JP2004359954A - インキ−ジェット印刷のためのuv−吸収性インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紫外分光領域において高い吸収を有するインキ−ジェットインキ組成物を提供することならびにインキ−ジェット印刷により、UV感受性印刷要素の露出のための情報通りのマスクを作製するための方法を提供すること。
【解決手段】 式(I):
【化1】
Figure 2004359954

に従うUV−吸収性化合物を含むインキ−ジェット印刷のためのインキ組成物を開示し、ここで種々の記号は特許請求の範囲及び記述中で定義されている。本発明は、さらに、かくして定義されるインキ組成物を用いてUV−感受性印刷要素を作製するための方法を包含する。
【選択図】 なし。

Description

本発明は、インキ−ジェット印刷のための改良されたUV−吸収性インキ組成物に関する。
インキジェット印刷では、印刷装置と受容体の間の物理的接触なしで、インキ流体の小滴がインキ受容体表面上に直接噴射される。印刷装置は印刷データを電子的に保存し、インキ滴を画像通りにインキ−受容体上に射出するための機構を制御する。インキ受容体を横切ってプリントヘッドを動かすか又はその逆により印刷を行なうことができる。インキジェットプリンターについての初期の特許には、特許文献1(MEAD CORP)、特許文献2(MEAD CORP)及び特許文献3(MEAD CORP)が含まれる。
インキ滴の噴射は数種の方法で行なわれ得る。連続インキ−ジェット印刷と呼ばれる第1の型の方法では、プリントヘッドのオリフィスから噴射されるインキ流が、このオリフィスに圧力波パターンを適用することにより均一な寸法及び間隔のインキ滴に分解され、インキ滴は所望通りに静電的に帯電しているか又は帯電していないことができる。1つの態様では、帯電した滴が電場により回収用のみぞに偏向し、非帯電の滴は偏向せず、インキ−受容体上に着地して画像を形成する。別の態様では、インキ−受容体上に着地して画像形成するのは帯電した滴であり、回収されるのは非帯電の滴である。
第2の方法に従うと、インキ滴を「ドロップオンデマンド(drop on demand)」法(DOD)により形成することができる。ドロップオンデマンド装置はインキ滴を、それらがインキ−受容体上での画像形成に必要な時のみに射出し、それにより滴の帯電、偏向のハードウェア及びインキ収集の複雑性を避ける。ドロップオンデマンドインキ−ジェット印刷では、圧電変換器の機械的動きにより(いわゆる「ピエゾ法」)又は不連続な熱的推進(いわゆる「バブルジェット」法又は「サーマルジェット」法)により作られる圧力波によってインキ滴を形成することができる。
インキの最適組成は、用いられるインキ噴射法及び印刷されるべきインキ−受容体の性質に依存することが容易に理解されるであろう。
インキ組成物は、おおまかに:
・乾燥機構が吸収、浸透及び蒸発を含む水に基づくもの;
・乾燥が吸収及び浸透を含む油に基づくもの;
・乾燥機構が主に蒸発を含む溶媒に基づくもの;
・インキが射出温度で液体であるが,室温で固体であり且つ乾燥が固化により置き換えられるホットメルト又は相変化;
・乾燥が重合により置き換えられるUV−硬化性のもの
に分けることができる。
インキ−ジェット印刷のほとんどの用途の場合、印刷される画像は末端使用者の自由になる最終的製品である。これは例えばいわゆる小オフィス/家庭オフィス用途における場合であり、そこではパーソナルコンピューターにデジタル的に保存された情報が小フォーマット上に且つ少数のコピーに印刷される。これには、例えば、論文、レポート、プレゼンテーションのための文章及び画像の印刷ならびにデジタルカメラで撮影された写真の印刷が含まれる。他の末端使用者用途には、広いフォーマットのポスター印刷、校正印刷及び工業的用途、例えば包装部品、ケーブルなどの印刷が含まれる。
しかしながら、噴射される画像が最終的製品ではなく、UV感受性要素の画像通りの露出のための中間物質又はマスクであるいくつかの用途が既知である。例えば、インキ−ジェットにより形成されるスクリーニングされたドットと線の画像を予備−増感されたオフセット版前駆体、フレキソグラフィー印刷版前駆体、シルクスクリーン印刷要素前駆体及び印刷回路板前駆体の露出のために用いることができる。
例えば、特許文献4(AGFA)は、N−含有ポリマーを結合剤として含むインキ−ジェット受容体上に形成されるスクリーニングされたインキ−ジェット画像からなるマスクを介する露出により、印刷版を作製するための方法を開示している。
特許文献5(AGFA)は、順に以下の段階:
(1)(i)前面及び背面を有する透明支持体ならびに(ii)前面に、少なくとも2つのインキ受容層の層集合体を含み、これらの層の少なくとも1つに結合剤、カチオン性媒染剤ならびにさらに該集合体の最上層にスペーシング剤を含むインキ−ジェット記録材料を準備し、
(2)デジダル的に保存されたデータに従い、UV−吸収性インキの滴を該インキ−ジェット記録材料の前面上に、インキ−ジェットプリンターにより情報通りに噴射し、かくしてスクリーニングされ印刷されたインキ−ジェット画像を形成し、
(3)段階1及び2により得られるインキ−ジェット画像から成るマスターを介してフレキソグラフィー印刷版前駆体を化学線によりフラッド露出し(flood exposing)、
(4)露出されたフレキソグラフィー印刷版前駆体を現像してフレキソグラフィー印刷版とする
ことを含むフレキソグラフィー印刷版の作製のための方法を開示している。
次いでフォトマスクとして用いられる透明材料上に噴射するための方法及び特殊なインキ組成物を開示しているさらに別の特許には、特許文献6(GERBER)、特許文献7(JUJO PAPER)及び特許文献8(POLYFIBRON TECHNOLOGIES)が含まれる。
特許文献9(KODAK)は、種々のプラスチックのための着色剤及びUV妨害剤として適した光安定化合物を開示している。
特許文献10(CIBA)は、インキ−ジェット印刷のための写真材料、インキ及び記録材料においてならびに表面コーティングにおいて用いるためのビス−もしくはトリス−2’−ヒドロキシフェニルトリアジン型のUV吸収剤を開示している。
特許文献11(BASF)は、スチレンポリマーの内部着色のためのピラゾール−3−オン化合物を開示している。
特許文献12(ENGELHARD CORP)は、熱安定性の赤味がかった黄色の(red shade yellow)顔料組成物を開示している。
最終的プリントにおいて画像部分と非−画像部分の間の優れた区別化を得るために、マスクとして働くインキ−ジェット画像が紫外分光領域において高い濃度を示すことは欠くことができない。これは有効な紫外吸収性化合物をインキ−ジェット印刷インキに導入することを必要とする。
インキ−ジェットインキ中への特定の種類のUV−吸収剤の導入は、先行技術において周知である。該主題についての参照文献には、UV−吸収剤としてp−ベンゾフェノンを開示している特許文献13(DAINIPPON TORYO);UV−吸収剤として2,2’−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム塩を開示している特許文献14;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸を含有するインキを開示している特許文献15;ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ベンジリデンマロネート、サリチレート、モノベンゾエート、オキサミド及びUV−吸収剤として適した他の化合物を開示している非特許文献1が含まれる。
