JP2004502840A - ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体の調製方法 - Google Patents

ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体の調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、酵素阻害剤として有用なポリマー共役体を生成するための方法に関する。本発明の方法は、a)ポリマーまたはコポリマーアルコールを反応させてクロロホルメートを生成するステップと、b)酵素相互作用減弱単位を含む置換または非置換アントラニル酸と塩基触媒が担持塩基触媒である塩基触媒を組み合わせて、基質反応混合物を生成するステップと、c)ステップ(a)で生成した前記クロロホルメートに、ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物を加えて、ベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップ、とを含む。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体の調製のための改良された方法に関する。本発明の方法は、ヒトの糞便に含まれる内因性の蛋白質分解および/または脂肪分解酵素、とりわけ、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、膵臓リパーゼによって引き起こされる皮膚の炎症を抑えるのに有用な蛋白質分解および/または脂肪分解酵素阻害剤に、アントラニル酸塩とポリマー成分のワンポットで高収率転換を提供する。
【0002】
(発明の背景)
人工の酵素阻害剤は、酵素の活性を変性または阻害するために、広く使用される。酵素の制御は、ヒトの皮膚が内因性または外因性の酵素に曝されることによって引き起こされる皮膚の炎症の防止に重要になりつつある。特に、幼児および失禁患者は、蛋白質分解および/または脂肪分解酵素、とりわけ、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、膵臓リパーゼを含む尿および糞便に、その皮膚を日常的に曝している。これらの酵素が皮膚の悪化を促進し、それが不快感を引き起こすこともある。
【0003】
ある酵素阻害剤をポリマー材料とうまく組み合わせて、曝されたヒトの皮膚への酵素活性を変性させ、同時に使用者の皮膚に吸収されないという利益を提供する、ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体が形成されてきた。これらのポリマー抱合体を調製するための方法は、いくつかの別個の合成ステップであり、この各ステップには、反応中間体の単離、または安全性とコストの問題を有する試薬又は溶媒の使用を伴う。
【0004】
したがって、直接的で費用効果が高く、かつ安全な手順を提供する、ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体を生成するための方法が、長い間切実に必要とされている。
【0005】
(発明の概要)
本発明は、前述の必要を満たすものであり、驚くことに、より容易で費用効果が高く安全な手順を配合者に提供する直接合成法によって、ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体を調製できることがわかった。改良した、我々自身の従来技術の合成方法は、より有害な溶媒、とりわけメチレンクロリドを除外し、所望のポリマー共役体を高収率で提供する。
【0006】
本発明の方法は、
a)次式を有するポリマーまたはコポリマーをホスゲンと反応させるステップであって、
【化19】
Figure 2004502840
式中、Rは、ヒドロカルビル部分、ポリアルキレンオキシ部分、またはヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子で、前記ポリマーまたはコポリマーの分子量が約500ダルトン以上であり、この反応によって次式を有するクロロホルメートを生成するステップと、
【化20】
Figure 2004502840
【0007】
b)次式を有する置換または非置換アントラニル酸であって
【化21】
Figure 2004502840
式中、各R単位が酵素相互作用減弱単位であり、前記塩基触媒が担持塩基触媒である塩基触媒と組み合わさって基質反応混合物を生成するステップであって、
【0008】
c)ステップ(a)で生成した前記クロロホルメートに、ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物を加えて、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む。
【化22】
Figure 2004502840
【0009】
本発明の方法は、また、ベンゾオキサジン−4−オン閉環に影響を及ぼすための、補助クロロホルメート、とりわけ低級アルキルクロロホルメートの使用に関する。
【0010】
