以上のVSF906によって例示化されると、レジストリが更新されて、新しいスレーブセグメントマネジャー910およびその割り当てられたファームマネジャー912とVSF906の生成が反映される。次に、マスターセグメントマネジャー908はレジストリを定期的に調べて、スレーブセグメントマネジャー910へどのようにVSF906を割り当てるのがよいのかを判断することができる。
【0088】
一実施例によれば、レジストリは、マスターセグメントマネジャー910がアクセスできるマスターセグメントマネジャー908についての情報を含んでいる。例えば、レジストリは一又は二以上のアクティブなマスターセグメントマネジャー908を識別するデータを含んでいてもよいので、新しいスレーブセグメントマネジャー910が生成されると、新しいスレーブセグメントマネジャー910はレジストリをチェックして、一又は二以上のマスターセグメントマネジャー908の識別について確認することができる。
【0089】
レジストリは様々な形で実施されてもよく、且つ本発明は特定の実施方法に限定されない。例えば、レジストリは制御プレーン902内のデータベース914に保存されるデータファイルであってもよい。レジストリは、制御プレーン902の外に保存されなくてもよい。例えば、レジストリはコンピューティンググリッド904の記憶装置に保存されてもよい。この例では、記憶装置は制御プレーン902専用となり、VSF906に割り当てられない。
【0090】
2.マスターセグメントマネジャー選出
一般に、マスターセグメントマネジャーは、制御プレーンが確立されたとき、あるいは既存のマスターセグメントマネジャーが故障した後に、選出される。一般に特定の制御プレーン対して単一のマスターセグメントマネジャーが存在するが、2つ以上のマスターセグメントマネジャーを選出して、制御プレーンのスレーブセグメントマネジャーを同時管理するほうが有利な場合もある。
【0091】
一実施例によれば、制御プレーンにおけるスレーブセグメントマネジャーは、その制御プレーンのマスターセグメントマネジャーを選出する。マスターセグメントマネジャーがなく、単一のスレーブセグメントマネジャーのみが存在するという単純なケースでは、スレーブセグメントマネジャーがマスターセグメントマネジャーとなり、必要に応じて別のスレーブセグメントマネジャーを割り当てる。2つ以上のスレーブセグメントマネジャーが存在する場合、2つ以上のスレーブプロセスが例えば定足数などの採決によって新しいマスターセグメントマネジャーを選出する。
【0092】
制御プレーンのスレーブセグメントマネジャーは必ずしも永続的ではないので、特定のスレーブセグメントマネジャーを選択して、採決に参加させてもよい。例えば、一実施例によれば、レジスタは、各スレーブセグメントマネジャーによって周期的に更新される各スレーブセグメントマネジャーのタイムスタンプを含んでいる。指定された選択基準に従って決定された、最も最近に更新されたタイムスタンプを有するスレーブセグメントマネジャーはいまだに実行されていると考えられ、新しいマスターセグメントマネジャーを選出するために選択される。例えば、指定数の最も新しいスレーブセグメントマネジャーを採決に選択してもよい。
【0093】
一実施例によれば、選出シーケンス番号を全てのアクティブなスレーブセグメントマネジャーに割り当て、アクティブなスレーブセグメントマネジャーの選出シーケンス番号に基づいて新しいマスターセグメントマネジャーを決定する。例えば、最も低いあるいは最も高い選出シーケンス番号を使用して、特定のスレーブセグメントマネジャーを次の(または最初の)マスターセグメントマネジャーに選択してもよい。
【0094】
マスターセグメントマネジャーが確立されると、マスターセグメントマネジャーとしての同一制御プレーンのスレーブセグメントマネジャーは、現在のマスターセグメントマネジャーにコンタクト(ピング)することによりマスターセグメントマネジャーの検診を周期的に行って、マスターセグメントマネジャーがまだアクティブであるか否かを判断する。現在のマスターセグメントマネジャーがアクティブでないと判断した場合、新しいマスターセグメントマネジャーを選出する。
【0095】
図10は、実施例によるマスターセグメントマネジャー選出の状態図1000を示している。スレーブセグメントマネジャーのメインループである状態1002において、スレーブセグメントマネジャーは、ピングタイマーの終了を待つ。ピングタイマーが終了すると、状態1004となる。状態1004において、スレーブセグメントマネジャーは、マスターセグメントマネジャーをピングする。さらに、状態1004において、スレーブセグメントマネジャーのタイムスタンプ(TS)が更新される。マスターセグメントマネジャーがピングに応答した場合、マスターセグメントマネジャーはまだアクティブであり、状態1002に戻る。特定時間後もマスターセグメントマネジャーから応答がなければ、状態1006になる。
【0096】
状態1006において、アクティブなスレーブセグメントマネジャーのリストを得て、状態1008になる。状態1008において、他のスレーブセグメントマネジャーもマスターセグメントマネジャーからの応答を受信していないか確認する。この確認を行うためにスレーブセグメントマネジャーへメッセージを送る代わりに、この情報をデータベースから得る。マスターセグメントマネジャーがアクティブでないことにスレーブセグメントマネジャーが同意しない、すなわち一又は二以上のスレーブセグメントマネジャーがマスターセグメントマネジャーから適時の応答を受信した場合、現在のマスターセグメントマネジャーがまだアクティブであると推定され、状態1002に戻る。特定の数のスレーブセグメントマネジャーが現在のマスターセグメントマネジャーから適時の応答を受信しなかった場合、現在のマスターセグメントマネジャーが「死んでいる」、すなわちアクティブでないと推定され、状態1010に進む。
【0097】
状態1010において、プロセスを開始したスレーブセグメントマネジャーは選出テーブルから現在の選出番号、且つデータベースから次の選出番号を検索する。次に、スレーブセグメントマネジャーは選出テーブルを更新して、次の選出番号と一義的なアドレスを指定するエントリをマスター選出テーブルに書き込む。次に、スレーブセグメントマネジャーが現在の選出番号の最も低いシーケンス番号を読み出す状態1012に進む。状態1014において、特定のスレーブセグメントマネジャーが最も低いシーケンス番号を有しているか否か確認する。有していない場合、状態1002に戻る。有している場合、特定のスレーブセグメントマネジャーがマスターセグメントマネジャーになる状態1016に進む。次に、状態1018に進み、選出番号をインクリメントする。
【0098】
上述したように、スレーブセグメントマネジャーは一般に、その割り当てられたVSFのサービスと、マスターセグメントマネジャーからの命令に応じての新たなVSFの割り当てを行う。スレーブセグメントマネジャーはまたマスターセグメントマネジャーのチェックと、必要に応じて新たなマスターセグメントマネジャーの選出も行う。
【0099】
図11は、実施例によるスレーブセグメントマネジャーの様々な状態を示す状態図1100である。処理は、スレーブセグメントマネジャー開始状態1102において始まる。状態1102から、現在のマスターセグメントマネジャーの状態を確認する要求に応じて、状態1104に進む。状態1104では、スレーブセグメントマネジャーは現在のマスターセグメントマネジャーにピングを送って、現在のマスターセグメントマネジャーがまだアクティブであるか否かを判断する。適時の応答が現在のマスターセグメントマネジャーからあれば、状態1106に進む。状態1106では、他のスレーブセグメントマネジャーにメッセージが同報通信され、マスターセグメントマネジャーがピングに応答したことを知らせる。状態1106から、開始状態1102に戻る。
【0100】
状態1104で、適時のマスター応答がなければ、状態1108に進む。状態1108では、他のスレーブセグメントマネジャーにメッセージが同報通信され、マスターセグメントマネジャーがピングに応答しなかったことを知らせる。次に、開始状態1102に戻る。ちなみに、十分な数のスレーブセグメントマネジャーが現在のマスターセグメントマネジャーから応答を受信しなかった場合、新しいマスターセグメントマネジャーを上記のように選出する。
