JP2004363605A - レチクルマスキングブレードシステムおよびレチクルマスキングブレードの制御方法およびレチクルマスキングブレードの浮上装置 - Google Patents

レチクルマスキングブレードシステムおよびレチクルマスキングブレードの制御方法およびレチクルマスキングブレードの浮上装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高度な真空環境におけるREMAブレードのガイドされる動きをサポートすることができるREMAブレードステージ機構であって、複数の動きの自由度もサポートできるもの。
【解決手段】REMAブレードを含んでいるREMAブレードシステムと、REMAブレードキャリジアセンブリと、電磁力アクチュエータのセットと、電磁力リニアモータと、センサのセットと、サーヴォ機構とを有している。
【選択図】図15

Description

本発明はリソグラフィーに関する。更に特定すれば、本発明は磁気的に浮上されかつ駆動されるレチクルマスキングブレードステージ機構に関する。
集積回路において使用することができる回路エレメントのサイズは、投影ホトリソグラフィー製造プロセスにおいて使用される波長の直接関数である。従って、ますます小さくなるフィーチャーを有する集積回路の実現は、ますます小さくなっている波長で動作するホトリソグラフィーの開発に依存している。
今日の投影ホトリソグラフィーツールは今や、248nm、193nmまたは157nmの波長を有する深紫外線(deep ultraviolet=DUV)光を使用している。シリコーン酸化物およびカルシウムフッ化物を含んでいる、これらの波長で使用可能な光学的材料により、透過性レチクル、および屈折性光学エレメント両方の使用が可能になる。比較的短い波長は酸素によって吸収されるので、光路では窒素またはヘリウムが使用されなければならない。
将来のホトリソグラフィーツールは、10nmないし15nmの波長を有する極紫外線(extreme ultraviolet=EUV)照射を使用できる。これらの波長においてレチクルおよびその他すべての光学的エレメントは反射性でなければならず、かつ光路全体が真空化されなければならない。
今日の投影リソグラフィーツールにおいて、光源(ソース・オプチクス)からの露光用の光がパターニングされたレチクルを透過するかまたはそこから反射されかつそれからレジストがコーティングされているウェーハの表面に投影光学系(プロジェクション・オプチクス)によってイメージングされる。高分解能の投影光学系は比較的小さなフィールドサイズを有しており、従ってウェーハおよびレチクルが同時にスキャンされて、矩形のフィールド全体が露光されることを要求する。レチクルは吸収層、通例はクロームを、ウェーハの所望しない露光を防止するために回路パターン取り囲んでいる境界領域において有している。付加的に、今日の投影リソグラフィーツールは通例、可動のレチクルーマスキング(reticle-masking=REMA)ブレードを有している。それは:(1)ワイドな(すなわち高価な)境界領域を持つ必要性を取り除き、(2)そうしなければピンホールを通って境界領域に漏れるかもしれない光をブロックし、(3)パターニングされた領域全体の選択された部分が露光されるようにすることを可能にし、かつ(4)レチクルアライメントターゲットを選択的にブロックしてこれらがウェーハ上にプリントされないようにする。
一般に、リソグラフィーツールは2つの対として構成されている4つの独立に可動なREMAブレードを使用する。REMAブレードの1つの対は露光スキャン軸線に平行にアライメントされているエッジを有している。この第1の対は露光スキャンの期間に定置に留まりかつ露光されるフィールドの幅を制限する。REMAブレードの第2の対はスキャン軸線に対して直交するようにアライメントされているエッジを有している。この第2の対はレチクルと同時に移動しかつ露光されるフィールドの長さを制限する。REMAブレードの第2の対をレチクルステージに取り付けかつこれらを露光スキャンの前に予め位置決めすることによって同時のスキャニングを実現することができる。不都合なことに、REMAブレードの第2の対は頻繁な調整を要求するので、このアプローチはリソグラフィーツールの全体のスループットを制限することになりかねない。
今日のDUVリソグラフィーツールに対して、有利な設計アプローチはREMAブレードをレチクル自体の近傍というよりもむしろレチクルに対して共役である像平面に配置することである。REMAブレードをレチクルの近傍に配置することで結果的に、ウェーハに結像される区切りエッジの汚れが重大になる。REMAブレードを像平面共役に配置することによって、REMAブレードのエッジをウェーハにシャープに結像させることができる。普通は投影光学系近傍に共役な適当な像平面はないので、共役な像平面は典型的には照明器における光学系によって発生される。
REMAブレードは典型的には、リニヤモータによって駆動されかつボールベアリング、ローラベアリングまたはガスベアリングによってガイドされるリニヤステージ機構によって移動される。スキャニングREMAブレードの動きを制御するステージは、レチクルステージの動きを整合する能力を有していなければならない。スキャニングREMAブレードの動きを制御するステージは、加速レートが高いおよび寿命が長いことによって特徴付けられなければならない。DUVに使用されるための有利なREMAブレード動き制御機構はU.S.Pat.No.6307619 to Galburt et al (2001年10月23日発行、名称“Scanning Framing Blade Apparatus”に記載されており、これはここに参照として組み込まれる。
EUVリソグラフィーツールを用いた実験作業はREMAブレードに対する有利なロケーションが共役な像平面よりもむしろ反射性のレチクルの前にあるものと仮定している。DUVシステムとは異なって、EUVシステムにおいて、共役な像平面を発生するために必要である付加的な光学系は結果的に、露光ビームの極端な減衰を生むことになる。好都合なことに、EUVシステムもアパーチュアが数字的に比較的低い投影光学系および保護性のペリクルの欠落によって特徴付けられている。これらのフィーチャによって、REMAブレードがレチクル近傍に配置されているとき生じる可能性があるウェーハに結像される区切りエッジの汚れが最小化される。
U.S.Pat.No.6307619
しかしながら、EUVシステムにおいてREMAブレードは高い真空環境で動作しなければならない。これにより、ステージ機構にガスベアリングまたは従来のアンチ・フリクション(摩擦防止)ベアリングを使用する際の問題が大きくなる。殊に、ガスベアリングは高度な真空環境から隔離されていなければならないことになる。同様に、ボールまたはローラアンチ・フリクションベアリングは潤滑剤なしで動作されなければならないことになり、このためにこれらベアリングの寿命は低減されかつ保護されていないレチクルまたはその他の光学デバイスの表面を汚染することになる粒子が生成されるのを認めてしまうことになる。それ故に、必要とされるのは、高度な真空環境におけるREMAブレードのガイドされる動きをサポートすることができるREMAブレードステージ機構である。有利には、この種のREMAブレードステージ機構は1つ以上の動きの自由度もサポートできるものでありたい。
本発明は磁気的に浮上されかつ駆動されるレチクルマスキング(REMA)ブレードステージ機構に関する。1つの有利な実施形態において、本発明はREMAブレードを含んでいるREMAブレードシステムと、REMAブレードキャリジアセンブリと、電磁力アクチュエータのセットと、電磁力リニアモータと、センサのセットと、サーボ機構コントローラとを有している。REMAブレードは実質的にリニアなマスキングエッジを有している。REMAブレードはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている。
電磁力アクチュエータのセットはREMAブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関する位置およびリファレンスフレームに関する配向で浮上させることができる。その時の位置は複数の位置から成るレンジ内にある。それぞれの電磁力アクチュエータはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントとを有している。これら第1のコンポーネントおよび第2のコンポーネントの少なくとも1つは第1のコイルを有しており、この第1のコイルはサーボ機構コントローラからの第2の信号を受信することができる。
電磁力リニアモータはREMAブレードキャリジアセンブリにリファレンスフレームに関して動きを伝えることができる。電磁力リニアモータは、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第4のコンポーネントとを有している。リファレンスフレームは動きのレンジを定める。これら第3のコンポーネントおよび第4のコンポーネントの少なくとも1つは第2のコイルを有しており、この第2のコイルはサーボ機構コントローラからの第3の信号を受信することができる。
センサのセットはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向をリファレンスフレームに関して測定することができる。それぞれのセンサはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントとリファレンスフレームに結合されている第6のコンポーネントとを有している。第5のコンポーネントと第6のコンポーネントとの間の相互作用は物理的というよりエネルギーフィールドを介するものである。第5のコンポーネントおよび第6のコンポーネントの少なくとも1つはサーボ機構コントローラに送信される第1信号を生成することができる。
サーボ機構コントローラはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向を6度の自由度の動きによって制御することができる。サーボ機構コントローラは更に、REMAブレードキャリジアセンブリの動きをレンジ内にコントロール、もしくは制御することができる。
別の有利な形態において、本発明はREMAブレードを含んでいるREMAブレードシステムと、REMAブレードキャリジアセンブリと、電磁力アクチュエータのセットと、プレーナ型ローレンツ力モータと、センサのセットと、サーヴォ機構コントローラとを有している。REMAブレードは第1の実質的にリニアなマスキングエッジと第2の実質的にリニアなマスキングエッジとを有している。第1および第2の実質的にリニアなマスキングエッジが実質的に直角を形成する。REMAブレードはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている。
電磁力アクチュエータのセットはREMAブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関する位置およびリファレンスフレームに関する配向で浮上させることができる。その時の位置は複数の位置から成るレンジ内にある。それぞれの電磁力アクチュエータはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントとを有している。これら第1のコンポーネントおよび第2のコンポーネントの少なくとも1つは第1のコイルを有しており、この第1のコイルはサーボ機構コントローラからの第2の信号を受信することができる。
