JP2004363391A - 高周波発振装置及び光ディスク用光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク用光源装置の電源の数を低減する。
【解決手段】レーザダイオード16と、電源端子T2に直流電圧が印加されることによって発振し、外部出力端子T3から発振信号を出力する高周波重畳回路10とを含み、電源端子T2と外部出力端子T3とが負荷インダクタLLを介して接続され、外部出力端子T3とレーザダイオード16とが接続されてなる光ディスク用光源装置によって上記課題を解決できる。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザダイオード16と、電源端子T2に直流電圧が印加されることによって発振し、外部出力端子T3から発振信号を出力する高周波重畳回路10とを含み、電源端子T2と外部出力端子T3とが負荷インダクタLLを介して接続され、外部出力端子T3とレーザダイオード16とが接続されてなる光ディスク用光源装置によって上記課題を解決できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波の発振信号を発生する高周波発振装置に関する。特に、光ディスクの光源を駆動するための高周波発振装置を含む光ディスク用光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクに書き込まれたデータを読み出す際に、シングルモードのレーザダイオード(LD)を動作させると、図2(a)に示すように、単波長の周波数成分を有する発光が得られる。しかし、このシングルモードの発光を用いた場合、レーザ自体の温度特性や戻り光ノイズによって発振波長が変動したり、発振波長が基準からずれてしまうモードジャンプを起こして光出力が変動したりする。これによって、ノイズが発生し易くなり、読み取りエラーを生ずる問題がある。そこで、図3のように、シングルモードのレーザダイオードが発振を開始する閾値電流付近において200MHz以上700MHz以下の高周波を重畳させる高周波重畳法が用いられている。これにより、図2(b)のように、シングルモードのレーザダイオードを擬似的なマルチモードで動作させることができる(例えば、特許文献1)。その結果、データの読み取りを安定に行うことができる。また、シングルモードのレーザダイオードは汎用品として広く市場に出ているため、高周波重畳法は有効な手段の一つとなっている。
【0003】
従来の光ディスク用光源装置は、図4に示すように、IC化された高周波重畳回路10、重畳回路用電源12、レーザ駆動用電源14及びレーザダイオード(LD)16を含んで構成される。このうち、重畳回路用電源12、レーザ駆動用電源14及びレーザダイオード16を除いた部分が高周波発振装置に相当する。
【0004】
高周波重畳回路10は、例えば図5に示すように、発振回路部10a及び増幅回路部10bから構成される。発振回路部10aのLC外部端子T1は、共振用のインダクタL及びキャパシタCを介して接地される。この発振回路部10aの電源端子T2にビーズインダクタLB1を介して重畳回路用電源12を接続し、直流電圧Vccを印加することによって、インダクタL及びキャパシタCによって定まる発振周波数fの発振信号が生成される。発振信号は、増幅回路部10bにおいて増幅され、外部出力端子T3から出力される。
【0005】
一方、レーザダイオード16には、ビーズインダクタLB2を介して、レーザ駆動用電源14が接続される。同時に、高周波重畳回路10の外部出力端子T3が、カップリングコンデンサCcを介して、レーザダイオード16に接続される。これにより、レーザ駆動用電源14からの直流電圧VDRVと高周波重畳回路10からの発振信号とが重畳されてレーザダイオード16へ供給される。その結果、レーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−216485号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16には直流電圧Vcc及びVDRVを印加するための重畳回路用電源12及びレーザ駆動用電源14をそれぞれ設ける必要があった。このため、レーザダイオード16を駆動するための回路全体が大きくなり、製造コストも高くなる問題があった。
【0008】
また、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16に対して別々の電源ラインが必要となり、これも回路を大きくする原因となっていた。さらに、電源ラインからの不要輻射(EMI)を増大させる原因となっていた。
【0009】
また、レーザダイオード16の発光を止める際に、重畳回路用電源12及びレーザ駆動用電源14の両方からの電源の供給を停止させるための制御回路が必要となり、制御回路が複雑になる問題があった。レーザダイオード16の発光を止めるためにはレーザ駆動用電源14からの直流電圧VDRVを停止するだけでも良いが、この場合には高周波重畳回路10から常に発振信号が出力され続けることとなり、回路全体の消費電力が大きくなり、不要輻射も継続してしまう問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記課題の少なくとも1つを解決できる高周波発振装置及び光ディスク用光源装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路を含む高周波発振装置であって、前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続されてなることを特徴とする。
