JP2004361563A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004361563A
JP2004361563A JP2003158120A JP2003158120A JP2004361563A JP 2004361563 A JP2004361563 A JP 2004361563A JP 2003158120 A JP2003158120 A JP 2003158120A JP 2003158120 A JP2003158120 A JP 2003158120A JP 2004361563 A JP2004361563 A JP 2004361563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
signal
driving
motor
image reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003158120A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Kagami
宜伸 加賀美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003158120A priority Critical patent/JP2004361563A/ja
Publication of JP2004361563A publication Critical patent/JP2004361563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は異常時の走行体の駆動源の暴走の防止や画像信号の制御を適切に行って安定して画像を読み取る画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置1は、キャリッジに搭載されたランプやミラー等の走査光学系で、原稿に光を照射してその反射光をCCDに導入し、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転する駆動モータ25の駆動によってタイミングベルト30やプーリ29等の駆動させてキャリッジを副走査方向に移動させ、キャリッジのホームポジション位置を検出するホームポジションセンサ12の検出結果に基づいて駆動モータ25の駆動を制御して、原稿の画像を読み取るに際して、ホームポジションセンサ12の検出結果に基づいて、駆動モータ25へのクロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、駆動モータ25の駆動を停止させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、異常時の走行体の駆動源の暴走の防止や画像信号の制御を適切に行って、安定して画像品質の良好な画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−78497号公報
【特許文献2】
特開2002−113918号公報
複写機やスキャナ等の画像読取装置においては、コンタクトガラス上の原稿を圧板で押さえ、この圧板のコンタクトガラス側の面に設けられた白基準板の読取位置に、ランプやレンズ等の画像読取部を搭載するキャリッジを移動させて、当該白基準板を読み取って信号処理回路の利得の補正及びシェーディングデータの生成を行った後、キャリッジをコンタクトガラスの下方に移動させて、コンタクトガラス上の原稿に沿って当該キャリッジを移動させながら原稿の画像を読み取って、高精度に画像の読み取りを行っている。
【0003】
そして、従来の画像読取装置は、例えば、図4に示すように、駆動モータ100、モータ信号生成部101、クロックカウンタ102、FGATE発生部103及びホームポジションセンサ104等を備え、駆動モータ100の駆動軸100aが走査光学部を搭載するキャリッジに図示しないワイヤ等で連結されているプーリ105にタイミングベルト106で連結されている。
【0004】
この画像読取装置では、ホームポジションセンサ104が、キャリッジのホームポジション位置を検出して、検出時にオン、非検出時にオフとなるオン/オフの検出信号をクロックカウンタ102に出力する。
【0005】
モータ信号生成部101は、モータイネーブル信号とモータクロックを発生して、モータイネーブル信号を駆動モータ100に出力するとともに、モータクロックを駆動モータ100とクロックカウンタ102に出力する。モータイネーブル信号は、駆動モータ100の駆動を可能にする信号であり、モータイネーブル信号がオンでないときには、モータクロックが入力されても、駆動モータ100は駆動しない。一方、モータクロックは、実際に駆動モータ100を駆動するパルスであり、駆動モータ100は、モータクロックの立ち上がりエッジで、1ステップだけ回転する。
【0006】
そして、モータ信号生成部101には、原稿のサイズや変倍率に応じたキャリッジの走行距離や速度の情報が、例えば、画像読取装置のCPUから入力され、モータ信号生成部101は、フォワードとリターンの加速部分、読取(等速)部分、減速部分の各モータクロックの周波数や個数等を計算して生成して、一連の原稿読取速度パターンとして、駆動モータ100に出力する。
【0007】
そして、駆動モータ100は、1ステップでの回転角度が一定であると、モータクロックの周波数に関係なく、モータクロック数によってのみ回転角度が決まり、この駆動モータ100の回転角度で、キャリッジの走行距離、あるいは、位置が決定される。
【0008】
クロックカウンタ102は、モータ信号生成部101から入力されるモータクロックをカウントし、モータクロックが入力される毎に、そのカウンタ値をインクリメントする。クロックカウンタ102は、上述のように、ホームポジションセンサ104からオン/オフのホームポジション検出信号が入力され、オンのホームポジション検出信号が入力されると、そのカウント値がクリアされる。特に、画像読取装置の電源オン時のキャリッジのホーミング動作でホームポジションセンサ104がオンすることで、そのカウント値がクリアされる。
【0009】
