JP2004361999A - 通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電話交換装置所有のユーザに対し新規またはバージョンアップされた購入紹介情報の提供を迅速かつ適切に行えるようにし、かつ購入紹介情報の制作側におけるコスト及び労力の低減を可能とする。
【解決手段】購入センタBOにて交換機メーカMKから契約先の構内交換機1に広告スクリプトをセットするための作成支援ツールを購入し、専門知識を有しないスクリプト作成者にて、オーナ所有の構内交換機1の設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援ツールを利用して各構内交換機1に適した広告スクリプトを作成し、この広告スクリプトを構内交換機1に提供するようにしている。
【選択図】 図3
【解決手段】購入センタBOにて交換機メーカMKから契約先の構内交換機1に広告スクリプトをセットするための作成支援ツールを購入し、専門知識を有しないスクリプト作成者にて、オーナ所有の構内交換機1の設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援ツールを利用して各構内交換機1に適した広告スクリプトを作成し、この広告スクリプトを構内交換機1に提供するようにしている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、PBX(Private Branch Exchange)やボタン電話装置といった電話交換装置を備えた通信システムにおいて、通信ネットワークを通じてサービスや商品を購入する通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスや学校、事業所等においては、PBXやボタン電話装置等といった電話交換装置が多く使用されている。この種の電話交換装置は、例えば電話機等を内線端末として収容し、この内線端末と公衆網等の外部通信網との間及び内線端末相互間を交換接続して通話を可能にしている。
【0003】
ところで、上記電話交換装置には、各内線端末に対し通信網上の購入センタ(広告主)に発呼・接続するための電話番号またはIPアドレスが付加されたショッピング情報(広告)を配信し、内線端末において、ユーザがオンライン購入を希望して、所定の操作を行うと、購入センタに発呼・接続してオンラインによって購入手続きを行えるものもある(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−330940号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記電話交換装置では、広告主ごと又は広告内容ごとのオンライン購入サービスを実現するために、装置の設定変更及び装置内にセットされる制御プログラムの変更が必要となる。このため、広告主にとっては、広告の新規作成や内容の変更を行う際に、ユーザが所有する電話交換装置の機種や設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討を行う必要があり、ユーザに新規の広告を提供するまで多くの手間や時間、コストがかかり、さらに広告主に熟練や専門知識を必要とするなど広告主の負担が大きかった。一方、ユーザにとっては、新たな広告や更新された広告を即時に見ることができないという問題点があった。
【0006】
そこで、この発明の目的は、ユーザに対し新規またはバージョンアップされた購入紹介情報の提供を迅速かつ適切に行えるようにするとともに、購入紹介情報の制作側において購入紹介情報の制作にかかるコスト及び労力の低減を可能とし、かつユーザの娯楽性の向上、商品の購買意欲の増進或いはサービスの利用の拡大を図り得る通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)複数の内線端末を内線を介して接続するとともに、通信ネットワークを接続可能とし、予めセットされる制御プログラムデータに基づいて内線相互間及び内線と通信ネットワークとの間の交換処理を行う電話交換装置を備えるユーザ装置に対し通信ネットワークを介して商品またはサービスを購入するための購入紹介情報を提供し、内線端末側でその購入紹介情報を受信してユーザに提示した結果、ユーザの購入指示入力があったとき、購入紹介情報に含まれる購入センタへの接続情報に基づいて通信ネットワークを介して購入センタに発呼・接続して購入手続きを行う通信システムで使用される購入紹介情報提供方法であって、購入紹介情報の制作側となる購入センタで、該購入紹介情報を制御プログラムデータのデータフォーマットで作成するための作成支援情報を取得し、この作成支援情報に基づいて購入紹介情報を作成し、ユーザ装置において、購入紹介情報を取得し、ユーザ装置において、取得した購入紹介情報を記録媒体に記録し、ユーザ装置において、記録媒体から購入紹介情報を予め設定される条件に従って読み出して複数の内線端末に対し選択的に送信するようにした。
【0008】
(1)の発明によれば、購入センタ側で各ユーザ所有の電話交換装置に適した作成支援情報を取得することにより、専門知識を有しない購入紹介情報の制作者にて、ユーザ所有の電話交換装置の設定環境、制御プログラムデータのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援情報を利用して各電話交換装置に適した購入紹介情報が作成されて、この購入紹介情報が各ユーザに提供されることになる。したがって、購入センタにとっては、購入紹介情報の作成に必要な労力とコストを大幅に低減し、さらに購入紹介情報の提示効果により収入を得ることが可能となり、一方ユーザにとっては新規作成またはバージョンアップされた購入紹介情報をいち早く見聞きすることが可能となる。これにより、ユーザの娯楽性を高められることは勿論のこと、その購入紹介情報に掲載された商品の購買意欲の増進又は掲載されたサービスへの加入促進を図ることができる。
【0009】
(2)購入センタは、電話交換装置の制作者または電話交換装置の販売業務の仲介を行うディーラとの間で通信を行うことにより、作成支援情報を制作者またはディーラから購入することを特徴とする。
(2)の発明によれば、電話交換装置の制作者又はディーラは自身が制作した購入紹介情報の作成支援情報に応じた代金を受け取ることができ、これにより制作意欲のさらなる増進が期待できる。
【0010】
(3)購入センタは、電話交換装置を所有するユーザに対し、購入紹介情報を電話交換装置にセットするための代金の支払いを行うことを特徴とする。
(3)の発明によれば、ユーザは電話交換装置に購入紹介情報をセットするための代金を受け取ることができ、これにより購入紹介情報を受け取るユーザの加入促進を図ることができ、購入センタにとっては購入紹介情報に掲載された商品またはサービスから得られる収入をアップさせることができる。
【0011】
(4)購入センタは、電話交換装置に対する購入紹介情報のセットを、電話交換装置の制作者またはディーラに依頼することを特徴とする。
(4)の発明によれば、購入センタで行う処理は、購入紹介情報を作成するのみとなり、これにより購入センタの処理負担を軽減できる。
【0012】
(5)ユーザ装置において、電話交換装置は、可搬型記憶媒体を装着するための入出力装置をさらに備え、情報取得手段は、購入紹介情報が記憶された可搬型記憶媒体が入出力装置に装着された場合に、この可搬型記憶媒体から購入紹介情報を読み込むことを特徴とする。
(5)の発明によれば、作成された購入紹介情報は可搬型記憶媒体に記憶され、この可搬型記憶媒体が電話交換装置の入出力装置に装着されることによりこの可搬型記憶媒体から購入紹介情報が読み出され、この購入紹介情報が各内線端末に送信されることになる。従って、購入紹介情報の制作側となる購入センタから電話交換装置への購入紹介情報の転送が可搬型記憶媒体を介して行われるため、新たなインフラを構築する必要がなく、購入紹介情報をユーザに提供できる。
