JP2004361672A - 画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像形成装置として使用される際とモノクロ画像形成装置として使用される際とに、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置、適した情報を前記表示部に表示させることができる画像形成装置、及び画像形成システムを実現することにある。
【解決手段】前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置としては、例えば、現像剤を収容するための現像剤収容体の一例としての現像ユニットが着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、を有し、着脱部に装着された現像ユニットに収容された現像剤、により像担持体上に担持された潜像を現像して、画像を形成する画像形成装置等が知られている。これらの画像形成装置は、コンピュータなどの外部装置から画像信号が送信されると、現像ユニットを移動させることによって、現像ユニットを像担持体と対向する現像位置に位置決めする。そして、像担持体上に形成された潜像を現像して現像剤像を形成し、一旦、中間転写体上に転写する。このとき、複数の現像ユニットを順次切り替えながら、同様に現像、転写を繰り返し複数のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−333756号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラー画像形成装置に、例えばブラック色の現像剤を収容したブラック現像ユニットのみを装着することによって、モノクロ画像形成装置として使用したい場合がある。かかる要望を実現するために、以下の画像形成装置が有効である。
この画像形成装置は、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有している。そして、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能である。一方、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である。
【0005】
ところで、画像形成装置は、前記表示部に情報を表示する。例えば、画像形成装置は、前記表示部に画像を形成した枚数等に関する情報を表示する。
しかしながら、画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、モノクロ画像形成装置として使用される際には、必ずしもすべてが必要とされるわけではない。例えば、画像形成装置をカラー画像形成装置として使用させる場合には、カラー画像を形成した媒体の枚数の情報等は表示させた方がよいが、画像形成装置をモノクロ画像装置として使用させる場合には、カラー画像を形成した媒体の枚数の情報は必ずしも必要ではない。そのため、画像形成装置が、カラー画像形成装置として使用される場合とモノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置、それぞれに適した情報を表示させる必要があった。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カラー画像形成装置として使用される場合とモノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置、それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることができる画像形成装置、及び画像形成システムを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置である。 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報は、前記画像形成装置が前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報と一致しないから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0010】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、単色画像形成装置として使用されているかを示す情報を有することとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、単色画像形成装置として使用されているかを示す情報を有するから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0011】
また、かかる画像形成装置において、前記単色画像形成装置は、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合に、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であるとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報は、前記画像形成装置が前記モノクロ画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報と一致しないから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、モノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0012】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであるとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合に表示部に表示される情報を、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合にそのまま表示部に表示できるとともに、カラー画像形成装置に特有の情報をも表示することが可能となる。
【0013】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含むこととしてもよい。
【0014】
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置がカラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報は、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合には前記表示部に表示されるが、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合には表示部に表示されないから、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0015】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含むこととしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報は、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合には前記表示部に表示されるが、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合には表示部に表示されないから、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0016】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名は、前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名と一致しないこととしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名は、前記画像形成装置が前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名と一致しないから、画像形成装置がカラー画像形成装置として使用されているか単色画像形成装置として使用されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0017】
また、かかる画像形成装置において、前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記単色画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しないこととしてもよい。
表示部にすべての情報が一括して表示される場合に限らず、操作部を操作することにより選択された情報が表示部に表示される場合であっても、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0018】
また、かかる画像形成装置において、前記表示部は、画像形成装置本体に設けられていることとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに好適な情報を画像形成装置本体に設けられた表示部に表示させることが可能となる。
【0019】
現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、画像形成装置本体に設けられた、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、モノクロ画像形成装置として使用されているかを示す情報を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであり、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含み、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含み、前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しない、ことを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
【0020】
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
【0021】
コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置、を有する画像形成システムにおいて、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成システムも実現可能である。
【0022】
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0023】
===画像形成装置の全体構成例===
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その概要について説明する。図1及び図2は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図であり、図1は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際の当該主要構成要素を、図2は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際の当該主要構成要素を示した図である。プリンタ10のカラープリンタ又はモノクロプリンタとしての使用については、後に詳しく説明する。なお、図1及び図2には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
【0024】
プリンタ10は、図1及び図2に示すように、潜像を担持するための感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像装置50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、ユーザ等への報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100を有している。
【0025】
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1及び図2中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のコンピュータから入力された画像情報に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像装置50は、現像剤収容体の一例としての現像ユニットが着脱可能な複数の着脱部50a、50b、50c、50dを有しており、当該着脱部に装着され、保持された現像ユニット、に収容された現像剤の一例としてのトナーTを用いて感光体20上に形成された潜像を現像するための装置である。
【0026】
ところで、本実施の形態に係るプリンタ10は、前記複数の着脱部50a、50b、50c、50dのそれぞれに現像ユニットが装着された場合には、それぞれの現像ユニットに収容されたトナーTにより感光体20に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラープリンタとして使用可能であり、前記複数の着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着された場合には、当該現像ユニットに収容されたトナーTにより感光体20に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロプリンタとして使用可能である。従来のプリンタは、いつでもカラー画像を形成できるようにしておくために、互いに異なる色のトナーを収容した複数の現像ユニットがYMCK現像装置に装着されていないとモノクロ画像であっても形成できないようになっている。これに対し、本実施の形態に係るプリンタ10は、ブラック現像ユニット51のみが装着されている状態にて、装着されたブラック現像ユニット51を用いてモノクロ画像を媒体に形成することが可能なモノクロプリンタとしても動作する。
【0027】
プリンタ10がカラープリンタとして使用される際には、図1に示すように、YMCK現像装置50の複数の着脱部50a、50b、50c、50dに、4つの現像ユニット、すなわち、ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、およびイエロー現像ユニット54が装着され、感光体20上に形成された潜像が各現像ユニットに収容されたトナーTにより現像される。
【0028】
YMCK現像装置50は、回転することにより、前記4つの現像ユニット51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、前記4つの現像ユニット51、52、53、54は、中心軸50eを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、1ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像ユニット51、52、53、54に収容されたトナーTにて、感光体20上に形成された潜像を順次現像する。
【0029】
一方、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際には、図2に示すように、YMCK現像装置50の複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに、現像ユニットが装着され、感光体20上に形成された潜像が当該現像ユニットに収容されたトナーTにより現像される。すなわち、前述した4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一つである着脱部50aに、ブラック現像ユニット51が装着され、画像形成を行う際に、YMCK現像装置50が回転することにより、ブラック現像ユニット51が感光体20と対向する位置に移動する。そして、感光体20上に形成された潜像は、ブラック現像ユニット51に収容されたブラックトナーTにて現像される。
【0030】
なお、本実施の形態に係る現像ユニット及び着脱部は、物理的に各現像ユニットが当該現像ユニットに対応した唯一の着脱部にしか装着できないように、構成されている。すなわち、4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうち、ブラック現像ユニット51を装着できるのは着脱部50aだけであり、マゼンタ現像ユニット52を装着できるのは着脱部50bだけであり、シアン現像ユニット53を装着できるのは着脱部50cだけであり、イエロー現像ユニット54を装着できるのは着脱部50dだけである。
また、YMCK現像装置50及び各現像ユニットの詳細については後述する。
【0031】
一次転写ユニット60は、感光体20に形成されたトナー像を中間転写体70に転写するための装置である。
この中間転写体70は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成されたトナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