プレーナ型ローレンツ力モータはREMAブレードキャリジアセンブリにリファレンスフレームに関して動きを伝えることができる。プレーナ型ローレンツ力モータは、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第4のコンポーネントとを有している。リファレンスフレームは動きの2つのディメンジョンのレンジを定める。これら第3のコンポーネントおよび第4のコンポーネントの少なくとも1つは第2のコイルを有しており、この第2のコイルはサーボ機構コントローラからの第3の信号を受信することができる。
センサのセットはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向をリファレンスフレームに関して測定することができる。それぞれのセンサはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントとリファレンスフレームに結合されている第6のコンポーネントとを有している。第5のコンポーネントと第6のコンポーネントとの間の相互作用は物理的というよりエネルギーフィールドを介するものである。第5のコンポーネントおよび第6のコンポーネントの少なくとも1つはサーボ機構コントローラに送信される第1信号を生成することができる。
サーボ機構コントローラはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向を6度の自由度の動きによって制御することができる。サーボ機構コントローラは更に、REMAブレードキャリジアセンブリの動きをレンジ内に制御することができる。
より一般的な実施形態において、本発明はREMAブレードキャリジアセンブリを含んでいるREMAブレードシステムと、電磁力アクチュエータと、センサと、コントローラとを有している。REMAブレードキャリジアセンブリはREMAブレードをサポートすることができる。電磁力アクチュエータはREMAブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関する位置およびこのリファレンスフレームに関する配向で浮上させることができる。電磁力アクチュエータはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントとを有している。位置は複数の位置から成るレンジ内にある。これら第1のコンポーネントおよび第2のコンポーネントの少なくとも1つは第1のコイルを有しており、この第1のコイルはコントローラからの第2の信号を受信することができる。センサはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向をリファレンスフレームに関して測定することができる。センサはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントとリファレンスフレームに結合されている第4のコンポーネントとを有している。第3のコンポーネントおよび第4のコンポーネントの少なくとも1つは、コントローラに送出される第1の信号を生成することができる。有利には、第3のコンポーネントと第4のコンポーネントとの間の相互作用は物理的というよりエネルギーフィールドを介するものである。コントローラはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向を少なくとも1つ制御することができる。
電磁力アクチュエータはローレンツ力アクチュエータ、リラクタンス力アクチュエータなどであってよい。有利には、電磁力アクチュエータは電磁力アクチュエータのセットである。任意選択的に、電磁力アクチュエータは更に、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントおよびリアクションフレームに結合されている第6のコンポーネントを有していることができる。第5のコンポーネントおよび第6のコンポーネントは永久磁石を有していることができる。
センサは位置センサ、角度センサなどであってよい。有利には、センサはセンサセットである。有利には、コントローラはREMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向を6度の自由度の動きによってコントロールもしくは制御することができる。
任意選択的に、REMAブレードシステムはREMAブレードを含んでいることができ、それはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている。REMAブレードは第1のマスキングエッジを有していることができる。第1のマスキングエッジは実質的に直線状であってよい、REMAブレードは第2のマスキングエッジを有していることができる。第1および第2のマスキングエッジは角度を形成することができる。角度は実質的に直角とすることができる。
任意選択的に、REMAブレードシステムは電磁力モータを含んでいることができる。電磁力モータはREMAブレードキャリジアセンブリにリファレンスフレームに関して1ディメンジョン内で動きを与えることができる。電磁力モータはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第6のコンポーネントとを有している。リファレンスフレームは上述のディメンジョン内の動きのレンジを定めている。センサは位置センサであってよい。コントローラは動きを制御することができる。有利には、第5のコンポーネントおよび第6のコンポーネントの少なくとも1つは、コントローラからの第3の信号を受信することができる第2のコイルを有している。
第3の信号を受信することができる第2のコイルは第2の信号を受信することができる第1のコイルであってもよい。REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントであってよい。リアクションフレームに結合されている第6のコンポーネントはリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントであってよい。電磁力モータはローレンツ力モータであってよい。リファレンスフレームに関してとは2つのディメンジョンについてであってもよい。ローレンツ力モータはプレーナ型ローレンツ力モータであってよい。
リファレンスフレームはホトリソグラフィーシステムの定置部分とすることができる。リファレンスフレームはレチクルステージシステムの構成要素であってよい。リファレンスフレームはリアクションフレームであってもよい。リアクションフレームはバランス増すであってもよい。
任意選択的に、REMAブレードシステムは第2のREMAブレードキャリジアセンブリ、第2の電磁的な力アクチュエータ、第2のセンサおよび第2のコントローラを含んでいることができる。第2のREMAブレードキャリジアセンブリは第2のREMAブレードをサポートすることができる。第2の電磁力アクチュエータは第2のREMAブレードキャリジアセンブリを第2のリファレンスフレームに関して第2の位置でかつ第2のリファレンスフレームに関して第2の配向で浮上させることができる。第2のリファレンスフレームは前記のリファレンスフレームであってもよい、第2の電磁力アクチュエータは第2のREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントおよび第2のリアクションフレームに結合されている第6のコンポーネントを有している。第2のリアクションフレームに結合されている第6のコンポーネントは先のリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントであってよい。第2の位置は複数の位置の第2のレンジ内にある。第5のコンポーネントおよび第6のコンポーネントの少なくとも1つは第2のコイルを有しており、これは第2のコントローラからの第4の信号を受信することができる。第2のセンサは第2のREMAブレードキャリジアセンブリの第2の位置および第2の配向の少なくとも1つを第2のリファレンスフレームに関して測定することができる。第2のセンサは第2のREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第7のコンポーネントおよび第2のリファレンスフレームに結合されている第8のコンポーネントを有している。第7のコンポーネントおよび第8のコンポーネントの少なくとも1つは第2のコントローラに送出される第3の信号を生成することができる。第2のコントローラは第2のREMAブレードキャリジアセンブリの第2の位置および第2の配向の少なくとも1つを制御することができる。第2のコントローラは前述のコントローラであってもよい。
更に、REMAブレードシステムは任意選択的に第2のREMAブレードを含んでいることができ、これは第2のREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている。REMAブレードは第1のマスキングエッジを有していることができかつ第2のREMAブレードは第2のマスキングエッジを有していることができる。第1および第2のマスキングエッジは実質的に直線であってよい。第1および第2のマスキングエッジは実質的に平行であってよい。
択一選択的に、REMAブレードは第3のマスキングエッジを有していることができかつ第2のREMAブレードは第4のマスキングエッジを有していることができる。第1および第3のマスキングエッジは第1の角度を形成することができかつ第2および第4のマスキングエッジは第2の角度を形成することができる。第1の角度は実質的に第2の角度に等しくてよい。第1および第2の角度は実質的に直角であってよい。REMAは「L字」形状、「T字」形状、第1の「階段」形状などを有していることができる。第2のREMAブレードは「L字」形状、「T字」形状、第2の「階段」形状などを有していることができる。
第2のリファレンスフレームは先のリファレンスフレームであってもよい。位置はリファレンスフレームからの第1の距離であってよくかつ第2の位置はリファレンスフレームからの第2の距離であってもよい。1つの択一例において、第1の距離は第2の距離と実質的に等しくても構わない。REMAブレードは第3の位置で浮上するように構成することができかつ第2のREMAブレードは第4の位置で浮上するように構成することができ、その際第3の位置は第4の位置とは異なっている。別の択一例において、第1の距離は第2の距離とは異なっているようにすることができる。第2の配向は先の配向と実質的に同じであってよい。第2のリファレンスフレームに結合されている第8のコンポーネントはリファレンスフレームに結合されている第4のコンポーネントであってよい。
更に、REMAブレードシステムは任意選択的に第1の電磁力モータおよび第2の電磁力モータを含んでいることができる。第1の電磁力モータはREMAブレードキャリジアセンブリに対してリファレンスフレームに関して第1のディメンジョン内に第1の動きを与えることができる。第1の電磁力モータはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第9のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第10のコンポーネントとを有している。リファレンスフレームは第1のディメンジョン内の第1の動きの第1のレンジを定めている。第2の電磁力モータは第2のREMAブレードキャリジアセンブリに対して第2のリファレンスフレームに関して第2のディメンジョン内に第2の動きを与えることができる。第2の電磁力モータは第2のREMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第11のコンポーネントと第2のリアクションフレームに結合されている第12のコンポーネントとを有している。第2のリファレンスフレームは第2のディメンジョン内の第2の動きの第2のレンジを定めている。
