JP2004363374A - 電源制御機能を有する半導体集積回路装置 - Google Patents
電源制御機能を有する半導体集積回路装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004363374A JP2004363374A JP2003160754A JP2003160754A JP2004363374A JP 2004363374 A JP2004363374 A JP 2004363374A JP 2003160754 A JP2003160754 A JP 2003160754A JP 2003160754 A JP2003160754 A JP 2003160754A JP 2004363374 A JP2004363374 A JP 2004363374A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- power supply
- mode
- level shifter
- control circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
【解決手段】それぞれが複数の動作モードに応じて異なる電源電圧で動作可能な1つあるいは複数のシステム回路ブロック1と、システム回路ブロック毎に設けられシステム回路ブロックの動作モードを制御するモード制御回路3と、システム回路ブロック毎の動作モードを検知してLSI外部に伝達するモード認識回路4とを備え、LSI外部の電源では伝達された動作モード情報に応じてLSIへの供給電源電圧レベルを調整する。さらに内部電圧の昇圧回路を備え、低電圧化の律則個所に昇圧回路から電源を供給することにより、内部電圧をさらに低電圧化させることで静止電源電流を削減する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費電力を低減する電源制御を行うことが可能な電源制御機能を有する半導体集積回路装置に関し、特に、微細プロセスを用いたシステムLSIにおける静止電源電流を低減するための電源制御を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路においてはシステムLSI化が進み、1個のLSIチップに搭載されるトランジスタ数はますます増大してきている。それに伴い、低消費電流化、低価格化対策として、より微細なプロセスが使用されてきている。しかしながら、0.25μm以下の微細プロセスにおいては、1個あたりのトランジスタのリーク電流が増加し、LSIの動作停止時(STOPモード)における静止電源電流の増加が無視出来ない値になってきている。
【0003】
特に、電池駆動の携帯端末機器においては、待機時には通常はLSIがSTOPモードになっているが、この静止電源電流の増加により、セットとしての駆動時間、消費電流において問題になってきている。そのため、携帯端末機器向けのLSIにおいては、通常動作時(通常モード)の低消費電流化だけでなく、STOPモードでの低消費電流化を図る必要がある。
【0004】
従来、マイクロコンピュータ(CPU)やデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を内蔵したシステムLSIではSTOPモード信号により回路を停止させ、個別のシステム回路部等についてもクロックを停止したりリセット状態にしたりする対策が一般に施されていた。
【0005】
しかしながら、回路を停止させて低消費電流化を図るだけでは、微細化プロセスによる静止電源電流の増加に対処することができないため、複数のシステム回路を内蔵するようなLSIにおいては、個別のシステム回路ブロックに対して動作不要時に電源供給を遮断する制御方法を採用する例が従来報告されている。
【0006】
図7は、このような個別の回路ブロックの動作不要時に電源供給を遮断するシステムLSIの構成例を示すブロック図である。図7において、71はシステム回路1、72はシステム回路2、73は電源遮断制御回路、74はメモリ、75はマイクロプロセッサ、76はリーク電流制御回路である。
【0007】
システム回路1とシステム回路2は、個別に動作停止と電源供給遮断が可能な回路ブロックであり、電源遮断制御回路73により起動停止が制御される。さらに、電源遮断制御回路73は、システム回路において電源遮断時に失われてはならないデータをメモリ74に退避させ、電源供給再開時に退避させたデータをメモリ74からシステム回路にダウンロードする制御を行う。
【0008】
リーク電流制御回路76は、システム回路1あるいはシステム回路2が電源遮断されたときに、電源供給されている回路部とのインターフェイスにおけるリーク電流対策を行う回路である。このようにして、STOPモード時の静止電源電流を最大限に削減するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電源遮断された回路部と電源供給されている回路部とのリーク電流対策や、メモリのデータが消滅することへの対策や、外部メモリからのデータダウンロード対応が必要であり、そのための設計工数も大きかった。
【0010】
また、システムLSIは、システムの複雑化と回路規模の著しい増加に伴い制御が複雑化し、ソフトウェア開発も非常に難しくなってきている。そのような状況において、上記従来の電源遮断方式ではソフトプログラムの変更量が大きく開発工数の増大を招いていた。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、微細プロセスを用いたシステムLSIにおいて、動作不要なSTOPモード時において、電源遮断を行うことなく静止電源電流をより一層削減することができる電源制御機能を有する電源制御装置を提供することを目的とし、併せて、システムLSIのソフトウェア開発工数を削減し、開発期間を短縮することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれが複数の動作モードに応じて異なる電源電圧で動作可能な1つあるいは複数のシステム回路ブロックと、前記システム回路ブロック毎に設けられ前記システム回路ブロックの動作モードを制御するモード制御回路と、前記システム回路ブロック毎の動作モードを検知してLSI外部に伝達するモード認識回路とを備える。
