JP2004506006A - 輸送剤としてのステロイドホルモン - Google Patents
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Abstract
本発明は、少なくとも1つのステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、かつその医薬活性化合物を細胞内に輸送することができる組成物に関する。
Description
【0001】
発明の対象
本発明は、少なくとも1つのステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、かつその医薬活性化合物を細胞内に輸送することができる組成物に関する。
【0002】
関連技術の要約
医薬活性化合物を細胞内に輸送することは、医薬研究の1つの目標である。遺伝的欠陥を有する蛋白質を置換するために、又は疾患の病理学的プロセスを妨害するために組換遺伝子又はトランス遺伝子を体細胞内に輸送するという遺伝子治療のためだけでなく、非DNA化合物を輸送するためにも、安全かつ簡便な系がなお求められている。現在、非DNA化合物の細胞内への輸送は、経口、経鼻又は経粘膜投与、皮下又は静脈内投与などにより行われている。しかしこれらの方法では、該化合物を、膜バリアを通過するように適合させなければならず、従ってこれは、投与する化合物の構造に対して大きな制限となる。遺伝子治療法に関して、PCT/EP00/01368(2000年3月3日出願)に要約された方法を参照されたい。
【0003】
他方、ホルモン作用の古典的モデルは、ホルモンと、細胞質又は核に局在する細胞内受容体との結合相互作用という考えに基づいている(Evans, R., Science 240, 889, 1988)。これらの細胞内受容体は、その標的ホルモンに接するまでは不活性である。その様な接触があると、ホルモンが結合した後、ホルモン受容体はその立体構造を変化させ、活性型として細胞核に移動し、そこでホルモン調節性遺伝子のプロモーター領域内のホルモン応答性エレメントに、二量体として結合する(Beato, M., Cell 56, 335, 1989; O’Malley, B., et al., Biol. Reprod. 46, 163, 1992)。このホルモン応答性エレメントは、特異的ホルモン誘導性遺伝子の5’側フランキング領域に通常位置するエンハンサーエレメントであり、即ちこれは、特異的ホルモン誘導性遺伝子に作用可能に連結されている。米国特許5,688,677及び5,580,722には、ホルモン応答性エレメントと、注目蛋白質をコードする核酸配列とを含有するDNA構成体が開示されており、それが注目蛋白質の発現に適することが教示されている。
【0004】
この様な細胞内受容体の例はステロイド受容体である。ステロイド受容体は、唯一の分子構造により特徴付けられるリガンド依存性転写因子のスーパーファミリーに属する。中央に位置する高度に保存的なDNA結合ドメインにより、このスーパーファミリーが規定される。2番目に重要で、かつ比較的に不変な領域はCOOH末端のリガンド結合ドメインである。この様な受容体の例は、ステロイドであるプロゲステロンにより媒介されるプロゲステロン受容体である。プロゲステロン受容体では、プロゲステロンは天然アゴニストとして働き、他方で、分子レベル及び全身レベルの両方において、抗鉱質コルチコイド特性を示す。多くの研究によると、プロゲステロンは、子宮に対する古典的な効果の他に、抗痙攣性、抗不安性、催眠性及び麻酔性を有している。具体的には、米国特許4,196,188及び5,140,021には、15及び10μm未満の粒子サイズを各々有する微粉末化されたプロゲステロン粒子を含有し、それが油担体中に懸濁されている医薬組成物(いわゆる微粉末(micronized)プロゲステロン)が開示されている。この組成物は、避妊薬として、また月経前症候群の治療のために適している。
【0005】
GB 1535531は、微粉末化された抗炎症性ステロイド(例えばβメタゾンやプレドニゾロンの17−エステル)と微粉末化されたチモール誘導体との混合物を含んで成る抗炎症薬及び喘息治療薬を開示している。