【0101】
状態1102から、マスターセグメントマネジャーからVSFを再開する要求を受信したら、状態1110に進む。状態1110では、VSFが再開されて、開始状態1102に戻る。
【0102】
上述したように、マスターセグメントマネジャーは一般に、マスターセグメントマネジャーが制御するコンピューティンググリッドのVSFが一又は二以上のスレーブセグメントマネジャーによって適切にサービスされるようにする。このために、マスターセグメントマネジャーは、マスターセグメントマネジャーとしての同一制御プレーンの全てのスレーブセグメントマネジャーの定期的検診を行う。一実施例によれば、マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910から状態情報を周期的に要求する。情報は例えば、どのVSF906がスレーブセグメントマネジャー910によってサービスされているかを含んでいる。特定のスレーブセグメントマネジャー910が特定時間内に応答しなければ、マスターセグメントマネジャー908は特定のスレーブセグメントマネジャー910の再開を試みる。特定のスレーブセグメントマネジャー910を再開できない場合、マスターセグメントマネジャー908は、異常のあるスレーブセグメントマネジャー910から別のスレーブセグメントマネジャー910にファームマネジャー912を再割り当てする。次に、マスターセグメントマネジャー908は一又は二以上の別のスレーブセグメントマネジャー910を例示化して、プロセスローディングの再バランシングを行うことができる。一実施例によれば、マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910を実行しているコンピューティングプラットフォームの状態を監視する。コンピューティングプラットフォームに異常があれば、マスターセグメントマネジャー908は、異常のあるコンピューティングプラットフォーム上のファームマネジャー912に割り当てられたVSFを、別のコンピューティングプラットフォームに割り当てる。
【0103】
図12は、マスターセグメントマネジャーの状態図1200である。処理は、マスターセグメントマネジャー開始状態1202において開始する。状態1202から、マスターセグメントマネジャー908が制御面902のスレーブセグメントマネジャー910の周期的検診を行うかあるいはこれを要求したときに、状態1204に進む。状態1204から、全てのスレーブセグメントマネジャー910が予測したように応答した場合、状態1202に戻る。これは、全てのスレーブセグメントマネジャー910が、全てのスレーブセグメントマネジャー910が普通に動作していることを示す特定の情報をマスターセグメントマネジャー908に提供した場合に、生じる。一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー910が応答しない、あるいは一又は二以上のスレーブセグメントマネジャー910に異常があったことを示す応答をした場合、状態1206に進む。
【0104】
状態1206において、マスターセグメントマネジャー908は異常のあったスレーブセグメントマネジャー910の再開を試みる。これはいくつかの方法で行なうことができる。例えば、マスターセグメントマネジャー908は、応答のないあるいは異常のあったスレーブセグメントマネジャー910に再開メッセージを送ることができる。状態1206から、全てのスレーブセグメントマネジャー910が予想したように応答、すなわち問題なく再開された場合、状態1202戻る。例えば、異常のあったスレーブセグメントマネジャー910が問題なく再開すると、スレーブセグメントマネジャー910はマスターセグメントマネジャー908に再開確認メッセージを送る。状態1206から、一又は二以上のスレーブセグメントマネジャーが再開できなかった場合、状態1208に進む。これは、マスターセグメントマネジャー908が特定のスレーブセグメントマネジャー910から再開確認メッセージを受信しない場合に生じる。
【0105】
状態1208において、マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910を実行するマシンの現在のローディングを決定する。スレーブセグメントマネジャー908のローディング情報を得るために、マスターセグメントマネジャー908は、スレーブセグメントマネジャー910を直接ポーリングするか、あるいは例えばデータベース914など別の場所からローディング情報を得る。本発明は、マスターセグメントマネジャー908がスレーブセグメントマネジャー910のローディング情報を得るための特定の方法に限定されない。
【0106】
次に状態1210に進み、異常のあったスレーブセグメントマネジャー910に割り当てられたVSF906を他のスレーブセグメントマネジャー910に再割り当てする。VSF906が割り当てられているスレーブセグメントマネジャー910は、いつ再割り当てが完了したのかをマスターセグメントマネジャー908に知らせる。例えば、スレーブセグメントマネジャー910はマスターセグメントマネジャー908に再割り当て確認メッセージを送って、VSF906の再割り当てが問題なく終了したことを知らせることができる。異常のあったスレーブセグメントマネジャー910に関連する全てのVSF906の再割り当てが確認されるまで、状態1210に留まる。確認されれば、状態1202に戻る。
【0107】
異常のあったスレーブセグメントマネジャー910に関連するVSF906を他のアクティブスレーブセグメントマネジャー910へ再割り当てする代わりに、マスターセグメントマネジャー908は別のスレーブセグメントマネジャー910を割り当て、新しいスレーブセグメントマネジャー910にこれらのVSF906を割り当ててもよい。既存のスレーブセグメントマネジャー910または新しいスレーブセグメントマネジャー910へVSF906を再割り当てするかどうかの選択は、少なくとも部分的に、新しいスレーブセグメントマネジャー910の割り当てに関連する待ち時間、および既存のスレーブセグメントマネジャー910へのVSF906の再割り当てに関連する待ち時間に依る。何れの方法も特定のアプリケーションの必要条件に応じて使用することができ、且つ本発明は何れの方法にも限定されることはない。
【0108】
3.管理機能
一実施例によれば、制御プレーン902は、グローバルグリッドマネジャーに通信接続されている。制御面902は、グローバルグリッドマネジャーに、課金、障害、容量、ローディング、および他のコンピューティンググリッド情報を提供する。図13は、実施例によるグローバルグリッドマネジャーの使用を説明するブロック図である。
【0109】
図13において、コンピューティンググリッド1300は、グリッドセグメント1302と呼ばれる論理部分にパーティションされる。各グリッドセグメント1302は、データプレーン904を制御および管理する制御プレーン902を含んでいる。この例において、各データプレーン904は図9のコンピューティンググリッド904と同一であるが、多数の制御プレーン902およびデータプレーン904、すなわちグリッドセグメント1302を管理するグローバルグリッドマネジャーの使用を説明するため、「データプレーン」と呼ばれる。
【0110】
各グリッドセグメントは、グローバルグリッドマネジャー1304に通信接続される。グローバルグリッドマネジャー1304、制御プレーン902、およびコンピューティンググリッド904は、単一のコンピューティングプラットフォームに同時配置されたり、あるいは多数のコンピューティングプラットフォーム上で分散させてもよく、本発明は特定の実施方法に限定されることはない。
【0111】
グローバルグリッドマネジャー1304は、複数のグリッドセグメント1302の集中管理およびサービスを行う。グローバルグリッドマネジャー1304は、様々な管理タスクで使用される制御プレーン902からの課金、ローディング、および他の情報を集めることができる。例えば、課金情報を使用して、コンピューティンググリッド904が提供するサービスの課金を行う。