【0032】
定着ユニット90は、媒体上に転写されたトナー像を媒体に融着させて永久像とするための装置である。
クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーTをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
【0033】
制御ユニット100は、図3に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
【0034】
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、カラー画像を形成する場合の動作とモノクロ画像を形成する場合の動作とに分けて、以下に説明する。なお、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際には、プリンタ10は、カラー画像だけでなく、モノクロ画像を形成することも可能である。したがって、以下に説明するモノクロ画像を形成する場合の動作は、プリンタ10が前述したカラープリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、に適用される。
【0035】
先ず、カラー画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
不図示のコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0036】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像装置50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54が、感光体20に対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像ユニット54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーTの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、感光体20と中間転写体70とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0037】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像ユニット毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。 媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0038】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0039】
次にモノクロ画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
不図示のコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0040】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。 また、YMCK現像装置50はブラックトナーを収容したブラック現像ユニット51が感光体20と対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像可能な位置に至り、ブラック現像ユニット51によって現像される。これにより、感光体20上にトナー像が形成される。
感光体20上に形成されたトナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0041】
中間転写体70上に形成されたトナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたトナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0042】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0043】
===現像ユニットの構成例===
次に、図4及び図5を用いて、現像ユニットの構成例について説明する。図4は、現像ユニットの概念図であり、図5は現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。なお、図5に示す断面図は、図4に示す長手方向に垂直な面で現像ユニットを切り取った断面を表したものである。また、図5においては、図1同様、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図5では、イエロー現像ユニット54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
【0044】
YMCK現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像ユニット51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット52、シアン(C)トナーを収容したシアン現像ユニット53、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54を装着することができるが、各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー現像ユニット54について説明する。
【0045】
イエロー現像ユニット54は、現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、ハウジング540、トナー供給ローラ550、規制ブレード560等を有している。
現像ローラ510は、トナーTを担持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、金属製であり、5056アルミ合金や6063アルミ合金等のアルミ合金、STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。
また、現像ローラ510は、図4に示すとおり、その長手方向両端部で支持されており、中心軸を中心として回転可能である。図5に示すように、現像ローラ510は、感光体20の回転方向(図5において時計方向)と逆の方向(図5において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図5に示すように、イエロー現像ユニット54が感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像ユニット54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。
【0046】
シール部材520は、イエロー現像ユニット54内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してハウジング540に取り付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
【0047】
ハウジング540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング部542と下ハウジング部544、とを溶着して製造されたものである。図5に示すように、当該ハウジング540は、ハウジング540の外部と連通する開口572を有している。ハウジング540の外方から当該開口572に周面を臨ませて、前述した現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。また、後に詳述する規制ブレード560も、ハウジング540の外方から当該開口572に臨んだ状態で配置されている。
【0048】
また、当該ハウジング540は、トナーTを収容可能なトナー収容部530を形成している。トナーTを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部530に設けてもよいが、本実施の形態では、YMCK現像装置50の回転に伴って各現像ユニット(ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、イエロー現像ユニット54)が回転し、これにより各現像ユニット内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。
【0049】
トナー供給ローラ550は、前述したトナー収容部530に設けられ、当該トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図5において反時計方向)と逆の方向(図5において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーTを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0050】
規制ブレード560は、現像ローラ510に担持されたトナーTに電荷を付与し、また、現像ローラ510に担持されたトナーTの層厚を規制する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してハウジング540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0051】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとハウジング540との間にトナーTが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0052】
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
【0053】
このように構成されたイエロー現像ユニット54において、トナー供給ローラ550がトナー収容部530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、電荷が付与されるとともに、層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、シール部材520によって掻き落とされることなく現像ユニット内に回収される。さらに、未だ現像ローラ510に残存しているトナーTは、前記トナー供給ローラ550によって剥ぎ取られうる。
【0054】
また、各現像ユニット51、52、53、54は、それぞれの現像ユニットに収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量等、現像ユニットに関する各種情報を記憶するための記憶素子、例えば、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像ユニット側メモリともいう)51a、52a、53a、54aを備えている。
この現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aは、現像ユニットの一方端側面に設けられた現像ユニット側コネクタ51b、52b、53b、54bと、装置本体側(プリンタ側)に設けられた装置本体側コネクタ34とが必要なときに互いに当接して、本体制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続される。
【0055】
===YMCK現像装置の概要===
次に、YMCK現像装置50の概要について、図6A〜図6Cを用いて説明する。なお、本項では、便宜上、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dのそれぞれに現像ユニット51、52、53、54が装着されている場合を例に説明するが、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着されている場合にも適用可能である。
【0056】
YMCK現像装置50は、その中心に位置する回転軸50eを有し、この回転軸50eには現像ユニットを保持するための支持フレーム55が固定され、回転軸50eは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、回転軸50eの軸方向は、鉛直方向と交差している。
この支持フレーム55は、前述した4色の現像ユニット51、52、53、54が、前記回転軸50eを中心として着脱自在に保持される4つの着脱部50a、50b、50c、50dを周方向に90°間隔で備えている。
回転軸50eには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55を回転させ、上記4つの現象装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
【0057】
図6Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図6Bは、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を、図6Cは、ブラック現像ユニット51の着脱位置を、それぞれ示している。
ここで、図6B及び図6Cにおいて、コネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置とはブラック現像ユニット51を対象として示したが、YMCK現像装置50を90°づつ回転させると、各現像ユニットのコネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置となる。
【0058】
先ず、図6Aに示すHP位置について説明する。YMCK現像装置50の回転軸50eの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部31(図3)が設けられている。このHP検出部31は、回転軸50eの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきYMCK現像装置50のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像ユニットの現像位置等に位置決めすることができるように構成されている。
図6Bは、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたブラック現像ユニット51のコネクタ着脱位置である。このコネクタ着脱位置で、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向し、これらのコネクタを互いに当接又は離間させることが可能となる。
【0059】
図7A及び図7Bを用いてさらに説明を加える。図7Aは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との離間位置を示した図である。図7Bは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との当接位置を示した図である。
【0060】
図7Aは、装置本体側コネクタ34とブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bが離間している状態を示している。装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じてブラック現像ユニット51に近づく方向(図7Bに示される矢印の方向)に移動する。これによって、図7Bに示されるように、装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bに当接し、ブラック現像ユニット51に取り付けられた現像ユニット側メモリ51aが制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続され、現像ユニット側メモリ51と装置本体との間で通信が行われる。
また、逆に、図7Bに示される装置本体側コネクタ34とブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bが当接している状態から、装置本体側コネクタ34が、ブラック現像ユニット51から遠ざかる方向(図7Bに示される矢印の方向と逆方向)に移動する。これによって、図7Aに示されるように、装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bから離間する。
【0061】
なお、装置本体側コネクタ34の移動は、例えば、パルスモータと当該パルスモータに接続される複数のギアと当該ギアに接続される偏心カムにより構成される不図示の機構により実現される。すなわち、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させると、上記機構は、所定の離間位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の当接位置に位置決めさせる。逆に、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを逆回転させると、上記機構は、所定の当接位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の離間位置に位置決めさせる。
