JP2004501996A - 微細ラテックスおよびこれを製造するシード法 - Google Patents

微細ラテックスおよびこれを製造するシード法 Download PDF

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Abstract

本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒中でラテックスを製造する二工程法であって、i)一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマー1〜2重量部とii)一個以上のサイトでラジカル重合性基を末端とする一種以上の高度にフッ素化されたマクロマー1〜9重量部の混合物を合わせて重合させてシード粒子の分散液を生じさせる第1の工程と、前記シード粒子の全重量を基準として追加の10〜1,000重量%の一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマーと前記シード粒子とを合わせて重合する第2の工程とを含む方法を提供する。本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒と250nm以下、より好ましくは200nm以下の平均粒径を有する分散粒子とを含む微細ラテックスをさらに提供する。本発明のラテックスは電気泳動表示装置中で有用でありうる。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒中で分散された粒子の非常に微細なラテックスおよび初期シード粒子形成工程を伴う該ラテックスの製造方法に関する。
【0002】
発明の背景
米国特許第5,397,669号(Minnesota Mining & Manufacturing)には、過フッ素化溶媒と合わせて用いるための液体トナーが開示されている。この特許には、組成物が膜形成性であり、よって組成物がトナーとして適切に機能することが可能となることが開示されている(‘669号特許のp8.行3−5)。‘669号特許には、特定の割合で高度にフッ素化されているとともに、多価金属イオンを結合する基を有するモノマー単位を含むポリマーに結合された顔料粒子が開示されている。669号特許には、多価金属イオンを結合する基を有するモノマーを必要とせずに、全体として高度にフッ素化されているポリマーに結合された顔料粒子も開示されている。
【0003】
米国特許第5,530,053号(Minnesota Mining & Manufacturing)にも、過フッ素化溶媒と合わせて用いるための液体トナーが開示されている。‘053号特許のトナーは、特定の割合で高度にフッ素化されているとともに色素親和性基を結合させた高分子染料である。‘053号特許には、トナーが過フッ素化溶媒中でラテックスを形成でき、過フッ素化溶媒中でトナーが、炭化水素部分をコア中に有し、フッ化炭化水素部分をシェル中に有するコア−シェル形態を取ることが開示されている。
【0004】
米国特許第5,919,293号(Hewlett−Packard)には、過フッ素化アルカンまたは殆ど過フッ素化されたアルカンであるFLUORINERT(商標)溶媒(ミネソタ州セントポールのMinnesota Mining & Manufacturing Co.)中の着色剤から構成されたインクジェットインキが開示されている。
【0005】
米国特許第5,573,711号(Copytele)には、電気泳動画像表示装置中の特定の高分子フルオロ界面活性剤の使用が開示されている。‘711号特許には、FC−171を含む、構造R−SON(C)(CHCHO)CH(式中、nは約8であり、Rはフッ化炭化水素部分である。)を有するFluorad(商標)界面活性剤(ミネソタ州セントポールのMinnesota Mining & Manufacturing Co.)の使用が教示されている。
【0006】
発明の概要
簡単に言うと、本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒中でラテックスを製造する二工程法であって、i)一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマー1〜2重量部とii)一個以上のサイトでラジカル重合性基を末端とする一種以上の高度にフッ素化されたマクロマー1〜9重量部の混合物を合わせて重合させてシード粒子の分散液を生じさせる第1の工程と、前記シード粒子の全重量を基準として追加の10〜1,000重量%の一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマーと前記シード粒子とを合わせて重合する第2の工程とを含む方法を提供する。
【0007】
もう一つの態様において、本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒と250nm以下、より好ましくは200nm以下の平均粒径を有する分散粒子とを含む微細ラテックスを提供する。
【0008】
もう一つの態様において、本発明は、分散粒子が交互にa)電場をかけることにより分散液から除去され、そしてb)前記電場を取り除くかまたは逆転させることにより再分散されることができる、本明細書における非膜形成性ラテックスを含む電気泳動表示装置を提供する。
【0009】
技術上記載されてこなかったもので本発明によって提供されるものは、電気泳動表示装置中で有用なフッ化炭化水素溶媒中に分散した炭化水素/フッ化炭化水素の非膜形成性ラテックスであり、このラテックスは本明細書において開示された小さい粒径および高い電導度を有する。
【0010】
本願において、
「反応性染料」とは、ポリマーに共有結合される染料を意味する。
「非反応性染料」とは、反応性染料ではないあらゆる染料を含む、重合によってポリマーに実質的に組み込まれない染料を意味する。
「高度にフッ素化された」とは、40重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは60重量%以上の量でフッ素を含むことを意味し、「一種以上の高度にフッ素化されたマクロマー」という用語などにおいては、該当する場合化学的部分の母集団(population)のフッ素含有率に関連する。
