JP2004356089A - 放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】停電でも放電ランプの点灯を維持可能な放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】直流電源Eの電圧が所定値以下に低下して制御手段16の入力電圧検出手段としての機能により停電と判断すると、平滑コンデンサC1を放電させるスイッチング素子SW1のオンオフ動作時間を短くし、平滑コンデンサC1より容量の大きな平滑コンデンサC2を放電させるスイッチング素子SW2のオンオフ動作時間を長くしてデューティを非対称にする。高圧放電ランプLへの電力は平滑コンデンサC2からの電力を平滑コンデンサC1からの電力より大きくする。平滑コンデンサC1より平滑コンデンサC2の容量のほうが大きいので、停電した場合にも比較的長時間高圧放電ランプLのランプ電流を維持できる。瞬時の停電に対しては、高圧放電ランプLのランプ電流を維持できるため、立消えを防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】直流電源Eの電圧が所定値以下に低下して制御手段16の入力電圧検出手段としての機能により停電と判断すると、平滑コンデンサC1を放電させるスイッチング素子SW1のオンオフ動作時間を短くし、平滑コンデンサC1より容量の大きな平滑コンデンサC2を放電させるスイッチング素子SW2のオンオフ動作時間を長くしてデューティを非対称にする。高圧放電ランプLへの電力は平滑コンデンサC2からの電力を平滑コンデンサC1からの電力より大きくする。平滑コンデンサC1より平滑コンデンサC2の容量のほうが大きいので、停電した場合にも比較的長時間高圧放電ランプLのランプ電流を維持できる。瞬時の停電に対しては、高圧放電ランプLのランプ電流を維持できるため、立消えを防止できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、放電ランプを点灯させる放電灯点灯装置および照明装置に関する。
従来、この種の放電灯点灯装置は、商用交流電源を整流して得る直流電源に入力力率を高くするためのアクティブフィルタとして機能する昇圧チョッパ回路を接続し、昇圧チョッパ回路に負荷への供給電力を制御する降圧チョッパ回路を接続し、この降圧チョッパ回路に交流に変換して出力する極性反転回路を接続し、この極性反転回路で放電ランプを矩形波点灯させる構成が知られている。
また、降圧チョッパ回路と極性反転回路とを分離して縦続した構成の場合、装置が大型化してしまう。そこで、昇圧チョッパ回路の出力側に位置する平滑コンデンサを2つに分割して直列に接続し、インバータ回路の直列に接続されたスイッチング素子をこれら直列に接続された平滑コンデンサに接続し、これらインバータ回路のスイッチング素子の接続点および平滑コンデンサの接続点間に、放電ランプを有する負荷回路を接続した構成が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特公平3−11078号公報(第2頁−第3頁、第4図)
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成の場合、商用電源電圧が短時間の停電などにより低下すると昇圧チョッパ回路の出力側の平滑コンデンサの電圧が低下してしまい、放電ランプが点灯を維持できず立消えしてしまうおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、瞬時の停電で、放電ランプの点灯を維持可能な放電灯点灯装置および照明装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の放電灯点灯装置は、商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された容量の異なる平滑コンデンサと;これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;直流電源からの入力電圧を検出する電圧検出手段と;電圧検出手段で電圧の低下を検出すると容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くするようにして、対をなすスイッチング素子を交互にオン、オフさせる制御手段とを具備したもので、平滑コンデンサの容量を異ならせ、容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くしてスイッチング素子を交互にオンオフすることにより電源電圧低下中の放電ランプに電流が流れなくなるまでの時間を長くし、電源電圧の低下や瞬時の停電であっても負荷回路の放電ランプの電流を制御し、放電ランプが立消えすることを防止する。
請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、制御手段の電源電圧を検出しこの電圧が所定値以下に低下するといずれかの平滑コンデンサから制御手段に電力を供給する制御電源手段を具備したもので、平滑コンデンサから制御手段に電力を供給することにより、入力電圧低下により制御電源が低下して、放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止する。