【0062】
また、このブラック現像ユニット51に対するコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54の現像ローラ510と感光体20とが対向してイエロー現像ユニット54の現像位置となる。すなわち、ブラック現像ユニット51に係るYMCK現像装置50のコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54に係るYMCK現像装置50の現像位置である。また、パルスモータがYMCK現像装置50を90°反時計方向に回転させると、シアン現像ユニット52のコネクタ着脱位置、及び、ブラック現像ユニット51の現像位置となり、YMCK現像装置50を90°回転する毎に順次各現像ユニットのコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0063】
前記YMCK現像装置50を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、1つの現像ユニットが通過可能な着脱専用口37が設けられている。この着脱専用口37は、YMCK現像装置50を回転させて、現像ユニットごとにそれぞれ設定された現像ユニット着脱位置に停止させた際に、図6Cに示すように、該当する現像ユニット(ここでは、ブラック現像ユニット51)のみを、回転軸50eに沿う方向に引き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口37は、現像ユニットの外形より僅かに大きく形成され、現像ユニット着脱位置では、現像ユニットの取り外しだけでなく、この着脱専用口37を通して回転軸50eに沿う方向に新しい現像ユニットを進入させ、支持フレーム55に現像ユニットを装着することもできる。そして、YMCK現像装置50が現像ユニット取り外し位置以外に位置する間は、その現像ユニットの着脱はフレーム側板によって規制されている。
なお、YMCK現像装置50を上記した位置で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
【0064】
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図3を参照しつつ説明する。制御ユニット100は、メインコントローラ101とユニットコントローラ102とを有している。
メインコントローラ101は、CPU111と、不図示のコンピュータと接続するためのインターフェイス112と、コンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113と、電気的に書き換え可能なEEPROM114a、RAM114b、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるメインコントローラ側メモリ114と、を備えている。
【0065】
メインコントローラ101のCPU111は、インターフェイスを介して入力される画像データの画像メモリ113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータから入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ102のCPU120と同期させて装置全体の制御を司っている。
【0066】
また、EEPROM114aには、プリンタ10がカラープリンタとして使用されるか、モノクロプリンタとして使用されるかを示す機種情報が格納されている。CPU111は、前述した4つの着脱部のどこに現像ユニットが装着されているかを示す現像ユニットの装着情報を、所定のタイミングでユニットコントローラ102から受信する。そして、当該装着情報に基づいて、EEPROM114a内の前記機種情報を必要に応じて書き換える。なお、機種情報は、EEPROM114a内に1ビットの情報として書き込まれており、その値が0のときはカラープリンタを、その値が1のときはモノクロプリンタを示す。そして、プリンタ10に電力が供給された場合、メインコントローラ101は、この電力の供給を感知して、EEPROM114aからRAM114bへ機種情報をロードする。なお、EEPROM114aの機種情報は、プリンタ10に電力が供給されない場合でも、記憶されている。
【0067】
また、EEPROM114aには、各色の現像ユニット内のトナー残量に関する情報や、印刷枚数に関する情報等が格納されている。そして、この各色の現像ユニット内のトナー残量に関する情報や、印刷枚数に関する情報は、プリンタ10の使用に応じて、更新される。
【0068】
ユニットコントローラ102は、CPU120と、電気的に書き換え可能なEEPROM116a、RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるユニットコントローラ側メモリ116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)及びYMCK現像装置50を駆動制御するための各駆動制御回路等を有している。
【0069】
ユニットコントローラ102のCPU120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、メインコントローラ101のCPU111からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等からの信号を受信することによって、各ユニット及びYMCK現像装置50の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0070】
また、CPU120は、前述した機種情報に基づいて、各駆動制御回路を制御する。すなわち、当該機種情報の値が0の場合には、カラープリンタとして、当該プリンタ10の各ユニット及びYMCK現像装置50を制御し、当該機種情報の値が1の場合には、モノクロプリンタとして、当該プリンタ10の各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0071】
EEPROM116aには、前述した4つの着脱部のどこに現像ユニットが装着されているかを示す現像ユニットの装着情報が格納されている。CPU120は、現像ユニットの着脱後に、着脱された当該現像ユニットに対応した着脱部に現像ユニットが装着されているかどうかを判定する。そして、判定された結果に基づいて、EEPROM116a内の前記装着情報を必要に応じて書き換える。なお、装着情報は、EEPROM116a内に、着脱部毎に1ビットの情報、すなわち、計4ビットの情報、として書き込まれており、その値が0のときは現像ユニットが装着されていないことを、その値が1のときは現像ユニットが装着されていることを示す。
【0072】
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルインターフェース(I/F)121を介して、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)122に接続されている。この本体側メモリ122には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またCPU120には、本体側メモリ122のみならず、各現像ユニット51、52、53、54に設けられた現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェース121を介して接続されており、本体側メモリ122及び現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート123を介して各現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。さらに、このCPU120は入出力ポート123を介してHP検出部31とも接続されている。
【0073】
===表示部に表示される情報===
<<<表示部の構成について>>>
続いて、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいて、「表示部」の一例である表示ユニット95に表示される情報について説明する。
まず、表示ユニット95の構成について図を参照しつつ説明する。図8は、表示ユニット95の一例を示す図である。表示ユニット95は、図8に示すように、表示パネル301、「操作部」の一例である操作ボタン302、等を有している。表示パネル301は、情報を表示するためのものである。操作ボタン302は、表示パネル上の情報を選択、決定するためのものである。
【0074】
次に、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報について説明する。図9Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報を示すテーブルである。図9Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報を示すテーブルである。なお、図9Aと図9Bのテーブルに示す情報は、一例にすぎない。また、図9Aと図9Bのテーブルに示される情報は、制御回路100のメインコントローラ側のメモリ114の中に格納されている。
【0075】
図9Aに示すテーブルには、「延べ印刷枚数」、「ブラックトナー残量」、「感光体寿命」、「機種名」等の情報が示されている。一方、図9Bに示すテーブルには、「延べ印刷枚数」、「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、「感光体寿命」「機種名」等の情報が示されている。図9Aと図9Bとを比較すると分かるように、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示ユニット95の表示パネル301に表示可能な情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニット95の表示パネル301に表示可能な情報に、カラープリンタ特有の情報を加えてある。このカラープリンタ特有の情報とは、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」等のカラートナーの残量に関する情報や、「カラー印刷枚数」等のカラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報等である。
【0076】
次に、ユーザが操作ボタン302を操作してから、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報が表示ユニット95の表示パネル301に表示されるまでの流れを、機種名と印刷枚数とを例に挙げて説明する。
まず、機種名について説明する。ユーザは、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報の中で、「機種名」の情報を知るために、操作ボタン302を操作する。そして、ユーザが「機種名」を知るために操作ボタン302を操作したことを制御ユニット100が認識すると、制御ユニット100は、プリンタ10がカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかに応じて、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する「機種名」の情報を表示パネル301に表示させる。この時、制御ユニット100は、メインコントローラ側のメモリ114のRAM114aの中に格納されている、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する「機種名」の情報を取得し、その取得した「機種名」の情報を、表示ユニット95の表示パネル301に表示させる。
【0077】
次に、印刷枚数について説明する。ユーザは、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報の中で、「印刷枚数」に関する情報を知るために、操作ボタン302を操作する。そして、ユーザが印刷枚数を知るために操作ボタン302を操作したことを制御ユニット100が認識すると、制御ユニット100は、プリンタ10がカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかに応じて、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する印刷枚数の情報を表示パネル301に表示させる。この時、制御ユニット100は、メインコントローラ側のメモリ114のEEPROM114bの中に格納されている、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する印刷枚数に関する情報を取得し、その取得した印刷枚数に関する情報を、表示ユニット95の表示パネル301に表示させる。
【0078】
このように、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示パネル301に表示される情報と一致しないことになる。
【0079】
次に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示ユニット95の表示パネル301に前記情報がどのように表示されるかについて説明する。なお、以下の説明においては、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とプリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニット95に表示される情報が一致しないものについて説明し、表示ユニット95に表示される情報が一致するものについては、説明を省く。
【0080】
まず、印刷枚数に関する情報の表示について説明する。図10Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。図10Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。
【0081】
プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図10Aに示すように、「延べ印刷枚数」に関する情報が表示パネル301に表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図10Bに示すように、「延べ印刷枚数」、「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」に関する情報が表示パネル301に表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とプリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいては、印刷枚数に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。又、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報「延べ印刷枚数」に、カラープリンタ特有の情報である「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」を加えたものである。
【0082】
これにより、カラー画像の印刷枚数に関する情報は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されるが、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されないから、カラー画像の印刷枚数に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0083】
次に、トナー残量に関する情報の表示について説明する。図11Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。図11Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。
【0084】
プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図11Aに示すように、「ブラックトナー残量」に関する情報が表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図11Bに示すように、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、「ブラックトナー残量」に関する情報が表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいては、トナー残量に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。又、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報「ブラックトナー残量」に、カラープリンタ特有の情報である「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、を加えたものである。
【0085】
