JP2004505295A - 眼鏡の弦 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、眼鏡のフレームのレンズ枠に、あるいはレンズ枠のない眼鏡の場合には眼鏡のレンズに直接に関節式に連結されており、眼鏡をかけた人の頭に眼鏡を保持する眼鏡の弦であって、こめかみ領域から夫々の耳に延びており、長手方向に延びている眼鏡の弦本体を、具備する、眼鏡の弦に関する。
【解決手段】本発明は、長手方向に延びている眼鏡の弦本体が、眼鏡をかけた人の頭に向いた側面(7)で、本体の延在部分の少なくとも1部分に亘って、弾性材を有し、この弾性材は、眼鏡をかけた人の頭に平らに接触しており、眼鏡の弦が頭に加える接触圧を均等に分散すること、を特徴とする。
【解決手段】本発明は、長手方向に延びている眼鏡の弦本体が、眼鏡をかけた人の頭に向いた側面(7)で、本体の延在部分の少なくとも1部分に亘って、弾性材を有し、この弾性材は、眼鏡をかけた人の頭に平らに接触しており、眼鏡の弦が頭に加える接触圧を均等に分散すること、を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は請求項1の前提部分に記載の眼鏡の弦に関する。このタイプの眼鏡の弦を、あらゆる種類の眼鏡又は眼鏡のフレーム、例えば矯正用眼鏡、サングラス、スポーツ用サングラス、スキー用サングラス、ダイバー用眼鏡、安全眼鏡等のために、用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡の矯正レンズが、個別的に、眼鏡をかけた人の視覚障害に調整かつ適合されており、他方、レンズを収容しかつ保持する、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁は、通常、標準的な大きさを有する。従って、これらの縁は、個々には、眼鏡をかけた人の頭に適合されていない。このことは、特に、例えばサングラスのような濾光用眼鏡に当て嵌まる。
【0003】
眼鏡をかけた各人の個々の頭の形状に適合される、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁を製造することは、非常に高価である。これ故に、「標準的な」大人又は子供の理想的な頭に適合される、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁が製造される。
【0004】
結果として、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁及び特に眼鏡は、眼鏡をかけた人の頭にぴったりと又は緩く接触していてもやむを得ない。しかし、余りにもきつい適合は局所的な痛み、例えば頭痛をもたらし、これに対し、適合が緩いときには、眼鏡は眼鏡をかけた人の頭から容易に外れ、落下の場合に壊れることがある。このことは、自転車競技又はスキーのような活動的なスポーツの種類の場合にしばしば用いられる、特に、例えばサングラスのような保護眼鏡の場合に、不都合である。更に、眼鏡レンズが異なった重さを有するときは、眼鏡の縁は皮膚の局所的な摩擦を引き起こすことがある。
【0005】
従来の技術では、眼鏡をかけた人の頭の後ろ側を巡って2つの弦を結合させる1本の緩い紐が用いられている。他の可能性は、きつい弾性ベルトを形成することにある。この弾性ベルトは、同様に、眼鏡をかけた人の頭の後ろ側を巡って2つの弦を結合させる。
【0006】
耳側の端部に鉤形の湾曲部を有する眼鏡の弦が、最も頻繁に用いられている。眼鏡のフレームの標準化に基づいて、この湾曲部は、しばしば耳に近すぎるか、耳から遠すぎる
。それ故に、ここでも、弦又は眼鏡を耳に余りにきつく接触しているか、あるいは余りに緩く保持するという問題が生じるからである。
【0007】
US−A−3 684 356からは、弦の自由端に被せる例えばゴム製のブーツ又はゴムに似たプラスチック製ブーツが用いられる。しかし、この場合、このようなブーツの、眼鏡への適合は、極めて不満足である。
【0008】
US−A−2 561 402には、弦の自由端の移行部と頭に設けられている、比較的複雑なチャンバが知られている。この場合、チャンバ内の液体が元々の眼鏡に加えて追加的な望ましくない重量である、という欠点が生じる。このことによって、かけ心地も悪化することがある。
【0009】
AU−A−5 265 52は、従来の鉤形の眼鏡の弦領域に被せることができる弾性的な管状の保持要素を開示している。ここでも、US−A−3 684 356の欠点が明らかである。
【0010】
更に、EP 0 455 791 B1は、縮径された受け部を有する、眼鏡の弦を記述している。この場合、少なくとも1つの管状の保持部材はこの縮径された受け部に設けられている。ここでも、保持部材は、残りの眼鏡本体又は眼鏡の弦本体から視覚的に際立っているので、眼鏡の全体的な印象が、特に、特別なモダンなデザインに関して、損なわれる。従って、眼鏡全体が最早「一体的」と見なされない。更に、保持部材は、保持部材の材料が「平滑な」表面を有するプラスチックでないときは、汚れ易くなる。保持部材が縮径された受け部の内部に設けられている。しかし乍ら、この保持部材は取外し可能に設けられているので、保持部材に所定の圧力がかかるとき、特に、保持部材への圧力が眼鏡の弦の自由端の方向に加えられるときは、滑り外れる恐れがある。更に、保持部材の使用によって、頭における弦の接触面が減少してしまい、これにより、圧力分配が保持部材のない場合よりも不都合になることがある。更に、弦が保持部材によって理想的には頭に適合されないのは、特に、保持部材と、受け部の隣に設けられた弦部分との間の移行部が唐突だからである。
【0011】
実用新案第8 435 958 U1号は、眼鏡の弦用でなく、眼鏡のパッド用の、空気を充填した弾性的なゴムチャンバの使用を開示している。従って、弦の領域に関する眼鏡のフレームの不十分な適合という問題は減らすことができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、眼鏡用の眼鏡の弦を、従来の技術に記載の欠点を克服するように、開発することである。特に、本発明の課題は、眼鏡をかけた人の任意の頭への眼鏡の弦の最適な適合を、以下のように、すなわち、眼鏡が各人の頭に最適に接触しており、頭での眼鏡の良好な座りが、特に、標準的な枠又はフレームの場合に、柔軟に可能となるように、開発することである。
【0013】
