JP2004358330A - 洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄槽等のメンテナンス作業を容易に行うことを可能とする。また、洗浄槽へ水が混入した場合に不具合が生じるのを防ぎ、さらには溶剤の適切な蒸発量と凝縮量を確保する。
【解決手段】溶剤を用いて被洗浄物であるワーク2を洗浄する洗浄槽と、溶剤を加熱して蒸発させるヒータ7と、蒸発した溶剤の蒸気を凝縮させて回収する冷却器8と、ワーク2を保持して洗浄槽内に浸漬させるワーク搬送装置9と、該ワーク搬送装置9と洗浄槽の一方を相対回転させる回転駆動装置10と、ワーク搬送装置9を昇降させる昇降駆動装置11とを備えた洗浄装置1に関し、回転駆動装置10および昇降駆動装置11の少なくとも一方を洗浄槽の上方に配置するとともにこれら回転駆動装置10および昇降駆動装置11のうち洗浄槽の上方に配置されたものを洗浄槽に対し着脱可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、溶剤を用いて被洗浄物であるワークを洗浄する洗浄装置の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
製品あるいは部品等の機械物品(本明細書ではこれを「ワーク」という)を洗浄するのに、煮沸洗浄槽や超音波洗浄槽などの各種洗浄槽、ワークを移動させるためのワーク搬送装置等を備え、被洗浄物たるワークをこれら各槽に順次浸漬させて自動洗浄する洗浄装置が使用されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
このような洗浄装置には、装置本体の中央下部から上へと突き抜ける回転軸によってワーク搬送装置を回転させる構造のものもあるが、洗浄槽下部にヒータや超音波装置が設置されているという構造上の都合により、あるいはワーク移動時の精度を高めて信頼性を向上させるためDCギヤードモータとタイミングベルトを用いたいという要請により、このように突き抜ける回転軸の代わりに装置の上部にモータ等の駆動装置を設けこれらによって回転軸やワーク搬送装置等を回転させる構造としたものがある。
【0004】
すなわち、当初は、モータ等の駆動装置が洗浄槽の上部に設置してあると洗浄槽から蒸気として上昇してくる溶剤の影響を受ける可能性があることからこの影響を回避するため駆動装置を溶剤の影響を受けない洗浄槽の下部に設置するようにしていたが、実際には洗浄槽上部にある冷却管によって溶剤の蒸気のほとんどを凝縮させ再生液として回収することが可能であり、駆動装置を上部に配置しても溶剤の影響を受けないか受けても影響が小さいことが知見されたため、装置の上部側に駆動装置が設けられるようになった。例えば、固定された槽(ドレンタンク)に対し洗浄槽のみを回転させることが可能な上部側に駆動装置を配置した方が回転負荷が軽くなり、しかもヒータや超音波振動子の配線を固定することが可能となるというメリットも得られる。また、駆動部上部における溶剤の影響のリスクを考慮し、タイミングベルトを用いてモータ及びセンサを冷却管開口部からオフセットさせて取り付けてある場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−78679号公報
【特許文献2】
特公平7−106345号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の洗浄装置においては駆動手段が洗浄槽の上方に設置されていることから洗浄槽のメンテナンスが容易でないかあるいはそのままの状態でのメンテナンス作業が不可能となってしまう場合があり、このような場合には洗浄装置の保守や維持の作業が煩雑となってしまう。
【0007】
また、洗浄用溶剤をいったん蒸発させた後に凝縮して洗浄槽に戻すことにより溶剤の精製を同時に行うようにしている蒸留精製型の洗浄装置の場合、液化した溶剤を最終洗浄槽に戻すことによってこの最終洗浄槽における高い清浄度を実現できるようにしているが、蒸留精製時、この最終洗浄槽に水が混入する場合があり、清浄度を劣化させているのみならず、場合によってはワークに水分が付着することによって当該ワークの表面に錆を引き起こすという問題もある。
【0008】
さらに、このような蒸留精製型の洗浄装置においては溶剤の適切な蒸発量および凝縮量の確保という問題もある。すなわち、蒸発と凝縮とが適量ずつ繰り返し行われることによって溶剤の精製が行われているが、冷却器における凝縮能力を超えて溶剤が蒸発している場合には蒸気の一部が回収されないまま洗浄装置外に漏れ出てしまい溶剤精製における回収バランスが崩れてしまう。一方で、冷却器における凝縮能力を大きく下回るような蒸発量となっている場合には精製量が十分でなくなるおそれがある。
【0009】
そこで、本発明は、洗浄槽等のメンテナンス作業を容易に行うことができる洗浄装置を提供することを目的とし、さらに、洗浄槽へ水が混入した場合に不具合が生じるのを防ぐことのできる洗浄装置、溶剤の適切な蒸発量と凝縮量を確保できる洗浄装置を提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、溶剤を用いて被洗浄物であるワークを洗浄する洗浄槽と、溶剤を加熱して蒸発させるヒータと、蒸発した溶剤の蒸気を凝縮させて回収する冷却器と、ワークを保持して洗浄槽内に浸漬させるワーク搬送装置と、該ワーク搬送装置と洗浄槽の一方を相対回転させる回転駆動装置と、ワーク搬送装置を昇降させる昇降駆動装置とを備えた洗浄装置において、回転駆動装置および昇降駆動装置の少なくとも一方を洗浄槽の上方に配置するとともにこれら回転駆動装置および昇降駆動装置のうち洗浄槽の上方に配置されたものを洗浄槽に対し着脱可能としたことを特徴としている。
【0011】