本発明の方法は、さらに、次式を有するポリマーまたはコポリマーの反応に関し、
【化23】
Figure 2004502840
これらをアントラニル酸塩と反応させると、2つのベンゾオキサジン−4−オン部分を有するポリマー共役体を生成する。
【0011】
これらのおよびその他の目的、特徴、ならびに利点については、次の詳細な説明および添付の特許請求項を読むことにより当該技術分野における当業者には明らかとなろう。特に指定のない限り、本明細書での全ての割合、比率、および部数は、重量による。特に指定のない限り、温度は全て摂氏(℃)による。全ての引用文献を、関連部分において、参照として本明細書に組み込む。
【0012】
(発明の詳細な説明)
本発明は、ベンゾオキサジン−4−オンポリマー共役体を調製するための方法に関する。本発明の必須成分を次に記載する。
【0013】
ステップ(a):クロロホルメートの生成本発明の方法の第1の必要ステップは、ポリマーまたはコポリマーを含むヒドロキシル部分のクロロホルメートへの転換である。ポリマーまたはコポリマーは、1つまたは複数のヒドロキシル部分を含むことができ、それにより、1つを超えるベンゾオキサジン−4−オン単位を含むポリマー共役体を生成する。ただし、配合者は、平均して1つのヒドロキシル単位だけがベンゾオキサジン−4−オンに結合する方式で、1つより多いヒドロキシル単位を有するポリマー共役体を生成することもできる。
【0014】
ポリマーまたはコポリマーは次の一般式を有し、
【化24】
Figure 2004502840
式中、Rがヒドロカルビル部分、ポリアルキレンオキシ部分、またはヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子であり、その分子量が約500ダルトン以上のポリマーまたはコポリマーを、ホスゲンと反応させて、次式を有するクロロホルメートを生成する。
【化25】
Figure 2004502840
ホスゲンは、気体あるいは溶液の形であり、とりわけ、トルエン中に20重量%の溶液である。化学量論のホスゲンを使用することが好ましい。ポリマーまたはコポリマー分子中に存在する−OH単位の1当量毎に、ホスゲン1当量を使用する。例えば、モノヒドロキシポリマーまたはコポリマーは、ホスゲン1当量を必要とするが、2つの−OH部分を含むポリマーまたはコポリマーについては、ビス−ベンゾオキサジン−4−オン共役体類似体、とりわけビス−2−(PEG4000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンを調製するときには、前記生成には少なくともホスゲン2当量が必要である。
【0015】
本発明の2つの好ましい実施態様の例は、モノクロロホルメートを生成するための、モノヒドロキシ含有ポリマーまたはコポリマーとホスゲンとの反応、ならびに、ビス−クロロホルメートを生成するための、ジヒドロキシポリマーまたはコポリマーとホスゲンとの反応に関する。
【0016】
本発明のモノヒドロキシポリマーまたはコポリマーは次の一般式を有し、
【化26】
Figure 2004502840
一方、ジヒドロキシポリマーまたはコポリマーは次の一般式を有し、
【化27】
Figure 2004502840
式中、R’は、ポリアルキレンオキシ部分であることが好ましく、これについては本明細書で次にさらに説明するが、本発明の目的の場合、一般式は次式となり、
【化28】
Figure 2004502840
特に指定のない限り、モノ−およびポリ−ヒドロキシ含有ポリマーまたはコポリマーを同等に表す。
【0017】
本発明の目的に関しては、用語「ヒドロカルビル部分」は、本明細書では、「酸素原子に加えて、炭素および水素原子で構成され、−OH単位の存在を含む任意の有機部分であって、炭素および水素以外のヘテロ原子または原子だけが、本発明の方法の第1ステップでホスゲンと反応させる1つまたは複数のヒドロキシル部分を構成する酸素原子である、任意の有機部分」として定義する。
【0018】
本発明のポリマーまたはコポリマーは、その全てがヒドロキシル単位を有するモノマーを含むことができ、例えば次の一般式を有するポリマーである。
【化29】
Figure 2004502840
【0019】
本発明による、有用な低分子量アルコールの非限定的な例としては、
【化30】
Figure 2004502840
が挙げられる。
【0020】
本発明の目的に関しては、「ポリアルキレンオキシ部分」は、本明細書では、次式を有する単位として定義し、
【化31】
Figure 2004502840
式中、Rは、水素、C〜C22アルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜C12置換または非置換アリール、およびこれらの混合物で、好ましくは、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキルで、このヒドロキシアルキルは式HO(CH2−4−を有するが、より好ましくは、水素およびメチルである。
【0021】
