JP2004355673A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】トレーの前面に表示部を位置させながら、困難な配線の這い回しを無くし、且つ、トレーから不要輻射が生じることが無いようにすることを課題とする。
【解決手段】外筐20の正面から出入されるトレー30を備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体40の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為され、上記外筐に表示素子60が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面50を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射する。
【選択図】 図4
【解決手段】外筐20の正面から出入されるトレー30を備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体40の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為され、上記外筐に表示素子60が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面50を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な電子機器に関する。詳しくは、記録媒体の装着のために外筐に対して出し入れされるトレーを備えた電子機器において、トレーの前面に表示部を位置させながら、困難な配線の這い回しを無くし、且つ、不要輻射が生じることが無いようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の電子機器において、使用者に機器内の状況を知らせるための表示部は重要である。例えば、交換可能な記録媒体を使用して、当該記録媒体に記録したり、当該記録媒体に記録されている内容を再生したりする電子機器においては、何番目のトラックを再生しているとか、当該トラックのどの辺を再生中であるとかの情報が、また、複数の記録媒体を装着可能な電子機器にあっては、どの記録媒体についての記録や再生が為されているのか等の情報を使用者に知らせるための表示部は不可欠である。
【0003】
ところで、上記したような表示部は利用の便から電子機器の正面に配置されるのが好ましく、多くの電子機器において、正面にかかる表示部が配置されている。
【0004】
そして、記録媒体の装着のために外筐に対して出し入れされるトレーを備えた電子機器においては、電子機器の正面にトレーが出し入れされる開口が形成されているので、該開口の上側又は下側に表示部が設けられるのが通常である。しかしながら、多くの機器について、小型化の要求は時の趨勢であり、上記したトレーを備えた電子機器にあっても例外ではない。そして、トレーを備えた電子機器の小型化は、全体的な小型化もさることながら、薄型化、すなわち、高さ方向の形状の小型化の要求が高く、そして、多くの小型化の技術の進歩により、薄型化が可能になってきている。そのため、トレー用の開口の上下の部分の高さが低くなってくる傾向にあり、トレー用の開口の上下に位置した部分には十分な表示を為すための高さを確保することができないという問題が生じてきている。
【0005】
その一方で、トレーそのものは、記録媒体を保持して搬送し、且つ、当該記録媒体の電子機器内部の記録再生部に対する受け渡しを行うという機能を有するため、その薄型化には限度がある。言い換えれば、トレーには十分な表示を行うための高さが確保されているということであり、トレーの上下の部分に表示のためのスペースを確保することができない電子機器にあっては、トレーの前端部を利用して表示を行うことが考えられる。
【0006】
ところで、上記したような表示を行う場合、特許文献1に示されているように、通常、蛍光表示管、ネオン管、液晶表示パネル等の表示素子(特許文献1では表示装置1)の表示面を電子機器(16)の表示パネル(17)の開口部(18)に裏側から臨むように取り付けて為される。なお、()内の数字は特許文献1における各部に付されている符号を示すものである。このような従来の表示素子の取付方法に従えば、上記したトレーを備えた電子機器のトレーの前面を利用して表示を行うためには、トレーの前面に表示用の開口部を形成し、表示素子の表示面が上記開口部に臨むように表示素子をトレーに取り付けることになる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−282128号公報(4ページ20〜6行目、図5、図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、トレーの前面部に表示素子を取り付けると、該表示素子を駆動するための回路基板もトレーに搭載する必要があり、また、上記回路基板と外筐側に位置している電源部や当該電子機器の主要部分の駆動のための主回路部との間を接続するための接続手段、例えば、フレキシブルなプリント配線板を外筐と該外筐に対して移動するトレーとの間で這い回す必要がある。そのため、上記フレキシブルなプリント配線板等の接続手段の這い回しのためのスペースやトレーの移動に伴う接続手段の動きを許容するためのスペースの確保などが設計上の制約となり、当該電子機器の小型化を阻害するなどの問題がある。また、表示素子の駆動に伴う電磁波の不要輻射があり、該不要輻射を遮蔽するためには、表示素子の駆動用回路基板やフレキシブルプリン配線板等の接続手段もシールド板等の適当な遮蔽手段で遮蔽する必要があり、トレーの重量及び大きさが増加するという問題があり、また、トレーの移動に応じて挙動する接続手段を遮蔽手段によって覆うことはかなり困難である。