このキャリッジのホーミング動作とは、画像読取装置の電源投入時に、キャリッジの初期位置が常に一定になるようにホームポジション位置を決定する動作であり、このホームポジション位置は、それ以降の駆動モータ102のモータ駆動の基準となり、モータクロックのカウント値が「0」になるところである。このホーミング動作には、2通りあり、電源投入時に区別して設定される。まず、電源投入時に、ホームポジションセンサ104がオンの場合には、図5に示すように、一旦、フォワード方向(ホームポジション位置から離れていく方向)に進んでからリターンしてホームポジション位置に戻る動作を行い、また、電源投入時にホームポジションセンサ104がオフの場合には、例えば、図5のステート2〜ステート4に移動する場合のように、最初からリターン方向(ホームポジションに近づく方向)に進んでホームポジション位置に戻る動作を行う。そして、いずれの場合にも、駆動モータ100は、ホームポジションに戻る際に、ホームポジションセンサ104がオンしてから所定のクロック数(m)だけ回転してから停止する。
【0010】
再び、図4において、FGATE発生部103は、画像有効範囲を示す画像有効信号の開始または終了の位置を設定するとともに、クロックカウンタ102のカウント値を受けて、FGATEを発生する。FGATE発生部103は、画像有効信号の開始または終了の位置を、クロックカウンタ102のカウント値に対応させた情報として保持しており、例えば、カウント値が1000(hex)で開始、5000(hex)で終了という情報を保持している。
【0011】
すなわち、画像読取装置は、電源が投入されると、モータイネーブルをオンして、ホームポジション動作によってキャリッジをホームポジション位置に移動させ、モータクロックのカウント値を「0」にする。次に、画像読取装置は、変倍率と原稿サイズから、速度パターンを生成するとともに、画像有効信号の開始位置及び終了位置を設定し、実際にモータクロックが駆動モータ100に入力されて、キャリッジが動き出すと、モータクロックのカウントを開始する。そして、画像読取装置は、カウント値が画像有効信号の開始値に達すると、FGATEをアサートし、さらに終了値に達するとネゲートする。
【0012】
ところが、上記従来の画像読取装置にあっては、異常時に駆動モータ100が暴走して、脱調が発生したり、装置に損傷を与えるという問題があった。
【0013】
そして、従来、複数のステッピングモータを単独で駆動/停止するスイッチングモータ制御装置が提案されており(特許文献1参照)、このステッピングモータ制御装置を、例えば、画像形成装置等に適用することで、画像形成装置等で記録材を引っ張り合うことを防止して、引っ張り合いによる脱調を防止することができる。
【0014】
また、本出願人は、先に、副走査の長さを受信した用紙サイズから判定し、それによって画像有効範囲の信号(FGATE)のON期間を決定する画像形成装置を提案している(特許文献2参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来技術にあっては、異常時に駆動モータを即座に停止させることができず、装置に損傷を与えることを適切に防止することができないという問題があった。
【0016】
すなわち、特許文献1記載の従来技術は、複数のモータを任意に駆動/停止するようにはできるが、通常動作の駆動/停止だけを行うことができ、異常時に異常を検出して即座に駆動モータを停止するようにはなっていないため、異常時に駆動モータを速やかに停止させることができず、装置に損傷を与えることを適切に防止することができないという問題があった。
【0017】
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、(画像有効信号)FGATEを用紙サイズに合わせて設定することはできるが、通常動作の設定だけであり、異常時に当該異常を検出して即座にFGATEをオフするようにはなっていないため、異常時に駆動モータを速やかに停止させることができず、装置に損傷を与えることを適切に防止することができないという問題があった。
【0018】
そこで、請求項1記載の発明は、走行体に搭載された走査光学手段で、原稿に光を照射してその反射光を光電変換手段に導入し、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転する駆動源としてのモータの駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて当該モータの駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い光電変換手段で光電変換して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、モータへのクロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、当該モータの駆動を停止させることにより、異常時にモータを強制停止させて、誤って走査光学手段を搭載する走行体が画像読取装置のフレームに高速で衝突することを防止し、危険防止を図るとともに、光源やミラー等の走査光学手段の破損を防止する画像読取装置を提供することを目的としている。
【0019】
請求項2記載の発明は、走査光学手段で、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を、入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段に導入し、駆動源の駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて駆動源の駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い、光電変換手段の光電変換した画像信号を画像有効信号発生手段の発生する画像有効信号に基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止することにより、異常時に画像有効信号(FGATE)を強制的にオフして、画像有効信号がアサートされ続けることによる不具合、例えば、長時間画像データが伝送され続けることによる後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止し、利用性の良好な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0020】
請求項3記載の発明は、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、クロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方のモータへの入力を停止、あるいは、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止すると、当該画像読取装置の状態を初期化することにより、利用性を向上させる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0021】
