JP2004356922A - コンテンツ配信サーバ、及び端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツ配信サービスを受信中に、通信路を切替えてサービスを継続する場合、セッション切替時に一時的な中断が発生する。また切替前と切替後の通信路の通信速度が大きく異なる場合には、同じサービスを継続できない場合がある。
【解決手段】クライアント端末に対し、同一内容であり、ビットレートが異なり、かつ時間同期がとれた2つのコンテンツ配信セッションを同時に確立し、クライアント端末で2つのセッションからのコンテンツデータの時刻情報を基にして、時間的に連続するようにセッションを切替える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、複数の通信路による受信手段を備える通信端末装置、およびこの通信端末装置に対してコンテンツ配信サービスを提供する通信装置により構成されるコンテンツ配信システム及び端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生活様式や勤労形態の多様化に伴い、携帯電話やPDA、ノートパソコンなどの移動端末により、いつでも、どこでもインターネットに接続して通信サービスを享受したいというニーズが高まってきている。近年のモバイル通信技術の進展により、現在は無線LANやW−CDMA、cdma2000、Bluetoothなど、複数の移動体通信網が利用可能である。移動端末は、各々の通信網に対応する通信アダプタを用いることで各々の通信網に接続が可能である。さらに一台の移動端末に複数の種類の通信アダプタを搭載することで、受信データの速度や、移動端末の通信状況などに応じて最適な通信網を選択したり、通信網を動的に切替えることが可能となっている。
移動端末が、サーバと接続してコンテンツ配信サービスを受けている際中に、動的に通信網を切替えてコンテンツ配信サービスを継続する場合には、コンテンツ配信サービスのセッション情報を、通信路に存在する中継装置やエージェントが常に保持しておき、切替後の通信網におけるコンテンツ配信サービスで、このセッション情報を用いて配信サービスを継続するのが一般的である。
ここでセッションとは、ある通信サービスを提供する送信装置と受信装置間の通信フロー、ならびにその通信サービスを提供するために送信装置と受信装置の双方において実行される一連のプロセスの集合を意味する。セッション情報とは、そのサービスを提供するセッションに関する総合的な情報であり、セッション情報としては例えば、サーバ/クライアント端末のIPアドレスとポート番号、通信プロトコル、セッション開始時刻、サービス経過時間、サービス名、使用アプリケーション名等が挙げられる。
上記のような、通信網切替時における配信サービスの継続のための方法として、ユーザが配信データの受信中に、セッション管理手段が端末からのリクエストに応じてセッション状態を切替えることで移動端末を切替えるものや(例えば、特許文献1参照)、セッション管理部からの要求に従ってプロキシ間で配信サービスのセッション情報を交換することで、移動端末の通信網の切替を柔軟に行う方法等が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−176432号公報
【特許文献2】特開2002−64562号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記従来の、通信網切替時における配信サービスの継続方法は、移動端末においてセッションを一時的に中断し、通信網を切替えた後、新たにセッションを再開するものである。このため映像など、受信データの継続性がサービス品質に大きく影響するような配信サービスでは、上記のようなセッションの一時中断によりユーザに対し不快感を与えるという問題があった。また通信網を切替える前と、切替える後とで通信網の通信速度等の特性が異なる場合、同じサービスを継続することが難しいという問題があった。
具体的には、上記特許文献1記載の技術は同一端末において一時中断なく配信サービスを提供することはできない。又、特許文献2記載の技術も移動端末においては、通信網を一方から他方へ切替えるまでの間の配信サービスの中断が発生してしまう。
本発明の目的は、上記の事情を鑑みてなされるものであり、移動端末における通信網切替時の配信サービスを、一時的に中断することなく継続する方法を提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツ配信システムにおける通信中継装置では、切替前の通信路におけるセッションと切替後の通信路におけるセッションを一時的に二つ同時に移動端末との間で確立することを特徴とする。
また本発明のコンテンツ配信システムにおける通信端末装置では、切替前と切替後の二つの通信路から受信するデータの経過時間情報に基づき、適切なタイミングでセッションを切替えることを特徴とする。
本特徴により、ユーザは配信サービスを一時的に中断することなく、新たな通信網において配信サービスを継続させることが可能となる。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1〜図19を参照して、本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムについて説明する。尚、以降のサーバ及び端末装置の処理はハード構成による実現方法の他、以降の処理を実行させるためのプログラムを読み込むこと、又はハードとソフトウェア処理の協調動作によっても実現可能であることはいうまでもない。
【0005】
図2は、実施形態1によるコンテンツ配信システムの通信網の構成例を示す図である。同図の例では、コンテンツ配信サーバ100と、中継サーバ102とはインターネット網202を介して接続されている。クライアント端末119は、基地局203との間で無線通信が可能であり、無線LAN網200と接続される。無線LAN網200は、インターネット網202と接続されており、クライアント端末119は無線LAN網202を経由してインターネット網202と接続される。またクライアント端末119は、基地局204との間で無線通信が可能であり、1xEV−DO(cdma2000 1x Evolution Data Only)網201と接続される。1xEV−DO網201は、インターネット網202と接続されており、クライアント端末119は1xEV−DO網201を経由してインターネット網202と接続される。
【0006】
図2の例では、クライアント端末119は、中継サーバ102を介してコンテンツ配信サーバ100からコンテンツ配信サービスの提供を受ける。すなわちクライアント端末119は、コンテンツ配信サーバ100に対するコンテンツ配信要求を中継サーバ102に対して送信し、中継サーバ102は受信したコンテンツ配信要求をコンテンツ配信サーバ100へ転送する。コンテンツ配信サーバ100は中継サーバ102からコンテンツ配信要求を受けると、中継サーバ102に対し要求されたコンテンツデータを配信する。中継サーバ102は配信サーバ100から受信したコンテンツデータをクライアント端末119へ転送する。
以下では、無線LAN網200上で映像配信サービスセッションが確立された状態から、1xEV−DO網201へ映像配信サービスセッションを切替える場合の、中継サーバ102、およびクライアント端末119の処理の詳細を説明する。
【0007】
図1は中継サーバ102の構成を示す図である。サーバ間通信部110と111は、通信路#1(101)を介してコンテンツ配信サーバ100とのデータ送受信を行う部分である。キャッシュ112と113は、それぞれサーバ間通信部#1(110)と、サーバ間通信部#2(111)とが受信したコンテンツデータ120と121とを蓄積する部分である。コンテンツ送出部114は、キャッシュ#1(112)とキャッシュ#2(113)のいずれか、あるいは双方をそれぞれクライアント間通信部#1(115)、およびクライアント間通信部#2(116)へ渡す部分である。クライアント間通信部#1(115)とクライアント間通信部#2(116)は、それぞれ通信路#2(117)と通信路#3(118)を介してクライアント端末119とのコンテンツデータの送受信を行う部分である。セッション管理部103は、制御部104、セッション管理テーブル106、トラフィック監視部107、およびセッション切替判定部109から構成される。図1において、通信路#1(101)は図2におけるインターネット網202、通信路#2(117)は図2における無線LAN網200、通信路#3(118)は図2における1xEV−DO網201にそれぞれ相当する。
【0008】