「非フッ素化」とは、フッ素を実質的に含まない、すなわち、5重量%以下、好ましくは1重量%以下、最も好ましくは0重量%の量のフッ素しか含まないことを意味し、「一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマー」という用語などにおいては、該当する場合化学的部分の母集団のフッ素含有率に関連する。
「C(数字)」は、示された炭素原子数を含む化学的部分に関連する。
「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートを意味する。
「置換」とは、所望の製品またはプロセスを妨げない従来の置換基によって置換されたことを化学種について意味する。例えば、置換基は、アルキル、アルコキシ、アリール、フェニル、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノなどであることが可能である。
【0011】
本発明の利点は、非膜形成性染料保持粒子のラテックスであって、電気泳動表示装置中で有用であり、ラテックスの粒子を分散液から電気泳動で除去したり、ラテックスの粒子を分散液に戻したりする繰り返しサイクルのために用いることが可能であるラテックスを提供することである。
【0012】
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は、高度にフッ素化された液体溶媒中でラテックスを製造する二工程法であって、i.一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマー1〜2重量部とii.一個以上のサイトでラジカル重合性基を末端とする一種以上の高度にフッ素化されたマクロマー1〜9重量部の混合物を合わせて重合させてシード粒子の分散液を生じさせる第1の工程と、前記シード粒子の全重量を基準として追加の10〜1,000重量%の一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマーと前記シード粒子とを合わせて重合する第2の工程とを含む方法を提供する。
【0013】
本発明によるラテックスは、好ましくは、高度にフッ素化された液体溶媒と、式Iによる単位を含むポリマーを含む分散粒子とを含む非膜形成性ラテックスである。
【化4】
Figure 2004501996
式中、各(fcp)は、(fcp)基によって連結された二個以上のA基を含むポリマー分子を形成するように式Iによるもう一つの単位の−A=基を末端としてもよい高度にフッ素化されたポリマー鎖から独立して選択され、各Qは、−Hおよび直鎖または分岐の非フッ素化ポリマー鎖(hcp)から独立して選択され、式Iによる各単位の一個以下のQは−Hであってもよく、各(hcp)は、(hcp)基によって連結された二個以上のA基を含むポリマー分子を形成するように式Iによるもう一つの単位の−A=基を末端としてもよい。好ましくは、(hcp)基の幾つかは、多官能性架橋剤を含めるゆえに分岐されている。好ましくは、粒子は反応性染料または非反応性染料を含有する。好ましくは、粒子は電荷付与剤をさらに含有する。
【0014】
好ましくは、−A=基は式IIによる部分である。
【化5】
Figure 2004501996
式中、各Rは、−H、−CH、−Fおよび−Clから独立して選択され、各−R−は、二価の置換または非置換のC〜C10アルキレン、環式アルキレンまたはアリーレン基から独立して選択される。(fcp)部分は、一端または両端でA基を末端としてもよい。(hcp)部分は、一端または両端で、あるいは(hcp)部分が架橋剤を含めるために分岐される場合二つより多い端でA基を末端としてもよい。従って、単一分子が(hcp)基によって連結された多くのA基を含んでもよいことが考慮されている。
【0015】
フッ化炭化水素ポリマーの(fcp)部分は、好ましくは、高度にフッ素化されたマクロマーである。好ましいマクロマーには、フルオロアルキルアクリレート、フルオロアルキルメタクリレート、フルオロアルキルハロアクリレートおよびフルオロアルキルハロメタクリレートから選択されたモノマーのマクロマーが挙げられる。好ましくは、これらのマクロマーは、式IIIによる単位を含むフルオロポリマー鎖である。
【化6】
Figure 2004501996
式中、各Rは、−H、−CH、−Fおよび−Clから独立して選択され、各nは1〜10の整数から独立して選択され、各Rは、高度にフッ素化された置換または非置換のC1〜C20アルキル、環式アルキルまたはアリール基、−N(R)SOから独立して選択され、ここで各−Rは、−Hおよび置換または非置換のC1〜C8アルキルから独立して選択され、各Rは、高度にフッ素化された置換または非置換のC1〜C20アルキル、環式アルキルまたはアリール基から独立して選択される。好ましくは、−Rは−Hまたは−CHである。nは好ましくは1または2、より好ましくは1である。−Rは、好ましくは高度にフッ素化されたC1〜C20アルキル基、より好ましくは高度にフッ素化されたC1〜C8アルキル基である。もう一つの好ましい実施形態において、(fcp)の−R基は、高度にフッ素化されたC1〜C8アルキル基および−N(R)SO(式中、−RはC1〜C8アルキル基から選択され、−Rは高度にフッ素化されたC1〜C8アルキル基から選択される。)から選択された混合基である。
【0016】
もう一つの好ましい実施形態において、(fcp)は、ポリフルオロアルキルエーテル、好ましくは、式−(CFCFXO−(aは0〜3、最も好ましくは1であり、Xは、−F、−CFまたは−CFCF、最も好ましくは−Fである。)による一個以上の単位を含むポリフルオロアルキルエーテルである。より好ましくは、ポリフルオロアルキルエーテルは、式−CFCFO−による単位を含む。好ましいポリフルオロアルキルエーテルは、(fcp)が一価である時、式−NHCO(CH(CF−O−(CFCFO)(CF(CHOH、あるいは(fcp)が二価である時、式−NHCO(CH(CF−O−(CFCFO)(CF(CHCONH−によるポリフルオロアルキルエーテルである。式中、pは1〜4であり、qは1〜5であり、rは1〜5であり、sは1〜4であり、mは1〜50である。好ましくはpは1〜2である。好ましくはqは1〜2である。好ましくはrは1〜2である。好ましくはsは1〜2である。好ましくは、pはsに等しく、qはrに等しい。好ましくはmは5〜20、より好ましくは7〜15である。鎖は、上の式において−(CHOHの代わりに交互に−Fを末端としてもよい。