【0112】
4.方針および保全についての考察
上述したように、制御プレーンにおけるスレーブセグメントマネジャーは、コンピューティンググリッドにおける関連するVSFと通信可能でなければならない。同様に、コンピューティンググリッドにおけるVSFは、その関連するスレーブセグメントマネジャーと通信可能でなければならない。更に、コンピューティンググリッドにおけるVSFは、あるVSFが何らかの方法で他のVSFの構造を変えてしまうのを防ぐために、互いに通信可能であってはならない。これらの方針を実施する様々な方法について説明する。
【0113】
図14は、実施例によるコンピューティンググリッドへ制御プレーンを接続するアーキテクチャのブロック図1400である。参照番号1402でまとめて識別されるVLANスイッチ(VLAN SW1〜VLAN SWn)および参照番号1404でまとめて識別されるSANスイッチ(SAN SW1〜SAN SWn)の制御(「CTL」)ポートは、イーサネット(登録商標)サブネット1406に接続される。イーサネット(登録商標)サブネット1406は、参照番号1408でまとめて識別される複数のコンピューティング要素(CPU1、CPU2〜CPUn)に接続される。従って、制御プレーン1408のコンピューティング要素のみが、VLANスイッチ1402およびSANスイッチ1404の制御ポート(CTL)に通信接続される。この構造は、VSF(図示せず)におけるコンピューティング要素が、それ自身または他のVSFに関連するVLANおよびSANゾーンのメンバーシップを変更してしまうのを防ぐ。この方法も、制御ポートがシリアルまたはパラレルポートである場合に適用可能である。この場合、ポートは制御プレーン1408のコンピューティング要素に接続される。
【0114】
図15は、実施例による制御プレーンコンピューティング要素(CP CPU1、CP CPU2〜CP CPUn)1502をデータポートに接続する構造を示すブロック図1500である。この構成において、制御プレーンコンピューティング要素502は、制御プレーンコンピューティング要素1502のために動作する制御プレーンエージェント1504に周期的にパケットを送る。制御プレーンエージェント1504は、リアルタイムデータのためにコンピューティング要素502を周期的にポーリングして、データを制御プレーンコンピューティング要素1502に送る。制御プレーン1502における各セグメントマネジャーは、制御プレーン(CP)LAN1506に通信接続されている。CP LAN1506は、CPファイアウォール1508を介して、VLANスイッチ504の特殊ポートV17に通信接続されている。この構造により、制御プレーンコンピューティング要素1502に拡張可能な確実な手段が与えられ、コンピューティング要素502からリアルタイム情報が集められる。
【0115】
図16は、実施例によるコンピューティンググリッドへ制御プレーンを接続するアーキテクチャのブロック図1600である。制御プレーン1602は、制御プレーンコンピューティング要素CP CPU1、CP CPU2〜CP CPUnを含んでいる。制御プレーン1602における各制御プレーンコンピューティング要素CP CPU1、CP CPU2〜CP CPUnは、全体でSANメッシュ1604を形成する複数のSANスイッチのポートS1、S2〜Snに通信接続される。
【0116】
SANメッシュ1604は、制御プレーン1602に対してプライベートであるデータを含む記憶装置1606に通信接続されるSANポートSo、Spを含んでいる。記憶装置1606は、便宜上、ディスクとして図16に示されている。記憶装置1606は、いずれのタイプの記憶媒体で実施されてもよく、本発明は記憶装置1606の特定の種類の記憶媒体に限定されることはない。記憶装置1606は、制御プレーンプライベート記憶ゾーン1608に論理的に配置される。制御プレーンプライベート記憶ゾーン1608は、制御プレーン1602を実施するログファイル、統計データ、現在の制御プレーン構成情報を維持する。SANポートSo、Spは制御プレーンプライベート記憶ゾーンの唯一の部分であり、他のSANゾーンには配置されることはないため、制御プレーン1602におけるコンピューティング要素のみが記憶装置1606にアクセスできる。また、S1、S2〜Sn、SoおよびSpは、制御プレーン1602におけるコンピューティング要素に通信接続されるのみの制御プレーンSANゾーンに存在する。これらのポートは、VSFにおけるコンピューティング要素(図示せず)がアクセスすることはできない。
【0117】
一実施例によれば、特定のコンピューティング要素CP CPU1、CP CPU2〜CP CPUnが記憶装置またはその一部にアクセスする必要がある場合、それは特定のVSFの一部であり、特定のコンピューティング要素は特定のVSFのSANゾーン内に置かれる。例えば、コンピューティング要素CP CPU2がVSFiディスク1610にアクセスする必要があるものとする。この場合、制御プレーンCP CPU2に関連するポートs2は、ポートSiを含むVSFiのSANゾーンに配置される。一度コンピューティング要素CP CPU2がポートSiのVSFiディスク1610へアクセスすると、コンピューティング要素CP CPU2はVSFiのSANゾーンから取り除かれる。
【0118】
同様に、コンピューティング要素CP CPU1がVSFjディスク1612にアクセスする必要があるものとする。この場合、コンピューティング要素CP CPU1はVSFjに関連するSANゾーン内に配置される。その結果、ポートS1は、ポートSjを含むゾーンを有するVSFjに関連するSANゾーン内に配置される。一度コンピューティング要素CP CPU1がポートSjに接続されたVSFjディスク1612へアクセスすると、コンピューティング要素CP CPU1はVSFjに関連するSANゾーンから除去される。この方法により、正確なSANゾーン制御を使用してリソースへのアクセスを正確に制御することによる、制御プレーンコンピューティング要素および制御プレーン記憶ゾーン1608の完全性が得られる。
【0119】
上述したように、単一の制御プレーンコンピューティング要素は複数のVSFの管理を行うことができる。従って、単一の制御プレーンコンピューティング要素は、各制御プレーンに大して確立された方針規則に従ってVSF間のファイアウォールを実行しながら、多数のVSFにおける自身を同時に明確にできなければならない。方針規則は、各制御プレーンのデータベース914(図9)に保存、あるいは中央セグメントマネジャー1302(図13)によって実施してもよい。
【0120】
一実施例によれば、(物理的スイッチ)ポートに基づくVLANタグはスプーフできないため、VLANタギングとIPアドレスとの間を強固に結合させて、VSFによるスプーフ攻撃を防いでいる。あるVLANインタフェースで送られてくるIPパケットは、パケットが到着する論理インタフェースと同じVLANタグおよびIPアドレスを有していなければならない。これにより、VSFにおける不正サーバが別のVSFにおけるソースIPアドレスをスプーフし、別のVSFの論理構造を潜在的に変更し、あるいはコンピューティンググリッド機能の保全を破壊するIPスプーフィング攻撃を防止する。このVLANタギングを防止するほう方法では、高安全(クラスA)データセンターを使用して防止できるコンピューティンググリッドへの物理的アクセスが必要である。
【0121】
様々なネットワークフレームタギング形式を使用してデータパケットのタグを行ってもよく、且つ本発明は特定のタギング形式に限定されることはない。一実施例によれば、他の形式も適切であるが、IEE802.1qのVLANタグを使用している。この例では、VLAN/IPアドレス一貫性チェックを、アクセスを制御するために802.1qタグ情報が存在するIPスタックのサブシステムで実行する。この例において、コンピューティング要素は、コンピューティング要素が多数のVLANに同時に通信接続されるよう、VLAN可能ネットワークインタフェースカード(NIC)で構成されている。
【0122】
