JP2004355863A - 電線用コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の削減を図れ組立作業が容易な電線用コネクタおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】電線用コネクタであるプラグ1は、合成樹脂成形品からなるプラグボディ11を備え、接触子としての多数のポスト13をプラグボディ11の長手方向に並設した構成を有している。多数のポスト13はプラグボディ11に同時一体に成形されている。ポスト13は、S字状に形成されており、一端部にレセプタクル2のコンタクト23と接触する接触片13aを備え、他端部に電線3を接続保持する電線用端子片13bを備えている。電線用端子片13bは、下縁に開放された圧接スリットを有する二股のフォーク状に形成されており、厚み方向がプラグボディ11の短手方向に一致し位置決め溝11bに対応するように配置されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の絶縁被覆電線が接続された電線用コネクタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多数の絶縁被覆電線である電線がそれぞれ接続された複数のポストを備えた電線用コネクタからなるプラグと、プリント配線板のような回路基板に実装されプラグが着脱自在に結合される相手側コネクタであるレセプタクルとで構成されるコネクタ装置が知られており、この種のコネクタ装置としては、例えば図13に示す構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図13に示すコネクタ装置におけるプラグ100は、合成樹脂成形品からなるプラグボディ101を備え、導電性の金属板からなる接触子としての多数本のポスト103をプラグボディ101の長手方向(図13の面に直交する方向)に並設した構成を有している。図13におけるプラグボディ101の下面には、レセプタクル200を嵌合させる嵌合凹所101aが形成され、プラグボディ101の上面にはプラグボディ101の長手方向に並設される多数本の電線300を位置決めする多数の位置決め溝101bが形成されている。
【0004】
また、ポスト103は、プラグボディ101に保持される電線300の芯線300bをプラグボディ101の上面側に配設される絶縁カバー107から突出した保持突起107aとの間に挟持するU字状の挟持片103aと、挟持片103aの一端部における幅方向の中央部を嵌合凹所101a側へ切り起こした形で形成された接触片103bとが連続一体に形成されている。絶縁カバー107は、多数の保持突起107aがプラグボディ101の長手方向に並設されており、保持突起107aごとに、保持突起107aと挟持片103aとの間で電線300の芯線300bをU字状に屈曲させた形で保持するようになっている。ここで、ポスト103の挟持片103aは電線300の長手方向に交差する面が電線300の芯線300bと圧接している。なお、プラグボディ101の上面側には金属材料からなるシールド部材105が装着されている。
【0005】
一方、図13に示すコネクタ装置におけるレセプタクル200は、合成樹脂成形品からなるレセプタクルボディ201を備え、プラグ100のポスト103に電気的に接続される多数のコンタクト202をレセプタクルボディ201の長手方向(図13の面に直交する方向)に並設した構成を有している。コンタクト202は、一端部をU字状に曲成して形成されポスト103の接触片103に弾接する接続片202aと、他端部をL字状に曲成して形成され回路基板300の導電パターン301に接続されるリード端子片202bと、接続片202aとリード端子片202bとの間を連結し図13におけるレセプタクルボディ201の上面に沿って配置される連結片202cとを備えている。なお、プラグ100におけるポスト103の挟持片103aとレセプタクル200におけるコンタクト202の接続片202aとは同じ側(図13における上側)が開放されている。
【0006】
以上説明した図13に示す構成のコネクタ装置は、レセプタクル200が回路基板300に実装されている場合に、回路基板300におけるレセプタクル200が実装されている面の上方からプラグ100をレセプタクル200へ嵌合させることができるので、レセプタクル200とプラグ100との結合作業を容易に行うことができるという利点がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−331731号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電線用コネクタであるプラグ100では、電線300をポスト103に圧接するための保持突起107aを備えた絶縁カバー107が必要であり、部品点数が多くなるとともに組立作業が面倒になるという不具合があった。