これにより、カラー用のトナー残量に関する情報は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されるが、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されないから、カラー用のトナー残量に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0086】
次に、プリンタ10の機種名に関する情報の表示について説明する。図12Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図12Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図12Aに示す「B1000」のように、モノクロプリンタの機種名が表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図12Bに示す「C1000」のように、カラープリンタの機種名が表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とプリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とでは、プリンタ10の機種名に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。
【0087】
これにより、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される機種名は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される機種名と一致しないから、プリンタ10がカラープリンタと使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0088】
なお、上記に説明した印刷枚数に関する情報と、トナー残量に関する情報と、プリンタ10の機種名に関する情報とは、別々に表示パネル301に表示しているように説明したが、一度に、印刷枚数に関する情報と、トナー残量に関する情報と、プリンタ1の機種名に関する情報と、を表示させてもよい。また、上記実施の形態においては、表示パネルに表示される情報は文字で表示されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示パネル301に表示される情報は、記号や図形で表示されてもよい。少なくとも、ユーザが視覚的に表示パネル301に表示される情報を識別できる表示の仕方であればよい。
【0089】
以上説明したとおり、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報と一致しない。したがって、プリンタがカラープリンタとして使用される場合と、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、カラープリンタ、モノクロプリンタそれぞれに適した情報を表示ユニットに表示させることが可能となる。
【0090】
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0091】
<画像形成装置について>
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
また、上記実施の形態においては、ロータリー方式の現像装置を備えた画像形成装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、タンデム方式の現像装置を備えた画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
【0092】
<像担時体について>
また、上記実施の形態においては、像担時体である感光体は、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けた構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
【0093】
<単色画像形成装置について>
また、上記実施の形態においては、単色プリンタは、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着された場合に、該現像ユニットに収容されたトナーにより感光体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロプリンタであることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、上記実施の形態においては、前記一の着脱部に装着される現像ユニットは、ブラック現像ユニットであって、当該ブラック現像ユニットに収容されたトナーにより潜像を現像してモノクロ画像を形成することとしたが、これに限定されるものではなく、前記一の着脱部に装着される現像ユニットは、他の色のトナーを有する現像ユニットであって、当該現像ユニットに収容されたトナーにより潜像を現像して、当該他の色の画像を形成することとしてもよい。
【0094】
<表示部に表示される情報について>
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報に、カラープリンタに特有の情報を加えたものであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、カラープリンタに特有の情報を加えなくてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態においては、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、を含むこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、のいずれか一方を含むこととしてもよい。また、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、をいずれも含まないこととしてもよい。また、カラープリンタに特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体の交換に関する情報を含むこととしてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名と一致しないこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名は、モノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名と一致してもよい。また、プリンタがカラープリンタとして使用される場合と、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニットに機種名を表示させなくてもよい。
【0097】
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に操作ボタンを操作することにより表示ユニットに表示可能な情報が、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に操作ボタンを操作することにより表示ユニットに表示可能な情報と一致しないこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に操作部を操作することにより表示ユニットに表示可能な情報が、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に操作部を操作することにより表示パネルに表示可能な情報と一致してもよい。また、プリンタがカラープリンタとして使用されており、このカラープリンタに電力が供給された時に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用されており、このモノクロプリンタに電力が供給された時に表示ユニットに表示される情報と一致しないこととしてもよい。かかるプリンタであれば、プリンタに電力が供給された際に、プリンタがカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして供給されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0098】
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図13は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図14は、図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
【0099】
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ706から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、カラー画像形成装置として使用される際と、単色画像形成装置として使用される際とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合のプリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合のプリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。
【図3】プリンタ10の制御ユニット100を示すブロック図である。
【図4】現像ユニットの概念図である。
【図5】現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。
【図6】図6Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置を示した図である。図6Bは、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を示した図である。図6Cは、ブラック現像ユニット51の着脱位置を示した図である。
【図7】図7Aは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との離間位置を示した図である。図7Bは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との当接位置を示した図である。
【図8】表示ユニット95の一例を示す図である。
【図9】図9Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示部に表示可能な情報を示すテーブルである。図9Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示部に表示可能な情報を示すテーブルである。
【図10】図10Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図10Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図11】図11Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図11Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図12】図12Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図12Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図13】画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
【図14】図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 レーザビームプリンタ(本体) 20 感光体
30 帯電ユニット 31 HP検出部
34 装置本体側コネクタ 37 着脱専用口
40 露光ユニット 50 YMCK現像装置
50a、50b、50c、50d 着脱部
50e 回転軸 51 ブラック現像ユニット
52 マゼンタ現像ユニット 53 シアン現像ユニット
54 イエロー現像ユニット
51a、52a、53a、54a 現像ユニット側メモリ
51b、52b、53b 54b 現像ユニット側コネクタ
55 支持フレーム 60 一次転写ユニット
70 中間転写体 75 クリーニングユニット
76 クリーニングブレード 80 二次転写ユニット
90 定着ユニット 92 給紙トレイ
94 給紙ローラ 95 表示ユニット
96 レジローラ 100 制御ユニット
101 メインコントローラ 102 ユニットコントローラ
111 CPU 112 インターフェイス
113 画像メモリ 114 メインコントローラ側メモリ
114a EEPROM 114b RAM
116 ユニットコントローラ側メモリ
116a EEPROM 120 CPU
121 シリアルインターフェース(I/F)
122 本体側メモリ 123 入出力ポート
301 表示パネル 302 操作ボタン
305 切り換えボタン 306 ランプ
306A カラー用表示ランプ 306B モノクロ用表示ランプ
510 現像ローラ 520 シール部材
522 シール支持板金 524 シール付勢部材
530 トナー収容部 540 ハウジング
542 上ハウジング部 544 下ハウジング部
550 トナー供給ローラ 560 規制ブレード
560a ゴム部 560b ゴム支持部
562 ブレード支持板金 570 ブレード裏部材
572 開口 700 画像形成システム
702 コンピュータ 704 表示装置
706 プリンタ 708 入力装置
708A キーボード 708B マウス
710 読取装置
710A フレキシブルディスクドライブ装置
710B CD−ROMドライブ装置
802 内部メモリ
804 ハードディスクドライブユニット
T トナー
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置としては、例えば、現像剤を収容するための現像剤収容体の一例としての現像ユニットが着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、を有し、着脱部に装着された現像ユニットに収容された現像剤、により像担持体上に担持された潜像を現像して、画像を形成する画像形成装置等が知られている。これらの画像形成装置は、コンピュータなどの外部装置から画像信号が送信されると、現像ユニットを移動させることによって、現像ユニットを像担持体と対向する現像位置に位置決めする。そして、像担持体上に形成された潜像を現像して現像剤像を形成し、一旦、中間転写体上に転写する。このとき、複数の現像ユニットを順次切り替えながら、同様に現像、転写を繰り返し複数のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−333756号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラー画像形成装置に、例えばブラック色の現像剤を収容したブラック現像ユニットのみを装着することによって、モノクロ画像形成装置として使用したい場合がある。かかる要望を実現するために、以下の画像形成装置が有効である。
この画像形成装置は、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有している。そして、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能である。一方、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である。
【0005】
ところで、画像形成装置は、前記表示部に情報を表示する。例えば、画像形成装置は、前記表示部に画像を形成した枚数等に関する情報を表示する。
しかしながら、画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、モノクロ画像形成装置として使用される際には、必ずしもすべてが必要とされるわけではない。例えば、画像形成装置をカラー画像形成装置として使用させる場合には、カラー画像を形成した媒体の枚数の情報等は表示させた方がよいが、画像形成装置をモノクロ画像装置として使用させる場合には、カラー画像を形成した媒体の枚数の情報は必ずしも必要ではない。そのため、画像形成装置が、カラー画像形成装置として使用される場合とモノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置、それぞれに適した情報を表示させる必要があった。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カラー画像形成装置として使用される場合とモノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置、それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることができる画像形成装置、及び画像形成システムを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置である。 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報は、前記画像形成装置が前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報と一致しないから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0010】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、単色画像形成装置として使用されているかを示す情報を有することとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、単色画像形成装置として使用されているかを示す情報を有するから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0011】