GB 951767は、ヒドロコルチゾン誘導体と鬱血除去薬との混合物を含有する医薬組成物を開示している。
米国特許3,800,038は、ステロイド脂質の担体中にステロイドホルモンを含有し、場合によって更に抗菌剤などの医薬活性化合物を有する医薬を開示している。
そしてWO 98/42185は、ヒト子宮内膜症のマウスモデルを作成する方法であって、微粉末化された外来性エストロゲン原料と抗生物質とを、重症免疫不全雌マウスに投与することを含んで成る方法を開示している。
しかし、上記の組成物又は方法において、ステロイドホルモンと追加医薬化合物との比率は示されていないか、又はステロイドホルモンと追加医薬化合物とがほぼ等量で用いられている。
【0006】
最近、ステロイドホルモン、例えば上記の微粉末プロゲステロンが、核酸構成体を細胞膜を通して細胞内に輸送するための非常に有効な媒介体であることが見出された(PCT/TP00/01368)。ここでまた、その様なステロイドホルモンが、特に非常に過剰な量で用いられた場合、(非核酸)医薬活性化合物を細胞膜を通して細胞内に輸送するための有効な媒介体であることが見出された。
【0007】
発明の簡単な説明
従って本発明は、以下の事項を提供する:
(1)少なくとも1つのステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、好ましくはステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が少なくとも50:1である、医薬組成物;
(2)そのステロイドホルモンが天然の微粉末ステロイドホルモンである、上記(1)の好ましい態様;
(3)非ステロイド医薬活性化合物を細胞内に輸送するための薬剤を調製するための、ステロイドホルモンの使用;そして
(4)非ステロイド医薬活性化合物を生物体又は細胞系に輸送する方法であって、その活性化合物を、ステロイドホルモンと混合した形で生物体又は細胞系に投与することを含んで成る方法。
【0008】
発明の詳細な説明
「非ステロイド医薬活性化合物」(以後、短く「医薬化合物」とも称する)とは、低分子の医薬的に活性な化合物(ステロイドホルモンを除く)と、核酸構成体などの本質的に核酸を含んで成るポリマー構造体を除いたポリマー構造体である医薬的に活性な化合物とを指す。
【0009】
上記の「核酸」とはDNA, cDNA, mRNA, tRNA, rRNAを意味する。この核酸は、線状でも環状でも、二本鎖でも一本鎖でもよい。「核酸構成体」とは核酸エレメントが相互に関連した複合体を指す。本発明では「ポリマー構造体」とは、アミノ酸残基を本質的に含んで成るポリマー(例えばペプチド、蛋白質及びその他の蛋白質性構造体)、ポリヒドロキシ化合物(例えば炭水化物、糖蛋白質など)、ポリアミンなどを含む。
【0010】
「生物体」とは、多細胞生物体、例えば哺乳類などの脊椎動物(特にヒト、ウシ、齧歯類、イヌ)及び無脊椎動物を指す。
「細胞系」とは、培養細胞、例えば初代培養細胞(特に再移植に適するもの)、幹細胞、血液細胞、組織試料及び全臓器、並に不死化培養細胞を含む。
【0011】
本発明の範囲では「治療上有効な投与量」とは、治療又は予防のために有効な投与量、あるいはインビトロ又はインビボのデータから推定することにより、治療又は予防のために有効であると予想できる投与量を指す。治療上有効な投与量の決定は、当業者の範疇にある。
上記の通り、本発明の対象は、新規で、かつ改良された供給系を提供することである。
【0012】
実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬において、ステロイドホルモンとは、合成及び天然ステロイドホルモン、例えばエストロゲン、テストステロン、グルココルチコイド、アンドロゲン、甲状腺ホルモン及びプロゲステロン、又はそれらの誘導体を含む。これらは広く入手可能である。プロゲステロンが最も好ましい。例えば天然の微粉末プロゲステロンが、好ましいプロゲステロンであり、これは、1980年からフランスにおいて商標名「UTROGESTAN(登録商標)」として市販されており、またドイツにおいても商標名「UTROGEST(登録商標)」として入手できる。その特性は、内在性プロゲステロンと同様であり、特にはこれは、抗エストロゲン特性、ゲスターゲン特性、少しの抗アンドロゲン特性及び抗鉱質コルチコイド特性を有する。上記市販品の天然微粉末プロゲステロンは、以下に記載のマトリクス中に分散化されている。