【0009】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、部品点数の削減を図れ組立作業が容易な電線用コネクタおよびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、相手側コネクタであるレセプタクルに配列された多数本のコンタクトにそれぞれ接触可能な多数本のポストが配列された合成樹脂成形品のプラグボディと、各ポストそれぞれにそれぞれ電気的に接続された多数本の絶縁被覆電線である電線とを備えた電線用コネクタであって、各ポストは、一端部にコンタクトが接触する接触片が形成されるとともに、他端部に電線が接続される圧接スリットを有する電線用端子片が形成され、プラグボディに同時一体に成形されてなることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、各ポストに形成された電線用端子片によって電線を接続保持することができ、電線をポストに接続保持するための別部材を必要としないから、部品点数の削減を図れ組立作業が容易になる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記レセプタクルが回路基板に実装可能であって且つ前記コンタクトにおいて前記接触片に接触する部分が前記電線の長手方向に撓み可能であり、前記ポストは、S字状に形成され、前記接触片は、前記電線用端子片に接続保持された前記電線の中心線の延長線に交差する部分が前記コンタクトに接触することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、前記レセプタクルが回路基板に実装されている場合でも回路基板の上方から前記レセプタクルへ結合可能なので、結合作業が容易になる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記電線用端子片が2列に配列され、各列のうちの一列で隣り合う各一対の前記電線用端子片に跨って他列の前記電線用端子片が位置していることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、各列において隣り合う前記電線用端子片のピッチを比較的大きくとりながらも、2列分では前記電線用端子片が一列に配列されている場合に比べて、前記圧接スリットのピッチを小さくすることができ、多数の前記電線用端子片を設けることができるから、コネクタ自体の小型化を図ることが可能となる。また、前記各電線が接続された前記電線用端子片が跨って位置している各一対の前記電線用端子片によって前記ポストの配列方向への前記電線の振れを防止することができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記プラグボディは、前記電線を前記ポストの配列方向に整列させる多数の位置決め溝が前記レセプタクルとの対向面に並設された整線台を備え、前記電線用端子片は、前記圧接スリットと位置決め溝とが前記並設方向に直交する方向に沿って位置するように配設されてなることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、前記電線を整列させることができ、前記圧接スリットの近傍で前記電線同士が接触するのを防止することができる。
【0018】
請求項5の発明は、前記各位置決め溝における前記レセプタクル側の開口を塞ぐように前記整線台に結合される電線保持用金具を備えてなることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、前記各電線をより安定して保持することができる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項5記載の電線用コネクタの製造方法であって、前記各ポストに対応する部分を前記2列の列ごとに長さ寸法の異なる連絡片を介して金属フープ材の送り桟部に連結した形で打ち抜き形成した後、ポストに対応する部分を曲げ加工するとともに長さ寸法の異なる連絡片のうち長さ寸法が大きい連絡片の一部に曲げ加工を行うことで前記電線用端子片間の距離を調整する調整部を形成し、前記ポストが前記プラグボディに保持されるように前記プラグボディを成形し、続いて、前記各ポストと前記連絡片との境界部分を切断し、その後、前記整線台により整列された前記各電線の各一部を前記各ポストにおける前記電線用端子片の前記圧接スリットへ圧入してから、前記電線保持用金具を前記整線台に結合することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、前記2列に配列される前記電線用端子片について一方の列と他方の列との間の前記電線用端子片間の距離を調整することができ、小型の電線用コネクタを提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本実施形態におけるコネクタ装置について図1ないし図6を参照しながら説明する。
