JP2004357401A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は従来とほぼ同等の機器の大きさを保ち、かつ、ＳＦ６ ガス量を低減することのできるガス絶縁開閉装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、絶縁ガスを封入した容器内に母線，遮断器及び断路器を収納してなると共に、前記容器内を絶縁スペーサにて母線区画部，遮断器区画部及び断路器区画部に分割し、かつ前記絶縁ガスとしてＳＦ６ （六弗化硫黄）ガスと他の絶縁ガスとの混合ガスを用い、該混合ガスの比率を前記各区画部毎に変えたことを特徴とする。
【選択図】 図１
【解決手段】本発明は、絶縁ガスを封入した容器内に母線，遮断器及び断路器を収納してなると共に、前記容器内を絶縁スペーサにて母線区画部，遮断器区画部及び断路器区画部に分割し、かつ前記絶縁ガスとしてＳＦ６ （六弗化硫黄）ガスと他の絶縁ガスとの混合ガスを用い、該混合ガスの比率を前記各区画部毎に変えたことを特徴とする。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はガス絶縁開閉装置に係り、特に、地球温暖化対策に対応した環境調和型に好適なガス絶縁開閉装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ガス絶縁開閉装置に絶縁ガスとして用いられているＳＦ６ ガスは、他の絶縁ガスと比較して絶縁性能・消弧性能が非常に優れており、このＳＦ６ ガスを媒体としたガス絶縁開閉装置は、全世界に普及している。
【０００３】
一方、ＳＦ６ ガスは地球温暖化防止の観点から排出規制ガスとして指定されており、各所において代替ガスの研究が行われているが、ＳＦ６ ガスと同等かそれ以上の性能を有する代替ガスは発見されていない。そこで、ＳＦ６ ガスの代わりに窒素ガスあるいは乾燥空気を用いることが検討されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−２７５７２０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＳＦ６ ガスの代わりに窒素ガスあるいは乾燥空気を用いても、遮断器，断路器等の基本性能を満足できない場合があり、また、従来と比較して機器が大きくなるため、スペースやコストを考えるとあまり効率的でなかった。
【０００６】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、従来とほぼ同等の機器の大きさを保ち、かつ、ＳＦ６ ガス量を低減することのできるガス絶縁開閉装置を提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のガス絶縁開閉装置は、上記目的を達成するために、絶縁ガスを封入した容器内に母線，遮断器及び断路器を収納してなると共に、前記容器内を絶縁スペーサにて母線区画部，遮断器区画部及び断路器区画部に分割し、かつ前記絶縁ガスとしてＳＦ６ （六弗化硫黄）ガスと他の絶縁ガスとの混合ガスを用い、該混合ガスの比率を前記各区画部毎に変えたことを特徴とする。
【０００８】
具体的には、前記遮断器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を５０〜１００％、前記断路器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜５０％、前記母線区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜３０％としたことを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づいて本発明のガス絶縁開閉装置を説明する。
【００１０】
図１に本発明の一実施例であるガス絶縁開閉装置のガス系統を示す。該図において、１は絶縁ガスであるＳＦ６ ガスと窒素ガスとの混合ガスが封入された容器で、この容器１内には母線２，遮断器３，三位置形接地開閉器付断路器４，避雷器５，三位置形断路機能付接地開閉器６が収納されると共に、母線２を支持する複数の絶縁スペーサ７で母線２を区画する母線区画部８，遮断器３を区画する遮断器区画部９，少なくとも三位置形接地開閉器付断路器４を区画する断路器区画部１０に分割している。なお、１１は変圧器、１２は計器用変流変圧器である。
【００１１】
そして、本実施例では、絶縁ガスとしてＳＦ６ ガスと窒素ガスとの混合ガスを使用しているが、母線区画部８，遮断器区画部９，断路器区画部１０ごとに要求される性能によって混合ガスの混合比を変えている。つまり、遮断器区画部９については、遮断性能・絶縁性能を満足させるためにＳＦ６ ガスの割合を５０〜１００％、断路器区画部１０はＳＦ６ ガスの割合を０〜５０％、母線区画部８はＳＦ６ ガスの割合を０〜３０％となるように封入している。そのときのガス圧力は、全ての区画部において０．３〜０．７ＭＰａで同一とする。
【００１２】
このように構成することにより、従来とほぼ同等の機器の大きさで、かつ、
ＳＦ６ ガス量を低減することができる。
【００１３】