図17は、実施例によるVLANタグとIPアドレスとの間を強固に結合する構成のブロック図1700である。コンピューティング要素1702および1704は、NIC1708および1710を介して、VLANスイッチ1706のポートv1およびv2にそれぞれ通信接続される。VLANスイッチ1706も、アクセススイッチ1712および1714に通信接続される。ポートv1およびv2は、タグ形式で構成される。一実施例によれば、IEEE802.1qのVLANタグ情報は、VLANスイッチ1706によって提供される。
【0123】
広域コンピューティンググリッド
上述したVSFは、様々な方法でWAN上に分散される。
【0124】
一つの方法では、広域バックボーンは、非同期転送モード(ATM)切替に基づいていてもよい。この場合、各ローカルエリアVLANは、ATM LANエミュレーション(LANE)標準の一部であるエミュレーテッドLAN(ELAN)を使用して広域に拡張される。このように、単一のVSFは、ATM/SONET/OC−12リンクなどの幾つかの広域リンク全体に広がる。ELANは、ATM WAN全体に拡張するVLANの一部となる。
【0125】
他の方法では、VSFをVPNシステムを使用してWAN全体に拡張する。本実施例において、ネットワークの根本的特徴は不適切になり、VPNを使用して2つ以上のVSFをWAN全体にわたって相互接続し、単一の分散VSFを生成する。
【0126】
分散VSFにおいてデータを論理コピーするために、データミラーリング技術を使用することができる。あるいは、SAN対ATMブリッジングまたはSAN対ギガビットイーサネット(登録商標)ブリッジングなどの幾つかのSAN対WANブリッジング技術のうちの1つを使用して、WAN上にSANをブリッジさせる。IPはこのようなネットワーク上で問題なく動作するので、IPネットワーク上に構成されたSANはWAN上で自然に拡張する。
【0127】
図18は、WAN接続上で拡張した複数のVSFのブロック図である。サンノゼセンター、ニューヨークセンター、およびロンドンセンターは、WAN接続によって接続されている。各WAN接続は、上述したようにATM、ELANまたはVPN接続から構成される。各センターは、少なくとも1つのVSFおよび少なくとも1つのアイドルプールから構成される。例えば、サンノゼセンターはVSF1AおよびアイドルプールAを有している。この構成において、センターの各アイドルプールのコンピューティングリソースは、他のセンターにあるVSFへの割り当てまたは指定に対して利用できる。このような割り当てまたは指定が行われると、VSFはWAN上で拡張する。
【0128】
VSFの使用例
上記例で説明したVSFアーキテクチャは、ウェブサーバシステムのからみで使用してもよい。従って、上記例は、特定のVSFにおけるCPUから構成したウェブサーバ、アプリケーションサーバおよびデータベースサーバに関して説明した。しかし、VSFアーキテクチャを他の多くのコンピューティング状況で使用し、他の種類のサービスを提供してもよく、且つ本発明はウェブサーバシステムに限定されるものではない。
【0129】
−内容分散ネットワークの一部としての分散VSF
一実施例において、VSFは、広域VSFを使用して内容分散ネットワーク(CDN)を提供する。CDNは、データの分散キャッシングを行うキャッシングサーバのネットワークである。キャッシングサーバのネットワークは、例えば、Inktomi Corporation, San Mateo, Californiaから販売されているTrafficServer(TS)ソフトウェアを使用して実施できる。TSはクラスタアウェアシステムであり、システムは、更に多くのCPUがキャッシングトラフィックサーバコンピューティング要素の集合に追加されると、拡張する。従って、CPUの追加が拡張の機構であるシステムに非常に適している。
【0130】
この構成において、システムは、TSなどのキャッシングソフトウェアを実行するVSFの部分に更に多くのCPUを動的に追加できるので、バースト状のウェブトラフィックが生じるのに近い地点でキャッシュ容量を増大させることが可能である。その結果、CDNは、適法的方法でCPUおよびI/O帯域幅において動的に拡張するように構成される。
【0131】
−ホステッドイントラネットアプリケーションのVSF
ホストおよび管理されたサービスとして、企業リソースプランニング(ERP)、ORMおよびCRMソフトウェアなどのイントラネットアプリケーションの提供への興味が増大している。Citrix WinFrameおよびCitrix MetaFrameなどの技術により、企業は、Windows(登録商標)CE機器またはウェブブラウザなどの小型軽量クライアント上でのサービスとしてMicrosoft Windows(登録商標)アプリケーションを提供することができる。VSFは拡張可能にこのようなアプリケーションをホストすることが可能である。
【0132】
例えば、ドイツのSAP Aktiengesellschaftより販売されているSAP R/3 ERPソフトウェアにより、企業は多数のアプリケーションおよびデータサーバを使用してバランスをロードさせることができる。VSFの場合、リアルタイムの要求または他の要因に基づいてVSFを拡張するために、企業は更に多くのアプリケーションサーバ(例えば、SAPダイアログサーバ)をVSFに動的に追加する。
【0133】
同様に、Citrix Metaframeにより、更に多くのCitrixサーバを追加することにより、ホステッドWindows(登録商標)アプリケーションを実行するサーバファーム上でWindows(登録商標)アプリーションユーザを拡張することができる。この場合、VSFに対し、Citrix MetaFrame VSFは、更に多くのMetaframeがホストするWindows(登録商標)アプリケーションのユーザを収容するために更に多くのCitrixサーバを動的に追加する。多くのほかのアプリケーションが上述した例と同様にホストされることが明らかとなる。
【0134】
−VSFとの顧客相互作用
VSFは求めに応じて生成されるため、VSFを「所有する」VSF顧客または組織は、VSFをカスタマイズするために様々な方法でシステムと互いに影響し合うことができる。例えば、VSFは制御プレーンを介して即座に生成および変更されるので、VSF顧客は特権アクセスが許されて、そのVSF自身を生成および変更してもよい。特権アクセスは、ウェブページおよび保全アプリケーション、トークンカード認証、ケルベロス交換、または他の適切な保全要素によって与えられたパスワード認証を使用して与えられる。
【0135】
一実施例において、一式のウェブページは、コンピューティング要素または別個のサーバによって供給される。ウェブページにより、顧客は、層の数、特定の層におけるコンピューティング要素の数、各要素に対して使用されるハードウェアおよびソフトウェアプラットフォーム、どの種類のウェブサーバ、アプリケーションサーバ、またはデータベースサーバソフトウェアこれらのコンピューティング要素上で事前に構成するかなどを指定することによって、カスタムVSFを生成することができる。従って、顧客は仮想供給コンソールを備えている。
【0136】
顧客またはユーザがこのような供給情報を入力した後、制御プレーンはオーダーを解析および評価し、それを実行するために待ち行列に入れる。オーダーは人間の管理者が再検討して、適切であることを確認することができる。企業のクレジット確認を実行させて、要求されたサービスに対して支払いを行う適切なクレジットを有していることを確認できる。供給オーダーが承認されると、制御プレーンは順序に適合するVSFを構成し、VSFにおける一又は二以上のコンピューティング要素へのルートアクセスを与えるパスワードを顧客に返す。次に、顧客はアプリケーションのマスターコピーをアップロードして、VSFで実行することができる。
【0137】
コンピューティンググリッドを採用する企業が営利目的の企業である場合、ウェブページから、クレジットカード、PO番号、電子小切手、または他の支払方法などの支払いに関する情報も受信することができる。
【0138】