【0023】
本実施形態におけるコネクタ装置は、多数本の電線3が接続されたプラグ1と、プラグ1が結合されるレセプタクル2とで構成されており、プラグ1が電線用コネクタを構成し、レセプタクル2が相手側コネクタを構成している。
【0024】
プラグ1は、合成樹脂成形品からなるプラグボディ11を備え、導電性の金属板からなる接触子としての多数本のポスト13をプラグボディ11の長手方向(図1の面に直交する方向)に並設した構成を有している。ここに、複数のポスト13はプラグボディ11に同時一体に成形されている。以下、図1の上下方向を上下方向と規定して説明する。
【0025】
プラグボディ11は、短手方向(図1の左右方向)の一端部に整線台11bを備えており、整線台11bの下面には、多数本の電線3をプラグボディ11の長手方向に配列するための複数の位置決め溝11aがプラグボディ11の長手方向に並設されている。ここに、プラグボディ11の整線台11bの下面側には各位置決め溝11aとの間にそれぞれ電線3を保持する1枚の金属板からなる電線保持用金具14が結合されている。すなわち、整線台11bの長手方向の両側面には、結合爪15,15が突設されており、電線保持用金具14は、整線台11bの下面に沿って配置される帯板状の保持板14aの長手方向の両側縁から上方へ延設された結合片14b,14bに、結合爪15,15が係合する切欠部14c,14cを設けてある。なお、プラグボディ11において整線台11bは他の部位に比べて長手方向の寸法が短く設定されている。また、プラグボディ11の長手方向の両端部には、プラグ1をレセプタクル2に結合した状態でロックするためのロック金具16が固着されている。
【0026】
ポスト13は、S字状に形成されており、一端部にレセプタクル2のコンタクト23と接触する接触片13aを備え、他端部に電線3を接続保持する電線用端子片13bを備えている。ここにおいて、各ポスト13は、接触片13aと電線用端子片13bとがプラグボディ11の短手方向(図1の左右方向)において離間するようにプラグボディ11に保持されている。なお、図1中の13dはポスト13においてプラグボディ11の上面に沿って配置される部分を示している。
【0027】
電線用端子片13bは、図2および図3に示すように下縁に開放された圧接スリット13cを有する二股のフォーク状に形成されており、厚み方向がプラグボディ11の短手方向に一致し位置決め溝11aに対応するように配置されている(整線台11bにおいて各電線用端子片13bに対応する部位には位置決め溝11aが形成されている)。つまり、プラグボディ11の下方から位置決め溝11aに電線3を導入して電線用端子片13bの圧接スリット13cに電線3を圧入するようになっており、電線3がプラグボディ11の短手方向に沿って配設される。圧接スリット13cの幅H1(図7参照)は接続する電線3の芯線に圧接スリット13cの両側縁が圧接する程度に設定されている。したがって、絶縁被覆を有する電線3を下方から圧接スリット13cに圧入すると、電線3の絶縁被覆が圧接スリット13cの両側縁で切られ、圧接スリット13cの中で芯線が端子片13bに圧接するのである。
【0028】
なお、プラグボディ11の長手方向において隣り合う各一対の電線用端子片13b間の隙間の寸法H3(図7参照)は、電線3の外径よりもやや大きな寸法に設定してある。また、各電線用端子片13bの下端部では下部ほどスリット13cの寸法を広くするように傾斜した傾斜面が形成されており、スリット13cに対する電線(絶縁被覆電線)3の位置決めが容易になるとともに電線3をスリット13cに圧入しやすくなっている。したがって、電線3を圧接スリット13cに対して下方から圧入することによって電線3と電線用端子片13bとの電気的接続を容易に行えるようになっている。
【0029】
一方、レセプタクル2は、合成樹脂成形品からなるレセプタクルボディ21を備え、プラグ1のポスト13に電気的に接続される複数のコンタクト23をレセプタクルボディ21の長手方向(図1の面に直交する方向)に並設した構成を有している。なお、レセプタクルボディ21の長手方向の寸法はプラグボディ11の長手方向の寸法よりも大きな寸法に設定されている。
【0030】
レセプタクル2は、レセプタクルボディ21の短手方向の一端部に多数本のコンタクト23を保持する基台部22が長手方向に沿って形成され、レセプタクルボディ21の短手方向における基台部22の側方にプラグ1が嵌合する嵌合凹所21a(図4参照)が形成されている。なお、嵌合凹所21aは、レセプタクルボディ2における上面および短手方向において基台部22とは反対側の側面が開放されている。
【0031】
