JP2004363605A - レチクルマスキングブレードシステムおよびレチクルマスキングブレードの制御方法およびレチクルマスキングブレードの浮上装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】REMAブレードを含んでいるREMAブレードシステムと、REMAブレードキャリジアセンブリと、電磁力アクチュエータのセットと、電磁力リニアモータと、センサのセットと、サーヴォ機構とを有している。
【選択図】図15
Description
6自由度で対象の動きを制御するために、アクティブサーボ機構フィードバックと共に電磁気力を用いるのは、磁気浮上として一般に公知の技術を達成する有用な方法である。本発明は、このタイプの磁気浮上を、6自由度でレチクルマスキング(REMA)の動きを制御するのに使用する。本発明は、超紫外線EUV投影リソグラフィのREMAブレードが作動される必要がある高真空環境と極めてコンパチブルであり、従って、従来技術を有意義に改善することができる。
磁気浮上は、第1の対象に取り付けられた第1の磁気コンポーネントと、第2の対象に取り付けられた第2の磁気コンポーネントとの相互作用によって生じた力が、重力のような別の力を克服した時に達成され、従って、そうでない場合、第1の対象は、第2の対象によってサポートされるようになる。この状況では、第1の対象は、浮上した対象であり、第2の対象は、リアクションフレームとして機能する。浮上した対象の動きと関連した反作用力は全て、リアクションフレームに現れる。グランドフレームに対しては、リアクションフレームは、固定又は移動し得るように保持することができる。浮上した対象の動きと反対方向に移動するリアクションフレームは、つりあい質量である。つりあい質量の動きは、反作用力を相殺するように作用する。さもないと、この反作用力は、グランドフレームに伝達されてしまう。
ローレンツ力アクチュエータ
第1の磁気コンポーネントは、コイルを有している。第2の磁気コンポーネントは、永久磁石を有している。第1の磁気コンポーネントは、第1の対象に取り付けることができ、第2の磁気コンポーネントは、第2の対象に取り付けることができる。コイルは、永久磁石によって形成される磁場内に配置することができる。コイルを流れる定電流は、コイルにローレンツ力を生じるための永久磁場、及び、永久磁石での大きさは等しいが方向が逆の反作用力と共働する。ローレンツ力は、双極性であり、コイルを流れる電流に従って直線状に変化する。
択一的に、第1の磁気コンポーネントは、高透磁率コアの周囲を囲むコイルを有している。第2の磁気コンポーネントは、高透磁率極片を有している。第1の磁気コンポーネントは、第1の対象に取り付けることができ、第2の磁気コンポーネントは、第2の対象に取り付けることができる。通常、第1の対象は、浮上することができ、第2の対象は、リアクションフレームとして機能することができる。このアクチュエータの構成により、コイルを流れる定電流は磁場を生じ、この磁場により、コアと極片が相互に引き合うようになる。そのようなアクチュエータは、一般に電磁又は磁気抵抗力アクチュエータと呼ばれる。電磁気力は、単極性であり、コイルを流れる電流の2乗で変化する。典型的には、コアと極片とは、渦電流損を低減するように積層されている。磁気抵抗力アクチュエータは、装置の効率と直線性を改善するために磁気回路の磁束をバイアスするために永久磁石を有することができる。
所定のアクチュエータ質量に対して生じる力を増大して、無駄に消費される電力量を低減するために、磁気回路構成の変形実施例を用いることができる。浮上対象は、高速で加速されるのに必要であるが、浮上対象の質量を最小化し、浮上対象の磁気コンポーネントによって無駄に消費される電力を最小化することが所望である。こうすることによって、リアクションフレームが比較的大きな質量を有し、リアクションフレームの磁気成分が比較的大きな電力量を無駄に消費することがある。更に、高速移動されている浮上対象で、コイルから熱を除去するのは、低速移動(又は固定の)リアクションフレームで、コイルから熱を除去するよりも、技術的に遙かに難しいことである。
初期考察
磁気力アクチュエータを用いて浮上した対象の移動範囲は、リアクションフレーム内の磁石アレイと相互作用する多重駆動コイルを使用することによって、1つ又は2つの軸に沿って拡張することができる。1つの軸に沿って拡張された移動範囲を有する磁気力アクチュエータは、リニア磁気モータである。移動範囲が2つの軸に沿って拡張されている場合、装置は、プレーナ磁気モータである。比較的固定した大きさの永久磁石アレイと相互作用する小さな可動コイルアレイを有する磁気モータは、可動コイルモータである。逆に、比較的固定した大きさのコイルアレイと相互作用する可動永久磁石の小さなアレイを有する磁気モータは、可動磁気モータである。