この洗浄装置においては回転駆動装置および昇降駆動装置のうち洗浄槽の上方に配置されたものが洗浄槽に対し着脱可能であるため、例えば回転駆動装置が上方配置されている場合であれば洗浄槽側からこの回転駆動装置を取り外してメンテナンス作業を行うことができるし、このように回転駆動装置を取り外した状態で洗浄槽等の洗浄を行う等のメンテナンスを行うこともできる。このため、この洗浄装置によれば保守や維持の作業が煩雑とならない。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の洗浄装置において、洗浄槽のうち最終洗浄を行う洗浄槽に槽内の溶剤上に浮遊する水を分離する水分離機構を設けたことを特徴とするものである。この洗浄装置が洗浄用溶剤をいったん蒸発させた後に凝縮して洗浄槽に戻すことにより溶剤の精製を同時に行う蒸留精製型の洗浄装置である場合、液化した溶剤が戻る槽(例えば最終洗浄槽)に水が混入したとしても水分離機構によってこの水を所定の領域(例えばワーク洗浄に必要な洗浄領域)から分離することができる。このため、最終洗浄槽等における清浄度の劣化を防ぎ、さらにはワーク表面の錆の発生をも防ぐことができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、この水分離機構を、洗浄槽内の液面を含む上層部分を少なくともワークを浸漬し洗浄するのに必要な洗浄領域とそれ以外の外部領域とに仕切り槽外からこの外部領域に流入した水が洗浄領域に流れ込むのを阻止する仕切板によって構成したものである。この仕切板によれば、ワークの洗浄に必要な洗浄領域を確保しつつ、洗浄槽内の上層部分のみを仕切るという簡単な構成によって水が洗浄領域に流れ込むのを阻止することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の洗浄装置において、冷却器の表面温度に基づき溶剤の蒸発量を検出するとともにヒータの温度をその検出量に基づいて調節する制御装置を有していることを特徴とするものである。溶剤の蒸発量が多い場合には冷却器における凝縮能力を超えて溶剤が蒸発している場合があり、その一方で蒸発量が少ない場合には精製量が十分でなくまだ余裕がある場合もある。これに対し本発明においては溶剤の蒸発量の検出結果に基づいてヒータの温度制御を行う結果、洗浄装置において冷却器の凝縮能力を超える量の溶剤が蒸発している状況、あるいは凝縮能力に比較して極めて少ない量しか蒸発していない状況を改善し、蒸発量と凝縮量のバランスをとって常に適当量の溶剤が蒸留・精製されている状況とすることができる。またこの洗浄装置のように溶剤を蒸留して精製している場合、溶剤の蒸発量が多い場合にはそれに伴い冷却器における熱交換量・液化量が増加して凝縮熱により冷却器の表面温度が上昇する一方、溶剤の蒸発量が多くない場合には熱交換量・液化量はそれほど増加せず冷却器の表面温度は低い温度のままであることから、本発明においてはこのような現象に着目し、この表面温度測定値とその変化に基づいて溶剤の蒸発量を検出することとしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1〜図25に本発明の一実施形態を示す。本発明にかかる洗浄装置1は、溶剤を用いて被洗浄物であるワーク2を洗浄(脱脂を含む)する洗浄槽3〜5と、溶剤を加熱して蒸発させるヒータ7と、蒸発した溶剤の蒸気を凝縮させて回収する冷却器8と、ワーク2を保持して洗浄槽3〜5内に浸漬させるワーク搬送装置9と、該ワーク搬送装置9と洗浄槽3〜5の一方を相対回転させる回転駆動装置10と、ワーク搬送装置9を昇降させる昇降駆動装置11とを備えており、ワーク2を洗浄しつつ溶剤の蒸発・蒸留を行い洗浄溶剤の清浄度を維持する蒸留一体型の装置であって、回転駆動装置10および昇降駆動装置11の少なくとも一方を洗浄槽3〜5の上方に配置するとともにこれら回転駆動装置10および昇降駆動装置11のうち洗浄槽3〜5の上方に配置されたものを洗浄槽3〜5に対し着脱可能としているものである。
【0017】
以下では、回転駆動装置10と昇降駆動装置11の両方を洗浄槽3〜5の上方に配置し、尚かつこれら回転駆動装置10と昇降駆動装置11の両方を着脱可能とした洗浄装置1について説明する。本実施形態では、このように回転駆動装置10と昇降駆動装置11の両方を洗浄槽3〜5の上方に配置した蒸留器一体型構造とすることにより、装置全体の占有スペースを抑えたコンパクトな装置を実現している。
【0018】
洗浄装置1は、試験管のように丸底形状の3つの洗浄槽3〜5および同様に丸底形状あるいは平底形状の1つの乾燥槽6を有しているもので、各洗浄槽3〜5に浸漬させて段階的に洗浄したワーク2を乾燥槽6で乾燥させる(図3参照)。これら4つの槽3〜6は回転円板30上に鉛直回転シャフト14,15を中心として円周状に等間隔配置され、一体化した状態でドレンタンク17内で回転する回転洗浄槽を形成している(図2参照)。また回転円板30の底部には、ドレンタンク17内の溶剤が飛散するのを防止するが溶剤蒸気の通過は許容するパンチングメタル16がスペーサ16cを介してビス16bで固定されている(図2、図15参照)。このパンチングメタル16には各槽3〜6が嵌り込むことのできるこれら各槽3〜6よりも僅かに大きな凹部16aが設けられている(図5参照)。超音波を作用させるとドレンタンク17中の油を含む溶剤が泡立ったりミストとなって液面から上昇したりするが、このパンチングメタル16が物理的障害となって溶剤蒸気の物理的エネルギーを吸収し、各槽3〜6へ余分な溶剤蒸気が持ち込まれないようにしている。なお、メタルに小孔がない場合には各槽3〜6へ余分な溶剤蒸気が持ち込まれる不具合を完全に抑えることができるが溶剤再生ができなくなる別の不具合が生じるので、両不具合を比較考量してパンチングメタル16の小孔の大きさ・個数・配置等を定めるのが望ましい。また、このパンチングメタル16は1枚でも足りるが複数枚とした場合には溶剤蒸気のエネルギー吸収をより確実に行うことが可能となる。
【0019】
これら槽3〜6はワーク2に対して行われる処理の順に配列されている。例えば本実施形態では第1の洗浄槽3、第2の洗浄槽4、第3の洗浄槽5そして乾燥槽6を回転円板30上にこの順で時計回りに配置し(図3参照)、回転円板30(およびパンチングメタル16)を反時計回りに回転させるようにしている。各槽3〜6は少なくともその底部がドレンタンク17内の廃液に漬かる高さに設置されており、加熱された廃液を通じて湯せんされる(図2参照)。
【0020】