は、C〜C12アルキレン、フェニレン、C〜Cアルキル置換フェニレン、C〜C22アルキレンアリーレン、およびこれらの混合物で、好ましくはC〜Cアルキレン、より好ましくはC〜Cアルキレン、さらに好ましくはエチレン、1,2−プロピレン、最も好ましくはエチレンである。
【0022】
指数xは約10〜約10,000の値を有し、「ポリアルキレンオキシ部分」の平均分子量が約500ダルトン以上、好ましくは約1000ダルトン以上、より好ましくは約2000ダルトン以上、最も好ましくは約3000ダルトン以上で、約10,000ダルトン以下、好ましくは約8,000ダルトン以下、より好ましくは約7500ダルトン以下になるように、xの値を設定することが好ましい。
【0023】
本発明で使用するのに好適なポリアルキレンオキシポリマーの非限定例としては、平均分子量が1500ダルトンのポリエチレングリコール(PEG1500)、4000ダルトンのポリエチレングリコール(PEG4000)、平均分子量が5000ダルトンのポリエチレングリコール(PEG5000)、平均分子量が1500ダルトンのポリエチレングリコールメチルエーテル(MPEG1500)、平均分子量が4000ダルトンのポリエチレングリコールメチルエーテル(MPEG4000)、平均分子量が5000ダルトンのポリエチレングリコールメチルエーテル(MPEG5000)、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールのブロックコポリマー(EO/POコポリマー(このPO単位は、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、またはこれらの混合物にすることができる))、例えばBASFから入手可能なプルロニック(Pluronic)(登録商標)が挙げられる。
【0024】
本発明の目的に関しては、用語「ヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子」は、本明細書では、「ヘテロカルビル」の記載について本明細書で前述したように、酸素原子以外に、1つまたは複数のヘテロ原子、とりわけ窒素を含む、任意のポリマーまたはポリマー共役体として定義する。
【0025】
好ましいヘテロ原子は次式を有し、
【化32】
Figure 2004502840
式中、各Rが独立に、
a)水素、
b)C〜Cアルキル、
c)置換または非置換フェニル、
d)置換または非置換ベンジル、
e)炭素環、
f)複素環、および、
g)これらの混合物であり、
各Rが独立に、
a)水素、
b)ハロゲン
c)C〜Cアルキル、
d)C〜Cアルコキシ、
e)置換または非置換フェニル、
f)置換または非置換ベンジル、
g)炭素環、
h)複素環、および、
i)これらの混合物であり、
各Zが独立に、
a)水素、
b)ヒドロキシル、
c)ハロゲン、
d)−(CHRで、
式中、Rが、
i)水素、
ii)ヒドロキシル、
iii)ハロゲン、
iv)ニトリロ、
v)−OR、または、
vi)これらの混合物であり、
各Rが独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、およびこれらの混合物であり、
指数mが0〜6である。
【0026】
「ヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子」の非限定例には、次式を有するコポリマーが含まれる。
【化33】
Figure 2004502840
式中、指数は各モノマーの存在割合を示す。
【0027】
さらに、「星型ポリマー」は、ヘテロ原子含有単位として好適である。これらのポリマーには、エチレンジアミンおよびエチレンオキシドと、ポリプロピレンオキシドとの反応に基づく、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールの四官能性ブロックコポリマー、例えばBASFから入手可能なテトロニック(Tetronics)(登録商標);プロピレングリコールとエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドとの反応に基づく、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールの三官能性ブロックコポリマー、例えばBASFから入手可能なポリ−GT(Poly−G T)(登録商標)シリーズ;および、アルドリッチ(Aldrich)から入手可能なヒドロキシ終端スターバースト(Starburst)(登録商標)デンドリマー(PAMAM−OH)の第2、第3、または第4世代が含まれる。
【0028】
クロロホルメートの生成には溶媒は必ずしも必要ではないが、本発明のステップ(a)を溶媒の存在下で実施することが好ましい。溶媒の非限定的な例としては、ジクロロメタン、トルエン、ベンゼン、エチルアセテート、およびこれらの混合物が挙げられるが、ジクロロメタンおよびトルエンが好ましい。本発明の好ましい一実施態様では、溶媒、とりわけ、ジクロロメタンおよびトルエンの混合物を使用する。ステップ(a)で溶媒を使用するときには、ホスゲンがトルエン中の溶液として市販されているので、トルエンを使用するのが便利である。ただし、ポリマーまたはコポリマーあるいは結果として得られるクロロホルメートを可溶性にするのに必要であれば、溶媒の混合物を使用することもできる。