【0013】
(6)通信ネットワーク中に購入紹介情報を伝送可能な情報伝送用チャネルを有するとき、情報取得手段は、購入紹介情報の制作側となる購入センタから情報伝送用チャネルを介して到来する購入紹介情報のセット要求に応じて、情報伝送用チャネルを介して購入センタから購入紹介情報を取得することを特徴とする。
【0014】
(6)の発明によれば、購入センタにて作成された購入紹介情報は通信ネットワーク中の情報伝送用チャネルを介して電話交換装置に伝送されることになる。従って、新規作成またはバージョンアップされた購入紹介情報を短時間に効率良く各電話交換装置へ配信することができ、これにより各内線端末のユーザは常に新しい購入紹介情報を見聞きすることができる。
【0015】
(7)電話交換装置の制御手段は、実行条件の判断に、複数の内線端末それぞれの動作状態、日時情報及び内線端末からの指示のうち少なくとも1つを用いることを特徴とする。
(7)の発明によれば、例えば内線端末が空きの場合に、その内線端末の表示器に購入紹介情報を表示させたり、内線端末のユーザからの選択指示により購入紹介情報を該当する内線端末の表示器に表示させるというように、設定される実行条件に応じて購入紹介情報を各内線端末に選択的に提供することができる。
【0016】
(8)電話交換装置の記録媒体に、互いに内容が異なる複数の購入紹介情報が記録されているとき、制御手段は、購入紹介情報を送信すべく実行条件を購入紹介情報ごとに対応付けて管理することを特徴とする。
(8)の発明によれば、購入紹介情報ごとに実行条件を異ならせることができ、これにより例えば昼食時間になった時点で、昼食に関する購入紹介情報を各内線端末に送信して提示したり、ある内線端末において例えば自動車というキーワードを入力した場合に、自動車に関する購入紹介情報を要求元の内線端末に送出して提示するというように、条件内容に応じて最適な購入紹介情報を各内線端末に送出して提示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わる広告スクリプト提供方法の一実施形態を実施するための交換システムの概略構成を示す図である。
【0018】
交換システムは、同図に示すように、構内交換機1に、複数(最大i個)の内線端末2(2−1〜2−i)を任意に接続して構成されている。これら内線端末2には、表示器LCD(LCD1〜LCDi)が設けられている。
【0019】
構内交換機1は、さらに、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、複数(i個)の内線インタフェース回路13(13−1〜13−i)、制御部14、記憶部15及びデータハイウェイインタフェース部16を備えており、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13は、PCMハイウェイ17を介して互いに接続されている。
【0020】
また、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13及びデータハイウェイインタフェース部16は、データハイウェイ18を介して互いに接続されている。さらに、制御部14、記憶部15及びデータハイウェイインタフェース部16は、CPUバス19を介して互いに接続されている。なお、タイムスイッチ11は、制御部14に直接接続されている。またCPUバス19には、例えば磁気ディスクやCD(Compact Disk)等の光ディスクといった外部メモリ3が装着される、入出力装置としての記憶媒体スロット20が接続される。なお、外部メモリ3に代えて内蔵メモリやハードディスクを用いてもよい。
【0021】
タイムスイッチ11は、制御部14の制御に基づいてPCMハイウェイ17上のタイムスロットの入れ替えを行なうことによって、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13を任意に交換接続する。
【0022】
局線インタフェース回路12には、公衆網NWに接続される局線Lが必要に応じて接続される。局線インタフェース回路12は、接続された局線Lに関するインタフェース動作を行なう。また、局線インタフェース回路12は、上記インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ18、データハイウェイインタフェース部16及びCPUバス19を介して制御部14との間で行なう。
【0023】
内線インタフェース回路13には、内線端末2が必要に応じて接続される。内線インタフェース回路13は、接続された内線端末2に関する内線インタフェース動作を行なう。内線インタフェース動作は、内線端末2から出力されるPCM信号のPCMハイウェイ17からの抽出、内線端末2の状態監視や、内線端末2に対する種々の信号の送出などである。また、内線インタフェース回路13は、上記内線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ18、データハイウェイインタフェース部16及びCPUバス19を介して制御部14との間で行なう。
【0024】
制御部14は、記憶部15に格納されている制御プログラムに基づいた処理を行なうことで、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13のそれぞれを総括制御し、構内交換機1としての動作を実現する。
【0025】
記憶部15は、制御部14の制御プログラムや、その他の永続的に使用される各種のデータを記憶している。
【0026】
データハイウェイインタフェース部16は、データハイウェイ18とCPUバス19との間でのデータの授受を行なう。
【0027】
ところで、この実施形態の制御部14には、スクリプト取得部141と、スクリプト実行制御部142と、表示制御部143と、呼処理制御部144とが設けられている。このうち、スクリプト取得部141は、記憶媒体スロット20に購入紹介情報としての広告スクリプトが記憶された外部メモリ3が装着され、読み込み指示が入力されると、外部メモリ3から広告スクリプトを読み出し、この広告スクリプトを記憶部15に記録する。このとき、実行条件の設定指示に応じて、広告スクリプトに対応付けて実行条件データが記憶部15に記録される。この広告スクリプトは、図2に示すように、ランチメニューに関する広告内容を示す情報、選択指示情報、購入センタBOへの接続情報を含んでおり、例えば実行条件データとして「午前11時30分」に対応付けて記憶されることになる。
【0028】
スクリプト実行制御部142は、記憶部15に記録された広告スクリプトをその実行条件データに従って読み出し、この広告スクリプトに基づいて、表示制御部143を制御して各内線端末2への広告表示処理を実行する。この広告表示状態で購入センタBOへの発信操作入力が行なわれた場合に、広告スクリプトに含まれる接続先となる購入センタBOに発呼・接続するように、呼処理制御部144を制御する。
【0029】
表示制御部143は、上記スクリプト実行制御部142の制御によって広告表示の指示を受けると、その広告内容を各内線端末2の表示器LCDに表示させる。また、上記スクリプト実行制御部142の制御によって広告内容の詳細表示の指示を受けると、その詳細内容を各内線端末2の表示器LCDに表示させる。
【0030】
呼処理制御部144は、タイムスイッチ11を制御して、内線インタフェース回路13相互間及び内線インタフェース回路13と局線インタフェース回路12とを接続させるもので、上記スクリプト実行制御部142の制御によって発呼・接続の指示を受けると、公衆網NWに対し購入センタBOへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し購入センタBOが着信応答すると購入センタBOと要求元の内線端末2との間に通信リンクを形成する。かくして、購入センタBOと要求元の内線端末2との間で通話が行なわれることとなる。
