JP2004360347A - 木粉外装樹脂床 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、もしくはこれらの混合体である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供することが望まれていた。
【解決手段】切削性が向上するのみならず、オレフィン基材が主であるのに、貼り合わせが容易になった。また、樹脂基材と化粧基材をポリプロピレン樹脂でそろえると同一系樹脂の為リサイクルや廃棄特性があり、耐候性が良いので、屋外での劣化が遅くなり、落下物対策として耐衝撃性も向上した。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家屋、アパート、マンション等のベランダ、及び、庭に使用される外装樹脂床に関する。更に、簡易にリホーム出来る軽くて、耐衝撃性があり、触っても温かみの有る木粉外装樹脂床に関する。
【0002】
更に、台風などの強い風に飛ばされ難いベランダタイル等の木粉外装樹脂床に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来から、樹脂床表面に石材や木片を貼りつけたベランダタイルや射出成形で得た樹脂床基材に絵柄を転写、直接印刷、印刷シートを貼りつけた外装樹脂床は知られていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−61151号公報
【0005】
特許文献1には、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下ABSと称する)基材に40μmの紫外線硬化樹脂の耐磨耗層をそなえた石目調の0.2mmのアクリル樹脂フィルムを貼りつけた床ユニット材(本願における木粉外装樹脂床に相当する物)があった。なお、これには木粉は含まれていない。
【0006】
また、その実施の形態に、ABSの代わりにポリプロピレン(以下PPと称する),ポリエチレン(以下PEと称する)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVAと称する)を用いる記載もある。
【0007】
【特許文献2】
特開2000−291246号公報
【0008】
特許文献2には、その形状で、樹脂系基材の脚部構造を簡略化し量産性を狙っている構造が記載されている。しかし、その脚部を除いた部分である支持体部の断面形状は平板状である。
【0009】
【特許文献3】
特開2000−248721号公報
【0010】
特許文献3には、ベランダに簡易施工出きるベランダタイル(本願における木粉外装樹脂床に相当する物)があった。なお、風速40m/minでもまくれあがらなかったという記載もある。なお、これには木粉は含まれている旨の記載はない。さらに、その脚部を除いた部分である支持体部の断面形状は平板状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の様な特許文献1の外装樹脂床において、表面に化粧シートを張っても貼ってない部分、つまり暴露される部分に直射日光が当たり、その部分において樹脂系基材が劣化し、美粧性の低下が著しいとともに、その物理的特性においてももろく壊れやすくなるとともに、植木鉢を落とした時に、特に、冬季などではくだけ易かったという問題点があった。
【0012】
従ってこの様な技術では、ベランダに使うのに日に当てないことが使用条件となるなど制約があった。
【0013】
また、ABS樹脂の代わりに塩化ビニル樹脂を用いる技術も考えられるが、この技術では燃やすとダイオキシンが出る問題点があった。
【0014】
そこで本発明では、屋外で使えて、耐衝撃性の良い冬季でも安心して使え、リサイクルが容易で焼却も問題のない外装樹脂床が望まれていた。
【0015】
また、単に樹脂系基材としてオレフィン樹脂系基材を用いた場合は、その表面に対してオレフィン樹脂系化粧シートの貼り合わせが困難であった。
【0016】
加えて、この様な外装樹脂床においては、その使用時に床形状に合わせて切り張りして使用する場合があるが、このとき自由な形状に切り取るのが容易でなく、バリが発生したりによりその断面できれいな断面形状に切削することが容易でなかった。
【0017】
さらに、冬季の屋外での使用時において冷たい風合いのものであり、また、温かみがないために例えば素足での使用は実質上困難であった。
【0018】
この様に、リサイクル性、焼却適性、屋外での使用、特に冬季の使用に適し、耐衝撃性が良く、安心して使える木材の風合いのある、切削性の良い木粉外装樹脂床が望まれていた。