また、かかる画像形成装置において、前記単色画像形成装置は、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合に、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であるとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報は、前記画像形成装置が前記モノクロ画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される情報と一致しないから、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、モノクロ画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0012】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであるとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合に表示部に表示される情報を、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合にそのまま表示部に表示できるとともに、カラー画像形成装置に特有の情報をも表示することが可能となる。
【0013】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含むこととしてもよい。
【0014】
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置がカラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報は、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合には前記表示部に表示されるが、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合には表示部に表示されないから、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0015】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含むこととしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報は、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合には前記表示部に表示されるが、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合には表示部に表示されないから、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0016】
また、かかる画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名は、前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名と一致しないこととしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置が前記カラー画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名は、前記画像形成装置が前記単色画像形成装置として使用される場合に前記表示部に表示される機種名と一致しないから、画像形成装置がカラー画像形成装置として使用されているか単色画像形成装置として使用されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0017】
また、かかる画像形成装置において、前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記単色画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しないこととしてもよい。
表示部にすべての情報が一括して表示される場合に限らず、操作部を操作することにより選択された情報が表示部に表示される場合であっても、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【0018】
また、かかる画像形成装置において、前記表示部は、画像形成装置本体に設けられていることとしてもよい。
かかる画像形成装置によれば、前記画像形成装置がカラー画像形成装置として使用される場合と、前記画像形成装置が単色画像形成装置として使用される場合とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに好適な情報を画像形成装置本体に設けられた表示部に表示させることが可能となる。
【0019】
現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、画像形成装置本体に設けられた、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、モノクロ画像形成装置として使用されているかを示す情報を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであり、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含み、前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含み、前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しない、ことを特徴とする画像形成装置も実現可能である。
【0020】
このようにすれば、既述の総ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
【0021】
コンピュータ、及び、このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置、を有する画像形成システムにおいて、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成システムも実現可能である。
【0022】
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0023】
===画像形成装置の全体構成例===
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その概要について説明する。図1及び図2は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図であり、図1は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際の当該主要構成要素を、図2は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際の当該主要構成要素を示した図である。プリンタ10のカラープリンタ又はモノクロプリンタとしての使用については、後に詳しく説明する。なお、図1及び図2には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
【0024】
プリンタ10は、図1及び図2に示すように、潜像を担持するための感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像装置50、一次転写ユニット60、中間転写体70、クリーニングユニット75を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、ユーザ等への報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット100を有している。
【0025】
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図1及び図2中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のコンピュータから入力された画像情報に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像装置50は、現像剤収容体の一例としての現像ユニットが着脱可能な複数の着脱部50a、50b、50c、50dを有しており、当該着脱部に装着され、保持された現像ユニット、に収容された現像剤の一例としてのトナーTを用いて感光体20上に形成された潜像を現像するための装置である。
【0026】
ところで、本実施の形態に係るプリンタ10は、前記複数の着脱部50a、50b、50c、50dのそれぞれに現像ユニットが装着された場合には、それぞれの現像ユニットに収容されたトナーTにより感光体20に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラープリンタとして使用可能であり、前記複数の着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着された場合には、当該現像ユニットに収容されたトナーTにより感光体20に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロプリンタとして使用可能である。従来のプリンタは、いつでもカラー画像を形成できるようにしておくために、互いに異なる色のトナーを収容した複数の現像ユニットがYMCK現像装置に装着されていないとモノクロ画像であっても形成できないようになっている。これに対し、本実施の形態に係るプリンタ10は、ブラック現像ユニット51のみが装着されている状態にて、装着されたブラック現像ユニット51を用いてモノクロ画像を媒体に形成することが可能なモノクロプリンタとしても動作する。
【0027】
プリンタ10がカラープリンタとして使用される際には、図1に示すように、YMCK現像装置50の複数の着脱部50a、50b、50c、50dに、4つの現像ユニット、すなわち、ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、およびイエロー現像ユニット54が装着され、感光体20上に形成された潜像が各現像ユニットに収容されたトナーTにより現像される。
【0028】
YMCK現像装置50は、回転することにより、前記4つの現像ユニット51、52、53、54の位置を動かすことを可能としている。すなわち、前記4つの現像ユニット51、52、53、54は、中心軸50eを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、1ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体20に対向し、それぞれの現像ユニット51、52、53、54に収容されたトナーTにて、感光体20上に形成された潜像を順次現像する。
【0029】
一方、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際には、図2に示すように、YMCK現像装置50の複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに、現像ユニットが装着され、感光体20上に形成された潜像が当該現像ユニットに収容されたトナーTにより現像される。すなわち、前述した4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一つである着脱部50aに、ブラック現像ユニット51が装着され、画像形成を行う際に、YMCK現像装置50が回転することにより、ブラック現像ユニット51が感光体20と対向する位置に移動する。そして、感光体20上に形成された潜像は、ブラック現像ユニット51に収容されたブラックトナーTにて現像される。
【0030】
なお、本実施の形態に係る現像ユニット及び着脱部は、物理的に各現像ユニットが当該現像ユニットに対応した唯一の着脱部にしか装着できないように、構成されている。すなわち、4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうち、ブラック現像ユニット51を装着できるのは着脱部50aだけであり、マゼンタ現像ユニット52を装着できるのは着脱部50bだけであり、シアン現像ユニット53を装着できるのは着脱部50cだけであり、イエロー現像ユニット54を装着できるのは着脱部50dだけである。
また、YMCK現像装置50及び各現像ユニットの詳細については後述する。
【0031】
一次転写ユニット60は、感光体20に形成されたトナー像を中間転写体70に転写するための装置である。
この中間転写体70は、PETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成されたトナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
【0032】
定着ユニット90は、媒体上に転写されたトナー像を媒体に融着させて永久像とするための装置である。
クリーニングユニット75は、一次転写ユニット60と帯電ユニット30との間に設けられ、感光体20の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード76を有し、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーTをクリーニングブレード76により掻き落として除去するための装置である。
【0033】
制御ユニット100は、図3に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
【0034】
次に、このように構成されたプリンタ10の動作について、カラー画像を形成する場合の動作とモノクロ画像を形成する場合の動作とに分けて、以下に説明する。なお、プリンタ10がカラープリンタとして使用される際には、プリンタ10は、カラー画像だけでなく、モノクロ画像を形成することも可能である。したがって、以下に説明するモノクロ画像を形成する場合の動作は、プリンタ10が前述したカラープリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される際にモノクロ画像を形成する場合と、に適用される。
【0035】
先ず、カラー画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
不図示のコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0036】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。また、YMCK現像装置50は、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54が、感光体20に対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像ユニット54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーTの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、感光体20と中間転写体70とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0037】
上記の処理が、第2色目、第3色目、及び、第4色目について、各々の現像ユニット毎に順次実行されることにより、各画像信号に対応した4色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。 媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0038】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0039】
次にモノクロ画像を形成する場合のプリンタ10の動作について説明する。
不図示のコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、現像ユニットに設けられた現像ローラ、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
【0040】