【0009】
そこで、本発明は、トレーの前面に表示部を位置させながら、困難な配線の這い回しを無くし、且つ、トレーから不要輻射が生じることが無いようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、外筐の正面から出入されるトレーを備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為される電子機器であって、上記外筐に表示素子が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射するようにしたものである。
【0011】
従って、本発明電子機器にあっては、トレーに表示素子の駆動回路を設けなくても良く、従って、トレーと筐体側を接続する接続手段も不要である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明電子機器の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は、本発明を複数枚のディスク状記録媒体をトレーに載置した状態で装着し、所望のディスク状記録媒体について記録及び再生を行う記録再生装置に適用したものである。
【0013】
図1乃至図4に本発明電子機器の第1の実施の形態にかかる記録再生装置10を示す。
【0014】
記録再生装置10は正面から見て扁平な横長矩形をなし、上方から見て奥行に対して横幅がやや大きい矩形をした箱状の外筐20を有し、該外筐20の前面の中央部に横長の開口部21が形成され、該開口部21がトレー30が出し入れされる開口部とされている。また、外筐10の前面の上記開口部21の上方の位置には5個のディスク操作ボタン22、22、・・・が横方向に並んで配設されている。ディスク操作ボタン22、22、・・・はトレー30に載置されたディスク状記録媒体40に対する動作を指示するためのボタンである。また、開口部21の右側には電源ボタン23が配置されており、該電源ボタン23を押し込む毎に電源ON−電源OFF−電源ON・・・と、電源ON状態と電源OFF状態が交互に実現されるようになっている。開口部21の左側には電源インジケータ24が配置されており、該電源インジケータは、例えば、発光ダイオードなどの発光素子を備えていて、電源ONの時に該発光素子が発光するようになっている。その他にも、外筐20の前面には各種の操作ボタン25、25、・・・が配置されていて、これら操作ボタン25、25、・・・を操作することによって、日時、時刻等の設定、プログラム再生のためのプログラム設定、操作中の記録媒体に対する名前の付与、当該記録媒体の任意のトラックに対する曲名の付与等の各種の操作を行うことができるようになっている。
【0015】
トレー30は図2に示す引込み位置と図3に示す引出位置との間を移動自在にされている。トレーは平面形状で見てほぼ矩形を成しやや厚みのある板状の外観を呈しており、前面31に横長矩形の表示用開口32を有し、また、上面に円形の回転テーブル33が回転自在に配置されている。回転テーブル33には円形をした5個の載置凹部33a、33a、・・・(図3に3個だけ示されている)が回転テーブル33の回転中心を中心とする同一円周上に位置するように形成されている。そして、ディスク状記録媒体40は上記載置凹部33aに載置されるようになっている。すなわち、図3に示す引出位置において、ディスク状記録媒体40のトレー30への供給、すなわち、載置凹部33aへの載置及び載置凹部33aに載置されているディスク状記録媒体40の取り出しが行われる。そして、ディスク状記録媒体40が供給されたトレー30が図2に示す引き込み位置に移動することによって、記録再生装置10に対するディスク状記録媒体40の供給が為され、さらに、ディス操作ボタン22の押圧操作あるいはプログラム演奏開始の操作等の操作によって、回転テーブル33が回転されて、選択された載置凹部33aに載置されているディスク状記録媒体40が所定の位置に位置され、それから、上記選択されたディスク状記録媒体40に対する記録動作や再生動作が開始される。そして、どの載置凹部33aに載置されたディスク状記録媒体40についての記録や再生が為されているのか、また、当該ディスク状記録媒体40の何番目のトラックを再生しているとか、当該トラックのどの辺を再生中であるとかの情報が、トレー30前面31に形成された表示用開口32を通して為される。
【0016】
なお、ここでディスク状記録媒体とは、円板状の外観を呈し、その片面又は両面に記録済みの記録領域又は記録可能な記録領域を有するものであり、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc Recordable)、CD−RW(Compact Disc Rewritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)等がある。