特に、本発明は、眼鏡の弦を、例えばスキーの最中の転倒の場合に又はボールとの接触の場合に外的圧力が眼鏡又は弦に加えられるというスポーツの状況に、適合させることができることが意図されている。この場合、圧力が均等に分配され、従って、眼鏡と頭の移行面への負荷が軽減及び緩和されることが意図される。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、請求項1に記載の眼鏡の弦によって解決される。
【0015】
本発明では、長手方向に延びている眼鏡の弦本体は、眼鏡をかけた人の頭に向いた側で、本体の延在部分の少なくとも1部分に亘って、弾性材を有し、この弾性材は、眼鏡をかけた人の頭に平らに接触しており、眼鏡の弦が頭に加える接触圧を均等に分散する。
【0016】
適合及び緩和システムを有する、本発明に係わる眼鏡の弦を、眼鏡の全体的なデザインに容易に一体化することができる。しかし、眼鏡及び弦の重量を不必要に増やすことなく、眼鏡の弦は滑り難く従ってまた移動不能に頭に保持される。
【0017】
この場合、弾性材はシリコーン、ゴム、ゴムに似た材料から又は発泡体からなってもよい。
【0018】
しかし乍ら、弾性材が、流体で満たされている少なくとも1つの中空空間を囲んでいることは、特に好ましい。このことによって、所定の箇所すなわち局所で圧力が弾性材に加えられるとき、弾性材の体積がほぼ一定であることが特に可能である。このことによって、纏めて言えば、圧力が均等に分配される大きな接触面が生じる。
【0019】
長手方向に延びている眼鏡の弦本体の、特殊な構成によって、特に、ガスの入ったチャンバシステムが、眼鏡をかけた任意の人の頭に、弾性をもって付けられている。このことによって、眼鏡をかけた人の個々の頭の輪郭への弾性的な適合がなされて、眼鏡本体への従ってまた眼鏡をかけた人の頭への衝撃の緩和が可能にされることができる。眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域を、少なくとも、眼鏡をかけた人の頭に向いた側に、製造することによって、及び適切な中空空間の形成によって、レンズ又は眼鏡レンズ(Glaeser)の保持機能の他に、眼鏡をかけた人の頭への弦の弾性的な適合の機能及び衝突の際の緩衝機能を実現することができる。この場合、特に、眼鏡の弦本体の縁部領域の弾性が、中空空間内のガスの圧縮可能性としても好都合に利用される。
【0020】
弦又は弦の端部に一体化されたエアチャンバパッドに、圧力が加えられると、空気は中空空間の領域全体に分配される。
【0021】
特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を有しかつ含むとき、眼鏡の弦が頭と接触してなるあらゆる箇所に、常に圧力が均等に分配されることが、保証されている。このことは、頭への弦の最適な適合のために、及び衝撃に基づいて圧力比が生じる場合に、好都合である。緩衝がなされるのは好都合である。
【0022】
弾性的な縁部領域が眼鏡の弦本体の長手方向で平らに形成されるとき、緩和システムを、角張った横断面を有する、角のある、眼鏡の弦本体に、形状係合で一体化することができる。
【0023】
弾性的な縁部領域を眼鏡の弦本体の縦延在部分の方向に波として形成する場合、弾性を縁部領域の形状によって増大することができる。同様に、中空空間に溜められたガスを、加圧の際に、分配することができる。
【0024】
更に、弾性的な縁部領域が、眼鏡の弦本体の横方向に、眼鏡をかけた人の側面に対し凸状に形成されているとき、眼鏡の弦が良好な適合の際に頭にしっかりと保持されるように、眼鏡の弦の僅かな初応力が実現される。適当な圧力を弾性的な縁部領域全体に亘って分配することによって、眼鏡をかけた人頭への不快な押圧を回避することは好都合である。
【0025】
弾性的な縁部領域の外面がつなぎ節(Noppen)又は溝を有するとき、更に、任意の頭への眼鏡の保持及び同時的な緩衝を可能にすることが出来ることは好都合である。
【0026】
更に、好ましい実施の形態では、中空空間の境界が丸くなっていてもよい。それ故に、衝撃応力の場合に、ガスによる中空空間への力の好ましい分配が生じる。このことによって、中空空間の詳しくは中空空間の囲いの、機械的特性及び弾性が利用されることは好都合である。この場合、材料の引裂きの可能性は著しく減少される。
【0027】
中空空間が特に眼鏡の弦本体の内部に長手方向に延びているとき(このことは、特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を形成する場合に当て嵌まる)、弦と頭からなるシステムのすべての機械応力を緩和することができることは特に好都合である。
【0028】
前記中空空間が、流路によって互いに接続されている少なくとも2つのチャンバからなるとき、チャンバへの圧力のある場合、過剰なガスは流路を通って1つの他のチャンバ又は複数の他のチャンバに逃げることができる。このことによって、中空空間すなわちチャンバによって、隣接の弾性的な縁部領域が形成されている箇所に、常に圧力が均等に分配されることが、保証される。
【0029】
中空空間が少なくとも2つの分離されたチャンバから形成されるとき、ガスはもはや他の領域に逃げない。緩和は、ここでは、ガスの圧縮によって、及びチャンバに隣接する弾性的な縁部領域の弾性変形によってなされる。利点は、眼鏡の弦をより頑丈に構成することにある。このことによって、特に、眼鏡及び/又はレンズの保持機能が強化される。
【0030】
球状のチャンバを製造すると、適合及び緩和システムの機械的特性及び弾性が改善される。チャンバを球状に構成することは、例えば、チャンバを直方体状に形成することよりも、圧力及び衝撃に対して負荷容量がある。
【0031】
少なくとも2つのチャンバが眼鏡の弦本体の内部に長手方向に設けられているとき(このことは、特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を形成する場合に当て嵌まる)、弦すなわち緩和及び適合システムを、眼鏡をかけた人の頭に付けることができることは特に好都合である。この場合、力又は圧力を、眼鏡の弦の長手方向に、弾性的な縁部領域に沿って分配することができるのは特に好都合である。
【0032】
眼鏡の弦本体の横断面が、弾性的な縁部領域で、長手方向の、残りの、眼鏡の弦本体領域でよりも大きいときは、弦の弾性的な縁部領域の表面のみが、眼鏡をかけた人の頭に接触しているか、あるいは頭に触れることができること、が保証される。
【0033】
材料を節約するためには、弾性的な縁部領域を、遠位の第2の端部から始まって、細長い眼鏡の弦本体の長さの約3/4に沿って、第1の端部の方向に形成することが好都合であることができる。耳に割り当てられている領域での又は従来の湾曲した鉤形領域での適切な整列も、可能であることができる。
