JP2004364380A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004364380A
JP2004364380A JP2003157980A JP2003157980A JP2004364380A JP 2004364380 A JP2004364380 A JP 2004364380A JP 2003157980 A JP2003157980 A JP 2003157980A JP 2003157980 A JP2003157980 A JP 2003157980A JP 2004364380 A JP2004364380 A JP 2004364380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
disk
information recording
unit
end surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003157980A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Goto
廣光 後藤
Shinji Kinoshita
伸治 木下
Atsushi Ota
敦司 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2003157980A priority Critical patent/JP2004364380A/ja
Publication of JP2004364380A publication Critical patent/JP2004364380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

【課題】ステータ部に対してロータ部を回転自在とする流体動圧軸受部を備えた情報記録再生装置において、ディスク部の振動を防止すると共に、情報記録媒体層に情報を書き込む際や、情報記録媒体層から情報を読み出す際に不具合が発生することを防止することができるようにする。
【解決手段】ロータ部5が、厚さ方向の一端面47aに情報記録媒体層49を形成した薄板状のディスク部47を備え、流体動圧軸受部7が、前記ディスク部47に一体的に固定される軸体11と、隙間を介して前記軸体11を挿入する軸体挿入穴13aを有する軸体支持部13と、前記隙間に充填される流体15とを備え、前記一端面47aの背面側となる前記ディスク部47の他端面47b、および前記軸体11の軸方向の一端部に、相互に嵌合する嵌合孔55または嵌合突起57のいずれかが設けられている情報記録再生装置1を提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータ部に対してロータ部を回転自在とする流体動圧軸受部を備えた情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、据え置き型のパーソナルコンピュータや携行可能なノートパソコン等の端末装置に搭載されるハードディスク装置(以下、HDDと呼ぶ。)を携帯電話機やデジタルカメラ等の携行可能な小型の情報家電にも搭載できるように、情報記録再生装置用モータに対する小型化、薄型化の要求が高まっている。
そこで、主面に情報記録媒体層を形成した円板状のディスク部と、スリーブ(軸体支持部)により回転自在に支持される回転軸部(軸体)とを一つの部材により一体的に形成して回転ディスクを構成し、薄型化を図ったHDDが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。情報記録媒体層は、スパッタリングによりディスク部の主面に形成されるようになっている。
回転ディスクは、流体動圧軸受部により回転自在に支持されている。流体動圧軸受部は、前述の回転ディスクを構成する回転軸部をスリーブの凹部に隙間を介して挿入し、この隙間に動圧潤滑剤を充填して構成されている。隙間を介して相互に対向するスリーブの表面や回転ディスクの表面には、動圧発生溝が形成されている。この回転ディスクをスリーブに対して回転させた際には、動圧発生溝の形成位置に動圧潤滑剤が集められて動圧が発生し、この動圧により回転ディスクがスリーブに対して回転自在に支持される。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−30921号公報(第4頁、第1−2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の情報記録再生装置においては、ディスク部と回転軸部とが一つの部材により一体的に形成されているため、ディスク部を回転させる際に回転ディスクが振動したり、情報記録媒体層に情報を書き込む際、もしくは、情報記録媒体層から情報を読み出す際に不具合が発生したりするという問題があった。
