JP2004363814A - 基準器、情報処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】観察対象物の色や寸法の変化などを、画像データを通じて正確に観察できるようにする。
【解決手段】カメラで撮像された撮影画像には、観察対象物と共に、基準器1上の基準カラーバー6が写っている。そこで、撮影画像から基準カラーバー6の画像を抽出し、この画像中の基準カラーバー6上における8種類の基準色のRGB値をそれぞれ測定する。上記測定RGB値と予め記憶しておいた基準RGB値とを色毎に比較し、差分をそれぞれ算出する。各差分の値は、測定値における3原色(赤、緑、青)の各色の強さが基準値に対してどの位ずれているかを表したものである。さらに、各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する。この差分の平均値に基づいて画像データ全体に対して色補正を施す。また、色補正を施した画像データを記憶部に保存する。
【選択図】 図7
【解決手段】カメラで撮像された撮影画像には、観察対象物と共に、基準器1上の基準カラーバー6が写っている。そこで、撮影画像から基準カラーバー6の画像を抽出し、この画像中の基準カラーバー6上における8種類の基準色のRGB値をそれぞれ測定する。上記測定RGB値と予め記憶しておいた基準RGB値とを色毎に比較し、差分をそれぞれ算出する。各差分の値は、測定値における3原色(赤、緑、青)の各色の強さが基準値に対してどの位ずれているかを表したものである。さらに、各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する。この差分の平均値に基づいて画像データ全体に対して色補正を施す。また、色補正を施した画像データを記憶部に保存する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基準器、情報処理装置、及び画像処理方法に関し、特に、カメラで撮像される観察対象物の画像データに基づいてその経時変化を観察するのに適した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療などの現場においては、傷口や手術縫合部などの状態の経時変化を観察することが行われている。具体的には、定期的に(一定の時間が経過する毎に)カメラによる観察対象物の撮像・記録が行われる。このとき、カメラで撮像した傷口や手術縫合部などの画像をデジタル画像データとしてパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に取り込み、所定の記憶媒体に格納するようなこともある。
【0003】
このように観察対象物をカメラで撮像し、その画像データを所定の記憶媒体に保存する基本的な技術は、特許文献1などにも開示されている。
【0004】
観察対象物の経時変化を観察する際には、上記記憶媒体に記憶されている個々の画像データを読み出して、これらを表示装置などに出力すればよい。このとき、画面上では、撮像日時の異なる個々の画像データを時間の経過順に並べるようにする。これにより、観察者は、観察対象物の経時変化を観察しやすくなる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−193435号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ機器を用いて同じ観察対象物を撮像するにしても、撮像される日時の気象条件やカメラ・情報処理装置自体の各種条件などの微妙な変化に伴い、画像データ中の観察対象物の色や寸法に誤差が生じてくるものである。
【0007】
このため、観察時に表示装置の画面上に表示される個々の画像データには、誤差が含まれていることになり、観察対象物の色や寸法の変化を正確に観察することができないという問題がある。
【0008】
上記特許文献1には、撮像された画像の位置のずれを補正する画像処理技術が開示されているが、色や寸法を補正しているわけではない。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、観察対象物の色や寸法の変化などを、画像データを通じて正確に観察できるようにした基準器、情報処理装置、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る基準器は、観察対象物と一緒にカメラにより撮像され、撮像後の画像データの色もしくはサイズの補正を行うために使用される基準器であって、複数種の基準色がそれぞれ付された領域と、所定のスケール長の基準スケールが付された領域とを表面上に有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る情報処理装置は、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器と、観察対象物を撮像するためのカメラと、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定し、対応する複数の測定値を求める測定手段と、所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出する算出手段と、前記算出手段により算出された結果を用いて前記画像データの色を補正する補正手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報処理装置は、所定のスケール長の基準スケールが付された領域を表面上に有する基準器と、観察対象物を撮像するためのカメラと、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定する第1の測定手段と、所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存する保存手段と、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定する第2の測定手段と、前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出する第2の算出手段と、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記第2の算出手段により算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる表示処理手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る画像処理方法は、観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、前記撮像により得られた画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定して対応する複数の測定値を求め、所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出し、前記算出した結果を用いて前記画像データの色を補正することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像処理方法は、観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とが一緒に撮像された際の画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定し、所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出し、前記算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存し、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択し、前記選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定し、前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出し、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理装置の全体構成を示す図である。
本情報処理装置は、HIS(病院総合情報システム、電子カルテシステム)を基幹とする看護支援システム、プラント保守点検や現場監視を行う監視システム、宅配や貨物の受け渡し管理を行う物流管理システム等に適用可能である。この実施形態では、本情報管理システムをHISに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0016】
本情報処理装置は、図1に示されるように、基準器1、CCD(Charge Coupled Device)カメラ20、および情報処理装置本体21を有している。この情報処理装置は、パーソナルコンピュータもしくはPDA(Personal Digital Assistance)を用いて実現される。
【0017】
基準器1は、観察対象物と一緒にCCDカメラ20により撮像され、撮像後の画像データの色もしくはサイズの補正を行うために使用されるものである。この基準器1は、複数種の基準色がそれぞれ付された領域と、所定のスケール長の基準スケールが付された領域とを表面上に有する。なお、撮像の際には、基準器1はCCDカメラ20の撮像視野に収まるように所定の位置に固定設置される。基準器1の詳細については、後述する。