【0034】
同様に、弾性的な縁部領域が、細長い眼鏡の弦本体の、眼鏡をかけた人の頭に向いた側の、その表面の約3/4まで、覆っていることによって、材料を節約することができる。
【0035】
眼鏡の弦本体における、弾性的な縁部領域の位置を、相応に最適化することができることは、発明に本質的である。その後に1つの中空空間又は複数の中空空間又はチャンバの位置決めが生じることは明らかである。弾性的な縁部領域の面が大きければ大きいほど、力が、特に衝撃力がそれだけ良好に分配されることができる。
【0036】
弾性的な縁部領域を、特に、それが全体的に又は部分的にエラストマを有することによって、製造することができる。しかし、この関連では、眼鏡をかけた人の頭に接触している、中空空間又はチャンバパッド、それを形成することができるすべての材料が使用可能である。「パッド」という概念によって、新たに、本発明に係わる弦の緩衝機能を指摘しておく。
【0037】
残りの、眼鏡の弦本体は、非弾性的に形成されていてもよいが、弾性を有するのもよい。従って、弦全体を、可撓性をもって従ってまた機械的応力に不感受性をもって構成することができる。しかし乍ら、残りの、眼鏡の弦本体の、この弾性は、弦を柔軟に従ってまた例えば眼鏡が滑り落ちる際に壊れ難く製造するために、役立つ。弾性的な縁部領域及び残りの、眼鏡の弦本体は、両者の異なった課題、すなわち、一方では適合及び緩衝機能及び他方ではレンズ(Glas)を保持する機能の故に、異なったエラストマを有してもよい。
【0038】
この場合、弾性的な縁部領域の材料の伸び率αは、特に緩衝の課題の故に、残りの眼鏡の弦本体領域よりも大きくてもよい。
【0039】
好都合な実施の形態では、特に、弾性的な縁部領域の、その弾性材は、材料の湿度の増加に伴って増大する滑り摩擦係数を有することができる。このことによって、眼鏡をかけた人が頭に汗を掻く場合でも、眼鏡の保持を保証することができることは特に好都合である。
【0040】
弾性的な縁部領域の、残りの眼鏡の弦本体への、材料及び/又は形状の点で連続的な移行部は、弾性的な縁部領域の、眼鏡の弦本体への最適な一体化を保証する。従って、眼鏡の弦を一体的に形成することができる。このことは、機械的応力と、眼鏡又は弦のデザイン全体に関して、パッド又はバッファ領域の、すなわち弾性的な縁部領域の最適な一体化とを可能にする。
【0041】
中空空間すなわちチャンバの充填のためにガスとして空気を用いることは特に好都合である。空気は至る所に現存し、危険でない。更に、このことによって、眼鏡及び弦は水に浮くことができるように製造することができる。
【0042】
他の好都合な実施の形態では、中空空間内のガスを、既に、外的な機械的応力なしに、すなわち、衝撃応力なしに、所定の圧力下に保持することができる。従って、緩衝作用が追加的に影響を受けて、眼鏡のその時々の使用に適合されることができる。このような圧力は、特に、約800乃至約1500mbarの範囲に、あってよい。
【0043】
本発明によって、眼鏡レンズと、場合によってはレンズすなわち眼鏡レンズに取り付けられたフレームと、少なくとも1つの本発明に係わる眼鏡の弦とを有する眼鏡を、課題の提示に記載のように、特にスポーツ分野での使用のために改善することは好都合である。
【0044】
以下、一般的な発明思想を限定することなしに、本発明の複数の実施の形態を図面を参照して例示的に述べる。本文に詳述されていないが、本発明に係わるすべての詳細な事項の、その開示に関しては、本発明を特に参照されたい。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係わる眼鏡の弦の1つの実施の形態の描写を示している。この場合、参照符号(1)は眼鏡(2)に取り付けるための眼鏡の弦(1)全体を示している。参照符号(3)は眼鏡をかけた人の頭(3)に関する。眼鏡の弦(1)は長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)として形成されている。この、眼鏡の弦本体(4)は、眼鏡(2)に弦(1)を取り付けるための、弦の第1の端部(5)を有する。弦(1)の第2の端部(6)は第1の端部(5)に対し末端に設けられており、眼鏡をかけた人の頭(3)に接触する。長手方向に延びている眼鏡本体(4)は、特に、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)を有する。この場合、中空空間(10)は、眼鏡の弦本体(4)の内部で長手方向に延びている。眼鏡の弦本体(4)の縁部領域(8)は、遠位の第2の端部(6)から始まって、細長い眼鏡の弦本体の長さの約3/4に沿って、第1の端部(5)の方向に、ガスを充満した中空空間(10)を全体に亘って有する。しかし、この場合、弾性的な縁部領域(8)は、他にも、弦と頭の移行又は接触面全体に沿ってのみ延びている。追加的に、弾性的な縁部領域(8)によって全体的に囲まれている中空空間(10)は、流路(12)によって互いに接続されている6つの球状のチャンバ(11)から形成されている。この場合、眼鏡の弦本体(4)の横断面は、弾性的な縁部領域(8)の領域では、長手方向の残りの眼鏡の弦本体領域(9)よりも大きい。弾性的な縁部領域(8)の、残りの、眼鏡の弦本体(9)への移行部(13)は材料及び/又は形状の点で連続的に実現される。すなわち、眼鏡の弦本体(4)の横断面は、弾性的な縁部領域(8)の領域での最大となり、ここから、例えば、縁部領域の縦中央から、長手方向の、残りの、眼鏡の弦本体領域(9)へと縮小している。領域(8)と(9)とが合うとき、ここでは形状係合で実現される移行部(13)がある。眼鏡の弦本体(4)の横断面が最大となって、2つの端部(5)及び(6)の方向に縮小することによって、これに応じて、球状のチャンバ(11)の半径も小いさくなる。この実施の形態では、長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)は、特に、眼鏡をかけた人の頭に向いた側面と、頭から離隔した側面とによって規定されている。従って、眼鏡の弦本体(4)は、むしろ、眼鏡をかけた人の頭の表面に対し平行な面として形成されている。
【0046】
すなわち、本発明に係わる眼鏡の場合、特にエアチャンバパッドが、眼鏡をかけた人の頭に当てられる。これらのエアチャンバパッドは、流路と接続されており、眼鏡の弦本体(9)のデザインに適合している半径を有する球状の複数のチャンバからなる。かくて、眼鏡は頭に保持され、例えばスポーツ活動の際の、衝撃のための適切な緩衝装置が形成される。
【0047】