また、3個の洗浄槽3〜5は、第3の洗浄槽5をオーバーフローした溶剤が第2の洗浄槽4に流れ込み、第2の洗浄槽4をオーバーフローした溶剤が第1の洗浄槽3に流れ込むように、第3の洗浄槽5→第2の洗浄槽4→第1の洗浄槽3の順で液面が段々と低くなるように設置されている(図4参照)。このため、第3の洗浄槽5に流れ込んだ蒸留後の溶剤は第2の洗浄槽4→第1の洗浄槽3へと流れ込むにつれ徐々に清浄度が落ちることになり、したがって、洗浄槽中における溶剤の清浄度は第1の洗浄槽3よりも第2の洗浄槽4の方が高く、第2の洗浄槽4よりも第3の洗浄槽5の方が高くなっている。第3の洗浄槽5と第2の洗浄槽4には、溢れた溶剤を下段の洗浄槽(第2の洗浄槽4あるいは第1洗浄槽3)へと導く流路18,19が設けられている。第1の洗浄槽3には、溶剤をドレンタンク17へと廃液するための廃液口20が設けられている(図3参照)。
【0021】
本実施形態では、ワーク2が最初に浸漬される第1の洗浄槽3においてワーク2の粗洗浄を行うとともに、この洗浄槽3内の溶剤を加熱して煮沸・蒸留させている(以下、「超音波+煮沸洗浄」というメイン機能を有するこの第1の洗浄槽を「煮沸洗浄槽」ともいう)。この煮沸洗浄槽3に流入した溶剤はこれにより気化するかあるいは上述した廃液口20を通じてドレンタンク17に廃液される。また第2の洗浄槽4においては、粗洗浄後のワーク2を超音波洗浄する(以下、「超音波+リンス」というメイン機能を有するこの第2の洗浄槽を「超音波リンス槽」ともいう)。ドレンタンク17の底部には、超音波を発生する超音波振動子21が設けられている(図1等参照)。なお本実施形態では特に図示していないが、場合によってこの煮沸洗浄槽3の底部には溶剤を循環させて元に戻す循環路が設けられ、この循環路には、バルブ、Y型ストレーナ、ポンプ、圧力計、フィルターケースなどが設けられる。さらに第3の洗浄槽5においては、最も清浄度の高い溶剤により最終洗浄が行われる(以下、「超音波+最終リンス」というメイン機能を有するこの第3の洗浄槽を「最終洗浄槽」ともいう)。なお、ワーク2を洗浄するための洗浄用溶剤としては例えばフロン系溶剤(HFC、HFE、HCFC)、塩素系溶剤、臭素系溶剤、アルコール系溶剤あるいはこれら溶剤とグリコールエーテルや炭化水素系溶剤との混合物などの低沸点溶剤が使用される。
【0022】
最終洗浄槽5は、蒸留された精製溶剤が流入することによって槽内の溶剤の高い清浄度が維持されるようになっている。本実施形態では、回転円板30の上側中央に液回収皿22を設け、この皿上に滴下した蒸留溶剤が最終洗浄槽5に流れ込むようにしている(図2、図3参照)。この場合、流入する溶剤に水分が混入している場合のあることを考慮し、ワーク表面の錆の発生を防止する等の観点からこの水を分離するための水分離機構12を設けていることが好ましい。本実施形態では、撥水処理を施した仕切板12aを溶剤の液面を含む上層部分に設けて最終洗浄槽5内を洗浄領域A1とそれ以外の外部領域A2とに仕切り、槽外から外部領域A2に流入した水が洗浄領域A1に流れ込むのを阻止するようにしている(図3、図4参照)。この場合の洗浄領域A1は、少なくともワーク2をワークホルダ46ごと降下させて槽内に浸漬することが可能な大きさとされている。本実施形態では溶剤として水より比重の大きな液体を用いていることから、最終洗浄槽5に流入した水は溶剤の表層に浮いた状態で槽外に流れ出る。したがって最終洗浄槽5内に水が滞留することを極力防止することができる。また、最終洗浄槽5内に仕切板12aを設けるという簡単な構成によって水分離機構12を形成していることから、水分離のための機器を洗浄装置1とは別に設けた場合に比べて装置の小型化という点で有利である。
【0023】
乾燥槽6は最終洗浄されたワーク2の表面を乾燥させるための槽で、最終洗浄槽5の次に位置する4番目の槽として配置されている(図3等参照)。この乾燥槽6は「ベーパー洗浄+乾燥」というメイン機能(つまりベーパー洗浄を行う機能と乾燥を行う機能)を備えている。
【0024】
また上述のような回転洗浄槽においては、槽上方における空間であって特に清浄度が要求される部分をその他の部分から仕切ることも好ましい。こうした場合、洗浄の終盤あるいは最終の工程におけるワーク2の雰囲気を清浄に保つことができる。本実施形態では、乾燥槽6および最終洗浄槽5の上方空間と煮沸洗浄槽3および超音波リンス槽4の上方空間とを仕切るように隔壁29を設けている(図3参照)。この隔壁29はシャフト14,15および液回収皿22と干渉しないようにその中央部付近がV字形に曲折した形状となっている。
【0025】
洗浄槽3〜5、乾燥槽6、回転円板30およびパンチングメタル16からなる回転洗浄槽を回転させるための回転駆動装置10は、洗浄槽回転モータ23、タイミングベルト24,プーリ25,26、シャフト14,15によって構成されている(図1、図11〜図13参照)。本実施形態では縦置きしたDCギヤードモータを洗浄槽回転モータ23とし、タイミングベルト24によってシャフト14,15に動力を伝達している。洗浄槽回転モータ23の回転量は、洗浄槽回転モータ23の回転軸に取り付けられ同量回転する回転センサドグ27とこのドグの回転量を読み取る回転センサ28によって検出することができる(図11、図13参照)。なお、冷却管61の上部開口から流出する溶剤蒸気による影響を避ける観点からは、洗浄槽回転モータ23、回転センサドグ27および回転センサ28はこの上部開口の前方(または後方)であってかつ下方に設置されていることが好ましい。
【0026】
シャフト14,15は回転円板30を介して洗浄槽3〜5および乾燥槽6を一体的に回転させるための二重構造の互いに係脱可能な鉛直軸である(図2参照)。この2軸のうちシャフト14は外周にプーリ26が取り付けられている中空軸であり、プーリ26に巻き掛けられたタイミングベルト24により動力伝達されて回転する。一方、シャフト15はこの中空シャフト14よりも長軸の中実軸であり、中空シャフト14の中を回転可能かつ軸方向(すなわち鉛直方向)に移動可能となっている(図11参照)。これらシャフト14,15には、両シャフト14,15が一体的に回転する係止状態あるいは一体的に回転しない非係止状態のいずれかを選択できる例えば以下のような構造の係脱機構31が設けられている(図2、図6参照)。すなわち、中実シャフト15の上側軸端に一体回転する笠状部材32が取り付けられ、笠部分には回転中心を向いて突出する駆動ピン33が設けられ、さらに、中空シャフト14のうちこの駆動ピン33と対向する部分に取り付けられたクランク部材35にはクランク状の係合溝34が設けられている。