図4は、コイルリニアモータ400を動かすローレンツ力を3方向から見た図である。モータ400は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、コイル106の比較的短いアレイ402を有している。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的長いアレイ404を有している。オプションのバックアイアン110により、コイル106のアレイ402を流れる磁束を強める実効磁気回路化が所望のように維持される。第1の磁気コンポーネント102は、浮上することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、リアクションフレームとして機能することができる第2の対象(図示していない)、及び、第3の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2及び第3の対象は、モータ400がUチャネルモータであるようにして、構造部材406によって一緒に結合することができる。電流を、有利には正弦波状に変えて、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が、第1の対象を浮上するのにも駆動するのにも使われる場合、駆動力を生じるのに使われる上述の変化電流を、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償するとよい。この変化電流により、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力により、第1の対象は、第1の磁気コンポーネント102と共に、第2の磁気コンポーネント104を有する第2及び第3の対象に関して動かすことができる。しかし、6自由度で第1の対象の動きをアクティブに制御するために、第1の対象を第2及び第3の対象に関して案内するのに、少なくとも5つの付加的な磁気力アクチュエータ(図示していない)を用いる必要がある。
図7は、磁気リニアモータ700を動かすローレンツ力を3つの方向から見た図である。モータ700は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、コイル106の比較的長いアレイ702を有している。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的短いアレイ704を有している。オプションのバックアイアン110により、所望のように、実効磁気回路は、コイル106のアレイ702を通る磁束を強めるように維持される。第1の磁気コンポーネント102は、リアクションフレームとして機能することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、第2の対象(図示していない)及び浮上することができる第3の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2及び第3の対象は、モータ700がUチャネルモータであるような、構成要素406によって一緒に結合することができる。有利には正弦波状に変化させた電流は、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が、第2及び第3の対象を浮上するのにも駆動するのにも使われる場合、駆動力を生じるのに使われる変化電流は、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償することができる。この変化電流により、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力に反作用して、第2及び第3の対象は、第2の磁気コンポーネント104と共に、第1の磁気コンポーネント102を有する第1の対象に関して動く。しかし、6自由度で第2及び第3の対象の動きをアクティブに制御するために、モータ700は、第1の対象に関して第2及び第3の対象を案内するのに、少なくとも5つの付加的な磁気力アクチュエータ(図示していない)を用いる必要がある。コイル106のアレイ702は、コイル106が重畳されるように構成することができる。こうすることによって、第2の磁気コンポーネント104での永久磁石108の個数を低減することができる。
図8には、コイルプレーナモータ800を動かすHalbach型強調タイプローレンツ力を3つの方向から見た図である。モータ800は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、各々3つのコイル106からなる4つのグループを有している。所定の各コイルグループ802に対して、隣接コイルグループ802は、所定コイルグループ802に対して垂直方向に配向されている。有利には、各コイル106は扁平コイルである。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的大きなアレイ804を有している。永久磁石108のアレイ804は、2次元アレイである。有利には、アレイ804は、チェッカボードアレイである。有利には、アレイ804は、Halbach型磁石202を有している。第1の磁気コンポーネント102は、浮上することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、リアクションフレームとして機能することができる第2の対象(図示していない)に取り付けることができる。
本発明の認識は、磁気力アクチュエータとモータとを多数組み合わせると、REMAブレードを浮上し、駆動するのに使用することができるという点である。特に関心があるのは、平行な2つのREMAブレードの動きを、重畳した移動範囲に亘って独立して制御する必要がある場合である。完全に別個の磁気力アクチュエータとモータとを用いて各REMAブレードを駆動するよりも寧ろ、本発明の認識では、各REMAブレードを、磁気モータの可動部分に結合し、各磁気モータの可動部分を共通の反作用部分に結合するとよい。