【0013】
上記構成によれば、LSIの動作不要時にLSI外部からの電源電圧供給レベルを通常動作電源電圧レベルより低電圧化することが可能となり、複数のシステム回路部を内蔵していても個別に動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルを制御することができ、静止電源電流を削減することができる。
【0014】
また、システム回路部の動作モードに応じたきめ細かい電源電圧レベルの制御も可能となるため、各回路の動作モード毎に動作電源電流を削減することができる。また、ソフトウェア開発においても、少ない変更量で対応することができるため、開発工数を削減できるという優れた効果が得られる。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置において、入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の端子側出力部に内蔵されるレベルシフタ回路および出力駆動回路と、内部電源電位を昇圧して前記レベルシフタ回路および前記出力駆動回路に電源供給を行う昇圧回路とを備える。
【0016】
上記構成によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子回路の低電圧動作が可能となる。その結果、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧で供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置において、入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の前記システム回路ブロックとの接続部に内蔵されるレベルシフタ回路と、内部電源電位を昇圧して前記レベルシフタ回路および前記モード制御回路に電源供給を行う昇圧回路とを備える。
【0018】
上記構成によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子回路の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。
【0019】
請求項4の発明は、請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置において、入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の前記システム回路ブロックとの接続部に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記システム回路ブロックの電源と異なる電源の電位を降圧して前記レベルシフタ回路および前記モード制御回路に電源供給を行う降圧回路とを備える。
【0020】
上記構成によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。
【0021】
請求項5の発明は、請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置において、前記システム回路部の基板バイアスを制御する基板制御回路と、前記モード制御回路および前記モード認識回路および前記基板制御回路を含む電源制御回路部と前記システム回路ブロックとの間に挿入されるレベルシフタ回路群とを備え、前記システム回路部と前記電源制御回路部には相異なる電源から電源供給が行われる。
【0022】
上記構成によれば、動作不要時の低電圧レベルの電源制御において、システム回路の動作モード状態に応じたきめ細かい電源電圧レベルの制御による動作電源電流および静止電源電流の削減を行うことができる上に、基板バイアス効果を利用した静止電源電流削減対策を選択することができる。その結果、より効果的に静止電源電流や動作電源電流を削減することができるという優れた効果を得ることができる。
【0023】
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置において、前記システム回路ブロックは通常閾値の内部回路用トランジスタであり、前記モード制御回路およびモード認識回路は低閾値の内部回路用トランジスタであり、前記レベルシフタは低閾値のIO系トランジスタであり、前記入出力端子回路は通常閾値のIO系トランジスタである。
【0024】
上記構成によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子回路の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となる。そのため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図1において、1はシステム回路部、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、5〜8は入出力端子である。システム回路部1にはプロッセッサとロジック回路やメモリが内蔵され、電源制御回路部2にはモード制御回路3とモード認識回路4が内蔵されている。
【0026】
各構成要素間の接続関係を具体的に説明すると、aはシステム回路部1からモード認識回路4に接続される出力信号、bとcはシステム回路部1とモード制御回路3の間の入力および出力信号、dとeはモード制御回路3とモード認識回路4の間の入力および出力信号、fはシステム回路部1と入出力端子5の間に接続される入出力信号、gはモード認識回路4から出力端子8に接続される出力信号、iとhはモード制御回路3と出力端子6および入力端子7に接続される出力および入力信号である。
【0027】