請求項4記載の発明は、画像読取装置を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続し、初期化を所定回数繰り返し実行すると、保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信することにより、必要な修理を速やかに行えるようにし、より一層利用性の良好な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像読取装置は、入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段と、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を前記光電変換手段に導入する走査光学手段と、駆動源の駆動によって前記走行体を副走査方向に移動させる走査駆動手段と、前記走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段と、を備え、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて前記駆動源の駆動を制御して、前記走行体を副走査方向に移動させつつ前記走査光学手段で前記原稿の走査を行い前記光電変換手段で光電変換して当該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記駆動源は、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転するモータであり、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記モータへの前記クロックまたは前記イネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、当該モータの駆動を停止させることにより、上記目的を達成している。
【0023】
上記構成によれば、走行体に搭載された走査光学手段で、原稿に光を照射してその反射光を光電変換手段に導入し、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転する駆動源としてのモータの駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて当該モータの駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い光電変換手段で光電変換して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、モータへのクロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、当該モータの駆動を停止させるので、異常時にモータを強制停止させて、誤って走査光学手段を搭載する走行体が画像読取装置のフレームに高速で衝突することを防止することができ、危険防止を図ることができるとともに、光源やミラー等の走査光学手段の破損を防止することができる。
【0024】
請求項2記載の発明の画像読取装置は、入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段と、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を前記光電変換手段に導入する走査光学手段と、駆動源の駆動によって前記走行体を副走査方向に移動させる走査駆動手段と、前記走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段と、前記走査駆動手段による前記走行体の移動に応じて画像有効範囲を示す画像有効信号を発生する画像有効信号発生手段と、を備え、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて前記駆動源の駆動を制御して、前記走行体を副走査方向に移動させつつ前記走査光学手段で前記原稿の走査を行い、前記光電変換手段の光電変換した画像信号を前記画像有効信号発生手段の発生する画像有効信号に基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記画像有効信号発生手段からの前記画像有効信号の出力を停止することにより、上記目的を達成している。
【0025】
上記構成によれば、走査光学手段で、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を、入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段に導入し、駆動源の駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて駆動源の駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い、光電変換手段の光電変換した画像信号を画像有効信号発生手段の発生する画像有効信号に基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止するので、異常時に画像有効信号(FGATE)を強制的にオフして、画像有効信号がアサートされ続けることによる不具合、例えば、長時間画像データが伝送され続けることによる後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止することができ、利用性を向上させることができる。
【0026】
上記各場合において、例えば、請求項3に記載するように、前記画像読取装置は、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記クロックまたは前記イネーブル信号のうち少なくとも一方の前記モータへの入力を停止、あるいは、前記画像有効信号発生手段からの前記画像有効信号の出力を停止すると、当該画像読取装置の状態を初期化するものであってもよい。
【0027】
上記構成によれば、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、クロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方のモータへの入力を停止、あるいは、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止すると、当該画像読取装置の状態を初期化するので、利用性を向上させることができる。
【0028】