【0012】
ここで、上記本発明の高周波発振装置において、前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることが好適である。
【0013】
また、上記本発明の高周波発振装置において、前記電源端子に、第2のインダクタを介して電源が接続されてなることが好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明は、光電変換素子と、電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路と、を含む光ディスク用光源装置であって、前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続され、前記出力端子と前記光電変換素子とが接続されてなることを特徴とする。
【0015】
ここで、上記本発明の光ディスク用光源装置において、前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における光ディスク用光源装置は、図1に示すように、高周波重畳回路10、レーザ駆動用電源14、レーザダイオード(LD)16、ビーズインダクタLB3、負荷インダクタLL、共振用インダクタL、バイパスキャパシタCB及び共振用キャパシタCを含んで構成される。
【0017】
高周波重畳回路10は、図5に既に示したように、発振回路部10a及び増幅回路部10bから構成される。図5の例では、発振回路部10aはコルピッツ型の発振回路によって構成されている。但し、発振回路部10aの回路構成はこれに限られるものではなく、直流電圧を印加することによって発振が生ずるものであれば良い。
【0018】
発振回路10aのLC外部端子T1は、発振用のインダクタL及びキャパシタCを介して接地される。インダクタL及びキャパシタCは、その組み合わせによって発振回路部10aにおける発振周波数fを決定する。
【0019】
また、本実施の形態における発振回路部10aの電源端子T2には、ビーズインダクタLB3を介して、レーザ駆動用電源14が接続される。ビーズインダクタLB3の両端はバイパスキャパシタCBによって接地され、レーザ駆動用電源14に対するフィルタ回路を構成する。このレーザ駆動用電源14から電源端子T2に直流電圧VDRVが供給される。インダクタL及びキャパシタCは共振周波数fで発振し、トランジスタTr1を用いた正帰還によって発振周波数fの発振信号が生成される。発振信号は、増幅回路部10bにおいて増幅された後に、外部出力端子T3から出力される。
【0020】
光ディスク用の光源を駆動するためには、発振信号の発振周波数fは200MHz以上700MHz以下の周波数範囲内にあることが好適である。これによって、光ディスクに書き込まれたピットやランドの読み取りを行う場合に、データの読み取りを安定に行うことができる。このとき、ビーズインダクタLB3の値を100nH以上5000nH以下とすることで、電源ラインに高周波が重畳することによる不要輻射(EMI)等を有効に防ぐことができる。
【0021】
一方、レーザダイオード16には、直列接続されたビーズインダクタLB3及び負荷インダクタLLを介して、レーザ駆動用電源14が接続される。負荷インダクタLLとレーザダイオード16との接続点Aには、高周波重畳回路10の外部出力端子T3が接続される。
【0022】
負荷インダクタLLは、直流電圧に対しては短絡とみなされ、高周波重畳回路10から出力される高周波の周波数帯域においては抵抗負荷としてみなされる。すなわち、負荷インダクタLLの両端には発振周波数fを有する高周波の電位差が生じ、この電位差がビーズインダクタLB3と負荷インダクタLLとの接続点Bの直流電圧VDRVに重畳されてレーザダイオード16に印加される。これにより、レーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。
【0023】
なお、負荷インダクタLLとしては、例えば、チップインダクタを用いることが好適である。また、発振周波数fが200MHz以上700MHz以下の周波数範囲内にある場合には、負荷インダクタLLの値を1nH以上100nH以下とすることが好適である。発振周波数fとの関係において負荷インダクタLLの値をこの範囲とすることで、レーザ駆動用電源14とレーザダイオード16との間において直流電圧VDRVを遮断することなく、外部出力端子T3から出力される発振信号を有効に直流電圧VDRVに重畳させることができる。また、レーザ駆動用電源14に対する発振信号の影響を低減することができる。
【0024】
以上のように、本実施の形態によれば、レーザ駆動用電源14を1つ設けるだけでレーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。このため、レーザダイオード16を駆動するための回路全体を小さくすることができる。また、製造コストも低く抑えることができる。
【0025】