【0018】
CCDカメラ20は、所定の機材もしくは情報処理装置本体21に固定設置され、観察対象物を撮像するものである。撮像された結果は、デジタル画像データとして情報処理装置本体21へ送られる。また、CCDカメラ20には、基準器1と観察対象物とが一緒に撮像可能となるように、当該基準器1を着脱可能に取り付けるための機構(図示せず)を有している。
【0019】
なお、CCDカメラ20は、情報処理装置本体21に外部接続される構成としてもよいし、情報処理装置本体21に内蔵される構成としてもよい。
【0020】
情報処理装置本体21は、CCDカメラインタフェース22、表示部23、操作部24、記憶部25、および制御部26を有する。また、この情報処理装置本体21には、基準器1を収納するための機構(図示せず)も備えられている。
【0021】
CCDカメラインタフェース22は、CCDカメラ20と情報処理装置本体21との間のインタフェース処理を行うものである。
【0022】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置に相当するものであり、制御部26から供給される画像データを画面上に表示する。
【0023】
操作部24は、キーボードやマウスなどの入力装置に相当するものであり、ユーザが入力した内容を制御部26に送る。
【0024】
記憶部25は、HDDなどの記憶装置に相当するものであり、制御部26からの指示に応じて画像データを記憶媒体に格納したり当該記憶媒体から読み出したりする。
【0025】
制御部26は、情報処理装置全体の動作を司るものであり、操作部24からの要求に応じ、CCDカメラインタフェース22を介して送られてくる画像データの取込みを行ったり、記憶部25に対する画像データの格納や読出を行ったり、表示部23への画像データの表示を行ったりする。
【0026】
特に、この制御部26は、観察対象物と基準器1とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる当該基準器上の複数種の基準色を測定し、その測定値に応じて個々の画像データに色補正を施す機能や、色補正の施された個々の画像データの少なくとも一部領域と日時データとを、撮像日時の順に並べて表示させる機能などを備えている。
【0027】
また、制御部26は、画像における単位ピクセル当りの実測長を算出する機能や、この単位ピクセル当りの実測長を元に、個々の画像データの中における所定の部位範囲の寸法を算出する機能や、個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、上記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる機能などを備えている。
【0028】
図2は、CCDカメラ20により撮像される個々の画像データの一例を示す図である。
【0029】
同図に示されるように、撮像された個々の画像データ(ここでは、傷口写真データ)2の中には、基準器1と観察対象物(ここでは、傷口・手術縫合部)3とが一緒に写っている。ユーザは、表示部24の画面を見ながら操作部24を操作することにより、傷口の中でも特に色や寸法の観察対象としたい部位範囲4を指定することができる。これにより、指定した部位範囲の色や寸法(長さ、もしくは面積)を集中的に測定することが可能となる。個々の画像データは、時系列の順に関連付けられ、例えばファイル形式で保管される。
【0030】
図3は、本実施形態で使用される基準器1の一構成例を示す図である。
同図に示される基準器1aは、細長い長方形を成しており、ベース板5に基準カラーバー6及び基準スケール7が取り付けられた構成となっている。また、この基準器1aには、情報処理装置本体21側もしくはCCDカメラ20側に当該基準器1aを着脱可能に取り付けるための2つの着脱口8、紐を通すための開口部(穴)9、この開口部9に通された紐10が備えられる。
【0031】
基準器1aは、情報処理装置本体21に収納することが可能である。この場合、上記着脱口8などを介して収納することが可能である。また、基準器1aを情報処理装置本体21に収納するときには、紛失防止のため、上記紐10を情報処理装置本体21上の所定の部材に括り付けるようにしてもよい。
【0032】
上記基準カラーバー6には、8種類の基準色が塗布もしくは印刷された8つの領域が設けられる。これら8種類の基準色は、例えば以下に示す色で構成される。
【0033】
・RGB値:#000000
(色名:黒、図中では“K”)
・RGB値:#FF00FF
(色名:マゼンタ、図中では“M”)
・RGB値:#00FFFF
(色名:シアン、図中では“C”)
・RGB値:#FFFF00
(色名:黄、図中では“Y”)
・RGB値:#00FF00
(色名:緑、図中では“G”)
・RGB値:#FF0000
(色名:赤、図中では“R”)
・RGB値:#0000FF
(色名:青、図中では“B”)
・RGB値:#FFFFFF
(色名:白、図中では“W”)
なお、RGB値は、3原色(赤、緑、青)の各色の強さを16進法により0〜FF(10進法では0〜255)で表したものである。
【0034】
一方、基準スケール7は、基準器1aの長手方向に向かって目盛りが付されたものとなっている。
【0035】
図3の基準器1aによれば、撮像後の画像データに対する色補正と寸法測定の両方を一つの基準器を用いて実現できるという利点のほか、2つの着脱口8を通じて情報処理装置本体21などに対する取付け(収納)及び取外しが容易となり、例えば撮像後には情報処理装置本体21に安定して収納できる。また、開口部9に通された紐10を情報処理装置本体21に括り付けることにより、紛失や置き忘れを防止できるという利点もある。また、長方形の基準器1aの長手方向を利用して基準スケール7を設けているので、大きい撮像対象物に対しても寸法計測を行える。
【0036】
図4は、本実施形態で使用される基準器1の別の構成例を示す図である。
同図に示される基準器1bは、図3の基準器1aの場合とは異なり、カード形状を成している。この基準器1bには、図3の基準器1aの場合と同様な、ベース板5、基準カラーバー6、基準スケール7、開口部9、紐10が備えられている(但し、基準カラーバー6などの形状は、図3と場合と異なる)。
【0037】
図4の基準器1bによれば、人にとって馴染みやすい形状を成しているので、使い勝手が良く、携帯性に優れる。また、このカード形状の基準器1bを、記録媒体を備えたメモリカードとして実現することも可能である。この場合、記録媒体に、例えば上記8種類の基準色のRGB値を示すデータなどを格納しておく。これにより、必要時にこのデータを情報処理装置本体21側で読み出して色補正の処理に利用することができる。
【0038】
図5は、本実施形態で使用される基準器1の更なる別の構成例を示す図である。
同図に示される基準器1cは、携帯情報端末(PDA)11に付属する電子ペン(タッチペン)に貼り付けられている。なお、携帯情報端末11は、前述の情報処理装置本体21に相当するものであり、基準器1cが貼り付けられた電子ペンを収納するための収納口12を有している。
【0039】
基準器1cにも、前述したような基準カラーバー6や基準スケール7が、電子ペン本体表面の形状に合わせ一体化して設けられている。また、この電子ペンには、爪13が備えられる。収納口12を通じて電子ペンを携帯情報端末11本体に収納した際には、上記爪13で固定できるようになっている。
【0040】
図5の基準器1cによれば、既存の電子ペンを利用して基準器を実現しているので、製造コストを著しく削減することができる。また、基準器が人にとって馴染みやすい電子ペンに設けられているので、使い勝手が良く、携帯性に優れる。
【0041】
次に、図6を参照して、情報処理装置本体21に備えられる制御部26の機能構成について説明する。
【0042】
制御部26は、画像抽出部30を有している。この画像抽出部は、CCDカメラインタフェース22を介して送られてくる画像データを受け、当該画像データの中における基準カラーバー6の画像や、基準スケール7の画像を抽出する機能である。
【0043】
また、制御部26は、画像データの「色」に関する処理を行う機能として、基準色測定部31、基準値テーブル32、算出・集計部33、色補正部34、保存処理部35、読出処理部36、範囲選択部37、平均RGB値抽出部38、データ蓄積部39、及び表示処理部40を備えている。
【0044】
基準色測定部31は、画像データに含まれる基準器1上の基準カラーバー6における複数種の基準色をそれぞれ測定し、対応する複数の測定値を求める機能である。
【0045】
基準値テーブル32は、所定の記憶領域に予め記憶されているものであり、実際の基準器1上の基準カラーバー6における複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値(例えば、前述した8つのRGB値)を示す情報を有している。
【0046】
算出・集計部33は、基準値テーブル32に予め記憶されている複数の基準値と、基準色測定部31により測定された複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出し、得られた複数の差分を所定の領域に書き込む機能を含んでいる。また、算出・集計部33は、基準色ごとに算出された差分の平均値を求め、得られた平均値を所定の領域に書き込む機能をも含んでいる。
【0047】
色補正部34は、算出・集計部33により基準色ごとに算出された差分の平均値に基づいて、画像データの色を補正する機能である。この場合、上記差分の平均値を補正値として扱い、当該差分の平均値が0に近づくように画像データ全体に対して色補正を施す。