【0017】
炭化水素ポリマー(hcp)基は、好ましくは、(メタ)アクリレートの非フッ素化マクロマー(コマクロマーを含む)およびスチレンなどの他のエチレン系不飽和モノマーである。炭化水素ポリマー(hcp)マクロマーは、好ましくは、以下の好ましいモノマーの一種以上のポリマーまたはコポリマーである。好ましいモノマーには、式CH=CR−C(O)OR(式中、−Rは水素またはメチルであり、−Rは、C1〜C20置換または非置換、直鎖または分岐または環式のアルキルまたはアリール基から選択される)によるモノマーが挙げられる。この群の特に好ましいモノマーには、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレートが挙げられる。好ましいモノマーには、スチレンモノマーまたはメチルスチレンなどの置換スチレンモノマーも挙げられる。
【0018】
炭化水素ポリマー(hcp)部分は、好ましくは、非フッ素化架橋剤を含み、従って分岐されている。好ましい架橋剤には、好ましくは200〜2000の間の分子量を有するPEG Diacrylateなどのポリアクリレートが挙げられる。
【0019】
耐膜形成性を改善するために、好ましくは、粒子の(hcp)部分は、架橋剤、環式モノマーまたは多環式モノマー、芳香族モノマー、およびC12以上の置換または非置換のアルキルモノマーの一種以上を含む。より好ましくは、粒子の(hcp)部分は、架橋剤、環式モノマーまたは多環式モノマーおよび芳香族モノマーの一種以上を含む。
【0020】
炭化水素ポリマー(hcp)部分は、モノマー単位としてポリマー鎖に組み込まれる反応性染料を含んでもよい。こうした反応性染料は色素部分と反応性部分とを含み、それらは互いに排他的ではない。好ましくは、反応性部分は、ビニル基または(メタ)アクリレート基などのラジカル重合性基である。一つの好ましい実施形態において、ラジカル重合性基は、イソシアナトエチルメタクリレートによる誘導によって染料に付加される。一つの手順において、染料は、超音波処理によってFC−75などの溶媒に懸濁され、等量のイソシアナトエチルメタクリレートは滴下され、その後、ジブチル錫ジラウレート触媒の二滴が滴下され、継続して超音波処理され、1時間にわたり攪拌される。好ましい反応性染料および沈降の方法は以下の実施例で開示する。
【0021】
分散粒子は非反応性染料を含んでもよい。非反応性染料は、溶媒に対するよりも粒子に対して高い親和性を有し、従って粒子中に含まれる。好ましくは、非反応性染料は、(fcp)部分または溶媒に対するよりも粒子の(hcp)部分に対して高い親和性を有する。好ましい非反応性染料は以下の実施例で開示する。本発明による粒子は、好ましくは粒体状顔料を含有しない。
【0022】
理論によって拘束されることを望まないが、粒子が炭化水素ポリマーリッチなコアとフルオロポリマーリッチなシェルの形を取ることが考えられる。殆どの染料がコアの炭化水素材料と適合性であるためコアに組み込まれることが考えられる。従って、粒子のフルオロポリマー含有率を減少させると、染料入りコアにより容易に接近することが可能となることにより粒子の光学特性を改善することが考えられる。さらに、粒子のフルオロポリマー含有率を減少させると、粒子の耐膜形成性を改善することが可能であることが考えられる。好ましくは、粒子は40〜99重量%の非フッ化炭化水素ポリマーおよび1〜60重量%の高度にフッ素化されたフルオロポリマーから構成される。より好ましくは、粒子は60〜99重量%の非フッ化炭化水素ポリマーから構成される。より好ましくは、粒子は1〜40重量%の高度にフッ素化されたフルオロポリマーから構成される。最も好ましくは、粒子は1〜10重量%の高度にフッ素化されたフルオロポリマーから構成される。しかし、粒径が減少するにつれて、より高いフルオロポリマー含有率は許容できる。平均径200nm未満の粒子において、粒子は、好ましくは、1〜40重量%の高度にフッ素化されたフルオロポリマー、より好ましくは、10〜25重量%の高度にフッ素化されたフルオロポリマーから構成される。
【0023】
分散粒子は電荷付与剤を含んでもよい。電荷付与剤は、電場の影響下で粒子を移動しやすくする。さらに、電荷付与剤によって粒子に付与された電荷は、耐膜形成性を改善する粒子間の静電反発力をもたらす。非反応性染料に似て、電荷付与剤は、溶媒に対するよりも粒子に対して高い親和性を有し、従って粒子中に含まれる。好ましくは、電荷付与剤は、(fcp)部分または溶媒に対するよりも粒子の(hcp)部分に対して高い親和性を有する。電荷付与剤は、好ましくはカチオン性、より好ましくは第四アンモニウムカチオン性である。好ましい電荷付与剤には、以下の実施例で開示するように調製してもよい1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニルアミド)、(CN:HOC(O)−C15、(C OC(O)−C15、(C OC(O)−C19、C15−COHおよびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0024】
本発明によるラテックスは、好ましくは、以下の実施例に記載した方法によって測定して高い電導度を実証する。測定された電導度は、電荷付与剤によって付与されたか、粒子自体に固有であるかを問わず懸濁液中の粒子の電荷/質量比(電荷密度)を反映すると解釈される。本発明による好ましいラテックスは、1ピコモー/cm以上、より好ましくは4ピコモー/cm以上、最も好ましくは9ピコモー/cm以上の電導度を有する。しかし、より低い電導度は、粒径が減少する時には許容できる。平均径200nm未満の粒子において、電導度は好ましくは0.1ピコモー/cm以上である。
【0025】
ラテックスの分散粒子の平均径(粒径)は、好ましくは、以下の実施例に記載した方法によって測定される。より小さい粒子は、より大きくてより速い移動度および膜を形成するより小さい傾向を含む多くの理由で好ましい。粒子は、好ましくは1000nm以下、より好ましくは350nm以下、より好ましくは300nm以下、より好ましくは250nm以下、最も好ましくは200nm以下の平均径を有する。以下に記載するラテックス形成のシード法は、格別に微細な粒子を製造することが見出された。その方法および得られる微細粒子は好ましい。