すなわち、例えば、情報記録媒体層を形成した後に、回転軸部の外形を切削等により形成したり、回転軸部に動圧発生溝を形成したりする場合には、この回転軸部の加工において情報記録媒体層が傷つく虞があった。
また、回転軸部の切削加工および動圧発生溝の形成加工の後に、スパッタリングにより情報記録媒体層を形成する場合には、スパッタリングにより回転軸部が変形したり、動圧発生溝が傷つけられたりして、流体動圧軸受部の軸受特性が劣化する虞があった。
【0005】
また、この回転軸部の損傷を防止するために、スパッタリングを行う前に回転軸部にマスキングを施すことも考えられるが、エッチングによりマスクを除去する際に動圧発生溝が傷つく虞があった。
また、ディスク部と回転軸部とをそれぞれ別の部材から形成し、その後に互いに接着、或いは、熱融着して回転ディスクを構成したHDDも提案されているが、回転軸部に対するディスク部の位置決めが困難であったため、ディスク部を回転させる際に回転ディスクが振動する虞があった。
【0006】
この発明は、回転ディスクの振動を防止すると共に、情報記録媒体層に情報を書き込む際や、情報記録媒体層から情報を読み出す際に不具合が発生することを防止することができる情報記録再生装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の情報記録再生装置は、ステータ部と、ロータ部と、前記ステータ部に対して前記ロータ部を回転自在に支持する流体動圧軸受部と、前記ロータ部を回転させる駆動手段とを備え、前記ロータ部が、厚さ方向の一端面に情報記録媒体層を形成した薄板状のディスク部を備え、前記流体動圧軸受部が、前記ディスク部に一体的に固定される軸体と、隙間を介して前記軸体を挿入する軸体挿入穴を有する軸体支持部と、前記隙間に充填される流体とを備え、前記一端面の背面側となる前記ディスク部の他端面、および前記軸体の軸方向の一端部に、相互に嵌合する嵌合孔または嵌合突起のいずれかが設けられていることを特徴とする。
【0008】
この発明に係る情報記録再生装置を製造する際には、予め軸体を切削加工により形成し、また、ディスク部の一端面に情報記録媒体層をスパッタリングにより形成しておく。そして、この後に嵌合孔と嵌合突起を相互に嵌合させて、ディスク部と軸体とを一体的に固定する。
このため、情報記録媒体層を形成する際には、スパッタリングによる軸体の変形や軸体表面の損傷を防ぐことができると共に、軸体にマスキングを施すことなく、ディスク部の他端面にも容易に情報記録媒体層を形成することができる。したがって、駆動手段によりロータ部を回転させる際に、流体動圧軸受部における軸受特性の劣化を防止できる。また、軸体を形成する際には、切削加工や動圧発生溝の形成加工によって情報記録媒体層が傷つくことを防止できる。
また、ディスク部と軸体とは、嵌合孔と嵌合突起とを相互に嵌合させることにより相互に固定されるため、軸体に対するディスク部の位置決めを容易に行うことができる。
【0009】
また、情報記録再生装置において、前記嵌合孔が、前記ディスク部の他端面に形成された凹部であることを特徴とする。
この発明に係る情報記録再生装置によれば、嵌合孔がディスク部の他端面から一端面まで貫通しないため、ディスク部の一端面全体に情報記録媒体層を形成して、情報記録媒体層の形成面積を増加させることができる。
【0010】
また、本発明に係る情報記録再生装置は、前記ロータ部が、前記ディスク部の一端面から環状に突出するバックヨークを備え、前記駆動手段が、前記ステータ部に設けられたコアおよびコイルと、前記バックヨークに固定され、前記コアおよびコイルに対向して円環状に複数の磁極を配列した永久磁石とを備え、前記バックヨークと前記ディスク部とが、一つの部材から形成されていることを特徴とする。
この発明に係る情報記録再生装置によれば、ロータ部を回転させる永久磁石が、情報記録媒体層を備えたディスク部に直接固定されることになり、情報記録再生装置を構成する部品点数を減らすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1および図2はこの発明に係る一実施形態を示す図である。図1に示すように、この実施の形態に係るHDD(情報記録再生装置)1は、HDD1の筐体を構成するベース部材2と、ベース部材2に固定されるステータコイル(ステータ部)3と、ステータコイル3に対して中心軸線A1を中心として回転するロータ部5と、ロータ部5を回転自在に支持する流体動圧軸受部7と、ベース部材2に取り付けられるヘッドスタックアッセンブリー(HSA)9とを備えている。
【0012】
流体動圧軸受部7は、軸体11と、この軸体11を挿入する軸体挿入穴13aを有し、有底略円筒状に形成されたスリーブ(軸体支持部)13と、軸体11と軸体挿入穴13aとの隙間に充填されたオイル等の液体(流体)15とを備えている。