【0019】
なお、この様な外装樹脂板の形状としては、雨水等を流れやすくする為上に凸にするか、少なくとも平板形状にするのが一般的であったが、飛行機の翼のように台風や強い風により上方向に揚力が働き、高層アパート、マンション等に施工すると風でとばされ易くなる問題点があり、台風や強い風でも飛ばない外装樹脂板が望まれていた。
【0020】
【課題を解決する為の手段】
請求項1に係る本発明における課題を解決する為の手段は、樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリエチレン樹脂である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供するものである。
【0021】
木粉により樹脂の伸びが抑制されるために、バリが発生せず、きれいな切断面が得られ、切削性が向上した。
【0022】
また、木粉が含まれているために樹脂系基材と化粧基材層が両方ともオレフィン基材であっても、貼り合わせが容易になった。
【0023】
特に、樹脂基材と化粧基材をポリプロピレン樹脂でそろえると同一系樹脂の為リサイクルしやすい。
【0024】
樹脂系基材にポリエチレンを用いた理由は、ポリエチレン樹脂単体(約120℃)は融点がポリプロピレン(約150℃)等に比べると低い為、成形がたやすくなるからである。
【0025】
ちなみに、オレフィン樹脂系化粧基材層とは、化粧基材層の過半数の素材がオレフィン系樹脂からなるという意味で、副次的層を上面、下面、もしくは中間部分、さらにこれらの複数部分に持ち、もしくは副次的組成を含有しているものであっても、それらの層や組成が焼却、リサイクル、耐衝撃性などの物理特性、耐候性などの化学特性に影響を実質上与えないものであり、全体としてオレフィン系樹脂と評価できる層であり、すくなくともその一部の層に木粉を有する事を意味する。
【0026】
また、この場合の「少なくとも」とは、樹脂系基材上に直接もしくは間接に化粧基材層を有し、その表面に表面保護層を有するが、樹脂系基材と化粧基材層とが接していても、樹脂系基材と化粧基材層の間に一または複数の他の層を介していても、化粧基材層の表面保護層下に別な一または複数の他の層を有していても、樹脂系基材と化粧基材層の間に一または複数の他の層を介するとともに化粧基材層の表面保護層下に別な一または複数の他の層を有していても構わないという意味である。
【0027】
また、表面保護層は、耐候性、耐傷付性のための層という意味であるが、同時に耐摩耗性、艶調整のためにも役立つ方が好ましい
請求項2に係る本発明における課題を解決する為の手段は、樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリプロピレン樹脂である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供するものである。
【0028】
木粉により、樹脂の伸びが抑制されるために、バリが発生せず、きれいな切断面が得られるのみならず、木粉が含まれているために樹脂系基材と化粧基材層が両方ともオレフィン基材であっても、貼り合わせが容易になった。
【0029】
樹脂系基材にポリプロピレンを用いた理由は、ポリエチレンより耐熱性が高く、化粧シートの基材にポリプロピレンが使われることが多いからである。
【0030】
請求項3に係る本発明における課題を解決する為の手段は、樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合物である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供するものである。
【0031】
木粉により、樹脂の伸びが抑制されるために、バリが発生せず、きれいな切断面が得られるのみならず、木粉が含まれているために樹脂系基材と化粧基材層が両方ともオレフィン基材であっても、貼り合わせが容易になった。
【0032】
ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂との混合物を使う理由は、ポリプロピレン(約150℃)より低い融点としながら、上記ポリプロピレンが好ましい理由を持ちうるからである。
【0033】
請求項4に係る本発明における課題を解決する為の手段は、請求項1から3何れか記載の木粉外装樹脂床における樹脂系基材の支持体部の断面形状が下に凸である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供するものである。
【0034】