【0013】
上記の微粉末プロゲステロンの利点は、遺伝子又は核酸構成体を標的細胞に運搬する好適な担体であることである。具体的には、微粉末化と、親油性マトリクス(下記参照)中への懸濁化、特に油の長鎖脂肪酸残基中への懸濁化との二重行程の相乗効果により、プロゲステロンの吸収が増加する。100 mgのウトロゲスタン(UTROGESTAN)を経口投与した場合、殆どの場合、投与後1〜4時間後にプロゲステロンの血中レベルがピークに達することが示された(Padwick, M. L., et al., Fertil. Steril. 46, 402, 1986)。その後、そのレベルは実質的に低下したが、それでも12時間後に依然として高かった。84時間後でも、そのレベルはベースラインよりも少し高かった。反応動態研究により、経口投与された微粉末プロゲステロンの生体利用度が証明され、それにより以前の研究が確認された。プロゲステロンの血中レベルは2時間でピークになり、その後急速に減少することが示された(Simon, J. A., et al., Fertil. Steril. 60, 26, 1993)。
【0014】
プロゲステロンを担体として用いる別の利点は、欠点である副作用のレベルが低いことである。経口投与されたプロゲステロンは、血中脂質(Jensen, J., et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 156, 66, 1987)にも炭水化物の代謝(Monsnier−Pudar, H., et al., Arch. Mal. Coeur 84, 1111, 1991)にも悪影響を及ぼさない。また、プロゲステロンは、1日の投与量が200 mg及び300 mgである場合に、肝臓の酵素(ASAT, ALAT, AFOS)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の合成、又はHDL−コレステロールのレベルに影響しない。ウトロゲスタンの処置中に、デオキシコルチコステロンの血中レベルは実質的に増加しうるが、このプロゲステロン代謝産物の鉱質コルチコイド作用は、プロゲステロン自身の抗鉱質コルチコイド作用により完全にうち消されることが強く示されている。このことは、経口投与したウトロゲスタンが9−α−フルオロヒドロコルチゾンの鉱質コルチコイド作用をうち消すことができたという比較研究(Corvol, P., et al., Progesterone and progestins, Raven Press, New York, 179, 1983)から明白である。
【0015】
実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬において、ホルモンと医薬化合物とのモル比は、少なくとも50:1、好ましくは少なくとも250:1、より好ましくは少なくとも1000:1、最も好ましくは少なくとも10000:1である。50:1未満の比率では、医薬化合物の細胞への輸送の効率はより低い。
【0016】
当業者には明白であるが、実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬は、遺伝子治療のために核酸を細胞内に導入することを補助できる他の成分(例えば、下記のマトリクス化合物)を含んでよい。具体的には、上記組成物及び医薬、特にそのホルモン成分は、下記マトリクス化合物を含んでよい:グルコース及びその類縁化合物(例えばD−ソルビトール、D−マンニトール);溶解補助剤(例えばアルコール、例えばエタノール);多水酸基化合物、例えばグリセリン、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;非イオン性界面活性化合物、イオン性界面活性化合物、例えばレシチン;油性化合物、例えばゴマ油、ピーナッツ油、大豆油、コーン油など;澱粉及びその誘導体、例えばシクロデキストリン及びヒドロキシアルキル化澱粉;安定剤、例えばヒト血清アルブミン、保存剤、例えばベンジルアルコール及びフェノール;並に類似の化合物。