しかしながら、インキ−ジェットインキ中でさらにもっと有効なUV−吸収剤に対する不変の要求がある。
先行技術
今日までに、本発明の特許性に関連する以下の文献が既知である。
1970年9月29日に公開された特許文献9
1967年12月29日に公開された特許文献11
1999年12月7日に公開された特許文献12
1999年2月6日に公開された特許文献10
米国特許第3739393号明細書 米国特許第3805273号明細書 米国特許第3891121号明細書 欧州特許出願公開第992846号明細書 欧州特許出願公開第1349004号明細書 米国特許第5495803号明細書 欧州特許出願公開第737722号明細書 国際公開第9725206号パンフレット 米国特許第3531479号明細書 米国特許第5489503号明細書 英国特許第1096488号明細書 米国特許第5997628号明細書 米国特許第4256493号明細書 特開昭58−049764号公報 特開昭59−053566号公報 Research Disclosure 242 284−5,1984年
発明の目的
本発明の目的は、紫外分光領域において高い吸収を有するインキ−ジェットインキ組成物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、インキ−ジェット印刷により、UV感受性印刷要素の露出のための情報通りのマスクを作製するための方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、下記の記述から明らかになるであろう。
発明の概略
驚くべきことに、式(I):
Figure 2004359954
[式中:
は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができ且つ環状であることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基及び置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基よりなる群から選ばれ;
は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基、−COR及び−NRよりなる群から選ばれ;
は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基及びE”よりなる群から選ばれ;
E、E’及びE”は独立して電子吸引性基を示し;
は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基、−OR及び−NRよりなる群から選ばれ;
Mは水素又は対イオンを示し;
及びRは独立して水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基、アシル基、オキサリル基、スルホニル基及びホスホリル基よりなる群から選ばれ;
〜Rは独立して水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基及び置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基よりなる群から選ばれ;
、R、E及びE’のいずれの可能な組み合わせも一緒になって環を形成することができ;
及びRは5−〜8−員環の形成に必要な原子を示すことができ;
及びRは5−〜8−員環の形成に必要な原子を示すことができる]
に従うUV−吸収性化合物を用い、UV分光領域において高い吸収を有するインキ−ジェット画像を実現できることが見出された。
本発明の目的は、上記の式(I)に従う少なくとも1種のUV−吸収性化合物を含有するインキ−ジェットインキにより実現された。
本発明の目的は、以下の段階:
(1)透明支持体上にインキ−ジェット記録材料を設け、
(2)上記で定義されているUV−吸収性インキ組成物の滴をインキ−ジェット記録材料の前面上に、インキ−ジェットプリンターにより情報通りに噴射し、かくして印刷画像を形成し、
(3)段階1及び2により形成される印刷画像より成るマスクを介し、UV−感受性印刷要素前駆体をUV光に全体的に露出し、
(4)露出されたUV−感受性印刷要素前駆体を現像して印刷要素とする
ことを含んでなる印刷要素の作製法によっても実現された。
本発明のさらなる利点及び態様は、以下の記述から明らかになるであろう。
発明の開示
定義
本出願において「UV」という用語は、紫外線に関する略字として用いられる。
本発明で用いられる場合、「紫外線」という用語は、4〜400ナノメーターの波長領域内の電磁線を意味する。
本発明で用いられる場合、「UV−吸収剤」という用語は、紫外線を吸収し且つ吸収された紫外線エネルギーを化学的変化なしで消失させる物質を意味する。
本発明で用いられる場合、「化学線」という用語は、光化学的反応を開始させることができる電磁線を意味する。
本発明で用いられる場合、「マスク」という用語は、紫外線を用いる露出過程の間に前駆体(例えば、印刷版前駆体)の表面の選ばれた部分を遮蔽するために用いられる材料を意味する。
本発明で用いられる場合、「印刷要素」という用語は、表面上に画像情報を印刷するために用いられる画像情報を保有する要素を意味する。印刷要素の例は平版印刷版及びフレキソグラフィー印刷版である。
本発明の開示において、「透明材料」及び「透明支持体」という用語は、入射紫外線の少なくとも50%がそれぞれ材料及び支持体を通過することを許されるそれぞれ材料及び支持体を指す。
本発明で用いられる場合、「着色剤」という用語は、染料及び顔料を意味する。
本発明で用いられる場合、「染料」という用語は、それが適用される媒体中で且つ関連する周囲条件下で10mg/Lかもしくはそれより高い溶解度を有する着色剤を意味する。
「顔料」という用語は、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となるDIN 55943で、関連する周囲条件下における適用媒体中で実質的に不溶性であり、従ってその中で10mg/L未満の溶解度を有する無機もしくは有機、有彩もしくは無彩着色剤として定義されている。
本発明で用いられる場合、「充填剤」という用語は、インキ−ジェット記録材料の層中に、その性質、例えばポリエステルフィルムへの下塗り層の接着、インキ−ジェット記録材料の不透明性及び摩擦−電気的性質を変えるために存在する無機もしくは有機材料を意味する。
「アルキル」という用語は、アルキル基中の炭素原子のそれぞれの数に関して可能なすべての変形、すなわち3個の炭素原子の場合:n−プロピル及びイソプロピル;4個の炭素原子の場合:n−ブチル、イソブチル及び第3級−ブチル;5個の炭素原子の場合:n−ペンチル、1,1−ジメチル−プロピル、2,2−ジメチルプロピル及び2−メチル−ブチルなどを意味する。
本発明の開示において用いられる場合、「アシル基」という用語は、−(C=O)−アリール及び−(C=O)−アルキル基を意味する。
本発明の開示において用いられる場合、「脂肪族基」という用語は、飽和直鎖状、分枝鎖状及び脂環式炭化水素基を意味する。
本発明の開示において用いられる場合、「不飽和脂肪族基」という用語は、少なくとも1個の二重又は三重結合を含有する直鎖状、分枝鎖状及び脂環式炭化水素基を意味する。