【0017】
次に、トレー30の前面の表示用開口32を通して上記した表示を行うための機構について図4を参照して説明する。
【0018】
トレー30の表示用開口32の奥には横長の矩形をした反射面50が前方斜め下方を向いた向きで形成されている。該反射面50は、例えば、横長矩形をした板状の部材51にアルミニウム等の金属を蒸着法やスパッタリング等の適宜の手段により付与して形成されており、該反射面50が形成された板状部材51がトレー30の表示用開口32の奥に形成された前方斜め下方を向いた取付面34に貼り付けられて形成されている。なお、このような反射面50は上記取付面34に直接蒸着法やスパッタリングによって形成しても良いし、又は、上記した蒸着法やスパッタリング以外の方法によって形成しても良い。
【0019】
トレー30が引込み位置にある状態で、外筐20内部の上記反射面50の真下の位置に表示素子60が表示面61を真上に向けた状態で配置されている。該表示素子60には、例えば、蛍光表示管、ネオン表示管、液晶表示パネル等適宜なものを適用することができ、そして、表示素子60が配置された近辺には表示素子60を駆動するための駆動回路が形成された回路基板及び該回路基板への電力供給用コードやプリント配線基板等が設けられているが、これらの図示は省略する。
【0020】
上記した記録再生装置10にあっては、表示素子60の表示面61に表れた表示62は反射面50に映され、該反射面50に映された虚像62′を前方から見ることが出来る。これによって、使用者はトレー30の前面の表示用開口で必要な表示を見ることが出来る。
【0021】
上記記録再生装置10にあっては、トレー30に表示素子60を搭載すること無しに、トレー30の前面で表示を行うことが出来る。従って、表示素子60をトレー30に搭載したときに必要な電磁シールド手段をトレーに講じたり、移動体であるトレー30と固定体である外筐20との間で配線手段の這い回しをする必要が無い。なお、外筐20の側において電磁シールド手段を講じることは必要であるが、外筐側には元々電磁シールド手段を講じることは予定されているので、何ら問題はない。
【0022】
上記したような記録再生装置10の場合、一般的な使用状況を考慮して、前面において行う表示はおおよそ上方30゜及び下方5°の合計35°の範囲から視認できると良いとされている。しかしながら、上記した記録再生装置10におけるように、平面反射面50を使用した場合、その視野角θはおよそ13°位である。
【0023】
そこで、反射面による視野角を拡大する手段を講じた第2の実施の形態を図5に示す。
【0024】
この第2の実施の形態にかかる記録再生装置10Aは反射面の構成を除いては上記した第1の実施の形態にかかる記録再生装置10と同様である。従って、上記記録再生装置10と同様の部分については、図示及び説明の一部を省略し、また、図示してある部分には第1の実施の形態における同様の部分に付した符号と同じの符号を付してある。このような、図示と説明に関する第1の実施の形態及び当該実施の形態より前に説明した実施の形態との関係は、以下の各実施の形態においても同様である。
【0025】
この記録再生装置10Aにおいて、トレー30の前面の表示用開口32の奥に配置された反射面50Aは上下方向において凸曲面に形成されている。
【0026】
従って、この記録再生装置10Aにあっては、反射面50Aの上端で反射される光線と下端で反射される光線との為す角度が平面反射面に比較すると拡大されるので、視野角θaを第1の実施の形態10における視野角θより大きくすることが出来る。従って、反射面50Aの曲率を選ぶことにより35度以上の視野角を得ることが可能になる。
【0027】
なお、上記したところでは、反射面50Aは上下方向において凸曲面となるように説明したが、左右方向においても凸曲面となるように形成すれば、左右方向における視野角も大きくすることが出来る。
【0028】
ところで、この記録再生装置10Aにあっては、上下方向において凸曲面を有する反射面50Aを使用しているため、反射面50Aに映る表示62の虚像62′aの像高Taが低くなってしまうという問題がある。
【0029】
そこで、凸曲面である反射面50Aによって低くなった像高を高くする手段を講じた第3の実施の形態を図6に示す。
【0030】
この第3の実施の形態にかかる記録再生装置10Bにあっては、上記記録再生装置10Aに示した構成において、像拡大手段として、トレー30の表示用開口32の開口面を塞ぐように上下方向において凸レンズの断面を為す、いわゆる、シリンドリカルレンズ70を配置したものである。該シリンドリカルレンズ70は前方から見て左右方向に長い矩形の板状を無し、前面71が平面で後面72が凸曲面に形成されている。
【0031】
上記記録再生装置10Bにあっては、シリンドリカルレンズ70が前面カバーとなり、また、その像拡大作用によって、反射面50Aに映った表示62の虚像62′aが拡大像62′bとして見えることになる。
【0032】
なお、上記したシリンドリカルレンズ70のような像拡大手段は、表示素子60から使用者までの光路中の最前面、すなわち、反射面50Aの前方の位置だけでなく、上記光路の途中、例えば、表示素子60と反射面50Aとの間等適宜の位置に介挿されれば良く、その配置位置は設計上の要求等種々の要素によって選択されてよい。
【0033】