また、例えば、請求項4に記載するように、前記画像読取装置は、当該画像読取装置を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続され、前記初期化を所定回数繰り返し実行すると、前記保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信するものであってもよい。
【0029】
上記構成によれば、画像読取装置を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続し、初期化を所定回数繰り返し実行すると、保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信するので、必要な修理を速やかに行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0031】
図1〜図3は、本発明の画像読取装置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用したブック型の画像読取装置1の正面概略構成図である。
【0032】
画像読取装置1は、本体筐体2の上面部にコンタクトガラス3が配設されており、コンタクトガラス3の下方の本体筐体2の内部には、光源としてのランプ4と第1ミラー5を搭載する第1キャリッジ(走行体)6、第2ミラー7と第3ミラー8を搭載する第2キャリッジ(走行体)9、レンズ10、CCD(Charge Coupled Device )11及びホームポジションセンサ12等が配設されている。そして、画像読取装置1は、図示しないが、画像読取装置1を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続され、当該保守管理システムに異常発生時に異常が発生した旨を送信する機能を有している。
【0033】
第2キャリッジ9は、図1の第1キャリッジ6よりも副走査方向(図1の左右方向)の左側に位置し、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9が、副走査方向に移動しながらコンタクトガラス3上にセットされた原稿の画像を読み取る。
【0034】
コンタクトガラス3の上部には、コンタクトガラス3の上面を開閉可能に閉止する圧板13が設けられており、圧板13は、当該圧板13を開いてコンタクトガラス3上に原稿がセットされた後に閉じられることで、当該コンタクトガラス3上にセットされた原稿をコンタクトガラス3に押しつける。
【0035】
画像読取装置1は、コンタクトガラス3上にセットされた原稿を、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ9を副走査方向に移動させながら、第1キャリッジ6に搭載されたランプ4から、コンタクトガラス3上の原稿に光を照射して、原稿で反射された光を、第1キャリッジ6上の第1ミラー5、第2キャリッジ9上の第2ミラー7及び第3ミラー8で順次反射して、レンズ10を介してCCD(光電変換手段)11に集光照射し、CCD11で入射光を光電変換して、原稿の画像を読み取る。このとき、画像読取装置1は、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9を、第2キャリッジ9が第1キャリッジ6の1/2の速度で従動して、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9が2対1の速度比となるように駆動させる。上記第1キャリッジ6に搭載されているランプ4と第1ミラー5及び第2キャリッジ9に搭載されている第2ミラー7と第3ミラー8は、全体として、光源に光を照射してその反射光をCCD11に導入する走査光学系(走査光学手段)として機能している。
【0036】
ホームポジションセンサ(基準位置検知手段)12としては、例えば、透過型のフォトカプラ等の光センサが用いられており、ホームポジションセンサ12は、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9、特に、第1キャリッジ6のホームポジション位置(基準位置)を検出するのに使用される。
【0037】
第2キャリッジ9には、ホームポジション位置に移動した際にホームポジションセンサ12の発光部と受光部の間を遮るブラケット9aが設けられており、ブラケット9aがホームポジションセンサ12を遮っている状態で、ホームポジションセンサ12は、「1」(オン)を出力し、ブラケット9aがホームポジションセンサ12を遮っていない状態で、ホームポジションセンサ12は、「0」(オフ)を出力する。
【0038】
そして、画像読取装置1は、図2に示すように、上記ホームポジションセンサ12、クロックカウンタ21、モータ信号生成部22、2個のアンド回路23、24、駆動モータ25、検知位置設定・比較回路26、FGATE発生部27及びアンド回路28等を備えており、駆動モータ25の駆動軸25aが第1キャリッジ6と第2キャリッジ9に図示しないワイヤ等で連結されているプーリ29にタイミングベルト30で連結されている。
【0039】
ホームポジションセンサ12は、上述のように、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ9、特に、第2キャリッジ9のホームポジション位置を検出して、ホームポジション位置に位置するときに、「1」の検出信号を、ホームポジション位置に位置しないときに、「0」の検出信号を、クロックカウンタ21及び検知位置設定・比較回路26に出力する。
【0040】
モータ信号生成部22は、モータイネーブル信号(イネーブル信号)とモータクロック(クロック)を発生して、モータイネーブル信号をアンド回路23を介して駆動モータ(駆動源)25に出力し、モータクロックをアンド回路24を介して駆動モータ25に出力するとともに、クロックカウンタ21に出力する。モータイネーブル信号は、駆動モータ25の駆動を可能にする信号であり、モータイネーブル信号がオンでないと、モータクロックが入力されても、駆動モータ25は駆動しない。一方、モータクロックは、実際に駆動モータ25を駆動するパルスであり、駆動モータ25は、モータクロックの立ち上がりエッジで、1ステップだけ回転する。
【0041】
そして、モータ信号生成部22には、原稿のサイズや変倍率に応じたキャリッジの走行距離や速度の情報が、例えば、画像読取装置1のCPUから入力され、モータ信号生成部22は、フォワードとリターンの加速部分、読取(等速)部分、減速部分の各モータクロックの周波数や個数等を計算して生成して、一連の原稿読取速度パターンとして、駆動モータ25に出力する。
【0042】