この様な構成により、強い風が吹いても下側に揚力が働くから、ベランダ等から飛ぶ様なことを防止でき、また、飛ばないような特別な処理、例えば柵に繋いだり端部に飛翔防止部材を付けるなどの処理が必要なくなったり、必要性をすくなくなった。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明は、樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂やその混合体である事を特徴とする木粉外装樹脂床を提供するものである。
【0036】
この場合、射出成形などで樹脂系基材を成形した後、化粧基材層を一液湿気硬化型接着剤等の接着剤によるラッピング加工により張り合わせたり、成形と同時にインモールドラミネートや転写やインキジェットによる化粧を施したりすることが可能である。
【0037】
ラッピング加工とは、上記ラッピング構造とするための被覆、もしくは積層方法であって、具体的には表面を単一ロールで押圧するだけではなく、回り込み部分に対応した補助ロールも用いて、平面部分以外の部分も被覆させる技術であり、単一ロールで押圧するものであっても、そのロール自体を変形可能な材質のものを使用して少々凹凸があっても押圧により被覆可能とするソフトラッピングを含むものとする。
【0038】
本発明では、オレフィン樹脂どうしの貼り合わせが容易であるので、ラッピング加工も容易になった。
【0039】
また、異形成形機により押出しながら、または押出した後一液湿気硬化型接着剤によるラッピング加工した後、単に長さに切断し、更に、実加工や溝加工をルーターを使って加工することもできる。
【0040】
本発明では後述の様に実加工や溝加工が求められる場合もあるが、容易に実施することが可能である。
【0041】
樹脂系基材1は、木粉入りのポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、およびこのポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合体を使用できる。
【0042】
この場合、副次的層を上面、下面、もしくは中間部分、さらにこれらの複数部分に持ち、もしくは副次的組成を含有しているものであっても、それらの層や組成が焼却、リサイクル、耐衝撃性などの物理特性、耐候性などの化学特性に影響を実質上与えないものであり、全体として木粉入りのポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、およびこのポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合体と評価できるものであれば少々の変形実施が構わないことは当然である。
【0043】
例えば、基材を柔らかくして柔軟性を持たせて耐衝撃性を更に持たせるためにホモポリプロピレン系樹脂50〜95重量%に、平均粒径0.1〜0.5μmのエチレン−プロピレン共重合ゴム微粒子が5〜50重量%分散させた構成なども可能であり、この場合は曲げ初期弾性率100〜1000MPaになるので歩行感が良くなる。
【0044】
なお、切削性は木粉を有するのみでは、単に樹脂の伸びが抑制されるためにバリが発生されないとともに、きれいな断面がえられるが、実際にはこれでは剛度が上がり、その使用時に床形状に合わせて切り張りして使用する場合があるが、このとき自由な形状に切り取るのが容易でなく、切削性が十分とはいえない場合があったが、この構成により切削性がさらに向上する。
【0045】
加えて、この様な外装樹脂床においては、その使用時に床形状に合わせて切り張りして使用する場合があるが、このとき切り取るのが容易でなく、施行工事代金が高くなったり、工期が伸びたり、労力がかかったり、鋸などを使用する必要があり、自由な形状に切削することが容易でなかった問題点が解決出来るようになる構成をとることが可能になった。
【0046】
更に、真夏の直射日光により表面温度が60,70℃程度になっても熱収縮を吸収する為寸法安定性が増す。しかも、エチレン−プロピレン共重合体ゴム微粒子の優れた弾性作用により厳冬期でも適度な弾性があり、更に、エントロピー弾性により間夏の直射日光の下でも適度な弾性を保つことが出来る。
【0047】
なお、木粉を入れる方法としては、公知の方法で木粉を入れる。
【0048】
樹脂系基材1の上部に化粧基材層8を設けるが、目地部や実部は直射日光にさらされる為、樹脂系基材1に耐候性処方を施すのが好ましい。
【0049】