軸体11は、図2に示すように、その中心軸線A1方向の中央部に鍔状に形成されたスラスト軸部17と、スラスト軸部17の表面17aおよび裏面17bから中心軸線A1方向の両側に突出する略円柱状の支持部19およびラジアル軸部21とを備えている。これらスラスト軸部17、支持部19およびラジアル軸部21は一体的に形成されている。
【0013】
ラジアル軸部21の外周面21aには、ヘリンボーンと呼ばれる形状の動圧発生溝23が複数形成されており、スラスト軸部17の表面17aおよび裏面17bには、スパイラル形状の動圧発生溝(図示せず)が複数形成されている。
これら動圧発生溝は、軸体11を中心軸線A1回りに回転させた際に、液体15を集めて動圧を発生させ、スリーブ13により軸体11を回転可能に支持するものである。
【0014】
スリーブ13は、有底略円筒状のスリーブ本体27と、軸体11の支持部19を突出させた状態で、軸体11との間に隙間を空けてスリーブ本体27の開放端を塞ぐアッパープレート29とから構成されている。スリーブ本体27は、ベース部材2に固定されており、小径円筒部31および大径円筒部33から構成されている。
小径円筒部31は、軸体挿入穴13aのうち閉塞端側を形成する穴35を有しており、この穴35にはラジアル軸部21を挿入できるようになっている。また、大径円筒部33は、軸体挿入穴13aの開放端側を形成する貫通孔37を有しており、この貫通孔37にはスラスト軸部17を挿入できるようになっている。これら小径円筒部31および大径円筒部33は、一体的に形成されている。
【0015】
アッパープレート29は、略円盤状に形成されており、その中心軸線A1方向に支持部19を挿入するための貫通孔39が形成されている。この貫通孔39は、小径円筒部31の穴35および大径円筒部33の貫通孔37と共に軸体挿入穴13aを構成している。また、このアッパープレート29と支持部19との間にはキャピラリーシールが施されており、このキャピラリーシールにより軸体11と軸体挿入穴13aとの隙間から液体15が漏出しないようになっている。
【0016】
図1に示すように、ステータコイル3は、ベース部材2に形成された有底円筒状の凹部41の内周面に固定された複数のコア43と、各コア43に巻き付けられたコイル45とを備えている。コイル45は、図示しない電源と電気的に接続されており、これらコア43およびコイル45により交番磁界を形成できるようになっている。
ロータ部5は、厚さ方向の一端面47aに情報記録媒体層49を形成した円板状のディスク部47と、一端面47aの背面側となるディスク部47の他端面47bに設けられた円筒状のバックヨーク51とを備えている。
【0017】
ディスク部47は、硝子、アルミニウム、樹脂材料等の非磁性材料から形成されている。このディスク部47には、その他端面47bから突出し、中心軸線A1を中心として周方向にわたって円環状に形成された段部53が設けられている。なお、この段部53の内径寸法は、バックヨーク51の外径寸法と等しくなっている。
情報記録媒体層49は、金属磁性材料をスパッタリングによりディスク部47の一端面47aに形成したものであり、各種情報を磁気により記憶する、所謂磁気ディスクを構成するものである。
【0018】
このディスク部47は、軸体11と一体的に固定されている。
すなわち、ディスク部47の中央部には、中心軸線A1を中心とした内周面を有する貫通孔(嵌合孔)55が形成されている。そして、軸体11を構成する支持部19の先端面11aは、中心軸線A1に略直交して形成されており、この支持部19には、その先端面11aから中心軸線A1方向に突出する略円柱状の突起(嵌合突起)57が形成されている。この突起57を貫通孔55に嵌め込むことにより、軸体11とディスク部47とが相互に固定されることになる。
なお、突起57を貫通孔55に挿入した際には、支持部19の先端面11aがディスク部47の他端面47bに当接するため、軸体11に対するディスク部47の位置決めを容易に且つ精度良く行うことができる。
【0019】
バックヨーク51は、鉄等の磁性材料から形成されており、接着剤等によりディスク部47の他端面47bに固定されている。また、バックヨーク51の軸方向基端部側に位置する外周面51aを段部の内周面53aに当接させることにより、ディスク部47に対する位置決めを容易に行うことができる。
【0020】
このバックヨーク51の先端部側の外周面51bには、環状に形成された永久磁石59が接着剤等により固定されている。
永久磁石59は、環状に複数の磁極を配列し、これら各磁極の磁束方向が永久磁石59の径方向と一致する所謂ラジアル異方性のネオジウム磁石となっている。この永久磁石59は、バックヨーク51に固定された状態において、その外周面59bとコア43との間に一定の隙間を有するように位置している。したがって、コア43およびコイル45において交番磁界を発生させた際には、この交番磁界が永久磁石59に作用してロータ部5が中心軸線A1回りに回転することになる。なお、バックヨーク51は、永久磁石59の内周面に出入りする磁束方向を拘束することにより、安定した磁気回路を形成し、ロータ部5を安定して回転させるようになっている。