係合溝34は、後述の係止ピン38がジョイントブロック36に引っ掛からない位置(駆動部取り外し位置)と、係止ピン38がジョイントブロック36に引っ掛かって両シャフト14,15を一体的に回転させる回転位置とをおよそ90度開いた位置に備えたクランク形状となっている(図6参照)。また、回転位置と取り外し位置との間には段差が設けられており、その段差の分だけ回転位置が取り外し位置より高くなっている。したがって取り外し位置にある駆動ピン33を回転位置に移動させるには、途中で段差を乗り越えるようにしつつ90度回転させる動作が必要となる。なお、本実施形態では回転位置における駆動ピン33の高さが取り外し位置におけるよりも高くなるようにし、回転時、中実シャフト15がその高さの分だけ上方に移動するようにしている。回転位置には、この駆動ピン33をクランク部材35に係合させるための係合爪35aが設けられている(図6参照)。駆動ピン33が係合爪35aに係合した状態のとき、洗浄槽回転モータ23の回転駆動力は、モータ23→プーリ25→タイミングタイミングベルト24→プーリ26→シャフト14→クランク部材35→駆動ピン33→笠状部材32→シャフト15と伝達される。
【0027】
また、中空シャフト14および中実シャフト15の下端部は回転円板30に対して着脱可能な構造となっている(図2、図7参照)。例えば本実施形態では液回収皿22上にジョイントブロック36を設け、このジョイントブロック36に対しシャフト14,15の下端の取り付けあるいは取り外しを可能としている。中空シャフト14の下端には係合突起37aを備えた例えば四角柱状の係合ブロック37が設けられ、ジョイントブロック36には例えば図示するような四隅の突起などによって係合ブロック37(および係合突起37a)が嵌り合う凹部が形成されている。ジョイントブロック36の凹部に係合ブロック37(および係合突起37a)が嵌り合った状態で、回転円板30(および各槽3〜6)と中空シャフト14とが回転不可能な状態で一体的に係合する。
【0028】
さらに、中実シャフト15の下端付近にはこのシャフト15から水平に突出する係止ピン38が設けられ、一方、ジョイントブロック36にはこの係止ピン36が通過可能な長孔39が設けられている(図7参照)。この長孔39に中実シャフト15の下端部および係止ピン38を挿入後、中実シャフト15ごと係止ピン38を回転させるとこの係止ピン38が係止した状態となり中実シャフト15がジョイントブロック36から抜けなくなる。このとき、既に係合ブロック37がジョイントブロック36に嵌った状態となっているため中空シャフト14とジョイントブロック36とが一体的となり同量回転する状態となる。また、中実シャフト15ごと係止ピン38を回転させる際、途中で段差を超えるように持ち上げつつ90度回転させることにより、ジョイントブロック36に係止ピン38を係止させるのと同時に駆動ピン33をクランク部材35の回転位置に係合させることができる(図6参照)。これにより、中空シャフト14、中実シャフト15、ジョイントブロック36、回転円板30等が一体化し同量回転するようになる。なお、係合溝34のクランク段差分だけ駆動ピン33を持ち上げるのに伴い、中実シャフト15、係止ピン38、ジョイントブロック36、回転円板30、パンチングメタル16、各槽3〜6等も同量持ち上げられる。本実施形態では、このように持ち上げられるまでは回転円板30をドレンタンク17の内壁に係止させることによって各槽3〜6を回転不可能な状態に保つとともに、回転円板30を持ち上げることによってこの係止状態を解除して各槽3〜6が回転可能な状態となるようにしている。
【0029】
続いて、本実施形態の洗浄装置1における洗浄用溶剤の液交換・液量確認のための構造について説明する。
【0030】
本実施形態では、ドレンタンク17内に溜まった溶剤を廃液するための廃液ドレン管40をこのドレンタンク17の外周側に設置している(図1、図14〜図15参照)。廃液ドレン管40はその下部の連通管40aによってドレンタンク17の下部と連通し、かつこの水平な連通管40を中心に鉛直面内を旋回可能な構造となっている。旋回可能な管部40bの先端には栓40cを設けているが(図1参照)、この先端が廃液時以外には常にドレンタンク17内の液面よりも高い位置に保持される場合には栓40cを省略することも可能である。ドレンタンク17の外周にはこの管部40bを鉛直に保つための保持装置40dが設けられている(図15参照)。この管部40bを倒すことによってドレンタンク17内の溶剤を廃液することができる。
【0031】
さらにドレンタンク17の外周にはタンク内の廃液量を視認可能とするためのドレンタンク液面管41が設けられている(図1、図14〜図16参照)。このドレンタンク液面管41は、ドレンタンク17の上部および下部に設けられタンク内と連通する連通管41a,41bと、これら連通管41a,41bの間に設けられた透明あるいは半透明のチューブ41cとで構成されている。このドレンタンク液面管41によれば、チューブ41c内の液面高さを視認することによってドレンタンク17中におけるその時点での廃液高さつまりタンク内に溜まった廃液量を確認することができる。
【0032】
続いて、ワーク搬送装置9について説明する。ワーク搬送装置9は洗浄装置1にワーク2を供給しあるいは洗浄後のワーク2を洗浄装置1から排出する装置である(本明細書ではこの供給動作と排出動作をまとめて「供排」と呼ぶ)。本実施形態の洗浄装置1においては、ワーク2を保持しつつその位置で複数回昇降させ、その間に各槽3〜6を回転円板30ごと回転させることによって洗浄工程を順次進めるように構成している。以下、このワーク搬送装置9の構成について説明する(図1、図8、図9、図17〜図21等参照)。なお図9中に示す「中間位置」は、ワーク2を洗浄槽3〜5間で移動させるとき溶剤蒸気の存在する位置で停止させる際のその停止位置である。また、「乾燥位置」は乾燥槽6内におけるワーク位置(高さ)を示す。
【0033】
本実施形態では、左右一対の上下ガイド軸42,43とこれら両上下ガイド軸42,43の上端を繋ぐブリッジ44、このブリッジ44の途中に設けられたワーク保持部品45などによってこのワーク搬送装置9を構成し、ワーク保持部品45の下端のワークホルダ46上で保持したワーク2をこれら上下ガイド軸42,43等ごと昇降させるようにしている(図1参照)。上下ガイド軸42,43は、各槽3〜6やドレンタンク17の上部に設けられた上下ガイド軸受部50によって上下方向に案内される。上下ガイド軸42,43の昇降量は、一方の上下ガイド軸(例えば上下ガイド軸43)に取り付けられて同量昇降する上下センサドグ51とこの上下センサドグ51の昇降量を読み取る上下センサ52によって検出することができる(図1参照)。
