JP2004506128A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
本発明は、燃料噴射弁、特に混合気圧縮式、外部点火型の内燃機関の燃焼室へ燃料を直接噴射するための燃料噴射弁であって、磁石コイル(10)と協働する可動子(20)と、該可動子(20)に結合された弁ニードル(3)とを有し、該弁ニードル(3)に弁閉鎖体(4)が設けられ、該閉鎖体(4)が弁座面(6)と協働してシール座を形成する形式のものに関する。弁ニードル(3)は可動子(20)の円錐状の切欠き(39)と協働して、可動子(20)を摩擦及び形状接続で弁ニードル(3)に結合する円錐状の領域(37)を有している。
Description
【0001】
従来技術
本発明は請求項1に記載した形式の燃料噴射弁から出発している。
【0002】
有利には内燃機関の燃焼室へ燃料を直接的に噴射するために適している燃料噴射弁においては通常弁ニードルは該弁ニードルを介して作動される可動子とかしめ結合されているか又は弁ニードルに溶接される2つのスリーブによって可動子に摩擦接続もしくは形状接続で結合されている。
【0003】
弁ニードルの上に可動子をかしめ結合する方法の欠点は特に、弁ニードルと可動子とを確実に互いに結合するために大きな力が必要とされることである。この場合には可動子又は弁ニードルの材料に亀裂が発生したり又は変形が発生しやすく、燃料噴射弁の運転に際して誤動作の原因となる惧れがある。
【0004】
可動子と弁ニードルとが弁ニードルに溶接されたフランジによって互いに結合されていると、互いに結合しなければならない構成部分の個数が大きいことに基づき、製作及び組立費用が欠点となる。
【0005】
発明の利点
請求項1の特徴を有する本発明による燃料噴射弁では、弁ニードルの、前記可動子を貫通する円錐状の構成と、前記可動子における、弁ニードルを受容する切欠きの対応する形態とによって、両方の構成部分を互いに結合する溶接又はかしめが不要であるとの利点が得られる。
【0006】
従属請求項に記載した処置によっては独立請求項に記載した燃料噴射弁の有利な実施例が可能である。
【0007】
特に有利であることは燃料噴射弁が閉じた状態でもしくは燃料噴射弁が閉じる場合に、円錐結合が戻しばねの力で強められることである。
【0008】
弁ニードルの円錐状の領域の形並びに可動子の切欠きの対応する形とによって、有利な形式で、弁が開いた場合にも、円錐結合がニードルの自重と可動子の周囲を流れる燃料によるわずかな液圧的な力によって負荷されることが保証される。
【0009】
特に有利であることは、弁ニードルと可動子とが容易に製作可能でかつ溶接又は他の方法で弁ニードルと結合されなければならない別の付加的な構成部分が必要とされないので、弁ニードルと可動子とから成る総構成部分の製造を迅速にかつ費用的に有利な形式で行うことができることである。
【0010】
さらに、弁ニードルの、可動子面を越えて突出する燃料流入側の端部が、燃料流入側の可動子面に支えられる戻しばねのためのセンタリング部として用いることができると有利である。
【0011】
実施例
以下、本発明を図面に略示した実施例について詳細に説明する。
【0012】
図2のAとBとに基づき本発明による燃料噴射弁1の弁ニードル3と可動子20とを詳細に説明する前に、本発明の理解を容易にするために、まず図1に基づき公知技術の燃料噴射弁1の主要な構成部分について短く説明する。
【0013】
燃料噴射弁1は混合気圧縮式外部点火型の内燃機関の燃料噴射装置のための燃料噴射弁の形に構成されている。
【0014】
燃料噴射弁1はノズル体2を有し、該ノズル体2内には弁ニードル3が配置されている。弁ニードル3は弁閉鎖体4と作用的に結合されており、弁閉鎖体4は弁座体5に配置された弁座面6と協働してシール座を成す。燃料噴射弁1は図示の実施例においては内に向かって開く燃料噴射弁1であって、噴射開口7を有している。ノズル体2はシール8によって磁石コイル10の外極9に対してシールされている。磁石コイル10はコイルケーシング11内にカプセル化されておりかつコイル保持体12の上に巻付けられ、コイル保持体12は磁石コイル10の内極13に接触している。内極13と外極9はギャップ26によって互いに分離されかつ結合構成部分29に支えられている。磁石コイル10は導線19を介して、電気的な差込み接触器17を介して供給可能な電流により励起される。差込み接触器17は内極13に射出成形されていることのできるプラスチック被覆層で取巻かれていることができる。