コンタクト23は、嵌合凹所21aに望むように配置されプラグ1のポスト13における接触片13aに弾接する接続片23aと、レセプタクルボディ21の下面に沿って配置されるリード端子片23bとを、嵌合凹所21aの上面開口とは逆向きに開放されたU字状の連結片23cにより連続一体に連結した形状に形成されている。言い換えれば、コンタクト23は、逆U字状の連結片23cの一方の脚の下端から両脚の並び方向に撓み可能な接続片23aが延設され、他方の脚の下端から外側に向かってリード端子片23bが延設されている。
【0032】
コンタクト23は、U字状の連結片23cの両脚を基台部22の短手方向の両側面に形成した圧入溝22a,22aに圧入することにより、レセプタクルボディ21に固定されている。
【0033】
また、レセプタクルボディ21の長手方向の両端部には取付台24が形成され(両取付台24の間に嵌合凹所21aが形成されている)、各取付台24には保持金具25が固着されており、保持金具25の一部がレセプタクルボディ21の下面と同じ平面内に位置している。ここに、保持金具25はプラグ1をロックするためのロック金具を兼ねている。なお、レセプタクル2は、プリント基板からなる回路基板(図示せず)へ実装して用いられるが、回路基板には、各コンタクト23のリード端子片23bがそれぞれ半田により固定される導電パターン(端子パターン)が並設されるとともに、各保持金具25の上記各一部が半田により固定される固定パターンが形成されている。
【0034】
したがって、回路基板に実装したレセプタクル2の上方からプラグ1を図1中の矢印Aの向きで移動させて嵌合凹所21aに嵌合することにより、レセプタクル2におけるコンタクト23の接続片23aが撓んでプラグ1におけるポスト13の接触片13aに弾接するから、プラグ1の接触片13aとレセプタクル2のコンタクト23との間の接触圧を確保することができる。このように、レセプタクル2が回路基板に実装されている場合でも、回路基板におけるレセプタクル2が実装されている面の上方からプラグ1をレセプタクル2へ結合させることができるので、回路基板におけるレセプタクルの実装されている面に沿ってプラグをレセプタクルに結合するような構成のコネクタに比べて、レセプタクル2とプラグ1との結合作業を容易に行うことができる。
【0035】
ところで、本実施形態におけるコネクタ装置のプラグ1では、プラグボディ11の長手方向に配列されたポスト13における電線用端子片13bが、図2(a)に示すように2列に配列されており、全体として千鳥状に配置されている。ここに、千鳥状とはプラグボディ11の長手方向において、各列のうちの一方の列で隣り合う各一対の電線用端子片13bに跨って他方の列の電線用端子片13bが位置することを意味し、また、圧接スリット13cについて見れば、プラグボディ11の長手方向において、各列のうちの一列で隣り合う圧接スリット13cの間に他列の圧接スリット13cが位置している。また、各一対の電線用端子片13b間の寸法H3(図7参照)は絶縁被覆電線である電線3の外径寸法よりもやや大きく設定されている。また、各一対の電線用端子片13bの下端部には、下部ほど電線用端子片13b間の隙間を広げるように傾斜した傾斜面が形成されているので、プラグボディ11の下方から各一対の電線用端子片13bの間に電線3を容易に導入することができる。本実施形態では、電線用端子片13bについて上述のような2列の配列を採用することによって、各列において隣り合う電線用端子片13bのピッチを比較的大きくとりながらも、2列分では図8に示すように電線用端子片13bが一列に配列されている場合に比べて、圧接スリット13cのピッチを小さくすることができ、多数の電線用端子片13bを設けることができる。
【0036】
ここにおいて、電線用端子片13bにおける圧接スリット13cの寸法(スリット幅)H1および隣り合う電線用端子片13b間の隙間の寸法(つまり、絶縁距離)H3は変更できないので、図8に示すように電線用端子片13bを一列に配列する場合、電線用端子片13bのピッチを小さくするにつれて、電線用端子片13bにおけるスリット13c両側の歯部の幅寸法H2を小さくする必要があるが、歯部の幅寸法H2が小さくなりすぎると、電線用端子片13bに必要な強度を確保することができなくなってしまう。これに対して、本実施形態では、上述のように電線用端子片13bを2列に配列し且つ千鳥状に配置しているので、図7に示すように、電線用端子片13bのピッチを図7と同じ値に設定しながらも、電線用端子片13bの歯部の幅寸法H2を大きくすることができ、電線用端子片13bに必要な強度を確保することができる。
【0037】