感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。 また、YMCK現像装置50はブラックトナーを収容したブラック現像ユニット51が感光体20と対向した現像位置に位置している。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像可能な位置に至り、ブラック現像ユニット51によって現像される。これにより、感光体20上にトナー像が形成される。
感光体20上に形成されたトナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
【0041】
中間転写体70上に形成されたトナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたトナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
【0042】
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット75に支持されたクリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーTが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーTは、クリーニングユニット75が備える残存トナー回収部に回収される。
【0043】
===現像ユニットの構成例===
次に、図4及び図5を用いて、現像ユニットの構成例について説明する。図4は、現像ユニットの概念図であり、図5は現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。なお、図5に示す断面図は、図4に示す長手方向に垂直な面で現像ユニットを切り取った断面を表したものである。また、図5においては、図1同様、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図5では、イエロー現像ユニット54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
【0044】
YMCK現像装置50には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像ユニット51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像ユニット52、シアン(C)トナーを収容したシアン現像ユニット53、及び、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像ユニット54を装着することができるが、各現像ユニットの構成は同様であるので、以下、イエロー現像ユニット54について説明する。
【0045】
イエロー現像ユニット54は、現像ローラ510、シール部材520、トナー収容部530、ハウジング540、トナー供給ローラ550、規制ブレード560等を有している。
現像ローラ510は、トナーTを担持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、金属製であり、5056アルミ合金や6063アルミ合金等のアルミ合金、STKM等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。
また、現像ローラ510は、図4に示すとおり、その長手方向両端部で支持されており、中心軸を中心として回転可能である。図5に示すように、現像ローラ510は、感光体20の回転方向(図5において時計方向)と逆の方向(図5において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図5に示すように、イエロー現像ユニット54が感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、イエロー現像ユニット54は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体20上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。
【0046】
シール部材520は、イエロー現像ユニット54内のトナーTが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されており、シール支持板金522を介してハウジング540に取り付けられている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
【0047】
ハウジング540は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング部542と下ハウジング部544、とを溶着して製造されたものである。図5に示すように、当該ハウジング540は、ハウジング540の外部と連通する開口572を有している。ハウジング540の外方から当該開口572に周面を臨ませて、前述した現像ローラ510がその一部が露出した状態で配置されている。また、後に詳述する規制ブレード560も、ハウジング540の外方から当該開口572に臨んだ状態で配置されている。
【0048】
また、当該ハウジング540は、トナーTを収容可能なトナー収容部530を形成している。トナーTを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部530に設けてもよいが、本実施の形態では、YMCK現像装置50の回転に伴って各現像ユニット(ブラック現像ユニット51、マゼンタ現像ユニット52、シアン現像ユニット53、イエロー現像ユニット54)が回転し、これにより各現像ユニット内のトナーTが攪拌されるため、トナー収容部530には攪拌部材を設けていない。
【0049】
トナー供給ローラ550は、前述したトナー収容部530に設けられ、当該トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、トナー収容部530の下部に配置されており、トナー収容部530に収容されたトナーTは、該トナー収容部530の下部にてトナー供給部材530によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図5において反時計方向)と逆の方向(図5において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナー収容部530に収容されたトナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーTを、現像ローラ510から剥ぎ取る機能をも有している。
【0050】
規制ブレード560は、現像ローラ510に担持されたトナーTに電荷を付与し、また、現像ローラ510に担持されたトナーTの層厚を規制する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端部が一対のブレード支持板金562に挟まれて支持された状態で、ブレード支持板金562を介してハウジング540に取り付けられている。また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。
【0051】
ここで、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、ゴム部560aが現像ローラ510に押しつけられている。また、ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとハウジング540との間にトナーTが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性を向上させている。
【0052】
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
【0053】
このように構成されたイエロー現像ユニット54において、トナー供給ローラ550がトナー収容部530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、電荷が付与されるとともに、層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、シール部材520によって掻き落とされることなく現像ユニット内に回収される。さらに、未だ現像ローラ510に残存しているトナーTは、前記トナー供給ローラ550によって剥ぎ取られうる。
【0054】
また、各現像ユニット51、52、53、54は、それぞれの現像ユニットに収容されているトナーの色情報や、トナーの消費量等、現像ユニットに関する各種情報を記憶するための記憶素子、例えば、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶メモリ(以下、現像ユニット側メモリともいう)51a、52a、53a、54aを備えている。
この現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aは、現像ユニットの一方端側面に設けられた現像ユニット側コネクタ51b、52b、53b、54bと、装置本体側(プリンタ側)に設けられた装置本体側コネクタ34とが必要なときに互いに当接して、本体制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続される。
【0055】
===YMCK現像装置の概要===
次に、YMCK現像装置50の概要について、図6A〜図6Cを用いて説明する。なお、本項では、便宜上、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dのそれぞれに現像ユニット51、52、53、54が装着されている場合を例に説明するが、前記4つの着脱部50a、50b、50c、50dのうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着されている場合にも適用可能である。
【0056】
YMCK現像装置50は、その中心に位置する回転軸50eを有し、この回転軸50eには現像ユニットを保持するための支持フレーム55が固定され、回転軸50eは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、回転軸50eの軸方向は、鉛直方向と交差している。
この支持フレーム55は、前述した4色の現像ユニット51、52、53、54が、前記回転軸50eを中心として着脱自在に保持される4つの着脱部50a、50b、50c、50dを周方向に90°間隔で備えている。
回転軸50eには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55を回転させ、上記4つの現象装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
【0057】
図6Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図6Bは、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を、図6Cは、ブラック現像ユニット51の着脱位置を、それぞれ示している。
ここで、図6B及び図6Cにおいて、コネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置とはブラック現像ユニット51を対象として示したが、YMCK現像装置50を90°づつ回転させると、各現像ユニットのコネクタ着脱位置と現像ユニット着脱位置となる。
【0058】
先ず、図6Aに示すHP位置について説明する。YMCK現像装置50の回転軸50eの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部31(図3)が設けられている。このHP検出部31は、回転軸50eの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきYMCK現像装置50のHP位置を検出し、このHP位置を基準として、各現像ユニットの現像位置等に位置決めすることができるように構成されている。
図6Bは、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたブラック現像ユニット51のコネクタ着脱位置である。このコネクタ着脱位置で、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向し、これらのコネクタを互いに当接又は離間させることが可能となる。
【0059】
図7A及び図7Bを用いてさらに説明を加える。図7Aは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との離間位置を示した図である。図7Bは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との当接位置を示した図である。
【0060】
図7Aは、装置本体側コネクタ34とブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bが離間している状態を示している。装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51に対して接離移動可能に構成されており、必要に応じてブラック現像ユニット51に近づく方向(図7Bに示される矢印の方向)に移動する。これによって、図7Bに示されるように、装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bに当接し、ブラック現像ユニット51に取り付けられた現像ユニット側メモリ51aが制御ユニット100のユニットコントローラ102と電気的に接続され、現像ユニット側メモリ51と装置本体との間で通信が行われる。
また、逆に、図7Bに示される装置本体側コネクタ34とブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bが当接している状態から、装置本体側コネクタ34が、ブラック現像ユニット51から遠ざかる方向(図7Bに示される矢印の方向と逆方向)に移動する。これによって、図7Aに示されるように、装置本体側コネクタ34は、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bから離間する。
【0061】
なお、装置本体側コネクタ34の移動は、例えば、パルスモータと当該パルスモータに接続される複数のギアと当該ギアに接続される偏心カムにより構成される不図示の機構により実現される。すなわち、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させると、上記機構は、所定の離間位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の当接位置に位置決めさせる。逆に、所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを逆回転させると、上記機構は、所定の当接位置から前記パルス数に対応した距離分装置本体側コネクタ34を移動させ、当該装置本体側コネクタ34を所定の離間位置に位置決めさせる。
【0062】
また、このブラック現像ユニット51に対するコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54の現像ローラ510と感光体20とが対向してイエロー現像ユニット54の現像位置となる。すなわち、ブラック現像ユニット51に係るYMCK現像装置50のコネクタ着脱位置は、イエロー現像ユニット54に係るYMCK現像装置50の現像位置である。また、パルスモータがYMCK現像装置50を90°反時計方向に回転させると、シアン現像ユニット52のコネクタ着脱位置、及び、ブラック現像ユニット51の現像位置となり、YMCK現像装置50を90°回転する毎に順次各現像ユニットのコネクタ着脱位置、及び現像位置となる。
【0063】
前記YMCK現像装置50を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、1つの現像ユニットが通過可能な着脱専用口37が設けられている。この着脱専用口37は、YMCK現像装置50を回転させて、現像ユニットごとにそれぞれ設定された現像ユニット着脱位置に停止させた際に、図6Cに示すように、該当する現像ユニット(ここでは、ブラック現像ユニット51)のみを、回転軸50eに沿う方向に引き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、着脱専用口37は、現像ユニットの外形より僅かに大きく形成され、現像ユニット着脱位置では、現像ユニットの取り外しだけでなく、この着脱専用口37を通して回転軸50eに沿う方向に新しい現像ユニットを進入させ、支持フレーム55に現像ユニットを装着することもできる。そして、YMCK現像装置50が現像ユニット取り外し位置以外に位置する間は、その現像ユニットの着脱はフレーム側板によって規制されている。
なお、YMCK現像装置50を上記した位置で確実に位置決め固定するために、不図示のロック機構が設けられている。
【0064】
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図3を参照しつつ説明する。制御ユニット100は、メインコントローラ101とユニットコントローラ102とを有している。