本発明は、既にＳＦ６ ガスを絶縁媒体として運用中のガス絶縁開閉装置について、現状の構造のままでメンテナンス時にＳＦ６ガスから代替ガスを封入しＳＦ６ガス量を低減させることも可能である。
【００１４】
この場合には、ＳＦ６ ガスを絶縁媒体として設計しているため、容器強度との整合性を保つことから、各区画部のガス圧力は既設と同一とする。また、ＳＦ６ ガスの混合割合は、上述した実施例と同様に、遮断器区画部９はＳＦ６ ガスの割合を５０〜１００％、断路器区画部１０はＳＦ６ ガスの割合を０〜５０％、母線区画部８はＳＦ６ ガスの割合を０〜３０％となるように封入している。
【００１５】
尚、上述の実施例では、ＳＦ６ ガスとの混合ガスとして窒素ガスを用いた例について説明したが、窒素ガスに代えて乾燥空気を用いても同様である。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明した本発明のガス絶縁開閉装置によれば、従来とほぼ同等の機器の大きさを保ち、かつ、ＳＦ６ ガス量を低減することができ、此の種ガス絶縁開閉装置には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例であるガス絶縁開閉装置のガス系統を示す図である。
【符号の説明】
１…容器、２…母線、３…遮断器、４…三位置形接地開閉器付断路器、５…避雷器、６…三位置形断路機能付接地開閉器、７…絶縁スペーサ、８…母線区画部、９…遮断器区画部、１０…断路器区画部。
【発明の属する技術分野】
本発明はガス絶縁開閉装置に係り、特に、地球温暖化対策に対応した環境調和型に好適なガス絶縁開閉装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ガス絶縁開閉装置に絶縁ガスとして用いられているＳＦ６ ガスは、他の絶縁ガスと比較して絶縁性能・消弧性能が非常に優れており、このＳＦ６ ガスを媒体としたガス絶縁開閉装置は、全世界に普及している。
【０００３】
一方、ＳＦ６ ガスは地球温暖化防止の観点から排出規制ガスとして指定されており、各所において代替ガスの研究が行われているが、ＳＦ６ ガスと同等かそれ以上の性能を有する代替ガスは発見されていない。そこで、ＳＦ６ ガスの代わりに窒素ガスあるいは乾燥空気を用いることが検討されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−２７５７２０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ＳＦ６ ガスの代わりに窒素ガスあるいは乾燥空気を用いても、遮断器，断路器等の基本性能を満足できない場合があり、また、従来と比較して機器が大きくなるため、スペースやコストを考えるとあまり効率的でなかった。
【０００６】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、従来とほぼ同等の機器の大きさを保ち、かつ、ＳＦ６ ガス量を低減することのできるガス絶縁開閉装置を提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のガス絶縁開閉装置は、上記目的を達成するために、絶縁ガスを封入した容器内に母線，遮断器及び断路器を収納してなると共に、前記容器内を絶縁スペーサにて母線区画部，遮断器区画部及び断路器区画部に分割し、かつ前記絶縁ガスとしてＳＦ６ （六弗化硫黄）ガスと他の絶縁ガスとの混合ガスを用い、該混合ガスの比率を前記各区画部毎に変えたことを特徴とする。
【０００８】
具体的には、前記遮断器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を５０〜１００％、前記断路器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜５０％、前記母線区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜３０％としたことを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づいて本発明のガス絶縁開閉装置を説明する。
【００１０】
図１に本発明の一実施例であるガス絶縁開閉装置のガス系統を示す。該図において、１は絶縁ガスであるＳＦ６ ガスと窒素ガスとの混合ガスが封入された容器で、この容器１内には母線２，遮断器３，三位置形接地開閉器付断路器４，避雷器５，三位置形断路機能付接地開閉器６が収納されると共に、母線２を支持する複数の絶縁スペーサ７で母線２を区画する母線区画部８，遮断器３を区画する遮断器区画部９，少なくとも三位置形接地開閉器付断路器４を区画する断路器区画部１０に分割している。なお、１１は変圧器、１２は計器用変流変圧器である。
【００１１】
そして、本実施例では、絶縁ガスとしてＳＦ６ ガスと窒素ガスとの混合ガスを使用しているが、母線区画部８，遮断器区画部９，断路器区画部１０ごとに要求される性能によって混合ガスの混合比を変えている。つまり、遮断器区画部９については、遮断性能・絶縁性能を満足させるためにＳＦ６ ガスの割合を５０〜１００％、断路器区画部１０はＳＦ６ ガスの割合を０〜５０％、母線区画部８はＳＦ６ ガスの割合を０〜３０％となるように封入している。そのときのガス圧力は、全ての区画部において０．３〜０．７ＭＰａで同一とする。