上記した第3の実施の形態にあっては、反射面と拡大手段とが別個に設けられていたが、これを一体に設けるようにしても良い。かかる実施の形態を第4の実施の形態として図7に示す。
【0034】
この第4の実施の形態にかかる記録再生装置10Cにおいては、トレー30の表示用開口32の奥に形成された空間35内に左右方向に長いプリズム80が配置される。プリズム80の1の平面81が表示用開口32の開口面を閉塞するように位置し、前面となる。また、下方を向いた面82には左右方向に蒲鉾状に延びる、すなわち、下方に向かった凸曲面を有するシリンドリカルレンズ部90が形成されて像拡大手段とされる。さらに、上記2つの面81、82に対して傾斜した面83は上下方向で湾曲された凹曲面とされ、該凹曲面83の内面84が凸曲面状の反射面とされる。
【0035】
従って、この第4の実施の形態にかかる記録再生装置10Cにあっても、表示素子60の表示62はシリンドリカルレンズ部90を透過する際に拡大されて反射面84に映され、該反射面84に映った虚像62′cを前方か見ることが出来る。
【0036】
上記した各実施の形態では、本発明をディスク状記録媒体を載置して移動するトレーを備えた記録再生装置に適用したものを示したが、本発明で言う記録媒体がディスク状記録媒体に限られることを意味するものではなく、その他の形態の記録媒体、例えば、テープ状記録媒体その他の形態のものであっても良く、テープ状記録媒体の場合には、トレーはテープ状記録媒体を箱状のカセット内に収納したテープカセットを載置して移動するものとなる。また、トレーに載置される記録媒体の数は複数に限られるものではなく、単一の記録媒体をトレーに載置するようにしたものであっても良い。
【0037】
また、本発明電子機器は記録再生装置に限られるものではなく、記録媒体が載置されて移動するトレーを備えた電子機器に広く適用することが出来るものである。
【0038】
さらに、上記した実施の形態では、何れも、表示素子を反射面の下方に位置させたものを示したが、表示素子は反射面の上方に位置させても良い。その場合、表示に関する上記した上下の位置関係は逆になる。
【0039】
その他、上記した各実施の形態に示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0040】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明電子機器は、外筐の正面から出入されるトレーを備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為される電子機器であって、上記外筐に表示素子が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射することを特徴とする。
【0041】
従って、本発明電子機器にあっては、トレーに表示素子の駆動回路を設けること無しにトレーの前面において表示を行うことができ、従って、トレーと筐体側を接続する接続手段も不要である。そのため、トレーに表示素子の駆動回路や該駆動回路に接続される配線手段などからの不要輻射を防止する手段を講じる必要が無く、安価に、且つ、軽量で小型に形成することが出来る。
【0042】
請求項2に記載した発明にあっては、上記反射面は、少なくとも上下方向において凸曲面に形成されているので、広い視野角を得ることが出来る。
【0043】
請求項3に記載した発明にあっては、上記表示素子と反射面との間又は反射面の前方に、少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する像拡大手段を設けたので、凸曲面からなる反射面の採用による像の縮小を解消することが出来る。
【0044】
請求項4に記載した発明にあっては、上記反射面の前方に光を透過する前面カバーを設け、該前面カバーを少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する凸レンズとしたので、像拡大手段を容易に設けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明電子機器を記録再生装置に適用した第1の実施の形態を示すものであり、本図は記録再生装置の正面図である。
【図2】トレーが引込まれた状態の全体を示す斜視図である。
【図3】トレーが引き出された状態の全体を示す斜視図である。
【図4】要部の拡大断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10…記録再生装置(電子機器)、20…外筐、30…トレー、40…ディスク状記録媒体(記録媒体)、50…反射面、60…表示素子、10A…記録再生装置(電子機器)、50A…(凸曲面状)反射面、10B…記録再生装置(電子機器)、70…シリンドリカルレンズ(前面カバー、凸レンズ、像拡大手段)、10C…記録再生装置(電子機器)、84…(凸曲面状)反射面、90…シリンドリカルレンズ部(像拡大手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な電子機器に関する。詳しくは、記録媒体の装着のために外筐に対して出し入れされるトレーを備えた電子機器において、トレーの前面に表示部を位置させながら、困難な配線の這い回しを無くし、且つ、不要輻射が生じることが無いようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の電子機器において、使用者に機器内の状況を知らせるための表示部は重要である。例えば、交換可能な記録媒体を使用して、当該記録媒体に記録したり、当該記録媒体に記録されている内容を再生したりする電子機器においては、何番目のトラックを再生しているとか、当該トラックのどの辺を再生中であるとかの情報が、また、複数の記録媒体を装着可能な電子機器にあっては、どの記録媒体についての記録や再生が為されているのか等の情報を使用者に知らせるための表示部は不可欠である。