【0031】
次に、以上のように構成されたシステムにおける広告スクリプト提供方法を説明する。図3は、構内交換機1と、内線端末2と、購入センタBOと、交換機メーカMKと、交換機ディーラDLとの間における処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
【0032】
まず、購入センタBOは、希望する内線端末2に広告表示を行うべく構内交換機1のオーナと広告契約を結ぶ。このとき、購入センタBOは、オーナの名前や住所、連絡先の電話番号又はメールアドレス等の属性情報、所有する構内交換機1の種類や制御プログラムのデータフォーマットを、顧客データベースに登録する。
続いて購入センタBOは、広告を内線端末2に表示させるためのスクリプトの作成支援ツールを交換機メーカMKから購入する。このとき、購入センタBOは、交換機メーカMKに対し広告表示先となる構内交換機1の種類や制御プログラムのデータフォーマットを通知することで、その構内交換機1に見合った作成支援ツールを購入する。なお、該ツールの購入は交換機ディーラDL経由でも良い。
【0033】
この作成支援ツールは、例えばスクリプト作成者に対して、構内交換機1への動作指示に必要な情報要素を選択肢として表示し、作成者からの選択肢入力に従ってスクリプト文章を作成するものである。スクリプトは、構内交換機1と連携をとるための手段であり、構内交換機1が内容を理解できるように予め定められた文法や用語を用いて作成しなければならない。そのため、スクリプトの作成に不慣れな者でも正確にかつ効率良くスクリプト作成を行えるように支援ツールを用意することは、本発明を実施するために重要である。
【0034】
次に、購入センタBOのスクリプト作成者は、作成支援ツールを使用して広告スクリプトを作成する。このとき、例えば動作=(1)発信(2)着信(3)表示、種別=(1)内線(2)局線、範囲=(1)指定(2)全部、内容=「(自由記述)」という選択肢表示に対して、スクリプト作成者が動作=(1)発信、種別=(2)局線、範囲=(1)指定、内容=「0120−xxxx」と入力すると、「0120−xxxx」へ局線発信するスクリプトが作成される。また、スクリプト作成者が動作=(3)表示、種別=(1)内線、範囲=(2)全部、内容=「xx飯店ランチスペシャル」と入力すると、全内線端末2の表示器LCDに「xx飯店ランチスペシャル」と表示するスクリプトが作成される。かくして、新規の広告スクリプトまたは既存の広告内容からバージョンアップされた広告スクリプトが簡単な処理で迅速に作成されることになる。なお、上記作成支援ツールは、スクリプト作成に不慣れな者の補助を行うことを目的としており、ツール無しでスクリプトを作成することも可能である。
【0035】
続いて、購入センタBOは、作成した広告スクリプトを交換機ディーラDLに何らかの手段で渡し、契約先の構内交換機1への広告スクリプトのセットを依頼する。この場合、外部メモリ3に作成した広告スクリプトを記録して渡すようにする。依頼を受けた交換機ディーラDLは、作成した広告スクリプトの構内交換機1へのセット、及びスクリプトの実行条件データの設定を行い、購入センタBOから登録技術料を徴収する。また、構内交換機1のオーナは購入センタBOから広告掲載料を徴収する。
【0036】
そして、広告スクリプトがセットされた構内交換機1は、稼働の際に、設定された実行条件に従い広告スクリプトに基づいた処理を実行する。そうすると、内線端末2のユーザは、自内線端末2の表示器LCDに表示された広告情報を見ることができ、この広告情報に従って購入センタBOに対する商品またはサービスの発注を行う。
【0037】
以後、購入センタBOのスクリプト作成者は、内線端末2への商品またはサービスの提供の対価として代金を受け取る。
【0038】
次に、上記広告スクリプト提供方法を実行する際の構内交換機1の処理動作について説明する。図4は、構内交換機1内の処理の流れを示すブロック図であり、図5は構内交換機1の制御部14の処理手順及び処理内容を示すフローチャートである。
【0039】
まず、電源が投入され立ち上げが行なわれると、制御部14は周知の起動処理を行い(ステップST5a)、設定された実行条件を満たしているか否かの判断を行う(ステップST5b)。ここで、実行条件としては、システム起動との連動を始め、実行時間の指定や内線端末2のユーザからのダイヤル操作によるキーワード入力をトリガとしてスクリプト実行を開始する等がある。ここでは、内線端末2の状態を実行条件として使用する。
【0040】
すなわち、全内線端末2の呼状態をチェックし、「空き」状態であれば(Yes)、制御部14は記憶部15に記憶された広告スクリプトを読み込み、その広告スクリプトの内容に従い、バナー広告「xx飯店ランチスペシャルのお知らせ詳細=1、ご注文=2を表示制御部143を介して空きの内線端末2−1の表示器LCD1、内線端末2−2の表示器LCD2及び内線端末2−3の表示器LCD3に表示し(ステップST5c)、購入指示が入力されるか否かの判断を行う(ステップST5d)。
【0041】
この状態で例えば内線端末2−1のユーザが、ランチの注文のため、バナー内容に従いダイヤル「2」を入力したとする(Yes)。そうすると制御部14は呼処理制御部144にて受信したダイヤル「2」をスクリプト実行制御部142に通知し、スクリプト実行制御部142にてスクリプトの内容に従い、購入センタBOへ発呼するように呼処理制御部144を制御する(ステップST5e)。以後、この発呼に対し購入センタBOが着信応答すると、制御部14は購入センタBOと要求元の内線端末2−1との間に通信リンクを形成して、通話可能な状態にする。
かくして内線端末2−1のユーザは、購入センタBOの話者と通話可能となり、ランチの注文を行うことができる。
【0042】
また、上記ステップST5dにおいて、内線端末2のユーザが購入指示を入力せず他の処理を行った場合や、一時的に停止する場合のようにユーザが購入指示を入力しなかった場合には、制御部14は処理を終了する。
【0043】
なお、上記処理手順としては、例えば「午前11時30分」になるとランチの広告を全内線端末2に自動的に表示するようにしてもよいし、内線端末2−1のユーザが内線端末2−1のダイヤルパッドから「ランチ/LUNCH」と入力すると関連広告を表示するようにしてもよい。
【0044】
以上のように上記実施形態では、購入センタBOにて交換機メーカMKから契約先の構内交換機1に広告スクリプトをセットするための作成支援ツールを購入し、専門知識を有しないスクリプト作成者にて、オーナ所有の構内交換機1の設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援ツールを利用して各構内交換機1に適した広告スクリプトを作成し、この広告スクリプトを構内交換機1に提供するようにしている。
【0045】
したがって、購入センタBOにとっては、広告スクリプトの作成に必要な労力とコストを大幅に低減し、さらに広告スクリプトの提示効果により収入を得ることができ、一方各内線端末2のユーザにとっては新規作成またはバージョンアップされた広告情報をいち早く見聞きすることができる。これにより、ユーザの娯楽性を高められることは勿論のこと、その広告情報に掲載された商品の購買意欲の増進又は掲載されたサービスへの加入促進を図ることができる。また、交換機メーカMKにとっては、作成支援ツールに応じた代金を受け取ることができ、これにより制作意欲のさらなる増進が期待できる。
【0046】
また、上記実施形態において、構内交換機1のオーナは構内交換機1に広告スクリプトをセットするための代金を購入センタBOから受け取ることができ、これにより広告スクリプトを受け取るオーナの加入促進を図って宣伝効果を高めることができ、また購入センタBOにとっては広告スクリプトに掲載された商品またはサービスから得られる収入のアップが期待できる。