図12は、本発明のプレーナREMAブレードステージ機構1200を示す。プレーナREMAブレードステージ機構1200は、第1の対象1202、オプションの第2の対象1204、第3の対象1206を有している。第1の対象1202は、第1の磁気コンポーネント1208を有している。第2の対象1204は、第2の磁気コンポーネント1210を有している。第3の対象1206は、第3の磁気コンポーネント1212を有している。第1および第2の対象1202及び1204は、浮上することができる。第3の対象1206は、リアクションフレームとして機能することができる。第1のREMAブレード920は、第1の対象1202及び第2の対象1204に結合された第2のREMAブレード922に結合されている。
位置センサ
アクティブな磁気浮上では、浮上対象と基準フレームとの相対位置を6自由度の相対位置センサによって測定する必要がある。図10及び11には、リニアREMAブレードステージ機構900の位置センサシステムの構成例が示されている。図10では、第1の(浮上した)対象902は、5つのキャパシタンスゲージ1012(そのうち3つが図10に示されている)と、光エンコーダ1014を有している。5つのキャパシタンスゲージ1012は、リニアパスとなるように第1の対象902を案内するのに充分なデータを供給する。光エンコーダ1014は、第1の対象902の移動経路に沿った位置データを供給する。第1の対象902は、5つのキャパシタンスゲージ1012を有しているが、3つのキャパシタンスゲージ1012しか、第1の対象902の浮上を支援するのに必要な案内を行うのに必要としない。光エンコーダ1014は、エンコーダヘッドである。このエンコーダヘッドは、図11に示されたエンコーダテープ1112と連携して作動する。
リニアREMAブレードステージ機構900での第1の対象902の浮上及び移動を制御する際、実時間多重軸サーボ機構コントローラが必要である。繰り返しフィードバックループプロセスを介して、デジタルサーボ機構コントローラは:(1)第1の対象902の6自由度をモニタリングするセンサ(例えば、キャパシタンスゲージ1012)からの信号を受け入れ、(2)位置センサ(例えば、光エンコーダ1014)データを対角線座標に減結合し、(3)第1の対象902の実際位置を、所望位置から減算して、位置誤差信号を形成し、(4)位置誤差信号をフィルタリング及び周波数補償して、減結合制御力に比例する駆動信号を形成し、(5)第1の対象902が、軸に沿って、所定軸の予期される移動プロフィールに基づく移動の拡張範囲を有する当該軸の前方に、加速度の総和が送給され、(6)駆動信号を別個のアクチュエータ駆動信号とモータ駆動信号とに減結合し、(7)アクチュエータコイル電流とモータ駆動コイル電流とを発生して、所望の力を生成する。磁気抵抗力アクチュエータでは、コイル電流の発生プロセスには、これらのタイプのアクチュエータの非直線応答を考慮した非直線処理が含まれている。サーボ機構コントローラプロセスにより、第1の対象902がコマンド位置及び移動プロフィールに正確に追従することができるようになる。有利には、サーボ機構コントローラは、デジタルサーボ機構コントローラである。
磁気力アクチュエータは、コイルによって導出された電流の2乗に比例する電力を消費する。レチクルのスキャンニング移動に同期する必要があるREMAブレードでは、加速の必要性から、モータでの電力消費が増大することがある。真空中で、可動コイルモータによって駆動されるREMAブレード作動では、モータコイルによって生じる熱によって、浮上アセンブリの温度が許容不可能なレベルに上昇することがある。この問題点は、REMAブレードによって吸収される露光エネルギによって解消することができる。このような作用下で生じた熱は、別の構造体に効率的に放射したり、熱除去媒体に転送したり、又は、その両方を行う必要がある。熱除去媒体は、液体、気体、又は、それら両方にすることができる。そのような熱除去媒体を用いるには、熱除去機構が必要となる。通常、熱除去機構は、熱源(即ち、可動コイルモータコイル、REMAブレード、又は、それら両方)と、ヒートシンクとの間の熱除去媒体の循環を支援するように接続されたフレキシブルチューブを用いる。択一的に、可動磁気モータによって駆動されるREMAでは、熱除去機構は、比較的ゆっくり動く(又は、静止した)リアクションフレーム上のコイルとヒートシンクとの間の熱除去媒体の循環を支援するように接続することができる。有利には、そのような熱除去機構は、フレキシブルなチューブを用いずに構成することができる。
図15には、本発明を使用することができる超紫外線EUV投影光リソグラフィシステム1500の実施例を2つの方向から見た図が示されている。一方の図は、y−z平面であり、他方の図は、x−z平面で見た図である。システム1500は、超紫外線EUV光源と、関連の照射光学系1502、ミラー1504、レチクルステージ1506、照射光学系1508、ウェーハステージ1510を有している。レチクルステージ1506は、反射レチクル1512をサポートする。反射レチクル1512は、パターン化された領域1514と周縁領域1516とによって特徴付けられる。ウェーハステージ1510は、ウェーハ1518をサポートする。(図15は、反射レチクル1512とx−y平面でのウェーハ1518の様子が示されている。)超紫外線EUV光源1502は、照射ビーム1520を照射し、照射ビーム1520は、ミラー1504を介して反射レチクル1512を照射するのに使われ、その結果、反射レチクル1512のパターン化された領域1514が、照射光学系1508を通して転写され、ウェーハ1518に取り付けられたフォトレジスト(図示していない)に転写される。