【0017】
好ましいマトリクスは、βシクロデキストリン、グリセリン、レシチン、及び/又はコーン油を含む。微粉末ステロイドホルモン、例えば微粉末プロゲステロンの場合、その微粉末を、油性担体、好ましくはポリ不飽和脂肪酸のグリセリドが豊富な油性担体、例えばコーン油、ひまわり油及び大豆油(米国特許5,140,021参照。その記載を引用してここに組み込む)中に懸濁する。好ましくは、油と微粉末ステロイドホルモンとの比率は、ステロイドホルモン1g当たり2.5ml以下である。
【0018】
例えば、本発明のステロイドホルモンと医薬化合物との医薬組成物を、ゼラチンカプセルとしてヒト又は動物に経口投与してよい。その中のプロゲステロン(好ましくは微粉末状)は、50〜1000mg、好ましくは200〜300mgの濃度で、35%又は40%のβシクロデキストリン溶液中に、又はコーン油若しくはグリセロール中に、ピーナッツ油と共に、そしてレシチンと共に溶解された形で存在しうる。
あるいは、上記医薬組成物が、適当なマトリクス成分の選択により、ペースト状、ゲル状である場合には、それを局所的に適用してもよい。
【0019】
本発明の実施態様(1)に記載の組成物を、上記医薬化合物を上記ホルモンと混合することによって調製することができる。好ましくは、医薬化合物の水溶液(その化合物がその様な水性系に可溶である場合)を、室温で撹拌しながら、ホルモンを含有する油性懸濁液に添加する。
非ステロイド化合物の投与量は、治療する症状、患者の特性、及び達成しようとする結果に依る。投与量の決定は、当業者の範疇にある。
本発明の医薬組成物及び医薬を、経口で、直腸内に、静脈内に、筋肉内に、皮下に、局所的に、又は粘膜経由(例えば頬内、鼻スプレー)で投与しうる。(微粉末ホルモン分散体の)経口投与が好ましい。この供給は全身性に、又は所定の組織に直接的に行いうる。
【0020】
本発明の実施態様(3)及び(4)は、非ステロイド医薬活性化合物を生物体に輸送するための薬剤を調製するためのステロイドホルモンの使用、並に非ステロイド医薬活性化合物を生物体又は細胞系に輸送する方法であって、その活性化合物を生物体又は細胞系に投与することを含んで成る方法に関する。好ましい態様では、活性化合物はステロイドホルモン内に封入される。好適なステロイドホルモンは上記の通りである。本発明の上記態様における好ましいステロイドホルモンは、天然の微粉末ステロイドホルモン、特に天然の微粉末プロゲステロンである。好ましい態様では、微粉末ホルモンを、上記の親油性マトリクス中に溶解/分散する。投与量及び投与様式は、当業者の範疇にある。
【0021】
本発明によるステロイドホルモンと医薬活性化合物との混合物は、好ましくは、UTROGEST(登録商標)カプセル中に含まれる量のプロゲステロン(即ち100mgのプロゲステロン)と、4μmol未満、好ましくは0.5μmol未満、より好ましくは0.1μmol未満の、以下に限定するものではないが、酵素、酵素阻害因子、成長ホルモン、サイトカイン、細胞分裂抑制因子、血液凝固因子、及び免疫調節因子から選択される医薬活性化合物とから成る。
発明の対象
本発明は、少なくとも1つのステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、かつその医薬活性化合物を細胞内に輸送することができる組成物に関する。
【0002】
関連技術の要約
医薬活性化合物を細胞内に輸送することは、医薬研究の1つの目標である。遺伝的欠陥を有する蛋白質を置換するために、又は疾患の病理学的プロセスを妨害するために組換遺伝子又はトランス遺伝子を体細胞内に輸送するという遺伝子治療のためだけでなく、非DNA化合物を輸送するためにも、安全かつ簡便な系がなお求められている。現在、非DNA化合物の細胞内への輸送は、経口、経鼻又は経粘膜投与、皮下又は静脈内投与などにより行われている。しかしこれらの方法では、該化合物を、膜バリアを通過するように適合させなければならず、従ってこれは、投与する化合物の構造に対して大きな制限となる。遺伝子治療法に関して、PCT/EP00/01368(2000年3月3日出願)に要約された方法を参照されたい。
【0003】