そして、駆動モータ25は、1ステップでの回転角度が一定であると、モータクロックの周波数に関係なく、モータクロック数によってのみ回転角度が決まり、この駆動モータ25の回転角度で、キャリッジの走行距離、あるいは、位置が決定される。
【0043】
クロックカウンタ21は、モータ信号生成部22から入力されるモータクロックをカウントし、モータクロックが入力される毎に、そのカウンタ値をインクリメントする。クロックカウンタ21は、上述のように、ホームポジションセンサ12から「1」、「0」のホームポジション検出信号が入力され、「1」のホームポジション検出信号が入力されると、そのカウント値がクリアされる。特に、画像読取装置1の電源オン時のキャリッジ6、9のホーミング動作でホームポジションセンサ12が「1」を出力することで、そのカウント値がクリアされる。また、クロックカウンタ21は、アップダウンカウンタであり、フォワードのときにカウントアップし、リターンのときにカウントダウンする。
【0044】
検知位置設定・比較回路26は、予めホームポジションセンサ12の状態を検知するキャリッジ6、9の位置であるクロックカウンタ21のカウント値と検知すべきホームポジションセンサ12の状態値(設定値)である「1」か「0」が設定されると、当該検知位置と設定値を記憶し、クロックカウンタ21のカウント値が当該設定されたカウント値、すなわち、検知位置となると、ホームポジションセンサ12から入力される検出信号の状態値と設定値とを比較して、一致すると、「1」の強制オフ信号を、一致しないと、「0」の強制オフ信号を、それぞれアンド回路23、24、28に出力する。
【0045】
FGATE発生部(画像有効信号発生手段)27は、画像有効信号(FGATE)の開始または終了の位置を設定するとともに、クロックカウンタ21のカウント値を受けて、FGATE(画像有効信号)を発生する。FGATE発生部27は、画像有効信号の開始または終了の位置を、クロックカウンタ21のカウント値に対応させた情報として保持しており、例えば、カウント値が1000(hex)で開始、5000(hex)で終了という情報を保持している。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の画像読取装置1は、まず、電源投入の直後に、上記従来と同様のFGATEの開始、終了等の他に、ホームポジションセンサ12の状態を検知する位置とその予定されるべき状態値(設定値)を検知位置設定・比較回路26に設定する。
【0047】
例えば、駆動直後の100(hex)の位置では、第1キャリッジ6がホームポジション位置を完全に抜けるのであれば、100(hex)の位置と当該位置でのホームポジションセンサ12の状態値として、「0」を設定する。この検知位置設定・比較回路26への状態検知位置と状態値(設定値)の設定数は、1つに限るものではなく、複数設定することができる。
【0048】
そして、検知位置設定・比較回路26への全ての状態検知位置と状態値(設定値)の設定が完了すると、モータ信号生成部22がアンド回路23を介してイネーブル信号を駆動モータ25に出力するとともに、モータクロックをアンド回路24を介して駆動モータ25に出力して、駆動モータ25の駆動を開始し、このモータ信号生成部22からのモータクロックをクロックカウンタ21がカウントして、当該カウント値をFGATE発生部27に出力するとともに、検知位置設定・比較回路26に出力する。
【0049】
FGATE発生部27は、クロックカウンタ21のカウント値を受けて、FGATEを発生して、アンド回路28を介して出力する。
【0050】
そして、検知位置設定・比較回路26は、クロックカウンタ21のカウント値が予め設定されている検知位置のカウント値になると、ホームポジションセンサ12から入力される検出信号の状態を予め設定されている設定値と比較して、各検知位置でのホームポジションセンサ12の検出信号の状態値が設定値と一致するときには、「1」の強制オフ信号を各アンド回路23、24、28に出力して、モータ信号生成部22からのイネーブル信号、モータクロックを駆動モータ25に出力させるとともに、FGATE発生部27からのFGATEを出力させる。
【0051】
ところが、検知位置設定・比較回路26は、ホームポジションセンサ12から入力される検出信号の状態を予め設定されている設定値と比較して、各検知位置でのホームポジションセンサ12の検出信号の状態値が設定値と一致しないときには、「0」の強制オフ信号を各アンド回路23、24、28に出力して、モータ信号生成部22からのイネーブル信号、モータクロックが駆動モータ25に出力されるのを阻止させるとともに、FGATE発生部27からのFGATEの出力を阻止させる。
【0052】
なお、本実施の形態の画像読取装置1では、駆動モータ25を停止させるのに、イネーブル信号とモータクロックの双方が駆動モータ25に入力されるのを阻止しているが、イネーブル信号とモータクロックの双方を阻止する必要はなく、いずれか一方であってもよい。この場合、モータクロックをオフさせる方が駆動モータ25を停止させるのに要する時間が少ないため、停止を速やかに行う場合には、モータクロックをオフにし、停止を穏やかに行う場合には、イネーブル信号をオフさせるようにしてもよい。
【0053】
このように、異常時に、イネーブル信号とモータクロックの少なくともいずれか一方を駆動モータ25に入力されないようにすることで、駆動モータ25を強制的に停止させることができ、誤ってキャリッジ6、9が画像読取装置1のフレームに高速で衝突することを防止して、危険防止を図ることができるとともに、ランプ4やミラー5等の破損を防止することができる。また、FGATEの出力を強制的に停止させ、画像データが必要以上に後段の回路に伝送されることを防止して、後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止することができる。
【0054】
そして、画像読取装置1は、原稿の読取時には、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9を、図3の速度線図のように移動させる。
【0055】
すなわち、駆動モータ25は、図3にステート0〜ステート6に示すように、停止(ステート0)からフォワード加速パターン(ステート1)→フォワード等速パターン(ステート2)→フォワード減速パターン(ステート3)→リターン加速パターン(ステート4)→リターン等速パターン(ステート5)→リターン減速パターン(ステート6)、そして、停止(ステート0)へと移行して、キャリッジ6、9を副走査方向に往復移動させるが、実際に原稿を読み取るのは、フォワード等速の部分である。なお、図3において、▲1▼、▲2▼及び▲3▼で示す位置、すなわち、▲1▼の100(hex)、▲2▼の2000(hex)及び▲3▼の100(hex)の位置でのホームポジションセンサ12の正常値は、「0」である。