【0048】
保存処理部35は、色補正部34により色補正の施された画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶部25に保存する機能である。
【0049】
読出処理部36は、記憶部25に保存されている個々の画像データと日時データとを読み出す機能である。
【0050】
範囲選択部37は、読出処理部36により読み出される個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する機能である。この部位範囲は、例えば前述の図2中の部位範囲4に相当し、ユーザが指定することが可能である。この場合、指定された部位範囲を示す枠などの情報が画像データに追記される。
【0051】
平均RGB値抽出部38は、範囲選択部37により選択された部位範囲における色の平均値を、画像データ毎に算出する機能である。
【0052】
データ蓄積部39は、所定の部位範囲が指定された個々の画像データと、日時データと、平均RGB値抽出部38により算出された色の平均値とを関連付けて蓄積する機能である。
【0053】
表示処理部40は、データ蓄積部39に蓄積されている個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、色の平均値とを、撮像日時の順に、表示部23の画面上に並べて表示させる機能である。
【0054】
更に、上記制御部26は、画像データの「寸法」に関する処理を行う機能として、ピクセル数値測定部41、スケール長実測値記憶部42、単位ピクセル当りスケール長算出部43、保存処理部44、読出処理部45、範囲選択部46、ピクセル数測定部47、寸法算出部48、データ蓄積部49、及び表示処理部50を備えている。
【0055】
ピクセル数値測定部41は、画像データに含まれる基準器1上の基準スケール7における所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定する機能である。
【0056】
スケール長実測値記憶部42は、実際の基準器1上の基準スケール7における所定のスケール長の実測値を予め記憶している。
【0057】
単位ピクセル当りスケール長算出部43は、スケール長実測値記憶部42に予め記憶されている所定のスケール長の実測値と、ピクセル数値測定部41により測定されたピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出する機能である。
【0058】
保存処理部44は、単位ピクセル当りスケール長算出部43により算出された単位ピクセル当りのスケール長と、個々の画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶部25に保存する機能である。
【0059】
読出処理部45は、記憶部25に保存されている単位ピクセル当りのスケール長と、個々の画像データと、日時データとを読み出す機能である。
【0060】
範囲選択部46は、読出処理部45により読み出された個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する機能である。この部位範囲は、例えば前述の図2中の部位範囲4に相当し、ユーザが指定することが可能である。この場合、指定された部位範囲を示す枠などの情報が画像データに追記される。
【0061】
ピクセル数測定部47は、範囲選択部46により選択された所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定する機能である。
【0062】
寸法算出部48は、読出処理部45により読み出された単位ピクセル当りのスケール長を元に、上記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出する機能である。
【0063】
データ蓄積部49は、所定の部位範囲が指定された個々の画像データと、日時データと、寸法算出部48により算出された部位範囲の寸法とを関連付けて蓄積する機能である。
【0064】
表示処理部50は、データ蓄積部49に蓄積されている個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に、表示部23の画面上に並べて表示させる機能である。
【0065】
次に、図7を参照して、本実施形態における色補正の手法の一具体例を説明する。なお、色補正に関わる処理は、図6の制御部26の中における要素30〜35の機能を用いて実現される。
【0066】
CCDカメラ20で撮像された撮影画像には、観察対象物と共に、基準器1上の基準カラーバー6が写っている。そこで、撮影画像から基準カラーバー6の画像を抽出し、この画像中の基準カラーバー6上における8種類の基準色のRGB値をそれぞれ測定する。
【0067】
例えば、画像中の基準カラーバー6上の「黒」、「マゼンタ」、「シアン」、「黄」、「緑」、「赤」、「青」、「白」を測定した結果であるRGB値(測定RGB値)が、それぞれ「#060000」、「#FF00F7」、「#08F7F7」、「#FFF700」、「#07F900」、「#FF0000」、「#0600E5」、「#FFF7F8」であったものとする。このときの測定RGB値は、3原色(赤、緑、青)の各色の光の強さを16進法により0〜FF(色値)で表したものである。
【0068】
一方、所定の記憶領域には、実際の基準カラーバー6上の「黒」、「マゼンタ」、「シアン」、「黄」、「緑」、「赤」、「青」、「白」の値を示す基準RGB値「#000000」、「#FF00FF」、「#00FFFF」、「#FFFF00」、「#00FF00」、「#FF0000」、「#0000FF」、「#FFFFFF」が予め記憶されている。
【0069】
そこで、上記測定RGB値と基準RGB値とを色毎に比較し、差分をそれぞれ算出する。各差分の値は、測定値における3原色(赤、緑、青)の各色の強さが基準値に対してどの位ずれているかを10進法で表したものである。そして、算出した差分を所定の記憶領域に記憶させる。この場合、各差分を、基準値及び測定値とともに、図8に示されるような算出・集計表の領域Xに書き込む。
【0070】
なお、測定された各RGB値を構成する3つの色値のうち、「00」または「FF」に該当するものがあれば、その色値に関しては基準値との差が無いものとみなし、差分の算出結果において「−」等を記載する。
【0071】
さらに、領域Xに書き込んだ各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する。そして、算出した平均値を所定の記憶領域に記憶させる。この場合、差分の平均値を、図8に示されるような算出・集計表の領域Yに書き込む。
【0072】
上記差分の平均値は、画像データの色補正用に使用される。すなわち、領域Yに書き込んだ差分の平均値(10進法)から、色補正用RGB値(16進法)を算出し、この値に基づいて上記画像データ全体に対して色補正を施す。そして、色補正を施した画像データを記憶部25に保存する。
【0073】
上記一連の処理により、画像データの中の観察対象物が実際に近い色に補正されるため、傷口などの色合いを正確に把握することができ、的確な診断などを行えることとなる。
【0074】
次に、図9のフローチャートを参照して、画像データの色補正に関する処理の動作について説明する。
【0075】
観察対象物と基準器1とが一緒にCCDカメラ20により撮影されると(ステップA1)、その画像データがCCDカメラインタフェース22を介して制御部26に送られる。
【0076】
制御部2では、画像データから基準器1上のカラーバー6の画像を抽出し(ステップA2)、このカラーバー6上の各基準色のRGB値を測定する(ステップA3)。
【0077】
ここで、測定された各RGB値を構成する3つの色値のうち、「00」または「FF」に該当するものがあるか否かを判定する(ステップA4)。例えば、RGB値が「#07F900」である場合、「青(B)」に対応する色値「00」が存在する。このような場合には、その色値に関しては基準値との差が無いものとみなし、この後の平均値(補正値)の算出には使用しない(ステップA5)。「00」または「FF」に該当しなければ、その色値は、この後の平均値(補正値)の算出に使用する。
【0078】
上記判定を行った後、測定したRGB値と、予め所定の記憶領域に記憶しておいた基準RGB値との差分を算出し、その結果を表の上で集計する(ステップA6)。さらに、算出・集計した各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する(ステップA7)。この平均値は、画像データの色補正用に使用される補正値でもある。
【0079】
そこで、この補正値を用いて、上記画像データ全体に対して色補正を実施する(ステップA8)。そして、補正後の画像データのファイルを、撮影年月日・時間を示すデータなどと関連付けし、記憶部25に保存する(ステップA9)。
【0080】
次に、図10のフローチャートを参照して、画像データにおける単位ピクセル当りのスケール長の算出に関する処理の動作について説明する。
【0081】
観察対象物と基準器1とが一緒にCCDカメラ20により撮影されると(ステップB1)、その画像データがCCDカメラインタフェース22を介して制御部26に送られる。
【0082】
制御部2では、画像データから基準器1上のスケールバー7の画像を抽出し(ステップB2)、この画像中のスケールバー7上における例えばフルスケール長のピクセル数値を測定する(ステップB3)。