図6(A)に、上述のセッション管理テーブル106の例を示す。同図におけるセッション管理テーブル106は、セッション情報と通信路情報、およびコンテンツセット情報とから構成される。セッション情報は、少なくともそのセッションで配信されているコンテンツID(コンテンツセット情報のIDに対応)と、キャッシュ情報、クライアント間通信情報とから構成される。キャッシュ情報は、上述のキャッシュ#1(112)とキャッシュ#2(113)に格納されるデータを管理するための情報であって、例えば、それぞれのキャッシュ内のコンテンツデータのコンテンツ時間範囲、キャッシュ内データサイズ、送信済みコンテンツデータのコンテンツ時間範囲などが含まれる。クライアント間通信情報はクライアント間の通信に関する情報であって、クライアント端末のIPアドレス、ポート番号等ユーザを識別できる情報、クライアント端末間の通信プロトコル情報、クライアント端末が受信した最新コンテンツ時刻、クライアント端末の受信スループットとその履歴情報などである。通信路情報は、クライアント端末119利用可能な全ての通信路に関する情報であり、例として、クライアントのIPアドレス、通信路のタイプや最大スループット、優先度、現在のスループット、及びその履歴情報などである。コンテンツセット情報は同一内容を持ち、コンテンツ属性の異なる複数のコンテンツの組を示す情報である。図4(B)に、コンテンツセット情報(http://server/contentset.info)の例402を示す。コンテンツセット情報例402では、ある同一の内容のコンテンツについて異なる属性情報を持つコンテンツファイルの複数の格納場所を示すURL(“http://server/content.mp4?br=512”、および“http://server/content.mp4?br=256”)と、それぞれのURLで示されるコンテンツに関する属性情報403、404が記述されている。属性情報403、404にはそれぞれ、少なくとも通信速度や、端末がどの符号化方式をサポートするかに依存して、切り替えるコンテンツを選択するため、ファイルタイプ及び平均コンテンツレートに関する情報が含まれ、その他トータル時間、メディア情報が格納されている。メディア情報はメディアタイプによって識別され、各メディアタイプに対して独自の詳細情報が記述されている。図4の例では、メディアタイプが“Video”である場合には、コーデックタイプ、平均レート、画像幅、画像高さ、フレームレートが記述されている。またメディアタイプが“Audio”である場合には、コーデックタイプ、平均レート、チャネル数が記述されている。属性情報403、404で示されるコンテンツは、同じ内容に関するものであるが、データサイズの違い等からビットレートが異なる点が大きな特徴である。
【0009】
図15はクライアント端末119の構成を示す図である。中継サーバ間通信部1506と1507は、それぞれ通信路#2(117)、通信路#3(118)を介して中継サーバ102とのデータ送受信を行う部分である。分離部1512と1513は、それぞれ中継サーバ間通信部#1(1506)と、中継サーバ間通信部#2(1507)とが受信したコンテンツデータ(123、125)のヘッダ情報を解析し、メディアデータ(例えばビデオ・オーディオ符号化データ)(1514、1515)を抽出する部分である。デコードバッファ1508と1509は、それぞれ分離部#1(1512)と、分離部#2(1513)とが抽出したメディアデータ(1514、1515)を蓄積するバッファである。デコードバッファ切替部1510は、デコードバッファ#1(1508)とデコードバッファ#2(1509)内のいずれかのメディアデータ(1514、1515)をデコーダ1511へ渡すための切替を行う部分である。デコーダ1511はデコードバッファ切替部1510から渡されるメディアデータ1516をデコードする部分である。セッション管理部1501は、制御部1502、セッション管理テーブル1504、セッション切替判定部1505、およびトラフィック監視部1520から構成される。
【0010】
図6(B)に、上述のセッション管理テーブル1504の例を示す。同図におけるセッション管理テーブル1504は、セッション情報と通信路情報、およびコンテンツセット情報とから構成される。セッション情報は、少なくともそのセッションで受信中のコンテンツID(コンテンツセット情報のIDに対応)と、デコードバッファ情報、受信情報、および通信路情報とから構成される。デコードバッファ情報は、上述のデコードバッファ#1(1508)とデコードバッファ#2(1509)内に格納されるメディアデータを管理するための情報であって、例えば、デコードバッファ内のメディアデータのコンテンツ時間範囲、デコードバッファ内データサイズ、ランダムアクセス位置(RAP)時刻などである。受信情報はクライアント端末のデータ受信を管理する情報であり、例えば、中継サーバのIPアドレス、ポート番号、中継サーバ間の通信プロトコル情報、クライアント端末の受信スループットとその履歴情報などである。通信路情報、コンテンツセット情報は、上述のセッション管理テーブル106と同様である。
図3は、通信路#2(117)上で映像配信サービスセッションを開始し、通信路#3(118)へ通信路を切替えるまでの、クライアント端末119、中継サーバ102、およびコンテンツ配信サーバ100の各々の処理を時間軸に沿って示した図である。同図で示す処理フローの概要は以下の通りである。
【0011】
▲1▼クライアント端末119は通信路#2(117)を経由して中継サーバ102へコンテンツ配信要求を送信し、コンテンツ配信サービスのセッションを確立する。コンテンツ配信サーバ100は中継サーバ102を経由してクライアント端末119へコンテンツデータを配信する。
【0012】
▲2▼クライアント端末119が移動し基地局203(図2)からの距離が離れることで、同基地局からの電波の受信状況が悪くなり、無線LAN網200、すなわち通信路#2(117)からのデータ受信のスループットが低下する。このクライアント端末119間のスループット低下を中継サーバ102が検知すると、中継サーバ102はクライアント端末119への映像データの配信経路を、1xEV−DO網201、すなわち通信路#3(118)へ切替えることを決定する。
【0013】
▲3▼中継サーバ102は通信路#2(117)上で確立されていたコンテンツ配信セッションの情報を常に管理しておき、このセッション情報を参照して、通信路#3(118)で新たなコンテンツ配信セッションを確立する。ただしこの新たな配信サービスセッションは、既に通信路#2(117)で確立されている配信サービスセッションと時間的に同期がとれており、かつ同一の内容の映像コンテンツである(コンテンツのビットレートは異なっていてもよい)。
【0014】
▲4▼クライアント端末119では、通信路#2(117)と通信路#3(118)との両方から受信されるコンテンツデータの経過時刻を調べ、両者が時間的に連続して映像が提示されるように、デコードするコンテンツデータを、通信路#2(117)からのコンテンツデータから、通信路#3(118)から受信したコンテンツデータへと切替える。
【0015】
▲5▼中継サーバ102は、クライアント端末119において、上記▲4▼の切替が完了すると、通信路#2(117)のコンテンツ配信セッションを終了する。
以下では図3を参照して、上述のフローにおける、配信サーバ100、中継サーバ102、およびクライアント端末119の処理の詳細を説明する。
【0016】
図3において、ユーザの指示等によりクライアント端末119においてコンテンツ配信要求イベントが発生すると(S300)、クライアント端末119はコンテンツセット情報取得要求401を中継サーバ102に対して送信する(S301)。図4(A)にコンテンツセット情報取得要求401のURL例(“http://server/contentset.info”)を示す。中継サーバ102は、コンテンツセット情報取得要求401を配信サーバ100へ転送する(S301)。配信サーバ100はコンテンツセット情報取得要求401を受信すると、要求されたコンテンツセット情報402を中継サーバ102に対して送信する(S302)。
図3において中継サーバ102が、上に述べたようなコンテンツセット情報402を受信すると(S302)、中継サーバ102はこの情報をセッション管理テーブル106(図1)に格納する(S303)。その後中継サーバ102は、受信したコンテンツセット情報402をクライアント端末119へ送信する(S302)。クライアント端末119では、受信したコンテンツセット情報402を、クライアント端末119内のセッション管理テーブル1504に格納する。セッション管理テーブル1504の詳細は後述する。
次にクライアント端末119は、クライアント端末自身に関するクライアント情報500を中継サーバ102に送信する(S320)。図5にクライアント情報500の例を示す。同図の例ではクライアント情報S320として、通信路#2(図1における117)に関する情報501、通信路#3(図1における118)に関する情報502、および端末能力情報503が記述されている。通信路情報501、502では、通信路のタイプ、最大スループット、IPアドレス、通信路の優先度(値が高いほど優先度が高いものとする)がそれぞれ記述されている。端末能力情報503では、端末が対応するコーデックタイプ、最大描画サイズ、CPUクロック、およびメモリ容量が記述されている。中継サーバ102は、クライアント情報500を受信すると、これを前述のセッション管理テーブル106内に格納する(S304)。