請求項3記載の放電灯点灯装置は、商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された平滑コンデンサと;これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;放電ランプの点灯時に充電されいずれかの平滑コンデンサに対して並列に接続された充電コンデンサと;直流電源の入力電圧を検出する電圧検出手段と;電圧検出手段で入力電圧の低下を検出すると充電コンデンサが並列に接続された平滑コンデンサおよびこの充電コンデンサからの放電時間を長くするようにスイッチング素子を交互にオン、オフさせる制御手段とを具備したもので、平滑コンデンサに対して並列に充電コンデンサを接続することにより充電コンデンサが接続された側の平滑コンデンサの見掛け上の容量を大きくし、スイッチング素子を交互にオンオフする際に充電コンデンサが並列に接続された見掛け上容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くすることにより、放電ランプへ電流が流れなくなるまでの時間を長くし、短時間の電源電圧低下により放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止する。
請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、制御手段の電源電圧を検出しこの電圧が所定値以下に低下するといずれかの平滑コンデンサから制御手段に電力を供給する制御電源手段を具備したもので、見掛け上の容量の小さい平滑コンデンサから制御手段に電力を供給し、見掛け上容量の大きい平滑コンデンサで放電ランプが放電を維持するようにし立消えすることを防止する。
請求項5記載の放電灯点灯装置は、商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された平滑コンデンサと;これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;放電ランプの点灯時に充電される充電コンデンサと;直流電源の入力電圧を検出する電圧検出手段と;電圧検出手段で入力電圧の低下を検出すると充電コンデンサを直列に接続されたいずれかの平滑コンデンサに直列に接続させる制御手段とを具備したもので、平滑コンデンサに対して直列に充電コンデンサを接続することにより充電コンデンサが接続された側の平滑コンデンサの見掛け上の電圧を上昇させてエネルギを増加させ、短時間の電源電圧低下や瞬時の停電により放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止する。
請求項6記載の照明装置は、放電ランプが装着される器具本体と;放電ランプを点灯させる請求項1ないし5いずれか記載の放電灯点灯装置とを具備したもので、それぞれの作用を奏する。
請求項1記載の放電灯点灯装置によれば、平滑コンデンサの容量を異ならせ、容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くしてスイッチング素子を交互にオンオフすることにより電源電圧低下中の放電ランプに電流が流れなくなるまでの時間を長くし、電源電圧の低下や瞬時の停電であっても負荷回路の放電ランプの電流を制御し、放電ランプが立消えすることを防止できる。
請求項2記載の放電灯点灯装置によれば、請求項1記載の放電灯点灯装置に加え、平滑コンデンサから制御手段に電力を供給することにより、入力電圧低下により制御電源が低下して、放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止できる。
請求項3記載の放電灯点灯装置によれば、平滑コンデンサに対して並列に充電コンデンサを接続することにより充電コンデンサが接続された側の平滑コンデンサの見掛け上の容量を大きくし、スイッチング素子を交互にオンオフする際に充電コンデンサが並列に接続された見掛け上容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くすることにより、放電ランプへ電流が流れなくなるまでの時間を長くし、短時間の電源電圧低下により放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止できる。
請求項4記載の放電灯点灯装置によれば、請求項3記載の放電灯点灯装置に加え、見掛け上の容量の小さい平滑コンデンサから制御手段に電力を供給し、見掛け上容量の大きい平滑コンデンサで放電ランプが放電を維持するようにし立消えすることを防止できる。
請求項5記載の放電灯点灯装置によれば、平滑コンデンサに対して直列に充電コンデンサを接続することにより充電コンデンサが接続された側の平滑コンデンサの見掛け上の電圧を上昇させてエネルギを増加させ、短時間の電源電圧低下や瞬時の停電により放電ランプが放電を維持できなくなり立消えすることを防止できる。
請求項6記載の照明装置によれば、それぞれの効果を奏することができる。
以下、本発明の照明装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図2は照明装置を示す断面図で、この図2に示すように、照明装置1は下面に照射開口2を有し、上面が閉塞された円筒状の器具本体3を備えている。また、この器具本体3の照射開口2は天井面4に臨んで配設され、照射開口2は天井面4とほぼ面一で天井面4に支持されている。さらに、器具本体3は内面に径方向に沿って隔壁5が形成され、隔壁5にはソケット6が取り付けられこのソケット6には反射笠7が取り付けられるとともに、電力が供給される高圧放電ランプLが装着される。
また、隔壁5のソケット6と反対側には放電灯点灯装置8が収容されている。