【0083】
そして、測定したピクセル数値と、予め所定の記憶領域に記憶しておいたフルスケール長の実測値とから、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を算出する(ステップB4)。
【0084】
こうして算出した単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)を、画像データのファイルなどと関連付けし、記憶部25に保存する(ステップB5)。
【0085】
次に、図11のフローチャートを参照して、画像データの表示に関する処理の動作について説明する。
【0086】
まず、色変化の観察が要求されているのか、それとも寸法変化の観察が要求されているのかを判定する(ステップC1)。
【0087】
色変化の観察が要求されている場合は、補正後の画像データを記憶部25から呼び出す(ステップC2)。
【0088】
呼び出した画像データ上で色変化の確認対象とすべき部位範囲(色変化確認対象部)は、現在選択されている位置・範囲で良いか否かを判定する(ステップC3)。当該色変化確認対象部を変える必要があれば、ユーザ等により指定された色変化確認対象部を選択する(ステップC4)。一方、変える必要が無ければ、この選択の処理は省略される。
【0089】
そして、色変化確認対象部におけるRGB値の平均値(平均RGB値)を算出し(ステップC5)、この平均RGB値を示すデータを、撮影年月日・時間を示すデータ、画像データとともにデータ蓄積部に蓄積する(ステップC6)。
【0090】
この後、次の画像を呼び出す必要があるか否かを判定する(ステップC7)。次の画像を呼び出す必要があればステップC2からの処理を繰り返し、その必要がなければ、ステップC8の処理へ進む。
【0091】
そして、データ蓄積部に蓄積した個々の画像データの全体領域もしくは色変化確認対象部と、撮影年月日・時間と、平均RGB値とを、撮像日時の順に時系列で、表示部23の画面上に並べて表示させる(ステップC8)。
【0092】
一方、上記ステップC1において寸法変化の観察が要求されている場合は、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)とともに画像データを記憶部25から呼び出す(ステップC9)。
【0093】
そして、呼び出した画像データ上において、呼び出した画像データ上で寸法変化の確認対象とすべき部位範囲(寸法測定部分)を選択し(ステップC10)、その寸法測定部分のピクセル数を測定する(ステップC11)。
【0094】
この後、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)を元に、測定した寸法測定部分のピクセル数から当該寸法測定部分の実寸法を算出し(ステップC12)、この寸法測定部分の実寸法を示すデータを、撮影年月日・時間を示すデータ、画像データとともにデータ蓄積部に蓄積する(ステップC13)。
【0095】
この後、次の画像を呼び出す必要があるか否かを判定する(ステップC14)。次の画像を呼び出す必要があればステップC9からの処理を繰り返し、その必要がなければ、ステップC15の処理へ進む。
【0096】
そして、データ蓄積部に蓄積した個々の画像データの全体領域もしくは寸法測定部分と、撮影年月日・時間と、寸法測定部分の実寸法を示すデータとを、撮像日時の順に時系列で、表示部23の画面上に並べてグラフ表示させる(ステップC15)。
【0097】
このように本実施形態によれば、傷や手術縫合部などの観察対象物について特に観察したい部位範囲の色や寸法の計時変化を、画像データを通じて正確に観察することが可能となる。
【0098】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0099】
例えば、図11に示した色変化の観察のための処理(ステップC2〜C8)と寸法変化の観察のための処理(ステップC9〜C15)の両方を実行することにより、「色変化の観察」と「寸法変化の観察」の両方を実現することが可能である。
【0100】
また、上記実施形態では、本発明をHISに適用した場合を例に挙げて説明したが、これ以外に、プラント保守点検や現場監視を行う監視システム、宅配や貨物の受け渡し管理を行う物流管理システム等にも適用可能である。この場合、観察対象物としては、システムを構成する装置、機器、部材、材料、試料など、種々なものを適用することができる。
【0101】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、観察対象物の色や寸法の変化などを、画像データを通じて正確に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による情報処理装置の全体構成を示す図。
【図2】CCDカメラにより撮像される個々の画像データの一例を示す図。
【図3】基準器の一構成例を示す図。
【図4】基準器の別の構成例を示す図。
【図5】基準器の更なる別の構成例を示す図。
【図6】情報処理装置本体に備えられる制御部の機能構成を示すブロック図。
【図7】色補正の手法の一具体例を説明するための図。
【図8】色の差分値及びその平均値を管理する算出・集計表の一例を示す図。
【図9】画像データの色補正に関する処理の動作を示すフローチャート。
【図10】画像データにおける単位ピクセル当りのスケール長の算出に関する処理の動作を示すフローチャート。
【図11】画像データの表示に関する処理の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】1…基準器、2…画像データ、3…観察対象物、4…部位範囲、5…ベース板、6…基準カラーバー、7…基準スケール、8…着脱口、9…開口部(穴)、10…紐、11…携帯情報端末、12…収納口、13…爪、20…CCDカメラ、21…情報処理装置本体、22…CCDカメラインタフェース、23…表示部、24…操作部、25…記憶部、26…制御部、30…画像抽出部、31…基準色測定部、32…基準値テーブル、33…算出・集計部、34…色補正部、35…保存処理部、36…読出処理部、37…範囲選択部、38…平均RGB値抽出部、39…データ蓄積部、40…表示処理部、41…ピクセル数値測定部、42…スケール長実測値記憶部、43…単位ピクセル当りスケール長算出部、44…保存処理部、45…読出処理部、46…範囲選択部、47…ピクセル数測定部、48…寸法算出部、49…データ蓄積部、50…表示処理部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、基準器、情報処理装置、及び画像処理方法に関し、特に、カメラで撮像される観察対象物の画像データに基づいてその経時変化を観察するのに適した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療などの現場においては、傷口や手術縫合部などの状態の経時変化を観察することが行われている。具体的には、定期的に(一定の時間が経過する毎に)カメラによる観察対象物の撮像・記録が行われる。このとき、カメラで撮像した傷口や手術縫合部などの画像をデジタル画像データとしてパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に取り込み、所定の記憶媒体に格納するようなこともある。
【0003】
このように観察対象物をカメラで撮像し、その画像データを所定の記憶媒体に保存する基本的な技術は、特許文献1などにも開示されている。
【0004】
観察対象物の経時変化を観察する際には、上記記憶媒体に記憶されている個々の画像データを読み出して、これらを表示装置などに出力すればよい。このとき、画面上では、撮像日時の異なる個々の画像データを時間の経過順に並べるようにする。これにより、観察者は、観察対象物の経時変化を観察しやすくなる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−193435号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ機器を用いて同じ観察対象物を撮像するにしても、撮像される日時の気象条件やカメラ・情報処理装置自体の各種条件などの微妙な変化に伴い、画像データ中の観察対象物の色や寸法に誤差が生じてくるものである。
【0007】
このため、観察時に表示装置の画面上に表示される個々の画像データには、誤差が含まれていることになり、観察対象物の色や寸法の変化を正確に観察することができないという問題がある。
【0008】