コントローラは第1の動きを制御することができかつ第2のコントローラは第2の動きを制御することができる。第2のリファレンスフレームは先のリファレンスフレームとすることもできる。第2のディメンジョンは第1のディメンジョンであってもよい。第2のリアクションフレームはそもそものリアクションフレームであってよい。第2のリアクションフレームに結合されている第12のコンポーネントはリアクションフレームに結合されている第10のコンポーネントであってもよい。
本発明はホトリソグラフィーシステムにおけるREMAブレードを制御する方法にも関する。この方法において、REMAブレードはREMAブレードキャリジアセンブリによってサポートされている。REMAブレードキャリジアセンブリはリファレンスフレームに関する位置およびリファレンスフレームに関する配向で浮上される。有利には、REMAブレードキャリジアセンブリは電磁的に浮上されるが、本発明はこのモードの浮上に制限されていない。本発明は、例えば、静電式の浮上によって実施されるようにしてもよい。REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向の少なくとも1つが測定される。REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向の少なくとも1つが制御される。
有利には、REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向は動きの6度の自由度によって制御される。REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向は次のように制御することができる:(1)REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向の少なくとも1つの測定値に相応する第1信号を第1のコンポーネントに送出し、第1のコンポーネントが制御を実施し、かつ(2)第1のコンポーネントから第2のコンポーネントでの第2の信号を受信してこれにより浮上を行うようにする。
任意選択的に、REMAブレードキャリジアセンブリはリファレンスフレームによって定められるレンジ内の1つのディメンジョン内で動かされる。ディメンジョンは2つのディメンジョンであってもよい。REMAブレードキャリジアセンブリの動きは次のように制御することができる:(1)REMAブレードキャリジアセンブリの位置および配向の少なくとも1つの測定値に相応する第1信号を第1のコンポーネントに送出し、第1のコンポーネントが制御を実施し、かつ(2)第1のコンポーネントから第2のコンポーネントでの第2の信号を受信してこれにより動きが実施されるようにする。
本発明は、REMAブレードキャリジアセンブリおよび第1の電磁的なコンポーネントを含んでいる、REMAブレードを浮上させるための装置にも関する。REMAブレードキャリジアセンブリはREMAブレードをサポートすることができる。第1の電磁的なコンポーネントはREMAブレードキャリジアセンブリに結合されておりかつリアクションフレームに結合されている第2の電磁的なコンポーネントと相互作用するように構成されていて、REMAブレードキャリジアセンブリがリファレンスフレームに関する位置およびリファレンスフレームに関する配向で浮上されるようにする。位置は複数位置のレンジ内にある。任意選択的に、この装置は、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されているREMAを含んでいることができる。
普通、リアクションフレームはREMAブレードキャリジアセンブリに磁気的に結合されている。第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、第1のリアクションフレーム部分から第2のリアクションフレーム部分への方向に対して実質的に垂直に方向付けられているローレンツの力を生成することができる。第2の電磁的なコンポーネントは永久磁石に結合されているバックアイアン、永久磁石に結合されているHalbach磁石、永久磁石のチェッカーボードアレイなどを有していることができる。永久磁石のチェッカーボードアレイは永久磁石に結合されているHalbach磁石を含んでいることができる。
リアクションフレームは第1のリアクションフレーム部分および第2のリアクションフレーム部分を有していることができる。REMAブレードキャリジアセンブリは第1および第2のリアクションフレーム部分の間に位置決めされるようにするとよい。第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、第1のリアクションフレーム部分から第2のリアクションフレーム部分への方向に対して実質的に垂直である方向に配向されているローレンツの力を生成する。
択一選択的に、REMAブレードキャリジアセンブリは第1のREMAブレードキャリジアセンブリ部分および第2のREMAブレードキャリジアセンブリ部分を有していることができる。リアクションフレームはこれら第1および第2のREMAブレードキャリジアセンブリ部分の間に位置決めされていることができる。第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、第1のREMAブレードキャリジアセンブリ部分から第2のREMAブレードキャリジアセンブリ部分への方向に対して実質的に垂直に方向付けられているローレンツの力を生成することができる。
第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、リラクタンス力を生成することができる。第1の磁気的なコンポーネントはコアの部分の周りに巻き付けられているコイルを有することができる。コイルは電流を運ぶことができる。コアは「E}形状、「C」形状などを有することができる。
装置は更に、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第3の磁気的なコンポーネントおよびリアクションフレームに結合されている第4の磁気的なコンポーネントを有していることができる。第3および第4の磁気的なコンポーネントは永久磁石を有していることができる。
装置は更に、REMAブレードキャリジアセンブリに結合されている第3の電磁的なコンポーネントを有している。これは、リアクションフレームに結合されている第4の電磁的なコンポーネントと相互作用してREMAブレードキャリジアセンブリに対してリファレンスフレームに関して1ディメンジョン内に動きを与えるものである。リファレンスフレームこのディメンジョン内の動きのレンジを定める。第3の電磁的なコンポーネントは第1の電磁的なコンポーネントとすることができる。第4の電磁的なコンポーネントは第2の電磁的なコンポーネントとすることができる。ディメンジョンは2つのディメンジョンであってもよい。
第3および第4の電磁的なコンポーネントは相互作用して、第4の電磁的なコンポーネントから第3の電磁的なコンポーネントへの方向に対して実質的に垂直であるように方向付けられているローレンツの力を発生する。第3および第4の電磁的なコンポーネントの少なくとも1つはドライブコイルを有していることができる。ドライブコイルは電流を運ぶことができる。第1のドライブコイルは第1の電流を運ぶことができかつ第2のドライブコイルは第2の電流を運ぶことができる。電流は時間とともに変化するようにすればよく、こうして第1の電流が第2の電流と位相がずれているようにされる。
第4の電磁的なコンポーネントは、永久磁石に結合されているバックアイアン、永久磁石に結合されているHalbach磁石、永久磁石のチェッカーボードアレイなどを有していることができる。永久磁石のチェッカーボードアレイは永久磁石に結合されているHalbach磁石を含んでいることができる。
リアクションフレームは第1のリアクションフレーム部分および第2のリアクションフレーム部分を有していることができる。REMAブレードキャリジアセンブリはこれら第1および第2のリアクションフレーム部分間に位置決めされるようにすることができる。択一的に、REMAブレードキャリジアセンブリは第1のREMAブレードキャリジアセンブリ部分および第2のREMAブレードキャリジアセンブリ部分を有していることができる。リアクションフレームは第1および第2のREMAブレードキャリジアセンブリ部分間に位置決めされるようにするとよい。
本発明の別の実施例、特徴および利点、並びに本発明の種々の実施例の構成および動作は以下、添付図を参照して詳細に説明される。
以下、図示の実施例を用いて、本発明について、詳細に説明する。図で、同じ参照番号は、同じ、又は、機能上同じ要素を示す。付加的に、参照番号の最も左側の番号は、参照番号が最初に出てくる図を示す。
概観
6自由度で対象の動きを制御するために、アクティブサーボ機構フィードバックと共に電磁気力を用いるのは、磁気浮上として一般に公知の技術を達成する有用な方法である。本発明は、このタイプの磁気浮上を、6自由度でレチクルマスキング(REMA)の動きを制御するのに使用する。本発明は、超紫外線EUV投影リソグラフィのREMAブレードが作動される必要がある高真空環境と極めてコンパチブルであり、従って、従来技術を有意義に改善することができる。
1実施例では、本発明によると、独立して浮上した4つのREMAブレードを使用することができ、その際、各個別REMAブレードは、エッジを決める単一フィールドを有している。この構成では、各個別浮上REMAブレードは、所定の軸に沿って拡張された移動範囲を有している。別の実施例では、独立して浮上する2つのREMAブレードが使用され、その際、各個別REMAブレードは、対角方向フレーミングの2つのエッジを有している。この構成では、独立して浮上する各REMAは、2つの軸に沿って拡張された移動範囲を有している。
磁気浮上
磁気浮上は、第1の対象に取り付けられた第1の磁気コンポーネントと、第2の対象に取り付けられた第2の磁気コンポーネントとの相互作用によって生じた力が、重力のような別の力を克服した時に達成され、従って、そうでない場合、第1の対象は、第2の対象によってサポートされるようになる。この状況では、第1の対象は、浮上した対象であり、第2の対象は、リアクションフレームとして機能する。浮上した対象の動きと関連した反作用力は全て、リアクションフレームに現れる。グランドフレームに対しては、リアクションフレームは、固定又は移動し得るように保持することができる。浮上した対象の動きと反対方向に移動するリアクションフレームは、つりあい質量である。つりあい質量の動きは、反作用力を相殺するように作用する。さもないと、この反作用力は、グランドフレームに伝達されてしまう。
第1及び第2の磁気コンポーネントは、1つの対を含む。典型的には、磁気コンポーネントの一方がコイルを有しており、このコイルを制御電流が流れる。通常、この磁気コンポーネントは、コイルを流れる電流によって発生した熱を除去する機構を有している。他方の磁気コンポーネントは、一般に永久磁石しか有していない。磁気コンポーネント対は、磁気力アクチュエータを形成する。このアクチュエータが磁力線に沿った動きを支援することができる場合、この装置は磁気モータである。6自由度で浮上対象の動きをアクティブに制御するために、このアクチュエータは、独立して作動される少なくとも6個のコイルを有している必要がある。