図16には、光リソグラフィシステムでのREMAブレードを制御する方法1600の流れ図が示されている。この方法1600では、ステップ1602で、REMAブレードは、REMAブレードキャリッジアセンブリでサポートされている。ステップ1604で、REMAブレードキャリッジアセンブリは、基準フレームに関して所定位置で、基準フレームに関して所定の配向で浮上している。有利には、REMAブレードキャリッジアセンブリは、電磁的に浮上されるが、本発明は、このモードの浮上に限定されない。本発明は、例えば、静電浮上によって構成してもよい。
結論
本発明の実施例について上述したが、例として示したに過ぎず、限定ではない。当業者は、独立請求項記載の本発明の範囲から逸脱しない限りで、種々異なる変形実施例を構成することができる。特に、当業者は、超紫外線EUV光リソグラフィシステム1500の実施例のやり方とは異なったやり方で構成することができる他の光リソグラフィシステムに用いることができる。従って、本発明の幅及び範囲は、上述の実施例に限定されず、請求項に限定されている。
102 第1の磁気コンポーネント
104 第2の磁気コンポーネント
106 コイル
108 永久磁石
110 バックアイアン
125 アクチュエータ
150、175 ローレンツ力アクチュエータ
200、225 Halbach型強調タイプローレンツ力アクチュエータ
202 Halbach型磁石
300、325 磁気抵抗力アクチュエータ
302 高透磁率コア
304 高透磁率極片
325 アクチュエータ
400 コイルリニアモータ
402、404 アレイ
406 構造部材
500 モータ
600 ローレンツ力リニアモータ
700 磁気リニアモータ
702、704 アレイ
800 コイルプレーナモータ
802 コイルグループ
804 アレイ
900 リニアREMAブレードステージ機構
902 第1の対象
904 第2の対象
906 第3の対象
908 第1の磁気浮上コンポーネント
910 第1の磁気駆動コンポーネント
912 第2の磁気浮上コンポーネント
914 第2の磁気駆動コンポーネント
916 第3の磁気浮上コンポーネント
918 第3の磁気駆動コンポーネント
920 第1のREMAブレード
922 第2のREMAブレード
1002 浮上サブコンポーネント
1012 キャパシタンスゲージ
1014 光エンコーダ
1102 リアクションサブコンポーネント
1110 エンコーダテープ
1112 エンコーダテープ
1200 プレーナREMAブレードステージ機構
1202 第1の対象
1204 第2の対象
1206 第3の対象
1208 第1の磁気コンポーネント
1210 第2の磁気コンポーネント
1212 第3の磁気コンポーネント
1400 REMAブレードステージシステム
1402 サーボ機構コントローラ
1404 アクチュエータ駆動増幅器
1406 3相駆動増幅器
1408 REMAブレード位置
1410 水平及び垂直表面
1412 ステージフレーム
1414 Yリニアモータ可動コイル
1500 超紫外線EUV投影光リソグラフィシステム
1502 照射光学系(超紫外線EUV光源)
1504 ミラー
1506 レチクルステージ
1508 照射光学系
1510 ウェーハステージ
1512 反射レチクル
1514 パターン化された領域
1516 周縁領域
1518 ウェーハ
1600 光リソグラフィシステムでのREMAブレードを制御する方法
Claims (40)
- レチクルマスキングブレードシステムであって、該レチクルマスキングブレードシステムは、
実質的にリニヤなマスキングエッジを有しているレチクルマスキングブレードを備え、
該レチクルマスキングブレードに結合されているレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリを備え、
前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関連した位置および該リファレンスフレームに関連した配向で浮上させることができる電磁力アクチュエータのセットを備え、該位置は複数位置のレンジ内であり、該電磁力アクチュエータのセットのそれぞれの電磁力アクチュエータは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントとを有しており、
前記リファレンスフレームに関して動きを前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに伝えることができる電磁力リニアモータを備え、該電磁力モータは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントと前記リアクションフレームに結合されている第4のコンポーネントとを有しており、該リファレンスフレームは前記動きのレンジを定め、
前記位置および前記配向を測定することができるセンサセットを備え、該センサセットのそれぞれのセンサは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントと前記リファレンスフレームに結合されている第6のコンポーネントとを有しており、ここで該第5および第6のコンポーネント間の相互作用は物理的なコンタクトというよりかエネルギーフィールドを介して行われ、かつ
前記位置および前記配向を動きの6度の自由度で制御することができ、かつ前記レンジ内で前記動きを制御することができるサーボ機構コントローラを備え、