上記特許文献1には、撮像された画像の位置のずれを補正する画像処理技術が開示されているが、色や寸法を補正しているわけではない。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、観察対象物の色や寸法の変化などを、画像データを通じて正確に観察できるようにした基準器、情報処理装置、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る基準器は、観察対象物と一緒にカメラにより撮像され、撮像後の画像データの色もしくはサイズの補正を行うために使用される基準器であって、複数種の基準色がそれぞれ付された領域と、所定のスケール長の基準スケールが付された領域とを表面上に有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る情報処理装置は、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器と、観察対象物を撮像するためのカメラと、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定し、対応する複数の測定値を求める測定手段と、所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出する算出手段と、前記算出手段により算出された結果を用いて前記画像データの色を補正する補正手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報処理装置は、所定のスケール長の基準スケールが付された領域を表面上に有する基準器と、観察対象物を撮像するためのカメラと、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定する第1の測定手段と、所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存する保存手段と、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定する第2の測定手段と、前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出する第2の算出手段と、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記第2の算出手段により算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる表示処理手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る画像処理方法は、観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、前記撮像により得られた画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定して対応する複数の測定値を求め、所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出し、前記算出した結果を用いて前記画像データの色を補正することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像処理方法は、観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とが一緒に撮像された際の画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定し、所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出し、前記算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存し、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択し、前記選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定し、前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出し、前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理装置の全体構成を示す図である。
本情報処理装置は、HIS(病院総合情報システム、電子カルテシステム)を基幹とする看護支援システム、プラント保守点検や現場監視を行う監視システム、宅配や貨物の受け渡し管理を行う物流管理システム等に適用可能である。この実施形態では、本情報管理システムをHISに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0016】
本情報処理装置は、図1に示されるように、基準器1、CCD(Charge Coupled Device)カメラ20、および情報処理装置本体21を有している。この情報処理装置は、パーソナルコンピュータもしくはPDA(Personal Digital Assistance)を用いて実現される。
【0017】
基準器1は、観察対象物と一緒にCCDカメラ20により撮像され、撮像後の画像データの色もしくはサイズの補正を行うために使用されるものである。この基準器1は、複数種の基準色がそれぞれ付された領域と、所定のスケール長の基準スケールが付された領域とを表面上に有する。なお、撮像の際には、基準器1はCCDカメラ20の撮像視野に収まるように所定の位置に固定設置される。基準器1の詳細については、後述する。
【0018】
CCDカメラ20は、所定の機材もしくは情報処理装置本体21に固定設置され、観察対象物を撮像するものである。撮像された結果は、デジタル画像データとして情報処理装置本体21へ送られる。また、CCDカメラ20には、基準器1と観察対象物とが一緒に撮像可能となるように、当該基準器1を着脱可能に取り付けるための機構(図示せず)を有している。
【0019】
なお、CCDカメラ20は、情報処理装置本体21に外部接続される構成としてもよいし、情報処理装置本体21に内蔵される構成としてもよい。
【0020】
情報処理装置本体21は、CCDカメラインタフェース22、表示部23、操作部24、記憶部25、および制御部26を有する。また、この情報処理装置本体21には、基準器1を収納するための機構(図示せず)も備えられている。
【0021】
CCDカメラインタフェース22は、CCDカメラ20と情報処理装置本体21との間のインタフェース処理を行うものである。
【0022】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置に相当するものであり、制御部26から供給される画像データを画面上に表示する。
【0023】
操作部24は、キーボードやマウスなどの入力装置に相当するものであり、ユーザが入力した内容を制御部26に送る。
【0024】
記憶部25は、HDDなどの記憶装置に相当するものであり、制御部26からの指示に応じて画像データを記憶媒体に格納したり当該記憶媒体から読み出したりする。
【0025】
制御部26は、情報処理装置全体の動作を司るものであり、操作部24からの要求に応じ、CCDカメラインタフェース22を介して送られてくる画像データの取込みを行ったり、記憶部25に対する画像データの格納や読出を行ったり、表示部23への画像データの表示を行ったりする。
【0026】
特に、この制御部26は、観察対象物と基準器1とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる当該基準器上の複数種の基準色を測定し、その測定値に応じて個々の画像データに色補正を施す機能や、色補正の施された個々の画像データの少なくとも一部領域と日時データとを、撮像日時の順に並べて表示させる機能などを備えている。
【0027】
また、制御部26は、画像における単位ピクセル当りの実測長を算出する機能や、この単位ピクセル当りの実測長を元に、個々の画像データの中における所定の部位範囲の寸法を算出する機能や、個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、上記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる機能などを備えている。
【0028】
図2は、CCDカメラ20により撮像される個々の画像データの一例を示す図である。
【0029】
同図に示されるように、撮像された個々の画像データ(ここでは、傷口写真データ)2の中には、基準器1と観察対象物(ここでは、傷口・手術縫合部)3とが一緒に写っている。ユーザは、表示部24の画面を見ながら操作部24を操作することにより、傷口の中でも特に色や寸法の観察対象としたい部位範囲4を指定することができる。これにより、指定した部位範囲の色や寸法(長さ、もしくは面積)を集中的に測定することが可能となる。個々の画像データは、時系列の順に関連付けられ、例えばファイル形式で保管される。
【0030】
図3は、本実施形態で使用される基準器1の一構成例を示す図である。
同図に示される基準器1aは、細長い長方形を成しており、ベース板5に基準カラーバー6及び基準スケール7が取り付けられた構成となっている。また、この基準器1aには、情報処理装置本体21側もしくはCCDカメラ20側に当該基準器1aを着脱可能に取り付けるための2つの着脱口8、紐を通すための開口部(穴)9、この開口部9に通された紐10が備えられる。
【0031】
基準器1aは、情報処理装置本体21に収納することが可能である。この場合、上記着脱口8などを介して収納することが可能である。また、基準器1aを情報処理装置本体21に収納するときには、紛失防止のため、上記紐10を情報処理装置本体21上の所定の部材に括り付けるようにしてもよい。
【0032】
上記基準カラーバー6には、8種類の基準色が塗布もしくは印刷された8つの領域が設けられる。これら8種類の基準色は、例えば以下に示す色で構成される。
【0033】
・RGB値:#000000
(色名:黒、図中では“K”)
・RGB値:#FF00FF
(色名:マゼンタ、図中では“M”)
・RGB値:#00FFFF
(色名:シアン、図中では“C”)
・RGB値:#FFFF00
(色名:黄、図中では“Y”)
・RGB値:#00FF00
(色名:緑、図中では“G”)
・RGB値:#FF0000
(色名:赤、図中では“R”)
・RGB値:#0000FF
(色名:青、図中では“B”)