【0029】
ステップ(a)は、所望のクロロホルメートの生成を容易にするのに適したどのような温度ででも実施されるが、好ましくは0℃以上、より好ましくは25℃以上、最も好ましくは40℃以上で、好ましくは約200℃以下、より好ましくは約110℃以下である。ホスゲン添加後に、溶液を還流することができる。通常、クロロホルメートの生成が過剰な熱の発達を伴うときには、冷却装置を使用することができるが、ある環境下、とりわけ溶媒としてトルエンを使用する場合には、反応の完了を確実にするために反応を温める必要があることもある。
【0030】
ホスゲンの供給源をポリマーまたはコポリマーに加えることが好ましいが、クロロホルメートを適切に生成するどのような添加順序も、本発明に包含される。ステップ(a)の反応に不活性雰囲気を提供するための、窒素、アルゴン、または他の好適な気体の使用は、任意選択であるが、好ましい。
【0031】
ステップ(b):置換または非置換アントラニル酸と塩基触媒との組み合わせ本発明の方法の第2の必要ステップは、アントラニル酸塩と塩基触媒との組み合わせによる、基質反応混合物の生成である。
【0032】
次式を有する置換または非置換アントラニル酸を塩基触媒と組み合わせて、基質反応混合物を生成する。
【化34】
Figure 2004502840
なお、式中、各R単位は酵素相互作用減弱単位であり、前記塩基触媒は担持塩基触媒である塩基触媒と組み合わさって基質反応混合物を生成する。
【0033】
各Rが独立に、
a)水素、
b)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキル、
c)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖環式シクロアルキル、
d)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルケニル、
e)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキニル、
f)C〜C18置換または非置換アリール、
g)C〜C18置換または非置換複素環式アルキル、
h)C〜C18置換または非置換複素環式アルケニル、
i)次式を有し、
【化35】
Figure 2004502840
式中、Rが、C〜C12直鎖または分枝鎖アルキレン、C〜C12直鎖または分枝鎖アルケニレン、またはこれらの混合物で、Rが、C〜C18置換または非置換アリール、またはこれらの混合物で、nが1〜16であるアルキレンアリール、
j)次式を有し、
【化36】
Figure 2004502840
式中、各Rが独立に、C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキルで、mが0〜10であるアミノ単位、
k)次式を有する単位であって、
【化37】
Figure 2004502840
式中、R10が−(CH−で、pが0〜12であり、
11が、
i)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキル、
ii)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖環式アルキル、
iii)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルケニル、
iv)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキニル、
v)C〜C18置換または非置換アリール、
vi)C〜C18置換または非置換複素環式アルキル、
vii)C〜C18置換または非置換複素環式アルケニル、
viii)−OR12(式中、R12がC〜Cアルキル、C〜C10アリール)、
ix)またはこれらの混合物である単位、および、
l)これらの混合物から成る群から選択されることが好ましい。
【0034】
本発明の目的に関しては、C〜C18置換または非置換複素環式アルキルは、炭素以外の原子、とりわけ窒素、イオウ、酸素を含む任意の環として定義する。複素環式アルキル環の非限定例としては、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルが挙げられる。
【0035】
本発明の目的に関しては、C〜C18置換または非置換複素環式アルケニルは、不飽和のサイト、ならびに炭素以外の原子、とりわけ窒素、イオウ、酸素を含む任意の環として定義する。複素環式アルケニル環の非限定例としては、オキサゾリル、1−ピロリニル、およびインドリルが挙げられる。
【0036】
の非限定例は、水素、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル、ベンジル、アミジノ、ビフェニル、−OR12;式中、R12はメトキシ、およびこれらの混合物から成る群から選択される。
【0037】