以上のように構成された第1の実施形態の半導体集積回路装置について、以下に動作を説明する。システム回路部1は動作状態として、例えば、通常モード、SLEEPモード、STOPモードを有し、この動作状態をモード認識回路4に伝え、それを出力端子8からLSI外部に伝達する。
【0028】
LSI外部の電源回路は、この情報によりシステム回路部1が動作不要であるか、あるいは高速動作不要であるかを判断できるため、システム回路部1の動作状態に応じてLSIへの供給電源電圧レベルを調整することが可能となる。LSIの供給電源を動作モードに応じた電源電圧レベルに落とすことにより、LSIの動作電源電流や静止電源電流を削減することができる。
【0029】
LSIの電源電圧レベルを通常電圧レベルに復帰するタイミング制御はモード制御回路3で制御され、復帰情報を直接入出力端子からLSI外部に伝達する。このとき、モード認識回路4を経由してLSI外部に伝達してもよい。また、図1ではシステム回路部を1つにして説明しているが、複数のシステム回路部を内蔵し、それぞれに電源制御回路を持たせることにより、回路毎のきめ細かい電源電圧レベル制御が可能となる。
【0030】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、LSIの動作不要時にLSI外部からの電源電圧供給レベルを通常動作電源電圧レベルより低電圧化することが可能となり、複数のシステム回路部を内蔵していても個別に動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルを制御することができ、静止電源電流を削減することができる。
【0031】
また、本実施形態の回路構成ではシステム回路部の動作モードに応じたきめ細かい電源電圧レベルの制御も可能となるため、各回路の動作モード毎に動作電源電流を削減することができる。特に、携帯電話機における周期的にSTOPモードと通常モードを繰り返すLSIや、複数の通信システムを内蔵するLSIおよびセット端末器においては、LSIの電源制御を容易化することができる。また、ソフトウェア開発においても、少ない変更量で対応することができるため、開発工数を削減できるという優れた効果が得られる。
【0032】
(第2の実施形態)
図2は、システムLSIにおける本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図2において、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、9はレベルシフタ回路、10はモード制御回路の出力トランジスタ、11は昇圧回路であり、6〜8は入出力端子でレベルシフタ回路を内蔵している。ここで、図1と同様の構成要素については同一符号を付している。
【0033】
各構成要素間の接続関係を具体的に説明すると、dとeはモード制御回路3とモード認識回路4の間の入力および出力信号、gはモード認識回路4から出力端子8に接続される出力信号、iはモード制御回路の出力トランジスタ10と出力端子6に接続される出力信号、hは入力端子7からモード制御回路3と昇圧回路11とに接続する入力信号である。
【0034】
モード制御回路3の出力信号はレベルシフタ回路9と接続され、レベルシフタ回路9は出力トランジスタ10と接続されている。入出力端子6〜8には内部回路の電源電圧と入出力端子の電源電圧の電圧レベル差を調整するためのレベルシフタが内蔵されている。kとjは昇圧回路11の出力電圧であり、kはレベルシフタ回路9と出力トランジスタ10の電源に、jは出力端子6のレベルシフタ回路の電源に接続されている。
【0035】
以上のように構成された第2の実施形態の半導体集積回路装置について、以下に動作を説明する。第1の実施形態の半導体集積回路装置においては、動作不要時のシステムLSIの電源電圧レベルをさらに低電圧化しようとすると、低電圧における出力端子のレベルシフタ動作が律則してくる。そこで、入出力端子の電源電圧とLSI内部回路の電源電圧の電位差を解消するために、昇圧回路11の出力電位をレベルシフタ9、モード制御回路の出力トランジスタ10、出力端子6のレベルシフタに供給する。
【0036】
出力トランジスタ10は動作モードの変更時や電源電圧レベルの復帰時にのみ動作するため非常に低速動作であり、昇圧回路の供給能力は数μA程度と非常に小さくて済み、昇圧回路自身も小さくすることができる。昇圧回路への入力信号hは通常動作時には昇圧回路を停止させるようにする。これに代えて、クロック入力を用いて昇圧を行う方法もある。
【0037】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子動作の低電圧動作が可能となる。その結果、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧で供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。また、動作モードにより動作電源電圧レベルの制御が可能なため、動作電源電流を削減する効果も得られる。
【0038】
(第3の実施形態)
図3は、システムLSIにおける本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図3において、1はシステム回路部、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、11は昇圧回路、12〜14はレベルシフタ回路であり、6〜8は入出力端子でレベルシフタ回路を内蔵している。ここで、図1および図2と同様の構成要素については同一符号を付している。
【0039】
各構成要素間の接続関係を具体的に説明すると、bとcはシステム回路部1とレベルシフタ回路13の間の入力および出力信号、dとeはモード認識回路4とレベルシフタ回路12の間の入力および出力信号であり、レベルシフタ回路12、13はモード制御回路3に接続されている。gはモード認識回路4から出力端子8に接続される出力信号、iはモード制御回路3から出力端子6に接続される出力信号、hは入力端子7からモード制御回路3と昇圧回路11とに接続する入力信号である。