【0047】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、構内交換機1に対する広告スクリプトのセットを、交換機ディーラDLに依頼するようにしているので、購入センタBOで行う処理が広告スクリプトを作成するのみとなり、これにより購入センタBOにかかる処理負担を軽減できる。
【0048】
また、上記実施形態では、構内交換機1への広告スクリプトの転送を外部メモリ3を介して行なうようにしているので、新たなインフラを構築する必要がなく、広告スクリプトを契約先の構内交換機1のオーナに提供できる。
【0049】
さらに、上記実施形態では、構内交換機1において、設定された実行条件に従って広告スクリプトを読み込み、この広告スクリプトを処理して各内線端末2への広告表示を行うようにしているので、例えば内線端末2−1が空きの場合に、その内線端末2−1の表示器LCD1に広告情報を表示させたり、内線端末2−2のユーザからの選択指示により広告情報を内線端末2−2の表示器LCD2に表示させるというように、設定される実行条件に応じて広告情報を各内線端末2に選択的に提供することができる。
【0050】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、内線端末2への広告表示方法としてバナー表示で行う例について説明した。しかしこれに限ることなく、内線端末2のスピーカから音声として広告を伝えてもよい。
【0051】
また、内線端末2において、ダイヤル操作などで購入センタBOに発信するだけでなく、商品の注文もワンタッチで行えるようにしてもよい。この場合、内線番号毎に発注金額を記録し、月末に合計金額を各内線端末2に自動表示したり、購入センタBOにメール送信したり、構内交換機1を使用している企業の給与管理システムに情報送信して内線端末2のユーザの給与から差し引いて、購入センタBOに送金する等の応用も可能である。
【0052】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、作成支援ツールを交換機メーカMKから購入する例について説明したが、交換機ディーラDLが作成支援ツールを所有しているならば、交換機ディーラDLから作成支援ツールを購入するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、作成した広告スクリプトの構内交換機1へのセットを交換機ディーラDLに依頼する例について説明したが、これに限ることなく、交換機メーカMKに依頼するようにしてもよいし、スクリプト作成者が直接構内交換機1へ出張して広告スクリプトのセットを行うようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、構内交換機1への広告スクリプトの転送を外部メモリ3を介して行うようにしたが、例えば公衆網NWがインターネットで構内交換機1と購入センタBOとの間がそのインターネットの情報伝送チャネルを介して接続可能であるならば、その情報伝送チャネルを介して広告スクリプトを転送するようにしてもよい。このようにすれば、新規作成またはバージョンアップされた広告スクリプトを短時間に効率良く構内交換機1へ配信することができ、これにより各内線端末2のユーザは常に新しい広告情報を見聞きすることができる。
【0055】
さらに、上記実施形態では、構内交換機1において、記憶部15に互いに内容が異なる複数の広告スクリプトが記録されている場合に、個別にスクリプトの実行条件を設定するようにしてもよい。このようにすれば、例えば昼食時間になった時点で、昼食に関する広告情報を各内線端末2に送信して提示したり、ある内線端末2−3において例えば自動車というキーワードを入力した場合に、自動車に関する広告情報を内線端末2−3に送出して提示するというように、条件内容に応じて最適な広告情報を各内線端末2に送出して提示することができる。
【0056】
また、上記実施形態では、構内交換機1に各内線端末2がそれぞれ内線を介して接続される構内交換システムを例にとって説明した。しかし、それに限ることなく、例えば各内線端末と交換機との間をLANといった通信ネットワークを介して接続するネットワーク電話システムにも適用可能である。
【0057】
その他、通信システムの構成や構内交換機の種類やその構成、内線端末の種類、広告スクリプトの提供手順、広告情報の表示方法等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、ユーザに対し新規またはバージョンアップされた購入紹介情報の提供を迅速かつ適切に行えるようにするとともに、また購入紹介情報の制作側において購入紹介情報の制作にかかるコスト及び労力の低減を可能とし、かつユーザの娯楽性の向上、商品の購買意欲の増進及びサービスの利用の拡大を図り得る通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる広告スクリプト提供方法の一実施形態を実施するための交換システムを示す概略構成図。
【図2】同実施形態で使用される広告スクリプトの内容を示す図。
【図3】同実施形態における広告スクリプトの提供方法を実行するための処理手順と処理内容を示すシーケンス図。
【図4】同実施形態における構内交換機1内の処理の流れを示すブロック図。
【図5】同実施形態における構内交換機の制御部の処理手順及び処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…構内交換機、2(2−1〜2−i)…内線端末、3…外部メモリ、11…タイムスイッチ、12…局線インタフェース回路、13(13−1〜13−i)…内線インタフェース回路、14…制御部、15…記憶部、16…データハイウェイインタフェース部、17…PCMハイウェイ、18…データハイウェイ、19…CPUバス、20…記憶媒体スロット、141…スクリプト取得部、142…スクリプト実行制御部、143…表示制御部、144…呼処理制御部、BO…購入センタ、LCD(LCD1〜LCDi)…表示器、NW…公衆網、L…局線。
【発明の属する技術分野】
この発明は、PBX(Private Branch Exchange)やボタン電話装置といった電話交換装置を備えた通信システムにおいて、通信ネットワークを通じてサービスや商品を購入する通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフィスや学校、事業所等においては、PBXやボタン電話装置等といった電話交換装置が多く使用されている。この種の電話交換装置は、例えば電話機等を内線端末として収容し、この内線端末と公衆網等の外部通信網との間及び内線端末相互間を交換接続して通話を可能にしている。
【0003】
ところで、上記電話交換装置には、各内線端末に対し通信網上の購入センタ(広告主)に発呼・接続するための電話番号またはIPアドレスが付加されたショッピング情報(広告)を配信し、内線端末において、ユーザがオンライン購入を希望して、所定の操作を行うと、購入センタに発呼・接続してオンラインによって購入手続きを行えるものもある(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−330940号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記電話交換装置では、広告主ごと又は広告内容ごとのオンライン購入サービスを実現するために、装置の設定変更及び装置内にセットされる制御プログラムの変更が必要となる。このため、広告主にとっては、広告の新規作成や内容の変更を行う際に、ユーザが所有する電話交換装置の機種や設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討を行う必要があり、ユーザに新規の広告を提供するまで多くの手間や時間、コストがかかり、さらに広告主に熟練や専門知識を必要とするなど広告主の負担が大きかった。一方、ユーザにとっては、新たな広告や更新された広告を即時に見ることができないという問題点があった。