本発明のステップ(b)で使用する塩基触媒は、担持塩基触媒であることが好ましい。担持塩基触媒の非限定例としては、ポリ4−(ビニルピリジン)、DOWEX塩基性アミン樹脂、とりわけダウ・ケミカル(Dow Chemical)から入手可能なDOWEXマラソン(Marathon)WBA(登録商標)、ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)から入手可能なアンバーライト(Amberlite)(登録商標)IRA−67、エイベルリスト(Aberlyst)(登録商標)A−21、アルドリッチ(Aldrich)から入手可能なドゥオライト(Duolite)(登録商標)A−7が挙げられる。
【0038】
本発明のステップ(b)は、溶媒の存在下で実施することが好ましいが、溶媒は必ずしも必要ではない。溶媒の非限定例としては、ジクロロメタン、トルエン、ベンゼン、エチルアセテート、およびこれらの混合物が挙げられるが、ジクロロメタンおよびトルエンが好ましい。本発明の好ましい一実施態様では、溶媒、とりわけ、ジクロロメタンおよびトルエンの混合物を使用する。ステップ(b)で溶媒を使用するときには、試薬を溶解するために高温を用いることができるので、トルエンを使用するのが便利である。ただし、アントラニル酸アダクトを可溶化するために必要であれば、溶媒の混合物を使用することもできる。
【0039】
ステップ(b)は、所望の混合物の生成を容易にするのに適した任意の温度で実施される。最終混合物は、配合者の必要に応じて、均一溶液または泥状にすることができる。本発明の一実施態様は、ステップ(b)を無水条件下、すなわち試薬が乾燥しているか、あるいは組み合わせ前に過剰な湿分を除去した条件下で実施する。
【0040】
ステップ(b)の反応に不活性雰囲気を提供するための、窒素、アルゴン、または他の好適な気体の使用は、任意選択であるが、好ましい。
【0041】
ステップ(c):ベンゾオキサジン−4−オン共役体の生成本発明の第3の必要ステップは、ステップ(a)からのクロロホルメートと、ステップ(b)の基質反応混合物との反応である。
【0042】
クロロホルメートおよびアントラニル酸塩を、塩基の存在下で併せて反応させる。前記塩基は、本発明のステップ(b)で添加されたものである。本発明による好ましい方法では、ベンゾオキサジン−4−オン共役体1当量の生成当り、2当量またはそれ以上のクロロホルメートを使用することができる。
【0043】
本発明の他の好ましい実施態様では、閉環を容易にするために、補助クロロホルメートを使用する。理論に制限されることを望まず、クロロホルメートの第1の当量を反応させてカルバメートを生成する。好ましい追加ステップ(d)は、補助クロロホルメートを、その場で生成されたカルバメートに、加えることを含有し、前記カルバメートは、ステップ(a)からのクロロホルメートとステップ(b)からのアントラニル酸塩の反応生成物である。例えば、ステップ(c)は、次式を有する非単離カルバメートがその場で生成される条件下で、1当量の基質反応混合物にポリマーまたはコポリマークロロホルメートを加え、その後補助クロロホルメートとしてエチルクロロホルメートを加える。
【化38】
Figure 2004502840
理論に制限されることを望まず、補助クロロホルメートを遊離カルボキシル単位−COHと反応させて混合無水物を生成すると、閉環および次式を有するベンゾオキサジン−4−オンの生成が促進される。
【化39】
Figure 2004502840
式中、Rは、ポリマーまたはコポリマー部分である。
【0044】
ステップ(c)および任意ステップ(d)は、所望のベンゾオキサジン−4−オン共役体の生成を容易にするのに適した任意の温度で実施するが、好ましくは50℃以上で、約150℃以下、より好ましくは約75℃以下である。試薬は、どのような順序で加えてもよく、例えば反応混合物にクロロホルメートを加えても、またはその逆でもよい。ただし、ステップ(d)を採用するときに補助クロロホルメートを使用する場合には、最初にステップ(a)からのクロロホルメートをアントラニル酸塩と反応させなければならない。ステップ(c)およびステップ(d)を、無水条件下、すなわちステップ(a)および(b)を無水条件下で実施し、その状態を方法全体にわたって維持する条件下で実施することが好ましい。
【0045】
ステップ(c)および(d)の反応に不活性雰囲気を提供するための、窒素、アルゴン、または他の好適な気体の使用は、任意選択であるが、好ましい。
【0046】
生成したポリマー共役体を、単離し、精製することが好ましいが、単離と精製は必ずしも必要ではない。
【0047】
任意ステップ(d)で有用な、補助クロロホルメートの非限定例としては、メチルクロロホルメート、エチルクロロホルメート、イソブチルクロロホルメートなどが挙げられる。
【0048】
本発明の好ましい実施態様の一般例は、
a)次式を有するポリマーまたはコポリマーを、トルエンの存在下で、トルエン中のホスゲンの溶液と反応させるステップであって、
【化40】
Figure 2004502840
式中、Rがメチル、Rがエチレンで、xが約10〜約225の値で、次式を有するクロロホルメートを生成するステップと、
【化41】
Figure 2004502840
【0049】