【0003】
ところで、上記したような表示部は利用の便から電子機器の正面に配置されるのが好ましく、多くの電子機器において、正面にかかる表示部が配置されている。
【0004】
そして、記録媒体の装着のために外筐に対して出し入れされるトレーを備えた電子機器においては、電子機器の正面にトレーが出し入れされる開口が形成されているので、該開口の上側又は下側に表示部が設けられるのが通常である。しかしながら、多くの機器について、小型化の要求は時の趨勢であり、上記したトレーを備えた電子機器にあっても例外ではない。そして、トレーを備えた電子機器の小型化は、全体的な小型化もさることながら、薄型化、すなわち、高さ方向の形状の小型化の要求が高く、そして、多くの小型化の技術の進歩により、薄型化が可能になってきている。そのため、トレー用の開口の上下の部分の高さが低くなってくる傾向にあり、トレー用の開口の上下に位置した部分には十分な表示を為すための高さを確保することができないという問題が生じてきている。
【0005】
その一方で、トレーそのものは、記録媒体を保持して搬送し、且つ、当該記録媒体の電子機器内部の記録再生部に対する受け渡しを行うという機能を有するため、その薄型化には限度がある。言い換えれば、トレーには十分な表示を行うための高さが確保されているということであり、トレーの上下の部分に表示のためのスペースを確保することができない電子機器にあっては、トレーの前端部を利用して表示を行うことが考えられる。
【0006】
ところで、上記したような表示を行う場合、特許文献1に示されているように、通常、蛍光表示管、ネオン管、液晶表示パネル等の表示素子(特許文献1では表示装置1)の表示面を電子機器(16)の表示パネル(17)の開口部(18)に裏側から臨むように取り付けて為される。なお、()内の数字は特許文献1における各部に付されている符号を示すものである。このような従来の表示素子の取付方法に従えば、上記したトレーを備えた電子機器のトレーの前面を利用して表示を行うためには、トレーの前面に表示用の開口部を形成し、表示素子の表示面が上記開口部に臨むように表示素子をトレーに取り付けることになる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−282128号公報(4ページ20〜6行目、図5、図6)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、トレーの前面部に表示素子を取り付けると、該表示素子を駆動するための回路基板もトレーに搭載する必要があり、また、上記回路基板と外筐側に位置している電源部や当該電子機器の主要部分の駆動のための主回路部との間を接続するための接続手段、例えば、フレキシブルなプリント配線板を外筐と該外筐に対して移動するトレーとの間で這い回す必要がある。そのため、上記フレキシブルなプリント配線板等の接続手段の這い回しのためのスペースやトレーの移動に伴う接続手段の動きを許容するためのスペースの確保などが設計上の制約となり、当該電子機器の小型化を阻害するなどの問題がある。また、表示素子の駆動に伴う電磁波の不要輻射があり、該不要輻射を遮蔽するためには、表示素子の駆動用回路基板やフレキシブルプリン配線板等の接続手段もシールド板等の適当な遮蔽手段で遮蔽する必要があり、トレーの重量及び大きさが増加するという問題があり、また、トレーの移動に応じて挙動する接続手段を遮蔽手段によって覆うことはかなり困難である。
【0009】
そこで、本発明は、トレーの前面に表示部を位置させながら、困難な配線の這い回しを無くし、且つ、トレーから不要輻射が生じることが無いようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、外筐の正面から出入されるトレーを備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為される電子機器であって、上記外筐に表示素子が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射するようにしたものである。
【0011】
従って、本発明電子機器にあっては、トレーに表示素子の駆動回路を設けなくても良く、従って、トレーと筐体側を接続する接続手段も不要である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明電子機器の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は、本発明を複数枚のディスク状記録媒体をトレーに載置した状態で装着し、所望のディスク状記録媒体について記録及び再生を行う記録再生装置に適用したものである。
【0013】