磁気力アクチュエータ
ローレンツ力アクチュエータ
第1の磁気コンポーネントは、コイルを有している。第2の磁気コンポーネントは、永久磁石を有している。第1の磁気コンポーネントは、第1の対象に取り付けることができ、第2の磁気コンポーネントは、第2の対象に取り付けることができる。コイルは、永久磁石によって形成される磁場内に配置することができる。コイルを流れる定電流は、コイルにローレンツ力を生じるための永久磁場、及び、永久磁石での大きさは等しいが方向が逆の反作用力と共働する。ローレンツ力は、双極性であり、コイルを流れる電流に従って直線状に変化する。
図1A及び図1Bは、各々ローレンツ力アクチュエータ100及び125の2つの例を2つの方向から見た図を示す。アクチュエータ100及び125は、各々第1の磁気コンポーネント102と第2の磁気コンポーネント104を有している。第1の磁気コンポーネントは、第1の対象(図示していない)に取り付けることができるコイル106を有している。第2の磁気コンポーネント104は、第2の対象(図示していない)に取り付けることができる永久磁石108を有している。アクチュエータ100及び125は、通常第2の対象が浮上されることができ、第1の対象がリアクションフレームとして機能することができるように構成されている。
永久磁石108は、極性がz軸に沿って配向されているように設けられている。各個別永久磁石108の極性は、図示のように、コイル106を通る磁束の強いループを形成するように配向されている。アクチュエータ100及び105は、各々磁場の磁束を形成するように作用するオプションのバックアイアン110を有している。コイル106を流れる定電流により、ローレンツ力が生じる。アクチュエータ125では、ローレンツ力は、z軸に沿って配向されている。アクチュエータ100では、コイル106は、ローレンツ力がx軸に沿って配向されるように、永久磁石108間に配設されている。
以下説明するように、磁気力アクチュエータは、1つ又は複数の軸に沿って拡張された移動範囲を有することができる。アクチュエータ100及び125は、y軸に沿った第2の磁気コンポーネント104よりも長い寸法の第1の磁気コンポーネント102を有するように構成されている。こうすることによって、第1の磁気コンポーネント102は、第2の磁気コンポーネント104に関してy軸に沿って容易に移動するようになる。逆に、図1C及び図1Dには、ローレンツ力アクチュエータ150及び175の2つの例の各々を2つの方向から見た図であり、その際、各アクチュエータの各々は、通常、第1の対象が浮上することができ、第2の対象がリアクションフレームとして機能することができるように構成されている。アクチュエータ150及び175は、y軸に沿った第1の磁気コンポーネント102よりも長い寸法の第2の磁気コンポーネント104を有するように構成されている。こうすることによって、第2の磁気コンポーネント104は、第1の磁気コンポーネント102に関してy軸に沿って容易に移動することができるようになる。
図2A及び2Bは、Halbach型強調タイプローレンツ力アクチュエータ200及び225の2つの例の各々を2つの方向から見た図である。アクチュエータ200及び225は、各々、アクチュエータ100及び125と同様であるが、Halbach型磁石202を有するように構成されている。Halbach型磁石202は、永久磁石108の対の間に配設されている。有利には、Halbach型磁石202は、永久磁石108の各々を有している。所定の永久磁石108が正のz軸の方向に配向されたN極を有している場合、所定の永久磁石108を有するHalbach型磁石202は、x軸に沿った所定の永久磁石108に順方向に方向付けられたN極を有している。同様に、所定の永久磁石108が正のz軸の方向に配向されたS極を有している場合、所定の永久磁石108を有するHalbach型磁石202は、x軸に沿った所定の永久磁石108に順方向に方向付けられたS極を有している。ローレンツ力アクチュエータ100及び125と比較して、Halbach型磁石202は、ローレンツ力アクチュエータ200及び225の効率を高める。
磁気抵抗力アクチュエータ
択一的に、第1の磁気コンポーネントは、高透磁率コアの周囲を囲むコイルを有している。第2の磁気コンポーネントは、高透磁率極片を有している。第1の磁気コンポーネントは、第1の対象に取り付けることができ、第2の磁気コンポーネントは、第2の対象に取り付けることができる。通常、第1の対象は、浮上することができ、第2の対象は、リアクションフレームとして機能することができる。このアクチュエータの構成により、コイルを流れる定電流は磁場を生じ、この磁場により、コアと極片が相互に引き合うようになる。そのようなアクチュエータは、一般に電磁又は磁気抵抗力アクチュエータと呼ばれる。電磁気力は、単極性であり、コイルを流れる電流の2乗で変化する。典型的には、コアと極片とは、渦電流損を低減するように積層されている。磁気抵抗力アクチュエータは、装置の効率と直線性を改善するために磁気回路の磁束をバイアスするために永久磁石を有することができる。
図3A及び3Bは、磁気抵抗力アクチュエータ300及び325の2つの例の各々を2つの方向から見た図である。アクチュエータ300及び325は、各々第1の磁気コンポーネント102と第2の磁気コンポーネント104とを有している。第1の磁気コンポーネント102は、第1の対象(図示していない)に取り付けることができる高透磁率コア302を囲むコイル106を有している。第2の磁気コンポーネント104は、第2の対象(図示していない)に取り付けることができる高透磁率極片304を有している。通常、第1の対象は、浮上することができ、第2の対象は、リアクションフレームとして機能することができる。アクチュエータ300では、コア302は、”E”形状であって、中心極を囲むコイル106を有している。アクチュエータ325では、コア302は、”C”形状であって、2つの極間のコアを囲んでいる。コイル106を流れる定電流により磁場が生じて、コア302と極片304とが相互に引き合うようになる。典型的には、コア302と極片304の両方は、渦電流損を低減するように積層されている。
別の考察
所定のアクチュエータ質量に対して生じる力を増大して、無駄に消費される電力量を低減するために、磁気回路構成の変形実施例を用いることができる。浮上対象は、高速で加速されるのに必要であるが、浮上対象の質量を最小化し、浮上対象の磁気コンポーネントによって無駄に消費される電力を最小化することが所望である。こうすることによって、リアクションフレームが比較的大きな質量を有し、リアクションフレームの磁気成分が比較的大きな電力量を無駄に消費することがある。更に、高速移動されている浮上対象で、コイルから熱を除去するのは、低速移動(又は固定の)リアクションフレームで、コイルから熱を除去するよりも、技術的に遙かに難しいことである。
磁気モータ
初期考察
磁気力アクチュエータを用いて浮上した対象の移動範囲は、リアクションフレーム内の磁石アレイと相互作用する多重駆動コイルを使用することによって、1つ又は2つの軸に沿って拡張することができる。1つの軸に沿って拡張された移動範囲を有する磁気力アクチュエータは、リニア磁気モータである。移動範囲が2つの軸に沿って拡張されている場合、装置は、プレーナ磁気モータである。比較的固定した大きさの永久磁石アレイと相互作用する小さな可動コイルアレイを有する磁気モータは、可動コイルモータである。逆に、比較的固定した大きさのコイルアレイと相互作用する可動永久磁石の小さなアレイを有する磁気モータは、可動磁気モータである。
動きの拡張範囲の軸方向に比較的一定の駆動力を生じるために、リアクションフレームに対する浮上対象の位置に基づいて、一方の駆動コイルから他方の駆動コイルに電流を転流する必要がある。本発明では、この転流は、有利には、駆動コイルに対する電流を、有利には正弦波状に変化させて行われる。駆動コイルは、リニアアレイに配列され、各駆動コイルを流れる正弦波状電流は、一方の側に隣接する駆動電流部を流れる正弦波状電流の位相が+120度ずれ、他方の側に隣接する駆動電流部を流れる正弦波状電流の位相がー120度ずれている。全体の力は、ピーク駆動電流に比例する。
可動コイルモータ
図4は、コイルリニアモータ400を動かすローレンツ力を3方向から見た図である。モータ400は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、コイル106の比較的短いアレイ402を有している。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的長いアレイ404を有している。オプションのバックアイアン110により、コイル106のアレイ402を流れる磁束を強める実効磁気回路化が所望のように維持される。第1の磁気コンポーネント102は、浮上することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、リアクションフレームとして機能することができる第2の対象(図示していない)、及び、第3の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2及び第3の対象は、モータ400がUチャネルモータであるようにして、構造部材406によって一緒に結合することができる。電流を、有利には正弦波状に変えて、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が、第1の対象を浮上するのにも駆動するのにも使われる場合、駆動力を生じるのに使われる上述の変化電流を、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償するとよい。この変化電流により、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力により、第1の対象は、第1の磁気コンポーネント102と共に、第2の磁気コンポーネント104を有する第2及び第3の対象に関して動かすことができる。しかし、6自由度で第1の対象の動きをアクティブに制御するために、第1の対象を第2及び第3の対象に関して案内するのに、少なくとも5つの付加的な磁気力アクチュエータ(図示していない)を用いる必要がある。
図5は、コイルリニアモータ500を動かすローレンツ力を3つの方向から見た図である。モータ500は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネントは、コイル106の比較的短いアレイ402を有している。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的長いアレイ404を有している。オプションのバックアイアン110により、所望のように、コイル106のアレイ402を通る磁束を強化する実効磁気回路を維持するのがよい。第1の磁気コンポーネント102は、浮上することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、リアクションフレームとして機能することができる第2の対象(図示していない)に取り付けることができる。有利には正弦波状に変化させた電流は、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が、第1の対象を浮上し、且つ、駆動するのに使用される場合、駆動力を生じるのに使用される変化電流を、浮上力を生じるのに使用される定電流によって補償することができる。このように変化させた電流により、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力により、第1の対象を、第1の磁気コンポーネント102と共に、第2の磁気コンポーネント104を有する第2の対象に関して動かすことができる。しかし、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104は、ローレンツ力を、z軸に沿うように配向するのに使用される。このローレンツ力は、第1の対象をz軸に関して案内するのに使用することができる。モータ500として構成された多重リニアモータが、第1の対象を駆動するのに使用されると、ローレンツ力は、他の軸に沿って生じることができ、その結果、第2の対象に関して第1の対象を案内するのに必要な幾つかの付加的な磁気力アクチュエータを減らしたり、なくしたりすることができる。