これらコア43、コイル45および永久磁石59によりステータコイル3に対してロータ部5を回転させる駆動手段60が構成されている。
【0021】
HSA9は、磁気ヘッド61、およびこの磁気ヘッド61を所定の位置に位置決めする揺動手段63とを備えている。磁気ヘッド61の表面には、金属磁性膜が形成されており、記録媒体層49に情報を記録すると共に記録媒体層49に記録された情報を再生できるようになっている。
揺動手段63は、ベース部材3に固定されており、スイングアーム65を備えている。このスイングアーム65は、中心軸線A2を中心に揺動するようになっており、その先端部65aが、ディスク部47の一端面47aに沿って、貫通孔55の周縁部と外周側の周縁部との間で移動可能となっている。なお、前述の磁気ヘッド61は、記録媒体層49に対向して位置するように、スイングアーム65の先端部65aに固定されている。
【0022】
以上のように構成されたHDD1を製造する際には、予めスラスト軸部17やラジアル軸部21等を備えた軸体11を切削加工により形成し、また、これらスラスト軸部17およびラジアル軸部21に動圧発生溝を形成しておく。また、予めスパッタリングによりディスク部47の一端面47aに情報記録媒体層49を形成しておく。そして、この後に突起57を貫通孔55に嵌め込んで、軸体11とディスク部47とを一体的に固定する。
以上のことから、情報記録媒体層49を形成する際には、スパッタリングによる動圧発生溝の損傷や軸体11の変形を防ぐことができると共に、軸体11を形成する際に、情報記録媒体層49が傷つくことも防止できる。また、軸体11とディスク部47は、嵌により相互に固定されるため、軸体11に対するディスク部47の位置決めを容易に行うことができる。
【0023】
この構成のHDD1において、駆動手段60によりディスク部47を回転させた場合には、スリーブ13に対して軸体11が回転するため、図2に示すように、ラジアル軸部21に形成された動圧発生溝23により、小径円筒部31の内周面とラジアル軸部15の外周面との隙間R1に液体15が集められて動圧が発生する。すなわち、ラジアル軸部21の動圧発生溝23において発生する液体15の動圧が軸体11の径方向の軸受の役割を果たすことになる。
また、この際には、スラスト軸部17の表面17aと、この表面17aに対向するアッパープレート29の表面との隙間R2、および、スラスト軸部17の裏面17bと、この裏面17bに対向する小径円筒部33の軸方向の端面との隙間R3に、液体15が集められて動圧が発生する。すなわち、スラスト軸部17の動圧発生溝において発生する液体15の動圧が軸体11の軸方向の軸受の役割を果たすことになる。
なお、この際には、前述したように、HDD1の製造工程において、動圧発生溝の損傷や軸体11の変形を防ぐことができるため、流体動圧軸受部7における軸受特性の劣化を防止することができる。
【0024】
上記のように、このHDD1によれば、軸体11の変形や動圧発生溝の損傷を防ぐことができると共に、嵌合により軸体11に対するディスク部47の位置決めを容易に行うことができるため、ロータ部5を回転させる際に、流体動圧軸受部7における軸受特性の劣化を防いで、ディスク部47の振動を防止することができる。また、ディスク部47の振動を防止できるため、ディスク部47の駆動に要する消費電流の増大も抑制できる。
また、情報記録媒体層47が傷つくことも防止できるため、情報記録媒体層47に情報を書き込む際、もしくは、情報記録媒体層47から情報を読み出す際の不具合を防止することができる。
【0025】
なお、上記の実施形態においては、ディスク部47の他端面47bに、ディスク部47に対するバックヨーク51の位置決め用の段部53を形成するとしたが、これに限ることはなく、少なくともディスク部47に対してバックヨーク51の位置決めを容易に行うことができれば良い。したがって、ディスク部47の他端面47bに、例えば、バックヨーク51の基端部を挿入する環状の凹部を形成するとしてもよい。
また、情報記録媒体層49をディスク部47の一端面47aにのみ形成するとしたが、これに限ることはなく、例えば、図3に示すように、ディスク部47の他端面47bに情報記録媒体層48を形成しても構わない。ただし、情報記録媒体層48の形成領域は、ディスク部47の外周縁から、段部53やバックヨーク51の外周面までとなる。この情報記録媒体層48を形成することより、HDD1における記憶容量を容易に増加させることができる。
【0026】
なお、上記の構成の場合には、情報記録媒体層48が、軸体11を固定するディスク部47の他端面47bに形成されることになるが、前述と同様に、スパッタリングによりディスク部47に情報記録媒体層48,49を形成すると共に、軸体11を切削加工等により形成した後に、軸体11とディスク部47とを相互に固定すれば、情報記録媒体層48が傷つくことはない。