【0026】
溶媒は高度にフッ素化された適するいかなる溶媒であってもよい。溶媒は、好ましくは、フッ化炭化水素、特に分岐または非分岐、環式または非環式のフルオロアルカンである。好ましい溶媒には、ミネソタ州セントポールの3M Companyから入手できるFLUORINERT(商標)フッ素化溶媒が含まれる。特に好ましい二種の溶媒は、FLUORINERT(商標)FC−75過フッ素化C溶媒、CAS No.[86508−42−1]およびFLUORINERT(商標)FC−84過フッ素化C溶媒、CAS No.[86508−42−1]である。
【0027】
溶媒中の粒子の濃度(density)(固体含有率)は、分散液が安定であるとともに大幅には凝結しないいかなるレベルであってもよい。電気泳動表示装置中でのラテックスの使用に関して、固体含有率は、反復サイクルにわたって適切な機能化を可能にするいかなるレベルであってもよい。固体含有率は、好ましくは10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、最も好ましくは2重量%未満である。
【0028】
本発明によるラテックスを電気泳動表示装置に組み込んでもよい。典型的な表示装置は薄い空隙を形成する二個の平面電極を含み、その空隙はラテックスを入れる。正しい極性の十分な電圧が印加される時、懸濁粒子は懸濁液から一方の電極上に吸い出される。実質的に透明である当該電極は覗きガラスの内面を形成し、粒子はガラスを通して見られる画像を形成する。類似条件下で永久画像を形成しなければならない静電トナーの特性に反して、本発明のラテックスは、電圧を取り除くか、または逆転させる時に懸濁液に戻らなければならない。
【0029】
本発明のラテックスは、電気泳動表示装置中で用いられた時に高い耐膜形成性を有する。耐膜形成性を決定するために、実装置または以下の実施例に記載されたようなブレッドボード装置を用いてもよい。いかなる固体含有率のラテックスを試験してもよいが、好ましくは固体含有率は1重量%である。装置は、好ましくは、典型的な使用電圧を交互にかけたり、取り除いたり(または逆転させる)する標準のやり方で用いられる。電圧は、懸濁液から粒子を除去するとともに、印加された時に画像を作るのに十分であるのがよい。好ましくは、ラテックスは、少なくとも20サイクル後、より好ましくは少なくとも100サイクル後、最も好ましくは少なくとも10,000サイクル後に(裸眼で見ることによって)完全に再分散する程に非膜形成性である。理論によって拘束されることを望まずに、架橋剤の組み込みによって、3,4−メチルスチレン、イソボルニルアクリレートなどの高Tgモノマーの選択によって、より薄い外側シェル域をもたらすフルオロポリマー含有率の減少によって、粒子の静電荷(電導度)の増加によって、染料によって交換されうる粒子状顔料の排除によって、本発明のラテックスによって実証される耐膜形成性が助けられることが考えられる。本発明によるラテックスおよび粒子は、前述した条件の一つ以上により、好ましくは非膜形成性である。
【0030】
本発明によりラテックスを生じさせる適するいかなる合成方法を用いてもよい。本発明によるラテックスを製造する一つの方法は、以下の実施例におけるラテックスL1〜L15の合成によって例示する。この方法において、高度にフッ素化されたマクロマーは重合によって合成され、その後、マクロマーは末端重合性基を付加するために誘導される。その後、マクロマーは、好ましくは重合開始剤および任意に架橋剤を用いて非フッ素化モノマーと共に重合されてラテックス粒子を形成させる。反応性染料は重合の前に添加しなければならない。非反応性染料および電荷付与剤をどの段階で添加してもよいが、好ましくは重合の前に添加される。すべての反応は、好ましくは、高度にフッ素化された溶媒中で行われる。好ましくは、反応混合物は、溶媒の量を基準として15重量%以下の反応物の濃度である。
【0031】
本発明のラテックスを製造するより好ましい方法はシード法と呼ばれ、以下の実施例におけるL16〜L18の合成によって例示する。この方法において、ラテックス粒子を形成させる重合は二工程で行われる。最初に、高度にフッ素化されたマクロマーおよび非フッ素化モノマーの小部分は攪拌しながら重合してシード粒子の母集団を形成させる。高度にフッ素化されたマクロマーと非フッ素化モノマーの重量比は、好ましくは1:2〜9:1の間である。第2の工程において、非フッ素化モノマーの残りは添加される。追加モノマーの量は、シード粒子の好ましくは少なくとも10重量%、好ましくはシード粒子の重量の20倍以下である。好ましくは、反応混合物は、溶媒の量を基準として15重量%以下の反応物の濃度である。シード法は、より小さい平均粒径、好ましくは250nm以下、より好ましくは200nm以下を達成することが可能である。
【0032】
本発明は電気泳動画像表示装置において有用である。
【0033】
本発明の目的および利点を以下の実施例によってさらに例示するが、これらの実施例で挙げた特定の材料および材料の量ならびに他の条件および詳細は、本発明を不当に限定すると解釈されるべきではない。
【0034】
実施例
材料
以下の材料をこれらの実施例において用いた。特に注記がない場合、すべての化学薬品および試薬は、ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Co.から入手できる。
【0035】
TRIGONOX(商標)21C−50(50%)は、コネチカット州ウォータータウンのAkzo Nobel Chemicals,Inc.から入手できる熱ラジカル重合開始剤に関する商品名である。
【0036】
FLUORINERT(商標)材料は、ミネソタ州セントポールの3M Companyから入手できるフッ素化溶媒である。FLUORINERT(商標)FC−75は過フッ素化C溶媒、CAS No.[86508−42−1]である。FLUORINERT(商標)FC−84は過フッ素化C溶媒、CAS No.[86508−42−1]である。
【0037】