図2は、本発明に係わる眼鏡(2)の弦(1)の箇所で頭への衝撃が生じる場合の、本発明に係わる眼鏡の弦(1)の実施の形態に記載の圧力分布の描写を、示している。この場合、右から左に示す水平方向の矢印(A)は、前記衝撃の際の、弦に作用する力である。垂直方向の矢印(B)は、これらの力が中空空間ガスの圧縮と、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)の弾性変形とによって、均等に分配される様を示している。
【0048】
図3(A)は、弦を、眼鏡をかけた人の頭(3)に当てる前の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の、その描写を示している。この場合、図は長手方向における水平断面を示している。短い流路(12)によって互いに接続されている複数の球状のチャンバ(11)が示されている。
【0049】
図3(B)は、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間(10)の、図3(A)と同じだが、今、眼鏡をかけた人の頭(3)に弦を接触させた後の、描写の、その水平縦断面を示している。これによって、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)における弾性変形と、中空空間ガスの圧縮とが示されている。
【0050】
図3(C)は、チャンバパッド内のガスがこのパッドへの加圧の際に複数の他のチャンバ(11)に如何に逃げることができるかの可能性の、その描写の水平縦断面を示している。逃げすなわち圧力補償は、ここに示された複数の流路(12)によってなされる。パッドは、ここでは、中空空間を完全に囲む、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)から、完全に形成される。
【0051】
しかし乍ら、本発明に基づいて、中空空間(10)すなわちチャンバ(11)又はパッドが、部分的に、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)と、残りの、眼鏡の弦本体(9)に割り当てられていて、必ずしも弾性的である必要がない、残余の、眼鏡の弦本体の縁部領域とによって、囲まれ従ってまた形成されることも、可能である。
【0052】
この関連で、例えば、図3(B)に示した水平方向横断面は、眼鏡をかけた人の頭(3)から離隔した側面(14)で、眼鏡の弦本体の、硬い、非弾性的な縁部領域(9)を意味するだろう。この縁部領域は、発明では、残りの、眼鏡の弦本体(9)に割り当てられている。すなわち、本発明では、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)にのみ弾性的な縁部領域(8)があれば、それで十分である。
【0053】
実施の形態の記述は、本発明に係わる保護範囲の限定を意味しない。この実施の形態と異なって、特に、眼鏡の弦本体全体の及びパッドの形状は、図に示した形状と異なっていてもよい。本発明に係わる弦の、眼鏡全体のデザインへの特別な適合は可能であり、本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明に係わる眼鏡の弦の実施の形態の描写を示している。
【図2】
図2は、本発明に係わる眼鏡の弦の実施の形態に記載した圧力分配の描写を示している。
【図3】
図3の(A)は、弦を、眼鏡をかけた人の頭に当てる前の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の、その描写を示し、(B)は、眼鏡をかけた人の頭に弦を接触させた後の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の描写を、示し、そして、(C)は、チャンバパッド内のガスがこのパッドへの加圧の際に複数の他のチャンバに如何に逃げることができるかの可能性の、その描写を示している。
【発明の属する技術分野】
本発明は請求項1の前提部分に記載の眼鏡の弦に関する。このタイプの眼鏡の弦を、あらゆる種類の眼鏡又は眼鏡のフレーム、例えば矯正用眼鏡、サングラス、スポーツ用サングラス、スキー用サングラス、ダイバー用眼鏡、安全眼鏡等のために、用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡の矯正レンズが、個別的に、眼鏡をかけた人の視覚障害に調整かつ適合されており、他方、レンズを収容しかつ保持する、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁は、通常、標準的な大きさを有する。従って、これらの縁は、個々には、眼鏡をかけた人の頭に適合されていない。このことは、特に、例えばサングラスのような濾光用眼鏡に当て嵌まる。
【0003】
眼鏡をかけた各人の個々の頭の形状に適合される、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁を製造することは、非常に高価である。これ故に、「標準的な」大人又は子供の理想的な頭に適合される、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁が製造される。
【0004】
結果として、眼鏡のフレーム又は眼鏡の縁及び特に眼鏡は、眼鏡をかけた人の頭にぴったりと又は緩く接触していてもやむを得ない。しかし、余りにもきつい適合は局所的な痛み、例えば頭痛をもたらし、これに対し、適合が緩いときには、眼鏡は眼鏡をかけた人の頭から容易に外れ、落下の場合に壊れることがある。このことは、自転車競技又はスキーのような活動的なスポーツの種類の場合にしばしば用いられる、特に、例えばサングラスのような保護眼鏡の場合に、不都合である。更に、眼鏡レンズが異なった重さを有するときは、眼鏡の縁は皮膚の局所的な摩擦を引き起こすことがある。
【0005】
従来の技術では、眼鏡をかけた人の頭の後ろ側を巡って2つの弦を結合させる1本の緩い紐が用いられている。他の可能性は、きつい弾性ベルトを形成することにある。この弾性ベルトは、同様に、眼鏡をかけた人の頭の後ろ側を巡って2つの弦を結合させる。
【0006】
耳側の端部に鉤形の湾曲部を有する眼鏡の弦が、最も頻繁に用いられている。眼鏡のフレームの標準化に基づいて、この湾曲部は、しばしば耳に近すぎるか、耳から遠すぎる
。それ故に、ここでも、弦又は眼鏡を耳に余りにきつく接触しているか、あるいは余りに緩く保持するという問題が生じるからである。
【0007】
US−A−3 684 356からは、弦の自由端に被せる例えばゴム製のブーツ又はゴムに似たプラスチック製ブーツが用いられる。しかし、この場合、このようなブーツの、眼鏡への適合は、極めて不満足である。