【0027】
また、ディスク部47およびバックヨーク51は、それぞれ別の部材から形成されるとしたが、同じ材料から形成する場合には、この構成に限ることはなく、図4に示すように、一体的に形成されるとしてもよい。この構成の場合には、ディスク部47およびバックヨーク51は、磁性材料もしくは非磁性材料のいずれかから形成されることになる。したがって、ロータ部5を回転させる永久磁石59が、ディスク部47に直接固定されることになり、HDD1を構成する部品点数が減るため、HDD1の製造コスト削減を図ることができる。
【0028】
また、軸体11は、スラスト軸部17の表面17aおよび裏面17bから中心軸線A1方向に突出する支持部19およびラジアル軸部21を形成して構成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、図5(a)に示すように、スラスト軸部16の表面16aからディスク部47に向けてラジアル軸部20を突出させて構成するとしても構わない。
この構成の場合には、ラジアル軸部20の外周面に動圧発生溝22を形成すると共に、ラジアル軸部20の先端部にディスク部47の貫通孔55に嵌合する突起57を形成しておく。また、この場合には、有底円筒状のスリーブの代わりに、中心軸線A1方向に貫通する軸体挿入孔12aを備えた円筒状のスリーブ12を使用し、スラスト軸部16の裏面16bに対向して軸体挿入孔12aの一端部を閉塞するカウンタープレート28を設ければよい。
【0029】
なお、上記の構成の場合には、ディスク部47の他端面47bに対向するスリーブ12の表面12bに動圧発生溝(図示せず)を形成すると共に、これらディスク部47の他端面47bとスリーブ12の表面12bとの隙間にオイル等の液体15を充填するとしてもよい。この構成ではスラスト軸部16の裏面16bに動圧発生溝を形成する必要はない。
また、軸体11をスラスト軸部16およびラジアル軸部20のみから構成する場合においても、図5(b)に示すように、ディスク部47とバックヨーク51とを一つの部材から一体的に形成しても構わない。
【0030】
また、軸体11は、スラスト軸部16,17を備えるとしたが、これに限ることはなく、例えば、図6(a)に示すように、円柱状のラジアル軸部24のみから構成されていればよい。
この構成の場合には、ラジアル軸部24を挿入できる軸体挿入孔14aを有する有底円筒状のスリーブ14を使用し、前述の構成と同様に、ディスク部47の他端面47bに対向するスリーブ14の表面14bに動圧発生溝(図示せず)を形成すると共に、これらディスク部47の他端面47bとスリーブ14の表面14bとの隙間にオイル等の液体15を充填しておく。これらスリーブ14の表面14bの動圧発生溝において発生する液体15の動圧が、軸体11の軸線方向の軸受の役割を果たすことになる。
ただし、スリーブ14の表面14bにおいて発生する動圧は、軸体11がスリーブ14から抜け出る方向に作用する。そこで、永久磁石59に対向するベース部材2の表面2aに磁性体71を設けて、永久磁石59の磁力により軸体11をスリーブ14の軸体挿入孔14aに挿入させるようにしておけばよい。
また、軸体11をスラスト軸部16およびラジアル軸部20のみから構成する場合においても、図6(b)に示すように、ディスク部47とバックヨーク51とを一つの部材から一体的に形成しても構わない。
【0031】
軸体11とディスク部47とは、軸体11の突起57をディスク部47に形成された貫通孔57に嵌め込むことにより、互いに固定されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも軸体11とディスク部47とを嵌め合わせにより相互に固定できればよい。
すなわち、例えば、図7(a)に示すように、ディスク部47の貫通孔55の周縁部に他端面47bから突出する円環状のボス73を形成するとしてもよい。ここで、ボス73の内周面は貫通孔55の内径寸法と等しく形成されている。この構成においては、ボス73を形成することにより嵌合孔55の軸方向長さをディスク部47の軸方向の厚さ寸法よりも長く形成されるため、突起57との嵌合面積を増加して軸体11とディスク部47との結合力向上、および軸体11に対するディスク部47の直角精度の向上を容易に図ることができる。
また、ディスク部47の他端面47b側に当接させる先端面11aを軸体11に形成しなくてもよい。すなわち、例えば、図7(b)に示すように、突起部57を軸体11の直径寸法と等しくなるように形成してもよい。
【0032】
さらに、ディスク部47に貫通孔55を形成する代わりに、例えば、図7(c)に示すように、ディスク部47の他端面47bに軸体11の突起(嵌合突起)58を嵌合させる凹部(嵌合孔)56を形成するとしてもよい。この構成の場合には、突起58を嵌合させる部分がディスク部47の一端面47aに露出しないため、ディスク部47の一端面47aに形成される情報記録媒体層49の形成面積を増加させて、HDD1における記憶容量をさらに増やすことができる。