図1は放電灯点灯装置を示す回路図で、この図1に示す放電灯点灯装置8は、商用交流電源を整流した直流電源EにダイオードD1を介してたとえば容量が470μFの平滑コンデンサC1およびこの平滑コンデンサC1より容量がたとえば2倍程度大きく、具体的には規格品では820μFの平滑コンデンサC2の直列回路が接続されている。また、これら平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の直列回路に対して並列に、インバータ回路11が接続され、このインバータ回路11はたとえば電界効果トランジスタなどのスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2の直列回路がインダクタL1およびインダクタL2の直列回路を介して接続されている。さらに、スイッチング素子SW1および直流電源Eの負極の間にはダイオードD2が、ダイオードD1およびスイッチング素子SW2の間にはダイオードD3がそれぞれ接続されている。
また、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の接続点と、インダクタL1およびインダクタL2を介したスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2の接続点との間には、負荷回路12が接続されている。この負荷回路12は平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の接続点とインダクタL1およびインダクタL2の接続点との間に電流検出抵抗R1、高圧放電ランプLおよびトランスTr1の二次巻線Tr1bの直列回路が接続され、これら電流検出抵抗R1、高圧放電ランプLおよびトランスTr1の二次巻線Tr1bの直列回路に対して並列にコンデンサC3が接続され、高圧放電ランプLおよび二次巻線Tr1bの直列回路に並列に分圧抵抗R2および分圧抵抗R3の直列回路が接続されている。また、トランスTr1の一次巻線Tr1aには高圧放電ランプLの始動用のイグナイタ14が接続されている。
さらに、平滑コンデンサC1に対して並列に制御電源手段15が接続され、この制御電源手段15は停電時に制御手段16に電力を供給する。また、制御手段16は通常時には直流電源Eを電源として動作する。なお、制御手段16は直流電源Eの電圧を検出することにより入力電圧を検出する入力電圧検出手段としての機能を有している。また、この制御手段16は、直流電源Eの電圧および電流検出抵抗R1などの入力に従い、スイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2をそれぞれ50kHzの高周波でオンオフ動作させ、交互に約100Hzで制御する。
次に、図1に示す実施の形態の動作について説明する。
直流電源Eの電圧を、ダイオードD1を介して平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2を充電する。また、制御手段16でスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2を交互にオン、オフ動作させ、イグナイタ14によりトランスTr1を介して高圧放電ランプLに始動パルスを印加する。なお、スイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2のオンは、1回のオン期間に高周波でオン、オフを繰り返す。
そして、直流電源Eから平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2に電圧を印加している状態では、スイッチング素子SW1がオンすると、平滑コンデンサC1、スイッチング素子SW1、インダクタL1、トランスTr1、高圧放電ランプL、電流検出抵抗R1および平滑コンデンサC1の閉路で電流が流れる。その後、スイッチング素子SW1がオフすると、インダクタL1、トランスTr1、高圧放電ランプL、電流検出抵抗R1、平滑コンデンサC2、ダイオードD2およびインダクタL1の閉路に電流が流れ、スイッチング素子SW1のオンオフ期間でこれを繰り返す。また、スイッチング素子SW1がオフしている状態でスイッチング素子SW2がオンすると、平滑コンデンサC2、電流検出抵抗R1、高圧放電ランプL、トランスTr1、インダクタL2、スイッチング素子SW2および平滑コンデンサC2の閉路で電流が流れる。その後、スイッチング素子SW2がオフすると、インダクタL2、ダイオードD3、平滑コンデンサC1、電流検出抵抗R1、高圧放電ランプL、トランスTr1およびインダクタL2の閉路に電流が流れ、スイッチング素子SW2のオンオフ期間でこれを繰り返す。そして、制御手段16によりこのスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2のオン、オフを繰り返す。
また、制御手段16は、直流電源Eの電圧および高圧放電ランプLのランプ電流を検出する電流検出抵抗R1およびランプ電圧を検出する分圧抵抗R2および分圧抵抗R3の合計値などの入力に従い、図3に示すように、スイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2をそれぞれ50kHzの高周波でPWM動作させることを交互に行うことによって、高圧放電ランプLを約100Hzの矩形波で電力が一定になるように制御している。
一方、直流電源Eの電圧が所定値以下に低下して制御手段16の入力電圧検出手段としての機能により停電と判断されると、図4に示すように、平滑コンデンサC1を放電させるスイッチング素子SW1のオンオフ動作時間を短くし、平滑コンデンサC1より容量の大きな平滑コンデンサC2を放電させるスイッチング素子SW2のオンオフ動作時間を長くしてデューティを非対称にし、高圧放電ランプLへの電力は平滑コンデンサC2からの電力を平滑コンデンサC1からの電力より大きくし、高圧放電ランプLのランプ電流を非対称にする。平滑コンデンサC1より平滑コンデンサC2の容量のほうが大きいので、停電した場合にも比較的長時間高圧放電ランプLのランプ電流を維持でき、停電後にも比較的長時間高圧放電ランプLの点灯を維持できる。特に、瞬時の停電に対しては、高圧放電ランプLのランプ電流を維持できるため、立消えを防止できる。