メインコントローラ101は、CPU111と、不図示のコンピュータと接続するためのインターフェイス112と、コンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113と、電気的に書き換え可能なEEPROM114a、RAM114b、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるメインコントローラ側メモリ114と、を備えている。
【0065】
メインコントローラ101のCPU111は、インターフェイスを介して入力される画像データの画像メモリ113への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータから入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ102のCPU120と同期させて装置全体の制御を司っている。
【0066】
また、EEPROM114aには、プリンタ10がカラープリンタとして使用されるか、モノクロプリンタとして使用されるかを示す機種情報が格納されている。CPU111は、前述した4つの着脱部のどこに現像ユニットが装着されているかを示す現像ユニットの装着情報を、所定のタイミングでユニットコントローラ102から受信する。そして、当該装着情報に基づいて、EEPROM114a内の前記機種情報を必要に応じて書き換える。なお、機種情報は、EEPROM114a内に1ビットの情報として書き込まれており、その値が0のときはカラープリンタを、その値が1のときはモノクロプリンタを示す。そして、プリンタ10に電力が供給された場合、メインコントローラ101は、この電力の供給を感知して、EEPROM114aからRAM114bへ機種情報をロードする。なお、EEPROM114aの機種情報は、プリンタ10に電力が供給されない場合でも、記憶されている。
【0067】
また、EEPROM114aには、各色の現像ユニット内のトナー残量に関する情報や、印刷枚数に関する情報等が格納されている。そして、この各色の現像ユニット内のトナー残量に関する情報や、印刷枚数に関する情報は、プリンタ10の使用に応じて、更新される。
【0068】
ユニットコントローラ102は、CPU120と、電気的に書き換え可能なEEPROM116a、RAM、各種制御用のプログラムを備えたプログラムROM等からなるユニットコントローラ側メモリ116と、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)及びYMCK現像装置50を駆動制御するための各駆動制御回路等を有している。
【0069】
ユニットコントローラ102のCPU120は、各駆動制御回路と電気的に接続され、メインコントローラ101のCPU111からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等からの信号を受信することによって、各ユニット及びYMCK現像装置50の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0070】
また、CPU120は、前述した機種情報に基づいて、各駆動制御回路を制御する。すなわち、当該機種情報の値が0の場合には、カラープリンタとして、当該プリンタ10の各ユニット及びYMCK現像装置50を制御し、当該機種情報の値が1の場合には、モノクロプリンタとして、当該プリンタ10の各ユニット及びYMCK現像装置50を制御する。
【0071】
EEPROM116aには、前述した4つの着脱部のどこに現像ユニットが装着されているかを示す現像ユニットの装着情報が格納されている。CPU120は、現像ユニットの着脱後に、着脱された当該現像ユニットに対応した着脱部に現像ユニットが装着されているかどうかを判定する。そして、判定された結果に基づいて、EEPROM116a内の前記装着情報を必要に応じて書き換える。なお、装着情報は、EEPROM116a内に、着脱部毎に1ビットの情報、すなわち、計4ビットの情報、として書き込まれており、その値が0のときは現像ユニットが装着されていないことを、その値が1のときは現像ユニットが装着されていることを示す。
【0072】
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルインターフェース(I/F)121を介して、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリとする)122に接続されている。この本体側メモリ122には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またCPU120には、本体側メモリ122のみならず、各現像ユニット51、52、53、54に設けられた現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにもシリアルインターフェース121を介して接続されており、本体側メモリ122及び現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート123を介して各現像ユニット側メモリ51a、52a、53a、54aにチップセレクト信号CSを入力可能となっている。さらに、このCPU120は入出力ポート123を介してHP検出部31とも接続されている。
【0073】
===表示部に表示される情報===
<<<表示部の構成について>>>
続いて、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいて、「表示部」の一例である表示ユニット95に表示される情報について説明する。
まず、表示ユニット95の構成について図を参照しつつ説明する。図8は、表示ユニット95の一例を示す図である。表示ユニット95は、図8に示すように、表示パネル301、「操作部」の一例である操作ボタン302、等を有している。表示パネル301は、情報を表示するためのものである。操作ボタン302は、表示パネル上の情報を選択、決定するためのものである。
【0074】
次に、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報について説明する。図9Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報を示すテーブルである。図9Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報を示すテーブルである。なお、図9Aと図9Bのテーブルに示す情報は、一例にすぎない。また、図9Aと図9Bのテーブルに示される情報は、制御回路100のメインコントローラ側のメモリ114の中に格納されている。
【0075】
図9Aに示すテーブルには、「延べ印刷枚数」、「ブラックトナー残量」、「感光体寿命」、「機種名」等の情報が示されている。一方、図9Bに示すテーブルには、「延べ印刷枚数」、「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、「感光体寿命」「機種名」等の情報が示されている。図9Aと図9Bとを比較すると分かるように、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示ユニット95の表示パネル301に表示可能な情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニット95の表示パネル301に表示可能な情報に、カラープリンタ特有の情報を加えてある。このカラープリンタ特有の情報とは、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」等のカラートナーの残量に関する情報や、「カラー印刷枚数」等のカラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報等である。
【0076】
次に、ユーザが操作ボタン302を操作してから、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報が表示ユニット95の表示パネル301に表示されるまでの流れを、機種名と印刷枚数とを例に挙げて説明する。
まず、機種名について説明する。ユーザは、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報の中で、「機種名」の情報を知るために、操作ボタン302を操作する。そして、ユーザが「機種名」を知るために操作ボタン302を操作したことを制御ユニット100が認識すると、制御ユニット100は、プリンタ10がカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかに応じて、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する「機種名」の情報を表示パネル301に表示させる。この時、制御ユニット100は、メインコントローラ側のメモリ114のRAM114aの中に格納されている、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する「機種名」の情報を取得し、その取得した「機種名」の情報を、表示ユニット95の表示パネル301に表示させる。
【0077】
次に、印刷枚数について説明する。ユーザは、図9Aと図9Bとのテーブルに示される情報の中で、「印刷枚数」に関する情報を知るために、操作ボタン302を操作する。そして、ユーザが印刷枚数を知るために操作ボタン302を操作したことを制御ユニット100が認識すると、制御ユニット100は、プリンタ10がカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかに応じて、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する印刷枚数の情報を表示パネル301に表示させる。この時、制御ユニット100は、メインコントローラ側のメモリ114のEEPROM114bの中に格納されている、カラープリンタもしくはモノクロプリンタに対応する印刷枚数に関する情報を取得し、その取得した印刷枚数に関する情報を、表示ユニット95の表示パネル301に表示させる。
【0078】
このように、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示パネル301に表示される情報と一致しないことになる。
【0079】
次に、ユーザが操作ボタン302を操作することで、表示ユニット95の表示パネル301に前記情報がどのように表示されるかについて説明する。なお、以下の説明においては、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とプリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニット95に表示される情報が一致しないものについて説明し、表示ユニット95に表示される情報が一致するものについては、説明を省く。
【0080】
まず、印刷枚数に関する情報の表示について説明する。図10Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。図10Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。
【0081】
プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図10Aに示すように、「延べ印刷枚数」に関する情報が表示パネル301に表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図10Bに示すように、「延べ印刷枚数」、「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」に関する情報が表示パネル301に表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とプリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいては、印刷枚数に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。又、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報「延べ印刷枚数」に、カラープリンタ特有の情報である「カラー印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」を加えたものである。
【0082】
これにより、カラー画像の印刷枚数に関する情報は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されるが、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されないから、カラー画像の印刷枚数に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0083】
次に、トナー残量に関する情報の表示について説明する。図11Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。図11Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネル301に表示された様子を示す図である。
【0084】
プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図11Aに示すように、「ブラックトナー残量」に関する情報が表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図11Bに示すように、「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、「ブラックトナー残量」に関する情報が表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合と、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とにおいては、トナー残量に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。又、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される情報「ブラックトナー残量」に、カラープリンタ特有の情報である「シアントナー残量」、「マゼンタトナー残量」、「イエロートナー残量」、を加えたものである。
【0085】
これにより、カラー用のトナー残量に関する情報は、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されるが、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には表示パネル301に表示されないから、カラー用のトナー残量に関する情報を必要なときにのみ表示部に表示させることが可能となる。
【0086】
次に、プリンタ10の機種名に関する情報の表示について説明する。図12Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図12Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合には、図12Aに示す「B1000」のように、モノクロプリンタの機種名が表示される。一方、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合には、図12Bに示す「C1000」のように、カラープリンタの機種名が表示される。このように、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合とプリンタ10がカラープリンタとして使用される場合とでは、プリンタ10の機種名に関して、表示ユニット95の表示パネル301に表示される情報が一致しない。
【0087】
これにより、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される機種名は、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示パネル301に表示される機種名と一致しないから、プリンタ10がカラープリンタと使用されているかモノクロプリンタとして使用されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0088】
なお、上記に説明した印刷枚数に関する情報と、トナー残量に関する情報と、プリンタ10の機種名に関する情報とは、別々に表示パネル301に表示しているように説明したが、一度に、印刷枚数に関する情報と、トナー残量に関する情報と、プリンタ1の機種名に関する情報と、を表示させてもよい。また、上記実施の形態においては、表示パネルに表示される情報は文字で表示されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、表示パネル301に表示される情報は、記号や図形で表示されてもよい。少なくとも、ユーザが視覚的に表示パネル301に表示される情報を識別できる表示の仕方であればよい。
【0089】
以上説明したとおり、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報と一致しない。したがって、プリンタがカラープリンタとして使用される場合と、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、カラープリンタ、モノクロプリンタそれぞれに適した情報を表示ユニットに表示させることが可能となる。