図6には、ローレンツ力リニアモータ600のHalbach型強調タイプバージョンを2つの方向から見た図である。Halbach型磁石202を用いると、駆動力を増強することができ、バックアイアン110を必要としなくなる。択一的に、コイルリニアモータを動かすHalbach型強調タイプローレンツ力は、モータ500と同様のやり方で構成することができるが、Halbach型磁石202を有している。一般的に、Halbach型磁石202は、そのようなシングルサイドアレイで一層有効である。
可動磁気モータ
図7は、磁気リニアモータ700を動かすローレンツ力を3つの方向から見た図である。モータ700は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、コイル106の比較的長いアレイ702を有している。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的短いアレイ704を有している。オプションのバックアイアン110により、所望のように、実効磁気回路は、コイル106のアレイ702を通る磁束を強めるように維持される。第1の磁気コンポーネント102は、リアクションフレームとして機能することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、第2の対象(図示していない)及び浮上することができる第3の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2及び第3の対象は、モータ700がUチャネルモータであるような、構成要素406によって一緒に結合することができる。有利には正弦波状に変化させた電流は、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が、第2及び第3の対象を浮上するのにも駆動するのにも使われる場合、駆動力を生じるのに使われる変化電流は、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償することができる。この変化電流により、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力に反作用して、第2及び第3の対象は、第2の磁気コンポーネント104と共に、第1の磁気コンポーネント102を有する第1の対象に関して動く。しかし、6自由度で第2及び第3の対象の動きをアクティブに制御するために、モータ700は、第1の対象に関して第2及び第3の対象を案内するのに、少なくとも5つの付加的な磁気力アクチュエータ(図示していない)を用いる必要がある。コイル106のアレイ702は、コイル106が重畳されるように構成することができる。こうすることによって、第2の磁気コンポーネント104での永久磁石108の個数を低減することができる。
プレーナ磁気モータ
図8には、コイルプレーナモータ800を動かすHalbach型強調タイプローレンツ力を3つの方向から見た図である。モータ800は、第1及び第2の磁気コンポーネント102及び104を有している。第1の磁気コンポーネント102は、各々3つのコイル106からなる4つのグループを有している。所定の各コイルグループ802に対して、隣接コイルグループ802は、所定コイルグループ802に対して垂直方向に配向されている。有利には、各コイル106は扁平コイルである。第2の磁気コンポーネント104は、永久磁石108の比較的大きなアレイ804を有している。永久磁石108のアレイ804は、2次元アレイである。有利には、アレイ804は、チェッカボードアレイである。有利には、アレイ804は、Halbach型磁石202を有している。第1の磁気コンポーネント102は、浮上することができる第1の対象(図示していない)に取り付けることができる。第2の磁気コンポーネント104は、リアクションフレームとして機能することができる第2の対象(図示していない)に取り付けることができる。
有利には正弦波状に変化する電流は、上述のようにコイル106に給電することができる。コイル106が第1の対象を浮上させるのにも駆動するのにも使用される場合、駆動力を生じるのに使われる変化電流は、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償することができる。この変化電流により、x−y平面内で、所定方向に比較的一定の駆動力を生じる。この駆動力は、各コイルグループ802によって生じた個別駆動力のベクトル和である。この駆動力により、第1の対象は、第1の磁気コンポーネント102と一緒に、第2の磁気コンポーネント104を有する第2の対象に関して動かすことができる。
付加的に、コイル106のコイルグループ802及び永久磁石108のアレイ804は、z軸に沿うようにローレンツ力を配向するのに作用する。このローレンツ力は、z軸に関して第1の対象を案内するのに使用することができる。コイル106に流れる電流を適切に位相を制御して転流することによって、モータ800は、第1の対象を浮上する動きの6自由度を支援する力を提供することができる。
リニアREMAブレードステージ機構
本発明の認識は、磁気力アクチュエータとモータとを多数組み合わせると、REMAブレードを浮上し、駆動するのに使用することができるという点である。特に関心があるのは、平行な2つのREMAブレードの動きを、重畳した移動範囲に亘って独立して制御する必要がある場合である。完全に別個の磁気力アクチュエータとモータとを用いて各REMAブレードを駆動するよりも寧ろ、本発明の認識では、各REMAブレードを、磁気モータの可動部分に結合し、各磁気モータの可動部分を共通の反作用部分に結合するとよい。
図9には、本発明の様式でのリニアREMAブレードステージ機構900が示されている。リニアREMAブレードステージ機構900は、第1の対象902、オプションの第2の対象904、及び第3の対象906を有している。第1の対象902は、第1の磁気浮上コンポーネント908と第1の磁気駆動コンポーネント910を有している。第2の対象904は、第2の磁気浮上コンポーネント912と第2の磁気駆動コンポーネント914とを有している。第3の対象906は、第3の磁気浮上コンポーネント916と第3の磁気駆動コンポーネント918を有している。第1及び第2の対象902及び904は、浮上することができる。第3の対象906は、リアクションフレームとして機能することができる。第1のREMAブレード920は、第1の対象902に結合されており、第2のREMAブレード922は、第2の対象904に結合されている。第1及び第2のREMAブレード920及び922は、平行REMAブレード対を有している。第1及び第2の磁気駆動コンポーネント910及び914の各々は、駆動コイルアレイを有している。有利には正弦波状に変化した電流は、上述のように各アレイのコイルに給電することができる。この変化電流により、y軸に沿って比較的一定の駆動力を生じることができる。各アレイに給電される変化電流は、第1及び第2の対象902及び904の動きが相互に独立しているように、独立して制御される。
図10には、リニアREMAブレードステージ機構900の第1のREMAブレード920を有する第1の対象902(浮上対象)が示されている。第1の対象902は、第1の磁気浮上コンポーネント908と、第1の磁気駆動コンポーネント910を有している。第1の磁気浮上コンポーネント908は、8個の浮上サブコンポーネント1002(そのうち5個が図10に示されている)を有している。各浮上サブコンポーネント1002は、図3Aを参照して上述したアクチュエータ300の第1の磁気コンポーネント102と同様に構成されている。各浮上サブコンポーネント1002は、高透磁率の中心極、E形状コアの周囲を囲むコイルを有している。各浮上サブコンポーネント1002内のコイルを流れる定電流により、相応のリアクションサブコンポーネント(図示していない)に吸引することができるようになる。各浮上サブコンポーネント1002は、浮上サブコンポーネント1002対の一方であり、つまり、”A”は1004、”B”は1006、”C”は1008、”D”は1010である。浮上サブコンポーネント1002の各対は、迅速に内側に配向される。浮上サブコンポーネント1002の各対は、浮上サブコンポーネント1002の相応の対向対を有している。つまり、A1004は、C1008に対向し、B1006は、D1010に対向する。第1の磁気駆動コンポーネント910は、図4を参照して上述したモータ400の第1の磁気コンポーネント102と同様に構成されている。第1の磁気駆動コンポーネント910は、コイルアレイを有している。
図11には、リニアREMAブレードステージ機構900の第3の対象906(リアクションフレーム)が示されている。第3の対象906は、第3の磁気浮上コンポーネント916と第3の磁気駆動コンポーネント918を有している。第3の磁気駆動コンポーネント918は、図4を参照して上述したモータ400の第2の磁気コンポーネント104と同様に構成されている2つの永久磁石アレイを有している。このアレイは、構造部材406によって一緒に結合されてUチャネルを形成している。6自由度での第1の対象902(図10に示されている)の動きをアクティブに制御するために、第3の磁気浮上コンポーネント916は、4つのリアクションサブコンポーネント1102を有している。各リアクションサブコンポーネント1102は、図3Aを参照して上述したアクチュエータ300の第2の磁気コンポーネント104と同様に構成されている。各リアクションサブコンポーネント1102は、高透磁率極片である。図10に示されている浮上サブコンポーネント1002の対に相応している:つまり、”a”1104はA1004に相応しており、”b”1106はB1006に相応しており、”c”1108はC1108に相応しており、”d”1110はD1010に相応している。各リアクションサブコンポーネント1102及びその浮上サブコンポーネント1102の相応の対は、磁気力アクチュエータグループを有している。従って、リニアREMAブレードステージ機構900は、第1及び第2の対象902及び904の各々に対して、4つの磁気力アクチュエータグループを有している。浮上サブコンポーネント1002の各対のコイルを流れる定電流により、当該浮上サブコンポーネント1002は、その相応のリアクションサブコンポーネント1102に吸引される。各磁気力アクチュエータグループの吸引力は即座に内側に配向されるので、対向する磁気力アクチュエータの吸引力は相互に均衡状態となる。従って、第1の対象902は、第3の対象906に対して浮上し、y軸に沿った第1の対象902の動きが案内される。第2の対象904は、同様に浮上して駆動され得る。