他方、ホルモン作用の古典的モデルは、ホルモンと、細胞質又は核に局在する細胞内受容体との結合相互作用という考えに基づいている(Evans, R., Science 240, 889, 1988)。これらの細胞内受容体は、その標的ホルモンに接するまでは不活性である。その様な接触があると、ホルモンが結合した後、ホルモン受容体はその立体構造を変化させ、活性型として細胞核に移動し、そこでホルモン調節性遺伝子のプロモーター領域内のホルモン応答性エレメントに、二量体として結合する(Beato, M., Cell 56, 335, 1989; O’Malley, B., et al., Biol. Reprod. 46, 163, 1992)。このホルモン応答性エレメントは、特異的ホルモン誘導性遺伝子の5’側フランキング領域に通常位置するエンハンサーエレメントであり、即ちこれは、特異的ホルモン誘導性遺伝子に作用可能に連結されている。米国特許5,688,677及び5,580,722には、ホルモン応答性エレメントと、注目蛋白質をコードする核酸配列とを含有するDNA構成体が開示されており、それが注目蛋白質の発現に適することが教示されている。
【0004】
この様な細胞内受容体の例はステロイド受容体である。ステロイド受容体は、唯一の分子構造により特徴付けられるリガンド依存性転写因子のスーパーファミリーに属する。中央に位置する高度に保存的なDNA結合ドメインにより、このスーパーファミリーが規定される。2番目に重要で、かつ比較的に不変な領域はCOOH末端のリガンド結合ドメインである。この様な受容体の例は、ステロイドであるプロゲステロンにより媒介されるプロゲステロン受容体である。プロゲステロン受容体では、プロゲステロンは天然アゴニストとして働き、他方で、分子レベル及び全身レベルの両方において、抗鉱質コルチコイド特性を示す。多くの研究によると、プロゲステロンは、子宮に対する古典的な効果の他に、抗痙攣性、抗不安性、催眠性及び麻酔性を有している。具体的には、米国特許4,196,188及び5,140,021には、15及び10μm未満の粒子サイズを各々有する微粉末化されたプロゲステロン粒子を含有し、それが油担体中に懸濁されている医薬組成物(いわゆる微粉末(micronized)プロゲステロン)が開示されている。この組成物は、避妊薬として、また月経前症候群の治療のために適している。
【0005】
GB 1535531は、微粉末化された抗炎症性ステロイド(例えばβメタゾンやプレドニゾロンの17−エステル)と微粉末化されたチモール誘導体との混合物を含んで成る抗炎症薬及び喘息治療薬を開示している。
GB 951767は、ヒドロコルチゾン誘導体と鬱血除去薬との混合物を含有する医薬組成物を開示している。
米国特許3,800,038は、ステロイド脂質の担体中にステロイドホルモンを含有し、場合によって更に抗菌剤などの医薬活性化合物を有する医薬を開示している。
そしてWO 98/42185は、ヒト子宮内膜症のマウスモデルを作成する方法であって、微粉末化された外来性エストロゲン原料と抗生物質とを、重症免疫不全雌マウスに投与することを含んで成る方法を開示している。
しかし、上記の組成物又は方法において、ステロイドホルモンと追加医薬化合物との比率は示されていないか、又はステロイドホルモンと追加医薬化合物とがほぼ等量で用いられている。
【0006】
最近、ステロイドホルモン、例えば上記の微粉末プロゲステロンが、核酸構成体を細胞膜を通して細胞内に輸送するための非常に有効な媒介体であることが見出された(PCT/TP00/01368)。ここでまた、その様なステロイドホルモンが、特に非常に過剰な量で用いられた場合、(非核酸)医薬活性化合物を細胞膜を通して細胞内に輸送するための有効な媒介体であることが見出された。
【0007】
発明の簡単な説明
従って本発明は、以下の事項を提供する:
(1)少なくとも1つのステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、好ましくはステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が少なくとも50:1である、医薬組成物;
(2)そのステロイドホルモンが天然の微粉末ステロイドホルモンである、上記(1)の好ましい態様;