【0015】
弁ニードル3は円板状に構成された弁ニードルガイド14にて案内されている。行程調節のためには組合わされた調節円板15が用いられる。調節円板15の他方の側には可動子20がある。この可動子20は第1のフランジ21を介して弁ニードル3と伝力結合されており、弁ニードル3は溶接継目22によって第1のフランジ21と結合されている。この第1のフランジ21の上には戻しばね23が支えられている。この戻しばね23には燃料噴射弁1の図示の構造形態ではスリーブ24によってプレロードがかけられている。
【0016】
同様に溶接継目33を介して弁ニードル3に結合された第2のフランジ31は下側の可動子ストッパとして役立つ。第2のフランジ31の上に支えられた弾性的な中間リング32は燃料噴射弁1が閉鎖する場合の反跳を回避する。
【0017】
弁ニードルガイド14内と可動子20内と弁座体5の外周を延びる燃料通路30aから30cまでによっては、中央の燃料供給装置16を介して供給されかつフィルタエレメント25によってろ過された燃料が噴射開口7へ導かれる。燃料噴射弁1はシール28によって、図示されていないシリンダヘッドもしくは分配導管に対しシールされる。
【0018】
燃料噴射弁1の不作用状態では可動子20は弁ニードル3における第1のフランジ21を介して戻しばね23によりその上昇方向に抗して、弁閉鎖体4が弁座6にシールされた接触状態に保たれるように負荷される。磁石コイル10の励起に際し、磁石コイルは、可動子20を戻しばね23のばね力に抗して上昇方向に動かす磁界を形成する。この場合、行程は不作用位置で内極12と外極20との間に存在する作業ギャップ27によってあらかじめ規定される。可動子20は弁ニードル3に溶接されたフランジ21を連行し、ひいては弁ニードル3をも上昇方向に連行する。弁ニードル3と作用結合された弁閉鎖体4は弁座面6から持上がり、燃料通路30aから30cまでを介して噴射開口7へ導かれた燃料が噴射される。
【0019】
コイル電流が遮断されると、可動子20は磁界の十分な消滅のあとで、戻しばね23の押圧力により内極13から第1のフランジ21に落下し、これにより弁ニードルが上昇方向とは反対方向へ移動させられる。この結果、弁閉鎖体4は弁座面6に着座しかつ燃料噴射弁1が閉じられる。
【0020】
図2は、本発明による燃料噴射弁1の、可動子20と結合された弁ニードルの第1実施例の部分的な断面図である。
【0021】
弁ニードル3に溶接されたフランジ21を介して弁ニードル3が可動子20と作用的に結合されている、図1に示された燃料噴射弁1の例とは異なって本発明による燃料噴射弁1の弁ニードル3は可動子20と弁ニードル3との間の結合が溶接なしで行われるように構成されている。
【0022】
図2Aに示されているように弁ニードル3は可動子20を貫通する領域37にて円錐状に形成されている。この形状付与は弁ニードル3の旋削又は鋳造で行うことができる。可動子20の中央の切欠き39も同様に円錐状に形成されている。この場合、可動子20の円錐状の切欠き39と弁ニードル3の円錐領域37との円錐角αは、弁長手方向軸線に対して平行に延びる直線36に対して等しい。この場合、前記直線36は弁ニードル3の周面40と、円錐状の領域37の外側と合致する。
【0023】
可動子20の切欠き39はその軸方向の寸法の1部しか円錐状に延びないように構成することもできる。
【0024】
これにより弁ニードル3は可動子20の中央の切欠き39を貫通しかつ燃料供給側の端部38で可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出する。弁ニードル3の燃料供給側の端部38は該第1実施例では円筒状に構成されている。この場合、燃料供給側の端部の直径は、円錐状の領域37による弁ニードル3の先き細りにしたがって弁ニードル35の燃料排出側の端部35の直径よりもわずかに小さい。
【0025】
戻しばね23が弁ニードル3と溶接されているフランジ21に支えられている、図1に記載した実施例とは異なって、戻しばね23は直接的に可動子20の燃料供給側の端面34に支えられる。戻しばね23は、可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出する弁ニードル3の燃料供給側の端部によって、センタリングされた位置に保たれ、ひいては燃料噴射弁1の運転の間、半径方向に滑り動くことはない。
【0026】