b)次式を有するアントラニル酸またはその誘導体をポリ4−ビニルピリジンと組み合わせて、基質反応混合物を生成するステップであって、
【化42】
Figure 2004502840
式中、各R単位が水素またはメチルであるステップと、
【0050】
c)ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物に、ステップ(a)からの前記クロロホルメートを加えて、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む。
【化43】
Figure 2004502840
【0051】
前述の方法の好ましい実施態様は、
c)ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物1当量を、ステップ(a)からの前記クロロホルメート1当量に加えて、次式を有するカルバメートを生成するステップと、
【化44】
Figure 2004502840
d)前記カルバメートを補助クロロホルメートと反応させて、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む。
【化45】
Figure 2004502840
【0052】
次は、本発明の方法の非限定例である。
【0053】
(実施例)
実施例1
2−(MPEG5000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの合成
平均分子量が約5000ダルトン(MPEG5000)(50g、0.01mol)のメトキシポリエチレングリコールを反応容器に入れ、ジクロロメタン(125mL)中に溶解させる。不活性雰囲気下で、氷中で冷却しながらトルエン中のホスゲン溶液(5.7mL、1.93M)を加える。添加後、氷浴を取り除き、反応混合物を不活性雰囲気下で12〜18時間攪拌して、MPEG5000クロロホルメートを生成する。別のフラスコ内で、2−アミノ−6−メチル安息香酸(1.66g、0.011mol)を、30℃に加熱したジクロロメタン(100mL)中に溶解させる。熱源を除去し、まだ温かいうちに、ポリ(4−ビニルピリジン)(10.23g、0.09mol)を溶媒に加える。激しく攪拌して、MPEG5000クロロホルメートを混合物に滴下する。反応混合物を12〜24時間攪拌し、次いでエチルクロロホルメート(9.6mL、0.1mol)を室温で加え、さらに12〜24時間攪拌する。溶液を濾過してポリ(4−ビニルピリジン)を除去し、その溶液を3.5Lのジエチルエーテルに沈殿させる。沈殿物を窒素下で濾過して、2−(MPEG5000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンを、真空下で乾燥させた白色固体(33.3g、67%)として得る。
【0054】
実施例2
トルエン中の2−(MPEG5000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの合成
平均分子量が約5000ダルトン(MPEG5000)(13.7g、2.75mmol)のメトキシポリエチレングリコールを反応容器に入れ、48℃でトルエン(100mL)中に溶解させる。不活性雰囲気下で、氷中で冷却しながらトルエン中のホスゲン溶液(1.6mL、1.93M)を加える。添加後、反応混合物を不活性雰囲気下で48℃で12〜18時間攪拌して、MPEG5000クロロホルメートを生成する。別のフラスコで、2−アミノ−6−メチル安息香酸(457mg、3.025mmol)を75℃に加熱したトルエン(70mL)中に溶解させる。ポリ(4−ビニルピリジン)(3.75g、0.033mol)を溶液に加える。MPEG5000クロロホルメートを、アントラニル酸塩混合物に滴下する。反応混合物を12〜24時間攪拌し、その後温度を80℃まで上昇させ、エチルクロロホルメート(2.6mL、27.5mmol)を加え、反応混合物をさらに12〜24時間攪拌する。溶液を濾過してポリ(4−ビニルピリジン)を除去し、その溶液を3.5Lのジエチルエーテルに沈殿させる。沈殿物を窒素下で濾過して、2−(MPEG5000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンを、真空下で乾燥させた白色固体(12.4g、90%)として得る。
【0055】
実施例3
ビス−2−(PEG4000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの合成
平均分子量が約4000ダルトン(PEG4000)(5g、1.25mmol)のポリエチレングリコールを反応容器に入れ、ジクロロメタン(16mL)中に溶解させる。不活性雰囲気下で、トルエン中のホスゲン溶液(1.6mL、1.93M)を加える。添加後、反応混合物を12〜18時間攪拌して、PEG−4000ビスクロロホルメートを生成する。別のフラスコ内で、2−アミノ−6−メチル安息香酸(416mg、2.75mmol)を、30℃に温めたジクロロメタン(25mL)中に溶解させる。熱源を取り除き、まだ温かいうちに、ポリ(N−ビニルピリジン)(2.13g、18.75mmol)をアントラニル酸塩溶液に加える。MPEGビスクロロホルメートをアントラニル酸塩混合物に滴下して加え、反応混合物を12〜24時間攪拌し、エチルクロロホルメート(1.8mL、18.75mmol)を室温で加える。反応混合物を12〜24時間攪拌する。溶液を濾過してポリ(N−ビニルピリジン)を除去し、その溶液を3.5Lのジエチルエーテルに沈殿させる。沈殿物を窒素下で濾過して、ビス−2−(PEG4000)−5−メチル−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンを、真空下で乾燥させた白色固体(4.3g、86%)として得る。