(3)非ステロイド医薬活性化合物を細胞内に輸送するための薬剤を調製するための、ステロイドホルモンの使用;そして
(4)非ステロイド医薬活性化合物を生物体又は細胞系に輸送する方法であって、その活性化合物を、ステロイドホルモンと混合した形で生物体又は細胞系に投与することを含んで成る方法。
【0008】
発明の詳細な説明
「非ステロイド医薬活性化合物」(以後、短く「医薬化合物」とも称する)とは、低分子の医薬的に活性な化合物(ステロイドホルモンを除く)と、核酸構成体などの本質的に核酸を含んで成るポリマー構造体を除いたポリマー構造体である医薬的に活性な化合物とを指す。
【0009】
上記の「核酸」とはDNA, cDNA, mRNA, tRNA, rRNAを意味する。この核酸は、線状でも環状でも、二本鎖でも一本鎖でもよい。「核酸構成体」とは核酸エレメントが相互に関連した複合体を指す。本発明では「ポリマー構造体」とは、アミノ酸残基を本質的に含んで成るポリマー(例えばペプチド、蛋白質及びその他の蛋白質性構造体)、ポリヒドロキシ化合物(例えば炭水化物、糖蛋白質など)、ポリアミンなどを含む。
【0010】
「生物体」とは、多細胞生物体、例えば哺乳類などの脊椎動物(特にヒト、ウシ、齧歯類、イヌ)及び無脊椎動物を指す。
「細胞系」とは、培養細胞、例えば初代培養細胞(特に再移植に適するもの)、幹細胞、血液細胞、組織試料及び全臓器、並に不死化培養細胞を含む。
【0011】
本発明の範囲では「治療上有効な投与量」とは、治療又は予防のために有効な投与量、あるいはインビトロ又はインビボのデータから推定することにより、治療又は予防のために有効であると予想できる投与量を指す。治療上有効な投与量の決定は、当業者の範疇にある。
上記の通り、本発明の対象は、新規で、かつ改良された供給系を提供することである。
【0012】
実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬において、ステロイドホルモンとは、合成及び天然ステロイドホルモン、例えばエストロゲン、テストステロン、グルココルチコイド、アンドロゲン、甲状腺ホルモン及びプロゲステロン、又はそれらの誘導体を含む。これらは広く入手可能である。プロゲステロンが最も好ましい。例えば天然の微粉末プロゲステロンが、好ましいプロゲステロンであり、これは、1980年からフランスにおいて商標名「UTROGESTAN(登録商標)」として市販されており、またドイツにおいても商標名「UTROGEST(登録商標)」として入手できる。その特性は、内在性プロゲステロンと同様であり、特にはこれは、抗エストロゲン特性、ゲスターゲン特性、少しの抗アンドロゲン特性及び抗鉱質コルチコイド特性を有する。上記市販品の天然微粉末プロゲステロンは、以下に記載のマトリクス中に分散化されている。
【0013】
上記の微粉末プロゲステロンの利点は、遺伝子又は核酸構成体を標的細胞に運搬する好適な担体であることである。具体的には、微粉末化と、親油性マトリクス(下記参照)中への懸濁化、特に油の長鎖脂肪酸残基中への懸濁化との二重行程の相乗効果により、プロゲステロンの吸収が増加する。100 mgのウトロゲスタン(UTROGESTAN)を経口投与した場合、殆どの場合、投与後1〜4時間後にプロゲステロンの血中レベルがピークに達することが示された(Padwick, M. L., et al., Fertil. Steril. 46, 402, 1986)。その後、そのレベルは実質的に低下したが、それでも12時間後に依然として高かった。84時間後でも、そのレベルはベースラインよりも少し高かった。反応動態研究により、経口投与された微粉末プロゲステロンの生体利用度が証明され、それにより以前の研究が確認された。プロゲステロンの血中レベルは2時間でピークになり、その後急速に減少することが示された(Simon, J. A., et al., Fertil. Steril. 60, 26, 1993)。
【0014】