別の実施例において、ウェブページにより、顧客は、リアルタイムロードに基づいて、要素の最小数と最大数との間のVSFの自動拡大縮小など、幾つかのVSFサービスプランのうちの1つを選択することができる。顧客は、ウェブサーバなどの特定の層におけるコンピューティング要素の最小数、またはVSF最小サーバ容量を有していなければならない期間などのパラメータの変更を可能にする制御値を有することができる。パラメータは、顧客の為替手形割引率を自動的に調整し、且つ課金ログファイル項目を生成する課金ソフトウェアにリンクしていてもよい。
【0139】
特権アクセス機構により、顧客は報告書を得て、使用、ロード、毎秒のヒット数またはトランザクション数に関するリアルタイム情報を監視し、リアルタイム情報に基づくVSFの特徴を調整することができる。上記特色により、サーバファームの構築に対する従来の手動による方法よりも優れた利点が得られる。従来の方法では、ユーザは、様々な方法でサーバを追加し、サーバファームを構成する面倒な手動手順を介さずに、サーバファームの特性を自動的に変更することはできない。
【0140】
−VSFに対する課金モデル
VSFの動的性質を考えると、コンピューティンググリッドおよびVSFを採用する企業は、VSFのコンピューティング要素および記憶要素の実際の使用に基づくVSFの課金モデルを使用して、VSFを所有する顧客に対してサービス料金を請求することができる。ここに開示するVSFアーキテクチャおよび方法は、あるVSFのリソースは静的に指定されないので、「即金払い」課金モデルを可能にする。従って、そのサーバファームの使用負荷が極めて変わりやすい特定の顧客は、一定のピークサーバ容量に関連する料金は課金されず、使用、瞬間使用などの実行平均を反映する料金が課金されるので、料金を節約することができる。
【0141】
例えば、企業は、10台のサーバなどのコンピューティング要素の最小数に対する均一料金を規定し、且つリアルタイムの負荷が10以上の要素を必要としたときを規定する課金モデルを使用して運営するので、ユーザは、何台の追加サーバが必要であり、且つそれらが必要であった時間に基づいて、追加サーバの追加料金で課金される。このような課金の単位は、請求されるリソースを反映してもよい。例えば、課金は、MIPS時間、CPU時間、CPU千秒などの単位で表してもよい。
【0142】
−顧客可視制御プレーンAPI
他の方法では、VSFの容量は、リソース変更のための制御プレーンの呼び出しを規定するアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を顧客に与えることで、制御されてもよい。従って、顧客が用意したアプリケーションプログラムは、APIを使用して呼び出しまたは要求を発し、更に多くのサーバ、更に多くのストレージ、更に高い処理能力などを要求することができる。この方法は、顧客がコンピューティンググリッド環境について知り、制御プレーンが与える能力を利用するためにアプリケーションプログラムを必要とするときに使用してもよい。
【0143】
上記アーキテクチャにおいて、何れの部分も、顧客がコンピューティンググリッドとの使用でそのアプリケーションを変更する必要はない。既存のアプリケーションは、手動構成したサーバファームで動作するのと同様に動作する。しかしながら、制御プレーンによって与えられるリアルタイム負荷監視機能に基づいて必要とするコンピューティングリソースをよりよく理解するのであれば、アプリケーションはコンピューティンググリッドで可能なダイナミズムを利用することができる。アプリケーションプログラムによるサーバファームのコンピューティング容量の変更を可能にする上記性質のAPIは、サーバファームの構築に対する既存の手動方法を用いては可能ではない。
【0144】
−自動更新およびバージョニング
ここに開示する方法および機構を使用し、制御プレーンは、VSFのコンピューティング要素で実行されるオペレーティングシステムソフトウェアの自動更新およびバージョニングを行うことができる。従って、エンドユーザまたは顧客は、新たなパッチ、バグフィックスなどでオペレーティングシステムを更新することについて心配する必要はない。制御プレーンは、このようなソフトウェア要素が受信されるとそのライブラリを維持し、影響のあった全てのVSFのコンピューティング要素にこれらを自動的に分散およびインストールすることができる。
【0145】
実施機構
コンピューティング要素および制御プレーンは幾つかの形式で実施されてもよく、且つ本発明は特定の形式に限定されることはない。一実施例において、各コンピューティング要素は、不揮発性記憶装置1910を除き、図19に示す要素を有する汎用デジタルコンピュータであり、また制御プレーンは、上記プロセスを実施するプログラム命令の制御の下で動作する図19に示す種類の汎用デジタルコンピュータである。
【0146】
図19は、本発明の実施例が実施されうるコンピュータシステム1900を示すブロック図である。コンピュータシステム1900は、情報を伝達するバス1902または他の通信機構、および情報を処理するためにバス1902に接続されたプロセッサ1904を含んでいる。コンピュータシステム1900はまた情報とプロセッサ1904が実行する命令を保存するためにバス1902に接続されたランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶装置などのメインメモリ1906を含んでいる。メインメモリ1906も、プロセッサ1904が実行する命令の実行中に、一時的数値変数や他の中間情報を保存するのに使用することができる。コンピュータシステム1900は更に、静的情報およびプロセッサ1904の命令を保存するために、バス1902に接続されたリードオンリメモリ(ROM)1908や他の静的記憶装置を含んでいる。磁気ディスクや光ディスクなどの記憶装置1910が設けられ、情報および命令を保存するためにバス1902に接続されている。
【0147】
コンピュータシステム1900は、情報をコンピュータユーザに表示するために、陰極線管(CRT)などのディスプレイ1912にバス1902を介して接続されていてもよい。英数字および他のキーを含む入力機器1914は、情報および命令の選択をプロセッサ1904に伝達するために、バス1902に接続されている。他の種類のユーザ入力機器は、方向情報および命令の選択をプロセッサ1904に伝達し、且つカーソルの動きをディスプレイ1912上で制御するためのマウス、トラックボール、カーソル方向キーなどのカーソルコントロール1916である。この入力機器は一般に、機器が平面における位置を指定することを可能にする2つの軸、すなわち第1軸(例えばx)および第2軸(例えばy)における2つの自由度を有している。
【0148】
本発明は、拡張可能コンピューティングシステムを制御するための、コンピュータシステム1900の使用に関連している。本発明の一実施例によれば、拡張可能コンピューティングシステムの制御は、メインメモリ1906に含まれる一又は二以上の命令の一又は二以上のシーケンスを実行するプロセッサ1904に応じて、コンピュータシステム1900によって行われる。このような命令は、記憶装置1910などの別のコンピュータで読み取り可能な媒体からメインメモリ1906に読み込まれる。メインメモリ1906に含まれる命令のシーケンスを実行することにより、プロセッサ1904は、上記のプロセス工程を実行する。マルチ処理構成において一又は二以上のプロセッサを使用し、メインメモリ1906に含まれる命令のシーケンスを実行してもよい。別の実施例においては、配線接続された回路を、ソフトウェア命令の代わりに、あるいはこれと組み合わせて使用し、本発明を実施してもよい。従って、本発明の実施例は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組合せに限定されない。
【0149】
ここで使用する用語「コンピュータで読み取り可能な媒体」は、プロセッサ1904に命令を与えて実行することに関連する媒体を意味する。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体および伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形式を取ることができる。不揮発性媒体は例えば、記憶装置1910などの光または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ1906などの動的メモリを含む。伝送媒体は、バス1902を構成する配線を含む同軸ケーブル、銅線および光ファイバーを含む。伝送媒体も、無線および赤外線データ通信の間に生成されるような音波や光波の形式を取ることができる。
