JP2004355065A - 工程表示方法及び工程表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類が混在するプラントを対象として、立案修正した工程の成立性を即座に判断する。また、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援する。
【解決手段】ガントチャートを用いた工程表示方法において、機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する。工程管理を支援するための工程表示方法において、工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する。
【効果】機器毎の保有量推移をグラフで確認でき、工程の成立性を即座に判断できる。工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【選択図】 図1
【解決手段】ガントチャートを用いた工程表示方法において、機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する。工程管理を支援するための工程表示方法において、工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する。
【効果】機器毎の保有量推移をグラフで確認でき、工程の成立性を即座に判断できる。工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工程表示方法及び工程表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガントチャートはHenry L. Ganttが考案した工程管理方法として知られ、横軸に日付等の時刻目盛をとり、機器等の生産設備の稼動計画を時間チャートで表示するものである。ガントチャートと同時に原料保有量等の資源推移を作成して同時に表示しているケースの例として、特開平4−95182号公報(特許文献1,特許第2665390号公報)があげられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−95182号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このケースの場合には、グラフ表示で推移を示す資源として、初期原料または最終製品生産量しか示されておらず、中間生成品の保有量の推移について考慮されておらず、工程の成立性及び工程修正について考慮されていない。
【0005】
本発明の第一の目的は、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類が混在するプラントを対象として、立案又は修正した工程の成立性を即座に判断できる工程表示方法及び工程表示装置を提供することにある。或いは、本発明の第二の目的は、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援する工程表示方法及び工程表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する。或いは、工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、ガントチャートと各機器の流体保有量グラフを併表示し、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることにある。
【0008】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、表示画面上のガントチャート又は保有量グラフをマウス等で操作することで機器時間割付の修正を可能とし、ガントチャートを修正した場合には対応する保有量グラフを自動更新し、保有量グラフを変更した場合には対応するガントチャートを自動更新することで、工程修正作業を支援するとともに、修正工程の把握を容易にすることにある。
【0009】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、表示画面上の保有量グラフをマウス等で操作することで受払い量の修正を可能とし、受払い量を修正した場合には修正工程の下流側に位置する全ての機器の保有量グラフを自動更新することにより、工程修正作業を支援するとともに、修正工程の把握を容易にすることにある。
【0010】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、設備の構成機器を、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類、の3タイプに分類し、各機器タイプに応じた判定基準に則って機器毎に立案又は修正工程の成立性を自動判定するところにある。
【0011】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、工程実行中に保有量推移予測と実績値を比較して偏差が大きくなった場合には警報を発し、操作者の再計算指示に応じて確定した実績値を予測値に置き換えて指示時刻以降の予測工程を再計算・表示するところにある。
【0012】
特に、本発明の実施の形態では、バッチ式反応器類,連続処理装置類,タンク類、等の機器が混在する設備を備えるプラントにおいて、有効である。
【0013】
コンピュータでガントチャートを編集することにより工程(製品の生産計画及び設備資源の稼動計画)を立案,修正する方法につき説明する。ガントチャートと同時に原料保有量等の資源推移を作成して同時に表示しているケースがある。このケースの場合には、グラフ表示で推移を示す資源として、初期原料または最終製品生産量しか示されておらず、中間生成品の保有量の推移について示されているものではない。
【0014】
このような方法で、図9に示すような設備資源を用いた生産工程を立案する場合について考えてみる。最初に、図9の設備について説明する。原料タンクA40で貯蔵している原料Oと原料タンクB41で貯蔵している原料Pから、バッチ反応器C42又はバッチ反応器D43を用いて中間製品Qを生産する。反応させた中間製品Qを、中間タンクE44及び中間タンクF45に貯留してから間欠のないように連続処理装置G46に供給し、製品Rを生産して製品タンクHで保管する。バッチ反応器から発生する廃液S、及び、連続処理装置G46から発生する廃液Tは、一旦廃液タンクIに貯留してから廃水処理設備Jに移送する。という構成になっている。このような設備を用いて反応器4バッチ分の製品を製造する工程を、従来方式のガントチャートで立案すると、例えば図23に示すようなスケジュールを立案・表示できる。矩形303はバッチ反応器C42を使用して時刻t2から反応を開始し、時刻t5から中間製品Qを払出すことを示している。矢印317は、払出し先が中間タンクE44であることを示している。矩形305は時刻t6から中間製品Qの受入れを開始しt7からt11まで連続的に払出し行うこと、矢印319は払出し先が連続処理装置G46であることを示している。矩形303〜314および矢印317〜324全体では、バッチ反応器C42と中間タンクE44の組合せとバッチ反応器D43と中間タンクF45の組合せを2回ずつ(合計4回)使って中間製品Qを生産し、間欠なく連続処理装置G46に移送して製品Rを生産することを示している。また、原料タンクA40内の原料Oの保有量、原料タンクB41内の原料Pの保有量、製品タンクH47内の製品Rの保有量、廃液タンクI内の廃液保有量の時間推移は、それぞれグラフ301,302,315,316に示している。なお、グラフ中の上側の点線325は上限(タンクの最大容量)、下側の点線326は下限(保有量0)を示している。
【0015】
このような方法で工程を立案・表示することにより、各機器の使用開始時間,生産品の払出し先が把握できるので、立案者の工程作成作業を支援できるとともに、作業員はこのガントチャートにしたがって生産工程を遂行することができる。また、原料保有量の推移グラフは資材調達計画,製品保有量の推移グラフは製品搬送計画の立案を支援できる。
【0016】
しかしながら、このような工程表示方法では表現しきれない事例もある。流体の受払いがバッチ処理である場合には、前後の矩形(例えば、矩形303と矩形305)の重複の有無で立案工程の時間的成立性を判断できるが、連続処理の受払い(例えば、矩形305と矩形311)では逆に矩形の重複部分がないと工程が成立しない。また、矩形と矢印だけでは中間タンク等の保有量まで表現できないので、立案工程の一部にタンク保有量0未満やタンク容量オーバーなどが発生していないかを評価することは難しい。このように、従来の工程表示方法では立案工程の成立性を即座に判断できない。さらに、機器の稼動開始時間と払出し先しか把握できないので、工程実行中に想定外ロスや遅延などが発生した場合に、速やかに工程を修正することは困難である。
【0017】
本発明の実施の形態では、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類が混在するプラントを対象として、立案又は修正した工程の成立性を即座に判断できるように構成している。また、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援するよう構成している。
【0018】
次に、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に係る工程表示装置の全体構成を示す図である。
【0019】
工程立案・修正支援機能を利用する場合には一点鎖線で囲った工程立案・修正支援部分13を使用し、工程管理支援機能を利用する場合には二点鎖線で囲った工程管理支援部分14を使用する。