プロゲステロンを担体として用いる別の利点は、欠点である副作用のレベルが低いことである。経口投与されたプロゲステロンは、血中脂質(Jensen, J., et al., Am. J. Obstet. Gynecol. 156, 66, 1987)にも炭水化物の代謝(Monsnier−Pudar, H., et al., Arch. Mal. Coeur 84, 1111, 1991)にも悪影響を及ぼさない。また、プロゲステロンは、1日の投与量が200 mg及び300 mgである場合に、肝臓の酵素(ASAT, ALAT, AFOS)、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の合成、又はHDL−コレステロールのレベルに影響しない。ウトロゲスタンの処置中に、デオキシコルチコステロンの血中レベルは実質的に増加しうるが、このプロゲステロン代謝産物の鉱質コルチコイド作用は、プロゲステロン自身の抗鉱質コルチコイド作用により完全にうち消されることが強く示されている。このことは、経口投与したウトロゲスタンが9−α−フルオロヒドロコルチゾンの鉱質コルチコイド作用をうち消すことができたという比較研究(Corvol, P., et al., Progesterone and progestins, Raven Press, New York, 179, 1983)から明白である。
【0015】
実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬において、ホルモンと医薬化合物とのモル比は、少なくとも50:1、好ましくは少なくとも250:1、より好ましくは少なくとも1000:1、最も好ましくは少なくとも10000:1である。50:1未満の比率では、医薬化合物の細胞への輸送の効率はより低い。
【0016】
当業者には明白であるが、実施態様(1)及び(2)に記載の組成物、及び実施態様(3)に記載の医薬は、遺伝子治療のために核酸を細胞内に導入することを補助できる他の成分(例えば、下記のマトリクス化合物)を含んでよい。具体的には、上記組成物及び医薬、特にそのホルモン成分は、下記マトリクス化合物を含んでよい:グルコース及びその類縁化合物(例えばD−ソルビトール、D−マンニトール);溶解補助剤(例えばアルコール、例えばエタノール);多水酸基化合物、例えばグリセリン、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール;非イオン性界面活性化合物、イオン性界面活性化合物、例えばレシチン;油性化合物、例えばゴマ油、ピーナッツ油、大豆油、コーン油など;澱粉及びその誘導体、例えばシクロデキストリン及びヒドロキシアルキル化澱粉;安定剤、例えばヒト血清アルブミン、保存剤、例えばベンジルアルコール及びフェノール;並に類似の化合物。
【0017】
好ましいマトリクスは、βシクロデキストリン、グリセリン、レシチン、及び/又はコーン油を含む。微粉末ステロイドホルモン、例えば微粉末プロゲステロンの場合、その微粉末を、油性担体、好ましくはポリ不飽和脂肪酸のグリセリドが豊富な油性担体、例えばコーン油、ひまわり油及び大豆油(米国特許5,140,021参照。その記載を引用してここに組み込む)中に懸濁する。好ましくは、油と微粉末ステロイドホルモンとの比率は、ステロイドホルモン1g当たり2.5ml以下である。
【0018】
例えば、本発明のステロイドホルモンと医薬化合物との医薬組成物を、ゼラチンカプセルとしてヒト又は動物に経口投与してよい。その中のプロゲステロン(好ましくは微粉末状)は、50〜1000mg、好ましくは200〜300mgの濃度で、35%又は40%のβシクロデキストリン溶液中に、又はコーン油若しくはグリセロール中に、ピーナッツ油と共に、そしてレシチンと共に溶解された形で存在しうる。
あるいは、上記医薬組成物が、適当なマトリクス成分の選択により、ペースト状、ゲル状である場合には、それを局所的に適用してもよい。
【0019】
本発明の実施態様(1)に記載の組成物を、上記医薬化合物を上記ホルモンと混合することによって調製することができる。好ましくは、医薬化合物の水溶液(その化合物がその様な水性系に可溶である場合)を、室温で撹拌しながら、ホルモンを含有する油性懸濁液に添加する。
非ステロイド化合物の投与量は、治療する症状、患者の特性、及び達成しようとする結果に依る。投与量の決定は、当業者の範疇にある。
本発明の医薬組成物及び医薬を、経口で、直腸内に、静脈内に、筋肉内に、皮下に、局所的に、又は粘膜経由(例えば頬内、鼻スプレー)で投与しうる。(微粉末ホルモン分散体の)経口投与が好ましい。この供給は全身性に、又は所定の組織に直接的に行いうる。