本発明の開示において用いられる場合、「芳香族基」という用語は、大きな共鳴エネルギーを特徴とする環状共役炭素原子の集合体、例えばベンゼン、ナフタレン及びアントラセンを意味する。
「脂環式炭化水素基」という用語は、芳香族基を形成しない環状共役炭素原子の集合体、例えばシクロヘキサンを意味する。
本発明の開示において用いられる場合、「置換された」という用語は、脂肪族基、芳香族基又は脂環式炭化水素基中の1個もしくはそれより多い炭素原子及び/又は1個もしくはそれより多い炭素原子の水素原子が酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子又はテルル原子により置き換えられていることを意味する。そのような置換基にはヒドロキシル基、エーテル基、カルボン酸基、エステル基、アミド基及びアミン基が含まれる。
「複素芳香族基」という用語は、環状共役炭素原子の少なくとも1個が酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子又はテルル原子により置き換えられている芳香族基を意味する。
「複素環式基」という用語は、環状共役炭素原子の少なくとも1個が酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子又はテルル原子により置き換えられている脂環式炭化水素基を意味する。
インキ−ジェットインキ
式(I)に従うUV−吸収性化合物を含有する本発明に従うインキ−ジェットインキは、好ましくは水に基づくインキ、油に基づくインキ又は溶媒に基づくインキである。しかしながら本発明のインキ−ジェットインキは、式(I)に従う少なくとも1種のUV−吸収性化合物が導入されたUV−硬化性インキであることもできる。国際公開第03074619A号パンフレット(DOTRIX NV−SERICOL LTD)により開示されているようなウェット−オン−ウェット印刷(wet−on−wet printing)の場合、優れた印刷の質を得るために、4種のカラーインキの硬化速度を調節しなければならない。これは式(I)に従う少なくとも1種のUV−吸収性化合物を用いてUV−吸収を調節することにより達成され得る。
本発明に従うインキ−ジェットインキは、好ましくは着色剤をさらに含む。インキに所望の色を与えるために、いずれの着色剤を用いることもできる。本発明の態様において、着色剤は少なくとも1種の顔料、少なくとも1種の染料又はそれらの組み合わせを含むことができる。着色剤はインキ組成物中で、一般にインキの約0.5〜約20重量パーセントのいずれかの有効な量で存在することができる。
本発明に従うインキ−ジェットインキは少なくとも1種の保湿剤を含有し、インキの蒸発速度を遅くするその能力の故にノズルの目詰まりを防ぐことができる。
本発明のインキ−ジェットインキはさらに少なくとも1種の界面活性剤を含むことができる。界面活性剤はアニオン性、カチオン性、非−イオン性又は両性イオン性であることができ、合計インキ重量に基づいて20重量%未満の合計量で加えられることができる。
時間を経てインキ−ジェットインキ中で起こり得る望ましくない微生物成長を妨げるために、殺生物剤を本発明に従うインキ−ジェットインキに加えることができる。殺生物剤を単独で又は組み合わせて用いることができる。
本発明に従うインキ−ジェットインキはさらに、インキ−ジェットインキにおける粘度調節のために少なくとも1種の増粘剤を含むことができる。
本発明に従うインキ−ジェットインキはさらに、画像の保存安定性を向上させるために少なくとも1種の酸化防止剤を含むことができる。
本発明に従うインキ−ジェットインキは水及び/又は有機溶媒、例えばアルコール、フッ素化溶媒及び双極性非プロトン性溶媒を含有することができる。好ましい溶媒はメタノール、エタノール、プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、2−ブタノール、t.−ブタノール、グリコール、グリコールエーテル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、2,4−ペンタンジオン及びヘキサフルオロアセトンである。
本発明に従うインキ−ジェットインキは好ましくはさらに少なくとも1種のUV−重合可能なモノマー及び/又はオリゴマーを含む。
本発明に従うインキ−ジェットインキは好ましくはさらに少なくとも1種の光開始剤を含む。
本発明のインキは緩衝剤、抗−カビ剤、pH調節剤、導電率調節剤、キレート化剤、抗−サビ剤、光安定剤、モノマー、デンドリマー、ポリマーなどのような添加剤を含むことができる。そのような添加剤は、所望通りのいずれかの有効な量で本発明のインキ−ジェットインキ中に含まれることができる。本発明のインキに適したpH調節剤の例には酸ならびにアルカリ金属の水酸化物、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含む塩基が含まれるが、これらに限られない。含まれる量はもちろん含まれている特定の成分に依存するであろう。
本発明のインキ組成物はさらに導電性もしくは半導電性ポリマー、例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、例えばポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、置換もしくは非置換ポリ(フェニレンビニレン)(PPV’s)、例えばPPV及びMEH−PPV、ポリフルオレン、例えばPF6などを含むことができる。
UV−吸収剤
本発明のインキ−ジェットインキは、上記の式(I)に従う少なくとも1種のUV−吸収性化合物を含む:
Figure 2004359954
好ましい態様において、Rはアリール基である。
さらに別の好ましい態様において、特にインキ組成物の主溶媒が水である場合、Rは水−可溶化基、例えばカルボキシレート又はスルホネート基により置換されたアリール基である。
好ましい態様において、電子−吸引性基E、E’及びE”はケト基、エステル、アミド、ニトリル、スルホネートエステル、スルホン及びスルホンアミド基より成る群から独立して選ばれ、ニトリルが特に好ましい。
本発明に従って用いられるUV−吸収性化合物の適した例を表1に開示する。
表1
Figure 2004359954
Figure 2004359954
Figure 2004359954
Figure 2004359954
Figure 2004359954
Figure 2004359954
Figure 2004359954
好ましいUV−吸収性化合物は化合物UVA−1である。
好ましくは、UV−吸収性化合物は実質的にUV分光領域内のみで吸収する。しかしながらカラーインキの設計において、着色剤の濃度の調節及び/又は種々の着色剤の選択により、可視光分光領域内で吸収するUV−吸収性化合物を用いることができる。
UV−吸収性化合物を別の溶液又は別の分散液としてインキ−ジェットインキに加えることができ、あるいはそれを顔料、無機粒子又はポリマー粒子上に吸着させて加えることができる。好ましくは溶液としてそれを加える。
UV−吸収性化合物は、好ましくは合計インキ重量に基づいて0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の量で加えられる。
顔料
顔料粒子は、インキ−ジェット印刷装置を介する、特に通常は10μm〜50μmの範囲の直径を有する射出ノズルにおけるインキの自由な流れを可能にするのに十分に小さくなければならない。粒度は顔料分散液の安定性にも影響する。最大色濃度のためにも小さい粒子を用いるのが望ましい。