【0020】
(第1の実施例)
図1の工程表示装置を用いて、図9に示す設備資源を用いた生産の工程立案・修正を行った実施例について説明する。工程立案・修正作業は、例えば図2に示す全体フローにしたがって実行される。
【0021】
図1の装置には、種々の処理手段として、入力・編集手段1,ガントチャート立案修正部3,保有量推移自動算出部6,成立性自動判断部9,表示部10,実績データ収集・変換部11,予測値実績値比較部12が設けられている。種々の記憶手段として、機器・受払い品の仕様記録部2,ガントチャート記憶部4,保有量初期値記録部5,保有量推移予測記録部7,保有量グラフ作成記録部8が設けられている。これらの手順,機能は、プログラムとして記憶媒体に格納され、コンピュータ等により実行される。
【0022】
工程立案・修正作業F2は、入力・編集手段1を用いて、機器・受払い品の仕様記録部2に、機器・受払い品の仕様設定F3を行うことから始める。機器・受払い品の仕様設定F3内の詳細フローの例を図3に示す。機器名称の設定F21に続いて、機器をバッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類に類別する機器タイプの判定・設定F22を行う。
【0023】
バッチタイプの場合には、定格容量F23,受入品(原料)の品数F24,受入品名称・割合F25,受入れ速度F26,反応時間F27,払出品(製品)の品数F28,払出品名称・割合F29,払出速度F30、を設定する。なお、図3では順序が記載されているが、F23〜F30までの設定順序が変えても不都合は生じない。図7(1)に、表示部10に表示されるバッチタイプ機器の仕様設定画面の例を示す。
【0024】
連続処理タイプの場合には、定格処理速度F31,内容積F32,受入品の品数F33,受入品名称・割合F34,払出品の品数F35,払出品名称・割合F36、を設定する。バッチタイプと同様にF31〜F36の順序を変えても不都合は生じない。図7(2)に、連続処理タイプ機器の仕様設定画面の例を示す。連続処理タイプの場合、通常運転では受入速度及び払出速度は定格処理速度と等しくなるため、定格処理速度に数値を入力すると、同じ数値が受入速度及び払出速度に自動表示する。受入品数又は払出品数が複数の場合には、品名・割合F34又はF36で設定した割合に基づいて、合計速度を品名毎に配分し、自動表示する。なお、特別な運転をする場合には、操作者が受入速度及び払出速度を入力・編集手段1から変更することもできる。ただし、変更した値が定格処理速度の許容範囲を逸脱している場合には、警告(ワーニング)を表示し、操作者の注意を促す機能を備えている。
【0025】
タンク類の場合には、最大容量であるF37,受払い品の名称であるF38,受入れ速度であるF39,払出速度であるF40、を設定する。バッチタイプと同様にF37〜F40の順序を変えても不都合は生じない。図7(3)に、タンク類機器の仕様設定画面の例を示す。タンク類で保有する流体は1種類なので、品数は最初から「1」を表示している。受入れ品種と払出し品種は同じなので、受入れ品名を入力すると、払出し品名に同じ名称が自動表示するようになっている。もし、タンクに複数の流体を受入れ、自然拡散で混合してから下流工程の機器に払出す場合には、タンク類ではなくバッチタイプの機器として仕様を設定する。このように、複数の使用方法が考えられる場合には、同じ機器に対してでも、複数の仕様を設定する場合がありうる。
【0026】
設備資源の全ての使用予定機器及び予備器として使用する可能性のある機器の仕様を設定したら(F41)、使用設定作業は終了(F42)となる。
【0027】
次に、入力・編集手段1からガントチャート立案・修正部3を操作して表示部10の画面を見ながらガントチャートを立案・修正(F4)する作業について説明する。詳細フローの例を図4に示す。まず、前工程の払出し品種と後工程の受入れ品種が一致しているかを確認しながら(F52)、機器を使用する順番を割付ける(F51)。次に、バッチの定格容量等の値に基づいて繰り返し回数を適正化し(F53)、必要に応じて個別の受入れ量を調整し(F54)、生産する最終製品量が適正となるようにする(F56)。さらに、作業の時間割付に大きな矛盾がないように(F57)時間割付を適正化する。これらの作業は、従来からあるガントチャートを用いた工程立案作業と大きく変わるところはない。例えば、反応器4バッチ分の製品を生産する場合、図11又は図17の矩形110〜121及び矢印124〜131を作成・編集する作業となる。なお、後段で立案計画の成立性判断(F6)を行うので、この段階(F4)での確認作業(F57等)は厳密に行う必要はない。工程の立案・修正が終了(F58)したら、ガントチャート記録部4に工程の情報を記録する。
【0028】
次に、入力・編集手段1から保有量初期値記録部に入力した保有量初期値データと、ガントチャート記録部4に記録した工程情報に基づいて、保有量推移自動算出部6が保有量推移(F5)を自動算出する処理について説明する。詳細フローの例を図5に示す。まず、ガントチャート記録部4に記録した工程情報から受払いイベントの開始時刻を抽出する(F61)。例えば、図10においてバッチ反応器C42から中間タンクE44に中間製品Qを移送するイベントを見つけ、移送開始時刻t5を抽出する。次に、前側機器(バッチ反応器C42)の設定仕様中の払出し速度と、後側機器(中間タンクE44)の受入れ速度を比較し、遅いほう(律速側)をこのイベントの移送速度とする。移送液量(操作者が変更していなければ定格容量)と移送速度から移送終了時刻(受払い終了時刻)t6を算出する(F63)。このようにして、立案工程の全ての受払いイベントを見つけ、開始および終了時刻を抽出・算出する。続いて、受払い以外のその他のイベントを見つけ、その時刻を算出する(F64)。その他のイベントの例として、空の状態の連続処理装置であるG47に中間製品Qを受入れる場合があげられる。受入れ開始時刻t7の時点では保有量は0であるが、内容積分の中間製品Qを受入れた時刻t7.5 で内部が充填状態となり、それ以後は受入れと払出しが同量となるため保有量は一定となる。このような時刻t7.5 がその他のイベント時刻にあたる。続いて、イベント時刻を時系列順に並べ替え(F65)、機器毎に各イベント時刻での保有量を算出し(F66)、保有量の時間推移データを保有量推移予測記録部7に記録する。保有量グラフ作成記録部8で保有量グラフを作成し、表示部10で表示する。なお、図5は保有量推移予測F5を自動算出・表示するフローの一例を示したものであり、このほかのフローでも時刻毎の保有量を算出できる方法であれば、保有量推移予測の方法として成立する。
【0029】
立案工程のガントチャートと保有量グラフの併表示例を図13〜図17に示す。これらのグラフは、同じ工程を表示した例である。図13は機器毎にガントチャートと保有量を併表示した画面例である。原料タンクA40の保有量グラフ101は、時刻t2〜t3,t4〜t5,t8〜t9,t12〜t13の各時刻で払出しを行い、保有量が階段状に減っていく推移を表している。なお、グラフ中の上側の点線122は上限(機器の最大保有量)、下側の点線123は下限(保有量0)を示している。バッチ反応器C42の保有量グラフ103は、t2〜t3で受入れ、t3〜t5で反応、t5〜t6で払出し、さらにt8〜t14で同様の処理をもう1サイクル繰り返す推移を表している。中間タンクE44の保有量グラフ104は、t5〜t6で受入れを行った後t7まで待ち状態となり、t7〜t11で払出し、さらにt13〜t18で同様の受払いをもう1サイクル繰り返す推移を表している。連続処理装置G46の保有量グラフ107は、t7から受入れを開始してt7.5 で充填状態となりt19まで充填状態で連続処理を続け、t20〜t21で残留流体を排出する推移を表している。製品タンクH47の保有量グラフ108は、t7.5 〜t19連続的な受入れ状態を表している。廃液タンクI48の保有量グラフ109は、t5〜t6,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t20〜t21で間欠的な廃液を受入れると同時に、t7.5〜t19で少量の廃液を連続的に受入れる推移を表している。
【0030】
このように、機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示しているので、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることができる。機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する機能を実行するプログラムを備えているので、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることが可能となる。
【0031】
図14は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図13にガントチャートを結ぶ矢印124〜131を追加表示した表示例である。図15は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図13に保有量グラフを結ぶ矢印132〜149を追加表示した表示例である。なお、太矢印132〜144はプロセス流体(原料,中間製品,製品)の受払いを表示し、細矢印145〜150は廃液の受払いを表示している。図16は設備全体のガントチャートと設備全体の保有量グラフを併表示した例である。図17は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図16に矢印を追加表示した例である。
【0032】