・RGB値:#FFFFFF
(色名:白、図中では“W”)
なお、RGB値は、3原色(赤、緑、青)の各色の強さを16進法により0〜FF(10進法では0〜255)で表したものである。
【0034】
一方、基準スケール7は、基準器1aの長手方向に向かって目盛りが付されたものとなっている。
【0035】
図3の基準器1aによれば、撮像後の画像データに対する色補正と寸法測定の両方を一つの基準器を用いて実現できるという利点のほか、2つの着脱口8を通じて情報処理装置本体21などに対する取付け(収納)及び取外しが容易となり、例えば撮像後には情報処理装置本体21に安定して収納できる。また、開口部9に通された紐10を情報処理装置本体21に括り付けることにより、紛失や置き忘れを防止できるという利点もある。また、長方形の基準器1aの長手方向を利用して基準スケール7を設けているので、大きい撮像対象物に対しても寸法計測を行える。
【0036】
図4は、本実施形態で使用される基準器1の別の構成例を示す図である。
同図に示される基準器1bは、図3の基準器1aの場合とは異なり、カード形状を成している。この基準器1bには、図3の基準器1aの場合と同様な、ベース板5、基準カラーバー6、基準スケール7、開口部9、紐10が備えられている(但し、基準カラーバー6などの形状は、図3と場合と異なる)。
【0037】
図4の基準器1bによれば、人にとって馴染みやすい形状を成しているので、使い勝手が良く、携帯性に優れる。また、このカード形状の基準器1bを、記録媒体を備えたメモリカードとして実現することも可能である。この場合、記録媒体に、例えば上記8種類の基準色のRGB値を示すデータなどを格納しておく。これにより、必要時にこのデータを情報処理装置本体21側で読み出して色補正の処理に利用することができる。
【0038】
図5は、本実施形態で使用される基準器1の更なる別の構成例を示す図である。
同図に示される基準器1cは、携帯情報端末(PDA)11に付属する電子ペン(タッチペン)に貼り付けられている。なお、携帯情報端末11は、前述の情報処理装置本体21に相当するものであり、基準器1cが貼り付けられた電子ペンを収納するための収納口12を有している。
【0039】
基準器1cにも、前述したような基準カラーバー6や基準スケール7が、電子ペン本体表面の形状に合わせ一体化して設けられている。また、この電子ペンには、爪13が備えられる。収納口12を通じて電子ペンを携帯情報端末11本体に収納した際には、上記爪13で固定できるようになっている。
【0040】
図5の基準器1cによれば、既存の電子ペンを利用して基準器を実現しているので、製造コストを著しく削減することができる。また、基準器が人にとって馴染みやすい電子ペンに設けられているので、使い勝手が良く、携帯性に優れる。
【0041】
次に、図6を参照して、情報処理装置本体21に備えられる制御部26の機能構成について説明する。
【0042】
制御部26は、画像抽出部30を有している。この画像抽出部は、CCDカメラインタフェース22を介して送られてくる画像データを受け、当該画像データの中における基準カラーバー6の画像や、基準スケール7の画像を抽出する機能である。
【0043】
また、制御部26は、画像データの「色」に関する処理を行う機能として、基準色測定部31、基準値テーブル32、算出・集計部33、色補正部34、保存処理部35、読出処理部36、範囲選択部37、平均RGB値抽出部38、データ蓄積部39、及び表示処理部40を備えている。
【0044】
基準色測定部31は、画像データに含まれる基準器1上の基準カラーバー6における複数種の基準色をそれぞれ測定し、対応する複数の測定値を求める機能である。
【0045】
基準値テーブル32は、所定の記憶領域に予め記憶されているものであり、実際の基準器1上の基準カラーバー6における複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値(例えば、前述した8つのRGB値)を示す情報を有している。
【0046】
算出・集計部33は、基準値テーブル32に予め記憶されている複数の基準値と、基準色測定部31により測定された複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出し、得られた複数の差分を所定の領域に書き込む機能を含んでいる。また、算出・集計部33は、基準色ごとに算出された差分の平均値を求め、得られた平均値を所定の領域に書き込む機能をも含んでいる。
【0047】
色補正部34は、算出・集計部33により基準色ごとに算出された差分の平均値に基づいて、画像データの色を補正する機能である。この場合、上記差分の平均値を補正値として扱い、当該差分の平均値が0に近づくように画像データ全体に対して色補正を施す。
【0048】
保存処理部35は、色補正部34により色補正の施された画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶部25に保存する機能である。
【0049】
読出処理部36は、記憶部25に保存されている個々の画像データと日時データとを読み出す機能である。
【0050】
範囲選択部37は、読出処理部36により読み出される個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する機能である。この部位範囲は、例えば前述の図2中の部位範囲4に相当し、ユーザが指定することが可能である。この場合、指定された部位範囲を示す枠などの情報が画像データに追記される。
【0051】
平均RGB値抽出部38は、範囲選択部37により選択された部位範囲における色の平均値を、画像データ毎に算出する機能である。
【0052】
データ蓄積部39は、所定の部位範囲が指定された個々の画像データと、日時データと、平均RGB値抽出部38により算出された色の平均値とを関連付けて蓄積する機能である。
【0053】
表示処理部40は、データ蓄積部39に蓄積されている個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、色の平均値とを、撮像日時の順に、表示部23の画面上に並べて表示させる機能である。
【0054】
更に、上記制御部26は、画像データの「寸法」に関する処理を行う機能として、ピクセル数値測定部41、スケール長実測値記憶部42、単位ピクセル当りスケール長算出部43、保存処理部44、読出処理部45、範囲選択部46、ピクセル数測定部47、寸法算出部48、データ蓄積部49、及び表示処理部50を備えている。
【0055】
ピクセル数値測定部41は、画像データに含まれる基準器1上の基準スケール7における所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定する機能である。
【0056】
スケール長実測値記憶部42は、実際の基準器1上の基準スケール7における所定のスケール長の実測値を予め記憶している。
【0057】
単位ピクセル当りスケール長算出部43は、スケール長実測値記憶部42に予め記憶されている所定のスケール長の実測値と、ピクセル数値測定部41により測定されたピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出する機能である。
【0058】
保存処理部44は、単位ピクセル当りスケール長算出部43により算出された単位ピクセル当りのスケール長と、個々の画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶部25に保存する機能である。
【0059】
読出処理部45は、記憶部25に保存されている単位ピクセル当りのスケール長と、個々の画像データと、日時データとを読み出す機能である。
【0060】
範囲選択部46は、読出処理部45により読み出された個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する機能である。この部位範囲は、例えば前述の図2中の部位範囲4に相当し、ユーザが指定することが可能である。この場合、指定された部位範囲を示す枠などの情報が画像データに追記される。
【0061】
ピクセル数測定部47は、範囲選択部46により選択された所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定する機能である。
【0062】
寸法算出部48は、読出処理部45により読み出された単位ピクセル当りのスケール長を元に、上記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出する機能である。
【0063】
データ蓄積部49は、所定の部位範囲が指定された個々の画像データと、日時データと、寸法算出部48により算出された部位範囲の寸法とを関連付けて蓄積する機能である。
【0064】
表示処理部50は、データ蓄積部49に蓄積されている個々の画像データの少なくとも一部領域と、日時データと、所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に、表示部23の画面上に並べて表示させる機能である。
【0065】
次に、図7を参照して、本実施形態における色補正の手法の一具体例を説明する。なお、色補正に関わる処理は、図6の制御部26の中における要素30〜35の機能を用いて実現される。
【0066】
CCDカメラ20で撮像された撮影画像には、観察対象物と共に、基準器1上の基準カラーバー6が写っている。そこで、撮影画像から基準カラーバー6の画像を抽出し、この画像中の基準カラーバー6上における8種類の基準色のRGB値をそれぞれ測定する。