また、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16に対して共通の電源ラインを用いることができ、電源ラインからの不要輻射(EMI)を低減することができる。さらに、レーザダイオード16の発光を止める際には、レーザ駆動用電源14からの電源の供給を停止させれば良く、同時に高周波重畳回路10における発振も停止されるため、レーザダイオード16の発光停止時における消費電力を低く抑えることができる。また、レーザダイオード16が発光していないときの不要輻射を無くすこともできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスク用光源装置の電源の数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ディスク用光源の駆動回路を示す図である。
【図2】レーザダイオードの発振モードを説明する図である。
【図3】レーザダイオードを擬似的なマルチモードで動作させる高周波重畳法を説明する図である。
【図4】従来の光ディスク用光源の駆動回路を示す図である。
【図5】高周波重畳回路の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 高周波重畳回路、10a 発振回路部、10b 増幅回路部、12 重畳回路用電源、14 レーザ駆動用電源、16 レーザダイオード、A,B 接続点、C キャパシタ、Cc カップリングコンデンサ、L インダクタ、LB1,LB2,LB3 ビーズインダクタ、LL 負荷インダクタ、T1 LC外部端子、T2 電源端子、T3 外部出力端子。
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波の発振信号を発生する高周波発振装置に関する。特に、光ディスクの光源を駆動するための高周波発振装置を含む光ディスク用光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクに書き込まれたデータを読み出す際に、シングルモードのレーザダイオード(LD)を動作させると、図2(a)に示すように、単波長の周波数成分を有する発光が得られる。しかし、このシングルモードの発光を用いた場合、レーザ自体の温度特性や戻り光ノイズによって発振波長が変動したり、発振波長が基準からずれてしまうモードジャンプを起こして光出力が変動したりする。これによって、ノイズが発生し易くなり、読み取りエラーを生ずる問題がある。そこで、図3のように、シングルモードのレーザダイオードが発振を開始する閾値電流付近において200MHz以上700MHz以下の高周波を重畳させる高周波重畳法が用いられている。これにより、図2(b)のように、シングルモードのレーザダイオードを擬似的なマルチモードで動作させることができる(例えば、特許文献1)。その結果、データの読み取りを安定に行うことができる。また、シングルモードのレーザダイオードは汎用品として広く市場に出ているため、高周波重畳法は有効な手段の一つとなっている。
【0003】
従来の光ディスク用光源装置は、図4に示すように、IC化された高周波重畳回路10、重畳回路用電源12、レーザ駆動用電源14及びレーザダイオード(LD)16を含んで構成される。このうち、重畳回路用電源12、レーザ駆動用電源14及びレーザダイオード16を除いた部分が高周波発振装置に相当する。
【0004】
高周波重畳回路10は、例えば図5に示すように、発振回路部10a及び増幅回路部10bから構成される。発振回路部10aのLC外部端子T1は、共振用のインダクタL及びキャパシタCを介して接地される。この発振回路部10aの電源端子T2にビーズインダクタLB1を介して重畳回路用電源12を接続し、直流電圧Vccを印加することによって、インダクタL及びキャパシタCによって定まる発振周波数fの発振信号が生成される。発振信号は、増幅回路部10bにおいて増幅され、外部出力端子T3から出力される。
【0005】
一方、レーザダイオード16には、ビーズインダクタLB2を介して、レーザ駆動用電源14が接続される。同時に、高周波重畳回路10の外部出力端子T3が、カップリングコンデンサCcを介して、レーザダイオード16に接続される。これにより、レーザ駆動用電源14からの直流電圧VDRVと高周波重畳回路10からの発振信号とが重畳されてレーザダイオード16へ供給される。その結果、レーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−216485号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16には直流電圧Vcc及びVDRVを印加するための重畳回路用電源12及びレーザ駆動用電源14をそれぞれ設ける必要があった。このため、レーザダイオード16を駆動するための回路全体が大きくなり、製造コストも高くなる問題があった。
【0008】
また、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16に対して別々の電源ラインが必要となり、これも回路を大きくする原因となっていた。さらに、電源ラインからの不要輻射(EMI)を増大させる原因となっていた。
【0009】
また、レーザダイオード16の発光を止める際に、重畳回路用電源12及びレーザ駆動用電源14の両方からの電源の供給を停止させるための制御回路が必要となり、制御回路が複雑になる問題があった。レーザダイオード16の発光を止めるためにはレーザ駆動用電源14からの直流電圧VDRVを停止するだけでも良いが、この場合には高周波重畳回路10から常に発振信号が出力され続けることとなり、回路全体の消費電力が大きくなり、不要輻射も継続してしまう問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記課題の少なくとも1つを解決できる高周波発振装置及び光ディスク用光源装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路を含む高周波発振装置であって、前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続されてなることを特徴とする。