次に、成立性自動判断部9で行う工程の成立性判断F6処理について説明する。詳細フローの例を図6に示す。まず、設定仕様に基づいて機器タイプを類別する(F71)。バッチタイプの機器の場合には、同一時間に多重使用する工程になっていないか?(F72)、前後の工程と時間的な逆転が発生していないか?(F73)、反応時間が確保できているか?(F74)等の事項を確認し、工程の成立性を自動判断する。連続処理タイプの機器の場合には、同一時間に多重使用する工程になっていないか?(F75)等を確認し、タンク類機器の場合には、保有量0未満が発生していないか?(F76)、最大容量オーバーが発生していないか?(F77)等を確認する。工程が成立しない場合には、警告(ワーニング)を表示する(F11)。操作者がワーニング表示を見た場合には、ガントチャート立案・修正作業F4に立ち戻り,工程修正,保有量推移予測F5を経て、工程の成立性を再判断することになる。
【0033】
工程を修正する場合に、ガントチャート記録部4に記録した情報を書き換える方法だけでなく、表示部10に表示したガントチャートと保有量グラフの併表示画面から工程を修正することも可能である。図8(1)に示すようにバッチXの時間割付を表す直線矩形21aをマウス等で点線矩形21bに移動することにより工程を修正できる。このマウスによる修正操作でガントチャート記録部4に記録した内部情報も連動修正されるようになっており、バッチXの保有量グラフも直線22aから点線22bに自動更新する。また、保有量グラフ22aをマウスで操作することも可能であり、この場合には矩形21aが21bの時間割付へ自動更新される。ただし、このときに後工程のバッチYの時間割付(矩形23及びグラフ24)と時間重複が発生すると、修正工程が成立しないと自動判断され、ワーニング25に示すような警告が表示される。逆に、バッチXの時間割付が21b・22bの時間割付であってワーニング25が表示されていた場合に、時間割付を21a・22aの位置に修正すると、ワーニング25の表示が消滅し、修正工程が成立することを、操作者が確認できる。
【0034】
作業時間を拡大する場合には、図8(2)に示すように矩形26aの右端をマウス等で操作して26bのようにすることで修正できる。移動の場合と同様に、保有量グラフも27aから27bに自動更新される。保有量グラフ27aをマウスで操作して27bに修正できること、この場合には矩形26aが26bに自動更新されることも、移動の場合と同じである。さらに、図8(3)に示すように、表示画面上のマウス操作で作業時間を縮小する修正も可能である。ただし、バッチタイプ機器の作業時間を反応時間未満に修正しようとすると、工程が成立しなくなり、ワーニング30に示すような警告が表示される。
【0035】
流体の受払い量を変更する場合には、図8(4)に示すように、原料タンクの保有量グラフ31aをマウスで操作し31bのように修正することができる。この払出し量の修正により、後側工程のバッチXの受入れ量を自動更新するだけでなく、下流側に位置する全ての機器の保有量グラフを自動更新することになる。図8(4)の例では、バッチXの保有量グラフ33aが33bに、中間タンクの保有量35aが35bに自動更新する。もし、この修正により中間タンクの保有量が上限37を超えた場合にはワーニング38に示すような警告が表示される。逆に、中間タンクの保有量グラフが36bでワーニング38が表示されていた場合に(原料タンクは31b、バッチXは33b)、原料タンクの払出量を31aに修正すると、中間タンクの保有量が35aに自動更新されるので、ワーニング38の表示が消滅し、修正工程が成立することを、操作者が確認できる。
【0036】
全ての機器について工程の成立性を自動判断し、ワーニングが表示されない場合には、立案・修正工程が成立すると確認できるので、立案工程を確定し、(F8)工程立案・修正作業が完了することになる。
【0037】
(第2の実施例)
図1の工程表示装置を用いて図10に示すような設備資源を対象として工程を立案・修正した実施例について説明する。図10は設備資源のうち工程上重要な機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器K51で中間製品を生産して中間タンクL52で一旦貯留し、バッチ反応器M53及びバッチ反応器N54に中間製品を移送して製品を生産する設備構成となっている。また、バッチ反応器のバックアップとして、バッチ反応器(予備a)50を備えている。
【0038】
バッチ反応器K51で1.5 バッチ分の中間製品を生産し、それぞれ半分程度の量をバッチ反応器M53及びバッチ反応器N54に移送して製品を生産する工程を立案修正したケースの工程表示を図18に示す。最初に立案した工程の一部を矩形160a〜166aと保有量グラフ168a〜171aに示す。この工程では、中間タンクL52からバッチ反応器N54への中間製品移送中にタンクの保有量169aが一時的に0未満になってしまう時間帯がある。保有量169aが0未満になっている部分(図18では点線で表示)が赤線で表示されるとともに、ワーニング172が画面に表示されるので、操作者は立案した工程が成立しないことを即座に判断できる。
【0039】
第1の修正案として、中間タンクL52からバッチ反応器N54への移送開始時刻を変更する場合について説明する。ガントチャート記録部4に記録されている工程のデータを修正し、ガントチャートと保有量グラフを再表示させた。中間タンクL52及びバッチ反応器N54の保有量グラフは破線169b,171bのように表示され、表示範囲内では保有量は上限値と下限値から逸脱していないことを確認できる。ワーニング172の表示が解消し、修正工程が成立することを、操作者が確認できた。
【0040】
第2の修正案として、中間タンクL52への中間製品受入れ時刻を早めるため、2回目の中間製品生産をバッチ反応器K51からバッチ反応器(予備a)50に変更する場合について説明する。最初の立案工程と第2の修正工程を図19に示す。バッチ反応器K51での2回目の生産を示す矩形161aをバッチ反応器(予備a)50に割付し直し、受入れ払出の時間も早くする。中間タンクL52の保有量グラフは破線169cのように表示され、表示範囲内では保有量は上限値と下限値から逸脱していないことを確認できる。ワーニング172の表示も解消し、修正工程が成立することを、操作者が確認できた。
【0041】
生産に使用する機器の数を増やしたくないという観点を優先すれば第1の修正案を採用し、バッチ反応器M53及びN54の中間製品受入れ時刻を遅らせたくないという観点を優先すれば第2の修正案を採用することになる。
【0042】
(第3の実施例)
図1の工程表示装置を用いて図11に示すような設備資源を対象として工程を立案・修正した実施例について説明する。図11は設備資源のうち廃液に関連する機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器U55,バッチ反応器V56,連続処理装置W57から発生する廃液は、一旦廃液タンクX58で貯留し、廃液処理設備であるY59に移送する設備構成となっている。最初に立案した工程の一部を、図20の矩形175a〜179aと保有量グラフ180a〜184aに示す。この工程では、廃液タンクX58の保有量183aが最大容量を超えてしまいオーバーフローが発生してしまう。保有量183aが上限を超えている部分(図20では点線で表示)が赤線で表示されるとともに、ワーニング185が画面に表示されるので、操作者は立案した工程が成立しないことを即座に判断できる。
【0043】
修正案として、廃液処理設備であるY59の稼動予定を変更し、廃液タンク
X58の廃液の一部を早めに移送する場合について説明する。廃液処理設備であるY59内の廃液全量を一度に排出する予定から半量排出に変更し、そのかわり排出時期を早め、矩形179b及び179b′、保有量グラフ184bのように修正する。廃液タンクX58の廃液の一部を、保有量グラフ183bのように早めに移送できるのでオーバーフローを回避することができる。この修正により、ワーニング172の表示が解消し、修正工程が成立することを操作者が確認できた。
【0044】
(第4の実施例)
図1の工程表示装置を用いて、図12に示す設備資源を用いた生産の工程管理支援を行った実施例について説明する。図12は設備資源のうち工程上重要な機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器C60又はバッチ反応器D61で中間製品を生産して中間タンクE63又は中間タンクF64で一旦貯留し、連続処理装置G65で処理を行う設備構成となっている。また、バッチ反応器のバックアップとして、バッチ反応器(予備b)62を備えている。
【0045】
工程管理支援は、例えば図2に示す全体フローにしたがって実行される。このうち一点鎖線で囲んだ工程立案・修正作業については第1〜第3の実施例で説明しており、本実施例でもほぼ同じ手順で立案工程を確定させた。確定工程を図21の矩形201a〜212a及び保有量グラフ213a〜217a(実践)に示す。
【0046】