【0008】
US−A−2 561 402には、弦の自由端の移行部と頭に設けられている、比較的複雑なチャンバが知られている。この場合、チャンバ内の液体が元々の眼鏡に加えて追加的な望ましくない重量である、という欠点が生じる。このことによって、かけ心地も悪化することがある。
【0009】
AU−A−5 265 52は、従来の鉤形の眼鏡の弦領域に被せることができる弾性的な管状の保持要素を開示している。ここでも、US−A−3 684 356の欠点が明らかである。
【0010】
更に、EP 0 455 791 B1は、縮径された受け部を有する、眼鏡の弦を記述している。この場合、少なくとも1つの管状の保持部材はこの縮径された受け部に設けられている。ここでも、保持部材は、残りの眼鏡本体又は眼鏡の弦本体から視覚的に際立っているので、眼鏡の全体的な印象が、特に、特別なモダンなデザインに関して、損なわれる。従って、眼鏡全体が最早「一体的」と見なされない。更に、保持部材は、保持部材の材料が「平滑な」表面を有するプラスチックでないときは、汚れ易くなる。保持部材が縮径された受け部の内部に設けられている。しかし乍ら、この保持部材は取外し可能に設けられているので、保持部材に所定の圧力がかかるとき、特に、保持部材への圧力が眼鏡の弦の自由端の方向に加えられるときは、滑り外れる恐れがある。更に、保持部材の使用によって、頭における弦の接触面が減少してしまい、これにより、圧力分配が保持部材のない場合よりも不都合になることがある。更に、弦が保持部材によって理想的には頭に適合されないのは、特に、保持部材と、受け部の隣に設けられた弦部分との間の移行部が唐突だからである。
【0011】
実用新案第8 435 958 U1号は、眼鏡の弦用でなく、眼鏡のパッド用の、空気を充填した弾性的なゴムチャンバの使用を開示している。従って、弦の領域に関する眼鏡のフレームの不十分な適合という問題は減らすことができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、眼鏡用の眼鏡の弦を、従来の技術に記載の欠点を克服するように、開発することである。特に、本発明の課題は、眼鏡をかけた人の任意の頭への眼鏡の弦の最適な適合を、以下のように、すなわち、眼鏡が各人の頭に最適に接触しており、頭での眼鏡の良好な座りが、特に、標準的な枠又はフレームの場合に、柔軟に可能となるように、開発することである。
【0013】
特に、本発明は、眼鏡の弦を、例えばスキーの最中の転倒の場合に又はボールとの接触の場合に外的圧力が眼鏡又は弦に加えられるというスポーツの状況に、適合させることができることが意図されている。この場合、圧力が均等に分配され、従って、眼鏡と頭の移行面への負荷が軽減及び緩和されることが意図される。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、請求項1に記載の眼鏡の弦によって解決される。
【0015】
本発明では、長手方向に延びている眼鏡の弦本体は、眼鏡をかけた人の頭に向いた側で、本体の延在部分の少なくとも1部分に亘って、弾性材を有し、この弾性材は、眼鏡をかけた人の頭に平らに接触しており、眼鏡の弦が頭に加える接触圧を均等に分散する。
【0016】
適合及び緩和システムを有する、本発明に係わる眼鏡の弦を、眼鏡の全体的なデザインに容易に一体化することができる。しかし、眼鏡及び弦の重量を不必要に増やすことなく、眼鏡の弦は滑り難く従ってまた移動不能に頭に保持される。
【0017】
この場合、弾性材はシリコーン、ゴム、ゴムに似た材料から又は発泡体からなってもよい。
【0018】
しかし乍ら、弾性材が、流体で満たされている少なくとも1つの中空空間を囲んでいることは、特に好ましい。このことによって、所定の箇所すなわち局所で圧力が弾性材に加えられるとき、弾性材の体積がほぼ一定であることが特に可能である。このことによって、纏めて言えば、圧力が均等に分配される大きな接触面が生じる。
【0019】
長手方向に延びている眼鏡の弦本体の、特殊な構成によって、特に、ガスの入ったチャンバシステムが、眼鏡をかけた任意の人の頭に、弾性をもって付けられている。このことによって、眼鏡をかけた人の個々の頭の輪郭への弾性的な適合がなされて、眼鏡本体への従ってまた眼鏡をかけた人の頭への衝撃の緩和が可能にされることができる。眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域を、少なくとも、眼鏡をかけた人の頭に向いた側に、製造することによって、及び適切な中空空間の形成によって、レンズ又は眼鏡レンズ(Glaeser)の保持機能の他に、眼鏡をかけた人の頭への弦の弾性的な適合の機能及び衝突の際の緩衝機能を実現することができる。この場合、特に、眼鏡の弦本体の縁部領域の弾性が、中空空間内のガスの圧縮可能性としても好都合に利用される。
【0020】
弦又は弦の端部に一体化されたエアチャンバパッドに、圧力が加えられると、空気は中空空間の領域全体に分配される。
【0021】
特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を有しかつ含むとき、眼鏡の弦が頭と接触してなるあらゆる箇所に、常に圧力が均等に分配されることが、保証されている。このことは、頭への弦の最適な適合のために、及び衝撃に基づいて圧力比が生じる場合に、好都合である。緩衝がなされるのは好都合である。
【0022】
弾性的な縁部領域が眼鏡の弦本体の長手方向で平らに形成されるとき、緩和システムを、角張った横断面を有する、角のある、眼鏡の弦本体に、形状係合で一体化することができる。
【0023】
弾性的な縁部領域を眼鏡の弦本体の縦延在部分の方向に波として形成する場合、弾性を縁部領域の形状によって増大することができる。同様に、中空空間に溜められたガスを、加圧の際に、分配することができる。
【0024】
更に、弾性的な縁部領域が、眼鏡の弦本体の横方向に、眼鏡をかけた人の側面に対し凸状に形成されているとき、眼鏡の弦が良好な適合の際に頭にしっかりと保持されるように、眼鏡の弦の僅かな初応力が実現される。適当な圧力を弾性的な縁部領域全体に亘って分配することによって、眼鏡をかけた人頭への不快な押圧を回避することは好都合である。
【0025】
弾性的な縁部領域の外面がつなぎ節(Noppen)又は溝を有するとき、更に、任意の頭への眼鏡の保持及び同時的な緩衝を可能にすることが出来ることは好都合である。
【0026】