弁ニードル3と可動子20は唯一の接合過程によって互いに結合される。この場合、可動子20は円錐状の切欠き39で、弁ニードル3の円錐状の領域37が可動子20の円錐状の切欠き39内に位置するまで弁ニードル3の上に被せ嵌められる。そのあとで可動子20は規定された押圧力で弁ニードルに押し付けられる。
【0027】
燃料噴射弁1が開放されると、可動子20は図示されていない内極13に向かって引寄せられる。弁ニードル3と可動子20との間の円錐結合はこの場合には弁ニードル3の重量と、燃料噴射弁1を貫流する燃料によって可動子20の燃料供給側の端面34に作用させられるわずかな液圧式の力とだけで負荷される。燃料噴射弁1が閉鎖された場合には円錐結合は可動子20の燃料供給側の端面34に支えられた戻しばね23の強い力で助成される。何故ならば戻しばね23は可動子20を弁ニードル3の上に押し付け、ひいては弁ニードル3をシール座に押し付けるからである。
【0028】
図2Bには図2Aと同様に、第2実施例の弁ニードル3が該弁ニードルに固定された可動子20と共に示されている。
【0029】
図2Aにおける第1実施例とは異なって当該実施例における弁ニードル3の燃料供給側の端部38は円筒形ではなく円錐形に、円錐形の領域37の延長部として構成されている。この場合には円錐形の領域37と直線16との間の円錐角αは一定である。この実施例は、弁ニードル3の円錐形の領域37と燃料供給側の端部38とが−作業過程で加工され得るので弁ニードル3の製作が一層簡単になるという利点を有している。
【0030】
弁ニードル3の燃料供給側の端部は同様に、可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出し、これによって戻しばね23のセンタリングを行う。
【0031】
弁ニードル3の燃料排出側の端部35は図2Aと2Bに示された弁ニードル3の実施例では任意の形式で、例えば内方へ又は外方へ開放する燃料噴射弁1の構造形式にしたがって弁閉鎖体4を備えることができる。特に製作を一層簡易化するためには弁ニードル3と弁閉鎖体4とを一体に構成することが有利である。
【0032】
本発明は図示の実施例に限定される者ではなく、他の弁ニードル3のため、例えばダブルニードル及びホールニードルのために任意の可動子形、例えばプランジャ及び平形可動子と関連してかつ燃料噴射弁の任意の構造形式と関連して使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知技術の燃料噴射弁の概略的な断面図。
【図2】Aは本発明による燃料噴射弁の、可動子が固定されている弁ニードルの第1実施例の概略的な部分断面図。Bは本発明による燃料噴射弁の可動子が固定された弁ニードルの第2実施例の部分的断面図。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁、 2 ノズル体、 3 弁ニードル、 4 弁閉鎖体、 5 弁座体、 6 弁座面、 7 噴射開口、 8 シール、 9 外極、 10 磁石コイル、 11 コイルケーシング、 12 コイル保持体、 13 内極、 14 弁ニードルガイド、 15 調節円板、 16 燃料供給装置、 17 差込接触器、 18 プラスチック被覆、 19 導線、 20 可動子、 21 フランジ、 22 溶接継目、 23 戻しばね、 24 スリーブ、 25 フィルタエレメント、 26 ギャップ、 27 作業ギャップ、 28 シール、 29 結合構成部分、 30 燃料通路、 31 フランジ、 32 中間リング、 33 溶接継目、 34 端面、 35 端部、 36 直線、 37 円錐領域、 38 端部、 39 切欠き、 40 周面
従来技術
本発明は請求項1に記載した形式の燃料噴射弁から出発している。
【0002】
有利には内燃機関の燃焼室へ燃料を直接的に噴射するために適している燃料噴射弁においては通常弁ニードルは該弁ニードルを介して作動される可動子とかしめ結合されているか又は弁ニードルに溶接される2つのスリーブによって可動子に摩擦接続もしくは形状接続で結合されている。
【0003】
弁ニードルの上に可動子をかしめ結合する方法の欠点は特に、弁ニードルと可動子とを確実に互いに結合するために大きな力が必要とされることである。この場合には可動子又は弁ニードルの材料に亀裂が発生したり又は変形が発生しやすく、燃料噴射弁の運転に際して誤動作の原因となる惧れがある。
【0004】