工程が確定したら、プラント15を稼動させて作業を開始する(F9)。プラントの計装信号や入力・編集手段1から入力した作業実績(実績信号)を、実績データ収集・変換部11で機器毎の保有量実績推移に変換する。表示部10で予測推移と実績推移の両方を表示するとともに、予測値実績値比較部12で両者を比較する(F10)。図21に、予測値の実線213a〜217aと実績値の点線213b〜217bを重ねて表示した例を示す。予測値と実績値の偏差が予め設定しておいた閾値より小さい場合には、立案工程の作業を継続する(F13)。中間タンクF64の予測値216aと実績値216bのように、予測値と実績値の偏差が予め設定しておいた閾値より大きい場合には、ワーニング219が自動表示され、操作者の注意が喚起される(F12)。操作者が現場運転員に中間タンクF64及び前工程機器であるバッチ反応器D61の状態確認を依頼したところ、バッチ反応器D61の移送配管にリークが発生しており、生産した中間製品の約半量しか中間タンクF64に移送できなかったことがわかった。そこで、操作者は入力・設定手段1を用いてバッチ反応器D61の仕様を使用不能に設定し、工程の再計算指示を入力した。保有量初期値記録部5のデータを、実績データ収集・変換部11から送信される実績データに自動更新してから、工程が再計算され、修正工程の矩形206c〜212c(破線)及び保有量グラフ213c〜217c(一点鎖線)が自動表示される(F12)。このままの状態で運転を続けると、中間タンクF64の保有量が小さいので、連続処理装置G65への中間製品の移送が早く終了してしまい(矩形210cの時間割付が縮小されている)、連続処理装置G65の状態が充填から空に変化する時期が過渡的に生じるので製品の品質保証に問題が発生する可能性があること、矩形206a,208a,212aで示されていた1バッチ分の生産ができなくなるため、製品生産量が不足することがわかる。
【0047】
そこで、操作者は図22の矩形204d〜212d,矩形220d〜223d,保有量グラフ213d〜218dに示すように工程を修正した。矩形202a,204a,210aで表したバッチを202d,204d,210dのように早めると同時に、バッチ反応器予備b62で生産を開始し、さらにリーク分を補充するために221dから始まる1バッチ分を、バッチ反応器C60を使って生産するという工程となる。表示部10にワーニングが表示されていないので、この修正工程が成立すると直ちに判断できたので、以後の生産は修正工程に従って進めた。これ以後は、予測値と実績値の偏差が予め定めておいた閾値より大きくなることはなく、立案・修正した工程の生産作業が完了した(F14)。保有量グラフ214dの予測値が示したように、中間タンクE63に余剰の中間製品が残留してしまったものの、連続処理装置G65に間欠なく十分な量の中間製品を移送できる工程に速やかに修正でき、生産量,時刻ともに当初予定通りの生産ができた。
【0048】
工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示するので、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかに工程修正を支援することができる。工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する機能を実行するプログラムを備えているので、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援することが可能となる。
【0049】
また、最終製品の生産量や品種の変更などの計画変更指示(F15)が命じられた場合でも、類似の方法で工程修正及び修正工程の成立性判断を速やかに行うことができる。
【0050】
以上のような本発明の実施の形態によれば、機器毎の保有量推移をグラフで確認できるので、バッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類の混在するプラントを対象とした場合でも、ガントチャート表示だけでは判断しにくい立案・修正工程の成立性を即座に判断でき、工程立案・修正作業を支援できる。また、本発明の実施の形態によれば、立案工程を実行したときの機器毎の保有量推移予測値と実績値が比較しやすいので、工程と実績に偏差が発生したことを検知しやすく、また、現在の偏差が将来工程に及ぼす影響を評価できるので、工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、機器毎の保有量推移をグラフで確認できるので、バッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類の混在するプラントを対象とした場合でも、ガントチャート表示だけでは判断しにくい立案・修正工程の成立性を即座に判断でき、工程立案・修正作業を支援できる。或いは、本発明によれば、立案工程を実行したときの機器毎の保有量推移予測値と実績値が比較しやすいので、工程と実績に偏差が発生したことを検知しやすく、また、現在の偏差が将来工程に及ぼす影響を評価できるので、工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる工程表示方法及び表示装置の全体を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における、全体フローチャートを示す。
【図3】本発明の一実施例における、機器・受払い品の仕様設定処理のフローチャートを示す。
【図4】本発明の一実施例における、ガントチャート立案・修正処理のフローチャートを示す。
【図5】本発明の一実施例における、保有量推移予測処理のフローチャートを示す。
【図6】本発明の一実施例における、立案計画の成立性判断処理のフローチャートを示す
【図7】本発明の一実施例における、化学機器仕様・受払い品種の設定画面例を示す。
【図8】本発明の一実施例における、立案工程の修正方法を示す。
【図9】本発明の第1の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図10】本発明の第2の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図11】本発明の第3の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図12】本発明の第4の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図13】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図14】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図15】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図16】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図17】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図18】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図19】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図20】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図21】本発明の一実施例における、工程管理支援の例を示す。
【図22】本発明の一実施例における、工程管理支援の例を示す。
【図23】工程の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…入力・編集手段、2…機器・受払い品の仕様記録部、3…ガントチャート立案修正部、5…保有量初期値記録部、6…保有量推移自動算出部、7…保有量推移予測記録部、8…保有量グラフ作成記録部、9…成立性自動判断部、10…表示部、11…実績データ収集・変換部、12…予測値実績値比較部、13…工程立案・修正支援部分、14…工程管理支援部分、15…プラント、21,23,26,28,32,34,110〜121,160〜166,175〜179,180〜184,201〜212,220〜223,303〜314…矩形、22,24,27,29,31,33,35,168〜171,173,213〜218,301〜302,315〜316…グラフ、25,30,36,172,185,219…ワーニング、40…原料タンクA、41…原料タンクB、42,60…バッチ反応器C、43,61…バッチ反応器D、44,63…中間タンクE、45,64…中間タンクF、46,65…連続処理装置G、47…製品タンクH、48…廃液タンクI、49…廃水処理設備J、50…バッチ反応器予備a、51…バッチ反応器K、52…中間タンクL、53…バッチ反応器M、54…バッチ反応器N、55…バッチ反応器U、56…バッチ反応器V、57…連続処理装置W、58…廃液タンクX、59…廃水処理設備Y、62…バッチ反応器予備b、101〜109…保有量グラフ、122,325…上限、123,326…下限、124〜131…矢印、132〜144…太矢印、145〜150…細矢印。
【発明の属する技術分野】
本発明は、工程表示方法及び工程表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガントチャートはHenry L. Ganttが考案した工程管理方法として知られ、横軸に日付等の時刻目盛をとり、機器等の生産設備の稼動計画を時間チャートで表示するものである。ガントチャートと同時に原料保有量等の資源推移を作成して同時に表示しているケースの例として、特開平4−95182号公報(特許文献1,特許第2665390号公報)があげられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−95182号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このケースの場合には、グラフ表示で推移を示す資源として、初期原料または最終製品生産量しか示されておらず、中間生成品の保有量の推移について考慮されておらず、工程の成立性及び工程修正について考慮されていない。
【0005】