顔料の平均粒径は、0.005μm〜15μmでなければならない。好ましくは、平均顔料粒度は0.005〜5μm、より好ましくは0.005〜1μm、特に好ましくは0.005〜0.3μmである。本発明の目的が達成される限り、より大きな顔料粒度を用いることができる。
顔料の非常に微細な分散液及びそれらの調製法は、例えば欧州特許出願公開第776952号明細書、米国特許第5538548号明細書、米国特許第5443628号明細書、欧州特許出願公開第259130号明細書、米国特許第5285064号明細書、欧州特許出願公開第429828号明細書及び欧州特許出願公開第526198号明細書に開示されている。
顔料は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グリーン、ブラウン、それらの混合物などであることができる。例えば、適した顔料材料には、カーボンブラック、例えばCabot Co.からのRegal 400R、Mogul L、Elftex 320又はDEGUSSA Co.からのCarbon Black FW18、Special Black 250、Special Black 350、Special Black 550、Printex 25、Printex 35、Printex 55、Printex 150T及びPigment Black 7が含まれる。適した顔料の追加の例は、米国特許第5389133号明細書(XEROX)に開示されている。
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した顔料には:C.I.Pigment Yellow 17、C.I.Pigment Blue 27、C.I.Pigment Red 49:2、C.I.Pigment Red 81:1、C.I.Pigment Red 81:3、C.I.Pigment Red 81:x、C.I.Pigment Yellow 83、C.I.Pigment Red 57:1、C.I.Pigment Red 49:1、C.I.Pigment Violet 23、C.I.Pigment Green 7、C.I.Pigment Blue 61、C.I.Pigment Red 48:1、C.I.Pigment Red 52:1、C.I.Pigment Violet 1、C.I.Pigment White 6、C.I.Pigment Blue 15、C.I.Pigment Yellow 12、C.I.Pigment Blue 56、C.I.Pigment Orange 5、C.I.Pigment Black 7、C.I.Pigment Yellow 14、C.I.Pigment Red 48:2、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 3、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigment Orange 16、C.I.Pigment Yellow 55、C.I.Pigment Red 41、C.I.Pigment Orange 34、C.I.Pigment Blue 62、C.I.Pigment Red 22、C.I.Pigment Red 170、C.I.Pigment Red 88、C.I.Pigment Yellow 151、C.I.Pigment Red 184、C.I.Pigment Blue 1:2、C.I.Pigment Red 3、C.I.Pigment Blue 15:1、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 15:4、C.I.Pigment Red 23、C.I.Pigment Red 112、C.I.Pigment Yellow 126、C.I.Pigment Red 169、C.I.Pigment Orange 13、C.I.Pigment Red 1−10、12、C.I.Pigment Blue 1:X、C.I.Pigment Yellow 42、C.I.Pigment Red 101、C.I.Pigment Brown 6、C.I.Pigment Brown 7、C.I.Pigment Brown 7:X、C.I.Pigment Black 11、C.I.Pigment Metal 1、C.I.Pigment Metal 2、C.I.Pigment Yellow 128、C.I.Pigment Yellow 93、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 138、C.I.Pigment Yellow 139、C.I.Pigment Yellow 154、C.I.Pigment Yellow 185、C.I.Pigment Yellow 180、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 184、架橋アルミニウムフタロイアニン顔料及び顔料の固溶体が含まれる。
さらに、顔料をHERBST,W,et al.著,Industrial Organic Pigments,Production,Properties,Applications,2nd edition,vch,1997年により開示されているものから選ぶことができる。
最も好ましい顔料は、Pigment Yellow 1、3、128、109、93、17、14、10、12、13、83、65、75、74、73、138、139、154、151、180、185;Pigment Red 122、22、23、17、210、170、188、185、146、144、176、57:1、184、202、206、207;Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:4、Pigment Blue 15:6、Pigment Blue 16;カーボンブラックである。
顔料は、顔料安定剤とも呼ばれる分散剤を含む分散液の形態で加えられ得る。顔料安定剤は、例えば、特に高分子量ブロックコポリマーの形態におけるポリエステル、ポリウレタンまたはポリアクリレート型のものであることができ、典型的には、顔料の2.5重量%〜100重量%において導入される。適した例はBYK CHEMIEから入手可能なDISPERBYK分散剤又はZENECAから入手可能なSOLSPERSE分散剤である。非−ポリマー性ならびにいくつかのポリマー性分散剤の詳細なリストは、MC CUTCHEON著,Fuctional Materials,North American Edition,Glen Rock,N.J.:Manufacturing Confectioner Publishing Co.,1990年,p.110〜129により開示されている。
適した顔料安定剤は、独国特許第19636382号明細書(BAYER)、米国特許第5720802号明細書(XEROX)、米国特許第5713993号明細書(DU PONT)、PCT/GB95/02501号パンフレット、米国特許第5085689号明細書(BASF)及び米国特許第2303376号明細書(FUJITSU ISOTEC)にも開示されている。
染料