【0040】
入力および出力端子6〜8には内部回路の電源電圧と入出力端子の電源電圧の電圧レベル差を調整するためのレベルシフタが内蔵されている。k、jは11の昇圧回路の出力電圧であり、kはモード制御回路3とレベルシフタ回路12、13の電源に、jは出力端子6のレベルシフタ回路の電源にそれぞれ接続されている。
【0041】
以上のように構成された第3の実施形態の半導体集積回路装置について、以下に動作を説明する。第2の実施形態での半導体集積回路装置においてはモード制御回路の出力段のみを昇圧したが、本実施形態では出力端子6のレベルシフタ回路とモード制御回路3の全体に対して昇圧回路11から電源が供給される。
【0042】
これにより、動作不要時にシステムLSIの電源電圧レベルをさらに低電圧化したときに、低電圧で出力端子6のレベルシフタ動作を保障するだけでなく、モード制御回路3自身を低電圧動作させることができるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをさらに低電圧にすることができ、より効果的に静止電源電流を削減することができる。
【0043】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子回路の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。
【0044】
(第4の実施形態)
図4は、システムLSIにおける本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図4において、1はシステム回路部、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、12〜14はレベルシフタ回路、15は降圧回路、16は入出力系のIO電源であり、6〜8は入出力端子でレベルシフタ回路を内蔵している。ここで、図3と同様の構成要素については同一符号を付している。
【0045】
各構成要素間の接続関係を具体的に説明すると、bとcはシステム回路部1とレベルシフタ回路13の間の入力および出力信号、dとeはモード認識回路4とレベルシフタ回路12の間の入力および出力信号であり、レベルシフタ回路12、13はモード制御回路3に接続されている。gはモード認識回路4から出力端子8に接続される出力信号、iはモード制御回路3から出力端子6に接続される出力信号、hは入力端子7からモード制御回路3と降圧回路15とに接続する入力信号である。
【0046】
入力および出力端子6〜8には内部回路の電源電圧と入出力端子の電源電圧の電圧レベル差を調整するためのレベルシフタが内蔵されている。lはIO電源16の電圧であり降圧回路15と入出力端子6〜8を含むLSI端子に電源を供給している。mは降圧回路15の出力電圧であり、モード制御回路3、レベルシフタ回路12、13の電源に接続されている。
【0047】
以上のように構成された第4の実施形態の半導体集積回路装置について、以下に動作を説明する。第2および第3の実施形態での半導体集積回路装置においては、低電圧動作における回路の律則個所に対して昇圧回路の電源を供給したが、本実施形態ではIO電源16を利用し、降圧回路15で電圧レベルを降圧した電源電圧mをモード制御回路3に供給する。
【0048】
これにより、動作不要時にシステムLSIの電源電圧レベルをさらに低電圧化したときに、低電圧で出力端子6のレベルシフタ動作を保障するだけでなく、モード制御回路3自身を低電圧動作させることができるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをさらに低電圧にすることができ、より効果的に静止電源電流を削減することができる。
【0049】
微細プロセスでは、通常はIO端子の電源電圧が内部回路の電源電圧より高くなっているが、IO端子の電源電圧も従来の3Vから最近では1.8V程度に低電圧化が進んできている。その結果、IO端子の電源電圧と内部回路の電源電圧の電圧差はトランジスタの閾値電圧Vt程度の差になってきているため、降圧回路もトランジスタ1個分の電圧効果で対応でき、小さい降圧回路で対応できる。
【0050】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果が得られる。
【0051】
また、IO端子電源の低電圧化によりIO電源電圧とLSI内部回路電源電圧の差が小さくなってきているため、より安定して出力端子とモード制御回路の低電圧動作が可能となるという優れた効果を得ることができる。
【0052】
(第5の実施形態)
図5は、システムLSIにおける本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図5において、1はシステム回路部、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、5〜8はレベルシフタ回路を内蔵する入出力端子である。システム回路部1にはプロッセサとロジック回路やメモリが内蔵され、電源制御回路部2にはモード制御回路3とモード認識回路4が内蔵されている。ここで、図1と同様の構成要素については同一符号を付しており、各構成要素間の接続関係は第1の実施形態の電源制御装置と同じである。
【0053】
各回路を構成するトランジスタとして、内部回路用の内部トランジスタと入出力端子回路用のIO系トランジスタとを使い分け、さらに、トランジスタの閾値電圧Vtとして通常Vtと低閾値の低Vtとを次のように使い分ける。
【0054】
システム回路部1は通常Vtの内部トランジスタ、電源制御回路部2〜4は低Vtの内部トランジスタ、入出力端子5および入出力端子6〜8の出力段は通常VtのIO系トランジスタ、入出力端子6〜8のレベルシフタ回路は低VtのIO系トランジスタで構成されている。
【0055】
以上のように構成された第5の実施形態の半導体集積回路装置は、第1の実施形態の電源制御装置と同様の動作が可能であり、システム回路部の動作モード状態によるきめ細かい電源電圧レベルの制御ができるため、各回路の動作モードでの動作電源電流を削減することができる。