ここで:
前記第5のコンポーネントおよび前記第6のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラに送出される第1の信号を生成することができ、
前記第1のコンポーネントおよび前記第2のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラからの第2の信号を受信することができる第1のコイルを有しており、かつ
前記第3のコンポーネントおよび前記第4のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラからの第3の信号を受信することができる第2のコイルを有している
レチクルマスキングブレードシステム。 - リソグラフィーシステムにおいて、レチクルマスキングブレードを制御する方法であって、該方法は
(1) レチクルマスキングブレードをレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリでサポートし、
(2) 該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で浮上させ、
(3) 前記位置および配向の少なくとも1つを測定し、かつ
(4) 該位置および配向の少なくとも1つを制御する
レチクルマスキングブレードの制御方法。 - 前記浮上は
前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で電磁的に浮上させることを含んでいる
請求項2記載の方法。 - 前記制御は
前記位置および配向を6度の動き自由度で制御することを含んでいる
請求項2記載の方法。 - 前記制御は
(a) 前記制御を実施する第1のコンポーネントに、前記位置および配向の前記測定された少なくとも1つに相応する第1の信号を送信し、かつ
(b) 前記第1のコンポーネントから、前記浮上を引き起こす第2のコンポーネントでの第2信号を受信する
ことを含んでいる
請求項4記載の方法。 - 更に、
(5) ディメンジョン内で、レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームによって定められるレンジ内で移動させる
ことを含んでいる
請求項2記載の方法。 - 前記移動させることは
2つのディメンジョン内で、レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームによって定められるレンジ内で移動させる
ことを含んでいる
請求項6記載の方法。 - 更に、
(6) 前記移動させることを制御することを含んでいる
請求項6記載の方法。 - 前記移動させることを制御することは
(a) 前記制御を実施する第1のコンポーネントに、前記位置および配向の前記測定された少なくとも1つに相応する第1の信号を送信し、かつ
(b) 前記第1のコンポーネントから、前記移動を引き起こす第2のコンポーネントでの第2信号を受信する
ことを含んでいる
請求項8記載の方法。 - レチクルマスキングブレードを浮上させるための装置であって、該装置は
レチクルマスキングブレードをサポートすることができるレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリを有し、かつ
該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第1の電磁的コンポーネントを有し、該第1の電磁的コンポーネントは第2の電磁的コンポーネントと相互作用するように構成されており、該第2の電磁的コンポーネントは、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で浮上させるリアクションフレームに結合されており、前記位置は複数位置のレンジ内にある
レチクルマスキングブレードを浮上させるための装置。 - レチクルマスキングブレードは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されてる
請求項10記載の装置。 - 前記リアクションフレームは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに磁気的に結合されている
請求項10記載の装置。 - 更に、
前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントと、前記リアクションフレームに結合されている第4の磁気的なコンポーネントとを有しており、該第3および第4の磁気的なコンポーネントは永久磁石を有している
請求項12記載の装置。 - 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第2の電磁的コンポーネントから前記第1の電磁的コンポーネントに向けられたローレンツの力を発生する
請求項12記載の装置。 - 第2の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているバックアイアンを有している
請求項12記載の装置。 - 前記第2の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
請求項12記載の装置。 - 前記第2の電磁的コンポーネントは永久磁石のチェッカーボードアレイを有している