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した染料には、直接染料、酸性染料、塩基性染料及び反応染料が含まれる。
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した直接染料には:
・C.I.Direct Yellow 1、4、8、11、12、24、26、27、28、33、39、44、50、58、85、86、100、110、120、132、142及び144
・C.I.Direct Red 1、2、4、9、11、134、17、20、23、24、28、31、33、37、39、44、47、48、51、62、63、75、79、80、81、83、89、90、94、95、99、220、224、227及び343
・C.I.Direct Blue 1、2、6、8、15、22、25、71、76、78、80、86、87、90、98、106、108、120、123、163、165、192、193、194、195、196、199、200、201、202、203、207、236及び237
・C.I.Direct Black 2、3、7、17、19、22、32、38、51、56、62、71、74、75、77、105、108、112、117及び154
が含まれる。
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した酸性染料には:
・C.I.Acid Yellow 2、3、7、17、19、23、25、20、38、42、49、59、61、72及び99
・C.I.Acid Orange 56及び64
・C.I.Acid Red 1、8、14、18、26、32、37、42、52、57、72、74、80、87、115、119、131、133、134、143、154、186、249、254及び256
・C.I.Acid Violet 11、34及び75
・C.I.Acid Blue 1、7、9、29、87、126、138、171、175、183、234、236及び249
・C.I.Acid Green 9、12、19、27及び41
・C.I.Acid Black 1、2、7、24、26、48、52、58、60、94、107、109、110、119、131及び155
が含まれる。
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した反応染料には:
・C.I.Reactive Yellow 1、2、3、14、15、17、37、42、76、95、168及び175
・C.I.Reactive Red 2、6、11、21、22、23、24、33、45、111、112、114、180、218、226、228及び235
・C.I.Reactive Blue 7、14、15、18、19、21、25、38、49、72、77、176、203、220、230及び235
・C.I.Reactive Orange 5、12、13、35及び95
・C.I.Reactive Brown 7、11、33、37及び46
・C.I.Reactive Green 8及び19
・C.I.Reactive Violet 2、4、6、8、21、22及び25
・C.I.Reactive Black 5、8、31及び39
が含まれる。
本発明に従うインキ−ジェットインキに適した塩基性染料には:
・C.I.Basic Yellow 11、14、21及び32
・C.I.Basic Red 1、2、9、12及び13
・C.I.Basic Violet 3、7及び14
・C.I.Basic Blue 3、9、24及び25
が含まれる。
染料は、pH値の適した範囲内でのみ理想的な色を現すことができる。従って、本発明のインキ−ジェットインキは好ましくはpH緩衝剤、例えば水酸化カリウム(KOH)をさらに含む。
保湿剤
適した保湿剤には、トリアセチン、N−メチル−2−ピロリドン、グリセロール、ウレア、チオウレア、エチレンウレア、アルキルウレア、アルキルチオウレア、ジアルキルウレア及びジアルキルチオウレア、エタンジオール、プロパンジオール、プロパントリオール、ブタンジオール、ペンタンジオール及びヘキサンジオールを含むジオール;プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコールを含むグリコールならびにそれらの混合物及び誘導体が含まれる。好ましい保湿剤はポリエチレングリコールであり、調製物の0.1〜20重量%、より好ましくは調製物の0.1〜10重量%、最も好ましくは約4.0〜6.0重量%の量でインキ−ジェットインキ調製物に加えられる。
界面活性剤
適した界面活性剤には、高級アルコールの脂肪酸塩、エステル塩、高級アルコールのアルキルベンゼンスルホネート塩、スルホスクシネートエステル塩及びホスフェートエステル塩(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、高級アルコールのエチレンオキシド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキシド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルのエチレンオキシド付加物ならびにアセチレングリコール及びそのエチレンオキシド付加物(例えばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル及びAIR PRODUCTS & CHEMICALS INC.から入手可能なSURFYNOL 104、440,465及びTG)が含まれる。
殺生物剤
本発明のインキ−ジェットインキに適した殺生物剤には、デヒドロ酢酸ナトリウム、2−フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチル及び1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその塩が含まれる。本発明のインキ−ジェットインキのための好ましい殺生物剤は、ZENECA COLOURSから入手可能なProxel GXLである。
殺生物剤は、好ましくは、それぞれインキ−ジェットインキに基づいて0.001〜3重量%、より好ましくは0.01〜1.00重量%の量で加えられる。
増粘剤
本発明に従うインキ−ジェットインキ中で用いるために適した増粘剤には、ウレアもしくはウレア誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、誘導体化キチン、誘導体化デンプン、カラゲナン及びプルラン;DNA、タンパク質、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(スチレン−コ−無水マレイン酸)、ポリ(アルキルビニルエーテル−コ−無水マレイン酸)、ポリアクリルアミド、部分的に加水分解されたポリアクリルアミド、ポリ(アクリル酸)、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル)、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート)、ポリ(メチルビニルエーテル)、ポリビニルピロリドン、ポリ(2−ビニルピリジン)、ポリ(4−ビニルピリジン)及びポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)が含まれる。