【0056】
いま、検知位置設定・比較回路26に状態検知位置と状態値(設定値)として、フォワード等速中のある位置、例えば、2000(hex)が設定されているものとする。この場合、2000(hex)では、第1キャリッジ6はホームポジション位置を抜けているはずであるので、状態値(設定値)としては、ホームポジションセンサ12の状態としては、「0」が設定される。
【0057】
そして、いま、駆動モータ25の故障、電源のオフ等の理由で、モータ信号生成部22からのモータクロックは入力されているが、駆動モータ25が駆動しない場合には、キャリッジ6、9は移動しないため、いつまでたってもホームポジションセンサ12の検出値は「1」である。この状態は、異常状態であるため、画像読取装置1は、駆動モータ25を停止させる。
【0058】
すなわち、検知位置設定・比較回路26は、フォワード等速中の2000(hex)で設定値は、「0」であるが、ホームポジションセンサ12の検出値は、「1」であるため、「0」の強制オフ信号を各アンド回路23、24、28に出力し、イネーブル信号とモータクロックが駆動モータ25に入力されるのを阻止して、駆動モータ25を停止させる。また、検知位置設定・比較回路26は、アンド回路28にも「0」の強制オフ信号を出力して、FGATEの出力を阻止する。すなわち、モータクロックは2000までカウントされるので、FGATEは、既に開始位置には達しているが、その直後にモータクロックが停止するので、いつまでたっても終了位置に達しないこととなり、FGATEが出っ放しになってしまう。そこで、検知位置設定・比較回路26からアンド回路28に「0」の強制オフ信号を出力して、FGATEの出力を停止させる。
【0059】
次に、例えば、ある読み取りの途中で、駆動モータ25の駆動軸25aとタイミングベルト30が空回りしたり、駆動モータ25が脱調した場合について説明する。画像読取装置1では、通常、原稿読取時のフォワードとリターンのモータクロック数は同じに設定されており、フォワードで移動した距離だけリターンで戻ってくるため、同じ位置で停止する。ところが、ある読み取りの途中で、駆動モータ25の駆動軸25aとタイミングベルト30が空回りしたり、駆動モータ25に脱調が発生した等の異常のときには、リターンで戻る距離の方が長くなることがあり、このときはキャリッジ6、9がホームポジションよりもさらにリターン側に移動して、画像読取装置1のフレームの板金に衝突することがある。
【0060】
そこで、例えば、リターンの100(hex)の位置で検知するように、検知位置設定・比較回路26に検知位置を設定し、状態値(設定値)として「0」を設定すると、リターンの100(hex)の位置で、ホームポジションセンサ12の検出値と設定値を比較して、異常の有無を検知し、異常を検知すると、「0」の強制オフ信号を各アンド回路23、24、28に出力し、イネーブル信号とモータクロックが駆動モータ25に入力されるのを阻止して、駆動モータ25を停止させて、キャリッジ6、9が画像読取装置1のフレームの板金に衝突することを防止することができる。また、FGATEが出っ放しになることを防止することができ、例えば、長時間画像データが伝送され続けることによる後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止することができる。
【0061】
そして、上記異常が発生すると、キャリッジ6、9は移動経路の途中で止まった状態となるが、この状態からの復帰動作としては、画像読取装置1のリセット処理を行い、電源投入時の状態とする。すなわち、画像読取装置1は、ホーミング動作を行って、ホームポジションにキャリッジ6、9を移動させて、原稿読取のために待機させる。
【0062】
また、同じ異常が度重なって起こる場合には、修理や点検が必要な場合が多く、例えば、駆動モータ25の故障、駆動モータ25の駆動軸25aとタイミングベルト30の空回り等の発生時には、修理や点検が必要であり、このような場合には、画像読取装置1は、保守管理システムにサービスマンコールを送信し、サービスマンコールを受けた保守管理システムからサービスマンが派遣されて、モータを交換したり、タイミングベルトの張りを調整したりする。
【0063】
このように、本実施の形態の画像読取装置1は、キャリッジ6、9に搭載されたランプ4やミラー5、7、8等の走査光学系で、原稿に光を照射してその反射光をCCD11に導入し、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転する駆動源としての駆動モータ25の駆動によってタイミングベルト30やプーリ29等の走査駆動手段を駆動させてキャリッジ6、9を副走査方向に移動させ、キャリッジ6、9のホームポジション位置を検出するホームポジションセンサ12の検出結果に基づいて駆動モータ25の駆動を制御して、キャリッジ6、9を副走査方向に移動させつつ原稿の走査を行い、CCD11で光電変換して当該原稿の画像を読み取るに際して、ホームポジションセンサ12の検出結果に基づいて、駆動モータ25へのクロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、駆動モータ25の駆動を停止させている。
【0064】
したがって、異常時に駆動モータ25を強制停止させて、誤って走査光学系を搭載するキャリッジ6、9が画像読取装置1のフレームに高速で衝突することを防止することができ、危険防止を図ることができるとともに、ランプ4やミラー5、7、8等の走査光学系の破損を防止することができる。
【0065】
また、画像読取装置1は、CCD11の光電変換した画像信号をFGATE発生部27の発生するFGATEに基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取るに際して、ホームポジションセンサ12の検出結果に基づいて、FGATE発生部27からのFGATEの出力を停止している。
【0066】
したがって、異常時に画像有効信号(FGATE)を強制的にオフして、FGATEがアサートされ続けることによる不具合、例えば、長時間画像データが伝送され続けることによる後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止することができ、利用性を向上させることができる。
【0067】
さらに、本実施の形態の画像読取装置1は、ホームポジションセンサ12の検知結果に基づいて、クロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の駆動モータ25への入力を停止、あるいは、FGATE発生部27からのFGATEの出力を停止すると、画像読取装置1の状態を初期化している。