【0006】
そこで、この発明の目的は、ユーザに対し新規またはバージョンアップされた購入紹介情報の提供を迅速かつ適切に行えるようにするとともに、購入紹介情報の制作側において購入紹介情報の制作にかかるコスト及び労力の低減を可能とし、かつユーザの娯楽性の向上、商品の購買意欲の増進或いはサービスの利用の拡大を図り得る通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
(1)複数の内線端末を内線を介して接続するとともに、通信ネットワークを接続可能とし、予めセットされる制御プログラムデータに基づいて内線相互間及び内線と通信ネットワークとの間の交換処理を行う電話交換装置を備えるユーザ装置に対し通信ネットワークを介して商品またはサービスを購入するための購入紹介情報を提供し、内線端末側でその購入紹介情報を受信してユーザに提示した結果、ユーザの購入指示入力があったとき、購入紹介情報に含まれる購入センタへの接続情報に基づいて通信ネットワークを介して購入センタに発呼・接続して購入手続きを行う通信システムで使用される購入紹介情報提供方法であって、購入紹介情報の制作側となる購入センタで、該購入紹介情報を制御プログラムデータのデータフォーマットで作成するための作成支援情報を取得し、この作成支援情報に基づいて購入紹介情報を作成し、ユーザ装置において、購入紹介情報を取得し、ユーザ装置において、取得した購入紹介情報を記録媒体に記録し、ユーザ装置において、記録媒体から購入紹介情報を予め設定される条件に従って読み出して複数の内線端末に対し選択的に送信するようにした。
【0008】
(1)の発明によれば、購入センタ側で各ユーザ所有の電話交換装置に適した作成支援情報を取得することにより、専門知識を有しない購入紹介情報の制作者にて、ユーザ所有の電話交換装置の設定環境、制御プログラムデータのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援情報を利用して各電話交換装置に適した購入紹介情報が作成されて、この購入紹介情報が各ユーザに提供されることになる。したがって、購入センタにとっては、購入紹介情報の作成に必要な労力とコストを大幅に低減し、さらに購入紹介情報の提示効果により収入を得ることが可能となり、一方ユーザにとっては新規作成またはバージョンアップされた購入紹介情報をいち早く見聞きすることが可能となる。これにより、ユーザの娯楽性を高められることは勿論のこと、その購入紹介情報に掲載された商品の購買意欲の増進又は掲載されたサービスへの加入促進を図ることができる。
【0009】
(2)購入センタは、電話交換装置の制作者または電話交換装置の販売業務の仲介を行うディーラとの間で通信を行うことにより、作成支援情報を制作者またはディーラから購入することを特徴とする。
(2)の発明によれば、電話交換装置の制作者又はディーラは自身が制作した購入紹介情報の作成支援情報に応じた代金を受け取ることができ、これにより制作意欲のさらなる増進が期待できる。
【0010】
(3)購入センタは、電話交換装置を所有するユーザに対し、購入紹介情報を電話交換装置にセットするための代金の支払いを行うことを特徴とする。
(3)の発明によれば、ユーザは電話交換装置に購入紹介情報をセットするための代金を受け取ることができ、これにより購入紹介情報を受け取るユーザの加入促進を図ることができ、購入センタにとっては購入紹介情報に掲載された商品またはサービスから得られる収入をアップさせることができる。
【0011】
(4)購入センタは、電話交換装置に対する購入紹介情報のセットを、電話交換装置の制作者またはディーラに依頼することを特徴とする。
(4)の発明によれば、購入センタで行う処理は、購入紹介情報を作成するのみとなり、これにより購入センタの処理負担を軽減できる。
【0012】
(5)ユーザ装置において、電話交換装置は、可搬型記憶媒体を装着するための入出力装置をさらに備え、情報取得手段は、購入紹介情報が記憶された可搬型記憶媒体が入出力装置に装着された場合に、この可搬型記憶媒体から購入紹介情報を読み込むことを特徴とする。
(5)の発明によれば、作成された購入紹介情報は可搬型記憶媒体に記憶され、この可搬型記憶媒体が電話交換装置の入出力装置に装着されることによりこの可搬型記憶媒体から購入紹介情報が読み出され、この購入紹介情報が各内線端末に送信されることになる。従って、購入紹介情報の制作側となる購入センタから電話交換装置への購入紹介情報の転送が可搬型記憶媒体を介して行われるため、新たなインフラを構築する必要がなく、購入紹介情報をユーザに提供できる。
【0013】
(6)通信ネットワーク中に購入紹介情報を伝送可能な情報伝送用チャネルを有するとき、情報取得手段は、購入紹介情報の制作側となる購入センタから情報伝送用チャネルを介して到来する購入紹介情報のセット要求に応じて、情報伝送用チャネルを介して購入センタから購入紹介情報を取得することを特徴とする。
【0014】
(6)の発明によれば、購入センタにて作成された購入紹介情報は通信ネットワーク中の情報伝送用チャネルを介して電話交換装置に伝送されることになる。従って、新規作成またはバージョンアップされた購入紹介情報を短時間に効率良く各電話交換装置へ配信することができ、これにより各内線端末のユーザは常に新しい購入紹介情報を見聞きすることができる。
【0015】
(7)電話交換装置の制御手段は、実行条件の判断に、複数の内線端末それぞれの動作状態、日時情報及び内線端末からの指示のうち少なくとも1つを用いることを特徴とする。
(7)の発明によれば、例えば内線端末が空きの場合に、その内線端末の表示器に購入紹介情報を表示させたり、内線端末のユーザからの選択指示により購入紹介情報を該当する内線端末の表示器に表示させるというように、設定される実行条件に応じて購入紹介情報を各内線端末に選択的に提供することができる。
【0016】
(8)電話交換装置の記録媒体に、互いに内容が異なる複数の購入紹介情報が記録されているとき、制御手段は、購入紹介情報を送信すべく実行条件を購入紹介情報ごとに対応付けて管理することを特徴とする。
(8)の発明によれば、購入紹介情報ごとに実行条件を異ならせることができ、これにより例えば昼食時間になった時点で、昼食に関する購入紹介情報を各内線端末に送信して提示したり、ある内線端末において例えば自動車というキーワードを入力した場合に、自動車に関する購入紹介情報を要求元の内線端末に送出して提示するというように、条件内容に応じて最適な購入紹介情報を各内線端末に送出して提示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わる広告スクリプト提供方法の一実施形態を実施するための交換システムの概略構成を示す図である。
【0018】
交換システムは、同図に示すように、構内交換機1に、複数(最大i個)の内線端末2(2−1〜2−i)を任意に接続して構成されている。これら内線端末2には、表示器LCD(LCD1〜LCDi)が設けられている。
【0019】
構内交換機1は、さらに、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、複数(i個)の内線インタフェース回路13(13−1〜13−i)、制御部14、記憶部15及びデータハイウェイインタフェース部16を備えており、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13は、PCMハイウェイ17を介して互いに接続されている。
【0020】