図1乃至図4に本発明電子機器の第1の実施の形態にかかる記録再生装置10を示す。
【0014】
記録再生装置10は正面から見て扁平な横長矩形をなし、上方から見て奥行に対して横幅がやや大きい矩形をした箱状の外筐20を有し、該外筐20の前面の中央部に横長の開口部21が形成され、該開口部21がトレー30が出し入れされる開口部とされている。また、外筐10の前面の上記開口部21の上方の位置には5個のディスク操作ボタン22、22、・・・が横方向に並んで配設されている。ディスク操作ボタン22、22、・・・はトレー30に載置されたディスク状記録媒体40に対する動作を指示するためのボタンである。また、開口部21の右側には電源ボタン23が配置されており、該電源ボタン23を押し込む毎に電源ON−電源OFF−電源ON・・・と、電源ON状態と電源OFF状態が交互に実現されるようになっている。開口部21の左側には電源インジケータ24が配置されており、該電源インジケータは、例えば、発光ダイオードなどの発光素子を備えていて、電源ONの時に該発光素子が発光するようになっている。その他にも、外筐20の前面には各種の操作ボタン25、25、・・・が配置されていて、これら操作ボタン25、25、・・・を操作することによって、日時、時刻等の設定、プログラム再生のためのプログラム設定、操作中の記録媒体に対する名前の付与、当該記録媒体の任意のトラックに対する曲名の付与等の各種の操作を行うことができるようになっている。
【0015】
トレー30は図2に示す引込み位置と図3に示す引出位置との間を移動自在にされている。トレーは平面形状で見てほぼ矩形を成しやや厚みのある板状の外観を呈しており、前面31に横長矩形の表示用開口32を有し、また、上面に円形の回転テーブル33が回転自在に配置されている。回転テーブル33には円形をした5個の載置凹部33a、33a、・・・(図3に3個だけ示されている)が回転テーブル33の回転中心を中心とする同一円周上に位置するように形成されている。そして、ディスク状記録媒体40は上記載置凹部33aに載置されるようになっている。すなわち、図3に示す引出位置において、ディスク状記録媒体40のトレー30への供給、すなわち、載置凹部33aへの載置及び載置凹部33aに載置されているディスク状記録媒体40の取り出しが行われる。そして、ディスク状記録媒体40が供給されたトレー30が図2に示す引き込み位置に移動することによって、記録再生装置10に対するディスク状記録媒体40の供給が為され、さらに、ディス操作ボタン22の押圧操作あるいはプログラム演奏開始の操作等の操作によって、回転テーブル33が回転されて、選択された載置凹部33aに載置されているディスク状記録媒体40が所定の位置に位置され、それから、上記選択されたディスク状記録媒体40に対する記録動作や再生動作が開始される。そして、どの載置凹部33aに載置されたディスク状記録媒体40についての記録や再生が為されているのか、また、当該ディスク状記録媒体40の何番目のトラックを再生しているとか、当該トラックのどの辺を再生中であるとかの情報が、トレー30前面31に形成された表示用開口32を通して為される。
【0016】
なお、ここでディスク状記録媒体とは、円板状の外観を呈し、その片面又は両面に記録済みの記録領域又は記録可能な記録領域を有するものであり、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc Recordable)、CD−RW(Compact Disc Rewritable)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)等がある。
【0017】
次に、トレー30の前面の表示用開口32を通して上記した表示を行うための機構について図4を参照して説明する。
【0018】
トレー30の表示用開口32の奥には横長の矩形をした反射面50が前方斜め下方を向いた向きで形成されている。該反射面50は、例えば、横長矩形をした板状の部材51にアルミニウム等の金属を蒸着法やスパッタリング等の適宜の手段により付与して形成されており、該反射面50が形成された板状部材51がトレー30の表示用開口32の奥に形成された前方斜め下方を向いた取付面34に貼り付けられて形成されている。なお、このような反射面50は上記取付面34に直接蒸着法やスパッタリングによって形成しても良いし、又は、上記した蒸着法やスパッタリング以外の方法によって形成しても良い。
【0019】
トレー30が引込み位置にある状態で、外筐20内部の上記反射面50の真下の位置に表示素子60が表示面61を真上に向けた状態で配置されている。該表示素子60には、例えば、蛍光表示管、ネオン表示管、液晶表示パネル等適宜なものを適用することができ、そして、表示素子60が配置された近辺には表示素子60を駆動するための駆動回路が形成された回路基板及び該回路基板への電力供給用コードやプリント配線基板等が設けられているが、これらの図示は省略する。
【0020】
上記した記録再生装置10にあっては、表示素子60の表示面61に表れた表示62は反射面50に映され、該反射面50に映された虚像62′を前方から見ることが出来る。これによって、使用者はトレー30の前面の表示用開口で必要な表示を見ることが出来る。
【0021】