【0034】
ブリッジ44のほぼ中央にはワーク2を保持するためのワーク保持部品45が懸架されている(図8等参照)。ワーク保持部品45の上端にはこのワーク保持部品45自体をブリッジ44に着脱可能とする取付部材48が設けられている。この取付部材48とワークホルダ46とを連結する部材は特にその材質や太さ、形状等が限定されるものではないが、ワーク2を浸漬したとき溶剤と接触する表面積ができるだけ少ないものであることが好ましく、このように表面積を少なくした場合にはワーク2を昇降させる度にこの連結部材に付着する溶剤の量を低減でき、ひいては溶剤の蒸発量を抑えることが可能となる。例えば本実施形態では、鋼線47を2本平行に垂下させ、その下端でワークホルダ46を支持するようにしている。なおここでいう鋼線47にはいわゆるピアノ線のような高炭素鋼なども含まれる。連結部材としてより強度が求められる場合にはこのような鋼線47の代わりに板金等を採用することができる。また、ワークホルダ46は樹脂製であって搬送対象となるワーク2の底部形状に合わせて形成されているが、材質、形状、大きさ等はワーク種別に応じて適宜変更することができ、例えばこのような台形状のホルダ以外に、籠の中にワーク2を収容した状態で昇降させるようにしたホルダ、あるいはワイヤで引っ掛けた状態でワーク2を昇降させるようにしたホルダ等を採用することもできる。さらに本実施形態では、2本の鋼線47の途中にワーク供排口蓋49を設けている(図1等参照)。このワーク供排口蓋49は、ワーク2を洗浄槽3〜5中の溶剤に浸漬した場合あるいは乾燥槽6内に位置させた場合に各槽3〜6の口(つまりワーク供排口)に蓋をするためのもので、各槽3〜6を覆い被する大きさと高さに設置されている。例えば洗浄中における各洗浄槽3〜5をこのワーク供排口蓋49により覆い隠した場合、溶剤の回収効率の向上が図れる。なお、上述したように本実施形態のワーク搬送装置9においては取付部材48によってワーク保持部品45をブリッジ44に着脱可能であることから、ワーク2の種別あるいは各槽3〜6の深さ等の条件に合わせてホルダ形状や高さ等の仕様の異なるワーク保持部品45に付け替えることが可能となっている。
【0035】
昇降駆動装置11はこれら上下ガイド軸42,43等からなるワーク搬送装置9を昇降させるための装置であり、ワーク上下モータ53、タイミングベルト54等で構成されている(図19等参照)。本実施形態では上下ガイド軸受部50に横置きしたギヤードモータをワーク上下モータ53として用いている。タイミングベルト54は、上下ガイド軸42,43の上端近傍および下端近傍に設けられた上下のブラケット55,56にベルト端を取り付けられることによって鉛直方向に張架され、その一部がワーク上下モータ53の回転軸のプーリ57に巻き掛けられた状態となっている(図18等参照)。また、このプーリ57の上下にはタイミングベルト54をV字状に張ってこのプーリ57への巻き掛け量を増やす補助的なプーリ58,59が設けられている。以上の昇降駆動装置11によれば、ワーク上下モータ53の回転駆動力はモータ53→プーリ57→タイミングベルト54という順で伝達され、これによってタイミングベルト54、ブラケット55,56、ブリッジ44、上下ガイド軸42,43、ワーク保持部品45等が一体的に昇降動作する。
【0036】
なお、ワーク供排口蓋49の水平位置をワーク上昇端の時のみ位置決め部材60によって位置決めすることも好ましい(図8等参照)。こうした場合、ワーク2の上昇端での水平方向の位置決め再現性が確保され、また、ワーク2の着脱時にワーク保持部品45が固定されるため作業が行いやすくなる。本実施形態では、ワーク供排口蓋49の上部に位置決めピン49aを設け、位置決め部材60に設けられている透孔を用いてこの位置決めピン49aひいてはワーク供排口蓋49の水平位置を位置決めするようにしている(図22等参照)。
【0037】
続いて冷却器8について説明する。冷却器8は蒸発した溶剤の蒸気を凝縮させて回収する装置で、冷却管61、回収板62、ペルチェ素子64等で構成されている(図2等参照)。
【0038】
冷却管61は溶剤蒸気を冷却して凝縮させるため槽3〜6の上方に設けられた管である。この冷却管61は、蒸気を冷却する常時開放管という点においては管長が長いことが望ましいが、ワーク2の導入管を兼ねる場合にはワーク移動距離を短くする観点から管長が短いことが望ましい。そこで本実施形態では大径短軸の鉛直円孔61aと小径長軸の鉛直孔61bとで管を構成し、これら管の内壁において溶剤蒸気を凝縮させるようにしている(図23参照)。鉛直円孔61aは、上述したワークホルダ46がワーク2を保持した状態で通過することができる大きさに形成されている。本実施形態の冷却管61はその中央に軸受孔61cを備えており、中空シャフト14のラジアル軸受としても機能している(図2参照)。また、本実施形態ではこの冷却管61を冷却するための冷却装置をペルチェ素子64、ヒートシンク65、ファンモータ66によって構成している(図23参照)。
【0039】
回収板62は冷却管61によって冷却され凝縮した溶剤を一部に集めて回収する装置で、例えば中央に集めることのできる漏斗形状(逆円錐形状)のものが採用され、中央の回収孔62cから溶剤をその下に配置されている液回収皿22へと流出させるように設けられている(図2参照)。この回収板62の上述した鉛直円孔61a、鉛直孔61bと重なる位置にはほぼ同径の透孔62a,62bが設けられている。この透孔62a,62bの周囲には、回収板62の斜面を中央に向け伝い流れる溶剤がこの透孔62a,62bから滴下するのを防止する土手状の縁部62dが設けられている。なお、回収板62は、冷却管61との間で伝熱が極力防止されるように樹脂などの材質によって形成されていることが好ましく、こうすることによって冷却管61の断熱性をより向上させて冷却効率を高めることが可能となる。さらに断熱性を高めるべく、冷却管61と回収板62との間に断熱材63を介在させることも好ましい。本実施形態では、各槽3〜6の周壁67の上縁に断熱材63を取り付け、この断熱材63の下部に回収板62を取り付けるとともに、断熱材63の上部に冷却管61を取り付けるようにして熱(冷熱)のロスを少なくしている(図2参照)。断熱材63としては、断熱性があり尚かつ耐溶剤性のあるプラスチック材料たとえばPTFE樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)、エポキシ樹脂、POM樹脂(ポリオキシメチレン)またはポリアセタール樹脂などが適する。