【0056】
さらに、本実施形態の半導体集積回路装置は、電源制御回路部2と入出力端子6〜8のレベルシフタを低Vtにすることにより、動作不要時におけるシステムLSIの電源電圧レベルをさらに低電圧化したときに、入出力端子6〜8のレベルシフタ動作やモード制御回路3自身の動作を低電圧化することができるため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができる。
【0057】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、低電圧動作回路での律則個所である出力端子動作の低電圧動作が可能となるだけでなく、モード制御回路の低電圧動作が可能となる。そのため、動作不要時のシステム回路部の電源電圧レベルをより低電圧供給することができ、より効果的に静止電源電流を削減することができるという優れた効果を得ることができる。
【0058】
また、システム回路の動作モード状態によるきめ細かい電源電圧レベルの制御も可能となるため、各回路の動作モードでの動作電源電流を削減することもできるという優れた効果が得られる。また、閾値電圧Vt差におけるレベルシフタ回路や制御回路は不要であり、第1の実施形態における電源制御ソフトウェアを流用することができる。
【0059】
(第6の実施形態)
図6は、システムLSIにおける本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図6において、1はシステム回路部、2は電源制御回路部、3はモード制御回路、4はモード認識回路、5〜8は入出力端子、17は基板制御回路、18はレベルシフタ回路群である。システム回路部1にはプロッセサとロジック回路やメモリが内蔵され、電源制御回路部2にはモード制御回路3とモード認識回路4と基板制御回路17が内蔵されている。ここで、図1と同様の構成要素については同一符号を付している。
【0060】
本実施形態においては、システム回路部1には源制御回路部2の電源VDDとは異なる電源VDD1が与えられ、システム回路部1と電源制御回路2とはレベルシフタ回路群18を介して接続される構成になっている。
【0061】
各構成要素間の接続関係を具体的に説明すると、aとsはシステム回路部1からモード認識回路4への出力信号、bとqはモード制御回路3からシステム回路部1への出力信号、cとpはシステム回路部1からモード制御回路3への出力信号、nとtはシステム回路部1から基板制御回路17への出力信号、oとuは基板制御回路17からシステム回路部1への出力信号であり、それぞれレベルシフタ回路群18を介してシステム回路部1と電源制御回路部2の間を接続している。
【0062】
さらに、dとeはモード制御回路3とモード認識回路4の間の入力および出力信号、vとwは基板制御回路17とモード認識回路4の間の入力および出力信号、fはシステム回路部1と入出力端子5の間に接続される入出力信号、gはモード認識回路4から出力端子8に接続される出力信号、iとhはモード制御回路3と出力端子6および入力端子7に接続される出力および入力信号である。
【0063】
以上のように構成された第6の実施形態の半導体集積回路装置について、以下に動作を説明する。モード制御回路3とモード認識回路4による電源電圧を制御する電源制御では、動作状態によりシステム回路部1の電源を変更することにより、動作時の動作電源電流や動作停止時の静止電源電流の削減に効果をもたらすことができる。
【0064】
さらに、第1の実施形態における半導体集積回路装置に対して、システム回路部1と電源制御回路2を別電源にし、システム回路部1の基板バイアスを制御する基板制御回路17を内蔵することにより、動作不要時の静止電源電流を削減することができるようにする。電源制御と基板制御の切り替えは、モード認識回路4での動作モードによって切り替えられるようにする。
【0065】
以上のように、本実施形態の半導体集積回路装置によれば、動作不要時の低電圧レベルの電源制御において、システム回路の動作モード状態に応じたきめ細かい電源電圧レベルの制御による動作電源電流および静止電源電流の削減を行うことができる上に、基板バイアス効果を利用した静止電源電流削減対策を選択することができる。その結果、より効果的に静止電源電流や動作電源電流を削減することができるという優れた効果を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、LSIチップサイズを必要最小限度の増加に押さえ、通常モード時の電流を増加させることなくSTOPモード時(動作不要時)の静止電源電流を削減できる。また、複数のシステム回路を内蔵した大規模なLSIにおいても容易に電源制御を実施し静止電源電流を削減できる。また、電源制御における電圧設定をより低電圧化することができ、静止電源電流削減効果をより大きくすることができる。
【0067】
また、本発明によれば、携帯電話機におけるように周期的にSTOPモードとノーマルモードを繰り返すLSIや複数の通信システムを内蔵するLSIおよびセット端末器において、LSI電源制御を容易化することができ、静止電源電流を削減する効果だけでなく、ソフトウェア開発を容易にする環境を提供し、開発工数を削減し開発期間を短縮することができるという優れた効果が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第5の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第6の実施形態の電源制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図。
【図7】従来の電源供給遮断装置を有するシステムLSIの構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 システム回路部
2 電源制御回路部
3 モード制御回路
4 モード認識回路
5 入出力端子
6、8 出力端子