上記記録再生装置10にあっては、トレー30に表示素子60を搭載すること無しに、トレー30の前面で表示を行うことが出来る。従って、表示素子60をトレー30に搭載したときに必要な電磁シールド手段をトレーに講じたり、移動体であるトレー30と固定体である外筐20との間で配線手段の這い回しをする必要が無い。なお、外筐20の側において電磁シールド手段を講じることは必要であるが、外筐側には元々電磁シールド手段を講じることは予定されているので、何ら問題はない。
【0022】
上記したような記録再生装置10の場合、一般的な使用状況を考慮して、前面において行う表示はおおよそ上方30゜及び下方5°の合計35°の範囲から視認できると良いとされている。しかしながら、上記した記録再生装置10におけるように、平面反射面50を使用した場合、その視野角θはおよそ13°位である。
【0023】
そこで、反射面による視野角を拡大する手段を講じた第2の実施の形態を図5に示す。
【0024】
この第2の実施の形態にかかる記録再生装置10Aは反射面の構成を除いては上記した第1の実施の形態にかかる記録再生装置10と同様である。従って、上記記録再生装置10と同様の部分については、図示及び説明の一部を省略し、また、図示してある部分には第1の実施の形態における同様の部分に付した符号と同じの符号を付してある。このような、図示と説明に関する第1の実施の形態及び当該実施の形態より前に説明した実施の形態との関係は、以下の各実施の形態においても同様である。
【0025】
この記録再生装置10Aにおいて、トレー30の前面の表示用開口32の奥に配置された反射面50Aは上下方向において凸曲面に形成されている。
【0026】
従って、この記録再生装置10Aにあっては、反射面50Aの上端で反射される光線と下端で反射される光線との為す角度が平面反射面に比較すると拡大されるので、視野角θaを第1の実施の形態10における視野角θより大きくすることが出来る。従って、反射面50Aの曲率を選ぶことにより35度以上の視野角を得ることが可能になる。
【0027】
なお、上記したところでは、反射面50Aは上下方向において凸曲面となるように説明したが、左右方向においても凸曲面となるように形成すれば、左右方向における視野角も大きくすることが出来る。
【0028】
ところで、この記録再生装置10Aにあっては、上下方向において凸曲面を有する反射面50Aを使用しているため、反射面50Aに映る表示62の虚像62′aの像高Taが低くなってしまうという問題がある。
【0029】
そこで、凸曲面である反射面50Aによって低くなった像高を高くする手段を講じた第3の実施の形態を図6に示す。
【0030】
この第3の実施の形態にかかる記録再生装置10Bにあっては、上記記録再生装置10Aに示した構成において、像拡大手段として、トレー30の表示用開口32の開口面を塞ぐように上下方向において凸レンズの断面を為す、いわゆる、シリンドリカルレンズ70を配置したものである。該シリンドリカルレンズ70は前方から見て左右方向に長い矩形の板状を無し、前面71が平面で後面72が凸曲面に形成されている。
【0031】
上記記録再生装置10Bにあっては、シリンドリカルレンズ70が前面カバーとなり、また、その像拡大作用によって、反射面50Aに映った表示62の虚像62′aが拡大像62′bとして見えることになる。
【0032】
なお、上記したシリンドリカルレンズ70のような像拡大手段は、表示素子60から使用者までの光路中の最前面、すなわち、反射面50Aの前方の位置だけでなく、上記光路の途中、例えば、表示素子60と反射面50Aとの間等適宜の位置に介挿されれば良く、その配置位置は設計上の要求等種々の要素によって選択されてよい。
【0033】
上記した第3の実施の形態にあっては、反射面と拡大手段とが別個に設けられていたが、これを一体に設けるようにしても良い。かかる実施の形態を第4の実施の形態として図7に示す。
【0034】
この第4の実施の形態にかかる記録再生装置10Cにおいては、トレー30の表示用開口32の奥に形成された空間35内に左右方向に長いプリズム80が配置される。プリズム80の1の平面81が表示用開口32の開口面を閉塞するように位置し、前面となる。また、下方を向いた面82には左右方向に蒲鉾状に延びる、すなわち、下方に向かった凸曲面を有するシリンドリカルレンズ部90が形成されて像拡大手段とされる。さらに、上記2つの面81、82に対して傾斜した面83は上下方向で湾曲された凹曲面とされ、該凹曲面83の内面84が凸曲面状の反射面とされる。
【0035】
従って、この第4の実施の形態にかかる記録再生装置10Cにあっても、表示素子60の表示62はシリンドリカルレンズ部90を透過する際に拡大されて反射面84に映され、該反射面84に映った虚像62′cを前方か見ることが出来る。
【0036】
上記した各実施の形態では、本発明をディスク状記録媒体を載置して移動するトレーを備えた記録再生装置に適用したものを示したが、本発明で言う記録媒体がディスク状記録媒体に限られることを意味するものではなく、その他の形態の記録媒体、例えば、テープ状記録媒体その他の形態のものであっても良く、テープ状記録媒体の場合には、トレーはテープ状記録媒体を箱状のカセット内に収納したテープカセットを載置して移動するものとなる。また、トレーに載置される記録媒体の数は複数に限られるものではなく、単一の記録媒体をトレーに載置するようにしたものであっても良い。
【0037】