【0040】
以上のような構成の冷却器8によれば、冷却管61の内壁において冷却され凝縮した溶剤はこの内壁を伝い流れて回収板62上に滴下し、さらにその斜面を伝い流れて回収孔62cからその下へと滴下する。この溶剤はさらに中空シャフト14、係合ブロック37、ジョイントブロック36等の表面を伝い流れ、液回収皿22によって最終洗浄槽5へと戻される(図2参照)。
【0041】
さらに、本実施形態の洗浄装置1における制御装置13について説明する。この制御装置13は、冷却器8の表面温度に基づき溶剤の蒸発量を検出するとともにヒータ7の温度をその検出量に基づいて調節するよう設けられているものである。本実施形態では、冷却管61の表面部分あるいはその近傍に液化部温度センサ70を設け(図10参照)、このセンサ70によって冷却管61の表面付近の温度を検出している。すなわち、溶剤の蒸発量が多い場合にはそれに伴い熱交換量・液化量が増加して表面温度が上昇し、その一方で溶剤の蒸発量が多くない場合には熱交換量・液化量はそれほど増加せず表面温度は低い温度のままとなるので、この表面温度測定値とその変化に基づいて冷却器8における溶剤の蒸発量を検出することとしている。また、ペルチェ素子64に設けた冷却器放熱部温度センサ71によってこのペルチェ素子64の温度を検出している(図10参照)。冷却器放熱部温度センサ71は、この検出した温度に基づき冷却器8の不調や故障等も検出可能なセンサとして機能している。液化部温度センサ70、冷却器放熱部温度センサ71はいずれもCPU72に接続されている(図10参照)。CPU72はこれらセンサ70,71が検出した情報に基づき、ヒータ温度調節器73とSSR(固体リレー)74を介してヒータ7の温度制御を行う。つまり、溶剤の蒸発量が多過ぎる場合にはヒータ7の温度を低くして蒸発量を抑える一方で、蒸発量が少ない場合には必要に応じてヒータ7の温度を高くし蒸発量を増やす。このように温度制御を行う結果、洗浄装置1において冷却器8の凝縮能力を超える量の溶剤が蒸発している状況、あるいは凝縮能力に比較して極めて少ない量しか蒸発していない状況を改善し、蒸発量と凝縮量のバランスをとって常に適当量の溶剤が蒸留・精製されている状況とすることができる。また、これによれば冷却器8の冷却能力に見合った量の溶剤を安定して精製することができることから洗浄装置1全体の省エネルギー化にも資する。さらには、超音波振動子21による発熱や外気温度により溶剤の蒸発量が増加しているような場合にも、ヒータ7の表面温度に基づき蒸発量を検出する本実施形態の洗浄装置1によれば検出感度が高く、ヒータ7を停止させるというレスポンスまでの時間が短くて済むため溶剤の外部への流出を防止することが可能となる。
【0042】
さらに、制御装置13の他の構成およびその回路構成を以下に説明する(図1、図10参照)。CPU72には、洗浄槽回転モータ23、ワーク上下モータ53の各モータドライバ75,76がそれぞれ接続されている。また、回転センサ28を構成する原点センサ28aおよびインデックスセンサ28b、上下センサ52を構成する上昇端センサ52a、中間位置センサ52bおよび下降端センサ52cの各センサがCPU72に接続されている。ペルチェ素子64、ファンモータ66はそれぞれパルス幅変調された信号によって駆動される。ドレンタンク17内の液温を検出しさらにはタンク内における空焚きを防止する温度センサ77は、上述のヒータ温度調節器73に接続されている。この温度センサ77と超音波振動子21へ超音波を発振する超音波発振器78とは、それぞれが電源装置79およびCPU72へと接続されている。その他、CPU72には通信用のインターフェース80、通信HMI(Human Machine Interface)81、LEDやLCD等の表示装置82、不揮発メモリ83が接続されている。不揮発メモリ83には動作プログラムや温度制御値などが記憶されている。
【0043】
また、本実施形態ではブラケット状のフレームや板材を組み合わせることによって架台84を設け、この上に洗浄装置1を設けるとともに上述の各種制御装置をこの架台84の中に配置するようにしている(図1参照)。具体的には、ヒータ温度調節器73、超音波発振器78さらにはスイッチボックス(符号85aはスイッチ)85などが架台84の板材の上あるいは底部に配置されている。また架台84には、洗浄装置1の各種装置を接続するための着脱可能なコネクタ86が設けられている。コネクタ86は、洗浄装置1の上部側を下部の制御装置13側から取り外しあるいは制御装置13側に取り付ける際に着脱される。
【0044】
続いて、洗浄装置1の内部について一部視認可能とした構造について以下に説明する。本実施形態の洗浄装置1においては、周壁67に視認窓69を設け、この視認窓69を通じて装置1の内部を見て確認することを可能としている。これにより、この洗浄装置1においては作業者や管理者が、ワークホルダ46上の所定位置にワーク2が保持されていること、各槽3〜6が所定のタイミングで90度ずつ回転していること、各槽3〜5内にワーク2が浸漬されていること、さらには溶剤循環量が適正範囲内であること等、洗浄作業の経過や進み具合を目で確認することができる。しかもこの視認窓69は周壁67に設けられているため、例えば冷却管61の上部開口から覗き込むような場合よりも回転洗浄槽等における状況を把握しやすい。本実施形態では視認窓69としてガラス板を用いているがアクリル板等を採用することもできる。
【0045】
さらにこの洗浄装置1においては、回転駆動装置10および昇降駆動装置11の少なくとも一方が洗浄槽3〜5の上方に配置され、かつこれら回転駆動装置10および昇降駆動装置11のうち洗浄槽3〜5の上方に配置されたものが洗浄槽3〜5に対し着脱可能となっている。以下、このように着脱可能とした本実施形態の洗浄装置1の着脱構造について説明する。