7 入力端子
9 レベルシフタ
10 出力トランジスタ
11 昇圧回路
12、13、14 レベルシフタ
15 降圧回路
16 IO電源
17 基板制御回路
18 レベルシフタ回路群
71 システム回路1
72 システム回路2
73 電源遮断制御回路
74 メモリ
75 マイクロコンピュータ
76 リーク電流制御回路
Claims (6)
- それぞれが複数の動作モードに応じて異なる電源電圧で動作可能な1つあるいは複数のシステム回路ブロックと、前記システム回路ブロック毎に設けられ前記システム回路ブロックの動作モードを制御するモード制御回路と、前記システム回路ブロック毎の動作モードを検知してLSI外部に伝達するモード認識回路とを備える電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
- 入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の端子側出力部に内蔵されるレベルシフタ回路および出力駆動回路と、内部電源電位を昇圧して前記レベルシフタ回路および前記出力駆動回路に電源供給を行う昇圧回路とを備える請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
- 入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の前記システム回路ブロックとの接続部に内蔵されるレベルシフタ回路と、内部電源電位を昇圧して前記レベルシフタ回路および前記モード制御回路に電源供給を行う昇圧回路とを備える請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
- 入出力端子回路に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記モード制御回路の前記システム回路ブロックとの接続部に内蔵されるレベルシフタ回路と、前記システム回路ブロックの電源と異なる電源の電位を降圧して前記レベルシフタ回路および前記モード制御回路に電源供給を行う降圧回路とを備える請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
- 前記システム回路部の基板バイアスを制御する基板制御回路と、前記モード制御回路および前記モード認識回路および前記基板制御回路を含む電源制御回路部と前記システム回路ブロックとの間に挿入されるレベルシフタ回路群とを備え、前記システム回路部と前記電源制御回路部には相異なる電源から電源供給が行われる請求項1記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
- 前記システム回路ブロックは通常閾値の内部回路用トランジスタであり、前記モード制御回路およびモード認識回路は低閾値の内部回路用トランジスタであり、前記レベルシフタは低閾値のIO系トランジスタであり、前記入出力端子回路は通常閾値のIO系トランジスタである請求項1から5のいずれか一項記載の電源制御機能を有する半導体集積回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160754A JP2004363374A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 電源制御機能を有する半導体集積回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160754A JP2004363374A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 電源制御機能を有する半導体集積回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004363374A true JP2004363374A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34053448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003160754A Withdrawn JP2004363374A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 電源制御機能を有する半導体集積回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004363374A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008103047A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Toshiba Corp | 半導体集積回路装置 |
JP2011096117A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Fujitsu Ltd | 集積回路装置 |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003160754A patent/JP2004363374A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008103047A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Toshiba Corp | 半導体集積回路装置 |
US7675804B2 (en) | 2006-10-20 | 2010-03-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor integrated circuit device and semiconductor device including plurality of semiconductor circuits |