紫外線吸収剤の配合による場合は、汎用品のベンゾトリアゾール系(基本骨格の吸収極大300nm及び340nm付近)、樹脂との相溶性を考慮したベンゾフェノン系(基本骨格の吸収極大290nm及び330nm付近)、トリアジン系(基本骨格の吸収極大280nm及び340nm付近)、オギザニリド系、サリシレート系、シアノアクリレート系等)、光安定剤(ヒンダードアミン系のHALS(hindered amine light stabilizer等)などが可能である。この場合の添加量は0.1重量部から5重量部程度が望ましい。
【0050】
更に、公知の熱安定剤、防藻剤、防カビ剤、四級アンモニウム塩等の帯電防止剤を添加しても良い。また、化粧基材層との接着性を良くする為に、成形後の表面をコロナ処理,プラズマ処理などをしても良い。
【0051】
樹脂基材1の支持体部の断面形状は中央部が下に凸になる形状が望ましい。
【0052】
下に凸とは、支持体部の断面形状を、施行面をY方向、施行面に対して本願の木粉外装樹脂板の施行する方向を上と評価してX方向とした場合に、その断面形状の断面の二次微分した値が正になるような形状のことである。これは、1738年のベルヌーイの流体についてのエネルギー保存の法則や1866年のイギリスのウェナムの翼型理論により、強い風が吹いても下側に揚力が働くからである。
【0053】
図4に下に凸の概念図を記す。なお、この形状では雨水等を流れにくくなるが、実加工や溝加工などにより対策可能である。
【0054】
化粧基材層8は、ポリプロピレン系樹脂,ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン樹脂及びこれらの混合物も使える。
【0055】
化粧基材層8は、例えば着色下台層3と絵柄インキ層4とアンカー剤層5と透明上台6と表面保護層7からなる構成などが考えられる。
【0056】
着色下台層3としてホモポリプロピレン樹脂に公知の着色剤、紫外線吸収剤,光安定剤等を添加する。厚みは60μm〜150μm程度が良いが、隠蔽等を考慮すると70μm以上が望ましい。絵柄層のインキとしては、2液硬化型のウレタン樹脂系が密着強度の見地から望ましい。両面をコロナ処理などして表面張力を38mN/m〜55mN/mにするのが望ましい。裏面は、シリカと2液硬化型ウレタン樹脂系のプライマーを乾燥後の塗布量0.5〜2g/m塗布するのが望ましい。
【0057】
透明上台6としては、透明なポリオレフィン系樹脂であれば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体やそれらの酸変性物、アイオノマーなどが望ましい。
【0058】
表面保護層7は、アクリルポリオールとイソシアネートからなる2液ウレタン結合したアクリルウレタン系樹脂に紫外線吸収剤、光安定剤を添加して、乾燥後の塗布量が5〜10g/m塗布する等が考えられる。
【0059】
アンカー剤5は、後で設けるのも考えられ、この場合、2液硬化型ウレタン樹脂を乾燥後の塗布量0.5〜2g/m2塗布するのが望ましい。
【0060】
なお、樹脂系基材1と化粧基材層8をラッピングマシンを用いて接着する場合、反応型ホットメルト接着剤9を120℃程度の温度厚み50〜150μm程度で押出しながらラミネートするのが好ましい。
【0061】
【実施例】
(実施例1)
樹脂系基材1は、基材を柔らかくして柔軟性を持たせて耐衝撃性を更に持たせるために市販のホモポリプロピレン系樹脂(曲げ弾性率1500Mp)50重量%に、平均粒径0.2〜0.3μmのエチレン−プロピレン共重合ゴム微粒子が50重量%分散されたホモポリプロピレン樹脂(サンアロマー社製 キャトロイKS081P)50重量%と曲げ初期弾性率500MPaのホモポリプロピレン樹脂100重量%と平均粒径100μmの木質充填剤をペレット化した後一軸押出し機にて図3に示す様な形状に支持体部を押出し、横方向にルーター加工する方法で脚部を付加した。
【0062】
尚、樹脂系基材1に耐候性処方としてベンゾトリアゾール系(基本骨格の吸収極大300nm及び340nm付近)紫外線吸収剤を添加量は0.5重量部添加して更に、公知の熱安定剤、防藻剤、防カビ剤、四級アンモニウム塩等の帯電防止剤を添加した。また、化粧基材層との接着性を良くする為に、成形後の表面をコロナ処理して表面を48mN/mにした。
【0063】
更に、化粧基材層8の着色下台層3としてホモポリプロピレン樹脂に公知の着色剤、紫外線吸収剤,光安定剤等を添加した。厚みは70μm。絵柄層のインキとしては、2液硬化型のウレタン樹脂系(東洋インキ製造株式会社製)にて木目柄を印刷した。着色下台層3の裏面は、シリカと2液硬化型ウレタン樹脂系のプライマーを乾燥後の塗布量0.5〜2g/m塗布した。
【0064】