本発明の第一の目的は、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類が混在するプラントを対象として、立案又は修正した工程の成立性を即座に判断できる工程表示方法及び工程表示装置を提供することにある。或いは、本発明の第二の目的は、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援する工程表示方法及び工程表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する。或いは、工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、ガントチャートと各機器の流体保有量グラフを併表示し、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることにある。
【0008】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、表示画面上のガントチャート又は保有量グラフをマウス等で操作することで機器時間割付の修正を可能とし、ガントチャートを修正した場合には対応する保有量グラフを自動更新し、保有量グラフを変更した場合には対応するガントチャートを自動更新することで、工程修正作業を支援するとともに、修正工程の把握を容易にすることにある。
【0009】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、表示画面上の保有量グラフをマウス等で操作することで受払い量の修正を可能とし、受払い量を修正した場合には修正工程の下流側に位置する全ての機器の保有量グラフを自動更新することにより、工程修正作業を支援するとともに、修正工程の把握を容易にすることにある。
【0010】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、設備の構成機器を、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類、の3タイプに分類し、各機器タイプに応じた判定基準に則って機器毎に立案又は修正工程の成立性を自動判定するところにある。
【0011】
本発明の実施の形態の特徴とするところは、工程実行中に保有量推移予測と実績値を比較して偏差が大きくなった場合には警報を発し、操作者の再計算指示に応じて確定した実績値を予測値に置き換えて指示時刻以降の予測工程を再計算・表示するところにある。
【0012】
特に、本発明の実施の形態では、バッチ式反応器類,連続処理装置類,タンク類、等の機器が混在する設備を備えるプラントにおいて、有効である。
【0013】
コンピュータでガントチャートを編集することにより工程(製品の生産計画及び設備資源の稼動計画)を立案,修正する方法につき説明する。ガントチャートと同時に原料保有量等の資源推移を作成して同時に表示しているケースがある。このケースの場合には、グラフ表示で推移を示す資源として、初期原料または最終製品生産量しか示されておらず、中間生成品の保有量の推移について示されているものではない。
【0014】
このような方法で、図9に示すような設備資源を用いた生産工程を立案する場合について考えてみる。最初に、図9の設備について説明する。原料タンクA40で貯蔵している原料Oと原料タンクB41で貯蔵している原料Pから、バッチ反応器C42又はバッチ反応器D43を用いて中間製品Qを生産する。反応させた中間製品Qを、中間タンクE44及び中間タンクF45に貯留してから間欠のないように連続処理装置G46に供給し、製品Rを生産して製品タンクHで保管する。バッチ反応器から発生する廃液S、及び、連続処理装置G46から発生する廃液Tは、一旦廃液タンクIに貯留してから廃水処理設備Jに移送する。という構成になっている。このような設備を用いて反応器4バッチ分の製品を製造する工程を、従来方式のガントチャートで立案すると、例えば図23に示すようなスケジュールを立案・表示できる。矩形303はバッチ反応器C42を使用して時刻t2から反応を開始し、時刻t5から中間製品Qを払出すことを示している。矢印317は、払出し先が中間タンクE44であることを示している。矩形305は時刻t6から中間製品Qの受入れを開始しt7からt11まで連続的に払出し行うこと、矢印319は払出し先が連続処理装置G46であることを示している。矩形303〜314および矢印317〜324全体では、バッチ反応器C42と中間タンクE44の組合せとバッチ反応器D43と中間タンクF45の組合せを2回ずつ(合計4回)使って中間製品Qを生産し、間欠なく連続処理装置G46に移送して製品Rを生産することを示している。また、原料タンクA40内の原料Oの保有量、原料タンクB41内の原料Pの保有量、製品タンクH47内の製品Rの保有量、廃液タンクI内の廃液保有量の時間推移は、それぞれグラフ301,302,315,316に示している。なお、グラフ中の上側の点線325は上限(タンクの最大容量)、下側の点線326は下限(保有量0)を示している。
【0015】
このような方法で工程を立案・表示することにより、各機器の使用開始時間,生産品の払出し先が把握できるので、立案者の工程作成作業を支援できるとともに、作業員はこのガントチャートにしたがって生産工程を遂行することができる。また、原料保有量の推移グラフは資材調達計画,製品保有量の推移グラフは製品搬送計画の立案を支援できる。
【0016】
しかしながら、このような工程表示方法では表現しきれない事例もある。流体の受払いがバッチ処理である場合には、前後の矩形(例えば、矩形303と矩形305)の重複の有無で立案工程の時間的成立性を判断できるが、連続処理の受払い(例えば、矩形305と矩形311)では逆に矩形の重複部分がないと工程が成立しない。また、矩形と矢印だけでは中間タンク等の保有量まで表現できないので、立案工程の一部にタンク保有量0未満やタンク容量オーバーなどが発生していないかを評価することは難しい。このように、従来の工程表示方法では立案工程の成立性を即座に判断できない。さらに、機器の稼動開始時間と払出し先しか把握できないので、工程実行中に想定外ロスや遅延などが発生した場合に、速やかに工程を修正することは困難である。
【0017】
本発明の実施の形態では、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類が混在するプラントを対象として、立案又は修正した工程の成立性を即座に判断できるように構成している。また、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援するよう構成している。
【0018】
次に、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例に係る工程表示装置の全体構成を示す図である。
【0019】
工程立案・修正支援機能を利用する場合には一点鎖線で囲った工程立案・修正支援部分13を使用し、工程管理支援機能を利用する場合には二点鎖線で囲った工程管理支援部分14を使用する。
【0020】
(第1の実施例)
図1の工程表示装置を用いて、図9に示す設備資源を用いた生産の工程立案・修正を行った実施例について説明する。工程立案・修正作業は、例えば図2に示す全体フローにしたがって実行される。
【0021】
図1の装置には、種々の処理手段として、入力・編集手段1,ガントチャート立案修正部3,保有量推移自動算出部6,成立性自動判断部9,表示部10,実績データ収集・変換部11,予測値実績値比較部12が設けられている。種々の記憶手段として、機器・受払い品の仕様記録部2,ガントチャート記憶部4,保有量初期値記録部5,保有量推移予測記録部7,保有量グラフ作成記録部8が設けられている。これらの手順,機能は、プログラムとして記憶媒体に格納され、コンピュータ等により実行される。
【0022】
工程立案・修正作業F2は、入力・編集手段1を用いて、機器・受払い品の仕様記録部2に、機器・受払い品の仕様設定F3を行うことから始める。機器・受払い品の仕様設定F3内の詳細フローの例を図3に示す。機器名称の設定F21に続いて、機器をバッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類に類別する機器タイプの判定・設定F22を行う。
【0023】
バッチタイプの場合には、定格容量F23,受入品(原料)の品数F24,受入品名称・割合F25,受入れ速度F26,反応時間F27,払出品(製品)の品数F28,払出品名称・割合F29,払出速度F30、を設定する。なお、図3では順序が記載されているが、F23〜F30までの設定順序が変えても不都合は生じない。図7(1)に、表示部10に表示されるバッチタイプ機器の仕様設定画面の例を示す。
【0024】
連続処理タイプの場合には、定格処理速度F31,内容積F32,受入品の品数F33,受入品名称・割合F34,払出品の品数F35,払出品名称・割合F36、を設定する。バッチタイプと同様にF31〜F36の順序を変えても不都合は生じない。図7(2)に、連続処理タイプ機器の仕様設定画面の例を示す。連続処理タイプの場合、通常運転では受入速度及び払出速度は定格処理速度と等しくなるため、定格処理速度に数値を入力すると、同じ数値が受入速度及び払出速度に自動表示する。受入品数又は払出品数が複数の場合には、品名・割合F34又はF36で設定した割合に基づいて、合計速度を品名毎に配分し、自動表示する。なお、特別な運転をする場合には、操作者が受入速度及び払出速度を入力・編集手段1から変更することもできる。ただし、変更した値が定格処理速度の許容範囲を逸脱している場合には、警告(ワーニング)を表示し、操作者の注意を促す機能を備えている。
【0025】