【0017】
クライアント端末119は、受信したコンテンツセット情報402の中から、例えばユーザの指示動作、あるいは端末が現在確立している通信路のスループット状況に基づいて一つのコンテンツのURLを選択し、コンテンツ配信要求を中継サーバ102へ送信する(S305)。中継サーバ102は、コンテンツ配信要求を受信すると(S306)、コンテンツ配信要求処理S308を実行する。コンテンツ配信要求処理S308における機能の概要は以下の二つである。すなわち、(1)クライアント端末119が要求したURLのコンテンツの他に、このコンテンツと同一の内容で、かつ異なる属性(例えばビットレートが異なる等)を持つ複数のコンテンツを配信サーバ100から受信し続ける。(2)クライアント端末119に対しては要求されたコンテンツのみを配信する。
上述の(1)の機能は以下のフローにより実現される。コンテンツ配信処理S308において、制御部104は、受信したコンテンツ配信要求のURLと、セッション管理テーブル106(後述する)に格納されたコンテンツセット情報との照合を行うことで、コンテンツ配信要求で指定されたコンテンツの他に、このコンテンツと同一内容で、かつ異なる属性を持つコンテンツのURLを取得する。そして取得したそれぞれのURLについてコンテンツ配信要求を配信サーバ100に対して送信する(S306、S307)。ただし本実施形態では、上述の(1)の機能において、クライアント端末119が指定したコンテンツURL以外のコンテンツURLに対しては、必ずしも上記の配信要求を送信する必要はない。本説明においてはS306とS307を配信サーバ100に対して送信するものと仮定する。
【0018】
配信サーバ100は、S306、S307の配信要求を受信すると、これらの要求に対応するコンテンツ配信応答を中継サーバ102に送信する(S306’、S307’)。中継サーバ102は、コンテンツ配信応答(S306’、S307’)を受信すると、クライアント端末119からのコンテンツ配信要求(S305)に対応するコンテンツ配信応答(図3の例ではS306’)を、コンテンツ配信応答(S305’)としてクライアント端末119へ送信する。その後配信サーバ100は中継サーバ102に対し、コンテンツ配信要求(S306、S307)に対応したコンテンツデータ120、121の配信を開始する。中継サーバ102は、セッション管理プロセスS312を起動し、クライアント端末119からのコンテンツ配信要求(S305)に対応するコンテンツデータ(図3の例では120)をクライアント端末119へ送信する。図7に、配信サーバ100から中継サーバ102へ配信されるコンテンツデータ120、121、及び中継サーバ102からクライアント端末へ配信されるコンテンツデータ123、125のフォーマットの例を示す。図7は、ISO/IEC14496−1:AMD6(通称MP4)で定められるファイルフォーマットを用いたコンテンツデータの構成図である。同図において、uuid(700)は、独自定義データを格納する場所であり、本実施形態では、uuid(700)にコンテンツ先頭からの経過時刻を指定する。このuuid内の情報により、コンテンツの途中からデータを配信する場合であっても、受信する側では、受信したコンテンツデータがコンテンツ全体のうち、どれだけ経過した時刻のものであるかの情報を取得することができる。uuid(700)は、コンテンツセット情報402で記述された複数コンテンツデータ間の時刻同期をとる目的で与えられる。図7において、moov(701)は先頭ヘッダ情報を格納する場所であり、mdat(702、704、706)はビデオやオーディオなどのメディアデータを格納する場所である。moof(703)は二つ目以降のヘッダ情報を格納する場所である。本実施形態においては、uuid(700)とmoov(701)とmdat(702)をフラグメント#1(707)、それ以降のmoofとmdatの組をフラグメント#2(708)、フラグメント#3(709)とし、フラグメント毎にTCP/IP通信により送信するものとする。ただし本発明は、コンテンツの形式や通信プロトコルに依存するものではなく、MP4ファイル形式ではなく、例えばメディアデータをRTP(Realtime Transfer Protocol)形式でパケット化し、UDP/IP通信により送信することも可能である。ただしコンテンツセット情報S302で記述される複数コンテンツが配信されるときには、上述のuuid(700)のように、現在送られている配信データがコンテンツにおいてどれだけ時間が経過しているかの情報が何らかの形で付加されている必要がある。
【0019】
図3の、中継サーバ102におけるセッション管理プロセスS312の詳細を説明する。図8に示すようにセッション管理プロセスS312では、コンテンツ受信プロセス800、コンテンツ送信プロセス801、クライアント情報管理プロセス802、および通信路監視プロセス803がそれぞれ独立して動作している。以下では、各プロセスの詳細を説明する。
【0020】
図9を用いて、コンテンツ受信プロセス800の詳細を説明する。同プロセスでは、図1におけるサーバ間通信部(110、111)はコンテンツ配信サーバ100からのデータ受信処理を行う(S901)。次にサーバ間通信部(110、111)は受信データの有無を調べ(S902)、受信データの存在を確認すると、受信データをキャッシュ(図1中112、113)に格納する。そして図1における受信コンテンツ管理部105は、キャッシュ(112、113)に格納された最新の受信コンテンツ情報を解析する(S904)。
ステップS904における受信コンテンツ情報としては、受信したコンテンツの時間範囲と、受信したコンテンツの平均ビットレート等がある。これらの情報は、図7におけるmoov(701)(先頭フラグメントの場合)、またはmoof(703、705)(2番目以降のフラグメントの場合)内のヘッダ情報に格納されているタイムスタンプと、受信したデータのサイズとから取得できる。
セッション管理部103は、ステップS904において取得した受信コンテンツ情報を、セッション管理テーブル106に保持する(S905)。以上のような処理を、制御部104からのプロセス終了のメッセージが発生するまで繰り返す(S906)。
以上のように、コンテンツ受信プロセス800では、受信したデータがキャッシュに格納されるとともに、セッション管理部103は受信データのコンテンツ内の経過時刻とデータサイズとを常時取得し、これらの情報をセッション管理テーブル106に格納する。
次に図10を用いて、コンテンツ送信プロセス801の詳細を説明する。コンテンツ送信プロセス801は、図1におけるコンテンツ送出部114において実行される。ステップS1001において、制御部104は、キャッシュ内に蓄積されている最も古い送信データのコンテンツ時刻、データサイズ、キャッシュ内のデータアドレス等をセッション管理テーブル106から取得し、これらの情報をコンテンツ送出部114へ渡す。送信データが存在する場合(S1002)、コンテンツ送出部114は前述の送信データアドレスとデータサイズとを用いて、キャッシュ#1(112)、又はキャッシュ#2(113)からコンテンツデータを取得し(S1003)し、取得したコンテンツデータをクライアント間通信部#1(115)、又はクライアント間通信部#2(116)へ渡す。クライアント間通信部#1(115)、又はクライアント間通信部#2(116)は、通信路#2(117)、又は通信路#3(118)を経由して、クライアント端末119へコンテンツデータ(123、又は125)を送信する(S1004)。制御部104は、送信したコンテンツデータ(123、又は125)のコンテンツ時刻範囲と、平均ビットレートとの情報をセッション管理テーブル106に保存する(S1005)。コンテンツ送信プロセス801は、以上のような処理を、制御部104からのプロセス終了のメッセージが発生するまで繰り返す(S1006)。
【0021】
以上のように、コンテンツ送信プロセス801では、制御部104はキャッシュ内に格納されたコンテンツデータ(123、又は125)を、受信時刻が古い順にクライアント端末119へ送信するとともに、セッション管理テーブル106における、送信済みコンテンツデータのコンテンツ時刻とデータサイズを逐次更新する。
【0022】
次に図13を用いて通信路監視プロセス803の詳細を説明する。通信路監視プロセス803は、現在クライアント端末119にコンテンツを配信している通信網(図3のフローでは通信路#2(117)に相当する)以外の通信路(図3のフローでは通信路#3(118)に相当する)のスループットを監視することで、切替後のスループットを予め把握しておき、現在の通信路から別の通信路へ切替えるときに送信するコンテンツを選択する目的で実行される。