透明上台6にはIPP(アイソタクチックポリプロピレン樹脂)95重量部、APP(アタクチクポリプロピレン樹脂)5重量部の比率で65μmとマレイン酸変性ポリオレフィン系樹脂の接着性樹脂と共押出して80μmの透明上台6を得た。
【0065】
表面保護層7は、アクリルポリオールとイソシアネートからなる2液ウレタン結合したアクリルウレタン系樹脂に紫外線吸収剤、光安定剤を添加して、乾燥後の塗布量が8g/m塗布する。
【0066】
アンカー剤5は、2液硬化型ウレタン樹脂を乾燥後の塗布量1g/m塗布した。
【0067】
次に、異形成形機により押出しながら一液湿気硬化反応型接着剤(日立化成ポリマー株式会社製YR210−3を120℃厚み100μmに押出しラッピング加工した後、600mmの長さに切断し、更に、四方を合決り(あいじゃくり)形状に実加工や溝加工をルーターを使って加工した。
【0068】
(実施例2)
実施例1のポリプロピレン樹脂の変わりにポリエチレン樹脂を用いた他は実施例1と同じ木粉外装樹脂床
【0069】
(実施例3)
実施例1の木粉樹脂基材の断面形状を上に凸にした他は実施例1と同じ木粉外装樹脂床。
【0070】
【表1】
Figure 2004360347
【0071】
表1は風速試験を示す。
【0072】
【発明の効果】
オレフィン系樹脂が主体であるので、リサイクルが容易になった。特に、樹脂基材と化粧基材をポリプロピレン樹脂でそろえると同一系樹脂の為リサイクルしやすい。
【0073】
また、リサイクルが困難な場合でも焼却しても問題が生じなくなった。
【0074】
また、耐候性が良いので、屋外での劣化が遅くなり、落下物対策として耐衝撃性も向上したベランダ以外に庭の踏み石等の用途に使っても良い。
【0075】
なお、本願発明においては異形成形機による製造も可能であり、この場合には押出しながら、もしくは押出した後、一液湿気硬化型接着剤によるラッピング加工してさらに後、単位長さに切断し、更に、実加工や溝加工をルーターを使って加工することも可能であり、それにより排水性を維持させながら量産性を向上できる。
【0076】
また、エチレン−プロピレン共重合ゴム微粒子を配合することも可能であり、この場合、例えばホモポリプロピレン系樹脂50〜95重量%に平均粒径0.1〜0.5μmのエチレン−プロピレン共重合ゴム微粒子が5〜50重量部まぜる様な構成だと、切削性や歩行感が良くなるとともに、真夏の直射日光により表面温度が60や70℃程度になっても熱収縮を吸収する為寸法安定性が増す。
【0077】
しかも、エチレン−プロピレン共重合体ゴム微粒子の優れた弾性作用により厳冬期でも適度な弾性が有り、更に、エントロピー弾性により間夏の直射日光の下でも適度な弾性を保つことが出来る。
【0078】
支持体部の形状を下に凸にするので下向きに揚力が働き台風等でもめくれあがり難くなるとともに、この場合に施行面と支持体部との間に隙間が出来るので、ベランダ等の施行面に対して簡易施工出きるのでリフォームが簡単になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の木粉外装樹脂板の一実施例の部分概略断面図である。
【図2】図1の一実施例の全体概略断面図である。(但し、プライマー層と反応型ホットメルト接着剤は省略)
【図3】本発明の木粉外装樹脂床の下に凸の形状の概念断面図である。
【図4】本発明の木粉外装樹脂床の翼型の説明図である。
【符号の説明】
1 樹脂系基材
2 プライマー層
3 着色下台
4 絵柄インキ層
5 アンカー剤層
6 透明上台
7 表面保護層
8 化粧基材層
9 反応型ホットメルト接着剤

Claims (4)

  1. 樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリエチレン樹脂である事を特徴とする木粉外装樹脂床。
  2. 樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリプロピレン樹脂である事を特徴とする木粉外装樹脂床。
  3. 樹脂系基材上に少なくとも表面保護層付きオレフィン樹脂系化粧基材層を有する外装樹脂床に於いて、前記樹脂系基材が木粉入りポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂の混合物である事を特徴とする木粉外装樹脂床。
  4. 請求項1から3何れか記載の木粉外装樹脂床における樹脂系基材の支持体部の断面形状が下に凸である事を特徴とする木粉外装樹脂床。
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