また、本発明電子機器は記録再生装置に限られるものではなく、記録媒体が載置されて移動するトレーを備えた電子機器に広く適用することが出来るものである。
【0038】
さらに、上記した実施の形態では、何れも、表示素子を反射面の下方に位置させたものを示したが、表示素子は反射面の上方に位置させても良い。その場合、表示に関する上記した上下の位置関係は逆になる。
【0039】
その他、上記した各実施の形態に示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0040】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明電子機器は、外筐の正面から出入されるトレーを備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為される電子機器であって、上記外筐に表示素子が配置され、トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面を配置し、上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射することを特徴とする。
【0041】
従って、本発明電子機器にあっては、トレーに表示素子の駆動回路を設けること無しにトレーの前面において表示を行うことができ、従って、トレーと筐体側を接続する接続手段も不要である。そのため、トレーに表示素子の駆動回路や該駆動回路に接続される配線手段などからの不要輻射を防止する手段を講じる必要が無く、安価に、且つ、軽量で小型に形成することが出来る。
【0042】
請求項2に記載した発明にあっては、上記反射面は、少なくとも上下方向において凸曲面に形成されているので、広い視野角を得ることが出来る。
【0043】
請求項3に記載した発明にあっては、上記表示素子と反射面との間又は反射面の前方に、少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する像拡大手段を設けたので、凸曲面からなる反射面の採用による像の縮小を解消することが出来る。
【0044】
請求項4に記載した発明にあっては、上記反射面の前方に光を透過する前面カバーを設け、該前面カバーを少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する凸レンズとしたので、像拡大手段を容易に設けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明電子機器を記録再生装置に適用した第1の実施の形態を示すものであり、本図は記録再生装置の正面図である。
【図2】トレーが引込まれた状態の全体を示す斜視図である。
【図3】トレーが引き出された状態の全体を示す斜視図である。
【図4】要部の拡大断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10…記録再生装置(電子機器)、20…外筐、30…トレー、40…ディスク状記録媒体(記録媒体)、50…反射面、60…表示素子、10A…記録再生装置(電子機器)、50A…(凸曲面状)反射面、10B…記録再生装置(電子機器)、70…シリンドリカルレンズ(前面カバー、凸レンズ、像拡大手段)、10C…記録再生装置(電子機器)、84…(凸曲面状)反射面、90…シリンドリカルレンズ部(像拡大手段)
Claims (4)
- 外筐の正面から出入されるトレーを備え、外筐から突出したトレーに対して記録媒体の挿脱を行い、上記トレーが外筐内に引き込まれることによって記録媒体の装着が為される電子機器であって、
上記外筐に表示素子が配置され、
トレーが外筐内に引き込まれた状態においてトレーの上記表示素子に対向した位置に反射面を配置し、
上記反射面によって表示素子によって表示された表示内容を前方へ向けて反射する
ことを特徴とする電子機器。 - 上記反射面は、少なくとも上下方向において凸曲面に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 上記表示素子と反射面との間又は反射面の前方に、少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する像拡大手段を設けた
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 上記反射面の前方に光を透過する前面カバーを設け、該前面カバーを少なくとも上下方向において反射面に映った像を拡大する凸レンズとした
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2003148764A JP2004355673A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007329856A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Dx Antenna Co Ltd | 電子機器における防水カバー構造 |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003148764A patent/JP2004355673A/ja active Pending
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