【0150】
コンピュータで読み取り可能な媒体の一般的形式は、例えば、以下に説明するようなフロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、ほかの磁気媒体、CD−ROM、他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有する他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、またはコンピュータが読み取り可能なほかの媒体を含む。
【0151】
コンピュータが読み取り可能な媒体の様々な形式は、プロセッサ1904に一又は二以上の命令の一又は二以上のシーケンスを送って実行させることに関連していてもよい。例えば、命令はまず、遠隔コンピュータの磁気ディスクに送られる。遠隔コンピュータはその動的メモリに命令をロードして、モデムを使用して電話回線上で命令を送る。コンピュータシステム1900に対して遠隔にあるモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線トランスミッタを使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス1902に接続された赤外線ディテクタは、赤外線信号で運ばれるデータを受信して、バス1902にデータを出す。バス1902はデータをメインメモリ1906に送り、ここからプロセッサ1904は命令の検索と実行を行う。メインメモリ1906が受信した命令は、プロセッサ1904の実行の前または後で記憶装置1910に随意に保存することができる。
【0152】
コンピュータシステム1900は、バス1902に接続された通信インタフェース1918も含んでいる。通信インタフェース1918は、ローカルネットワーク1922に接続されたネットワークリンク1920へ接続する双方向データ通信を行う。例えば、通信インタフェース1918は、対応する種類の電話回線へのデータ通信接続を行うためのデジタル総合サービスネットワーク(ISDN)カードまたはモデムであってもよい。他の例とでは、通信インタフェース1918は、互換性のあるLANへのデータ通信接続を行うためのローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよい。無線リンクも実施することができる。このような実施において、通信インタフェース1918は、様々な種類の情報を表すデジタルデータストリームを伝える電気、電磁または光信号を送受信する。
【0153】
ネットワークリンク1920は一般に、一又は二以上のネットワークを介して、他のデータ機器へのデータ通信を行う。例えば、ネットワークリンク1920は、ローカルネットワーク1922を介して、インターネットサービスプロバイダ(ISP)1926によって運営されるホストコンピュータ1924またはデータ機器への接続を提供する。ISP1926は、一般に「インターネット」と現在呼ばれている世界規模パケットデータ通信ネットワーク1928を介してデータ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク1922およびインターネット1928は共に、デジタルデータストリームを伝える電気、電磁または光信号を使用する。様々なネットワークおよびネットワークリンク1920上の信号、および通信インタフェース1918を介して、コンピュータシステム1900に対してデジタルデータを送受する信号は、情報を運ぶ搬送波の典型的な形である。
【0154】
コンピュータシステム1900は、ネットワーク、ネットワークリンク1920および通信インタフェース1918を介して、メッセージを送信し、且つプログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバ1930は、インターネット1928、ISP1926、ローカルネットワーク1922、および通信インタフェース1918を介して、アプリケーションプログラムの要求コードを送信する。本発明によれば、このようなダウンロードしたアプリケーションは、ここに説明する拡張可能コンピューティングシステムの制御を規定する。
【0155】
受信コードは、受信されるとプロセッサ1904により実行、および/または後で実行するために記憶装置1910あるいは他の不揮発性ストレージに保存しておいてもよい。このように、コンピュータシステム1900は、搬送波という形でアプリケーションコードを得ることができる。
【0156】
ここに開示したコンピューティンググリッドは、時にパワーグリッドと呼ばれる公共電力ネットワークと概念的に比較される。パワーグリッドは、単一の大規模電力インフラストラクチャを介して電力サービスを得るために、多数の関係者に拡張可能手段を提供する。同様に、ここに開示したコンピューティンググリッドは、単一の大規模コンピューティングインフラストラクチャを使用することによって、多数の組織にコンピューティングサービスを提供する。パワーグリッドを使用するので、電力消費者はその個人電力設備を自主的に管理することはない。例えば、ユーティリティ消費者がその設備または共有設備において個人用発電機を運転させ、個人でその容量および増加を管理する理由はない。その代わりに、パワーグリッドは人口の大部分へ広範囲に電力を供給することができるので、大きなスケールメリットが得られる。同様に、ここに開示するコンピューティンググリッドは、単一の大規模なコンピューティングインフラストラクチャを使用して、人口の大部分にコンピューティングサービスを提供することができる。
【0157】
上記の詳述において、具体的な実施例に関連して本発明を説明した。しかしながら、本発明の広大な精神および範囲から逸脱することなく、様々な改良および変更を本発明に加えることが可能であることは明白となろう。従って、説明および図面は、限定的意味ではなく例証において考慮される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
図1Aは、単一のコンピューティング要素トポロジーを使用する単純なウェブサイトのブロック図である。
【図1B】
図1Bは、1層ウェブサーバファームのブロック図である。
【図1C】
図1Cは、3層ウエブサーバファームのブロック図である。
【図2】
図2は、ローカルコンピューティンググリッドを含む拡張可能コンピューティングシステム200の1つの構成を示すブロック図である。
【図3】
図3は、SANゾーンを特徴付ける典型的な仮想サーバファームのブロック図である。
【図4A】
図4Aは、コンピューティング要素の追加および仮想サーバファームからの要素の除去に関連する連続工程を示すブロック図である。
【図4B】
図4Bは、コンピューティング要素の追加および仮想サーバファームからの要素の除去に関連する連続工程を示すブロック図である。
【図4C】
図4Cは、コンピューティング要素の追加および仮想サーバファームからの要素の除去に関連する連続工程を示すブロック図である。
【図4D】
図4Dは、コンピューティング要素の追加および仮想サーバファームからの要素の除去に関連する連続工程を示すブロック図である。
【図5】
図5は、仮想サーバファームシステム、コンピューティンググリッド、監視機構の実施例のブロック図である。
【図6】
図6は、仮想サーバファームの論理接続のブロック図である。
【図7】
図7は、仮想サーバファームの論理接続のブロック図である。
【図8】
図8は、仮想サーバファームの論理接続のブロック図である。
【図9】
図9は、制御プレーンおよびデータプレーンの論理関係のブロック図である。
【図10】
図10は、マスター制御選択プロセスの状態図である。
【図11】
図11は、スレーブ制御プロセスの状態図である。
【図12】
図12は、マスター制御プロセスの状態図である。
【図13】
図13は、中央制御プロセッサおよび多数の制御プレーンおよびコンピューティンググリッドのブロック図である。
【図14】