【0068】
したがって、画像読取装置1の利用性を向上させることができる。
【0069】
また、本実施の形態の画像読取装置1は、画像読取装置1を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続し、初期化を所定回数繰り返し実行すると、保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信している。
【0070】
したがって、必要な修理を速やかに行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0071】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、走行体に搭載された走査光学手段で、原稿に光を照射してその反射光を光電変換手段に導入し、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転する駆動源としてのモータの駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて当該モータの駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い光電変換手段で光電変換して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、モータへのクロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、当該モータの駆動を停止させるので、異常時にモータを強制停止させて、誤って走査光学手段を搭載する走行体が画像読取装置のフレームに高速で衝突することを防止することができ、危険防止を図ることができるとともに、光源やミラー等の走査光学手段の破損を防止することができる。
【0073】
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、走査光学手段で、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を、入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段に導入し、駆動源の駆動によって走査駆動手段を駆動させて走行体を副走査方向に移動させ、当該走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段の検知結果に基づいて駆動源の駆動を制御して、走行体を副走査方向に移動させつつ走査光学手段で原稿の走査を行い、光電変換手段の光電変換した画像信号を画像有効信号発生手段の発生する画像有効信号に基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取るに際して、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止するので、異常時に画像有効信号(FGATE)を強制的にオフして、画像有効信号がアサートされ続けることによる不具合、例えば、長時間画像データが伝送され続けることによる後段の回路の記憶素子のオーバーフローや異常画像の記録出力を行うことによるユーザの不信感等を未然に防止することができ、利用性を向上させることができる。
【0074】
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、基準位置検知手段の検知結果に基づいて、クロックまたはイネーブル信号のうち少なくとも一方のモータへの入力を停止、あるいは、画像有効信号発生手段からの画像有効信号の出力を停止すると、当該画像読取装置の状態を初期化するので、利用性を向上させることができる。
【0075】
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、画像読取装置を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続し、初期化を所定回数繰り返し実行すると、保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信するので、必要な修理を速やかに行えるようにすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用した画像読取装置の正面概略構成図。
【図2】図1の画像読取装置の要部回路ブロック図。
【図3】図1の画像読取装置のキャリッジの速度線図とホームポジションセンサの異常検知の一例を示す図。
【図4】従来の画像読取装置の要部回路ブロック図。
【図5】画像読取装置によるホーミング処理の説明図。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 本体筐体
3 コンタクトガラス
4 ランプ
5 第1ミラー
6 第1キャリッジ
7 第2ミラー
8 第3ミラー
9 第2キャリッジ
9a ブラケット
10 レンズ
11 CCD
12 ホームポジションセンサ
13 圧板
21 クロックカウンタ
22 モータ信号生成部
23、24 アンド回路
25 駆動モータ
25a 駆動軸
26 検知位置設定・比較回路
27 FGATE発生部
28 アンド回路
29 プーリ
30 タイミングベルト

Claims (4)

  1. 入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段と、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を前記光電変換手段に導入する走査光学手段と、駆動源の駆動によって前記走行体を副走査方向に移動させる走査駆動手段と、前記走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段と、を備え、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて前記駆動源の駆動を制御して、前記走行体を副走査方向に移動させつつ前記走査光学手段で前記原稿の走査を行い前記光電変換手段で光電変換して当該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記駆動源は、イネーブル信号とクロックが入力されることで回転するモータであり、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記モータへの前記クロックまたは前記イネーブル信号のうち少なくとも一方の入力を停止して、当該モータの駆動を停止させることを特徴とする画像読取装置。