更に、好ましい実施の形態では、中空空間の境界が丸くなっていてもよい。それ故に、衝撃応力の場合に、ガスによる中空空間への力の好ましい分配が生じる。このことによって、中空空間の詳しくは中空空間の囲いの、機械的特性及び弾性が利用されることは好都合である。この場合、材料の引裂きの可能性は著しく減少される。
【0027】
中空空間が特に眼鏡の弦本体の内部に長手方向に延びているとき(このことは、特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を形成する場合に当て嵌まる)、弦と頭からなるシステムのすべての機械応力を緩和することができることは特に好都合である。
【0028】
前記中空空間が、流路によって互いに接続されている少なくとも2つのチャンバからなるとき、チャンバへの圧力のある場合、過剰なガスは流路を通って1つの他のチャンバ又は複数の他のチャンバに逃げることができる。このことによって、中空空間すなわちチャンバによって、隣接の弾性的な縁部領域が形成されている箇所に、常に圧力が均等に分配されることが、保証される。
【0029】
中空空間が少なくとも2つの分離されたチャンバから形成されるとき、ガスはもはや他の領域に逃げない。緩和は、ここでは、ガスの圧縮によって、及びチャンバに隣接する弾性的な縁部領域の弾性変形によってなされる。利点は、眼鏡の弦をより頑丈に構成することにある。このことによって、特に、眼鏡及び/又はレンズの保持機能が強化される。
【0030】
球状のチャンバを製造すると、適合及び緩和システムの機械的特性及び弾性が改善される。チャンバを球状に構成することは、例えば、チャンバを直方体状に形成することよりも、圧力及び衝撃に対して負荷容量がある。
【0031】
少なくとも2つのチャンバが眼鏡の弦本体の内部に長手方向に設けられているとき(このことは、特に、弾性的な縁部領域が弦と頭の移行面全体を形成する場合に当て嵌まる)、弦すなわち緩和及び適合システムを、眼鏡をかけた人の頭に付けることができることは特に好都合である。この場合、力又は圧力を、眼鏡の弦の長手方向に、弾性的な縁部領域に沿って分配することができるのは特に好都合である。
【0032】
眼鏡の弦本体の横断面が、弾性的な縁部領域で、長手方向の、残りの、眼鏡の弦本体領域でよりも大きいときは、弦の弾性的な縁部領域の表面のみが、眼鏡をかけた人の頭に接触しているか、あるいは頭に触れることができること、が保証される。
【0033】
材料を節約するためには、弾性的な縁部領域を、遠位の第2の端部から始まって、細長い眼鏡の弦本体の長さの約3/4に沿って、第1の端部の方向に形成することが好都合であることができる。耳に割り当てられている領域での又は従来の湾曲した鉤形領域での適切な整列も、可能であることができる。
【0034】
同様に、弾性的な縁部領域が、細長い眼鏡の弦本体の、眼鏡をかけた人の頭に向いた側の、その表面の約3/4まで、覆っていることによって、材料を節約することができる。
【0035】
眼鏡の弦本体における、弾性的な縁部領域の位置を、相応に最適化することができることは、発明に本質的である。その後に1つの中空空間又は複数の中空空間又はチャンバの位置決めが生じることは明らかである。弾性的な縁部領域の面が大きければ大きいほど、力が、特に衝撃力がそれだけ良好に分配されることができる。
【0036】
弾性的な縁部領域を、特に、それが全体的に又は部分的にエラストマを有することによって、製造することができる。しかし、この関連では、眼鏡をかけた人の頭に接触している、中空空間又はチャンバパッド、それを形成することができるすべての材料が使用可能である。「パッド」という概念によって、新たに、本発明に係わる弦の緩衝機能を指摘しておく。
【0037】
残りの、眼鏡の弦本体は、非弾性的に形成されていてもよいが、弾性を有するのもよい。従って、弦全体を、可撓性をもって従ってまた機械的応力に不感受性をもって構成することができる。しかし乍ら、残りの、眼鏡の弦本体の、この弾性は、弦を柔軟に従ってまた例えば眼鏡が滑り落ちる際に壊れ難く製造するために、役立つ。弾性的な縁部領域及び残りの、眼鏡の弦本体は、両者の異なった課題、すなわち、一方では適合及び緩衝機能及び他方ではレンズ(Glas)を保持する機能の故に、異なったエラストマを有してもよい。
【0038】
この場合、弾性的な縁部領域の材料の伸び率αは、特に緩衝の課題の故に、残りの眼鏡の弦本体領域よりも大きくてもよい。
【0039】
好都合な実施の形態では、特に、弾性的な縁部領域の、その弾性材は、材料の湿度の増加に伴って増大する滑り摩擦係数を有することができる。このことによって、眼鏡をかけた人が頭に汗を掻く場合でも、眼鏡の保持を保証することができることは特に好都合である。
【0040】
弾性的な縁部領域の、残りの眼鏡の弦本体への、材料及び/又は形状の点で連続的な移行部は、弾性的な縁部領域の、眼鏡の弦本体への最適な一体化を保証する。従って、眼鏡の弦を一体的に形成することができる。このことは、機械的応力と、眼鏡又は弦のデザイン全体に関して、パッド又はバッファ領域の、すなわち弾性的な縁部領域の最適な一体化とを可能にする。
【0041】
中空空間すなわちチャンバの充填のためにガスとして空気を用いることは特に好都合である。空気は至る所に現存し、危険でない。更に、このことによって、眼鏡及び弦は水に浮くことができるように製造することができる。
【0042】
他の好都合な実施の形態では、中空空間内のガスを、既に、外的な機械的応力なしに、すなわち、衝撃応力なしに、所定の圧力下に保持することができる。従って、緩衝作用が追加的に影響を受けて、眼鏡のその時々の使用に適合されることができる。このような圧力は、特に、約800乃至約1500mbarの範囲に、あってよい。
【0043】
本発明によって、眼鏡レンズと、場合によってはレンズすなわち眼鏡レンズに取り付けられたフレームと、少なくとも1つの本発明に係わる眼鏡の弦とを有する眼鏡を、課題の提示に記載のように、特にスポーツ分野での使用のために改善することは好都合である。
【0044】