図14は、制御プレーンおよびコンピューティンググリッドの部分を実施するアーキテクチャのブロック図である。
【図15】
図15は、ファイアウォールによって保護されるコンピューティンググリッドを有するシステムのブロック図である。
【図16】
図16は、制御プレーンをコンピューティンググリッドに接続するアーキテクチャのブロック図である。
【図17】
図17は、VLANタグとIPアドレスを密に結合する配置のブロック図である。
【図18】
図18は、WAN接続上で拡張した複数のVSFのブロック図である。
【図19】
図19は、実施例が実施されるコンピュータシステムのブロック図である。

Claims (31)

  1. マスター制御機構と、
    マスター制御機構に通信接続され、且つマスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、
    処理リソースの集合から処理リソースの第1サブセットを選択し、
    記憶リソースの集合から記憶リソースの第1サブセットを選択し、且つ
    処理リソースの第1サブセットを記憶リソースの第1サブセットに通信接続させることにより、
    処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットを含む第1論理リソースグループを確立するように構成された、一又は二以上のスレーブ制御機構とを具備して成る制御装置。
  2. マスター制御機構が一又は二以上のプロセッサ上で実行されるマスター制御プロセスであり、且つ一又は二以上のスレーブ制御機構が一又は二以上のプロセッサ上で実行される一又は二以上のスレーブプロセスである、請求項1に記載の制御装置。
  3. マスター制御機構が一又は二以上のマスタープロセッサであり、且つ一又は二以上のスレーブ制御機構が一又は二以上のスレーブプロセッサである、請求項1に記載の制御装置。
  4. マスター制御機構が、スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、一又は二以上のスレーブ制御機構間で、処理リソースのサブセットからの一又は二以上の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の記憶リソースの制御を、動的に再割り当てするように構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  5. マスター制御機構が、スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、一又は二以上の追加のスレーブ制御機構を動的に割り当て、且つ処理リソースのサブセットからの一又は二以上の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の記憶リソースの制御を、追加された一又は二以上のスレーブ制御機構に割り当てるよう構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  6. マスター制御機構が、スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、一又は二以上のスレーブ制御機構から一又は二以上の特定のスレーブ制御機構にすでに割り当てられている、処理リソースのサブセットからの一又は二以上の特定の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の特定の記憶リソースの制御を、一又は二以上のスレーブ制御機構からの一又は二以上の他のスレーブ制御機構に再割り当てし、且つ
    一又は二以上の特定のスレーブ制御機構の割り当て解除を動的に行なうよう構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  7. マスター制御機構が、
    一又は二以上のスレーブ制御機構の状態を決定し、
    一又は二以上のスレーブ制御機構からの一又は二以上の特定のスレーブ制御機構が正しく応答しない、または機能していない場合に、一又は二以上の特定のスレーブ制御機構の再起動を試み、且つ
    一又は二以上の特定のスレーブ制御機構が再起動できない場合に、
    一又は二以上の新たなスレーブ制御機構を開始し、且つ
    一又は二以上の特定のスレーブ制御機構から、一又は二以上の新たなスレーブ制御機構へ処理リソースおよび記憶リソースの制御を再割り当てするように構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  8. 一又は二以上のスレーブ制御機構が、
    マスター制御機構の状態を決定し、且つ
    マスター制御機構が異常終了したり、もはや適切に機能していない場合に、
    一又は二以上のスレーブ制御機構から新たなマスター制御機構を選択するように構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  9. マスター制御機構からの一又は二以上の命令が、第1論理リソースグループの予想された処理および記憶必要条件に基づいて生成される、請求項1に記載の制御装置。
  10. 一又は二以上のスレーブ制御機構が更に、マスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、
    処理リソースの第1サブセットの処理リソース数の動的変更と、
    記憶リソースの第1サブセットの記憶リソース数の動的変更と、
    処理リソースの第1サブセットの処理リソース数および記憶リソースの第1サブセットの記憶リソース数の変更を反映させるための、処理リソースの第1サブセットと記憶リソースの第1サブセットとの間の通信接続の動的変更を行なうよう構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  11. 処理リソースの第1サブセットの処理リソース数および記憶リソースの第1サブセットの記憶リソース数の変更が、処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットの実際のローディングに基づいて、マスター制御機構によって指示される、請求項10に記載の制御装置。
  12. 一又は二以上のスレーブ制御機構が更に、マスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、処理リソースの第2サブセットおよび記憶リソースの第2サブセットを含む第2論理リソースグループを確立するように構成されており、第2論理リソースグループは、
    処理リソースの集合から処理リソースの第2サブセットを選択し、
    処理リソースの集合から記憶リソースの第2サブセットを選択し、且つ
    処理リソースの第2サブセットを記憶リソースの第2サブセットに通信接続させることにより、第1論理リソースグループから通信分離される、請求項1に記載の制御装置。
  13. 処理リソースの第1サブセットが、一又は二以上の記憶領域ネットワーク(SAN)スイッチを使用することにより、記憶リソースの第1サブセットに通信接続され、
    処理リソースの第2サブセットが、一又は二以上のSANスイッチを使用することにより、記憶リソースの第2サブセットに通信接続され、
    第2論理リソースグループが、タギングおよびSANゾーニングを使用することにより、第1論理リソースグループから通信分離される、請求項12に記載の制御装置。
  14. SANゾーニングが、ポートレベルSANゾーニングまたはLUNレベルSANゾーニングを使用することにより実行される、請求項13に記載の制御装置。
  15. マスター制御機構が中央制御機構に通信接続され、
    マスター制御機構が、第1論理リソースグループへのローディング情報を中央制御機構に与えるよう構成され、且つ
    マスター制御機構が、中央制御機構から受信した一又は二以上の中央制御命令に基づいて、一又は二以上のスレーブ制御機構への一又は二以上の命令を生成するように構成されている、請求項1に記載の制御装置。
  16. マスター制御機構を開始する工程と、