また、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13及びデータハイウェイインタフェース部16は、データハイウェイ18を介して互いに接続されている。さらに、制御部14、記憶部15及びデータハイウェイインタフェース部16は、CPUバス19を介して互いに接続されている。なお、タイムスイッチ11は、制御部14に直接接続されている。またCPUバス19には、例えば磁気ディスクやCD(Compact Disk)等の光ディスクといった外部メモリ3が装着される、入出力装置としての記憶媒体スロット20が接続される。なお、外部メモリ3に代えて内蔵メモリやハードディスクを用いてもよい。
【0021】
タイムスイッチ11は、制御部14の制御に基づいてPCMハイウェイ17上のタイムスロットの入れ替えを行なうことによって、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13を任意に交換接続する。
【0022】
局線インタフェース回路12には、公衆網NWに接続される局線Lが必要に応じて接続される。局線インタフェース回路12は、接続された局線Lに関するインタフェース動作を行なう。また、局線インタフェース回路12は、上記インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ18、データハイウェイインタフェース部16及びCPUバス19を介して制御部14との間で行なう。
【0023】
内線インタフェース回路13には、内線端末2が必要に応じて接続される。内線インタフェース回路13は、接続された内線端末2に関する内線インタフェース動作を行なう。内線インタフェース動作は、内線端末2から出力されるPCM信号のPCMハイウェイ17からの抽出、内線端末2の状態監視や、内線端末2に対する種々の信号の送出などである。また、内線インタフェース回路13は、上記内線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ18、データハイウェイインタフェース部16及びCPUバス19を介して制御部14との間で行なう。
【0024】
制御部14は、記憶部15に格納されている制御プログラムに基づいた処理を行なうことで、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13のそれぞれを総括制御し、構内交換機1としての動作を実現する。
【0025】
記憶部15は、制御部14の制御プログラムや、その他の永続的に使用される各種のデータを記憶している。
【0026】
データハイウェイインタフェース部16は、データハイウェイ18とCPUバス19との間でのデータの授受を行なう。
【0027】
ところで、この実施形態の制御部14には、スクリプト取得部141と、スクリプト実行制御部142と、表示制御部143と、呼処理制御部144とが設けられている。このうち、スクリプト取得部141は、記憶媒体スロット20に購入紹介情報としての広告スクリプトが記憶された外部メモリ3が装着され、読み込み指示が入力されると、外部メモリ3から広告スクリプトを読み出し、この広告スクリプトを記憶部15に記録する。このとき、実行条件の設定指示に応じて、広告スクリプトに対応付けて実行条件データが記憶部15に記録される。この広告スクリプトは、図2に示すように、ランチメニューに関する広告内容を示す情報、選択指示情報、購入センタBOへの接続情報を含んでおり、例えば実行条件データとして「午前11時30分」に対応付けて記憶されることになる。
【0028】
スクリプト実行制御部142は、記憶部15に記録された広告スクリプトをその実行条件データに従って読み出し、この広告スクリプトに基づいて、表示制御部143を制御して各内線端末2への広告表示処理を実行する。この広告表示状態で購入センタBOへの発信操作入力が行なわれた場合に、広告スクリプトに含まれる接続先となる購入センタBOに発呼・接続するように、呼処理制御部144を制御する。
【0029】
表示制御部143は、上記スクリプト実行制御部142の制御によって広告表示の指示を受けると、その広告内容を各内線端末2の表示器LCDに表示させる。また、上記スクリプト実行制御部142の制御によって広告内容の詳細表示の指示を受けると、その詳細内容を各内線端末2の表示器LCDに表示させる。
【0030】
呼処理制御部144は、タイムスイッチ11を制御して、内線インタフェース回路13相互間及び内線インタフェース回路13と局線インタフェース回路12とを接続させるもので、上記スクリプト実行制御部142の制御によって発呼・接続の指示を受けると、公衆網NWに対し購入センタBOへの発呼信号を送出する。そして、この発呼に対し購入センタBOが着信応答すると購入センタBOと要求元の内線端末2との間に通信リンクを形成する。かくして、購入センタBOと要求元の内線端末2との間で通話が行なわれることとなる。
【0031】
次に、以上のように構成されたシステムにおける広告スクリプト提供方法を説明する。図3は、構内交換機1と、内線端末2と、購入センタBOと、交換機メーカMKと、交換機ディーラDLとの間における処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
【0032】
まず、購入センタBOは、希望する内線端末2に広告表示を行うべく構内交換機1のオーナと広告契約を結ぶ。このとき、購入センタBOは、オーナの名前や住所、連絡先の電話番号又はメールアドレス等の属性情報、所有する構内交換機1の種類や制御プログラムのデータフォーマットを、顧客データベースに登録する。
続いて購入センタBOは、広告を内線端末2に表示させるためのスクリプトの作成支援ツールを交換機メーカMKから購入する。このとき、購入センタBOは、交換機メーカMKに対し広告表示先となる構内交換機1の種類や制御プログラムのデータフォーマットを通知することで、その構内交換機1に見合った作成支援ツールを購入する。なお、該ツールの購入は交換機ディーラDL経由でも良い。
【0033】
この作成支援ツールは、例えばスクリプト作成者に対して、構内交換機1への動作指示に必要な情報要素を選択肢として表示し、作成者からの選択肢入力に従ってスクリプト文章を作成するものである。スクリプトは、構内交換機1と連携をとるための手段であり、構内交換機1が内容を理解できるように予め定められた文法や用語を用いて作成しなければならない。そのため、スクリプトの作成に不慣れな者でも正確にかつ効率良くスクリプト作成を行えるように支援ツールを用意することは、本発明を実施するために重要である。
【0034】
次に、購入センタBOのスクリプト作成者は、作成支援ツールを使用して広告スクリプトを作成する。このとき、例えば動作=(1)発信(2)着信(3)表示、種別=(1)内線(2)局線、範囲=(1)指定(2)全部、内容=「(自由記述)」という選択肢表示に対して、スクリプト作成者が動作=(1)発信、種別=(2)局線、範囲=(1)指定、内容=「0120−xxxx」と入力すると、「0120−xxxx」へ局線発信するスクリプトが作成される。また、スクリプト作成者が動作=(3)表示、種別=(1)内線、範囲=(2)全部、内容=「xx飯店ランチスペシャル」と入力すると、全内線端末2の表示器LCDに「xx飯店ランチスペシャル」と表示するスクリプトが作成される。かくして、新規の広告スクリプトまたは既存の広告内容からバージョンアップされた広告スクリプトが簡単な処理で迅速に作成されることになる。なお、上記作成支援ツールは、スクリプト作成に不慣れな者の補助を行うことを目的としており、ツール無しでスクリプトを作成することも可能である。
【0035】
続いて、購入センタBOは、作成した広告スクリプトを交換機ディーラDLに何らかの手段で渡し、契約先の構内交換機1への広告スクリプトのセットを依頼する。この場合、外部メモリ3に作成した広告スクリプトを記録して渡すようにする。依頼を受けた交換機ディーラDLは、作成した広告スクリプトの構内交換機1へのセット、及びスクリプトの実行条件データの設定を行い、購入センタBOから登録技術料を徴収する。また、構内交換機1のオーナは購入センタBOから広告掲載料を徴収する。