また、軸体11に突起を設け、ディスク部47に突起を嵌合させる貫通孔や凹部を形成する代わりに、例えば、図7(d)に示すように、ディスク部47に他端面47bから突出する突起75を設け、軸体11の軸方向端面11aに突起(嵌合突起)75を嵌合させる凹部(嵌合孔)77を形成するとしてもよい。この構成の場合にも、前述と同様に、HDD1における記憶容量を増やすことができる。
【0033】
また、情報記録媒体層48,49は、金属磁性材料から形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも情報が記憶可能なものから形成されていればよい。したがって、情報記録媒体層48,49は、光ディスクを構成するものであっても良い。
この構成の場合には、スイングアーム65の先端部65aには、磁気ヘッド61の代わりに、光ディスクに情報を記録すると共に光ディスクに記録された情報を再生する光ピックアップが設ければよい。
また、流体動圧軸受部7は、軸体11とスリーブ13との隙間に液体15を充填するとしたが、これに限ることはなく、少なくとも流体によりスリーブ13に対してディスク部47および軸体11を回転自在とする構成であればよい。したがって、液体15の代わりに空気等の気体を使用するとしてもよい。
【0034】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軸体の変形や軸体表面の損傷を防ぐことができると共に、軸体に対するディスク部の位置決めを容易に行うことができるため、ロータ部を回転させる際に、流体動圧軸受部における軸受特性の劣化を防いで、ディスク部の振動を防止することができる。
また、情報記録媒体層が傷つくことも防止できるため、情報記録媒体層に情報を書き込む際、もしくは、情報記録媒体層から情報を読み出す際の不具合を防止することができる。
さらに、軸体を固定するディスク部の他端面にもスパッタリングにより情報記録媒体層を形成することができるため、情報記録媒体層における記憶容量の増加を容易に図ることができる。
【0036】
また、軸体とディスク部とを相互に固定するための嵌合孔を、ディスク部の他端面に形成された凹部とした場合には、情報記録媒体層の形成面積を増加できるため、情報記録再生装置における記憶容量をさらに増やすことが可能となる。
さらに、バックヨークと前記ディスク部とを一つの部材から形成した場合には、情報記録再生装置を構成する部品点数を減らすことができるため、情報記録再生装置の製造コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るHDDを示す断面図である。
【図2】図1のHDDにおいて、流体動圧軸受部を示す拡大断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態に係るHDDの要部を示す拡大断面図である。
【図4】この発明の他の実施形態に係るHDDの要部を示す拡大断面図である。
【図5】この発明の他の実施形態に係るHDDの要部を示しており、(a)は、ディスク部とバックヨークとをそれぞれ別の部材により形成した場合を示す拡大断面図であり、(b)は、ディスク部およびバックヨークを一つの部材により形成した場合を示す拡大断面図であり、
【図6】この発明の他の実施形態に係るHDDの要部を示しており、(a)は、ディスク部とバックヨークとをそれぞれ別の部材により形成した場合を示す拡大断面図であり、(b)は、ディスク部およびバックヨークを一つの部材により形成した場合を示す拡大断面図であり、
【図7】この発明の他の実施形態に係るHDDの要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 HDD(情報記録再生装置)
3 ステータコイル(ステータ部)
5 ロータ部
7 流体動圧軸受部
11 軸体
12,13,14 スリーブ(軸体支持部)
12a,13a,14a 軸体挿入孔
15 液体(流体)
43 コア
45 コイル
47 ディスク部
47a 一端面
47b 他端面
48,49 情報記録媒体層
51 バックヨーク
55 貫通孔(嵌合孔)
56,77 凹部(嵌合孔)
57,58,75 突起(嵌合突起)
59 永久磁石
60 駆動手段
A1 中心軸線
R1〜R3 隙間

Claims (3)

  1. ステータ部と、ロータ部と、前記ステータ部に対して前記ロータ部を回転自在に支持する流体動圧軸受部と、前記ロータ部を回転させる駆動手段とを備え、
    前記ロータ部が、厚さ方向の一端面に情報記録媒体層を形成した薄板状のディスク部を備え、
    前記流体動圧軸受部が、前記ディスク部に一体的に固定される軸体と、隙間を介して前記軸体を挿入する軸体挿入穴を有する軸体支持部と、前記隙間に充填される流体とを備え、