択一的に、浮上及びリアクションサブコンポーネント1002及び1102は、C形状磁気抵抗力アクチュエータ(例えば、アクチュエータ325)、ローレンツ力アクチュエータ(例えば、アクチュエータ500又は600)、又は、これらの組み合わせを用いて構成することができる。リニアREMAブレードステージ機構900と同じ又は同様に構成されている、第2のリニアREMAブレードステージ機構は、平行なREMAブレードの第2の対を浮上し、駆動するのに使うことができる。平行なREMAブレードの第2の対は、平行なREMAブレードの第1の対に対して対角方向に配向することができる。
プレーナREMAブレードステージ機構
図12は、本発明のプレーナREMAブレードステージ機構1200を示す。プレーナREMAブレードステージ機構1200は、第1の対象1202、オプションの第2の対象1204、第3の対象1206を有している。第1の対象1202は、第1の磁気コンポーネント1208を有している。第2の対象1204は、第2の磁気コンポーネント1210を有している。第3の対象1206は、第3の磁気コンポーネント1212を有している。第1および第2の対象1202及び1204は、浮上することができる。第3の対象1206は、リアクションフレームとして機能することができる。第1のREMAブレード920は、第1の対象1202及び第2の対象1204に結合された第2のREMAブレード922に結合されている。
第1及び第2の磁気コンポーネント1208及び1210の各々は、図8を参照して上述したモータ800の第1の磁気コンポーネント102と同様に構成されている。第1及び第2の磁気コンポーネント1208及び1210の各々は、各々3つのコイル(図示していない)を有する4つのコイルグループを有している。各所定のコイルグループに対して、隣接コイルグループは、所定のコイルグループに対角方向に配向されている。有利には、各コイルは扁平コイルである。
第3の磁気コンポーネント1212は、図8を参照して上述したモータ800の第2の磁気コンポーネント104と同様に構成されている。第3の磁気コンポーネントは、永久磁石(図示していない)の比較的大きなアレイを有している。永久磁石アレイは、2次元アレイである。有利には、このアレイは、チェックボードアレイである。有利には、このアレイは、Halbach型磁石を有している。
有利には正弦波状に変化させた電流を、上述のコイルに給電することができる。このコイルは、第1及び第2の対象1202及び1204を浮上するのにも駆動するのにも使われる。駆動力を生じるのに使われる電流を変化させる第1及び第2の対象1202及び1204の各々に対して、浮上力を生じるのに使われる定電流によって補償される。この変化電流により、x−y平面内で、比較的一定の駆動力が生じる。この駆動力は、各コイルグループによって生じた個別駆動力のベクトル和である。この駆動力により、第1の磁気コンポーネント1208を有する第1の対象1202、及び、第2の磁気コンポーネント1210を有する第2の対象1204を、第3の磁気コンポーネント1212を有する第3の対象1206に対して動かすことができる。
付加的に、第1及び第2の磁気コンポーネント1208及び1210のグループ、及び、第3の磁気コンポーネント1212内の永久磁石アレイは、z軸に沿ったローレンツ力を配向するように作用する。このローレンツ力は、z軸に関して第1及び第2の対象1202及び1204を案内するのに使用される。コイル用の電流を適切に位相制御して転流することにより、力は、動きの6自由度で第1及び第2の対象1202及び1204を浮上するのを支援するように供給される。第1及び第2の磁気コンポーネント1208及び1210は、相互に独立して制御されて、第1及び第2のREMAブレード920が相互に独立しているようにされる。
第1の対象1202は、第1の高さに浮上するように構成することができ、第2の対象1204は、第2の高さに浮上するように構成することができる。択一的に、第1のREMAブレード920は、第1の対象1202と第2の対象1204とが同じ高さに浮上する場合に、第2のREMAブレード922とは異なった高さに浮上するように構成してもよい。従って、プレーナREMAブレードステージ機構1200は、第1及び第2のREMAブレード920及び922を、相互に接触するよりも寧ろ重畳するように駆動することができる。
第1及び第2のREMAブレード920及び922の各々は、露光領域を2次元に限定するのを支援するような形状にされている。例えば、第1のREMAブレード920は、”L”形状を有しており、第2のREMAブレード922は、”T”形状を有している。択一的に、図13に示されているように、第1のREMAブレード920は、第1の「階段」状の形状を有しているようにすることができ、第2のREMAブレード922は、第2の階段状の形状を有しているようにすることができる。有利には、これらの構成により、REMAブレードの第2の対も、その関連のブレードステージ機構も必要なくなる。第1及び第2のREMAブレード920及び922は、種々の露光領域形状を生じるように配置することができる。当業者は、第1及び第2のREMAブレード920及び922の各々の他の形状を形成してもよい。
REMAブレードステージ機構支援システム
位置センサ
アクティブな磁気浮上では、浮上対象と基準フレームとの相対位置を6自由度の相対位置センサによって測定する必要がある。図10及び11には、リニアREMAブレードステージ機構900の位置センサシステムの構成例が示されている。図10では、第1の(浮上した)対象902は、5つのキャパシタンスゲージ1012(そのうち3つが図10に示されている)と、光エンコーダ1014を有している。5つのキャパシタンスゲージ1012は、リニアパスとなるように第1の対象902を案内するのに充分なデータを供給する。光エンコーダ1014は、第1の対象902の移動経路に沿った位置データを供給する。第1の対象902は、5つのキャパシタンスゲージ1012を有しているが、3つのキャパシタンスゲージ1012しか、第1の対象902の浮上を支援するのに必要な案内を行うのに必要としない。光エンコーダ1014は、エンコーダヘッドである。このエンコーダヘッドは、図11に示されたエンコーダテープ1112と連携して作動する。
択一的に、第1の対象902の案内は、渦電流センサ、発光ダイオード、レーザ源及びフォトダイオード等を有する電気−光センサによって行うことができる。択一的に、位置データは、レーザ干渉計、非光エンコーダ(例えば、永久又はリニアレゾルバの周期アレイと相互作用するホール効果センサ)等によって供給することができる。
サーボ機構制御
リニアREMAブレードステージ機構900での第1の対象902の浮上及び移動を制御する際、実時間多重軸サーボ機構コントローラが必要である。繰り返しフィードバックループプロセスを介して、デジタルサーボ機構コントローラは:(1)第1の対象902の6自由度をモニタリングするセンサ(例えば、キャパシタンスゲージ1012)からの信号を受け入れ、(2)位置センサ(例えば、光エンコーダ1014)データを対角線座標に減結合し、(3)第1の対象902の実際位置を、所望位置から減算して、位置誤差信号を形成し、(4)位置誤差信号をフィルタリング及び周波数補償して、減結合制御力に比例する駆動信号を形成し、(5)第1の対象902が、軸に沿って、所定軸の予期される移動プロフィールに基づく移動の拡張範囲を有する当該軸の前方に、加速度の総和が送給され、(6)駆動信号を別個のアクチュエータ駆動信号とモータ駆動信号とに減結合し、(7)アクチュエータコイル電流とモータ駆動コイル電流とを発生して、所望の力を生成する。磁気抵抗力アクチュエータでは、コイル電流の発生プロセスには、これらのタイプのアクチュエータの非直線応答を考慮した非直線処理が含まれている。サーボ機構コントローラプロセスにより、第1の対象902がコマンド位置及び移動プロフィールに正確に追従することができるようになる。有利には、サーボ機構コントローラは、デジタルサーボ機構コントローラである。
図14は、リニアREMAブレードステージ機構900のREMAブレードステージシステム1400の例のブロック図である。システム1400は、サーボ機構コントローラ1402、アクチュエータ駆動増幅器1404、3相駆動増幅器1406を有している。
サーボ機構コントローラ1402は、5つのキャパシタンスゲージ1012(例えば、ガイドキャパシタンス距離センサ)、光エンコーダ1014のエンコーダヘッド(例えば、Y位置エンコーダエンコーダヘッド)、及び、コマンドされたREMAブレード位置1408からの信号を受信する。5つのキャパシタンスゲージ1012は、第3の(リアクションフレーム)対象906(例えば、ステージフレーム1412)の水平及び垂直表面1410からの第1の対象902(例えば、浮上ステージ体)の距離を感知する。光エンコーダ1014のエンコーダヘッドは、エンコーダテープ1110(例えば、Y位置エンコーダスケールスタティック部分)と連携して作動し、第1の対象902の移動経路に沿った位置データを供給する。
サーボ機構コントローラ1402により、アクチュエータ駆動増幅器1404及び3相駆動増幅器1406に信号が供給される。アクチュエータ駆動増幅器1404は、各浮上サブコンポーネント1002(例えば、ガイドアクチュエータ可動コイル)用のアクチュエータコイル電流を形成する。各対の浮上サブコンポーネント1002のコイルを流れる電流により、当該浮上サブコンポーネント1002は、その相応のリアクションサブコンポーネント1102(例えば、ガイドアクチュエータスタティックレール)に吸引されるようになる。3相駆動増幅器1406は、第1の磁気駆動コンポーネント910(例えば、Yリニアモータ可動コイル1414)の3相駆動コイル用のモータ駆動コイル電流を発生する。3相駆動コイルは、y軸に沿った方向に比較的一定の駆動力を生じる。この駆動力により、第1の対象902は、永久磁石108(例えば、Yリニアモータスタティック磁石)の大きなアレイを有している第3の対象906に対して相対的に移動される。
電力消費と熱除去
磁気力アクチュエータは、コイルによって導出された電流の2乗に比例する電力を消費する。レチクルのスキャンニング移動に同期する必要があるREMAブレードでは、加速の必要性から、モータでの電力消費が増大することがある。真空中で、可動コイルモータによって駆動されるREMAブレード作動では、モータコイルによって生じる熱によって、浮上アセンブリの温度が許容不可能なレベルに上昇することがある。この問題点は、REMAブレードによって吸収される露光エネルギによって解消することができる。このような作用下で生じた熱は、別の構造体に効率的に放射したり、熱除去媒体に転送したり、又は、その両方を行う必要がある。熱除去媒体は、液体、気体、又は、それら両方にすることができる。そのような熱除去媒体を用いるには、熱除去機構が必要となる。通常、熱除去機構は、熱源(即ち、可動コイルモータコイル、REMAブレード、又は、それら両方)と、ヒートシンクとの間の熱除去媒体の循環を支援するように接続されたフレキシブルチューブを用いる。択一的に、可動磁気モータによって駆動されるREMAでは、熱除去機構は、比較的ゆっくり動く(又は、静止した)リアクションフレーム上のコイルとヒートシンクとの間の熱除去媒体の循環を支援するように接続することができる。有利には、そのような熱除去機構は、フレキシブルなチューブを用いずに構成することができる。
更に、永久磁場によって生じた磁気力は、浮上対象の重量を相殺し、従って、対象の位置を維持するためにコイルによって導出される電流を低減するのに使うことができる。加速力に起因する電力消費は、磁気力アクチュエータと、峻度(即ち、力/電力)の高い値を有するモータを使い、モータの可動部分の質量を最小化することによって最小にすることができる。