FLUORAD(商標)材料は、ミネソタ州セントポールの3M Companyから入手できるフッ素化界面活性剤/表面改質剤である。FLUORAD FC−740は、ナフサ中の50%フルオロ脂肪族高分子エステル、CAS No.[64742−94−5]である。FLUORAD FC−171は、87〜93%フッ素化アルキルアルコキシレート、CAS No.[68958−61−2]、4〜10%フッ素化アルキルスルホンアミド、CAS No.[4151−50−2]および2〜4%フッ素化アルキルスルホンアミド、CAS No.[68958−60−1]の混合物である。FLUORAD FC−722は、フッ素化C5〜18溶媒、CAS No.[86508−42−1]中のフッ素化コポリマーの2%溶液である。FLUORAD FC−430は、トルエン中のフルオロ脂肪族高分子エステルの98.5%溶液である。FLUORAD FC−189は2−(N−ブチルパーフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリレートである。FLUORAD FC−170Cは、68重量%パーフルオロアルキルスルホンアミドオキシエチレン付加体[29117−08−6]、12重量%ポリエチレングリコール、7重量%水、約5重量%パーフルオロアルキルスルホンアミドオキシエチレン付加体[56372−23−7]、および約5重量%パーフルオロアルキルスルホンアミドオキシエチレン付加体[68298−79−3]である。
【0038】
リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミドは、ミネソタ州セントポールの3M Companyから商品名HQ−115で入手できる。
【0039】
1H,1H−パーフルオロアルキルメタクリレートは、ミネソタ州セントポールの3M Companyから商品名L−1987で入手できる。
【0040】
1H,1H−パーフルオロオクチルアクリレートは、テキサス州オースチンのExfluor Corp.から入手できる。
【0041】
PEG(400)ジアクリレートは、カリフォルニア州ロスアンジェルスのPolysciences,Inc.から入手できるポリエチレングリコールジアクリレートである。
【0042】
ジブチル錫ジラウレート、イソシアナトエチルメタクリレート、ビニルトリフルオロアセテート、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、イソボルニルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムクロリド、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレートおよびジメチルアミノエチルメタクリレートはウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Co.および他の一般化学品供給業者から入手できる。
【0043】
メルカプトプロピルトリメトキシシランは、ペンシルバニア州ブリストルのUnited Chemical Thechnologies,Inc.Petrarch Systemsから得た。
【0044】
OXSOL(商標)R2000は、テキサス州ダラスのOccidental Chemical Corp.から入手できるα,α,α−トリフルオロメチルトルエンである。
【0045】
FLUORAD(商標)FC−3275は、ミネソタ州セントポールの3M Companyから入手できる過フッ素化C〜C溶媒中の青染料である。
【0046】
GENSOLVE(商標)2000は、ジクロロフルオロメタンCAS No.1717−00−6であり、ヒドロクロロフルオロカーボンHCFA−141bとも呼ばれる。
【0047】
重合性末端基によるフルオロマクロマー溶媒の合成
表Iに記載された成分および以下に記載された手順を用いて、FMD−1、FMD−2、FMD−3およびFMD−4と呼ばれるフッ化炭化水素マクロマーを合成した。
【0048】
還流コンデンサ、窒素入口チューブおよび添加漏斗を備えた三口フラスコ内で、表Iに示したモノマーの混合物を表Iに示した溶媒(Fluorinert(商標)FC−75またはFC−84)に溶解して、50%(重量)溶液を作製した。規定量の3−メルカプト−1,2−プロパンジオールを連鎖移動剤として添加した。混合物を窒素で20分にわたりフラッシュした。規定量の表Iに示した重合開始剤(Trigonox21C−50または2,2’−アゾビスイソブチロニトリル)を添加した。その後、混合物を75℃で12時間にわたり重合させた。開始剤の同量の第2の増分を添加し、混合物を75℃でさらに12時間にわたり重合させた。次に、反応温度を1時間にわたり85℃に上げて、残留開始剤を分解させた。その後、ポリマー分散液を室温に冷却した。
【0049】
最後に、末端基モノマーであるイソシアナトエチルメタクリレート(IEM)を化学量論的に等モルである表Iに示した量で連鎖移動剤に完全混合しながら添加し、その後、ジブチル錫ジラウレートの二滴を添加して、イソシアネートとポリマーの二個のヒドロキシル末端基の一方との反応を完了させた。
【0050】
【表1】
Figure 2004501996
【0051】
電荷付与剤1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニルアミド)の合成
1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムクロリド(49.0g)を285.0gの脱イオン水に溶解して1M溶液を形成させた。マグネチックスターラーを備えたフラスコ内で、この溶液127.8mlを36.7gのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミドおよび50mlのジクロロメタンと組み合わせた。溶液を放置して一晩攪拌し、その後、分液漏斗に移送し、そこで水相を10mlのジクロロメタンで三回洗浄した。三つのジクロロメタン相を組み合わせ、ジクロロメタンを減圧下で除去した。回収した材料を特に精製せずに用いた。
【0052】
非膜形成性白色アクリルラテックス粒子の合成
表IIに記載された成分および以下に記載された手順を用いて、L1、L2、L3、L4およびL5と呼ばれる白色(染料を保持していない)アクリルラテックスを合成した。
【0053】