    マスター制御機構に通信接続され、且つマスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、
    処理リソースの集合から処理リソースの第1サブセットを選択し、
    記憶リソースの集合から記憶リソースの第1サブセットを選択し、且つ
    処理リソースの第1サブセットを記憶リソースの第1サブセットに通信接続させることにより、
    処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットを含む第1論理リソースグループを確立するように構成された一又は二以上のスレーブ制御機構を開始する工程とを具備して成る処理リソースを管理する方法。
  17. マスター制御機構を開始する工程が、一又は二以上のプロセッサ上で実行されるマスター制御プロセスを開始する工程を含み、且つ
    一又は二以上のスレーブ制御機構を開始する工程が、一又は二以上のプロセッサ上で実行される一又は二以上のスレーブプロセスを開始する工程を含む、請求項16に記載の方法。
  18. マスター制御機構を開始する工程が、一又は二以上のマスター制御プロセッサを開始する工程を含み、且つ
    一又は二以上のスレーブ制御機構を開始する工程が、一又は二以上のスレーブプロセッサを開始する工程を含む、請求項16に記載の方法。
  19. スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、処理リソースのサブセットからの一又は二以上の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の記憶リソースの制御を、一又は二以上のスレーブ制御機構の間で、動的に再割り当てするマスター制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  20. スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、一又は二以上の追加のスレーブ制御機構を動的に割り当て、且つ処理リソースのサブセットからの一又は二以上の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の記憶リソースの制御を、追加された一又は二以上のスレーブ制御機構に割り当てるマスター制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  21. スレーブ制御プロセス機構のローディングに基づいて、一又は二以上のスレーブ制御機構からの一又は二以上の特定のスレーブ制御機構にすでに割り当てられている、処理リソースのサブセットからの一又は二以上の特定の処理リソースおよび記憶リソースのサブセットからの一又は二以上の特定の記憶リソースの制御を、一又は二以上のスレーブ制御機構からの一又は二以上の他のスレーブ制御機構に再割り当てするマスター制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  22. 一又は二以上のスレーブ制御機構の状態を決定し、
    一又は二以上のスレーブ制御機構からの一又は二以上の特定のスレーブ制御機構が応答しないあるいは適切に機能していない場合に、一又は二以上の特定のスレーブ制御機構を再起動させるよう試み、且つ
    一又は二以上の特定のスレーブ制御機構が再起動できない場合に、一又は二以上の新たな制御機構を開始し、且つ一又は二以上の特定のスレーブ制御機構から一又は二以上の新たなスレーブ制御機構に、処理リソースおよび記憶リソースの制御を再割り当てするマスター制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  23. マスター制御機構の状態を決定し、且つ
    マスター制御機構が異常終了したり、もはや適切に機能していない場合に、一又は二以上のスレーブ制御機構から新たなマスター制御機構を選択する一又は二以上のスレーブ制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  24. マスター制御機構からの一又は二以上の命令が、第1論理リソースグループの予測された処理および記憶必要条件に基づいて生成される、請求項16に記載の方法。
  25. マスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、
    処理リソースの第1サブセットにおける処理リソースの数の動的変更と、
    記憶リソースの第1サブセットにおける記憶リソースの数の動的変更と、
    処理リソースの第1サブセットにおける処理リソースの数と記憶リソースの第1サブセットにおける記憶リソースの数の変更を反映させるための、処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットとの間の通信接続の動的変更とを行なう一又は二以上のスレーブ制御機構を更に含む、請求項16に記載の方法。
  26. 処理リソースの第1サブセットにおける処理リソースの数および記憶リソースの第1サブセットにおける記憶リソースの数の変更が、処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットの実際のローディングに基づいて、マスター制御機構によって指示される、請求項25に記載の方法。
  27. マスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、処理リソースの第2サブセットおよび記憶リソースの第2サブセットを含む第2論理リソースグループを確立する一又は二以上のスレーブ制御機構を更に含み、第2論理リソースグループが、
    処理リソースの集合からの処理リソースの第2サブセットの選択、
    処理リソースの集合からの記憶リソースの第2サブセットの選択、且つ
    記憶リソースの第2サブセットへの処理リソースの第2サブセットの通信接続によって、第1論理リソースグループから情報伝達分離されている、請求項16に記載の方法。
  28. 処理リソースの第1サブセットが、一又は二以上の記憶領域ネットワーク(SAN)スイッチを使用することによって記憶リソースの第1サブセットに通信接続され、
    処理リソースの第2サブセットが、一又は二以上のSANスイッチを使用することによって記憶リソースの第2サブセットに通信接続され、且つ
    第2論理リソースグループが、タギングおよびSANゾーニングすることによって第1論理リソースグループから通信分離されている、請求項27に記載の方法。
  29. SANゾーニングが、ポートレベルSANゾーニングまたはLUNレベルSANゾーニングを使用することにより実行される、請求項28に記載の方法。
  30. マスター制御機構が中央制御機構に通信接続され、
    マスター制御機構が、第1論理リソースグループのローディング情報を中央制御機構に与えるよう構成され、
    マスター制御機構がさらに、中央制御機構から受信した一又は二以上の中央制御命令に基づいて、一又は二以上のスレーブ制御機構の一又は二以上の命令を生成するように構成されている、請求項16に記載の方法。
  31. 処理リソースを管理するための一又は二以上の命令の一又は二以上のシーケンスを伝えるコンピュータで読み取り可能な媒体であって、一又は二以上のプロセッサで一又は二以上の命令の一又は二以上のシーケンスを実行すると、一又は二以上のプロセッサが、
    マスター制御機構を開始させる工程と、
    マスター制御機構に通信接続され、且つマスター制御機構からの一又は二以上の命令に応じて、処理リソースの第1サブセットおよび記憶リソースの第1サブセットを含む第1論理リソースグループを確立するように構成されている一又は二以上のスレーブ制御機構を開始させる工程とを、
    処理リソースの集合から処理リソースの第1サブセットを選択し、
    記憶リソースの集合から記憶リソースの第1サブセットを選択し、且つ
    記憶リソースの第1サブセットに処理リソースの第1サブセットを通信接続させることによって行なう、コンピュータで読み取り可能な媒体。
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