図13に示すように、通信路監視プロセス803において、ある通信路が確立されている場合(S1301)、中継サーバ102におけるトラフィック監視部107は、定期的にダミーデータをクライアント端末119に対して送信する(S1302)。クライアント端末119におけるトラフィック監視部1520はこのダミーデータを受信すると、受信したダミーデータに対するリポートを中継サーバ102に対し送信する(S1303)。このダミーデータリポートについては、1つのダミーデータパケット毎に送信されてもよいし、あるいは複数の受信ダミーデータにつき一つのリポートが送信されてもよい。また通信プロトコルによってもリポートの形態が異なる場合がある。例えばTCP/IPのようなコネクション型の通信プロトコルでダミーデータが送信される場合には、クライアントは各々のTCPパケットに対してACKメッセージを中継サーバ102に対して返答される。このためACKメッセージをリポートとすることで、中継サーバ102は各々のダミーデータのサイズと送信に要した時間とから、その通信路のスループットを容易に推測可能である。またUDP/IPのようなコネクションレス型の通信プロトコルでダミーデータが送信される場合には、例えばRTCP(RealTime Control Protocol)の形式のリポートを用いることができる。RTCPのリポート形式により、複数のダミーデータパケットの受信状態に関する情報を中継サーバ102に対して定期的に送信する。RTCPの詳細説明は省略する。
【0023】
図13のステップS1304では、中継サーバ102のトラフィック監視部107において、上述のステップS1303で受信したクライアントからのダミーデータリポートを基に、クライアント端末119におけるダミーデータの受信スループットを計算する。計算されたスループット値は、ステップS1305においてセッション管理テーブル106に記録される。またクライアント端末119のトラフィック監視部1520においても上述と同様に受信スループットを計算し、これをセッション管理テーブル1504に記録する。以上のような処理を、制御部104からのプロセス終了のメッセージが発生するまで繰り返す(S1306)。以上のような処理を、現在コンテンツを送信している通信路以外の通信路全てについて行い、現在の通信路以外の全ての通信路のスループットを常に監視しておく。
【0024】
次に、図11と図12、および図25を用いてクライアント情報管理プロセス802の詳細を説明する。クライアント情報管理プロセス802では、制御部104は、クライアント端末119における受信データの再生状況や、クライアント端末119と中継サーバ102間におけるデータ通信スループットの監視を行う。
【0025】
図11のクライアント管理プロセス802において、中継サーバ102はクライアント端末から送られる該端末のコンテンツの受信情報に関するクライアントリポート122を受信する(S1100)。クライアント端末119は、クライアントリポート122を定期的に中継サーバ102へ送信する。図12にクライアントリポート122の例を示す。図12の例では、クライアントリポート122内は、端末の受信状況に関する情報であって、クライアントへのコンテンツ送信に十分なネットワーク速度が実現されているかどうかを推測できる情報である。▲1▼ある時間内に受信したコンテンツのコンテンツ時間、▲2▼デコードバッファの残り量、▲3▼ある区間内のパケットロス率の少なくとも何れか一つ、さらに現在のスループットを推測するため受信スループットの平均値が含まれる。具体的にはリポート区間の開始時刻RSSC、リポート区間の終了時刻RESC、リポート区間内に受信したコンテンツデータの最古のコンテンツ時刻ORCC、リポート区間内に受信したコンテンツデータの最新のコンテンツ時刻LRCC、リポート区間内に受信したコンテンツデータサイズRB、リポート区間内でコンテンツデータを受信していない時間の総和ZSC、リポート区間内の最後のコンテンツデータ受信時刻LRSC、デコードバッファの残りのコンテンツ時間DRCC、リポート区間内のパケット損失率PLRが含まれている。
【0026】
図11のステップS1101では、受信したクライアントリポート122内の情報を取得し、セッション管理テーブル106を更新する(S1102)。このときに更新されるセッション管理テーブル106内の情報は、クライアント端末119が受信したデータのコンテンツ時刻や、クライアント端末119における受信スループットである。図12のクライアントリポート122の例では、クライアント端末119が受信したコンテンツデータのコンテンツ時刻は、前述のORSCとLRCCから取得される。またリポート区間内の平均スループットATHRは、図12に示すようにATHR=RB/(RESC−RSSC−ZSC)で求められる。
【0027】
次に図11のステップS1102では、セッション切替判定部109は更新されたセッション管理テーブル106内の情報を用いて、通信路を切替えるか否かの判定処理を行う。図25を用いて、切替判定処理S1102の詳細を説明する。切替判定処理S1102では、セッション切替判定部109は現在の通信路においてコンテンツ配信の継続が可能かどうかを判定する(S2501)。現通信路でコンテンツ配信が継続可能かどうかの判定条件としては、例えば以下のような条件が考えられる。
▲1▼リポート区間の時間長に相当するコンテンツ時間長のデータが受信されていない状態(すなわち(LRCC−ORCC)≦(RESC−RSSC)×α(但しαは1未満の定数))、がT秒以上続く。
▲2▼クライアントにおけるデコードバッファの残りのコンテンツ時間DRCCがある閾値β(秒)以下となる。
▲3▼パケット損失率PLRがある閾値γ%以上となる。
上記の▲1▼〜▲3▼の判定条件のいずれかに該当する場合、現在の通信路のスループットが、そのコンテンツデータを伝送するために必要なビットレートを下回っていると推測される。一方、上記▲1▼〜▲3▼のいずれにも該当しない場合には、現在の通信路でコンテンツ配信が継続可能と推測され、切替不要と判定する(S2504)。
上記の▲1▼〜▲3▼は通信プロトコルによって判定条件を使い分ける必要がある。例えば本実施形態のように、TCP/IPのようなコネクション型の通信プロトコルでデータが伝送されている場合には、パケットロス検出時にはロスしたパケットの再送が行われるため、▲3▼の条件は発生しないが、再送処理による遅延が発生するため▲1▼の条件による判定が有効となる。一方、UDP/IPのようなコネクションレス型の通信プロトコルでデータが伝送されている場合には再送処理が生じないため、▲1▼ではなく▲3▼の条件による判定が有効である。またS2501の判定処理においては、上記▲1▼〜▲3▼の他にクライアント端末における受信データのスループットの履歴情報を参照することで、現在の通信路のスループットが将来的に低下するかどうかについても予測し、将来的にコンテンツ配信の継続が可能かどうかを常にチェックする。例えば図2においてクライアント端末119が移動し基地局203からの距離が離れると、基地局203からの電波の受信状況が悪くなり、無線LAN網200からの映像データ受信スループットの低下が続く。このようなスループットの履歴を調べ、現在の通信路によるコンテンツ配信セッションの継続が可能かどうか、および他の通信路によるコンテンツ配信が可能かどうかを予測する。
【0028】
上述の判定処理S2501において、現在の通信路でコンテンツ配信が継続不可能と推測された場合、セッション切替判定部109は他の通信路でコンテンツ配信を継続可能であるかどうかを判定する(S2502)。
S2502の判定処理では、前述の通信路監視プロセス803において更新されたセッション管理テーブル106内の通信路情報(図6(A)参照)から、他の通信路の現在のスループット履歴情報を取得し、セッション管理テーブル106内のコンテンツセット情報(図6(A)、および図4(B)参照)から、各コンテンツの平均ビットレート情報を参照し、他の通信路の現在のスループットで配信可能と推測されるコンテンツが存在するかどうかを調べる。他の通信路の現スループットで配信可能と推測されるコンテンツが存在する場合には、他の通信路でコンテンツ配信の継続が可能と判定し、切替要と判定する(S2503)。
以上に述べたように、図11のS1102では、現在の通信路でコンテンツ配信の継続不能、かつ他の通信路でコンテンツ配信の継続が可能と判断された場合において、切替要と判定し、それ以外には切替不要と判定する。
上述のようにS1102において切替要と判定された場合には(S1103)、制御部104に対し、通信路の切替を要求する(S1104)。切替要求S1104では、切替後の通信路と新しく配信するコンテンツ(コンテンツセット情報402内のコンテンツIDで指定)を指定する。以上のような処理を、制御部104からのプロセス終了のメッセージが発生するまで繰り返す(S1105)。以上に述べたように、図3におけるセッション管理プロセスS312では、コンテンツ受信プロセス800、コンテンツ送信プロセス801、クライアント情報管理プロセス802、および通信路監視プロセス803がそれぞれ独立して動作している。コンテンツ受信プロセス800では、配信サーバ100からのコンテンツの受信、および受信したコンテンツ情報の管理を行う。コンテンツ送信プロセス801では、クライアントへのコンテンツの送信、および送信したコンテンツ情報の管理を行う。クライアント情報管理プロセス802では、クライアント端末119間のスループットの計測、クライアント端末での再生情報の管理、通信路切替の判定などを行う。通信路監視プロセス803では、現在セッションが確立されている通信路以外の通信路のスループットを定期的に計測する。