また、本実施形態のプラグ1では、各列のうちの一方の列で隣り合う各一対の電線用端子片13bに跨って他方の列の電線用端子片13bが位置するので、電線用端子片13bの圧接スリット13cに電線3の芯線を圧接することにより、プラグボディ11の長手方向への当該電線3の振れが、当該電線3を接続した電線用端子片13bが跨って配置されている一対の電線用端子片13bにより防止されるから電線3を真っ直ぐに保持することができる。したがって、電線3の振れを防止するために専用の部品を別途に用意する必要がなく、部品点数の削減を図れるとともにプラグ1の小型化を図れ、ひいてはコネクタ装置の小型化を図れる。
【0038】
このようなプラグ1の製造方法について図9を参照しながら説明する。
【0039】
まず、図9(a)に示すようにポスト13用の金属フープ材50に多数のポスト13に対応する部分を金属フープ材50の送り桟部51に連結した状態で打ち抜き形成する。ここにおいて、送り桟部51の長手方向に沿って配列された多数のポスト13に対応する部分は千鳥状に配置されており、送り桟部51とポスト13に対応する部分とを連結している連絡片52,53の長さを上記2列で異ならせてある。
【0040】
そして、上述の打ち抜き形成後、図9(b)に示すようにポスト13に対応する部分を曲げ加工する際に、長さ寸法の異なる連絡片52,53のうち長さ寸法が大きい連絡片52の一部に曲げ加工を行うことで調整部52aを形成する。ここにおいて、ポスト13に対応する部分であって長さ寸法が大きな連結片52に連結されに部分について電線用端子片13bを曲げ加工する際の折り曲げ位置をM1(図10参照)、ポスト13に対応する部分であって長さ寸法が小さな連結片53に連結された部分について電線用端子片13bを曲げ加工する際の折り曲げ位置をM2(図10参照)とした場合、2列に配列された電線用端子片13bのうち一方の列に配列された電線用端子片13bと他方の列に配列された電線用端子片13bとの間の距離が比較的遠くなってしまう。そこで、本実施形態では、一方の列の電線用端子片13bに対応する連絡片52の長さ寸法を予め大きく設定してあり、電線用端子片13bを曲げ加工した状態で一方の列に配列された電線用端子片13bと他方の列に配列された電線用端子片13bとの間の距離が所望の距離になるように連絡片52の一部に曲げ加工を施しているのである。
【0041】
その後、図9(c)に示すようにポスト13がプラグボディ11に保持されるようにプラグボディ11を成形し、続いて、図9(d)に示すように連絡片52,53をポスト13から切断する。
【0042】
次に、図9(e)に示すように多数の電線3を整線台11bにより整列させて各ポスト13の電線用端子片13bの圧接スリット13cへ各電線3の一部を圧入してから、図9(f)に示すように電線保持用金具14を整線台11bに結合することによりプラグ1が完成する。
【0043】
しかして、本実施形態におけるプラグ1は、レセプタクル2のコンタクト23との接触片13aおよび電線3を接続保持する電線用端子片13bを備えたポスト13が合成樹脂成形品のプラグボディ11に同時一体に成形されているので、各ポスト13に形成された電線用端子片13bによって電線3を接続保持することができ、電線3をポスト13に接続保持するための別部材を必要としないから、部品点数の削減を図れ組立作業が容易になる。また、整線台11bによって電線3を整列させることができ、電線用端子片13bの圧接スリット13cの近傍で電線3同士が接触するのを防止することができ、電線保持用金具14を整線台11bに結合することで、各電線3をより安定して保持することができる
ところで、図1に示したコネクタ装置では、レセプタクル2のコンタクト23における接続片23aがレセプタクルボディ11の短手方向においてU字状の連結片23cに近い位置でポスト13の接触片13aに弾接するようになっていたが、レセプタクル2としては図12に示すように、接続片23aがレセプタクルボディ11の短手方向においてU字状の連結片23cから遠い位置でポスト13の接触片13aに弾接するような構造を採用してもよい。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明では、各ポストに形成された電線用端子片によって電線を接続保持することができ、電線をポストに接続保持するための別部材を必要としないから、部品点数の削減を図れ組立作業が容易になるという効果がある。
という効果がある。
【0045】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加えて、前記レセプタクルが回路基板に実装されている場合でも回路基板の上方から前記レセプタクルへ結合可能なので、結合作業が容易になるという効果がある。
【0046】
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明の効果に加えて、各列において隣り合う前記電線用端子片のピッチを比較的大きくとりながらも、2列分では前記電線用端子片が一列に配列されている場合に比べて、前記圧接スリットのピッチを小さくすることができ、多数の前記電線用端子片を設けることができるから、コネクタ自体の小型化を図ることが可能となるという効果がある。また、前記各電線が接続された前記電線用端子片が跨って位置している各一対の前記電線用端子片によって前記ポストの配列方向への前記電線の振れを防止することができるという効果がある。