増粘剤は、好ましくは、インキ−ジェットインキに基づいて0.01〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の量で加えられる。本発明のインキ−ジェットインキの粘度は、好ましくは30mPa.sもしくはそれ未満、より好ましくは20mPa.sもしくはそれ未満に調節される。
酸化防止剤
画像の保存安定性を向上させるための酸化防止剤として、種々の有機及び金属錯体型の退色防止剤を本発明において用いることができる。有機退色防止剤には、ヒドロキノン、アルコキシフェノール、ジアルコキシフェノール、フェノール、アニリン、アミン、インダン、クマロン、アルコキシアニリン及び複素環式化合物が含まれ、金属錯体には、ニッケル錯体及び亜鉛錯体が含まれる。さらに特定的に、「Research Disclosure No.17643,VII,Section IもしくはJ,No.15162,No.18716,650頁の左欄,No.36544,527頁,No.307105,872頁及びNo.15162中で引用されている特許に記載されている化合物ならびに特開昭62−215272公報(FUJI)の127〜137頁に記載されている典型的な化合物の式に包含される化合物及び化合物例。
安定剤はインキに基づいて0.1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%の量で加えられる。
モノマー及びオリゴマー
モノマー及び/又はオリゴマーは、インキ−ジェットプリンターの硬化手段により重合する。モノマー、オリゴマー又はプレポリマーは種々の程度の官能価を有していることができ、モノ−、ジ−、トリ−及びより高い官能価のモノマー、オリゴマーもしくはプレポリマーの組み合わせを含む混合物を用いることができる。これらの成分は、硬化可能、典型的には光−硬化可能、例えばUV硬化可能であり、印刷後にインキ−受容体表面に接着して着色剤を結合する(bind)ように働かねばならない。
モノマー対オリゴマーの比率の調節もインキの粘度の調節の1つの方法である。より高い官能価はより高い粘度を生ずる。
通常のラジカル重合、フォト酸(photo acid)又はフォト塩基(photo base)生成物質を用いる光−硬化系あるいは光誘導交互共重合のいずれかの方法を用いることができる。一般にラジカル重合及びカチオン重合が好ましく、開始剤を必要としない光誘導交互共重合も用いることができる。さらにこれらの系の組み合わせのハイブリットシステム(hybrid system)も有効である。
ラジカル重合は最も広く用いられる方法である。しかしながら、カチオン重合は酸素による重合の妨害がないために有効性において優れているが、それは遅く且つその経費は高い。カチオン重合を用いる場合、エポキシ化合物を用いるのが好ましい。
当該技術分野において通常既知のいずれの重合可能な化合物も用いることができる。本発明に従うインキ−ジェットインキのために特に好ましいのは、一官能基性及び/又は多官能基性アクリレートモノマー、オリゴマーもしくはプレポリマー、例えばイソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソアミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ビニルエーテルアクリレート、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−アクリルオキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、ラクトン改質柔軟性アクリレート及びt−ブチルシクロヘキシルアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4ブタンジオールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、1,9ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノール A EO(エチレンオキシド)付加物ジアクリレート、ビスフェノール A PO(プロピレンオキシド)付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバレートネオペンチルグリコールジアクリレート、アルコキシル化ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート及びポリテトラメチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO改質トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ(プロピレングリコール)トリアクリレート、カプロラクトン改質トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールエトキシテトラアクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート及びカプロラクタム改質ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート又はN−ビニルアミド、例えばN−ビニルカプロラクタムもしくはN−ビニルホルムアミド;あるいはアクリルアミド又は置換アクリルアミド、例えばアクリロイルモルホリンである。
さらに、上記で挙げたアクリレートに対応するメタクリレートをこれらのアクリレートと一緒に用いることができる。メタクリレートの中で、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、メトキシトリエチレングリコールメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート及びポリエチレングリコールジメタクリレートがそれらの比較的高い感度及びインキ−受容体表面への接着の向上の故に好ましい。
さらに、インキ−ジェットインキは重合可能なオリゴマーも含有することができる。これらの重合可能なオリゴマーの例にはエポキシアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート及び直鎖状アクリルオリゴマーが含まれる。
光開始剤
光−開始剤と呼ばれる触媒は、典型的に重合反応を開始させる。光開始剤は活性化のために、モノマー及びオリゴマーがポリマーを形成するより少ないエネルギーを必要とする。
光開始剤は光を吸収し、フリーラジカル又はカチオンの生成を担う。フリーラジカル又はカチオンは、モノマー、オリゴマー及びポリマーの重合ならびに多官能基性モノマー及びオリゴマーとの重合を誘導し、それにより架橋も誘導する高エネルギー種である。
開始剤の好ましい量は合計インキ重量の1〜10重量%、より好ましくは合計インキ重量の1〜6重量%である。
化学線を用いる照射は、波長又は強度を変えることにより2段階で実現されるかもしれない。そのような場合、2種の型の開始剤を一緒に用いるのが好ましい。