また、制御電源手段15は平滑コンデンサC1からの電力を制御手段16に供給するため、制御手段16を確実に動作させる。
次に、他の実施の形態を図5を参照して説明する。
図5は他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図1に示す構成で、直流電源Eを異ならせたものである。この直流電源Eは、商用交流電源eにダイオードブリッジなどの全波整流回路21を接続し、この全波整流回路21にアクティブフィルタとしての昇圧チョッパ回路22を接続したものである。この昇圧チョッパ回路22は、全波整流回路21の出力端子間に、インダクタL3およびスイッチング素子SW3の直列回路が接続され、スイッチング素子SW3にはダイオードD1、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の直列回路が接続されている。なお、これら平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2は機能が複合化されたもので、昇圧チョッパ回路22の一部を構成するとともに、平滑コンデンサとしても機能しており、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量は等しく設定されている。なお、この場合には、平滑コンデンサC1も平滑コンデンサC2もたとえば容量470μFにしている。
また、平滑コンデンサC2に対して並列にダイオードD5および充電コンデンサC6の直列回路が接続され、ダイオードD5に対して並列に抵抗R4が接続されている。なお、この場合には、充電コンデンサC6の容量は平滑コンデンサC2と同じたとえば容量470μFにしている。
さらに、スイッチング素子SW3は制御手段23により制御され、この制御手段23は昇圧チョッパ回路22の出力電圧を検出しながら、昇圧チョッパ回路22の出力を制御している。
次に、図5に示す実施の形態の動作について説明する。
基本的な動作は、図1に示す放電灯点灯装置8と同様であるが、商用交流電源eの電圧を全波整流回路21で全波整流し、昇圧チョッパ回路22で力率を改善するとともに昇圧して平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2を充電する。
そして、商用交流電源eが停電していない高圧放電ランプLの点灯時には、充電コンデンサC6も充電する。
一方、商用交流電源eが停電した場合には、図1の場合と同様に、スイッチング素子SW2のデューティを大きくするが、この際には平滑コンデンサC2および充電コンデンサC6の双方から、高圧放電ランプLに電力を供給する。したがって、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量が同じでも、平滑コンデンサC2には充電コンデンサC6が並列に接続されているため、商用交流電源eの停電の際の高圧放電ランプLの点灯維持時間を長くできる。
さらに、他の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6はまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この図6に示す放電灯点灯装置8は、基本的には図5に示す放電灯点灯装置8と同様である。この図6に示す放電灯点灯装置8では、インダクタL3に磁気的に結合しインダクタL3から電力を取り出す電源巻線L5を設け、この電源巻線L5に対して直列に整流用のダイオードD6を接続して制御手段16に接続し、さらに、電源巻線L5およびダイオードD6の直列回路に対して並列に、平滑用のコンデンサC7を接続したものである。
さらに、制御手段16内には、常時電力を供給する第1の制御電源25およびタイマを有しイグナイタ14の停止中には停止する第2の制御電源26を有している。また、インダクタL1およびインダクタL2は、1つのインダクタL6で構成されている。
また、図7は制御電源手段の周辺を示す回路図で、この図7に示すように、制御電源手段15は、平滑コンデンサC1に対して並列に、抵抗R5およびツェナダイオードZD1の直列回路が接続され、抵抗R5およびツェナダイオードZD1の接続点には、トランジスタQ1のベースが接続され、このトランジスタQ1のコレクタは抵抗R6を介して平滑コンデンサC1および抵抗R5の接続点に接続されている。
次に、図6に示す実施の形態の動作について説明する。
基本的な動作は図5に示す実施の形態と同様であるが、定常時にはインダクタL3に基づき電源巻線L5に誘起される電圧をダイオードD6で整流し、コンデンサC7で平滑して制御手段16に電力を供給するが、始動時には負荷が小さく出力電力が少ないので昇圧チョッパ回路22は間欠動作となり、インダクタL3の出力も間欠的となるので、電源巻線L5に誘起されダイオードD6で整流されてコンデンサC7に充電される電荷は非常に少なく、電源巻線L5からの電力では制御手段16が十分に動作できないので、制御電源手段15から電力を制御手段16に供給し、制御手段16への電力が不足することを防止する。
また、始動時には、ランプ端出力電圧が図8、拡大すると図9に示すように、第2の制御電源26のタイマにより供給と停止を制御し、第2の制御電源26の停止時にはスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2の駆動を停止する。そして、第2の制御電源26を停止させることにより、第1の制御電源25のみの消費電力となり、消費電力を小さくできる。これにより制御手段16による消費電力を低減できる。また、この始動方式は、イグナイタ方式にて限定されるのではなくインダクタL6およびコンデンサC3を利用したLC共振回路を用いることもできる。