【0012】
ここで、上記本発明の高周波発振装置において、前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることが好適である。
【0013】
また、上記本発明の高周波発振装置において、前記電源端子に、第2のインダクタを介して電源が接続されてなることが好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明は、光電変換素子と、電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路と、を含む光ディスク用光源装置であって、前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続され、前記出力端子と前記光電変換素子とが接続されてなることを特徴とする。
【0015】
ここで、上記本発明の光ディスク用光源装置において、前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における光ディスク用光源装置は、図1に示すように、高周波重畳回路10、レーザ駆動用電源14、レーザダイオード(LD)16、ビーズインダクタLB3、負荷インダクタLL、共振用インダクタL、バイパスキャパシタCB及び共振用キャパシタCを含んで構成される。
【0017】
高周波重畳回路10は、図5に既に示したように、発振回路部10a及び増幅回路部10bから構成される。図5の例では、発振回路部10aはコルピッツ型の発振回路によって構成されている。但し、発振回路部10aの回路構成はこれに限られるものではなく、直流電圧を印加することによって発振が生ずるものであれば良い。
【0018】
発振回路10aのLC外部端子T1は、発振用のインダクタL及びキャパシタCを介して接地される。インダクタL及びキャパシタCは、その組み合わせによって発振回路部10aにおける発振周波数fを決定する。
【0019】
また、本実施の形態における発振回路部10aの電源端子T2には、ビーズインダクタLB3を介して、レーザ駆動用電源14が接続される。ビーズインダクタLB3の両端はバイパスキャパシタCBによって接地され、レーザ駆動用電源14に対するフィルタ回路を構成する。このレーザ駆動用電源14から電源端子T2に直流電圧VDRVが供給される。インダクタL及びキャパシタCは共振周波数fで発振し、トランジスタTr1を用いた正帰還によって発振周波数fの発振信号が生成される。発振信号は、増幅回路部10bにおいて増幅された後に、外部出力端子T3から出力される。
【0020】
光ディスク用の光源を駆動するためには、発振信号の発振周波数fは200MHz以上700MHz以下の周波数範囲内にあることが好適である。これによって、光ディスクに書き込まれたピットやランドの読み取りを行う場合に、データの読み取りを安定に行うことができる。このとき、ビーズインダクタLB3の値を100nH以上5000nH以下とすることで、電源ラインに高周波が重畳することによる不要輻射(EMI)等を有効に防ぐことができる。
【0021】
一方、レーザダイオード16には、直列接続されたビーズインダクタLB3及び負荷インダクタLLを介して、レーザ駆動用電源14が接続される。負荷インダクタLLとレーザダイオード16との接続点Aには、高周波重畳回路10の外部出力端子T3が接続される。
【0022】
負荷インダクタLLは、直流電圧に対しては短絡とみなされ、高周波重畳回路10から出力される高周波の周波数帯域においては抵抗負荷としてみなされる。すなわち、負荷インダクタLLの両端には発振周波数fを有する高周波の電位差が生じ、この電位差がビーズインダクタLB3と負荷インダクタLLとの接続点Bの直流電圧VDRVに重畳されてレーザダイオード16に印加される。これにより、レーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。
【0023】
なお、負荷インダクタLLとしては、例えば、チップインダクタを用いることが好適である。また、発振周波数fが200MHz以上700MHz以下の周波数範囲内にある場合には、負荷インダクタLLの値を1nH以上100nH以下とすることが好適である。発振周波数fとの関係において負荷インダクタLLの値をこの範囲とすることで、レーザ駆動用電源14とレーザダイオード16との間において直流電圧VDRVを遮断することなく、外部出力端子T3から出力される発振信号を有効に直流電圧VDRVに重畳させることができる。また、レーザ駆動用電源14に対する発振信号の影響を低減することができる。
【0024】
以上のように、本実施の形態によれば、レーザ駆動用電源14を1つ設けるだけでレーザダイオード16を擬似的なマルチモードで発光させることができる。このため、レーザダイオード16を駆動するための回路全体を小さくすることができる。また、製造コストも低く抑えることができる。
【0025】