Claims (12)

  1. a)次式を有するポリマーまたはコポリマーをホスゲンと反応させるステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、Rは、ヒドロカルビル部分、ポリアルキレンオキシ部分、またはヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子で、前記ポリマーまたはコポリマーの分子量が500ダルトン以上であり、この反応によって次式を有するクロロホルメートを生成するステップと、
    Figure 2004502840
    b)次式を有する置換または非置換アントラニル酸を、塩基触媒と組み合わせて基質反応混合物を生成するステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、各R単位が酵素相互作用減弱単位であり、前記塩基触媒が担持塩基触媒であるステップと、
    c)ステップ(a)で生成した前記クロロホルメートに、ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物を加えて、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む方法。
    Figure 2004502840
  2. 前記ヒドロカルビル部分が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、およびこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ポリアルキレンオキシ部分が次式を有し、
    Figure 2004502840
    式中、Rは、水素、C〜C22アルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜C12置換または非置換アリール、およびこれらの混合物で、C〜C12アルキレン、フェニレン、C〜Cアルキル置換フェニレン、C〜C22アルキレンアリーレン、およびこれらの混合物で、xが10〜10,000の値である、請求項1または2に記載の方法。
  4. がエチレンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. がエチレンと1,2−プロピレンの混合物である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ヒドロカルビル部分を含む前記ヘテロ原子が次式を有し、
    Figure 2004502840
    式中、各Rが独立に、
    a)水素、
    b)C〜Cアルキル、
    c)置換または非置換フェニル、
    d)置換または非置換ベンジル、
    e)炭素環、
    f)複素環、および、
    g)これらの混合物であり、
    各Rが独立に、
    a)水素、
    b)ハロゲン、
    c)C〜Cアルキル、
    d)C〜Cアルコキシ、
    e)置換または非置換フェニル、
    f)置換または非置換ベンジル、
    g)炭素環、
    h)複素環、および、
    i)これらの混合物であり、
    各Zが独立に、
    a)水素、
    b)ヒドロキシル、
    c)ハロゲン、
    d)−(CHRで、
    式中、Rが、
    i)水素、
    ii)ヒドロキシル、
    iii)ハロゲン、
    iv)ニトリロ、
    v)−OR、または、
    vi)これらの混合物であり、
    各Rが独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、およびこれらの混合物であり、
    指数mが0〜6である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 各Rが独立に、
    a)水素、
    b)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキル、
    c)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖シクロアルキル、
    d)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルケニル、
    e)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキニル、