請求項12記載の装置。 - 前記第2の電磁的なコンポーネントは更に、永久磁石の前記チェッカーボードアレイの永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
請求項17記載の装置。 - 前記リアクションフレームは第1のリアクションフレーム位置および第2のリアクションフレーム位置を有しており、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは該第1および第2のリアクションフレーム位置の間に位置決めされている
請求項12記載の装置。 - 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第1のリアクションフレーム位置から前記第2のリアクションフレーム位置への方向に対して実質的に垂直である方向を向いているローレンツの力を発生する
請求項19記載の装置。 - 前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分とを有しており、前記リアクションフレームは該第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分との間に位置決めされている
請求項12記載の装置。 - 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分位置から前記第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分位置への方向に対して実質的に垂直である方向を向いているローレンツの力を発生する
請求項21記載の装置。 - 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用してリラクタンス力を発生する
請求項12記載の装置。 - 前記第2の磁気的なコンポーネントは、コアの部分の周りに巻かれているコイルを有しており、該コイルは電流を運ぶことができる
請求項23記載の装置。 - 前記コアは「E」字形状を有している
請求項24記載の装置。 - 前記コアは「C」字形状を有している
請求項24記載の装置。 - 更に、
前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3の電磁的コンポーネントを有しており、該第3の電磁的なコンポーネントは前記リアクションフレームに結合されている第4の電磁的コンポーネントと相互作用して、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリが前記リファレンスフレームに関するディメンジョン内で動くようにするように構成されており、該リファレンスフレームは前記ディメンジョン内の前記動きのレンジを定める
請求項12記載の装置。 - 前記第3の電磁的なコンポーネントは前記第1の電磁的コンポーネントである
請求項27記載の装置。 - 前記第4の電磁的コンポーネントは前記第2の電磁的なコンポーネントである
請求項27記載の装置。 - 前記ディメンジョンは2つのディメンジョンである
請求項27記載の装置。 - 前記第3および前記第4の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第4の電磁的コンポーネントから前記第3の電磁的なコンポーネントへの方向に対して実質的に垂直に方向付けられているローレンツの力を発生する
請求項27記載の装置。 - 前記第3および第4の電磁的コンポーネントの少なくとも1つはドライブコイルを有しており、該ドライブコイルは電流を運ぶことができる
請求項31記載の装置。 - 前記ドライブコイルの第1のドライブコイルは前記電流の第1の電流を運ぶことができかつ前記ドライブコイルの第2のドライブコイルは前記電流の第2の電流を運ぶことができる
請求項32記載の装置。 - 前記電流は時間とともに変化しかつ前記第1の電流は前記第2の電流と位相が異なっているように構成されている
請求項33記載の装置。 - 第4の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているバックアイアンを有している
請求項33記載の装置。 - 前記第4の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
請求項27記載の装置。 - 前記第4の電磁的コンポーネントは永久磁石のチェッカーボードアレイを有している
請求項27記載の装置。 - 前記第4の電磁的コンポーネントは更に、永久磁石の前記チェッカーボードアレイの永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
請求項37記載の装置。 - 前記リアクションフレームは第1のリアクションフレーム部分と第2のリアクションフレーム部分を有しており、該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のリアクションフレーム部分と第2のリアクションフレーム部分との間に位置決めされている
請求項27記載の装置。 - 前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分とを有しており、前記リアクションフレームは該第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分との間に位置決めされている
請求項27記載の装置。
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