以下、一般的な発明思想を限定することなしに、本発明の複数の実施の形態を図面を参照して例示的に述べる。本文に詳述されていないが、本発明に係わるすべての詳細な事項の、その開示に関しては、本発明を特に参照されたい。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係わる眼鏡の弦の1つの実施の形態の描写を示している。この場合、参照符号(1)は眼鏡(2)に取り付けるための眼鏡の弦(1)全体を示している。参照符号(3)は眼鏡をかけた人の頭(3)に関する。眼鏡の弦(1)は長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)として形成されている。この、眼鏡の弦本体(4)は、眼鏡(2)に弦(1)を取り付けるための、弦の第1の端部(5)を有する。弦(1)の第2の端部(6)は第1の端部(5)に対し末端に設けられており、眼鏡をかけた人の頭(3)に接触する。長手方向に延びている眼鏡本体(4)は、特に、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)を有する。この場合、中空空間(10)は、眼鏡の弦本体(4)の内部で長手方向に延びている。眼鏡の弦本体(4)の縁部領域(8)は、遠位の第2の端部(6)から始まって、細長い眼鏡の弦本体の長さの約3/4に沿って、第1の端部(5)の方向に、ガスを充満した中空空間(10)を全体に亘って有する。しかし、この場合、弾性的な縁部領域(8)は、他にも、弦と頭の移行又は接触面全体に沿ってのみ延びている。追加的に、弾性的な縁部領域(8)によって全体的に囲まれている中空空間(10)は、流路(12)によって互いに接続されている6つの球状のチャンバ(11)から形成されている。この場合、眼鏡の弦本体(4)の横断面は、弾性的な縁部領域(8)の領域では、長手方向の残りの眼鏡の弦本体領域(9)よりも大きい。弾性的な縁部領域(8)の、残りの、眼鏡の弦本体(9)への移行部(13)は材料及び/又は形状の点で連続的に実現される。すなわち、眼鏡の弦本体(4)の横断面は、弾性的な縁部領域(8)の領域での最大となり、ここから、例えば、縁部領域の縦中央から、長手方向の、残りの、眼鏡の弦本体領域(9)へと縮小している。領域(8)と(9)とが合うとき、ここでは形状係合で実現される移行部(13)がある。眼鏡の弦本体(4)の横断面が最大となって、2つの端部(5)及び(6)の方向に縮小することによって、これに応じて、球状のチャンバ(11)の半径も小いさくなる。この実施の形態では、長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)は、特に、眼鏡をかけた人の頭に向いた側面と、頭から離隔した側面とによって規定されている。従って、眼鏡の弦本体(4)は、むしろ、眼鏡をかけた人の頭の表面に対し平行な面として形成されている。
【0046】
すなわち、本発明に係わる眼鏡の場合、特にエアチャンバパッドが、眼鏡をかけた人の頭に当てられる。これらのエアチャンバパッドは、流路と接続されており、眼鏡の弦本体(9)のデザインに適合している半径を有する球状の複数のチャンバからなる。かくて、眼鏡は頭に保持され、例えばスポーツ活動の際の、衝撃のための適切な緩衝装置が形成される。
【0047】
図2は、本発明に係わる眼鏡(2)の弦(1)の箇所で頭への衝撃が生じる場合の、本発明に係わる眼鏡の弦(1)の実施の形態に記載の圧力分布の描写を、示している。この場合、右から左に示す水平方向の矢印(A)は、前記衝撃の際の、弦に作用する力である。垂直方向の矢印(B)は、これらの力が中空空間ガスの圧縮と、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)の弾性変形とによって、均等に分配される様を示している。
【0048】
図3(A)は、弦を、眼鏡をかけた人の頭(3)に当てる前の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の、その描写を示している。この場合、図は長手方向における水平断面を示している。短い流路(12)によって互いに接続されている複数の球状のチャンバ(11)が示されている。
【0049】
図3(B)は、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間(10)の、図3(A)と同じだが、今、眼鏡をかけた人の頭(3)に弦を接触させた後の、描写の、その水平縦断面を示している。これによって、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)における弾性変形と、中空空間ガスの圧縮とが示されている。
【0050】
図3(C)は、チャンバパッド内のガスがこのパッドへの加圧の際に複数の他のチャンバ(11)に如何に逃げることができるかの可能性の、その描写の水平縦断面を示している。逃げすなわち圧力補償は、ここに示された複数の流路(12)によってなされる。パッドは、ここでは、中空空間を完全に囲む、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)から、完全に形成される。
【0051】
しかし乍ら、本発明に基づいて、中空空間(10)すなわちチャンバ(11)又はパッドが、部分的に、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域(8)と、残りの、眼鏡の弦本体(9)に割り当てられていて、必ずしも弾性的である必要がない、残余の、眼鏡の弦本体の縁部領域とによって、囲まれ従ってまた形成されることも、可能である。
【0052】
この関連で、例えば、図3(B)に示した水平方向横断面は、眼鏡をかけた人の頭(3)から離隔した側面(14)で、眼鏡の弦本体の、硬い、非弾性的な縁部領域(9)を意味するだろう。この縁部領域は、発明では、残りの、眼鏡の弦本体(9)に割り当てられている。すなわち、本発明では、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)にのみ弾性的な縁部領域(8)があれば、それで十分である。
【0053】
実施の形態の記述は、本発明に係わる保護範囲の限定を意味しない。この実施の形態と異なって、特に、眼鏡の弦本体全体の及びパッドの形状は、図に示した形状と異なっていてもよい。本発明に係わる弦の、眼鏡全体のデザインへの特別な適合は可能であり、本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明に係わる眼鏡の弦の実施の形態の描写を示している。
【図2】
図2は、本発明に係わる眼鏡の弦の実施の形態に記載した圧力分配の描写を示している。
【図3】
図3の(A)は、弦を、眼鏡をかけた人の頭に当てる前の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の、その描写を示し、(B)は、眼鏡をかけた人の頭に弦を接触させた後の、眼鏡の弦本体の弾性的な縁部領域によって完全に囲まれておりかつガスが充満している中空空間の描写を、示し、そして、(C)は、チャンバパッド内のガスがこのパッドへの加圧の際に複数の他のチャンバに如何に逃げることができるかの可能性の、その描写を示している。
Claims (27)