フリーラジカル硬化には光開始剤が必要であり、これらに限られないが以下の化合物又はそれらの組み合わせを含むことができる:ベンゾフェノン及び置換ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、チオキサントン、例えばイソプロピルチオキサントン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、ビス(2,6−ジメチルベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、2,4,6トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン又は5,7−ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオロン、ジフェニルヨードニウムフルオリド及びトリフェニルスルホニウムヘキサフルオホスフェート。
本発明に従うインキ−ジェットインキ中で用いるのに適した光−開始剤には、CIBA SPECIALTY CHEMICALSから入手可能なIrgacure 184、Irgacure 500、Irgacure 907、Irgacure 369、Irgacure 1700、Irgacure 651、Irgacure 819、Irgacure 1000、Irgacure 1300、Irgacure 1870、Darocure 1173及びDarocure 4265、BASF AGから入手可能なLucerin TPO、LAMBERTIから入手可能なEsacure KT046、Esacure KIP150、Esacure KT37及びEsacure EDB、SPECTRA GROUP Ltd.から入手可能なH−Nu 470及びH−Nu 470Xならびにイソプロピル−チオキサントンが含まれる。
インキ−受容材料
本発明に従うインキ−ジェットインキと一緒に用いられるべきインキ−ジェット受容材料は透明支持体を含む。透明ポリエステルフィルム支持体そして特にポリエチレンテレフタレート(PET)が、それらの寸法安定性の優れた性質の故に好ましい。寸法安定性は、着色画像の形成のために複数の印刷版が必要な場合に重要である。
UV−硬化可能なインキ−ジェットインキは、実質的に非−吸収性のインキ−ジェット受容材料、例えば下塗りされた、もしくは下塗りされないポリエチレンテレフタレート支持体上で用いられるのに適している。
水に基づくかもしくは溶媒に基づくインキ−ジェットインキが用いられる場合、インキ−ジェット受容材料は、好ましくは、支持体及び1つもしくはそれより多いインキ−受容層を含む。好ましくは、インキ受容層は多孔質であり、結合剤及び充填剤を含有する。
結合剤は、ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシエチルメチルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ヒドロキシブチルメチルセルロース;メチルセルロース;ナトリウムカルボキシメチルセルロース;ナトリウムカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース;水溶性エチルヒドロキシエチルセルロース;硫酸セルロース;ポリビニルアルコール;ビニルアルコールコポリマー;ポリ酢酸ビニル;ポリビニルアセタール;ポリビニルピロリドン;ポリアクリルアミド;アクリルアミド/アクリル酸コポリマー;ポリスチレン、スチレンコポリマー;アクリルもしくはメタクリルポリマー;スチレン/アクリルコポリマー;エチレン−酢酸ビニルコポリマー;ビニルメチルエーテル/マレイン酸コポリマー;ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸);ポリ(ジエチレントリアミン−コ−アジピン酸);ポリビニルピリジン;ポリビニルイミダゾール;エピクロロヒドリン改質ポリエチレンイミン;エトキシル化ポリエチレンイミン;ポリエチレンオキシド;ポリウレタン;メラミン樹脂;ゼラチン;カラゲナン;デキストラン;アラビアゴム;カゼイン;ペクチン;アルブミン;デンプン;コラーゲン誘導体;コロジオン及び寒天を含む当該技術分野において周知の化合物のリストから選ばれることができる。
本発明の実施のために好ましい結合剤はポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコールコポリマー又は改質ポリビニルアルコールである。
充填剤は当該技術分野において周知の無機充填剤、例えばシリカ、タルク、クレー、ヒドロタルサイト、カオリン、珪藻土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、アルミノシリケート、三水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫化亜鉛、サテンホワイト、ベーム石(水和アルミナ)、酸化ジルコニウム又は混合酸化物から選ばれることができる。
好ましい態様において、充填剤はシリカ、アルミノシリケート、アルミナ、炭酸カルシウム、水和アルミナ及び三水酸化アルミニウムから選ばれる。
種々の充填剤の混合物を用いることもできる。
別の態様において、充填剤は有機粒子、例えばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、シリコーン、メラミン−ホルムアルデヒド縮合ポリマー、ウレア−ホルムアルデヒド縮合ポリマー、ポリエステル及びポリアミドから選ばれることができる。無機及び有機充填剤の混合物を用いることができる。しかしながら、最も好ましくは、充填剤は無機充填剤である。
インキ−受容層はさらに周知の通常の成分、例えば媒染剤として作用するカチオン性物質、コーティング助剤として働く界面活性剤、硬膜剤、可塑剤、安定剤、白化剤及び艶消し剤を含有することができる。
いずれかの通常のコーティング法、例えば浸漬コーティング、ナイフコーティング、押出しコーティング、スピンコーティング、スライドホッパーコーティング及びカーテンコーティングにより、種々の層を支持体上にコーティングすることができる。
印刷要素
本発明のインキ−ジェットインキは、インキ−ジェット受容材料上に情報通りに噴射されて印刷画像を形成する。次いでインキ−ジェット受容材料上に形成されるこの印刷画像、すなわちUVマスクを介して、UV−感受性印刷要素前駆体を化学線に露出する。露出されたUV−感受性印刷要素前駆体の現像を介して印刷要素が作製される。
印刷要素は、平版印刷版、フレキソグラフィー印刷版及びシルクスクリーン印刷要素であることができる。印刷されたインキ−ジェット受容材料は、PCB’sの製造におけるフォト−レジストの露出のためのマスクとしても働くことができる。
実施例
ここで下記の実施例により本発明を詳細に記載する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
材料
実施例で用いられるすべての材料は、他にことわらなければ、ALDRICH CHEMICALS Co.(Belgium)のような標準的な商業的供給源から容易に入手可能であった。以下の材料が用いられた:
ブラック染料DUASYN BLACK KRL−SF LIQUIDは、CLARIANTから入手可能である。DUASYN BLACK KRL−SF LIQUIDの式は:
Figure 2004359954
である。
イエロー染料Y1は、米国特許第3615546号明細書(AGFA)の製造2に開示されている合成により製造することができる。イエロー染料Y1の式は:
Figure 2004359954
である。
SELECTJET SCREEN FILMはAGFA−GEVAERTにより市販されているインキ−受容体フィルムである。
SURFYNOL 465は、AIR PRODUCTS & CHEMICALS INC.から入手可能な非−イオン性界面活性剤である。