超紫外線EUV投影光リソグラフィシステムの例
図15には、本発明を使用することができる超紫外線EUV投影光リソグラフィシステム1500の実施例を2つの方向から見た図が示されている。一方の図は、y−z平面であり、他方の図は、x−z平面で見た図である。システム1500は、超紫外線EUV光源と、関連の照射光学系1502、ミラー1504、レチクルステージ1506、照射光学系1508、ウェーハステージ1510を有している。レチクルステージ1506は、反射レチクル1512をサポートする。反射レチクル1512は、パターン化された領域1514と周縁領域1516とによって特徴付けられる。ウェーハステージ1510は、ウェーハ1518をサポートする。(図15は、反射レチクル1512とx−y平面でのウェーハ1518の様子が示されている。)超紫外線EUV光源1502は、照射ビーム1520を照射し、照射ビーム1520は、ミラー1504を介して反射レチクル1512を照射するのに使われ、その結果、反射レチクル1512のパターン化された領域1514が、照射光学系1508を通して転写され、ウェーハ1518に取り付けられたフォトレジスト(図示していない)に転写される。
システム1500は、独立可動の4つのREMAブレードを有しており:つまり、2つの対として図示された”I”1522、”II”1524、”III”1526、及び、”IV”1528を有している。REMAブレードの一方の対(即ち、I1522とII1524)は、スキャン軸(つまり、y軸)に平行に配列されている。この第1の対は、露光スキャン中静止したままであり、露光領域の幅を限定する。第2の対のREMAブレード(即ち、III1526とIV1528)は、ステップ軸(即ち、x軸)に平行に整列されたエッジを有している。この第2の対は、反射レチクル1512と同期して動き、露光領域の長さを限定する。
REMAブレードの制御方法
図16には、光リソグラフィシステムでのREMAブレードを制御する方法1600の流れ図が示されている。この方法1600では、ステップ1602で、REMAブレードは、REMAブレードキャリッジアセンブリでサポートされている。ステップ1604で、REMAブレードキャリッジアセンブリは、基準フレームに関して所定位置で、基準フレームに関して所定の配向で浮上している。有利には、REMAブレードキャリッジアセンブリは、電磁的に浮上されるが、本発明は、このモードの浮上に限定されない。本発明は、例えば、静電浮上によって構成してもよい。
ステップ1606で、REMAブレードキャリッジアセンブリの少なくとも1つの位置、及び、配向が測定される。ステップ1608では、REMAブレードキャリッジアセンブリの少なくとも1つの位置、及び、配向が制御される。有利には、REMAブレードキャリッジアセンブリの位置及び配向は、6自由度移動で制御される。REMAブレードキャリッジアセンブリの位置及び配向は、以下のようにして制御することができる:(1)REMAブレードキャリッジアセンブリの位置及び配向の少なくとも1つの測定に相応する第1の信号を、制御を実行する第1のコンポーネントに送信し、(2)第1のコンポーネントから、浮上する第2のコンポーネントでの第2の信号を受信する。
オプションにより、ステップ1610で、REMAブレードキャリッジアセンブリは、基準フレームによって決められた範囲内の所定次元内で動く。この次元は、2次元にするとよい。任意に、ステップ1612で、REMAブレードキャリッジアセンブリの位置が制御される。REMAブレードキャリッジアセンブリの動きは、以下のようにして制御することができる:つまり、(1)REMAブレードキャリッジアセンブリの位置及び配向の少なくとも1つの測定に相応する第1の信号を、制御を実行する第1のコンポーネントに送信し、(2)第1のコンポーネントから、移動されている第2のコンポーネントでの第2の信号を受信する。
結論
本発明の実施例について上述したが、例として示したに過ぎず、限定ではない。当業者は、独立請求項記載の本発明の範囲から逸脱しない限りで、種々異なる変形実施例を構成することができる。特に、当業者は、超紫外線EUV光リソグラフィシステム1500の実施例のやり方とは異なったやり方で構成することができる他の光リソグラフィシステムに用いることができる。従って、本発明の幅及び範囲は、上述の実施例に限定されず、請求項に限定されている。
ローレンツ力アクチュエータ100の実施例を2つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力アクチュエータ125の実施例を2つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力アクチュエータ150の実施例を2つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力アクチュエータ175の実施例を2つの方向から見た図を示す。 Halbach型強調タイプローレンツ力アクチュエータ200の実施例を2つの方向から見た図を示す。 Halbach型強調タイプローレンツ力アクチュエータ225の実施例を2つの方向から見た図を示す。 磁気抵抗力アクチュエータ300の実施例を2つの方向から見た図を示す。 磁気抵抗力アクチュエータ325の実施例を2つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力可動コイルリニアモータ400を3つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力可動コイルリニアモータ500を3つの方向から見た図を示す。 Halbach型強調タイプローレンツ力可動コイルリニアモータ600を2つの方向から見た図を示す。 ローレンツ力可動磁気リニアモータ700を3つの方向から見た図を示す。 Halbach型強調タイプローレンツ力可動コイルプレーナモータ800を3つの方向から見た図を示す。 本発明のリニアREMAブレードステージ機構900を示す。 リニアREMAブレードステージ機構900の第1のREMAブレード914を有する第1の対象902(浮上対象)を示す。 リニアREMAブレードステージ機構900の第3の対象906(リアクションフレーム)を示す。 本発明のプレーナREMAブレードステージ機構1200を示す。 第1及び第2のREMAブレード920及び922の形状の択一的な実施例を示す。 リニアREMAブレードステージ機構900のREMAブレードステージシステム1400の例のブロック図を示す。 本発明を使うことができる超紫外線EUV投影光リソグラフィシステム1500を2つの方向から見た図を示す。 光リソグラフィシステムでのREMAブレードを制御する方法1600の流れ図を示す。
符号の説明
100、125 ローレンツ力アクチュエータ
102 第1の磁気コンポーネント
104 第2の磁気コンポーネント
106 コイル
108 永久磁石
110 バックアイアン
125 アクチュエータ
150、175 ローレンツ力アクチュエータ
200、225 Halbach型強調タイプローレンツ力アクチュエータ
202 Halbach型磁石
300、325 磁気抵抗力アクチュエータ
302 高透磁率コア
304 高透磁率極片
325 アクチュエータ
400 コイルリニアモータ
402、404 アレイ
406 構造部材
500 モータ
600 ローレンツ力リニアモータ
700 磁気リニアモータ
702、704 アレイ
800 コイルプレーナモータ
802 コイルグループ
804 アレイ
900 リニアREMAブレードステージ機構
902 第1の対象
904 第2の対象
906 第3の対象
908 第1の磁気浮上コンポーネント
910 第1の磁気駆動コンポーネント
912 第2の磁気浮上コンポーネント
914 第2の磁気駆動コンポーネント
916 第3の磁気浮上コンポーネント
918 第3の磁気駆動コンポーネント
920 第1のREMAブレード
922 第2のREMAブレード
1002 浮上サブコンポーネント
1012 キャパシタンスゲージ
1014 光エンコーダ
1102 リアクションサブコンポーネント
1110 エンコーダテープ
1112 エンコーダテープ
1200 プレーナREMAブレードステージ機構
1202 第1の対象
1204 第2の対象
1206 第3の対象
1208 第1の磁気コンポーネント
1210 第2の磁気コンポーネント
1212 第3の磁気コンポーネント
1400 REMAブレードステージシステム
1402 サーボ機構コントローラ
1404 アクチュエータ駆動増幅器
1406 3相駆動増幅器
1408 REMAブレード位置
1410 水平及び垂直表面
1412 ステージフレーム
1414 Yリニアモータ可動コイル
1500 超紫外線EUV投影光リソグラフィシステム
1502 照射光学系(超紫外線EUV光源)
1504 ミラー
1506 レチクルステージ
1508 照射光学系
1510 ウェーハステージ
1512 反射レチクル
1514 パターン化された領域
1516 周縁領域
1518 ウェーハ
1600 光リソグラフィシステムでのREMAブレードを制御する方法

Claims (40)

  1. レチクルマスキングブレードシステムであって、該レチクルマスキングブレードシステムは、
    実質的にリニヤなマスキングエッジを有しているレチクルマスキングブレードを備え、
    該レチクルマスキングブレードに結合されているレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリを備え、
    前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関連した位置および該リファレンスフレームに関連した配向で浮上させることができる電磁力アクチュエータのセットを備え、該位置は複数位置のレンジ内であり、該電磁力アクチュエータのセットのそれぞれの電磁力アクチュエータは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第1のコンポーネントとリアクションフレームに結合されている第2のコンポーネントとを有しており、
    前記リファレンスフレームに関して動きを前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに伝えることができる電磁力リニアモータを備え、該電磁力モータは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントと前記リアクションフレームに結合されている第4のコンポーネントとを有しており、該リファレンスフレームは前記動きのレンジを定め、
    前記位置および前記配向を測定することができるセンサセットを備え、該センサセットのそれぞれのセンサは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第5のコンポーネントと前記リファレンスフレームに結合されている第6のコンポーネントとを有しており、ここで該第5および第6のコンポーネント間の相互作用は物理的なコンタクトというよりかエネルギーフィールドを介して行われ、かつ
    前記位置および前記配向を動きの6度の自由度で制御することができ、かつ前記レンジ内で前記動きを制御することができるサーボ機構コントローラを備え、
    ここで:
    前記第5のコンポーネントおよび前記第6のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラに送出される第1の信号を生成することができ、