還流コンデンサ、窒素入口チューブおよび添加漏斗を備えた三口フラスコ内で、表IIに示したPEG400ジアクリレート架橋剤を任意に含む表IIに示したアクリルモノマーの混合物を表IIに示したフルオロマクロマー溶媒FMD−1またはFMD−4に加えて500mlのFluorinert(商標)溶媒FC−75に懸濁させた。表IIに示した場合、表IIに示したFluorad(商標)界面活性剤の混合物を添加して、分散液の安定性を強化した。表IIに示した場合、電荷付与剤1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニルアミド)を添加した。重合開始剤Trigonox(商標)21C−50を反応混合物の0.1〜0.2重量%の量で添加した。この反応混合物を20分にわたり窒素でフラッシュし、その後、混合物を75℃で12時間にわたり重合させた。開始剤の同量の第2の増分を添加し、混合物を75℃でさらに12時間にわたり重合させた。その後、厚い折りたたみチーズクロスを通して、得られたラテックスを濾過し、凝集粒子を除去した。
【0054】
得られたラテックスは約5重量%の固体含有率を含んでいた。真空炉内で100℃に加熱することによりラテックスの既知重量を蒸発乾固させ、残りの乾燥固体を秤量することにより固体含有率を測定した。
【0055】
測定範囲3nm〜3μmのCoulter N4 PLUS動的光散乱光度計(フロリダ州マイアミのCoulter Corp.)を用いて、表IIに報告した粒径およびサイズ分布を測定した。計器によって設定された高希釈範囲で粒径およびサイズ分布を得た。
【0056】
ステンレススチール同心円筒プローブを用いるScientifica Model627電導度計(ニュージャージー州プリンストンのScientificaから入手できる)を用いて、表IIに報告した電導度を測定した。18Hzの周波数を外側円筒にかけた。外側円筒と内側円筒との間の電流を測定することにより、液体サンプルの電導度を決定した。より高い電導度は、より高い電荷/質量比を示し、それは、電場をかけることによって粒子がより容易に動かされうることを示す。
【0057】
本質的に平面の金属対電極とは反対側の本質的に平面の高屈折率表示ガラス上に被覆された透明インジウム酸化錫を含むブレッドブロード表示装置で膜形成特性を試験した。電極間の空隙は5〜10μmであった。表示ガラス電極と対電極との間の体積に試験しようとするラテックスを充填し、10ボルトの電圧を一秒未満にわたって印加し、ラテックス粒子を表示ガラスに追い出した。電圧を取り除いた後、非膜形成性ラテックスが溶媒に再分散したのに対して、膜形成性ラテックスは表示ガラス上に全面的にまたは部分的に残った。少なくとも20サイクル後に非膜形成性ラテックスは(裸眼で見ることによって)完全に再分散する。膜形成性ラテックスは、典型的には、最初と第二のサイクルでは再分散しようとしない。トナー組成物は単一サイクル後に再分散させるために使用できず、それは、電子写真プロセスにおけるトナー組成物の役割に一致する。
【0058】
ラテックスL1〜L5は、非膜形成性であることが分かった。
【0059】
【表2】
Figure 2004501996
【0060】
非膜形成性アクリルラテックス粒子分散液への電荷付与剤の添加
アクリルラテックスL1、L2、L4およびL5をFC−75溶媒中で1重量%分散液に希釈した。追加の電荷付与剤を表IIIに示した量で分散液に添加し、電導度を上述した方法によって測定した。
【0061】
【表3】
Figure 2004501996
【0062】
非膜形成性染料保持アクリルラテックス粒子の合成
表IVに記載した成分および以下に記載した手順を用いて、L6(シアン)、L7(シアン)、L8(レッド)、L9(イエロー)、L10(イエロー)、L11(バイオレット)、L12(マゼンタ)、L13(シアン)およびL14(マゼンタ)と呼ばれる染料保持アクリルラテックスを合成した。
【0063】
表IVに示したPEG400ジアクリレート架橋剤を任意に含む表IVに示したアクリルモノマーの混合物を2.0gのフルオロマクロマー溶媒FMD−1に加えて500mlのFluorinert(商標)溶媒FC−75に懸濁させた(IBA=イソボルニルアクリレート、MMA=メチルメタクリレート、EMA=エチルメタクリレート)。L6(シアン)についてのみ、3gのFluorad(商標)界面活性剤の混合物(FC−430対FC−171重量比2:3)を添加して、分散液の安定性を強化した。表IVに示した炭化水素可溶染料を少量のGenesolve(商標)2000(ニュージャージー州モリスタウンのAllied Signal製の本質的にCHCClF)に加えてモノマー混合物に溶解して、染料の溶媒化を容易にし、加速させた。重合開始剤Trigonox(商標)21C−50を反応混合物の0.1〜0.2重量%の量で添加した。この反応混合物を20分にわたり窒素でフラッシュし、その後、混合物を75℃で12時間にわたり重合させた。開始剤の同量の第2の増分を添加し、混合物を75℃でさらに12時間にわたり重合させた。その後、厚い折りたたみチーズクロスを通して、得られたラテックスを濾過し、凝集粒子を除去した。
【0064】
染料を次の通り改質した。以下のPECHSとカチオンを交換することにより、塩基性バイオレット(C.I.42555)および塩基性ブルー(C.I.1)のPECHS塩を製造した。
【化7】
Figure 2004501996
【0065】
誘導Solvent Yellow18(C.I.12740)は、アクリルモノマーと重合可能な機能を組み込んだ反応染料である。誘導染料を次の通り製造した。1gのSolvent Yellow18(C.I.12740)を超音波処理によって25mlまでのFC−75過フッ素化流体に懸濁させた。超音波処理下で染料懸濁液にイソシアナトエチルメタクリレート(0.566g)を滴下し、その後、二滴のジブチル錫ジラウレート触媒を滴下した。超音波処理および攪拌下で1時間後に、懸濁液を濾過し、FC−84で洗浄し、40℃未満において真空下で乾燥した。乾燥固体は誘導染料であった。
【0066】
染料がラテックス粒子中に、おそらくは炭化水素ポリマーコア中に実質的に完全に含まれていたことが分かった。未反応染料は、上述したようにチーズクロスを通してラテックスを濾過した後に得られた凝塊中に見られた。
【0067】
得られたラテックスは、上述したように測定して約5重量%の固体含有率を含んでいた。
【0068】