- 眼鏡のフレームのレンズ枠に、あるいはレンズ枠のない眼鏡の場合には眼鏡のレンズに直接に関節式に連結されており、眼鏡をかけた人の頭(3)に眼鏡(2)を保持する眼鏡の弦(1)であって、こめかみ領域から各耳に延びており、長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)を、具備する、眼鏡の弦において、
前記長手方向に延びている眼鏡の弦本体(4)は、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)で、本体の延在部分の少なくとも1部分に亘って、弾性材を有し、この弾性材は、眼鏡をかけた人の頭に平らに接触して、前記眼鏡の弦が頭に加える接触圧を均等に分散すること、を特徴とする眼鏡の弦。 - 前記弾性材はシリコーン、ゴム、ゴムに似た材料から又は発泡体からなること、を特徴とする請求項1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性材は、流体で満たされている少なくとも1つの中空空間を囲んでいること、を特徴とする請求項1に記載の眼鏡の弦。
- 前記中空空間(10)は、流路(12)によって互いに接続されている少なくとも2つのチャンバ(11)を有すること、を特徴とする請求項3に記載の眼鏡の弦。
- 複数の中空空間が、流体が分けられているチャンバを有すること、を特徴とする請求項3に記載の眼鏡の弦。
- 前記中空空間(10)すなわちチャンバは、少なくとも1つの方向に、丸くなっていること、を特徴とする請求項3乃至5のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記1つ又は複数の中空空間(10)すなわちチャンバは、前記眼鏡の弦本体(4)の長手方向に、より大きな広がりを有すること、を特徴とする請求項3乃至6のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性材は、流体で満たされている前記1つの又は複数の中空空間と共に、パッドを形成すること、を特徴とする請求項3乃至7のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性材は前記1つ又は複数の中空空間を囲んでいること、を特徴とする請求項3乃至8のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性材は前記眼鏡の弦本体の外壁と共に前記1つ又は複数の中空空間を形成すること、を特徴とする請求項3乃至8のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記流体はガス及び特に空気であること、を特徴とする請求項3乃至10のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 弾性的な縁部領域(8)は弦と頭の接触面全体に沿って延びていること、を特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は前記眼鏡の弦本体(4)の縦延在部分の方向に平らに形成されていること、を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は前記眼鏡の弦本体(4)の縦延在部分の方向に波形に形成されていること、を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は、前記眼鏡の弦本体(4)の横方向に、眼鏡をかけた人の側面に対し凸状に形成されていること、を特徴とする請求項1乃至14のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は、外側に、全体的に又は部分的に、つなぎ節、リブ、溝又は類似の表面構造体を有すること、を特徴とする請求項1乃至15のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 眼鏡の弦本体領域(9)の横断面は、前記弾性的な縁部領域(8)の領域では、長手方向の残りの眼鏡の弦本体領域(9)よりも大きいこと、を特徴とする請求項2乃至15のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は、遠位の(耳側の)端部(6)から始まって、細長い眼鏡の弦本体(4)の長さの約3/4に沿って、第1の端部の方向に、設けられていること、を特徴とする請求項1乃至17のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は、細長い前記眼鏡の弦本体(4)の、眼鏡をかけた人の頭(3)に向いた側面(7)の、その表面の約3/4まで、覆っていること、を特徴とする請求項1乃至17のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)は全体的に又は部分的にエラストマを有すること、を特徴とする請求項1乃至19のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)及び前記残りの眼鏡の弦本体領域(9)は異なったエラストマを有すること、を特徴とする請求項1乃至19のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)の材料の伸び率αは前記残りの眼鏡の弦本体領域(9)よりも大きいこと、を特徴とする請求項1乃至21のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性材は、材料の湿度の増加に伴って増大する滑り摩擦係数を有すること、を特徴とする請求項1乃至21のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記弾性的な縁部領域(8)の、前記残りの眼鏡の弦本体(9)への移行部(13)は材料及び/又は形状の点で連続的に実現されること、を特徴とする請求項1乃至23のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記流体は空気からなること、を特徴とする請求項3乃至24のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 前記中空空間のガスは、通常の状態では、約800mbar乃至約1500mbarの圧力下にあること、を特徴とする請求項3乃至25のいずれか1に記載の眼鏡の弦。
- 請求項1乃至26のいずれか1に記載の、少なくとも1つの眼鏡の弦を有する眼鏡。
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