また、高周波重畳回路10及びレーザダイオード16に対して共通の電源ラインを用いることができ、電源ラインからの不要輻射(EMI)を低減することができる。さらに、レーザダイオード16の発光を止める際には、レーザ駆動用電源14からの電源の供給を停止させれば良く、同時に高周波重畳回路10における発振も停止されるため、レーザダイオード16の発光停止時における消費電力を低く抑えることができる。また、レーザダイオード16が発光していないときの不要輻射を無くすこともできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスク用光源装置の電源の数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ディスク用光源の駆動回路を示す図である。
【図2】レーザダイオードの発振モードを説明する図である。
【図3】レーザダイオードを擬似的なマルチモードで動作させる高周波重畳法を説明する図である。
【図4】従来の光ディスク用光源の駆動回路を示す図である。
【図5】高周波重畳回路の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 高周波重畳回路、10a 発振回路部、10b 増幅回路部、12 重畳回路用電源、14 レーザ駆動用電源、16 レーザダイオード、A,B 接続点、C キャパシタ、Cc カップリングコンデンサ、L インダクタ、LB1,LB2,LB3 ビーズインダクタ、LL 負荷インダクタ、T1 LC外部端子、T2 電源端子、T3 外部出力端子。
Claims (5)
- 電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路を含む高周波発振装置であって、
前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続されてなることを特徴とする高周波発振装置。 - 請求項1に記載の高周波発振装置において、
前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることを特徴とする高周波発振装置。 - 請求項1又は2に記載の高周波発振装置において、
前記電源端子に、第2のインダクタを介して電源が接続されてなることを特徴とする高周波発振装置。 - 光電変換素子と、
電源端子に直流電圧が印加されることによって発振し、出力端子から発振信号を出力する高周波重畳回路と、を含む光ディスク用光源装置であって、
前記電源端子と前記出力端子とが第1のインダクタを介して接続され、前記出力端子と前記光電変換素子とが接続されてなることを特徴とする光ディスク用光源装置。 - 請求項4に記載の光ディスク用光源装置において、
前記発振信号の基本周波数が200MHz以上700MHz以下であり、前記第1のインダクタは1nH以上100nH以下であることを特徴とする光ディスク用光源装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161082A JP2004363391A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 高周波発振装置及び光ディスク用光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003161082A JP2004363391A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 高周波発振装置及び光ディスク用光源装置 |
Publications (1)
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JP2004363391A true JP2004363391A (ja) | 2004-12-24 |
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ID=34053656
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JP2003161082A Pending JP2004363391A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 高周波発振装置及び光ディスク用光源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004363391A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009105360A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Phihong Technology Co Ltd | レーザーダイオード駆動回路ならびに同駆動方法 |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003161082A patent/JP2004363391A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009105360A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Phihong Technology Co Ltd | レーザーダイオード駆動回路ならびに同駆動方法 |
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