  2. 入射光を画像信号に光電変換する光電変換手段と、走行体に搭載され原稿に光を照射してその反射光を前記光電変換手段に導入する走査光学手段と、駆動源の駆動によって前記走行体を副走査方向に移動させる走査駆動手段と、前記走行体の基準位置を検知する基準位置検知手段と、前記走査駆動手段による前記走行体の移動に応じて画像有効範囲を示す画像有効信号を発生する画像有効信号発生手段と、を備え、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて前記駆動源の駆動を制御して、前記走行体を副走査方向に移動させつつ前記走査光学手段で前記原稿の走査を行い、前記光電変換手段の光電変換した画像信号を前記画像有効信号発生手段の発生する画像有効信号に基づいて原稿の画像信号として処理して当該原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記画像有効信号発生手段からの前記画像有効信号の出力を停止することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記画像読取装置は、前記基準位置検知手段の検知結果に基づいて、前記クロックまたは前記イネーブル信号のうち少なくとも一方の前記モータへの入力を停止、あるいは、前記画像有効信号発生手段からの前記画像有効信号の出力を停止すると、当該画像読取装置の状態を初期化することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取装置は、当該画像読取装置を保守管理する保守管理システムに有線または無線で接続され、前記初期化を所定回数繰り返し実行すると、前記保守管理システムに異常を通知する異常信号を送信することを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
JP2003158120A 2003-06-03 2003-06-03 画像読取装置 Pending JP2004361563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003158120A JP2004361563A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003158120A JP2004361563A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004361563A true JP2004361563A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34051638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003158120A Pending JP2004361563A (ja) 2003-06-03 2003-06-03 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004361563A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041318A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置
JP2010206536A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像読取制御方法、画像読取制御プログラム
TWI391599B (zh) * 2008-07-24 2013-04-01 Taiwan Semiconductor Mfg 複向氣體分配系統、複向氣體分配淋浴頭裝置、半導體製造複向氣體分配系統

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041318A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置
TWI391599B (zh) * 2008-07-24 2013-04-01 Taiwan Semiconductor Mfg 複向氣體分配系統、複向氣體分配淋浴頭裝置、半導體製造複向氣體分配系統
JP2010206536A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像読取制御方法、画像読取制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004361563A (ja) 画像読取装置
JP2004023276A (ja) 画像読取装置及び制御プログラム
JP6394067B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法
JP3576966B2 (ja) 画像読取装置及び読取位置設定方法
JP2010187221A (ja) 画像読取装置、故障検知方法、プログラム及び記録媒体
JP2004085856A (ja) 画像読取装置
JP4736835B2 (ja) 画像入力装置及び基準位置検出方法
JP2006191500A (ja) 原稿読取装置
JP4631835B2 (ja) 画像読み取り装置および画像読み取り方法
JP2016116282A (ja) 原稿搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2011120182A (ja) 画像読取装置
JP2803817B2 (ja) 画像読取装置
JP2004135214A (ja) スキャナ装置
JP2000209402A (ja) デジタル画像読み取り装置
JP2004054030A (ja) 画像読取装置
JP2007221730A (ja) 画像読取装置と画像形成装置
JP4470483B2 (ja) 画像読取装置
JP3150076B2 (ja) 電子写真印刷装置におけるレーザ点灯制御回路
JPH11239252A (ja) 画像読み取り装置
JPH09281607A (ja) 画像形成装置の光学系の駆動方法
JP2005345994A (ja) 読取装置
JP2007074445A (ja) 画像読取装置
JP2006003845A (ja) 画像読取装置
JP2001024861A (ja) 画像読取装置、及び画像形成装置
JPWO2018131525A1 (ja) 画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020