【0020】
本発明の実施態様(3)及び(4)は、非ステロイド医薬活性化合物を生物体に輸送するための薬剤を調製するためのステロイドホルモンの使用、並に非ステロイド医薬活性化合物を生物体又は細胞系に輸送する方法であって、その活性化合物を生物体又は細胞系に投与することを含んで成る方法に関する。好ましい態様では、活性化合物はステロイドホルモン内に封入される。好適なステロイドホルモンは上記の通りである。本発明の上記態様における好ましいステロイドホルモンは、天然の微粉末ステロイドホルモン、特に天然の微粉末プロゲステロンである。好ましい態様では、微粉末ホルモンを、上記の親油性マトリクス中に溶解/分散する。投与量及び投与様式は、当業者の範疇にある。
【0021】
本発明によるステロイドホルモンと医薬活性化合物との混合物は、好ましくは、UTROGEST(登録商標)カプセル中に含まれる量のプロゲステロン(即ち100mgのプロゲステロン)と、4μmol未満、好ましくは0.5μmol未満、より好ましくは0.1μmol未満の、以下に限定するものではないが、酵素、酵素阻害因子、成長ホルモン、サイトカイン、細胞分裂抑制因子、血液凝固因子、及び免疫調節因子から選択される医薬活性化合物とから成る。
Claims (12)
- 少なくとも1つの微粉末ステロイドホルモン及び非ステロイド医薬活性化合物を含有し、そのステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が少なくとも50:1である、医薬組成物。
- 前記ステロイドホルモンが、エストロゲン、テストステロン、グルココルチコイド、アンドロゲン、甲状腺ホルモン及びプロゲステロン、並にそれらの誘導体から選択される、好ましくはプロゲステロンである、請求項1に記載の組成物。
- 前記ステロイドホルモンが、天然の微粉末ステロイドホルモンである、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記非ステロイド医薬活性化合物が、低分子量化合物、又は実質的にアミノ酸残基を含んで成るポリマー化合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- ステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が、少なくとも250:1である、好ましくは少なくとも1000:1である、より好ましくは少なくとも10000:1である、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- 更に親油性マトリクスを含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
- 前記医薬活性化合物がステロイドホルモン内に封入されている、及び/又は当該組成物が医薬活性化合物を細胞内に輸送するために適する、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
- 非ステロイド医薬活性化合物を生物体に輸送するための医薬を調製するためのステロイドホルモンの使用であって、その医薬中、ステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が少なくとも50:1である、前記使用。
- 前記ステロイドホルモンが、天然の微粉末ステロイドホルモンである、好ましくは天然の微粉末プロゲステロンである、請求項8に記載の使用。
- 前記の天然微粉末ステロイドホルモンが親油性マトリクス内に溶解している、請求項9に記載の使用。
- 非ステロイド医薬活性化合物を生物体又は細胞系に輸送する方法であって、その活性化合物を、ステロイドホルモンと混合した形で生物体又は細胞系に投与することを含んで成り、そのステロイドホルモンと非ステロイド医薬活性化合物とのモル比が少なくとも50:1である、前記方法。
- 前記医薬活性化合物がステロイドホルモン内に封入されている、請求項11に記載の方法。
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