そして、通常時には電源巻線L5に電圧が誘起されて、ダイオードD6で整流し、コンデンサC7で平滑して、制御手段16に電力が供給される。また、このときトランジスタQ1のベース電流が流れないようにツェナダイオードZD1の電圧を設定すると、トランジスタQ1はオフ状態を保ち平滑コンデンサC1から制御手段16には電圧が印加されない状態になる。
一方、停電などにより電源巻線L5から電源が供給されずコンデンサC7の電圧が低下して、トランジスタQ1のベースにベース電流が供給されるとトランジスタQ1がオンし、平滑コンデンサC1から制御手段16に電力が供給される。
またさらに、他の実施の形態を図10を参照して説明する。
図10はさらに他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この図10に示す放電灯点灯装置8は、基本的には図6に示す放電灯点灯装置8と同様である。この図10に示す放電灯点灯装置8では、平滑コンデンサC2に対して並列に抵抗R7および充電コンデンサC8の直列回路が接続され、平滑コンデンサC2に対して直列に、平滑コンデンサC2に対して直列に充電コンデンサC8を接続した状態と接続しない状態を切り換える制御手段としてのスイッチング素子SW4が接続されている。なお、この場合には、平滑コンデンサC1、平滑コンデンサC2および充電コンデンサC8のいずれもが容量が等しく、たとえば470μFである。
次に、図10に示す実施の形態の動作について説明する。
基本的な動作は図6に示す実施の形態と同様であるが、定常時にはスイッチング素子SW4が平滑コンデンサC2に対して充電コンデンサC8を直列に接続していない状態、すなわち全波整流回路21の負極側に切り換えられ、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の分圧電圧に従った平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の接続点に電位が現れるとともに、充電コンデンサC8を充電する。なお、充電コンデンサC8の充電時間は、高圧放電ランプLが電源投入後から再始動可能な時間より短く設定されている。
一方、停電した場合にはスイッチング素子SW4が平滑コンデンサC2に対して充電コンデンサC8を直列に接続した状態に切り換わる。この状態では、充電コンデンサC8は既に充電されているため、平滑コンデンサC2に充電コンデンサC8が直列に接続されることにより、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の接続点の電位が上昇し、エネルギが増加して高圧放電ランプLの放電時間を長くできる。
なお、いずれの実施の形態でも、直流電源Eが停電の場合に、平滑コンデンサC2の電荷の放出を少なくして高圧放電ランプLの点灯時間を長く維持するために、制御手段16によりスイッチング素子SW1およびスイッチング素子SW2を制御して高圧放電ランプLのランプ出力を低下させ、調光して点灯させても良い。
また、直流電源Eの停電時には、図4に示すように、平滑コンデンサC1のオン時間を短くしたが、図11に示すように、スイッチング素子SW1はオフ状態を維持し、スイッチング素子SW2はオン状態を連続するようにし、平滑コンデンサC2の電荷により高圧放電ランプLを直流点灯させ、平滑コンデンサC1の電荷は制御手段16を動作させるために用いても良い。加えて、高圧放電ランプLへ供給する電力を低減させることもできる。このように高圧放電ランプLへの供給する電力が低くなっても、直流点灯中であれば、高圧放電ランプLが立消えすることなく点灯を維持しやすいため、長時間点灯が維持できる。
さらに、図12に示すように、点灯周波数を低下させることにより、同様に、停電した場合にも比較的長時間高圧放電ランプLのランプ電流を維持でき、停電後にも比較的長時間高圧放電ランプLの点灯を維持できる。
さらに、制御手段16は平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の接続点を基準に構成されているので、高圧放電ランプLのランプの状態検出を容易にできるが、制御手段16の基準電位を低電位側、たとえば平滑コンデンサC2の負極側に接続しても、対応した設計変更をすれば同様の効果を得ることができる。
またさらに、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量を異ならせるか、あるいは、平滑コンデンサC2に充電コンデンサC6を並列に接続して構成しているが、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量が異なるものを、平滑コンデンサC2に充電コンデンサC6を並列に接続しても良く、反対に、平滑コンデンサC2に充電コンデンサC6を並列に接続しているものを、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量を異ならせても良い。また、充電コンデンサC6を並列に接続する場合、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量を等しくする場合に限らず、充電コンデンサC6が並列に接続されている側の平滑コンデンサC2の容量を他方の平滑コンデンサC1の容量より大きくしても良い。さらに、平滑コンデンサC2の容量を平滑コンデンサC1の容量より大きくしたり、平滑コンデンサC2に充電コンデンサC6を並列に接続しているが、平滑コンデンサC1の容量を平滑コンデンサC2の容量より大きくしたり、平滑コンデンサC1に充電コンデンサC6を並列に接続しても良く、この場合、制御手段16の停電時の電源は平滑コンデンサC2から取ることが望ましい。