【0090】
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0091】
<画像形成装置について>
上記実施の形態においては、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
また、上記実施の形態においては、ロータリー方式の現像装置を備えた画像形成装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、タンデム方式の現像装置を備えた画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
【0092】
<像担時体について>
また、上記実施の形態においては、像担時体である感光体は、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けた構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。
【0093】
<単色画像形成装置について>
また、上記実施の形態においては、単色プリンタは、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像ユニットが装着された場合に、該現像ユニットに収容されたトナーにより感光体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロプリンタであることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、上記実施の形態においては、前記一の着脱部に装着される現像ユニットは、ブラック現像ユニットであって、当該ブラック現像ユニットに収容されたトナーにより潜像を現像してモノクロ画像を形成することとしたが、これに限定されるものではなく、前記一の着脱部に装着される現像ユニットは、他の色のトナーを有する現像ユニットであって、当該現像ユニットに収容されたトナーにより潜像を現像して、当該他の色の画像を形成することとしてもよい。
【0094】
<表示部に表示される情報について>
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報に、カラープリンタに特有の情報を加えたものであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される情報は、カラープリンタに特有の情報を加えなくてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態においては、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、を含むこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、のいずれか一方を含むこととしてもよい。また、カラープリンタに特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報と、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報と、をいずれも含まないこととしてもよい。また、カラープリンタに特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体の交換に関する情報を含むこととしてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名は、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名と一致しないこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名は、モノクロプリンタとして使用される場合に表示ユニットに表示される機種名と一致してもよい。また、プリンタがカラープリンタとして使用される場合と、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合とにおいて、表示ユニットに機種名を表示させなくてもよい。
【0097】
また、上記実施の形態においては、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に操作ボタンを操作することにより表示ユニットに表示可能な情報が、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に操作ボタンを操作することにより表示ユニットに表示可能な情報と一致しないこととしたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタがカラープリンタとして使用される場合に操作部を操作することにより表示ユニットに表示可能な情報が、プリンタがモノクロプリンタとして使用される場合に操作部を操作することにより表示パネルに表示可能な情報と一致してもよい。また、プリンタがカラープリンタとして使用されており、このカラープリンタに電力が供給された時に表示ユニットに表示される情報は、プリンタがモノクロプリンタとして使用されており、このモノクロプリンタに電力が供給された時に表示ユニットに表示される情報と一致しないこととしてもよい。かかるプリンタであれば、プリンタに電力が供給された際に、プリンタがカラープリンタとして使用されているかモノクロプリンタとして供給されているかを、ユーザが容易に認識できる。
【0098】
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図13は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図14は、図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
【0099】
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ706から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、カラー画像形成装置として使用される際と、単色画像形成装置として使用される際とにおいて、カラー画像形成装置、単色画像形成装置それぞれに適した情報を前記表示部に表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合のプリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。
【図2】プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合のプリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。
【図3】プリンタ10の制御ユニット100を示すブロック図である。
【図4】現像ユニットの概念図である。
【図5】現像ユニットの主要構成要素を示した断面図である。
【図6】図6Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、YMCK現像装置50の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置を示した図である。図6Bは、YMCK現像装置50に装着されたブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと、装置本体側に設けられた装置本体側コネクタ34とが対向するコネクタ着脱位置を示した図である。図6Cは、ブラック現像ユニット51の着脱位置を示した図である。
【図7】図7Aは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との離間位置を示した図である。図7Bは、ブラック現像ユニット51の現像ユニット側コネクタ51bと装置本体側コネクタ34との当接位置を示した図である。
【図8】表示ユニット95の一例を示す図である。
【図9】図9Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に表示部に表示可能な情報を示すテーブルである。図9Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に表示部に表示可能な情報を示すテーブルである。
【図10】図10Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図10Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、印刷枚数に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図11】図11Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図11Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、トナー残量に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図12】図12Aは、プリンタ10がモノクロプリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。図12Bは、プリンタ10がカラープリンタとして使用される場合に、機種名に関する情報が表示パネルに表示された様子を示す図である。
【図13】画像形成システムの外観構成を示した説明図である。
【図14】図13に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 レーザビームプリンタ(本体) 20 感光体
30 帯電ユニット 31 HP検出部
34 装置本体側コネクタ 37 着脱専用口
40 露光ユニット 50 YMCK現像装置
50a、50b、50c、50d 着脱部
50e 回転軸 51 ブラック現像ユニット
52 マゼンタ現像ユニット 53 シアン現像ユニット
54 イエロー現像ユニット
51a、52a、53a、54a 現像ユニット側メモリ
51b、52b、53b 54b 現像ユニット側コネクタ
55 支持フレーム 60 一次転写ユニット
70 中間転写体 75 クリーニングユニット
76 クリーニングブレード 80 二次転写ユニット
90 定着ユニット 92 給紙トレイ
94 給紙ローラ 95 表示ユニット
96 レジローラ 100 制御ユニット
101 メインコントローラ 102 ユニットコントローラ
111 CPU 112 インターフェイス
113 画像メモリ 114 メインコントローラ側メモリ
114a EEPROM 114b RAM
116 ユニットコントローラ側メモリ
116a EEPROM 120 CPU
121 シリアルインターフェース(I/F)
122 本体側メモリ 123 入出力ポート
301 表示パネル 302 操作ボタン
305 切り換えボタン 306 ランプ
306A カラー用表示ランプ 306B モノクロ用表示ランプ
510 現像ローラ 520 シール部材
522 シール支持板金 524 シール付勢部材
530 トナー収容部 540 ハウジング
542 上ハウジング部 544 下ハウジング部
550 トナー供給ローラ 560 規制ブレード
560a ゴム部 560b ゴム支持部
562 ブレード支持板金 570 ブレード裏部材
572 開口 700 画像形成システム
702 コンピュータ 704 表示装置
706 プリンタ 708 入力装置
708A キーボード 708B マウス
710 読取装置
710A フレキシブルディスクドライブ装置
710B CD−ROMドライブ装置
802 内部メモリ
804 ハードディスクドライブユニット
T トナー
Claims (11)
- 現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、
潜像を担持するための像担持体と、
情報を表示するための表示部と、を有し、
前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、
前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、単色画像形成装置として使用されているかを示す情報を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
前記単色画像形成装置は、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合に、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される機種名は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される機種名と一致しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記単色画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しないことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記表示部は、画像形成装置本体に設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、
潜像を担持するための像担持体と、
画像形成装置本体に設けられた、情報を表示するための表示部と、を有し、
前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、
前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置として使用可能である画像形成装置において、
前記カラー画像形成装置として使用されているか、又は、モノクロ画像形成装置として使用されているかを示す情報を有し、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報に、前記カラー画像形成装置に特有の情報を加えたものであり、
前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー画像を形成した媒体の枚数に関する情報を含み、
前記カラー画像形成装置に特有の情報は、カラー現像剤を収容した現像剤収容体における現像剤残量に関する情報を含み、
前記表示部に表示される情報を選択するための操作部を有し、前記カラー画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報が、前記モノクロ画像形成装置として使用される際に前記操作部を操作することにより前記表示部に表示可能な情報と一致しない、
ことを特徴とする画像形成装置。 - コンピュータ、及び、
このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、現像剤を収容するための現像剤収容体が着脱可能な複数の着脱部と、潜像を担持するための像担持体と、
情報を表示するための表示部と、を有し、前記複数の着脱部のそれぞれに現像剤収容体が装着された場合には、それぞれの現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラー画像形成装置として使用可能であり、前記複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに現像剤収容体が装着された場合には、該現像剤収容体に収容された現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像して単色画像を形成する単色画像形成装置として使用可能である画像形成装置、を有する画像形成システムにおいて、
前記カラー画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報は、前記単色画像形成装置として使用される際に前記表示部に表示される情報と一致しないことを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (2)
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JP2003160057A JP2004361672A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 画像形成装置、及び、画像形成システム |
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JP2003160057A JP2004361672A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | 画像形成装置、及び、画像形成システム |
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2003
- 2003-06-04 JP JP2003160057A patent/JP2004361672A/ja not_active Withdrawn
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