タンク類の場合には、最大容量であるF37,受払い品の名称であるF38,受入れ速度であるF39,払出速度であるF40、を設定する。バッチタイプと同様にF37〜F40の順序を変えても不都合は生じない。図7(3)に、タンク類機器の仕様設定画面の例を示す。タンク類で保有する流体は1種類なので、品数は最初から「1」を表示している。受入れ品種と払出し品種は同じなので、受入れ品名を入力すると、払出し品名に同じ名称が自動表示するようになっている。もし、タンクに複数の流体を受入れ、自然拡散で混合してから下流工程の機器に払出す場合には、タンク類ではなくバッチタイプの機器として仕様を設定する。このように、複数の使用方法が考えられる場合には、同じ機器に対してでも、複数の仕様を設定する場合がありうる。
【0026】
設備資源の全ての使用予定機器及び予備器として使用する可能性のある機器の仕様を設定したら(F41)、使用設定作業は終了(F42)となる。
【0027】
次に、入力・編集手段1からガントチャート立案・修正部3を操作して表示部10の画面を見ながらガントチャートを立案・修正(F4)する作業について説明する。詳細フローの例を図4に示す。まず、前工程の払出し品種と後工程の受入れ品種が一致しているかを確認しながら(F52)、機器を使用する順番を割付ける(F51)。次に、バッチの定格容量等の値に基づいて繰り返し回数を適正化し(F53)、必要に応じて個別の受入れ量を調整し(F54)、生産する最終製品量が適正となるようにする(F56)。さらに、作業の時間割付に大きな矛盾がないように(F57)時間割付を適正化する。これらの作業は、従来からあるガントチャートを用いた工程立案作業と大きく変わるところはない。例えば、反応器4バッチ分の製品を生産する場合、図11又は図17の矩形110〜121及び矢印124〜131を作成・編集する作業となる。なお、後段で立案計画の成立性判断(F6)を行うので、この段階(F4)での確認作業(F57等)は厳密に行う必要はない。工程の立案・修正が終了(F58)したら、ガントチャート記録部4に工程の情報を記録する。
【0028】
次に、入力・編集手段1から保有量初期値記録部に入力した保有量初期値データと、ガントチャート記録部4に記録した工程情報に基づいて、保有量推移自動算出部6が保有量推移(F5)を自動算出する処理について説明する。詳細フローの例を図5に示す。まず、ガントチャート記録部4に記録した工程情報から受払いイベントの開始時刻を抽出する(F61)。例えば、図10においてバッチ反応器C42から中間タンクE44に中間製品Qを移送するイベントを見つけ、移送開始時刻t5を抽出する。次に、前側機器(バッチ反応器C42)の設定仕様中の払出し速度と、後側機器(中間タンクE44)の受入れ速度を比較し、遅いほう(律速側)をこのイベントの移送速度とする。移送液量(操作者が変更していなければ定格容量)と移送速度から移送終了時刻(受払い終了時刻)t6を算出する(F63)。このようにして、立案工程の全ての受払いイベントを見つけ、開始および終了時刻を抽出・算出する。続いて、受払い以外のその他のイベントを見つけ、その時刻を算出する(F64)。その他のイベントの例として、空の状態の連続処理装置であるG47に中間製品Qを受入れる場合があげられる。受入れ開始時刻t7の時点では保有量は0であるが、内容積分の中間製品Qを受入れた時刻t7.5 で内部が充填状態となり、それ以後は受入れと払出しが同量となるため保有量は一定となる。このような時刻t7.5 がその他のイベント時刻にあたる。続いて、イベント時刻を時系列順に並べ替え(F65)、機器毎に各イベント時刻での保有量を算出し(F66)、保有量の時間推移データを保有量推移予測記録部7に記録する。保有量グラフ作成記録部8で保有量グラフを作成し、表示部10で表示する。なお、図5は保有量推移予測F5を自動算出・表示するフローの一例を示したものであり、このほかのフローでも時刻毎の保有量を算出できる方法であれば、保有量推移予測の方法として成立する。
【0029】
立案工程のガントチャートと保有量グラフの併表示例を図13〜図17に示す。これらのグラフは、同じ工程を表示した例である。図13は機器毎にガントチャートと保有量を併表示した画面例である。原料タンクA40の保有量グラフ101は、時刻t2〜t3,t4〜t5,t8〜t9,t12〜t13の各時刻で払出しを行い、保有量が階段状に減っていく推移を表している。なお、グラフ中の上側の点線122は上限(機器の最大保有量)、下側の点線123は下限(保有量0)を示している。バッチ反応器C42の保有量グラフ103は、t2〜t3で受入れ、t3〜t5で反応、t5〜t6で払出し、さらにt8〜t14で同様の処理をもう1サイクル繰り返す推移を表している。中間タンクE44の保有量グラフ104は、t5〜t6で受入れを行った後t7まで待ち状態となり、t7〜t11で払出し、さらにt13〜t18で同様の受払いをもう1サイクル繰り返す推移を表している。連続処理装置G46の保有量グラフ107は、t7から受入れを開始してt7.5 で充填状態となりt19まで充填状態で連続処理を続け、t20〜t21で残留流体を排出する推移を表している。製品タンクH47の保有量グラフ108は、t7.5 〜t19連続的な受入れ状態を表している。廃液タンクI48の保有量グラフ109は、t5〜t6,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t20〜t21で間欠的な廃液を受入れると同時に、t7.5〜t19で少量の廃液を連続的に受入れる推移を表している。
【0030】
このように、機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示しているので、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることができる。機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する機能を実行するプログラムを備えているので、機器間の流体の受払いや、機器毎の流体保有量の時間推移の把握を容易にすることが可能となる。
【0031】
図14は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図13にガントチャートを結ぶ矢印124〜131を追加表示した表示例である。図15は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図13に保有量グラフを結ぶ矢印132〜149を追加表示した表示例である。なお、太矢印132〜144はプロセス流体(原料,中間製品,製品)の受払いを表示し、細矢印145〜150は廃液の受払いを表示している。図16は設備全体のガントチャートと設備全体の保有量グラフを併表示した例である。図17は、受払いの前側機器と後側機器の関連付けを明瞭にするために、図16に矢印を追加表示した例である。
【0032】
次に、成立性自動判断部9で行う工程の成立性判断F6処理について説明する。詳細フローの例を図6に示す。まず、設定仕様に基づいて機器タイプを類別する(F71)。バッチタイプの機器の場合には、同一時間に多重使用する工程になっていないか?(F72)、前後の工程と時間的な逆転が発生していないか?(F73)、反応時間が確保できているか?(F74)等の事項を確認し、工程の成立性を自動判断する。連続処理タイプの機器の場合には、同一時間に多重使用する工程になっていないか?(F75)等を確認し、タンク類機器の場合には、保有量0未満が発生していないか?(F76)、最大容量オーバーが発生していないか?(F77)等を確認する。工程が成立しない場合には、警告(ワーニング)を表示する(F11)。操作者がワーニング表示を見た場合には、ガントチャート立案・修正作業F4に立ち戻り,工程修正,保有量推移予測F5を経て、工程の成立性を再判断することになる。
【0033】
工程を修正する場合に、ガントチャート記録部4に記録した情報を書き換える方法だけでなく、表示部10に表示したガントチャートと保有量グラフの併表示画面から工程を修正することも可能である。図8(1)に示すようにバッチXの時間割付を表す直線矩形21aをマウス等で点線矩形21bに移動することにより工程を修正できる。このマウスによる修正操作でガントチャート記録部4に記録した内部情報も連動修正されるようになっており、バッチXの保有量グラフも直線22aから点線22bに自動更新する。また、保有量グラフ22aをマウスで操作することも可能であり、この場合には矩形21aが21bの時間割付へ自動更新される。ただし、このときに後工程のバッチYの時間割付(矩形23及びグラフ24)と時間重複が発生すると、修正工程が成立しないと自動判断され、ワーニング25に示すような警告が表示される。逆に、バッチXの時間割付が21b・22bの時間割付であってワーニング25が表示されていた場合に、時間割付を21a・22aの位置に修正すると、ワーニング25の表示が消滅し、修正工程が成立することを、操作者が確認できる。
【0034】
作業時間を拡大する場合には、図8(2)に示すように矩形26aの右端をマウス等で操作して26bのようにすることで修正できる。移動の場合と同様に、保有量グラフも27aから27bに自動更新される。保有量グラフ27aをマウスで操作して27bに修正できること、この場合には矩形26aが26bに自動更新されることも、移動の場合と同じである。さらに、図8(3)に示すように、表示画面上のマウス操作で作業時間を縮小する修正も可能である。ただし、バッチタイプ機器の作業時間を反応時間未満に修正しようとすると、工程が成立しなくなり、ワーニング30に示すような警告が表示される。
【0035】