【0067】
例えば、画像中の基準カラーバー6上の「黒」、「マゼンタ」、「シアン」、「黄」、「緑」、「赤」、「青」、「白」を測定した結果であるRGB値(測定RGB値)が、それぞれ「#060000」、「#FF00F7」、「#08F7F7」、「#FFF700」、「#07F900」、「#FF0000」、「#0600E5」、「#FFF7F8」であったものとする。このときの測定RGB値は、3原色(赤、緑、青)の各色の光の強さを16進法により0〜FF(色値)で表したものである。
【0068】
一方、所定の記憶領域には、実際の基準カラーバー6上の「黒」、「マゼンタ」、「シアン」、「黄」、「緑」、「赤」、「青」、「白」の値を示す基準RGB値「#000000」、「#FF00FF」、「#00FFFF」、「#FFFF00」、「#00FF00」、「#FF0000」、「#0000FF」、「#FFFFFF」が予め記憶されている。
【0069】
そこで、上記測定RGB値と基準RGB値とを色毎に比較し、差分をそれぞれ算出する。各差分の値は、測定値における3原色(赤、緑、青)の各色の強さが基準値に対してどの位ずれているかを10進法で表したものである。そして、算出した差分を所定の記憶領域に記憶させる。この場合、各差分を、基準値及び測定値とともに、図8に示されるような算出・集計表の領域Xに書き込む。
【0070】
なお、測定された各RGB値を構成する3つの色値のうち、「00」または「FF」に該当するものがあれば、その色値に関しては基準値との差が無いものとみなし、差分の算出結果において「−」等を記載する。
【0071】
さらに、領域Xに書き込んだ各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する。そして、算出した平均値を所定の記憶領域に記憶させる。この場合、差分の平均値を、図8に示されるような算出・集計表の領域Yに書き込む。
【0072】
上記差分の平均値は、画像データの色補正用に使用される。すなわち、領域Yに書き込んだ差分の平均値(10進法)から、色補正用RGB値(16進法)を算出し、この値に基づいて上記画像データ全体に対して色補正を施す。そして、色補正を施した画像データを記憶部25に保存する。
【0073】
上記一連の処理により、画像データの中の観察対象物が実際に近い色に補正されるため、傷口などの色合いを正確に把握することができ、的確な診断などを行えることとなる。
【0074】
次に、図9のフローチャートを参照して、画像データの色補正に関する処理の動作について説明する。
【0075】
観察対象物と基準器1とが一緒にCCDカメラ20により撮影されると(ステップA1)、その画像データがCCDカメラインタフェース22を介して制御部26に送られる。
【0076】
制御部2では、画像データから基準器1上のカラーバー6の画像を抽出し(ステップA2)、このカラーバー6上の各基準色のRGB値を測定する(ステップA3)。
【0077】
ここで、測定された各RGB値を構成する3つの色値のうち、「00」または「FF」に該当するものがあるか否かを判定する(ステップA4)。例えば、RGB値が「#07F900」である場合、「青(B)」に対応する色値「00」が存在する。このような場合には、その色値に関しては基準値との差が無いものとみなし、この後の平均値(補正値)の算出には使用しない(ステップA5)。「00」または「FF」に該当しなければ、その色値は、この後の平均値(補正値)の算出に使用する。
【0078】
上記判定を行った後、測定したRGB値と、予め所定の記憶領域に記憶しておいた基準RGB値との差分を算出し、その結果を表の上で集計する(ステップA6)。さらに、算出・集計した各差分の値を3原色(赤、緑、青)の各色ごとに平均化処理し、差分の平均値を算出する(ステップA7)。この平均値は、画像データの色補正用に使用される補正値でもある。
【0079】
そこで、この補正値を用いて、上記画像データ全体に対して色補正を実施する(ステップA8)。そして、補正後の画像データのファイルを、撮影年月日・時間を示すデータなどと関連付けし、記憶部25に保存する(ステップA9)。
【0080】
次に、図10のフローチャートを参照して、画像データにおける単位ピクセル当りのスケール長の算出に関する処理の動作について説明する。
【0081】
観察対象物と基準器1とが一緒にCCDカメラ20により撮影されると(ステップB1)、その画像データがCCDカメラインタフェース22を介して制御部26に送られる。
【0082】
制御部2では、画像データから基準器1上のスケールバー7の画像を抽出し(ステップB2)、この画像中のスケールバー7上における例えばフルスケール長のピクセル数値を測定する(ステップB3)。
【0083】
そして、測定したピクセル数値と、予め所定の記憶領域に記憶しておいたフルスケール長の実測値とから、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を算出する(ステップB4)。
【0084】
こうして算出した単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)を、画像データのファイルなどと関連付けし、記憶部25に保存する(ステップB5)。
【0085】
次に、図11のフローチャートを参照して、画像データの表示に関する処理の動作について説明する。
【0086】
まず、色変化の観察が要求されているのか、それとも寸法変化の観察が要求されているのかを判定する(ステップC1)。
【0087】
色変化の観察が要求されている場合は、補正後の画像データを記憶部25から呼び出す(ステップC2)。
【0088】
呼び出した画像データ上で色変化の確認対象とすべき部位範囲(色変化確認対象部)は、現在選択されている位置・範囲で良いか否かを判定する(ステップC3)。当該色変化確認対象部を変える必要があれば、ユーザ等により指定された色変化確認対象部を選択する(ステップC4)。一方、変える必要が無ければ、この選択の処理は省略される。
【0089】
そして、色変化確認対象部におけるRGB値の平均値(平均RGB値)を算出し(ステップC5)、この平均RGB値を示すデータを、撮影年月日・時間を示すデータ、画像データとともにデータ蓄積部に蓄積する(ステップC6)。
【0090】
この後、次の画像を呼び出す必要があるか否かを判定する(ステップC7)。次の画像を呼び出す必要があればステップC2からの処理を繰り返し、その必要がなければ、ステップC8の処理へ進む。
【0091】
そして、データ蓄積部に蓄積した個々の画像データの全体領域もしくは色変化確認対象部と、撮影年月日・時間と、平均RGB値とを、撮像日時の順に時系列で、表示部23の画面上に並べて表示させる(ステップC8)。
【0092】
一方、上記ステップC1において寸法変化の観察が要求されている場合は、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)とともに画像データを記憶部25から呼び出す(ステップC9)。
【0093】
そして、呼び出した画像データ上において、呼び出した画像データ上で寸法変化の確認対象とすべき部位範囲(寸法測定部分)を選択し(ステップC10)、その寸法測定部分のピクセル数を測定する(ステップC11)。
【0094】
この後、単位ピクセル当りのスケール長の実測値を示すデータ(実寸法算出データ)を元に、測定した寸法測定部分のピクセル数から当該寸法測定部分の実寸法を算出し(ステップC12)、この寸法測定部分の実寸法を示すデータを、撮影年月日・時間を示すデータ、画像データとともにデータ蓄積部に蓄積する(ステップC13)。
【0095】
この後、次の画像を呼び出す必要があるか否かを判定する(ステップC14)。次の画像を呼び出す必要があればステップC9からの処理を繰り返し、その必要がなければ、ステップC15の処理へ進む。
【0096】
そして、データ蓄積部に蓄積した個々の画像データの全体領域もしくは寸法測定部分と、撮影年月日・時間と、寸法測定部分の実寸法を示すデータとを、撮像日時の順に時系列で、表示部23の画面上に並べてグラフ表示させる(ステップC15)。
【0097】
このように本実施形態によれば、傷や手術縫合部などの観察対象物について特に観察したい部位範囲の色や寸法の計時変化を、画像データを通じて正確に観察することが可能となる。
【0098】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0099】
例えば、図11に示した色変化の観察のための処理(ステップC2〜C8)と寸法変化の観察のための処理(ステップC9〜C15)の両方を実行することにより、「色変化の観察」と「寸法変化の観察」の両方を実現することが可能である。
【0100】
また、上記実施形態では、本発明をHISに適用した場合を例に挙げて説明したが、これ以外に、プラント保守点検や現場監視を行う監視システム、宅配や貨物の受け渡し管理を行う物流管理システム等にも適用可能である。この場合、観察対象物としては、システムを構成する装置、機器、部材、材料、試料など、種々なものを適用することができる。
【0101】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、観察対象物の色や寸法の変化などを、画像データを通じて正確に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による情報処理装置の全体構成を示す図。
【図2】CCDカメラにより撮像される個々の画像データの一例を示す図。
【図3】基準器の一構成例を示す図。