次に図16を用いて、図3のクライアント端末119におけるコンテンツ受信プロセスS309の詳細を説明する。
【0029】
図16において、中継サーバ間通信部(1506、又は1507)は、中継サーバ102からコンテンツデータ(123、又は125)を受信する(S1602)。中継サーバ間通信部(1506、又は1507)は、受信コンテンツデータ(123、又は125)の存在を確認すると(S1603)、このコンテンツデータを分離部(1512、又は1513)に渡す。分離部(1512、又は1513)は、受信コンテンツデータのヘッダ部(図7中のmoov又はmoof)を解析し、コンテンツ情報を取得するとともに、受信コンテンツデータ内のメディアデータ(1514、又は1515)を分離し(S1604)、このメディアデータをデコードバッファ(1508、又は1509)へ格納し(S1605)、取得したコンテンツ情報をセッション管理テーブル1504へ保持する(S1606)。コンテンツ受信プロセスS309は、上述の処理を繰り返して行い、制御部1502からのプロセス終了の指示があれば(S1607)、コンテンツ受信プロセスS309を終了する(S1608)。
【0030】
次に図3における通信路切替決定イベントS313以降の処理の流れについて詳細を説明する。
図3におけるセッション切替決定イベントS313は以下に記す要因のいずれかによって発生する。(1)前述のクライアント情報管理プロセス802(図11参照)における切替判定処理S1103によってセッション切替が決定され、ステップS1104において制御部104へセッション切替指示が発行される。(2)クライアント端末119において、ユーザの指示動作によってセッション切替が要求される。(3)クライアント端末119において、前述のクライアント情報管理プロセス802における切替判定処理S1103と同様な判定処理を行うことで通信路の切替を決定し、切替要求を中継サーバ102へ送信する。
すなわち、上述の(1)は中継サーバ102によって通信路切替が決定されるのに対し、上述の(2)と(3)は、クライアント端末119において通信路切替の決定が行われる。本発明の実施形態1では、通信路の切替の決定は、中継サーバ、クライアント端末、のどちらが行ってもよい。
セッション切替決定イベントS313が発生すると、中継サーバ102における制御部104はセッション切替プロセスS320を実行する。図14を用いてセッション切替プロセスS320の詳細を説明する。
セッション切替プロセスS320は、セッション管理テーブル106から、切替後の通信路のスループットとコンテンツセット情報とを取得する。そして切替後の通信路スループット以下の最も大きい平均ビットレートであるコンテンツをコンテンツセット情報の中から探索することで、新しいセッションで配信するコンテンツを選択する。また現在のセッションにおいてクライアント端末119に送信済みである最新のコンテンツ時刻ETSを取得する(S1401)。
次にセッション切替プロセスS320では制御部104は、ステップS1401で選択したコンテンツが既に配信サーバ100から受信済みであり、かつS1401で取得したコンテンツ時刻ETSの時刻に相当するコンテンツデータがキャッシュ(112、又は113)に存在するかどうかを調べ(S1402)、もしも存在していなければ、そのコンテンツデータの配信要求(コンテンツ時刻ETSからのデータを指定)を配信サーバ100に対して送信した後、前述した配信要求処理S308を実行する。配信要求処理S308が完了すると、配信サーバ100は、指定された時刻からのコンテンツを中継サーバに対して送信し続ける。制御部104は前述のコンテンツ受信プロセス800を起動し、以降同プロセスにおいて配信サーバ100からコンテンツを受信し続ける。
次にステップS1404において制御部104は、キャッシュ内データの送信開始の際にデータの修正が必要かどうかを判定し、修正が必要な場合にはデータ修正を実行する(S1405)。本実施形態では、配信されるコンテンツは前述のように、図7で示すMP4ファイル形式となっている。従ってキャッシュ内にある、先頭以外のフラグメントがクライアント端末119に対して最初に送られるときには、その最初に送られるフラグメントのヘッダ部moof(703)をmoov(701)にフォーマット変換する必要がある。また先頭フラグメントのuuid内に、現フラグメントのコンテンツ時刻を記述する必要がある。以上に述べたように制御部104は、キャッシュ内にある、先頭以外のフラグメントを新たにセッション開始時にクライアント端末119へ最初に送信するときに、データの修正や追加が必要な場合には、その修正を行う。
【0031】
図14の上述のステップにより、クライアント端末119へ新たに配信するコンテンツの準備が整うと、中継サーバ102はクライアント端末119へセッション切替要求を送信し(図3のS314)、前述のコンテンツ送信プロセス801を起動し、新たなコンテンツのクライアント端末119への送信を開始する(125)。つまりこの時点で2以上の通信網が1の端末に対して接続されていることになる。
そしてクライアント端末119においてセッション切替(図3のS316)が完了して、不要なセッションが終了すると(S318)、クライアント端末119からセッション切替完了通知が中継サーバ102に送られる(図3のS317)。図14で、中継サーバ102がセッション切替完了通知S317を受信すると(S1406)、中継サーバ102の制御部104はセッション切替プロセスS320を終了する(S1408)。
次に図15と図17を用いて、クライアント端末119におけるセッション切替プロセスS316の詳細を説明する。
セッション切替プロセスS316が実行される時点では、クライアント端末119では、図15における通信路#2(117)と通信路#3(118)上で2つのコンテンツ配信セッションが同時に確立されており、各々の通信路からそれぞれコンテンツデータ123とコンテンツデータ125とが独立に受信され、このうちのコンテンツデータ123がクライアント端末119上でデコードされている。また中継サーバ102では、前述したセッション切替プロセスS320(図14参照)において、クライアント端末119へ送信済みのコンテンツデータ123のコンテンツ時刻ETSを、コンテンツデータ125の送信開始コンテンツ時刻とするように処理している。このためクライアント端末119において独立に受信されるコンテンツデータ123と125とは、コンテンツ時刻が近い状態にある。
この状態で、セッション切替判定部1505はセッション切替時刻決定処理S1701を実行する(図17参照)。セッション切替時刻決定処理S1701の詳細は後述するが、この処理によりセッションを切替える(すなわちデコードバッファを切替える)コンテンツ時刻STが決定される。
コンテンツデータ123のデコード時刻が前述の切替時刻ST未満の場合(S1702)、そのままコンテンツデータ123のデコードが実行され続ける。
コンテンツデータ123のデコード時刻が前述の切替時刻ST以上となった場合(S1702)、デコードバッファ切替部1510において、デコーダ1511のデコード対象となるデコードバッファを、デコードバッファ#1(1508)から、デコードバッファ#2(1509)へ切替える(S1703)。このデコードバッファの#1から#2への切替の指示は、中継サーバ102から受信したセッション切替要求(S314)によるものである。
次にセッション切替プロセスS316では、デコーダ1511の再設定を行う(S1704)。このデコーダ再設定処理としては、例えばビデオデコーダであれば、画像サイズ等のデコーダの初期化情報が新しいコンテンツデータ125に合わせて再設定される。
【0032】
以上のデコードバッファ切替(S1703)、およびデコーダの再設定(S1704)が終了後、クライアント端末119は、中継サーバ102に対してセッション切替通知S317を送信し(S1705)、セッション切替プロセスS316を終了する(S1706)。尚、コンテンツ配信の終了決定権は通信プロトコルに依存する。TCPのように送信側が、相手が受信に成功したかを確認してから次データを送るプロトコルの場合には、片方が終了処理を行えば、自動的に他方でも通信が終了される。一方、UDPのように送信側が、相手の受信の是非にかかわらず送信し続けるプロトコルの場合には、双方とも終了処理を行う必要がある。
【0033】
次に図18と図19を用いて、セッション切替プロセスS316における、セッション切替時刻決定処理S1701の詳細を説明する。