流体の受払い量を変更する場合には、図8(4)に示すように、原料タンクの保有量グラフ31aをマウスで操作し31bのように修正することができる。この払出し量の修正により、後側工程のバッチXの受入れ量を自動更新するだけでなく、下流側に位置する全ての機器の保有量グラフを自動更新することになる。図8(4)の例では、バッチXの保有量グラフ33aが33bに、中間タンクの保有量35aが35bに自動更新する。もし、この修正により中間タンクの保有量が上限37を超えた場合にはワーニング38に示すような警告が表示される。逆に、中間タンクの保有量グラフが36bでワーニング38が表示されていた場合に(原料タンクは31b、バッチXは33b)、原料タンクの払出量を31aに修正すると、中間タンクの保有量が35aに自動更新されるので、ワーニング38の表示が消滅し、修正工程が成立することを、操作者が確認できる。
【0036】
全ての機器について工程の成立性を自動判断し、ワーニングが表示されない場合には、立案・修正工程が成立すると確認できるので、立案工程を確定し、(F8)工程立案・修正作業が完了することになる。
【0037】
(第2の実施例)
図1の工程表示装置を用いて図10に示すような設備資源を対象として工程を立案・修正した実施例について説明する。図10は設備資源のうち工程上重要な機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器K51で中間製品を生産して中間タンクL52で一旦貯留し、バッチ反応器M53及びバッチ反応器N54に中間製品を移送して製品を生産する設備構成となっている。また、バッチ反応器のバックアップとして、バッチ反応器(予備a)50を備えている。
【0038】
バッチ反応器K51で1.5 バッチ分の中間製品を生産し、それぞれ半分程度の量をバッチ反応器M53及びバッチ反応器N54に移送して製品を生産する工程を立案修正したケースの工程表示を図18に示す。最初に立案した工程の一部を矩形160a〜166aと保有量グラフ168a〜171aに示す。この工程では、中間タンクL52からバッチ反応器N54への中間製品移送中にタンクの保有量169aが一時的に0未満になってしまう時間帯がある。保有量169aが0未満になっている部分(図18では点線で表示)が赤線で表示されるとともに、ワーニング172が画面に表示されるので、操作者は立案した工程が成立しないことを即座に判断できる。
【0039】
第1の修正案として、中間タンクL52からバッチ反応器N54への移送開始時刻を変更する場合について説明する。ガントチャート記録部4に記録されている工程のデータを修正し、ガントチャートと保有量グラフを再表示させた。中間タンクL52及びバッチ反応器N54の保有量グラフは破線169b,171bのように表示され、表示範囲内では保有量は上限値と下限値から逸脱していないことを確認できる。ワーニング172の表示が解消し、修正工程が成立することを、操作者が確認できた。
【0040】
第2の修正案として、中間タンクL52への中間製品受入れ時刻を早めるため、2回目の中間製品生産をバッチ反応器K51からバッチ反応器(予備a)50に変更する場合について説明する。最初の立案工程と第2の修正工程を図19に示す。バッチ反応器K51での2回目の生産を示す矩形161aをバッチ反応器(予備a)50に割付し直し、受入れ払出の時間も早くする。中間タンクL52の保有量グラフは破線169cのように表示され、表示範囲内では保有量は上限値と下限値から逸脱していないことを確認できる。ワーニング172の表示も解消し、修正工程が成立することを、操作者が確認できた。
【0041】
生産に使用する機器の数を増やしたくないという観点を優先すれば第1の修正案を採用し、バッチ反応器M53及びN54の中間製品受入れ時刻を遅らせたくないという観点を優先すれば第2の修正案を採用することになる。
【0042】
(第3の実施例)
図1の工程表示装置を用いて図11に示すような設備資源を対象として工程を立案・修正した実施例について説明する。図11は設備資源のうち廃液に関連する機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器U55,バッチ反応器V56,連続処理装置W57から発生する廃液は、一旦廃液タンクX58で貯留し、廃液処理設備であるY59に移送する設備構成となっている。最初に立案した工程の一部を、図20の矩形175a〜179aと保有量グラフ180a〜184aに示す。この工程では、廃液タンクX58の保有量183aが最大容量を超えてしまいオーバーフローが発生してしまう。保有量183aが上限を超えている部分(図20では点線で表示)が赤線で表示されるとともに、ワーニング185が画面に表示されるので、操作者は立案した工程が成立しないことを即座に判断できる。
【0043】
修正案として、廃液処理設備であるY59の稼動予定を変更し、廃液タンク
X58の廃液の一部を早めに移送する場合について説明する。廃液処理設備であるY59内の廃液全量を一度に排出する予定から半量排出に変更し、そのかわり排出時期を早め、矩形179b及び179b′、保有量グラフ184bのように修正する。廃液タンクX58の廃液の一部を、保有量グラフ183bのように早めに移送できるのでオーバーフローを回避することができる。この修正により、ワーニング172の表示が解消し、修正工程が成立することを操作者が確認できた。
【0044】
(第4の実施例)
図1の工程表示装置を用いて、図12に示す設備資源を用いた生産の工程管理支援を行った実施例について説明する。図12は設備資源のうち工程上重要な機器だけを抜き出して記載したものである。バッチ反応器C60又はバッチ反応器D61で中間製品を生産して中間タンクE63又は中間タンクF64で一旦貯留し、連続処理装置G65で処理を行う設備構成となっている。また、バッチ反応器のバックアップとして、バッチ反応器(予備b)62を備えている。
【0045】
工程管理支援は、例えば図2に示す全体フローにしたがって実行される。このうち一点鎖線で囲んだ工程立案・修正作業については第1〜第3の実施例で説明しており、本実施例でもほぼ同じ手順で立案工程を確定させた。確定工程を図21の矩形201a〜212a及び保有量グラフ213a〜217a(実践)に示す。
【0046】
工程が確定したら、プラント15を稼動させて作業を開始する(F9)。プラントの計装信号や入力・編集手段1から入力した作業実績(実績信号)を、実績データ収集・変換部11で機器毎の保有量実績推移に変換する。表示部10で予測推移と実績推移の両方を表示するとともに、予測値実績値比較部12で両者を比較する(F10)。図21に、予測値の実線213a〜217aと実績値の点線213b〜217bを重ねて表示した例を示す。予測値と実績値の偏差が予め設定しておいた閾値より小さい場合には、立案工程の作業を継続する(F13)。中間タンクF64の予測値216aと実績値216bのように、予測値と実績値の偏差が予め設定しておいた閾値より大きい場合には、ワーニング219が自動表示され、操作者の注意が喚起される(F12)。操作者が現場運転員に中間タンクF64及び前工程機器であるバッチ反応器D61の状態確認を依頼したところ、バッチ反応器D61の移送配管にリークが発生しており、生産した中間製品の約半量しか中間タンクF64に移送できなかったことがわかった。そこで、操作者は入力・設定手段1を用いてバッチ反応器D61の仕様を使用不能に設定し、工程の再計算指示を入力した。保有量初期値記録部5のデータを、実績データ収集・変換部11から送信される実績データに自動更新してから、工程が再計算され、修正工程の矩形206c〜212c(破線)及び保有量グラフ213c〜217c(一点鎖線)が自動表示される(F12)。このままの状態で運転を続けると、中間タンクF64の保有量が小さいので、連続処理装置G65への中間製品の移送が早く終了してしまい(矩形210cの時間割付が縮小されている)、連続処理装置G65の状態が充填から空に変化する時期が過渡的に生じるので製品の品質保証に問題が発生する可能性があること、矩形206a,208a,212aで示されていた1バッチ分の生産ができなくなるため、製品生産量が不足することがわかる。
【0047】
そこで、操作者は図22の矩形204d〜212d,矩形220d〜223d,保有量グラフ213d〜218dに示すように工程を修正した。矩形202a,204a,210aで表したバッチを202d,204d,210dのように早めると同時に、バッチ反応器予備b62で生産を開始し、さらにリーク分を補充するために221dから始まる1バッチ分を、バッチ反応器C60を使って生産するという工程となる。表示部10にワーニングが表示されていないので、この修正工程が成立すると直ちに判断できたので、以後の生産は修正工程に従って進めた。これ以後は、予測値と実績値の偏差が予め定めておいた閾値より大きくなることはなく、立案・修正した工程の生産作業が完了した(F14)。保有量グラフ214dの予測値が示したように、中間タンクE63に余剰の中間製品が残留してしまったものの、連続処理装置G65に間欠なく十分な量の中間製品を移送できる工程に速やかに修正でき、生産量,時刻ともに当初予定通りの生産ができた。
【0048】
工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示するので、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかに工程修正を支援することができる。工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを併表示する機能を実行するプログラムを備えているので、工程実行中に想定外事象が発生した場合に、速やかな工程修正を支援することが可能となる。
【0049】