【0047】
請求項4の発明では、請求項3の発明の効果に加えて、前記電線を整列させることができ、前記圧接スリットの近傍で前記電線同士が接触するのを防止することができるという効果がある。
【0048】
請求項5の発明では、請求項4の発明の効果に加えて、前記各電線をより安定して保持することができるという効果がある。
【0049】
請求項6の発明では、前記2列に配列される前記電線用端子片について一方の列と他方の列との間の前記電線用端子片間の距離を調整することができ、小型の電線用コネクタを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるコネクタ装置の結合前の断面図である。
【図2】同上におけるプラグを示し、(a)は一部破断した平面図、(b)は一部破断した左側面図、(c)は一部破断した右側面図、(d)は背面図である。
【図3】同上におけるプラグの要部説明図である。
【図4】同上におけるレセプタクルを示し一部破断した平面図である。
【図5】同上におけるコネクタ装置の断面図である。
【図6】同上におけるコネクタ装置を示し、(a)は一部破断した平面図、(b)は一部破断した右側面図、(c)は正面図である。
【図7】同上におけるプラグの要部説明図である。
【図8】同上の比較例の説明図である。
【図9】同上におけるプラグの製造方法の説明図である。
【図10】同上におけるプラグの製造方法の説明図である。
【図11】同上におけるプラグの製造方法の説明図である。
【図12】同上の他の構成例を示す断面図である。
【図13】従来例を示すコネクタ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 プラグ
2 レセプタクル
3 電線
11 プラグボディ
11a 位置決め溝
11b 整線台
13 ポスト
13a 接触片
13b 電線用端子片
21 レセプタクルボディ
23 コンタクト
23a 接続片
23b リード端子片

Claims (6)

  1. 相手側コネクタであるレセプタクルに配列された多数本のコンタクトにそれぞれ接触可能な多数本のポストが配列された合成樹脂成形品のプラグボディと、各ポストそれぞれにそれぞれ電気的に接続された多数本の絶縁被覆電線である電線とを備えた電線用コネクタであって、各ポストは、一端部にコンタクトが接触する接触片が形成されるとともに、他端部に電線が接続される圧接スリットを有する電線用端子片が形成され、プラグボディに同時一体に成形されてなることを特徴とする電線用コネクタ。
  2. 前記レセプタクルが回路基板に実装可能であって且つ前記コンタクトにおいて前記接触片に接触する部分が前記電線の長手方向に撓み可能であり、前記ポストは、S字状に形成され、前記接触片は、前記電線用端子片に接続保持された前記電線の中心線の延長線に交差する部分が前記コンタクトに接触することを特徴とする請求項1記載の電線用コネクタ。
  3. 前記電線用端子片が2列に配列され、各列のうちの一列で隣り合う各一対の前記電線用端子片に跨って他列の前記電線用端子片が位置していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電線用コネクタ。
  4. 前記プラグボディは、前記電線を前記ポストの配列方向に整列させる多数の位置決め溝が前記レセプタクルとの対向面に並設された整線台を備え、前記電線用端子片は、前記圧接スリットと位置決め溝とが前記並設方向に直交する方向に沿って位置するように配設されてなることを特徴とする請求項3記載の電線用コネクタ。
  5. 前記各位置決め溝における前記レセプタクル側の開口を塞ぐように前記整線台に結合される電線保持用金具を備えてなることを特徴とする請求項4記載の電線用コネクタ。
  6. 請求項5記載の電線用コネクタの製造方法であって、前記各ポストに対応する部分を前記2列の列ごとに長さ寸法の異なる連絡片を介して金属フープ材の送り桟部に連結した形で打ち抜き形成した後、ポストに対応する部分を曲げ加工するとともに長さ寸法の異なる連絡片のうち長さ寸法が大きい連絡片の一部に曲げ加工を行うことで前記電線用端子片間の距離を調整する調整部を形成し、前記ポストが前記プラグボディに保持されるように前記プラグボディを成形し、続いて、前記各ポストと前記連絡片との境界部分を切断し、その後、前記整線台により整列された前記各電線の各一部を前記各ポストにおける前記電線用端子片の前記圧接スリットへ圧入してから、前記電線保持用金具を前記整線台に結合することを特徴とする電線用コネクタの製造方法。
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