JP2011096117A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Fujitsu Ltd | 集積回路装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9836071B2 (en) | Apparatus for multiple-input power architecture for electronic circuitry and associated methods | |
US7109771B2 (en) | Semiconductor integrated circuit with reduced leakage current | |
US7673163B2 (en) | Semiconductor integrated circuit device with power source areas | |
US8364988B2 (en) | Substrate bias switching unit for a low power processor | |
US5561384A (en) | Input/output driver circuit for isolating with minimal power consumption a peripheral component from a core section | |
JP4820571B2 (ja) | 半導体装置 | |
US6493856B2 (en) | Automatic circuit generation apparatus and method, and computer program product for executing the method | |
US7131018B2 (en) | Electronic apparatus and power supplying method | |
US8127156B2 (en) | Systems and methods for control of integrated circuits comprising body biasing systems | |
KR101420559B1 (ko) | 다이 상의 전압 스케일링을 위한 분산된 전력 전달 체계 | |
US9964986B2 (en) | Apparatus for power regulator with multiple inputs and associated methods | |
US20080178030A1 (en) | Semiconductor integrated circuit and electric power supply controlling method thereof | |
JP2003092359A (ja) | 半導体集積回路 | |
KR20080071819A (ko) | 반도체 집적 회로 장치 및 그것의 전력 제어 방법 | |
US7882376B2 (en) | Power control for a core circuit area of a semiconductor integrated circuit device | |
KR20040034312A (ko) | 내부 공급 전압의 파워-업 기울기를 제어하기 위한 내부전압 변환기 구조 | |
JP2006180486A (ja) | パワーダウンモードでレギュレータによる電力消耗を防止する電子装置及び電力消耗防止方法 | |
KR100391879B1 (ko) | 대기 모드를 갖는 데이타 처리 회로 | |
US8022753B2 (en) | Semiconductor integrated circuit with intermittent power supply operation of circuit blocks | |
US7479767B2 (en) | Power supply step-down circuit and semiconductor device | |
JP2004047810A (ja) | 半導体集積回路 | |
US20100244911A1 (en) | Supply circuitry for sleep mode | |
JP2004363374A (ja) | 電源制御機能を有する半導体集積回路装置 | |
CN112235850B (zh) | 一种物联网芯片的低功耗系统及方法 | |
US6502196B1 (en) | Voltage converter for applying suspension voltage to a RAM when resume signal is low while suspension-to-RAM signal is high, and applying source voltage in a reverse condition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060203 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060325 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071114 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071121 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071128 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071205 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090603 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20091002 |