1 照明装置
3 器具本体
8 放電灯点灯装置
12 負荷回路
15 制御電源手段
16 制御手段
C1,C2 平滑コンデンサ
C6,C8 充電コンデンサ
e 商用交流電源
E 直流電源
L 高圧放電ランプ
SW1,SW2 スイッチング素子
3 器具本体
8 放電灯点灯装置
12 負荷回路
15 制御電源手段
16 制御手段
C1,C2 平滑コンデンサ
C6,C8 充電コンデンサ
e 商用交流電源
E 直流電源
L 高圧放電ランプ
SW1,SW2 スイッチング素子
Claims (6)
- 商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された容量の異なる平滑コンデンサと;
これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;
平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;
直流電源からの入力電圧を検出する電圧検出手段と;
電圧検出手段で電圧の低下を検出すると容量の大きな平滑コンデンサの放電時間を長くするようにして、対をなすスイッチング素子を交互にオン、オフさせる制御手段と;
を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 制御手段の電源電圧を検出しこの電圧が所定値以下に低下するといずれかの平滑コンデンサから制御手段に電力を供給する制御電源手段を具備した
ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。 - 商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された平滑コンデンサと;
これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;
平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;
放電ランプの点灯時に充電されいずれかの平滑コンデンサに対して並列に接続された充電コンデンサと;
直流電源の入力電圧を検出する電圧検出手段と;
電圧検出手段で入力電圧の低下を検出すると充電コンデンサが並列に接続された平滑コンデンサおよびこの充電コンデンサからの放電時間を長くするようにスイッチング素子を交互にオン、オフさせる制御手段と;
を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 制御手段の電源電圧を検出しこの電圧が所定値以下に低下するといずれかの平滑コンデンサから制御手段に電力を供給する制御電源手段を具備した
ことを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。 - 商用交流電源を整流して得られる直流電源に複数直列に接続された平滑コンデンサと;
これら直列に接続された平滑コンデンサに対して並列に接続されるとともに互いに直列に接続された対をなすスイッチング素子と;
平滑コンデンサの接続点およびスイッチング素子の接続点間に接続され放電ランプが接続される負荷回路と;
放電ランプの点灯時に充電される充電コンデンサと;
直流電源の入力電圧を検出する電圧検出手段と;
電圧検出手段で入力電圧の低下を検出すると充電コンデンサを直列に接続されたいずれかの平滑コンデンサに直列に接続させる制御手段と;
を具備したことを特徴とする放電灯点灯装置。 - 放電ランプが装着される器具本体と;
放電ランプを点灯させる請求項1ないし5いずれか記載の放電灯点灯装置と;
を具備したことを特徴とする照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004055324A JP2004356089A (ja) | 2003-05-01 | 2004-02-27 | 放電灯点灯装置および照明装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2003126493 | 2003-05-01 | ||
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Publications (1)
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ID=34066929
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004356089A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010092681A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Eye Lighting Syst Corp | 放電灯点灯装置 |
-
2004
- 2004-02-27 JP JP2004055324A patent/JP2004356089A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010092681A (ja) * | 2008-10-07 | 2010-04-22 | Eye Lighting Syst Corp | 放電灯点灯装置 |
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