【図4】基準器の別の構成例を示す図。
【図5】基準器の更なる別の構成例を示す図。
【図6】情報処理装置本体に備えられる制御部の機能構成を示すブロック図。
【図7】色補正の手法の一具体例を説明するための図。
【図8】色の差分値及びその平均値を管理する算出・集計表の一例を示す図。
【図9】画像データの色補正に関する処理の動作を示すフローチャート。
【図10】画像データにおける単位ピクセル当りのスケール長の算出に関する処理の動作を示すフローチャート。
【図11】画像データの表示に関する処理の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】1…基準器、2…画像データ、3…観察対象物、4…部位範囲、5…ベース板、6…基準カラーバー、7…基準スケール、8…着脱口、9…開口部(穴)、10…紐、11…携帯情報端末、12…収納口、13…爪、20…CCDカメラ、21…情報処理装置本体、22…CCDカメラインタフェース、23…表示部、24…操作部、25…記憶部、26…制御部、30…画像抽出部、31…基準色測定部、32…基準値テーブル、33…算出・集計部、34…色補正部、35…保存処理部、36…読出処理部、37…範囲選択部、38…平均RGB値抽出部、39…データ蓄積部、40…表示処理部、41…ピクセル数値測定部、42…スケール長実測値記憶部、43…単位ピクセル当りスケール長算出部、44…保存処理部、45…読出処理部、46…範囲選択部、47…ピクセル数測定部、48…寸法算出部、49…データ蓄積部、50…表示処理部。
Claims (16)
- 観察対象物と一緒にカメラにより撮像され、撮像後の画像データの色もしくはサイズの補正を行うために使用される基準器であって、
複数種の基準色がそれぞれ付された領域と、
所定のスケール長の基準スケールが付された領域と
を表面上に有することを特徴とする基準器。 - 当該基準器を所定の機器に対して着脱可能に取り付けるための着脱口を更に有することを特徴とする請求項1記載の基準器。
- 紐を通すための開口部を更に有し、カード形状を成していることを特徴とする請求項1記載の基準器。
- 携帯情報端末に付属する電子ペンに設けられることを特徴とする請求項1記載の基準器。
- 前記複数種の基準色は、それぞれ、RGB値における「#000000」、「#FF00FF」、「#00FFFF」、「#FFFF00」、「#00FF00」、「#FF0000」、「#0000FF」、「#FFFFFF」の8色で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基準器。
- 複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器と、
観察対象物を撮像するためのカメラと、
前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定し、対応する複数の測定値を求める測定手段と、
所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された結果を用いて前記画像データの色を補正する補正手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記算出手段は、更に、前記算出した個々の差分の平均値も算出することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
- 前記補正手段により補正された画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存する保存手段と、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも一部領域と、対応する日時データとを、撮像日時の順に並べて表示させる表示処理手段と
を更に具備することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。 - 前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記所定の部位範囲における色の平均値を、画像データ毎に算出する平均値算出手段とを更に具備し、
前記表示処理手段は、前記平均値算出手段により算出された個々の前記平均値を、それぞれ対応する画像データの少なくとも前記所定の部位範囲、及び日時データと共に表示させることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。 - 所定のスケール長の基準スケールが付された領域を表面上に有する基準器と、
観察対象物を撮像するためのカメラと、
前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とを一緒に撮像した際に得られる画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定する第1の測定手段と、
所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存する保存手段と、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定する第2の測定手段と、
前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出する第2の算出手段と、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記第2の算出手段により算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる表示処理手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数種の基準色は、それぞれ、RGB値における「#000000」、「#FF00FF」、「#00FFFF」、「#FFFF00」、「#00FF00」、「#FF0000」、「#0000FF」、「#FFFFFF」の8色で構成されることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
- 観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、
前記撮像により得られた画像データに含まれる前記基準器上の前記複数種の基準色をそれぞれ測定して対応する複数の測定値を求め、
所定の記憶領域に予め記憶されている前記複数種の基準色をそれぞれ表す複数の基準値と、前記複数の測定値との差分を、基準色ごとに算出し、
前記算出した結果を用いて前記画像データの色を補正する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記算出においては、更に、前記算出した個々の差分の平均値も算出することを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。
- 前記補正の施された画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存し、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも一部領域と前記日時データとを、撮像日時の順に並べて表示させる
ことを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。 - 前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択し、
前記選択された前記所定の部位範囲における色の平均値を、画像データ毎に算出し、
前記算出された個々の前記平均値を、それぞれ対応する画像データの少なくとも前記所定の部位範囲、及び日時データと共に表示させる
ことを特徴とする請求項14記載の画像処理方法。 - 観察対象物と、複数種の基準色がそれぞれ付された領域を表面上に有する基準器とを、一緒にカメラで撮像し、
前記カメラで前記観察対象物と前記基準器とが一緒に撮像された際の画像データに含まれる前記基準器上の前記所定のスケール長に対応するピクセル数値を測定し、
所定の記憶領域に予め記憶されている前記所定のスケール長の実測値と、前記ピクセル数値とから、単位ピクセル当りのスケール長を算出し、
前記算出された前記単位ピクセル当りのスケール長と、前記画像データと、撮像日時を示す日時データとを、記憶媒体に保存し、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの中における所定の部位範囲を選択し、
前記選択された前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値を測定し、
前記記憶媒体に保存されている前記単位ピクセル当りのスケール長を元に、前記所定の部位範囲に対応するピクセル数値から当該所定の部位範囲の寸法を算出し、
前記記憶媒体に保存されている個々の画像データの少なくとも前記所定の部位範囲と、前記日時データと、前記算出された前記所定の部位範囲の寸法とを、撮像日時の順に並べて表示させる
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2003158409A JP2004363814A (ja) | 2003-06-03 | 2003-06-03 | 基準器、情報処理装置、及び画像処理方法 |
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