【００１２】
このように構成することにより、従来とほぼ同等の機器の大きさで、かつ、
ＳＦ６ ガス量を低減することができる。
【００１３】
本発明は、既にＳＦ６ ガスを絶縁媒体として運用中のガス絶縁開閉装置について、現状の構造のままでメンテナンス時にＳＦ６ガスから代替ガスを封入しＳＦ６ガス量を低減させることも可能である。
【００１４】
この場合には、ＳＦ６ ガスを絶縁媒体として設計しているため、容器強度との整合性を保つことから、各区画部のガス圧力は既設と同一とする。また、ＳＦ６ ガスの混合割合は、上述した実施例と同様に、遮断器区画部９はＳＦ６ ガスの割合を５０〜１００％、断路器区画部１０はＳＦ６ ガスの割合を０〜５０％、母線区画部８はＳＦ６ ガスの割合を０〜３０％となるように封入している。
【００１５】
尚、上述の実施例では、ＳＦ６ ガスとの混合ガスとして窒素ガスを用いた例について説明したが、窒素ガスに代えて乾燥空気を用いても同様である。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明した本発明のガス絶縁開閉装置によれば、従来とほぼ同等の機器の大きさを保ち、かつ、ＳＦ６ ガス量を低減することができ、此の種ガス絶縁開閉装置には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例であるガス絶縁開閉装置のガス系統を示す図である。
【符号の説明】
１…容器、２…母線、３…遮断器、４…三位置形接地開閉器付断路器、５…避雷器、６…三位置形断路機能付接地開閉器、７…絶縁スペーサ、８…母線区画部、９…遮断器区画部、１０…断路器区画部。
Claims (4)
- 絶縁ガスを封入した容器内に母線，遮断器及び断路器を収納してなると共に、前記容器内を絶縁スペーサにて母線区画部，遮断器区画部及び断路器区画部に分割してなるガス絶縁開閉装置において、
前記絶縁ガスとしてＳＦ６ （六弗化硫黄）ガスと他の絶縁ガスとの混合ガスを用い、該混合ガスの比率を前記各区画部毎に変えたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。 - 前記遮断器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を５０〜１００％、前記断路器区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜５０％、前記母線区画部のＳＦ６ ガスの封入割合を０〜３０％としたことを特徴とする請求項１記載のガス絶縁開閉装置。
- 前記ＳＦ６ ガス以外の他の絶縁ガスとして窒素ガスあるいは乾燥空気を用いたことを特徴とする請求項１又は２記載のガス絶縁開閉装置。
- 前記各区画部のガス圧力は全て同一であることを特徴とする請求項１，２又は３記載のガス絶縁開閉装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003151770A JP2004357401A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003151770A JP2004357401A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004357401A true JP2004357401A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34047166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003151770A Pending JP2004357401A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004357401A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007028776A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Mitsubishi Electric Corp | ガス絶縁スイッチギヤ |
-
2003
- 2003-05-29 JP JP2003151770A patent/JP2004357401A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007028776A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Mitsubishi Electric Corp | ガス絶縁スイッチギヤ |
| JP4572145B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2010-10-27 | 三菱電機株式会社 | ガス絶縁スイッチギヤ |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080708 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081104 |