【0046】
本実施形態では、回転駆動装置10、昇降駆動装置11とも洗浄槽3〜5(および乾燥槽6)の上方に配置されている(図1参照)。なお、ここでいう「上方に配置」には、槽の真上に配置されている場合のみならず洗浄槽3〜5よりも高い位置に配置されている場合までもが含まれる。本実施形態では、各槽3〜6およびドレンタンク17を囲繞する周壁を上述した上側の周壁67と下側の周壁87とに分離し、周壁67から上の部分を取り外し可能とすることで回転駆動装置10および昇降駆動装置11を洗浄槽3〜5(および乾燥槽6、ドレンタンク17)に対し着脱可能としている(図2参照)。具体的には、周壁67と周壁87とを同径とし、かつドレンタンク17の上縁を両周壁67,87の間に挟み込みうるフランジ形状とし、さらに、両周壁の周囲に設けた複数の着脱用部材88を用いてこれら周壁67,87を一体化できるようにしている(図14等参照)。着脱用部材88は両周壁67,87を確実に一体化でき尚かつ着脱操作が容易であるものが好ましい。本実施形態では図示するようなばね付きのバックル装置を着脱用部材88として用いているがこの他の装置たとえば留め金(ハスプ)、ラッチ錠、ホースバンド等を利用しても構わない。さらには、これらのようにいわば機械的(メカニカル)な装置の他、磁力を利用して着脱可能としたマグネット式としても構わない。マグネット式の一例を示すと、シャフト14(または15)の下端と回転円板30の中央とに対向する磁石89を設け、両磁石89を互いに吸引させることによって洗浄装置1の上部と下部とを一体化させるものが挙げられる(図24、図25参照)。
【0047】
なお、洗浄溶剤は表面積も小さくゴム製のシール材を膨潤または劣化させる傾向にある。周壁67,87の着脱には溶剤を外部に漏らさないシール効果を併せ持つ必要があり、そのシール方法に工夫が必要となる。シール材は、耐溶剤性の高いフッ素ゴム、EPDM等を使用したOリングやゴム板、PTFEシール材等が好ましい。またシール材の着脱位置は、直接溶剤がかからないように上部の方であることが高いシール効果を得る上で好ましい。なお、Oリングのような成形加工面が表面全周にあるのが好ましい。またPTFEのようなエラストマの場合、液に接する側はコーティングにより多孔質面の孔が塞がれているのが好ましい。
【0048】
このように回転駆動装置10および昇降駆動装置11を着脱可能とした洗浄装置1によれば、まず、各部品のメンテナンスが容易になるという利点がある。すなわち、回転駆動装置10あるいは昇降駆動装置11に関しては装置本体から取り外した後に点検・整備などのメンテナンス作業を行うことができるので、解体等が行いやすく作業の自由度が高い。また、周壁67から上の部分を取り外した状態とすれば洗浄槽3〜5や乾燥槽6さらにはドレンタンク17を直接洗浄したりあるいは架台84から取り外したり等の作業が容易に行えるようになる。
【0049】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では回転駆動装置10と昇降駆動装置11の両方を洗浄槽3〜5の上方に配置するとともに両装置10,11を洗浄槽3〜5に対して着脱可能としたいわば槽回転型上部釣下型回転伝達式の洗浄装置1を説明したが特にこのような構造に限定されるわけではなく、両装置10,11の少なくとも一方が洗浄槽3〜5の上方に配置され当該装置10(または装置11)が洗浄槽3〜5に対し着脱可能な構造であればメンテナンス等の作業を容易なものとすることができる。以下では、このうち昇降駆動装置11のみを洗浄槽3〜5(および乾燥槽6)の上方に配置し、回転駆動装置10は洗浄槽3〜5等の下方に配置した槽回転型下部回転伝達式の洗浄装置1について説明する(図26参照)。
【0050】
図26に示す洗浄装置1は洗浄槽3〜5等の下方に配置した洗浄槽回転モータ23によって洗浄槽3〜5等を回転させるもので、この洗浄槽回転モータ23はその回転軸23aが回転洗浄槽の回転中心と一致するように縦置きされている。この図26では特に示していないが、昇降駆動装置11、各槽3〜6、ヒータ7、冷却器8、ワーク搬送装置9等の各装置の構成は上述した洗浄装置1のものと特に変わるところがない。この洗浄装置1においては、昇降駆動装置11を含む上部側を取り外すことが可能であることからこの昇降駆動装置11をはじめ各装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0051】
ここで、上述した各型の洗浄装置1の構成を概略図にて示すと図27、図28のようになる。これら洗浄装置1はいずれも1本の鉛直軌道上でのみワーク2を昇降させ、昇降動作に合わせて回転洗浄槽を順次回転させることによって洗浄工程を進めるようにしていたが、ワーク2を各洗浄槽3〜5(および乾燥槽6)に順次浸漬させるには、ワーク搬送装置9と洗浄槽3〜5(および乾燥槽6)の一方を相対的に回転させることができればよい。したがって本実施形態の洗浄装置1とは逆の構成、すなわち各槽3〜6は回転させず代わりにワーク搬送装置9のワークホルダ46等を回転させる構成としてもよい。例えば図29にその概略を示す洗浄装置1は、回転モータ23’でワーク搬送装置9における単独あるいは複数のワークホルダ46を回転させることによって各ワーク2の洗浄工程を順次進行させるものであり、ここで一例を示したように、結局は、ワーク搬送装置9と洗浄槽3〜5(および乾燥槽6)のうちの何れか一方を相対的に回転させることによって自動洗浄を行うことが可能である。なお図27〜図29では洗浄槽を符号3,4で示しているがこれは便宜的なものに過ぎず他の洗浄槽あるいは乾燥槽を除外する意味ではない。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載の洗浄装置によると、回転駆動装置および昇降駆動装置のうち洗浄槽の上方に配置されたものを洗浄槽に対し着脱可能としたため、例えば回転駆動装置が上方配置されている場合であれば洗浄槽側からこの回転駆動装置を取り外した状態で洗浄槽を洗浄するなどの作業を行うことができる。このため、この洗浄装置によれば保守や維持の作業が煩雑とならず、洗浄槽等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
【0053】