クライアント端末119上のセッション管理テーブル1504には、図6で示すように、デコードバッファ#1(1508)とデコードバッファ#2(1509)に格納されている受信コンテンツデータのコンテンツ時間範囲が記述され、常に更新されている。ここでデコードバッファ#1内のコンテンツデータの最小コンテンツ時刻をDTS(1)、最大コンテンツ時刻をDTE(1)、デコードバッファ#2内のコンテンツデータの最小コンテンツ時刻をDTS(2)、最大コンテンツ時刻をDTE(2)と記す。
セッション切替時刻決定処理S1701では、セッション管理テーブル1504から、最新のDTS(1)、DTE(1)、DTS(2)、DTE(2)を取得する(S1801)。
そしてデコードバッファ#2内のコンテンツデータの中で、DTS(1)以上であり、かつランダムアクセス位置RAPであるコンテンツ時刻を探索する(S1802)。このようなRAPがデコードバッファ#2内に現れるまで、前述のステップS1801を繰り返す。
S1802の条件を満たすRAPが探索されると、この時刻を前述のセッション切替時刻STに決定し(S1803)、セッション切替時刻決定処理S1701を終了する(S1804)。
【0034】
図19は、図18で述べたセッション切替判定処理S1701をわかり易く示した模式図である。
図19の▲1▼の状態では、デコードバッファ#1内には、コンテンツ時刻が16から23までのメディアデータが格納されている。デコードバッファ#2内にはメディアデータは存在しない。従って▲1▼の状態では、図18のステップS1802において、該当するRAPは存在せず、S1801が再び実行される。
そして図19の▲2▼の状態では、デコードバッファ#1内には、コンテンツ時刻が18から23までのメディアデータが格納されている。デコードバッファ#2内には、コンテンツ時刻が20から22までのメディアデータが格納されているが、その中にRAPが存在しない。このため、▲2▼の状態では、図18のステップS1802において、該当するRAPは存在せず、S1801が再び実行される。そして図19の▲3▼の状態では、デコードバッファ#1内には、コンテンツ時刻が20から24までのメディアデータが格納されている。デコードバッファ#2内には、コンテンツ時刻が20から25までのメディアデータが格納されているが、その中に、DTS(1)=20よりも大きいRAP=23が存在する。このため▲3▼の状態では、図18のステップS1802において、該当するRAP=23が存在するため、S1803が実行され、セッション切替時刻=23と決定される。すなわちデコーダ1511では、コンテンツ時刻23秒直前まではデコーダバッファ#1内のメディアデータをデコードするが、23秒目以降はデコードバッファ#2内のメディアデータをデコードする。
【0035】
図3において、以上で述べたようにセッション切替プロセスS320が起動し、クライアント端末119におけるセッション切替S316、及び不要セッションS318が完了し、中継サーバ102におけるセッション切替プロセスS320が終了した後は、既に起動している、前述のセッション管理プロセスS312による通常の配信状態に戻る。すなわち配信サーバ100からのコンテンツ受信(S800)とクライアント端末119へのコンテンツ送信(S801)、クライアント端末119の現在状況管理(S802)、および全通信路のスループット監視(S803)が継続して行われる状態となる。
上述のように、本発明の実施形態1によるマルチメディア通信システムでは、通信路の切替の際に、中継サーバとクライアント端末との間に、同一内容であり、かつビットレート等のコンテンツ属性が異なる二つのコンテンツの配信セッションを同時に確立する。そしてクライアント端末は、これらのセッションにおいて受信される二つのコンテンツデータのコンテンツ時刻を取得し、極力中断が発生しないようにタイミングを決めて切替を行う。従って、従来の通信網切替時における配信サービスの継続方法では一時的に配信サービスが中断されるのに対し、本実施形態ではこの一時的中断を極力少なくして、配信サービスを継続することが可能となる。また通信路の切替の際には、切替後の通信路に適したビットレートのコンテンツを配信するため、切替後の通信路のスループットが切替前の通信路のスループットと異なる場合であっても、同一の内容のコンテンツ配信サービスを継続することが可能である。
【0036】
本発明の実施形態2は、実施形態1の変形例として、クライアント端末119が中継サーバ102の機能を備えるコンテンツ配信システムである。
図20に、本発明の実施形態2によるクライアント端末2000の構成を示す。サーバ間通信部2006と2007は、それぞれ通信路#2(117)、通信路#3(118)を介して配信サーバ100とのデータ送受信を行う部分である。分離部2008、2009、デコードバッファ2010、2011、デコードバッファ切替部2012、デコーダ2013は実施形態1におけるクライアント端末119の構成(図15)と同様である。セッション管理部2001は、制御部2002、セッション管理テーブル1504、セッション切替判定部2004、およびトラフィック監視部2005から構成される。
また図21にクライアント端末2000と配信サーバ100の処理フローを示す。
【0037】
図21において、ユーザの指示等によりクライアント端末2000においてコンテンツ配信要求イベントが発生すると(S2105)、クライアント端末2000はコンテンツセット情報取得要求401を配信サーバ100に対して送信する(S2110)。コンテンツセット情報取得要求401の例は、前述(図4)と同様である。配信サーバ100はコンテンツセット情報取得要求401を受信すると、要求されたコンテンツセット情報402をクライアント端末2000に対して送信する(S2111)。コンテンツセット情報の例は、前述(図4)と同様である。
【0038】
図21においてクライアント端末2000が、上に述べたようなコンテンツセット情報402を受信すると(S2111)、クライアント端末2000はこの情報をセッション管理テーブル1504に格納する(S2112)。クライアント端末2000におけるセッション管理テーブル1504は、実施形態1のクライアント端末119におけるセッション管理テーブル1504と同様である。
図21においてクライアント端末2000は、受信したコンテンツセット情報402の中から、例えばユーザの指示動作、あるいは端末が現在確立している通信路のスループット状況に基づいて一つのコンテンツのURLを選択し、コンテンツ配信要求を配信サーバ100へ送信する(S306)。配信サーバ100は、コンテンツ配信要求を受信すると、コンテンツ配信要求応答をクライアント端末2000へ送信する(S306’)。実施形態1のコンテンツ配信システムにおける図3のフローでは、前に述べたコンテンツ配信要求処理S308において複数のコンテンツ配信要求を配信サーバに送信したが、実施形態2においても実施形態1におけるS308同様に複数のコンテンツ配信を要求することが可能である。ただし図21の例では、一つのコンテンツ配信要求S306のみを送信することとする。
【0039】
その後配信サーバ100はクライアント端末2000に対し、コンテンツ配信要求(S306)に対応したコンテンツデータ#1(123)の配信を開始する。クライアント端末2000は、セッション管理プロセスS2100を起動する。配信サーバ100からクライアント端末へ配信されるコンテンツデータ123のフォーマット例は、実施形態1における図7と同様である。
図22、および図23を用いて、上述のクライアント端末2000におけるセッション管理プロセスS2100の詳細を説明する。図22に示すようにセッション管理プロセスS2100では、コンテンツ受信プロセス2201と、通信路監視プロセス2202がそれぞれ独立して動作している。以下では、各プロセスの詳細を説明する。
図23を用いて、クライアント端末2000におけるコンテンツ受信プロセスS2100の詳細を説明する。同プロセスは、実施形態1におけるクライアント端末119のコンテンツ受信プロセスS309と、中継サーバ102におけるセッション切替判定処理S1102とを合わせた処理が行われる。
図23において、サーバ間通信部(2006、又は2007)は、配信サーバ100からコンテンツデータ(123、又は125)を受信する(S2301)。サーバ間通信部(2006、又は2007)は、受信コンテンツデータ(123、又は125)の存在を確認すると(S2302)、このコンテンツデータを分離部(2008、又は2009)に渡す。分離部(2008、又は2009)は、受信コンテンツデータのヘッダ部(図7中のmoov又はmoof)を解析し、コンテンツ情報を取得するとともに、受信コンテンツデータ内のメディアデータ(1514、又は1515)を分離し(S2302)、このメディアデータをデコードバッファ(2010、又は2011)へ格納し(S2303)、取得したコンテンツ情報をセッション管理テーブル1504へ保持する(S2304)。そしてS2305において、通信路切替の判定処理を行う。この通信路切替判定処理S2305は、実施形態1の中継サーバ102における通信路切替判定処理S1102と同様である。コンテンツ受信プロセス2201は、上述の処理を繰り返して行い、制御部2002からのプロセス終了の指示があれば(S2306)、コンテンツ受信プロセス2201を終了する(S2307)。