【0036】
そして、広告スクリプトがセットされた構内交換機1は、稼働の際に、設定された実行条件に従い広告スクリプトに基づいた処理を実行する。そうすると、内線端末2のユーザは、自内線端末2の表示器LCDに表示された広告情報を見ることができ、この広告情報に従って購入センタBOに対する商品またはサービスの発注を行う。
【0037】
以後、購入センタBOのスクリプト作成者は、内線端末2への商品またはサービスの提供の対価として代金を受け取る。
【0038】
次に、上記広告スクリプト提供方法を実行する際の構内交換機1の処理動作について説明する。図4は、構内交換機1内の処理の流れを示すブロック図であり、図5は構内交換機1の制御部14の処理手順及び処理内容を示すフローチャートである。
【0039】
まず、電源が投入され立ち上げが行なわれると、制御部14は周知の起動処理を行い(ステップST5a)、設定された実行条件を満たしているか否かの判断を行う(ステップST5b)。ここで、実行条件としては、システム起動との連動を始め、実行時間の指定や内線端末2のユーザからのダイヤル操作によるキーワード入力をトリガとしてスクリプト実行を開始する等がある。ここでは、内線端末2の状態を実行条件として使用する。
【0040】
すなわち、全内線端末2の呼状態をチェックし、「空き」状態であれば(Yes)、制御部14は記憶部15に記憶された広告スクリプトを読み込み、その広告スクリプトの内容に従い、バナー広告「xx飯店ランチスペシャルのお知らせ詳細=1、ご注文=2を表示制御部143を介して空きの内線端末2−1の表示器LCD1、内線端末2−2の表示器LCD2及び内線端末2−3の表示器LCD3に表示し(ステップST5c)、購入指示が入力されるか否かの判断を行う(ステップST5d)。
【0041】
この状態で例えば内線端末2−1のユーザが、ランチの注文のため、バナー内容に従いダイヤル「2」を入力したとする(Yes)。そうすると制御部14は呼処理制御部144にて受信したダイヤル「2」をスクリプト実行制御部142に通知し、スクリプト実行制御部142にてスクリプトの内容に従い、購入センタBOへ発呼するように呼処理制御部144を制御する(ステップST5e)。以後、この発呼に対し購入センタBOが着信応答すると、制御部14は購入センタBOと要求元の内線端末2−1との間に通信リンクを形成して、通話可能な状態にする。
かくして内線端末2−1のユーザは、購入センタBOの話者と通話可能となり、ランチの注文を行うことができる。
【0042】
また、上記ステップST5dにおいて、内線端末2のユーザが購入指示を入力せず他の処理を行った場合や、一時的に停止する場合のようにユーザが購入指示を入力しなかった場合には、制御部14は処理を終了する。
【0043】
なお、上記処理手順としては、例えば「午前11時30分」になるとランチの広告を全内線端末2に自動的に表示するようにしてもよいし、内線端末2−1のユーザが内線端末2−1のダイヤルパッドから「ランチ/LUNCH」と入力すると関連広告を表示するようにしてもよい。
【0044】
以上のように上記実施形態では、購入センタBOにて交換機メーカMKから契約先の構内交換機1に広告スクリプトをセットするための作成支援ツールを購入し、専門知識を有しないスクリプト作成者にて、オーナ所有の構内交換機1の設定環境、制御プログラムのデータフォーマットの調査や検討作業を行うことなく、作成支援ツールを利用して各構内交換機1に適した広告スクリプトを作成し、この広告スクリプトを構内交換機1に提供するようにしている。
【0045】
したがって、購入センタBOにとっては、広告スクリプトの作成に必要な労力とコストを大幅に低減し、さらに広告スクリプトの提示効果により収入を得ることができ、一方各内線端末2のユーザにとっては新規作成またはバージョンアップされた広告情報をいち早く見聞きすることができる。これにより、ユーザの娯楽性を高められることは勿論のこと、その広告情報に掲載された商品の購買意欲の増進又は掲載されたサービスへの加入促進を図ることができる。また、交換機メーカMKにとっては、作成支援ツールに応じた代金を受け取ることができ、これにより制作意欲のさらなる増進が期待できる。
【0046】
また、上記実施形態において、構内交換機1のオーナは構内交換機1に広告スクリプトをセットするための代金を購入センタBOから受け取ることができ、これにより広告スクリプトを受け取るオーナの加入促進を図って宣伝効果を高めることができ、また購入センタBOにとっては広告スクリプトに掲載された商品またはサービスから得られる収入のアップが期待できる。
【0047】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、構内交換機1に対する広告スクリプトのセットを、交換機ディーラDLに依頼するようにしているので、購入センタBOで行う処理が広告スクリプトを作成するのみとなり、これにより購入センタBOにかかる処理負担を軽減できる。
【0048】
また、上記実施形態では、構内交換機1への広告スクリプトの転送を外部メモリ3を介して行なうようにしているので、新たなインフラを構築する必要がなく、広告スクリプトを契約先の構内交換機1のオーナに提供できる。
【0049】
さらに、上記実施形態では、構内交換機1において、設定された実行条件に従って広告スクリプトを読み込み、この広告スクリプトを処理して各内線端末2への広告表示を行うようにしているので、例えば内線端末2−1が空きの場合に、その内線端末2−1の表示器LCD1に広告情報を表示させたり、内線端末2−2のユーザからの選択指示により広告情報を内線端末2−2の表示器LCD2に表示させるというように、設定される実行条件に応じて広告情報を各内線端末2に選択的に提供することができる。
【0050】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、内線端末2への広告表示方法としてバナー表示で行う例について説明した。しかしこれに限ることなく、内線端末2のスピーカから音声として広告を伝えてもよい。
【0051】
また、内線端末2において、ダイヤル操作などで購入センタBOに発信するだけでなく、商品の注文もワンタッチで行えるようにしてもよい。この場合、内線番号毎に発注金額を記録し、月末に合計金額を各内線端末2に自動表示したり、購入センタBOにメール送信したり、構内交換機1を使用している企業の給与管理システムに情報送信して内線端末2のユーザの給与から差し引いて、購入センタBOに送金する等の応用も可能である。
【0052】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、作成支援ツールを交換機メーカMKから購入する例について説明したが、交換機ディーラDLが作成支援ツールを所有しているならば、交換機ディーラDLから作成支援ツールを購入するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、購入センタBOにおいて、作成した広告スクリプトの構内交換機1へのセットを交換機ディーラDLに依頼する例について説明したが、これに限ることなく、交換機メーカMKに依頼するようにしてもよいし、スクリプト作成者が直接構内交換機1へ出張して広告スクリプトのセットを行うようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、構内交換機1への広告スクリプトの転送を外部メモリ3を介して行うようにしたが、例えば公衆網NWがインターネットで構内交換機1と購入センタBOとの間がそのインターネットの情報伝送チャネルを介して接続可能であるならば、その情報伝送チャネルを介して広告スクリプトを転送するようにしてもよい。このようにすれば、新規作成またはバージョンアップされた広告スクリプトを短時間に効率良く構内交換機1へ配信することができ、これにより各内線端末2のユーザは常に新しい広告情報を見聞きすることができる。