また、最終製品の生産量や品種の変更などの計画変更指示(F15)が命じられた場合でも、類似の方法で工程修正及び修正工程の成立性判断を速やかに行うことができる。
【0050】
以上のような本発明の実施の形態によれば、機器毎の保有量推移をグラフで確認できるので、バッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類の混在するプラントを対象とした場合でも、ガントチャート表示だけでは判断しにくい立案・修正工程の成立性を即座に判断でき、工程立案・修正作業を支援できる。また、本発明の実施の形態によれば、立案工程を実行したときの機器毎の保有量推移予測値と実績値が比較しやすいので、工程と実績に偏差が発生したことを検知しやすく、また、現在の偏差が将来工程に及ぼす影響を評価できるので、工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、機器毎の保有量推移をグラフで確認できるので、バッチタイプ,連続処理タイプ,タンク類の混在するプラントを対象とした場合でも、ガントチャート表示だけでは判断しにくい立案・修正工程の成立性を即座に判断でき、工程立案・修正作業を支援できる。或いは、本発明によれば、立案工程を実行したときの機器毎の保有量推移予測値と実績値が比較しやすいので、工程と実績に偏差が発生したことを検知しやすく、また、現在の偏差が将来工程に及ぼす影響を評価できるので、工程修正要否の判断及び工程管理を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる工程表示方法及び表示装置の全体を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における、全体フローチャートを示す。
【図3】本発明の一実施例における、機器・受払い品の仕様設定処理のフローチャートを示す。
【図4】本発明の一実施例における、ガントチャート立案・修正処理のフローチャートを示す。
【図5】本発明の一実施例における、保有量推移予測処理のフローチャートを示す。
【図6】本発明の一実施例における、立案計画の成立性判断処理のフローチャートを示す
【図7】本発明の一実施例における、化学機器仕様・受払い品種の設定画面例を示す。
【図8】本発明の一実施例における、立案工程の修正方法を示す。
【図9】本発明の第1の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図10】本発明の第2の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図11】本発明の第3の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図12】本発明の第4の実施例における、設備資源の構成を示す。
【図13】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図14】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図15】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図16】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図17】本発明の一実施例における、工程の表示画面を示す。
【図18】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図19】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図20】本発明の一実施例における、工程の立案・修正例を示す。
【図21】本発明の一実施例における、工程管理支援の例を示す。
【図22】本発明の一実施例における、工程管理支援の例を示す。
【図23】工程の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…入力・編集手段、2…機器・受払い品の仕様記録部、3…ガントチャート立案修正部、5…保有量初期値記録部、6…保有量推移自動算出部、7…保有量推移予測記録部、8…保有量グラフ作成記録部、9…成立性自動判断部、10…表示部、11…実績データ収集・変換部、12…予測値実績値比較部、13…工程立案・修正支援部分、14…工程管理支援部分、15…プラント、21,23,26,28,32,34,110〜121,160〜166,175〜179,180〜184,201〜212,220〜223,303〜314…矩形、22,24,27,29,31,33,35,168〜171,173,213〜218,301〜302,315〜316…グラフ、25,30,36,172,185,219…ワーニング、40…原料タンクA、41…原料タンクB、42,60…バッチ反応器C、43,61…バッチ反応器D、44,63…中間タンクE、45,64…中間タンクF、46,65…連続処理装置G、47…製品タンクH、48…廃液タンクI、49…廃水処理設備J、50…バッチ反応器予備a、51…バッチ反応器K、52…中間タンクL、53…バッチ反応器M、54…バッチ反応器N、55…バッチ反応器U、56…バッチ反応器V、57…連続処理装置W、58…廃液タンクX、59…廃水処理設備Y、62…バッチ反応器予備b、101〜109…保有量グラフ、122,325…上限、123,326…下限、124〜131…矢印、132〜144…太矢印、145〜150…細矢印。
Claims (11)
- ガントチャートを用いた工程表示方法において、
機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示することを特徴とする工程表示方法。 - 請求項1に記載の工程表示方法において、
予め設定しておいた機器の仕様,保有量の初期値、及び、前記ガントチャートを用いて編集した機器の時間割付から、機器毎の流体保有量の時間推移の予測値を自動計算し、自動計算した保有量グラフを表示することを特徴とする工程表示方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の工程表示方法において、
表示画面上の前記ガントチャート又は保有量グラフをマウス等で操作することで機器の時間割付の修正を可能とし、前記ガントチャートを修正した場合には対応する保有量グラフを自動更新し、前記保有量グラフを変更した場合には対応するガントチャートを自動更新すること、或いは、表示画面上の保有量グラフをマウス等で操作することで受払い量の修正を可能とし、前記受払い量を修正した場合には修正工程の下流側に位置する全ての機器の保有量グラフを自動更新することを特徴とする工程表示方法。 - 請求項2に記載の工程表示方法において、
対象設備の構成機器を、バッチ処理設備,連続処理設備,タンク類、の3タイプに分類し、各機器タイプに応じた判定基準に則って機器毎に立案又は修正工程の成立性を自動判定し、判定結果を表示することを特徴とする工程表示方法。 - 請求項4に記載の工程表示方法において、
立案又は修正工程が成立しないと自動判定した場合には、成立しないと判断した基準、及び、成立しない箇所を表示すること、或いは、タンク類の成立性判定基準のなかに、保有量が予め定めた下限値未満になっていないかの判断と、保有量が予め定めた上限値を超えていないかの判断の項目を含んでいることを特徴とする工程表示方法。 - 工程管理を支援するための工程表示方法において、
工程立案又は修正時に予測した機器毎の流体保有量グラフと、工程実行中に収集する実績信号及び実績値に基づいて算出した機器毎の流体保有量グラフを、併表示することを特徴とする工程表示方法。 - 請求項6に記載の工程表示方法において、
予測保有量と実績保有量を比較し、両者の偏差が予め定めておいた閾値より大きくなった場合には、警報を表示すること、或いは、予め設定しておいた機器の仕様,保有量の初期値、及び、機器の時間割付を実行中の実績値に基づく値に修正し、機器毎の流体保有量の時間推移の今後の予測値を自動計算し、自動計算した予測工程の保有量グラフと当初計画の保有量グラフを併表示することを特徴とする工程表示方法。 - ガントチャートを用いた工程表示装置において、
機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する表示部を備えたことを特徴とする工程表示装置。 - 請求項8に記載の工程表示装置において、
機器の仕様,保有量の初期値、及び、機器の時間割付を、入力編集する手段及び記録する部分、並びに、ガントチャートと保有量グラフを併表示する表示部、或いは、ガントチャートと保有量グラフを併表示する表示部、表示画面上のガントチャート又は保有量グラフを操作するためのマウス等の手段、及び、ガントチャート又は保有量グラフの更新したときに保有量グラフ又はガントチャートを自動更新する計算部を備えたことを特徴とする工程表示装置。 - 請求項8に記載の工程表示装置において、
機器タイプを設定するための設定画面、及び、工程成立性の判定結果、成立しない判断基準、成立しない箇所を示すガントチャート又は保有量グラフを表示する表示画面を備えたこと、或いは、工程実行中に実績信号を収集する手段又は実績値を入力する手段、実績信号又は実績値に基づいて実績保有量グラフを計算する手段、予測保有量グラフと実績保有量グラフと偏差大の警報と予測工程の保有量グラフを表示する表示画面、を備えたことを特徴とする工程表示装置。 - ガントチャートを用いた工程表示を実行するためのプログラムであって、
機器の稼動時間割付を示すガントチャートと機器毎の流体保有量の時間推移を示すグラフを併表示する機能を実行するためのプログラム。
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