【0040】
図22における通信路監視プロセス2202では、現在コンテンツ配信セッションを確立している通信路(図21の例では通信路#2)以外の通信路(図21の例では通信路#3)を経由して、配信サーバ100から定期的にある特定のサイズのダミーデータを受信する。そしてこの受信スループットを測定し、セッション管理テーブル1504に記録することで、通信路#3の現在のスループットとその履歴を常に監視しておく。この通信路監視プロセス2202は、実施形態1における通信路監視プロセス803と同様に、現在の通信路から別の通信路へ切替えるときに要求するコンテンツを選択する目的で実行される。
次に図21における通信路切替決定イベントS313以降の処理の流れについて詳細を説明する。
【0041】
図21におけるセッション切替決定イベントS313は以下に記す要因のいずれかによって発生する。(1)クライアント端末2000において、ユーザの指示動作によってセッション切替が要求される。(2)クライアント端末2000において、前述のコンテンツ受信プロセス2201における切替判定処理S2305において通信路の切替が決定される。すなわち、上述の(1)と(2)とも、クライアント端末2000において通信路切替の決定が行われる点で、実施形態2は実施形態1と異なる。
図21においてセッション切替決定イベントS313が発生すると、クライアント端末2000における制御部2002はセッション切替プロセスS2101を実行する。セッション切替プロセスS2101は、実施形態1の中継サーバ102におけるセッション切替プロセスS320と、クライアント端末119におけるセッション切替プロセスS316とを合わせた機能が実行される。図24を用いてセッション切替プロセスS2101の詳細を説明する。
セッション切替プロセスS2101は、セッション管理テーブル1504から、切替後の通信路のスループットとコンテンツセット情報とを取得する。そして切替後の通信路スループット以下の最も大きい平均ビットレートであるコンテンツをコンテンツセット情報の中から探索することで、新しいセッションで配信するコンテンツを選択する。また現在のセッションにおいてクライアント端末2000で受信済みである最新のコンテンツ時刻ETSを取得する(S2401)。
次にセッション切替プロセスS2101では、ステップS2401で選択したコンテンツデータ(本説明ではコンテンツデータ#2(125)が選択されたものとする)が既に配信サーバ100から受信済みであり、かつS2401で取得したコンテンツ時刻ETSの時刻に相当するメディアデータ(1514、又は1515)がデコードバッファ(2010、又は2011)に存在するかどうかを調べ(S2402)、もしも存在していなければ、そのコンテンツデータ#2の配信要求(コンテンツ時刻ETSからのデータを指定)を配信サーバ100に対して送信(図21におけるS307)した後、配信サーバ100から配信要求応答を受信する(S307’)。その後、前述のコンテンツ受信プロセス(2201)が起動され、コンテンツデータ#2(125)の受信を開始する。
次にセッション切替プロセスS2101では、セッション切替時刻決定処理S2403が実行され、セッションを切替えるコンテンツ時刻STが決定される。セッション切替時刻決定処理S2403の処理内容は、実施形態1のクライアント端末2000におけるセッション切替時刻決定処理S1701(図18)と同様である。
【0042】
メディアデータ#1(1514)のデコード時刻が前述の切替時刻ST未満の場合(S2405)、そのままメディアデータ#1(1514)のデコードが実行され続ける。
メディアデータ#1(1514)のデコード時刻が前述の切替時刻ST以上となった場合(S2405)、デコードバッファ切替部2012において、デコーダ2013のデコード対象となるデコードバッファを、デコードバッファ#1(2010)から、デコードバッファ#2(2011)へ切替える(S2406)。次にセッション切替プロセスS2101では、デコーダ2013の再設定を行う(S2407)。このデコーダ再設定処理S2407は、実施形態1におけるデコーダ再設定処理S1704と同様である。その後、セッション切替プロセスS2101を終了する(S2408)。
以上に述べたように、図21においてセッション切替プロセスS2101が完了すると、クライアント端末2000で切替前の不要な配信セッションが終了する(S2113)。その後は、前述のセッション管理プロセスS2100による通常のコンテンツデータ#2(125)の受信状態に戻る。
上述のように、本発明の実施形態2によるマルチメディア通信システムでは、通信路の切替の際に、クライアント端末と配信サーバの間に、同一内容であり、かつビットレート等のコンテンツ属性が異なる二つのコンテンツの配信セッションを同時に確立する。そしてクライアント端末は、これらのセッションにおいて受信される二つのコンテンツデータのコンテンツ時刻を取得し、極力中断が発生しないようにタイミングを決めて切替を行う。従って、従来の通信網切替時における配信サービスの継続方法では一時的に配信サービスが中断されるのに対し、本実施形態ではこの一時的中断を極力少なくして、配信サービスを継続することが可能となる。また通信路の切替の際には、切替後の通信路に適したビットレートのコンテンツを配信するため、切替後の通信路のスループットが切替前の通信路のスループットと異なる場合であっても、同一の内容のコンテンツ配信サービスを継続することが可能である。
尚、本願では図1の無線LANとev―DOの組み合わせを開示したが、W−CDMA網やPHS通信網など、他の携帯通信網にも本願は適用でき、無線LANの代替としては、BluetoothやUWB(Ultra Wide Band)などが考えられる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明のコンテンツ配信システムによれば、通信の途中であっても、映像コンテンツなどのリアルタイム性の要求が高いコンテンツ配信サービスであっても、一時的に映像や音が中断することなく、通信網を切替えて、ユーザはコンテンツ配信サービスを継続的に受けることが可能である。
また本発明では、同一内容であり、かつ複数のビットレートであるコンテンツのURLに対して配信セッションを確立するので、それぞれの通信網における現在のスループットに応じたビットレートのコンテンツを適時選択することが可能である。このため本発明によれば、切替前と切替後の通信網のスループットが大きく異なるような場合であっても、切替後の通信網に応じたコンテンツ配信サービスを継続することが可能である。
以上に述べたように本発明によれば、特性が異なる複数の通信網や、通信速度の変動が激しい通信網においても、リアルタイム性の要求の高いコンテンツ配信サービスを、一時的な中断なく、継続的に提供することが可能である。従って現在広く普及している携帯端末を利用することで、ユーザに対して利便性の高いサービスを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムの中継サーバの構成例を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態1にコンテンツ配信システムのネットワーク構成例を示す図。
【図3】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムの処理フローの例を示す図。
【図4】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムのコンテンツセット要求、およびコンテンツセット情報の例を示す図。
【図5】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムのクライアント情報の例を示す図。
【図6】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムのクライアント端末と中継サーバにおけるセッション管理テーブルの例を示す図。
【図7】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、コンテンツデータのフォーマットの例を示す図。
【図8】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのセッション管理プロセスの構成例を示す図。
【図9】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのコンテンツ受信プロセスの例を示すフローチャート。
【図10】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのコンテンツ送信プロセスの例を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのクライアント情報管理プロセスの例を示すフローチャート。