CAB−O−JET 200は、CABOT CORPから入手可能なブラック顔料の20%水性分散液である。
この実施例は可溶性染料を含有するインキに関する。
以下のインキ組成物を調製した:
本発明のインキINV−1:
プロピレングリコール 14.0g
グリセロール 14.0g
界面活性剤SURFYNOL 465 0.4g
DUASYN BLACK KRL−SF LIQUID 26.66g
ベンゾチアゾール−2−オン 0.4g
トリエタノールアミン 0.5g
UV−吸収剤UVA−1 5.0g
水 100.0gまで
比較インキCOMP−1:
比較インキCOMP−1は、UV−吸収性化合物UVA−1を加えない以外は本発明のインキINV−1と同じ方法で調製された。
本発明のインキINV−2:
プロピレングリコール 14.0g
グリセロール 14.0g
界面活性剤SURFYNOL 465 0.4g
イエロー染料Y1 4.0g
ベンゾチアゾール−2−オン 0.4g
トリエタノールアミン 0.5g
UV−吸収剤UVA−1 5.0g
水 100.0gまで
比較インキCOMP−2:
比較インキCOMP−2は、UV−吸収性化合物UVA−1を加えない以外は本発明のインキINV−2と同じ方法で調製された。
4種のインキ、INV−1、INV−2、COMP−1及びCOMP−2を、商業的に入手可能な透明インキ−ジェット記録材料、AGFA SELECTJET SCREEN FILM上に、テストパターンに従って、インキ−ジェットプリンターEPSON STYLUS COLOR 3000により種々のプリンター設定を用いて噴射した。
プリンター設定 説明(Legend)
設定A 無けい紙/感度
設定B 無けい紙/質
設定C 360dpi
設定D P.Q.G.F./感度
設定E P.Q.G.F./質
設定F バックライトフィルム
MacBeth TR1224デンシトメーターを用いて測定される、得られる全領域UV濃度を表2にまとめる。
Figure 2004359954
表2から、UV−吸収剤UVA−1の存在が、UV−感受性印刷要素前駆体の露出のための高いUV濃度を有するマスクの製造に適したインキを与えることが明らかである。
この実施例はブラック分散顔料を含有するインキに関する。以下のインキ組成物を調製した:
本発明のインキINV−3:
プロピレングリコール 14.0g
グリセロール 14.0g
界面活性剤SURFYNOL 465 0.4g
ブラック顔料CAB−O−JET 200(20%) 4.0g
ベンゾチアゾール−2−オン 0.4g
トリエタノールアミン 0.5g
UV−吸収剤UVA−1 1.0g
水 100.0gまで
比較インキCOMP−3:
比較インキCOMP−3は、UV−吸収性化合物UVA−1を加えない以外は本発明のインキINV−3と同じ方法で調製された。
インキCOMP−3及びINV−3を商業的に入手可能な透明インキ−ジェット記録材料AGFA SELECTJET SCREEN FILM上に、テストパターンに従い、プリンター設定Aを用いて噴射した。
MacBeth TR1224デンシトメーターを用いて測定される、得られる全領域UV濃度を表3にまとめる。
Figure 2004359954
表3から、UV−吸収剤UVA−1の存在が、UV−感受性印刷要素前駆体の露出のための高いUV濃度を有するマスクの製造に適したインキを与えることが明らかである。
本発明の好ましい態様を詳細に記載してきたが、その中で、添付の特許請求の範囲で定義されている本発明の範囲から逸脱することなく多数の修正を成し得ることが当該技術分野における熟練者にここで明らかであろう。

Claims (11)

  1. 式(I):
    Figure 2004359954
    [式中:
    は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができ且つ環状であることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基及び置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基よりなる群から選ばれ;
    は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換芳香族もしくは複素芳香族基、−COR及び−NRよりなる群から選ばれ;
    は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基及びE”よりなる群から選ばれ;
    E、E’及びE”は独立して電子吸引性基を示し;
    は水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基、−OR及び−NRよりなる群から選ばれ;
    Mは水素又は対イオンを示し;
    及びRは独立して水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基、置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基、アシル基、オキサリル基、スルホニル基及びホスホリル基よりなる群から選ばれ;
    〜Rは独立して水素、少なくとも1個のヘテロ原子により中断されていることができる置換もしくは非置換の飽和もしくは不飽和脂肪族基及び置換もしくは非置換の芳香族もしくは複素芳香族基よりなる群から選ばれ;
    、R、E及びE’のいずれの可能な組み合わせも一緒になって環を形成することができ;
    及びRは5−〜8−員環の形成に必要な原子を示すことができ;
    及びRは5−〜8−員環の形成に必要な原子を示すことができる]
    に従うUV−吸収性化合物を含んでなるインキ−ジェット印刷のためのインキ組成物。
  2. 該R基が水−可溶化基で置換された芳香族基である請求項1に従うインキ組成物。
  3. 該電子吸引性基がニトリル基である請求項1〜2のいずれかに従うインキ組成物。
  4. 該UV−吸収性化合物が式:
    Figure 2004359954
    を有する請求項1〜3のいずれかに従うインキ組成物。
  5. 以下の段階:
    (1)透明支持体上にインキ−ジェット記録材料を設け、
    (2)上記で定義されているUV−吸収性インキ組成物の滴をインキ−ジェット記録材料の前面上に、インキ−ジェットプリンターにより情報通りに噴射し、かくして印刷画像を形成し、
    (3)段階1及び2により形成される印刷画像より成るマスクを介し、UV−感受性印刷要素前駆体をUV光に全体的に露出し、
    (4)露出されたUV−感受性印刷要素前駆体を現像して印刷要素とする
    ことを含んでなる印刷要素の作製法。
  6. 該印刷要素が平版印刷版である請求項5に従う方法。
  7. 該印刷要素がフレキソグラフィー印刷版である請求項5に従う方法。
  8. 該印刷要素がシルクスクリーン印刷要素である請求項5に従う方法。
  9. 該印刷要素前駆体が印刷回路板前駆体である請求項5に従う方法。
  10. 請求項1で定義されている式(I)に従う少なくとも1種の化合物の、UV−硬化可能なインキ−ジェットインキの硬化速度の調節のための使用。
  11. UV−吸収性領域が請求項1で定義されている式(I)に従う化合物を含有するマスク。
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