粒径および電導度を上述したように測定した。ラテックスL6〜L14をそれぞれ試験し、非膜形成性であることが分かった。
【0069】
【表4】
Figure 2004501996
【0070】
非常に微細な非膜形成性白色アクリルラテックス粒子のシード法による合成
以下に記載されたシード法を用いて、L16と呼ばれる非常に微細な白色(染料を保持していない)アクリル粒子のラテックスを合成した。
【0071】
還流コンデンサ、窒素入口チューブおよび添加漏斗を備えた三口フラスコ内で、2.5gのFMD−1および2.5gのメチルスチレン(ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Companyから得られた3−メチル異性体と4−メチル異性体の混合物、Cat.No.30,898−6)を250mlのFluorinert(商標)溶媒FC−75に添加した。1gの重合開始剤Trigonox(商標)21C−50を添加した。この反応混合物を15分にわたり窒素でフラッシュし、その後、マグネチックスターラーを用いて激しく攪拌しながら混合物を80℃で約100分にわたり重合させた。シードポリマー粒子の白濁した懸濁液が生じた。連続して攪拌しながら反応混合物の温度を70℃に下げ、もう1部のTrigonox(商標)21C−50を添加した。反応温度を70℃に保ちつつ、添加漏斗を介してもう10gのメチルスチレンを攪拌された反応混合物に2時間にわたり滴下した。モノマーの添加が完了した後、重合を放置してもう16時間にわたり続けた。厚い折りたたみチーズクロスを通して、得られたラテックスを濾過し、凝集粒子を除去した。ラテックスは、上述したように測定して220nmの平均粒径および0.1ピコモー/cmの電導度をもっていた。
【0072】
非常に微細な非膜形成性染料保持アクリルラテックス粒子のシード法による合成 0.15gのSolvent Blue(C.I.97)染料をシード懸濁液に滴下された10gのメチルスチレンモノマーに溶解したことを除いて、前のL−16の合成を繰り返した。L17(シアン)と呼ばれる得られたシアン着色ラテックスは、上述したように測定して375nmの平均粒径および0.1ピコモー/cmの電導度をもっていた。
【0073】
非常に微細な非膜形成性染料保持アクリルラテックス粒子のシード法による別の合成
以下に記載されたシード法を用いて非常に微細な染料保持ラテックスL18(シアン)の合成を3回繰り返した。
【0074】
還流コンデンサ、窒素入口チューブおよび添加漏斗を備えた三口フラスコ内で、反応フラスコ中の7.5gのFMD−1および2.5gのエチルアクリレートを250部mlのFluorinert(商標)溶媒FC−75に添加した。1gの重合開始剤Trigonox(商標)21C−50を添加した。この反応混合物を30〜45分にわたり窒素でフラッシュした。温度を80℃に迅速に上げ、その後、マグネチックスターバーを用いて激しく攪拌しながら混合物を2時間にわたり重合させた。2時間後に、反応温度を70℃に保ちつつ、添加漏斗を介して10gのイソボルニルアクリレートと0.2gのSolvent Blue(C.I.97)の混合物を攪拌された反応混合物に1時間にわたり滴下した。もう1gのTrigonox(商標)21C−50を添加した。モノマーの添加が完了した後、重合を放置してもう16〜20時間にわたり続けた。その後、厚い折りたたみチーズクロスを通して、得られたラテックスを濾過し、凝集粒子を除去した。上述したように平均粒径および電導度を測定した。この合成の3回の繰り返しで得られた三種のラテックスは、それぞれ140、160および170nmの平均粒径を有することが分かった。電導度はL18(シアン)ラテックスの一つについて0.79ピコモー/cmとして測定された。
【0075】
パーフルオロポリエーテルフルオロマクロマー分散剤の合成
パーフルオロポリエーテルに基づくFMD−5と呼ばれるフルオロマクロマー分散剤を次の通り合成した。
【0076】
パーフルオロエーテルジオールHO−CHCF−O−(CFCFO)−CFCH−OHを合成した。ここでnは分布(通常は10)であり、ジオールは1250の平均分子量を有する。2当量のトリエチルアミンの存在下で室温においてポリエチレングリコール(平均分子量600)(ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Co.)を約2当量のCHC(O)Clと混合してジアセテートを生じさせた。その後、米国特許第4,523,039号(ラゴー(Lagow)ら)において開示されたように直接フッ素化によってジアセテートをフッ素化させた。得られたフッ素化アセテートを過剰量のメタノールと混合すると直ぐにフッ素化アセテートは反応してCHO(CO)CFO−(CFCFO)n−2−CF(CO)OCHなどのメチルエステルを生成させた。その後、約2当量のNaBHと反応させることにより、これらのメチルエステルをHOCHCFO−(CFCFO)n−2−CFCHOHなどの対応するジヒドロアルコールに還元した。得られた混合物を減圧下で蒸留し、分子量1250の留分を集めた。
【0077】
蓋付き黄褐色ジャー内のこのパーフルオロエーテルジオール(分子量1250)35gに4.34g(約1当量)のイソシアナトエチルメタクリレート(分子量155)を滴下して乳白色液体を得た。乳白色液体が透明に変わった時、ヒドロキシルとイソシアネートとの間の反応の終了を示し、二滴のジブチル錫ジラウレートを反応混合物に添加した。
【0078】
FMD−5パーフルオロポリエーテルフルオロマクロマーを用いるアクリルラテックス粒子の合成
L19(シアン)およびL20(近白色)と呼ばれるアクリルラテックスを次の通り合成した。
【0079】
L19(シアン)については、還流コンデンサ、窒素入口チューブおよび添加漏斗を備えた三口フラスコ内で、12.5gのメチルスチレン(ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Companyから得た3−メチル異性体と4−メチル異性体の混合物、Cat.No.30,898−6)、5gのGensolve(商標)2000、0.2gのSolvent Blue(C.I.97)および250gのFluorinert(商標)溶媒FC−75と5gのFMD−5とを組み合わせた。重合開始剤Trigonox(商標)21C−50を1gの量で添加した。この反応混合物を30分にわたり窒素でフラッシュし、その後、混合物を75℃で6時間にわたり重合させた。開始剤の同量の第2の増分を添加し、混合物を75℃でさらに20時間にわたり重合させた。その後、厚い折りたたみチーズクロスを通して、得られたラテックスを濾過し、凝集粒子を除去した。