可動子と弁ニードルとが弁ニードルに溶接されたフランジによって互いに結合されていると、互いに結合しなければならない構成部分の個数が大きいことに基づき、製作及び組立費用が欠点となる。
【0005】
発明の利点
請求項1の特徴を有する本発明による燃料噴射弁では、弁ニードルの、前記可動子を貫通する円錐状の構成と、前記可動子における、弁ニードルを受容する切欠きの対応する形態とによって、両方の構成部分を互いに結合する溶接又はかしめが不要であるとの利点が得られる。
【0006】
従属請求項に記載した処置によっては独立請求項に記載した燃料噴射弁の有利な実施例が可能である。
【0007】
特に有利であることは燃料噴射弁が閉じた状態でもしくは燃料噴射弁が閉じる場合に、円錐結合が戻しばねの力で強められることである。
【0008】
弁ニードルの円錐状の領域の形並びに可動子の切欠きの対応する形とによって、有利な形式で、弁が開いた場合にも、円錐結合がニードルの自重と可動子の周囲を流れる燃料によるわずかな液圧的な力によって負荷されることが保証される。
【0009】
特に有利であることは、弁ニードルと可動子とが容易に製作可能でかつ溶接又は他の方法で弁ニードルと結合されなければならない別の付加的な構成部分が必要とされないので、弁ニードルと可動子とから成る総構成部分の製造を迅速にかつ費用的に有利な形式で行うことができることである。
【0010】
さらに、弁ニードルの、可動子面を越えて突出する燃料流入側の端部が、燃料流入側の可動子面に支えられる戻しばねのためのセンタリング部として用いることができると有利である。
【0011】
実施例
以下、本発明を図面に略示した実施例について詳細に説明する。
【0012】
図2のAとBとに基づき本発明による燃料噴射弁1の弁ニードル3と可動子20とを詳細に説明する前に、本発明の理解を容易にするために、まず図1に基づき公知技術の燃料噴射弁1の主要な構成部分について短く説明する。
【0013】
燃料噴射弁1は混合気圧縮式外部点火型の内燃機関の燃料噴射装置のための燃料噴射弁の形に構成されている。
【0014】
燃料噴射弁1はノズル体2を有し、該ノズル体2内には弁ニードル3が配置されている。弁ニードル3は弁閉鎖体4と作用的に結合されており、弁閉鎖体4は弁座体5に配置された弁座面6と協働してシール座を成す。燃料噴射弁1は図示の実施例においては内に向かって開く燃料噴射弁1であって、噴射開口7を有している。ノズル体2はシール8によって磁石コイル10の外極9に対してシールされている。磁石コイル10はコイルケーシング11内にカプセル化されておりかつコイル保持体12の上に巻付けられ、コイル保持体12は磁石コイル10の内極13に接触している。内極13と外極9はギャップ26によって互いに分離されかつ結合構成部分29に支えられている。磁石コイル10は導線19を介して、電気的な差込み接触器17を介して供給可能な電流により励起される。差込み接触器17は内極13に射出成形されていることのできるプラスチック被覆層で取巻かれていることができる。
【0015】
弁ニードル3は円板状に構成された弁ニードルガイド14にて案内されている。行程調節のためには組合わされた調節円板15が用いられる。調節円板15の他方の側には可動子20がある。この可動子20は第1のフランジ21を介して弁ニードル3と伝力結合されており、弁ニードル3は溶接継目22によって第1のフランジ21と結合されている。この第1のフランジ21の上には戻しばね23が支えられている。この戻しばね23には燃料噴射弁1の図示の構造形態ではスリーブ24によってプレロードがかけられている。
【0016】
同様に溶接継目33を介して弁ニードル3に結合された第2のフランジ31は下側の可動子ストッパとして役立つ。第2のフランジ31の上に支えられた弾性的な中間リング32は燃料噴射弁1が閉鎖する場合の反跳を回避する。
【0017】
弁ニードルガイド14内と可動子20内と弁座体5の外周を延びる燃料通路30aから30cまでによっては、中央の燃料供給装置16を介して供給されかつフィルタエレメント25によってろ過された燃料が噴射開口7へ導かれる。燃料噴射弁1はシール28によって、図示されていないシリンダヘッドもしくは分配導管に対しシールされる。
【0018】