【0055】
さらに、上記実施形態では、構内交換機1において、記憶部15に互いに内容が異なる複数の広告スクリプトが記録されている場合に、個別にスクリプトの実行条件を設定するようにしてもよい。このようにすれば、例えば昼食時間になった時点で、昼食に関する広告情報を各内線端末2に送信して提示したり、ある内線端末2−3において例えば自動車というキーワードを入力した場合に、自動車に関する広告情報を内線端末2−3に送出して提示するというように、条件内容に応じて最適な広告情報を各内線端末2に送出して提示することができる。
【0056】
また、上記実施形態では、構内交換機1に各内線端末2がそれぞれ内線を介して接続される構内交換システムを例にとって説明した。しかし、それに限ることなく、例えば各内線端末と交換機との間をLANといった通信ネットワークを介して接続するネットワーク電話システムにも適用可能である。
【0057】
その他、通信システムの構成や構内交換機の種類やその構成、内線端末の種類、広告スクリプトの提供手順、広告情報の表示方法等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、ユーザに対し新規またはバージョンアップされた購入紹介情報の提供を迅速かつ適切に行えるようにするとともに、また購入紹介情報の制作側において購入紹介情報の制作にかかるコスト及び労力の低減を可能とし、かつユーザの娯楽性の向上、商品の購買意欲の増進及びサービスの利用の拡大を図り得る通信システムの購入紹介情報提供方法及びその通信システムで使用される電話交換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる広告スクリプト提供方法の一実施形態を実施するための交換システムを示す概略構成図。
【図2】同実施形態で使用される広告スクリプトの内容を示す図。
【図3】同実施形態における広告スクリプトの提供方法を実行するための処理手順と処理内容を示すシーケンス図。
【図4】同実施形態における構内交換機1内の処理の流れを示すブロック図。
【図5】同実施形態における構内交換機の制御部の処理手順及び処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…構内交換機、2(2−1〜2−i)…内線端末、3…外部メモリ、11…タイムスイッチ、12…局線インタフェース回路、13(13−1〜13−i)…内線インタフェース回路、14…制御部、15…記憶部、16…データハイウェイインタフェース部、17…PCMハイウェイ、18…データハイウェイ、19…CPUバス、20…記憶媒体スロット、141…スクリプト取得部、142…スクリプト実行制御部、143…表示制御部、144…呼処理制御部、BO…購入センタ、LCD(LCD1〜LCDi)…表示器、NW…公衆網、L…局線。
Claims (10)
- 複数の内線端末を内線を介して接続するとともに、通信ネットワークを接続可能とし、予めセットされる制御プログラムデータに基づいて前記内線相互間及び内線と前記通信ネットワークとの間の交換処理を行う電話交換装置を備えるユーザ装置に対し前記通信ネットワークを介して商品またはサービスを購入するための購入紹介情報を提供し、前記内線端末側でその購入紹介情報を受信してユーザに提示した結果、ユーザの購入指示入力があったとき、前記購入紹介情報に含まれる購入センタへの接続情報に基づいて前記通信ネットワークを介して前記購入センタに発呼・接続して購入手続きを行う通信システムで使用される購入紹介情報提供方法であって、
前記購入紹介情報の制作側となる購入センタで、該購入紹介情報を前記制御プログラムデータのデータフォーマットで作成するための作成支援情報を取得する第1の過程と、
この作成支援情報に基づいて前記購入紹介情報を作成する第2の過程と、
前記ユーザ装置において、前記購入紹介情報を取得する第3の過程と、
前記ユーザ装置において、取得した前記購入紹介情報を記録媒体に記録する第4の過程と、
前記ユーザ装置において、前記記録媒体から前記購入紹介情報を予め設定される条件に従って読み出して前記複数の内線端末に対し選択的に送信する第5の過程とを具備したことを特徴とする通信システムの購入紹介情報提供方法。 - 前記購入センタは、前記電話交換装置の制作者または前記電話交換装置の販売業務の仲介を行うディーラとの間で通信を行うことにより、前記作成支援情報を前記制作者またはディーラから購入することを特徴とする請求項1記載の通信システムの購入紹介情報提供方法。
- 前記購入センタは、前記電話交換装置を所有するユーザに対し、前記購入紹介情報を前記電話交換装置にセットするための代金の支払いを行うことを特徴とする請求項1記載の通信システムの購入紹介情報提供方法。
- 前記購入センタは、前記電話交換装置に対する前記購入紹介情報のセットを、前記電話交換装置の制作者または前記ディーラに依頼することを特徴とする請求項1記載の通信システムの購入紹介情報提供方法。
- 複数の内線端末を内線を介して接続するとともに、通信ネットワークを接続可能とし、予めセットされる制御プログラムデータに基づいて前記内線相互間及び内線と前記通信ネットワークとの間の交換処理を行う電話交換装置を備えるユーザ装置に対し、前記通信ネットワークを介して商品またはサービスを購入するための購入紹介情報を提供し、前記内線端末側でその購入紹介情報を受信してユーザに提示した結果、ユーザの購入指示入力があったとき、前記購入紹介情報に含まれる購入センタへの接続情報に基づいて前記通信ネットワークを介して前記購入センタに発呼・接続して購入手続きを行う通信システムのユーザ装置で使用される電話交換装置であって、
前記制御プログラムデータのデータフォーマットで作成された購入紹介情報を選択的に取得する情報取得手段と、
この情報取得手段により得られた前記購入紹介情報を記録媒体に記録する情報記録手段と、
前記記録媒体から前記購入紹介情報を予め設定される実行条件に従って読み出して前記複数の内線端末に対し選択的に送信する制御手段とを具備したことを特徴とする電話交換装置。 - 可搬型記憶媒体を装着するための入出力装置をさらに備え、前記情報取得手段は、前記購入紹介情報が記憶された可搬型記憶媒体が前記入出力装置に装着された場合に、この可搬型記憶媒体から前記購入紹介情報を読み込むことを特徴とする請求項5記載の電話交換装置。
- 前記通信ネットワーク中に前記購入紹介情報を伝送可能な情報伝送用チャネルを有するとき、前記情報取得手段は、前記購入紹介情報の制作側となる購入センタから前記情報伝送用チャネルを介して到来する前記購入紹介情報のセット要求に応じて、前記情報伝送用チャネルを介して前記購入センタから前記購入紹介情報を取得することを特徴とする請求項5記載の電話交換装置。
- 前記制御手段は、前記実行条件の判断に、前記複数の内線端末それぞれの動作状態、日時情報及び前記内線端末からの指示のうち少なくとも1つを用いることを特徴とする請求項5記載の電話交換装置。
- 前記記録媒体に、互いに内容が異なる複数の購入紹介情報が記録されているとき、前記制御手段は、前記購入紹介情報を送信すべく実行条件を前記購入紹介情報ごとに対応付けて管理することを特徴とする請求項5記載の電話交換装置。
- 前記購入紹介情報に、前記内線端末に備えられた少なくとも1つの操作キーが操作されたときに前記購入センタへの接続情報を特定する短縮接続情報が含まれるとき、
前記内線端末のユーザに前記購入紹介情報が提示された状態で、前記短縮接続情報に対応した操作キーが押下された場合に、前記短縮接続情報によって特定される前記購入センタへの接続情報に基づいて前記通信ネットワークを介して前記購入センタに発呼・接続する接続制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の電話交換装置。
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