    f)C〜C18置換または非置換アリール、
    g)C〜C18置換または非置換複素環式アルキル、
    h)C〜C18置換または非置換複素環式アルケニル、
    i)次式を有し、
    Figure 2004502840
    式中、Rが、C〜C12直鎖または分枝鎖アルキレン、C〜C12直鎖または分枝鎖アルケニレン、またはこれらの混合物で、Rが、C〜C18置換または非置換アリール、またはこれらの混合物で、nが1〜16であるアルキレンアリール、
    j)次式を有し、
    Figure 2004502840
    式中、各Rが独立に、C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキルで、mが0〜10であるアミノ単位、
    n)次式を有し、
    Figure 2004502840
    式中、R10が−(CH−で、pが0〜12であり、
    11が、
    i)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキル、
    ii)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖シクロアルキル、
    iii)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルケニル、
    iv)C〜C18置換または非置換の直鎖または分枝鎖アルキニル、
    v)C〜C18置換または非置換アリール、
    vi)C〜C18置換または非置換複素環式アルキル、
    vii)C〜C18置換または非置換複素環式アルケニル、
    viii)ここにR12が、C〜Cアルキル、C〜C10アリールである−OR12
    ix)またはこれらの混合物である単位、および、
    o)これらの混合物から成る群から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル、ベンジル、アミジノ、ビフェニル、ここにR12はメトキシである−OR12、およびこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ステップ(a)が溶媒の存在下で実施される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ステップ(a)、(b)、または(c)が、0℃〜200℃の温度で実施される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. a)次式を有するポリマーまたはコポリマーをホスゲンと反応させるステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、Rは、ヒドロカルビル部分、ポリアルキレンオキシ部分、またはヒドロカルビル部分を含むヘテロ原子で、前記ポリマーまたはコポリマーの分子量が500ダルトン以上であり、この反応によって次式を有するクロロホルメートを生成するステップと、
    Figure 2004502840
    b)次式を有する置換または非置換アントラニル酸を、塩基性触媒と組み合わせて基質反応混合物を生成するステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、各R単位が酵素相互作用減弱単位であり、前記塩基触媒が担持塩基触媒であるステップと、
    c)ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物1当量に、ステップ(a)からの前記クロロホルメート1当量を加えて、次式を有するカルバメートを生成するステップと、
    Figure 2004502840
    d)前記カルバメートを補助クロロホルメートと反応させて、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む方法。
    Figure 2004502840
  12. a)次式を有するポリマーまたはコポリマーをホスゲンと反応させるステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、Rはメチル、Rはエチレン、xが10〜225の値であり、この反応によって次式を有するクロロホルメートを生成するステップと、
    Figure 2004502840
    b)次式を有するアントラニル酸またはその誘導体をポリ−N−ビニルピリジンと組み合わせて、基質反応混合物を生成するステップであって、
    Figure 2004502840
    式中、各R単位が水素またはメチルであるステップと、
    c)ステップ(b)で生成した前記基質反応混合物にステップ(a)からの前記クロロホルメートを混合して、次式を有するベンゾオキサジン−4−オン共役体を生成するステップとを含む方法。
    Figure 2004502840
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