燃料噴射弁1の不作用状態では可動子20は弁ニードル3における第1のフランジ21を介して戻しばね23によりその上昇方向に抗して、弁閉鎖体4が弁座6にシールされた接触状態に保たれるように負荷される。磁石コイル10の励起に際し、磁石コイルは、可動子20を戻しばね23のばね力に抗して上昇方向に動かす磁界を形成する。この場合、行程は不作用位置で内極12と外極20との間に存在する作業ギャップ27によってあらかじめ規定される。可動子20は弁ニードル3に溶接されたフランジ21を連行し、ひいては弁ニードル3をも上昇方向に連行する。弁ニードル3と作用結合された弁閉鎖体4は弁座面6から持上がり、燃料通路30aから30cまでを介して噴射開口7へ導かれた燃料が噴射される。
【0019】
コイル電流が遮断されると、可動子20は磁界の十分な消滅のあとで、戻しばね23の押圧力により内極13から第1のフランジ21に落下し、これにより弁ニードルが上昇方向とは反対方向へ移動させられる。この結果、弁閉鎖体4は弁座面6に着座しかつ燃料噴射弁1が閉じられる。
【0020】
図2は、本発明による燃料噴射弁1の、可動子20と結合された弁ニードルの第1実施例の部分的な断面図である。
【0021】
弁ニードル3に溶接されたフランジ21を介して弁ニードル3が可動子20と作用的に結合されている、図1に示された燃料噴射弁1の例とは異なって本発明による燃料噴射弁1の弁ニードル3は可動子20と弁ニードル3との間の結合が溶接なしで行われるように構成されている。
【0022】
図2Aに示されているように弁ニードル3は可動子20を貫通する領域37にて円錐状に形成されている。この形状付与は弁ニードル3の旋削又は鋳造で行うことができる。可動子20の中央の切欠き39も同様に円錐状に形成されている。この場合、可動子20の円錐状の切欠き39と弁ニードル3の円錐領域37との円錐角αは、弁長手方向軸線に対して平行に延びる直線36に対して等しい。この場合、前記直線36は弁ニードル3の周面40と、円錐状の領域37の外側と合致する。
【0023】
可動子20の切欠き39はその軸方向の寸法の1部しか円錐状に延びないように構成することもできる。
【0024】
これにより弁ニードル3は可動子20の中央の切欠き39を貫通しかつ燃料供給側の端部38で可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出する。弁ニードル3の燃料供給側の端部38は該第1実施例では円筒状に構成されている。この場合、燃料供給側の端部の直径は、円錐状の領域37による弁ニードル3の先き細りにしたがって弁ニードル35の燃料排出側の端部35の直径よりもわずかに小さい。
【0025】
戻しばね23が弁ニードル3と溶接されているフランジ21に支えられている、図1に記載した実施例とは異なって、戻しばね23は直接的に可動子20の燃料供給側の端面34に支えられる。戻しばね23は、可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出する弁ニードル3の燃料供給側の端部によって、センタリングされた位置に保たれ、ひいては燃料噴射弁1の運転の間、半径方向に滑り動くことはない。
【0026】
弁ニードル3と可動子20は唯一の接合過程によって互いに結合される。この場合、可動子20は円錐状の切欠き39で、弁ニードル3の円錐状の領域37が可動子20の円錐状の切欠き39内に位置するまで弁ニードル3の上に被せ嵌められる。そのあとで可動子20は規定された押圧力で弁ニードルに押し付けられる。
【0027】
燃料噴射弁1が開放されると、可動子20は図示されていない内極13に向かって引寄せられる。弁ニードル3と可動子20との間の円錐結合はこの場合には弁ニードル3の重量と、燃料噴射弁1を貫流する燃料によって可動子20の燃料供給側の端面34に作用させられるわずかな液圧式の力とだけで負荷される。燃料噴射弁1が閉鎖された場合には円錐結合は可動子20の燃料供給側の端面34に支えられた戻しばね23の強い力で助成される。何故ならば戻しばね23は可動子20を弁ニードル3の上に押し付け、ひいては弁ニードル3をシール座に押し付けるからである。
【0028】
図2Bには図2Aと同様に、第2実施例の弁ニードル3が該弁ニードルに固定された可動子20と共に示されている。
【0029】
図2Aにおける第1実施例とは異なって当該実施例における弁ニードル3の燃料供給側の端部38は円筒形ではなく円錐形に、円錐形の領域37の延長部として構成されている。この場合には円錐形の領域37と直線16との間の円錐角αは一定である。この実施例は、弁ニードル3の円錐形の領域37と燃料供給側の端部38とが−作業過程で加工され得るので弁ニードル3の製作が一層簡単になるという利点を有している。
【0030】