【0080】
L19(シアン)と呼ばれる得られたシアン着色ラテックスは、上述したように測定して172nmの平均粒径をもっていた。
【0081】
L20(近白色)については、シアン染料を0.2gのマゼンタSolvent Dye(CAS 58559−02−7)と置き換えたことを除いて、同じ手順に従った。L20(近白色)と呼ばれる得られたラテックスは近白色淡ピンク色であり、上述したように測定して170nmの平均粒径をもっていた。
【0082】
L19(シアン)とL20(近白色)の両方は、非膜形成性であると認められる。
【0083】
本発明の種々の修正および変更は本発明の範囲および原理から逸脱せずに当業者に対して明らかになるであろう。本発明が上述した例証的実施形態に不当に限定されないことが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. 分散粒子を含むラテックスを製造する方法であって、
    a)i.一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマー1〜2重量部と
    ii.一個以上のサイトでラジカル重合性基を末端とする一種以上の高度にフッ素化されたマクロマー1〜9重量部の混合物を高度にフッ素化された液体溶媒中で合わせて重合させてシード粒子の分散液を生じさせる工程と、
    b)前記シード粒子の全重量を基準として追加の10〜1,000重量%の一種以上の非フッ素化ラジカル重合性モノマーと前記シード粒子とを高度にフッ素化された液体溶媒中で合わせて重合する工程とを含む方法。
  2. 前記ラテックスは250nm以下の平均粒径を有する分散粒子を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記ラテックスは200nm以下の平均粒径を有する分散粒子を含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記混合物は一種以上の染料をさらに含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記混合物は電荷付与剤をさらに含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記電荷付与剤は1−エチル−3−メチル−1H−イミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニルアミド)である請求項5に記載の方法。
  7. 前記非フッ素化ラジカル重合性モノマーは(メタ)アクリレートモノマーから選択される請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記非フッ素化ラジカル重合性モノマーは置換または非置換のスチレンモノマーから選択される請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記高度にフッ素化されたマクロマーは、式IV
    Figure 2004501996
    (式中、各Rは、−H、−CH、−Fおよび−Clから独立して選択され、各Rは、置換または非置換のC1〜C10アルキル、環式アルキルまたはアリール基から独立して選択され、各(fcp)は、
    a)式V
    Figure 2004501996
    (式中、各Rは、−H、−CH、−Fおよび−Clから独立して選択され、各nは1〜10の整数から独立して選択され、各Rは、高度にフッ素化された置換または非置換のC1〜C20アルキル、環式アルキルまたはアリール基、−N(R)SOから独立して選択され、ここで各Rは、Hおよび置換または非置換のC1〜C8アルキルから独立して選択され、各Rは、高度にフッ素化された置換または非置換のC1〜C20アルキル、環式アルキルまたはアリール基から独立して選択される。)
    による単位を含むフルオロポリマー鎖および
    b)−(CFCFXO−単位(式中、各aは0〜3から独立して選択され、各Xは−F、−CFまたは−CFCFから独立して選択される。)を含むフルオロポリマー鎖から選択され、各(fcp)は任意に上の式IVによるもう一つの単位の末端になる。)によるマクロマーから選択される請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記高度にフッ素化されたマクロマーは、式IV
    Figure 2004501996
    (式中、各Rは、−H、−CH、−Fおよび−Clから独立して選択され、各Rは、置換または非置換のC1〜C10アルキル、環式アルキルまたはアリール基から独立して選択され、各(fcp)は−CFCFO−単位を含むフルオロポリマー鎖から独立して選択され、各(fcp)は任意に上の式IVによるもう一つの単位の末端になる)によるマクロマーから選択される請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記ラテックスは非膜形成性である請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法により製造されるラテックス。
  13. a)高度にフッ素化された液体溶媒と
    b)250nm以下の平均粒径を有する分散粒子とを含むラテックス。
  14. 前記分散粒子は200nm以下の平均粒径を有する請求項13に記載のラテックス。
  15. 前記分散粒子は交互にa)電場をかけることにより分散液から除去され、そしてb)前記電場を取り除くかまたは逆転させることにより再分散されることができる、請求項12〜14のいずれか1項に記載のラテックスを含む電気泳動表示装置。
JP2002505870A 2000-06-28 2000-12-12 微細ラテックスおよびこれを製造するシード法 Pending JP2004501996A (ja)

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