また水分離機構を備えた請求項2記載の洗浄装置によると、例えば最終洗浄槽に混入した水をこの水分離機構によってワーク洗浄に必要な領域から分離することができる。このため、最終洗浄槽等における清浄度の劣化を防ぎ、さらにはワーク表面の錆の発生を防ぐことができる。
【0054】
請求項3記載の洗浄装置によると、水分離機構を構成する仕切板により、洗浄槽内の液面を含む上層部分を少なくともワークを浸漬し洗浄するのに必要な洗浄領域とそれ以外の外部領域とに仕切り槽外からこの外部領域に流入した水が洗浄領域に流れ込むのを阻止することができる。この場合、ワークの洗浄に必要な洗浄領域を確保しつつ、洗浄槽内の上層部分のみを仕切るという簡単な構成によって水が洗浄領域に流れ込むのを阻止することができる。
【0055】
請求項4記載の洗浄装置によると、溶剤の蒸発量が多過ぎる場合にはヒータの温度を低くして蒸発量を抑える一方で蒸発量が少ない場合にはヒータ温度を高くして蒸発量を増やすというように、溶剤の蒸発量を検出しその検出量に基づきヒータの温度制御を行うことができる。この結果、精製量が十分でなくなるなど溶剤精製における回収バランスが崩れるのを防ぎ、溶剤の適切な蒸発量および凝縮量を確保することが可能となる。しかもこの洗浄装置では、溶剤の蒸発量が多い場合には冷却器の表面温度が上昇する一方、溶剤の蒸発量が多くない場合には冷却器の表面温度は低い温度のままである現象を利用することにより、表面温度測定値とその変化に基づいて溶剤の蒸発量を検出しヒータの温度制御を行うことを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図で、実際の視点に基づいて洗浄装置の全体を表したものである。
【図2】洗浄装置のシャフトや回転洗浄槽等の構造を示す縦断面図である。
【図3】本実施形態における回転洗浄槽とそこに設けられた隔壁の形状例を示す平面図である。
【図4】液面が段々と低くなるように円周状に設置された各洗浄槽と乾燥槽との設置高さを展開して表した概略図である。
【図5】パンチングメタルの形状を示す平面図である。
【図6】クランク部材に設けられた係合溝の形状とこの係合溝の中での駆動ピンの動きを展開して示す図である。
【図7】ジョイントブロックの形状およびこのジョイントブロックに係脱可能に設けられたシャフト下端の係合ブロック等の形状を示す斜視図である。
【図8】ワーク搬送装置を構成するワーク保持部品を示す側部からの概略図である。
【図9】(A)洗浄動作としてのワーク停止位置を説明する概略図と、(B)その動作順序を示す図である。
【図10】洗浄装置における制御装置の回路構成の一例を示す図である。
【図11】洗浄装置における回転駆動装置の構造例を示す部分縦断面図である。
【図12】洗浄槽回転モータからシャフトへの動力伝達系統を示す平面図である。
【図13】回転センサドグおよび回転センサの平面図である。
【図14】回転洗浄槽およびその周囲の外形を示す平面図である。
【図15】図14のXV−XV線における縦断面図である。
【図16】別の角度から見たドレンタンク液面管を表す図である。
【図17】ワーク搬送装置の一部および昇降駆動装置の構造の概略を示す正面図である。
【図18】図17に示した昇降駆動装置におけるタイミングベルトやプーリ等の構造を示した図である。
【図19】図17に示した昇降駆動装置等のXIX−XIX線における断面図である。
【図20】図17に示した昇降駆動装置等の背面図である。
【図21】図17に示した昇降駆動装置等の底面図である。
【図22】ワーク供排口蓋および位置決め部材を示す部分図である。
【図23】本実施形態における洗浄装置の平面図である。
【図24】中央に磁石が設けられた回転洗浄槽を表す平面図である。
【図25】磁石が設けられたシャフトと回転洗浄槽のみを表す図である。
【図26】本発明の他の実施形態における槽回転型下部回転伝達式の洗浄装置の縦断面図である。
【図27】槽回転型上部釣下型回転伝達式の洗浄装置の概略図である。
【図28】槽回転型下部回転伝達式の洗浄装置の概略図である
【図29】各槽は回転させずワーク搬送装置を回転させるようにした槽固定型上部回転伝達式の洗浄装置の概略図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置
2 ワーク
3 煮沸蒸留槽(洗浄槽)
4 超音波洗浄槽(洗浄槽)
5 最終洗浄槽(洗浄槽)
6 乾燥槽
7 ヒータ
8 冷却器
9 ワーク搬送装置
10 回転駆動装置
11 昇降駆動装置
12 水分離機構
13 制御装置
A1 洗浄領域
A2 外部領域

Claims (4)

  1. 溶剤を用いて被洗浄物であるワークを洗浄する洗浄槽と、前記溶剤を加熱して蒸発させるヒータと、蒸発した前記溶剤の蒸気を凝縮させて回収する冷却器と、前記ワークを保持して洗浄槽内に浸漬させるワーク搬送装置と、該ワーク搬送装置と前記洗浄槽の一方を相対回転させる回転駆動装置と、前記ワーク搬送装置を昇降させる昇降駆動装置とを備えた洗浄装置において、前記回転駆動装置および昇降駆動装置の少なくとも一方を前記洗浄槽の上方に配置するとともにこれら回転駆動装置および昇降駆動装置のうち前記洗浄槽の上方に配置されたものを前記洗浄槽に対し着脱可能としたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記洗浄槽のうち最終洗浄を行う洗浄槽に槽内の溶剤上に浮遊する水を分離する水分離機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記水分離機構は、前記洗浄槽内の液面を含む上層部分を少なくとも前記ワークを浸漬し洗浄するのに必要な洗浄領域とそれ以外の外部領域とに仕切り槽外からこの外部領域に流入した水が前記洗浄領域に流れ込むのを阻止する仕切板によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の洗浄装置。
  4. 前記冷却器の表面温度に基づき前記溶剤の蒸発量を検出するとともに前記ヒータの温度をその検出量に基づいて調節する制御装置を有していることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
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