弁ニードル3の燃料供給側の端部は同様に、可動子20の燃料供給側の端面34を越えて突出し、これによって戻しばね23のセンタリングを行う。
【0031】
弁ニードル3の燃料排出側の端部35は図2Aと2Bに示された弁ニードル3の実施例では任意の形式で、例えば内方へ又は外方へ開放する燃料噴射弁1の構造形式にしたがって弁閉鎖体4を備えることができる。特に製作を一層簡易化するためには弁ニードル3と弁閉鎖体4とを一体に構成することが有利である。
【0032】
本発明は図示の実施例に限定される者ではなく、他の弁ニードル3のため、例えばダブルニードル及びホールニードルのために任意の可動子形、例えばプランジャ及び平形可動子と関連してかつ燃料噴射弁の任意の構造形式と関連して使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知技術の燃料噴射弁の概略的な断面図。
【図2】Aは本発明による燃料噴射弁の、可動子が固定されている弁ニードルの第1実施例の概略的な部分断面図。Bは本発明による燃料噴射弁の可動子が固定された弁ニードルの第2実施例の部分的断面図。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁、 2 ノズル体、 3 弁ニードル、 4 弁閉鎖体、 5 弁座体、 6 弁座面、 7 噴射開口、 8 シール、 9 外極、 10 磁石コイル、 11 コイルケーシング、 12 コイル保持体、 13 内極、 14 弁ニードルガイド、 15 調節円板、 16 燃料供給装置、 17 差込接触器、 18 プラスチック被覆、 19 導線、 20 可動子、 21 フランジ、 22 溶接継目、 23 戻しばね、 24 スリーブ、 25 フィルタエレメント、 26 ギャップ、 27 作業ギャップ、 28 シール、 29 結合構成部分、 30 燃料通路、 31 フランジ、 32 中間リング、 33 溶接継目、 34 端面、 35 端部、 36 直線、 37 円錐領域、 38 端部、 39 切欠き、 40 周面
Claims (10)
- 燃料噴射弁,特に混合気圧縮式、外部点火型の内燃機関の燃焼室へ燃料を直接的に噴射するための燃料噴射弁であって、磁石コイル(10)と協働する可動子(20)と、該可動子(20)に結合された弁ニードル(3)とを有し、該弁ニードル(3)に弁閉鎖体(4)が設けられ、該弁閉鎖体(4)が弁座面(6)と協働してシール座を形成する形式のものにおいて、弁ニードル(3)が円錐領域(37)を有し、弁ニードル(3)の円錐領域(37)が前記可動子(20)の円錐状の切欠き(39)と協働し、前記可動子(20)と前記弁ニードル(3)とを摩擦及び形状接続結合していることを特徴とする、燃料噴射弁。
- 前記弁ニードル(3)が少なくとも前記可動子(20)の前記円錐状の領域(37)を貫通している、請求項1記載の燃料噴射弁。
- 弁ニードル(3)の燃料流入側の端部(38)が前記可動子(20)の燃料流入側の端面(34)から突出している、請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- 前記弁ニードル(3)の燃料流入側の端部(38)が円筒形に構成されている、請求項3記載の燃料噴射弁。
- 前記弁ニードル(3)の燃料流入側の端部(38)が円錐状に構成されている、請求項3記載の燃料噴射弁。
- 弁ニードル(3)の燃料流入側の端部(38)の円錐角αが弁ニードル(3)の円錐角αと等しい、請求項5記載の燃料噴射弁。
- 戻しばね(23)が前記可動子(20)に係合しかつ弁ニードル(3)の燃料流入側の端部(38)が半径方向で係止されている、請求項3から6までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- 前記可動子(20)が前記弁ニードル(3)に圧着されることで該弁ニードル(3)と結合可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- 前記可動子(20)の前記切欠き(39)がその軸線方向の全長に亘って円錐状に構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
- 前記可動子(20)の切欠き(39)がその軸線方向の長さに亘って円錐状に構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
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