    前記一端面の背面側となる前記ディスク部の他端面、および前記軸体の軸方向の一端部に、相互に嵌合する嵌合孔または嵌合突起のいずれかが設けられていることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記嵌合孔が、前記ディスク部の他端面に形成された凹部であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記ロータ部が、前記ディスク部の一端面から環状に突出するバックヨークを備え、
    前記駆動手段が、前記ステータ部に設けられたコアおよびコイルと、前記バックヨークに固定され、前記コアおよびコイルに対向して円環状に複数の磁極を配列した永久磁石とを備え、
    前記バックヨークと前記ディスク部とが、一つの部材から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録再生装置。
JP2003157980A 2003-06-03 2003-06-03 情報記録再生装置 Pending JP2004364380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003157980A JP2004364380A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003157980A JP2004364380A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004364380A true JP2004364380A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34051533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003157980A Pending JP2004364380A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004364380A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003130043A (ja) 軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータ
JP3661853B2 (ja) スピンドルモータおよびスピンドルモータを有する情報記録再生装置
US20110200279A1 (en) Rotary device
JP2006296079A (ja) 薄型スピンドルモータ
JP2014033487A (ja) 回転機器
US7511398B2 (en) Motor and recording disk driving device
JP5342959B2 (ja) ディスク駆動装置
JP4387114B2 (ja) 軸受機構、モータおよびディスク駆動装置
US8837078B2 (en) Rotating body for fluid dynamic bearing capable of being thinned and being improved in rotational accuracy and method of producing the rotating body for fluid dynamic bearing
JP2006325279A (ja) ブラシレスモータ
JP2005045876A (ja) スピンドルモータ及びこれを用いた情報記録再生装置
JP2004364380A (ja) 情報記録再生装置
JP2004364398A (ja) スピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置
JPWO2004084381A1 (ja) モータおよび記録媒体駆動装置
JP2015019510A (ja) 回転機器
JP2004028174A (ja) 軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータ
JP3686065B2 (ja) モータおよび記録媒体駆動装置
US8964330B2 (en) Disk drive device
JP3736468B2 (ja) 軸受けユニット、軸受けユニットを有するモータおよび電子機器
JP4648654B2 (ja) モータおよび記録媒体駆動装置
JP2007185073A (ja) 軸受機構、モータおよび記録ディスク駆動装置
JP5729789B2 (ja) 流体動圧軸受
JP2004362635A (ja) 情報記録再生装置用モータおよび情報記録再生装置
JP2006180566A (ja) 情報記録再生装置用モータとこれを用いた情報記録再生装置
JP2003125553A (ja) スピンドルモータおよび情報記録再生装置