    前記第1のコンポーネントおよび前記第2のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラからの第2の信号を受信することができる第1のコイルを有しており、かつ
    前記第3のコンポーネントおよび前記第4のコンポーネントの少なくとも1つは前記サーボ機構コントローラからの第3の信号を受信することができる第2のコイルを有している
    レチクルマスキングブレードシステム。
  2. リソグラフィーシステムにおいて、レチクルマスキングブレードを制御する方法であって、該方法は
    (1) レチクルマスキングブレードをレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリでサポートし、
    (2) 該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で浮上させ、
    (3) 前記位置および配向の少なくとも1つを測定し、かつ
    (4) 該位置および配向の少なくとも1つを制御する
    レチクルマスキングブレードの制御方法。
  3. 前記浮上は
    前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で電磁的に浮上させることを含んでいる
    請求項2記載の方法。
  4. 前記制御は
    前記位置および配向を6度の動き自由度で制御することを含んでいる
    請求項2記載の方法。
  5. 前記制御は
    (a) 前記制御を実施する第1のコンポーネントに、前記位置および配向の前記測定された少なくとも1つに相応する第1の信号を送信し、かつ
    (b) 前記第1のコンポーネントから、前記浮上を引き起こす第2のコンポーネントでの第2信号を受信する
    ことを含んでいる
    請求項4記載の方法。
  6. 更に、
    (5) ディメンジョン内で、レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームによって定められるレンジ内で移動させる
    ことを含んでいる
    請求項2記載の方法。
  7. 前記移動させることは
    2つのディメンジョン内で、レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームによって定められるレンジ内で移動させる
    ことを含んでいる
    請求項6記載の方法。
  8. 更に、
    (6) 前記移動させることを制御することを含んでいる
    請求項6記載の方法。
  9. 前記移動させることを制御することは
    (a) 前記制御を実施する第1のコンポーネントに、前記位置および配向の前記測定された少なくとも1つに相応する第1の信号を送信し、かつ
    (b) 前記第1のコンポーネントから、前記移動を引き起こす第2のコンポーネントでの第2信号を受信する
    ことを含んでいる
    請求項8記載の方法。
  10. レチクルマスキングブレードを浮上させるための装置であって、該装置は
    レチクルマスキングブレードをサポートすることができるレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリを有し、かつ
    該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第1の電磁的コンポーネントを有し、該第1の電磁的コンポーネントは第2の電磁的コンポーネントと相互作用するように構成されており、該第2の電磁的コンポーネントは、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリをリファレンスフレームに関した位置および該リファレンスフレームに関した配向で浮上させるリアクションフレームに結合されており、前記位置は複数位置のレンジ内にある
    レチクルマスキングブレードを浮上させるための装置。
  11. レチクルマスキングブレードは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されてる
    請求項10記載の装置。
  12. 前記リアクションフレームは前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに磁気的に結合されている
    請求項10記載の装置。
  13. 更に、
    前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3のコンポーネントと、前記リアクションフレームに結合されている第4の磁気的なコンポーネントとを有しており、該第3および第4の磁気的なコンポーネントは永久磁石を有している
    請求項12記載の装置。
  14. 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第2の電磁的コンポーネントから前記第1の電磁的コンポーネントに向けられたローレンツの力を発生する
    請求項12記載の装置。
  15. 第2の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているバックアイアンを有している
    請求項12記載の装置。
  16. 前記第2の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
    請求項12記載の装置。
  17. 前記第2の電磁的コンポーネントは永久磁石のチェッカーボードアレイを有している
    請求項12記載の装置。
  18. 前記第2の電磁的なコンポーネントは更に、永久磁石の前記チェッカーボードアレイの永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
    請求項17記載の装置。
  19. 前記リアクションフレームは第1のリアクションフレーム位置および第2のリアクションフレーム位置を有しており、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは該第1および第2のリアクションフレーム位置の間に位置決めされている
    請求項12記載の装置。
  20. 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第1のリアクションフレーム位置から前記第2のリアクションフレーム位置への方向に対して実質的に垂直である方向を向いているローレンツの力を発生する
    請求項19記載の装置。
  21. 前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分とを有しており、前記リアクションフレームは該第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分との間に位置決めされている
    請求項12記載の装置。
  22. 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分位置から前記第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分位置への方向に対して実質的に垂直である方向を向いているローレンツの力を発生する
    請求項21記載の装置。
  23. 前記第1および第2の電磁的なコンポーネントは相互作用してリラクタンス力を発生する
    請求項12記載の装置。
  24. 前記第2の磁気的なコンポーネントは、コアの部分の周りに巻かれているコイルを有しており、該コイルは電流を運ぶことができる
    請求項23記載の装置。
  25. 前記コアは「E」字形状を有している
    請求項24記載の装置。
  26. 前記コアは「C」字形状を有している
    請求項24記載の装置。
  27. 更に、
    前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリに結合されている第3の電磁的コンポーネントを有しており、該第3の電磁的なコンポーネントは前記リアクションフレームに結合されている第4の電磁的コンポーネントと相互作用して、前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリが前記リファレンスフレームに関するディメンジョン内で動くようにするように構成されており、該リファレンスフレームは前記ディメンジョン内の前記動きのレンジを定める
    請求項12記載の装置。
  28. 前記第3の電磁的なコンポーネントは前記第1の電磁的コンポーネントである
    請求項27記載の装置。
  29. 前記第4の電磁的コンポーネントは前記第2の電磁的なコンポーネントである
    請求項27記載の装置。
  30. 前記ディメンジョンは2つのディメンジョンである
    請求項27記載の装置。
  31. 前記第3および前記第4の電磁的なコンポーネントは相互作用して、前記第4の電磁的コンポーネントから前記第3の電磁的なコンポーネントへの方向に対して実質的に垂直に方向付けられているローレンツの力を発生する
    請求項27記載の装置。
  32. 前記第3および第4の電磁的コンポーネントの少なくとも1つはドライブコイルを有しており、該ドライブコイルは電流を運ぶことができる
    請求項31記載の装置。
  33. 前記ドライブコイルの第1のドライブコイルは前記電流の第1の電流を運ぶことができかつ前記ドライブコイルの第2のドライブコイルは前記電流の第2の電流を運ぶことができる
    請求項32記載の装置。
  34. 前記電流は時間とともに変化しかつ前記第1の電流は前記第2の電流と位相が異なっているように構成されている
    請求項33記載の装置。
  35. 第4の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているバックアイアンを有している
    請求項33記載の装置。
  36. 前記第4の電磁的コンポーネントは永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
    請求項27記載の装置。
  37. 前記第4の電磁的コンポーネントは永久磁石のチェッカーボードアレイを有している
    請求項27記載の装置。
  38. 前記第4の電磁的コンポーネントは更に、永久磁石の前記チェッカーボードアレイの永久磁石に結合されているHalbach磁石を有している
    請求項37記載の装置。
  39. 前記リアクションフレームは第1のリアクションフレーム部分と第2のリアクションフレーム部分を有しており、該レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のリアクションフレーム部分と第2のリアクションフレーム部分との間に位置決めされている
    請求項27記載の装置。
  40. 前記レチクルマスキングブレードキャリジアセンブリは第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分とを有しており、前記リアクションフレームは該第1のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分と第2のレチクルマスキングブレードキャリジアセンブリ部分との間に位置決めされている
    請求項27記載の装置。
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