【図12】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、クライアントリポートの例を示す図。
【図13】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバの通信路監視プロセスの例を示すフローチャート。
【図14】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのセッション切替プロセスの例を示すフローチャート。
【図15】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムのクライアント端末の構成例を示すブロック図。
【図16】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のコンテンツ受信プロセスの例を示すフローチャート。
【図17】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のセッション切替プロセスの例を示すフローチャート。
【図18】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のセッション切替時刻決定プロセスの例を示すフローチャート。
【図19】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のセッション切替時刻決定プロセスの詳細な例を示す図。
【図20】本発明の実施形態2によるコンテンツ配信システムのクライアント端末の構成例を示すブロック図。
【図21】本発明の実施形態2によるコンテンツ配信システムの処理フローの例を示す図。
【図22】本発明の実施形態2によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のセッション管理プロセスの構成例を示す図。
【図23】本発明の実施形態2によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のコンテンツ受信プロセスの例を示すフローチャート。
【図24】本発明の実施形態2によるコンテンツ配信システムにおける、クライアント端末のセッション切替プロセスの例を示すフローチャート。
【図25】本発明の実施形態1によるコンテンツ配信システムにおける、中継サーバのクライアント情報管理プロセスにおける通信路切替判定処理の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
100・・・コンテンツ配信サーバ
101、117、118・・・通信路
102・・・中継サーバ
104・・・制御部(中継サーバ)
106・・・セッション管理テーブル(中継サーバ)
107・・・トラフィック監視部(中継サーバ)
109・・・セッション切替判定部(中継サーバ)
110、111・・・サーバ間通信部
112、113・・・キャッシュ
114・・・コンテンツ送出部
115、116・・・クライアント間通信部
119・・・クライアント端末
122、124・・・クライアントリポート
123、125・・・コンテンツデータ
402・・・コンテンツセット情報
500・・・クライアント情報
800・・・コンテンツ受信プロセス(中継サーバ)
801・・・コンテンツ送信プロセス(中継サーバ)
802・・・クライアント情報管理プロセス(中継サーバ)
803・・・通信路監視プロセス(中継サーバ)
1502・・・制御部(クライアント端末)
1504・・・セッション管理テーブル(クライアント端末)
1505・・・セッション切替判定部(クライアント端末)
1520・・・トラフィック監視部(クライアント端末)
1506、1507・・・中継サーバ間通信部
1508、1509・・・デコードバッファ
1510・・・デコードバッファ切替部
1511・・・デコーダ
1512、1513・・・分離部
1514、1515、1516・・・メディアデータ
S312・・・セッション管理プロセス(中継サーバ)
S320・・・セッション切替プロセス(中継サーバ)
S1701・・・セッション切替時刻判定プロセス(中継サーバ)。

Claims (13)

  1. 1のクライアント端末に2以上の通信路で接続されるサーバであって、上記クライアント端末からの情報を受け取る通信部と、
    上記通信路を介してのコンテンツ配信の開始・終了を制御するセッション管理部とを有し、
    上記セッション管理部は、上記2以上の通信網に同時にコンテンツを配信し、上記通信部を介して受信したクライアント端末からの上記2以上の通信網の切替完了通知に基づいて上記2以上の通信網の何れかを介してのコンテンツ配信の終了を制御することを特徴とするコンテンツ配信サーバ。
  2. 上記セッション管理部は、上記通信部を介して受信した、上記端末からのコンテンツの受信状況に関する情報から端末の受信状況を監視するトラフィック監視部と、該トラフィック監視部からの情報に基づいて上記2以上の通信網へのコンテンツ配信の開始を決定するセッション切り替え判定部とを有することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信サーバ。
  3. 上記コンテンツの受信状況に関する情報は、前記端末において所定時間内に受信したコンテンツのコンテンツ時間、該端末のバッファのデータ残量、所定区間内のパケットロス率の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信サーバ。
  4. 上記セッション管理部は、上記受信部を介して上記端末からコンテンツの切り換え要求を受信し、該要求に基づいて上記2以上の通信網へのコンテンツの配信を開始することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信サーバ。
  5. 上記2以上のコンテンツは互いに同期づけのための属性付けがなされており、上記セッション管理部は、上記2通信路にコンテンツの際には上記属性情報に基づいて上記各通信網に配信されるコンテンツ間の同期をとることを特徴とする、請求項1乃至4の何れかに記載のコンテンツ配信サーバ。
  6. 前記セッション管理部は、記録される前記コンテンツの属性情報を基に所定のコンテンツに関連づけられた該コンテンツとコンテンツレートが異なるコンテンツを接続されるサーバから取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のコンテンツ配信サーバ。
  7. トラフィック監視部は、前記コンテンツの受信状況に関する情報作成のためダミーデータを、上記通信部を介して出力することを特徴とする請求項2又は3に記載のコンテンツ配信サーバ。
  8. 接続されるコンテンツ配信サーバとの間に同時に2以上の通信網を張ることができる通信部と、
    上記2以上の通信網を管理するセッション制御部と、
    上記通信網から受信したコンテンツデータをデコードするデコーダと、
    前記セッション制御部は、
    コンテンツ受信している上記2以上の通信網の何れを利用するかを決定し、
    上記決定結果に基づいて上記何れかの通信網のコンテンツ受信を終了して、上記通信網の切替を行うことを特徴とする端末装置。
  9. 前記セッション管理部は、前記2以上の通信網のスループットの情報に基づいて、前記通信網切替を前記配信サーバに対して要求することを特徴とする請求項8記載の端末装置。
  10. 前記セッション管理部は、通信中の通信網のスループットの情報に基づいて、新たな通信網によるセッションの確立を前記配信サーバに対して要求し、上記2以上の通信網からのコンテンツ配信を受けることを特徴とする請求項8又は9に記載の端末装置。
  11. 上記セッション管理部は、上記コンテンツを受信している2以上の通信網の現在受信しているコンテンツデータのコンテンツ時刻と現在デコードしているデコード時刻の情報管理するセッション管理テーブルを有し、上記通信網切り換えのコンテンツ再生の不連続時間を小さくすることを特徴とする請求項8乃至10に記載の端末装置。
  12. 上記セッション管理部は、
    前記配信サーバから送られるデータに基づき、上記各通信網について、端末において所定時間内に受信したコンテンツのコンテンツ時間、該端末のバッファのデータ残量、所定区間内のパケットロス率の少なくとも何れか1つを含む情報を上記配信サーバへ上記受信部を介して送信することを特徴とする請求項8乃至11に記載の端末装置。
  13. ユーザからの入力を受けつける入力部をさらに有し、
    該入力部を介してのユーザ指示に応じて現在通信中の通信網に加えて新たな通信網によるセッションを確立し、上記2以上の通信網からの受信を開始することを特徴とする請求項8乃至12に記載の端末装置。
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